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2021年5月13日 (木) 21:36時点における版
吉野神宮 | |
---|---|
拝殿 | |
所在地 | 奈良県吉野郡吉野町吉野山3226 |
位置 | 北緯34度23分04秒 東経135度50分44秒 / 北緯34.38444度 東経135.84556度座標: 北緯34度23分04秒 東経135度50分44秒 / 北緯34.38444度 東経135.84556度 |
主祭神 | 後醍醐天皇 |
社格等 |
旧官幣大社 別表神社 |
創建 | 1892年(明治25年) |
本殿の様式 | 三間社流造 |
例祭 | 9月27日 |
吉野神宮(よしのじんぐう)は、奈良県吉野郡吉野町に鎮座する神社。祭神は後醍醐天皇。建武中興十五社の一社で、旧社格は官幣大社、現在は別表神社である。旧社名 吉野宮。
歴史
南朝の後村上天皇は、父の後醍醐天皇が延元4年(1339年)に崩御した後、その像を吉野・吉水院に安置した。以降、仏教式の供養が行われていたが、明治時代に入って神仏分離が行われると1873年(明治6年)に吉水院は後醍醐天皇を祭神とする後醍醐天皇社という神社に改められ、2年後に吉水神社と改称した。この時、太政官政府は官費(国費)で後醍醐天皇を祭神とする別の神社を創建する考えを表明したが、そのまま棚上げになって時が経った[1]。
1889年(明治22年)6月22日に、後醍醐天皇を祀る官幣中社・吉野宮の創建が明治天皇の意向で決定した。1892年(明治25年)に社殿が竣工して、吉水神社から後醍醐天皇像を移して遷座祭が斎行された。1901年(明治34年)8月8日に官幣大社に昇格する。
1918年(大正7年)に吉野神宮に改称し[2]、1923年(大正12年)には境内が拡張される。
1927年(昭和2年)に現・本殿が上棟、祝詞舎が完成する。1928年(昭和3年)、現・拝殿が竣工する。1929年(昭和4年)には神門が竣工。1930年(昭和5年)、大鳥居が竣工する。1998年(平成10年)、現・斎館が完成した。
本殿・拝殿・神門はかつて後醍醐天皇が京都の御所への帰還を熱望していた心情を汲んで、京都の方角を向き、北向きに建てられている。総檜造。近代神社建築の代表とされる。
祭神
- 主祭神 - 後醍醐天皇
境内
- 本殿(登録有形文化財)
- 幣殿
- 透塀(登録有形文化財)
- 裏門(登録有形文化財)
- 拝殿(登録有形文化財)
- 廻廊(登録有形文化財)
- 神庫(登録有形文化財)
- 祝詞舎(登録有形文化財)
- 楽舎(登録有形文化財)
- 御影神社 - 祭神:日野資朝、日野俊基。南朝の忠臣。摂社。
- 本殿(登録有形文化財)
- 船岡神社 - 祭神:児島範長、児島高徳、桜山茲俊。南朝の忠臣。摂社。
- 本殿(登録有形文化財)
- 滝桜神社 - 祭神:土居通益、得能通綱。南朝の忠臣。摂社。
- 本殿(登録有形文化財)
- 摂社拝殿(登録有形文化財)
- 東門(登録有形文化財)
- 神門(登録有形文化財)
- 宿衛舎(登録有形文化財)
- 神饌所(登録有形文化財)
- 修祓所(登録有形文化財)
- 参集殿(登録有形文化財)
- 斎館
文化財
国登録有形文化財
- 本殿
- 裏門及び透塀
- 拝殿
- 神符授与所
- 廻廊
- 内玉垣
- 神庫
- 祝詞舎及び楽舎
- 外玉垣
- 御影神社本殿
- 船岡神社本殿
- 滝桜神社本殿
- 摂社拝殿
- 東門
- 神門
- 宿衛舎
- 神饌所
- 裏手水舎
- 修祓所
- 表手水舎
- 井戸屋形
- 参集殿
- 制札屋形
- 大鳥居
- 表鳥居
- 裏鳥居
年中行事
- 1月1日 元旦祭
- 1月3日 元始祭
- 2月17日 祈年祭
- 4月第3日曜日 春の大祭(建武中興記念祭)
- 7月31日 夏越大祭
- 9月27日 秋の大祭(後醍醐天皇崩御日)
- 12月23日 天長祭
- 12月31日 大祓
アクセス
脚注
参考文献
- 岡田米夫「神宮・神社創建史」、松山能夫・編『明治維新神道百年史』第2巻、神道文化会、1966年。