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[[ソビエト連邦|ソ連]]時代から続くロシアの現用主力戦車といえば[[T-64]]/[[T-72]]/[[T-80]]及びT-72の改良発展型である[[T-90]]だが、これらの戦車は[[西側諸国|西側]]の第3世代主力戦車に対してやや見劣りした。[[南オセチア紛争 (2008年)|2008年のグルジア戦争]]を機に予備保管となったT-64はともかく、1980~1990年代から(後述のチョールヌィイ・オリョールなど)T-72やT-80の近代化計画は存在したものの、[[ソ連崩壊]]のあおりや予算不足によりこれらの計画は頓挫するか、近代化が施されても少数の戦車にとどまった。だが2000年代に[[ウラジーミル・プーチン]]が[[ロシア連邦大統領|ロシア大統領]]に就任すると国防予算も増加傾向に転じたため、2004年には(実質的にT-72の近代化版である)[[T-90]]の中でもさらなる発展型であるT-90Aの配備が可能となった<ref name="JGround66-67">{{Harvnb|JGround編集部|2015| p=66~67}}</ref>。 |
[[ソビエト連邦|ソ連]]時代から続くロシアの現用主力戦車といえば[[T-64]]/[[T-72]]/[[T-80]]及びT-72の改良発展型である[[T-90]]だが、これらの戦車は[[西側諸国|西側]]の第3世代主力戦車に対してやや見劣りした。[[南オセチア紛争 (2008年)|2008年のグルジア戦争]]を機に予備保管となったT-64はともかく、1980~1990年代から(後述のチョールヌィイ・オリョールなど)T-72やT-80の近代化計画は存在したものの、[[ソビエト連邦の崩壊]]のあおりや予算不足によりこれらの計画は頓挫するか、近代化が施されても少数の戦車にとどまった。だが2000年代に[[ウラジーミル・プーチン]]が[[ロシア連邦大統領|ロシア大統領]]に就任すると国防予算も増加傾向に転じたため、2004年には(実質的にT-72の近代化版である)[[T-90]]の中でもさらなる発展型であるT-90Aの配備が可能となった<ref name="JGround66-67">{{Harvnb|JGround編集部|2015| p=66~67}}</ref>。 |
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これと並行してロシアではソ連末期から「西側の第3世代主力戦車にも対抗可能な新型戦車」として次世代主力戦車の開発が進められていた。T-80UM2「[[チョールヌイ・オリョール]]」と[[T-95|T-95(オブイェークト195)]]である。のちにチョールヌイ・オリョールは2000年に製造メーカーのオムスク輸送機械が倒産したことから開発が中止され、次世代主力戦車はT-95に一本化されることとなる{{sfn |清谷信一|2011b| p=167}}。T-95は135mmまたは152mm滑腔砲を搭載した無人砲塔を採用し、乗員は車体前部の装甲カプセルに乗せ、自動装填装置はロシア戦車では比較的採用事例が多かったものの、誘爆の危険性が高かったカセトカ式を改めるなど、生残性を重視した設計となっていた。2000年代末の時点でロシア軍はT-90Aを配備しつつ、T-95の実用化を急ぎ、T-72やT-80の近代化は行わない方針をとっていたが、2010年、T-95は「[[冷戦]]時の計画に基づくT-95はコンセプトが古い{{sfn |清谷信一|2011b| p=168}}」「[[コストパフォーマンス|費用対効果]]が低い」などの理由で開発中止となってしまった。また2011年、T-90Aも所詮は「([[湾岸戦争]]で惨敗した)T-72の17番目の改良型」であり、世界の水準に達していないとして新規の生産・配備の中止が決定、5年間は戦車の新規調達を行わず、当面は圧倒的に配備数の多いT-72の近代化改修により戦力の底上げを図る方針となった([[2017年]]現在、既存のT-72Bを順次最新型のT-72B3及びT-72B4に改良している)。 |
これと並行してロシアではソ連末期から「西側の第3世代主力戦車にも対抗可能な新型戦車」として次世代主力戦車の開発が進められていた。T-80UM2「[[チョールヌイ・オリョール]]」と[[T-95|T-95(オブイェークト195)]]である。のちにチョールヌイ・オリョールは2000年に製造メーカーのオムスク輸送機械が倒産したことから開発が中止され、次世代主力戦車はT-95に一本化されることとなる{{sfn |清谷信一|2011b| p=167}}。T-95は135mmまたは152mm滑腔砲を搭載した無人砲塔を採用し、乗員は車体前部の装甲カプセルに乗せ、自動装填装置はロシア戦車では比較的採用事例が多かったものの、誘爆の危険性が高かったカセトカ式を改めるなど、生残性を重視した設計となっていた。2000年代末の時点でロシア軍はT-90Aを配備しつつ、T-95の実用化を急ぎ、T-72やT-80の近代化は行わない方針をとっていたが、2010年、T-95は「[[冷戦]]時の計画に基づくT-95はコンセプトが古い{{sfn |清谷信一|2011b| p=168}}」「[[コストパフォーマンス|費用対効果]]が低い」などの理由で開発中止となってしまった。また2011年、T-90Aも所詮は「([[湾岸戦争]]で惨敗した)T-72の17番目の改良型」であり、世界の水準に達していないとして新規の生産・配備の中止が決定、5年間は戦車の新規調達を行わず、当面は圧倒的に配備数の多いT-72の近代化改修により戦力の底上げを図る方針となった([[2017年]]現在、既存のT-72Bを順次最新型のT-72B3及びT-72B4に改良している)。 |
2020年12月26日 (土) 00:54時点における版
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T-14/オブイェークト148 Т-14/Объект 148[1] | |
---|---|
種類 | 主力戦車(第4/第5世代主力戦車[2] ) |
原開発国 | ロシア |
運用史 | |
配備先 | ロシア陸軍 |
開発史 | |
開発者 |
|
製造業者 | ウラルヴァゴンザヴォート社[3] |
値段 | 370万ドル[4][5](約4.4億円) |
製造期間 | 2015年 - [6] |
製造数 | 20輌+[6] |
諸元 | |
重量 | 55t[7] |
全長 | 10.8m |
全幅 | 3.5m |
全高 | 3.3m |
要員数 | 3名(戦車長、砲手、操縦手)[3][6] |
| |
装甲 | 1,000 – 1,100 mm (対APFSDS) 1,200 – 1,400 mm (対HEAT)[9] |
主兵装 | 125mm滑腔砲2A82-1M[6] - 45発(うち32発自動装填装置に格納) |
副兵装 |
|
エンジン | 1,500[10] - 2,000馬力[10] ディーゼルエンジン |
出力重量比 | 31hp/t |
変速機 | 12速オートマチックトランスミッション |
行動距離 | 500km以上[10] |
速度 | 80 – 90 km/h[10] |
T-14(テー・チェティールナッツァチ、オブイェークト148、ロシア語: Т-14 Объект 148)とは、ロシアの戦車である。
ロシア連邦軍(以下ロシア軍)の次世代装甲戦闘車両シリーズ、「アルマータ」(Армата)共通戦闘プラットフォームを構成する車輛のひとつで、第4世代主力戦車に相当する(ただし、第4世代主力戦車の定義はまだ正確には定まっていない。「第5世代主力戦車」とすることもある[2]等諸説あり)。無人砲塔を採用し、乗員の生残性や市街戦を考慮した構造となっている。
2015年モスクワ戦勝記念日パレードにおいて初めて公開された[11]。2017-18年に量産を開始予定で[12]、2020年までにロシア軍はT-14を2,300輌取得する計画である[13][14]。近い将来遠隔操作が可能になるとされている[12]。
なお、「アルマータ」とは前述のようにT-14をはじめとする装甲戦闘車両シリーズの総称なので、T-14自体を指す名称が「アルマータ」というわけではない点には注意が必要である[15]。
開発の経緯
ソ連時代から続くロシアの現用主力戦車といえばT-64/T-72/T-80及びT-72の改良発展型であるT-90だが、これらの戦車は西側の第3世代主力戦車に対してやや見劣りした。2008年のグルジア戦争を機に予備保管となったT-64はともかく、1980~1990年代から(後述のチョールヌィイ・オリョールなど)T-72やT-80の近代化計画は存在したものの、ソビエト連邦の崩壊のあおりや予算不足によりこれらの計画は頓挫するか、近代化が施されても少数の戦車にとどまった。だが2000年代にウラジーミル・プーチンがロシア大統領に就任すると国防予算も増加傾向に転じたため、2004年には(実質的にT-72の近代化版である)T-90の中でもさらなる発展型であるT-90Aの配備が可能となった[16]。
これと並行してロシアではソ連末期から「西側の第3世代主力戦車にも対抗可能な新型戦車」として次世代主力戦車の開発が進められていた。T-80UM2「チョールヌイ・オリョール」とT-95(オブイェークト195)である。のちにチョールヌイ・オリョールは2000年に製造メーカーのオムスク輸送機械が倒産したことから開発が中止され、次世代主力戦車はT-95に一本化されることとなる[17]。T-95は135mmまたは152mm滑腔砲を搭載した無人砲塔を採用し、乗員は車体前部の装甲カプセルに乗せ、自動装填装置はロシア戦車では比較的採用事例が多かったものの、誘爆の危険性が高かったカセトカ式を改めるなど、生残性を重視した設計となっていた。2000年代末の時点でロシア軍はT-90Aを配備しつつ、T-95の実用化を急ぎ、T-72やT-80の近代化は行わない方針をとっていたが、2010年、T-95は「冷戦時の計画に基づくT-95はコンセプトが古い[18]」「費用対効果が低い」などの理由で開発中止となってしまった。また2011年、T-90Aも所詮は「(湾岸戦争で惨敗した)T-72の17番目の改良型」であり、世界の水準に達していないとして新規の生産・配備の中止が決定、5年間は戦車の新規調達を行わず、当面は圧倒的に配備数の多いT-72の近代化改修により戦力の底上げを図る方針となった(2017年現在、既存のT-72Bを順次最新型のT-72B3及びT-72B4に改良している)。
しかし同時に、2015年をめどに新型戦車の調達を開始するという方針も打ち出され、翌2012年にロシア軍装甲車輛体系の近代化計画が発表された。この計画は複雑化していた(ロシア軍で装甲戦闘車輛の調達・運用を担当する国防省装甲車輛総局(GABTU)の管轄だけで20車種55タイプの装甲車輛が存在した[16])ロシア軍の装甲戦闘車輛を4つの共通車体によるファミリー化で整理するという計画である[15]。その4つの共通車体とは、
- 軽量級プラットフォーム「タイフーン」(装甲兵員輸送車・MRAPなど)
- 装輪式軽型プラットフォーム「ブーメランク」(装甲兵員輸送車など)
- 装軌式中型プラットフォーム「クルガーニェツ-25」(歩兵戦闘車など)
- 装軌式重型プラットフォーム「アルマータ」(戦車・自走砲・歩兵戦闘車など)
であり、T-14はこのうち、「アルマータ」の車体を利用して製作された主力戦車である。開発には5年を要した。[19]
構造
T-14の最大の特徴として、無人砲塔を採用し3名からなる乗員は全員車体に搭乗していることがあげられる。これはT-14が最初というわけではなく、T-95やアメリカもMCS(車載戦闘システム)で無人砲塔の導入を検討していたが、両車とも開発中止になっている。
従来の戦車では戦車長は砲塔の上からおもに肉眼や聴覚により周囲を索敵していたが、T-14ではこれができないので、テレビジョンや赤外線暗視システム等をはじめとする電子光学的手段で周囲を索敵することになる。しかし果たして戦車長が「五感」無しに周囲の状況を把握しきれるのかなど、実戦に投入しなければ分からない部分もある[20]。
武装
T-14の主砲は、かつてのソビエト/ロシア戦車が採用していた125mm滑腔砲2A46に代わり、125mm滑腔砲2A82-1Mが採用された[6][21]。これは排煙器(エバキュエーター)がないこと(T-14は無人砲塔なので発射ガスの砲塔内への逆流を考慮する必要がない)、発射速度が10 - 12発/分と高いこと、有効射程8kmであることが特徴である。公式発表によれば戦車サイズの目標捕捉距離は光学照準器を使った昼間で5km以上、熱画像装置を使った夜間で3.5kmほどとされる。砲手用光学照準器は倍率4倍と12倍の切り替えが可能[3]で、 レーザー測距儀の有効射程は7.5kmとされる[10]。これらのシステムは重複して搭載され、その他に乗員の車外視察用に360度旋回の高解像度カメラが用意されている[22]。
2A82-1Mの主砲弾として開発された「ヴァキューム1」装弾筒付翼安定徹甲弾(APFSDS)は900mm長の貫徹体からなり、射程2,000mからRHA換算で1,000mm相当の貫徹力を有する[23][24]。
また爆発モード切り替えが可能な「テリンク」榴弾が用意されている。発射型対戦車ミサイルとして2A82-1M専用に開発された3UBK21「スプリンター」[25]は対空目標にも使用が可能である[10]。砲弾搭載総数は45発で、うち32発を自動装填装置に格納する。
T-14の副武装として12.7mmKord(6P49)重機関銃(パレードの際には搭載されていない)と7.62mmPKTM(6P7К)機関銃があり、弾数はそれぞれ300発と1,000発が装填される[3][25][26]。これらは2つとも遠隔操作により使用される[25]。また再装填用に(おそらく7.62mm)銃弾が1,000発搭載される[19]。12.7mm機関銃は砲塔上に装備され、砲塔前面にもおそらく 7.62mm機関銃を積載するためと思われるスリットがある。
機動性
T-14はディーゼルエンジンであるChTZ 12Н360 (A-85-3A)を使用しており、最大出力は1,500馬力である。エンジンの理論上の最大出力は2,000馬力ではあるが、通常で出される事はまず無く、その出力を出した場合、走行時間は大幅に短くなる。2,000馬力での走行時間は2,000時間、1,200馬力での走行時間は10,000時間である。
T-14は12段階の出力を出す事が可能な自動変速機を使用している。最高速度は時速80kmから90kmで、行動可能距離は500kmである。
防御力
直接防御力
T-14独自の特徴として砲塔内に乗員が搭乗せず、車体前部の装甲カプセルの内に3名全員が搭乗する。装甲カプセルのアイデアは、以前に計画されたT-95戦車から考案され続けていたものであり、乗員保護のために特に防御力が高められている。車体と砲塔は「44S-sv-Sh」と呼ばれる圧延防弾鋼板が装備されており、比較的軽量かつ、-40度の極低温でも不調を起こさないという特徴を持つ。車体と砲塔の全面は複合装甲を装備し、この部分は10式戦車などと同様に外装式のモジュール装甲になっている。
また、車体と砲塔の主要部に爆発反応装甲を装備し、HEAT弾などの成形炸薬弾に強い耐性を持つ。この装甲はタンデム弾頭を持つ対戦車ミサイルに対抗するために二重構造になっている。この爆発反応装甲は「マラカイト」と呼ばれ、徹甲弾に対しても十分な耐性を持ち、複合装甲を組み合わせることで威力を封殺することができるといわれている。
また車体後部側面はケージ装甲を装備し、対戦車ミサイルなどの成形炸薬弾の無力化を図っている(ただしケージ装甲はHEAT弾の炸裂を防ぐものであるため徹甲弾などに対しては殆ど意味がない。)
以上から、従来のロシア製戦車に比べて装甲は大幅に増強されたといえる。かつてのロシア製戦車は、直接防御力こそ列国の戦車と同等であれど小型軽量化による弾薬庫配置の問題などから撃破された際の乗員の生存性が非常に低かった。湾岸戦争やイラク戦争などにおけるT-72などがその例である。
本車の装甲カプセルの採用などによってようやく乗員の生存性が優れたものとなったといえる。しかし、弾薬庫配置は従来のものと何ら変わっておらず根本的な解決がなされたとは言えない。
間接防御力
砲塔には乗員が搭乗せず、被弾率の最も高いこの部分が小型化されたため、乗員の生存率の向上に繋がっている。また、「アフガニト」と呼ばれるアクティブ防護システムを装備している。このアフガニトはハードキル型(迎撃して撃ち落とす)の防護システムであり、対戦車ミサイルやAPFSDSを砲塔下部に装備されているランチャーから発射される迎撃体により撃ち落とす。また、砲塔上部左右のランチャーから発煙弾や電波阻害体を発射して、誘導型ミサイルを防ぐ事ができる。
通信およびセンサー
この節の加筆が望まれています。 |
-
前面
-
斜め後ろ。車体前面のハッチは戦車長用のものである。
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排気口のアップ
-
車体前面のドーザー・地雷ローラー取り付け部
-
操縦手(奥の人物)用にリクライニングシートと、操縦手用ハッチの後ろに潜望鏡が用意されている
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砲塔にある機関銃プラットフォームと戦車長用センサーのアップ。
比較
T-14 | T-90 | T-80U | T-80 | |
---|---|---|---|---|
画像 | ||||
世代 | 第3.5世代 | 第3世代 | ||
全長 | 10.8 m | 9.53 m | 9.55 m | |
全幅 | 3.5 m | 3.78 m | 3.6 m | |
全高 | 3.3 m | 2.23 m | 2.2 m | |
重量 | 55 t | 46.5 t | 46 t | 42.5 t |
主砲 | 2A82-1M 125mm滑腔砲 |
2A46M/2A46M-5 51口径125mm滑腔砲 |
2A46M-1/2A46M-4 51口径125mm滑腔砲 | |
装甲 | 複合+爆発反応+ケージ (外装式モジュール) |
複合+爆発反応 (外装式モジュール) | ||
エンジン | 液冷4ストローク X型12気筒ディーゼル |
液冷4ストローク V型12気筒ディーゼル |
ガスタービン or 液冷2ストローク 対向ピストン6気筒ディーゼル |
ガスタービン |
最大出力 | 1,350 - 2,000 hp | 840 - 1,130 hp | 1,000 - 1,250 hp | 1,000 - 1,250 hp |
最高速度 | 80 – 90 km/h | 65 km/h | 70 km/h | 70 km/h |
懸架方式 | 不明 | トーションバー | ||
乗員数 | 3名 | |||
装填方式 | 自動 |
T-72 | T-64 | T-62 | T-55 | T-54 | |
---|---|---|---|---|---|
画像 | |||||
世代 | 第2.5世代 (B型以降第3世代) |
第2.5世代 | 第2世代 | 第1世代 | |
全長 | 9.53 m | 9.2 m | 9.3 m | 9.2 m | 9 m |
全幅 | 3.59 m | 3.4 m | 3.52 m | 3.27 m | |
全高 | 2.19 m | 2.2 m | 2.4 m | 2.35 m | 2.4 m |
重量 | 41.5 t | 36~42 t | 41.5 t | 36 t | 35.5 t |
主砲 | 2A46M/2A46M-5 51口径125mm滑腔砲 |
2A21 55口径115mm滑腔砲 2A46M 51口径125mm滑腔砲 (A型以降) |
U-5TS(2A20) 55口径115mm滑腔砲 |
D-10T 56口径100mmライフル砲 | |
装甲 | 複合 (B型以降爆発反応装甲追加) |
通常 | |||
エンジン | 液冷4ストローク V型12気筒ディーゼル |
液冷2ストローク 対向ピストン5気筒ディーゼル |
液冷4ストローク V型12気筒ディーゼル | ||
最大出力 | 780 - 1,130 hp/2,000 rpm | 700 hp/2,000 rpm | 580 hp/2,000 rpm | 520 hp/2,000 rpm | |
最高速度 | 60 km/h | 65 km/h | 50 km/h | ||
懸架方式 | トーションバー | ||||
乗員数 | 3名 | 4名 | |||
装填方式 | 自動 | 手動 |
ルクレール | チャレンジャー2 | メルカバ Mk 4 | 99A式 | |
---|---|---|---|---|
画像 | ||||
開発形態 | 新規 | 改修 | ||
全長 | 9.87 m | 11.55 m | 9.04 m | 11 m(推定) |
全幅 | 3.71 m | 3.53 m | 3.72 m | 3.70 m(推定) |
全高 | 2.92 m | 3.04 m | 2.66 m | 2.35 m(推定) |
重量 | 約56.5 t | 約62.5 t | 約65 t | 約55 t(推定) |
主砲 | 52口径120mm滑腔砲 | 55口径120mmライフル砲 | 44口径120mm滑腔砲 | 50口径125mm滑腔砲 |
副武装 | 12.7mm重機関銃×1 7.62mm機関銃×1 |
7.62mm機関銃×1 7.62mm機関銃×1 |
12.7mm重機関銃×1 7.62mm機銃×2 60mm迫撃砲×1 |
12.7mm重機関銃×1 7.62mm機関銃×1 |
装甲 | 複合 | 複合+爆発反応+増加 | 複合+増加 (外装式モジュール) |
複合+爆発反応 (外装式モジュール) |
エンジン | V型8気筒ディーゼル + ガスタービン |
水冷4サイクル V型12気筒ディーゼル |
液冷4サイクルV型12気筒 ターボチャージド・ディーゼル |
水冷4サイクル V型12気筒ディーゼル |
最大出力 | 1,500 hp/2,500 rpm | 1,200 hp/2,300 rpm | 1,500 hp | 1,500 hp/2,450 rpm |
最高速度 | 72 km/h | 59 km/h | 64 km/h | 80 km/h |
乗員数 | 3名 | 4名 | 3名 | |
装填方式 | 自動 | 手動 | 自動 | |
C4I | SIT | BGBMS | BMS | 搭載(名称不明) |
10式 | K2 | T-14 | M1A2 SEPV2 | レオパルト2A7 | |
---|---|---|---|---|---|
画像 | |||||
開発形態 | 新規 | 改修 | |||
全長 | 9.42 m | 10.8 m | 10.8 m | 9.83 m | 10.93 m |
全幅 | 3.24 m | 3.60 m | 3.50 m | 3.66 m | 3.74 m |
全高 | 2.30 m | 2.40 m | 3.30 m | 2.37 m | 3.03 m |
重量 | 約44 t | 約55 t | 約55 t | 約63.28 t | 約67 t |
主砲 | 44口径120mm滑腔砲 | 55口径120mm滑腔砲 | 56口径125mm滑腔砲 | 44口径120mm滑腔砲 | 55口径120mm滑腔砲 |
副武装 | 12.7mm重機関銃×1 7.62mm機関銃×1 |
12.7mm重機関銃×1 7.62mm機銃×1 |
12.7mm重機関銃×1 7.62mm機関銃×1 |
12.7mm重機関銃×1 7.62mm機関銃×1 RWS×1 |
7.62mm機関銃×2 |
装甲 | 複合+増加 (外装式モジュール) |
複合+爆発反応 (モジュール式) |
複合+爆発反応+ケージ (外装式モジュール) |
複合+増加 | |
エンジン | 水冷4サイクル V型8気筒ディーゼル |
液冷4サイクルV型12気筒 ターボチャージド・ディーゼル |
空冷ディーゼル | ガスタービン | 液冷4サイクルV型12気筒 ターボチャージド・ディーゼル |
最大出力 | 1,200 ps/2,300 rpm | 1,500 hp/2,700 rpm | 1,500 hp/2,000 rpm | 1,500 hp/3,000 rpm | 1,500 ps/2,600 rpm |
最高速度 | 70 km/h | 70 km/h | 80–90 km/h | 67.6 km/h | 68 km/h |
乗員数 | 3名 | 4名 | |||
装填方式 | 自動 | 手動 | |||
C4I | ReCS・10NW | B2CS | YeSU TZ | FBCB2 | IFIS |
輸出
エジプト
デニス・マントゥロフロシア産業貿易大臣は2015年5月26日のカイロ訪問において、通信社「ロシアの今日」に対してT-14をエジプトに輸出する準備ができていると話している[27]。また、T-14の製造元であるウラルヴァゴンザヴォート社はロシアの軍事装備や武器博覧会にエジプトからの代表団を招待した[28]。
その他の国々
ロシア大統領補佐官ウラジーミル・コージンは2015年の戦勝パレードに出席した中国やインド、ベトナム、アルジェリアといったロシアの友好国や第三世界の国々はT-14などのロシア製軍事装備に興味を示した、と語った[29]。だが中国の兵器製造企業、中国北方工業公司(ノリンコ)は自社製のVT-4の方がT-14より機械的信頼性・火器管制装置・コストの面で優れていると主張する[30]。
脚注
- ^ Die Presse: российская "Армата" знаменует революцию в танкостроении
- ^ a b “Арсенал Платформа АРМАТА и другие образцы бронетехники: Вячеслав Халитов” (ロシア語). Echo of Moscow. (26 January 2015) 16 May 2015閲覧。
- ^ a b c d e f “Танк Т-14 "Армата" или Т-99 "Приоритет"” (ロシア語). vpk.name 2015年5月6日閲覧。
- ^ Названа цена танка «Армата»
- ^ Названа цена "Арматы"
- ^ a b c d e “Russia's new Armata tank on Army 2015 shopping list”. TASS. RT. (2015年2月21日) 2015年2月21日閲覧。
- ^ Алексей Брусилов (2019年6月28日). “Вес танка и БМП на платформе «Армата» рассекретили на «Армии-2019»”. Российская газета. 2020年7月1日閲覧。
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- ^ Franz-Stefan Gady, "Can This Chinese Tank Beat Russia's T-14 Armata?", The Diplomat, 9 June 2015
参考文献
- Col.Ayabe 編『イラストでまなぶ!ロシア連邦軍』株式会社ホビージャパン、2015年。ISBN 978-4-7986-0995-9。
- JGround編集部 編『JGround特選ムック 陸自戦車最前線!!』イカロス出版、2015年。ISBN 978-4-8022-0060-8。
- 清谷信一 編『新・現代戦車のテクノロジー』アリアドネ企画、2011a。ISBN 978-4-384-04439-3。
- 清谷信一 編『新・世界の主力戦車カタログ』アリアドネ企画、2011b。ISBN 978-4-384-04410-2。
- 『月刊PANZER』各号、アルゴノート社。
- 『軍事研究』各号、ジャパン・ミリタリー・レビュー。
関連項目
映像外部リンク | |
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2015年モスクワ戦勝記念日パレードのリハーサルにおけるT-14。 |