「リトル・マーメイド」の版間の差分
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| その他 || || || [[笹岡繁蔵]]<br />[[茶風林]]<br />[[郷里大輔]]<br />[[勝生真沙子]]<br />[[深雪さなえ]]<br />[[竹口安芸子]]<br />[[西川幾雄]]<br />[[河東燈士]] |
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2021年3月10日 (水) 13:01時点における版
リトル・マーメイド | |
---|---|
The Little Mermaid | |
映画のロゴ | |
監督 |
ジョン・マスカー ロン・クレメンツ |
脚本 |
ジョン・マスカー ロン・クレメンツ |
製作 | ジョン・マスカー |
出演者 |
ジョディ・ベンソン サミュエル・E・ライト パット・キャロル クリストファー・ダニエル・バーンズ ケネス・マース下記参照 |
音楽 |
アラン・メンケン ハワード・アッシュマン |
製作会社 |
ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ ウォルト・ディズニー・フィーチャー・アニメーション |
配給 |
ブエナ・ビスタ・ピクチャーズ ワーナー・ブラザース 劇場再公開 ブエナ・ビスタ・ピクチャーズ ブエナ ビスタ インターナショナル(ジャパン) |
公開 |
1989年11月17日 1991年7月21日 劇場再公開 1997年11月14日 1998年2月14日 |
上映時間 | 83分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
興行収入 | $211,343,479[1] |
前作 | オリバー ニューヨーク子猫ものがたり |
次作 |
リトル・マーメイドII Return to The Sea(リトル・マーメイドシリーズ) ビアンカの大冒険 ゴールデン・イーグルを救え!(ディズニー・クラシックス全般) |
『リトル・マーメイド』(原題:The Little Mermaid)は、1989年11月17日に公開されたディズニー映画。日本での公開日は1991年7月21日。
2008年には舞台化され、ブロードウェイにてミュージカルが上演、その後ヨーロッパ各国でも上演され、日本でも劇団四季により2013年から上演されている。
概要
原作はハンス・クリスチャン・アンデルセンの『人魚姫』。
ウォルト・ディズニーは戦前『人魚姫』に興味を持ち、1940年代の第二次世界大戦中から、この作品をアニメ化する構想を練っていた。ディズニー映画の第二黄金期(ディズニー・ルネサンス)の原点といわれている作品でもある。童話を原作とする作品としては、1959年公開(日本では1960年公開)の『眠れる森の美女』以来、約30年振りであり、また、ヒロインのアリエルは、ディズニープリンセスとしては同作品のオーロラ姫以来となる。
主題歌「アンダー・ザ・シー」はアカデミー歌曲賞を受賞し、またアラン・メンケンがアカデミー作曲賞を受賞した。
続編として、2000年に映画の後日談を描いたOVA作品、『リトル・マーメイドII Return to The Sea』が発売。同じくOVA作品で、映画より前のアトランティカの様子を描いた『リトル・マーメイドIII はじまりの物語』が2008年8月26日(日本語版は9月26日)に発売された。また、1992年に本作と同じタイトルで、TVシリーズ化もされた。
日本語吹き替え版での初公開版と再公開版では、歌の歌詞がほぼ完全に異なる。
ストーリー
海底の世界・アトランティカの16歳の人魚姫・アリエルは地上の世界に憧れており、秘密の場所に隠してある沈没船から集めた宝物達を眺めながら思いを馳せていた。ある日、海上を航海していた船に好奇心を抑えられず覗き込んで、同乗していた人間の王子・エリックに一目惚れしてしまう。しかし船はアリエルの目前で嵐に襲われて沈没し、船に取り残された飼い犬のマックスを助けに向かったエリックが海に投げ出されてしまった。エリックを抱えて必死に泳いだアリエルは、やっと辿り着いた浜辺で歌を口ずさみながら介抱しているうち、エリックの家令・グリムズビーがやって来る気配に気付いてすぐに姿を隠してしまう。朦朧としながらもアリエルの美しい歌声や顔を記憶したエリックもまた、アリエルに惹かれ再会を願うのであった。
父王のトリトンを始め周囲からの反対を受けながらますます地上への憧れやエリックへの恋心を募らせるアリエルに目を付けたのは、トリトンに追放されていた海の魔女・アースラだった。アースラはアリエルに「その美声と引き換えに3日間だけ人間にする」間に、「アリエルがエリックとキスを交わす」という賭けを持ち掛けた。賭けに負けた時は、アリエルの身柄は一切がアースラのものになってしまう。アースラは、アリエルの賭けを失敗させ、その身を取引材料としてトリトンに取って代わろうと企んだのだ。そうとは知らずにアースラと契約し、尾ひれを足に変えてアトランティカの掟を破り地上に赴くアリエル。再会したエリックの城に逗留し、交流を深めることは出来たが、アースラの手下たちが邪魔をしてキスするまでには至らない。さらにアリエルに惹かれてはいるものの、声が失われていた事で自身の恩人とは別人だと思い込んでしまったエリックは躊躇っていたのだった。そんなエリックの前に記憶の美声を響かせる美女・ヴァネッサが現われた。アースラが魔法とアリエルから奪った声を使い、ヴァネッサとして二人の仲を裂こうと地上へやって来たのだ。策に嵌まって惑わされてしまったエリックだったが、アリエルの親友の鯛のフランダー達の助力で正気を取り戻し、アリエルとの愛を誓うかに見えた。が、時既に遅く日没の船上で人魚に戻ってしまったアリエルはアースラに攫われ、アリエルを助けようとしたトリトンもアースラの策に嵌まり、王者の座を奪い取られてしまった。アリエル達、そして海の危機に、エリックは船を操り、アースラに挑んで行く。
登場キャラクター
主人公
- アリエル(Ariel)
- 本作のヒロイン。トリトンの七人娘の末姫。ディズニープリンセスの一人。
- 波打つ赤毛に、エメラルドグリーンのような色をした尾、紫の貝の胸当てを付け、鈴を転がしたような美しい声と容姿を持った人魚。瞳の色は青(アクアブルー)。明るく好奇心旺盛で、地上の世界に強く憧れ、海底に沈んだ陸上の物をたくさんコレクションしている。父親のトリトンからは深い愛情を受けているものの、陸上の世界をかたくなに否定されて反発し、すれ違いが生じることもある。父親を恐れながらも、ややワガママであり、年頃のせいで大胆な行動を取ったり、感情の起伏が激しい。世間知らずな事もあり、それが仇となりアースラの罠に嵌ってしまった。
- 地上に関わるのは禁じられているため、陽気でいい加減なカモメ・スカットルだけが情報源で、その知識は誤解や偏ったものばかり。(「火が燃える」と「恋をすると燃える」を同じと思っていたり、フォークを櫛と間違えていたり、喫煙パイプを管楽器だと思っていた)また、コレクションの保管庫である洞窟のことは、親友の鯛・フランダーとの秘密。
- エリックとは彼が船の難破によって溺死しかけていたところを助けたのがきっかけで恋が始まったのだが、セバスチャンを通じてその事を知ったトリトンの怒りを買い、コレクションを破壊されてしまう。その後ジェットサムとフロットサムの誘いでアースラを訪ねて契約をし、声を引き換えに人間となってエリックの城へ行くこととなる。
- 声が出せないため、エリックになかなか自分が命の恩人であることを伝えられなかったり、フロットサム・ジェットサムやアースラによる妨害を受けるなどの試練が立ちはだかるなか、セバスチャンやフランダーたちの支援で、苦難の末にようやくエリックに自分の正体を気づかせる。しかしアースラとの契約はぎりぎりのところで間に合わず、奴隷とされそうになったところを父トリトンに救われるが、アリエルと引き換えに彼がアースラに奪われてしまい、トライデント(三つ又の矛)を奪われることとなった。アリエルも巨大化したアースラに追い詰められたが、寸手のところでエリックに救われる。
- 最後は想いをトリトンに認められて人間にしてもらい、エリックと結ばれた。
- アリエルの尾のエメラルドグリーンのような色は、本作制作時に調合された色であり、それにちなんで色名を「アリエル」と名付けられた。
海底の世界
アトランティカ
- トリトン(King Triton)
- アトランティカを治める海の王で、アリエルの父。サファイアブルーのような色の尾を持ち、上半身は筋骨隆々の大男の姿をしている人魚。
- トライデントという、王家の血筋の者しか刺してある所から抜けない矛の魔力で海を操り、アトランティカを治めている。人間や陸の世界を良く思っておらず、人魚達には無闇に地上に関わることは禁じている(その1番の理由はおそらく、過去に妻のアテナを人間の船との衝突によって亡くしたからと思われる)。父としては末娘のアリエルに甘いが、地上のことに関しては厳しい態度を取っている為、すれ違いや衝突が起きる事も少なくない。しかしアリエルが失踪した際は自分がキツく言い過ぎたのではないかと一人苦悩したり、アースラからアリエルとトライデントのどちらを差し出すか迫られた時は迷いなくトライデントを差し出すなど、アリエルを大切に想う気持ちは本物である。
- 中盤でセバスチャンがうっかり口を滑らせてしまった事により、アリエルが自身の取り決めに背いて地上に近づいたと知り激怒。嵐で海の底に沈んだエリックの石像をアリエルが所有していた他のコレクションと共に破壊してしまうが、皮肉にもそれがアリエルを地上の世界に赴かせるきっかけとなった。
- 終盤にアースラの策略に陥れられたアリエルの身代わりとなり、トライデントと王の座を奪われ、醜い海洋生物に姿を変えられてしまうが、エリックの活躍でアースラが倒れたことで救われ、最後はアトランティカの危機を救ったエリックと、彼を愛し続けるアリエルを認め、アリエルをトライデントの力で人間に変えて2人の結婚を許した。
- アリエルとその姉妹(Daughters)
- トリトンの七人の娘で、アトランティカのプリンセスたち。姉妹仲は良く、ラストのアリエルとエリックの結婚を祝福した。年上順に、
- アティーナ (Attina) 橙
- アラーナ (Alana) 紫
- アデーラ (Adella) 黄
- アクアータ (Aquata) 青
- アリスタ (Arista) 赤
- アンドリーナ (Andrina) 赤紫
- アリエル (Ariel) 緑
- 物語中に歌われている「トリトンの娘たち」(Daughters Of Triton) という歌の中では姉妹の名前が順に呼ばれるが、それは年齢順ではない。
- フランダー(Flounder)
- アリエルといつも一緒にいる友達の魚[2](名前の由来ではカレイ)。黄色の体に水色の縞模様が入っている。アリエルの地上への関心を、アトランティカ内では唯一理解し、共有している。とても臆病で怖がり。
- セバスチャン(Sebastian)
- トリトンに仕える宮廷音楽家の蟹(「トリニダードの赤蟹」とされている)。
- 元々はプロの音楽家であり、第1作の序盤で、アリエルの16歳のお披露目のコンサートの指揮者を任されるのだが、肝心のアリエルが出席しなかった事で、コンサートは失敗に終わり、面目を丸つぶれにされてしまう。さらにこの一件をきっかけに、トリトンの命令で、アリエルが海の上に行かないように、アリエルの監視役にさせられる。しかし、口では文句を言いながらも、元々責任感の強い性分であるが故に、アリエルに対してはそれなりに気を配り、アリエルの監視の役目を果たしつつも、トリトンにアリエルが人間(エリック)を助けた事がバレない様に尽力する。しかし蟹であるため人魚よりも泳ぎが遅く、海の上へと向かって猛スピードで泳ぐアリエルには、追いつくことができない。
- アリエルが海の魔女のアースラとの契約で、声と引き換えに人間になった際には、アリエルを止めることができなかった自分に対して、「私も意気地なしの蟹になった」と嘆くも、アリエルの必至な表情の訴えから、仕方なくエリックとの恋に協力する事になる。
- アリエルと共にエリックの城に行き、蟹であるために城のシェフのルイに料理にされそうになる(以来、ルイとは因縁のライバルとなる)など、散々な目に遭いつつも、次第にアリエルのエリックに対する気持ちや、陸の上での生活に対する憧れに理解を示す様になり、最終的にセバスチャンの活躍もあって、アリエルとエリックは無事結婚することになる。
- 第2作では、もう引退してもいい年齢であるにも関わらず、トリトンの命令で、アリエルの娘のメロディーのお世話係と、海へ行かないように監視役を任される。メロディーは昔のアリエルと性格がそっくりであるため、同じように振り回されている。しかし、自分が目を離した隙に、メロディーが、海の魔女であるモルガナのもとへ行ってしまったことに対して、泣いてアリエルに謝罪するほど責任感が強い。城では、未だにシェフのルイとは因縁の仲であり、見つかると包丁で追い掛け回され、料理にされそうになる。
悪役
- アースラ(Ursula)
- 本作のディズニー・ヴィランズ。
- かつて王宮を追放されたことからトリトンを恨み、その復讐も兼ねて海の支配権を奪おうと企む海の魔女。薄暗く誰も訪れない洞穴の様な場所で暮らしている。
- 悪賢く執念深い、肌は紫で、下半身はタコのふくよかな女性。髪はシルバーで短く、濃いメイクをしている。「人助け」としてさまざまな悩みを抱える人魚達に望みを叶えるが、「お代」と称して何かを貰い、さらにアースラが提案する約束を果たせなければ、魔法は解け、元の人魚の姿には戻れない。口約束ではなく、契約書に直筆のサインをさせる。しかし手下に妨害させるなどして必ず約束を果たせないようにくわだて、相手がそれに対し異議を唱えても契約書を盾に突っぱねて、結果的に得体のしれない海洋生物へと変えて自身の住居である岩窟に閉じ込めている。
- 必ず約束を果たせないようにするが、本人の希望通りの願いを叶えてはいる。また魔法は自由自在に使う事が出来るが、アリエルに足を与えるなどの大きな魔法を使う際には、部屋の中にある大釜の中に、謎の生物が入ったビーカーを放り込むなどの調合による魔法を使っている。契約書にも魔法がかかっているのか、トリトンのトライデントの力でも破く事は出来なかった。
- アリエルを人質にトリトンからトライデントを奪い取り海の王となるという野望を胸に、アリエルに接近して契約を持ちかけ、巧みな話術でアリエルの声を引き換えに3日間だけ魔法で人間にした。
- しかし自身の思惑と裏腹に徐々に接近していくアリエルとエリックに焦りを覚え、アリエルから奪った声で歌う黒髪の美女に変身して地上に現れ、「ヴァネッサ」と名乗りアリエルの契約を失敗させようとエリックを惑わす。
- 一度は企みを成功させ、トリトンからトライデントを奪い取って王座を手に入れるが、助けに来たエリックやフランダー、セバスチャン、そしてアリエルの反撃で大切な部下のフロットサム・ジェットサムを誤って殺害してしまったことに怒り、巨大化。トライデントの力で海を荒らし、アリエルを追い詰めるものの、エリックによって難破船の舳先に激突させられ、海の底へ沈みながら滅びた。
- ヴァネッサ(Vanessa)
- アースラがアリエルから奪った声で変身した黒髪の美女。ペンダントに閉じ込めたその声と自身の魔力でエリックの心を操り、彼と結婚することになる。
- しかし、偶然鏡に映ったアースラの姿を目撃してヴァネッサの正体を見破ったスカットルや彼の仲間に結婚式を妨害され、いち早くヴァネッサの正体を感付いていたマックスに噛みつかれたことでペンダントを壊され、その結果エリックにかけていた魔力が解け、式場に駆けつけたアリエルが声を取り戻した。
- フロットサム&ジェットサム(Flotsam and Jetsam)
- アースラに仕える双子のウツボ。常にペアで行動している。主人に似てかなり悪賢い性格であり言葉巧みに契約をさせようとする。2匹並ぶとそれぞれ反対の目が光り、それによって映し出された外界の映像がアースラの情報源である。
- 最後は後を追ってきたエリックを掴まえるが、アリエルが妨害したアースラのトライデントによる誤った攻撃を受けてしまい、二人共に海の藻屑となった。
- どちらがフロットサム、ジェットサムかは不明。
海上の世界
- エリック[要曖昧さ回避](Prince Eric)
- アリエルが想いを寄せる海辺の王国の王子。
- 勇敢で誠実、ハンサムながら飾り気のない黒髪の青年。元々は航海士になるのが夢だったため、船の操縦が得意。嵐で船が沈んだ時に漂流していたところを助けてくれた恩人・アリエルの声や顔立ちの微かな記憶から、後に再会したアリエルに惹かれながらも、声を失っていたことで別人と思い込み、思い悩むようになる。そんな時、アースラが化けたヴァネッサに魔力であやつられ、アリエルではなくヴァネッサと結婚しようとしてしまう。だが、後にアースラの策略に気づいたスカットルやセバスチャン達の活躍で魔力から解放され、同時に声を取り戻したアリエルを嵐の時の恩人であると確信する。その後トライデントを手に入れて一度は海の支配者になりかけたアースラからアリエルを救うため、海に出向いて難破していた自分の船に乗り込み、それを巨大化したアースラに体当たりさせることで倒した。
- 最後はトリトンに認められ、人間になったアリエルと結婚した。
- グリムズビー(Grimsby)
- 白髪を後ろで一纏めにした、エリックの家令。
- 船に酔いやすいらしく、海に入るのは大嫌い。恋愛結婚を語る夢見がちなエリックの将来を心配し、早く身を固めて欲しいと願っている様子。
- ルイ(Chef Louis)
- エリックのシェフ。
- 歌いながら料理をするのが大好きな陽気な性格だが、肝心の歌は音痴。得意料理は魚料理だがその調理方法は少々残酷で、キッチンに迷い込んで来たセバスチャンにトラウマを与えてしまう。セバスチャンの存在に気づき調理しようとしたが、セバスチャンが逃げ回るので大暴れし、最終的に厨房をメチャクチャにした挙句にカーロッタから大目玉を食らってしまった。終盤ではアリエルとエリックの結婚式の行われた船上でさえ、セバスチャンを調理しようと追いかけるが、セバスチャンに反撃されて倒れてしまう。
- Ⅱでも引き続き、セバスチャンを目の敵にしており、その姿を見るたびに追いかけているが毎回逃げられてばかり。
- カーロッタ(Carlotta)
- エリックの城で働く侍女。親切でぽっちゃりとしたおばさん。ルイとの会話の様子から彼より立場は上である模様。アリエルにも親身になって接する。
- マックス(Max)
- 毛の長いエリックの愛犬。かなり人懐っこい性格。アリエルによって浜辺に救助されたエリックを見つけたり、アリエルの匂いを覚えていたりなどと、とても賢い。
- スカットル(Scuttle)
- 陽気で楽天家なカモメ。歌は非常に音痴。アリエルからは唯一の人間についての情報源として頼られているが、それらの情報はほとんどがデタラメであり、日常でも抜けているところが目だつ。
- 偶然ヴァネッサの正体(鏡に写ったアースラの姿)を見破り、自信をなくしていたアリエルに真実を説明した。仲間の鳥や海上の生き物達を呼び寄せて執拗に結婚式を妨害し、アリエルとエリックを引き合わせる事が出来た。
声の出演
- 日本語吹き替えは、初公開版と再公開版の2パターンがある(どちらも声優は同じで変更されたのは歌のみ)。続編やキングダム ハーツシリーズにも登場する本作キャラクターの声優については、続編やキングダム ハーツシリーズの項目を参照。
役名 | 原語版声優 | 日本語吹き替え | |
---|---|---|---|
1962年初公開版 | 1989年再公開版 | ||
アリエル | ジョディ・ベンソン | 月丘夢路 | すずきまゆみ |
セバスチャン | サミュエル・E・ライト | ルーキー新一 | 上條恒彦 |
アースラ | パット・キャロル | 星美智子 | 森公美子 |
バネッサ | ジョディ・ベンソン パット・キャロル |
依田緑 | |
エリック | クリストファー・ダニエル・バーンズ | 小林旭 | 井上和彦 |
フランダー | ジェイソン・マリン | 中田雄二 | 大友大輔 |
トリトン | ケネス・マース | 森繁久彌 | 久米明 |
フロットサム | パディ・エドワーズ | 大平透 | 森山周一郎 |
ジェットサム | |||
シェフのルイ | ルネ・オーベルジョノワ | 三木のり平 | 安西康高 |
スカットル | バディ・ハケット | 小宮山清 | 肝付兼太 |
ヘラルド | ウィル・ライアン | 永六輔 | 水島裕 |
グリムズビー | ベン・ライト | 坊屋三郎 | 八奈見乗児 |
カーロッタ | エディ・マックラーグ | 堀越節子 | 遠藤晴 |
アラーナ | キミー・ロバートソン | 前沢奈緒子 | 高山みなみ |
マックス | フランク・ウェルカー | 原語版流用 | |
その他 | 笹岡繁蔵 茶風林 郷里大輔 勝生真沙子 深雪さなえ 竹口安芸子 西川幾雄 河東燈士 |
日本語版制作スタッフ
- 演出:山田悦司
- 音楽演出:近衛秀健、深澤茂行
- 吹替翻訳:進藤光太
- 訳詞:松澤薫、近衛秀健
- コーラス:ミュージッククリエイション
- 制作協力:アオイスタジオ、東京テレビセンター
- 録音制作:トランスグローバルスタジオ
- 制作監修:岡本企美子
- 日本語版制作:DISNEY CHARACTER VOICES INTERNATIONAL, INC.
主題歌・挿入歌
日本語吹き替え版での初公開版と1998年再公開版以降では、歌の歌詞がほぼ完全に異なる。
- 「パート・オブ・ユア・ワールド」(Part of Your World)
- 歌: ジョディ・ベンソン
- アリエルが宝物を隠している洞窟の中で、まだ知らぬ陸の世界への憧れを歌う曲。歌の中で「Part of that world」という部分があるが、この後にアリエルがエリックを助けた時に歌われたとき(リプライズ)は、「Part of your world」である。(1回目の「パート・オブ・ユア・ワールド」ではまだエリックと出会っておらず、「your(あなたの)」の「あなた」がいないため、「that(あの)」となる。)
- 「アンダー・ザ・シー」(Under the Sea)
- 歌: サミュエル・E・ライト
- 陸の世界に憧れるアリエルの気持ちを逸らすため、海の世界の素晴らしさを、セバスチャンが歌い上げた曲。アカデミー歌曲賞受賞。
- 「哀れな人々」(Poor Unfortunate Souls)
- 歌: パット・キャロル
- アリエルを誑かす為に、アースラが歌う曲。
- 「キス・ザ・ガール」(Kiss the Girl)
カバー
- 今井美樹「Part of Your World」(2006年)『リトル・マーメイド・スペシャル・エディション・サウンドトラック』および自身のアルバム『Milestone』にも収録。
- miwa「アンダー・ザ・シー」(2017年)日本コカコーラ「爽健美茶」キャンペーン楽曲。原歌詞(英語)で歌唱している。
- アイナ・ジ・エンド(BiSH)「Part of Your World」(2017年)カヴァーアルバム『Thank You Disney』収録。
音楽CD
- 『リトル・マーメイド オリジナル・モーション・ピクチャー・サウンドトラック〈英語歌〉』(ポニーキャニオン、1991年5月21日発売)PCCD-00036
- 『リトル・マーメイド オリジナル・モーション・ピクチャー・サウンドトラック 日本語版』(ポニーキャニオン、1991年6月21日発売)PCCW-00020
- 『リトル・マーメイド オリジナル・モーション・ピクチャー・サウンドトラック』(エイベックス・エンタテインメント、1999年9月15日発売)AVCW-12015
- 『リトル・マーメイド スペシャル・エディション・オリジナル・サウンドトラック』(エイベックス・エンタテインメント、2006年10月4日発売)AVCX-12520/1
- 『リトル・マーメイド グレイテスト・ヒッツ』(エイベックス・エンタテインメント、2013年9月25日発売)AVCW-12987
- 『リトル・マーメイド オリジナル・モーション・ピクチャー・サウンドトラック 日本語版』(ユニバーサル ミュージック、2018年11月14日発売)UWCD-8018
ゲームソフト
- ファミリーコンピュータ『リトル・マーメイド —人魚姫—』(カプコン、1991年7月19日発売)CAP-3U
- ニンテンドーDS『リトル・マーメイド アリエルの海のたからもの』(ディズニー・インタラクティブ・スタジオ、2007年4月12日発売)NTR-AN9J-JPN
TVシリーズ
この節の加筆が望まれています。 |
本作と同タイトルの『リトル・マーメイド』 (The Little Mermaid) で製作された、TVアニメシリーズ。アメリカで1992年-1994年にかけて全31話が放送され、エリック王子と出会う前のアリエルが、海中の世界を冒険するオリジナルストーリーになっている。
日本ではWOWOWより1994年10月31日から同年11月30日までに第2シーズンの第23話までで放送を中止。2005年11月1日にディズニー・チャンネルより全話の日本語版が放送された[3]。また、『リトル・マーメイドIII はじまりの物語』で判明したアリエルとフランダーの出会いのTVシリーズでの出会いの過程が異なっている。
TVシリーズのみ登場キャラクター
- ダ・シュリンプ
- 声 - 中尾隆聖
- ロブスター・モブスターの手下のエビ。
- アーチン
- 声 - 内田崇吉
- 孤独な暮らしをしていた人魚の少年で、親もおらず友達もいない。第4話から登場し、同話で1度ロブスターモブスターに騙されるが、ラストシーンでアリエルの友達となり、それ以後のエピソードでは一緒に行動しているシーンが多い。
- また、アリエルがソアー王子と結婚すると勘違いした時には結婚を阻止しようとしたり、夢の中で『どこにも行かないで』と言葉にするほど、アリエルを大事に思っている。
- トリトンを実の父のように慕っており、アリエルの姉妹たちからは『いたずらっ子でできの悪い弟』のように思われている。
- 映画版、OVAシリーズには未登場。
- ソアー王子
- 声 - 藤原啓治
- アトランティカとは仲の悪い、好戦的な国オリンピアの王子。やや傲慢なところがあるが、王子としての品格は備えている模様。
- トリトン王の提案によりアリエルとのペアでシー・オリンピックの 水中アクロバット競技に出場が決定するが、これをアリエルとの結婚のペアと誤解したアーチンにより騒動が起きる。
- パール
- アリエルの姉アラーナの友人。やや不良っぽいところがある。
- 親がやや放任主義のため、アリエル達姉妹とトリトンとの親子関係を羨んでいる。
- サイモン
- 声 - 江原正士
- 陽気な性格。長年孤独に暮らしていた。その異形な体のせいで近所付き合いをしようとしても周囲の住人と上手く付き合うことができず、寂しい思いをしていた。
- 友達が欲しくてビンの中に手紙を描いて大量に海に流していた。
- イービル・マンタ
- 声 - 大塚明夫
- トリトン王の敵で、海底火山に封印されていたが、騙されたアリエルが封印を解いてしまう。
- アトランティカを狙っているので他者を利用して混乱に陥れることが多い。
- ペットにドッグフィッシュという犬によく似た魚を連れている。
- セールスフィッシュ
- 声 - 堀内賢雄
- 緑色したウツボのセールスマン。さまざまな商品を売り歩いている。
- アーチンを騙してトリトンの矛を奪った時に試し撃ちをしたところ、矛の力を扱いきれずそのパワーを誤って身に受けてしまい、電気ウナギのように発電してしびれてしまうようになった。
- リトル・イービル
- 声 - 渕崎ゆり子
- イービル・マンタの息子で、シャーカニアのサメたち。
- スポット
- 群れからはぐれたシャチの子供。
- グローフィッシュ
- 洞窟の魔女
- 魔法の石の魔人
声の出演
役名 | 原語版声優 | 日本語吹き替え |
---|---|---|
アリエル | ジョディ・ベンソン | すずきまゆみ |
セバスチャン | サミュエル・E・ライト | 安西正弘 |
フランダー | イーダン・グロス→ブラッドリー・ピアース | 林勇 |
トリトン | ケネス・マース | 石田太郎※ |
アースラ | パット・キャロル | 森公美子 |
エリック | ジェフ・ベネット | 井上和彦 |
フロットサム | パディ・エドワーズ | 森山周一郎 |
ジェットサム | ||
ルイ | ルネ・オーベルジョノワ | 中村秀利 |
スカットル | モーリス・ラマーシュ | 肝付兼太 |
グリムズビー | ケイ・E・クーター | 八奈見乗児 |
アクアータ | モナ・マーシャル | かないみか |
アンドリーナ | キャシー・キャバディーニ | 國府田マリ子 |
アリスタ | メアリー・ケイ・バーグマン | 西村ちなみ |
アティーナ | キャス・スーシー | 久川綾 |
アデーラ | シェリー・リン | こおろぎさとみ |
アラーナ | キミー・ロバートソン | 高山みなみ |
マックス | フランク・ウェルカー | 原語版流用 |
※(第12話で部分的に)林勇
各話リスト
- 迷子のスポット (Whale of a Tale)
- セバスチャン大活躍? (The Great Sebastian)
- ストーミーで出かけたい! (Stormy)
- 友だちがほしいアーチン (Urchin)
- 消えた ふたごちゃん (Double Bubble)
- 孤独なモンスターサイモン (Message in a Bottle)
- ブーツで大騒動 (Charmed)
- 魅惑のブレスレット (Marriage of Inconvenience)
- アリエルが結婚?! (The Evil Manta)
- おませなマーメイド (Thingamajigger)
- なかよくハーモニー (Red)
- 子供に戻ったトリトン王 (Beached)
- 泥棒をやっつけろ (Trident True)
- 父の日のプレゼント (Eel-Ectric City)
- セバスチャンはクビ?! (Resigned to It)
- アリエルのオルガン (Calliope Dreams)
- 笑うお年頃 (Save the Whale)
- ひとりぼっちのお友だち (Against the Tide)
- スポットを取り返せ (Giggles)
- もしもダンスが踊れたら (Wish Upon a Starfish)
- セバスチャンのライバル騒動 (Tail of Two Crabs)
- アンデルセンとの出会い (Metal Fish)
- 大きくなったセバスチャン (T'ank You for Dat, Ariel)
- 海賊をやっつけろ! (Scuttle)
- 恐怖のカニ実験 (King Crab)
- セバスチャン大王になるぞ (Island of Fear)
- 失われた島 (Land of the Dinosaurs)
- 伝説の英雄アポロ (Heroes)
- おヒゲのはえたフランダー (The Beast Within)
- 意地悪なマンタ (Ariel's Treasures)
- アリエルの宝物 (A Little Evil)
主題歌
「Part of Your World」(歌 - すずきまゆみ / 作詞 - Howard Ashman / 作曲 - Alan Menken)
「Under the Sea」(歌 - 上條 恒彦 / 作詞 - Howard Ashman / 作曲 - Alan Menken)
「Kiss the Girl」(歌 - 上條 恒彦 / 作詞 - Howard Ashman、松澤薫、近衛秀健 / 作曲 - Alan Menken)
ミュージカル
この節の加筆が望まれています。 |
ディズニーが舞台ミュージカルとして製作。2008年1月10日にニューヨークのLunt-Fontanne劇場で初演され、2009年8月30日のクローズまで計685公演(プレビュー50公演)のロングランとなった[4]。製作は2008年。
2012年6月からは演出面を強化した通称「ヨーロッパ版」がオランダ、モスクワで上演された。
- ミュージカル版あらすじ
ミュージカル版のあらすじは映画版、TV版と異なる。主に本来アリエルの親友であるフランダーがアリエルに恋している設定であったり、海の魔女アースラを倒すのが王子エリックではなかったりすることである。また、その変更により「どんな夢より」や「恋してる」などのミュージカル版のオリジナルナンバーが加えられている。
日本での上演
日本でも劇団四季が2013年4月から東京都品川区の劇団四季専用劇場「積水ハウスミュージカルシアター四季劇場[夏]」で上演を始めた[5]。日本版はヨーロッパ版をベースに制作されている。尚、劇団四季版のタイトルは『ライオンキング』と同様に、間に「・」が入らない『リトルマーメイド』となる。また2016年10月に開場予定の東海地区の新しい専用劇場「名古屋四季劇場」のこけら落とし公演として本作が上演されることも決定した[6]。
- 上演記録
- 2013年4月7日 - 2017年4月9日[7]:積水ハウスミュージカルシアター四季劇場[夏](東京初演)
- 2016年10月16日 - 2018年8月26日:名古屋四季劇場(名古屋初演)[8]
- 2017年8月11日 - 2018年11月4日:キャナルシティ劇場(福岡初演)[9]
- 2018年10月13日 - 上演中:大阪四季劇場(大阪初演)
- 2018年12月22日 - 2020年2月26日[10]:北海道四季劇場(札幌初演)
- 日本公演でのオリジナルキャスト
- アリエル - 谷原志音
- エリック - 上川一哉
- アースラ - 青山弥生
- トリトン - 芝清道
- セバスチャン - 飯野おさみ
- スカットル - 丹下博喜
- グリムスビー - 星野元信
- フランダー - 大空卓鵬
- フロットサム - 一和洋輔
- ジェットサム - 中橋耕平
- シェフ・ルイ/リーワード - 岩城雄太
脚注
- ^ “The Little Mermaid (1989)” (英語). Box Office Mojo. 2010年5月2日閲覧。
- ^ “フランダー - ディズニーキッズ公式サイト”. 2019年10月30日閲覧。
- ^ WOWOWでの放送時も全話放送を見越して第24話以降も収録済だった。
- ^ “アーカイブされたコピー”. 2011年1月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年12月6日閲覧。
- ^ 劇団四季「リトルマーメイド」https://www.shiki.jp/applause/littlemermaid/
- ^ 【速報】『リトルマーメイド』名古屋公演、2016年10月開幕!――製作発表会見が行われました - 劇団四季最新ニュース、2015年12月1日
- ^ “劇団四季、「リトルマーメイド 東京公演」の千秋楽は来年4月9日”. SANSPO.COM. (2016年4月28日) 2016年4月28日閲覧。
- ^ “名古屋四季劇場:こけら落とし リトルマーメイドに喝采”. MANTANWEB. (2016年10月16日) 2016年10月16日閲覧。
- ^ 『リトルマーメイド』東京公演千秋楽決定!2017年夏、福岡へ―― - 劇団四季最新ニュース、2016年4月28日
- ^ さよなら 北海道四季劇場 公演中止 千秋楽迎えられず 北海道新聞社 2020年3月3日
関連項目
- マーメイドラグーン - 東京ディズニーシー内にある、本作をテーマにしたポート。ポート内のアトラクションも、本作キャラクターをコンセプトにしたものや、登場しているものがある(詳しくは東京ディズニーシーのアトラクション参照)。
- キングダム ハーツ シリーズ - ゲーム内のワールド―アトランティカに、アリエルを始めとした本作のキャラクターが登場する。
- 相沢紗世 - 2006年10月に発売されたDVD『リトル・マーメイド プラチナ・エディション』の発売を記念して、アリエルのイメージにぴったりの有名人として選ばれたモデル。
- ディズニー・オン・アイス - 本作のストーリの一部やキャラクター、挿入歌が登場する回がある。
- Kinect: ディズニーランド・アドベンチャーズ - アリエル等も登場するゲーム。
- 大井町駅 - 2013年10月25日より、劇団四季のミュージカル「リトルマーメイド」公演を記念して、りんかい線の発車メロディーで、「パート・オブ・ユア・ワールド」と、「アンダー・ザ・シー」が使われている。