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車体の1エンド側には内燃機関及び主発電機、[[主電動機]]送風機並びに熱交換器を搭載し、2エンド側には補助電源装置及び[[主変換装置]]を搭載する。 |
車体の1エンド側には内燃機関及び主発電機、[[主電動機]]送風機並びに熱交換器を搭載し、2エンド側には補助電源装置及び[[主変換装置]]を搭載する。 |
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運転室内構造はDE10形や[[JR貨物HD300形 |
運転室内構造はDE10形や[[JR貨物HD300形ディーゼル機関車|HD300形]]と同様に、運転台が横向きに対面式で配置されたレイアウトを採用している。 |
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== 配置・運用 == |
== 配置・運用 == |
2021年4月19日 (月) 21:36時点における版
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JR貨物DD200形ディーゼル機関車 | |
---|---|
DD200形ディーゼル機関車901号機 | |
基本情報 | |
運用者 | 日本貨物鉄道 |
製造所 | 川崎重工業 |
製造年 | 2017年- |
製造数 | 9両(2020年2月現在) |
主要諸元 | |
軸配置 | Bo-Bo |
軌間 | 1,067 mm |
全長 | 15,900 mm |
全幅 | 2,974 mm |
全高 | 4,079 mm |
空車重量 | 58.6 t |
運転整備重量 | 58.8 t |
台車 |
FDT103 (No.1 end) FDT103A (No.2 end) |
軸重 | 14.7 t |
動力伝達方式 | 電気式 |
機関 | 水冷4サイクルV型12気筒ディーゼル機関 FDML30Z(コマツ製SAA12V140E-3) |
機関出力 | 895 kW (1,217 PS) / 1,900 rpm |
主電動機 | 三相かご形誘導電動機 FMT102 |
主電動機出力 | 160 kW × 4基 |
駆動方式 | 一段歯車減速式吊り掛け式 |
歯車比 | 19:81 = 1:4.26 |
制御方式 | 機関回転数制御・回転界磁気式主電力電圧制御 |
制御装置 | パルス幅変調方式電圧形インバータ装置(電圧,電流,周波数制御でも用いられる) |
制動装置 | 電気指令式空気ブレーキ・ばね作動式留置ブレーキ |
保安装置 | ATS-PF・ATS-DF・ATS-SF・ATS-Ps |
最高運転速度 | 110 km/h |
設計最高速度 | 120 km/h |
最大引張力 | 20,000 kgf |
備考 |
JR貨物プレスリリース[1]・ |
DD200形ディーゼル機関車(DD200がたディーゼルきかんしゃ)は、日本貨物鉄道(JR貨物)が2017年(平成29年)から製作している電気式ディーゼル機関車である[1][5]。
概要
非電化区間の貨物列車牽引と、貨物駅構内の入換作業の双方に使用しているDE10形・DE11形などの液体式ディーゼル機関車の老朽化に伴い、両形式の置き換えを目的に投入される[1][3][5]。DF200形とEF210形の技術を応用しており[2]、各種搭載機材を極力共通化することにより、開発および維持コスト削減を狙っている。
JR貨物が川崎重工業に発注していた本形式の試作機である901号機が2017年6月29日に新鶴見機関区に甲種輸送された[6]。そして、新鶴見機関区へ901号機が正式配置されたのちに報道公開がなされた[4]。
構造
車体構造はDE10形と同様の前後非対称ボンネット形機関車であるが、メンテナンス面で問題のあった3軸台車を廃し、通常の2軸台車でB-B形配置とし、保守面に配慮した。車軸数を減らしながらも軸重はDE10形等とほぼ同等の14.7 t(DE10形は13 t、DE11形は14 t)としたことで、従来DE10形が投入されていたローカル線でも運用できることをねらった車両となっている。最高速度も110 km/hとローカル線での多様な用途に応えられる仕様としている[4]。
駆動系はDF200形で経験を積んだディーゼル・エレクトリック方式とし保守の容易化を目指している。発電用機関はV型12気筒で排気量30.48リットルのコマツ製SAA12V140E-3型[7]ディーゼルエンジンをFDML30Zとして採用した(国鉄時代のDML30系エンジンとは無関係)。
車体の1エンド側には内燃機関及び主発電機、主電動機送風機並びに熱交換器を搭載し、2エンド側には補助電源装置及び主変換装置を搭載する。
運転室内構造はDE10形やHD300形と同様に、運転台が横向きに対面式で配置されたレイアウトを採用している。
配置・運用
2020年2月1日現在、愛知機関区に901・1 - 8号機の計9両が配置されている[8]。
2017年(平成29年)度はDD200-901号機で東京貨物ターミナル駅構内の入換試験・関東近郊の本線で試運転が行われ、今後は東京地区・仙台地区(主に寒冷地での試験が中心である)での長期試験が予定されており、得られたデータは今後生産される量産機に反映させる予定となっている[2]。2017年8月21日・同年8月25日未明においてDD200-901を東京貨物ターミナル - 西湘貨物駅間での本線での試運転が実施され、同年10月から11月の数日にわたり東京貨物ターミナル駅~相模貨物駅間で電気機関車とコキ車を使用した性能試験が実施された。東北地区においては、東北本線・石巻線・仙石線での2017年11月18日に性能試験が行われている[9][10]。
試作機の登場以降長らく1両のみの試験運用が続けられていたが、2019年8月27日に量産型の1号機となるDD200-1が兵庫駅から稲沢駅まで[11]、その後12月3日には8号機が甲種輸送されるなどしている[12]。また現在では10号機まで甲種輸送されている。順次DE10を置き換える形で運用を開始しており、試験的に新潟地区[13]や富山地区[14]でも運用されている。
2020年3月16日ダイヤ改正時点での運用範囲は以下の通りである。
- 東北本線・石巻線・仙石線:仙台貨物ターミナル - 小牛田 - 石巻 - 石巻港
- 信越本線:焼島 - 新潟貨物ターミナル
- 新湊線・氷見線:高岡貨物 - 高岡
- あいの風とやま鉄道線:高岡 - 富山貨物
- 高山本線:速星 - 富山
- 山陽本線・鹿児島本線:北九州貨物ターミナル - 西小倉
JR以外では、京葉臨海鉄道が本形式を導入することを明らかにしており、2021年5月に完成する予定となっている[15]。
脚注
- ^ a b c "新型ディーゼル機関車の製作について" (PDF) (Press release). 日本貨物鉄道. 15 June 2017. 2018年8月26日閲覧。
- ^ a b c 鉄道ファン・JR貨物、2017、「新車速報 JR貨物 DD200形試作車」、『鉄道ファン』57巻(通巻677号(2017年9月号))、交友社 pp. 62-63
- ^ a b 草町義和 (2017年6月16日). “JR貨物、新型ディーゼル機関車「DD200形」開発…電気式を採用”. レスポンス. イード. 2017年7月23日閲覧。
- ^ a b c Rail Magazine編集部:作成 資料提供:日本貨物鉄道、2017、『Rail Magazine』(通巻408号(2017年9月号))、ネコ・パブリッシング pp. pp.120-123
- ^ a b “JR貨物,DD200形を導入”. railf.jp(鉄道ニュース). 交友社 (2017年6月15日). 2017年6月15日閲覧。
- ^ “DD200-901が甲種輸送される”. railf.jp(鉄道ニュース). 交友社 (2017年6月30日). 2017年7月18日閲覧。
- ^ 「コマツの鉄道用ディーゼルエンジン」 - 鉄道ジャーナル社『鉄道ジャーナル』2020年10月号 No.648 p35
- ^ 2020年貨物時刻表. 公益社団法人鉄道貨物協会. p. 221
- ^ “DD200-901が本線試運転を実施”. railf.jp(鉄道ニュース). 交友社 (2017年8月25日). 2017年9月7日閲覧。
- ^ “DD200 901が東北本線・石巻線で性能試験”. railf.jp(鉄道ニュース). 交友社 (2017年11月19日). 2018年1月7日閲覧。
- ^ “DD200-1が甲種輸送される”. railf.jp(鉄道ニュース). 交友社 (2019年8月29日). 2019年9月1日閲覧。
- ^ “DD200-8が甲種輸送される”. railf.jp(鉄道ニュース). 交友社 (2019年12月4日). 2020年4月13日閲覧。
- ^ “DD200-3が新潟で使用される”. railf.jp(鉄道ニュース). 交友社 (2020年3月7日). 2020年4月13日閲覧。
- ^ “富山地区のDE10形けん引貨物がDD200形に置き換わる”. railf.jp(鉄道ニュース). 交友社 (2020年3月16日). 2020年4月13日閲覧。
- ^ "安全報告書令和元年度" (PDF) (Press release). 京葉臨海鉄道. 1 July 2020. 2020年9月7日閲覧。