「Au Wi-Fi SPOT」の版間の差分
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2020年9月6日 (日) 07:14時点における版
au Wi-Fi SPOT(エーユーワイファイスポット)とは、auブランドを展開するKDDIの子会社であるワイヤ・アンド・ワイヤレス[注 1]が提供する公衆無線LANサービスの名称である[1]。
概要
ワイヤ・アンド・ワイヤレスがauの利用者向けに提供する公衆無線LANサービスであり、指定のデータ定額サービス[2]の契約者のみ利用可能である。利用料金は契約端末(スマートフォン等)での利用は無料(一部有料の場合あり)で、PCなどの契約外端末で利用する場合は「Wi2 300 for auマルチデバイスサービス」プラン[3]の契約が必要で、利用料金は契約のデータ定額サービスによって異なり、無料で利用可能な場合と月額300円(税別)で利用可能な場合とある。なお、au指定のデータ定額サービスに加入していない人向けやau未契約者向けの料金プランは存在しない。このため、全ての提供エリアにおいて同じ事業者のWi2 300と相互に利用できる関係上、当サービスは2019年現在に至るまでauユーザーしか利用できない。
iPhoneはauでの発売当初はau Wi-Fi SPOTに対応しておらず、その代わりに公衆無線LANお試しキャンペーンとして2012年3月末までワイヤ・アンド・ワイヤレスが提供しているWi-Fiスクエアを利用できた。au Wi-Fi SPOTは2011年12月20日から対応し、上記契約をしている場合は引き続き2012年3月末以降もWi-Fiスクエア、UQ Wi-Fi及びau Wi-Fi SPOT対応アクセスポイントでの利用が可能である。なおiPhoneなどのiOS 8以前の機器ではSSIDが「au_Wi-Fi」のものには対応しておらず、それ以外のSSIDでの利用となっていたが、iOS 9 より対応。
SSIDが「au_Wi-Fi2」のものはWPA2-EAP (802.1x/EAP-AKA) 方式となっており、従来よりもWi-Fiへの接続時間が短縮され、また高セキュリティな方式である。
2012年3月1日〜2016年1月31日はauのスマートフォン以外の一部を除くWi-Fi対応機器でも利用できた。但し利用は対象のauスマートフォン1台の他に最大1台までとなっていた。2016年2月1日からは「Wi2 300 for auマルチデバイスサービス」で利用可能。
2016年1月31日までは、日本国外でも利用できた。国外利用の場合は有料となり、1分につき27円で、1480円が上限で1日利用できた[4]。関連して2016年8月より24時間980円で利用可能な「世界データ定額」が開始する[5]。
au Wi-Fi SPOTは2.4GHz帯の他、一部を除いては5GHz帯にも対応する。5GHz帯対応機種ならば、利用者や利用機器が多いことで通信状況が不安定となりやすい2.4GHz帯を避けて接続することができる。
au Wi-Fi SPOTではバックボーンにUQコミュニケーションズの展開するモバイルWiMAX回線を主に利用している[注 2]ため、WiMAX回線の混雑具合によっては通信速度が低下する場合がある。KDDIでは品質の低下しているスポットを光ファイバー回線へ切り替える事で品質低下を防ぐ予定である[6]。
サービススポット
KDDIの子会社であるワイヤ・アンド・ワイヤレス (SSID:au_Wi-Fi、au_Wi-Fi2、Wi2premium、Wi2premium_club、Wi2、Wi2_club、Wi-Fi_square) やUQコミュニケーションズ(SSID:UQ_Wi-Fi) の展開する公衆無線LANが利用可能である。バックボーンにUQコミュニケーションズの展開するWiMAX網やKDDIおよび電力系通信事業者各社の光回線などを利用する。Wi-Fiスポットは一部を除くauショップ、トヨタ自動車系販売店 (PiPit)、一部のTSUTAYA、ローソンをはじめ、カフェなどの飲食店や携帯電話売り場を持つ家電量販店、路線バスや一部の駅などであり、2013年3月末時点で23万スポットを展開している。またごく一部にドコモショップで利用できる箇所がある。なお、一部のスポット[注 3]ではSSIDが検出されるもののログインできない状態であり利用はできない。
サービススポットは急速に拡大しており、鉄道事業者の駅等での利用可能エリア拡大も積極的であり、一度に鉄道事業者のほぼ全駅が利用可能になることもある。京王線・京王井の頭線[7]・小田急ロマンスカー[8]・京成スカイライナー・成田スカイアクセス[9]などは車内でも利用可能。高速バスも対応路線がある[10]。
利用できるSSIDは機種・エリアにより異なる。下の表に対応するSSIDを参照。
機種 | au_Wi-Fi | au_Wi-Fi2 | Wi2premium Wi2premium_club Wi2、Wi2_club Wi-Fi_square |
UQ_Wi-Fi |
---|---|---|---|---|
au 4G LTE対応機種 (Android, iOS 9以降) |
○ | ○ | ○ | ○ |
一部のモバイルWi-Fiルーターや4G LTE対応PC | - | ○ | - | - |
3G・+WiMAX対応の機種 | ○ | - | ○ | ○ |
パソコンなどau非契約端末 (Wi2 300 for auマルチデバイスサービス) |
- | - | ○ | ○ |
対応機種
- Android
- バージョン1.6以上のスマートフォン・タブレットで、Google Playがインストールされていない機種は非対応である。Google Playでau Wi-Fi接続ツールがインストールできる。
- iOS (iPhone, iPad, iPod touch)
- 各種 Wi-Fi 利用可能機器(Wi2 300 for auマルチデバイスサービスにて対応)
- パソコン・タブレット・ゲーム機など
- dynapocket IS02(TSI01)(2012年3月1日より正式対応)
- Windows Phone IS12T(TSI12)(2012年4月13日より正式対応)
利用方法
- Android
- au Wi-Fi 接続ツールをau MarketかGoogle Playまたは下の外部リンクよりダウンロードした上でインストールし、あらかじめ設定したau IDとパスワードを初期設定の際に入力すると利用が可能となる。ログイン操作については、あらかじめau Wi-Fi 接続ツールのウィジェットにて自動接続をONにしておけばau Wi-Fi SPOTのエリアに入ると自動でログインできるため、IDやパスワード等を入力する通常の公衆無線LANサービスのようなわずらわしさはない。
- ただし、Wi2のアクセスポイントに接続された場合、原因は不明だが、Wi2のログイン画面が表示され、Wi2でのログインIDの入力を求められることがある。
- iOS
- auで契約したiPhoneとiPadでは、au お客様サポートを開き、Wi-Fi設定のプロファイルをインストールすることにより利用できる。iPhone5以降はあらかじめ自動接続が可能な状態で販売されている。ソフトバンクモバイル向けiPhone・iPadや、iPod Touchなどの3G/LTE非対応iOS機器はApp Storeまたは下の外部リンクよりau Wi-Fi 接続ツールをインストールし、あらかじめ設定したau IDとパスワードを初期設定の際に入力すると利用が可能となる。
- PC・Wi-Fi専用タブレット・Windows Phone(IS12T, IS02)・ゲーム機など
- Wi2 300 for auマルチデバイスサービスに契約して利用可能。Webブラウザだけで利用可能。
Wi-Fi HOME SPOT
自宅でもWi-Fiが利用できる。利用するには、自宅でのインターネット接続環境と専用機器(HOME SPOT CUBE (PXH11)・プラネックスコミュニケーションズ製)のレンタルが必要である。利用料金は通常月額525円だが、「ISフラット」もしくは「プランF (IS) シンプル/プランF (IS)」を契約している場合は105円で利用できる。2012年8月末までに申し込みをした場合はさらに105円が割引され永年無料で利用できる。WPSに対応しており、接続には上記のau Wi-Fi 接続ツールでかんたん接続からauの項目を選び、あとは画面に従えばよい。なおau Wi-Fi 接続ツールを利用しない場合はSSID (auhome_xxxxxxx) とパスワードの入力を行う必要がある。
HOME SPOT CUBE (PXH11) の無線LANの最高通信速度は150Mbpsで、利用できる周波数帯は2.4GHzと5GHzである。FON等とは違いごく普通の無線ルーターであり、auスマートフォン以外の携帯ゲーム機を含むWi-Fi対応機器でも接続が可能である。
Android向けのau Wi-Fi 接続ツールの最新バージョンではかんたん接続に従来のHOME SPOT CUBEを利用するものに加えて、バッファロー製とNECアクセステクニカ製のWi-Fiルーターのバーコード読み取り設定対応機種でのバーコード読み取り設定にも対応するようになった。
2015年5月末を以って、HOME SPOT CUBE (PXH11) のサポートが終了し、すでにレンタルしている利用者については無償譲渡される(当然、以降のレンタル料の徴収はない)。
後継となる、HOME SPOT CUBE2は、前モデルではレンタルメインだったものが、今作は販売の形となり、希望小売価格が7800円(税抜)で、2015年4月10日発売予定となる。
脚注
注釈
出典
- ^ au Wi-Fi SPOTは、株式会社ワイヤ・アンド・ワイヤレスが提供するサービスです
- ^ au Wi-Fi SPOT au Wi-Fi:スマートフォン au
- ^ ご利用条件|公衆無線LANサービスWi2 300
- ^ 海外でWi-Fiを使う:au Wi-Fi SPOT国際ローミング | 終了したサービス一覧 | au
- ^ 『海外でも、イイコト』1日980円で日本と同じように使える「世界データ定額」開始! | 2016年 | KDDI株式会社
- ^ 知られざる「au Wi-Fi SPOT」の優れた機能が判明、干渉対策や電波が届く仕組みも BUZZAP!(バザップ!)
- ^ 京王線・井の頭線の車内でも快適インターネット~公衆無線LANサービス「au Wi-Fi SPOT」を導入~ | au Wi-Fi SPOT:スマートフォン | au
- ^ 小田急電鉄ロマンスカー・VSE車内や箱根エリアでも快適インターネット | au Wi-Fi SPOT:スマートフォン | au
- ^ 京成電鉄の一般特急車両に公衆無線LANサービス「au Wi-Fi SPOT」 「Wi2 300」導入 3月31日(日)よりサービス開始 | au Wi-Fi SPOT:スマートフォン | au
- ^ リムジン・高速バス - 利用可能なエリア | au Wi-Fi SPOT | au by KDDI
関連項目
他事業者の類似サービス