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2020年12月25日 (金) 08:52時点における版
愛知県立瑞陵高等学校 | |
---|---|
瑞陵高等学校 | |
国公私立の別 | 公立学校 |
設置者 | 愛知県 |
併合学校 |
愛知県立第五中学校 愛知県立熱田高等学校 愛知県立貿易商業高等学校 愛知県立名南高等学校 |
校訓 | 自由・自主・自律 |
設立年月日 | 1907年 |
共学・別学 | 男女共学 |
課程 |
全日制課程 定時制課程 |
単位制・学年制 | 学年制 |
設置学科 |
(全日制) 普通科:尾張2群Bグループ 食物科:専門学科Bグループ (定時制) 普通科 |
学科内専門コース |
普通コース(全日制普通科) コスモサイエンスコース(全日制普通科) |
学期 |
(全日制) 3学期制 (定時制) 3学期制 |
高校コード | 23104F |
所在地 | 〒467-0811 |
愛知県名古屋市瑞穂区北原町2-1 北緯35度7分57.1秒 東経136度55分49.4秒 / 北緯35.132528度 東経136.930389度座標: 北緯35度7分57.1秒 東経136度55分49.4秒 / 北緯35.132528度 東経136.930389度 | |
外部リンク | 公式ウェブサイト |
ウィキポータル 教育 ウィキプロジェクト 学校 |
愛知県立瑞陵高等学校(あいちけんりつ ずいりょうこうとうがっこう, 英: Aichi Prefectural Zuiryo High School)は、愛知県名古屋市瑞穂区北原町にある県立高等学校。
普通科(普通コースとコスモサイエンスコース)及び食物科からなる。
食物科は県内の公立高校では唯一の学科である(私立高校は修文女子高等学校に食物調理科が、藤ノ花女子高等学校には食物科が設置されている)。文理選択は2年生からである。
沿革
旧・愛知県立第五中学校~愛知県立熱田高等学校
- 1907年(明治40年)
- 1922年(大正11年)5月1日 - 「愛知県熱田中学校」に改称。学生紛争(9月)[1]。
- 1925年、5年生を中心とした学生紛争(7月)。
- 1940年(昭和15年)2月 - 夜間中学校を併設。
- 1948年(昭和23年)4月1日 - 学制改革により、新制高等学校「愛知県立熱田高等学校」(男子校)が発足。
※ 現在の愛知県立熱田高等学校と関係はない。
旧・愛知県立名南高等学校
- 1940年(昭和15年)4月1日 - 「愛知県実務女学校」が開校。
- 1945年(昭和20年)4月 - 「愛知県女子商工学校」に改称。
- 1948年(昭和23年)4月1日 - 学制改革により、新制高等学校「愛知県立名南高等学校」が発足。
旧・愛知県立貿易商業高等学校
- 1941年(昭和16年)6月 - 「愛知県貿易商業学校」が開校。
- 1944年(昭和19年)1月 - 貿易商業学校の募集を停止。
- 1946年(昭和21年)2月 - 貿易商業学校の募集を再開。
- 1948年(昭和23年)4月1日 - 学制改革により、新制高等学校「愛知県立貿易商業高等学校」が発足。
統合
- 1948年(昭和23年) 10月1日 - 上記3校と愛知県立愛知商業高等学校の計4校が統合され、総合制高等学校「愛知県立瑞陵高等学校」(現校名)となる。
- 普通科、家庭科、商業科を設置。
- 1951年(昭和26年)- 愛知県立愛知商業高等学校が分離・独立 [注 1]。
- 1960年(昭和35年)4月1日 - 商業科の募集を停止。
- 1963年(昭和38年)4月1日 - 家庭科を食物科に転科。
- 1973年(昭和48年)4月1日 - 学校群制度による1期生入学。熱田高校と名古屋10群、市立桜台高校と名古屋11群を組む。
- 1989年(平成元年)4月1日 - 複合選抜入試制度による1期生入学。尾張2群Bグループに属する。
- 2007年(平成19年)4月1日 - 普通科に「コスモサイエンス・コース」を設置。
- 2008年(平成20年)4月 - 愛知スーパーハイスクール研究指定推進事業における研究校の指定を受ける(2010年までの3年間)
- 2012年(平成24年)10月26日 - 日本・イスラエル国交60周年記念植樹式
- 2016年(平成28年)11月4日 - 名古屋市により「杉原千畝 人道の道」が設定され、正門横に銘板が設置 銘板設置記念式典が行われる
- 2017年(平成29年)3月 - 旧正門が文化審議会の答申で、登録有形文化財(建造物)に選ばれる[2]。
- 2017年(平成29年)5月 - あいちSTEM教育推進事業研究指定校に指定される
- 2018年(平成30年)10月12日 - センポ・スギハラ・メモリアル完成記念式典
- 2019年(令和元年)11月6日 - 県教委が定時制の次年度からの新入生募集停止を発表 [3]
教育目標
- 知・徳・体の調和がとれた、心身ともに健康な人間を育成する。
- 幅広い知識と教養をもち、伝統・文化を尊重するとともに国際社会に貢献できる人間を育成する。
- 自由とともに規律と義務を尊び、自主・自律の精神とともに共生と公共の精神を 身に付けた人間を育成する。 身に付けた人間を育成する
- 礼節を重んじ自他を敬愛するとともに、自然と環境を大切にする人間を育成する。
学科
全日制
普通科
普通コース
各学年7クラス(280人)第二学年から文系と理系に分かれる。STEM教育推進事業研究指定校指定に伴い、課題解決型の授業が2年生のカリキュラムに組み込まれるようになった。
コスモサイエンスコース
各学年1クラス(40人)「コスモサイエンス」は「コスモポリタン(国際人)」と「サイエンス」を合わせた複合語である。科学技術を通して世界に貢献できる、自然科学に関する知識、態度、幅広い視野、 そして国際的視野を兼ね備えた人材の育成を目的として設置され、理数系の授業に特に重点を置いている。大学や研究機関と連携した自然科学に関する特別講座(校外・校内実習、特別講義等)を3年間で約30テーマ行う。
- 主な連携先
食物科
各学年1クラス(40人)栄養理論と高度な調理技術を取得できるようカリキュラムが組まれている。3年間にわたって中国料理・西洋料理・日本料理を講師を招いて学び、3年生では課題研究発表会なども行う。在学中に全国高等学校家庭科食物調理技術検定4級から1級と全商協会ビジネス文書実務検定3級から1級を受検する。普通科とは別棟の食物科棟があり、通常の教室の他、調理室や被服室、コンピュータ室などを備えている。
定時制(夜間)
普通科
主に全日制普通科と同じ教室で授業が行われる。給食時は感喜堂を利用する。
新入学生の募集は2019年度一杯となり、以後の募集は停止の予定 [3] 。
行事
- 4月:実力考査、入学式
- 5月:中間考査、修学旅行、遠足
- 6月:期末考査
- 7月:前期体育的行事(前期球技大会)、Zuiryo Science Week
- 8月:実力考査、食物科体験入学
- 9月:記念祭(体育祭、文化祭、後夜祭)
- 10月:中間考査、学校説明会
- 11月:期末考査、瑞定祭
- 12月:期末考査、食物科課題研究発表会
- 1月:実力考査
- 2月:学年末考査
- 3月:卒業式、文化的行事、後期体育的行事(球技大会)
構内
感喜堂という名の講堂(名古屋市内最古の講堂[広報 1])が現存する。1924(大正13)年に旧愛知商業高校の講堂として建設され、1948年瑞陵高校の講堂として、1964年に校内図書館として、同年に定時制給食室として改修された。東日本大震災を受けた校舎の耐震化計画により取り壊しの可能性も一時同ったが、同窓会主導による講堂の保存運動の結果、愛知県知事と名古屋市長が視察し、2014年3月に愛知県議会で保存が決定された。2015年3月に講堂の耐震強度補強工事が完成し、同年9月には生徒用の自習スペースが設けられ、記念式典も行われた。
北海道大学のポプラ並木に由来するポプラ並木がある[広報 2]。
五中山という名の模擬古墳がある。
学校敷地内に瑞陵会資料室(瑞陵会館)がある。
五中の設計は西原吉次郎が担当。
2012年10月16日、イスラエル政府によって杉原千畝を偲ぶオリーブの木の植樹式が挙行され、駐日イスラエル公使が出席した。この植樹式は、当日の「NHKニュース7」で全国放映された[広報 3]。五中山の麓に植樹されている。
杉原千畝の功績を伝えるため顕彰施設が作られることとなった[4]。顕彰施設の名称は公募で、杉原千畝広場センポ・スギハラ・メモリアル(英語表記:Chiune Sugihara Square AICHI PREFECTURE ”SEMPO" SUGIHARA MEMORIAL)となった [5]。正門西の約475平方メートルの敷地を利用し、1億500万円をかけて執務姿をかたどったブロンズ像や、千畝の発行したビザのリストを記した銘板などが建設された。2018年10月10日に完成し、報道陣に公開され、翌11日には杉原千畝がビザを発行した地であるリトアニア共和国の首相代表団が施設を視察した。[6]12日には駐日イスラエル大使らが参加する完成記念式典が開催された。13日からは一般に公開されている。
伝説
江戸川乱歩にまつわる伝説が数多くある。近年の研究によれば、五中瑞陵の停学第1号、自転車通学第1号はいずれも江戸川乱歩であると推定されている[広報 4]。
部活動・同好会
一年生は必ずいずれかの部活動もしくは同好会に加入しなければならない。
運動部
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文化部
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著名な出身者
- 杉原千畝 (旧制第五中学)- 外交官、日本で唯一の「諸国民の中の正義の人」受賞者
- 江戸川乱歩(平井太郎) (旧制第五中学)- 推理作家
- 谷川徹三 - 哲学者、法政大学総長・名誉教授、文化功労者
- 前田専学 - 哲学者、東京大学名誉教授
- 長澤實導 - 仏教学者
- 櫻井清香 - 芸術家、源氏物語絵巻昭和復元模写の作成
- 岡部金次郎 - 物理学者、大阪大学教授
- 都留重人 - 経済学者、一橋大学学長・名誉教授、日本学士院会員
- 西塚泰美 - 医学者、生化学者、神戸大学学長・名誉教授、日本学士院会員
- 岡田光玉(旧制第五中学) - 宗教家、世界真光文明教団教祖
- 大沢文夫(旧制熱田中学) - 生物物理学者、名古屋大学・大阪大学名誉教授、日本学士院会員
- 相馬敏夫 - 大蔵官僚、実業家、大蔵省監理局長、明治製糖社長
- 今井久 - 防衛官僚、防衛事務次官、国家公安委員
- 杉江一三(旧制熱田中学) - 元海軍中佐、第5代海上幕僚長、第2代統合幕僚会議議長
- 栗本一夫 - 最高裁判事
- 中野吉晴 - 元雪印メグミルク社長、元日本乳業協会会長
- 兼元謙任 - OKWave創業者・社長
- 緒川修治 - PDエアロスペース創業者・代表取締役
- 瀬木三雄 - 医学者、母子健康手帳創設者
- 尾鍋輝彦 - お茶の水大学名誉教授
- 本多顕彰 - 英文学者、評論家
- 野々村一雄 - 経済学者、一橋大学教授
- 鈴木良雄 - 名城大学名誉教授
- 小島鉦作 - 歴史学者、成蹊大学名誉教授
- 木村吉男 - 経済学者、名古屋市立大学名誉教授、元日本地域学会会長
- 本多秋五 - 文芸評論家
- 川村二郎 - 文芸評論家、ドイツ文学者
- 河村幹夫 - 元三菱商事取締役、シャーロック・ホームズ研究家
- 江口克彦 - 参議院議員、PHP総合研究所前社長
- 中田平 - 金城学院大学名誉教授、翻訳家
- 中村利雄 - 経産官僚、愛知万博協会事務総長、中小企業庁長官、瑞陵会会長
- 伴野豊 - 衆議院議員(国民民主党)
- 八田広子 - 参議院議員(日本共産党)
- 大谷武彦 - 元クレオ代表取締役社長
- 日比英一 - 元中部日本放送アナウンサー、同常務取締役
- 徳永喜久夫 - 元プロ野球選手(中日ドラゴンズ)
- 武重邦夫 - 映画監督
- 安藤まさひろ(T-SQUARE) - ミュージシャン
- 富屋誠一郎 - 財務官僚、国土交通省政策統括官、SBJ銀行社長
- 河合季信 - ショートトラックスピードスケート(カルガリーオリンピック、アルベールビルオリンピック(銅メダル))
- 今井美希 - 女子走高跳の選手(1m96=日本記録)
- 山田卓生 - 法学者、横浜国立大学名誉教授
- 向井慧 (パンサー) - お笑い芸人
- マック赤坂 - 東京都港区区議会議員、革命的政治運動家(スマイル党総裁)、財団法人スマイルセラピー協会会長
- ペリー荻野 - コラムニスト、舞台作家、時代劇研究家
- 後藤晴菜 - 日本テレビアナウンサー
- 疇地宏 - 大阪大学教授
- 広沢一郎 - 政治家、実業家、名古屋市副市長。
- 武藤章生‐俳優
- 鈴木美嶺 - アマチュア野球選手、東京六大学野球審判員
その他
体育館と武道場はそれぞれ瑞光館、瑞心堂と称する。
周辺
- 名古屋大谷高等学校
- 名古屋経済大学高蔵高等学校・中学校
- 名古屋市立瑞穂ヶ丘中学校
- 名古屋市立御劔小学校
- 名古屋市瑞穂区役所
- 瑞穂警察署
- 瑞穂消防署
- 瑞穂区役所
- 杉原千畝 人道の道
交通アクセス
脚注
注釈
- ^ 愛知商高分離にあたり、1921年の愛知商業学校以来の校地を瑞陵高校 普通科・家庭科が使用し、現在に至っている。
出典
- ^ 学校騒動
- ^ 相坂穣 (2017年3月11日). “文化審議会答申 県内対象 重要文化財 万葉集(紀州本) 登録有形文化財 県立高13校正門など”. 中日新聞 (中日新聞社): p. 朝刊 県内版 26
- ^ a b 令和2年度愛知県立高等学校生徒募集計画について 愛知県教育委員会 2019年11月6日、2019年11月22日閲覧
- ^ 杉原千畝顕彰施設の展示概要について [リンク切れ]
- ^ 杉原千畝広場 センポ・スギハラ・メモリアル 愛知県教育委員会 2019年2月26日、2019年11月22日閲覧
- ^ “愛知県知事定例記者会見”. 愛知県. 2018年12月19日閲覧。