「2015年宮城県議会議員選挙」の版間の差分
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2020年11月1日 (日) 10:32時点における版
2015年宮城県議会議員選挙は、宮城県の議決機関である宮城県議会を構成する議員を改選するため、2015年10月25日に投票が行われた選挙である。
概要
県議会議員の任期4年が満了したことに伴って行われた。2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震に因る震災被害(東日本大震災)のため2011年宮城県議会議員選挙が第17回統一地方選挙の日程に行えず延期された[1]ため2015年度の選挙も第18回統一地方選挙と同一日程ではなくこの日程となった。
主な争点としては
などが挙げられる
基礎データ
- 告示日:2015年10月16日
- 投票日:2015年10月25日
- 議員定数:59名
- 選挙区:23選挙区
選挙区 定数 備考 青葉区 7 宮城野区 4 若林区 3 太白区 5 泉区 5 石巻市・牡鹿郡 5 塩竈市 2 気仙沼市・本吉郡 3 白石市・刈田郡 2 名取市 2 角田市・伊具郡 1 多賀城市・七ヶ浜町 2 岩沼市 1 登米市 2 栗原市 2 東松島市 1 大崎市 4 柴田郡 2 亘理郡 1 宮城郡 1 黒川郡 2 加美郡 1 遠田郡 1 59
- 出典:選挙区マップ宮城県議会
- 無投票選挙区:7選挙区
- 白石・刈田、名取、柴田、黒川(以上2人区)
- 角田・伊具、東松島市、宮城(以上1人区)
- 選挙人登録者(2015年10月15日現在):1,908,020名
- 出典:平成27年10月15日現在 選挙人名簿登録者数(選挙時登録).宮城県選挙管理委員会
立候補者
定数59名に対して86人が立候補した。政党別では国政与党の自民党が前回比1人増の33人、野党民主党は4人減の9人を擁立した。公明党は前回と同じ4人、共産党は2人増の9人、社民党は1人減の2人を擁立した。県議選初挑戦の維新の党は4人、日本を元気にする会は1人。無所属は同数の24人が立候補した。なお7選挙区では立候補者が定数を上回らなかったため無投票となり、11人が無投票当選となった(前回比2名増)[2]
党派 | 合計 | 新旧内訳 | 無投票 当選 |
前回 選挙 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
現職 | 元職 | 新人 | ||||
自由民主党 | 34(1) | 26(1) | 3(0) | 5(0) | 8(0) | 33(1) |
公明党 | 4(0) | 4(0) | 0 | 0 | 0 | 4(0) |
民主党 | 9(3) | 6(2) | 1(0) | 2(1) | 1(0) | 13(3) |
日本共産党 | 9(4) | 3(2) | 0 | 6(2) | 0 | 7(3) |
社会民主党 | 2(0) | 1(0) | 0 | 1(0) | 0 | 3(0) |
維新の党 | 3(0) | 2(0) | 0 | 1(0) | 0 | |
日本を元気にする会 | 1(0) | 0 | 0 | 1(0) | 0 | |
無所属 | 24(3) | 7(0) | 1(0) | 16(3) | 2(0) | 24(0) |
86(11) | 47(5) | 5(0) | 34(6) | 11(0) | 90(8) |
- カッコ内の数字は女性候補者の数
選挙結果
- 選挙当日有権者数:1,533,924名
- 投票者数:614,040名
- 投票率:40.03%(前回41.69%)
- 宮城県議会議員一般選挙 確定投票者数速報.宮城県選挙管理委員会
党派 | 合計 | 新旧内訳 | 無投票 当選 |
選挙前 議席 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
現職 | 元職 | 新人 | ||||
自由民主党 | 27(0) | 22(0) | 1(0) | 4(0) | 8(0) | 31(0) |
公明党 | 4(0) | 4(0) | 0 | 0 | 0 | 4(0) |
民主党 | 5(2) | 5(2) | 0 | 0 | 1(0) | 7(2) |
日本共産党 | 8(4) | 3(2) | 0 | 5(2) | 0 | 4(2) |
社会民主党 | 1(0) | 1(0) | 0 | 0 | 0 | 4(0) |
維新の党 | 1(0) | 1(0) | 0 | 0 | 0 | 2(0) |
日本を元気にする会 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
無所属 | 13(1) | 6(0) | 1(0) | 6(1) | 2(0) | 7(0) |
59(7) | 40(4) | 2(0) | 17(3) | 11(0) | 59(4) |
- 出典:表「宮城県議選 党派別当選者数」、<宮城県議選>自民が単独過半数にめど.河北新報2015年10月27日
自民党は現職6人が落選したものの元職1人、新人4人が当選し1議席減の27議席を獲得、公明党も公認候補4名が全員当選、選挙前を維持し自公での過半数を維持した。民主党は現職を含む4人が落選、公示前より2議席減らし党勢を後退させた。日本共産党は宮城野、若林、太白、泉で新人が当選し、青葉でトップ当選を果たすなど党勢を拡大し、公示前の4人から倍増の8議席を獲得し野党第1党となった。県議選初挑戦の維新の党は元みんなの党の現職1名が当選したが公示前より2議席減らし、日本を元気にする会も当選者を出せずいわゆる第3極と呼ばれる政党は惨敗を喫した[3]。
新旧別では立候補した現職47人のうち7人が落選、元職候補者6人は2人が返り咲いた。新人候補者は34人中17人が当選した。この結果、3割が新人となり世代交代が進んだ。また女性候補者は11人中7人が当選、前回選挙を2人上回り定員の1割を超えた[4]。
民主党は公認・推薦含めて7名しか獲得できなかったが維新の党と非推薦の無所属議員を含めて10名の新会派「みやぎ県民の声」を結成し第二会派としての地位を守った[5]。
当選した議員
自民党 公明党 民主党 共産党 社民党 維新の党 無所属
仙台市 | 青葉区 | 遠藤いく子 | 遠藤のぶゆき | 菅間進[無 1] | 遊佐美由紀[民 1] |
---|---|---|---|---|---|
中沢幸男 | 吉川寛康[無 2] | 中沢幸男 | |||
宮城野区 | 石川光次郎 | 庄子賢一 | 坂下康子[民 2] | 上野達也 | |
若林区 | 渡辺勝幸 | 福島一恵 | 細川雄一 | ||
太白区 | 藤原範典 | 横山のぼる | 角野達也 | 佐々木幸士 | |
岸田清実 | |||||
泉区 | 鎌田さゆり[無 3][辞 1] | 中嶋廉 | 伊藤和博 | 遠藤はやと | |
庄田けいすけ | |||||
石巻市・牡鹿郡 | 本木忠一[無 4] | 斎藤正美[無 4] | 佐々木喜蔵 | 三浦一敏 | 坂下賢[民 1] |
塩竈市 | 佐藤光樹[辞 2] | 天下みゆき | |||
気仙沼市・本吉郡 | 守屋守武[無 4] | 畠山和純 | 境恒春[民 1] | ||
白石市・刈田郡[6] | 安藤俊威 | 横山隆光[無 4] | |||
名取市[6] | 太田稔郎[無 3][民 1] | 石川利一 | |||
角田市・伊具郡[6] | 長谷川洋一 | ||||
多賀城市・七ヶ浜町 | 深谷晃祐[無 4] | 仁田和広 | |||
岩沼市 | 村上智行 | ||||
登米市 | 渡辺忠悦[無 1] | 只野九十九 | |||
栗原市 | 熊谷義彦[無 5] | 長谷川敦 | |||
東松島市[6] | 渥美巌 | ||||
大崎市 | 中島源陽 | 菊地恵一 | 佐々木けんじ | 内藤隆司 | |
柴田郡[6] | 須藤哲[民 3] | 高橋伸二 | |||
亘理郡 | 渡辺和喜 | ||||
宮城郡[6] | 安部孝[辞 2] | ||||
黒川郡[6] | 藤倉知格 | 中山耕一 | |||
加美郡 | 高橋啓[無 3] | ||||
遠田郡 | 佐々木功悦[無 3] |
脚注
- ^ 3月22日に交付された「平成二十三年東北地方太平洋沖地震に伴う地方公共団体の議会の議員及び長の選挙期日等の臨時特例に関する法律」に基づく
- ^ “<宮城県議選>復興加速策問う 86人立候補”. 河北新報. (2015年10月17日). オリジナルの2016年3月4日時点におけるアーカイブ。 2015年10月29日閲覧。
- ^ <宮城県議選>県政与党が過半数 共産は倍増河北新報2015年10月27日
- ^ <宮城県議選>新人大幅増 女性は1割超える河北新報2015年10月27日
- ^ <宮城県議会>民主会派名「みやぎ県民の声」河北新報2015年11月11日
- ^ a b c d e f g 立候補者が定数内のため無投票
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