「安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合」の版間の差分
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'''安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合'''(あんぽほうせいのはいしとりっけんしゅぎのかいふくをもとめるしみんれんごう)とは、[[立憲民主党 (日本 2017)|立憲民主党]]・[[国民民主党 (日本 2018-)|国民民主党]]・[[日本共産党]]・[[社会民主党_(日本_1996-)|社会民主党]]等の[[野党]]統一候補擁立を目指して選挙運動を共に行うために、[[与党]]に反対する任意団体により結成された連合組織。略称は「'''市民連合'''」。 |
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== 概要 == |
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これに続いて「この要望を受け止め、参議院選挙勝利に向けて、ともに全力で闘います。」として、政策協定に調印([[署名]])した参加者は、 |
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*:当初は[[民主党 (日本 1998-2016)|民主党]]→[[民進党]]と提携していたが、民進党が[[希望の党]]への合流を表明するとこれに反発し、同じく反発した民進党議員により結成された立憲民主党と提携するようになった。 |
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2020年11月1日 (日) 10:38時点における版
略称 | 市民連合 |
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設立 | 2015年12月20日[1] |
提携 |
立憲民主党 国民民主党 日本共産党 社会民主党 |
ウェブサイト | http://shiminrengo.com/ |
安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合(あんぽほうせいのはいしとりっけんしゅぎのかいふくをもとめるしみんれんごう)とは、立憲民主党・国民民主党・日本共産党・社会民主党等の野党統一候補擁立を目指して選挙運動を共に行うために、与党に反対する任意団体により結成された連合組織。略称は「市民連合」。
概要
2015年12月20日に結成され、与党へ対抗するために参議院一人区での野党統一候補擁立を求め、「立憲デモクラシーの会」、「安全保障関連法に反対する学者の会」などの団体が参加し、統一候補と協定を結んだ上で、選挙運動を共に行っている。無所属候補への支援の条件として「当選しても一定期間は政党入りしない」ことを求めているという[1]。
日本共産党の機関誌「しんぶん赤旗」によると、結成式に参加した団体・人物は、戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会の高田健、安全保障関連法に反対する学者の会の佐藤学、SEALDsの諏訪原健、安保関連法に反対するママの会の西郷南海子、立憲デモクラシーの会の中野晃一、山口二郎である[2]。
2016年6月、旧民進党・日本共産党・社会民主党・生活の党の野党4党と市民連合が、国会内で会合を開き、市民連合の政策要望書に調印した。市民連合からは代表者として山口二郎が出席した[3]。第24回参議院議員選挙では、32の1人区全てで野党統一・市民連合推薦候補の擁立を実現し、うち11議席を、比例代表は、当時の野党4党で44の議席を獲得した[4]。
2019年の参院選でも野党共闘の取り組みを後押し、市民連合と4野党1会派との間で1人区での候補者一本化の基本合意と政策協定の調印を5月29日に行い(後述)、32の1人区で10議席を獲得した[5]。
選挙関連活動
政策に関する4野党への要望
2017年、市民連合は、野党4党に対し、衆議院選挙での政策について、以下の要望を出した[6]。
- 9条改正への反対
- 特定秘密保護法、安保法制、共謀罪法などの白紙撤回
- 福島第1原発事故の検証のないままの原発再稼働反対
- 森友学園・加計学園問題、南スーダン日報隠蔽疑惑の徹底究明
- 保育、教育、雇用に関する政策の拡充
- 生活を底上げする経済、社会保障政策の確立
- LGBTへの差別解消施策、女性に対する雇用差別や賃金格差の撤廃、選択的夫婦別姓、議員男女同数化の実現
日本共産党との共闘
日本共産党と共闘していることが、党大会で委員長の志位和夫より述べられている(総がかり行動実行委員会、首都圏反原発連合も同じく共闘団体である)[7][8]。
日本共産党の機関誌「しんぶん赤旗」において、参院選投票3日前の2016年7月7日に、市民連合や「SEALDs POST」のホームページ等をSNS上で拡散し、「私は…だから共産党」と、「自分が支持する理由や共感する政策を紹介」するよう、呼びかけが行われていた[9]。
野党4党1会派と市民連合による政策協定
2019年5月29日、市民連合は、野党4党1会派と、参議院選挙での政策について、「だれもが自分らしく暮らせる明日へ」から始まる以下の要望書を掲げた[10]。
- 安倍政権の憲法「改定」とりわけ第9条「改定」に反対、改憲発議そのものをさせないために全力を尽くす
- 安保法制、共謀罪法など安倍政権が成立させた立憲主義に反する諸法律を廃止
- 膨張する防衛予算、防衛装備について憲法9条の理念に照らして精査し、国民生活の安全という観点から他の政策の財源に振り向ける
- 沖縄県名護市辺野古における新基地建設を直ちに中止し、環境の回復を行う。普天間基地の早期返還を実現し、撤去を進める。日米地位協定を改定し、沖縄県民の人権を守る。国の補助金を使った沖縄県下の自治体に対する操作、分断を止める
- 東アジアにおける平和の創出と非核化の推進のために努力し、日朝平壌宣言に基づき北朝鮮との国交正常化、拉致問題解決、核・ミサイル開発阻止に向けた対話を再開する
- 福島第一原発事故の検証、実効性のある避難計画の策定、地元合意などのないままの原発再稼働を認めず、再生可能エネルギーを中心とした新しいエネルギー政策の確立と地域社会再生により、原発ゼロ実現を目指す
- 毎月勤労統計調査の虚偽など、行政における情報の操作、捏造の全体像を究明し、高度プロフェッショナル制度など虚偽のデータに基づいて作られた法律を廃止する
- 2019 年 10 月に予定されている消費税率引き上げを中止し、所得、資産、法人の各分野における総合的な税制の公平化を図る
- この国のすべての子ども、若者が、健やかに育ち、学び、働くことを可能とするための保育、教育、雇用に関する予算を飛躍的に拡充する
- 地域間の大きな格差を是正しつつ最低賃金「1500 円」を目指し、8 時間働けば暮らせる働くルールを実現し、生活を底上げする経済、社会保障政策を確立し、貧困・格差を解消する。これから家族を形成しようとする若い人々が安心して生活できるように公営住宅を拡充する
- LGBTsに対する差別解消施策、女性に対する雇用差別や賃金格差を撤廃し、選択的夫婦別姓や議員間男女同数化(パリテ)を実現する
- 森友学園・加計学園及び南スーダン日報隠蔽の疑惑を徹底究明し、透明性が高く公平な行政を確立する。幹部公務員の人事に対する内閣の関与の仕方を点検し、内閣人事局の在り方を再検討する
- 国民の知る権利を確保するという観点から、報道の自由を徹底するため、放送事業者の監督を総務省から切り離し、独立行政委員会で行う新たな放送法制を構築する
—安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合,立憲野党4党1会派の政策に対する市民連合の要望書 (PDF)
これに続いて「この要望を受け止め、参議院選挙勝利に向けて、ともに全力で闘います。」として、政策協定に調印(署名)した参加者は、
しかし選挙後の7月25日、国民民主党の玉木雄一郎は、憲法改正に向けた国会での議論に応じるとともに、安倍晋三首相に党首会談を申し入れる考えを表明した[11]。
組織
民進党の公式サイトで、この団体の選挙運動支援の状況が随時紹介されていた[12]。
参加団体
- 立憲デモクラシーの会[1][13]
- 安全保障関連法に反対する学者の会[1][13]
- 戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会[13]
- 安保関連法に反対するママの会[13]
- SEALDs(2016年9月 解散)[13]
- N-DOVE[14]
傘下の地方支部
都道県レベル
- 「ふくしま県市民連合」[15](福島県)
- 「市民連合横浜☆ミナカナ」(神奈川県)
- 「市民連合@新潟」(新潟県)
- 2016年新潟県知事選挙で野党候補の米山隆一の選挙運動を共に行っている[16]。
- 「いしかわ市民連合」(石川県)[17]
- 「市民連合みやざき」(宮崎県)[18]
- 「市民と野党をつなぐ会@東京」(東京都)[19]
市区町村レベル
東京都
- 「東京1区市民連合」(東京1区 千代田区・新宿区・港区の一部)[20]
- 「みんなで未来を選ぶ@文京台東中央」(東京2区 文京区・台東区・中央区・港区の一部)[21]
- 「市民と政治をつなごう!市民連合あだち」(東京13区 足立区)[22]
提携政党
批判
2015年8月30日に市民連合が主催したデモにおいて、山口二郎は、内閣総理大臣の安倍晋三を「安倍」と呼び捨てにして、「安倍に言いたい。お前は人間じゃない! たたき斬ってやる!」などと発言している[24]。このデモには民進党代表の岡田克也も参加していた[24]。 長島昭久は、民進党からの離党記者会見の場で、「市民連合」を率いる政治学者の一人が一国の総理である安倍晋三に向かって「お前は人間じゃない。叩き斬ってやる」などと叫んでいた、と例をあげて民進党の方針と保守に対する激烈な攻撃について、批判している[25]。
出典
- ^ a b c d “反安保5団体 市民連合設立 参院選・野党統一候補支援で”. 毎日新聞 (2015年12月20日). 2015年12月22日閲覧。
- ^ 安保法制廃止へ「市民連合」参院選 32の1人区野党共闘を しんぶん赤旗 2015年12月21日
- ^ 参院選で「市民連合」要望に調印 毎日新聞2016年6月7日
- ^ 市民連合とは
- ^ 立憲野党統一候補推薦発表 市民連合(2019年6月15日
- ^ 総選挙へ共通政策確認/市民連合が4野党を しんぶん赤旗 2017年9月27日
- ^ 第27回党大会 しんぶん赤旗 2017年1月19日
- ^ 第27回党大会での志位委員長の開会あいさつ しんぶん赤旗 2017年1月16日
- ^ 誰でもできるネットでカクサン 条件生かして最後まで しんぶん赤旗 2016年7月7日
- ^ 5/29(水)4野党1会派と市民連合による政策協定調印式のご報告 市民連合(2019年5月30日)
- ^ “玉木国民民主代表「安倍首相と会談を」=改憲論議に前向き”. 時事ドットコム. (2019年7月25日) 2019年7月26日閲覧。
- ^ タグ「市民連合」- 民進党公式ウェブサイト(2018年1月20日時点でのアーカイブ)
- ^ a b c d e “市民連合とは”. 安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合. 2017年10月7日閲覧。
- ^ 朝日新聞掲載「キーワード」 コトバンク. 2018年9月27日閲覧。
- ^ 「ふくしま県市民連合」結成される!~キックオフイベントに3野党代表が参加 2016年3月 レイバーネット
- ^ 知事選事実上の火ぶた、29日告示 森氏と米山氏 2016/09/25 新潟日報モア
- ^ 候補一本化を要請 市民連合、野党3党に申し入れ /石川 毎日新聞2016年4月5日 地方版
- ^ 「野党共闘を」 「市民連合みやざき」設立 /宮崎 毎日新聞2016年1月21日 地方版
- ^ “市民と野党をつなぐ会@東京”. 市民と野党をつなぐ会@東京. 2018年11月6日閲覧。
- ^ “東京1区市民連合(野党は共闘)(@1kushiminrengo)さん | Twitter”. twitter.com. 2018年11月6日閲覧。
- ^ “みんなで未来を選ぶ@文京台東中央(@2kubutachu)さん | Twitter”. twitter.com. 2018年11月6日閲覧。
- ^ “市民連合あだち - 市民と政治をつなごう!”. 市民連合あだち. 2018年11月6日閲覧。
- ^ 2019年頭所感市民連合2019年1月1日付
- ^ a b “国会前集会発言集(1)「安倍は人間じゃない。たたき斬ってやる」山口二郎法政大教授 2/2”. 産経新聞. (2015年8月31日) 2017年4月10日閲覧。
- ^ “「『アベ政治を許さない!』と叫ぶことを求められた。熟議も提案もない」と痛烈批判 1/2”. 産経新聞. (2017年4月10日) 2017年4月10日閲覧。
外部リンク
- 市民連合公式サイト
- 市民連合 (@shiminrengo) - X(旧Twitter)
- タグ「市民連合」- 民進党公式ウェブサイト(2018年1月20日時点でのアーカイブ)