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[[第7回衆議院議員総選挙|1902年]]に衆議院議員に当選するが、[[露探事件]]で[[ロシア帝国|ロシア]]の[[スパイ]]疑惑が浮上する。[[懲罰委員会]]では証拠はなかったがロシアのスパイである嫌疑がぬぐえないと報告<ref>[https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/784087/70 『第20回帝国議会衆議院秋山定輔君ニ関スル調査ノ件委員会秘密会議録（速記）（三）』]</ref>。[[1904年]]3月28日に衆議院[[本会議]]で議員辞職を勧める処決決議（[[辞職勧告決議|議員辞職勧告決議]]）が可決。翌29日に衆議院議員を辞職した。
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1950年1月19日午前4時4分、[[熱海市|熱海]]の別荘にて[[老衰]]の為死去した。享年81歳<ref>朝日新聞「秋山定輔氏死去」1950年1月20日付け朝刊2頁</ref> 。
1950年1月19日午前4時4分、[[熱海市|熱海]]の別荘にて[[老衰]]の為死去した。享年81歳<ref>朝日新聞「秋山定輔氏死去」1950年1月20日付け朝刊2頁</ref> 。

2020年9月15日 (火) 13:54時点における版

秋山 定輔
あきやま ていすけ
生年月日 1868年8月24日
（旧暦慶応4年7月7日）
出生地 岡山県
没年月日 (1950-01-19) 1950年1月19日（81歳没）
出身校 東京帝国大学
所属政党 無所属
選挙区 東京都第5区
当選回数 1回
在任期間 1902年8月11日 - 1904年3月29日
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秋山定輔

秋山 定輔（あきやま ていすけ、慶応4年7月7日（1868年8月24日） - 昭和25年（1950年）1月19日[1]）は、岡山県出身の政治家、実業家。衆議院議員。『二六新報』社長。

人物

1868年、岡山に生まれる。父の秋山儀四郎は倉敷の出身で、堂島の米相場で成功したのち道頓堀の角座・浪花座を買収した大阪興行界の大物であった[2]が、東宝の小林一三によると若い芸妓の尻を追っかけまわす人だった。東京帝国大学卒業[3]後、会計検査院に勤務[4]。1893年に大石正巳・稲垣満次郎を顧問に『二六新報』を社長として創刊。資金難のため1895年休刊。1900年再刊し、三井財閥攻撃、娼妓自由廃業などの醜聞暴露キャンペーンによって民衆の人気を博す[5]。同様に有名人のスキャンダルを売り物とする『萬朝報』紙と売り上げを二分した。1901年、日本最初の労働者集会といわれる労働者大懇親会を東京向島で主催[6]。

1902年に衆議院議員に当選するが、露探事件でロシアのスパイ疑惑が浮上する。懲罰委員会では証拠はなかったがロシアのスパイである嫌疑がぬぐえないと報告[7]。1904年3月28日に衆議院本会議で議員辞職を勧める処決決議（議員辞職勧告決議）が可決。翌29日に衆議院議員を辞職した。

議員の職を追われた後は政界の黒幕として明治から昭和にかけて活動し、大隈内閣の成立工作とその倒閣運動[8]や松島遊郭疑獄への関与の疑い[9]、さらには孫文や蔣介石などの中国大陸の要人との接触[10]が取りざたされた。1937年、歌人柳原白蓮の夫である宮崎龍介が中国を訪問しようとして憲兵隊に逮捕された際には、関連を疑われて数日間拘留されている[11]。また近衛文麿による新体制運動の構築にも協力していた[12] 。一方で1915年・1917年の総選挙や1928年の東京市長選へ立候補し政界への復帰を目指したが、いずれも落選している[13]。

1950年1月19日午前4時4分、熱海の別荘にて老衰の為死去した。享年81歳[14] 。

著作

  • 『秋山定輔は語る』（村松梢風との共著、講談社、1938年）

関連書籍

  • 日本新聞博物館編著『言葉の戦士 涙香と定輔―明治新聞人の気概を知りたい』

参考文献

関連項目

脚注

  1. ^ 衆議院; 参議院 編『議会制度七十年史 第11 衆議院議員名鑑』大蔵省印刷局、1962年、13頁。 
  2. ^ 読売新聞「秋山翁逝く」1915年10月30日付け朝刊5頁
  3. ^ 『官報』第2109号、明治23年7月11日、p.127
  4. ^ 彦根正三 編『改正官員録 甲 明治23年12月』博公書院、1890年。 
  5. ^ 有山輝雄／小学館　日本大百科全書(ニッポニカ). “秋山定輔”. コトバンク. 2018年1月4日閲覧。
  6. ^ 平凡社世界大百科事典. “秋山定輔”. コトバンク. 2018年1月4日閲覧。
  7. ^ 『第20回帝国議会衆議院秋山定輔君ニ関スル調査ノ件委員会秘密会議録（速記）（三）』
  8. ^ 朝日新聞「秋山氏除名事情　非幹部凋落の結果」1915年4月14日朝刊4頁
  9. ^ 読売新聞「一段落を告げた松島事件　抱込まれた箕浦老と醜怪な裏面の事実」1926年5月1日朝刊2頁
  10. ^ 朝日新聞「“参議”颯爽と登場す　国務院への示唆　『黒幕』は秋山定輔氏」1937年10月15日朝刊3頁
  11. ^ 朝日新聞「秋山実川両氏留置」
  12. ^ 朝日新聞「心は透徹“意思表明”の前夜　碁盤に向っても連戦連勝」1939年8月28日付け朝刊11頁
  13. ^ 朝日新聞「児玉、市来、秋山３氏の中から選考　あすの市会に持出すことに決定　昨夜６派選考委員会」1928年1月5日付け朝刊2頁
  14. ^ 朝日新聞「秋山定輔氏死去」1950年1月20日付け朝刊2頁

外部リンク

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