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「レボフロキサシン」の版間の差分

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== 主な適応疾患 ==
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* [[肺炎]]、慢性呼吸器病変の二次感染、急性[[気管支炎]]、[[乳腺]]炎、[[肛門]]周囲膿瘍、[[咽頭]]・[[喉頭]]炎、[[扁桃]]炎(扁桃周囲炎、扁桃周囲膿瘍を含む)、[[腎盂腎炎]]、[[前立腺炎]](急性症、慢性症)、[[精巣上体]]炎(副睾丸炎)、[[尿道]]炎、感染性[[腸炎]]、[[腸チフス]]、[[パラチフス]]、[[コレラ]]、涙嚢炎、[[麦粒腫]]、[[瞼板腺]]炎、[[外耳]]炎、[[中耳炎]]、[[副鼻腔炎]]、化膿性唾液腺炎、歯周組織炎、歯冠周囲炎、顎炎、[[炭疽]]、[[ブルセラ症]]、[[ペスト]]、[[野兎病]]、[[Q熱]]<ref name="日本薬局方 レボフロキサシン錠">{{PDFlink|[https://www.medicallibrary-dsc.info/di/cravit_tablets_500mg/pdf/pi_cv2_1311.pdf 日本薬局方 レボフロキサシン錠]}}</ref>、[[結核]]
* [[肺炎]]、慢性呼吸器病変の二次感染、急性[[気管支炎]]、[[乳腺]]炎、[[肛門]]周囲膿瘍、[[咽頭]]・[[喉頭]]炎、[[扁桃]]炎(扁桃周囲炎、扁桃周囲膿瘍を含む)、[[腎盂腎炎]]、[[前立腺炎]](急性症、慢性症)、[[精巣上体]]炎(副睾丸炎)、[[尿道]]炎、感染性[[腸炎]]、[[腸チフス]]、[[パラチフス]]、[[コレラ]]、涙嚢炎、[[麦粒腫]]、[[瞼板腺]]炎、[[外耳]]炎、[[中耳炎]]、[[副鼻腔炎]]、化膿性唾液腺炎、歯周組織炎、歯冠周囲炎、顎炎、[[炭疽]]、[[ブルセラ症]]、[[ペスト]]、[[野兎病]]、[[Q熱]]<ref name="日本薬局方 レボフロキサシン錠">{{PDFlink|[https://www.medicallibrary-dsc.info/di/cravit_tablets_500mg/pdf/pi_cv2_1311.pdf 日本薬局方 レボフロキサシン錠]}}</ref>、[[結核]]
* [[膀胱炎]]、表在性皮膚感染症、深在性皮膚感染症、[[リンパ]]管・リンパ節炎、慢性膿皮症、[[尋常性瘡|痤瘡]]([[化膿性炎症]]を伴うもの)、[[外傷]]・[[熱傷]]および手術創等の二次感染、[[胆管炎]]、[[胆のう炎]]、[[バルトリン腺]]炎、子宮内感染及び付属器炎、[[子宮]]頸管炎(錠剤のみ)<ref name="日本薬局方 レボフロキサシン錠"/>
* [[膀胱炎]]、表在性皮膚感染症、深在性皮膚感染症、[[リンパ]]管・リンパ節炎、慢性膿皮症、[[尋常性瘡|痤瘡]]([[化膿性炎症]]を伴うもの)、[[外傷]]・[[熱傷]]および手術創等の二次感染、[[胆管炎]]、[[胆のう炎]]、[[バルトリン腺]]炎、子宮内感染及び付属器炎、[[子宮]]頸管炎(錠剤のみ)<ref name="日本薬局方 レボフロキサシン錠"/>


* 他の薬剤と併用し[[ヘリコバクター・ピロリ]] (''Helicobacter pylori'') の除菌に用いられる事がある<ref>[https://doi.org/10.11405/nisshoshi.107.1273 高橋信一、田中昭文、徳永健吾、''H. pylori'' 除菌治療の最近の話題] 日本消化器病学会雑誌 Vol.107 (2010) No.8 P.1273-1282, {{DOI|10.11405/nisshoshi.107.1273}}</ref>。
* 他の薬剤と併用し[[ヘリコバクター・ピロリ]] (''Helicobacter pylori'') の除菌に用いられる事がある<ref>[https://doi.org/10.11405/nisshoshi.107.1273 高橋信一、田中昭文、徳永健吾、''H. pylori'' 除菌治療の最近の話題] 日本消化器病学会雑誌 Vol.107 (2010) No.8 P.1273-1282, {{DOI|10.11405/nisshoshi.107.1273}}</ref>。

2020年8月24日 (月) 23:35時点における版

レボフロキサシン
レボフロキサシン
臨床データ
胎児危険度分類
法的規制
データベースID
ATCコード J01MA12 (WHO) S01AX19 (WHO)
KEGG D08120
化学的データ
化学式C18H20FN3O4
分子量361.37 g·mol−1
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レボフロキサシン (Levofloxacin, LVFX) は、ニューキノロン系の合成抗菌薬抗生物質[1][2] 。日本の第一三共によって発明され、先発薬名はクラビット

様々な細菌感染症に適応があり、急性細菌性副鼻腔炎肺炎尿路感染症、慢性前立腺炎、ある種の胃腸炎に使用される。また他の抗生物質と併用し、結核髄膜炎骨盤腹膜炎の治療にも使用される。投与ルートは、経口[2]、静注、点眼剤で利用可能[3]

1996年に米国で医療承認された。名前の由来は「CRAVE(熱望する、切望する)IT」からCRAVITとし、待ち望まれた薬剤であることを表現した[4]。現在はWHO必須医薬品モデル・リストに収録され、後発薬も利用可能である。

適応菌種

本薬剤に感受性のある、ブドウ球菌連鎖球菌腸炎球菌淋菌結核菌大腸菌などによる感染症。

主な適応疾患

主な副作用

主な相互作用

他の薬剤との併用により、自身の効力減弱や増強または併用している薬剤の効力に変化を及ぼす相互作用が報告されている[7]

  • フェニル酢酸系又はプロピオン酸系非ステロイド性消炎鎮痛薬 - 痙攣を起こすおそれ
  • アルミニウム又はマグネシウム含有の制酸薬等、鉄剤 - 効果の減弱
  • クマリン系抗凝固薬 - ワルファリンの作用を増強

異性体

オフロキサシン (Ofloxacin, OFLX) は光学異性体である (S) - (−) 体、(R) - (+) 体を含むが、レボフロキサシンは薬効のある (S) - (−) 体(=L体)のみを含有している。

作用機序

レボフロキサシンはグラム陽性菌グラム陰性菌の両方に活性がある、薬効範囲の広い抗生物質である。すべてのキノロン系抗菌薬のように、DNAジャイレースIV型トポイソメラーゼ英語版と呼ばれる二つのタイプのDNAトポイソメラーゼを阻害することにより働く。

製品画像

歴史

  • 1996年 - 米国で医療承認
  • 2008年5月 - 後発医薬品の発売開始
  • 2009年7月 - PK/PD理論耐性菌発生を防ぐ観点から250mg,500mg錠が発売
  • 2010年10月 - 海外ですでに発売されていた注射剤型も日本で製造承認
  • 2014年12月 - 250mg,500mg錠の後発医薬品の販売開始

脚注

  1. ^ 早川勇夫、藤原敏洋、江幡勉「キノロン系合成抗菌薬オフロキサシン (タリビッド®), レボフロキサシン (クラビット®) の開発と企業化」『有機合成化学協会誌』54 (第1号、1996年、62-67頁、doi:10.5059/yukigoseikyokaishi.54.62 
  2. ^ a b Levofloxacin”. The American Society of Health-System Pharmacists. August 25, 2016閲覧。
  3. ^ Levofloxacin ophthalmic medical facts from Drugs.com” (英語). www.drugs.com. 23 January 2017閲覧。
  4. ^ 第一三共株式会社 医薬品インタビューフォーム「クラビット錠・同細粒」p.2。
  5. ^ a b 日本薬局方 レボフロキサシン錠 (PDF)
  6. ^ 高橋信一、田中昭文、徳永健吾、H. pylori 除菌治療の最近の話題 日本消化器病学会雑誌 Vol.107 (2010) No.8 P.1273-1282, doi:10.11405/nisshoshi.107.1273
  7. ^ クラビット錠250mg・錠500mg・細粒10%の相互作用 (PDF) 第一三共

参考文献

  • クラビット錠500mg 第一三共株式会社
  • 岡崎治、『ニューキノロン系合成抗菌剤レボフロキサシンの体内動態』 化学療法の領域 10, 68-73, 1994, NAID 80007837180

関連項目

外部リンク