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「1960年中華民国総統選挙」の版間の差分

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選挙方式は選挙により選出された中華民国国民大会代表(国大代表)を通して投票される[[間接選挙]]であった。投票は台北の[[台北公会堂|台北中山堂]]で行われ、副総統選挙は[[3月22日]]に実施された。副総統選挙は総統選挙と独立集計され、現在のように総統と副総統の候補者が一括して選挙戦を行うものではなかった。
選挙方式は選挙により選出された中華民国国民大会代表(国大代表)を通して投票される[[間接選挙]]であった。投票は台北の[[台北公会堂|台北中山堂]]で行われ、副総統選挙は[[3月22日]]に実施された。副総統選挙は総統選挙と独立集計され、現在のように総統と副総統の候補者が一括して選挙戦を行うものではなかった。


投票の結果、中国国民党候補者である介石が1,481票を獲得し第3代中華民国総統に就任した。同時に行われた副総統選挙では国民党の陳誠が当選している。
投票の結果、中国国民党候補者である介石が1,481票を獲得し第3代中華民国総統に就任した。同時に行われた副総統選挙では国民党の陳誠が当選している。


[[1960年]]、介石は総統の再選を目指したが、[[中華民国憲法]]第47条により総統は再選を認めておらず、台湾国内の自由派の政治家である[[雷震]],[[胡適]],[[李万居]],[[高玉樹]]などは介石に対し再選を違法とする公開文書を提出し反対したが、介石はなおも三選に固執していた。
[[1960年]]、介石は総統の再選を目指したが、[[中華民国憲法]]第47条により総統は再選を認めておらず、台湾国内の自由派の政治家である[[雷震]],[[胡適]],[[李万居]],[[高玉樹]]などは介石に対し再選を違法とする公開文書を提出し反対したが、介石はなおも三選に固執していた。


介石の総統再選に法的根拠を付与するため、[[国民大会]]は起立投票方式で『[[動員戡乱時期臨時条款]]』の修正を成立させ、その第3条で動員戡乱時は正副総統は再任することができ、憲法第47条の制限を受けないと規定し、介石三選の法的根拠が与えられた。この他国大代表は憲法を修正し、総統選挙における当選規定をそれまでの定員の過半数から、国民大会出席者の過半数と修正し、大陸地区の国大代表の参加がなくとも選挙が成立するように改定した。
介石の総統再選に法的根拠を付与するため、[[国民大会]]は起立投票方式で『[[動員戡乱時期臨時条款]]』の修正を成立させ、その第3条で動員戡乱時は正副総統は再任することができ、憲法第47条の制限を受けないと規定し、介石三選の法的根拠が与えられた。この他国大代表は憲法を修正し、総統選挙における当選規定をそれまでの定員の過半数から、国民大会出席者の過半数と修正し、大陸地区の国大代表の参加がなくとも選挙が成立するように改定した。


== 選挙制度 ==
== 選挙制度 ==
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== 選挙結果 ==
== 選挙結果 ==
[[3月21日]]午前、中華民国第三任総統選挙が開始された。国大代表は[[賈景徳]]を主席に選出、国民党候補の介石への信任投票となり、1,576人が投票、1,481票の絶対多数票を獲得して介石は総統に当選した。また翌日行われた副総統選挙では1,381票を獲得して[[陳誠]]が当選している。
[[3月21日]]午前、中華民国第三任総統選挙が開始された。国大代表は[[賈景徳]]を主席に選出、国民党候補の介石への信任投票となり、1,576人が投票、1,481票の絶対多数票を獲得して介石は総統に当選した。また翌日行われた副総統選挙では1,381票を獲得して[[陳誠]]が当選している。


=== 総統選挙 ===
=== 総統選挙 ===
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| '''1,481'''
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2020年9月15日 (火) 13:47時点における版

1960年中華民国総統選挙
1960年中華民國總統選舉
中華民国
1954年 ←
1960年3月21日
→ 1966年

投票率 51.76%(増加 0.10%)
 


候補者 蔣介石
政党 中国国民党
獲得選挙人 1,481
得票率 100.0%

選挙前総統

蔣介石
中国国民党

選出総統

蔣介石
中国国民党

1960年中華民国総統選挙(1960ねんちゅうかみんこくそうとうせんきょ、中国語: 1960年中華民國總統選舉)は、1960年3月21日中華民国台湾)で行われた総統(第3期)を選出する選挙である。

概要

選挙方式は選挙により選出された中華民国国民大会代表(国大代表)を通して投票される間接選挙であった。投票は台北の台北中山堂で行われ、副総統選挙は3月22日に実施された。副総統選挙は総統選挙と独立集計され、現在のように総統と副総統の候補者が一括して選挙戦を行うものではなかった。

投票の結果、中国国民党候補者である蔣介石が1,481票を獲得し第3代中華民国総統に就任した。同時に行われた副総統選挙では国民党の陳誠が当選している。

1960年、蔣介石は総統の再選を目指したが、中華民国憲法第47条により総統は再選を認めておらず、台湾国内の自由派の政治家である雷震胡適李万居高玉樹などは蔣介石に対し再選を違法とする公開文書を提出し反対したが、蔣介石はなおも三選に固執していた。

蔣介石の総統再選に法的根拠を付与するため、国民大会は起立投票方式で『動員戡乱時期臨時条款』の修正を成立させ、その第3条で動員戡乱時は正副総統は再任することができ、憲法第47条の制限を受けないと規定し、蔣介石三選の法的根拠が与えられた。この他国大代表は憲法を修正し、総統選挙における当選規定をそれまでの定員の過半数から、国民大会出席者の過半数と修正し、大陸地区の国大代表の参加がなくとも選挙が成立するように改定した。

選挙制度

候補者

中国国民党
総統候補 副総統候補
蔣介石 陳誠
総統
党総裁
副総統
党副総裁

選挙結果

3月21日午前、中華民国第三任総統選挙が開始された。国大代表は賈景徳を主席に選出、国民党候補の蔣介石への信任投票となり、1,576人が投票、1,481票の絶対多数票を獲得して蔣介石は総統に当選した。また翌日行われた副総統選挙では1,381票を獲得して陳誠が当選している。

総統選挙

e • d  中華民国の旗 1960年中華民国総統選挙 1960年3月21日施行)
候補者 所属政党 得票数 得票率
  蔣介石 (100.0%)
蔣介石 中国国民党 1,481 100.0%
総数 1,481 100.0%
有効票数(有効率) 1,481 93.97%
無効票数(無効率) 95 6.03%
投票総数(投票率) 1,576 51.76%
棄権者数(棄権率) 1,469 48.24%
定数 3,045 100.0%
出典:「中華民國選舉史」中央選挙委員会

副総統選挙

e • d  中華民国の旗 1960年中華民国副総統選挙 1960年3月22日施行)
候補者 所属政党 得票数 得票率
  陳誠 (100.0%)
陳誠 中国国民党 1,381 100.0%
総数 1,381 100.0%
有効票数(有効率) 1,381 87.63%
無効票・白票数(無効率) 195 12.37%
投票者数(投票率) 1,576 51.76%
棄権者数(棄権率) 1,469 48.24%
定数 3,045 100.0%
出典:「中華民國選舉史」中央選挙委員会

参考文献

  • 中央選挙委員会 『中華民国選挙史』(中央選挙委員会 台北 1987年)

脚注

関連項目