「貝殻島」の版間の差分
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* [[1991年]]([[平成]]3年)、[[ソ連崩壊]]後に成立した[[ロシア連邦]]が[[実効支配]]を継承。 |
* [[1991年]]([[平成]]3年)、[[ソビエト連邦の崩壊]]後に成立した[[ロシア連邦]]が[[実効支配]]を継承。 |
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現在もロシア連邦が[[占領]]・[[実効支配]]しているが、日本も領有権を主張している。当該地域の領有権に関する詳細は[[北方領土問題]]の項目を、ロシア側の現状などに関しては[[サハリン州#小千島列島(Малая Курильская гряда)(歯舞群島、色丹島)|サハリン州]]の項目を参照のこと。 |
現在もロシア連邦が[[占領]]・[[実効支配]]しているが、日本も領有権を主張している。当該地域の領有権に関する詳細は[[北方領土問題]]の項目を、ロシア側の現状などに関しては[[サハリン州#小千島列島(Малая Курильская гряда)(歯舞群島、色丹島)|サハリン州]]の項目を参照のこと。 |
2020年12月25日 (金) 23:12時点における版
外交紛争のある島 | |
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地理 | |
所在地 | 太平洋 |
実効支配 | |
ロシア | |
州 | サハリン州 |
領有権主張 | |
日本 | |
都道府県 | 北海道 |
郡·市町村 | 根室市 |
人口統計 | |
人口 | 0 |
貝殻島(かいがらじま、露:Остров Сигнальный)は、いわゆる北方領土の歯舞群島にある低潮高地。北海道根室半島の納沙布岬の北東沖合3.7キロメートルに位置し[1]、北方領土の島の中では最も日本本土に近い。
名称は、アイヌ語の「カイ・カ・ラ・イ(波の・上面・低い・もの<岩礁>)」に由来する[2]。ロシア語地名は、シグナリヌイ島(Остров Сигнальный=灯台島の意)。
地理
納沙布岬と水晶島を隔てる海峡、珸瑤瑁水道のほぼ中間地点にあり、納沙布岬からの距離は3.7キロメートルである。硬い礫岩、火成岩で構成され、貝殻島灯台が設置されている。
貝殻島灯台
貝殻島灯台 | |
---|---|
納沙布岬より望む(2016年10月) 海水面と比較すると灯台が傾いていることが分かる。 | |
航路標識番号 [国際標識番号] | 0155 [M6842] |
位置 | 北緯43度23分46秒 東経145度51分30秒 / 北緯43.39611度 東経145.85833度座標: 北緯43度23分46秒 東経145度51分30秒 / 北緯43.39611度 東経145.85833度 |
所在地 | 北海道歯舞群島貝殻島 |
塗色・構造 | 黒色円形コンクリート造 |
灯質 | 単閃白光 毎5秒に1閃光 |
実効光度 | 330 cd |
光達距離 | 7.0海里(約 13 km) |
明弧 | 全度 |
塔高 | 17 m (地上 - 塔頂) |
初点灯 | 1937年(昭和12年)4月1日 |
管轄 |
第一管区海上保安本部 根室海上保安部 (※現在の保守管理はロシア) |
1937年(昭和12年)に日本により建設され、点灯した貝殻島灯台がある[3]。貝殻島灯台は灯台基部と共に基礎部分の劣化が進み、傾いた姿が納沙布岬から目視で確認できる。1957年(昭和32年)よりソビエト連邦(現:ロシア)が実効支配しているため日本の当局による保守・点検ができない。現在に至るまでロシア側が管理を行っているが、電池切れが原因とみられる長期の消灯を40回以上繰り返している。2020年11月現在は、2014年11月4日から消灯状態となっている[3]。
2017年9月7日に行われた日ロ首脳会談では、貝殻島灯台の改修事業を検討することが合意された[4][5][6]。
領有関係
戦前からコンブのよく取れる海域とされていた。
- 1945年(昭和20年)9月27日、マッカーサー・ラインが設定され、日本漁民が自由に出漁できる範囲とできない範囲とが分離された。北方周辺海域では、ラインは納沙布岬と水晶島の中間に引かれたため、貝殻島周辺は日本の海域となる[7]。
- 1948年(昭和23年)12月、GHQは米駆逐艦コワゾール号で再調査した結果として、マッカーサー・ラインを納沙布岬と貝殻島の中間に引きなおす[7]。この結果、貝殻島周辺はソ連の海域となり、漁民は危険を覚悟で操業を続けたため拿捕が相次いだ。マッカーサー・ラインは講和条約発効3日前に廃止されたが、中間ラインと言う事実上の国境として残された。
- 1957年(昭和32年)、ソ連国境警備隊が上陸する。旧日米安保条約は現行安保条約と異なり、日本を防衛する義務をアメリカに課しておらず、米軍は出動しなかった。
- 1963年(昭和38年)、日ソ(日ロ)貝殻島昆布採取協定が結ばれる[7]。以降ソ連(現在はロシア連邦)に入漁料を支払ってコンブ漁を続けている[8][9]。
- 1991年(平成3年)、ソビエト連邦の崩壊後に成立したロシア連邦が実効支配を継承。
現在もロシア連邦が占領・実効支配しているが、日本も領有権を主張している。当該地域の領有権に関する詳細は北方領土問題の項目を、ロシア側の現状などに関してはサハリン州の項目を参照のこと。
観光
納沙布岬にある望郷の家に設置された望遠鏡からは貝殻島灯台を見ることができ、肉眼でも小さい棒のように飛び出した貝殻島灯台を見ることもできる。毎年11月1日から4月30日まで、地元歯舞漁業協同組合では「北方領土を間近に望む本土最東端パノラマ・クルーズ」を行っており、納沙布岬・貝殻島灯台中間点から貝殻島を間近に見ることもできる。
貝殻島が登場する作品
- 『霧鐘』(中薗英助、1962年)
- 『錨を上げよ』(百田尚樹)
関連項目
脚注
- ^ “北方領土の位置と面積”. 独立行政法人 北方領土問題対策協会. 2017年11月17日閲覧。
- ^ 「北方四島」のアイヌ語地名ノート-松浦武四郎「山川図」による-榊原正文著、より。
- ^ a b “貝殻島灯台”. 根室海上保安部. 2017年11月17日閲覧。
- ^ “日露首脳会談”. 外務省 (2017年9月7日). 2017年11月17日閲覧。
- ^ “日ロ首脳、5項目で経済協力 北方四島で養殖など”. 日本経済新聞. (2017年9月8日) 2017年11月17日閲覧。
- ^ “貝殻島灯台の改修検討=日ロ首脳が合意”. 時事通信. (2017年9月7日) 2017年11月17日閲覧。
- ^ a b c “第1節 貝殻島コンブ(高碕)協定” (PDF). 北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター. 2017年8月31日閲覧。
- ^ “日ロ貝殻島昆布採取協定” (PDF). 根室市. 2017年8月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年8月3日閲覧。
- ^ “貝殻島でコンブ漁始まる 241隻一斉にスタート - 読んで見フォト - 産経フォト”. 産経新聞. (2016年6月4日) 2017年9月1日閲覧。