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: メイティング施設では怜人とは別の部屋にて生活しており、大食堂にて一緒に食事することもある{{R|group="話"|chap04}}。世界が一変する前なら子作りに励むにはまだ早い多感な年頃であることからも、現在の怜人の立場には複雑な思いに駆られる[[ブラザーコンプレックス|ブラコン]]を抱えている{{R|group="話"|chap04}}。それゆえに怜人の頬へのキスを平然と行なう{{R|group="話"|chap08}}{{efn2|後述の王様ゲームの際には、幼少時から怜人の頬や額へのキスは平然と行っていたことが、モノローグで明かされている{{R|group="話"|chap71}}。}}うえ、彼の不覚な姿を見ては不機嫌になる姿が散見される{{R|group="話"|chap02|chap04}}。そういったウブさやブラコンから、番外編1では朱音に「そんなだから怜人に女扱いされないんだよ」と指摘されている{{R|group="話"|ext01}}ほか、第34話では恭司への素っ気無い様子を見たツインテールの少女に、怜人との[[近親愛|相思相愛]]を疑われている{{R|group="話"|chap34}}{{efn2|その後、第68話で朱音が会食中の一同に怜人とのメイティング希望を尋ねた際{{R|group="話"|chap68}}や、第71話前編で王様ゲームで冰冰から彼とのキスを命じられた際{{R|group="話"|chap71}}には、それぞれ兄妹であることを理由として赤面しながら動揺するという意識ぶりを見せている。}}。また、第69話後編では怜人への一計を案じる朱音の[[性具#ラブローション|ローション]]の[[ローションプレイ|用途]]や効能を知らない様子を見せている{{R|group="話"|chap69}}ほか、第70話では[[プレジャーボート|クルーザー]]での怜人と朱音の動向に思いを馳せていたところをアナスタシアから尋ねられ、恥じらいながら「妹として」気になる様子を見せている{{R|group="話"|chap70}}。 |
: メイティング施設では怜人とは別の部屋にて生活しており、大食堂にて一緒に食事することもある{{R|group="話"|chap04}}。世界が一変する前なら子作りに励むにはまだ早い多感な年頃であることからも、現在の怜人の立場には複雑な思いに駆られる[[ブラザーコンプレックス|ブラコン]]を抱えている{{R|group="話"|chap04}}。それゆえに怜人の頬へのキスを平然と行なう{{R|group="話"|chap08}}{{efn2|後述の王様ゲームの際には、幼少時から怜人の頬や額へのキスは平然と行っていたことが、モノローグで明かされている{{R|group="話"|chap71}}。}}うえ、彼の不覚な姿を見ては不機嫌になる姿が散見される{{R|group="話"|chap02|chap04}}。そういったウブさやブラコンから、番外編1では朱音に「そんなだから怜人に女扱いされないんだよ」と指摘されている{{R|group="話"|ext01}}ほか、第34話では恭司への素っ気無い様子を見たツインテールの少女に、怜人との[[近親愛|相思相愛]]を疑われている{{R|group="話"|chap34}}{{efn2|その後、第68話で朱音が会食中の一同に怜人とのメイティング希望を尋ねた際{{R|group="話"|chap68}}や、第71話前編で王様ゲームで冰冰から彼とのキスを命じられた際{{R|group="話"|chap71}}には、それぞれ兄妹であることを理由として赤面しながら動揺するという意識ぶりを見せている。}}。また、第69話後編では怜人への一計を案じる朱音の[[性具#ラブローション|ローション]]の[[ローションプレイ|用途]]や効能を知らない様子を見せている{{R|group="話"|chap69}}ほか、第70話では[[プレジャーボート|クルーザー]]での怜人と朱音の動向に思いを馳せていたところをアナスタシアから尋ねられ、恥じらいながら「妹として」気になる様子を見せている{{R|group="話"|chap70}}。 |
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: 難民ホームや難民地区では家族同然に親しまれており{{R|group="話"|chap08}}、怜人の世界宣言以前はそれらへの外出を美来に黙認されていたが、世界宣言以後は彼の妹であることを知られた場合の危険性を懸念され、控えさせられる{{R|group="話"|chap20}}。しかし、怜人たちが慶門市を訪れていた当時には子供たちのことを放っておけず難民地区を訪れていたうえ、明るく戯れる姿に一目惚れした恭司からメイティング候補に選ばれる{{R|group="話"|chap26}}。その旨を寧々子から知らされた際には前述の理由からも断固拒否した{{R|group="話"|chap32}}うえ、恭司の懇願に折れた怜人を同席させての会食でもまったく興味を示さず、立ち去っている{{R|group="話"|chap34}}。 |
: 難民ホームや難民地区では家族同然に親しまれており{{R|group="話"|chap08}}、怜人の世界宣言以前はそれらへの外出を美来に黙認されていたが、世界宣言以後は彼の妹であることを知られた場合の危険性を懸念され、控えさせられる{{R|group="話"|chap20}}。しかし、怜人たちが慶門市を訪れていた当時には子供たちのことを放っておけず難民地区を訪れていたうえ、明るく戯れる姿に一目惚れした恭司からメイティング候補に選ばれる{{R|group="話"|chap26}}。その旨を寧々子から知らされた際には前述の理由からも断固拒否した{{R|group="話"|chap32}}うえ、恭司の懇願に折れた怜人を同席させての会食でもまったく興味を示さず、立ち去っている{{R|group="話"|chap34}}。 |
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: 怜人たちがメイティング施設から出奔する際には、それに先駆けて麗亜に依頼された難民ホームの面々によってメイティング施設から連れ出されており{{R|group="話"|chap51}}、怜人たちと合流して共に[[貨客船]]で[[台湾]]へ向かう{{R|group="話"|chap52}}。乗船前には恭司との秘密回線が開かれた[[タブレット (コンピュータ)|タブレット]]を託されており、後に甲板にて怜人へ渡している{{R|group="話"|chap52}}。台湾では[[ |
: 怜人たちがメイティング施設から出奔する際には、それに先駆けて麗亜に依頼された難民ホームの面々によってメイティング施設から連れ出されており{{R|group="話"|chap51}}、怜人たちと合流して共に[[貨客船]]で[[台湾]]へ向かう{{R|group="話"|chap52}}。乗船前には恭司との秘密回線が開かれた[[タブレット (コンピュータ)|タブレット]]を託されており、後に甲板にて怜人へ渡している{{R|group="話"|chap52}}。台湾では[[九份]]にて朱音や翠と共に観光を楽しみ{{R|group="話"|chap54}}、[[香港]]では朱音や短髪の女子生徒による器材調達に同行した{{R|group="話"|chap60}}後、占いの館にて呂による占いを見届けて怜人たちと共に[[ヨーロッパ]]へ向かい{{R|group="話"|chap63}}、ロスアニアにて同い年のアナスタシアと下着姿で歓談するほどにまで打ち解けた{{R|group="話"|chap70}}後、MKウイルスの特効薬の開発実験に臨んだ怜人との別離を経て生還に号泣する{{R|group="話"|chap76|chap77|chap78}}。怜人や絵理沙と共に日本へ帰国して九州某県の洞窟へ到着した後、怜人との再会に熱い言葉を述べる一方で自分にも気軽に話しかけてくる恭司の相変わらずな様子には呆れた視線も送る{{R|group="話"|chap82}}が、脱出した直後にはクロエによる狙撃に遭う彼の姿を目の当たりにして驚愕し{{R|group="話"|chap84}}、恭一を抱きかかえながら恭司の最期を看取る{{R|group="話"|chap85}}。 |
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: なお、『[[ジャンプフェスタ|ジャンプフェスタ2018]]』の『[[週刊少年ジャンプ|WJ]]』ブースでは、寧々子と間違われて展示されている<ref>{{cite web2|url=http://end-harem.com/topic/%e3%82%b8%e3%83%a3%e3%83%b3%e3%83%97%e3%83%95%e3%82%a7%e3%82%b9%e3%82%bf2018%e3%81%ab%e6%92%ae%e5%bd%b1%e3%82%b9%e3%83%9a%e3%83%bc%e3%82%b9%e7%99%bb%e5%a0%b4%ef%bc%81|title=ジャンプフェスタ2018に撮影スペース登場! - 終末のハーレム 公式サイト|publisher=集英社|accessdate=2019-08-04|archiveurl=https://web.archive.org/web/20171228091925/http://end-harem.com/topic/%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%97%E3%83%95%E3%82%A7%E3%82%B9%E3%82%BF2018%E3%81%AB%E6%92%AE%E5%BD%B1%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B9%E7%99%BB%E5%A0%B4%EF%BC%81|archivedate=2017-12-28}}</ref><ref>{{Twitter status2|shonenjump_plus|941855982166016000|2017年12月15日|accessdate=2017年12月17日}}</ref>。 |
: なお、『[[ジャンプフェスタ|ジャンプフェスタ2018]]』の『[[週刊少年ジャンプ|WJ]]』ブースでは、寧々子と間違われて展示されている<ref>{{cite web2|url=http://end-harem.com/topic/%e3%82%b8%e3%83%a3%e3%83%b3%e3%83%97%e3%83%95%e3%82%a7%e3%82%b9%e3%82%bf2018%e3%81%ab%e6%92%ae%e5%bd%b1%e3%82%b9%e3%83%9a%e3%83%bc%e3%82%b9%e7%99%bb%e5%a0%b4%ef%bc%81|title=ジャンプフェスタ2018に撮影スペース登場! - 終末のハーレム 公式サイト|publisher=集英社|accessdate=2019-08-04|archiveurl=https://web.archive.org/web/20171228091925/http://end-harem.com/topic/%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%97%E3%83%95%E3%82%A7%E3%82%B9%E3%82%BF2018%E3%81%AB%E6%92%AE%E5%BD%B1%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B9%E7%99%BB%E5%A0%B4%EF%BC%81|archivedate=2017-12-28}}</ref><ref>{{Twitter status2|shonenjump_plus|941855982166016000|2017年12月15日|accessdate=2017年12月17日}}</ref>。 |
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: 毛先が立ち気味の短髪{{R|group="話"|chap11}}が特徴の女性。本名は不明。正体は絵理沙の同志であり、彼女に内通していたことが明かされる第41話{{R|group="話"|chap41}}以前にも第14話で慶門市立西高等学校の教室内に待機する女子生徒たちの1人として姿が確認できる{{R|group="話"|chap14}}ほか、さらにそれ以前の第11話では世界宣言を見届けた絵理沙と共に難民に扮し、その場から立ち去る同志としての姿が描かれる{{R|group="話"|chap11}}など、UW日本支部による監視や警備を自在に回避して同校の内外を往来する隠密行動により、男性復帰派の1人として彼女を補佐している。 |
: 毛先が立ち気味の短髪{{R|group="話"|chap11}}が特徴の女性。本名は不明。正体は絵理沙の同志であり、彼女に内通していたことが明かされる第41話{{R|group="話"|chap41}}以前にも第14話で慶門市立西高等学校の教室内に待機する女子生徒たちの1人として姿が確認できる{{R|group="話"|chap14}}ほか、さらにそれ以前の第11話では世界宣言を見届けた絵理沙と共に難民に扮し、その場から立ち去る同志としての姿が描かれる{{R|group="話"|chap11}}など、UW日本支部による監視や警備を自在に回避して同校の内外を往来する隠密行動により、男性復帰派の1人として彼女を補佐している。 |
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: 翔太が兎水とのメイティングを終えた翌朝、登校した彼から[[ディープ・キス|ディープキス]]を経てメイティングに誘われるも「[[月経|生理]]中」という理由を挙げて恥じらいながら断ったため、花蓮に不思議がられる{{R|group="話"|chap41}}。その夜、寮の敷地内の林にて絵理沙と連絡を取る際には、ディープキスを気にして[[ペットボトル]]の水で口を何度もゆすいでいたため、彼女から嫌な役回りへの謝罪や心配を受けたほか、今週中に計画を実行することを告げられる{{R|group="話"|chap41}}。爆破テロの際には翔太の確保に動くも失敗し、彼と花蓮の結託を確認して任務の失敗を絵理沙に伝える{{R|group="話"|chap43}}。慶門市から脱出した後は「村」へ戻って絵理沙と合流するが、彼女と同じく善との「契約」を結ぶ列には加わらず、「聖痕」も輝奈たちとは違って左腕に刻んでいることを明かしている{{R|group="話"|chap46}}。 |
: 翔太が兎水とのメイティングを終えた翌朝、登校した彼から[[ディープ・キス|ディープキス]]を経てメイティングに誘われるも「[[月経|生理]]中」という理由を挙げて恥じらいながら断ったため、花蓮に不思議がられる{{R|group="話"|chap41}}。その夜、寮の敷地内の林にて絵理沙と連絡を取る際には、ディープキスを気にして[[ペットボトル]]の水で口を何度もゆすいでいたため、彼女から嫌な役回りへの謝罪や心配を受けたほか、今週中に計画を実行することを告げられる{{R|group="話"|chap41}}。爆破テロの際には翔太の確保に動くも失敗し、彼と花蓮の結託を確認して任務の失敗を絵理沙に伝える{{R|group="話"|chap43}}。慶門市から脱出した後は「村」へ戻って絵理沙と合流するが、彼女と同じく善との「契約」を結ぶ列には加わらず、「聖痕」も輝奈たちとは違って左腕に刻んでいることを明かしている{{R|group="話"|chap46}}。 |
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: [[電波ジャック]]放送の場には絵理沙と並んで現れ、「聖痕」も彼女と同じく披露している{{R|group="話"|chap47}}。その後は麗亜と接触しており{{R|group="話"|chap51}}、[[貨客船]]で怜人・朱音・翠・まひると共に向かった[[台湾]]の[[ |
: [[電波ジャック]]放送の場には絵理沙と並んで現れ、「聖痕」も彼女と同じく披露している{{R|group="話"|chap47}}。その後は麗亜と接触しており{{R|group="話"|chap51}}、[[貨客船]]で怜人・朱音・翠・まひると共に向かった[[台湾]]の[[九份]]にて彼を絵理沙と再会させ{{R|group="話"|chap53}}、共に香港へ向かう。香港では怜人・マリア・翠・絵理沙とは別行動を取っており、MKウイルスの特効薬の開発に必要なものの入手を朱音やまひると共に担当した{{R|group="話"|chap60}}後、占いの館での合流を経てヨーロッパへ向かう{{R|group="話"|chap63}}。ロスアニアへ到着した後は朱音やまひるのもとからも離れて別行動をとっており、山中の木造小屋から戻った怜人との会食にも参加していない{{R|group="話"|chap68}}。自分専用の研究棟にてMKウイルスの研究に勤しむ絵理沙の不審な行動が冰冰を通じて怜人に伝わった後には、孤独に抱え込む絵理沙の様子を見かね、心配する怜人をロスアニアからひそかに連れ出し、[[ヘリコプター]]で研究棟へ案内する{{R|group="話"|chap73}}。翌日には冰冰を連れて研究棟を訪れ、絵理沙の高熱を持病とは無関係の過労によるものと診察して怜人を冰冰に託し{{R|group="話"|chap75}}、絵理沙が回復した後には特効薬の開発実験に臨んだ彼のもとへ共に駆けつけ、UW世界本部によるロスアニアへの[[プロパガンダ]]を伝える一方、実験の成功を見届けて怜人や絵理沙と共に日本への帰路に就く{{R|group="話"|chap78}}{{efn2|ジェット機での移動時には往路も復路も客席にいないことから、ヘリコプターだけでなく旅客機の操縦すら行なえることが示唆されている{{R|group="話"|chap81}}。また、九州某県の洞窟へ向かう車中や到着後に姿が確認できないことから、帰国後には再び別行動をとっていることが示唆されている{{R|group="話"|chap82}}。}}。 |
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==== イザナギ派 ==== |
==== イザナギ派 ==== |
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:; 男性復帰派(仮) |
:; 男性復帰派(仮) |
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:: イザナミのうち、MKウイルスの特効薬を開発してコールドスリープ中の男性たちの復帰を目指す派閥。絵理沙や短髪の女子生徒らによって構成されている{{R|group="話"|chap54}}。 |
:: イザナミのうち、MKウイルスの特効薬を開発してコールドスリープ中の男性たちの復帰を目指す派閥。絵理沙や短髪の女子生徒らによって構成されている{{R|group="話"|chap54}}。 |
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:: ナンバーズを隷属させることは考えておらずカルト色も持ち合わせていないことから、初めての電波ジャック放送で団名を発表する直前に絵理沙は「テロリストではありません」と前置きしたうえで「UWの支配から世界を解き放つ集団」と説明している{{R|group="話"|chap47}}。また、イザナギ派に拉致された善については2045年の現状を説明して謝罪したうえ、儀式についても悲壮な表情で傍観に徹しており{{R|group="話"|chap46}}、「祭」には怜人との合流と重なったこともあって同席すらしていない。そういった理由からも、翔太については確保の失敗を経て一時保留する{{R|group="話"|chap43}}一方、怜人については麗亜を介してUW日本支部から出奔させたうえで[[ |
:: ナンバーズを隷属させることは考えておらずカルト色も持ち合わせていないことから、初めての電波ジャック放送で団名を発表する直前に絵理沙は「テロリストではありません」と前置きしたうえで「UWの支配から世界を解き放つ集団」と説明している{{R|group="話"|chap47}}。また、イザナギ派に拉致された善については2045年の現状を説明して謝罪したうえ、儀式についても悲壮な表情で傍観に徹しており{{R|group="話"|chap46}}、「祭」には怜人との合流と重なったこともあって同席すらしていない。そういった理由からも、翔太については確保の失敗を経て一時保留する{{R|group="話"|chap43}}一方、怜人については麗亜を介してUW日本支部から出奔させたうえで[[九份]]にて合流し、[[香港]]の反UW勢力との協力を考えて行動に移している{{R|group="話"|chap54}}。その後、[[ヨーロッパ]]へ向かう[[ジェット機]]内にて絵理沙が自分の「聖痕」の[[シール]]を剥がした際の台詞によれば、ナンバーズをUWから救出するためにイザナギ派の力が必要だっただけであるという{{R|group="話"|chap64}}。 |
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:; イザナギ派(仮) |
:; イザナギ派(仮) |
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:: イザナミのうち、ナンバーズを隷属させて原始的な社会の構築を目論む派閥。輝奈らによって構成されている{{R|group="話"|chap54}}。 |
:: イザナミのうち、ナンバーズを隷属させて原始的な社会の構築を目論む派閥。輝奈らによって構成されている{{R|group="話"|chap54}}。 |
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: 麗亜の指示で難民ホームに潜伏した怜人・朱音・翠・まひるが、その夜に港にて美来や麗亜に見送られて乗船し、あらかじめ乗船していた短髪の女子生徒と共に[[台湾]]へ向かう{{R|group="話"|chap51}}。台湾北部への到着後には[[香港]]へ向かう際にも用いられており、[[南シナ海]]の洋上では甲板にてマリアが、船室にて絵理沙がそれぞれ怜人との会話を行なっている{{R|group="話"|chap59}}{{efn2|第59話冒頭の場所紹介に加え、マリアがUWに見つからないルートを通っていることを明かしている{{R|group="話"|chap59}}ため、現実世界での航空機にも用いられている[[台北市|台北]]から[[中国大陸]]沿いにほぼ直進していく最短ルート<ref>{{cite web2|url=https://flyteam.jp/flightnumber/KA483|title=キャセイドラゴン KA483便 フライト情報・時刻表 FlyTeam(フライチーム)|publisher=クロゴ|accessdate=2019-03-24}}</ref>ではなく、[[台湾|台湾島]]の南側から回り込んで南シナ海を経由する迂回ルートを通っていることが示唆されている。}}。 |
: 麗亜の指示で難民ホームに潜伏した怜人・朱音・翠・まひるが、その夜に港にて美来や麗亜に見送られて乗船し、あらかじめ乗船していた短髪の女子生徒と共に[[台湾]]へ向かう{{R|group="話"|chap51}}。台湾北部への到着後には[[香港]]へ向かう際にも用いられており、[[南シナ海]]の洋上では甲板にてマリアが、船室にて絵理沙がそれぞれ怜人との会話を行なっている{{R|group="話"|chap59}}{{efn2|第59話冒頭の場所紹介に加え、マリアがUWに見つからないルートを通っていることを明かしている{{R|group="話"|chap59}}ため、現実世界での航空機にも用いられている[[台北市|台北]]から[[中国大陸]]沿いにほぼ直進していく最短ルート<ref>{{cite web2|url=https://flyteam.jp/flightnumber/KA483|title=キャセイドラゴン KA483便 フライト情報・時刻表 FlyTeam(フライチーム)|publisher=クロゴ|accessdate=2019-03-24}}</ref>ではなく、[[台湾|台湾島]]の南側から回り込んで南シナ海を経由する迂回ルートを通っていることが示唆されている。}}。 |
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; {{読み仮名|[[九份]]|きゅうふん}} |
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: 怜人・マリア・朱音・翠・まひる・短髪の女子生徒が、台湾北部の港に到着した貨客船から迎えの自動車に乗り換えて到着した町{{R|group="話"|chap53}}。町並みは現実世界の20世紀終盤以降に広まった観光地としてのそれと同様であり、MKウイルスの感染爆発による大混乱を経て久しい2045年現在でも人々が多いため、案内中の短髪の女子生徒は怜人に目立たなく振る舞うよう指示している{{R|group="話"|chap53}}。また、絵理沙の台詞によればUWの影響力が弱いため、まひる・朱音・翠が観光気分で出歩く程度は安全だという{{R|group="話"|chap54}}。 |
: 怜人・マリア・朱音・翠・まひる・短髪の女子生徒が、台湾北部の港に到着した貨客船から迎えの自動車に乗り換えて到着した町{{R|group="話"|chap53}}。町並みは現実世界の20世紀終盤以降に広まった観光地としてのそれと同様であり、MKウイルスの感染爆発による大混乱を経て久しい2045年現在でも人々が多いため、案内中の短髪の女子生徒は怜人に目立たなく振る舞うよう指示している{{R|group="話"|chap53}}。また、絵理沙の台詞によればUWの影響力が弱いため、まひる・朱音・翠が観光気分で出歩く程度は安全だという{{R|group="話"|chap54}}。 |
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: 商店街の階段を上った先の一画と指示された待ち合わせ場所にて怜人は絵理沙と再会を果たし、台湾式[[飲茶]]店にて彼女やマリア、短髪の女子生徒と共にこれからのことを話し合う{{R|group="話"|chap54}}。 |
: 商店街の階段を上った先の一画と指示された待ち合わせ場所にて怜人は絵理沙と再会を果たし、台湾式[[飲茶]]店にて彼女やマリア、短髪の女子生徒と共にこれからのことを話し合う{{R|group="話"|chap54}}。 |
2020年8月16日 (日) 07:18時点における版
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終末のハーレム | |||
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ジャンル | 近未来エロティックサスペンス[1] ディストピアSF[2] | ||
漫画:終末のハーレム | |||
原作・原案など | LINK[3] | ||
作画 | 宵野コタロー[3] | ||
出版社 | 集英社[3] | ||
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掲載サイト | 少年ジャンプ+[11][12] | ||
レーベル | ジャンプ・コミックス+[3] | ||
発表期間 | 2016年5月8日[11][12] - 連載中 | ||
巻数 | 既刊12巻(2020年8月現在) | ||
その他 | 詳細は#書誌情報を参照 | ||
ボイスドラマ | |||
原作 | LINK(原作)[13] 宵野コタロー(作画)[13] | ||
制作 | ネットコンプレックス株式会社[13] | ||
脚本 | 南出祐司[13] | ||
発表期間 | 2017年5月28日 - 6月5日[13] | ||
話数 | 全9話[13] | ||
その他 | 詳細は#ボイスドラマを参照 | ||
OVA:終末のハーレムVR | |||
原作 | LINK(原作)[14] 宵野コタロー(作画)[14] | ||
監督 | HIDE ITO (Vol.1)[14] 金子ひらく (Vol.2)[14] タロウ・タナカ (Vol.3)[14] | ||
アニメーション制作 | 株式会社スパーチュアス[14] | ||
製作 | 終末のハーレムVR製作委員会[14] | ||
発売日 | 2019年6月28日[14] | ||
発表期間 | 2019年3月4日[15] - 6月28日[14] | ||
収録時間 | Vol.1 - 3:各5分[14] 完全版:15分[14] | ||
話数 | 全3話[14] | ||
その他 | 厳密にはVR映像 (詳細は#終末のハーレムVRを参照) | ||
アニメ | |||
原作 | LINK(原作)[16] 宵野コタロー(作画)[16] | ||
放送局 | 未定 | ||
放送期間 | 2021年[16] - | ||
その他 | 詳細は#テレビアニメを参照 | ||
テンプレート - ノート | |||
プロジェクト | 漫画・アニメ | ||
ポータル | 漫画・アニメ |
『終末のハーレム』(しゅうまつのハーレム / world's end harem)は、LINK(原作) / 宵野コタロー(作画)による日本の漫画作品[3]。ウェブコミック配信サイト『少年ジャンプ+』[11][12](集英社 / 以降、『J+』と表記)にて、2016年5月8日[注 1]から隔週日曜日に隔週更新で連載中[注 2]。
難病を治療するためのコールドスリープから目覚めた主人公が、ウイルスによって男性が99.9%死滅した世界に直面し、出会ったばかりの女性たちとのセックスによる子作りを懇願されて困惑する一方、残りわずかな男性たちを救うために必要な特効薬の開発を目指す姿を描く[話 1][話 2][話 3][話 4][話 5][話 6]。
2017年にボイスドラマ化[13]、2019年にVRアニメ化[14]を経て、2021年にはテレビアニメ化[16]が決定している。
なお、本作から世界観を一新したシリーズ作品については、『終末のハーレム ファンタジア』を参照。
概要
『J+』の2016年新連載春の陣第5弾として、連載が開始された[11]。成人向け漫画作品を中心として知られる宵野の、一般誌連載作品である[12]。
「きわめて高度な機械化とAI技術が普及した世界において、男性だけを殺害するウイルスの影響によって男性がほぼ死滅したうえ、それまで成功していた人工授精が必ず失敗するようになり(詳細は後述)、受胎が成功する手段はウイルスへの免疫を持つ男性とのセックスによる子作りのみと判明したため、女性たちは人類の絶滅を防ぐためにもその条件を満たす生き残りの主人公にセックスを迫る」という、レトロフューチャー要素を交えた舞台設定と、それを根幹として交錯する人々の思惑がもたらす性的に過激な内容を踏まえ、作品のジャンルを「近未来エロティックサスペンス」[1]、キャッチコピーを「男性消滅。5対50億の超ハーレム!」[19]とそれぞれ称しているほか、連載時の第1話冒頭の柱コメントではジャンルを「超異色ディストピアSF」とも称している[2][注 3]。また、更新時刻についても連載開始当時における他の掲載作品と同じ午前8時ではなく、午前0時としている[注 4]。
女性の裸体や乳首については普通に描き込まれている(女性器は除く[注 5])が、連載時には後述の午前0時の公開直後を除いてブロックノイズや湯気、光による修正が大部分に被せられている(場合によっては、湯気とはまったく無縁の状況で湯気に包まれるといった修正になることもある[22]ほか、連載初期は女性のもみあげを長くして乳首を隠す[話 2]、ボディーソープの泡を増やして女性たちの乳首や股間を隠す[話 14]といった、手描きの修正も用いられている)。また、後述のアップルほど表現規制が厳しくないパソコンでも、午前0時に無修正版(箇所によっては、この時点ですでに修正されている場合もある)で公開した後、午前8時に修正を被せた修正版へ差し替えるという措置が取られている。そういった経緯を経て、『J+』公式サイトでは連載時の第8話の本編終了後に「光…湯気…謎のノイズ…その全てが。消滅する時、来たれり。」というキャッチコピーを掲げた単行本第1巻の広告[23]、第15話の本編終了後に「全人類に告ぐ。2016年12月31日。2016年12月31日。準備は、いいか。」というキャッチコピーを掲げた第2巻の広告[24]、第23話の本編終了後に「あなたが600円で手に入れるものは、200ページ足らずのコミックスではない。それは、見果てぬ青春の夢。閃光の如き、魂の昂ぶり――。メイティングシーン、大幅描き下ろし。」というキャッチコピーを掲げた第3巻の広告[25]が、それぞれ掲載された。ただし、単行本化の際には完全無修正になるというわけではなく、連載時以上に修正されることもある。詳細は#評価を参照。
セックスについては、男性の身体を半透明に描いて読者の視線を男性の身体越しに女性の裸体へ集中させる[話 15]など、一部の成人向け漫画で見られる手法が連載時から用いられている場合こそあるものの、それ以上の露骨な描写は用いられておらず[注 6]、基本的には行為の途中までしか描かれていない。また、行為の激しさを示唆する事後の姿が連載時から描かれている場合こそある[話 8][話 9][話 19][話 20]うえ、絶頂を迎えて精液がほとばしる様子が描かれることもない[注 7]ものの、前述の状況や目的ゆえに必須であることから、物語序盤には主人公に先駆けてコールドスリープから目覚めた男性とのセックスで受胎を試みた女性の存在が登場人物の台詞で説明されているほか、その初の成功例である胎児が羊水に浮かぶ胎芽状態で描かれている[話 2]。また、その男性がグループセックスにも励み始めた[話 16]以降には、受胎する女性たちがさらに増加したことすら説明されている[話 21]。
台詞については、一般的な少年漫画で伏字にされることが多い卑語も、本作では放送禁止用語を除いて普通に用いられている[話 16][話 22][話 21]。
担当編集によれば、上記の設定や描写ゆえに連載開始当初から物議を醸しており[26][27]、単行本は書籍版も電子書籍版も驚異的な売り上げだそうである[28]が、販売サイトや販売国によっては年齢指定が入っている。また、2017年4月からは東立出版社による繁体字中国語翻訳版をはじめ、各国語翻訳版の発売も開始されている。詳細は#評価や#書誌情報を参照。
表現規制と公開停止
iOSアプリではアップルによる表現規制が厳しい[29]という理由からたびたび公開停止となっており、第3話の公開時点では全話が公開されていたが、第4話の公開直前に全話が一時公開停止となったことを経て、第21話の公開直前の2017年4月12日には全話が公開停止となった[30]うえ、同年4月14日にはAndroidアプリでも全話が公開停止となった[31]。この事態に際し、iOSアプリとAndroidアプリではそれぞれ作中の台詞をもじったお詫び漫画が第21話のパソコン用公開に合わせて公開され[32][33]、2017年4月26日には公開停止前以上に修正を被せたうえでの復旧作業を進めていることが発表された[34]が、同年5月28日現在のiOSアプリでは公開停止となっている[35]。
2017年10月4日に発売された単行本第4巻の初版帯では、『J+』公式アプリから削除されたことが売り文句として用いられている[36][注 8]。また、同年12月11日には『J+』公式アプリで好きなページをTシャツにして購入できるサービス「少年ジャンプ+ TシャツSHOP」が開始されたが、本作についてはやはりAndroidアプリのみとなっている[38][39][注 9]。
なお、2017年9月20日にナイルのアプリ情報マガジン「Appliv」のインタビューに答えた『J+』編集長(当時)の細野修平によれば、iOSアプリでの公開停止は想定内だったという[42]。
こういった経緯について、漫画評論家・稀見理都は自身の公式Twitterに、半分は「外圧」で日本にはなかった修正基準との戦いでもある旨を述べている[43]。また、宵野は『J+』の2018年新年会に出席した際、漫画家・天望良一によるインタビューにて本作を「『週刊少年ジャンプ』(以降、『WJ』と表記)では題材の時点でアウト」と断言したほか、「直接的な表現を使わずに描けるラインを探るのは楽しいが、やりすぎちゃって色々あった」旨を述べている[44]。
あらすじ
第1話から第85話までが第1部、第86話以降が第2部とされている。
第1話 - 第6話
西暦2040年。東京では「細胞硬化症」に罹患した青年・水原怜人が、兄・龍、妹・まひる、幼馴染・橘絵理沙に見送られ、特効薬の開発を待つコールドスリープに入る。5年後、目覚めた怜人の前に専属担当官・周防美来が現れ、男性の99.9%を死滅させた「MKウイルス」の免疫は細胞硬化症を治療した怜人たち5人「ナンバーズ」のみが持つことを告げ、子作りを要請する。
怜人は「UW日本支部」の施設内にて、先に目覚めた青年・火野恭司がセックスで子作りに成功したこと、龍がコールドスリープ中であること、絵理沙が行方不明であること、龍ら生き残りの男性たちがあと1年足らずでMKウイルスによって死亡することを、まひるとの再会を経て知る。怜人が絵理沙を捜し出すまで美来に1か月間の猶予を求める一方、恭司は専属担当官・石動寧々子による案内のもと、若手女優・北山玲奈ら好みの美女たちとの優雅な子作り「メイティング」の日々を満喫する。
怜人はナース・龍造寺朱音やボディーガード・山田翠と合流し、絵理沙の研究からMKウイルスの特効薬の開発を決意する。
第7話 - 第14話
UW日本支部の首脳陣は、UW世界本部に極秘で「メイティング計画」を進める。絵理沙の残した映像からMKウイルスが人工ウイルスであることを知った怜人は、日本支部にて技術長官の薬で発情した女性たち4人に襲われたところを、救出される。
警戒する怜人に、国務長官・鬼原は「世界宣言」を依頼する。施設外への外出許可と研究施設の使用許可を条件に応じた怜人は、全世界の女性たちに希望を捨てないよう呼びかける。それを難民に扮して見ていた絵理沙は、無言で立ち去る。
首脳陣は恭司の子を受胎する女性たちが増加しつつある成果にほくそ笑み、さらなる増加に期待する。まもなく、いじめと細胞硬化症に苦しめられた果てのコールドスリープから、男子高校生・土井翔太が目覚める。翔太を歓迎した専属担当官・神谷花蓮は、驚愕した彼に高校生活のやり直しを提案する。翔太はかつての教室で授業を受けた後、花蓮に案内されて担任教師・羽生柚希と再会する。感涙した柚希は、花蓮に翔太への「ご褒美」を薦められる。
第15話 - 第21話
翔太は女子生徒たちの存在に動揺しながらも柚希の招きに応じてその夜に彼女の自室を訪れ、導かれるまま結ばれる。翌日、翔太は一条奈都や柊春歌と打ち解け始め、体育館で黒田・レイン・ちふゆと東堂晶のバレーボール対決に立ち会うが、ボールで額を負傷する。翔太を心配した柚希が音楽室で再び身体を開く一方、花蓮は怜人と恭司への対抗心を燃やす。
1週間後、それまで柚希と日々愛し合った翔太は自室で奈都の突然の来訪に動揺するが、柚希と会えない状況に際して奈都とも結ばれる。その後、柚希の態度から自分の環境を察した翔太に花蓮はメイティングの詳細を明かし、欲情した女子生徒たちは翔太の目の前で制服を脱いでいく。その光景に満足した首脳陣は、美来を解任する。
特効薬の開発が進まない怜人のもとへ、新たな専属担当官として黒田マリアと片桐麗亜が現れる。怜人は美来の旧友でもある麗亜に酷評されるが、研究者でもあるマリアに引率され、日本で最初にMKウイルスの犠牲者が出た慶門市へ向かう。
第22話 - 第28話
怜人たちは、犠牲者の妻・谷口の入院先を訪れる。絵理沙とひそかに連絡していた谷口は、怜人の思想を批判する。宿泊先の温泉旅館で入浴した怜人は、サウナ室に現れたアメリカからの留学生・クロエ・マンスフィールドに翻弄される。翌日、美来と怜人の思いを聞いた谷口は亡夫のことを明日に話すと誓うが、その夜に何者かが谷口の点滴に毒物を混入させる。
翌日、谷口の昏睡を知った怜人は彼女の夫が収容されていた病院跡をマリアや翠と共に訪れ、朱音は麗亜に不審を抱く。谷口の持つMKウイルスの論文を入手した怜人が慶門市から、荷物をまとめた柚希が高校からそれぞれ立ち去るのと平行し、フリーター当時の先輩・リカともメイティングに励める現状に飽きを覚え始めていた恭司は、まひるに着目する。
自分の立場に動揺していた翔太は、逃げ込んだ先の用務員室で自分と同様の過去を持つ春歌に惹かれて結ばれたうえ、翌日には体育用具室で自分への欲情を抑えきれなくなった晶に拘束されて結ばれる。
第29話 - 第34話
晶と結ばれた翌日、翔太は保健室で春歌・奈都・晶に流されるまま、彼女たち3人との4Pに励む。その後、柚希の「転任」を知っての自暴自棄から進んで女子生徒を求めるまでに至った翔太のもとへ、彼をかつて無視していた元級友・星野汐音が「転校」してくる。翔太は、男性の死滅によってタレントになり損ねていた汐音が年下の女子生徒たちから蔑視される姿を嘲笑して花蓮の勧めに応じ、UW日本支部による後ろ盾を求める汐音に昼休みの校舎屋上でのメイティングを強要する。
まひるがメイティングを拒否し、首脳陣がUW世界本部の使者に備える中、怜人への暗殺計画を察した朱音はマリアと共に彼のもとを訪れ、自分が鬼原の娘であることや麗亜への不審を明かし、難民地区に隠れ家を構える。一方、自分でも暗殺計画を察した麗亜は配給に参加する怜人への狙撃を美来のために阻止し、その首謀者を推察する。マリアは渡米したはずの研究者たちの消息が病院跡で途絶えていたことを知り、怜人はそこがMKウイルスの製造場所かと疑う。
第35話 - 第41話
UW世界本部からの飛行機が到着した当夜、怜人・マリア・朱音・翠は病院跡を訪れて地下施設を発見し、そこにいた技術長官たちに殺害されそうになるが、クロエたちが現れて技術長官たちを射殺し、自分が世界本部の使者にしてUW日本支部を内偵していたUW平和維持活動局局長であることや、現在の絵理沙がテロ集団に身を置いていることを怜人たちに明かす。
クロエの補佐官・ポープに詰問されて本性を現した鬼原は、総務長官・首藤や護衛たちによる造反に遭い、首藤以外の首脳陣共々拘束される。一方、慶門市では爆破テロが発生し、東京ではコールドスリープ中の会社員・木根渕善がテロ集団に拉致される。その数日前、さらなる女子生徒とも結ばれていた翔太は、花蓮にかつて自分をいじめていたエリカの調達を依頼し、彼女への復讐を遂げる。勢いづく花蓮が女子生徒たちを煽った結果、翔太を巡る争奪込みのメイティングは激化し、彼もそれに応じて女子生徒たちを満喫するが、校内には絵理沙への内通者が潜伏していた。
第42話 - 第48話
翔太が荒淫の限りを尽くすようになってまもなく、一帯は爆破テロに遭う。花蓮は世界で一番偉くなるという野望を明かし、翔太と結託する。一方、善はテロ集団に目覚めさせられ、妻・ミキや我が子と再会できない状況に直面する。テロ集団のもとで「村」を率いる元上司・出芽輝奈から隷属を命じられ、絵理沙から2045年の現状を聞かされて驚愕した善は、さらに輝奈から「村」の希望者たち全員を受胎させる「聖奴隷」となることを強制される。
クロエによる説明に怜人は困惑し、朱音の件からも鬼原との面会を考えるが、そこにテロ集団から電波ジャック放送が入る。絵理沙は自分たちを「イザナミ」と称して善を披露し、UW世界本部の首脳陣が5年前にMKウイルスを散布した可能性が高いことや、単為生殖によって完全に女性だけの世界を作ろうとしていることを暴露する。朱音が収監中の鬼原から世界本部やクロエのことを聞き出し、怜人がUW日本支部からの出奔に動く中、彼のもとに翔太と花蓮が現れる。
第49話 - 第55話
花蓮は翔太と共にクロエとの会談に臨み、彼女に中止させられたメイティングを翔太のみ再開させる取引を経て、国務長官の地位を要求する。怜人は美来にも出奔を提案して断られたところを共にポープに拘束されかけるが、麗亜に救出される。難民ホームにてまひると合流した怜人・朱音・翠は港に残った美来や麗亜に見送られ、イザナミの協力者たちと共に台湾へ向かう。恭司が寧々子の手配で船上の怜人とひそかに連絡を取り、玲奈が恭司の子を受胎した女性たちへの羨望や彼への思いから寂しさを募らせる中、花蓮は玲奈らまだ受胎していない女性たちを翔太に提供する。
クロエは美来と麗亜を拘束し、怜人は台湾にてついに絵理沙と再会する。絵理沙は怜人にイザナミが2つの派閥に分かれていることを明かし、香港経由でヨーロッパへの同行を依頼する。一方、「聖奴隷」となって久しい善のもとへは元取引先の娘・安保恋子が母・ころんと共に現れ、「祭」が近いことを告げる。
第56話 - 第62話
精力剤の服用とメイティングの一時中止によって常時興奮状態に置かれ、「聖奴隷」として完成していく善の姿に、輝奈らの派閥の班長たちは祝杯を挙げる。「祭」の当夜、輝奈たちによる責め苦に遭った善はイザナミの主・イザナギとして豹変し、欲情した彼女たちとの乱交に没頭する。
香港へ向かう船内ではマリアと絵理沙が怜人への思いを募らせ、UW日本支部では民生長官となった花蓮が首藤へのとある依頼や翔太と汐音のさらなるメイティングの実現、そして玲奈への接触を行なう。香港にてMKウイルスの情報収集に動く怜人たちが武装集団に連行されそうな危機を美女・冰冰の介入によって回避した頃、玲奈を狙うも柚希を思い出して断念した翔太は汐音やエリカとのメイティングに励み、花蓮は玲奈の件で激怒した恭司にほくそ笑む。怜人が冰冰のことを見極めて彼女に認められ、恭司が自分の男児や女性たちを守ろうと決意する中、翔太は改めて晶からメイティングを求められる。
第63話 - 第69話
翔太が晶にとあることを依頼した頃、怜人たちは香港の反UW勢力のボス・呂からMKウイルスの結晶を託されるが、彼女の裏ではクロエが暗躍する。ヨーロッパへ向かうジェット機内では絵理沙が冰冰に覚悟を試され、メイティング施設ではエリカが翔太に覚悟を示す。ロスアニア公国では到着した怜人たちに王女・アナスタシアが対面し、怜人との婚礼を宣言する。
怜人はアナスタシアを説得して絵理沙と共にMKウイルスの特別研究施設を訪れるが、そこを使いこなせる博士・ラギーニ・シンは山中にて隠遁生活を送っており、彼女に会った怜人は特効薬の開発に際して命と童貞を捨てる覚悟を問われる。ラギーニの協力を得られないまま、怜人は童貞を捨てる相手として絵理沙・マリア・朱音・冰冰・アナスタシアだけでなく日本にいる美来のことも意識するが、絵理沙には辞退されたうえ、彼女に代わって訪れたマリアから求愛される。一方、朱音は怜人への求愛の順番を待ちながら、彼を「楽しませる」一計を案じる。
第70話 - 第77話
怜人は朱音からクルーザーで共に出航した海上にて求愛された後、宮殿ではアナスタシアから合コンを経て求愛される。怜人がUWのスパイが送り込まれたことを冰冰から知らされ、クロエがスパイからの吉報に期待する中、冰冰は怜人に求愛する一方で絵理沙の不穏な行動を明かす。怜人はロスアニアを離れていた絵理沙のもとを訪れ、受胎できない身体となっていたことを明かして号泣する彼女と改めて相思相愛を確かめ合い、結ばれる。
翌朝、日本では恭司が最初の分娩日の決定に期待する一方、怜人は過労から発熱した絵理沙を残してロスアニアへ戻るが、UW日本支部では絵理沙のクローンである美来の儚い姿に花蓮やクロエがほくそ笑む。調整中の美来が最初の記憶を回想する中、怜人はラギーニの協力を得て特効薬の開発実験に臨む。美来は「養成所」当時を共に回想した麗亜から怜人への思いを問われるが、実験の過程で高濃度のMKウイルスを注入された彼は死の淵に陥る。
第78話 - 第85話
怜人は美来と絵理沙への思いによって生還し、UW世界本部はロスアニアをMKウイルスの首謀者と断じるプロパガンダを公表する。完成したワクチンによってロスアニア大公が復帰する中、日本では寧々子が恭司と彼の男児を出産間近な女性・ゆかりを引率して出奔する。怜人は皆で世界各地へのワクチン手配に取りかかり、彼との合流に備えて潜伏した恭司は寧々子の思いを受け入れるが、激怒したクロエはロスアニアへのミサイル攻撃とナンバーズの全員抹殺を決意する。
日本へのジェット機内では怜人が美来のことを絵理沙から明かされ、日本では翔太が柚希と再会して彼女が男児を出産間近であることを花蓮から明かされる。翔太がクロエたちへの対策を決断する一方、恭司との合流先である九州某県にて彼の男児・恭一の誕生に感涙した怜人は、絵理沙の要請による3Pで美来とも結ばれる。クロエの率いる小隊が迫り、怜人たちは脱出するも追いつめられるが、翔太や花蓮と結託したイザナミに救われる。しかし、クロエに狙撃されていた恭司が死亡したうえ、その事態を翔太や花蓮は利用してクロエたちを追放し、日本を自分たちの支配下に置く。
「火野恭司の華麗なる一日」
コールドスリープから目覚めて数か月後、恭司は玲奈ら数十人の美女たちと日々メイティングに励んでいた。それに恭司が飽きを覚え始めたある日、彼のもとへリカが現れる。夕食中、リカとツインテールの少女から今夜の相手を選ぶよう迫られた恭司は、悩んだ果てに両方を寝室へ招く。リカたちは動揺するも恭司に惹かれ、3Pでのメイティングに励む。
数日後、寧々子との散歩中にリカたちと再会した恭司は相変わらずの反発ぶりに苦笑するが、3Pで乱れる彼女たちの姿に興奮したことを寧々子に明かす。立ち去っていく恭司たちの後方では、リカたちが微笑み合うのだった。
登場人物
ナンバーズ
怜人グループ
水原怜人 ()- 声 - 山谷祥生[13] / ノンボイス
- 年齢:?? / 身長:172cm[45]
- 本作の主人公。青い瞳孔[単 11]が特徴。細胞硬化症に罹患した2040年時点では、親しい担当医・
高木 ()から「国立先端医科大学の麒麟児」と称えられるほどの医学生[注 10]だったが、コールドスリープ中に特効薬の投与を経て目覚めた2045年現在では完治していたうえ、恭司と同じくMKウイルスへの免疫を持っていたことから、メイティング候補たちとのセックスを美来に要請される[話 1][話 2]。そういった立場ゆえ、UW日本支部の首脳陣には「ナンバー2」と称されている[話 16]。 - 身体は酒に弱い[注 11]ことを除いて何も問題が無く[話 2][話 5]、美来の誘惑に全裸の美女たちが群がる光景を妄想して生唾を飲む[話 3]、食事の際にまひるの目の前で美来の乳房を思わず意識してしまう[話 4]、後述の監禁の際に乳首舐めを受けて勃起してしまう[話 22]、それらを経た後日の就寝中に淫夢を見て危うく夢精してしまいそうになる[話 7]など、素直に性的な反応を返している。美来に2045年の現状を説明された際には人工授精に協力的な態度を見せたものの、必ず失敗する状況であることも説明されて困惑し、メイティングを拒否する[話 2]。絵理沙の意志を継いでMKウイルスの特効薬の開発を決意し[話 6][注 12]、技術長官による監禁を経た後には首脳陣への不審をさらに募らせたうえ、鬼原による依頼で世界宣言の場に出た後にはそれ以前にも増してメイティングを拒否している[話 21]。また、恭司には溜まり続ける性欲を、朱音には童貞であることを、それぞれ看破されている[話 26][話 27]。
- 一変した世界への順応を拒んで絵理沙への操を貫き、理性を保ったまま龍らコールドスリープ中の男性たちを救おうとする姿勢は、前述の理由からも首脳陣には散々に酷評される[話 16]一方、美来が後述の理解と否定の入り混じった好意を抱き、朱音や翠も各々なりに慕うほか、谷口が心を開く一因となっている[話 28][注 13]。また、恭司には初対面以降も友人として親しまれている[話 29]うえ、翔太には初対面時に(恭司よりも)「知性のある人」と評されている[話 30]が、恭司の死亡後にはそれによる落胆ぶりを「精神的に脆い」とも評されている[話 23]。
- 絵理沙の個人情報や彼女との相思相愛について詳しい者は、一般市民ではまひるや龍だけである。それゆえ、まひると恭司の会食に同席して玲奈・リカ・ツインテールの少女からガラス越しに直視された際には、まだ誰ともメイティングに励んでいないことをリカから聞いたツインテールの少女に驚かれたほか、玲奈には「女の人があまり好きじゃないんですかね…」と分析されている[話 9]。しかし、後述の再会を経て絵理沙から2040年以降の状況や苦悩を彼女専用の研究棟にて明かされた際には、その場にて絵理沙との相思相愛を改めて確かめ合い、結ばれている[話 31]。
- 世界宣言以降はUW世界本部にも着目されており、クロエからは慶門市の温泉旅館での件でも一目置かれている[話 32]ほか、マムからはナンバーズの中でも特に慎重に扱うようクロエへの命令が下されている[話 33]。しかし、MKウイルスの手がかりを求める際には、檻から脱走したクマに襲撃される[話 5][話 6]、谷口が点滴に毒物を混入されて昏睡させられる[話 28][話 15]、自分への暗殺計画が立案される[話 34][話 35]など、何者か(後にクロエの率いる小隊の1人だったことが判明[話 36])による妨害工作がたびたび起きたうえ、ついには技術長官による射殺の危機に遭う[話 27]。それらを経て出奔した台湾にて絵理沙と再会を果たし、香港経由でヨーロッパへの同行を依頼される[話 11]。絵理沙の台詞によれば、怜人の肉体には世界を救うヒントが隠されているという[話 37]。
- さまざまな事態に直面するに伴い、美来や朱音のことも無自覚のうちに異性として意識し始めており、MKウイルスの特効薬の開発に際して童貞を捨てる必要があることをラギーニから断言された際には、その相手として絵理沙よりも美来のことを意識してしまったうえ、絵理沙に加えてマリア・朱音・冰冰・アナスタシアのことも全裸姿を意識してしまっている[話 38]。特に、美来への意識についてはアングラネットを介しての通信中の恭司に心配されるほどであり[話 39]、前述の開発時に高濃度のMKウイルスによる死の淵から生還する際には絵理沙と並ぶ姿を見るまでに至った[話 40]うえ、後述の帰国中にはジェット機内にて絵理沙から美来の正体を明かされたうえで彼女とのメイティングを要請されている[話 41][話 42]。
- ロスアニア大公の復帰を見届けた後には皆で世界各地へワクチンを届けることを決意し、自分は絵理沙と共に日本へ帰国することを明かすと、恭司と通信で無事を確かめ合って協力を約束する[話 43]。帰国後には九州某県の洞窟にて合流した恭司と共に恭一の誕生を見届けて感涙したほか、絵理沙を交えての3Pで美来とも結ばれる[話 44]が、まもなくクロエによる狙撃で恭司の最期を看取ることとなった[話 36][話 23]うえ、自分たちの功績は翔太と花蓮に横領される結果となり[注 14]、落胆の日々を送る[話 23]。
周防美来 ()- 声 - 伊藤静[13] / 伊藤静[14]
- 年齢:?? / 身長:165cm / スリーサイズ:90(Gカップ)-60-89[49]
- 本作のメインヒロイン。怜人の身辺の世話や外界との接触を務める、専属担当官[話 1]。容貌は、コールドスリープから目覚めた直後の怜人が見間違えるほど絵理沙に似ている[話 1]が、実際には白い睫毛(モノクロページだけでなく、カラーページでも同様)や左目尻の小さなほくろ、そしてUWの制服越しに主張する豊満かつ妖艶な肢体[話 1][単 13]などの差異があり、口調や表情も淡々と大人びたものになっている。
- 怜人をメイティングへ誘うためには、自分の乳房を怜人の身体に密着させること[話 1]や、彼を身体で慰めようと夜中に全裸で迫ってキスしながら子種を望むこと[話 2][話 3]すら行なうが、その際には表情の変化が乏しいうえ、平時から欲情する描写も見られない[注 15]。怜人には献身的に接していたが、彼のメイティング成果をまったく得られなかったことから第20話で解任され[話 7]、第21話以降は麗亜への引き継ぎも兼ねて怜人グループにメイティング候補として所属する[話 26]。そういった献身的な態度はやがて怜人に警戒を解かせ、第49話で彼がUW日本支部の上層部へ通報されることを考えず出奔を提案することにつながるが、それを悲壮な表情で拒否して怜人に自分とのメイティングを行なうよう懇願し[話 30]、本心では彼に同行したい思いを吐露しながら落涙した[話 45]ことからも、第51話では港にて怜人の方から抱擁して再会を約束する[話 19]、第52話では台湾へ向かう貨客船の甲板にて絵理沙に思いを馳せていたはずの彼が美来に思いを馳せ、まひるにそのことを看破されて動揺する[話 20]、第67話では童貞を捨てる必要があることをラギーニから断言された怜人にその相手として絵理沙と同時に意識される[話 38]、第78話では高濃度のMKウイルスによる死の淵に陥った怜人が絵理沙と並ぶ美来への思いを自覚して生還する[話 40]に至った。
- 実は大食いである[話 4][話 9]うえ、メイティング施設の中庭にて怜人と遭遇した際にはメロンパンの屑が頬に付着したまま気づいていない顔を見られて赤面する[話 16]、慶門市の温泉旅館にて彼と混浴した際にはタオルで前面を隠して顔を直視できない[話 46]といった一面も持っている。その後、慶門市中央病院にて谷口と面談した際にはメイティングを拒否する怜人に理解を示すも勝手と思う一方、だからこそ世界を救えるかもしれないと思っている[話 28]ことが明かされている。日本支部内にて収監されてからも怜人への思いは変わっておらず、面会に訪れて彼らの動向を挑発的に伝えるクロエの言葉に対し、その旨を言い放っている[話 38]。
- 日本支部には2043年から勤務している[話 16]が、当初から怜人だけのために用意されたことが、第11話での技術長官の台詞[話 21]や第67話でのクロエの台詞[話 38]から示唆されており、第75話では絵理沙のバックアップとして作成されたクローンであることが明かされている[話 47]。絵理沙の回想によれば失踪前の彼女に不安な表情でカプセル内の乳児期の姿が見つめられていることから、2045年現在での実年齢は3歳程度であることがうかがえるほか、クロエの台詞によれば成長促進器の過剰使用による内臓へのダメージや高速学習装置による脳への負荷を緩和する調整を、1週間以内ごとに受けなければならないという[話 47]。また、名前も鬼原が絵理沙の
「鏡」 ()にちなんで名づけたことが、クロエに看破されている[話 47]。調整中の回想によれば、大食いもクローニングによる影響で肉体が大量のカロリーを必要とするようになったためであるほか、食事中には怜人の映像を必ず見させられていたうえ、いつか彼の子を出産するよう命じられており、成長促進器と高速学習装置を延々と往復させられる日々を送っていた[話 48]。また、絵理沙とは幼児期にカプセル越しの初対面を果たしているが、彼女が絵理沙であることや自分が絵理沙のクローンであることは自覚していなかった[話 48][注 16]。しかし、九州某県の洞窟にて絵理沙と再会した際には、彼女による説明や謝罪を経て自覚に至ると共に、自分のために泣き崩れた優しい絵理沙のクローンであることを誇りに思う旨を述べ、怜人とのメイティングを要請される[話 42]。ゆかりの出産後の夜更けには、洞窟の奥部にて怜人に自分と絵理沙を2人で1人の女性だと思ってほしいという旨を述べ、共に全裸となって3Pで彼と結ばれる[話 44][注 17]。クロエたちが日本から追放された後には、絵理沙からとある提案を受ける[話 23]。 黒田マリア ()- 声 - 未登場 / 小林桂子[50]
- 美来の後任として新たに着任した、専属担当官の1人[話 26]。ちふゆの姉でもある[話 30]が、彼女とは違ってボサボサの毛先が跳ねた赤毛のロングヘア[単 14]が特徴。また、怜人のMKウイルスの研究に役立てようと派遣された研究者でもあり、技術長官に信頼されている[話 26]。
- 着任前には、研究中の休憩に入ろうとした怜人の前にパンティーと白衣だけの姿で現れるが、考え事をしていたためにぶつかり、あわてて悲鳴と共に逃走する姿を麗亜に目撃される[話 7]。また、麗亜と共に美来の後任を拝領する場にはキャミソール・パンティー・白衣だけの姿で現れ、男性を苦手として弱気な口調や服装に無頓着な言動で振る舞っていたが、慶門市へ向かうリニア内ではそれゆえの不注意で飲み物をこぼした[注 18]ことから、トイレにて着替えながら室外の怜人との会話中に饒舌な口調や強気な表情に豹変し、全裸に白衣を羽織っただけの姿で室外へ出てきたうえ、彼の前に開脚しながらしゃがむほどの大胆さを見せている[話 26]。
- 浮つきやすい一面も持っており、慶門市の温泉旅館では到着早々に温泉を薦めて朱音や翆と枕投げを始めたことから麗亜に怒鳴られているが、怜人と初めて混浴した際には状況への動揺からも弱気な口調で恥じらっている[話 46]。また、後述の怜人との2人きりに際しては、普段はしない可愛い恰好への願望も見せている[話 49]。
- UW日本支部の首脳陣には、ちふゆの飛び級の件もあって感謝や尊敬の念を抱いているが、首脳陣の本性や「メイティング計画」についてはまったく知らない[話 15]。怜人と名で呼び合うようになってからは彼に気を許し[話 26]、MKウイルスの研究データへのアクセス権限はおろか時代遅れの設備しか与えられていないという不満を漏らした[話 34]うえ、第15地区の隠れ家にてアングラネットへのアクセスを行なうという独断行為に走る[話 9]。さらに、慶門市中央区第三病院跡の地下施設にて技術長官の人体実験による学生時代の友人たちの末路を悟った[話 27]ことから、怜人・朱音・翠・まひると共に台湾へ出奔する[話 50][注 19]。それに先駆け、ちふゆから怜人とメイティング済みかを尋ねられた際には赤面しながら動揺する[話 30]など、彼のことは先述の混浴の件もあって異性として意識し始めており、香港へ向かう船上では同行の理由を尋ねてきた怜人に思いを告白しそうになるも叶わないままとなっている[話 37][注 20]。しかし、怜人からも無自覚のうちに異性として意識され始めており、童貞を捨てる必要があることをラギーニから断言された彼の意識下ではその相手の1人として挙げられている[話 38]。その後、誰が怜人に選ばれるかに際しては最初に彼と2人きりの時間を過ごして勇気を振り絞り、自分のことを名で呼び捨てにして欲しい旨のほか、媚薬を服用したうえで怜人に自分は何番目の女でも良い旨の告白を遂げる[話 49]。
- ロスアニアにてMKウイルスの特効薬の開発実験に臨む際にはラギーニの助手を務め[話 51]、死の淵に陥った怜人の姿に直面して生還を号泣しながら見届ける[話 40]と、世界各地へのワクチン手配に際してカナダを担当し[話 43]、自治組織の長との面会に臨む[話 41]。
- なお、ちふゆとの姉妹関係はそれぞれの登場当初は明示されず台詞で示唆される程度だったが、第49話で実際に再会したことから判明した[話 30]。
片桐麗亜 ()- 声 - 未登場 / 石原愛依梨[51]
- 美来の後任として新たに着任した、専属担当官の1人[話 26]。黒髪のハーフアップとつり目、細めな身体[単 14]が特徴。前役職は撫民官だったうえ、メイティング施設外のことにも詳しいため、怜人の身辺の世話や外界との接触を引き継いでいる[話 26]。
- 着任前にはマリアの件もあって怜人のことを「変態」「醜悪」と酷評した[話 7]うえ、マリアと共に美来の後任を拝領した際には彼女の解任を「更迭」とまで称して怜人の非を責め、MKウイルスの研究以外の行動を制限することを通告する[話 26]。
- 生真面目な性格から、まひるのことは部外者と見なしているほか、朱音とは怜人への接し方について反発し合っている[話 46]。また、谷口が毒物で昏睡させられた際には不審な態度から朱音に関与を疑われた[話 15][話 52][話 35]ほか、着任に際して彼女の亡弟の個人情報や朱音の持つ鬼原への嫌悪感まで詳細に調べ上げていたため、改めて軽蔑されている[話 52][注 21]。
- 本性は、旧友の美来に容姿を高く評されて恥じらい[話 26]、彼女のもとを訪れて求愛する[話 35]ほか、後輩から「お姉さま」と慕われてキスに応じるほどのレズビアンであり、後者のもとを再訪した際には美来を悲しませないため、怜人への狙撃の阻止を依頼している[話 34]。狙撃の阻止に成功した後には首謀者の見当をつけている[話 9][注 22]ほか、ポープに拘束された朱音と翠、そして拳銃を突きつけられた美来の危機をそれぞれ救っている[話 45]。さらに、難民ホームへ逃れさせた怜人・マリア・朱音・翠をあらかじめ連れ出させておいたまひると合流させ、短髪の女子生徒に託して台湾へ向かわせる[話 19]が、彼らを見送った後には美来と共にUW日本支部内にてクロエに拘束される[話 11]。しかし、協力者たちによって完全な拘束からは逃れており、後に美来のもとを訪れた際には怜人への思いに耽る彼女を心配した[話 51]うえ、UW世界本部によるロスアニアへのプロパガンダに驚愕し[話 40][注 23]、セーフハウスや九州某県の洞窟への出奔に動いている[話 43][話 42]。
- 「養成所」当時から男性への嫌悪は顕著であり、民生長官による説明で歴史上の偉人たちによる多数の女性との多大な子作りを聞かされた際には彼らをネズミに例えて侮蔑する、寧々子がナンバーズのあらゆる求めに応じることを納得した際には彼女に軽蔑の視線を送る、その夜に美来と会話した際にはナンバーズに身体を許せという指示は人権侵害だと唾棄するなど、徹底している[話 51]。しかし、だからこそ発言権を持って難民たちの力になりたいという思いから専属担当官へ転属したことが、当時の回想で明かされている[話 51]。
- 恭司の最期を看取った後には、朱音や絵理沙と交代で恭一やゆかりの面倒を見ている[話 23]。
龍造寺朱音 ()- 声 - 浅川悠[13] / 浅川悠[14]
- 年齢:?? / 身長:172cm / スリーサイズ:93(Gカップ)-60-90[52]
- 怜人の健康管理と同衾のため、美来が選んだナースの美女[話 4][話 6]。赤紫色のポニーテールや青い瞳孔[53]、そして美来に並ぶ巨乳や屈強な腕力を持つ背高な身体[話 5]が特徴。怜人をはじめグループ内の誰ものことを呼び捨てにしたり「アンタ」と呼んだりする[話 26]うえ、ロスアニアの王女であるアナスタシアのことも「アンタ」と呼ぶほどの姉御肌にして、小瓶を持ち歩く酒豪でもある[話 5]。また、鬼原の娘でもあるが、幼少時に離婚した父の苗字を名乗っており[話 35]、その後に弟をMKウイルスによって失ったという過去を持つ[話 52][話 53][注 24]。
- 怜人の昏倒を好機と見なさずに彼をベッドへ寝かせる[話 5]、谷口のカルテや生命維持装置の数値から容態の急変は毒物が原因と看破する[話 15][話 52]など、ナースとしての立場は一応わきまえている。また、UW日本支部の首脳陣の本性を知った後には怜人への暗殺計画を察してマリアと共に彼のもとへ伝えに訪れる[話 34][話 35]、第15地区に隠れ家を構えてアングラネットへのアクセスを可能とする[話 35]、収監中の鬼原からUW世界本部やクロエのことを聞き出した後は怜人に日本支部からの出奔を提案する[話 33]など、状況を把握する洞察力や監視を回避する行動力にも長けている。
- 怜人が恭司との初対面後に自室の浴室にてシャワーを浴びていた際、無断で入室して照明を消すと暗闇に乗じて平然と全裸で現れ[話 4]、ドアノブを左手で叩き壊して怜人に密着しながら口移しで酒を飲ませた[注 25]うえ、ボディーソープを手に身体を愛撫するなど妖しく迫ったところ、そこで彼が昏倒してしまったためもあり、挨拶を兼ねたセックスは未遂に終わる[話 5]。その後日にもメイティング施設内の一般トイレへ入った怜人のもとに健康管理を口実としてナース服姿で現れ、下半身を露出した状態の彼に跨って自分の身体を触らせる[話 16]など、誘惑しては拒否される姿が散見される。しかし、怜人が技術長官の研究助手たち4人に襲われかけた後に見た淫夢では美来と共に全裸でメイティングを迫る[話 7]、マリアに慶門市の温泉の存在を聞かされた彼が浮かべた妄想では美来と共に全裸で混浴を迫る[話 26]など、怜人には無自覚のうちに美来と並ぶ異性として強く意識されており、ロスアニアにて童貞を捨てる必要があることをラギーニから断言された彼の意識下ではその相手の1人として挙げられている[話 38]。誰が怜人に選ばれるかに際してはマリアに続いて彼と2人きりの時間を過ごすこととなり、大浴場にてローションを手にしながら一計を案じる[話 49]と、翌朝には怜人を海上へ誘ってクルーザーで共に出航し、当夜の船内にてオイルマッサージを経て求愛する[話 24]。その後、MKウイルスの特効薬の開発実験に際して怜人との別離に涙するまひるを預かる[話 48]が、彼が死の淵に陥った際には共に駆けつけて涙し、怜人の生還を皆で喜び合う[話 40]。怜人や絵理沙と共に日本へ帰国した後には九州某県の洞窟にて美来と再会し[話 42]、恭司とゆかりの出産を麗亜や絵理沙と共に成功させる[話 44]が、クロエによる狙撃で瀕死に陥った恭司を救えず彼の最期を看取った後には、麗亜や絵理沙と交代で恭一やゆかりの面倒を見ている[話 23]。
山田翠 ()[注 26]- 声 - たみやすともえ[13] / 未登場
- 年齢:??[注 27] / 身長:149cm / スリーサイズ:??(Aカップ)[55]
- 怜人の安全確保と同衾のため、美来が選んだボディーガードの少女[話 4][話 6]。緑色の三つ編みのロングヘアや赤い瞳孔[53]、そしてまひるよりも小柄かつ貧乳の身体[注 28]が特徴。幼げな口調で話し、ベッドでの就寝時にはぬいぐるみを手放さない[話 5]。
- 朱音に口移しで酒を飲まされての昏倒を経てベッドで目覚めた怜人に苗字を尋ねられた際には、「山田?」と尋ね返したために困惑されている[話 5][注 29]。しかし、狂暴なクマを跳躍から首への手刀打ちだけで昏倒させる[話 6]など、有事の際には常人を超越した身体能力を発揮する。クマを昏倒させる際にこそ朱音に叱咤されるまで動揺している[話 6]が、技術長官に監禁された怜人を救出する際には彼の拘束具を引きちぎっている[話 22]ほか、後述のお化けの話を怖がった際には壁を殴り壊している[話 27]。また、クロエへの不審を抱いた怜人がUW日本支部を出奔する話を自室にて行なおうとした際には、室内に知らない者たち(翔太と花蓮)が待ち構えていることを自動ドア越しに察知し、怜人を引き止めている[話 33]。その後、ポープの部下たちには拘束されたもののマリアと麗亜[注 19]による助力で朱音と共に反撃に転じ、皆で怜人と美来のもとへ駆けつけている[話 45]。美来の台詞によれば、翠の強さは特殊な訓練を受けたためであるという[話 16]。
- 怜人には着任早々に懐いており、普段は家政婦のように彼の世話を担当している[話 54]ほか、慶門市の温泉旅館では怜人との混浴に朱音の横で喜んで参加しており、彼に背中を流してもらう際にも真っ先に身を預けている[話 46]。また、怜人に露天風呂を手配した際に入ってきた学生客たちには、小柄な身体で飛び跳ねる姿から幼児と見なされている[話 55]。そういった理由もあり、童貞を捨てる必要があることをラギーニから断言された怜人の意識下では、その相手の1人として挙げられたマリア・朱音・絵理沙・冰冰・アナスタシアと違い、意識されるまでもなく外されている[話 39][注 30]。
- 温泉旅館の脱衣場にて怜人とクロエの姿をメイティング中と誤解する[話 28]、第15地区の隠れ家にて暗い室内や朱音の被った怪物マスクを怖がる[話 35][話 9]、慶門市中央区第三病院跡の廊下にて彼女から聞かされたお化けの話を怖がる[話 27]など、早とちりにしてウブな怖がりの一面もある。
- ロスアニアでは朱音から怜人への求愛に際して彼らのボディーガードを担当する一方、その舞台であるクルーザーの操船をサングラスをかけた水着姿で平然と担当した[話 24]後、怜人がMKウイルスの特効薬の開発実験に臨んだ際には彼の生還を見届け、号泣している[話 40]。怜人や絵理沙と共に日本へ帰国して九州某県の洞窟にて美来と再会した[話 42]後には、クロエによる狙撃から間一髪で怜人を救っている[話 36]。
恭司グループ
火野恭司 ()- 声 - 高塚智人[13] / 未登場
- 年齢:?? / 身長:178cm[56]
- MKウイルスへの免疫を持っている可能性があるとして日本で発見された、最初の男性[話 2]。まもなく免疫が確認され、UW日本支部の首脳陣によって「ナンバー1」の通称が付けられた[話 2]。
- 短髪の大半を明るく染めて色付き眼鏡をかけた容貌[57]に気さくな性格を持ち、2045年の現状をすぐに受け入れている[話 4]。寧々子のスケジュール管理下で自信満々に励むメイティングについては、最初期の美女たちや玲奈との初めてのセックスをそれぞれ経て得た自信[話 29][話 4]からさらなる美女たちとのグループセックスにも励む[話 16]ほか、玲奈を侍女に加えた以降はスケジュールを独断で前倒しして励むほど、旺盛になっている[話 54]。一方、後述のように優雅な子作りも含めた生活のすべてを保障される満ち足りた現状には飽きを覚え、刺激を欲しがるようになっている[話 54][話 29][話 15]。
- 一変した世界にいち早く順応して芸能界の美女たちとすら子作りの日々を満喫し[話 4][注 31]、子供たちの誕生を楽しそうに待つ姿は、まだ踏み切れない怜人に男性としての複雑な思いを抱かせている[話 26]ほか、美女たちに欲望を素直に明かして巧みな性技と甘い言葉で求める姿は、寧々子や玲奈などが立場を超えた思いを寄せる[話 54][話 52][話 9]理由にもなっている[注 13]。一方、そういった立場ゆえの陽気な言動は、まひるには彼女の抱える怜人へのブラコンからも後述のように災いしてしまう[話 9]ほか、玲奈には献身的な奉仕やメイティングに励む彼女が受胎しないことへの寂しさを募らせてしまう[話 20][注 32]理由にもなっている。また、後述のメイティングの中止までに数多くの美女たちを求めては受胎させてきたことからも、呂には占いで「単純」と呆れられている[話 57]。ただ、平時から美女たちを侍らせて気軽に選ぶ姿[話 4]やグループセックスの際に全員を満足させることを誓う姿[話 15]こそ描かれていたものの彼女たちへの思いは真剣であり、受胎した者については家族まで面倒を見ようと意気込んでいたことが、後の怜人との通信や寧々子の台詞で明かされている[話 43]。
- 怜人とは彼の立場を理解して明るくからかうなど、同性の友人として接している[話 4][話 29][話 26]。また、まひるのメイティング拒否を怜人に知らされて謝られた際には、彼女への一目惚れを理由として会食を懇願し、怜人を半ば拝み倒す形で了承させて喜びながら「お兄さん」と呼ぶ[話 34]、その後はまひるにあえなく振られて呆然となる[話 9][注 33]など、コミカルな一面も見せている。一方、酒については怜人と違って普通に飲める身体であり、自室の戸棚は何本もの瓶やグラスで飾られている[話 4]うえ、侍女たちに奉仕される際やメイティングに励む際にも傍らにそれらが散見される[話 16][話 15][話 9]。
- UW世界本部による日本支部への介入以降はまひるへの思いからクロエの指示に応じてメイティングを中止しており、待機(実質的には軟禁[話 39])中の自室にてイザナミによる電波ジャック放送を寧々子と共に驚きながら見つめていた[話 53]が、まもなく彼女の計らいで得たアングラネット経由の秘密回線を介し、台湾へ向かう船上の怜人と通信を行なっている[話 20]。玲奈が翔太と花蓮による一方的なメイティングの危機に遭ったことを救出に駆けつけた寧々子を介して知った際には激怒し、彼女を連れて日本支部の花蓮のもとへ抗議に訪れている[話 58]ほか、ゆかりの胎児が男児であることを寧々子から知らされた際には父となることを改めて自覚し、母子共々守ることを誓っている[話 59]。その後、UWによるロスアニアへのプロパガンダに並行してゆかりと共に寧々子に引率され[話 60]、セーフハウスへ潜伏して彼女の思いを受け入れた[話 43]後、出奔した九州某県の洞窟にて怜人たちと合流し[話 42]、ゆかりの出産に立ち会って恭一の父となれたことに感涙する[話 44]が、抜け道から脱出した直後には先行していたクロエに左胸を狙撃され、倒れる[話 36][注 34]。朱音と絵理沙による応急処置が施されるも治療までは叶わず[注 35]、恭一とゆかりのことを怜人たちに託すと、自分のメイティング候補たちのことを心配しながら死亡する[話 23]。その最期はクロエたちによる暴挙の映像と合わせ、翔太と花蓮がクロエたちを日本から追放するための暴動の扇動に利用された[話 23]。
- 「火野恭司の華麗なる一日」では、2040年時点はバンド活動が趣味のフリーターだったこと、2045年現在は寧々子の要請で種馬としての立場を受け入れたこと、そしてグループセックスもいとわない姿勢はかつてリカから贈られた言葉が根幹にあることが、それぞれ明かされている[話 29]。
石動寧々子 ()- 声 - ブリドカットセーラ恵美[13] / 未登場
- 年齢:?? / 身長:159cm / スリーサイズ:78(Cカップ)-56-80[58]
- 恭司の専属担当官[話 3]。赤毛のショートポニーヘアや縦長の赤い瞳孔[57]が特徴。端末を手にメイティング候補たちを恭司に提案しては気さくに対応されるという良好な関係を築いている[話 4]うえ、個人的にも彼の存在を異性としての魅力を含めて高く評している[話 3]ことが、後述の美来との会話や恭司への監視カメラ越しの言動から示唆されている。
- 初登場時は美来の目の前で怜人のことを酷評し、彼女に気圧されてたじろぎながら退散する[話 3]が、恭司と玲奈の初めてのメイティングを成功させて彼と共に怜人との初対面を経た[話 4]後日には、チューブトップ姿の玲奈・マイクロビキニ姿の侍女・スリングショット姿の侍女と4Pでのメイティングに励む恭司の姿を見つめながら切ない表情や口調でオナニーに耽るなど、彼には異性として立場を超えた思いも持つようになる[話 54][注 36]。それに伴って恭司への呼称も表向きの「火野様」[話 3][話 4][話 54]から心中では「恭司様」[話 52]へ変わっており[注 37]、彼の心中を汲んで怜人のことを酷評しなくなっている[話 34]。また、恭司への思いが高じて喜ばせようと案内した難民地区にて彼がまひるに着目した[話 52]際には、事態の複雑化への懸念も重なって怜人に恭司の説得を依頼し、彼女とのメイティングを穏便に回避させて安堵している[話 34][注 38]。
- 恭司を管理してメイティングを順調に進めさせる手腕は、第11話時点で100人近くのうち28人の受胎が確認されたという成果からも、鬼原に称賛されている[話 21]。しかし、麗亜と共に鬼原たちの本性を目の当たりにした[話 34]うえ、UW世界本部によるUW日本支部への介入でメイティングが中止された後はイザナミによる電波ジャック放送を恭司と共に驚きながら見つめる[話 53]など、日本支部や世界本部の本性を知ってからは麗亜と同様にUWを見限る方針へ転換し、自分は腹の目立ち始めた女性たちへ思いを馳せる恭司のためにも、怜人との秘密回線を開いたタブレットを用意するに至っている[話 20]。また、玲奈が翔太による一方的なメイティングの危機に遭った際には、上司となったことを強調する花蓮に断腸の思いで頭を下げ、恭司にとって玲奈は大事な女性であることを吐露している[話 56]。その後、UWによるロスアニアへのプロパガンダに並行して恭司とゆかりをセーフハウスへ潜伏させると、自分は恭司のためにも日本支部のもとへ危険を承知のうえで戻ろうとするが、彼と別れる前には専属担当官として尽くしてきた苦労を述べた後、それに並んで募らせてきた異性としての思いを打ち明け、受け入れられる[話 43][注 39]。しかし、恭司の死を知った後にはアサルトライフルを手にしたうえ、花蓮も見たことがない冷たい怒りに燃える表情を見せ、彼のメイティング候補たちから有志を率いてクロエたちの追放に動いたことが、翔太と花蓮の会話で明かされている[話 23]。
- 「火野恭司の華麗なる一日」では、恭司との初対面を経て美女たちとのメイティングを要請する姿や、それに飽きを覚え始めた彼を再び奮い立たせようと一計「女の争い作戦」を案じ、その成功に安堵する姿が描かれている[話 29]。
翔太グループ
土井翔太 ()- 声 - 米内佑希[13] / ノンボイス
- 年齢:18歳[注 40] / 身長:162cm[60]
- 恭司と怜人に続き、コールドスリープから目覚めた「ナンバー3」の男性[話 62]。黒縁の眼鏡と、現役の高校3年生だった2040年時点で大半が白髪の頭髪[話 63]が特徴。当時はその容貌から高松ら級友たちに「ドジイ」と罵られていたうえ、年齢の割にやや小柄な体格[注 41]も災いし、高松たち不良生徒4人による凄惨ないじめや級友・汐音たちによる無視から鬱屈した思いを抱え、ひそかに異性として意識していた担任教師・柚希に心配される日々を送っていた[話 63]。
- 胸から下にはいじめによる痣が多々存在しており、2045年現在でも残っている[話 64]。
- 花蓮には、柚希との再会や1週間の逢瀬を経て自身が貴重な存在であることを父母やマユの現状と共に自覚させられており[話 61][話 64][話 65][話 17][話 66]、再開した高校生活中に奈都とも結ばれて喜ばれる[話 67]という異常な環境が自分を利用した実験場であると推論した[話 66]結果、メイティングの詳細に驚愕する一方で理性のタガが緩くなって春歌や晶とも結ばれ[話 68][話 69]、その後日には彼女たち3人との4Pにすら励む[話 70][話 8]。また、柚希の「転任」を知った後には黒いロングヘアの女子生徒を指名して励んだ[話 8]うえ、かつての復讐として汐音を励ませ[話 71]、花蓮に調達させたエリカを隷属させる[話 72]。葉句露や小雪との3Pに励んだ[話 73]翌日以降は奈都たちの「工夫」も重なってさらに次々と励むようになった[話 74][話 75]うえ、ついには放課後の教室にて春歌・奈都・晶・葉句露・小雪との6Pにすら狂喜しながら励む[話 76]など、自分から望んで荒淫の限りを尽くすようになる[注 13][注 42]。
- 上京した後には花蓮の勧めに応じて成長促進器に入り、眼鏡が不要となって額を露出させた髪型に変え、怜人と同年齢程度の姿[注 43]となって彼のもとへ花蓮と共に現れる[話 33][注 44]。体力も向上しており、メイティング施設での自室にて爆破テロから数日ぶりに春歌・奈都・晶と4Pでのメイティングに励んだ際には、以前と違って事後に呼吸を乱す様子すら見せていない[話 19]。また、UW日本支部の一室に汐音を招いてメイティングに励んだ際には、以前から変わった雰囲気も相まって彼女の嫌がる様子は薄まっている[話 37]ほか、その後もメイティング施設での自室では春歌・奈都・晶・律香・葉句露・小雪・兎水との8Pでのメイティングに励んでいる[話 41]。
- その後、難民向けの病院へ収容されていた柚希と再会した[話 41]際には、自分をコントロールするという目的で彼女の安全を確保していた花蓮に軽蔑の眼差しを送るが、我が子を出産間近な柚希を守るためにもクロエたちへの対策(後にイザナミとの結託であることが判明[話 23])を決断し[話 42]、彼女たちに追いつめられた怜人たちのもとへ花蓮やイザナミと共に現れる[話 36]と、イザナミへの伝言役を果たした晶を労って日本支部へ帰還する[話 23]。やがて、自分と花蓮だけに従う男性だけを選んで管理していく方針を挙げると、恭司の死亡を知った難民たちの暴動を利用して怜人たちの功績を横領し、花蓮と共に大衆の前に現れて日本を支配下に置く[話 23]。
- なお、前述の描写に先駆けて2040年時点で高松ら級友たちを罵るモノローグが散見される[話 63][話 62][話 71]うえ、2045年現在では落ちぶれた汐音やエリカへの執拗な復讐に身震いして喜ぶ[話 71][話 72][話 75][注 45]、エリカの目の前で高松の「死」を嘲笑する[話 75]、怜人たち4人の存在を高松ら級友たちに重ねて敵視して花蓮と結託する[話 77]、薬物中毒から脱したエリカに嗜虐的な興奮を覚えてメイティングに励む[話 58][話 18]など、自分を蔑んでいた者たちを思いやる一方で秘めていた攻撃的な一面が、メイティングに絡めて復讐を煽ることで翔太の殻の破壊を目論む花蓮の誘導[話 78][話 76][話 77]によって露呈されている。
- 「人気投票第1位記念! 東堂晶 特別描き下ろしメイティング」では、晶の見ていた淫夢にて初対面当時の姿が背面立位で結合中に急成長後の姿が登場し、二本差しで彼女と共に絶頂を迎えるというメイティングに励むうえ、幼年期から老年期までさまざまな姿も登場して晶を動揺させる光景が描かれている[話 79]。
神谷花蓮 ()- 声 - 赤﨑千夏[13] / 未登場
- 年齢:?? / 身長:161cm / スリーサイズ:80(Dカップ)-55-81[62]
- 翔太の専属担当官[話 21]。外側に跳ねたロングヘアと金色の瞳孔[単 28]が特徴。常に笑顔を絶やさず明るい口調で話すが、その中には表情に反して威圧や揶揄なども含まれている[話 61][話 64][話 68][話 70][話 71][話 72][話 76][話 45]。翔太のメイティング環境を変えて恭司や怜人よりも効率良く進めさせようと、彼に高校生活をやり直させる環境を民生長官に希望して用意させており、鬼原からも期待されている[話 21]。
- 個人情報は不明[注 46]。表向きは翔太の補佐役として、彼の級友の女子生徒たちと同じ女子用制服姿や体操着姿で彼女たちを紹介する一方、柚希を翔太と再会させたうえで彼への「ご褒美」を強く薦め[話 61]、翔太と柚希を結ばせることに成功している[話 64]。また、奈都とも結ばれた翔太による詰問に答えて教室で女子生徒たちを脱衣させ、欲情した彼女たちとのメイティングを翔太に強く薦める姿は、鬼原に称賛されている[話 66]。その後も翔太と女子生徒たちのメイティングを成功させようと双方を煽り、さまざまな手段を用いている(詳細は#翔太のメイティング候補たちを参照)。
- 恭司や怜人には役職上の対抗心を持っており[話 65]、当初は翔太についても軽く見ていたことが台詞からうかがえるが、彼が1週間程度で現在の環境の推論に至ったことについては、内心で驚嘆している[話 66]。しかし、柚希との初体験から1か月未満で春歌・奈都・晶との4Pに励むまでに至った翔太については、褒める一方で「中国の皇帝みた〜い!」[注 47]と嘲笑している[話 70]。
- 民生長官を介して「メイティング計画」を知る者の1人でもあり、その開始数日前には自室で美貌に磨きをかけながら通信に明るい口調で答えている[話 21]ほか、汐音が翔太とのメイティングに至った後には「研究所」の増加を提案している[話 71]。イザナミによる爆破テロ後には翔太に怜人たち4人の存在を明かして彼らへの敵意を煽り、UW世界本部によるUW日本支部への介入で民生長官による後ろ盾を失うが、利害の一致する翔太を「世界一の男性」に据えて自分は指揮に回り、世界で一番偉くなるという野望をサッカーに例えながら明かして翔太と結託する[話 77]。メイティング施設への避難後には、クロエに会談や取引を経て三賢者との面会や国務長官の地位を要求し[話 45]、翔太のメイティングを再開させて彼に恭司のメイティング候補たちを提供する[話 11]。この時点で民生長官の役職を引き継いでいたことから、首藤への意見もできるようになっている[話 37][話 58]。それゆえ、翔太が玲奈に着目した際には彼女を睡眠薬で眠らせての一方的なメイティングすら目論んだうえ、「部下」となった寧々子からの抗議にも彼女のことを見下して凄んでいる[話 56][注 48]。また、それらの件に激怒する恭司を軽くあしらった後には彼と揉めること自体が目的だった旨を首藤に明かして身震いさせている[話 58]ほか、翔太に惹かれるようになったエリカには覚悟を示させる名目で高松を殺害させてほくそ笑んでいる[話 18]。そういった手腕は、呂に占いで「女狐」と酷評されている[話 57]。
- UWによるロスアニアへのプロパガンダが公表された[話 40]後には、恭司とゆかりに出奔されたことをクロエとポープに報告し[話 60]、その処罰として部下たちを取り上げられる[話 41]。しかし、翔太を春歌・奈都・晶・律香・葉句露・小雪・兎水との8Pに励ませた後、柚希のもとへ案内して彼女が男児を出産間近であることを明かし[話 41]、クロエたちに追いつめられた怜人たちのもとへ翔太やイザナミと共に現れる[話 36]。その後、クロエたちの暴挙や恭司の最期の映像を撮影できたことに平然と歓喜し、それを扇動的かつ感動的に公開することによって難民たちの暴動を発生させると、怜人たちの功績を横領することを翔太に提案し[注 49]、彼と共に大衆の前に現れて日本を支配下に置く[話 23]。
善グループ
木根渕善 ()- 恭司・怜人・翔太とは違い、イザナミによって目覚めさせられた「ナンバー4」の男性[話 80]。ウェーブのかかったショートヘア[話 77]が特徴。製薬会社の営業マンだった30歳の2040年時点では、取引先の安保や上司の輝奈と軽薄な後輩・
佐藤 ()の間で板挟みに遭うという時代遅れの矛盾した仕事に勤しむ一方、超高層マンションの25階の自宅にてすでに肉体関係にある恋人・ミキと愛を育む生活を送っていたが、細胞硬化症への罹患を知らせようと呼び出したところ、彼女から受胎を知らされる[話 81]。現行の婚姻制度については前述の仕事と同様に時代遅れと考えており、ピロートーク中にミキから結婚を匂わされた際にも当初は乗り気でなかった[話 81]が、彼女の受胎をきっかけに思い直して結婚式を挙げる[話 80]。その後、新都心第三病院にて自分と同じくコールドスリープ用カプセルに入る直前の怜人のほか、彼の見送りに訪れていた絵理沙や龍の姿を見かけている[話 80]。 - 2045年現在では新都心第三病院からイザナミによってカプセルごと拉致された後、彼女たちの「村」にて目覚めさせられたうえで額に「聖痕」を刻まれるという儀式に遭い、輝奈ら「村」の希望者たち全員を受胎させる「聖奴隷」となることを強制される[話 10]。まもなく輝奈にメイティングを強行された[話 10]うえ、翌日には絵理沙たちと共に電波ジャック放送の場にて全世界の視線に晒される[話 53]。その後、さらなる儀式を経て何度か脱出を試みるも失敗した結果、室内にて自発的な咀嚼すら不可能な口移しでの食事を含む監禁生活や、場所を問わず拘束状態でのメイティングを強制される[話 50][話 82][話 83]。さらには、精力剤を服用させられたうえでメイティングを1週間中止されたことによって常時興奮状態に置かれた結果、女性たちの胎内へ精子を供給する「工場」として性的に開花したうえ、自分から求めそうになるほど追いつめられる[話 83]。そして、「祭」では参加者たちからの責め苦に感謝したうえで水中へ沈められる「聖心祓穢」を経て、イザナミの主・イザナギとして豹変する[話 12]。「祭」が終わった後には身体が限界を迎えて昏倒し、輝奈と亜咲美による介抱のもとで我に返るが、豹変中の記憶は残っていない[話 13][注 13]。そういった立場は、呂に占いで「男に飢えた女たちの生贄」と哀れまれている[話 57]。
ナンバーズの家族たち
水原まひる ()- 声 - 田中あいみ[13] / 未登場
- 年齢:16歳[注 50] / 身長:152cm / スリーサイズ:74(Bカップ)-52-74[63]
- 怜人と龍の妹[話 1]。ツインテールの髪型や青い瞳孔、八重歯[28][64]が特徴。兄たちを「怜にぃ」「龍にぃ」と呼び、懐いている[話 1]。
- 11歳だった2040年時点では怜人と絵理沙の仲について野暮なことを言った龍に肘打ちを入れる、コールドスリープ用カプセルへ入る直前の怜人に抱きついて泣きじゃくるといった幼い一面を見せていた[話 1]が、16歳となった2045年現在では龍の不在に耐える、コールドスリープ中の彼を優しく見守るといった心身ともに成長を見せ、メイティング施設にて怜人との再会を果たす[話 2]。
- メイティング施設では怜人とは別の部屋にて生活しており、大食堂にて一緒に食事することもある[話 4]。世界が一変する前なら子作りに励むにはまだ早い多感な年頃であることからも、現在の怜人の立場には複雑な思いに駆られるブラコンを抱えている[話 4]。それゆえに怜人の頬へのキスを平然と行なう[話 54][注 51]うえ、彼の不覚な姿を見ては不機嫌になる姿が散見される[話 2][話 4]。そういったウブさやブラコンから、番外編1では朱音に「そんなだから怜人に女扱いされないんだよ」と指摘されている[話 14]ほか、第34話では恭司への素っ気無い様子を見たツインテールの少女に、怜人との相思相愛を疑われている[話 9][注 52]。また、第69話後編では怜人への一計を案じる朱音のローションの用途や効能を知らない様子を見せている[話 49]ほか、第70話ではクルーザーでの怜人と朱音の動向に思いを馳せていたところをアナスタシアから尋ねられ、恥じらいながら「妹として」気になる様子を見せている[話 24]。
- 難民ホームや難民地区では家族同然に親しまれており[話 54]、怜人の世界宣言以前はそれらへの外出を美来に黙認されていたが、世界宣言以後は彼の妹であることを知られた場合の危険性を懸念され、控えさせられる[話 7]。しかし、怜人たちが慶門市を訪れていた当時には子供たちのことを放っておけず難民地区を訪れていたうえ、明るく戯れる姿に一目惚れした恭司からメイティング候補に選ばれる[話 52]。その旨を寧々子から知らされた際には前述の理由からも断固拒否した[話 34]うえ、恭司の懇願に折れた怜人を同席させての会食でもまったく興味を示さず、立ち去っている[話 9]。
- 怜人たちがメイティング施設から出奔する際には、それに先駆けて麗亜に依頼された難民ホームの面々によってメイティング施設から連れ出されており[話 19]、怜人たちと合流して共に貨客船で台湾へ向かう[話 20]。乗船前には恭司との秘密回線が開かれたタブレットを託されており、後に甲板にて怜人へ渡している[話 20]。台湾では九份にて朱音や翠と共に観光を楽しみ[話 50]、香港では朱音や短髪の女子生徒による器材調達に同行した[話 56]後、占いの館にて呂による占いを見届けて怜人たちと共にヨーロッパへ向かい[話 57]、ロスアニアにて同い年のアナスタシアと下着姿で歓談するほどにまで打ち解けた[話 24]後、MKウイルスの特効薬の開発実験に臨んだ怜人との別離を経て生還に号泣する[話 48][話 51][話 40]。怜人や絵理沙と共に日本へ帰国して九州某県の洞窟へ到着した後、怜人との再会に熱い言葉を述べる一方で自分にも気軽に話しかけてくる恭司の相変わらずな様子には呆れた視線も送る[話 42]が、脱出した直後にはクロエによる狙撃に遭う彼の姿を目の当たりにして驚愕し[話 36]、恭一を抱きかかえながら恭司の最期を看取る[話 23]。
- なお、『ジャンプフェスタ2018』の『WJ』ブースでは、寧々子と間違われて展示されている[65][66]。
橘絵理沙 ()- 年齢:?? / 身長:165cm / スリーサイズ:82(Dカップ)-57-82[67]
- 怜人の小学校から幼馴染の女性[話 1]。紫色のロングヘアや青緑の瞳孔[単 31]が特徴。2040年時点での幼さを残しつつもやや大人びた2045年現在の容姿は、ヨーロッパへ向かうジェット機内にて冰冰に命じられて全裸となった際、彼女から「シミ一つない」と高く評されている[話 18]。
- 怜人の好意には早くから気付いており、一連の告白にはコールドスリープによる別離への不安からも心配する[話 1]。すでに前田から告白されていたため、怜人に曖昧な態度を取られた際にはたまらず走り去るが、彼がコールドスリープ用カプセルへ入る直前には駆けつけ、託されたペンダントを手に待ち続けることを涙ながらに誓う[話 1]。国立先端医科大学を卒業した後は動物研究所にてMKウイルスを研究していた[話 6]が、その真実に迫った[話 54]ことから2042年には行方不明となり、2044年時点では絵理沙の母でも連絡がつかなくなっていた[話 2]。後日、研究室から発見されたぬいぐるみには、前述の真実による人間不信から怜人に会いたがる絵理沙の映像を記録した、スマートリングが隠されていた[話 54][話 84]。
- 幼少時には自宅の飼い犬・ジロが罹患した難病を医者になって治そうと決意しており、そのことは怜人も絵理沙と同じく医者を目指すきっかけとなっている[話 6]。また、成長後にはニュースで見た世界情勢から医療の未発達地域における子供たちの食糧事情を懸念しており、当時の怜人からはNGOへの加入や難病のワクチン研究を薦められている[話 11]。
- 美来による指示のもとで彼女の部下たちによる捜索が続けられていた[話 16]が、その開始時点ですでに日本国外に滞在していたことから発見をまぬがれており、やがて怜人の世界宣言を難民に扮して目元を隠した姿で目撃し、短髪の女子生徒と共に立ち去る[話 21]。その後、入院中の谷口とひそかに連絡を取った[話 46]際には顔を隠しておらず、世界の救済の放棄や怜人との駆け落ちを薦められるも断ると、彼への一途な思いを持ち続けていることを明かす[話 28]。UWの統治に反対するテロ集団(イザナミ)に身を置いていることがクロエの調査によって明かされた[話 32]後、慶門市への爆破テロの際には潜伏中の短髪の女子生徒とひそかに連絡を取った[話 75]ほか、「村」にて善を目覚めさせる儀式の際には狂喜に沸く輝奈たちと違って困惑の表情を見せる[話 77][話 10]。
- イザナミに身を置いてからは胸元に「聖痕」を刻んでいる[話 53][注 53]が、善との「契約」を結ぶ女性たちの列には参列しておらず、彼の体調を診察する際には2045年の現状を明かす[話 10]。やがて、電波ジャック放送の場にてイザナミを表明したうえで善を披露し、UWの上層部の思惑を暴露する[話 53]。その後は台湾へ渡っており、九份にて再会した怜人に自分ら男性復帰派はMKウイルスの特効薬の開発を目指していることを明かし、香港経由でヨーロッパへの同行を依頼する[話 50]。香港へ向かう船内では怜人を独占できない現状への複雑な思いや、すべてが終わったら改めて彼と結ばれたいという思いを明かしている[話 37]ほか、冰冰の隠れ家では半裸の彼女を押し倒した姿勢の怜人に軽蔑の視線を送って茶化す[話 59]など、コミカルな一面も見せている[注 54]。
- ロスアニアでは特効薬の開発実験の開始前に怜人との初体験を辞退して[話 39]一旦は宮殿を離れ、ヨーロッパ北部の辺境に構えた研究棟にて自身に婦人系の病気の症状を緩和する薬を注射しながらMKウイルスの研究を行なっており、短髪の女子生徒による案内で訪れた怜人に2040年以降の悲惨な状況や婦人系の病気への罹患によって受胎できない身体となっていたことを明かして号泣する[話 85][話 31]が、すべてを受け入れてくれた怜人と改めて相思相愛を確かめ合い、結ばれる[話 31]。しかし、翌朝には過労が祟って高熱に苦しむこととなったうえ、断腸の思いでロスアニアへ戻っていく怜人を見送れないまま、彼にまだ明かしていない事実を回想して涙しながら謝る[話 47][注 55]。その後、怜人が高濃度のMKウイルスによる死の淵に陥った際には、かつてコールドスリープを見送った際の言葉を再び述べて彼の生還に号泣する[話 40]と、世界各地へのワクチン手配に際して怜人と共に日本を担当し[話 43]、彼に美来の正体を明かしたうえで彼女とのメイティングを要請する[話 41][話 42]。九州某県の洞窟にて麗亜や朱音と共にゆかりの出産を成功させた後には、夜更けに怜人を洞窟の奥部へ呼び出すと、動揺する彼を美来と共に説得したうえで全裸となり、3Pで改めて怜人と結ばれる[話 44][注 56][注 17]。恭司の最期を看取った後には、落胆する怜人を案じる一方で美来に「怜人のためにも」ととある提案を行なう[話 23]。
- なお、イザナミでは医療班を率いていることが第55話での輝奈と恋子の会話から示唆されている[話 82]が、現在のイザナミの実質的な中核を輝奈らイザナギ派が掌握していることからも、役職はころんに取って代わられた状態にある[話 83]。
水原龍 ()- 声 - 北山恭祐[13] / 未登場
- 怜人とまひるの兄[話 1]。2040年時点では亡き父母に代わって怜人とまひるを守りながら育てていた社会人だったが、コールドスリープに入る怜人をまひるや絵理沙と共に見送った[話 1]後、MKウイルスの発生を経てまもなくコールドスリープに入っており、2045年には怜人と逆の立場で再会することとなった[話 2]。カプセル内の姿は、怜人に今度は自分が守る側に立つことや、コールドスリープ中の男性たち全員を救うことを決意させている[話 2][話 34]。
- 怜人と同様にまひるから懐かれているほか、彼女と同様に怜人と絵理沙の仲の進展についても気にしており、怜人がコールドスリープ用カプセルへ入る直前には見送りに駆けつけた絵理沙のことを家族として温かく迎え入れ、まひるを室外へ連れ出して怜人と絵理沙を2人きりにさせる配慮も見せている[話 1]。また、怜人には多大な期待を寄せており、彼が国立先端医科大学へ入る前には激励していたことが、怜人の回想で明かされている[話 34]。
- なお、怜人から絵理沙へ託されたペンダントは龍が幼少時の怜人にお守りの代わりとして与えた安物であるが、国内の携帯電話用GPSを内蔵しているため、彼が絵理沙の捜索を決意する理由の1つとなっている[話 5]。また、怜人の携帯電話に表示される位置情報[話 5][話 53]は、イザナミの絵理沙ら男性復帰派が翔太の確保に、輝奈らイザナギ派が善の拉致にそれぞれ取りかかるまでの準備期間に絵理沙が日本国外に滞在していたことや、美来の部下たちによる捜索に発見されなかったことを示唆する一因ともなっている。
火野 恭一 ()- ゆかりが出産した男児[話 44]。恭司の子供たちで最初に誕生した子であり、MKウイルスへの免疫を持っている[話 44]。また、恭司曰く「俺にそっくり」であり、彼とほぼ同色の頭髪を持つ[話 44]。
- メイティング施設へ収容された怜人が美来による説明を受けた時点で胎芽としての姿が描かれ[話 2]、ゆかりの胎内にて順調に成長した後、彼女が恭司と共に九州某県の洞窟へ出奔してまもなく出産される[話 44]。その後は恭司とゆかりの間にて眠っていた[話 36]が、抜け道から脱出した直後にはクロエによる狙撃で瀕死に陥った彼により、恭司の最初の男児であることにちなんで「恭一」と名づけられる[話 23]。恭司の死後はゆかりと共に怜人たちのもとへ託されており、絵理沙の台詞によれば彼女が麗亜や朱音と交代で面倒を見ているという[話 23]。
- マユ
- 翔太の妹[話 62]。父母が2040年時点で離婚済みだったこともあり、姓は不明。2040年時点では特効薬の開発を待つ難病に罹患し、入院していた[話 62]。コールドスリープに入る前の翔太との通信で、彼がコールドスリープから目覚めた後には自分がマユよりも年下になることを茶化している[話 62]ため、翔太との年齢差は5歳以下である模様。
- 翔太とマユの父母
- 父母とも実際に登場しないが、父は仕事で自宅を留守がちにして家族を気にかけていなかったことや、母は別居を経てマユを引き取ると働き始めた一方で翔太の病状を心配していたことが、2040年時点での翔太とマユの通信からそれぞれ示唆されている[話 62]。また、父はコールドスリープに入る翔太の見送りにも来なかったため、彼は孤独なまま5年間の眠りに就くこととなった[話 62]。
- 2045年現在では父はコールドスリープ中、母はマユと共に渡米中であるうえに安否は不明であることが、翔太に現状を説明する花蓮の台詞で明かされている[話 61]。
木根渕ミキ ()- 善の恋人を経て妻[話 81][話 80]。苗字は結婚後のものであり[話 85]、旧姓は不明。ウェーブのかかったショートヘア[話 81]が特徴。
- 2040年時点ですでに善とは彼の自宅にてセックスに耽るなど肉体関係にあったうえ、時代遅れの矛盾した仕事を続ける善に退職や自分との結婚、海外生活を勧めていたところ、受胎が発覚する[話 81]。善との結婚式での仲睦まじい姿は大半の出席者たちから祝福と羨望を受けるが、輝奈や恋子には善への執着を高じさせている[話 80]。
- 善が新都心第三病院にてコールドスリープに入る直前には、胎内の我が子と共に無事の帰還を待ち続けることを誓っている[話 80]。その後は胎内の我が子が育つに伴って善のもとへはたまにしか見舞えなくなっていたが、怜人のもとを日々見舞う絵理沙とは同様の境遇にあることから打ち解けており、腹の目立ち始めた姿で彼女と久々に会えた際には善のために誕生後の我が子の映像を多々記録しておくことを明かしたほか、ミキと同様にコールドスリープ中の家族(怜人)を持つ旨を説明しかけて恥じらう絵理沙の献身ぶりを見て、怜人のことを「幸せものね」と褒める[話 85]。
メイティング候補たち
怜人のメイティング候補たち
怜人のメイティング候補として、メイティング施設へ集められた女性たち。大部屋や大浴場にてマジックミラー越しに選ばれることを全裸で待つ者たち[話 1][話 3]など、その誰もが怜人の魅力に惹かれてUW日本支部の募集に応じた[話 3]こと、彼と子作りしても良いと考えている[話 3]こと、そして怜人にメイティングを開始させるためだけでも数百人の選りすぐりの美女たちが集められた[話 3]ことが、第1話 - 第3話でそれらの旨を彼に説明する美来の台詞[話 1][話 2][話 3]や、第2話で端末に表示されるナンバリング[話 2]によって明かされている[注 57]。
当初、怜人が絵理沙を捜し出すまで1か月間の猶予を求めたため、美来はその交換条件としてメイティングの機会を作ろうと女性を選んでは怜人の自室へ向かわせ、毎晩の彼との同衾やその最中に誘惑を行なわせるという手筈を取る[話 3]。しかし、朱音と翠が着任した後に怜人がMKウイルスの特効薬を作ると美来に宣言した[話 6]うえ、彼女も絵理沙への興味から彼の意志を酌んで協力した[話 21]ことから、手筈は朱音と翠が同衾する[話 5][話 7]だけの保留状態となったほか、美来が解任されて麗亜が怜人の行動をさらに制限するなど強要に等しい方針を取った[話 26]ことや、UW世界本部による日本支部への介入でメイティングが中止された[話 53]ことから、猶予は形骸化したことが示唆されている。
なお、第3話での怜人の妄想や第21話での麗亜の説明では、それぞれ複数の女性たちが仰向けの怜人に彼と同じく全裸で群がり、一方的なメイティングに励む光景がイメージとして描かれている[話 3][話 26]。
- 大部屋にてマジックミラー越しに披露された女性たち
- 第1話冒頭の扉ページで動揺する怜人に、美来が背後から密着しながらマジックミラー越しに披露して選択を迫った女性たち[話 1]。確認できるだけでも10人以上が大部屋に全裸で立ち並び、怜人とのメイティングを待ち望んでいる[話 1]。
- フルカラーで描かれた容貌や肌色からさまざまな人種とうかがえる面々のうち、最前列には股間に陰毛を描かれた者も並んでいるが、単行本第1巻では重なっていたタイトルロゴを大きく変更するなど、向かって左端の者の股間(連載時から陰毛が描かれていない)以外はまったく見えないように修正されている[単 33]。
- なお、連載時にこの女性たちが立ち並ぶ光景は、美来の台詞と相まって反響を呼んだ(詳細は#評価を参照)。その後、第1巻の発売当時に各書店へ配布された試し読み用小冊子[69]に連載版第1話が収録された際には、この扉ページは女性たちの首から下のほぼ全身が白く修正され、まったく見えないようにされている。一方、フランス語翻訳版では独自のタイトルロゴが見開きに渡らない程度の大きさで配置されているためもあり、陰毛は日本語版の連載時と同様に見えている[70]。また、英語翻訳版では独自のタイトルロゴが大きいものの日本語版のように女性たちの股間を完全に隠す配置にはなっておらず、陰毛は日本語版の連載時とほぼ同様に見えている[71]。
- 強制的に発情させられた女性たち4人
- 第9話で技術長官が怜人をUW日本支部にて別室に監禁し、彼に絵理沙への操を捨てさせてメイティングに没頭させようと差し向けた、アップヘア、セミロングヘア、金髪ロングヘア、ショートヘアの美女たち4人[話 84]。正体は技術長官の研究助手である[話 22]。技術長官曰く「元気になるお薬」で強制的に発情させられており[話 84]、椅子に拘束されて技術長官に同薬を注射されそうな怜人を荒い呼吸と共に見つめながら、彼とのセックスを求めて火照った全裸にチョーカーを着けただけの四つん這いの姿で迫る[話 22][注 58]。怜人のシャツを破いて乳首舐めで勃起させたズボンの前を開き、我先に結合しようとして技術長官に蹴り飛ばされても不満を述べず、鬼原たちの前でも技術長官に従って共に立ち去るなど、絶対服従の立場にある模様[話 22]。
- 技術長官曰く「特製」でもある前述の薬は4人の身体を確実に受胎する状態にもさせており、怜人を「肉バイブ」にさせる「仕上げ」と称して彼の身体にも注射されそうになっていたが、技術長官の暴挙を察知した美来たちが鬼原の許可を得て共に突入してきたことにより、未遂に終わる[話 22]。その後、アップヘアの研究助手は第26話にも登場しており、何者かと通信中の技術長官が片手間にたしなむダーツの標的として、発情した全裸で技術長官室の壁際に立たされている[話 52]。
- なお、アップヘアの研究助手の容貌は恭司に奉仕する水着姿の侍女たち2人のうち1人(マイクロビキニ姿の侍女)と酷似しているが、セミカラー版では瞳孔の色で判別できる(アップヘアの研究助手は紺、マイクロビキニ姿の侍女は紫)。
恭司のメイティング候補たち
恭司のメイティング候補として、メイティング施設へ集められた女性たち。早々に現状を受け入れた恭司の要望に応じ、よりセックスに抵抗を持たないさまざまな美女たちが、日々メイティングに励む[話 4]。怜人の候補たちに先駆けて集められた最初期の者たち[話 29]を経て、軌道に乗ると共に恭司の好みを把握した寧々子による手配で芸能界から転身した者も多く、怜人と恭司の初対面当日までは1日に1人ずつ(一昨日はモデルの女性、昨日はアイドルのマヤ、当日は女優の玲奈)がセックス[話 4]に、その後は一度に複数人がグループセックス[話 16][話 29][話 15][話 53]にそれぞれ励んでいるほか、風俗嬢のような過激な状況や扇情的な衣装すら受け入れた者は、混浴中の奉仕を経てのグループセックス[話 54]や、恭司の激情に身を任せる一方的なソフトSMプレイ[話 9]にも励んでいる。また、前述の経緯ゆえに特に選りすぐられた美女揃いであることから、初めてのメイティングを経て恭司の好みにより適合した玲奈たち数人は平時の奉仕も担当する侍女として寵愛され[話 29]、さらなるメイティングに励む姿が描かれている[話 15][話 9]。
女性たちの間にはグループセックスの愛撫や結合を巡ってのささいな競争こそ見られる[話 54][話 29][話 15]ものの、前述の転身した者たちなど前職を持つ社会人が多いことから、恭司の独断に応じる姿こそ見られる[話 54]ものの翔太の候補たちのような狂態に陥る姿はまったく見られないうえ、恭司の人柄や性技によって大きな対立には至らず共に励む姿が散見されるほか、怜人の世界宣言以降は平時でも彼や恭司の話題をメイティングについても含めて話し込むなど、グループセックスを通じて受胎を求める同志となったことが示唆される姿も見られる[話 9]。
寧々子の手際も相まってメイティング済みの者は第11話時点で100人近くにおよび、そのうち28人の受胎が確認された[話 21]後、第21話では恭司が胎児たちの空中投影映像を眺める姿を経て、手を腹に添えた全裸の女性たちの姿がイメージとして怜人のモノローグと共に描かれた[話 26]ほか、第26話では寧々子が恭司を送迎車で難民地区へ案内して新たな女性たちの確保に努める姿が描かれる[話 52]など、受胎する者は順調に増えつつあることが示唆されている。それに先駆け、第4話に相当するボイスドラマ版のepisode.2[1/2]では、玲奈を提案される直前の時点で寧々子の端末に登録されている面々のうち大半とメイティング済みであることを嬉々として述べる、恭司の台詞が追加されている[73]。
UW世界本部による日本支部への介入でメイティングが中止された後、第52話ではクロエが候補たちを受胎した者たちと受胎していない者たちに分け、食事も入浴も別々にして生活させていることや、寧々子が受胎した者たちの生活保持に努めることを恭司に告げているうえ、彼が腹の目立ち始めた者たちと個別に撮影した写真が描かれている[話 20]ことから、受胎した者たちは「研究所」に収容されていない模様[注 59]。一方、受胎していない者たちは花蓮とクロエの取引によってメイティングを再開した翔太へ提供され、大浴場にて美貌に磨きをかける姿は皆が恭司にこだわらず自分とのメイティングに励むことを翔太に確信させる[話 11]が、花蓮が玲奈の提供を目論んだことは寧々子を経て恭司の知るところとなり、彼を激怒させている[話 58][注 60]。また、第62話では最初期に受胎した者たちからあと2 - 3か月で男児が誕生することが判明したうえ、その旨は翔太のメイティング候補たちにも「噂」として伝わることとなる[話 59]。その後、第85話では恭司の死を知った寧々子に有志たちが率いられて共にアサルトライフルを手にし、クロエたちの追放に動いている[話 23]。
なお、初登場時は名が不明でその後も明かされていない者が多いが、死亡する際の恭司にはマヤ・玲奈・リカを含む15人の名が呟かれている[話 23]。
- ゆかり
- 恭司がセックスでのメイティングに励み、最初に受胎させた女性[話 2]。苗字は不明。中心分けのロングヘアが特徴。恭司の精子を用いた人工授精は胚形成に至らなかったが、彼とのセックスで受胎したことから、出産を待つ状態にある胎児は「人類の希望」と称賛されている[話 2]。この成功を受け、メイティングは必ずセックスで行なわれることとなった[話 2]。
- ゆかりの受胎が確認されるまで恭司が何人の女性とセックスに励んだのかは不明である(#恭司のために初めて用意された女性たちも参照)が、怜人が美来から初めて2045年の現状を説明された際にはすでにゆかりの受胎が確認されているうえ、彼女の羊水に浮かぶ胎芽状態の胎児が描かれている[話 2]ことから、恭司は怜人が目覚めるよりも7週間以上前の時点で励み始めたことが示唆されている[注 61]。
- その後、第21話で恭司が胎児の空中投影映像を眺めながら性別がまだ不明であることを怜人に明かしていることから、恭司が目覚めてからの経過時間はこの時点で18週間以下であることが示唆されている[注 62]。やがて、胎児の性別が男性であることやゆかりがあと2 - 3か月で出産することが寧々子から恭司への報告で明かされた[話 59]後、さらに腹が目立ってきた時期には恭司の自室にて彼に『ぐりとぐら』を読んでもらっており、それまで読者には不明だった名前や容姿が明かされているほか、護衛から時間切れを告げられて泣き出したところで恭司になだめられて見送られた後には、分娩日が近日中に決まることが寧々子の台詞で明かされている[話 47]。それを受けた恭司の台詞によれば、中学生当時に交際するも別れた少女に容貌こそ酷似しているが、性格や言動は彼女と違ってほとんど子供のようだという[話 47][注 63]。まもなく、UWによるロスアニアへのプロパガンダに並行して寧々子に引率され[話 60]、恭司と共にメイティング施設からセーフハウスを経て[話 43]出奔した九州某県の洞窟にて恭一を無事に出産する[話 44]が、脱出した直後にはクロエに狙撃された恭司の最期を看取って号泣し、恭一と共に怜人たちのもとへ託される[話 23]。
- 恭司をマッサージする侍女たち2人
- 第4話でマッサージ台にうつ伏せて『セイフクの涙』を鑑賞中の恭司に寄り添い、タオル姿の彼の裸身をマッサージするショートヘアとロングヘアの侍女たち2人[話 4]。本名は不明。2人ともベアトップマイクロミニワンピース[注 64]の衣装や球体のネックレスで着飾っており、前者は恭司の尻に跨って背中を、後者はマッサージ台の傍に立って左足をそれぞれ担当する[話 4]。
- ショートヘアの侍女は恭司が画面内の玲奈を「美人」と評した際に嫉妬して彼の背中をつねり、ロングヘアの侍女はその光景に苦笑する[話 4]。恭司が寧々子の端末を手に次のメイティングの相手を選ぶ際には、2人とも選ばれることを赤面しながら期待するも寧々子に玲奈を優先されて落胆した顔が描かれている[話 4]が、第11話では玲奈らメイティング済みの候補たち11人の顔写真に2人のものも並んでいる[話 21]ことから、同話までに選ばれていたことが示唆されている。また、第4話に相当するボイスドラマ版のepisode.2[1/2]では、マッサージの時点ですでに2人とも初めてのメイティングは経験済みであることや、2人のうち1人はその3日前にも選ばれて就寝前のメイティングに励んでいたことを明かす台詞が、恭司との会話に追加されている[73]。
- その後、第21話では恭司の子を受胎した全裸の女性たちが怜人のモノローグと共に描かれたコマに、両手を腹に添えながら微笑むロングヘアの侍女とうかがえる女性も並んでいる[話 26]。また、第52話では腹の目立ち始めた女性たちが恭司と個別に撮影した写真に、2人とうかがえる女性のものも並んでいる[話 20]。
北山玲奈 ()- 声 - 西明日香[13] / 未登場
- 第4話で恭司が寧々子と共に怜人との初対面を果たす少し前、メイティングに励んだ美女[話 4]。ミディアムヘアと蜜柑色の瞳孔[単 24][注 65]が特徴。恭司にとっては特に好みの若手女優[注 66]であり、彼が自室にて鑑賞していた主演映画『セイフクの涙』の撮影当時以上の美貌[注 67]を持つ[話 4]。
- 第4話で映画本編の衣装を着て恥じらいながら初めて励んだ[話 4][注 68]後は侍女の1人として恭司の傍に置かれ、第8話ではマイクロビキニ姿の侍女やスリングショット姿の侍女と同様にチューブトップ姿[注 69]での混浴中、共に彼のことを名で呼びながら奉仕するボディ洗いを経て[注 70]自身はまだ恥じらいながら初めての4P[話 54][注 71]に、第25話ではリカやツインテールの少女と共に下着姿での奉仕を経て欲情のまま求める4P[話 15][注 72][注 73]に、それぞれ励む。第34話ではボールギャグを着けたショートウェーブヘアの女性や目隠しを着けたロングヘアの女性と共に鎖付きの首輪姿でソフトSM調の4Pに励んだ結果、その激しさから恭司に芽生えたまひるへの思いを察したうえ、事後にはシャワー中の彼に単独で抱きついて切ない表情で心配の言葉をかける[話 9]など、献身的な奉仕やメイティングを重ねるにつれて性的な大胆さを増す一方、異性としての一途な思いを寄せるようになっている[注 74]。
- UW世界本部による日本支部への介入でメイティングが中止させられた後も、恭司への奉仕は寧々子による案内で続けていたが、彼と怜人のアングラネット経由による通信に同席してまもなくクロエから改めて恭司との無断接触を禁じられたうえ、彼に思いを馳せられる腹の目立ち始めた女性たちへの羨望も重なり、自分がまだ受胎していないことへの寂しさを募らせる[話 20]。そういった美貌や立場から翔太と花蓮にも着目され[話 20]、睡眠薬で眠らされて一方的なメイティングの危機に遭うが、彼が柚希を思い出したことや寧々子が花蓮に頭を下げて駆けつけたことにより、無事に救出される[話 56]。
- 後にセーフハウスにて寧々子が恭司に専属担当官として尽くしてきた苦労を述べた際には、彼のメイティング候補への転身は恭司の好みがうるさかったためでもあることが、初めてのメイティングの回想と合わせて明かされている[話 43]。
- 前述の設定や第4話での描写、後述の#制作背景といった理由から読者人気が高く、単行本第1巻ではそれに応えて初めてのメイティングシーンが加筆された[単 37]後、第2巻でも初めての4Pでのメイティングシーンが加筆された[単 40]。また、現実世界の2016年9月18日には『セイフクの涙』の公開当時に撮影したことをうかがわせる体裁のトライアングルビキニ姿[注 75]が、『J+』にて特別グラビアとして公開された[注 76]。さらに、2019年8月2日には単独で第9巻のカバー表紙を飾った[単 35][注 77]うえ、同巻の登場人物紹介ページにも恭司グループの1人として並ぶ[単 36]に至ったほか、同年10月4日には「SHUEISHA COMIC FESTIVAL」にて配布されたトレーディングカードに名前入りで採用される[83]、12月21日・12月22日には『ジャンプフェスタ2020』にて配布されたクリアファイルに採用される[84]など、本作を代表して挙げられている。
- 「火野恭司の華麗なる一日」では、寧々子・リカ・ツインテールの少女と共に下着姿で扉ページを飾った[59]ほか、恭司の自室にてウェーブヘアの侍女と共に3Pでのメイティングを経ての同衾から目覚めた朝にスリップ姿で彼の身支度を手伝う、バルコニーにて恭司と寧々子の昼食に同席して談笑する、マッサージ台にて就寝前のメイティングに備える彼の尻に跨ってストレッチ・マッサージをベアトップマイクロミニワンピース姿で担当するなど、本編第4話の侍女たち2人と同様に侍女の1人として馴染んで久しい姿が描かれている[話 29]。
- モデルの女性とアイドルのマヤ
- 第4話で恭司が寧々子と共に怜人との初対面を果たした際、その当日以前に選ばれてメイティングに励んだ実績を挙げられた女性たち2人[話 4]。
- モデルの女性はウェーブの入った前髪アップヘアを後方へまとめた髪型[話 4]が特徴。本名は不明。第4話ではメイティング中の光景こそ描かれていないものの一昨日に励んだ実績を挙げられたほか、素肌を晒して微笑むバストアップ姿がマヤや玲奈と並ぶ形で恭司に回想されている[話 4]。その後、第11話ではメイティング済みの女性たちの顔写真にモデルの女性とうかがえる女性のものも並んでいる[話 21]ほか、第52話では腹の目立ち始めた女性たちが恭司と個別に撮影した写真に、モデルの女性とうかがえる女性のものも並んでいる[話 20]。
- アイドルのマヤは童顔やツーサイドアップの髪型、フリル付きの衣装[話 4]が特徴。名は第4話で恭司が玲奈との初めてのメイティングに先駆けてマッサージ中に端末から女性を選ぶ際に明かされている[話 4]が、苗字は不明。メイティング中の光景こそ描かれていないものの昨日に励んだ実績を挙げられたほか、胸元のみの衣装から下乳や腹部を露出させて微笑む上半身の姿がモデルの女性や玲奈と並ぶ形で恭司に回想されている[話 4]。
- なお、連載時の恭司の台詞では一昨日がアイドル(のマヤ)、昨日がモデル(の女性)と紹介されていたが、回想コマでの配置と合致していなかったため、単行本第1巻では合致するように台詞が入れ替えられている[単 42]。
- 恭司の初めての4Pでメイティングに励む女性たち3人
- 第7話でUW日本支部の首脳陣が隠しカメラによる空中投影映像を監視する中、ヘッドボードが四角形の寝室に置かれたキングロングベッドにて全裸の恭司とのメイティングに励む、全裸の美女たち3人[話 16]。本名は不明。作中で確認できる限り、恭司の初めての4Pが描かれる相手でもあるが、その光景が第6話で動物研究所の絵理沙の研究室にて会話する怜人と美来の光景から続いて監視されている[話 6][話 16]ことに加え、後日の第8話で玲奈や水着姿の侍女たち2人が4Pの提案を予定外と認識している[話 54]ことから、彼女たち3人とは交流が無く独自に先駆けて日中の4Pに臨んだことが示唆されている。
- 左腕で抱かれる黒髪の女性が左手で尻を掴まれながら、太腿に跨るポニーアップの女性が右手で唇を弄ばれながら、右側に寄り添うショートヘアの女性が股間に顔を埋めながら、それぞれ監視されていることを気にする様子も無く夢中で励む姿は、単行本第1巻の巻末に収録された第2巻の予告で怜人と恭司の言動を思い思いに評価する首脳陣の姿や、彼女たちの思惑を示唆する説明文にボディ洗いで恭司に奉仕する玲奈と水着姿の侍女たち2人の姿を絡めながら、取り上げられている[単 43]。
- 第11話ではメイティング済みの女性たちの顔写真に1人も確認できないが、第52話では腹の目立ち始めた女性たちが恭司と個別に撮影した写真に、ポニーアップの女性とうかがえる女性のものも並んでいる[話 20]。
- 恭司に奉仕する水着姿の侍女たち2人
- 第8話で自室にてMKウイルスを研究していた怜人が休憩に入る少し前の17時過ぎ、自室の浴室の入浴用椅子にてくつろぐ恭司に寄り添いながら、彼とのメイティングに備えてチューブトップ姿の玲奈と共にボディ洗いで奉仕する、マイクロビキニ姿とスリングショット姿[注 78]の侍女たち2人[話 54]。前者は黒髪のアップヘアと後者を上回る巨乳[注 79]、後者は茶髪のロングヘア[話 54]がそれぞれ特徴。本名は不明。
- 第8話では恭司の右腕を担当する前者が別の刺激を欲しがる彼にディープキスで応えてみせたうえ、恭司の左腕を担当する後者もディープキスを望んだことから、調子に乗った彼がその場での4Pを提案し、予定を乱せば寧々子に叱られることを懸念しながら恥じらう玲奈をディープキスで蕩けさせ、4Pを了承させる[話 54]。2人も玲奈と同じく驚いて赤面していたものの、寧々子の見つめる監視カメラの画面では、恭司の正面から身を任せて嬌声を上げる玲奈に続こうと、左右から身を任せる[注 80]姿が描かれている[話 54][注 81]。
- その後、第11話ではメイティング済みの女性たちの顔写真に、前者のものも並んでいる[話 21]。また、第21話では恭司の子を受胎した全裸の女性たちが怜人のモノローグと共に描かれたコマに、左手を腹に添えた前者とうかがえる女性も並んでいる[話 26]。さらに、第52話では腹の目立ち始めた女性たちが恭司と個別に撮影した写真に、前者とうかがえる女性のものも並んでいる[話 20]。
- なお、前者が恭司とディープキスに耽るシーンは、連載時の第15話の本編終了後に掲載された単行本第2巻の広告でも取り上げられている[24]。
- 恭司のために初めて用意された女性たち
- 「火野恭司の華麗なる一日」で、恭司が寧々子との初対面を果たした当時、彼女による手配で恭司のために初めて用意された、全裸の美女たち[話 29]。寧々子がコールドスリープから目覚めた恭司をメイティング施設へ案内し、当時はまだ現状を受け入れられない心境にあった彼に「あなたのものです」と紹介した見開きページに確認できるだけでも12人、その他のページにも数人ずつといった数十人が、全裸や立場ゆえの恥じらいを見せながら(あるいは色目を使いながら)長い廊下の左右にそれぞれ立ち並び、恭司とのメイティングを待ち望んでいる[話 29]。
- 信じがたい光景に驚愕している恭司の傍に寧々子が跪き、「遠慮する必要はございません」と鼓舞しながら「地球を救うために」という大義名分や女性たち50億人の存在を印象付けてメイティングを要請したうえ、地球上で活動できる男性は恭司を含めて5人のみという重大な情報を明かしたことや、玲奈ら数十人の美女たちと日々メイティングに励む「種馬」としての生活を受け入れた恭司がモノローグと共に玲奈やウェーブヘアの侍女との同衾から目覚める時点で数か月が経過していることから、当初の数十人にはゆかりが含まれているうえ、さらなる大人数が寧々子によってすでに手配されており、本編第11話での成果につながったことが示唆されている[話 29]。
- なお、見開きページに立ち並ぶ12人のうち表情も明確に描かれた9人は、『週末のハーレム』でもステージの左右に分割される形で取り上げられている[85]。
- 11時の「趣味の時間」に恭司と3Pでのメイティングに励む女性たち2人
- 「火野恭司の華麗なる一日」で、医務室にて10時の「健康診断」を終えた恭司が、11時の「趣味の時間」にヘッドボードが楕円形の寝室に置かれたダブルベッドにて3Pでのメイティングに励む、全裸の美女たち2人[話 29]。本名は不明。
- 2時間前まで玲奈やウェーブヘアの侍女が恭司と同衾していたそこでシーツを乱れさせながら、ウェーブのかかったリップラインボブの女性はバスローブ姿の彼の左側から身を任せて左手で左肩を抱かれながら露出している胸板へのキス、ストレートロングのポニーテールの女性は右側から身を任せて右手で腰を抱かれながらディープキスを行なうなど、それぞれ午前中から夢中で励む姿が描かれている[話 29]。しかし、「種馬」としての生活を数か月は経た現在の恭司にとって、もはやこの程度の内容は子作りというよりもいちゃつきでしかないことが時間名やモノローグから示唆されているほか、彼がその後に寧々子や玲奈と摂った12時の「昼食」では美女たちに囲まれた日々を「言う事なし」「少し飽きてきちゃったけど」と評し、玲奈に「贅沢な悩みですね」と微笑まれる一方で寧々子が一計を案じることにつながっている[話 29]。
- 後にセーフハウスにて寧々子が恭司に専属担当官として尽くしてきた苦労を述べた際には、3Pでのメイティングは彼が気分でローテーションを変えたためでもあることが、当時の回想と合わせて明かされている[話 43]。
- リカ
- 「火野恭司の華麗なる一日」で、メイティングに飽きを覚え始めた当時の恭司の前に現れたシニヨンヘアの美女[話 29]。苗字は不明。2040年時点ではパスタ店で働いており、フリーター当時の恭司のことを「
君 ()」付けで呼ぶ親密な先輩にして彼の憧れの存在でもあったが、2045年現在ではメイティング施設で働いていたことから恭司と再会し、彼のメイティング候補となっている[話 29]。 - 恭司や寧々子との夕食では、同席したツインテールの少女と反発し合いながら同じく今日が排卵日であることを明かし、今夜の相手に自分を選ばなければメイティング希望を取り下げる旨を挙げ、彼に迫る[話 29]。両方が招かれた寝室でも同様に反発し合いながら恭司に抗議するが、かつて自分の贈った言葉「自分を大事にしなさい」に沿って欲望を素直に明かす彼に動揺しながら惹かれ、3Pでのメイティングに励む[話 29][注 82]。数日後、恭司に再会した際には、3Pも含めてそれらが寧々子の案じた一計によるものだったことが、ツインテールの少女と微笑み合いながら彼らを見送る姿や、掲載時の柱コメントから示唆されている[話 29]。
- その後は本編第25話に登場し、玲奈やツインテールの少女と共に下着姿でバスローブ姿の恭司に奉仕していたところ、相変わらず旧知ゆえの親密さで接したことがきっかけとなり、欲情した彼女たちと共に4Pでのメイティングに励む[話 15][注 73]。第34話ではまひるとの会食で空回りする恭司の姿に幻滅して食事中の皿を下げた後、怜人の話題で玲奈やツインテールの少女と話し込むほか、食事のおかわりに勤しむ美来への対応に追われる[話 9]。
- UW世界本部による日本支部への介入でメイティングが中止された後、第53話では玲奈やツインテールの少女ら他の候補たちと共に大浴場にて入浴中の姿を、翔太と花蓮からマジックミラー越しに眺められる[話 11]。
- 後にセーフハウスにて寧々子が恭司に専属担当官として尽くしてきた苦労を述べた際には、彼が受胎させた女性たち全員の家族まで面倒を見ようとしていたうえにツインテールの少女と共に励んだ3Pでのメイティングが回想されていることから、自分の家族は存命中であることが示唆されている[話 43]。まもなく、恭司の死を知った後には、寧々子のもとでツインテールの少女と共にアサルトライフルを手にした姿が描かれている[話 23]。
- ツインテールの少女
- 「火野恭司の華麗なる一日」で、健康維持のためのテニスに励む恭司の相手を経て混浴でディープキスやボディ洗いを担当した、金髪のツインテールかつ金眼の美少女[話 29]。寧々子・玲奈・リカを上回る巨乳を持つ[注 83]ことが、扉ページで彼女たちと並ぶ下着姿[話 29][単 47]のほか、本編第25話で玲奈やリカと並んで恭司に愛撫される姿[話 15]から確認できる。本名は不明。
- リカとの反発を経て共に恭司の寝室へ招かれた際には動揺し、彼女のことを「オバサン」と酷評するが、恭司に抱き寄せられて鎮静も兼ねたディープキスで蕩けさせられる姿は、彼がメイティングへの欲望を素直に明かしたこともあり、リカを欲情させて3Pを了承させる[話 29]。ベッドにてリカと共に乱れる姿[注 82]は恭司を激しく興奮させており、彼がメイティングへの意欲を取り戻すきっかけとなったことが、数日後の再会時に恭司が寧々子に明かす台詞から示唆されている[話 29]。
- その後は本編第25話に登場し、玲奈やリカと共に下着姿でバスローブ姿の恭司に奉仕していたところ、リカに対抗心を燃やして彼に抱きつきながら飲み物を口移しで与える[話 15]。そのままディープキスに移行して蕩ける姿は玲奈を欲情させて加わらせ、彼女に続いて恭司に身を任せたリカと共に4Pでのメイティングに励む[話 15][注 73]。第34話ではまひるとの会食で空回りする恭司の姿を眺めながら怜人の話題で玲奈やリカと話し込み、まだ受胎していないことを愚痴りながら恭司への幻滅や怜人への乗り換えを口にしてリカにたしなめられるほか、食事のおかわりに勤しむ美来を見て呆れる[話 9]。
- UW世界本部による日本支部への介入でメイティングが中止された後、第53話では玲奈やリカら他の候補たちと共に大浴場にて入浴中の姿を、翔太と花蓮からマジックミラー越しに眺められる[話 11]。
- 後にセーフハウスにて寧々子が恭司に専属担当官として尽くしてきた苦労を述べた際には、彼が受胎させた女性たち全員の家族まで面倒を見ようとしていたうえにリカと共に励んだ3Pでのメイティングが回想されていることから、自分の家族は存命中であることが示唆されている[話 43]。まもなく、恭司の死を知った後には、寧々子のもとでリカと共にアサルトライフルを手にした姿が描かれている[話 23]。
- 恭司とソフトSM調の4Pでメイティングに励んだ女性たち2人
- まひるとの会食で空回りする恭司の姿に幻滅したリカとツインテールの少女に代わる形で、それからまもなく彼の自室のベッドにて鎖付きの首輪を着けた玲奈を交えながらメイティングに励んだ、ボールギャグを着けたショートウェーブヘアの女性と目隠しを着けたロングヘアの女性[話 9]。本名は不明。
- 事後に佇む恭司の位置から見て、ショートウェーブヘアの女性が中央にうつ伏せ、ロングヘアの女性が左側に仰向け、そして鎖付きの首輪姿の玲奈が右側に仰向けでそれぞれ横たわっていることや、余韻に浸りながら行為の激しさを評する玲奈の台詞と合わせ、ソフトSM調の4Pを行なっていたことが示唆されている[話 9]。まもなく、浴室にてまひるへの思いを抱えたままシャワーを浴びていた恭司は後から入室してきた玲奈に抱きつかれ、心配する彼女を改めて抱き締める[話 9]。その後、ショートウェーブヘアの女性は第53話にも登場しており、玲奈・リカ・ツインテールの少女ら他の候補たちと共に大浴場にて入浴中の姿を、翔太と花蓮からマジックミラー越しに眺められる[話 11]。
- クロエに「気の毒」と評された女性たち3人
- UW世界本部によるUW日本支部への介入でメイティングが中止された後、マリアと麗亜を叱責したクロエが怜人との会話中に恭司を挙げる際に描かれた、4Pでのメイティングに励む美女たち3人[話 53]。第7話に登場した、恭司の初めての4Pでメイティングに励む美女たち3人とは別人。本名は不明。
- 1人は恭司の背後から、もう1人は左側からそれぞれ身を任せているほか、さらにもう1人は右側から身を任せて右乳房を愛撫されている[話 53]。3人とも全裸かつ嬉しそうな表情で励む姿は、これまで励み続けてきた候補たちも含めてクロエに「気の毒」と評されたうえ、同じく励んで候補たちを受胎させてきた恭司の姿は、「半強制的」と酷評されている[話 53]。そういった評価に怜人は「でも火野さんも望まない女性とはしてないんじゃ…」と反論しているが、クロエは答えず会話を打ち切り、その場を立ち去っている[話 53]。
翔太のメイティング候補たち
翔太のメイティング候補として、集められた女性たち。コールドスリープに入った時点で高校生だった翔太の環境を考慮し、彼の通っていた慶門市立西高等学校ごと用意された[話 21][話 66]。怜人の世界宣言以前に外界から隔離されたため、それ以降のことは何も知らないまま翔太を世界で唯一の男性であると思い込まされた[話 65]うえ、UW日本支部による生活保障を経て生じる人生序列を盾として彼の争奪を花蓮に煽られた際には、翔太の夫人たちとなって人生の優位に立つ将来像を意識するなど、2045年現在の日本は一夫多妻制を基盤とした極端な格差社会であると思い込まされている[話 72]。
柚希ら教職員たち以外は女子生徒たちが大半を占めており、普段は翔太の級友として授業を受けている[話 61]。
最初にメイティングを果たした柚希と同様、女子生徒たちは当初から翔太への興味が高かったためもあり、教室で花蓮がメイティングの詳細を明かした際には、驚愕する彼の目の前で女子生徒たちが起立し、欲情しながら制服を脱いでいくという事態に至る[話 66]。その後、翔太が花蓮のさまざまな手段によって現状に慣れていくに伴い、メイティングが叶う者は独占欲から彼を巡っての対立に花蓮の煽りも加わって恭司の候補たちに迫る勢いで増え続け[話 71]、彼女たちと同様のセックスに最適な環境(ベッドや浴室)でのグループセックスはおろか、授業時間の内外や校内の場所、果ては人目を気にせずセックスに励むという事態にまで至る[話 76]。学生生活よりもメイティングを優先し、翔太を共有する友人にしてライバル同士であることを自負するその様子は、校舎屋上での強要に恥辱の涙を流す汐音の姿を見て疑問に思う女子生徒たち[話 71]と合わせ、校内の狂態の象徴となっている[話 8]。そういった展開を経た第39話のサブタイトル「2045年の金瓶梅」は明代の小説『金瓶梅』にちなんでおり、男性への欲望にまみれた人生を経てその報いを受ける主要な女性たち3人(潘金蓮、李瓶児、龐春梅)に春歌・奈都・晶を例えたものとなっている[話 73]。
メイティング施設へ避難した後にはその立地ゆえに授業が中止されたため、クロエとの取引を経て再開されたメイティングは避難完了までの数日間の禁欲や成長促進器による翔太の変貌という理由も重なり、さらに存分な内容で行なわれている[話 19][話 20]。ただし、男児の誕生を拒絶するUW世界本部への対処から、候補たちにはホルモンバランスを調整して胎児の性別を女性に固定する薬品の注射という「処置」が翔太と花蓮による思惑のもとで行なわれているうえ、彼女曰く「アメリカの男女産み分けの最新の研究成果」も用いられている[話 20][注 84]。
なお、汐音は春歌・奈都・晶との4Pに励む翔太の姿を見せてから彼に再会させる[話 70][話 8]、エリカは翔太による復讐や彼への隷属を経験させてから改めて対面させる[話 72][話 75][話 76][話 77]など、それぞれ受胎させることは二の次として例外的に用意されている。また、受胎した者たちは「研究所」に収容されていることが当初は示唆されていた[話 71]が、世界本部による日本支部への介入後にはクロエたちを疑った花蓮によって一部の者は情報を改竄され、難民向けの病院へ改めて収容されている[話 41]。
羽生柚希 ()- 声 - 生天目仁美[13] / 未登場
- 年齢:?? / 身長:167cm / スリーサイズ:94(Hカップ)-56-85[注 85]
- 細いフレームの眼鏡と黒いロングヘア[話 63]、高めの背丈をより高く見せるハイヒール(第19話まで)[話 66]と落ち着いた印象に見せるフラットシューズ(第26話のみ)[話 52]、そしてブラウスを押し上げる巨乳[話 63]が特徴の美女。2040年時点では担任教師兼吹奏楽部顧問[単 48]としての立場から翔太を心配し、まっすぐに勇気づけようとするうえ、教え子たちに「ゆず先生」と愛称で慕われていたが、翔太以外の教え子たちには軽く見られる立場でもあった[話 63][話 62]。
- 2045年現在でも前述の美貌や立場は健在である一方、2040年時点から一転してセックスに手慣れて久しい様子が散見される[話 64][話 65][話 17]。音楽室にて翔太との再会に感涙した際には彼へ「ご褒美」を与えるよう花蓮に薦められ、動揺しながら翔太を夜の自室へ招いている[話 61]が、彼が訪れた際には平然と風呂上がりの薄着姿で応じており、ベッドにて再会までの5年間のことを語ると、「病気に勝ったご褒美」と称して翔太を優しく押し倒して全裸になり、初めてのメイティングに励む[話 64](このシーンに相当するボイスドラマ版のepisode.3[2/2]では、翔太のモノローグに被せる形でMKウイルス発生当時の出来事を語る柚希の台詞が追加されている[88])[注 86]。また、翌日にも額を負傷した翔太に音楽室にて「痛くなくなるおまじない」と称した額へのキス[注 87]を行なうと、これをきっかけにして乳首を吸わせる[話 65][注 88]など積極的となり、それ以降は1週間に渡って昼夜を問わず校内や自室にてさらなるメイティングに励む[話 17][注 89]。その後は仕事や体調を理由として翔太に会わなくなるが、それは彼を奈都ら教え子たちともメイティングに励ませようと目論む花蓮の指示による不本意な拒否だったため、後に再会した翔太の前から駆け去る際には悲涙を浮かべている[話 66]。
- 怜人たちが慶門市を発つ直前には、まとめた荷物と共に花蓮に引率され、校舎から立ち去っている[話 52]。真相を知らない翔太には花蓮から「ご家族の事情で転任」と報告された[話 8]うえ、立ち去ったのは受胎の確認を経て「研究所」へ収容されたためであることが、汐音が翔太とのメイティングに至った後における花蓮と民生長官の会話から示唆されている[話 71]。しかし、UW世界本部によるUW日本支部への介入後には、クロエたちを疑った花蓮によって情報を改竄され、難民向けの病院の個室へ改めて収容された結果、彼女によって翔太が案内されてきた際には男児を出産間近な姿となっており[話 41][注 90]、急成長後の翔太の姿に驚愕するも再会に感涙し[話 41]、自分と我が子を守ることを懇願する[話 42]。
柊春歌 ()- 年齢:?? / 身長:157cm / スリーサイズ:78(Bカップ)-54-76[注 91]
- ツインテールをまとめたシニヨン[話 61]が特徴の女子生徒。Q'sのちなみのことを「ちな」と呼び、初対面からまもない翔太のことを「土井ちん」と呼ぶ自分のことも名で呼ばせてアニメ主題歌の話題で盛り上がるなど早々に打ち解けている[話 65]が、そういった態度が災いして周囲が見えなくなってしまうこともある[単 48]。バランスの取れたプロポーションのうち、奈都や晶よりも小さい胸の大きさを気にしている[単 48]。
- 当初、教室では翔太の前の席だったため、授業中には彼が透けブラを目の当たりにし、動揺している[話 61]。また、「1週間翔太様と同じ部屋で過ごす権利」を賭けた競泳の速さは、晶に「もう少しで負けそうだった」と言わしめている[話 17]。
- 胸板や腹には中学生当時に遭ったいじめによる痣がいくつも残っており[注 92]、用務員室にて見せたそれが翔太にさらなる親近感を覚えさせたことから、奈都に続いて彼と結ばれる[話 68][注 93]。こうして翔太への独占欲をたぎらせ、呼称も「翔ちん」に変えた後の保健室では、奈都と晶の目の前で彼の痣へキスによる愛撫を行ない、4Pでのメイティングの口火を切る[話 70][注 94]。その後のプールでは奈都と晶に出し抜かれる形でメイティングが叶わなかった[話 74]ものの、それ以降も欲情のままグループセックスで励む姿は散見されており、共同浴場では奈都や晶と共に4P[話 76][注 95]、その直後に律香を加えての5P[話 76][注 96]、教室では奈都・晶・葉句露・小雪と共に6P[話 76][注 97]でのメイティングにそれぞれ励む。
- メイティング施設へ避難した後には怜人たちナンバーズ4人やマリアら花蓮以外の専属担当官たちの存在を知る[話 30]が、花蓮による管理下で翔太の子を欲する心境はまったく揺らいでおらず、翔太の自室にて奈都や晶と共に4Pでのメイティングに励む[話 19][注 98]。また、その後日には奈都・晶・律香・葉句露・小雪・兎水と共にメイド服姿で翔太の自室を訪れ、8Pでのメイティングに励む[話 41][注 99]。
一条奈都 ()- 年齢:?? / 身長:160cm / スリーサイズ:87(Eカップ)-60-86[注 100]
- カチューシャを着けたセミロングヘア[話 61]が特徴の女子生徒。富裕層の歴史ある古い家の令嬢であり、着替えすら単独ではできず、就寝時に添い寝を必要とする(本人の台詞から、実家では家政婦に、女子寮では相部屋の女子にそれぞれ世話されていたことが示唆されている)[単 57]。本来は高校卒業後に父の事業のため、家の決めた20歳年上の許婚と結婚させられる予定だった[話 67]。尻の上部には幼少時に負った傷痕が残っている[話 67]が、それが判明した以降は描かれていない。
- 教室での当初の席は翔太の右隣であり、授業中に彼と視線が合った際には赤面しながら微笑む[話 61]、休み時間には自分との会話を止めて春歌とQ'sの話題で盛り上がる翔太に立腹する[話 65]、彼の自室のベッドにて結ばれた翌朝には交代日への切なさを吐露する[話 66]、メイティングを強行する晶とそれに応じる翔太の様子を体育用具室のドア越しに聞いた際には不穏な表情で爪を噛む[話 69]など、彼への意識や独占欲は強い。
- 競泳の速さは晶を上回り、前述の権利を勝ち取ったその夜に翔太の自室を訪れる[話 17]。着替えや添い寝の件は翔太を動揺させるが、添い寝中に好意を告白して結ばれた[話 67][注 101]うえ、前述の晶の強行を経て翌日の保健室では、春歌に愛撫される翔太の姿に欲情して自分も制服を脱ぎ、彼女や晶と共に4Pでのメイティングに励む[話 70][注 94]。それ以降も、欲情のまま誰よりもグループセックスに積極的となる姿が散見されており、プールでは晶と共に3P[話 74][注 102]、共同浴場では春歌や晶と共に4P[話 76][注 95]、その直後に律香を加えての5P[話 76][注 96]、教室では春歌・晶・葉句露・小雪と共に6P[話 76][注 97]でのメイティングにそれぞれ励む。
- メイティング施設へ避難した後には怜人たちナンバーズ4人やマリアら花蓮以外の専属担当官たちの存在を知る[話 30]が、花蓮による管理下で翔太の子を欲する心境はまったく揺らいでおらず、翔太の自室にて春歌や晶と共に4Pでのメイティングに励む[話 19][注 98]。また、その後日には春歌・晶・律香・葉句露・小雪・兎水と共にメイド服姿で翔太の自室を訪れ、8Pでのメイティングに励む[話 41][注 99]。
東堂晶 ()- 声 - 不明 / 三宅麻理恵[14]
- 年齢:?? / 身長:175cm / スリーサイズ:92(Gカップ)-58-90[注 103]
- 黒髪のポニーテール[話 64]が特徴の女子生徒。バレーボール部のエースで、高身長かつ巨乳という体格や照れ屋かつ負けず嫌いな性格に反し、感情を表に出すことがあまり得意ではないため、傍目には沈着冷静な言動が人気の的となっている[単 57]。
- 翔太が柚希と結ばれた翌日、翔太を意識してちふゆのバレーボール対決を受けるが、彼女のレシーブの失敗によって翔太が額を負傷したため、彼に土下座して涙ぐみながら謝罪する[話 65]。その後、春歌に競泳で勝つもちふゆには翔太の目の前でスクール水着から乳房を露出させられ、赤面しながら彼女をプールへ放り込んでいる[話 17]。
- 奈都に続いて翔太と結ばれると信じて1週間待ち続けるが、彼の動揺とそれによるメイティングの中断を知った花蓮がゲームをくじ引きでやり直し、律香を差し向けたために呆然となる[話 68]。しかし、後日の夜には寮外にて理性の緩んだ翔太の一言に応じて体操着から露出させた乳房を触らせたことが高じて欲情を抑えきれなくなり、翌日の体育用具室にて彼を拘束してメイティングを強行した[話 69][注 104]うえ、我に返って深謝した翌々日にも保健室にて春歌に愛撫される翔太の姿に欲情して制服を脱ぎ、彼女や奈都と共に4Pでのメイティングに励む[話 70][注 94]。欲情のままグループセックスで励む姿はその後も散見されており、プールでは奈都と共に3P[話 74][注 102]、共同浴場では春歌や奈都と共に4P[話 76][注 95]、その直後に律香を加えての5P[話 76][注 96]、教室では春歌・奈都・葉句露・小雪と共に6P[話 76][注 97]でのメイティングにそれぞれ励む。
- メイティング施設へ避難した後には怜人たちナンバーズ4人やマリアら花蓮以外の専属担当官たちの存在を知る[話 30]が、花蓮による管理下で翔太の子を欲する心境はまったく揺らいでおらず、翔太の自室にて春歌や奈都と共に4Pでのメイティングに励む[話 19][注 98]。その後日、恭司の最初の子が男児であるという「噂」を聞きつけた際には、体育館にて翔太の目の前で体操着を肌蹴させ、欲情のまま彼の子を欲して[話 59][注 105]メイティングに励んだ[注 106]後、シャワー室での後戯中に翔太からとある依頼(後にイザナミへの伝言役だったことが判明[話 23])を受ける[話 57]。また、その後日には春歌・奈都・律香・葉句露・小雪・兎水と共にメイド服姿で翔太の自室を訪れ、8Pでのメイティングに励む[話 41][注 99]。恭司がクロエによる狙撃で最期を迎える際には、イザナミへの伝言役を果たして彼女たちと同様の姿で翔太のもとへ帰還する[話 23]。
- 前述の設定や作中での描写から読者人気が高く、本作の公式サイトにて行なわれた人気投票の第1回・第2回では第1位となっている[95]。後者の褒賞として単行本第10巻巻末に描き下ろされた短編「人気投票第1位記念! 東堂晶 特別描き下ろしメイティング」では、慶門市立西高等学校が健在だった当時、教室移動の直前に見ていた淫夢にて浴衣姿で翔太たちとのメイティングに励み、動揺する姿が描かれている[話 79]ほか、現実世界の2020年2月16日には第10巻を手にしての宣伝を春歌・奈都・ちふゆに翔太への抜け駆けとして責められた後、春歌や奈都と共に乳房を露出させた下着姿で夜の4Pでのメイティングに臨むイラストが描かれている[96][注 107]。
黒田・レイン・ちふゆ ()- 年齢:?? / 身長:147cm / スリーサイズ:??(Aカップ)[注 108]
- 丸顔にショートヘア[話 64]が特徴の女子生徒で、マリアの妹[話 30]。急成長前の翔太よりも低身長かつ小柄の幼児体形[話 8]で、走り幅跳びの際に鼻を強打して鼻血を出すなど運動神経はいまいちだが、頭脳についてはUW日本支部に見出されて飛び級で入学した全教科トップの成績を誇るハーフであり、強い自尊心から高圧的な男言葉で喋る[話 64][単 57]。
- 晶には極端な体格差からも露骨な対抗心を持っており、何にでもすぐ首を突っ込む負けず嫌いかつ悪戯好きである[話 17]。特に競泳については、「ライン川のトビウオ」を自称するも晶に「川にトビウオはいないんじゃない?」と一蹴されるうえ、放り込まれたプールの底に足がつかない深さで溺れかける[話 17]、翔太の当番を賭けた競泳を開始する際に飛び込みで腹を打って溺れかける[話 74]など、水泳自体が不得意である様子が散見される。また、幼児体形かつ年下である自分のことをメイティング候補としては見ていない翔太を、自分で開発した薬を用いて振り向かせようと躍起になっており、彼とのメイティングに備えて自分の身体も成長させようと成長促進器に入りたがっている[話 8]。
- メイティング施設へ避難した後には怜人たちナンバーズ4人やマリアら花蓮以外の専属担当官たちの存在を知る[話 30]が、花蓮による管理下で翔太の子を欲する心境はまったく揺らいでおらず、一室にて春歌・奈都・晶と共に待機中にマリアとの再会が叶って喜んだ結果、春歌・奈都・晶への高圧的な態度やメイティングへの無配慮の意欲をマリアにたしなめられている[話 30]。
- 「天才少女の巨乳への道」や「天才少女の欲望感知マシン」では、花蓮に調達してもらった材料で巨大扇風機や眼鏡型欲望感知マシンを組み立てる姿、そしてそれらの顛末が描かれている[99][100]。また、「人気投票第1位記念! 東堂晶 特別描き下ろしメイティング」では、慶門市立西高等学校が健在だった当時、淫夢から目覚めた晶の動揺を看破して指摘し、彼女に無言で頬をつねられる姿が描かれている[話 79]。
柳律香 ()- 日焼けした肌に明るいウェーブヘア、派手なネイルチップや下着[話 68]が特徴の女子生徒。
- 花蓮のくじ引きを経て、奈都に続くメイティング候補として翔太へ差し向けられる[話 68]。軽薄な口調で翔太を動揺させたうえ、男子トイレに入った彼のもとへ踏み込んで押し倒し、平然と女子用制服を脱ぎながらメイティングを迫ったため、高松たち4人にいじめられた当時を思い出した翔太はたまらず逃げ出し、その光景は花蓮に天を仰がせる[話 68]。用務員室で春歌と結ばれた後の翔太が彼女を連れて自室へ戻った夜には、待ち伏せていた室内にて彼らの肉体関係を看破したうえ、平然と下着姿になって翔太にメイティングを迫ったことから、春歌との掴み合いの喧嘩に発展する[話 69]が、花蓮が回転率を上げようと翔太の世話に日替わりの当番制を導入したことから、教室で彼とのディープキスだけは叶う[話 70]。
- やがて、翔太との校内敷地一周の肝試しを花蓮に命じられた際には、幽霊の類を怖がるあまり野良猫の出現に腰を抜かして亡兄への思いを明かしたことがきっかけとなり、かつて高松とエリカが青姦に耽っていた茂みにて翔太と結ばれる[話 78][注 109]。その後は春歌とも打ち解けたうえ、翔太の当番を賭けた競泳に春歌・ちふゆ・小雪と共に参加する[話 74]が、それに際して彼と奈都が自分の話題で談笑していたことから焦り、後日には共同浴場にて翔太との4Pを終えてまもない春歌・奈都・晶のもとへ乱入して自分の思いを伝え、彼女たち3人と共に5Pでのメイティングに励む[話 76][注 96]。また、その後日には春歌・奈都・晶・葉句露・小雪・兎水と共にメイド服姿で翔太の自室を訪れ、8Pでのメイティングに励む[話 41][注 99]。
- 黒いロングヘアの女子生徒
- 黒いロングヘア[話 61]が特徴の女子生徒。本名は不明。
- 翔太の「転入」当初はクラスの右前の席に座っていた[話 61][話 66]が、花蓮が日替わりの当番制を導入した結果、第30話では彼の当番が叶って右隣の席に座っている[話 8]。柚希の「転任」を知らされて自暴自棄となっていた翔太からの突然のディープキスを受け入れた後、級友たちの可愛さに改めて気づいた彼から花蓮への提案を経て、当夜に翔太の自室へ招かれてメイティングに励む[話 8]。靴下以外をすべて脱ぎ捨てて正常位で結合しながら翔太の腰使いに喘ぐ姿は、それを淡々と見つめる彼に校内の狂態と同調した自分の変容を、自覚させている[話 8]。その後、第37話では女子更衣室にて翔太の制服を脱がせようとする面々の1人として、上半身裸の姿で彼に迫っている[話 78]。
- なお、翔太とのメイティングに至った汐音が民生長官に「6人目」と称されている[話 71]ことから、この女子生徒は柚希・奈都・春歌・晶に続く5人目としてナンバリングされている模様。また、連載時からメイティング中の男性の身体を含める構図で結合しながら腰使いをうかがえる姿や、女性がそれに合わせて嬌声を上げる姿が描かれたのは、この女子生徒が初めてである。その後、翔太のメイティングの際には同様の描写が散見されるようになっている。
星野汐音 ()- 一部を編み込んだポニーアップ[話 63]が特徴の美女。慶門市出身[話 37]。2040年時点では翔太の級友の1人であり、男子生徒たちの注目を浴びていたが、翔太のいじめられていた姿を見ても淡々と哀れむ[話 63]か、その場にて気にも留めず食事する[話 8]ほど無関心だった。また、コールドスリープによる休学の挨拶中の翔太を無視して芸能事務所へ向かうなど、タレントの卵として活動中でもあった[話 62]。
- 2045年現在では5年分成長した23歳の姿で花蓮のもとに控えており、彼女の見せた監視カメラの映像で春歌・奈都・晶との4Pに励む翔太の姿を赤面しながら見つめた[話 70]後、彼のクラスへの「転入」という形で翔太と再会する[話 8]。男性の死滅や芸能人需要の激減によってタレントになり損ねており、翔太を介してUW日本支部による後ろ盾を得ようと接するが、彼への愛情をまったく持っていないことから翔太だけでなく奈都や晶にも蔑視されたうえ、本気度を試そうという花蓮にスカートを穿かずの登校、下着姿での登校、そして翔太の当番を命じられる[話 71]。さらには、下着姿のまま翔太に教室にてディープキスを強要されたうえで昼休みの校舎屋上へ呼び出され、年下の「同級生」たちの視線に晒されながら命じられた日本支部への口添えを交換条件としてのメイティングでは、どこかの室内にて励むことになると思っていた予想を裏切られたうえ、かつての復讐でもあることを悟って愕然となった後、彼に乳房を触られただけでへたり込むという反応から処女を守り通していたことを悟られ、全裸で身を任せて恥辱の涙を流す[話 71][注 110]。
- その後、翔太が荒淫の限りを尽くすようになっても約束を守らない花蓮にさらなる不審を抱くようになり、ついには東京への脱出を図ったところを警備員たちによって花蓮のもとへ連れ戻されるが、日々メイティングに励むようになった面々と違って理性を保っており、慶門市立西高等学校を用意したことの真の目的を質問する、翔太をメイティングに没頭させる手段の異常さを指摘するなど、彼女の真意が子作りの推進や人類の救済とは別にあることを察する[話 76]。
- 翔太たちのメイティング施設への避難後も彼らに連行されており、結果的に上京こそ叶ったものの日本支部にて首藤による国民向けテレビドラマ『ボヴァリー夫人』の面接をドレス姿で受け、翔太による「最終面接」という名目のメイティングに改めて約束(交換条件)を挙げながら下着姿で励まされる[話 37][注 111]。
葉句露 ()- セミロングヘアや眼鏡[話 66]が特徴の女子生徒。苗字は不明。他人の姓に「氏」をつけて呼ぶうえ、小難しい口調で喋る毒舌家であり、紙の書籍の人文科学を好む現実主義者でもある[話 78]。寮では小雪と同室[話 73]。
- 第19話で黒いロングヘアの女子生徒の左隣にて級友たちと同じく制服を脱ぐ姿が描かれた[話 66]後、第37話で小雪と共に水泳の授業を嫌って図書室へ潜み、スクール水着姿で読書に耽っていたところ、女子更衣室から逃げ出してきた翔太と出くわす[話 78]。
- 花蓮に翔太の争奪を煽られた後、夜の自室のベッドにてTシャツとパンティーだけの姿でくつろいでいたところ、彼を招き入れてきた小雪に動揺して激怒するも彼女の行為そのものは黙認したうえ、氷を口に含みながらのディープキスを目の当たりにしたことから、促されるまま自分も欲情して加わったうえで共にパンティー姿となり、翔太と3Pでのメイティングに励む[話 73][注 112]。その後日には、荒淫の限りを尽くすようになった翔太と図書室にてメイティングに励んだ[話 76]うえ、教室では春歌・奈都・晶・小雪と共に6Pでのメイティングに励む[話 76][注 97]。また、その後日には春歌・奈都・晶・律香・小雪・兎水と共にメイド服姿で翔太の自室を訪れ、8Pでのメイティングに励む[話 41][注 99]。
小雪 ()- ショートポニー[話 66]や柔軟性の高い身体[話 78]が特徴の女子生徒。苗字は不明。翔太のことを「翔やん」と呼ぶ新体操部部員で、葉句露と同じく紙の書籍の小説や芸術を好むが、そのために彼女からは「破滅主義者」と酷評されている[話 78]。寮では葉句露と同室[話 73]。
- 第19話で黒いロングヘアの女子生徒の背後にて級友たちと同じく制服を脱ぐ姿が描かれた[話 66]後、第37話で葉句露と共に水泳の授業を嫌って図書室へ潜み、スクール水着姿で読書に耽っていたところ、女子更衣室から逃げ出してきた翔太と出くわす[話 78]。
- 花蓮に翔太の争奪を煽られた後、彼の当番が叶った朝には授業の開始直前までディープキスに耽って級友たちの反感を買う一方、放課後には翔太にレオタード姿での部活を見学させ、彼を夜の自室へ招く[話 73]。キャミソールとホットパンツだけの姿で翔太を出迎えた後、氷を口に含みながらのディープキスを経て葉句露と共に欲情のままパンティー姿となり、彼と3Pでのメイティングに励む[話 73][注 112]。その後日には、荒淫の限りを尽くすようになった翔太と教室にて、春歌・奈都・晶・葉句露と共に6Pでのメイティングに励む[話 76][注 97]。また、その後日には春歌・奈都・晶・律香・葉句露・兎水と共にメイド服姿で翔太の自室を訪れ、8Pでのメイティングに励む[話 41][注 99]。
- なお、第19話で制服を脱いだ際には臍ピアスを着けている[話 66]が、その後の話では着けている様子は見られない。
杉山兎水 ()- ツインテールの髪型と幼児体形[話 75]が特徴の女子生徒。まだ1年生にして、フルートのコンクールで優勝した経験を持つ吹奏楽部部員でもある[話 75]。
- 翔太がプールにて奈都や晶との3Pでのメイティングを終えた後日、次の相手を物色しに教室を訪れた彼に選ばれ、その夜に下着姿で彼の自室を訪れる[話 75]。エリカの目の前という状況もあって恥じらいながら翔太に押し倒されてメイティングに励んだ[注 113]後、同衾する[話 75]。
- メイティング施設へ避難した後にはホルモンバランスを調整する薬品を女医に注射される最後の1人となっており、医務室にてその正体や避難後の出来事への追求を翔太にディープキスでうやむやにされながら蕩けさせられ、室内のベッドにてメイティングに励む[話 20][注 114]。また、その後日には春歌・奈都・晶・律香・葉句露・小雪と共にメイド服姿で翔太の自室を訪れ、8Pでのメイティングに励む[話 41][注 99]。
桐原理子 ()- ウェーブのかかったショートヘア[話 70]が特徴の養護教諭。保健室に常駐している[話 70][話 72]。
- 柚希や女子生徒たちと同様、翔太を世界で唯一の男性と思い込まされていることや、保健室をメイティングの場として提供していることが、手に軽傷を負った彼を手当てする際の会話から示唆されている[話 70]。また、翔太を全身スキャンする際に覗いた胸の谷間や、後の身体測定の合間に室内のベッドのシーツを直そうとして掲げたタイトスカート越しの尻に彼がそれぞれ興奮する[話 70][話 72]など、翔太にとっては性的に好みの女性でもあることが示唆されており、その後日には荒淫の限りを尽くすようになった彼と室内のベッドにてメイティングに励む[話 76]。
- 「保健室の勝負下着」では、それまでの漫画本編で不明だった姓名が明かされたほか、昼休みに自分のパンティーを女子生徒の忘れ物と偽って翔太に探索を依頼し、彼が真相にたどり着いた際には自分がノーパンであることを匂わせ、着用中のブラジャーとの「答え合わせ」と称した初めてのメイティングへ誘うといった、一計を案じる姿が描かれている[101]。
- 単行本第11巻では巻頭に柚希の下着を脱がせながらの3Pとうかがえるグラビア[単 68]が、巻末に発熱で浮かされた翔太とのメイティングを描く短編「保健室にて…」[話 88]が、それぞれ描き下ろされている。
- エリカ
- ウェーブのかかったポニーテール[話 63]が特徴の美女。苗字は不明。
- 2040年時点では翔太をいじめる高松たち不良生徒の1人であり、女子用制服の蝶ネクタイを外して着崩すなど、服装の乱れを気にしない喫煙者でもあった[話 63]。いじめの際には、男子トイレにて笑みを浮かべながら喫煙中のタバコを高松に手渡す[話 63]、校舎屋上にて彼らに蹴りを入れられる翔太を喫煙中に眺めながら嘲笑する[話 8]など、残虐な性格を覗かせている。高松とは肉体関係にもあり、休学の挨拶を終えて帰宅の途に就いた翔太に高松との学内青姦を偶然目撃された際には、激怒した彼と共に翔太を蹴り倒して侮蔑している[話 62][注 115]。
- 2045年現在では難民地区にて薬物中毒となっており、律香と結ばれた後の翔太に依頼された花蓮によって彼のもとへ鎖付き首輪につながれた制服姿で連れて来られた後、結果的に自分の得となるメイティングではなく翔太の痣を舐めさせられるという復讐に遭い、恥辱の涙を流す[話 72]。その後も翔太の自室にて粗雑に扱われながら禁断症状に苦しむが、彼に懇願して侮蔑されては治療薬を与えられる[話 75]日々を経て美貌を着目されるようになり[話 76]、イザナミによる爆破テロの際にはかばわれている[話 77]。
- 翔太たちのメイティング施設への避難後も彼らに連行されており、花蓮による指示で待機していた一室にて翔太を出迎える。花蓮に薬物中毒から脱したことを明かされたうえで翔太と共に室内へ押し込まれた後、爆破テロの件を経て現在の彼に惹かれていることをうかがわせ、まだ服用中の治療薬をかつてのように口移しで飲ませて欲しい旨を懇願したことから、彼に口腔内へ薬ごと指を差し込まれる[話 58]。薬を飲み込んだ後もそのまま口腔内を弄ばれることに恍惚となる姿が翔太を嗜虐的に興奮させた結果、ベッドへ押し倒されて彼と初めてのメイティングに励む[話 58][注 116]。
- その後は翔太に改めて覚悟を示そうと、コールドスリープ中の高松を披露したうえでその場にて靴下だけのほぼ全裸となり、カプセルに上半身を預けて翔太とメイティングに励みながら、ひそかにカプセルの開放スイッチを押す[話 18][注 117]。それと平行して絶頂を迎えるが、余韻に浸る一方でカプセル内の高松と目が合ったことからも、花蓮による教唆のもとでの行動とはいえ殺人を犯した罪悪感に震えながら涙する[話 18]。
善のメイティング候補たち
イザナミのもとで善の子を受胎しようと、一方的なメイティングに励む「村」の女性たち。UW日本支部のもとで励むメイティング候補たちとは意味合いが異なるが、便宜上からここに記述する。
- 出芽輝奈
- #出芽輝奈を参照。
- 有手美鈴
- #有手美鈴を参照。
- 安保ころん
- #安保ころんを参照。
- 兵州手亜咲美
- #兵州手亜咲美を参照。
- 保世いと
- #保世いとを参照。
- 美鈴の部下たち2人
- コールドスリープから目覚めさせられてまもない善との初めてのメイティングを望む、センターパートミディアムヘアの女性とボブヘアの女性[話 10]。本名は不明。どちらも美鈴に敬語を用いて従っていることから、彼女の部下であることがうかがえる[話 50]。
- 第46話のラストの見開きページでは美鈴の右側にて同じく全裸で順番を待っており[話 10]、彼女の次に善との初めてのメイティングを果たしたことがうかがえるほか、第54話後編では美鈴に従って飲料水や夕食を持参して善のもとへ現れ、前者は飲料水、後者は夕食をそれぞれ口移しで与えると彼の衣服をまくり上げ、前者は左側、後者は右側にそれぞれ乳首舐めを行ない、美鈴と共に4Pでのメイティングに励む[話 50]。その後、センターパートミディアムヘアの女性は第57話前編で振魂の池にて身を清めて畔へ上がってきた輝奈ら参加者たちに切ったレモンを振る舞い[話 12]、第57話後編で「祭」の「聖心祓穢」に参加した[話 12]後、第58話でボブヘアの女性と共にイザナギに貪られる面々の円陣に並んで描かれている[話 13][注 118]。
- 輝奈に続いて励む女性たち
- 岬の木のもとで善との初めてのメイティングを果たした輝奈に続き、彼に結合しようと立ち並ぶ全裸の女性たち[話 10]。第46話のラストの見開きページに確認できるだけでも輝奈の右側に美鈴や彼女の部下たち2人を含む5人、それに先駆けての「契約」の時点でも参列者たち数十人が善の子を受胎しようと、自分の順番を待ち望んでいる[話 10]。また、その場には第33話で日本海側にいる友達から聞いた「村」のことを第15地区にて立ち話の話題に挙げた[話 35]後、出奔してきたとうかがえるオールバックの女性も参列しており[話 10]、第56話では善の自室にて自分の後に指フェラを善に強制してから正常位でメイティングに励むこととなる、ウェーブのかかった黒いリップラインボブの女性を含む女性たち3人に眺められながら、騎乗位でメイティングに励む[話 83]。また、第57話後編で「祭」の「聖心祓穢」に参加した[話 12]後は第58話でイザナギに貪られる面々の円陣に並んで描かれている[話 13][注 119]。その後、第84話では怜人たちを追いつめたクロエたちのもとへ他の面々と同じくアサルトライフルを構えながら現れ、クロエたちを包囲している[話 36]。
- 第54話前編で短髪の女子生徒の話を聞いたマリアの妄想では、四肢を拘束された善に彼と同じく全裸の女性たち4人が群がり、一方的なメイティングに励む光景がイメージとして描かれている[話 50]。
安保恋子 ()- 安保ところんの娘[話 81]。2040年時点では善に土下座されている安保ところんのもとへ制服姿で現れるが、自分よりも年上ではるかに高身長の善のことを名で呼び捨てにしてころんに叱られるなどまだ幼いうえ、取引先の営業マンである彼にQ'sのライブチケットをねだるなど、公私混同のわがままな言動で懐いている[話 81]。また、善とミキの結婚式に出席した際には、彼がコールドスリープから目覚める頃に自分は18歳になっていることを想像し、善のことを欲しがっている[話 80]。
- 2045年現在では「村」の一員となっており、医療班に所属しているものの男性復帰派には参加していないことが、第55話での輝奈との会話から示唆されている[話 82]。また、美鈴と彼女の部下たち2人による4Pでのメイティングに善が励まされた翌朝、彼のもとへ現れた際には18歳らしく成長して髪型もかつてのアップではなくストレートに変更していたため、善は恋子が髪をかき上げてみせるまでは(それに先駆けて参加した儀式の際も含め)彼女であることに気づけなかった[話 50]。言動については、ミキの消息不明に取り乱しながら詰め寄ってきた善を喉元にナイフを突きつけて制止する、「聖奴隷」である善の扱い方について輝奈に意見する、善のことを「私たちの所有物」と称して彼にキスする輝奈の姿を見て「今日は恋子の番なのにーッ!」と立腹する、その夜にころんと共に善を3Pでのメイティングに励ませた[注 120]うえで事後には平然と彼のことを「私たちの性欲はけ口おじさん」と称するなど、貞操観念が崩壊してさらに過激なものとなっている[話 82]。また、その後日にもころんの目の前で精力剤を自分の右足に垂らして善に舐めさせることを嬉々として行なっている[話 83]ほか、「祭」の際には「聖心祓穢」に参加している[話 12]うえ、イザナギに貪られる面々の円陣に並んで描かれている[話 13][注 121]。
UW日本支部の関係者たち
首脳陣
UW日本支部から日本を統制している女性たち5人[話 16]。人類救済や人権尊重など一般市民の支持を集める政策のもとで沈静を図っているが、実際にはUW世界本部に代わって世界の主導権を一気に握ろうという野心のもとで結託している[話 21]。
当初はナンバーズの存在を世界本部に明かしていなかったこと、世界本部との連携を絶って日本を事実上の鎖国状態にしたこと、そして後述の傲慢な本性にもとづく言動からも確認できるように、人類救済よりも選民思想を覗かせているうえ、コールドスリープ中の男性たちの復帰よりもメイティングによる次世代の確保を優先し、「メイティング計画」を進めている[話 21][注 122]。そういった野心や本性は、怜人にMKウイルスの作成やそれによる偽旗作戦を疑われる理由となっている[話 9]ほか、朱音や護衛たち、さらには麗亜や寧々子からも見限られる理由となっている[話 34][話 32][話 20]。
メイティングを拒否した怜人については世界宣言を行なわせた[話 21]後、研究中や食事中の姿に加えて彼へのインタビューなどで構成したドキュメント番組[注 123]を放送するなどプロパガンダ役として用いている[話 7]が、美来を解任した後も怜人をメイティングに励ませることを断念したわけではなく、彼の新たな専属担当官としてマリアと麗亜を手配している[話 26]。
前述の野心や本性、そしてMKウイルスの製造に関わっていたという実態はクロエによる内偵へつながり[話 55][話 28]、彼女やポープら世界本部による介入を受けた結果、内通者の首藤以外の首脳陣は処刑もしくは拘束された[話 32]。首脳陣の罪状は、読み上げられただけでも「MKウイルス製造と拡散による人道に対する罪」「UW世界本部からの命令無視」「報告義務違反」「日本市民に対する不当な搾取」と多岐におよび、ポープに「数え上げたらきりがなさそうね」と酷評されている[話 32]。一方、呂の占いによれば「鬼女ども」と酷評されており、三賢者の企みには気づいていたうえ、ナンバーズの存在を武器として独自路線を歩もうとしていたという[話 57]。また、絵理沙の回想によれば動物研究所当時の彼女にコールドスリープ中のナンバーズを披露し、彼らの持つMKウイルスへの免疫や女性たちとのセックスによる子作りの件、そして世界本部への疑惑の件を明かしたうえで協力を取りつけた[話 31]うえ、クロエの台詞によれば人権を無視したクローニングにすら着手し、絵理沙から美来を作成した[話 47]ことが明かされている。そのため、絵理沙には美来の作成途中の時点で失踪された[話 48]うえ、自分たちの情報がイザナミに露呈することにもつながっている。
鬼原 ()- 国務長官として外交を担当する小太りの老女[話 16]。名は不明。初登場時はMKウイルスの特効薬を作ると宣言した怜人のことを個人的に称賛する一方、ナンバーズをUW日本支部の管理下に置けなくなることを危惧する他の面々の意見を首脳陣の長としての立場から酌み[注 124]、翔太の解凍を決定する[話 16]。
- 技術長官による監禁から美来・朱音・翠による怜人の救出を許可した後、民生長官と共に技術長官の暴挙を責め[話 22]、怜人には世界宣言を依頼してメイティング施設外への外出やMKウイルスの研究施設の使用を許可する一方、民生長官から報告された恭司のメイティング成果を踏まえ、翔太を早々とメイティングに励ませようと手配する花蓮に期待する[話 21]。その後、教室にて翔太の目の前で女子生徒たちに制服を脱がせる成果まで至った花蓮を称賛して民生長官の申請を酌み、花蓮とは対照的に成果を上げていない美来の解任を決定する[話 66]。
- ポープの来日時には、夜中の空港で降り立った彼女を使者と思い込んで民生長官や首藤と共に出迎え、ポープの明かした正体やクロエの居場所を知って驚愕する[話 27]。その後の会談では、技術長官に慶門市中央区第三病院跡の地下施設での人体実験を指示していたことまで詰問してくるポープに観念して彼女の拘束を目論むが、護衛たちに首脳陣の私兵ではないという理由やUWそのものに仕えるという理由から造反されたうえ、ポープと首藤の内通を知ってさらに驚愕し、ポープの読み上げた罪状に絶句して民生長官や司法長官と共に拘束される[話 32]。
- 娘の朱音には彼女の亡弟の件でも嫌悪されているが、家庭や家族を顧みず弟の葬式を欠席してまでMKウイルスによる大混乱を収めようとした当時の采配については理解されており、それゆえにMKウイルスの製造については涙ながらに疑問視されている[話 53]。収監中、そのことも含めて朱音が話を聞こうと訪れた際にはイザナミの蜂起を悟っており、世界本部が日本支部以上に高度な情報網を持っていたことを明かしている[話 33]。後に絵理沙の回想によれば、地下施設へ案内されてきた彼女に一連の件を明かして協力を取りつける際には誠実な言動で振る舞っており、「人類のため」という大義名分を何度も挙げている[話 31]。
- 美来の調整中には両手首を拘束された姿で彼女のもとへ連行されており、クロエに美来のことを「野心の犠牲者」と指摘されてなお平然と大義名分を挙げるが、彼女の人権を無視したことを指摘されると「選択の問題」と称して動揺したうえ、美来の名前の由来を看破されてさらに動揺する[話 47]。
- 技術長官
- 科学技術研究・保全を担当するシャギーヘアの女性[話 16]。本名は不明。初登場時はメイティングを拒否する怜人のことを「インポ」「フニャチン」、美女たち3人と4Pでのメイティングに励む恭司のことを「脳みそチンポメガネ」と、MKウイルスの感染爆発当時に死亡した「あの人」への未練を覗かせながらそれぞれ酷評する[話 16]。また、後述の暴挙に出た際には怜人や全裸の研究助手たち4人に「存分にサカるがいいさ」と言い放つ[話 84]、会議中も常に軽口を叩きながら大股を広げてパンティーを露出させたまま座っている[話 21][話 34]など、口が悪く性格も過激である。怜人の世界宣言後に彼への面会希望が殺到し始めた際には、何者かと通信中にナンバーズを「匹」と数えており、改めて怜人をメイティングに励ませる策を講じるそぶりも見せながら全裸のアップヘアの助手をダーツの標的に用いる[話 52]など、前述の口調や性格はさらに過激となっている。
- 実験施設の使用許可を餌として怜人をUW日本支部の自室へ呼びつけた際には、護衛たち2人にスタンガンで気絶させた彼を鬼原に無断で別室へ監禁して椅子に拘束し、やがて気絶から目覚めた怜人を叱責したうえ、薬で強制的に発情させた研究助手たち4人の前に晒すという、暴挙に出る[話 84]。そのため、同胞にして上司の鬼原だけでなく同僚の民生長官・首藤・司法長官からも警戒されている[話 22]。
- 慶門市中央区第三病院跡の地下施設では、渡米したと記録されている研究者たちを鬼原による指示のもとでひそかに被験者としてMKウイルスの人体実験を行なっていたことを匂わせており、怜人・マリア・朱音・翠の口を封じようと銃撃を部下たち3人に命じた直後、クロエと彼女の部下たち2人による狙撃を受け、部下たち3人と共に死亡する[話 27]。
- 花蓮との通信中における民生長官の台詞によれば、以前はUW世界本部に所属していたことから、彼女たちには世界本部への内通者と思い込まれていた模様[話 74]。一方、呂の占いによれば前述の死亡の理由は、MKウイルスのワクチンを作成していたことを感づかれたためであるという[話 57]。
- 後にロスアニアにてマリアが怜人と2人きりの時間を過ごす際には、生前に媚薬も製造していたことがマリアの口から明かされており、その液体が封入された小瓶を持ち出していた彼女は怜人への求愛の際に服用している[話 49]。また、絵理沙の回想によれば地下施設の所長も務めており、民生長官に案内されてきた絵理沙に何度も下品な口調で怜人とのセックスによる子作りを説明してはそのたびに民生長官から注意されている一方、コールドスリープ中のナンバーズを1か所にまとめておくことには世界本部への対策からも異議を唱えており、分散させることを鬼原に提案している[話 31]。下卑た口調は美来の作成当時も変わらず、急成長していく彼女を眺めながら鼻で笑うほどだったうえ、美来を抱かない怜人の様子を見越している[話 48]。
- 民生長官
- 食糧計画・人民管理を担当するウェーブヘアの女性[話 16]。本名は不明。初登場時は怜人のことを酷評する技術長官に賛同し、自分も「全然人類のためにならない」と冷評する[話 16]が、怜人を監禁するという彼女の管轄外の行動に際しては激怒している[話 22]。
- 世界宣言後の怜人には龍の命を盾として、恭司たち4人の存在を口外しないよう釘を刺している[話 21]。また、その後の会議中にはUW世界本部からいきなり戦争を仕掛けられることはないと推測したほか、恭司の顔写真や玲奈らメイティング済みの候補たち11人の顔写真を空中投影映像に表示し、メイティング済みの候補たち100人近くのうち28人の受胎を確認したという成果を鬼原に報告している[話 21]。
- 当初、翔太のために慶門市立西高等学校を丸ごと用意させる花蓮の方針には疑問を持っていたが、その後は彼女の実績を踏まえ、結果さえ出せば口出しはしないという見解を述べている[話 65]。やがて、花蓮の成果を踏まえて美来の解任を鬼原に申請し[話 66]、首藤と共にマリアと麗亜を連れて怜人のもとへ現れ、専属担当官の交代を通告する[話 7][話 26]。汐音が翔太とのメイティングに至った後には、以前と変わらない怜人を「奴ら」こと世界本部へ引き渡すことを考えている[話 71]。また、後に恭司の子を受胎した女性たちが寧々子による生活維持のもとで無事に胎児を成長させつつある姿が判明している[話 20]ことから、「研究所」には翔太の子を受胎した女性たちだけを収容させている模様[話 71]。
- 世界本部の使者派遣の目的については怜人の引き渡しのみと推察していた[話 74]ことから、首藤からポープとの内通を明かされた際には真っ先に驚愕して首藤を罵倒するが、軽くあしらわれて鬼原や司法長官と共に拘束され[話 32]、役職は民生長官室ごと花蓮に引き継がれる[話 37][話 58]。その後、玲奈の件を知って激怒した恭司が民生長官室へ抗議に訪れた際には、彼を軽くあしらう花蓮による現状の説明と合わせ、うつむいた姿勢で着席させられている収監中の姿が描かれている[話 58]。また、絵理沙の回想によれば動物研究所から慶門市を訪れた当時の彼女に接触して慶門市中央区第三病院の地下施設へ案内したうえ、一連の件の説明を経てナンバーズに専属担当官をつけることを鬼原や技術長官に提案する一方、絵理沙の協力を取りつけた後は彼女に身体検査を命じており、婦人系の病気への罹患を告知されて愕然とする絵理沙に、怜人の身体は彼女だけのものではない旨を諭している[話 31]。美来の作成当時は急成長していく彼女に沈痛な面持ちを浮かべ、美来の健康維持のためにどんな設備も作ることを技術長官に述べている[話 48]。その後、美来と麗亜の回想によれば、「養成所」当時の彼女らを含む専属担当官たちには歴史上の偉人たちの多大な子作りを挙げ、それに倣わせようと専属担当官の使命を説いていた[話 51]ことが明かされている。
首藤 ()- 総務長官として広報・その他を担当するアップヘアの女性[話 16]。名は不明。右手の小指に指輪を着けている[話 16]。初登場時は美女たち3人と4Pでのメイティングに励む恭司のことを「猿みたい」と冷評したうえ、ナンバーズの存在をUW世界本部に気づかれることを危惧し、「メイティング計画」の進展を提案する[話 16]。
- 口調は前述の冷評も含めて軽薄であり、監禁から救出されたばかりの怜人の前で平然と、技術長官の非常識さが研究者ゆえであることを挙げて彼に批判されているが、世界宣言の際には毅然とした態度で広報を担当している[話 22]。また、会議中には世界本部の動向を気にしているほか、日本が世界中の女性たちにとって希望の国であることを誇っている[話 21]。民生長官と共に専属担当官の交代を怜人に通告した際には、前述の口調で美来とのメイティングを薦め、彼の怒りを買っている[話 26]。
- 時期は不明ながら裏ではポープと内通してUW日本支部の動向を報告していたため、護衛たちが鬼原・民生長官・司法長官を拘束する直前には本性を明かし、彼女たちに驚愕されている[話 32]。その後も、イザナミによる電波ジャック放送後には一般市民たちに落ち着いて行動するよう呼びかける[話 33]、怜人が高濃度のMKウイルスによる死の淵に絶たされた際にはロスアニアがMKウイルスの首謀者というプロパガンダをクロエによる指示で公表する[話 40]など、以前と同様に広報を担当している。
- なお、テレビドラマも担当していることから、『ボヴァリー夫人』のキャスティングの際には翔太や花蓮による口添えに応じて汐音との形式上の面接を行ない、翔太と汐音のメイティングを改めて実現させている[話 37]ほか、翔太による玲奈への一方的なメイティングも花蓮による依頼に応じる形で渋々許可している[話 58]。
- 司法長官
- 司法・警察を担当する老女[話 16]。本名は不明。首脳陣内では最も小柄であり、UW日本支部内ではほぼ常時、制服の上からショールを羽織っている[話 16][話 34][話 32]。
- 口調は鬼原たち4人と違ってほぼ無口で表情も乏しく、まれに口を開く際にも淡々とした口調である。初登場時は美女たち3人と4Pでのメイティングに励む恭司のことを酷評する技術長官に無言で答えるだけだった[話 16]が、第15地区にて難民と警備員による小競り合いが発生した際には鬼原に暴動化への対策を直訴するなど、物語開始以来初めて長々と話す姿が描かれている[話 34]。
- ポープとの会談では、彼女の拘束を鬼原に命じられて護衛たちを差し向けるも造反に遭い、鬼原や民生長官と共に拘束される[話 32]。
その他の職員たち
- 専属担当官
- UW日本支部の職員たちのうち、ナンバーズをメイティングに励ませることを最重要任務とされ、彼らの世話や管理(実質的には監視)を専属して担当する美女たち[話 2][話 3][話 21]。メイティングのスケジュールを設定し、それに合わせて候補たちを引率するほか、怜人の動物研究所の見学に際して安全管理を厳しく通達する(美来)[話 6]、翔太のメイティング用に慶門市立西高等学校を用意させる(花蓮)[話 21]、怜人の行動をさらに制限してメイティングの強要に等しい状況へ追い込む(麗亜)[話 26]など、一般職員よりも高い権限を与えられている[注 125]。怜人にとってはまだ赤の他人に等しい自分の美貌と色香で彼をメイティングに奮い立たせる(美来)[話 2][話 3]ことすら必要とされており、それゆえに成果を上げられなかった者は解任され、権限を失ってしまう[話 7]。また、寧々子が美来には友達口調で喋る[話 3]のに対して麗亜には丁寧口調で喋る[話 34]ことから、専属担当官間にも上下関係が存在していることがうかがえる。そのほか、美来と麗亜は同じ「養成所」を経て専属担当官となったことが、彼女が美来のもとを訪れて求愛する際の台詞から示唆された[話 35]後、「養成所」当時の回想で寧々子や花蓮も含めて明示されている[話 51]。
- 専属担当官の全人数は不明であるが、一般職員から立候補した者や別役職からの転属を志願した者など、「養成所」当時の時点で美来・麗亜・寧々子・花蓮を含めて少なくとも11人はいることが、当時の回想で確認できる[話 51]。
- 基本的には、担当する男性1人につき専属担当官1人が上層部によって相性を判断されたうえで配属されることが、「養成所」当時の回想における花蓮と民生長官の会話で明かされている[話 51]。個人情報については、ナンバーズにも明かしてはならないなど厳重に秘匿されていることが、美来や花蓮の台詞から示唆されている[話 16][話 61][注 126]。また、日常生活用の私室とは別にメイティングの監視専用として、隠しカメラによる映像を音声付きで表示するモニターをいくつも設置した個室を個別に与えられていることが、監視中の寧々子や花蓮の姿で明かされている[話 54][話 70]。各専属担当官の詳細については、#登場人物の各グループを参照。
- なお、「メイティング計画」については花蓮のみが知らされており[話 21]、美来・寧々子・マリア・麗亜は何も知らないまま、日本支部の掲げる表向きの崇高な政策に沿って勤務している。また、美来が全裸で怜人に迫りながら彼の子種を望む[話 2][話 3]、寧々子が恭司とチューブトップ姿の玲奈・マイクロビキニ姿の侍女・スリングショット姿の侍女の4Pを監視しながらオナニーに耽る[話 54]、民生長官が解任した美来を怜人グループに所属し続けることについては許可する[話 26]、花蓮が自分も翔太の望むままメイティングに応じてみせる旨を述べる[話 78]といった描写から、専属担当官もナンバーズの要望次第ではメイティングに参加できる模様[注 127]。実際、絵理沙の回想によれば専属担当官が一番に参加することは技術長官に想定されており、鬼原もそれを了承済みだったという[話 31]。また、美来と麗亜の回想によれば、民生長官からは前述の高い権限を与えられる代わりにナンバーズのあらゆる求めに応じることを命じられており、その中にはメイティングも含まれることが寧々子のイメージで描かれている[話 51]。
- 美来の上司
- 第2話で美来から怜人についての報告を受ける、UW日本支部の上層部に所属している女性[話 2]。本名は不明。画面内の目元はゴーグル状のもので隠されており、長いウェーブヘアや濃色のチョーカー、そしてボンデージ調の衣装が描かれている[話 2]。
- 怜人が難民地区にて送迎車内から飛び出したことや、メイティング施設で詳細な説明を受けてもまだメイティングを開始していないことを報告されて憤り、美来を叱責する[話 2]。その後、首脳陣の会議にも彼女たちと同じ衣装で出席しており、ナンバーズを日本支部の管理下に置けなくなることを「絶対にダメ」と強い口調で危惧する[話 16]。
- 新都心第三病院にて怜人を診察した女医
- コールドスリープから目覚めた直後の怜人を診察した、新都心第三病院の女医[話 1]。本名は不明。谷間を露出した胸元まで左側の前髪を垂らしたアップヘアや細い眼鏡越しのつり目が特徴の美女であり、初登場時には上半身裸の怜人を横目で見ながら赤面して生唾を飲むが、彼に細胞硬化症の完治を向き合って説明した後、完治を感謝されて高木の所在を尋ねられると態度が一変し、再び横を向いて「先生は……… 先生はもういません」と静かに言葉を濁す[話 1]。
- その後、第52話ではメイティング施設へ転属しており、医務室にて翔太と花蓮による指示で兎水にホルモンバランスを調整する薬品を注射したうえ、彼女をすぐに翔太とメイティングに励ませるため、花蓮と共に室外へ立ち去る姿が描かれている[話 20]。
- なお、初登場時の宵野のTwitterによれば読者には意外に好評で驚いたそうである[102]ほか、生唾を飲む際の顔は『J+』公式サイトの各巻電子書籍版紹介ページでも取り上げられている[68][103][104]。
- メイティング施設の関係者たち
- 施設外での移動に同伴する護衛[話 1]、施設内での食事を担当する料理人[話 4]、関係者たちの健康診断を担当するナース[話 29]など、さまざまな立場からナンバーズや専属担当官と接する女性たち。送迎車にて怜人の両隣を固める護衛たち2人はサングラス越しでも彼と視線を合わせられず赤面する[話 1]、大食堂にて料理人たちは料理を称賛する怜人に歓声を上げる[話 4]、医務室にてナースたちはパンツ姿の恭司に赤面しながら接する[話 29]など、それぞれナンバーズを異性として意識する姿も描かれている。
- なお、本編では朱音がたびたび怜人に迫ってはメイティングへの誘惑を行なっている[話 4][話 5][話 16][話 46]ほか、「火野恭司の華麗なる一日」ではリカが恭司との初めてのメイティングに励む以前にウェイトレスとして働いている[話 29]ことから、関係者たちもナンバーズの要望次第ではメイティングに参加できることが明かされている。
撫民官 ()- UW日本支部を代表して一般市民と交流し、なだめる職員[話 26]。麗亜の前役職であり、専属担当官への転属当初に民生長官によって役職名が述べられた[話 26]後、怜人たちが日本支部から出奔する際には難民ホームでの会話でも麗亜が役職名を述べている[話 19]。
- 美来と麗亜の回想によれば、前述の交流は実際には悲惨な状況にある難民たちを主な対象としたものであり、撫民官としての業務における一部に過ぎず、難民地区にて難民たちの暴動を防ぐための監視や管理に相当することが明かされている[話 51]。
- クローニングの関係者たち
- 絵理沙から美来をクローニングする際に関わった者たち[話 48]。調整中の美来の回想によれば、七三分けの女性・茶髪のストレートの女性・アンダーポニーの女性が(失踪した絵理沙に代わる形で)付き添っており、大量の食事や怜人の映像を与えながら教育していたが、いずれも目元は描かれておらず、わずかな会話の際にすら口元が見えるだけという人間味のない印象を美来に与えていたことが示唆されている[話 48]。
UW世界本部の関係者たち
- クロエ・マンスフィールド
- UW世界本部の使者にしてUW平和維持活動局局長を務める白人美女[話 32]。姫カットの金髪ロングヘアや、左乳房の上方に何かしらの紋章とうかがえるタトゥーを常に露出させた巨乳[話 55]が特徴。敬語の間違った日本語で喋る姿は美貌と相まって一旦は怜人の警戒を解かせている[話 55][話 28]が、普通に英語で喋る[注 128]内面には冷酷な本性を秘めており、補佐官のポープを恐れさせている[話 11]。
- 登場当初はアメリカから慶門市への留学生を装っており、温泉旅館の露天風呂のサウナ室に現れ、怜人との初対面を果たす[話 55]。浴衣を着たまま前述の言動で日本好きを自称して怜人を呆れさせたうえ、叫ばない代わりに浴衣を肌蹴させて裸体を見せつけ、負ければ自分とのメイティングに応じるよう匂わせ、サウナの我慢比べを挑む[話 55][話 28]。30分後、それは怜人の勝利に終わるが、彼の「ヤマトダマシイ」を称賛したうえで失神を装って翻弄し、浴衣を脱ぎ捨てて投げキッスと共に立ち去る[話 28]。後に正体を明かした際の台詞によれば、依然として留学生を装いながら、UW日本支部の内偵を進めていた模様[話 32]。
- 慶門市中央区第三病院跡の地下施設の調査については、怜人・マリア・朱音・翠に先行して進めており、技術長官と彼女の部下たち3人による怜人たちの窮地には部下たち2人と共に軍服姿で現れて彼らを救出し、自分の正体を明かす[話 27]。その後、共に脱出するヘリコプターの機内にて日本支部の実態や世界宣言によるテロの加速、そして絵理沙の現状を怜人に伝える[話 32]。
- メイティングについては、日本支部による怜人への命令を挙げて「非人道的」と酷評したうえ、それに屈せず協力しなかった彼に感心している[話 53]。また、マムにナンバーズの現状を報告する際には恭司からまひるへの思いを察し、それが叶わないことへの薄笑いを浮かべているほか、自分たちによる理想郷の完成が近いことへの喜びに打ち震えている[話 53]。
- 日本支部を管理下に置いた後には総督を兼務していることが、クロエの不在中に玲奈の件を知って激怒してきた恭司を軽くあしらう花蓮の台詞で明かされている[話 58]。一方、呂とは独自に内通しており、前述の不在中には怜人たちに先駆けて占いの館を訪れ、彼女に怜人たちへの助言などの行動を指示していたことが、彼らの立ち去った後に呂との会話で明かされている[話 57][注 129]。その後は日本支部へ戻っており、収監中の美来に怜人たちの動向を挑発的に伝えているが、彼への思いから毅然とした態度を変えない美来には静かな怒りの視線も送っている[話 38]。怜人たちがロスアニアに滞在している時期には、彼らの動向をオリガに探らせながら吉報に期待している[話 89]ほか、調整中の美来のもとへ鬼原を連行して美来の出自を看破してみせている[話 47]。その後、怜人が高濃度のMKウイルスによる死の淵に陥った際にはMKウイルスの首謀者をロスアニアと断じるプロパガンダを首藤に公表させ[話 40]、彼らがワクチンの開発に成功した際には対処済みとしての余裕を見せる[話 60]が、花蓮から報告された恭司とゆかりの出奔には立ち去った花蓮のことを「ジャップ」と侮蔑するなど差別意識を剥き出しにしながら激怒し、ロスアニアを3日後にミサイルで消滅させてからナンバーズを全員抹殺することを、並べた人形にアサルトライフルを乱射しながら決意する[話 43]。怜人と美来が絵理沙を交えての3Pで結ばれた夜更けには、小隊を搭乗させたティルトローターとうかがえる形状の軍用輸送機を操縦して九州某県へ向かい[話 44]、洞窟から脱出した直後の怜人たちを自身曰く「悲しい事故」に見せかけて抹殺しようと追いつめる[注 130]が、翔太や花蓮と結託したイザナミに包囲される[話 36]。追撃されて負傷しながら逃走には成功したものの、怜人たちを追いつめて恭司を射殺した映像を花蓮によって公表されたことにより、ポープら部下たちと共に日本からの撤退を余儀なくされる[話 23]。しかし、その後は世界本部へ帰還したわけではなく、海上のニミッツ級航空母艦とうかがえる形状の航空母艦内にて日本神話の絵画[注 131]を撃ち続けながら、「男性絶滅計画」はまだ終わっていないことや、ワクチンに仕掛けがしてあることを述べる[話 23]。
- ポープ
- クロエの補佐官を務める黒人美女[話 27]。名は不明。ウェーブのかかったポニーテール、視線を隠すサングラス、厚い唇、そして鬼原よりも頭1つほど大柄な体格[話 27]が特徴。後述の会談の際に本性を現した鬼原のことを「馬脚を現す」と評するだけでなく彼女たちの罪状すら読み上げてみせるなど、クロエと違って流暢な日本語で喋る[話 27][話 32]。鬼原の苗字やUW日本支部の内情については、後述の理由からすでに把握している[話 27][話 32]。
- 日本支部の首脳陣には来日の期日だけが事前に通達され、クロエ共々容姿や姓名は伏せられていたため、夜中の空港で降り立った際には使者と思い込んだ首脳陣に驚愕される[話 27]。その後の会談では本性を現した鬼原に対し、首藤による内通を明かしたうえで鬼原・民生長官・司法長官を護衛たちに拘束させる[話 32]。
- 怜人が美来に自分とのメイティングを懇願された際には彼のもとへ現れ、イザナミから守る名目でアメリカへの連行を目論むも朱音と翠に反撃された結果、部下たちをすべて気絶させられて美来を人質に取るが、自分も麗亜にスタンガンで気絶させられる[話 45]。その後、怜人たちの足取りすら掴めなくなった一連の失態をクロエから責められる際には全裸で磔にされており、全裸の彼女に鞭で打たれて涙ながらに挽回を懇願する[話 11]。また、怜人たちがロスアニアに滞在している時期には、MKウイルスの結晶の入手をオリガに急がせなければ「転勤」させられる可能性をクロエに挙げられており、冷酷な視線を向けてきた彼女に焦りながら頭を下げる[話 89]ほか、オリガからの報告で怜人たちのワクチン開発成功を知って驚愕する[話 43]。やがて、クロエが日本からの撤退を余儀なくされた際にも今までと変わらず従い、日本神話の絵画を撃ち続ける彼女に畏怖しながら三賢者への申し開きについて尋ねる[話 23]。
- マム
- クロエがUW日本支部にメイティングを中止させたことを怜人に説明した後、日本支部の別室にて全裸となってナンバーズの現状を報告した上司の老女[話 53]。本名は不明。別画面にて首脳陣とうかがえる若い女性と同様、顔は鷲鼻や眼鏡、ショートヘアだけが確認でき、それら以外は画面の反射によって隠されている[話 53][話 33]。
- メイティングの中止を納得しているわけではないが受け入れた恭司のことを、事前に得ていた彼のプロファイル情報から不思議に思う[話 53]。また、図らずも以前から自分たちの野望に沿う形で動いている怜人については、慎重に見るようクロエに命じている[話 53]。
- 通信の際にはクロエが必ず全裸となって何も手にせず直立不動の姿勢で応じるなど、彼女ら部下たちにその身体で絶対服従の意思を示させる姿も描かれている[話 53][話 33][注 132]。
- なお、英語圏における「マム」は個人名ではなく、「母」を意味する口語やマダムの縮約形であるほか、上司の女性への敬称でもある。そのため、ポープが畏怖する際[話 11]や小隊が準備完了を答える際[話 44]には、クロエのことを「マム」と呼んでいる[注 133]。
三賢者 ()- クロエとの会談で花蓮が呼称を挙げて面会を要求した、UW世界本部の統治者たち3人[話 45]。本名は不明。年齢も出身地もバラバラで、共通点は類まれなる知性と男嫌いだけという[話 45]。また、呂の占いでは顔が影で見えなくされており、老女・淑女・少女と説明されている[話 57]。
- 第79話のクロエの台詞では、「マザーたち」とも称されている[話 60]。
- クロエの率いる小隊
- ナンバーズの全員抹殺を決意したクロエの率いる小隊[話 44]。九州某県の洞窟へ向かう軍用輸送機内に確認できるだけでもサングラスをかけた10人がアサルトライフルで武装し、クロエによる命令に従っている[話 44]。
- 到着後には半数が正面から扉を蹴破って突入するが、抜け道から脱出されて無人となった屋内を見て舌打ちする[話 36]。残り半数が怜人たちの行動を読んだクロエと共に抜け道の出口の先へ先行して彼らを包囲した後、上空から軍用輸送機が本性を現したクロエによる命令で機銃掃射姿勢に入るが、その直後にイザナミによる砲撃で撃墜される[話 36]。先行したクロエたちの言動は花蓮にビデオカメラで撮影されており、彼女を撃とうとするもすでに自分たちを上回る人数で包囲していたイザナミから多数の銃口を向けられ[話 36]、追撃されて敗走する[話 23]。
- なお、残り半数のうち1人は、かつて動物研究所にて怜人をクマに襲撃させたことや、慶門市中央病院にて谷口を昏睡に陥らせたことが、絵理沙による追及にクロエが答える際に明かされている[話 36]。
イザナミの関係者たち
男性復帰派
谷口はイザナミに身を置いていることが明示されているわけではないが、便宜上からここに記述する。
- 橘絵理沙
- #橘絵理沙を参照。
谷口 ()- 日本で初めてMKウイルスの犠牲者となった老人の妻[話 46]。名は不明。慶門市中央病院に入院している[話 46]。かつてテクノロジー嫌いかつ医者嫌いでGPSを着けずライフログを取っていなかった夫の遺体を、日本政府によって勝手に病理解剖で切り刻まれたことから、その後継組織でもあるUW日本支部への協力を拒んでおり、生前の夫のより詳細な情報を得ようと以前から見舞いに訪れているマリアにも厳しく接する[話 46]。絵理沙に一途な怜人のことも猛烈に批判し、健康診断を理由として本性を暴こうと女医やナースたちに彼を誘惑させるが、身体こそ動揺して診断結果の数値が揺らいだものの絵理沙への一途さは揺らがなかった怜人の言葉に、彼と同様に一途さを揺るがさなかった亡夫の言葉を思い出す[話 55]。
- 絵理沙とは独自の通信回線を介して連絡を取るなど親しい関係にあり[話 46]、美来を指名しての面談ではまず絵理沙の名を挙げて反応を見ている[話 28]。また、後に絵理沙の回想によれば彼女が動物研究所に所属していた当時からの知人であり、慶門市を訪れた絵理沙との通信ではゼロ号患者だった可能性が高い亡夫の遺体を切り刻まれたことへの辛さと悲しみを訴え、慰められている[話 31]。
- 怜人から絵理沙への思いを、美来から怜人への思いをそれぞれ聞き出し[話 55][話 28]、亡夫の情報を翌日に話すと誓った後、各々の言葉から似た者同士であることへの感慨に耽る[話 28]。その夜、何者か(後にクロエの率いる小隊の1人であることが判明[話 36])によって点滴に毒物を混入されたことから昏睡に陥る[話 28]が、その直前には生前の夫と並んで撮った写真立てを怜人に渡すよう、ナースに託している[話 15]。
- 過労による高熱に苦しむ絵理沙の回想では、疑心暗鬼に陥った当時の彼女からMKウイルスの作成法の論文データを託される姿が描かれている[話 47]。
- 短髪の女子生徒
- 毛先が立ち気味の短髪[話 21]が特徴の女性。本名は不明。正体は絵理沙の同志であり、彼女に内通していたことが明かされる第41話[話 75]以前にも第14話で慶門市立西高等学校の教室内に待機する女子生徒たちの1人として姿が確認できる[話 61]ほか、さらにそれ以前の第11話では世界宣言を見届けた絵理沙と共に難民に扮し、その場から立ち去る同志としての姿が描かれる[話 21]など、UW日本支部による監視や警備を自在に回避して同校の内外を往来する隠密行動により、男性復帰派の1人として彼女を補佐している。
- 翔太が兎水とのメイティングを終えた翌朝、登校した彼からディープキスを経てメイティングに誘われるも「生理中」という理由を挙げて恥じらいながら断ったため、花蓮に不思議がられる[話 75]。その夜、寮の敷地内の林にて絵理沙と連絡を取る際には、ディープキスを気にしてペットボトルの水で口を何度もゆすいでいたため、彼女から嫌な役回りへの謝罪や心配を受けたほか、今週中に計画を実行することを告げられる[話 75]。爆破テロの際には翔太の確保に動くも失敗し、彼と花蓮の結託を確認して任務の失敗を絵理沙に伝える[話 77]。慶門市から脱出した後は「村」へ戻って絵理沙と合流するが、彼女と同じく善との「契約」を結ぶ列には加わらず、「聖痕」も輝奈たちとは違って左腕に刻んでいることを明かしている[話 10]。
- 電波ジャック放送の場には絵理沙と並んで現れ、「聖痕」も彼女と同じく披露している[話 53]。その後は麗亜と接触しており[話 19]、貨客船で怜人・朱音・翠・まひると共に向かった台湾の九份にて彼を絵理沙と再会させ[話 11]、共に香港へ向かう。香港では怜人・マリア・翠・絵理沙とは別行動を取っており、MKウイルスの特効薬の開発に必要なものの入手を朱音やまひると共に担当した[話 56]後、占いの館での合流を経てヨーロッパへ向かう[話 57]。ロスアニアへ到着した後は朱音やまひるのもとからも離れて別行動をとっており、山中の木造小屋から戻った怜人との会食にも参加していない[話 39]。自分専用の研究棟にてMKウイルスの研究に勤しむ絵理沙の不審な行動が冰冰を通じて怜人に伝わった後には、孤独に抱え込む絵理沙の様子を見かね、心配する怜人をロスアニアからひそかに連れ出し、ヘリコプターで研究棟へ案内する[話 85]。翌日には冰冰を連れて研究棟を訪れ、絵理沙の高熱を持病とは無関係の過労によるものと診察して怜人を冰冰に託し[話 47]、絵理沙が回復した後には特効薬の開発実験に臨んだ彼のもとへ共に駆けつけ、UW世界本部によるロスアニアへのプロパガンダを伝える一方、実験の成功を見届けて怜人や絵理沙と共に日本への帰路に就く[話 40][注 134]。
イザナギ派
出芽輝奈 ()- イザナミのもと、「村」の統率者の1人として農耕班を率いる女性[話 82]。また、絵理沙の台詞によれば、イザナギ派を率いているという[話 50]。アップヘアに鋭い目つき[話 81]、豊満な身体[話 10]が特徴。2040年時点では善と佐藤を叱責する年下の課長であり、善を安保の担当に戻して新しい薬の契約を取るよう命じたうえ、佐藤の処分を上層部に相談して善に自分への貢献を命じるなど、彼には特に厳しく接していた[話 81]。そういった執着は、善とミキの結婚式に出席した際や彼がコールドスリープに入る直前にも描かれており、特に後者の際には単独でひそかに見送ろうと新都心第三病院を訪れ、自分のことを尊敬しているという善に「おやすみのキス」を行ない、目覚めたら迎えに訪れる旨を告げて立ち去っている[話 80]。やがて、MKウイルスが発生した後には、鬼原たちのもとから失踪した当時の絵理沙に接触しており、イザナミへ誘う姿が彼女の回想で描かれている[話 47]。
- 2045年現在ではかつてとほぼ同じ美貌を保っており、「村」へ善をカプセルごと拉致したうえで目覚めさせて彼の額に「聖痕」を刻み、同志たちの目の前で露出させた自分の胸元にも刻まれている「聖痕」へのキスや、自分たちの「聖奴隷」となることを命じる[話 80]。善に自分をはじめ「契約」に参列する一同の両乳首と「聖痕」へのキスを行なわせた後、日没時には彼を岬の木のもとに仰向けで拘束したうえで全裸となって善の股間を露出させ、満月のもとで現在の自分が排卵期に入っていることを明かして騎乗位で結合し、メイティングを強行する[話 10][注 135]。
- その後、美鈴・いと・ころんと共に囲炉裏を囲みながら、精力剤のレシピを絵理沙に作成させておいたことをいとやころんに明かし、善の「聖奴隷」としての完成と「祭」の開催に一同で期待の祝杯を挙げる[話 83]。また、「祭」の「聖心祓穢」に参加した[話 12]後はイザナギに貪られる1人となり、自分たちを貪る彼の姿を亜咲美と共に眺めながら歓喜して乱交に再び加わる[話 13][注 136]。
- 九州某県の洞窟から脱出した直後の怜人たちがクロエたちに追いつめられた際には、晶による伝言を介して結託した翔太や花蓮のもとへイザナギと共に皆を率いて現れ[話 36]、いとたちにクロエたちを追撃させる一方でナンバー5の苗字に「金」が含まれることを述べ、花蓮から聞き出した東京の混乱ぶりに満足すると、皆で「村」へ帰還していく[話 23]。
有手美鈴 ()- イザナミのもと、「村」の統率者の1人として狩猟・採集を担当する有手班を率いる女性[話 82]。七三分けのロングヘア[話 10]が特徴。善との「契約」の際に平然と輝奈を急かす[話 10]など、強気な性格かつ男言葉で周囲と接する。
- 「契約」の際には輝奈の次に乳房を露出させ、彼女と同様に邪まな笑みを浮かべながら自分も「契約」を結ぶ[話 10]。輝奈の次に善との初めてのメイティングを果たしたことが示唆された[話 10]後、部下たち2人を伴って善のもとへ現れた際には彼女たちに善への飲食を行なわせ、自分は彼に「ご褒美」のディープキスを経てフェラチオを行ない、騎乗位で結合して部下たち2人と共に4Pでのメイティングに励む[話 50][注 137]。
- その後、輝奈・いと・ころんと共に囲炉裏を囲みながら、絵理沙の薬学の手腕については認めている[話 83]。また、「祭」の「聖心祓穢」に参加した[話 12]後はイザナギに貪られる1人となるが、その直前には彼に乳首を強く吸われただけで絶頂に達したうえ、改めて円陣に加わる姿が描かれている[話 13][注 138]。
安保ころん ()- 安保の妻[話 81]。カールのかかったロングヘアや、善と同年代で若く豊満な美貌[話 81]が特徴。安保に土下座していた善のもとへ現れ、人前でも夫のキスに応じるほど夫婦仲が良いほか、久々に訪れた善を穏やかに迎える[話 81]、彼とミキの結婚式に出席した際に輝奈の酌を受けながら善のコールドスリープによる欠員を心配する、肘を突きながら善のコールドスリープの期間を輝奈に質問する恋子を叱る[話 80]など、人当たりも良い。また、善からお詫びとして贈呈された2028年のシャトー・マルゴーのことを「飲み頃のいいビンテージ」と喜びながら高く評していることから、ワイン好きである模様[話 81]。実際、後述の精力剤を調合する際には、ビンテージに例えながら善に紹介している[話 83]。
- 2045年現在では「村」の一員となっており、コールドスリープ中の夫のもとから戻ってきたところを善に「村」を案内中の恋子のもとへ現れ、彼と再会する[話 82]。かつてと変わらない美貌に露出度の高い「村」の衣装で恋子と同じく善に欲情しており、その夜は森の中にて木のもとに彼を拘束したうえ、恋子と共に全裸となって3Pでのメイティングに励む[話 82][注 120]。自分に先駆けて善と騎乗位で結合したがる恋子の目の前で「ご無沙汰だったからね」と称して顔面騎乗を平然と行なうなど、貞操観念は彼女と同じく崩壊しているうえ、事後にも嬉々として善に「祭」の詳細を説明している[話 82]。また、その後日にも性的に開花してきた善の股間をまさぐったうえで精力剤を調合して服用させ、それによって彼が常時興奮状態に置かれた後には自身を見せつけたうえで「お預け」を強制している[話 83]。
- その後、輝奈・美鈴・いとと共に囲炉裏を囲んだ際には、元ナースとしての立場を活かして絵理沙に代わる形で恋子ら医療班を率いており[注 139]、精力剤をいとにも飲ませたうえで善の「性奴隷」としての完成と「祭」の開催に、一同で期待の祝杯を挙げている[話 83]。また、「祭」の際にはイザナギに貪られる面々の円陣に並んで描かれている[話 13][注 140]。
兵州手亜咲美 ()- イザナミのもと、「村」の統率者の1人として建設を担当する建設班を率いる女性[話 83]。眼鏡をかけ、シャギーの入ったショートヘアと、それによって普段は隠されている左頬の「聖痕」[話 83]が特徴。
- 恋子から善に存在を明かされた際には「村」を離れていた[話 82]が、常時興奮状態に置かれた善のもとへ現れた際には儚げに彼のことを哀れみながら抱き締めたうえで「聖痕」にキスさせ、「教祖様」(イザナギ)が訪れるまで我慢するよう告げて立ち去る[話 83]。
- その後、振魂の池にて身を清めながら「祭」の果てに「我らの待ち人」が降臨することをいとに告げ、その当人であるイザナギをいとに紹介して彼への信仰を見せる[話 12]。美鈴を貪るイザナギに焚き火の傍で待ち受ける参加者たちを紹介した後は自分も円陣に加わって彼に貪られる1人となり、イザナギの姿に歓喜したうえでもう一度輝奈と共に貪られる[注 141]が、「祭」を終えてなお貪欲な言動には「恐ろしい怪物を生み出してしまったのかも知れない」という動揺も見せている[話 13]。
保世いと ()- イザナミのもと、「村」の統率者の1人として漁業を担当する漁業班を率いる女性[話 83]。褐色の肌に前髪の左右を伸ばしたショートヘア[話 83]が特徴。美鈴と同様に強気な性格かつ男言葉で周囲と接する[話 83]ほか、「祭」の当日にはかつてとある男性と一晩に2回の肉体関係にあったことを、平然と明かしている[話 12]。
- 恋子から善に存在を明かされた際には亜咲美と同じく「村」を離れていた[話 82]が、後に戻った際には輝奈・美鈴・ころんと共に囲炉裏を囲みながら、骨付き肉を齧る一方でころんに飲まされた精力剤の味を酷評したうえ、不在中の絵理沙のことを「小娘」と罵倒する[話 83]。「祭」では参加者たちの列の最初に並んでおり、精力剤を飲み干して点火された蝋燭を手にし、善の胸板へ溶けた蝋を垂らして「聖心祓穢」の口火を切った[話 12]後、円陣に加わってイザナギに貪られる1人となり、先に貪られた輝奈や亜咲美に眺められながら後背位で激しく突かれる姿が描かれている[話 13][注 142]。やがて、九州某県の洞窟から脱出するもクロエたちに追いつめられた怜人たちのもとへ輝奈たちと共に現れた際には、アサルトライフルを構えながら立ち並ぶ彼女たちとは違って唯一RPG-7とうかがえる形状のロケットランチャーを構えていることから、それに先駆けてクロエの指揮する軍用輸送機を対空砲撃で撃墜したことが示唆されている[話 36]うえ、その後に構えたままクロエたちを追撃する姿も描かれている[話 23]。
- 前述の言動に加えて善への旺盛な性欲を隠さない大胆な言動[話 83][話 12]や、イザナギのことを亜咲美の憧れの女性と思い込んでいたゆえの驚愕[話 12][話 13]から、イザナミの詳細については知らないことや、信仰心については輝奈や亜咲美ほど高くないことが示唆されている。
- イザナギ
- 第56話で「教祖様」[話 83]、第57話前編で「我らの待ち人」[話 12]と亜咲美にそれぞれ称されて存在が明かされた後、第57話後編で振魂の池にて「祭」の参加者たちからの「聖心祓穢」に遭った善の身体に降臨した、イザナミの主[話 12]。イザナギの降臨により、善の身体にはそれまで普通に生えていた頭髪が異様に逆立つ、見開いた眼がほぼ白目で表現されるなどの豹変が起こっている[話 12][話 13]。
- 降臨する際、参加者たちによって水中にうつ伏せで沈められた善の反応が一旦は消失したことから、いとには溺死を心配されるが、その直後に彼女を突き飛ばして立ち上がると、美鈴を押し倒して衣服を引き裂いたうえで彼女の乳首にむしゃぶりつくなど、参加者たちを貪り始める[話 13]。その様子から輝奈に「性の永久機関」と絶賛された性欲は尽きることを知らず、参加者たち全員を彼女たちの膝が立たなくなるまで満足させるが、なおもまだ女性たちを貪ろうとして亜咲美を動揺させたうえ、主だった女性たちを伴っての国内行脚への旅立ちすら口にする[話 13]。しかし、その時点で善の身体が限界を迎えて昏倒したため、降臨は一旦終了する[話 13]。
- 怜人たちが九州某県の洞窟から脱出するもクロエたちに追いつめられた際には、翔太や花蓮と結託した輝奈たちと共に現れる[話 36]。4人揃ったナンバーズの苗字における最初の漢字1文字を述べ、恭司の最期を蝋燭の火に例えながら予見すると、輝奈たちと共に「村」へ帰還していく[話 23]。
香港の反UW勢力の関係者たち
冰冰 ()- 香港の繁華街にて武装集団との睨み合いになった怜人・マリア・翠・絵理沙のもとへ現れた、チャイナドレス姿の美女[話 58]。苗字は不明[注 143]。身長こそハイヒールを履いてなお怜人の顔を見上げるほど低いが、シニヨンの髪型、ノースリーブで裾の切れ上がった短いチャイナドレス、自分で抱えながら乳首を舐められるほどの巨乳が特徴[話 59]。また、後述の誘惑の際に放たれる全身の甘い香りは、本人の台詞によれば小さい頃から桃ばかり食べて育ったため、その果汁の味がする汗によるものだという[話 59]。
- 後述の怜人や絵理沙を試す際には流暢な日本語で喋る一方で悪戯好きな一面も覗かせており[話 59]、特に後者には全裸の全身を調べ上げるついでに乳首を吸って驚かせることすら行なっている[話 18]。
- 怜人たちと武装集団の間へバスを突入させるという妨害を経て路地裏から現れ、怜人たちに自分との逃走を促す[話 58]。逃走中、二手に分かれようという絵理沙の提案に乗じて怜人を隠れ家に連れ込むと、自分の名を明かしたうえでメイティングに誘うが、それを彼が形だけの誘惑かつ試験と看破したうえ、提案が自分を敵か味方か見極めるためのものだった旨を怜人やそこに現れたマリアたちから明かされたことにより、彼のことを性欲だけの馬鹿ではないと認める[話 59]。怜人たちを呂のもとへ案内して紹介した後は彼女からMKウイルスの結晶を託され、怜人たちに監視役として同行する[話 57]。ヨーロッパへ向かうジェット機内では絵理沙の覚悟を試し[注 144]、アナスタシアのことを明かす[話 18]。
- ロスアニアでは怜人と半分夫婦である旨を言い張るアナスタシアの抑え役も務める一方、怜人からは無自覚のうちに異性として意識され始めており、童貞を捨てる必要があることをラギーニから断言された彼の意識下ではその相手の1人として挙げられている[話 38]。また、怜人との合コンでは酒が回ってくるにつれ、王様ゲームで意気込むも要点を忘れて朱音からツッコミを受けたりポッキーゲームで彼女と激しく張り合ったりするなど、コミカルな様子も見せるようになっている[話 25]。しかし、UWからスパイが送り込まれたことを怜人に知らせた後には、MKウイルスの結晶も貴方も誰にも渡さないという決意を新たに覗かせており、料理の腕だけでなく人柄も称賛してくれた彼に求愛する一方で絵理沙の不穏な行動(注射)を明かす[話 25][話 89]。また、短髪の女子生徒と共に絵理沙専用の研究棟を訪れた際には、ロスアニアでは特効薬の開発実験準備が整ったことを怜人に告げたうえ、占いの館にて呂が告げた助言を思い出させて選択を迫り、高熱に苦しむ絵理沙のもとから怜人をロスアニアへ連れ帰っている[話 47][注 145]。怜人が高濃度のMKウイルスによる死の淵に陥った際には、彼の惨死する姿を見たくないという思いから、MKウイルスの結晶の残りを持って香港への単独帰還に走ろうとするが、アナスタシアによる制止や絵理沙の復帰もあって思い留まり、皆と共に怜人の生還を涙ながらに見届ける[話 40]。その後、世界各地へのワクチン手配に際して中国を担当し[話 43]、大陸の党幹部との面会に臨む一方、呂に疑念を持つ[話 41]。
- ロスアニアにて怜人へ料理を振る舞った後の会話によれば、母を幼少時に、父を5年前にそれぞれ失ったうえ、呂が多忙だったこともあり、5年前から自立して料理や格闘の腕を磨いてきた模様[話 89]。
呂 ()- 隠れ家にて怜人のことを認めた冰冰が、彼だけでなくマリア・翠・絵理沙にも存在を明かした
女老板 ()[話 59][注 146]。名は不明[注 147]。冰冰の祖母でもある。冰冰の台詞によれば、香港だけでなく中華全土に影響力を持つという[話 59]。 - 冰冰に案内されてきた怜人・マリア・翠・絵理沙に先駆けて自分のもとを訪れていた朱音・まひる・短髪の女子生徒には占い師として接しており、冰冰による紹介の後は彼らがヨーロッパへ向かおうとしていることをはじめ、UW世界本部やUW日本支部のこと、ナンバーズやイザナミのことをそれぞれ言い当てた[話 57][注 148]うえで怜人たちへ助言と共にMKウイルスの結晶を託し、冰冰を監視役として同行させる[話 57]。しかし、それらの行動は裏で内通していたクロエによる指示だったことが、怜人たちが立ち去った後に室内の奥から現れた彼女との会話で明かされている[話 57]。
ロスアニアの関係者たち
- アナスタシア
- ロスアニアの王女[話 18]。巻き上げたもみあげ以外は尻まで届く長髪や身を包むドレス[話 18]が特徴の美少女。16歳[話 90]。苗字は不明。知り合った後の怜人たちからは、「アナ姫」とも称される[話 38][話 49]。
- ヨーロッパへ向かうジェット機内にて冰冰から「自分よりもっと手強い」、絵理沙から「変人だって噂」とそれぞれ評された人柄の通り、宮殿では怜人・翠・絵理沙・冰冰に大公として挨拶した直後に怜人との婚礼の儀を宣言するという、彼らを驚愕させる行動に出る[話 18][注 149]。婚礼の儀でも、婚姻可能な自分の年齢や高貴を理由として怜人にキスを迫る、2045年現在の世界における男性の不在を理由として怜人の出自を我慢するなどの行動で彼をたじろがせるが、怜人が状況を打破しようと勢いで「日本では婚姻より先に床入りを済ませる風習がある」などと言葉巧みに誘導したことにより、婚姻の儀を回避されて彼の自室へ誘導される[話 90]。そこでもベッドに全裸で横たわったうえでワインを口にし、その残りを身体に垂らして飲ませることを提案するという行動に出たところ、不安に震える様子を怜人に諭されて自国の内情を吐露し、コールドスリープ中の父や兄をはじめ生き残りの男性たちを救うためにも、怜人に特別研究施設の使用許可を与える[話 90]。
- 怜人・マリア・絵理沙を特別研究施設へ案内する際には、婚礼の儀を半分済ませたことを理由として彼には正式な結婚後に日本のキングに即位すれば良い旨や、朱音と冰冰も含む周囲の女性たちを側室に迎えれば良い旨を天真爛漫に言い放ったため、同行していたオリガを「寛大さ」で感涙させた一方、怜人たちを呆れさせている[話 91]。また、宮殿内の一室にてスリップ姿で朱音の次に怜人への求愛の順番を待っていた際には、同席して彼と朱音の動向に思いを馳せていたベビードール姿のまひるから怜人と何をしたいかという質問に対し、「殿方とずっとしたかった」という「グォウクォン」こと合コンを希望したため、彼女を驚かせている[話 24]。「ろすあにあ」にて合コンを堪能してほろ酔いとなった後には、トイレから戻ってきた怜人を室外にて出迎えて2人きりで抜け出し、庭園のキャリッジにて彼に求愛する[話 25]。
- MKウイルスの特効薬の開発実験に際しては、高濃度のMKウイルスによる死の淵に陥った怜人の生還を皆と共に号泣しながら見届ける一方、UW世界本部によるロスアニアへのプロパガンダを根拠のないものと断じ、激怒する[話 40]。また、精製されたワクチンの最初の被験者として迷わず父を挙げたうえ、そのことによる高過ぎるリスクを絵理沙から説明された際には、プロパガンダに直面した王女としての覚悟や国民たちへの思いから改めて父を挙げたため、怜人や絵理沙に感動される[話 60]。その後、ワクチンを投与された父を解凍して無事の復帰に感涙する[話 60]と、世界各地へのワクチン手配に際してヨーロッパを担当し[話 43]、各国の首長との面会に臨む[話 41]。
- 前述の大胆な行動からも怜人には無自覚のうちに異性として意識され始めており、童貞を捨てる必要があることをラギーニから断言された彼の意識下ではその相手の1人として挙げられている[話 38]。
- オリガ
- アナスタシアの側近の1人[話 18]。三つ編みのお下げ髪[話 18]が特徴。苗字は不明。
- 当初は宮殿を訪れた怜人・翠・絵理沙・冰冰に挨拶するアナスタシアの後方にて、他の側近たち2人と共に控えている[話 18]。その後、怜人・マリア・絵理沙を特別研究施設へ案内するアナスタシアに同行して彼女の「寛大さ」に感涙する[話 91]ほか、山中の木造小屋を後にした怜人をマリアや翠と共に乗せた自動車を運転して宮殿へ送る[話 38]。また、怜人との合コンの際には朱音と同様に男装して参加し、ロスアニアでは16歳から飲酒できることをまひるに明かした後、王様ゲームで怜人の肩を揉んだりアナスタシアの指を舐めたりすることとなり、特に後者では夢中になるあまり彼女を身震いさせている[話 25]。さらに、アナスタシアが怜人と2人きりで合コンを抜け出して庭園を訪れた際には、キャリッジ内にて抱き合う彼女たちを車外から無言で見守っている[話 25]。
- 時期は不明ながら裏ではクロエと内通しており、スパイとして怜人たちの動向を彼女に報告していたため、MKウイルスのワクチンの開発成功やそれによるロスアニア大公の復帰は、いち早くクロエたちに知られることとなった[話 60]。
- ラギーニ・シン
- インドからロスアニアに出向している博士[話 91]。中心分けのロングヘアや褐色の肌、額に着けたビンディーや切れ長の吊り目、そして左頬から首筋にかけて残る傷跡[話 91]が特徴の美女。左利き[注 150]。
- マリアやアナスタシアの台詞によれば、薬学・ウイルス学・免疫学などあらゆる分野の生命科学の権威にして臨床分野でも数多くの実績を持つが、特別研究施設にてMKウイルスの特効薬を開発できなかったことに絶望し、1年前から山中にて隠遁生活を送っている[話 91]。アナスタシアにも懸念されるほど気難しいことから、怜人が単独で隠遁先の木造小屋を訪れた際には、裏庭にて全裸で日課の瞑想や火渡りを行ないながら出迎えたため、彼を驚愕させている[話 91]。
- 木造小屋では簡素な衣服で質素に暮らしており、特別研究施設への復帰を依頼されるも拒否してナンを怜人に振る舞いながら、質素な生活の良さやMKウイルスによる男性の死滅を経て生じた科学者ゆえの神への信心を明かすと、絵理沙たちの考案したMKウイルスの特効薬の製造法を看破してみせたうえ、それによって惨死する覚悟や童貞を捨てる覚悟を怜人に問う[話 91]。
- 怜人のことは気に入っており、食事中に思わせぶりな表情で自分の衣服の裾をまくり上げ、「そっち(童貞を捨てること)なら協力してやってもいい」とからかってみせるが、先述の絶望がコールドスリープから目覚めさせて試薬を投与した被験者の即死によることもあり[注 151]、復帰については「目の前で男が死んでいくのはもう見たくない」と改めて拒否する[話 38]。しかし、開発実験最終日には実験に臨む直前の怜人のもとへ駆けつけ、彼を心配する沈んだ空気を一変させたほか、怜人の顔を注視して「男の顔になったねえ」と評するなど童貞を捨てたことを看破してみせたうえ、復帰する自分のことを「“超”天才科学者」と誇る[話 48]。高濃度のMKウイルスによって怜人が死の淵に陥った際には想定以上の反応に失敗を覚悟するが、彼の生還を見届けて涙する[話 40][注 152]。また、数日後にはワクチンの精製に没頭するあまりやつれた顔となるも成功し、アナスタシアの許可を得て投与したロスアニア大公の復帰を見届けて怜人と絵理沙に感謝する[話 60]と、世界各地へのワクチン手配に際してインドを担当し[話 43]、教母との面会に臨む[話 41]。
- ロスアニア大公
- MKウイルスによる脅威から逃れ、コールドスリープに入っていた大公。本名は不明。口髭[注 153]が特徴の初老の男性。
- 王女としての覚悟を決めたアナスタシアによって最初のワクチンの被験者として挙げられた後、投与から解凍を経てラギーニによるチェックでもバイタルサインに問題はなく出血も見られないことが確認され、無事に復帰する[話 60]。しかし、怜人たちが世界各地へのワクチン手配に動いた時点では、年齢からもまだ無理は利かず静養している姿が、アナスタシアの台詞と合わせて描かれている[話 43]。
その他の人々
前田 ()- 国立先端医科大学にて怜人や絵理沙の先輩に当たる男性[話 1]。名は不明。アンダーリムの眼鏡[話 85]が特徴。
- 優しく教授たちによる評判が良かったうえ、絵理沙に思いを寄せており、彼女が怜人による一途な思いの告白や細胞硬化症への罹患の報告を受ける直前の時点ですでに絵理沙に告白するも返事を保留されていたことが、怜人の台詞から示唆されている[話 1]。怜人がコールドスリープに入った以降の2040年終盤には、学会への登壇を経て成田からの帰路中に校内の絵理沙のもとを訪れるが、敷地内での散策中もゼリー飲料を飲みながら医学に打ち込んでいた彼女からは尊敬の念こそ抱かれているものの怜人への一途な思いは変わらないことを明かされたため、より強く思いを伝えようと掴みかかって襟元を肌蹴させてしまったところで我に返る[話 85]。実は絵理沙のもとを訪れる前からすでにMKウイルスに感染しており、訪れた際に軽い咳から急変しての重い咳や吐血を経て昏倒したため、まだ真相を知らないまま驚愕した絵理沙に救急車を呼ばれるも3日後[注 154]には死亡したことが、2045年に彼女が自分専用の研究棟にて怜人に説明する際の回想で明かされている[話 85]。
- 難民ホームの面々
- 難民ホームにて暮らす人々[話 54]。たびたび訪れてくれるまひるのことを女児たちは姉のように慕い、小太りの老女や酒飲みの
伊藤 ()ら大人たちは家族のように受け入れている[話 54]。 - 老女はまひると気さくに会話して「おばさん」と慕われるなど特に優しく見守っており[話 54][話 22]、後述の出奔時にそれまで怜人の妹であることを黙っていた件についても、事情を汲んで受け入れている[話 19]。また、麗亜とは彼女の撫民官当時から親しく、怜人たちがUW日本支部から出奔する際には麗亜の依頼を快諾し、メイティング施設からまひるを連れ出すことを皆で手伝ったほか、出奔してきてまひると合流した怜人たちを夜まで難民ホームに潜伏させている[話 19]。
- 伊藤は親しい男性をMKウイルスによって失ったことから酒浸りとなっており、年上である老女による叱咤にも耳を貸さずグラスを投げつけるほどだった[話 54]が、怜人の世界宣言の際には老女ら他の面々と共に驚愕している[話 22]ほか、その後に彼らが出奔してきた際には直面した怜人の身体を好色そうに撫で回し、老女に叱られている[話 19]。
高松 ()- 2040年時点で翔太をいじめていた不良生徒たち4人の頭領[話 63]。名は不明。脱色した頭髪[話 63]が特徴。
- 当初は翔太以上にQ'sに詳しかった別の男子生徒をいじめていたが、ふと翔太が制止に入ったことからそれ以降は矛先を彼に変えて取り囲み、男子トイレにて制服のズボンを脱がせて剥き出しになった太腿に火の点いたタバコを押しつける[話 63]、校舎屋上にて脇腹にサッカーのキックに例えた蹴りを入れて嘲笑する[話 8]など、さらに凄惨ないじめを行なう。エリカとは肉体関係にもあり、休学の挨拶を終えて帰宅の途に就いた翔太に学内青姦を偶然目撃された際には、彼に激怒して蹴り倒したうえで唾棄している[話 62]。そのため、エリカ共々翔太には深く恨まれており[話 62]、彼が後々までトラウマに苦しむこととなった[話 64][話 68][話 8][話 72][話 75][話 77][話 58]。
- 2045年現在では薬物中毒中のエリカが翔太を敵視していた[話 72]ことからも、当初の彼にはMKウイルスによって死亡したものと思われていた[話 75]が、復帰したエリカが急成長後の翔太と初めてのメイティングに励んだ後日には、コールドスリープ中のカプセルごとメイティング施設へ収容されていたことが判明する[話 18]。コールドスリープに入る前にも喫煙しながら感染爆発が1か月以内に終わるものと楽観視しており、エリカには浮気しないよう言い残して「待っててあげる」と誓われていたが、それを破ってカプセルの傍にて翔太とさらなるメイティングに励む彼女がひそかにコールドスリープを解除した結果、絶頂を迎えた直後のエリカとまだ朦朧とする意識の中でカプセル越しに目が合った後、MKウイルスに蝕まれて死亡する[話 18][注 155]。
桐原ちなみ ()- Q'sのメンバーの1人である女性声優[話 63]。2040年時点では高松たち4人に翔太がオナニーを強要される際のネタとして空中投影映像に音声付き動画が映っており、彼にとっては憧れの存在だったことが、回想やモノローグから示唆されている[話 63]。
- 2045年現在でも初期メンバーの1人にして最も歌唱力が高く、努力家にして好感度が高いことが翔太との会話で嬉々として盛り上がる春歌の台詞で説明されている[話 65]ことから、同じ芸能界関係者でも恭司のメイティング候補への転身が明白となっているモデルの女性・マヤ・玲奈といった面々とは違い、Q'sの現役として他のメンバーたちと共に活動中であることが示唆されている[話 68]。
- 麗亜の後輩
- 第32話の冒頭、難民ホームの一室にて同性愛に走ったボーイッシュな女性に強姦されかけていたところを、麗亜にスタンガンで救われた女性[話 34]。本名は不明。麗亜のことを専属担当官への着任前から慕う後輩[105]のレズビアンであり、救ってくれた直後の彼女にキスして男性への嫌悪感を覗かせるが、配給に参加する怜人への狙撃を阻止する依頼を受ける[話 34]。
- 配給当日は麗亜を慕う同志たちと共に第15地区を張り込んでおり、狙撃が実行される寸前には単独で狙撃犯のもとへ踏み込み、携帯していた拳銃で射殺する[話 9]。狙撃犯の顔をスキャンするもUWのデータベースには登録されておらず、その旨を麗亜に伝える通信から、間に合えば生け捕りにして首謀者の姓名を吐かせる予定だったことが示唆されている[話 9]。
- 麗亜が怜人たちをメイティング施設から出奔させる際には彼女の依頼で貨客船を手配しており、難民ホームにてその完了を伝えている[話 19]。その後、恭司・寧々子・ゆかりがメイティング施設から出奔する際にも麗亜の依頼でセーフハウスを手配しており、現地にて彼らを出迎えている[話 43]。また、怜人たちが九州某県の洞窟にて恭司たちと合流する際には同県の難民地区に潜伏しており、クロエたちによる襲撃をいち早く察知して洞窟を先に訪れ、怜人たちを抜け道からの脱出へ導いている[話 36]。
安保 ()- 2040年時点でのアポロン病院の院長[話 81]。名は不明。初老の禿げ上がった頭頂部や下腹の出た肥満体形、善の目の前でも若妻のころんの身体をまさぐる様子から、当時の輝奈には「エロ院長」と陰口を叩かれている[話 81]。また、善とミキの結婚式の壇上にて祝辞を述べる際には平然と彼らの婚前交渉を挙げて出席者たちを笑わせるなど、遠慮がない[話 80]。
- 善の後任者の佐藤に自分の病院や処方薬の古さを酷評されたため、その当てつけに自宅へ善を呼びつけて取引先の変更を仮定し、焦った彼に頭を下げ続けられたうえで土下座されている[話 81]。また、善にQ'sのライブチケットをVVIP席で手配するよう釘を刺すなど、娘の恋子のことは甘やかしている[話 81]。
- 2045年現在ではアポロン病院にてころんによる管理下のコールドスリープ中であることが、善に「村」を案内するに際して現状を説明する恋子の台詞で明かされている[話 82]。しかし、「村」の一員となって久しい現在の恋子やころんにとっては、まだ一応は家族であるものの実際にはもはやどうでも良い存在として見放されていることが、前述の台詞や善と3Pでのメイティングに励む彼女たちの言動から示唆されている[話 82]。
- 武装集団(仮)
- マリア・翠・絵理沙と共に観光客を装いながら香港の繁華街をMKウイルスの情報収集に歩いていた怜人のもとへ現れ、同行を命じた女性たち5人[話 56]。人民服の下半身をミニスカートにした制服を着用してサイハイブーツを履いており、背中にはアサルトライフル、手にはスタンガンでそれぞれ武装している[話 56][話 58]。
- 5人のうち3人は射撃体勢で威圧するが、非常の事態を想定済みだった絵理沙が怜人たちにもあらかじめスタンガンで武装させていたことから、互いに射撃体勢で睨み合う状態となったところ、冰冰による妨害に遭う[話 58]。
世界設定
作中世界における西暦2040年の社会は、科学技術の発展と新エネルギーによってあらゆるものの機械化が進み、人々は労働の義務から解放されるほど、AIに生活基盤のほぼすべてを依存して安定した生活を送っていた[話 1]。また、以前と変わらない町並みや大衆文化こそ一部に残っているものの、日常では食料の生産はおろか自動車の運転すら不要となっており[注 156]、労働は一部の物好きや使命感に駆られた者のみが人生の充足感を得るために従事するという、形骸化に至っていた[話 1]。それゆえ、教育機関の数も社会を動かすエリートの養成機関として残された一部の高校や大学を除き、大幅に減少していた[話 63]。医療技術については、特効薬がまだ存在しない新種の難病に罹患してもコールドスリープで病状の進行を抑制している間、AIが特効薬を開発して投与するという治療が行なわれていた[話 1]。生殖技術についても、クローニングこそ実用化されていない[注 157]ものの、人工授精は成功して当然と見られるほど高い水準に達していた[話 2]。
しかし、発生からまもない新種の感染症・細胞硬化症と、それから1年と経たないうちに発生した新種のウイルス・MKウイルスによって、状況は一変する。前者はコールドスリープによって特効薬の開発が見込めていた[話 1]ものの、後者は男性のみを3日間で殺害するその脅威に世界人口100億人の人々が翻弄されて社会は大混乱に陥り[話 2][話 84]、空気感染による地球規模の感染爆発を経た結果、男性の99.9%が死滅した[話 1]。そのため、女性による国際連盟・UWが世界を統治するようになって久しい[話 2]2045年現在での活動可能な人類の男女比は、細胞硬化症の特効薬によって偶然MKウイルスへの免疫を得た男性5人に対して女性50億人という、極端な比率になっている[話 1]。そういった理由もあって科学力は衰退し始めており、技術者や科学者が半数以下に減ったことで多くの科学技術がロストテクノロジーと化したうえ、MKウイルスの撲滅や自分たちの生存に必要不可欠な技術以外は研究する余裕もないことから、食糧生産システムなどの科学技術の維持が難しくなっている[話 2][注 158]。また、研究施設の増加も難しくなっていることが、汐音が翔太とのメイティングに至った後の花蓮と民生長官の会話で明かされている[話 71]。
上記の状況のもと、UW日本支部の職員たちやコールドスリープ中の男性の家族たちが限りある資源を優先的に回されて整備された環境で悠々とした生活を送る一方、一般市民たちは配給制に頼る貧しい環境で難民として淡々とした生活を送るといった、格差社会が世界に浸透している[話 84]。その結果、世界各地ではUWへの不満が高じてさまざまな反抗勢力が結成され、活動している[話 34]。また、日本では男性の事実上絶滅によって芸能人や風俗嬢の需要が激減したうえ、一夫一婦制はもとより婚姻制度そのものを撤廃したことが、セックスによる子作り・メイティングを推進する日本支部の方針やメイティングに励む候補たちの態度からうかがえるほか、男湯・女湯の概念すらなくなっている[話 46]。同様の理由による影響は男性専用の公共施設にも現れており、慶門市の駅構内男子トイレなどは荒廃したまま放置されている[話 52]。
なお、UWによる統制社会については、難民たちから「男と一緒に戦争も世界からなくなった」と評される一方、「女の喜びもなくなった」とも評されている[話 54]。ただし、ロスアニアのブティックにて怜人がマリアの衣服を購入する際に現金ではなくクレジットカードを用いるうえ、高額であることを心配する彼女に「コールドスリープから起きたあと全然お金使ってない」と明かす姿[話 49]が描かれていることから、預金制度は同社会外でも維持されている模様。また、香港の繁華街にて怜人・マリア・絵理沙・翠がエッグワッフルを食べ歩く姿が[話 56]、日本支部の国務長官室にてクロエがハンバーガーを飲み物とのテイクアウトとうかがえる仕様で食べる姿が[話 89]それぞれ描かれていることから、ファストフード業界も維持されている模様。
用語
- コールドスリープ (cold sleep)
- 現実世界でもスペースワークス・エンタープライジズ社などで研究されている、人工冬眠技術。作中世界では機械化が進むことによって一般市民にまで普及した技術の1つであり、2040年時点で細胞硬化症に罹患したナンバーズがAIによる特効薬の開発時間を稼ぐため、新都心第三病院などの大病院に設置されている無数の配線に接続されたカプセル(コールドスリープ機[話 64][話 31])[注 159]にて、5年間のコールドスリープに入っている[話 1][話 62][話 29][話 80][注 160]。
- MKウイルスが発生した後には特効薬やワクチンの開発時間を稼ぐため、一部の男性たち(美来の台詞によれば、100万人から500万人[話 6])がコールドスリープに入っているが、その低温環境下でもMKウイルスはゆっくりと活動し続けられるため、コールドスリープ以前からの感染者はあと1年足らずで身体を蝕まれて死亡すると予想されている[話 2]。また、UW日本支部を掌握した翔太と花蓮の会話によれば、今後は彼らへの協力を条件として選ばれた男性(花蓮曰く「女の人を釣るエサ」)だけが目覚めさせられ、管理されていく模様[話 23]。
- 作中では被験者をコールドスリープから目覚めさせることを「解凍」と呼称する描写が散見されるが、カプセル内の被験者が液体に浸されているうえ、コールドスリープ中の身体が凍っていないことから、冷凍タイプではなく冬眠タイプであることが示唆されている[話 1][話 2][話 62][話 77][話 80][話 18][話 60]。また、コールドスリープ以前と同じ容姿の怜人が成長したまひると再会していることから、5年間程度のコールドスリープでは肉体はほとんど老化しないことが示唆されている[話 2]。そのほか、善がイザナミに拉致された際の描写から、カプセル自体にもコールドスリープ中の搬送に対応できる規模の生命維持装置が内蔵されていることが示唆されている[話 77]。また、その後に善が目覚めさせられた際[話 80]やエリカが高松を殺害した際[話 18]の描写から、開放スイッチは配線側ではなくカプセル側に設置されていることが示唆されている。
- なお、語句自体は和製英語であることから、フランス語翻訳版では
「sommeil cryogénique」 ()[106]、英語翻訳版では「cryogenic sleep」 ()[9]とそれぞれ変更されている。 細胞硬化症 ()- 2040年時点でナンバーズが罹患したウイルス性の感染症[話 1]。まだ非常に症例数が少ないことから、当時は医大生である怜人や絵理沙はおろか製薬会社の営業マンである善にも知られていなかった[話 1][話 81]。
- 必ず死に至ることを除いて詳細は不明であるが、感染症であることは難民地区にて怜人に初めて説明する美来の台詞で明かされており[話 1]、体調の悪化や身体の激痛を経て発症するうえ、新都心第三病院などの大病院へ入院する必要があることが、罹患当時の台詞や描写で明かされている[話 1][話 63][話 62][話 29][話 81]。ただし、怜人が絵理沙に対面しながら罹患を告白する、新都心第三病院へ向かう自動車内にてまひると龍が怜人と同席する、まひるがコールドスリープ用カプセルに入る直前の怜人に抱きついて泣きじゃくる[話 1]、柚希が翔太の額に自分の額を密着させて彼の体熱を測る[話 63]、善とミキが結婚式の際に出席者たちの目の前でキスする、輝奈がカプセルに入る直前の善に駆け寄ってキスする[話 80]といった、罹患が確認された後もごく普通に接近する描写が散見されることから、対人感染はしない模様。
- 第1話時点ですでに製薬会社のAIが特効薬のレシピ開発に取りかかっていたが、それには数年間が必要だったため、コールドスリープに入ったナンバーズはやがて投与された特効薬によって細胞硬化症を克服すると同時に、偶然MKウイルスへの免疫を得ることとなった[話 1][注 161]。この事実は恭司が発見されるまで確認されていなかった[話 2]ため、「健康な男性を細胞硬化症に罹患させ、コールドスリープ中に特効薬を投与し、MKウイルスへの免疫保有者を増やす」という方法は、男性がほぼ死滅したうえに科学技術が衰退し始めている2045年現在では取れなくなっている。
- MKウイルス(エムケーウイルス / Male Killer Virus)
- ナンバーズがコールドスリープに入ってから1年と経たないうちに発生した、新種のウイルス[話 1][注 162]。男性にしか感染しないことから「男殺しウイルス」の通称が付けられた[話 1]が、怜人が入手した論文データでは「男性特異的殺人人工合成ウイルス」と称されており、人間によって作り出されたことが明かされている[話 52]。また、UW世界本部による内偵ではUW日本支部の首脳陣が製造に関わっていたことが明かされている[話 32]が、イザナミによる電波ジャック放送では世界本部が人工衛星を介して散布した可能性が高いことが暴露されている[話 53]。この人工衛星については、某国の工場に大量の残骸が廃棄されていたこと、その一部部品から高濃度のMKウイルスが検出された[注 163]こと、人工衛星の製造会社の取締役には2045年現在における世界本部のトップの1人が名を連ねていたことも暴露されている[話 53]。
- 感染者の全身の細胞を3日間で死滅させ、皮膚が紫色と化した全身の穴から血液を噴き出す惨死に至らしめるという、きわめて重篤な症状や急速な空気感染により、地球全土での感染爆発を3か月間で引き起こした結果、世界人口を半減させている[話 2]。第22話では感染者は世界同時多発的に現れたと見られていることがマリアから怜人に説明されている[話 46]ほか、第65話では2040年後半に世界中にて猛威を振るったことが冒頭で説明されている[話 90]。また、第74話ではインフルエンザウイルス並みの感染力とエボラウイルス以上の致死性を兼ね備えていることや、都市への人口集積と移動手段の発達が仇となったことが、町の至る所に倒れた人々の光景や、逃れようとして航空機へ殺到するも搭乗直前で力尽きた人々の光景と合わせ、冒頭の絵理沙の回想で説明されている[話 31]。ただし、第78話では免疫を持っている怜人が高濃度注入を経ての鼻血や吐血からあと数時間の命とラギーニに判断されているなど、惨死までの経過日数には免疫の有無やMKウイルスの濃度によって個人差が生じることも描かれている[話 40]。
- 2045年現在でも地球全土に蔓延していることから、エリカが高松のコールドスリープを花蓮による教唆のもとで解除した際には、彼がまもなく惨死に至る姿が描かれている[話 18]。
- なお、現実世界での2016年7月には、ケニアのナイロビにてチョウのカバマダラの生態を観察したイギリスのエクセター大学などの研究者たちにより、カバマダラのメスに感染してオスの卵を孵化させなくする細菌のスピロプラズマの存在が確認されている[107][108]ほか、同年9月にも日本にてスピロプラズマを研究していた産総研により、スピロプラズマが宿主のショウジョウバエをメスだけにしてしまう生殖操作の構造が解明されている[109]。また、「Male」が厳密には人間の男性に限らず性別のオスを意味することから、英語翻訳版では
「Man-Killer Virus」 ()と変更されている[9]。- MKウイルスの特効薬やワクチン
- UWによる統制下で世界中の最上位AIが開発に総力を挙げている、MKウイルスの特効薬やワクチン[話 2]。開発開始当初の時期には感染前の男性の精子を用いた人工授精も試みられたが、いずれも成功には至っておらず(人工授精は誕生したのが女児なら生存するのに対し、男児なら数日で死亡する)、2045年現在では半ば絶望的と見られている[話 2]。恭司の精子を用いた人工授精が試みられるも失敗し、セックスによる受胎が成功した後はメイティングに一本化されるが、怜人が目覚めた時点ではまだどの女性も出産に至っていないうえ、胎児が免疫を持っているのかすら不明だった[話 2][注 164]。しかし、後に恭司とゆかりの間に誕生した恭一は外気に晒されても健在だったことから、ひとまずは免疫が確認されている[話 44]。
- 結晶化が困難ゆえに構造が解析できず、動物研究所での絵理沙は抗ウイルス薬ではなくワクチンを研究しており、弱毒化や不活化の前例もない[話 16]。また、加熱処理や化学処理では変性して不活性による開発は難しいうえ、弱毒化は世界中のAIによる総力検証でも手がかりすら掴めていない[話 7]。UWは研究リソースを世界本部に集積させており、日本支部では食糧生産の方に研究リソースが優先されているうえ、物資不足を理由としてGM食品などが望まれている模様[話 34]。一方、朱音の調査によれば、この数年間で有力なウイルス研究者は次々に失踪しているという[話 35]。その後、香港を訪れた際の絵理沙の台詞によれば、「中国はMKウイルスの結晶化に成功している」という噂[話 56]を経て、その実物である結晶が呂から怜人たちのもとへ冰冰を同行させる形で託されている[話 57]。
- 物語開始当初は上記の開発中の旨がUWから発表されていたが、後の絵理沙やイザナミによる調査の結果、真実は異なることが明かされている(詳細は#UWを参照)。ロスアニアでは怜人の身体に高濃度のMKウイルスを投与し、体内にて生成される病原性タンパク質の採取を経て放射光施設でのX線構造解析によって精製するという開発方法が考案されるが、その際に高濃度のMKウイルスの増殖力が抵抗力を上回って彼は死ぬかもしれないことや、童貞を捨てる覚悟が必要であることが明かされている[話 91]。ラギーニの台詞によれば、MKウイルスに打ち勝つには極限まで男性ホルモンを活性化させなければならず、それには女性との心のこもったセックスが一番有効であるほか、開発への悪影響が生じる可能性は小さいという[話 38]。また、マリアの台詞によれば、高濃度のMKウイルスの投与は強い免疫反応を引き出す必要があるためであり、それと男性ホルモンの分泌量に相関性があるという[話 38]。そのほか、怜人の台詞によれば、かつてラギーニが開発した試薬は特定の状況でしか効果を発揮せず、コールドスリープから目覚めさせられた被験者はMKウイルスの増殖によって即死したという[話 38]。しかし、怜人が臨んだ開発実験はやはり増殖による惨死の危機に遭ったものの、MKウイルスの結晶がもたらされていたことに加えて彼は美来や絵理沙たちとの約束や絆を結んでいたことによってMKウイルスに打ち勝ち、まもなくMKウイルスが消滅した体内からはマイクロマシンによって病原性タンパク質が採取される[話 51][話 40]。数日後、ラギーニの尽力による精製を経て小型カートリッジへ封入される形で開発されたワクチンは、大量生産に先駆けてロスアニア大公へ最初に投与され、彼を無事に復帰させる[話 60]。また、それに並行してロスアニアがUWのプロパガンダによる疑惑に晒されたことから、怜人たちは疑惑を晴らすためにも全世界での増産を実現させようと、カートリッジを封入したアタッシェケースを世界各地へ届ける単独行動に移行する[話 43]が、まもなくクロエによる恭司の射殺を花蓮が公表したことをきっかけとして難民たちによる日本支部への暴動が発生したうえ、それによる混乱に乗じた翔太と花蓮によって怜人たちの功績は横領され、翔太がロスアニアからワクチンを入手して増産に取りかかったと改竄した旨が、大衆の前に現れた彼によって公表されてしまう[話 23]。
- なお、MKウイルスやメイティングについて説明する美来ら専属担当官たちの台詞からは自然獲得受動免疫への期待がうかがえる[話 2][話 29][話 66]が、同記事でも説明されている通り、現実世界での自然獲得受動免疫に恒久的な効果はない。また、作中の表記では特効薬とワクチンを混同している[注 165]箇所が時折見られるが、本記事では引用部分以外は状況に合わせて読み換えている。
- メイティング (mating)
- 作中世界における、ナンバーズとメイティング候補たちのセックスによる子作りの通称[話 3]。留学生を装っていた当時のクロエにもUW日本支部の内偵を進める過程で知られ[話 28]、まもなくUW世界本部の首脳陣が知るところとなる[話 53]など広く称され、場合によっては「種付け」や「生殖行為」とも称される[話 3][話 55]。寧々子が恭司と玲奈の初めてのメイティングを成功させる以前、メイティングを開始しない怜人は寧々子から「意気地のない男」と酷評されたうえ、彼に全裸で迫って失敗した直後の美来は寧々子から侮蔑の意味で恭司による種付けを提案されている[話 3]。また、その翌朝に露骨な意味である前者を美来に説明された怜人は自分を家畜に例えられたと判断し、激怒している[話 3]。さらに、慶門市中央病院にて怜人が美来たちとの肉体関係の有無を谷口に詰問された際、麗亜はメイティングのことを「生殖行為」と言い直して彼の行動を説明している[話 55]。
- 日本支部の場合、「人類を救うために」[話 1]や「地球を救うために」[話 29]などの大義名分のもと、第4話で描かれた恭司と玲奈の初めてのメイティングや彼がその後に果たした怜人との初対面に際しての描写に代表されるように、メイティング施設などでの快適な生活環境や専属担当官によるスケジュール管理下で昼夜を問わず優雅に行なわれる[話 4]が、実際には隠しカメラを介しての詳細な監視下で行なわれることから、ナンバーズのことを異性として意識する者もいる専属担当官[話 54]はともかく、貴重な資源や手札としか認識していない上層部からは称賛こそ送られるものの、行為そのものは冷淡に見られている[話 16][話 21]。
- 女性からナンバーズにキスや誘惑が行なわれることはあってもセックスの強要が行なわれることは基本的にないため、あくまでも双方が合意したうえで性欲や性的快感に身を任せて発情した状態で性器を結合して絶頂を迎えると同時に、MKウイルスに受胎を阻害されない環境となった女性の膣内にてナンバーズが射精し、卵子に向けて直に精液を注ぎ込む必要があることが示唆されている[話 2]。また、精子や卵子の寿命、排卵期や受精との関係からもセックスが1人につき1回だけで済むとは限らない[注 166]うえ、1日に1人ずつとのセックスだけでは人類絶滅の回避に最低限必要な人数の確保すら危ういという理由もあり、恭司は玲奈との初めてのセックスを経た後は彼女ら複数人とのグループセックスも日々進んで行なうようになっている[話 16][話 54][話 29][話 15][話 9][話 53]ほか、花蓮は春歌・奈都・晶との初めてのセックスを個別に経た翔太のもとへ彼女たち3人を一斉に差し向け、4Pを行なわせている[話 70][話 8]。
- 以上のような同意のもとで子作りに励む様子(恭司についてはその成果[話 21][話 26][話 59]も)が描かれる一方、世界本部による日本支部への介入以降はクロエに「非人道的」と酷評されて中止させられていた[話 53]が、花蓮がクロエとの会談を経て取引した後は翔太のみ再開が許可されているうえ、自分の候補たちだけでなく恭司の候補たちからも選べるようになっている[話 11]。
- 後に絵理沙の回想によれば、鬼原・技術長官・民生長官との初対面を経て彼女たちによる説明を受けた絵理沙のモノローグ中には、正常位で結合中の男女の姿や受胎を経て腹の目立ち始めた女性の姿が描かれているうえ、当時は「メイティング」という名称がまだ決まっておらず、鬼原が技術長官や民生長官との話し合いを経て至った「『子作り』では直接的すぎる」という考えから、それに代わる名称を探していたことが明かされている[話 31]。また、絵理沙が怜人と美来の初めてのメイティングを自分を交えての3Pで行なうに際しての説明によれば、MKウイルスのワクチンを開発できた後でもナンバーズは貴重な存在であり、遺伝子の多様性を保つためには彼らが1人でも多くの子供たちを作る必要があることに変わりはないという[話 44]。
- 一方、イザナミの場合は「村」へ拉致した善の生活の一切を管理する代わりに彼を「聖奴隷」と称し[話 80]、女性たちは善に自分の両乳首と「聖痕」へのキスを行なわせる「契約」を結んだ後、岬の木のもとへ仰向けに横たわらせて拘束し、「聖なる契り」と称して騎乗位で次々に結合していくなど、彼の意思を尊重せず強行する形で行なわれる[話 10]。また、その際には善による抵抗を防いで一方的かつ潤滑に励むためにも、媚薬の類とうかがえる甘い香りの煙を彼に吸わせている[話 10]ほか、「祭」に際しては精力剤すら服用させている[話 83]。
- なお、男児たちが無事に誕生するようになったとしても、ナンバーズだけの状態では前述の極端な男女比から子孫たちが必ず近親交配に至ってしまうため、それによる短命化や遺伝子疾患[注 167]を回避するには、コールドスリープ中の男性たちの復帰が必須である。この問題はボイスドラマ版で朱音役を演じた声優の浅川悠などにも指摘されている[13]が、作中では言及されていない。
- メイティング候補たち
- ナンバーズの子をセックスによって確実に受胎・出産するため、UW日本支部によって極秘で集められた女性たち[話 3]。総じて若く健康で受胎に適するとして選りすぐられた美女ばかりであり、待機中のさまざまな場所から選ばれてナンバーズのもとへ連れられ、彼らの要望に応じた状況や性技でメイティングに励む[話 3]。ただし、翔太の候補たちには彼と同年代の春歌たちだけでなく、彼女たちよりもはるかに年上の柚希や理子のほか、年下で幼児体形のちふゆも含まれている[話 66]ことから、候補への審査に極端な年齢制限や体格制限はないことがうかがえる。
- メイティング施設では専属担当官の端末[話 2][話 4]のほか、大部屋[話 1]や大浴場[話 3][話 11]から選ばれているが、大浴場を怜人に初めて見せた際の美来の台詞によれば、選ぶ際に好みの美女がいなかった場合、日本支部は新たな美女を何人でも探すという[話 3]。また、ボイスドラマ版のepisode.2[1/2]では、恭司に玲奈を初めて提案する際の寧々子の台詞に、彼の専属担当官としてどのような希望にも応える旨が追加されている[73]。一方、翔太の候補たちは彼がまだ選んで励まない状態での初対面を迎えたため、当初は慶門市立西高等学校やその寮にて候補たちの方から順番を競って迫る形となっている[話 17]。
- 専属担当官がナンバーズに初めて依頼する際には、それぞれの目の前で全裸か半裸の大勢が「あなたのもの」として紹介されることもあり、期待に満ちた候補たちの存在そのものがナンバーズの播種本能や所有欲を煽り、メイティングをより円滑に進めさせるための役割も担っている[話 1][話 29]。その面々には、生業の場すら失ったことがうかがえる芸能界関係者も含まれるが、ナンバーズや2040年時点の男性たちにとって高嶺の花だったとしても候補としての立場は一般市民と変わらず[話 54][話 29][話 15][話 71][話 9][話 20][話 37]、場合によっては一般市民以下とすら見なされる[話 71][注 168]ことが、玲奈や汐音の描写からそれぞれ示唆されている。また、メイティング施設外への外出は許可されていないことが、難民地区や難民ホームの面々が世界宣言までは候補への起用はおろか怜人の存在すら知らなかったことから示唆されている[話 22][話 21]うえ、ナンバーズを独占することは候補へ転身する以前の立場や恋愛感情に関係なく禁忌とされていることが、柚希の描写から示唆されている[話 66]。そのほか、ナンバーズを選択する権利やメイティングを拒否する権利が与えられているうえ、メイティングを重ねても受胎しない場合にはナンバーズを乗り換えることも可能であることが、リカやツインテールの少女の描写から示唆されている[話 29][話 9]。
- 光景については、ナンバーズの性的興奮を効率良く煽り、より確実にメイティングを実現させるという目的からも、全裸を除けば日常の交流や奉仕の際に見られる一般的な衣服姿や制服姿だけでなく、ナンバーズの個人的な希望に応じた衣装姿[話 4]や本来の意味を消失した着方での水着姿[話 54][話 74]のほか、日常の下着姿以上に過激なセクシーランジェリー姿[話 29][話 15][話 19][話 37]などが散見される。
- なお、セックスへの願望には淫欲を満たすという理由だけでなく、ナンバーズの子を受胎すれば家族と共に豊かで安定した生活が保障されるという理由も含まれている[話 3]。それゆえ、怜人への乗り換えを口にしてリカにたしなめられたツインテールの少女のように、受胎を望むあまり異性としての思いの薄さを露呈させる者もいる[話 9]。しかも、実際には日本支部はすでに物資不足の状況下にあることが第32話での首脳陣の会話で明かされているため、メイティングによって保障対象が増加し続ける事態には対応しきれなくなることが示唆されている[話 34]が、そのことについては首脳陣の野心や本性と同じく秘匿されているため、やはり作中では言及されていない。
- 「村」の女性たち
- 善の子をセックスによって確実に受胎・出産するため、イザナミのもとへ集った女性たち[話 10]。善を共有物として見る意識や希望者のみが参加するという形式はメイティング候補たちと同様であるが、こちらはUW日本支部の管理下から外れた自給自足の生活や合議制という環境もあり、卵子を「命の卵」、メイティングを「聖なる契り」とそれぞれ称するなど、カルト色が強い[話 10]。また、メイティングもその一方的さゆえ、子種の搾取に近いうえに受胎を叶えることよりも淫欲を満たすことを重視した内容となっている[話 10][話 50]。そういった要素から、第54話後編ではまだ正気を保っていた当時の善にモノローグで「イカれた女たち」と酷評されている[話 50]ほか、第57話前編では「祭」に備えて身を清めた一同が輝奈の「今宵は肉欲の限りを尽くしましょう」という言葉に身震いしながら感動する姿が描かれている[話 12]。
- なお、基本的には選りすぐられた美女だけで構成されているメイティング候補たちに対し、こちらは善の意思を尊重しないという方針からも選りすぐられず、平凡な女性が多々参加している[話 10]。また、クロエたちに追いつめられた怜人たちのもとへ現れた際の描写から、多くの者は銃火器を用いての戦闘もこなせることが示唆されている[話 36][話 23]。
- ナンバー (No.)
- MKウイルスへの免疫を持つうえにメイティングの要となる怜人ら男性たち5人を、UW日本支部が「地球上で最も貴重な資源」や「人類希望の星」などと祭り上げる際の冠称[話 1][話 2]。総称ではナンバーズと呼ばれる[話 26]。
- 日本支部の首脳陣が1番目(第1話以前)にコールドスリープから目覚めさせた男性が「ナンバー1」こと恭司[話 29]であり、外界での活動可能を確認してセックスによるメイティングの成功まで至った[話 2]後、2番目(第1話)に目覚めさせた男性が「ナンバー2」こと怜人[話 1]、3番目(第11話)に目覚めさせた男性が「ナンバー3」こと翔太[話 21]、4番目(第43話)にイザナミによって目覚めさせられた男性が「ナンバー4」こと善[話 77]である。また、ナンバー5については、第47話時点で関東近郊の研究施設にてコールドスリープ中であることがクロエの台詞で明かされている[話 53]ほか、苗字に「金」が含まれることが輝奈に予見されるなど、ナンバーズのそれは五行思想に沿って設定されていることが示唆されている[話 23]。
- 第46話で絵理沙が善に明かした、彼が目覚めさせられてまもない現在の年月が2045年7月である[話 10]ことに加え、寧々子が恭司のメイティング成果を結実させるまでの経緯や、怜人と翔太がそれぞれ目覚めた後の時間経過から、恭司は同年3月以前、怜人と翔太は同年6月前後にそれぞれ目覚めさせられたことが示唆されている。
- 情報漏洩の防止や治安上の問題もあり、物語開始当初におけるナンバーズの存在は首脳陣のほか、メイティング施設の関係者やメイティング候補たちなど、ごく一部にしか知らされていない[話 2]。また、ナンバーズのストレス解消については徹底されており、メイティング施設外への外出を禁じられている代わりに#舞台で後述する自室や快適な生活が提供されているが、第7話で恭司と美女たち3人が4Pでのメイティングに励む姿を首脳陣が監視する光景[話 16]が、第8話で恭司とチューブトップ姿の玲奈・マイクロビキニ姿の侍女・スリングショット姿の侍女が4Pでのメイティングに励む姿を寧々子が監視する光景[話 54]がそれぞれ描かれるなど、前述の理由からもトイレ以外でのプライバシーは無いに等しく、各所の監視カメラや隠しカメラで常時監視されているほか、貴重な存在ゆえに日々健康診断を受けさせられている[話 55]。
- 実際の立場は、メイティング候補たちが子供と安定した生活を得るための種馬にして共有物にも等しいため、彼女たちの大半にとっては「みんなのもの」という認識が強い。それゆえ、怜人のようにメイティングを拒否することや受胎させたい女性を1人だけに絞ることは禁忌とされている[話 16]が、恭司のように励んで多数の成果を挙げている者は、玲奈など侍女として傍に置いた女性を複数回選べるようになっている[話 54][話 15][話 9]。また、恭司とまひるの会食に同席中の怜人を眺めたツインテールの少女が彼への乗り換えを考えるうえ、怜人のことを「誰ともメイティングしてないみたいよ」と伝えるリカの言葉に驚くなど、望むまま誰とでもメイティングに励むのが当然と思われている[話 9]。一方、善の場合は「村」の女性たちに拉致されて排泄すら管理される立場であるうえに意思を尊重されないなど、種馬や共有物というよりは家畜に等しい認識が強くなっている[話 10][注 169]。
- 第1話冒頭で世界全土を巻き込むナンバーズの争奪戦の発生が暗示された[話 1]後、第11話で世界宣言によって怜人の存在は公表されたが、彼は恭司たち4人の存在の口外を鬼原に禁じられたため、この時点では4人の存在はまだ知られていなかった[話 21]。しかし、第26話で寧々子が恭司を難民地区へ案内して新たなメイティング候補の確保に努めた[話 52]ことや、第49話で翔太・花蓮・慶門市立西高等学校の面々がメイティング施設へ避難していた[話 30]ことから、4人の存在は知られていく。その後、第35話でUW世界本部がクロエに日本支部を内偵させていた[話 27]こと、第36話でイザナミが慶門市への爆破テロに出た[話 32]こと、第43話で善がイザナミに拉致されて目覚めさせられた[話 77]こと、第47話・第48話でイザナミが初めての電波ジャック放送を行なった[話 53][話 33]こと、第84話・第85話で恭司がクロエに射殺された[話 36][話 23]ことから、日本では4人の存在が一般市民にも知られるようになったうえ、日本を舞台としてさらなる争いの始まりが示唆されている。
- なお、第66話のラギーニの説明で高濃度のMKウイルスによって常人と同様の惨死に至る怜人がイメージとして描かれた[話 91]後、第77話・第78話でワクチン開発に臨んだ彼が死の淵に陥った[話 51][話 40]ことから、細胞硬化症の特効薬によって生じたMKウイルスへの免疫は絶対的なものではないことが明示されている。
- 「メイティング計画」
- UW日本支部の首脳陣がUW世界本部に無断で進めている計画[話 16]。第7話で美女たち3人と4Pでのメイティングに励む恭司を監視する首脳陣の会議中、首藤によって初めて「計画」と呼称された[話 16]。それ以降、「計画」の名称は首脳陣の会議や直属の部下である花蓮との会話でたびたび挙げられていた[話 21]が、「計画」自体は世界本部による日本支部への介入を経て中止させられる。その直後である第47話では、マムによって「メイティング計画」と呼称されている[話 53]。
- メイティングを主体としていること以外の全容は不明であるが、人類の救済よりも首脳陣の私利私欲を優先していることや、花蓮以外の者たちには真相を明かさず人類の救済や生活の保障を強調した崇高な内容を吹聴していることが、首脳陣や花蓮、そしてメイティングに励む面々の台詞から示唆されている。
- 世界宣言
- 怜人が技術長官による監禁から救出された後、鬼原の要請に応じて世界同時放送の場に出て行なった演説[話 22][話 21]。メイティング施設外への外出許可とMKウイルスの研究施設の使用許可を条件として鬼原の要請に応じた怜人は、全世界の女性たちへMKウイルスの特効薬を開発することを表明すると共に、希望を捨てないよう呼びかけた[話 22][話 21]。
- 事前に隔離された慶門市立西高等学校の面々を除く全世界の女性たちが目にしており、怜人は女性たちの希望かつUW日本支部への羨望の象徴となった[話 21]が、クロエの台詞によれば怜人の存在が明かるみに出たことにより、世界各地ではUWの統治に反対するテロが加速しているという[話 32]。また、香港にて冰冰が怜人に初めて接触した際の台詞によれば、世界中で日本語が大流行しているという[話 59]。
- 「聖痕」
- イザナミの面々が自分たちの身体に刻んでいる焼き印[話 53]。第48話時点での例を挙げると、絵理沙や輝奈が胸元、短髪の女子生徒が左腕に刻んでいるほか、電波ジャック放送では右腕に刻んでいる女性たちも描かれている[話 33]など、一目で確認できる場所か簡単に露出できる場所であれば、身体のどこに刻んでも構わない模様。
- 第64話前編では絵理沙がイザナギ派ではないことを冰冰に証明するため、実は焼き印ではなく精巧に印刷されたシールだった自分の「聖痕」を、冰冰の目の前で剥がしている[話 18]。このことから、女性たちは儀式を経て額へ強要された善と違って儀式を経ず、任意で「聖痕」を刻んでいることが示唆されている。
- 「男性絶滅計画」[注 170]
- イザナミが初めての電波ジャック放送を行なった際、暴露したUW世界本部の計画[話 53][話 33]。絵理沙の台詞によれば、完全に女性だけの世界を作るため、女性の遺伝子だけで単為生殖を経て出産する計画だという[話 53][話 33]。やがて、ロスアニアをMKウイルスの首謀者と断じるプロパガンダを公表した[話 40]後には、恭司とゆかりに出奔されて激怒したクロエがUWのすべての罪を同国に被せたうえでミサイル攻撃によって消滅させることや、その後に総仕上げとしてナンバーズを全員抹殺することが、彼女の台詞で計画名も含めて明かされている[話 43][注 171]。
- 電波ジャック放送の終了直後に怜人からこの計画について詰問されたクロエは否定していた[話 33]が、後に九州某県の洞窟付近にて彼らを抹殺しようと追いつめた際にはこの計画が真実である旨を明かしたうえ、科学によって自然の理不尽さ(暴力・戦争・差別)と時代遅れの男性を消滅しようと目論む冷酷な本性や自分の狙撃による恭司の最期を、花蓮にビデオカメラで撮影されている[話 36][話 23]。また、その公開がきっかけとなって航空母艦へ撤退したクロエの台詞によれば、この計画はまだ終わっていないという[話 23]。
- なお、現実世界での2018年10月12日には、中国科学院の研究チームが同性マウスに単為生殖で子供を誕生させる実験に成功したことを発表しているが、メス同士から誕生した子供が健康で無事に出産したのに対し、オス同士から誕生した子供は誕生から数日で死亡している[110]。
- 「祭」
- 恋子がころんと共に善を3Pでのメイティングに励ませた後、近々開催することをころんが嬉々として彼に説明した「村」の行事[話 82]。それまでのまだかろうじてメイティングと呼べる個人単位のセックスではなく、善を単に性欲の捌け口として扱う全員規模での乱交に相当することが、第55話の最終ページにおけるころんの台詞「この村の女全員であなたの身体を貪るのよ」[話 82]や連載時の同ページの柱コメント「欲望の極地…来る」から、示唆されている。
- 必要性については、善の順番が回ってくることを待てば良いのではとの旨を挙げて疑ういとに対し、輝奈がイザナミの団結のためにも必要な儀式である旨を説明している[話 12]。
- 開催当日、昼に振魂の池にて身を清めた参加者たちは輝奈の演説に感動して期待を高め、夜に広場にて彼女の掲げた媚薬の煙を吸い込んだ後、ころんの振る舞う精力剤を飲み干したうえで全裸となり、磔状態の善の身体を次々と木の枝で叩いたうえで水中へ沈める
「聖心祓穢」 ()を行ない、イザナギを降臨させる[話 12]。その後、広場へ戻った参加者たちは焚き火を中心として円陣を組むように横たわると、イザナギに次々と結合されては貪り合う形式での乱交を堪能していく[話 13]。 - 精力剤
- 「祭」に備え、恋子やころんが善にたびたび服用させている精力剤[話 83]。輝奈がコールドスリープ中の男性たちの復帰後に必要となる旨を台湾へ向かう前の絵理沙に述べ、それを彼女が渋々受け入れてレシピを作成しておいたことが、輝奈・美鈴・いとと共に囲炉裏を囲むころんの台詞で明かされている[話 83]。
- ころんが乾燥させたサソリや朝鮮人参にハブ酒を注ぎ、彼女曰く「とってもステキな飲み物」と称したうえでさらに「不思議なお薬」と称した錠剤を加えていることから、絵理沙がレシピを作成したのは錠剤だけであることが示唆されており、善の目の前でサソリを磨り潰す光景は恋子に眉をひそめられているうえ、味もいとに酷評されているが、ころんは「良薬口に苦し」と意に介していない[話 83]。
- 効果は絶大であり、服用させられた善の身体は常時興奮状態に置かれている[話 83]。また、「祭」の参加者たちも事前に改めて服用しており[話 12]、美鈴がイザナギに押し倒されて乳首を強く吸われただけで絶頂を迎えるほか、彼女ら全員が一夜のうちにイザナギとの乱交を膝が立たなくなるまで重ねるなど、やはり絶大な効果が描かれている[話 13]。
機器
- スマートリング (Smart Ring)
- 現実世界ではスマートフォンと連携する指輪型の機器であるが、作中世界ではコールドスリープと同様の経緯を経て一般市民にまで普及したブレスレット型の携帯情報端末[話 1][話 54][話 81]。手首に装着して起動させることにより、未装着者でも普通に利用が可能な空中投影映像だけでなく、さらなる情報検索が可能となっている[話 1][話 54]。また、第44話ではAIと連携する健康管理端末としても用いられていたことが、善のモノローグで語られている[話 81]。
- 第1話では怜人に細胞硬化症への罹患を告白された絵理沙がその情報をスマートリングで検索している[話 1]ほか、第8話では彼女の研究室に残されていたぬいぐるみの内部からまひるがスマートリングを発見し、それに絵理沙がひそかに記録していた映像によって怜人はMKウイルスの真実に近づいている[話 54]。第26話では谷口から託された写真立てが「鍵」であることがバイブレータ機能によって判明し[注 172]、怜人はデータを受信したスマートリングからMKウイルスの論文を入手できた[話 52]が、データの一部が破損していたため、MKウイルスの作成再現には至っていない[話 34]。
- 空中投影映像
- 作中世界では空中投影映像も一般市民にまで普及しており、その利用形式については、本編ではスマートリングなどの機器を必要とするものやそれを必要としないものが2040年時点から個人単位の手頃な大きさで散見される[話 1][話 63][話 81]ほか、2045年現在の第11話ではUW日本支部の会議室にて鬼原が寧々子の手腕を称賛して彼女の顔写真を表示する際、さらに民生長官が恭司の顔写真やその周囲に玲奈らメイティング済みの候補たち11人の顔写真も並べて見上げるほどの大きさで表示する際、それぞれテーブルの手元に設置されたタッチスクリーンを操作している[話 21]。また、「火野恭司の華麗なる一日」ではコールドスリープから目覚めてまもない当時の恭司に寧々子が2045年の現状を説明する際、ドーム型の投影機器やそこから放射されて上方に難民地区の大きな映像を形成する光の筋が描かれている[話 29]。
- AI
- 作中世界の生活基盤を支えている、絶対的な存在。2040年時点で日常生活のほか、前述のコールドスリープやスマートリングに至るまで、さらに上位の存在である超AIについては細胞硬化症などの難病の特効薬に至るまで、テクノロジーを嫌う者を除く全人類のありとあらゆる要素に深く関わっている描写が散見される[話 1][話 46]が、第44話では余裕を持って消費活動を楽しみたい者はAIに依存せず働く必要があることや、日常生活がAIに個々のすべてを管理される家畜のようなものであることが、善のモノローグで語られている[話 81]。また、取引先の安保を怒らせるという重大な不祥事を起こして職場の上層部による処分を待つ現状でも悠然と構えている佐藤の台詞や、その夜に善とのセックスを終えてピロートーク中のミキの台詞から、AIに依存して労働が形骸化したゆえに失職への恐怖も薄れていることが示唆されている[話 81]。
- 2045年現在でも絶対的な存在であることに変わりはないが、第8話や第26話で描かれているように感染爆発当時から論文データが存在する人工ウイルスであるMKウイルスに、世界中の最上位AIが4年以上もの時間を費やしても特効薬を開発できないままナンバーズの目覚めを迎えているなど、最上位AIを制御可能な高位の立場にある何者かが特効薬の開発を阻止しようと思考ロジックに改変を加えたことが示唆される、不自然な揺らぎが見られる[話 54][話 52]。
- なお、連載時の第1話で絵理沙が怜人に述べる製薬会社のAIなど、連載開始当初はAIとスパコンを混同している箇所が見られるが、単行本第1巻では「AI」に統一されている[単 91]。
- スタンガン
- 作中世界の2045年現在では治安の悪さも重なり、現実世界でのスタンガンと同様のものが勢力を問わず散見される。
- 第1話では怜人の護衛が難民地区の女性を気絶させる際[話 1]、第9話では技術長官の護衛が怜人を気絶させる際[話 84]、第32話では麗亜がボーイッシュな女性を気絶させる際[話 34]、第48話では朱音が収監中の鬼原の看守を気絶させる際[話 33]にハンディータイプを、第50話では朱音がポープの部下たちを気絶させる際や麗亜がポープを気絶させる際[話 45]にTASER M26とうかがえる形状のワイヤー針式を、それぞれ用いている。また、第60話では武装集団が怜人・マリア・翠・絵理沙たちに対してTASER Pulseとうかがえる形状のワイヤー針式[話 56]を、第61話では怜人・マリア・絵理沙が武装集団に対してTASER M26とうかがえる形状のワイヤー針式[話 58]を、それぞれ向け合っている。
- 成長促進器
- 被験者の肉体を短時間で成長させる機器[話 8][話 30]。縦型のカプセル内に被験者が呼吸用チューブ付きマスクを装着しただけの全裸で立ち、満たされた培養液に浸かりながら眠りに就いた後、被験者の肉体は急成長を遂げる[話 30]。第30話でUW日本支部の付近に存在することがちふゆの台詞によって示唆され[話 8]、第49話で明示された[話 30]。また、第75話では幼児期の美来を1年足らずで急成長させる際にも過剰使用されていた[注 173]ことが、鬼原を連行してきたクロエの台詞で明かされている[話 47]。
- 翔太と結託した花蓮は上京した後、ひそかに彼の肉体をこの機器によって急成長させ、怜人と同年齢程度の「ネオ翔太サマ」を完成させる[話 30]。当初、翔太は若くいられる時間が短くなることを懸念していたが、花蓮の台詞によればアンチエイジング技術の発達により、全盛期の若さを30年は保てるという[話 30]。また、処置中の被験者への治療も可能であることから、翔太は網膜を手術されて眼鏡が不要となっている[話 30]。
- なお、前述のちふゆによる言及に加え、第51話では春歌・奈都・晶が急成長後の翔太に平然と奉仕し、そのまま4Pでのメイティングに励んでいることから、コールドスリープやスマートリングと同じく一般市民にまで普及した機器であることが示唆されている[話 8][話 19]。
- 高速学習装置[注 174]
- 被験者の脳に短時間で学習させる機器[話 48]。被験者は円形の天井部からの配線4本を介してヘッドマウントディスプレイ付きのヘルメットを装着し、ソファー状の椅子に腹をベルトによって固定された姿勢で座りながら脳に膨大な情報を学習する[話 48]。
- クローンとして作成されてまもない美来は成長促進器による急成長を経て、大量の食事中に怜人の映像を鑑賞させられたうえで本機による高速学習を受けさせられた後、再び成長促進器に入るといった日々を送らされており、そのわずかな合間に中庭を訪れてはまだ会ったことのない怜人への思いに耽っていた[話 48]。そういった描写から、成長促進器が過剰使用で内臓にダメージを与えることと同様、本機も過剰使用は脳に負荷を与えることが、第75話でのクロエの台詞や第76話での技術長官の台詞で明かされている[話 47][話 48]。
- アングラネット
- AIなど作中世界の2040年以降における最新の科学技術に依存しない、旧式のコンピュータネットワーク[話 35][話 9]。
- 第15地区に隠れ家を構えた朱音とマリアが遮断されている外部ネットワークへアクセスする際[話 35][話 9]や、恭司が台湾へ向かう怜人たちと通信する際[話 20]にそれぞれ用いられる。その特性により、UWによる監視から逃れての検索や通信が可能となっているが、行なう際にはデスクトップPCかタブレットを用いる必要がある[話 9][話 20]。
- なお、怜人は台湾へ向かう船上ではタブレットを用いているが、ロスアニアに滞在中の自室ではタブレットを用いている恭司に空中投影映像を介して通信している[話 39]。また、セーフハウスへ潜伏した恭司と無事を確かめ合った際には再びタブレットを用いているが、彼が向かう合流場所(後に九州某県の洞窟であることが判明[話 42])については監視に備えてその場では告げず、「例の暗号」とだけ告げている[話 43]。
勢力
- UW(ユーダブリュー / United Women)
- 女性による国際連盟[話 2]。MKウイルスの脅威によってほとんどの国家が無政府状態に陥った際、事態を重く見た世界各国政府が全世界の統治権を委譲したことによって誕生した、新たな組織である[話 2]。現実世界にかつて実在した国際連盟とは無関係であるが、シンボルは現実世界における国際連合のそれに雌記号を重ねたものとなっている[話 32]。
- 臨時政府を設立しており、軍も保有している[話 2]。臨時政府は生き残って理性を保つ民間の女性たちを統制し、軍は親しい男性を失った絶望から暴徒と化した女性たちを鎮圧する[話 2]。その規模については、怜人の世界宣言を見届けた後の民生長官の台詞から、戦争も可能であることが示唆されている[話 21]。また、クロエと彼女の部下たち2人が慶門市中央区第三病院跡の地下施設へ突入した際、怜人からアメリカ陸軍と思われたうえにクロエがAK-47とうかがえる形状の自動小銃を携帯していた[話 27]うえ、恭司とゆかりに出奔された後には日本支部の会議室の机内にベレッタ 92系列とうかがえる形状の高威力拳銃やM4カービン系列とうかがえる形状のアサルトライフル、果てはRPG-7用とうかがえる形状の対戦車ロケット弾まで保管していた[話 43]ことから、制服こそアメリカ陸軍に準拠しているものの銃器は一部異なり、旧ソ連系列などの製品も採用していることが示唆されている。そのほか、軍人でなくても護衛以上の地位にある者は鎮圧用の低威力拳銃やスタンガンを携帯しているうえ、さらにそれ以上の地位にある者は殺傷力を持つ実弾入りの高威力拳銃[注 175]を携帯している。
- 深刻な経緯を経て絶対的な権力を持つことに加え、多々存在する難民たちにとっては資源を独占する独裁者であることから、非協力的な国家や反抗的な勢力が存在する[話 34]。また、世界本部と日本支部の軋轢や後者の人間関係からも確認できるように一枚岩ではないうえ、いずれもMKウイルスの特効薬やワクチンの研究を実際には行なっておらず、真相に迫った研究者たちは人体実験の被験者にされていたことが示唆されている[話 9][話 27]。そのほか、技術長官の研究助手たち4人や翔太のメイティング候補たちの描写から、実際には受胎を確実化する技術[話 22]や胎児の性別を固定する技術[話 20]すら有していることが示唆されている。
- UW日本支部
- 日本政府に代わって日本を統治しているUWの日本支部[話 16]。地方から「中央」とも称される豊かな町にそびえ建つ高層ビル群の1棟に「UW」のロゴを掲げて拠点を置いており[話 84]、その内部では鬼原たち首脳陣5人が世界本部に極秘で「メイティング計画」を進めている[話 16]。一般市民の統制については世界本部と同様であるものの、ナンバーズの存在を把握した後は一般市民の国際通信を厳しく制限し、日本を事実上の鎖国状態に置いたことが、翔太に2045年の現状を説明する花蓮の台詞で明かされている[話 61]。それらに加え、メイティングの推進[話 16]や翠のボディーガードへの起用[話 22]、ちふゆの飛び級[話 64]から、日本の法制度を改革するほどの権力も有していることが示唆されている[注 176]。そういった理由から、難民はもとより一般市民にも日本支部への不信感を強く持つ者が少なからず存在しており、谷口の持つ不信感の強さを麗亜が怜人に明かす際には、日本支部による統制が(特に難民たちにとっては)独裁に相当することについては自覚していなかった彼女が「昔の政府が強引だったんでしょうね」と無自覚のうちに日本支部のことを棚に上げる姿が描かれている[話 46]。
- 首脳陣は棟内に会議室とは別に各自の個室を持っており、メイティング成果の検証など重要な内容以外の連絡や会議は、各個室から空中投影映像などの通信を介して行なっている[話 16]。怜人がメイティング施設外への外出許可とMKウイルスの研究施設の使用許可を得ようと訪れた際には、美来・朱音・翠が待合室にて待機させられたうえに怜人は技術長官室を経て別室へ監禁され[話 84]、技術長官の研究助手たち4人に襲われかけることとなった[話 22]。
- 怜人が慶門市中央区第三病院跡の地下施設へたどり着いた[話 27]時期と平行し、クロエによる内偵や首藤によるポープへの内通を経て世界本部による介入(実質的には粛清)を受けたことで組織としては一時瓦解したうえ、その混乱に乗じる形で慶門市への爆破テロに出たイザナミには善を新都心第三病院から拉致されている[話 32]。
- 一時瓦解後は世界本部によって管理されており、首脳陣が通常の会議に用いていた一室なども、彼女たちの席が撤去された後にクロエの席が設置されていることが確認できる[話 53][話 33]。また、鬼原が怜人に世界宣言を依頼する際に用いていた国務長官室も、彼女の更迭後はクロエが花蓮や翔太との会談に用いている[話 45]うえ、冬が近づいてきた際にはクロエの日本好きから炬燵すら持ち込まれている[話 89]。そのほか、花蓮が民生長官となった後には、翔太のメイティング用の寝室も用意されている[話 37]。しかし、美来が調整を終えて怜人への思いに耽っていた際には、拘束されていたはずの麗亜が美来のための食事を持参し、彼女に協力者たちの存在を明かしている[話 51]ことから、隅々まで管理されているわけではない模様。
- クロエによる恭司の最期が公表された後には、それまでの積み重なっていた不満も相まって怒りが頂点に達した難民たちによる、関係者たちへの苛烈をきわめた制裁を含む暴動が各地にて発生し、日本は再び大混乱に包まれている[話 23]。まもなく、関係者たちは恭司のメイティング候補たちから有志を率いた寧々子によって日本支部からも追放され、翔太と花蓮が国務長官室を悠然と用いるようになっている[話 23]。
- なお、日本支部の周辺の光景や国務長官室の窓から見下ろす光景の一部には、連載時における現実世界の東京都庁舎とうかがえるビルが描かれている[話 22]。
- UW世界本部
- UWの頂点に立つ部署。北アメリカ大陸に存在していることや、世界中からMKウイルスの研究関係者を集積させて特効薬の開発を目指していることが、怜人の質問に答えるマリアの台詞で明かされている[話 34]。また、情報統制については日本支部以上に厳しいことが、第15地区の隠れ家からアングラネットへのアクセスを行なう際のマリアの台詞で明かされている[話 9]ほか、その後のイザナミによる電波ジャック放送の際にも自国への放送は防ぎきったうえ、職員たちや支配地域の女性たちの思想洗浄を完了済みであることが、クロエとマムの通信で明かされている[話 33]。また、イザナミが暴露したところによれば、絵理沙曰く「女性の遺伝子だけで子供を産む計画」(後に「男性絶滅計画」であることが判明[話 43])を進めているという[話 33]。
- 平和維持活動局 (Department of Peacekeeping Operations) 局長でもあるクロエが留学生を装って慶門市に滞在し[話 32]、日々を経て容姿や姓名を明かさないままポープを渡日させている[話 27]ことから、日本支部への内偵は滞在以前に開始していたことが示唆されている。また、ナンバーズの存在には恭司のメイティングが軌道に乗った時点で薄々気づき始めており[話 16]、クロエによる内偵を経て確信に至った後には日本支部への介入に出ている[話 27]ほか、怜人・マリア・朱音・翠と共に慶門市中央区第三病院跡を脱出したクロエのもとへ入った通信の内容から、慶門市立西高等学校の件についても把握していた[話 32]ことが示唆されている。その後、クロエが小隊を率いて怜人たちを追いつめた際には、先述の内偵当時に小隊の1人が動物研究所や慶門市中央病院にて暗躍していた[話 36]ことが明かされている。
- なお、日本支部への介入が描かれる第35話の公開当時、本作の公式サイトでは男性読者からの貴重なサンプルを提供して欲しいという体裁で「UW本部の男心研究アンケート」が実施された[111][112]。
- イザナミ
- 世界各地に存在するさまざまな反UW勢力のうち、日本にて蜂起した集団[話 53]。
- 大半の者がフードを被って目元を隠した衣装を着込んでおり、第43話で新都心第三病院から拉致したコールドスリープ中の善を「我らの聖なる
下僕 ()」と称して目覚めさせ[話 77]、第45話で拘束下にある彼に輝奈が「聖痕」を刻み、「聖奴隷 ()」となることを命じる誓いの儀式を行なう[話 80]などカルト色が強いうえ、儀式以前に位置する第36話でUW日本支部による警備を回避して慶門市立西高等学校の校舎を爆破する[話 32]、善を拉致した後の第47話で初めての電波ジャック放送を行なう[話 53]など、それ相応に高い技術や機器を保有している。また、怜人の世界宣言直後に位置する第14話で短髪の女子生徒が同校の教室に待機している[話 61]うえ、その後も授業中の姿が散見されるも実際には絵理沙への内通者として潜伏中だったことが爆破以前に位置する第41話で明かされている[話 75]。さらに、女子生徒たちのデータを把握している花蓮がこの時点では短髪の女子生徒の正体に気づいていない[話 75]など、イザナミがナンバーズや同校の存在を世界宣言以前から把握していたうえ、花蓮に同校が用意される以前から翔太に着目して短髪の女子生徒を潜伏させていたことが示唆されている。それらに加え、同話では絵理沙がUW世界本部による日本支部への使者派遣を短髪の女子生徒に通信で告げる[話 75]など、世界本部の活動も把握していたことが示唆されている。一方、組織自体の活動は早くから開始しており、第76話では絵理沙が加入した時点ですでに「地下組織」と称されていた[話 48]ことが、鬼原と民生長官の会話から示唆されている。 - 初めての電波ジャック放送では善を披露し[話 53]、UWにナンバーズやコールドスリープ中の男性たちの引き渡しを要求したうえ、全世界の女性たちへ身近なコールドスリープ中の男性たちの保護やUWによる独裁下からの蜂起を呼びかけるが、アメリカやその属国にいる女性たちには世界本部の高度な情報統制によって遮断され、届かなかった模様[話 33]。
- 短髪の女子生徒や絵理沙の台詞によれば、日本だけで活動するのはリスクがあるので、拠点は「村」の存在する新潟県だけではなく複数の場所に構えており、台湾もその1つであるという[話 20][話 50]。また、UWによる支配への抵抗という目的では一致しているものの、これからの世界のあり方については一枚岩ではなく、絵理沙や短髪の女子生徒らの派閥と輝奈らの派閥に分かれているという[話 50]。
- 男性復帰派(仮)
- イザナミのうち、MKウイルスの特効薬を開発してコールドスリープ中の男性たちの復帰を目指す派閥。絵理沙や短髪の女子生徒らによって構成されている[話 50]。
- ナンバーズを隷属させることは考えておらずカルト色も持ち合わせていないことから、初めての電波ジャック放送で団名を発表する直前に絵理沙は「テロリストではありません」と前置きしたうえで「UWの支配から世界を解き放つ集団」と説明している[話 53]。また、イザナギ派に拉致された善については2045年の現状を説明して謝罪したうえ、儀式についても悲壮な表情で傍観に徹しており[話 10]、「祭」には怜人との合流と重なったこともあって同席すらしていない。そういった理由からも、翔太については確保の失敗を経て一時保留する[話 77]一方、怜人については麗亜を介してUW日本支部から出奔させたうえで九份にて合流し、香港の反UW勢力との協力を考えて行動に移している[話 50]。その後、ヨーロッパへ向かうジェット機内にて絵理沙が自分の「聖痕」のシールを剥がした際の台詞によれば、ナンバーズをUWから救出するためにイザナギ派の力が必要だっただけであるという[話 18]。
- イザナギ派(仮)
- イザナミのうち、ナンバーズを隷属させて原始的な社会の構築を目論む派閥。輝奈らによって構成されている[話 50]。
- 拉致中の善にメイティングを強行した[話 10]うえ、精力剤の服用を強行することによって常時興奮状態に置き、理性を失わせて従属させる[話 83]などの過激な行動が散見される。さらには、イザナギを善の身体に降臨させて信仰するカルト色を持ち合わせているうえ、それらが外部からのさらなる参加者たちを増加させる理由となっており[話 12]、電波ジャック放送以降は実質的にイザナミの中核として位置づけられている[話 57]。そういった理由からも、呂には占いで「女どもは新しい神を祀り 日本を生まれ変わらせるつもりらしいの」と説明されているうえ、それを聞いた絵理沙には「あの人たちのやることは極端なんです」と酷評されている[話 57]。その後、時期は不明ながら翔太や花蓮と内通しており、九州某県の洞窟から脱出した怜人たちがクロエたちに追いつめられた際には、機銃掃射体勢に入った上空の軍用輸送機を地上から砲撃して撃墜する、彼女たちを上回る人数が周囲に潜伏したうえでアサルトライフルを構えて包囲かつ追撃するなどの連携を見せる[話 36][話 23]。
- イザナギとイザナミが交わることで新たな国が生まれるという行動原理や、イザナギだけが全世界の女性たちを満足させられるという崇拝は日本神話の「国産み」に基づくことが、第58話のサブタイトルや、同話で「祭」の参加者たちを貪るイザナギの姿に歓喜する輝奈と亜咲美の会話から示唆されている[話 13]。
- 香港の反UW勢力(仮)
- 九份にて絵理沙と再会した怜人に、短髪の女子生徒が存在を明かした反UW勢力[話 50]。香港に拠点を構えており、イザナミと同じくUWによる支配に反対しているうえ、マリアの台詞によれば中国圏は以前からアメリカ中心のUWにあまり協力的でなかったこともあり、短髪の女子生徒はナンバーズの奪還作戦について現地の実力者と話し合いたいという[話 50]。
- 怜人たちが香港を訪れた際には、武装集団による連行の危機に遭った怜人・マリア・絵理沙・翠を冰冰に救出させて怜人を試す形で接触し、彼らを呂のもとへ案内させる[話 58][話 59]。
- 怜人たちが香港を経った後には、冰冰の仲間たちが香港に残って後方支援や諜報活動を担当していることが、UWのスパイがロスアニアへ送り込まれたことを怜人へ伝える冰冰の台詞から示唆されている[話 25]。
舞台
新都心第三病院 ()- 2040年時点で恭司・怜人・善が訪れた、東京都に存在する大病院[話 1][話 80]。コールドスリープが必要と診断された患者たちは、合併症を起こしていないかなど担当医による診察を受けた後、パンツ姿となってコールドスリープ用カプセルに入る[話 1]。
- 第1話ではロビーにて怜人が高木による診察を待っている最中、怜人の彼方に彼と同じ病衣姿で通信を楽しむ恭司の姿が確認できるほか、その後は怜人が絵理沙にペンダントを託してカプセルに入り、目覚めた際には迎えに訪れていた美来との初対面を経て女医による診察を受けている[話 1]。第45話では担当医による診察を経てトイレを済ませた善が自分と同様の怜人と彼の見送りに訪れていた絵理沙や龍の姿を見かけた後、単独で自分の見送りに訪れていた輝奈にキスされたうえでミキに見送られながらカプセルに入るが、目覚める直前にはイザナミによってカプセルごと拉致されている[話 80]。第73話では怜人がカプセルに入ってから半年後の様子、絵理沙が怜人のもとを日々見舞ってはナースたちに気遣われる様子、腹の目立ち始めたミキが絵理沙と打ち解けて久しい間柄である様子がそれぞれ描かれている[話 85]。
- メイティング施設
- 新都心第三病院でのコールドスリープから目覚めた怜人が、送迎車によって収容された施設[話 1][話 2]。ナンバーズの存在を隠蔽してメイティングを進めさせるため、UW日本支部による管理下(実際には監視下)で外界から隔離されている[話 2]。また、第3話で怜人に大浴場を説明する美来の台詞から、施設そのものは2044年以前に設立されたことが示唆されている[話 3]。
- 全形が不明なその内部は、メイティングやそれに伴う日常生活、勤務中の関係者たちにそれぞれ必要な環境のほか、マジックミラー越しに内部を見渡せる大部屋や大浴場など、メイティングの準備にも必要な環境がそれぞれ長い廊下を介して存在し、整備されている[話 1][話 2][話 3][話 29]。また、大食堂ではさまざまなジャンルの料理人による手料理が用意されるが、これはコールドスリープから目覚めてまもない当時の恭司が「(機械よりも)人間が作った料理の方が食欲が沸く」と意見したことによる[話 4]。そういった快適な生活を施設内の者たちが送れる一方、施設の内外から日本支部の首脳陣や専属担当官によるナンバーズへの監視も行なわれている[話 16][話 54]が、第32話では入浴を終える直前の怜人のもとへ全裸で現れた朱音とマリアが彼を浴室内へ押し戻してシャワーを用いながら怜人への暗殺計画を伝えている[話 34]ほか、第52話ではヘッドボードが楕円形の寝室にて恭司が怜人とアングラネット経由の通信を行なっている[話 20][注 177]ことから、すべての室内に隠しカメラが完備されているとは限らない模様。
- 施設を囲む敷地は第7話で怜人と美来が会話しながら散策できるほど広い中庭を有しており[話 16]、ナンバーズの収容棟とは別に龍らコールドスリープ中の男性たちが収容されている大部屋など、中庭を介して往来できるとうかがえる別棟も描かれている[話 2][話 34]ほか、「火野恭司の華麗なる一日」ではテニスコートなどもそれぞれ中庭を介して存在することが確認できる[話 29]。また、第50話では大部屋や大浴場、各個室などの階下である1階に正門のほか、広大な駐車場が存在することが確認できる[話 45]。それらに加え、第62話では体育館も存在することが確認できる[話 59]。
- 以上の要素や第11話時点での恭司のメイティング成果[話 21]に加え、UW世界本部による日本支部への介入を経た第52話で彼にメイティング候補たちの生活について説明するクロエの台詞[話 20]から、施設の全体規模は資源的にも人材的にもまだ余裕を持つ巨大なものであることが示唆されている。
- 怜人の世界宣言後は施設内に彼のメイティング候補たちが増えたうえ、正門に一目会いたがるだけの一般市民たちが詰めかけるなど、施設の存在は公然の秘密に等しくなったが、守衛たちは怜人の所在について尋ねる一般市民たちに「ここにはいない」と対応している[話 7]。
- 世界本部による管理下に置かれた後は恭司のメイティング候補たちが彼との接触すら禁じられている[話 20]一方、慶門市立西高等学校の関係者たちが合流した後は花蓮とクロエの取引[話 45]により、翔太のメイティング候補たちが彼とのメイティングに再び励んでいる[話 19][話 20]。また、ちふゆはマリアと再会している[話 30]。
- コールドスリープ中の男性たちが収容されている大部屋
- コールドスリープ中の男性たちのうち、ナンバーズの家族など近しい者たちがカプセルごと収容されている大部屋[話 2][話 34]。室内はカプセルごとに透明な壁や自動ドアで仕切られた小部屋が多々並ぶ配置となっており、第2話の美来の台詞によれば長時間の入室は禁止されているうえ、その後も怜人が空き時間にたびたび訪れていることから、彼らの収容されている棟とは別棟であることが示唆されている[話 2][話 34]。
- 第2話ではまひるがメイティングを拒否する怜人を説得させようというUW日本支部の思惑を知らず、彼との再会を果たす[話 2]。第32話では怜人がまひるやマリアと共に訪れて龍を含む男性たち全員を救うことを改めて決意した後、廊下にてマリアからMKウイルスの研究遅延やUW世界本部の存在を明かされたうえ、麗亜と共に自分の帰りを待っていた寧々子から恭司とまひるの件で頭を下げられる[話 34]。第64話前編では翔太との初めてのメイティングに励んだ後のエリカが彼を案内してコールドスリープ中の高松を披露したうえ、同話後編ではその場にて翔太とのさらなるメイティングに励みながら高松を解凍し、MKウイルスによる惨死に至らしめる[話 18]。
- 大浴場
- メイティング候補たちが利用する大浴場[話 3][話 14][話 11]。広大な内部にはローマ風呂調の装飾が施されているうえ、洗い場の壁は一面におよぶ巨大な鏡となっているが、これは室外のみ透過状態に切り替えられる電気スイッチ式のマジックミラーであり、ナンバーズを室外へ案内した専属担当官がスイッチを入れ、入浴中の候補たちを披露して選択させるという用途を兼ねている[話 3][話 14][話 11]。室内そのものは候補たちに好評を博しており、第3話では確認できるだけでも怜人の候補たちが12人以上[話 3]、第53話では玲奈・リカ・ツインテールの少女ら恭司の候補たちが10人以上[話 11]、それぞれ談笑しながら美貌に磨きをかけている。また、候補たちは専属担当官による指示でグループ別に入浴していることが、番外編1での寧々子の台詞[話 14]や第53話での翔太と花蓮の会話[話 11]から示唆されている。
- 第3話での美来の台詞によれば、メイティング施設が設立された当初はまだ設置されておらず、2045年になってから特別に設置されたことが明かされており、披露された光景は彼を驚愕させる[話 3]。番外編1では美来・翠・まひるを連れて訪れた朱音が怜人への誘惑ポーズを皆に厳しく指導し、彼の候補たちを唖然とさせている光景を寧々子に見られ、呆れられる[話 14]。UW世界本部による日本支部への介入でメイティングが中止させられた後、第53話では花蓮が翔太を案内して恭司の候補たちを披露し、翔太に選択させる[話 11]。
- 中庭
- 施設を囲む敷地にて整備されている中庭[話 16]。さまざまな木々が施設や通路の脇に植林されているほか、休憩用のベンチも設置されている[話 16]。また、彼方には豊かな町の高層ビル群を臨めることが、第59話での背景描写から確認できる[話 37]。
- 第7話では休憩中の美来がベンチに座ってメロンパンを食べていたところ、トイレにて朱音による誘惑から逃げ出してきた怜人と遭遇したことから2人での散策が始まり、美来は動物研究所でのクマの脱走を改めて謝罪する[話 16]。第21話では怜人が美来の専属担当官解任への動揺から気分転換に出たところ、ベンチに座って胎児たちの空中投影映像を眺めている恭司と遭遇し、彼を祝福する一方で溜まってきた性欲を看破され、股間を握られる[話 26]。第32話では寧々子に懇願された怜人が恭司とのメイティングを拒否するまひるの意思を伝えに訪れたところ、諦めきれない彼に拝み倒されて仕方なく会食の依頼に応じる[話 34]。第59話では玲奈がまだ受胎していないことへの寂しさからベンチに座って恭司への思いを募らせていたところ、民生長官となった花蓮に話しかけられる[話 37]。
- 駐車場
- 送迎車などの各種車両を停車させておく駐車場[話 45]。1階部分に存在することが、第50話での背景描写から確認できる[話 45]。
- 柱や配管が散見されるその一角に停車されていた軍用とうかがえる形状の送迎車へ、怜人と美来は彼を空港へ連行しようと目論むポープや彼女の部下たちによって連れ込まれそうになるが、それに先駆けて拘束されるもマリアと麗亜[注 19]によって救出されていた朱音や翠と合流し、麗亜による案内で送迎車を奪って難民ホームへ急行することとなる[話 45][注 178]。
- ナンバーズの各自室
- ナンバーズに与えられた自室。内寸や内装はそれぞれ異なるが、日常生活に複数人とのメイティング用を兼ねるダブルベッド[注 179](場合によってはそれ以上のサイズのベッド)を備えた複数の寝室のほか、同じく複数人との混浴やその場でのメイティングが可能な規模の浴室を内包した広い個室がそれぞれ提供されており、2階以上の階層に位置することが示唆されている[話 7][話 29]。
- なお、第49話で翔太と共に怜人の自室にて彼の帰室を待っていた花蓮に驚いて尋ねるマリアの台詞によれば、専属担当官の勝手な入室は規則違反とされている模様[話 30]。
- 怜人の自室
- 本棚・テレビ・ソファーなど生活に必要な機器以外に特に豪華なものは設置されておらず、恭司の自室のような寝室とリビングが独立した配置ではないうえ、それらを兼用する大部屋が洗面所・トイレ・浴室と直結している模様[話 2][話 3][話 4][話 5]。怜人がメイティングを拒否しているため、候補たちが招かれることはないうえ、美来や朱音が彼に迫った際にはいずれもキス止まりに終わっており、美来に命じられた朱音や翠との同衾[話 5][話 7]以外で用いられるのは、MKウイルスの特効薬の研究のみとなっている[話 54][話 7]。
- ベッドの傍の窓からは敷地外に存在する難民地区の破損したままの町並みが見えている[話 2]うえ、リビングの窓からは一般市民たちの詰めかける正門を見下ろせる[話 7]が、怜人がUW日本支部からの出奔について朱音たちと話し合おうと訪れた際には、先に入室して彼らを待っていた翔太と花蓮越しに破損していない遠方の町並みが見えている[話 33]。
- 浴室
- 浴槽以外は洗い場の上方の固定式シャワーヘッドだけという、簡素な内装のユニットバスになっている[話 4]。第4話でシャワー中の怜人が乱入してきた朱音に酒を飲まされての愛撫の果てに昏倒するという、初対面にしてメイティング未遂の場となった[話 4]後、第32話では怜人への暗殺計画を察した朱音がそのことや麗亜への不審を伝えようと、マリアと共にメイティングへの誘惑を装った全裸での乱入を行なう際に用いられている[話 34]。その後、第47話では朱音が怜人に鬼原や亡弟のことを涙ながらに明かす際に用いられている[話 53]ほか、第49話では怜人から出奔を提案された美来が全裸となり、今ここで自分とのメイティングを行なうよう懇願する際に用いられている[話 30]。
- 恭司の自室
- 酒瓶が多々並べられた壁の戸棚、映画鑑賞用の大型テレビ・マッサージ台・ソファー、天井を飾るシャンデリアや室内の各所に設置された広葉の観葉植物の鉢など、恭司の要望に応じた豪華な内装が施されている[話 4]。寝室の1つやリビングには複数のテーブルを囲む会食すら可能なほど広いバルコニーが面していることが、「火野恭司の華麗なる一日」や本編第34話でそれぞれ確認できる[話 29][話 9]ほか、部屋によっては壁や床の装飾の一部に市松模様がアクセントとして取り入れられている[話 4][話 15]。
- メイティングに積極的な恭司の要望に応じ、寧々子のスケジュール管理下で候補たちが次々に案内されては複数の寝室が用いられているほか、寝室まで待てない場合は浴室やリビングも用いられている。
- ヘッドボードが楕円形の寝室
- 本編第4話で玲奈と初めてのメイティングに励む際に用いられているうえ、設置されている観葉植物の鉢は単行本第1巻で加筆された部分における彼女との背面側位での結合部を、読者から見えないように隠す背景となっている[話 4][単 92]。「火野恭司の華麗なる一日」では玲奈やウェーブヘアの侍女と励んだ前夜の3Pでのメイティングを経ての同衾から9時に目覚める際、11時の「趣味の時間」に美女たち2人と3Pでのメイティングに励む際、13時半の「昼寝の時間」にリカとの過去を思い出す際、そして22時にリカやツインテールの少女と3Pでのメイティングに励む際、それぞれ用いられている[話 29]。その後、第52話ではメイティングの中止や自室での待機に憤る恭司が寧々子や玲奈に見守られながら怜人と秘密回線で通信した後、入室してきたクロエに玲奈との接触を改めて禁じられたことに反発し、腹の目立ち始めた女性たちへ思いを馳せる際に用いられている[話 20]。また。第75話ではゆかりが訪れて恭司に『ぐりとぐら』を読んでもらうも時間切れに号泣しながら護衛に連れ出された後、寧々子が彼にゆかりの分娩日が近日中に決まることや美来の情報が得られなかったことを報告している[話 47]。
- なお、こちらの寝室は第4話や「火野恭司の華麗なる一日」、第52話での背景描写から、ダブルベッドに仰向けで横たわった場合の左側がバルコニー、上側と右側が壁、下側が廊下に通じた自動ドアにそれぞれ面していることが確認できる[話 4][話 29][話 20]。
- ヘッドボードが四角形の寝室
- 第7話で美女たち3人と4Pでのメイティングに励む際に用いられた[話 16]後、第34話で鎖付き首輪を着けた玲奈・ボールギャグを着けたショートウェーブヘアの女性・目隠しを着けたロングヘアの女性とソフトSM調の4Pでのメイティングに励む際に用いられている[話 9]。それらの舞台であるキングロングベッド[注 180]の一角には、縦長のベッドサイドランプが2本設置されている[話 16][話 9]。
- なお、こちらの寝室は第7話や第34話での背景描写から、キングロングベッドを囲む四方の壁のうち描かれている部分はすべて遮光カーテン付きのガラス張りとなっていることが確認できるが、いずれの話でも恭司と候補たちは遮光カーテンを閉めないままメイティングに励んでいる[話 16][話 9]。
- 浴室
- 本編第8話で、チューブトップ姿の玲奈・マイクロビキニ姿の侍女・スリングショット姿の侍女と4Pでのメイティングに励む際に用いられている[話 54]。壁の1つにはテレビ、その手前には花弁の浮かぶ猫足浴槽がそれぞれ設置されているほか、パーティションで仕切られた洗い場には壁に複数枚の鏡、床に入浴用椅子、四隅に観葉植物の鉢がそれぞれ設置されており[話 54]、単行本第2巻で加筆された部分はこの鉢に玲奈たち3人の嬌声が被る光景で締め括られている[単 93]。その後、「火野恭司の華麗なる一日」ではテニスコートでの運動を終えたツインテールの少女との混浴に用いられている[話 29][注 181]ほか、第34話ではヘッドボードが四角形の寝室にて鎖付き首輪を着けた玲奈・ボールギャグを着けたショートウェーブヘアの女性・目隠しを着けたロングヘアの女性とソフトSM調の4Pでのメイティングを終えてまもない恭司が、この鉢の傍らにてシャワー中に背後から抱きついてきた玲奈を改めて抱き締めている[話 9]。
- なお、恭司へのボディ洗いから彼との4Pに至るまでの玲奈たち3人の台詞や、ツインテールの少女との混浴中における恭司のモノローグから、玲奈たち3人の時点ではスケジュールの前倒しや浴室でのメイティングはおろか、グループセックスで励むことすら候補たちにとってはまだ予定外という認識だったうえ、メイティングをより確実なものとするためにも浴室では愛撫や前戯だけに留めておき、欲情が高まったところで寝室へ移動して1人ずつ存分に励む(あるいは夜の就寝前まで欲情をさらに高め、やはり1人ずつ存分に励む)というスケジュールだったことが示唆されている[話 54][話 29]。
- リビング
- 本編第4話で侍女たち2人によるマッサージを受けながら『セイフクの涙』を鑑賞している最中、寧々子から玲奈とのメイティングを初めて提案される際に用いられている[話 4]ほか、「火野恭司の華麗なる一日」では玲奈による21時のストレッチ・マッサージを受けながら寧々子から今夜のリカやツインテールの少女とのメイティングについて尋ねられる際に用いられている[話 29]。また、その後日の第25話では混浴後とうかがえる下着姿の玲奈・リカ・ツインテールの少女に奉仕されながらバスローブ姿で空中投影映像を観賞している最中、そのまま彼女たち3人と4Pでのメイティングに励む際に用いられている[話 15]。ソファーは恭司がツインテールの少女とリカを左右に侍らせてなおクッションを何個も置けるほど横幅が広いが、リカが1回目の絶頂を迎えた後に彼をさらに求めようとして傍のミニテーブルに足をぶつけていることから、ベッドの代用としての奥行きは不足している模様[話 15]。
- なお、「火野恭司の華麗なる一日」では寧々子・リカ・ツインテールの少女と共に夕食を摂る際にもテーブルを囲む一同の手前にソファーが描かれているが、前述のものとは別であることが位置や形状から確認できる[話 29]。
- 翔太の自室
- 当初は花蓮の方針からメイティング施設では提供されず、慶門市立西高等学校の男子寮の一室が提供されていた(詳細は#翔太の自室(男子寮)を参照)が、彼女が会談を経てクロエと取引する前日には、メイティング施設に改めて翔太の自室が提供されている[話 30]。内装には特に凝った様子が見受けられないうえ、第51話で事後の翔太が着替えて廊下へ出ていく際には、自動ドアの彼方に春歌が尻を隠さず横たわったままのベッドが描かれていることから、怜人の自室と同様の大部屋であることがうかがえる[話 19]。
- 第49話では花蓮と共に怜人の自室にて彼との初対面を終えた翔太がその感想や柚希の現状を花蓮に聞いて後者を偽られる際[話 30]に、第51話では怜人たちの出奔と同時間帯に翔太が春歌・奈都・晶と4Pでのメイティングに励む際[話 19]に、それぞれ用いられている[話 19]。また、第81話では花蓮に案内されてきたメイド服姿の春歌・奈都・晶・律香・葉句露・小雪・兎水と8Pでのメイティングに励む際、前述のベッドとは別のキングロングベッドが用いられている[話 41]。
- 美来の自室
- 第7話では中庭を怜人と散策した後に自室内の浴室にてシャワーを浴びる姿や、それを終えて脱衣所へ出てきた後には鏡に映った自分の顔と空中に投影した絵理沙の顔写真を見比べる姿が描かれている[話 16]。また、第33話では夜更けの入浴後に寝室にて髪をとかしていた美来のもとを麗亜が訪れて求愛するが拒絶され、怜人のことを忘れさせる旨を告げて立ち去る姿が描かれている[話 35]。
- なお、『ウルトラジャンプ』(以降、『UJ』と表記)2018年6月号の付録のお風呂ポスターでは美来と花蓮が並んでシャワーを浴びている煽り構図の光景が描かれている[116]ことから、美来の自室に限らず関係者用の浴室によっては天井埋め込み式の大型シャワーも存在することがうかがえる。
- 医務室
- メイティング施設の関係者たちが訪れる医務室。机や椅子、カーテンに囲まれたベッド以外の内装に目立った箇所は見受けられないが、第52話ではクロエから恭司への警告と同時間帯、新都心第三病院から転属していた女医がホルモンバランスを調整する薬品を兎水に注射しており、まもなく花蓮と共に室外へ立ち去った後には、ベッドが翔太と兎水のメイティングに用いられている[話 20]。
- 「火野恭司の華麗なる一日」では、検査機器の前にて検査用電極を貼られた恭司がパンツ姿で10時の「健康診断」を受けており、ナースたちが赤面しながら彼を診察している[話 29]。
- 奥の部屋
- 一方的なメイティングを目論む翔太や花蓮により、彼らとの会食の料理に盛られていた睡眠薬で昏倒した玲奈が運び込まれた一室[話 56]。ダブルベッドのほか、小さなベッドサイドランプや2脚のソファー、クローゼットなどが設置されている[話 56]。そういった内装に加え、廊下にて花蓮に頭を下げている寧々子のもとへ現れた翔太の台詞から、彼の自室とは別の一室であることがうかがえる[話 56]。
- 玲奈は会食の際に着用していた軽装のままベッドに仰向けで横たえられており、翔太に覆い被さられて太腿をまさぐられても目覚めず額にキスされそうになるが、そこで彼が柚希による額への「痛くなくなるおまじない」を思い出して立ち去ったことや、事態を察して駆けつけた寧々子が花蓮に抗議したうえで断腸の思いで頭を下げたことから、事なきを得る[話 56]。
- 翔太が花蓮に押し込まれた部屋
- 奥の部屋での件を経て寧々子を見送った翔太が、「(翔太のことを)大好きになっちゃった人がいる」という花蓮に案内された一室[話 56]。室内にはダブルベッドと椅子だけが設置されており、内装やベッドの簡素な形状から、奥の部屋とはまた別の一室であることがうかがえる[話 58]。
- 室内待機を経て自動ドアの前にて赤面しながら翔太を出迎えたエリカ[話 56]は、花蓮に薬物中毒から脱したことを明かされたうえで翔太と共に室内へ押し込まれ、立ち去っていく花蓮の後を追おうとする彼を引き止め、初めてのメイティングに励む[話 58]。
- 玲奈の自室
- 玲奈が恭司への奉仕や彼とのメイティング以外の平時に生活していることがうかがえる一室[話 59]。ベッド以外、特に目立った家具は設置されていない[話 59]。
- 奥の部屋からの救出後、ベッドにて眠り続ける玲奈を見守る恭司は寧々子から心配ゆえの退室を促されるが、メイティング候補たちとの接触を禁止したクロエの不在という理由もあり、処罰されることも辞さない覚悟を見せる[話 59]。また、恭司は最初に誕生する自分の子が男児であることを寧々子から報告され、改めて自分の子供たちやメイティング候補たちをUWの上層部から守ることを決意するが、世界を大きく変えることとなるその旨は自動ドア越しに花蓮に聞かれている[話 59]。
- 体育館
- 慶門市立西高等学校からの避難後、翔太を通じて花蓮から使用の許可を得た晶がバレーボールの練習に励む体育館[話 59]。後述のメイティング後の描写から、シャワー室も併設されていることが示唆されている[話 57]。
- 訪れた翔太に恭司の「噂」を問いただした晶は欲情のまま翔太の子を欲して体操着を肌蹴させ[話 59]、言われるがまま腹筋運動などさらなるトレーニングを経て汗だくのまま今日が排卵日であることを明かすと、ネットに上半身を預けながら背面立位で彼とメイティングに励む[話 57]。その後、シャワー室にて抱き合いながらのキスなど後戯に耽っていた晶は、とある依頼(後にイザナミへの伝言役であることが判明[話 23])を明かしてきた翔太に喜びのまま改めて抱きつく[話 57]。
- 難民地区
- MKウイルスによって男性を失った一般市民のうち、コールドスリープ中の男性たちとは無縁で満足な住居も失った難民たちが暮らしている地区[話 1]。無政府状態を経て建物も破損したままとなっており、行き交う女性たちの衣服も以前のような整然としたものではなくなっている[話 1]。また、人口の半減と文明の衰退の影響で女性たちの暮らしも貧しいものとなっており、稼働中の食糧生産システムや残されたロボットによって食料こそ足りているものの、その入手については配給制に頼っている[話 2]。
- 第1話で送迎車内から目の当たりにした区画にて美来から聞いた2045年の現状に動揺し、車外へ飛び出して町並みの変貌に困惑した怜人は、通りすがりの女性に北山町の方向を訪ねるが、男性の生存を知らず怯えた彼女に逃げられたため、返答を得ることは叶わなかった[話 1]。そこは美来の台詞によれば200人以上が暮らしているらしく、彼女の上司の台詞によれば従順な難民しかいないそうであるが、実際には怜人を見かけた女性の1人が欲情のまま掴みかかり、護衛たち2人にスタンガンで鎮圧されるなど、混乱は続いている[話 1]。
- 第26話で恭司が寧々子に送迎車で案内された区画は、整地された路地にプレハブ住宅が立ち並んでおり、女性たちの衣服も前述の区画よりは整然としている[話 52]。寧々子は車内から恭司が新たなメイティング候補として着目した美女を護衛たちに勧誘させるが、その成功による彼のストレス解消も兼ねたこの行為は、訪れていたまひるに恭司が着目することにもつながっている[話 52]。
- MKウイルスが蔓延し始めた当初、情報の錯綜を経て暴徒と化した男性たちが発病しては死体と化して積み上げられ、感染拡大を防止するためにも火葬されていった。それが廃墟化を招き、難民地区を生じさせることとなった[話 84]。
- なお、コールドスリープ中の男性たちの死滅まであと1年足らずということも女性たちは知らされていないため、希望を失った場合には暴動が発生すると予想されている[話 3]。実際、クロエによる恭司の射殺が公表された際には、日本支部への暴動が発生している[話 23]。
- 第15地区
- 司法長官曰く、難民と警備員による小競り合いが連日のように起こっているという地区[話 34]。麗亜に提案された鬼原が怜人をUW日本支部による慰問の一環として物資の配給に参加させた際には、小競り合いの件や日本支部への不満から出奔を考える難民も出始めている[話 35]。また、参加中の怜人の暗殺を目論む狙撃手が一画の2階に潜伏し、バレットM82A1Mとうかがえる形状の大型狙撃銃を構えて彼を射殺しようと狙えることからも、治安の悪さが示唆されている[話 9]。
- 朱音が日本支部による監視を逃れて一画に構えた隠れ家には、彼女とマリアによってデスクトップPCなどの各種機器が持ち込まれており、遮断されている外部ネットワークにもアクセスできる[話 35][話 9]。
- 九州某県の難民地区
- 九州某県に存在する難民地区[話 44]。前述の区画と同様にプレハブ住宅が立ち並んでいる[話 44]。
- 怜人と美来が絵理沙を交えての3Pで結ばれた夜更け、水場にて顔を洗っていた女性が上空を飛行していくクロエの操縦する軍用輸送機を目撃している[話 44]。それに先駆け、麗亜の後輩が地区内に潜伏していたため、クロエたちによる襲撃はいち早く察知され、怜人たちに脱出を促すこととなった[話 36]。
- 動物研究所
- 朱音や翠との初対面を経た怜人が、その翌日に彼女たちや美来と共に訪れた施設[話 5]。大学卒業後の絵理沙の元所属先でもある[話 5]。内部はいくつもの箇所に仕切られており、その各所にてクマなどが飼育されている[話 5]が、クマの檻の鍵は何者か(後にクロエの率いる小隊の1人だったことが判明[話 36])によって破壊されていたうえ、職員も気づくのが遅れたことから人払いが裏目に出てしまい[話 16]、脱走したクマが怜人に襲いかかる[注 182]事態となる[話 6]。
- 元同僚の台詞によれば、所内の誰からも好かれていた絵理沙が対人関係を理由に失踪するとは考えられないうえ、彼女の研究データは何者かによってほとんどが持ち去られてしまったという[話 6]。絵理沙の研究室は多忙から当時のまま放置されており、怜人は手がかりを求める一方で彼女の意志を継ぎ、MKウイルスの特効薬を作ることを決意する[話 6]。また、その後日には絵理沙が所属当時にここでの研究を経てMKウイルスの真実に迫ったことが、彼女のスマートリングから明かされている[話 54]。
- なお、元同僚の台詞や汐音が翔太とのメイティングに至った後における花蓮と民生長官の会話から、この施設は2040年時点から建っているものであり、MKウイルスの発生後にはその研究にも兼用されていることが示唆されている[話 6][話 71]。また、香港へ向かう船内における絵理沙の台詞によれば、大学時代の優秀な子に加えて動物研究所での上司や先輩の多くまでもが、渡米後の消息は途絶えているという[話 37]。後に絵理沙の回想によれば、彼女が所属していた当時から哺乳類を中心としたさまざまな動物が飼育されており、数多くの感染症の原因となるウイルスや細菌を備えていたほか、MKウイルス撲滅の糸口を探していた絵理沙は婦人系の病気への罹患をまだ知らず、ただの生理痛だろうと考えて痛みに耐えていたこと、父母と共に写した写真の父を見ては涙していたこと、1か月以上も見舞いに行けていない怜人に謝りながらMKウイルスの特効薬を見つけようと誓っていたことが、それぞれ明かされている[話 31]。
- 難民ホーム
- 一般市民のうち、女児や老女が多く寄り添いながら暮らしている施設[話 54]。建物は難民地区ほど荒廃しておらず、周辺に高い建物は存在していない[話 54]。難民地区と同様に配給によって食うには困らないうえ、ここでは酒も余っているが、その他の嗜好品は不足している[話 54]。そのためもあり、まひるが夜間にたびたびメイティング施設を抜け出しては訪れ、持参したUW日本支部の嗜好品の余りを女児たちに分け与えている[話 54]。
- 難民地区の隣に位置しており、そこで送迎車から飛び出した怜人の存在については、信憑性の乏しい噂になっている[話 54]。そのため、怜人の世界宣言の際には驚愕した面々のもとから、同じく驚愕したまひるが飛び出すこととなった[話 21]。また、まひるは友達に怜人のことをコールドスリープ中と説明していたため、世界宣言直後の通信では彼に立腹している[話 21]。
- 麗亜の後輩も暮らしており、第32話の冒頭ではボーイッシュな女性に強姦されかけていたところを、麗亜にスタンガンで救われている[話 34]。
- まひると親しい老女の台詞によれば、かつて撫民官としてここの面々にも信頼されていた麗亜と違い、彼女の後任者は親身にならなかったことから信頼されていない[話 19]。それゆえ、UWそのものにも不満を募らせていた面々は怜人たちの出奔前に麗亜の依頼を快諾している[話 19]。
慶門市 ()- マリアが怜人・美来・麗亜・朱音・翠や護衛たちを引率し、リニアで向かった場所[話 26]。マリアの台詞によれば、日本で最初にMKウイルスの犠牲者が出たという[話 26]。
- 正確な位置は不明であるが、第15話で慶門市立西高等学校の運動場から見える敷地外に豊かな町付近の難民地区が確認できないうえ、木々を隔てた彼方に豊かな町の高層ビル群が描かれている[話 64]、第19話で校舎屋上にて翔太が花蓮を詰問する際にさらなる彼方に連載時の現実世界における東京都庁舎とうかがえる高層ビルが描かれている[話 66]、第22話で怜人たちの宿泊した温泉旅館が海に面している[話 46]といった描写から、東京都に隣接して海浜を有する位置に存在することが示唆されている。その後、K県[注 183]内に存在することが、第59話で汐音が首藤に自己紹介する際の台詞で明言されている[話 37]。
- 第74話での絵理沙の回想によれば、動物研究所の実験データのバックアップを取るためにミラーリング用のデータセンターが存在しているという[話 31]。
慶門市立西高等学校 ()- 2040年時点で翔太が通っていた男女共学の高校[話 63]。鬼原には「学園」とも称される[話 66]。社会を動かすエリートの養成を目的として残された教育機関の1つであり[話 63]、2045年現在でも運営されている[話 61]。
- 2040年時点では翔太が鬱屈した思いを抱えるだけの場所だったが、2045年現在では花蓮が「メイティング計画」の一環として、彼にストレスを感じさせずに高校生活をやり直させようと、翔太を「転入」させている[話 61]。そのため、翔太とは初対面の現役の女子生徒たちだけでなく、彼の担任教師だった柚希も翔太の存在を知らされている[話 61]。しかし、怜人の世界宣言以前に外界から情報手段ごと隔離されたため、彼らナンバーズやコールドスリープ中の男性たちの存在については知らされていない[話 65]。
- 生徒や教職員ら関係者たちが敷地内だけで生活できる完全な構造と全寮制に着目した花蓮の方針により、校舎や寮は周囲の敷地や塀ごとすべて確保され、各自の寮に収容された関係者たちは翔太も含めた全員が敷地外への外出や連絡を固く禁じられている[話 68]など、実態は彼専用のメイティング施設に等しい[話 66]。メイティングの口火を切った当時の柚希を例に挙げると、昼間は人目が気になる無人の廊下にてひざまずきながらフェラチオを行なう、無人の教室にて教壇の教卓に半裸の上半身を預けながら背面立位で結合する、夜間は寮の自室にて全裸を晒しながら人目を気にせず毎晩励むなど、欲情した翔太に自分も欲情のまま存分に身を任せることが叶えられている[話 17]。そういった理由からも、花蓮によって再開された翔太の高校生活は彼女に「地球イチのラッキーボーイの種馬生活」と称されている[話 21]が、翔太と柚希の1週間の逢瀬のすべてを花蓮が把握している[話 17]うえ、第29話での保健室にて翔太と春歌・奈都・晶が4Pでのメイティングに励む姿を花蓮が監視している[話 70]など、「種馬生活」はメイティング施設と同様の監視のもとで行なわれていることが描かれている[注 184]。また、敷地外には情報漏洩の防止を兼任する警備担当者たちが配置されていることが、第40話前編で花蓮との通信中における民生長官の台詞から示唆されている[話 74]。
- 教職員には授業専用に用意された者も含まれており、校舎屋上にて翔太に詰問された花蓮がメイティングの詳細を明かそうと彼を連れて教室を訪れた際には、授業中であるにもかかわらず教師が花蓮に追い払われている[話 66]。
- 第36話で彼方のヘリコプターからも視認できるほどのイザナミによる爆破テロに遭い、校舎や寮は破壊される[話 32]。第43話の花蓮の台詞によれば、校舎や寮の周囲にはバリアを張ってあったが、短髪の女子生徒によって解除されていた模様[話 77]。その後、関係者たちはUW世界本部によるUW日本支部への介入に乗じた花蓮による指示のもと、メイティング施設へ避難している[話 30]。
- 林
- 寮の周囲に存在する林[話 78]。2040年時点で高松とエリカが青姦に耽っていた茂みを含む[話 62]ほか、2045年現在ではその茂りようから女子生徒たちの間で幽霊が出るという噂になっている[話 78]。そのため、肝試しの際には翔太と律香が茂みにて結ばれるに至った[話 78]ほか、後日の夜間の散歩中には茂みにて放尿していた葉句露が聞こえてくる小声に恐怖して震え上がったうえ、あわてて逃走する彼女の姿を木陰から見つめる短髪の女子生徒とうかがえる姿が描かれている[話 74]。また、「人気投票第1位記念! 東堂晶 特別描き下ろしメイティング」では、晶の見ていた淫夢にて彼女と翔太たちによるメイティングに用いられている[話 79]。
- 翔太の自室
- 翔太が収容されている男子寮の個室[話 61]。元2人部屋に2つ並ぶセミダブルベッドや学習机以外はほぼ簡素な造りであり、コールドスリープから目覚めた直後から1人暮らしの翔太は、校内との往来のみが許可されている[話 61]。
- 柚希が校内や自室にて翔太とのメイティングに1週間励んだ後には、女子寮1棟の空調の故障による部屋割りの変更を経て足りない分を翔太の自室で補うという理由で奈都が訪れ[話 17]、1日目の夜の添い寝を経て柚希と会えない寂しさに打ちひしがれる翔太の動揺に乗じ、2日目の夜には初めてのメイティングに励む[話 67]。
- 翔太が柚希の「転任」を知って自暴自棄となった当夜には黒いロングヘアの女子生徒が招かれ、就寝前のメイティングに励む[話 8]。その後、エリカを隷属させた翔太に着目された兎水が招かれ、エリカの目の前で初めてのメイティングに励む[話 75]。
- 教室
- 翔太が通うこととなった一般教室[話 61]。翔太の右隣の席は日替わりの当番制の導入以降は当番席となっており、第14話では奈都[話 61]、第30話では黒いロングヘアの女子生徒[話 8]、第31話後編では汐音[話 71]、第39話では小雪[話 73]がそれぞれ座っている。
- 翔太が柚希と結ばれた当初は彼らが逢瀬を重ねる場の1つでしかなかった[話 17]が、その後は翔太と女子生徒たちの日頃の授業や当番を経て、彼の自発的なメイティングの場としても用いられるようになる[話 76]。授業中でも平然と女子生徒にフェラチオを行なわせるなど荒淫の限りを尽くすようになった翔太が、放課後に今朝の当番を巡って対立していた春歌・奈都・晶と葉句露・小雪を仲裁する形での同時ディープキスを経て、彼女たちを横並びにさせての背面立位で次々と結合していくという6Pでのメイティングは、狂喜しながら励む翔太の姿を廊下から見届けた花蓮を歓喜させたうえ、その夜には酒池肉林を超える「肉森」と言わしめるまでに至った[話 76][注 185]。
- 音楽室
- 翔太がコールドスリープから目覚めた後、花蓮に案内されて柚希と5年ぶりの再会を果たした教室[話 61]。他の教室と同様に出入口が自動ドアとなっている点以外は一般的な室内となっており、窓際にはグランドピアノが置かれている[話 61]。
- 翔太が柚希と結ばれた翌日、体育館での額の負傷を経てピアノを触っていた彼のところに柚希が現れ、昨晩の感想を聞いて満足したうえで身体を開き、1週間に渡る逢瀬の口火を切る[話 65]。しかし、その後に翔太が自室にて奈都とも結ばれる際や翌朝に交わした会話[話 67][話 66]、そして3日後に音楽室にて再会した柚希との会話から、彼は自分の環境を察する[話 66]。
- 柚希の自室
- 柚希が収容されている教職員寮の個室[話 64]。台所などの内装から、男子寮よりも豪華な造りとなっていることがうかがえる[話 64][話 17]。
- 柚希と再会した後の21時にここへ招かれた翔太は、風呂上がりの彼女によって甘い香りや言葉と共にダブルベッドへ押し倒され、導かれるまま彼女と結ばれる[話 64]。それ以降、翔太と柚希は翌日の音楽室での逢瀬をきっかけとして[話 65]、昼間は校内の廊下や教室にて人目を忍びながら日々愛し合い、夜間はここにてさらに毎晩愛し合った後、共にそのまま眠りに就くという1週間を送る[話 17]。そして学校の休日でもある最終日の朝、一足先に目覚めていた裸ワイシャツ姿の柚希による頬へのキスで目覚めた翔太は、台所に立った彼女とのディープキスを経てさらなる提案に応じ、その日は片時も離れず延々と愛し合う[話 17]。
- プール
- 敷地内に設置されている室内プール[話 17]。後述の競泳に際しての背景描写や3Pに際して翔太と晶が潜る描写から、プール槽は長さこそ一般的な短水路であることがうかがえるものの、深さは高飛び込みにも対応できるほど深いことがうかがえる[話 17][話 74]。
- 翔太と柚希の1週間の逢瀬が過ぎた翌日、花蓮によって水泳の授業に参加させられた翔太が、逢瀬のすべてを監視されていたことを花蓮との会話から悟り、柚希と結ばれたことについては感謝する一方、翔太の痣がスクール水着姿の女子生徒たちにも知れ渡ったほか、「1週間翔太様と同じ部屋で過ごす権利」を賭けた競泳が授業の一環として行なわれるなど、彼女たちから翔太へのセックスアピールの口火が切られることとなる[話 17]。やがて、翔太が女子生徒たちとのメイティングへの抵抗を完全に払拭し、花蓮に煽られた女子生徒たちの間で彼の争奪が激化した後には、教室での授業中だけでなく水泳の授業中にもプールサイドで次の女子生徒を物色するまでに至った翔太に対し、奈都が自分や春歌、晶たちとのメイティングを叶えるため、自分のスクール水着から乳首を露出させて見せつける、ハサミを用いて彼のスクール水着を切り裂いて全裸にしたうえで晶と共に囲むなどの「工夫」を講じる[話 74]。授業を終えた他の女子生徒たちが奈都に言い包められて立ち去った後、翔太は晶のスクール水着に隠れる形で共に潜っていたプール槽内から浮上してきたところに(「工夫」の)「お仕置き」と称した3Pを奈都から要求され、それに応じる[話 74]。
- 校舎屋上
- 校舎の周囲を一望できる屋上[話 66]。後述の病院での翔太と花蓮の会話から、周囲に不可視のバリアが張られていることが示唆されている[話 77]。
- 2040年時点では高松たち4人による翔太へのいじめの場でもあり、昼休みに上がってきた汐音はいじめられていた彼を級友たちと違って気にも留めず、昼食を摂っていた[話 8]。2045年現在では悲涙を浮かべる柚希を見た翔太が花蓮を呼び出して詰問する[話 66]ほか、その後に黒いロングヘアの女子生徒を求めるまでに至った彼が汐音や女子生徒たちを呼び出し、かつての復讐として汐音を全裸にさせたうえ、女子生徒たちの視線に晒させながらUW日本支部への口添えを交換条件としてのメイティングを強行する[話 71]。その後日、校外への興味を失いつつある翔太は花蓮・春歌・奈都・晶との昼食中、花蓮に今夜の校内敷地を律香と共に一周する肝試しを提案される[話 78]。
- 用務員室
- 男子トイレにて律香からメイティングを迫られて逃げ出した翔太が逃げ込んだ、教員室の1つ[話 68]。
- 2040年時点では高松たち4人によるいじめから翔太が逃げ込む場所でしかなかったが、その後は入学した春歌がいじめられていた過去を思い出してはここを訪れ、1人だけの時間を過ごしていた模様[話 68]。男性用務員が不在となって久しい2045年現在では春歌によってQ'sのポスターが壁に貼られており、その前で過去を告白し合った彼女と翔太は互いの痣だらけの身体にさらなる親近感を覚え、欲情のままソファーをベッド代わりにして結ばれる[話 68]。
- 体育用具室
- 夜の寮外で晶の乳房を触った翔太が翌日の夕方に昨夜の自分を嘆きながら謝罪に訪れた、体育館の一室[話 69]。
- 体操着姿で体育館の床を掃除していた晶は、用具の片付けを手伝ってもらうという理由で翔太を連れ込んで施錠し、彼をマットに押し倒してキスしたうえで両足を紐で拘束すると、両手首を抑えつけながら欲情のままメイティングを強行する[話 69]。しかし、その様子は体育館を訪れた奈都にドア越しに聞かれていたため、彼女の独占欲をたぎらせることとなる[話 69]。
- 保健室
- 授業時間中の教室にて律香のディープキスを受けた翔太が、たまらず男子トイレへ逃げようとするもつまずいて手に軽傷を負った後、花蓮に引率されて訪れた一室[話 70]。内装は現実世界のそれと同様であるが、カーテンで囲まれたベッドは後述の4Pに用いることも踏まえ、ダブルベッドに換装されている[話 70]。
- 翔太は理子による手当てを経てベッドにて全身スキャンを受けさせられた後、カーテンを閉めて立ち去る彼女と入れ替わりに花蓮に引率されて訪れた春歌・奈都・晶に流されるまま、授業時間の終了後まで彼女たち3人との4Pに励むこととなる[話 70][話 8]。その後日には、翔太と女子生徒たちのスキンシップの理由作りや彼女たちの体型を翔太に把握させるという名目での身体測定[話 72]を経て、荒淫の限りを尽くすようになった彼と騎乗位でメイティングに励む理子の姿が描かれている[話 76]。
- 「保健室の勝負下着」では、理子が作中当時はまだだった翔太とのメイティングを叶えようと一計を案じ、それが叶う直前には彼を妖しく挑発しながらドアを施錠する姿が描かれている[101]。また、その後日とうかがえる「保健室にて…」では、発熱して横たわった翔太を介抱する名目で誘惑するも奈都の来訪に驚き、欲情した彼による愛撫に悶えながら奈都をやり過ごした後、翔太に後背位で結合されて絶頂を迎える姿が描かれている[話 88]。
- 女子更衣室
- 保健室にて春歌・奈都・晶との初めての4Pに励むまでに至った翔太を、さらなる多数の女子生徒たちとのグループセックスに励ませようと、花蓮が水泳の授業開始前に「男子更衣室は取り壊しになった」との理由を挙げて連れ込んだ一室[話 78]。
- 花蓮に抗議するも受け入れられず、半裸姿やスクール水着姿の女子生徒たち(確認できるだけでも11人)に取り囲まれた翔太は、奈都にキスされたうえに春歌にズボンを脱がされかけたところでたまらず廊下へ飛び出し、図書室へ逃げ込むこととなる[話 78]。
- なお、第14話では女子生徒たちが翔太の「転入」について談笑しながら着替える際にも女子更衣室が描かれているが、前述のものとは別室であることが立ち並ぶロッカーなどによる内装から確認できる[話 61]。
- 図書室
- 水泳を嫌って授業に出ずスクール水着姿で読書に耽っていた葉句露と小雪が、女子更衣室から逃げ込んできた翔太と出くわす一室[話 78]。
- 葉句露曰く「授業の最初と最後でさりげなく混ざるため」のスクール水着姿に加え、新体操部の練習の見学へ誘う小雪の大胆な前後開脚倒立に、翔太は彼女たちの存在を意識する[話 78]。やがて、翔太が荒淫の限りを尽くすようになった後日には、本棚の傍にて背面立位で彼とのメイティングに励む葉句露の姿が描かれている[話 76]。
- 葉句露と小雪の自室
- 翔太が小雪の新体操の部活を見学した当夜、彼女に招かれて訪れた女子寮の106号室[話 73]。3階建ての1階に存在しており、男子寮と同様に2人部屋となっている[話 73]。
- 正面玄関にて翔太を出迎えた小雪は、現時刻の21時55分ではそこに誰もいないことに乗じて彼を自室へ案内すると、葉句露を促して共に翔太と3Pでのメイティングに励む[話 73]。その様子は翔太とのメイティングが途絶えたことに焦る春歌・奈都・晶による窓越しの目撃に遭い、葉句露と小雪の嬌声も含めて立腹した奈都が室内への突入を提案して春歌に制止されるという展開を経て、このまま飽きられてしまうことを懸念した春歌たち3人は、翔太への「工夫」を講じることとなる[話 73]。
- 女子寮の共同浴場
- 翔太が兎水とのメイティングを経た後日、奈都に招かれて混浴に訪れた女子寮の共同浴場[話 76]。確認できるだけでも4人以上の同時入浴が可能な規模となっており、壁の上方には屋外に面した換気窓も設置されている[話 76]。
- 洗い場にて春歌・奈都・晶によるボディ洗いを経て彼女たちと4Pでのメイティングに励んだ翔太は、浴槽にて極楽を実感しながら混浴していたところに乱入してきた律香から先日のプールでの件を挙げられた後、自分とのメイティングを思い出させる彼女の裸体へ右手を誘った奈都の提案を受け入れて再び欲情し、浴槽の淵に座って5Pでのメイティングに励むこととなる[話 76]。
- 温泉旅館
- 慶門市で怜人たちが宿泊した温泉旅館[話 46]。海に面した和風建築となっており、食事ではイセエビなどが提供される[話 46]。広大な露天風呂を完備しているが、警備上の理由から麗亜の指示で怜人が入らされた客室の浴場も広く、ホログラムによって露天風呂と同様の景色が楽しめる[話 46]。怜人は途中から美来たちを連れて入ってきた朱音の口車に乗せられ、自分を拒否した麗亜以外の背中を流させられる[話 46][注 186]。
- 麗亜の台詞によれば、自分たち以外には学生の旅行客が1組いるだけで、貸切に等しい状態だという[話 46]。翠の手配で露天風呂に入り、学生客たちをやり過ごそうとサウナ室に隠れた怜人は、留学生を装っていた当時のクロエに我慢比べを強いられた[話 55]結果、彼女には失神を装われて翻弄されたうえ、駆けつけてきた麗亜・朱音・翠には見ず知らずの女性を押し倒してのメイティング中と誤解されている[話 28]。その後、入浴していた麗亜は昏睡に陥った谷口への態度を後から入ってきた朱音に疑われ[話 15]、谷口が昏睡に陥った時間帯にはUW日本支部への報告書を書いていたことを明かすが、それに際して朱音と鬼原の件や朱音の亡弟の件など、怜人ら周囲の者たちの素性を調べ上げていたことも明かしたため、憤った朱音に凄まれる[話 52]。
- 慶門市中央病院
- 谷口が入院している病院[話 46]。第24話前編で谷口が怜人に院外の店舗へ白あんパンを購入に行かせる際の会話や購入中の彼の描写から、市外に位置しているわけではないことがうかがえる[話 28]。
- マリアが怜人と麗亜を連れて訪れるが、谷口にはMKウイルス発生当時の辛い経験からUW日本支部への協力を拒まれ、詳細な情報は得られなかった[話 46]。谷口による猛烈な批判に遭った怜人は、視力検査・心電図検査・呼吸機能検査・胸部X線検査・尿検査・頭部MRI検査といった数々の健康診断を受けさせられ、それらを担当する女医やナース(好機に乗じて怜人の股間に手を伸ばす朱音も含む)たちによる誘惑に晒される[話 55][注 187]。谷口が何者か(後にクロエの率いる小隊の1人だったことが判明[話 36])による毒物混入で昏睡に陥った後には、彼女から写真立てを託されていたナースがそれを受け取った怜人から谷口の看病を改めて託され、頭を深く下げられている[話 15]。
- 慶門市中央区第三病院
- かつてMKウイルスに感染した谷口の夫が収容され、日本での感染爆発の始まりとなった病院[話 15]。看板のロゴすら読めないほど棟が半壊して放置された2045年現在では、通行人すらまばらな周囲も含めて慶門市の難民地区の一角に建つ廃墟と化している[話 15]。
- マリアが第15地区の隠れ家からアングラネットへのアクセスを行なった結果、マリアの学生時代の友人でもある渡米したはずの研究者たちはここへ入院したことになって消息が途絶えていたことが、病院名と共に判明する[話 9]。そういった要素から、怜人には「ちょっと飛躍した発想」と前置きされたうえでMKウイルスの製造場所かと疑われている[話 9]うえ、自分たちに先行して調査中だったクロエにも同様に疑われている[話 32]。
- 地下施設
- 上記の経緯を経て怜人が昏睡中の谷口の見舞いという名目で慶門市への移動申請をマリアに出してもらい、彼女や朱音、翠と共に訪れた地下施設[話 27]。夜中の院内をひそかに調査中、朱音に冗談で聞かされたお化けの話を怖がった翠が壁を殴り壊したことから院内とは無関係の通気口が露呈し、その内部を這って進んだ先に存在する[話 27]。
- 長大な室内にはCTとうかがえる形状の大型機器やその関連機器が設置されているほか、コールドスリープ用カプセルの一部とうかがえる形状の機器もコマから見切れる位置に設置されている[話 27]。運用中のそれらを天井の通気口内から目撃するも蓋が外れて落下した怜人たちは、技術長官の部下たち3人に口封じとして銃撃されそうになったところを、クロエと彼女の部下たち2人の狙撃によって救われる[話 27]。クロエが自分の正体を明かした直後には何者かによって仕掛けられていた爆弾が作動し始め、クロエと共にヘリコプターに搭乗して脱出する怜人たちの眼下で病院ごと爆破される[話 32]。
- 後に絵理沙の回想によれば、民生長官による秘密保持契約に同意した絵理沙が案内されてきた当時はコールドスリープ中のナンバーズが5人まとめて収容されており、鬼原や技術長官とも初対面を果たしてカプセルの1つに怜人の姿を発見した絵理沙は、鬼原たちから明かされた一連の件と合わせて驚愕している[話 31]。
- 爆破テロ後に翔太が収容された病院
- 慶門市立西高等学校の男子寮の自室にてイザナミによる爆破テロからエリカをかばった翔太が背中を負傷して気絶し、収容された病院。周囲には同校と同じくバリアが張られているうえ、地上には警備員たちが配置されており、物理的手段による侵入を阻んでいる[話 77]。
- 病室にて柚希の現れる夢から目覚めて花蓮に爆破テロの説明や謝罪を受け、見舞いに訪れていた春歌・奈都・晶・ちふゆを労った翔太は、屋上にて花蓮の明かした怜人たち4人の存在を高松ら級友たちに重ねて敵視し、世界で一番偉くなるという花蓮の野望に協力を誓う[話 77]。その様子を別棟から監視していた短髪の女子生徒は、翔太の確保の失敗を絵理沙に伝え、慶門市からの脱出に動く[話 77]。
- UW日本支部
- #UW日本支部を参照。
- 「研究所」(仮)
- メイティングによってナンバーズの子を受胎した女性たちが収容される、UW日本支部の研究所[話 71]。日本支部の付近に存在することのほか、第26話で翔太の子を受胎したことがうかがえる柚希などが収容されている[話 52]ことが、第31話で汐音が翔太とのメイティングに至った後における花蓮と民生長官の会話から示唆されている[話 71]が、女性たちの実際の待遇なども含めて全容はUW世界本部による日本支部への介入時点でも不明である。
- なお、第31話で花蓮に「研究所」での柚希の様子を尋ねられた民生長官は、「順調よ」と答えている[話 71]。また、第49話で翔太に「転任」先での柚希の様子を尋ねられた花蓮は、「安全な場所に避難してもらいました」と答えるなど、「研究所」の存在すら平然と隠蔽していた[話 30]が、後に前述への介入に際して一部の者の情報を改竄し、難民向けの病院へ収容していたことを明かしている[話 41]。
- 「養成所」(仮)
- 専属担当官たちがナンバーズのもとへ配属される前に通っていた、UW日本支部の養成所。第33話で日本支部の付近に存在することが美来に求愛する麗亜の台詞によって示唆された[話 35]後、第77話で花蓮も同席した講義室内の様子や後述の説明が終了した夜の敷地内の様子が、美来と麗亜の回想によって明示された[話 51]。
- 配属後とは異なる制服を着用して階段状の机に着席した美来たち11人を前に、民生長官は教壇から徳川家斉、ラムセス2世、アウグスト2世、ムーレイ・イスマーイル、チンギス・カンら歴史上の偉人たちの多大な子作りを彼らの顔写真と共に挙げ、専属担当官の使命を説く[話 51]。終了後、敷地内へ出て月明かりのもとで軽食を摂っていた美来は、缶ジュースを持参してきた麗亜からナンバーズとの子作りへの不満や専属担当官へ転属した理由を打ち明けられた後、彼女に自分が(怜人の)専属担当官に立候補した理由やその行く末を明かす[話 51]。
- UW日本支部の一室の扉越しに用意された寝室
- 怜人たちが南シナ海の洋上にて香港への到着を待っていた当夜、『ボヴァリー夫人』の面接を受けにUW日本支部の一室をドレス姿で訪れた汐音が、首藤の指示に従って「最終面接」に臨んだ寝室[話 37]。内部には大型テレビや装飾品のほか、天蓋付きダブルベッドが設置されており、そのカーテン内にて全裸の翔太が端末を片手に汐音の入室を待っている[話 37]。
- カーテンを開けた汐音は翔太の変貌に驚愕し、冷淡な口調で促されてドレスを脱ぎ捨てた後、下着姿を褒める彼に招かれるまま身を任せ、モノローグで「最低な男」を自称しながらほくそ笑む翔太とのメイティングに励む[話 37]。
- UW日本支部のレストラン
- 怜人たちが香港へ到着した当夜、玲奈が花蓮に依頼されて翔太や彼女との会食に臨んだレストラン[話 56]。玲奈が翔太や花蓮と対面しているテーブルの背後の全面窓に広がる豊かな町の光景から、中層階以上に位置することがうかがえる[話 56]。
- 軽装ながら着飾った姿の玲奈は恭司以外の男性との同席に緊張を隠せないまま、一方的なメイティングを目論む翔太と花蓮によって料理に睡眠薬を盛られたとも知らず、民生長官としての彼女の質問に答えていくが、恭司による寵愛ぶりや彼とのメイティングに励んだ回数を称えられる一方、まだ受胎していないことを指摘されたうえ、(翔太への)メイティングの割り振りの変更を提案されて動揺した直後、効き始めた睡眠薬によって昏倒してしまう[話 56]。
- 美来の調整室
- かつて美来が絵理沙のクローンとして作成された場所であり、現在では定期的に調整を受ける一室[話 47][話 48]。UW日本支部内に存在することが、鬼原を連行してきたクロエの台詞で明かされている[話 47]。
- 食事を終えて護衛に連行されてきた美来は成長促進器とほぼ同型のカプセル[注 188]に全裸で入り、呼吸用チューブ付きマスクを被って液体に立ったまま浮かびながら、成長促進器による内臓へのダメージや高速学習装置による脳への負荷を緩和するための調整を受けるが、その頻度が1週間以内と短く彼女の生命維持に直結していることから、怜人たちが出奔する際に美来が同行できなかった理由となっている[話 47]。調整中の美来の前にて鬼原がクロエの言葉に動揺する一方、物陰では花蓮がその一部始終を把握してほくそ笑む[話 47]。
- 美来が九州某県の洞窟から生還して調整を終えた後には、絵理沙が美来を調整による束縛から解放してあげたい旨を述べ、彼女にとある方法を依頼する[話 23]。
- 「村」(仮)
- イザナミのもと、輝奈ら住民たちが自給自足を営む村[話 10]。新潟県△△市[注 189]に位置しており、第55話での恋子の台詞によれば、10代後半から20代が大半を占める40代前半まで「性欲旺盛な妊娠適齢期」の50人 - 60人ほどの住民たちによる手作りの木造家屋や畑、井戸などが存在する[話 82]ほか、それに先駆けて第46話では天然の洞穴を加工して善を幽閉した牢屋が存在する[話 10]ことも確認できる。それらを見下ろせる一方で海岸線への日没を見渡せる岬には数本の木が生えており、そこでは当初、仰向けに横たわらせた善の両手を木に拘束して希望者たちが騎乗位で次々に結合していくという、彼の意思をまったく尊重しない一方的なメイティングが行なわれている[話 10]。
- 統率者の1人である輝奈のもと、村内の決め事には合議制を用いている[話 10]。また、輝奈や美鈴などの班長のもと、建築班・漁業班・農耕班などいくつかの班に分かれている[話 82]。
- なお、UW日本支部に不満を持つ一部の難民たちには以前から存在を知られていたことが、第33話で難民地区から日本海側への出奔を相談する面々の台詞から示唆されている[話 35]。また、電波ジャック放送以降は周囲の集落からも女性たちが次々と集まって増え続けていることが、第57話前編のいと・輝奈・恋子の会話で明かされている[話 12]。
- 善の自室
- 善が岬での件を経てなお続く強制から逃れようと何度か脱出を試みるも徒労に終わり、監禁されている一室[話 50]。周囲の家屋と同じく手作りの木造家屋であり、隅にバケツなどの荷物が置かれた室内にそびえる大黒柱に善は両手を拘束され、目隠しやボールギャグを装着させられての監禁生活や、目隠しされたままでのメイティングを強制されている[話 50]。
- 第54話後編では美鈴と彼女の部下たち2人が4Pでのメイティングを終えて立ち去った翌朝、疲れて眠っていた善のもとへ恋子が現れる[話 50]。その後、第56話ではオールバックの女性や黒いリップラインボブの女性などが現れては、次々とメイティングに励んでいる[話 83]。
- 森
- 周囲に家屋群が見えない一角に存在する森[話 82]。善が自室にて美鈴と彼女の部下たち2人による4Pでのメイティングに励まされた翌日の夜、三日月のもとで欲情した恋子ところんが木のもとに彼を拘束したうえで全裸となり、3Pでのメイティングに励む[話 82]。その後、恋子と共に善に寄り添いながら余韻に浸っていたころんは、「祭」の詳細を彼に説明する[話 82]。
- 貨客船
- 怜人たちがメイティング施設から出奔する際、麗亜の依頼で彼女の後輩が手配しておいた(麗亜の後輩曰く「ちょっと古いけどちゃんと動く」)大型船舶[話 19]。甲板にコンテナの数々や大型クレーンを搭載した形状から、貨客船であることがうかがえる[話 19]。
- 麗亜の指示で難民ホームに潜伏した怜人・朱音・翠・まひるが、その夜に港にて美来や麗亜に見送られて乗船し、あらかじめ乗船していた短髪の女子生徒と共に台湾へ向かう[話 19]。台湾北部への到着後には香港へ向かう際にも用いられており、南シナ海の洋上では甲板にてマリアが、船室にて絵理沙がそれぞれ怜人との会話を行なっている[話 37][注 190]。
九份 ()- 怜人・マリア・朱音・翠・まひる・短髪の女子生徒が、台湾北部の港に到着した貨客船から迎えの自動車に乗り換えて到着した町[話 11]。町並みは現実世界の20世紀終盤以降に広まった観光地としてのそれと同様であり、MKウイルスの感染爆発による大混乱を経て久しい2045年現在でも人々が多いため、案内中の短髪の女子生徒は怜人に目立たなく振る舞うよう指示している[話 11]。また、絵理沙の台詞によればUWの影響力が弱いため、まひる・朱音・翠が観光気分で出歩く程度は安全だという[話 50]。
- 商店街の階段を上った先の一画と指示された待ち合わせ場所にて怜人は絵理沙と再会を果たし、台湾式飲茶店にて彼女やマリア、短髪の女子生徒と共にこれからのことを話し合う[話 50]。
- 香港
- 玲奈が翔太と花蓮に睡眠薬で眠らされた頃、怜人・マリア・朱音・翠・まひる・絵理沙・短髪の女子生徒が到着していた都市[話 56]。男性が不在という点を除けば、町並みは現実世界の20世紀終盤以降のそれと同様である[話 56]。
- 朱音・まひる・短髪の女子生徒はMKウイルスの特効薬の作成に必要なものを求めて別行動中であり、怜人は中国がMKウイルスの結晶化に成功したという噂から訪れたマリア・絵理沙・翠と共にエッグワッフルを食べ歩き中の観光客を装いながら繁華街を歩いていたが、武装集団に看破されて同行を命じられた[話 56]ところにバス[注 191]を突入させた冰冰の指示に応じ、その場から裏路地へ逃走する[話 58][話 59]。
- 冰冰の裏路地の隠れ家
- 武装集団に追われる怜人がマリア・絵理沙・翠と二手に分かれた直後、冰冰によって連れ込まれた裏路地の一室[話 59]。冰冰の台詞によれば彼女の隠れ家の1つであり、室内には天蓋付きベッドのほか、テーブルや鏡台が設置されている[話 59]。
- 冰冰は怜人に武装集団をしばらくやり過ごす旨を提案したうえで自分の名を明かし、チャイナドレス越しに身体を密着させたりテーブルからライチを口移しで食べさせたりしたうえで彼をベッドでのメイティングへ誘うが、甘い香りを放ちながら半裸となった自分を拒否したうえで真意を看破した怜人に感心し、そこに現れたマリア・絵理沙・翠との会話からも彼のことを認める[話 59]。
- ビクトリア・ピーク
- 武装集団に追われる怜人がマリア・絵理沙・翠と二手に分かれる際、はぐれたら落ち合う先として絵理沙に名を挙げられた香港の山[話 59]。
- 現実世界では観光地の1つとして知られるが、怜人たちにとっては香港にて赤の他人から接触された際に彼が1人になったと見せかけ、相手が敵が味方かを見極めるための合言葉だったことが、冰冰の隠れ家にて怜人を試していた彼女のもとへ現れたマリア・絵理沙・翠と話す怜人の台詞で明かされている[話 59][注 192]。
- 占いの館(仮)
- 冰冰に認められた怜人・マリア・絵理沙・翠が案内された占いの館[話 57]。古風な内装に囲まれたテーブルのもとでは、怜人たちに先駆けて訪れていた朱音・まひる・短髪の女子生徒に、呂が水晶玉や八卦鏡を用いる占い師として接している[話 57]。
- 冰冰による紹介を経てUW世界本部のことなど複雑な世界の形を紐解く占いの結果を述べたうえ、怜人の運命が「愛する女と添い遂げる平穏な道」と「数多くの女に翻弄されし修羅の道」に分かれていることを述べた呂は、MKウイルスの特効薬を開発して世界を回復させるという彼らの信念を認め、MKウイルスの結晶を封入したカプセル入りのアタッシェケース[注 193]をテーブルの下から取り出して怜人たちに託すが、彼らが冰冰と共に立ち去った後には室内の奥からチャイナドレス姿のクロエが現れる[話 57]。
- ジェット機
- 怜人・マリア・朱音・翠・まひる・絵理沙・短髪の女子生徒・冰冰が、ヨーロッパへ向かう際に搭乗したジェット機[話 18]。呂が手配させたことが第64話前編冒頭の柱コメントからうかがえるうえ、豪華な内装はソファーを含む各座席の配置やパウダールームの存在からも、現実世界でのファーストクラス以上に相当することが示唆されている[話 18]。
- 内装に歓喜する翠とまひるを余所に、怜人は座席に固定されたアタッシェケースを前にマリアや朱音と共に今後のことや冰冰のことについての会話から美来に思いを馳せるが、MKウイルスの結晶の譲渡についての冰冰の態度に絵理沙が憤ったことから、パウダールームにて冰冰が絵理沙の覚悟を試そうと怜人の目の前で全裸にさせ、「聖痕」を本当に刻んでいないか全身を調べ上げた後、ジェット機の到着地がロスアニアであることや同国の王女がアナスタシアであることを明かす[話 18]。
- ロスアニアにてMKウイルスのワクチンが開発された後には、日本への帰路に就いた怜人と絵理沙が朱音・翠・まひる・短髪の女子生徒と共に搭乗する[話 41]。怜人は世界各地へのワクチン手配に向かったマリア・冰冰・アナスタシア・ラギーニと通信した後、絵理沙に美来を紹介しようとするも絵理沙から美来の正体を明かされる[話 41][話 42]。
- ロスアニア
- ヨーロッパ東部に存在する公国[話 90]。2020年代に中世から続く王家の一族を大公として独立し、国章にはハクチョウが大きく配置されている[話 90][注 194]。
- 国土の面積こそ小さいものの、一部企業への課税を撤廃して世界中からIT企業やバイオベンチャーを誘致し、研究上の制約となる規制を廃止したことによってバイオテクノロジーが発展したが、MKウイルスの脅威には他国と同様に脆弱であり、コールドスリープに入れた王家や政財界以外の男性は全滅している[話 90]。また、隣国から引いている水をはじめ食料やエネルギー資源などを輸入に頼る複雑な外交関係のうえで成り立っており、統治のために王族の存続は必要不可欠となっている[話 90]。
- 広大な宮殿を初めて訪れた怜人・翠・絵理沙・冰冰[注 195]はシャンデリアやジランドールなどの豪華さに見惚れるが、玉座の間にて侍女たちと共に怜人たちを待っていたアナスタシアからは、挨拶の直後に怜人との婚礼の儀を宣言される[話 18]。怜人は婚礼に応じるそぶりを経てアナスタシアを自室へ誘導したうえで説得し、特別研究施設の使用許可を得る[話 90]。
- 時期は不明ながらUW世界本部のスパイ(後にオリガであることが判明[話 60])が潜入しており、怜人が高濃度のMKウイルスによる死の淵に陥った際には、それらの情報によってMKウイルスの首謀者であると断じるプロパガンダを公表される[話 40][注 196]。UW日本支部からの怜人の出奔や彼が臨んだMKウイルスのワクチンの開発実験についても、「5年以上前から男性たちの絶滅を計画し、怜人を拉致して死の淵に陥らせた」との旨が偽証されたことにより、真実を知らない難民たちの憎悪はロスアニアへ集中することとなったため、短髪の女子生徒には国内での暴動発生やUWによる軍派遣を予想された[話 40]ほか、クロエには前述の偽証に加えて国土へのミサイル攻撃を決意される[話 43]。しかし、まもなく「男性絶滅計画」や恭司の死が露見したことを経て、東京へ帰還した怜人と絵理沙の会話や航空母艦へ撤退したクロエとポープの会話から、ミサイル攻撃は中止となったことが示唆されている[話 23]。
- なお、アナスタシアが先述の宣言を経て絵理沙たちには怜人の側室になることを勧める[話 91]など、婚姻制度については現実世界の日本よりも寛容であることが示唆されている。また、レストランでの夕食中に給仕の少女から話しかけられた怜人とマリアが少女の言葉を理解できず、料理の味を尋ねられたと考えながら表情と身振りで対応して微笑まれている[話 49]ことから、王族以外での公用語は日本語・英語・中国語ではないことが示唆されている。そのほか、16歳以上の者は飲酒できることが、「ろすあにあ」でのオリガの台詞で明かされている[話 25][注 197]。
- 特別研究施設
- アメリカに負けない巨大な規模を誇る、MKウイルスの研究施設[話 50]。外壁はガラス張りとなっている[話 90]。
- 怜人は絵理沙と共に全裸となって入ったクリーンルームにて、MKウイルスの特効薬の開発に際して自分が死ぬかもしれないことを明かされる[話 90]。白衣を着直して入った中核部には怜人・マリア・絵理沙を驚愕させるほどのさまざまな機器が設置されており、彼らを案内したアナスタシア曰く別室にはX線自由電子レーザーや超遠心機も設置されている[注 198]が、ラギーニはそれらを充分に使いこなしたにもかかわらず成果を挙げられなかったことに絶望し、1年前から山中の木造小屋にて隠遁生活を送っているという[話 91]。
- 開発実験最終日には実験の準備が完了し、怜人は絵理沙や美来のことを心配しながらマリア・朱音・翠・冰冰・アナスタシアに見送られ、万が一の事態に備えて彼女たちにまひるのことを託すが、そこにラギーニが現れたことにより、それまでの沈んだ空気は一変する[話 48]。その後、決意や確信を持って実験に臨んだ怜人は、マニピュレータを介しての注射で高濃度のMKウイルスを投与され、恐れられていた反応(脈拍の急上昇や鼻血)[話 51]や麻酔切れによる苦痛を経て惨死を予感するが、号泣する美来や絵理沙への思い、彼女たちとの約束、自分を支えてくれた皆との絆によってMKウイルスに打ち勝ち、絶叫と共に生還を果たす[話 40]。
- 山中の木造小屋
- ラギーニが1年前から隠遁生活を送る木造小屋[話 91]。空しか見えない辺境の山中に建っており、周辺には下草の間から覗く大小の岩、裏庭にはラギーニの生活に最低限必要な樽や薪のほか、タンドゥールしか存在しない[話 91]。
- 裏庭はラギーニの日課である瞑想と火渡りの舞台でもあることから、怜人がドアへのノックに反応が無いことを経て焚き火の音や煙を伝って回り込んだ結果、全裸で瞑想と火渡り中の彼女を目の当たりにして驚愕する[話 91]。その後、室内では怜人がラギーニから振る舞われたカレーを共に食べながらMKウイルスの特効薬の開発について話し合うが、復帰については断られる[話 38]。
- 怜人の自室
- ロスアニアへ到着した怜人が、アナスタシアとの婚礼の儀を経て割り当てられた自室[話 90]。ジランドールやソファー、暖炉、そしてカーテン付きダブルベッドなど、豪華な内装の寝室となっている[話 90]。
- スリップ姿のアナスタシアと共にバスローブ姿で訪れた怜人は振り絞った性知識で自分と結ばれようとして震える彼女を諭し、特別研究施設の使用許可を得る[話 90]。その後日、大浴場にてマリア・朱音・絵理沙・冰冰・アナスタシアが怜人との初めてのメイティングについて話し合う間には、彼が恭司と秘密回線で通信してマリアたち5人のことを明かす[話 39]。また、ブティックから戻ってきた怜人とマリアがレストランにて夕食を終えた後には、彼女が大浴場での朱音・絵理沙・冰冰・アナスタシアの様子を明かしたうえでメイド服姿に着替えて[注 199]媚薬を服用し、怜人に手をつなぎたいことを告白したうえ、ベッドにて自分は彼の何番目の女でも良い旨を告白する[話 49]。
- 大浴場
- 山中の木造小屋から宮殿へ戻った怜人が一同との会食に際し、高濃度のMKウイルスを投与されるまでに童貞を捨てる必要があることを冰冰に看破された後、彼女が女性たちだけで場所を変えて話し合うことを提案し[注 200]、マリア・朱音・絵理沙・アナスタシアと共に入った大浴場[話 39]。ローマ風呂調の装飾や浴槽に立つ噴き出し口を兼ねた彫像、そして洗い場の壁面に広がる広大な鏡や一角に設置された姿見[話 39]が特徴。
- 朱音は話し合う場所を食堂から変えた理由を問うマリアにここなら腹を割って話せる旨を答え、冰冰は順番に怜人とじっくり話し合って誰が選ばれても恨まないことを提案し、アナスタシアは怜人が2人以上とメイティングするとは思えないという予想を述べ、それらを聞いた絵理沙は一同にとあることを提案する[話 39][注 201]。やがて大浴場から出てきたバスローブ姿の絵理沙に、怜人は最初に話し合いたい旨を告げるも切ない表情で不参加を述べられて立ち去られた後、続いて出てきたバスローブ姿のマリアに今夜の話し合いを提案される[話 39]。
- マリアが怜人への告白を遂げた後には、まひると共に入浴中の朱音がローションを手にしており、自分の素肌に塗り込んだうえで姿見の前に立った彼女は、そこに映るローションまみれの自分の裸体を眺めながら「怜人を楽しませてあげる」ための一計を案じる[話 49]。
- ブティック
- 話し合いの際、マリアから1人につき2日ずつ2人きりで過ごす[注 202]ことを明かされた怜人が、普段はしない可愛い恰好を望む彼女に応じて翌日に訪れたブティック[話 49]。店内は現実世界のそれと同様であるが、アナスタシアによる手配で客は怜人とマリアの2人きりとなっているうえ、店員も1人だけが控えている[話 49]。
- さまざまな衣服の試着を楽しんだマリアは怜人に買ってもらった衣服を着て店から出ると、夕陽を共に眺めながら彼への高まった思いのまま勇気を振り絞って背後から抱きつき、名で呼び捨てにして欲しい旨を告げる[話 49]。
- なお、店舗の正面に掲げられている看板のロゴ[話 49]は、ワールドのファッションブランド「DRESSTERIOR」[120]のもじりとなっている。
- 宮殿内のレストラン
- 怜人とマリアがブティックから戻ってきて夕食に訪れたレストラン[話 49]。小規模ながら料理の味や宮殿内での営業は、後述の動揺中の怜人とマリアに好印象を与えている[話 49]。
- ブティックでの件に動揺しながらの夕食中、怜人が給仕に来た低身長の少女のことを店長の娘かと推察したうえ、彼女のメイド服姿を「可愛い」と評してまひるの幼少時を思い出したことから、怜人の自室ではマリアが店舗から借りてきたメイド服を着て彼を驚かせ、「似合ってる」と称賛されることになる[話 49]。
- クルーザー
- 怜人がマリアから求愛された翌朝、順番を待っていた朱音から誘われて共に海上へ出航する際に乗船したクルーザー[話 24]。朱音の台詞によればアナスタシアの所有船であり、朱音を「こんな大きいのは初めて」と歓喜させるほどの大型である[話 24]。操船[注 203]は翠が担当しているが、朱音の台詞によれば「大体の操作はコンピュータ任せ」であり、海上へ到着した後にはデッキ上の操舵席にて昼寝中の翠の姿が描かれている[話 24]。
- デッキにて2人きりの現状や怜人の真面目さを茶化すマイクロビキニ姿の朱音が亡弟への想いを覗かせる中、彼女に手を引っ張られて海へ共に落ちた水着姿の怜人は、ずぶ濡れの髪形を見て無邪気な子供のように笑う朱音に付き合って夕方まで遊び、沈みゆく夕陽を共に眺めながら彼女の姿に見惚れた後、アフトデッキでの飲酒に付き合う[話 24]。やがて夜が更け、すっかり酔いが回った朱音に肩を貸しながらオーナーズルームへ入った怜人は、彼女の一計でもあることを知らないまま懇願されたオイルマッサージに酔いの残った状態で応じ、背中から尻を経て露出した乳房を愛撫させた朱音は彼の指が乳首へ達した直後に1回目の絶頂を迎えると、欲情のまま怜人の背中に四肢を絡めて抱きつき、求愛する[話 24]。
- なお、船外の形状は現実世界におけるヤマハ発動機のフライングブリッジモーターヨット「イグザルト43」[123][124]に酷似しているが、実際の船体よりもフライングブリッジが縮小されている一方、そこから下の船体はアフトデッキにテーブル、パッセンジャーベンチシート、サマーベッドが並ぶほか、オーナーズルームに至ってはダブルベッドから離れた位置にソファーが並ぶなどそれぞれ大型化されており、その出入口には自動ドアも導入されている[話 24]。
- 「ろすあにあ」
- 怜人との合コンに際し、アナスタシアが宮殿内の一室に造らせた「ジャパン風」居酒屋[話 25]。急造ゆえに壁や床、天井こそ宮殿のままであるものの、装飾については屋号をひらがなで記した暖簾のほか、衝立・灯籠・置行灯を用意して6人用の木製の食卓と椅子を囲むように配置したうえ、飲食物については酒類だけでなく枝豆・焼き鳥・厚焼き卵・野菜サラダといった小料理を合わせて箸も提供するなど、それなりの配慮がうかがえる[話 25]。
- 男性が怜人だけであることから彼の左右には朱音とオリガがそれぞれ男装して座り、怜人の正面に座ったアナスタシアの左右にはまひると冰冰が座る[話 25]。怜人の横に座りたかったまひると冰冰がそれぞれ落胆の表情や不満の言葉を返す中、彼による乾杯の挨拶から始まった合コンは、朱音の提案による王様ゲームを経てアナスタシアの提案によるポッキーゲームに熱中した朱音と冰冰が互いに譲らず、舌を激しく絡め合って争うディープキスまでに至る[話 25]。赤面したまひるによる引き分けという審判を経て朱音と冰冰から怒りの矛先を向けられた怜人は室外のトイレへ一旦退散し、戻ってきたところをほろ酔いのアナスタシアから2人きりの抜け出しを提案される[話 25]。
- 宮殿外の庭園
- 合コンから抜け出した怜人とアナスタシアが訪れた、宮殿の外に広がる庭園[話 25]。木々に囲まれた通路にはタイルや照明が配置されており、「ろすあにあ」にて寝入った朱音・まひる・冰冰を余所に合コンの知識を披露するアナスタシアをたしなめた怜人は、月夜のもとで彼女の願いに応じて腕を組みながらの散歩を経て、放置されて久しいキャリッジへたどり着く[話 25]。
- キャリッジに乗り込んだアナスタシアは、幼少時に父のロスアニア大公から叱られては隠れようと訪れ、探しに来てくれた際に抱き締められたという思い出を明かし、怜人は涙する彼女の願いに応じて抱き締めると、MKウイルスの特効薬の開発を改めて誓い合う[話 25]。その後、アナスタシアを慰めると共に彼女の可愛さを茶化した怜人は、車内に飛び出していた釘の先で指先に小さな傷を負ってしまうが、アナスタシアは指先を吸って出血を飲んだうえで彼に求愛する[話 25]。
- 翌朝、池の畔にて単独で朝日を眺めながら特効薬開発への決意や絵理沙への思いを新たにしていた怜人は、UWのスパイがロスアニアへ送り込まれたことを冰冰から知らされる[話 89]。盗聴されない場所でもあることから、怜人は露出度の高い道着姿の冰冰に初めての太極拳を教えられたうえ、彼女の固い決意を正拳突きの構えで知らされる[話 89]。
- 宮殿内の食堂
- 冰冰と共に庭園での太極拳から戻った怜人が、エプロン姿の彼女から炒飯・回鍋肉・麻婆豆腐などの料理を振る舞われた宮殿内の一室[話 89]。中華鍋を置ける業務用焜炉を含む台所や冷蔵庫が奥に配置され、その手前にはテーブルやソファーなどが配置されたダイニングキッチンとなっている[話 89]。
- 2人きりの室内にて、食べ終えた怜人は冰冰の料理の腕だけでなく生い立ちを聞いて彼女の自立した行動も称賛し、冰冰は地元の仲間たちとの間に立つことを怜人が思いやってくれたうえで自分の人柄を改めて称賛してくれたことに恥じらうと、話を打ち切って欲情のまま自分のエプロンを解いてシャツのボタンを外し、乳房とパンティーを露出させた姿で彼に跨って自身を食後のデザートと称しながら抱きついて求愛するが、かろうじて理性を保った怜人は続きを断って冰冰を押しのける[話 89]。冰冰はため息を吐くと、絵理沙の不穏な行動(注射)を明かす[話 89]。
- 絵理沙専用の研究棟
- ロスアニアを離れた絵理沙がヨーロッパ北部の辺境に構えた、自分専用の研究棟[話 85]。積雪と木々に囲まれたジオデシック・ドーム状の棟内には短期滞在用に簡素な台所や寝室なども設置されており、絵理沙がレーザー投影式キーボードを備えたPCなどを前にしてMKウイルスの研究に勤しんでいる[話 85]。
- 絵理沙は自分に注射を打っての研究中の夜、短髪の女子生徒による案内でヘリコプターに搭乗して訪れた怜人を迎え入れると、台所にて平静を装いながらコーヒーを振る舞うも注射痕を見つけられて詰め寄られ[話 85]、2040年以降の状況や苦悩を明かして号泣する[話 31]。その後、怜人がすべてを受け入れてくれたことから改めて相思相愛を確かめ合えた絵理沙は、キスを経て移動した寝室のベッドにて結ばれる[話 31]が、翌朝には過労による発熱や美来への罪悪感に苦しむ[話 47]。
- セーフハウス
- メイティング施設から寧々子に引率されて出奔した恭司とゆかりが夜中に訪れた、2階建てのログハウス[話 43]。麗亜の後輩が木々に囲まれた郊外に構えておいた隠れ家であり、屋内は一般的なログハウスのそれと同様となっている[話 43]。
- 寝室の1つにゆかりを寝つかせた恭司は寧々子と共に美来や麗亜との会話に臨み、彼女たちの協力に感謝したうえで怜人の無事を確認すると、ゆかり以外のメイティング候補たちのことも助けたい思いから彼にも協力を依頼し、合流に備える[話 43]。その後、恭司を寝室へ案内した寧々子は危険を承知のうえで自分はUW日本支部へ戻ることを明かし、彼に募らせてきた異性としての思いを受け入れられる[話 43]。
- 難民向けの病院
- 花蓮が翔太を春歌・奈都・晶・律香・葉句露・小雪・兎水と8Pでのメイティングに励ませた後、夜に彼を自動車で案内した病院[話 41]。看板は慶門市中央区第三病院と同様、病院名が読めないほど破損したままとなっており、病室に至っては手持ちによる引き戸のままであるなど、自動ドアが標準化している一般的な建物よりも古いものとなっている[話 41]。
- 難民たちが療養している相部屋とは別に個室へ難民に扮して案内された翔太は、腹の目立つ姿となって収容されていた柚希と再会し、彼女が男児を出産間近であることを花蓮から明かされ[話 41]、柚希と我が子を守るためにも「あのカード(後にイザナミとの結託であることが判明[話 36])を切ろう」と花蓮に提案する[話 42]。
- 九州某県の洞窟
- 絵理沙による運転で怜人が朱音・翠・まひると共に到着した、九州某県の山中に存在する洞窟[話 42]。内部は本来の形状を活かしながら所々にドアや照明が設置されており、その一角には各種家具や台所も設置されているなど、生活できるように施工されている[話 42][話 44][注 204]。一方、奥部には本来の形状のままとなっている箇所も存在しており、さらなる奥部には上方が屋外まで吹き抜けた泉の広場が存在する[話 44]。
- 美来や麗亜と共に先に到着していた恭司との再会を怜人が喜ぶ中、再会した美来と洞窟の奥部にて2人きりで対面した絵理沙はクローニングの件を謝罪して泣き崩れ、美来に怜人への愛情を確認したうえで彼とのメイティングを要請する[話 42]。ゆかりが出産した後の夜更けには怜人が絵理沙に泉の広場へ呼び出され、薄着姿の彼女とバスローブ姿の美来による提案や懇願を経て月明かりのもとで全裸となった彼女たちと3Pで結ばれる[話 44]。
- 奥部には裏側へ出られる抜け道も存在しており、まもなくクロエの率いる小隊による襲撃を察知した怜人たちはそこから脱出するが、先行されてクロエに恭司を狙撃されたうえ、彼女や小隊に包囲されて追いつめられたところを、翔太や花蓮と結託したイザナミに救われる[話 36]。しかし、恭司は治療も緊急搬送も叶わず死亡したうえ、その様子は彼の最期を看取った怜人たちの悲嘆に暮れる姿と合わせ、翔太と花蓮に利用されてしまう[話 23]。
- なお、単行本第12巻の描き下ろしグラビアでは美来と絵理沙が泡まみれの全裸で並んで座り、彼女たちに見上げられながら股間を洗われている怜人の視点の光景が描かれている[単 95]ことから、施工された一角には内壁を活かした浴室も設置されていることがうかがえる。
芸能
- 『セイフクの涙』
- 玲奈が若手女優として主演でデビューを果たした映画[話 4][注 205]。第4話では映像や音声のみだった[話 4]が、その後に特別グラビアにてタイトルが明かされた[単 34]。
- 第4話で恭司へのマッサージを行ないながら共に鑑賞していた侍女たち2人が彼に「結構前のものですよね?」と尋ねた際の画面には女子学生役の玲奈と会話する男子学生役の俳優も映っている[話 4]うえ、第53話で大浴場に入浴中の玲奈の姿を見た翔太と花蓮の会話から、映画本編はMKウイルスの発生以前に撮影されて2040年に劇場公開され、玲奈は慶門市などの地方でも広く知られるほどの大人気を得るもまもなくMKウイルスの感染爆発による大混乱に遭った結果、2045年春までに寧々子による手配で恭司のメイティング候補へ転身したことが示唆されている[話 11]。また、第4話に相当するボイスドラマ版のepisode.2[1/2]では、恭司との初めてのメイティングに励む玲奈が彼による前戯で蕩けていく途中、映画本編の決め台詞「私のすべてを見て」を望まれて恥じらいながらも応じ、それを聞いてさらに欲情した恭司が玲奈を開脚させて覆い被さるという過程が追加されている[73]。
Q's ()- ちなみが所属するアイドル声優ユニットにしてアニソンアイドルグループ[話 63][125]。
- 2040年時点では慶門市立西高等学校にて翔太と違ってアニメに詳しくない高松の仲間にもグループ名やちなみの名が知られている[話 63]ほか、東京では善が恋子からライブチケットをねだられたうえに安保からVVIP席で手配するよう釘を刺されている[話 81]など、すでに著名な存在だったことが示唆されている。また、2045年現在でも同校の教室にて春歌が翔太との会話で盛り上がる際、ちなみだけでなくユナやエマといった他のメンバーの名も挙げている[話 65]うえ、用務員室の壁にはちなみたち5人で撮影したとうかがえるポスターが春歌によって貼られている[話 68]など、本人たちこそ実際に登場しないものの、MKウイルスの感染爆発による大混乱に遭ってなお芸能界にて健在である模様。
- 『ボヴァリー夫人』
- UW日本支部の一室にて汐音が首藤によるキャスティングの面接に臨んだ、国民向けテレビドラマ[話 37]。
- 平凡な結婚生活に飽きたヒロインが不倫や借金に溺れ、人生に絶望して服毒自殺に至るという同名の小説を原作としているほか、汐音が希望した役はヒロイン・エマ・ボヴァリーであることが、汐音のドレス姿や首藤との会話から示唆されている[話 37]。その後、汐音が翔太による「最終面接」という名目のメイティングに励んだ際には、実際にエマの台詞[注 206]を読まされながら絶頂へ登り詰めていく姿が、単行本第9巻で加筆されている[単 97]。
- 『ぐりとぐら』
- 恭司がメイティング施設の自室にてゆかりに読み聞かせた絵本[話 47]。
- 恭司の台詞に本文の一部がそのまま引用されているうえ、彼とゆかりが並んで絵本を持っているコマには表紙イラスト[128]も映っていることから、その様子が描かれている第75話冒頭のコマ外には出版元である福音館書店の名が明記されている[話 47]。
出張版
本編ではなく、独立した内容で『J+』以外の他誌に掲載された分を記述する。本編の他誌への掲載やパロディ漫画作品の掲載などについては、#出張掲載などを参照。
火野恭司の華麗なる一日
単行本第3巻発売記念の特別編として、『週刊ヤングジャンプ』2017年28号(同年6月8日発売)に掲載された読切漫画作品[129][130][131]。第5巻に収録[話 29]。寧々子によるスケジュール管理のもと、メイティング施設にて玲奈ら数十人の美女たちと日々メイティングに励む恭司を主人公として、優雅な子作りの日々に飽きを覚え始めた彼がフリーター当時の先輩・リカとの再会やツインテールの少女を交えての3Pによってメイティングへの意欲を取り戻す、とある1日を描く[話 29]。
玲奈が恭司の侍女として馴染んだ姿が描かれている[話 29]うえ、本編第25話でリカやツインテールの少女と共に4Pでのメイティングに励む姿が描かれている[話 15]ことから、本編の時系列上では第9話 - 第24話に位置することがうかがえる。ただし、恭司の回想ではコールドスリープから目覚める際の彼を寧々子が迎え、立ち並ぶ全裸の美女たちのもとへ案内して彼女たちとのメイティングを要請する[話 29]など、第2話で美来が怜人に説明した人工授精の失敗からメイティングの成功につながる内容[話 2]と矛盾する描写も存在する。
なお、フルカラーで描かれた下着姿の寧々子・玲奈・リカ・ツインテールの少女が並ぶ扉ページは、単行本第5巻への収録の際にモノクロとなったが、中表紙にはその全裸版がフルカラーで収録されている[単 47]。また、2018年5月19日に『UJ』同年6月号に出張掲載された際には、扉ページは同巻への収録時と同じくモノクロとなっている[132]。
GIGA番外編(仮)
『ぼくたちは勉強ができない』と共に番外編として、『少年ジャンプGIGA』2017 vol.3(2017年6月23日発売)に掲載された袋とじ読切漫画作品[133][134][135]。単行本第4巻に収録[話 87]。慶門市立西高等学校の女子寮の脱衣所にて、共同浴場での入浴を終えたばかりの春歌・奈都・晶・ちふゆが翔太とのメイティングに備えてパンティー姿の写真撮影に興じているところへ、何も知らされないまま花蓮に引率されてきた彼がその光景に驚く、とある1日を描く[話 87]。
脱衣所を訪れた翔太に対する春歌たち4人の態度[話 87]から、本編の時系列上では第20話以降に位置することがうかがえる。ただし、番外編2と同じく春歌の身体に痣が1つも描かれていない[話 87]、第42話で混浴を経て4Pでのメイティングに励む翔太と春歌・奈都・晶に写真撮影の件を踏まえている様子が見られない[話 76]など、本編と矛盾する描写も存在する。
なお、『少年ジャンプGIGA』2017 vol.3にはブロックノイズによる修正を被せたモノクロで掲載されたが、2017年8月6日には『J+』に「番外編3」として無修正のフルカラーで公開されている[136][137]。
番外編小説
それぞれ、『J+』にて公開された読み切り小説作品。執筆はフリーライター兼ライトノベル作家の志田用太朗[138]、挿絵は宵野がそれぞれ担当しているが、本編の原作を担当しているLINKはクレジットされていない。
- 天才少女の巨乳への道[99]
- 2018年5月27日公開。晶の巨乳の感触を風で知ろうと巨大扇風機を組み立てるちふゆの、とある1日を描く。
- 天才少女の欲望感知マシン[100]
- 2018年6月10日公開。翔太の性欲を感知しようと眼鏡型欲望感知マシンを組み立てるちふゆの、とある1日を描く。
- 上記2編はいずれもちふゆの回想から、本編の時系列上では第18話以降に位置することがうかがえる。
- 保健室の勝負下着[101]
- 2018年9月2日公開。作中当時はまだだった翔太とのメイティングを叶えようと一計を案じる理子の、とある1日を描く。
- 翔太と律香の会話から、本編の時系列上では第38話以降に位置することがうかがえる。
制作背景
アキバBlog
個人ニュースサイト「アキバBlog」が、本作の単行本第1巻発売を記念して宵野と担当編集に行なったインタビューによれば、彼女たちは以下のように答えている[139]。
企画については、担当編集とLINKの打ち合わせから始まった。担当編集とLINKは、男性が消えて女性だけになった世界で主人公がモテまくる話にしようと最初から決めており、その後に魅力的な女性を描く宵野へ企画を提案した。近未来SFでシリアスも入ったハーレムは珍しいので面白味を感じた宵野は、SFを描いた経験が無かったために不安も感じたが、今までの作品を最大限に活かせる内容でもあったので引き受けたという。
キャラクターデザインについては、怜人は読者が感情移入しやすいような派手すぎない見た目にしたい一方、女性から見てもいいなと思える部分を意識している。美来はモダン系のイメージで、当時のトレンドだった映画『キングスマン』の出演女優、ソフィア・ブテラをモデルに、女性らしさを強調している。憂いを帯びた印象を与える白い睫毛は、それまで描いたことが無かったという理由もあり、思い入れは強いという。まひるはセクシーにならないよう、可愛さのある元気っ子として、成長後も表情は変えないように意識している。恭司はお調子者の性格に合わせて未来っぽい服にサイバー風のサングラスをつけ、イメージはHIDEの雰囲気にしている。朱音は垂れ目が最初から決まっており筋肉質だったが、女性らしさが欠けてしまうことから、グラマラスにしている。翠は朱音と対になる小さい子として三つ編みがポイントであるうえ、動かしやすさから宵野の方で勝手に台詞が追加されているが、結果的に登場人物の魅力は増しており、自分の意見も取り入れられている宵野は、自由さから描いていて楽しいという。
性的描写については、本作の魅力が「女性をいくらでも出せるハーレム作品でありながら、たくさん含まれるシリアス要素や謎、SF要素が本作ならではの独自性や魅力につながっていること」としたうえで、恭司と玲奈のメイティングシーンを挙げている。当初、玲奈は恭司に美味しい思いをさせるだけのチョイ役だったが、宵野のこだわりと画力によって物凄く可愛く描かれたことで、彼女の周囲やインターネットユーザーから再登場を望まれるという大反響を呼んだ結果、連載時のメイティングシーンのその後が単行本第1巻で加筆されることとなったそうである。
単行本第1巻のキャッチコピーについては、担当編集が作品の雰囲気を壊さないように、情報を伝えられるようにと考えた。無料で公開している媒体に連載しているため、小さい子にそのまま見られるのはどうなのかという話から、連載時は修正を施している。
「セミカラー版」と題した電子書籍版については、濡れ場シーンだけを着色しているが、「濡れ場だけなのでフルカラーじゃない、本全体の中で一部カラーページ」という意味である。集英社の電子書籍はフルカラーとモノクロの2種しかないため、それをどう表現するかと試行錯誤した結果、今回初めて使う表現となったそうである。
LINKは近未来における食料生産、人の移動、人口半減による科学力低下などの設定を、なるべく細かく決めているという。それによるデザインの苦労は相当なものであり、アシスタントと毎回悩みながら描いている宵野は、今の科学と風景を残しつつ近未来を入れていくのがどこまで嘘臭くならないかという匙加減が、凄く難しいそうである。見やすさを重視しつつ情報量を多くしたいために構図を頑張っており、女性は服を着ていてもセクシーに見えるようにスカートの尻の皺を強調してこだわっているほか、表情もいつもよりリアル寄りを心がけており、全部見せずにエロくするために構図とポーズ、行動やシチュエーションで工夫しているという。
「終末のハーレム」というタイトルについては、宵野と担当編集、LINKの3人で打ち合わせ中にいくつか候補が挙がった結果、宵野の鶴の一声で決まった。候補の中には「終末のスタリオン」もあったが、スタリオンは「種馬」という意味であるため、それにしなくて本当に良かったという。また、『J+』で隔週日曜日に配信されることにちなんで「週末」と「終末」をかけたわけではなく、おそらく偶然だそうである。
宵野は『少年ジャンプ』らしさが自分の中で出せなくて悩んでいるが、担当編集は本作がジャンプにそぐわないと思ったことは一度もないうえ、むしろこれから「ジャンプ+の漫画はこうだ!」と言えるよう、本作が育っていけばいいと思っているという。
コミックナタリー
株式会社ナターシャが運営するニュースサイト「コミックナタリー」が、本作の単行本第2巻発売を記念して宵野に行なったインタビューによれば、彼女は以下のように答えている[72][54][79]。
一般誌での長編連載は本作が初で反応が心配だったが、色々な所で話題にされて驚いたうえ、更新直後にリアルタイムで感想を見られるのもあまりないことだったため、嬉しかった。また、第1巻が成人向け単行本と違って一般書店でも並んでいるので、幅広い層が手に取ってくれている実感はあったという。
担当編集から声をかけられた時点ではオリジナル作品を考えていたが、緻密なストーリーを練り上げるのが苦手でキャラクターを動かす方が好きだったため、原作を提案された。それを読み、これまで自分がやってきたことを生かせる点からも、自分にドンピシャだと思った。原作に後から自分でキャラクターの部分を作っていけるうえ、LINKは自分の提案を取り入れてくれるので、やりやすいそうである。
女性については、特徴を持たせすぎて個性の強すぎる顔にしないよう、気を付けている。美来は絵理沙と瞳の描き方で違いをつけているが、感情を描くのが難しいため、ちょっと目を伏せさせて表情を出してみたりしているという。
男性については、「王道主人公風のデザインに」と担当編集やLINKと話して作った怜人を、「絵理沙への一途さをかっこよく思ってもらえる」と考えていたが、欲望に忠実な読者からは「どんだけ我慢してるんだよ」と逆の反応が多かった。それでも、「芯を貫くことでカッコいいと思わせたい」そうである。
それぞれのキャラクターに個性を与え、それをフェティシズムをもって描いていきたいと考えているが、直接的なエロは描けないので苦労しており、「見えてはいないんだけどエロい」シーンを作ったりしているという。
近未来を舞台にした作品は初めてで、最初は世界観をまとめるのにもかなり苦戦した。しかし、担当編集からは「自由に作っちゃっていいから」とアドバイスされたため、割と都合のいい感じに描いている。LINKによれば作中に登場するギミックには色々と裏設定があるとのことだが、その説明を細かくされても読者の興味を惹けないだろうと、そこはほどほどにして人間ドラマを楽しんでもらおうという方針でやっているそうである。
翔太を描く新章が学園ものだったことについては、あまり先のストーリーまで聞いていなかったために驚いた一方、LINKが用意してくれる授業風景などのサービスシーンを描けるので嬉しかったうえ、花蓮が底抜けに明るく表情も豊かでかわいいので描いていて楽しい。また、翔太は読者が自分目線で見られる感情移入できるキャラクターにしようということから、最初は疑問に思うほどかわいそうで不遇だったゆえに今後の展開が生きるのかなと思っているという。
カラーページについては、キャラクターのことがモノクロよりよくわかると思うので、もっと描いていきたいそうである。
ORICON NEWS
オリコンのニュースサイト「ORICON NEWS」が本作の単行本第7巻と『終末のハーレム ファンタジア』の単行本第1巻の同時発売を記念してLINKと宵野に行なったインタビューによれば、彼らは以下のように答えている[140]。
LINKは、連載中の本作がまだハーレムを描ききれていないことや『終末のハーレム ファンタジア』の制作経緯を述べたうえで、一例として宇宙や江戸時代を舞台としたシリーズ第3作もありえることを挙げている。また、物語の根幹に関わるメインヒロインたちは設定を宵野に渡してデザインを描いてもらうが、モブヒロインなどは彼女が自由に描く場合もある。
当初、モブヒロインの1人だった玲奈が読者の「もっと出して欲しい!」という多くの声に応えて重要な役割を与えられて出番を増やされたように、宵野の生み出したキャラクターの魅力が物語に大きく影響を与えることもあるという。
宵野は、1つの場面でヒロインの髪型や服装などが似通うと読者が混乱するので、なるべく似たようなものにならないよう注意している。また、女性を描き飽きたわけではないが、男性をもう少し描きたい気持ちはあることから、男性同士が絡むことも多い最近の話は色んな表情を描けるので、楽しいそうである。
集英社
集英社がテレビアニメ化を記念してLINK・宵野・担当編集に行なったインタビューによれば、彼らは以下のように答えている[141][142]。
LINKは、連載時の第82話の柱コメントで第1部がクライマックスであることが説明されていたことについて、今の物語が一旦終了することや第2部を予定していることを明かしている。第2部は1年以上前から検討していたが、もちろん連載開始時点では想定していなかったため、宵野は「どうしようかな」という気持ちで作画しており、海外ドラマにおけるシーズン1からシーズン2のように続きを描いていくという。
登場人物が多いことから個々にスポットを当てる時間は足りないが、だんだん自分を出してきた美来は大事なメインヒロインなので、最近の活躍は嬉しいそうである。
宵野は、作中世界にまだまだ現れていない魅力的な内面を持った女性を登場させられることから、作画も負けないようにタッチを変えてみたり、瞳の描き方を変えたりと試行錯誤しながら、色々と挑戦している。それゆえ、単行本第1巻当時の絵は直視したくない、同じ顔を以前にも描いたなど、連載だからこそ気になる点が出てくるうえ、会話シーンは単調にならないようにアングルに気を遣うなど、迫力のある絵を描けるように精進しており、担当編集にもネームの段階で提案することがあるという。
連載開始当時はまだ学生にして普通に読者だった現在の担当編集は、第1話の見開きカラーページに良い意味で驚いたそうであるが、これについてLINKは、同種のお色気漫画の中で本作を目立たせ、一線を画す作品であることを最初から読者に提示したかったと明かしている。また、作品を通して「いい意味での違和感」を大事にする意味でも、それを象徴するシーンとして示せたという。
序盤の近未来SFから学園物へ雰囲気が変わったことについて、LINKは全然テイストの違う話が同じ世界観で楽しめることが本作の長所であると思っており、宵野は後者の描写を成年向け雑誌で多く描いていたのでやりやすかったそうである。
イザナミ編は、作中世界では人権を無視して子作りを強制される状況もあるだろうという考えから、管理されている状況が好きな人に届いてほしいフェチズムであり、ころんが第2回人気投票で第2位となったことからも、制作者として全性癖を網羅して皆に刺さる性癖を描いていきたいという。
評価
少年ジャンプ+
第1話が、美来に背後から密着されながらメイティング候補たちの選択を迫られる怜人の姿を経て、マジックミラー越しに彼女たちが全裸で立ち並ぶ光景をフルカラーで描いた見開きの扉ページで始まることに加え、同ページが#概要で述べた経緯を経て修正版へ差し替えられたこともあり、Twitterなどでは話題となった[143]。また、第2話はベッド上の怜人に美来が全裸で迫るページが修正版へ差し替えられたことから、2016年新連載春の陣第6弾作品『彼方のアストラ』の公式Twitterでもイラスト付きで話題にされた[144][145]。
第5話の公開後、ギャグ漫画『斉木楠雄のΨ難』のテレビアニメ化記念特別描き下ろし漫画には、本作のブロックノイズ修正がネタの1つとして用いられている[146]。
第7話の公開後、『WJ』副編集長(当時)兼『J+』副編集長(当時)の細野修平へのインタビューを行なったCNET Japanには、段階的な修正や差し替えを「こうした見せ方の変化は、柔軟にコンテンツを修正したり、配信方法を変えたりできるデジタルならではの利点と言えるだろう」と評されている[147]。また、ITmedia Mobileが行なった細野へのインタビューでは、彼に『J+』のダウンロード数などの現状について「4〜5月の新連載の成果で、毎週のアクティブユーザーが110万から130万に伸ばしました。その起爆剤になったのが『ファイアパンチ』と『終末のハーレム』です。」と評されている[148]。その後、2017年5月16日にdot.が行なった細野へのインタビューでも、「『ファイアパンチ』と、同時期連載開始の『終末のハーレム』で、30万〜40万人ほど読者が増えた」と述懐されている[149]
単行本第1巻の発売後、『J+』副編集長(当時)の細野にはeBookJapanの『編集長、オススメのマンガを教えてください2016』で「オススメのマンガ」として挙げられている[150]。
第29話の公開後、ナイルのアプリ情報マガジン「Appliv」が行なったインタビューでは、『J+』編集長(当時)の細野に、歴代のトップ3として『カラダ探し』や『ファイアパンチ』と並んで本作が挙げられており、『J+』の目指す先として「億」単位で売れる作品を出したいと思う中、人気を得ている本作については「まだまだ」という印象だそうである[42]。さらに、2018年5月9日に開催されたトークイベント『ジャンプのミライ2018』では、登壇した細野による「アクティブユーザーが週間200万〜250万くらい、累計売上が84億円」という発表と共に、『J+』のヒット作として『カラダ探し』や『花のち晴れ〜花男 Next Season〜』と並んで本作が挙げられている[151][注 207]。
「天才少女の巨乳への道」の公開直前、野球漫画『忘却バッテリー』の番外編1では、本作の0時更新がネタとして取り上げられている[154]。
第63話の公開直前、『ジャンプ+ GW読切祭15連弾!!』[155]の第15弾『タイムマシンの淫らちゃん』では、本作が作中描写を形容するネタとして取り上げられている[156]。
第66話の公開直前、本作の公式Twitterでは、本作の総閲覧数が1億回を突破したことや単行本の累計発行部数が400万部を突破したことが発表された[157]。
第71話前編の公開後、MARVELと『J+』のコラボレーション読切漫画の1つ『デッドプール:SAMURAI』では、本作がネタの1つとして取り上げられている[158]。
第75話の公開後、公式アプリ『マワシヨミジャンプ』の2019年で最も多くマワシヨミされた本が地域別に集計された結果、「日本は『鬼滅の刃』文化圏と『終末のハーレム』文化圏に分かれていた」ことが発表された[159]。
各種ウェブサイト
第1話の公開後、フランス書院の美少女文庫には、「終末のハーレム、ジャンプがやると話題作 わしらがやると埋没凡作 どうも釈然とせん」と評されている[160]。
第5話の公開後、三才ブックスの情報サイト「mitok」には、「おバカな舞台設定を成立させるための説明付けは頑張って詰め込まれてはいるものの、現状SF的な新奇性はなく処理自体はざっくばらん。第3話までは前置きが続く印象で、『こういう話なら1話でセックスしなきゃダメじゃね?』という煮え切らなさと力点の不在感は正直あるかも。」と評されている[161](ただし、このことを報じたmitokは予告ツイートを残したまま[162]、元記事[163]を公開から短時間で削除している)。
単行本第1巻の発売後、電子書籍版については『J+』での特集ページ[68]以外にも、各社による販売サイトの一部では内容を詳細に解説する特集ページが開設されている[164][165][166]。
第10話の公開後、宝島社の漫画情報サイト「このマンガがすごい!WEB」には、荒涼とした世界に怜人と絵理沙の関係を絡めて「セカイ系の影響を受けているのが端々から見える」と評されている[167]。また、サイゾーのオタクニュースポータル「おたぽる」には、極端な男女比に女性たちの欲望を絡めて「ゾンビに保護されているような怖さを感じる」と評されている[168]。
第11話の公開後、「このマンガがすごい!WEB」の「11月の『このマンガがすごい!』ランキング オトコ編」では、第7位を記録した[169]。
第14話前編の公開後、エブリスタが募集を開始した「小説大賞2016-17 ジャンプ+【スリリング・エロティック・グロテスク】漫画原作賞」では、「いい意味で『後先は考えてないけど毎話面白い作品』」の参考例として、本作と『カラダ探し』が挙げられている[170]。
単行本第2巻の発売直前、コミックナタリーにて宵野へのインタビューと共に連載版と単行本版を比較しながら紹介する特集ページでは、連載時の第1話の扉ページが「とんでもない作品が始まった!」と評されている[72]。
第20話の公開後、HONZエンタープライズの書評サイト「HONZ」には、「『いちご100%』よりも”きちんとエロい”」という前置きを経て「PTAに見つかったら一巻の終わりである」と評されたほか、絵理沙への一途さから他の女性とのセックスを拒否してMKウイルスの特効薬開発を模索する怜人は「信じられない決断」「さながら現代のブラックジャックである」、そして本作を総括して「医学の道で努力しながら性欲と戦う友情・努力・勝利を満たした、歴とした少年漫画だ」「天下のジャンプが手がける、ただ”きちんとエロい”少年漫画なのである」などと評されている[171][172]。
第21話の公開後、楽天のスマートフォン向けの電子コミック専門サービス「楽天マンガ」の開始1周年を記念した人気作品ランキングでは、第5位を記録した[173]。
第24話前編の公開後、DeNAのニュースアプリ「ハッカドール」のWebマンガ人気ランキングでは、第1位を記録した[174]。
第24話後編の公開直前、テレビ東京の情報番組『OHA OHA アニキ』のコーナー「怪人ゾナーのホビーの穴」では、本作が「読んでいると体がビリビリしてくる本」として紹介された[175][176][177]。
第31話前編の公開直前、後述の英語翻訳版の発売予定がドニカの海外向けメディアサイト「MANGA.TOKYO」によって報じられた[178]際には、本作に先駆けて発売予定の『Yuuna and the Haunted Hot Springs』(原題:ゆらぎ荘の幽奈さん)と並んで読者アンケートで高評価を得た作品であることを、それらの翻訳・発売を担当するセブンシーズ・エンターテインメント社の編集長のアダム・アーノルドが、自社の公式サイトで述べている[179]。
第31話後編の公開後、日本出版販売が発表した「このコミックがキテる!既刊5巻以内のおすすめ漫画ランキング」では、第2位を記録した[180]。
第32話の公開直前、hontoが発表した「2017年 hontoジャンプコミックスランキング」では、第8位を記録した[181]。
第34話の公開後、booklistaの「年間ランキング2017 コミック部門」では、第9位を記録した[182][183]。
単行本第6巻の発売後、まんが王国の「まんが王国ラボ」では、UW日本支部の存在が物語の裏側を支えていると見たうえで、「お話の目標がはっきりしていて、そこに向かってストーリーが進行していく過程でハーレム展開やお色気展開が繰り広げられているので、展開にマンネリ感も無く読み進められます」「ハーレムやお色気だけでなく裏側や設定なども想像して楽しめる」などと評されている[184]。
第46話の公開後、文化庁の文化審議会著作権分科会の法制・基本問題小委員会(第2回)では、本作が海賊版サイトでの検索事例として真っ先に挙げられている[185]。
「保健室の勝負下着」の公開後、ラブコメ漫画『俺を好きなのはお前だけかよ』の番外編小説17では、本作のナンバーズがネタとして取り上げられている[186]。
第54話後編の公開後、booklistaの「年間ランキング2018 コミック部門」では、第12位を記録した[187][188]。
第61話の公開直前、U-NEXTの「マンガランキング2019年3月度」では、第3位を記録した[189]。
第65話の公開直前、U-NEXTの「マンガランキング2019年5月度」では、第8位を記録した[190]。
第67話の公開直前、U-NEXTの「マンガランキング2019年6月度」では、第13位を記録した[191]。
めちゃコミック
めちゃコミックでは電子書籍版が長期間にわたってランクインし続けており、第18話の公開直前を皮切りにマイナビニュースでほぼ毎週報じられていた時期がある。
第18話の公開直前、「週間漫画ランキング少年コミック編」では、2週連続で第1位を記録した[192][193]。その後、第19話の公開直前の「2月漫画ランキング少年コミック編」でも第1位を記録した[194]ことを経て、「週間漫画ランキング少年コミック編」の2017年4月1日付分で第3位を記録する[195]まで、4週連続で第1位を記録した[196][197][198][199]。
第20話の公開後には「3月漫画ランキング少年コミック編」で第2位を記録した[200]うえ、「週間漫画ランキング少年コミック編」の2017年4月8日付分で第1位に返り咲き[201]、同年4月15日付分でも第1位を記録した[202]。その後、同年4月22日付分で第6位を記録し[203]、同年4月29日付分で第4位を記録した[204]。
第22話前編の公開後には「4月漫画ランキング少年コミック編」で第5位[205]、第22話後編の公開後には「週間漫画ランキング少年コミック編」の2017年5月13日付分で第4位[206]、同年5月20日付分で第2位[207]、第23話の公開後には同年5月27日付分で第2位[208]、同年6月3日付分で第7位[209]をそれぞれ記録した。
第24話前編の公開直前には「5月漫画ランキング少年コミック編」で第4位[210]、「週間漫画ランキング少年コミック編」の2017年6月10日付分で第4位[211]をそれぞれ記録した。その後、第24話前編の公開後には同年6月17日付分で第1位に返り咲いた[212]。また、第24話後編の公開直前にも同年6月24日付分で第1位を記録した[213]ほか、第24話後編の公開後には同年7月2日付分で第2位[214]、第25話の公開後には同年7月8日付分で第4位[215]、同年7月16日付分で第5位[216]、第26話の公開直前には同年7月22日付分で第10位[217]、第26話の公開後には同年7月30日付分で第9位[218]、番外編3の公開後には同年8月12日付分で第2位[219]、第27話の公開直前には同年8月19日付分で第2位[220]、第27話の公開後には同年8月26日付分で第3位[221]をそれぞれ記録した。
第28話の公開直前には「7月漫画ランキング少年コミック編」で第1位[222]、「週間漫画ランキング少年コミック編」の2017年9月2日付分で第6位[223]をそれぞれ記録した。その後、第28話の公開後には同年9月10日付分で第5位[224]を記録した。
第31話前編の公開直前には「週間漫画ランキング少年コミック編」の2017年10月14日付分で第1位[225]を記録した。その後、第31話前編の公開後には同年10月21日付分でも第1位[226]、第31話後編の公開後には同年10月29日付分で第3位[227]、同年11月4日付分で第2位[228]、第32話の公開後には同年11月12日付分で第4位[229]をそれぞれ記録した。
番外編4の公開直前には「週間漫画ランキング少年コミック編」の2018年1月20日付分で第1位[230]を記録した。その後、番外編4の公開後には同年1月27日付分で第2位[231]、第38話の公開後には同年2月18日付分で第1位[232]、同年2月24日付分で第2位[233]、第39話の公開後には同年3月4日付分で第2位[234]、同年3月11日付分で第3位[235]、第40話後編の公開直前には同年3月31日付分で第1位[236]、第41話の公開直前には同年4月14日付分で第1位[237]、第41話の公開後には同年4月22日付分で第3位[238]、第42話の公開直前には同年4月28日付で第1位[239]、第43話の公開後には同年5月13日付で第1位[240]をそれぞれ記録した。
「天才少女の巨乳への道」の公開直前には「週間漫画ランキング少年コミック編」の2018年5月21日付で第1位[241]、「天才少女の巨乳への道」の公開後には同年5月27日付で第1位[242]、同年6月3日付で第1位[243]をそれぞれ記録した。
上記のほか、自社の公式サイトでは「2017年上半期ランキング(総合コミック)」で第19位[244]、「2017年年間ランキング(一般コミック)」で第26位[245]、「2017年年間ランキング(少年コミック)」で第1位[246]、「2018年上半期ランキング(総合コミック)」で第46位[247]、「2018年上半期ランキング(少年コミック)」で第1位[248]、「2018年年間ランキング(少年コミック)」で第2位[249]、「2019年上半期ランキング(少年コミック)」で第7位[250]、「2019年年間ランキング(少年コミック)」で第11位[251]、「2020年上半期ランキング(少年コミック)」で第9位[252]をそれぞれ記録したことが発表されている。
マイナビニュースでの報道がされなくなった後、2020年2月13日には同年1月の「月間“ミステリー”漫画ランキング」で第3位を記録したことが、All Aboutによって報じられている[253]。
music.jp
music.jpでも電子書籍版が2017年1月11日付を皮切りに、断続的ではあるが「週間マンガランキング」にランクインし続けている。
2017年1月11日付では前週から2週連続で第1位[254]、同年1月18日付では第2位[255]、同年1月26日付では第5位[256]、同年2月8日付では第6位[257]をそれぞれ記録した。その後、一時は第11位以下に落ちていたが、同年3月1日付では第6位に復帰した[258]。
2017年6月7日付では第1位[259]、同年6月14日付では第1位[260]、同年6月21日付では第2位[261]、同年6月28日付では第9位[262]、同年7月5日付では第6位[263]、同年7月12日付では第10位[264]をそれぞれ記録した。
2017年10月11日付では第1位[265]、同年10月18日付では第2位[266]、同年10月25日付では第3位[267]、同年11月1日付では第2位[268]、同年11月8日付では第2位[269]をそれぞれ記録した。その後、一時は第11位以下に落ちていたが、同年11月29日付では第8位[270]に復帰した後、同年12月6日付では第3位[271]を記録した。
2018年2月7日付では第1位[272]、同年2月14日付では第1位[273]、同年2月21日付では第3位[274]、同年2月28日付では第7位[275]、同年3月7日付では第7位[276]、同年3月14日付では第10位[277]をそれぞれ記録した。
BOOK☆WALKER
BOOK☆WALKERでは、毎年開催される大賞にノミネートされているほか、電子書籍ランキングにランクインしている。
「BOOK☆WALKER大賞2016」では、本作がノミネート作品の1つとなった[278][279]が、受賞には至らなかった[280][281]。しかし、それに先駆けて発表された「BOOK☆WALKER電子書籍ランキング2016」[282]では、総合で第47位[283]、男子マンガで第11位[284]をそれぞれ記録した。
「2017年上半期BOOK☆WALKER 電子書籍ランキング」[285]では、総合で第9位[286]、男性マンガで第3位[287]をそれぞれ記録した。
「BOOK☆WALKER大賞2017」では、本作がノミネート作品の1つとなった[288][289]が、受賞には至らなかった[290][291]。しかし、それに先駆けて発表された「BOOK☆WALKER電子書籍ランキング2017」[292]では、総合で第15位[293]、男性マンガで第3位[294]をそれぞれ記録した。
「2018年上半期BOOK☆WALKER 電子書籍ランキング」[295]では、総合で第14位[296]、男子マンガで第4位[297]をそれぞれ記録した。
「BOOK☆WALKER大賞2018」では、本作がノミネート作品の1つとなった[298][299]が、受賞には至らなかった[300][301]。しかし、それに先駆けて発表された「BOOK☆WALKER電子書籍ランキング2018」[302]では、総合で第23位[303]、男性マンガで第9位[304]をそれぞれ記録した。
「2019年上半期BOOK☆WALKER 電子書籍ランキング」[305]では、総合で第34位[306]を記録した。
「BOOK☆WALKER大賞2019」では、本作がノミネート作品の1つとなった[307][308]が、受賞には至らなかった[309][310]。しかし、それに先駆けて発表された「BOOK☆WALKER電子書籍ランキング2019」[311]では、総合で第25位[312]、男性マンガで第18位[313]をそれぞれ記録した。
「2020年上半期BOOK☆WALKER 電子書籍ランキング」[314]では、総合で第34位[315]を記録した。
まんが王国
まんが王国でも電子書籍版が2017年上半期を皮切りに、ランクインし続けている。
「2017年上半期ランキング」[316]では、総合で第38位[317]、少年漫画で第1位[318]をそれぞれ記録した。
「2017年年間ランキング」[319]では、総合で第43位[320]、少年漫画で第2位[321]をそれぞれ記録した。
「2018年上半期ランキング」[322]では、総合で第44位[323]、少年漫画で第2位[324]をそれぞれ記録した。
「2018年年間ランキング」では、総合で第32位[325]、少年漫画で第2位[326]をそれぞれ記録した。
「2019年上半期ランキング」[327]では、総合で第94位[328]、少年漫画で第11位[329]をそれぞれ記録した。
「2019年年間ランキング」[330]では、総合で第86位[331]、少年漫画で第10位[332]をそれぞれ記録した。
「2020年上半期ランキング」[333]では、総合で第40位[334]、少年漫画で第5位[335]をそれぞれ記録した。
DMM.com
DMM.comでも電子書籍版が2016年下半期を皮切りに、「少年コミックランキング」にランクインし続けている。
2016年下半期では第9位[336]、同年年間では第10位[337]をそれぞれ記録した。
2017年上半期では第1位[338]、同年年間では第1位[339]をそれぞれ記録した。
2018年上半期では第2位[340]、同年年間では第2位[341]をそれぞれ記録した。
BookLive!
BookLive!でも電子書籍版が2017年上半期を皮切りに、「人気ランキング 少年・青年マンガ」にランクインし続けている。
2017年上半期では第10位[342]、同年年間では第13位[343]をそれぞれ記録した。
2018年上半期では第24位[344]、同年年間では第16位[345]をそれぞれ記録した。
2019年上半期では第27位[346]、同年年間では第31位[347]をそれぞれ記録した。
2020年上半期では第26位[348]を記録した。
BookLive!コミック
BookLive!コミック(旧:ハンディコミック)でも電子書籍版が2016年間部門別を皮切りに、「少年・青年ランキング」にランクインし続けている。
「2016年間部門別ランキング 少年・青年」では、第37位を記録した[349]。
「2017年間総合ランキング 少年・青年」では、第9位を記録した[350]。
「2017年間部門別ランキング 少年・青年」では、第3位を記録した[351][352]。
「2018年上半期ランキング 少年・青年」では、第1位を記録した[353]。
「2018年間ランキング 少年・青年」では、第2位を記録した[354]。
「2019年上半期ランキング 少年・青年」では、第8位を記録した[355]。
「2019年間ランキング 少年・青年」では、第12位を記録した[356]。
上記のほか、「ブッコミユーザーが選ぶ思い出のマンガランキング100」では第13位を記録している[357][358]。
著名人
番外編3の公開直前、単行本第1巻を購入した脚本家の辻真先には、「とっつきやすい話だが、以降の主筋をどう深めるかが問題」「狂的展開を期待しかねない読者相手に大変な設定」などと評されている[359]。
第29話の公開直前、声優の羽多野渉には、キャラクターの造形の美しさでバナー買いしたうえ、男性が貴重な存在になっているというSFの内容を理由として、めちゃコミックから選んだ6作品の1つに挙げられている[360]。
第40話前編の公開直前、グラビアアイドルたちが会した後述のイベント『週末のハーレム』にて美来に扮した川崎あやには「女の子キャラが、個性がそれぞれ違う」[361]「男性なら一度は夢見た設定だと思う」[362]、朱音に扮した倉持由香には「女の子の表情が魅力的」[361]「変わってしまった世界でどう生きていくか、ということを考えさせられる深い内容」[363]、翠に扮した長澤茉里奈には「DTの人はたまらん気持ちで読める作品です」[364]、花蓮に扮した青山ひかるには「『女の子だらけの中の男』というハーレム状態に、男の人の夢が詰まっている」[365]、まひるに扮したRaMuには「作画の線一本一本がすごいきれい」[361]「読んでる時の気分はマジ中学生男子」[366]、奈都に扮した菜乃花には「主人公がすごくいい子」[367]「ハーレムマンガなのに、ストーリーはシリアスで骨太」[366]とそれぞれ評されている。
「天才少女の欲望感知マシン」の公開後、モデル・実業家の鎌田大祐には「独特の世界観」と評されている[368]。
単行本第7巻の発売後、『終末のハーレム ファンタジア』の作画を担当しているSAVANには「白と黒とグレーのバランスが絶妙な作品だと思っています。巻が進むごとにコマ割りもどんどんダイナミックになっていきますし、こんな言い方をするのはおこがましいですが、成長の度合いがすごくて自分も見習いたいです」と評されている[369]。
第59話の公開後、後述のVR映像化作品『終末のハーレムVR』にて美来に扮したグラビアアイドルのあべみほには「"エロティック"の一言に尽きる感じでした(笑)」と評されている[370][371]。
第68話の公開後、現代美術作家・文筆家の柴田英里には、ジャンルが「男性的権力闘争に明け暮れる女と、数名だけ存在する男に承認されることで生存を確保しようとする女の二極化を描いたフェミニズムユートピア(ディストピア)SF」、世界観が「第2派フェミニズム時代のフェミニスト女性と反フェミニスト女性の関係とすごく似ていて興味深い」とそれぞれ評されており、それらのことを踏まえたうえで後述の「第2回人気投票」の上位3人(晶・玲奈・ころん)が「メス化した女」(男性に承認されることで得られる女性的権力の獲得を目指す女)と評されている[372]。
第76話の公開直前、『TVドラマは、ジャニーズものだけ見ろ!』(宝島社新書)や『キャラクタードラマの誕生: テレビドラマを更新する6人の脚本家』(河出書房新社)で知られるフリーライター・ドラマ評論家の成馬零一には、単行本第5巻までの感想として設定が「エロゲーとか美少女ゲームの構造」、内容が「(マーガレット・アトウッドの)『侍女の物語』とかよしながふみの『大奥』に近い。今の時代、性差別的と言われかねないオタク的想像力をこういう風に展開できるのは見事。」、描写が「海外ドラマ的」とそれぞれ評されているほか、慶門市立西高等学校での翔太の物語展開について悪意の凄さを挙げたうえで「ディストピア感が半端ない。欲望が安易に満たされる社会の地獄って感じ。」と評されている[373]。
出張掲載など
各種掲載
2016年11月19日には、単行本第1巻の大ヒット(詳細は#単行本第1巻を参照)を受け、『UJ』同年12月号に「試し読み出張版」と称して第1話が出張掲載された[374][375]。単行本版の原稿が用いられているが、冒頭のカラーページはモノクロで掲載されている。また、本編だけでなく、宵野による描き下ろしセクシーカットも収録されている[376]。
2016年12月31日には、『WJ』増刊『ジャンプクロス』2017 vol.1にて『ゆらぎ荘の幽奈さん』と本作のコラボレーション企画として、『J+』公式アプリにコードを打ち込めば両作品の別バージョンの絵柄を閲覧できるお年玉ポスターが新春特別付録となった[377][378]。なお、本作の別バージョンの絵柄は、後に単行本第7巻に中表紙として収録されている[単 98]。
2017年3月25日には、『J+』公式サイト内に読者によるネタ投稿コーナー「ジャンプラ大喜利」が開設され、本作が初回のお題となった[379][380][381]。
2017年5月25日には、『J+』公式サイト内の掲載ページとは別に、本作の公式サイトが開設された[382](#外部リンクを参照)。
2018年2月2日には、本作の公式Twitterが開設された[383](#外部リンクを参照)。
2018年3月11日には、単行本第5巻の発売を記念して本作の公式サイトにて行なわれた「女性キャラ人気投票」の結果が発表され、晶が第1位となった。第2位以下など、詳細は発表ページ[384]を参照。
2018年4月1日には、本作の公式Twitterにてエイプリルフール限定企画『終末の逆ハーレム』 (world's end no harem) が公開された[385]。
2018年5月19日には、同日発売の『UJ』同年6月号で『終末のハーレム ファンタジア』の連載開始を記念して本作のお風呂ポスターが特別付録となり[116]、「火野恭司の華麗なる一日」が出張掲載された[132]ほか、無料電子書籍『ウルトラジャンプフリー』に本作の第1話・第2話の単行本版が出張掲載された[386]。
2019年7月31日には、本作の公式サイトがリニューアルされた[387]ほか、連載3周年を記念して行なわれた「第2回人気投票」の結果が単行本第9巻の発売を記念して発表され、晶が前回に続いて第1位となった。第2位以下など、詳細は発表ページ[388]を参照[注 208]。
2020年5月12日には、本作のテレビアニメ化(詳細は#テレビアニメを参照)のほか、本作や『ファンタジア』、そのスピンオフ作品『ファンタジア学園』とはさらに異なる世界観に一新した作品『終末のハーレム ブリタニアリュミエール』の連載が同年6月26日から『J+』と『マンガMee』にて開始されることが発表された[16]。
キャンペーン
2017年3月30日には、集英社のキャンペーン「ジャンプ女神フェア」に本作も参加し、専用帯が付けられた書籍版の単行本第1巻・第2巻には宵野たち参加漫画家4人による描き下ろしイラストを収録した小冊子が付録となった[389]うえ、特設サイトではボイジャーによる電子書籍配信システム「BinB」の最新バージョン「BinB SPEED」を用いてセミカラー版の単行本第1巻・第2巻の試し読みが公開された[390][391][392]。
2017年4月13日には、集英社のキャンペーン「春マン!! 2017」に本作も参加し、単行本第1巻のマイルド版が同年4月26日までの期間限定で無料公開され[393]、同キャンペーンガールの馬場ふみかが美来に扮した動画も公開された[394][395]。その後、同年4月26日には本作も含めて各作品のヒロインに扮する馬場の姿を収録した、中山雅文のデジタル写真集『馬場ふみか〈春マン!! 2017 Specialコラボ写真集〉』が発売されている(詳細は馬場ふみか#写真集を参照)。
2017年9月15日には、集英社のキャンペーン「秋マン!! 2017」に本作も参加し、単行本第1巻と第2巻のマイルド版が同年9月28日までの期間限定で無料公開された[396][397]。
2017年10月2日には、単行本第4巻の発売を記念した「電子書籍ストア5書店合同メイティングキャンペーン」が、コミックシーモア・DMM.com、ハンディコミック/BookLive!・めちゃコミック・楽天マンガにて開催された[398][399][400][401]。なお、その際に描き下ろされた特典イラストは後に、繁体字中国語翻訳版第8巻のフルカラーイラスト小冊子に収録されている[402]。
2018年2月10日には、単行本第5巻の発売を記念した「電子書籍ストア無料キャンペーン」が、Amazon.co.jp・コミックシーモア・ジャンプBOOKストア!・DMM.com・dブック・ハンディコミック/BookLive!・めちゃコミック・LINEマンガ・楽天マンガにて開催された[403]。
2018年4月3日には、集英社のキャンペーン「春マン!! 2018」に本作もhonto限定で参加し、単行本第1巻のセミカラー版が同年4月16日までの期間限定で無料公開された[404]。
2018年7月4日には、集英社のキャンペーン「ラブコメ満載! 夏の女神フェア!!」に本作も参加し、単行本第1巻と第2巻のマイルド版が同年7月17日までの期間限定[405][406](後に同年7月31日まで延長[407][408])で無料公開された。
2018年10月5日には、集英社のキャンペーン「夜マン!!」に本作も参加し、単行本第1巻のセミカラー版が同年10月18日までの期間限定で無料公開された[409][410]。
2018年11月2日には、本作の単行本第7巻と『終末のハーレム ファンタジア』の単行本第1巻の同時発売を記念した集英社のキャンペーン「夢のハーレム祭プレゼント」が開催された[411]。景品のB賞には、後述のイベント『週末のハーレム』の際に撮影された生写真が用いられている[412]。
2019年7月1日には、集英社のキャンペーン「ナツコミ2019」に本作も参加し、宵野が水着姿の美来を描き下ろしたサイン色紙風プレミアムミニ下敷きが提供された[413][414]。
2019年9月1日には、集英社のキャンペーン「朝ジャン!」に本作も参加し、第1話が同年9月8日までの期間限定で無料公開された[415][416][注 209]。
2019年12月26日には、集英社のキャンペーン「ゆくジャンくるジャン」に本作も参加し、第1話から第21話までが当日限定で公開された[417][418]。
2020年1月4日には、単行本第10巻の発売を記念して晶の等身大POPのプレゼントキャンペーンが開催され[95]、同年1月27日にはLINKと宵野による直筆サインを入れる前の実物が公式Twitterにて公開された[419]。
2020年5月8日には、集英社のキャンペーン「春マン!! 2020」に本作も参加し、単行本第1巻から第3巻までのセミカラー版が同年5月21日までの期間限定で無料公開された[20]。
2020年8月4日には、単行本第12巻の発売を記念して画集『終末のハーレム SPECIAL ILLUSTRATION COLLECTION』のプレゼントキャンペーンが開催された[420]。
読切など
- 裏技入り終末のハーレム
- 2016年12月25日に『WJ』公式サイトにて公開された、読切漫画作品[421][422][423]。新作ではなく、単行本第1巻の電子書籍版からメイティングシーンを中心に抜粋した本編の一部をクリックやタップで動かせる「裏技」が盛り込まれた内容となっており、タイトルロゴ前の冒頭にはかつて裏技入りが公開されていた『To LOVEる -とらぶる- ダークネス』の本編画像も用いられているほか、同日23時からは1時間限定で中身のブロックノイズが外されて無修正になっていた[424][425]。
- タイトルロゴの背景には第1巻のカバー表紙イラストが用いられているが、美来の顔は描き直されており、コミックナタリーによる宵野へのインタビュー記事[72]や本作の公式サイトのSPECIALページ(リニューアル前)[426]などにも、描き直された方のイラストが用いられている。
- 年末のハーレム
- 2016年12月31日に単行本第2巻の発売を記念して『J+』公式サイトにて公開された、ブーメランパンツ野郎による本作のパロディ読切漫画作品[427][428]。同サイトの紹介文では「トリビュート漫画」と称されているが、本作についてのメタフィクション要素も含むギャグ内容となっている。
- Stand By Me
- 2017年6月25日に『J+』公式サイトにて公開された、ブーメランパンツ野郎による本作のiOSアプリ公開停止記念パロディ読切漫画作品[429]。本作のiOSアプリでの公開停止を受けて怒りのままアップル本社を訪れた主人公たちと、クレーマーでしかない彼らと対峙する同社の関係者たちによる交戦や、その顛末を描くギャグ内容となっている。
- ロマンティック・キラー×終末のハーレム
- 2020年2月25日に『ロマンティック・キラー』の単行本第2巻の発売を記念して『J+』公式サイトにて公開された、百世渡による本作とのコラボレーション読切漫画作品[430]。『ロマンティック・キラー』の登場人物が本作をもじった逆ハーレムの世界を立ち回る、夢オチパロディ内容となっている。百世のTwitterによれば、「同じ『ハーレム』なのと、担当さん繋がりで実現しました」といい[431]、同年8月4日には第3巻に収録されている[432]。
イベント
ジャンプフェスタ
連載開始以降、ジャンプ4誌による合同の大型イベント『ジャンプフェスタ』に本作も出展されている。
- ジャンプフェスタ2017
- 2016年12月17日と同年12月18日に開催され、本作も完全閉鎖ブースに出展された[433][434]。
- ジャンプフェスタ2018
- 2017年12月16日と同年12月17日に開催され、本作も一般公開ブースに出展された[435]。
- ジャンプフェスタ2019
- 2018年12月22日と同年12月23日に開催され、本作も読み放題ゾーンに10作品中のうち1作として描き下ろしイラスト付きコメントと共に出展された[436]。また、ブース限定で第28話までが無料開放された[437]ほか、会場には宵野も訪れている[438]。
- ジャンプフェスタ2020
- 2019年12月21日と同年12月22日に開催され、本作も一般公開ブースに出展されてポスターが掲示されたほか、『J+』公式アプリのアイコン画面を見せた人へ玲奈のクリアファイルが配布された[84][439]。
週末のハーレム
集英社の男性向け週刊誌『週刊プレイボーイ』とのコラボレーションイベント。開催に際して本作からもじった専用ロゴが制作されており、添えられた英文も「week end harem」となっている[85]。
本イベントの開催に先駆け、2017年6月9日に本作の特別編が『週刊ヤングジャンプ』同年28号に掲載されていることを報じた『東京喰種トーキョーグール:re』の公式Twitterが『週末のハーレム』という誤記を読者に指摘されて謝罪している[440][441]が、この時点ではまだ単なる誤記でしかなかった。
単行本第5巻の発売を記念し、2018年3月17日に東京・新宿にて期間限定営業中だったガールズバー「週プレ酒場」を会場として開催された[361][442]。第5巻の書籍版購入者限定の抽選で無料招待された200人[443][444][445][446][注 210]が、ヒロインたちに扮した川崎あや、倉持由香、長澤茉里奈、青山ひかる、RaMu、菜乃花ら実在のグラビアアイドルたち6人とのチェキ撮影を行なえた[448]ほか、会場には宵野も訪れている[85][366]。
なお、『週刊プレイボーイ』2018年2月26日号では、川崎たち6人と栗山秀作の撮影による本イベントとの連動コラボレーショングラビアが巻末に袋とじで掲載された[449][450][451]。また、この袋とじの内側に記載されたパスワードを当時の本作の公式サイトで入力すると、外側(袋とじの最後のページ)に掲載された宵野による美来の描き下ろし特別イラストの全裸バージョンを閲覧できるようになっていた[452]。その後、この全裸バージョンは単行本第8巻に中表紙として収録されている[単 100]。
複製原画展
アニメイト三宮店のリニューアル5周年を記念し、2018年5月18日から同年6月17日まで同店舗内に複製原画が展示された[453][454][455]。また、期間中の単行本購入者から抽選で3人に宛名入り複製色紙が送られた[456][457]。
Japan Expo
パリのノール・ヴィルパント展示会場にて開催される日本文化の総合博覧会『Japan Expo』の第19回以降、本作もフランス語翻訳版の出版社であるデルクール社によって同社のブースに出展されている。
- Japan Expo第19回
- 2018年7月5日から同年7月8日まで開催され[458]、ブースでは当時は発売前だった単行本第3巻のカバー表紙イラストが販売物の特典ポスターとして配布された[458][459]ほか、第1巻のカバー表紙イラストが『Die & Retry』(原題:強くてニューサーガ)第2巻のカバー表紙イラスト[460][461]などと並ぶ、巨大な看板として展示された[462][463][464]。
- Japan Expo第20回
- 2019年7月4日から同年7月7日まで開催され[465]、ブースでは本作のイラストが販売物の特典ポスターや特典カードとして配布された[465]ほか、当時は発売直後だった単行本第5巻が帯付きで第1巻 - 第4巻と共に販売された[466][467]。また、第5巻のカバー表紙イラストが『Prison School - Les Dessous de Meiko』(原題:副会長ガンバル。)のカバー表紙イラスト[468][469]などと並ぶ、巨大な看板として展示された[470][471][472]。
- Japan Expo第21回
- 本来は2020年7月2日から同年7月5日まで開催される予定だったが、新型コロナウイルス感染症への対策で中止されて2021年へ延期された[473]ため、デルクール社も出展を予定していた作品群の1つとして本作や『終末のハーレム ファンタジア』を自社の公式サイト内にて紹介するだけに留まっている[474]。
Napoli Comicon
2019年4月25日から同年4月28日までイタリアのオルトレマーレ国際展示場にて開催された大衆文化イベント『Napoli Comicon』の第21回に、本作もイタリア語翻訳版の出版社であるBDエディション社によって今後の発売作品の1つとして発表された[475]ことが、フメットロジカやアニメクリックによって報じられている[476][477]。
他メディア化
ボイスドラマ
『J+』のボイスドラマコーナー「聴くジャン!」の第4弾として、2017年5月28日から同年6月5日まで9日間連続更新で配信された[13]。ただし、本作の場合は性的な内容を踏まえ、単行本第3巻に特典として封入された限定パスワードの入力を必要とする部分が用意されている[478][479]。
台詞の一部は漫画本編から変更・追加されており、第4話に相当するepisode.2[1/2]では作中当時まだ不明だった寧々子の姓名が先駆けて明かされているほか、恭司のマッサージを担当する侍女たち2人のさらなる経緯や、彼が『セイフクの涙』と同映画での玲奈に持っていたこだわりも明かされている[73]。
- キャスト[13]
- 一部の担当声優はクレジットされていないが、龍役を演じた北山恭祐や寧々子役を演じたブリドカットセーラ恵美などは、兼ね役で持ち役以外も演じたことを所属事務所の公式プロフィール[480]や自分のブログ[481]で明かしている。
- スタッフ
- ボイスドラマ版の終了時に表示されるエンディングクレジットで確認できる。
VTuber
VTuberチャンネルの運用事業を展開しているBUZZCASTと集英社による共同事業として、VTuber化されている[484]。
動画シナリオはアイデアフラッドが担当しており[485][486]、同じくVTuber化される『悪魔のメムメムちゃん』と共に告知動画が2018年9月20日にYouTubeにて公開された[487][488]後、同年11月1日にはVTuber化されるキャラクターがちふゆであることが発表された[489]が、その理由についてLINKは「YouTubeにアップするコンテンツになるので、あまりエッチすぎることはできない」「濡れ場がある女性をVTuberにしておきながら、無難なことをしても面白みがないのでは」と前置きしたうえで、「ちふゆはすごく元気で明るく、ちょっと使い古された言い方をすればツンデレキャラ。わかりやすくていじりがいがある」と述べている[369]。その後、同年12月7日には動画第1弾が公開された[490]。
終末のハーレムVR
DMM.comにて、本作の人気シーンのVR映像化作品『終末のハーレムVR』(しゅうまつのハーレム バーチャルリアリティ)が、通常画質の通常版と高画質のHQ版で制作されている[14]。全3話、各5分[14]。
担当声優は、美来と朱音はボイスドラマ版と共通。それ以外の人物は、新規にキャスティングが行なわれている。
DMM.comのアニメーションレーベル「DMM pictures」にて2019年3月4日からエピソード3本(「Vol.1 東堂晶篇」・「Vol.2 周防美来篇」・「Vol.3 ハーレム篇」)の配信が順次開始された[15][491][492][493]後、同年6月28日にはそれらを同時収録したパッケージ版(「完全版 バンドルパック篇」)が発売された[注 211]。それらに先駆け、2018年11月2日には3DCGで描かれたビキニ姿の美来が公開されたほか、同社の20周年キャンペーンの応援大使を務めるVTuber・星名こむが本作の第1話を朗読する動画が公開された[495]。同年12月21日にはDMM動画に特設ページ[496]が開設されて予約が開始され、朱音や晶のビジュアル、PVが公開された[497]ほか、同年12月22日・12月23日には『ジャンプフェスタ2019』にてPVが公開され、モーションアクターを担当したあべみほや南沙羽が登壇してチラシが配布された[497]。また、2019年1月25日・1月26日には配信日、特典、モーションアクターたちや宵野のコメント、同年1月17日に開催されたメディア向け先行体験会の感想が公開された[498][499][500][501]ほか、同年2月27日には声優の伊藤静・浅川悠・三宅麻理恵からのコメント、配信情報、商品紹介PV、パッケージビジュアルが公開された[502][503][504]。その後、同年3月23日・3月24日には『AnimeJapan 2019』のDMM picturesブースに体験コーナーが開設され、南が登壇して試遊者にボックスティッシュやポケットティッシュが配布されたほか、3月24日のスペシャルステージにはあべも登壇した[505][506][507][508][509][510]。その際のインタビューによれば、モーションキャプチャの撮影には全身黒タイツのようなスーツを着て臨んだうえ、南は都合上1人だけの撮影となったほか、相手役はDMMの女性が担当したという[370][371]。
2019年4月12日には、DMM VR動画にて平田梨奈や奈月セナを抑えて人気No.1となっている[511][512]。また、同年5月25日から6月30日までの土曜日と日曜日には、ドスパラの秋葉原店・なんば店・大須店・札幌店にて体験イベントが開催されている[513]。
なお、VRソフト化を聞かされた宵野は驚き、DMMとのタッグから最初は18禁かと思ったそうである{R|natalie_305247}}。
- 内容[14]
- いずれのエピソードも基本的には原作の再現であるが、展開は視聴者が受け身に徹する独自のものとなっている。
- Vol.1 東堂晶篇
- 原作第28話で翔太が晶に迫られるシーンの再現。
- Vol.2 周防美来篇
- 原作第2話・第3話で怜人が美来に迫られるシーンの再現。
- Vol.3 ハーレム篇
- 原作第22話で怜人が美来・マリア・朱音の背中を流すシーンの再現。前述の理由から、このエピソードのみ原作とは逆に視聴者が美来・マリア・朱音に背中を流されるうえ、原作では拒否して不参加だった麗亜も参加する。
- スタッフ[14]
-
- 原作 - LINK(原作)、宵野コタロー(作画)
- 監督 - HIDE ITO (Vol.1)、金子ひらく (Vol.2)、タロウ・タナカ (Vol.3)
- 制作 - 株式会社スパーチュアス
- プロデュース - DMM pictures
- 製作 - 終末のハーレムVR製作委員会
テレビアニメ
この節には放送または配信開始前の番組に関する記述があります。 |
2021年に放送開始予定[16]。
- 製作
- テレビアニメ化は2020年5月12日にインターネット上で発表され[16]、同年5月13日には同日発売の原作単行本第11巻の初版帯でも発表された[514]。
- テレビアニメ化の発表に合わせて宵野やLINKからのコメントが発表された[515]ほか、担当編集も交えて行なわれたインタビューによれば、2021年の放送を目指しているが、宵野は嬉しい一方で半信半疑の気持ちが拭えず、LINKは地上波で放送できるかを心配したところ、監督やメインスタッフが原作を読み込んでくれていたので安心したうえ、監督がアニメ化に際しての変更点についても真剣に考えてくれたため、スタッフに恵まれていると感じたという[516]。
- 反響
- テレビアニメ化が発表された2020年5月12日には「終末のハーレムアニメ化」がTwitterのトレンドに入った[517]ほか、ねとらぼに「連載当初から『ヤバい』と連呼されてきた注目作、あの際どさがどこまで映像化されるのか気になります」と評されている[518]。
書誌情報
- LINK(原作)/宵野コタロー(作画)『終末のハーレム』 集英社〈ジャンプ・コミックス+〉[3]、既刊12巻(2020年8月4日現在)
- 電子書籍版と書籍版が同時発売。
- 電子書籍版は「セミカラー版」と題された特別編集版であり、連載時にモノクロだったメイティングシーンやシャワーシーンなどの過激な性的シーンが、集英社によってフルカラーでデジタル着色されている[注 212]。また、巻によっては「電子限定イラスト集つき特別版」が用意されている[519]。
- 性的な内容を踏まえ、一部の販売サイトでは注意書きが添えられている[520][521]ほか、R-15指定に分類されている[522]。また、Amazon Kindleでの第8巻のように、巻によってはアダルトカテゴリに分類されているサイトもある[注 213]。
- 新刊発売時などの際には、第1巻や第2巻の過激な部分(恭司と玲奈の初めてのメイティングや彼女の全裸グラビア、恭司とチューブトップ姿の玲奈・マイクロビキニ姿の侍女・スリングショット姿の侍女の4Pでのメイティングなど)にさらなる湯気や光、グラデーションや差し替えによる修正を加えたモノクロ版が、『終末のハーレム マイルド版』と称して期間限定で無料公開されている。
- 書籍版はスマートフォンの拡張現実機能とインターネット接続機能を用いた特典が用意されており、カバーを外した本体表紙を『J+』公式アプリを通して撮影することによる認証を経て、電子書籍版のメイティングシーンを『J+』公式サイトから30枚以上ダウンロードできる(ただし、印刷まではできない)ようになっている[139][523][524][525]。
- 本体表紙には、カバー表紙を飾った女性イラストの表情や服装が異なる別バージョンが収録されている[注 214]。
- 電子書籍版は「セミカラー版」と題された特別編集版であり、連載時にモノクロだったメイティングシーンやシャワーシーンなどの過激な性的シーンが、集英社によってフルカラーでデジタル着色されている[注 212]。また、巻によっては「電子限定イラスト集つき特別版」が用意されている[519]。
- カバーやロゴのデザインは、バナナグローブスタジオが担当している[526]。
- 累計発行部数は2016年12月30日時点で書籍版が30万部[527]、2017年4月24日時点で電子書籍版が23万部、書籍版が43万部[528]、同年6月1日時点で電子書籍版と書籍版を合わせて100万部[529]、2018年2月10日時点で電子書籍版と書籍版を合わせて200万部[530]、同年11月2日時点で電子書籍版と書籍版を合わせて300万部[495]、2019年7月15日時点で電子書籍版と書籍版を合わせて400万部[157]。2020年5月12日時点で電子書籍版と書籍版を合わせて500万部[531]。
- 各国語翻訳版
- 電子書籍版と書籍版が同時発売ではなく、国によっては電子書籍版の発売が大幅に遅れている。
- 台湾や香港では、集英社から正規ライセンスを取得した東立出版社による繁体字中国語翻訳版が、『終末的後宮』のタイトルで2017年4月から発売されている[4][5]。なお、第1集[注 215]の発売を報じる特集ページには性的な内容を踏まえて「限」マーク[注 216]が表記されている[532]うえ、第2集以降はカバー表紙にも追加されている[4][5]。また、第7集・第8集はフルカラーイラスト小冊子が添付された初回限定版も発売されており[533][534][535][402]、第8集発売時には『終末のハーレム ファンタジア』翻訳版第1集との合同特集ページも公開されている[536]。
- 書籍版の発売開始以降、電子書籍版は長らく発売されていなかったが、2019年12月27日に第1集から第7集までが同時発売されている[537]。
- 韓国では、集英社から正規ライセンスを取得した大元 C.I.社[538]による韓国語翻訳版が、『종말의 하렘』のタイトルで2017年7月から発売されている[6][7][539][540][541][542][543][544][545][546][547][548][549][550][551][552][553][554][555][556][557][558]。なお、第3巻以降のカバー表紙には、性的な内容を踏まえて「19세미만구독불가」[注 217]という注記が追加されている。
- フランスでは、集英社から正規ライセンスを取得したデルクール社によるフランス語翻訳版が、『WORLD'S END HAREM』のタイトルで2018年4月から発売されている[8]。なお、同社の青年向けコレクション「TONKAM SEINEN」[注 218]に分類されている[106]。
- アメリカでは、集英社から正規ライセンスを取得したセブンシーズ・エンターテインメント社による英語翻訳版が、『WORLD'S END HAREM』のタイトルで2018年4月から発売されている[9]。なお、同社が流通会社のダイヤモンド・コミック・ディストリビューター社と共同で2017年秋に新設したヤングアダルト向けインプリント
「Ghost Ship」 ()に分類されており[179]、カバー裏表紙には「WARNING! EXPLICIT CONTENT」「PARENTAL ADVISORY」という注記[注 219]が追加されている[566][567][568][569][570][571][572][573][574]。 - イタリアでは、BDエディション社によるイタリア語翻訳版が、『WORLD'S END HAREM』のタイトルで2019年7月から発売されている[575]。なお、同社の日本漫画ブランド「J-POP」に分類されており[10][576]、第1巻にはカバー表紙と本体表紙を元にした両面ポスターが添付されている[577]。
- 前述の第一報(#Napoli Comiconを参照)に際し、BDエディション社の新刊カタログ『DIRECT 62』では、本作が表紙を飾っている[578]。また、2019年7月10日の発売開始に先駆け、同年6月15日には書店店頭にて無料の試し読み小冊子が配布されている[579]。
- 各巻詳細
- 第1巻 2016年9月2日発売[580] ISBN 978-4-08-880819-2
- 第1話から第6話までを収録[注 220]。
- 電子書籍版は、GALAPAGOS STOREの2016年9月2日から9月8日までの人気コミックランキングにて第7位を記録した[581]。また、booklistaの2017年1月1日から6月15日までの上半期ランキング2017にて第14位[582]、同年1月1日から11月15日までの年間ランキング2017 総合にて第29位[182]を記録した。
- 書籍版は、COMIC ZINの2016年8月29日から9月4日までの週間単行本売り上げランキングにて第2位[583]、同年9月5日から9月11日までの週間単行本売り上げランキングにて第5位[584]、同年9月の商業作品販売ランキングにて第1位[585]をそれぞれ記録した。また、ORICON STYLEの同年8月29日から9月4日までの週間コミックランキングにて第21位を記録した[586]。『J+』公式Twitterによれば、発売直後に大重版が決定した[587]ことを経て、発行部数は10万部を突破した[22]。その後、同年10月17日にはさらなる大重版が決定し[588]、同年11月15日にもさらなる重版が決定したうえ、第2巻の発売日が同年12月31日と告知された[589]。オリオン書房秋津店公式Twitterやコミックとらのあな札幌店公式Twitterによれば、同年11月以降の重版分では帯が変更されており、「続々重版中!! 少年ジャンプ+圧倒的人気ナンバー1!!」という一文が追加されている[590][591]。第2巻発売時にはそれに合わせて売れており、日本出版販売の2017年1月2日から1月8日までの今売れているコミックランキングにて第35位を記録した[592]後、2016年下半期コミック第1巻売上ランキングにて第1位を記録した[593]。
- 第2巻 2016年12月31日発売[594] ISBN 978-4-08-880842-0
- 第7話から第14話までと同話の後に番外編1[話 14]、中表紙の後に玲奈の全裸グラビア[単 34]をそれぞれ収録。
- 連載時、番外編1は第5話と第6話の間、玲奈の全裸グラビアは第9話と第10話の間にそれぞれ公開されていた。
- 電子書籍版は、GALAPAGOS STOREの2016年12月30日から2017年1月5日までの人気コミックランキングにて第3位[595]、電子書籍ランキング.comの同年1月2日から1月8日までの電子書籍週間総合ダウンロードコミックランキングにて第1位[596]、同年1月9日から1月15日までの電子書籍週間総合ダウンロードコミックランキングにて第4位[597]、同年1月9日から1月31日までの電子書籍月刊総合ダウンロードコミックランキングにて第4位[598]をそれぞれ記録した。また、booklistaの2016年12月29日から2017年1月4日までの週間ランキングにて第1位[599]、同年1月5日から1月11日までの週間ランキングにて第3位[600]、同年1月1日から6月15日までの上半期ランキング2017にて第6位[582]、同年1月1日から11月15日までの年間ランキング2017 総合にて第22位[182]をそれぞれ記録した。それに加え、Amazonランキング大賞2017上半期Kindle本のコミックジャンルにて第19位を記録した[601]。
- 書籍版は、COMIC ZINの2016年12月26日から2017年1月1日までの週間単行本売り上げランキングにて第9位[602]、同年1月2日から1月8日までの週間単行本売り上げランキングにて第1位[603]、同年1月9日から1月15日までの週間単行本売り上げランキングにて第7位[604]、同年1月の商業作品販売ランキングにて第4位[605]をそれぞれ記録したほか、TSUTAYAの同年1月2日から1月8日までの週間単行本売り上げランキングにて第7位を記録した[603]。また、ORICON NEWSの同年1月2日から1月8日までの週間コミックランキングにて第8位[606]、同年1月9日から1月15日までの週間コミックランキングにて第24位[607]をそれぞれ記録したほか、日本出版販売の2016年12月26日から2017年1月1日までの今売れているコミックランキングにて第25位[608]、同年1月2日から1月8日までの今売れているコミックランキングにて第8位[592]、同年1月9日から1月15日までの今売れているコミックランキングにて第24位[609]をそれぞれ記録した。
- 第7話から第14話までと同話の後に番外編1[話 14]、中表紙の後に玲奈の全裸グラビア[単 34]をそれぞれ収録。
- 第3巻 2017年6月2日発売[610] ISBN 978-4-08-881087-4
- 第15話から第21話までと、中表紙の後に番外編2[話 86]をグラビア[単 108]としてそれぞれ収録。
- 番外編2は連載時、第19話と第20話の間に公開されていた。収録に際し、連載時に添えられていた詳細なプロフィールが削減されたうえ、全員の年齢や花蓮による解説が削除されている。また、番外編としてのナンバリングが外されたため、第4巻以降に番外編が収録される際にはナンバリングが連載時と異なるようになった。
- 電子書籍版は、GALAPAGOS STOREの2017年6月2日から6月8日までの人気コミックランキングにて第2位[611]、同年6月9日から6月15日までの人気コミックランキングにて第9位[612]、hontoの同年5月28日から6月3日までの週間ランキングにて第3位[613]、同年6月4日から6月10日までの週間ランキングにて第3位[614]をそれぞれ記録した。また、booklistaの同年6月1日から6月7日までの週間ランキングにて第1位[615]、同年1月1日から6月15日までの上半期ランキング2017にて第13位[582]、同年1月1日から11月15日までの年間ランキング2017 総合にて第7位[182][183]をそれぞれ記録した。
- 書籍版は、COMIC ZINの2017年5月29日から6月4日までの週間単行本売り上げランキングにて第1位[616]、同年6月5日から6月11日までの週間単行本売り上げランキングにて第2位[617]、同年6月の商業作品販売ランキングにて第2位[618]をそれぞれ記録したほか、TSUTAYAの同年5月29日から6月4日までの週間単行本売り上げランキングにて第5位[616]、同年6月5日から6月11日までの週間単行本売り上げランキングにて第6位[617]をそれぞれ記録した。また、ORICON NEWSの同年5月29日から6月4日までの週間コミックランキングにて第5位[619]、同年6月5日から6月11日までの週間コミックランキングにて第8位[620]、同年6月12日から6月18日までの週間コミックランキングにて第25位[621]をそれぞれ記録したほか、日本出版販売の同年5月29日から6月4日までの今売れているコミックランキングにて第5位[622]、同年6月5日から6月11日までの今売れているコミックランキングにて第7位[623]、同年6月12日から6月18日までの今売れているコミックランキングにて第27位[624]をそれぞれ記録した。そのほか、トーハンの同年6月6日付の週刊ベストセラーコミックスランキングにて第7位[625]、同年6月13日付の週刊ベストセラーコミックスランキングにて第6位[626]をそれぞれ記録した。
- 第15話から第21話までと、中表紙の後に番外編2[話 86]をグラビア[単 108]としてそれぞれ収録。
- 第4巻 2017年10月4日発売[627] ISBN 978-4-08-881243-4
- 第22話から第28話までと、中表紙の前に番外編3[話 87]を「番外編2」と改題して[単 109]それぞれ収録。
- 番外編3は#GIGA番外編(仮)での前述の通り、『少年ジャンプGIGA』2017 vol.3への掲載を経て、『J+』では第26話と第27話の間に公開されていた。
- 電子書籍版は、GALAPAGOS STOREの2017年9月29日から10月5日までの人気コミックランキングにて第2位[628]、同年10月6日から10月12日までの人気コミックランキングにて第1位[629]、同年10月13日から10月19日までの人気コミックランキングにて第9位[630]をそれぞれ記録した。また、hontoの同年10月1日から10月7日までの週間ランキングにて第3位[631]を記録したほか、booklistaの同年9月28日から10月4日までの週間ランキングにて第2位[632]、同年10月5日から10月11日までの週間ランキングにて第1位[633]、同年1月1日から11月15日までの年間ランキング2017 総合にて第20位[182]をそれぞれ記録した。
- 書籍版は、文教堂の週間コミックランキング2017年10月6日付にて第1位[634]を記録したほか、hontoの同年10月1日から10月7日までの週間ランキングにて第5位[631]を記録した。また、TSUTAYAの同年10月2日から10月8日までの週間単行本売り上げランキングにて第4位[635]、同年10月9日から10月15日までの週間単行本売り上げランキングにて第7位[636]をそれぞれ記録したほか、ORICON NEWSの同年10月2日から10月8日までの週間コミックランキングにて第6位[637]、同年10月9日から10月15日までの週間コミックランキングにて第7位[638]、同年10月16日から10月23日までの週間コミックランキングにて第30位[639]をそれぞれ記録した。そのほか、日本出版販売の同年10月2日から10月8日までの今売れているコミックランキングにて第4位[640]、同年10月9日から10月15日までの今売れているコミックランキングにて第7位[641]、同年10月16日から10月22日までの今売れているコミックランキングにて第30位[642]をそれぞれ記録した。また、トーハンの同年10月11日付の週刊ベストセラーコミックスランキングにて第4位[643]、同年10月17日付の週刊ベストセラーコミックスランキングにて第5位[644]をそれぞれ記録した。
- 第22話から第28話までと、中表紙の前に番外編3[話 87]を「番外編2」と改題して[単 109]それぞれ収録。
- 第5巻 2018年2月2日発売[645] ISBN 978-4-08-881438-4
- 第29話から第34話までと同話の後に「火野恭司の華麗なる一日」[単 110]、中表紙の後に晶の描き下ろしグラビア[単 111]をそれぞれ収録。
- 電子書籍版は、COCORO BOOKSの2018年2月2日から2月8日までの人気コミックランキングにて第2位[646]、hontoの同年1月28日から2月3日までの週間ランキングにて第5位[647]、同年2月4日から2月10日までの週間ランキングにて第4位[648]を記録したほか、booklistaの同年2月1日から2月7日までの週間ランキングにて第1位[649]、同年1月1日から11月15日までの年間ランキング2018 総合にて第13位[187]をそれぞれ記録した。
- 書籍版は、COMIC ZINの2018年1月29日から2月4日までの週間単行本売り上げランキングにて第7位[650]を記録したほか、TSUTAYAの同年1月29日から2月4日までの週間単行本売り上げランキングにて第6位[650]、同年2月5日から2月11日までの週間単行本売り上げランキングにて第9位[651]をそれぞれ記録した。そのほか、ORICON NEWSの同年1月29日から2月4日までの週間コミックランキングにて第8位[652]、同年2月5日から2月11日までの週間コミックランキングにて第9位[653]、同年2月12日から2月18日までの週間コミックランキングにて第20位[654]をそれぞれ記録したほか、日本出版販売の同年1月29日から2月4日までの今売れているコミックランキングにて第6位[655]、同年2月5日から2月11日までの今売れているコミックランキングにて第9位[656]、同年2月12日から2月18日までの今売れているコミックランキングにて第21位[657]をそれぞれ記録した。また、トーハンの同年2月6日付の週刊ベストセラーコミックスランキングにて第9位[658]、同年2月14日付の週刊ベストセラーコミックスランキングにて第7位[659]をそれぞれ記録した。
- 第6巻 2018年7月4日発売[660] ISBN 978-4-08-881523-7
- 第35話から第41話までと、番外編4[話 92]を中表紙の後にグラビア[単 112]としてそれぞれ収録。
- 番外編4は連載時、第36話と第37話の間に公開されていた。収録に際し、番外編としてのナンバリングは外されている。
- 電子書籍版は、COCORO BOOKSの2018年6月29日から7月5日までの人気コミックランキングにて第2位[661]、同年7月6日から7月12日までの人気コミックランキングにて第4位[662]、booklistaの同年6月28日から7月4日までの週間ランキングにて第3位[663]、同年7月5日から7月11日までの週間ランキングにて第2位[664]、同年1月1日から11月15日までの年間ランキング2018 総合にて第21位[187]をそれぞれ記録した。
- 書籍版は、TSUTAYAの2018年7月2日から7月8日までの週間単行本売り上げランキングにて第4位[665]、同年7月9日から7月15日までの週間単行本売り上げランキングにて第10位[666]をそれぞれ記録したほか、ORICON NEWSの同年7月2日から7月8日までの週間コミックランキングにて第4位[667]、同年7月9日から7月15日までの週間コミックランキングにて第10位[668]をそれぞれ記録した。また、日本出版販売の同年7月2日から7月8日までの今売れているコミックランキングにて第4位[669]、同年7月9日から7月15日までの今売れているコミックランキングにて第10位[670]をそれぞれ記録した。そのほか、トーハンの同年7月10日付の週刊ベストセラーコミックスランキングにて第4位[671]、同年7月18日付の週刊ベストセラーコミックスランキングにて第9位[672]をそれぞれ記録した。
- 第35話から第41話までと、番外編4[話 92]を中表紙の後にグラビア[単 112]としてそれぞれ収録。
- 第7巻 2018年11月2日発売[673] ISBN 978-4-08-881634-0
- 第42話から第48話までと、中表紙の後に律香の描き下ろしグラビア[単 113]をそれぞれ収録。
- 電子書籍版は、COCORO BOOKSの2018年11月2日から11月8日までの人気コミックランキングにて第1位[674]、電子書籍ランキング.comの同年10月29日から11月4日までの電子書籍週間総合ダウンロードコミックランキングにて第3位[675]、同年11月5日から11月11日までの電子書籍週間総合ダウンロードコミックランキングにて第1位[676]、同年11月1日から11月30日までの電子書籍月間総合ダウンロードコミックランキングにて第1位[677]をそれぞれ記録した。また、hontoの同年10月28日から11月3日までの週間ランキングにて第2位[678]、booklistaの同年11月1日から11月7日までの週間ランキングにて第1位[679]、同年1月1日から11月15日までの年間ランキング2018 総合にて第45位[187]をそれぞれ記録した。
- 書籍版は、COMIC ZINの2018年10月29日から11月4日までの週間単行本売り上げランキングにて第2位[680]、TSUTAYAの同年10月29日から11月4日までの週間単行本売り上げランキングにて第5位[680]、同年11月5日から11月11日までの週間単行本売り上げランキングにて第7位[681]をそれぞれ記録したほか、ORICON NEWSの同年10月29日から11月4日までの週間コミックランキングにて第9位[682]、同年11月5日から11月11日までの週間コミックランキングにて第8位[683]をそれぞれ記録した。また、日本出版販売の同年10月29日から11月4日までの今売れているコミックランキングにて第10位[684]、同年11月5日から11月11日までの今売れているコミックランキングにて第7位[685]を記録した。そのほか、トーハンの同年11月13日付の週刊ベストセラーコミックスランキングにて第8位[686]を記録した。
- 第8巻 2019年3月4日発売[687] ISBN 978-4-08-881762-0
- 第49話から第55話までと、中表紙の後に恋子ところんの描き下ろしグラビア[単 114]をそれぞれ収録。
- 電子書籍版は、COCORO BOOKSの2019年3月1日から3月7日までの人気コミックランキングにて第1位[688]、同年3月8日から3月14日までの人気コミックランキングにて第7位[689]をそれぞれ記録した。また、hontoの同年3月3日から3月9日までの週間ランキングにて第2位[690]を記録した。
- 書籍版は、COMIC ZINの2019年3月4日から3月10日までの週間単行本売り上げランキングにて第5位[691]、TSUTAYAの同年3月4日から3月10日までの週間単行本売り上げランキングにて第3位[691]をそれぞれ記録したほか、ORICON NEWSの同年3月4日から3月10日までの週間コミックランキングにて第6位[692]、同年3月11日から3月17日までの週間コミックランキングにて第22位[693]をそれぞれ記録した。また、日本出版販売の同年3月4日から3月10日までの今売れているコミックランキングにて第5位[694]、同年3月11日から3月17日までの今売れているコミックランキングにて第20位[695]をそれぞれ記録した。そのほか、トーハンの同年3月12日付の週刊ベストセラーコミックスランキングにて第6位[696]、booklistaの同年1月1日から11月30日までの年間ランキング2019 総合にて第24位[697]をそれぞれ記録した。
- 第9巻 2019年8月2日発売[698] ISBN 978-4-08-882044-6
- 第56話から第62話までと、中表紙の後に寧々子と玲奈の描き下ろしグラビア[単 24]をそれぞれ収録。
- 電子書籍版は、Amazon.co.jpの2019年8月2日付の少年マンガランキングにて第5位[699]、同年8月6日付の少年マンガランキングにて第6位[700]をそれぞれ記録した。
- 書籍版は、TSUTAYAの2019年7月29日から8月4日までの週間単行本売り上げランキングにて第7位[701]、同年8月5日から8月11日までの週間単行本売り上げランキングにて第8位[702]をそれぞれ記録したほか、ORICON NEWSの同年7月29日から8月4日までの週間コミックランキングにて第9位[703]、同年8月5日から8月11日までの週間コミックランキングにて第9位[704]をそれぞれ記録した。また、日本出版販売の同年7月29日から8月4日までの今売れているコミックランキングにて第9位[705]、同年8月5日から8月11日までの今売れているコミックランキングにて第8位[706]をそれぞれ記録した。そのほか、トーハンの同年8月14日付の週刊ベストセラーコミックスランキングにて第8位[707]、booklistaの同年1月1日から11月30日までの年間ランキング2019 総合にて第45位[697]をそれぞれ記録した。
- 第10巻 2020年1月4日発売[708] ISBN 978-4-08-882188-7
- 第63話から第69話までと同話の後に「人気投票第1位記念! 東堂晶 特別描き下ろしメイティング」[話 79]、中表紙の後に冰冰の描き下ろしグラビア[単 115]やアナスタシアの描き下ろしグラビア[単 116]をそれぞれ収録。
- 電子書籍版は、COCORO BOOKSの2020年1月3日から1月9日までの人気コミックランキングにて第1位[709]を記録したほか、アップルブックストアの同年1月6日付の有料マンガランキングにて第1位[710]、Google Playの同年同日付の書籍&マンガランキングにて第1位[711]、BOOK☆WALKERの同年同日付のランキングにて第2位[712]をそれぞれ記録した。また、BookLive!の2019年12月30日から2020年1月5日までの週間単行本売り上げランキングにて第1位[713]、同年1月6日から1月12日までの週間単行本売り上げランキングにて第1位[714]をそれぞれ記録した。
- 書籍版は、COMIC ZINの2019年12月30日から2020年1月5日までの週間単行本売り上げランキングにて第4位[713]を記録した。また、ORICON NEWSの同年1月6日から1月12日までの週間コミックランキングにて第22位[715]を記録したほか、日本出版販売の同年1月6日から1月12日までの週間コミックランキングにて第23位[716]を記録した。
- 第11巻 2020年5月13日発売[717][注 221] ISBN 978-4-08-882304-1
- 第70話から第77話までと同話の後に「保健室にて…」[話 88]、中表紙の後に春歌・奈都・晶のグラビア[単 62]と柚希と理子の描き下ろしグラビア[単 68]をそれぞれ収録。
- 連載時、春歌・奈都・晶のグラビアは第77話と第78話の間に公開されていた。
- 電子書籍版は、Amazon.co.jpの2020年5月14日付の少年マンガランキングにて第7位[719]、DMM.comの同年5月14日付の少年コミックランキングにて第2位[719]をそれぞれ記録したほか、ebookjapanの同年5月11日から5月17日までの電子コミック売り上げランキングにて第5位を記録した[720]。
- 書籍版は、COMIC ZINの2020年5月11日から5月17日までの週間単行本売り上げランキングにて第4位[721]、同年5月18日から5月24日までの週間単行本売り上げランキングにて第10位[722]をそれぞれ記録した。また、ORICON NEWSの同年5月11日から5月17日までの週間コミックランキングにて第13位[723]を記録したほか、日本出版販売の同年5月11日から5月17日までの週間コミックランキングにて第28位[724]を記録した。
- 第70話から第77話までと同話の後に「保健室にて…」[話 88]、中表紙の後に春歌・奈都・晶のグラビア[単 62]と柚希と理子の描き下ろしグラビア[単 68]をそれぞれ収録。
- 第12巻 2020年8月4日発売[725] ISBN 978-4-08-882457-4
- 第78話から第85話までと、中表紙の後に美来と絵理沙の描き下ろしグラビア[単 95]をそれぞれ収録。
- 第1巻 2016年9月2日発売[580] ISBN 978-4-08-880819-2
- 電子書籍版と書籍版が同時発売。
脚注
注釈
- ^ リニューアル後の『J+』では連載開始当時に表記されていた号数の「22号」[11]が撤廃され、公開日の「2016年5月8日」だけが表記されている[2]。
- ^ 第2話までは毎週更新。不定期に本編が休止され、番外編やグラビアが挿入されることもある。また、番外編については単行本収録時にナンバリングが外されることがある(詳細は#書誌情報を参照)ため、本記事では便宜上、連載時のナンバリングで表記している。なお、2017年9月17日には『J+』公式サイトとは別に、本作の公式サイトでも「公式サイト版」と題して無修正版を期間限定で常時公開する同時連載が開始されている[17][18]。
- ^ ディストピアについては、本編の連載中にUWによるその全容が判明しつつある時期に開催された「春マン!! 2020」でも、セミカラー版の説明文で「女50億人、男5人のディストピア…!」と言及されている[20]。
- ^ 連載開始当時、第6話のようなエロ要素がほとんど存在しない話については、他の作品と同じく午前8時に更新されていた。また、2016年9月13日以降の『J+』公式サイトは、『WJ』の発売日以外の更新時刻を午前0時に改定している[21]。
- ^ 第20話で怜人に迫る全裸の美来と朱音を四つん這いの尻側から映した淫夢のコマ[話 7]、第30話で翔太との4Pを経て仰向けに横たわる春歌の全身を映した事後のコマ[話 8]、第34話で恭司とのソフトSM調の4Pを経て仰向けに横たわる玲奈を下半身から映した事後のコマ[話 9]、第39話の単行本第6巻での加筆分で翔太を正常位へ誘う小雪の全身を映したコマ[単 1]、第46話で善に騎乗位で結合しようと全裸になった輝奈を下半身から映したコマ[話 10]、第53話でクロエによって磔にされた全裸のポープを下半身から映したコマ[話 11]、第57話前編で振魂の池に仰向けで浮かぶ全裸の恋子を下半身から映したコマ[話 12]、第58話で「祭」に際して全裸で横たわる参加者たちを映した見開きページ[話 13]のように、衣服などを配置して隠すことすら不可能な構図の場合には、ページの大部分を対象の裸体が占めていてもその股間には何も描かれない。
- ^ ただし、第7話での恭司と美女たち3人の4P[話 16]、第17話での翔太と柚希の逢瀬[話 17]、第54話後編での善と美鈴・センターパートミディアムヘアの女性・ボブヘアの女性の4Pのように、男性器こそ見せないもののフェラチオすら描かれている場合もある。また、第64話後編での翔太とエリカのように、背面立位での一部始終が連載時から描かれている場合もある[話 18]。
- ^ ただし、本編第4話での恭司と玲奈の初めてのメイティング[単 2]、第15話での翔太と柚希の初めてのメイティング[単 3]、「火野恭司の華麗なる一日」での恭司・リカ・ツインテールの少女の3Pでのメイティング[単 4]、第37話での翔太と律香の初めてのメイティング[単 5]、第46話での善と輝奈の初めてのメイティング[単 6]、第59話での翔太と汐音の「最終面接」のメイティング[単 7]、第80話での恭司と寧々子の初めてのメイティング[単 8]、第82話での怜人・美来・絵理沙の3Pでのメイティング[単 9]のように、単行本では加筆されて女性がさらに高い嬌声を上げたり、子宮の筋収縮や男性器の膣内射精を示唆する擬音を伴ったりしながら絶頂を迎える姿のほか、第42話での翔太と春歌・奈都・晶・葉句露・小雪の6P直後[単 10]のように、それまでの激しいメイティングによって素肌や椅子、床などに付着した各自の体液すら描かれている場合もある。
- ^ その後、2019年5月2日に発売された『早乙女姉妹は漫画のためなら!?』単行本第4巻の初版帯では、本作第4巻の初版帯と同様のデザインや売り文句が用いられているうえ、本作品名も添えられている[37]。
- ^ その後、『J+』自体のiOSアプリは2019年8月13日に「12+」から「17+」へのレーティング変更が行なわれて16歳以下が閲覧できなくなり、ユーザーの間では賛否の声が巻き起こっている[40][41]。
- ^ 厳密には、絵理沙と同じく研究医(基礎医学の研究に従事して患者への医療行為は行なわない医師[46])であることが、第85話の彼女の台詞で明かされている[話 23]。
- ^ 朱音との初対面当時こそ口移しで飲まされてまもなく昏倒していた[話 5]が、少量の飲酒が即座に生命の危機へつながるほどの下戸というわけではなく、その後にロスアニアの海上へクルーザーで出航した際には彼女と共に飲酒して酔い、赤面しながら肩を貸す程度の余裕を見せている[話 24]ほか、アナスタシアとの合コンの際にもジョッキで乾杯している[話 25]。
- ^ それ以降、絵理沙への一途さや特効薬の研究の困難さから、無自覚で他人への配慮に欠けた軽率な言動に出てしまうこともある。なお、連載時の第21話では恭司の胎児への配慮に欠けた発言すら見られたが、単行本第3巻では彼を祝福する発言に修正されている[単 12]。
- ^ a b c d 現実世界の2019年4月18日にTwitterのハッシュタグ「#企業公式って普段なにしてるの」[47]に反応した本作の公式Twitterの担当者によれば、ナンバーズのこういった姿勢について怜人には「自分だったら絶対シテるな」、恭司には「くそーハーレム堪能しまくりやがって」、翔太には「陰キャだってこんななのに自分ときたら…」、善には「最近は私も神になりたい!」というコメントがそれぞれ発表されている[48]。
- ^ ワクチンの開発に立ち会ったうえ、その増産を成功させるために世界各地へ向かったマリア・冰冰・アナスタシア・ラギーニとの連絡が途絶えたことも、その一因となっている[話 23]。
- ^ ただし、後に絵理沙を交えての3Pで怜人と結ばれる際には、前述の行為を断られた当時を「すごく勇気を出したのに結構傷ついた」という旨で茶化す半分冗談の形で、述懐している[話 44]。
- ^ 調整中の回想が描かれる連載時の第76話冒頭には、ルネ・デカルトの提唱した命題「我思う、故に我在り」にちなんだ「彼想う――故に我あり。」という柱コメントが添えられている。その後、第80話ではセーフハウスに潜伏した恭司が怜人との通信を美来に取り次ぐことを忘れて切断してしまったうえ、怜人の無事を知った美来がそれだけで満足して再接続を望まなかったため、彼の傍にいた絵理沙との対面は叶わず自覚にも至っていない[話 43]。
- ^ a b 単行本第12巻では3Pで結ばれる過程が加筆されており、美来と絵理沙が怜人を挟む姿勢で彼とキスや愛撫を交わした後、美来は正常位、絵理沙は騎乗位でそれぞれ結合して絶頂を迎える姿が描かれている[単 9]。その後、美来と絵理沙が3Pを提案したことはクロエに看破されており、洞窟から脱出するも包囲された際に怜人は尋ねられて言葉に詰まったうえ、絵理沙は自分たちが望んだ旨を主張してクロエに得意顔で「ほら やっぱり」と返され、(第12巻で加筆された正常位後の怜人への乳首舐めなど、実は性的に積極的だった一面も踏まえて)絶句することとなった[話 36]。
- ^ 後にロスアニアでも、バスローブ姿で怜人のメイティングへの例え話に動揺して飲み物をこぼし、その熱さにたまらずバスローブを脱ぎ捨ててパンティー姿を晒したことから、リニア内での件を思い出して恥じらいながら彼にブティックへの同伴を願うことにつながっている[話 49]。
- ^ a b c 連載時はマリアが台湾への出奔直前から到着までは怜人たちと別行動を取っていたかのように描き忘れられていたが、単行本第8巻では彼らの傍に描き足されており[単 15][単 16][単 17][単 18][単 19][単 20]、メイティング施設の駐車場にて怜人が麗亜に救われた際の彼や朱音の台詞にも、麗亜の傍に描き足されたマリアの名や様子が追加されている[単 21]。
- ^ 南シナ海の洋上かつ夜の甲板にて2人きりという状況だったが、マリアが告白しようと勇気を振り絞った直後、絵理沙が怜人と自室にて話し合おうと上がってきたことから告白は叶わず、船内へ立ち去っていく彼らの姿にマリアはため息をつくこととなった[話 37]。
- ^ 単行本第4巻では、慶門市の露天風呂にて朱音の持つ鬼原への嫌悪感を指摘する台詞が変更されており、「龍造寺さん」と「鬼原長官のこと」を入れ替えて倒置法を盛り込むことで、より麗亜が確信を得ていることが読み取れるようになっている[単 22]。
- ^ これに先駆け、寧々子と共に訪れた国務長官室にて首脳陣の本性を目の当たりにした[話 34]ことがきっかけとなってUWを見限ったことが、後々の行動と合わせて示唆されている。
- ^ 連載時の台詞はプロパガンダを真に受けたとうかがえる内容だったが、ロスアニアの実情やその直後に美来を気遣う台詞と矛盾するため、単行本第12巻では真に受けていない内容に修正されている[単 23]。
- ^ 怜人への求愛に際して共にロスアニアの海上へ出航したクルーザーでは、怜人のことを亡弟のようにも想っている旨が明かされている[話 24]。
- ^ 単行本第2巻の発売に先駆けてコミックナタリーに掲載された宵野へのインタビューでは、この過程を彼女が成人向け漫画と勘違いしそうになりながら描いていた旨が紹介されている[54]。
- ^ 名前は長らく苗字が不明だったこともあり、ルビが「スイ」とカタカナで表記されているが、本記事では本作の公式サイトでの表記に従い、ひらがなで表記している[55]。
- ^ 幼いことを示唆する要素が散見されるが、ロスアニアに滞在中の怜人が恭司と通信した時点でも年齢は不明であり、彼による問いに怜人は首を傾げている[話 39]。
- ^ 本作の公式サイトでの設定によればまひるとの身長差は3cmとなっているが、第53話で台湾北部を初めて訪れた際[話 11]や第83話でゆかりの出産を待つ際[話 44]には、並び立つまひるよりも頭1つ分以上は低く描かれている。
- ^ これは翠の天然によるものではなく、後にポープが怜人と美来を連行する際に「スイ・ヤマダ」と翠のフルネームを述べている[話 45]ことから、本当に苗字だったことが示唆されている。
- ^ その後の会食では怜人とのメイティングへの参加を希望するが、そもそも他の面々と違ってメイティングの意味を知らないという幼さを見せたため、怜人と朱音を唖然とさせている[話 39]。
- ^ 玲奈との初めてのメイティングに励む際や怜人との初対面を果たす際に世界を称賛しているほか、彼に嬉々としてモデルの女性・マヤ・玲奈との実績を明かしたうえで立ち去る際には、大声で「俺は子作りに励むぜー!」とまで言い放っている[話 4]。また、第5話公開時点での宵野のTwitterでは、「おまけ」と称して美女たち2人を両脇に抱えながら札束風呂を満喫する恭司の姿が描かれている[57]。さらに、UW世界本部によるUW日本支部への介入でメイティングが中止された後でも、ロスアニアに滞在中の怜人との通信では初めてのメイティングについて悩む彼にその気持ち良さを力説し、苦笑されている[話 39]。
- ^ その直前には、クロエに改めてメイティングの中止やメイティング候補たちとの接触の禁止を通告されて立腹したことからも、傍に佇む寧々子には腹の目立ち始めた女性たちの生活維持に努力することを約束してきた彼女の手腕に感謝したのに対し、同じく佇む玲奈にはまだ受胎していない彼女の不安な心中をまったく思いやらず何の言葉もかけなかったうえ、腹の目立ち始めた女性たちの出産への期待を平然と口にしたことから、玲奈は寂しさを募らせた表情で自分の腹を見つめながら擦ることとなった[話 20]うえ、揺れる心を花蓮につけ入れられてしまうこととなった[話 37][話 56]。
- ^ まもなく、玲奈・ショートウェーブヘアの女性・ロングヘアの女性への一方的なソフトSM調の4Pを経て[話 9]なおまひるへの思いは残っており、台湾へ向かう船上の怜人との通信で彼女の名を挙げている[話 20]ほか、ロスアニアに滞在中の怜人との通信ではメイティングに参加しないまひるのことを欲しがったうえ、怜人との仲の良さを「禁断の愛」と称しながら茶化している[話 39]。
- ^ その際には怜人も同時に狙撃されているが、傍にいた翠が寸前で察知して彼を伏せさせたため、被弾せずに済んでいる[話 36]。
- ^ クロエによる狙撃で心臓近くの動脈が切られていたことに加え、九州某県の洞窟付近という立地上からも医療施設への緊急搬送が叶わなかったことによる[話 23]。
- ^ 第77話の美来と麗亜の回想では、ムーレイ・イスマーイルが888人もの子供を作ったことを民生長官から聞かされた寧々子が頬を赤らめながら驚く姿が描かれているほか、民生長官に尋ねた「担当官がナンバーズに求められた場合はどうすれば?」という質問に彼女が返した「ナンバーズのあらゆる求めに応じてもらう」という答えに合わせ、ナンバーズと背面座位で結合中の寧々子の姿が答えに納得した彼女のイメージとして描かれる[話 51]など、立場を超えた思いの一因となっていることが示唆されている。
- ^ そういった心境に際して玲奈とは組み合わせた状況も描かれるようになっており、「火野恭司の華麗なる一日」ではリカやツインテールの少女も交えて共に下着姿で扉ページを飾っている[59]ほか、「電子書籍ストア5書店合同メイティングキャンペーン」(詳細は#キャンペーンを参照)の特典イラストでは美来・花蓮・柚希・晶がそれぞれ単体での全裸セックスを想定した状況で描かれているのに対し、寧々子だけは玲奈との全裸3Pを想定した状況で描かれている。また、単行本第9巻では玲奈とペアルックのバニーガール姿での半裸3Pを想定したグラビアが描き下ろされている[単 24]。なお、玲奈による呼称も第8話で恭司との混浴中には「担当官さん」と他人行儀だった[話 54]が、第60話で翔太や花蓮との会食中には「石動さん」と親しみを込めたものに変わっている[話 56]。
- ^ しかし、会食だけは叶ったうえで恭司がまひるに振られたため、自身は溜め息をつくこととなった[話 9]。
- ^ 日本支部のもとへ危険を承知のうえで戻ろうとする際の台詞では、心配してくれた恭司に自分の家族が存命中ゆえに一応は安全であることも述べている[話 43]。その後、単行本第12巻では思いを受け入れられる過程が加筆されており、ベッドに半裸で横たわった寧々子が恭司による全身への愛撫を経て欲情のまま結合を求め、正常位で激しく突いてくる彼に改めて思いを打ち明けながら絶頂を迎える姿が、中表紙と合わせて描かれている[単 8]。
- ^ 本編第14話で翔太が2045年現在での自分の年齢が2040年時点での18歳なのか、コールドスリープに要した5年間を足した23歳なのかを自問するモノローグによる[話 61]。
- ^ 本作の公式サイトでの設定によれば柚希との身長差は5cmとなっているが、第17話で台所に立つ彼女に後方から抱きついた際には彼女よりも頭半分は低く描かれている[話 17]うえ、単行本第3巻で加筆された第15話の初めてのメイティングシーンでも、正常位で絶頂を迎えた際に背中をほぼ曲げないまま、柚希の左乳首を吸いながら右乳房を左手で鷲掴みにしている[単 3]など、作中では大幅な身長差で描かれている。なお、現実世界で厚生労働省が発表した2018年時点の18歳男性の平均身長は170.0cmとされているため、それを踏まえると急成長前の翔太は小柄に相当する[61]。
- ^ 単行本第7巻では、6Pに励む際にモノローグも加筆されており、かつての自分と比較しながら攻撃的な一面を覗かせる様子がより確認できるようになっている[単 25]。
- ^ 急成長後の身長については、第63話でメイティング施設の体育館にて晶とメイティング後に抱き合いながらシャワーを浴びている姿から、彼女よりも高いことが確認できる[話 57]。
- ^ 単行本第8巻では、自己紹介してきた翔太と握手する際の怜人のモノローグに、翔太の名が追加されている[単 26]。
- ^ 単行本第6巻では、兎水とのメイティングの際に目の前にいるエリカをさらに無視する台詞も加筆されている[単 27]。
- ^ 第12話の扉ページでは、慶門市立西高等学校の女子用制服姿が描かれている[話 63]。なお、更新時点の午前0時では全裸だったが、午前8時には制服姿へ差し替えられた。また、単行本第2巻にはどちらも未収録だったが、第3巻には中表紙に全裸が収録されている[単 29]。
- ^ 連載時は「アラブの王様みた〜い!」だったが、単行本第5巻ではこの台詞へ変更されている[単 30]。
- ^ 一方的なメイティングについては翔太が思い留まることを見越していたのかは不明であるが、会食の場にて昏倒した玲奈を抱き上げた際の彼の台詞「他人の女性を盗るのは… ゾクゾクするね」も含め、その旨が描かれる第60話のサブタイトルは「卑略」となっている[話 56]。
- ^ それに先駆け、怜人たちの功績を握り潰すことすら提案している[話 23]。
- ^ 本編第32話で恭司とのメイティングを拒否するまひるにしがみつかれた怜人が、寧々子にまひるの年齢を理由として挙げる際に明かされている[話 34]。
- ^ 後述の王様ゲームの際には、幼少時から怜人の頬や額へのキスは平然と行っていたことが、モノローグで明かされている[話 25]。
- ^ その後、第68話で朱音が会食中の一同に怜人とのメイティング希望を尋ねた際[話 39]や、第71話前編で王様ゲームで冰冰から彼とのキスを命じられた際[話 25]には、それぞれ兄妹であることを理由として赤面しながら動揺するという意識ぶりを見せている。
- ^ 絵理沙をはじめ男性復帰派のものは焼き印ではなくシールだったことが、後に判明している。詳細は#「聖痕」を参照。
- ^ コミカルな一面についてはその後も見せており、後述の3Pを経て朱音たちのもとへ戻った際には、美来のことをさらに意識するようになった怜人を微笑ましく見つめたうえで彼の衣服に付着していた長髪を指で摘み上げ、美来のものであるかを尋ねて怜人を赤面させている[話 36]。
- ^ 回想では、受胎できないことによる絶望から鬼原の大義名分に流される姿、作成されたばかりの幼児期の美来を不安そうに見つめる姿、クローニングに関わったことへの罪悪感を抱えて苦しむ姿、日本支部からMKウイルスの作成法を発見して驚愕する姿、疑心暗鬼に陥ってMKウイルスの作成法の論文データを谷口に託す姿、失踪に並行してイザナミへの加入を輝奈に誘われる姿がそれぞれ描かれている[話 47]。
- ^ 当初は怜人と美来の初めてのメイティングに加わらないつもりだったが、彼女から加わってほしい旨を懇願されたうえ、自分と結ばれるまで操を守り通して世界のために奮闘してきた怜人を美来と共に悦ばせてあげたいという結論に至り、3Pを提案している[話 44]。
- ^ 連載時は売春を生業にしていた者は1人もいないことや、怜人とセックスしても良いことも美来の台詞で挙げられていたが、単行本第1巻では前者が削除され、後者が「セックス」から「子作り」へ変更されている[単 32]。その発売に際し、集英社が『J+』公式サイト内に開設した電子書籍版の特集ページでは、後者の変更前の台詞が宣伝文句の1つとして用いられている[68]。
- ^ コミックナタリーに掲載された宵野へのインタビューによれば、このチョーカー姿は彼女のリクエストによるものだそうである[72]。その後、このチョーカーは怜人が見た淫夢で彼に迫る全裸の美来と朱音も着けている[話 7]。
- ^ 後述するように、第75話ではゆかりが恭司のもとを腹の目立った姿で訪れている[話 47]。
- ^ この時点での恭司は、玲奈以外の候補たちも大浴場でのマジックミラー越しの披露を経て翔太へ提供されたことについては知らないため、花蓮のもとへ抗議に訪れた際には彼女の提供を翔太が快く受け入れていたことを見抜けず、花蓮に「俺についてる他の子にも絶対手を出すなよ!」と釘を刺すだけに終わっている[話 58]。
- ^ 通常、卵子の受精から受胎の確認まで約2週間前後は要するためである。また、厳密には7週6日以前の状態を「胎芽」、8週目以降の状態を「胎児」と呼ぶ。詳細は妊娠#受胎や妊娠#妊娠の経過を参照。
- ^ 胎児の性別を超音波検査で判定できるのは、一般的に18週以降とされているためである[74]。
- ^ 恭司への呼称も玲奈ら大半のメイティング候補たちとは異なり、「きょうちゃん」という愛称を平然と用いている[話 47]。
- ^ 胸元・肩・背中・四肢を露出した形状に基づく呼称。なお、「ベアトップ」はチューブトップと同義の場合もあるが厳密には異なり、前述の露出に加えてボトムスと一体になっている衣装を指す和製英語である[75][76]。
- ^ 瞳孔の色は、集英社が彩色したセミカラー版はもとより、宵野が彩色した全裸グラビア[単 34]でも緋色、「火野恭司の華麗なる一日」の扉ページ[59]や「電子書籍ストア5書店合同メイティングキャンペーン」(詳細は#キャンペーンを参照)でも金色、単行本第9巻のカバー表紙でも真紅[単 35]、同巻の描き下ろしグラビアでも蜜柑色[単 24]などと、カラーで描かれるたびに異なっているため、本記事では最新に当たる同巻の描き下ろしグラビアのものを表記している。
- ^ 第59話で花蓮が玲奈に接触した際には、彼女のことを「元女優」と称していることから、寧々子による手配で恭司のメイティング候補へ転身する際に女優業を引退したことが示唆されており[話 37]、同話が収録された単行本第9巻の登場人物紹介ページにも「元女優」と表記されている[単 36]。また、それらに先駆けて現実世界の2018年11月2日に行なわれたLINKと宵野へのインタビュー(詳細は#ORICON NEWSを参照)でも、LINKに「元女優」と称されている。
- ^ 第4話で恭司の自室を初めて訪れた際には映画本編での容姿を彼に「超美人だよなあ」と称賛された撮影当時から顔がわずかに大人びていたほか、髪型が撮影当時のボブヘアからミディアムヘアに変化するなど美貌に磨きがかかっていたこともあり、初めてのメイティングを始める際にはバスローブを脱ぎ捨てて全裸となった恭司に「映画で観たまま… いやそれ以上だ…」と絶賛されている[話 4]。また、『裏技入り終末のハーレム』(詳細は#読切などを参照)でも「超美人の女優」と称されている。
- ^ 要望通りの姿に感激した恭司が励む際には、スカートを脱いでベッドに横たわった玲奈のソックスとパンティーを脱がせて覆い被さる瞬間までしか描かれていないが、彼が怜人に実績を明かす際の回想では、まくり上がった衣装の裾から露出した乳房を手ブラで隠して恥じらう玲奈の上半身が描かれているほか、彼女に先駆けて励んだモデルの女性やマヤも描かれている[話 4]。なお、単行本第1巻では恭司に覆い被さられた後の過程が加筆されているが、下半身を露出させられていたはずの玲奈はスカートとパンティー、ソックスを着けた姿に戻っており、愛撫の果てにパンティーだけを脱がされて背面側位で絶頂を迎えるという、連載時からつながりにくい過程に変更されている[単 37]。
- ^ 厳密には玲奈が着用しているものは、トップスがマイクロビキニに迫るほど極細で肩紐無しの生地を乳房の間に小さなリング1個でつないでいることや、ボトムスが左右の腰に紐で結びつけるGストリングとうかがえるやはり極細の生地であることから、単なるチューブトップではなく「チューブトップマイクロビキニ」や「バンドゥリングマイクロビキニ」などの呼称で分類される[77][78]。
- ^ 連載時は、4Pが始まるまで「火野様」と呼んでいたのに対し、始まってからは「恭司様」と呼んでいたことが、監視カメラの画面を寧々子が見つめるシーンで確認できる。また、単行本第1巻の巻末に収録された第2巻の予告でも、ボディ洗い中のマイクロビキニ姿の侍女は「火野様」と呼んでいる[単 38]が、第2巻の本編では台詞が変更されており、ボディ洗いの時点から3人とも「恭司様」と呼んでいる[単 39]。
- ^ 4Pが始まる直前にも、チューブトップ姿で恭司の脹脛へのボディ洗い中にすぐ正面に位置する彼の股間を直視できずに顔を背けながら奉仕する、ディープキスに耽る恭司とマイクロビキニ姿の侍女の姿を胸の高鳴りと共に顔を両手で覆いながら見つめるといった、恥じらう姿が描かれている[話 54]。また、単行本第2巻では恭司に身を任せた後の過程が加筆されており、パーティションを背にして乳首を露出させられながら乳房を愛撫される姿がマイクロビキニ姿の侍女とスリングショット姿の侍女を欲情させるうえ、その果てに並んで横たわりながら共に結合を懇願する際には、自分から尻を露出させて掲げる姿が描かれている[単 40]。なお、第2巻の発売に先駆けてコミックナタリーに掲載された宵野へのインタビューでは、加筆された過程の際に玲奈が恭司に乳房を愛撫されながら恥じらう姿が紹介されている[72]。
- ^ バスローブ姿の恭司が座るソファーの傍にて、床に座って彼の足に奉仕していた玲奈は、ツインテールの少女のディープキスに応じる恭司の口元から首筋へこぼれ落ちる飲み物を舐め取ろうとして彼に抱きつき、その後も両太腿に跨ったまま正面を保持しているうえ、恭司がリカとツインテールの少女に両手で応じている最中には彼の足元の床に玲奈の脱ぎ捨てたブラジャーが描かれているなど、彼女が欲情のまま恭司を求めたことが示唆されている[話 15]。
- ^ a b c ただし、この4Pについては他のメイティングと違って結合した時点までは描かれていない(玲奈・リカ・ツインテールの少女はパンティー姿のまま、バスローブをまったく肌蹴させない恭司による乳房への愛撫で1回目の絶頂を迎えている)うえ、1回目の絶頂を迎えた後にはさらに恭司を求めようと悶えるリカの脚部が描かれており[話 15]、その後日には怜人・恭司・まひるの会食中に玲奈たち3人がこの4Pを経てもまだ受胎していないことを含めて話し込む姿が描かれている[話 9]ことから、この4Pの際に結合したのは恭司がメイティングに飽きを覚えながら励むも描かれなかった2回目以降であることが示唆されている[話 15]。
- ^ 第60話では翔太や花蓮との会食中に恭司の優しさを明かしたうえ、彼に奉仕する現在の生活への不満がないことも明かしている[話 56]。また、花蓮に改めて恭司とのメイティング回数の多さを称えられた際には赤面したほか、メイティングの割り振り変更を提案された際には思わず立ち上がって拒否したうえ、翔太に恭司への思いを指摘された際には恥じらいながら言葉に詰まるという動揺を見せている[話 56]。その直後、睡眠薬で昏倒させられる際には意識が薄れていく中で恭司の名を呼んでいるほか、救出に訪れて花蓮に頭を下げた寧々子の回想では平時に彼と談笑する姿が描かれている[話 56]。第61話では民生長官室にて玲奈の件で花蓮に激怒する恭司の台詞や、彼のことを軽くあしらった後の花蓮に述べる首藤の台詞からも、恭司による寵愛の大きさやそれゆえのメイティング回数の多さが示唆されている[話 58]。
- ^ 更新時点の午前0時には同時期に撮影したヌード写真が流出したことをうかがわせる体裁の全裸姿だったが、午前8時には同じ構図や姿勢のトライアングルビキニ姿へ差し替えられた。前者では手前に配置された飲み物で股間だけが隠されていた股間も、後者では差し替えに伴って飲み物が除去されている。その後、第10話の公開前には何の告知も無く全裸姿へ差し戻されたが、第11話の公開後には再びトライアングルビキニ姿へ差し替えられた。単行本第2巻には更新時点での絵柄から前述の体裁を除去した全裸姿が収録されている[単 34]が、宵野は「全年齢の単行本で大丈夫かな」と思いながら描いていたという[79]。
- ^ リニューアル後の『J+』では号数の「41号」[80]が撤廃され、公開日の「2016年9月18日」だけが表記されている[81]。この公開に先駆け、『WJ』2016年41号526-527頁に見開きで掲載された『J+』の広告では、前半が玲奈の紹介に割り当てられている。なお、宵野のTwitterによれば、玲奈の人気については宵野も編集も驚いているそうである[82]。
- ^ 本体表紙には第8巻までの面々のような水着姿や下着姿ではなく全裸姿が収録されており、火照った表情で視線を向ける顔や滴るほど濡れている素肌など、より恭司とのメイティングに際した状況を示唆するものとなっている[単 41]。
- ^ 水着の着方はチューブトップ姿の玲奈やマイクロビキニ姿の侍女と異なり、ボディ洗いの時点ですでにトップス部分を乳房の間に挟み込んで乳首を露出させているため、水着としての意味はほぼ消失している[話 54]。なお、連載時は恭司がマイクロビキニ姿の侍女からボディ洗いの気持ち良さを尋ねられて「最高に気持ちいい」と答える際、彼の左肩の傍ではスリングショット姿の侍女が欲情を含む笑顔を浮かべていたが、ページ端ギリギリに描かれていたことから単行本第2巻では裁ち落としに遭い、電子書籍版でも書籍版でも見えなくなっている[単 44]。
- ^ 第8話の冒頭で恭司へのボディ洗い中に美貌を自称しながら気持ち良さを尋ねる際[話 54]に確認できるほか、単行本第2巻で加筆された部分ではスリングショット姿の侍女と共に彼の背中へ乳房を押しつけて乳首を露出させながら愛撫を懇願する際[単 45]に確認できる。
- ^ ただし、監視カメラの画面だけはマイクロビキニ姿の侍女とスリングショット姿の侍女の位置が入れ替わっている(恭司から見て、直前まで右にいたはずの前者が左に、左にいたはずの後者が右にそれぞれ描かれている)うえ、4Pを了承したばかりの玲奈もすでに彼の両肩に手を回して対面座位で身を任せており[話 54]、単行本第2巻への収録時にも修正されていないため、それまでのページや後述の加筆ページとは相違が生じている。
- ^ 単行本第2巻では恭司に身を任せた後の過程が加筆されており、欲情したマイクロビキニ姿の侍女とスリングショット姿の侍女が彼の背中から身体を密着させて自分たちへの愛撫を懇願するうえ、後者は玲奈への愛撫を順番と称して止めない恭司の股間へ左手を這わせ入れ、彼が本心では一刻も早く自分たち3人との結合を望んでいることを看破し、耳元で妖しくささやいてみせる。最後は、玲奈と後者を左右に並べて共に横たわった前者が自分から股間も露出させてM字開脚で結合を懇願し、恭司がそれに応える姿が描かれている[単 40]。
- ^ a b 単行本第5巻では3Pで乱れる過程が加筆されており、ツインテールの少女を右腕で抱えた恭司に左腕で抱えられながら乳首を吸われたリカが、ツインテールの少女と反発し合いながらもベッドに彼女を組み敷く姿勢で仲良く股間を重ね合わせ、恭司と結合して絶頂を迎える姿が描かれている[単 46]。その後、この過程は呂が占いで怜人たちに恭司のことを説明する際にも掲載されている[話 57]。
- ^ なお、第53話では大浴場での入浴中に自分をさらに上回る巨乳を持つ美女と談笑している姿も描かれている[話 11]。
- ^ それでも胎児の性別が男児となった場合には、花蓮が責任を持って胎児に何らかの「処置」を行なうことも、「研究成果」に続いて彼女の台詞から示唆されている[話 20]。
- ^ 年齢については、本作の公式サイトにリニューアル前は「27歳」と表記されていた[86]が、リニューアル後は「??」への修正を経て年齢欄そのものが抹消されている[87]。なお、2040年時点での22歳で高校教諭に就くことは、現実世界の日本では早生まれの者が全課程を現役で終了しない限りはありえない。詳細は教員免許・高等学校教員・教職課程を参照。
- ^ 単行本第3巻では押し倒した後の過程が加筆されており、痣や乳首へのキスとズボン越しの股間への愛撫にたまらず早漏してしまった翔太を慰めた柚希が、改めて彼と正常位で結合した果てに絶頂を迎える姿が描かれている[単 49]。
- ^ このキスは、メイティング施設へ避難した後の翔太が玲奈への一方的なメイティングを始めようとした際、彼が思い出して断念するきっかけとなっている[話 56]。
- ^ 単行本第3巻では柚希が乳首を吸わせた後の過程が加筆されており、翔太の舌使いに股間を湿らせるまでに欲情した彼女が欲情した翔太と対面座位で結合してメイティングに励む姿が、校舎外から音楽室を窓越しに映す(下半身は読者から見えないよう、窓外の茂みで隠されている)構図で描かれている[単 50]。
- ^ 積極的となった以降は服装をより扇情的なものに変更しており、ブラジャーについても音楽室での対面座位の際にはフロントホックタイプ[話 65]、教室での背面立位の際にはバックホックタイプ[話 17]と、それぞれ翔太との体位を考慮して彼の欲情を煽りやすいものを着用している。
- ^ 胎児が男児なのは、UW世界本部によるUW日本支部への介入時点で柚希が受胎して久しかったうえ、まもなく花蓮によって情報を改竄されたことから、胎児の性別を女児に固定する薬品を投与されずに済んでいたためであることが、花蓮から翔太への説明で明かされている[話 42]。
- ^ 年齢については、本作の公式サイトにリニューアル前は「18歳」と表記されていた[89]が、リニューアル後は「??」への修正を経て年齢欄そのものが抹消されている[90]。
- ^ 番外編2[話 86]や番外編3[話 87]のように、描かれていない場合もある。
- ^ 単行本第4巻では上半身裸となった春歌がソファーへ押し倒された後の過程が加筆されており、「おまじない」と称して彼女の痣にキスしていく翔太にさらなるキスを求めた春歌が欲情してパンティーを脱ぎ、彼と正常位で結合する姿が描かれている[単 51]。また、この加筆された過程は、後述の口火を切った理由付けにもなっている。
- ^ a b c 単行本第5巻では4Pを開始してから事後に3人並んで横たわる[話 8]までの過程が加筆されており、奈都と晶が翔太とのダブルディープキスに耽った後、最初に彼と結合しようとする春歌へ奈都がじゃんけんでの順番決めを提案した結果、奈都が1番目、春歌が2番目、晶が3番目にそれぞれ翔太と結合したことが、奈都と騎乗位で結合中の彼を愛撫する春歌と晶の台詞から示唆されている[単 52]。ただし、3人とも早々にブラジャーやパンティーを脱いでいるうえ、4Pの光景を映す監視映像は加筆されていないため、連載時とは相違が生じている。
- ^ a b c 翔太へのボディ洗いの際には、春歌が両手や乳房で左腕を、奈都が股間で左足を、晶が乳房で背中をそれぞれ愛撫していたところ、春歌だけがプールにてメイティングが叶わなかったことを理由に挙げて「ご褒美」と称した手マンを懇願し、叶えられている[話 76]。また、単行本第7巻ではその後の過程が加筆されており、快感に震えた春歌が奈都に勧められて翔太と対面座位で結合し、彼の背中に左手を添えた奈都や自分の股間に右手を差し入れた晶に見守られながら絶頂を迎える姿が描かれている[単 53]。
- ^ a b c d 単行本第7巻では5Pでのメイティングに励む際の過程が加筆されており、浴槽内にて律香が春歌・奈都・晶に見守られながら共に立ち上がった翔太に愛撫された果てに対面立位で結合して突き上げられ、彼に抱きついて嬌声を上げる姿を春歌や奈都に「可愛い」と評されながら絶頂を迎える姿が描かれている[単 54]。
- ^ a b c d e 単行本第7巻では6Pでのメイティングに励む際の過程が加筆されており、春歌・奈都・晶・葉句露・小雪が翔太に背面立位で次々と結合されては激しく突かれ、絶頂を迎えていく姿が描かれている[単 25]。
- ^ a b c 4Pに先駆けて下着姿で奉仕する際には、春歌はベッドの傍に置かれた取り出した飴玉を翔太に咥えさせて一同で味わおうと提案し、ディープキスを介して彼から奈都へ渡すことすら平然と行なったほか、奈都は「利子をつけた」と称して翔太とのディープキスをより長く味わっている[話 19]。それらを見せつけられて欲情した晶は翔太の要望に応じて自分から彼とのディープキスに耽り、その大胆さで春歌や奈都を驚かせている[話 19]。単行本第8巻ではその後の過程が加筆されており、晶が翔太に正常位で激しく突かれているところに春歌と奈都が彼への愛撫に参加したことをきっかけとして4Pが開始され、3人が横並びとなっての正常位や後背位でさらに激しく突かれる姿が描かれている[単 55]。
- ^ a b c d e f g 単行本第12巻ではその後の過程が加筆されており、ベッドにて半裸になった春歌たち7人と全裸になった翔太がキスや愛撫を交わした後、奈都が1番目、葉句露が2番目の順で結合していく姿が描かれている[単 56]。
- ^ 年齢については、本作の公式サイトにリニューアル前は「17歳」と表記されていた[91]が、リニューアル後は「??」への修正を経て年齢欄そのものが抹消されている[92]。
- ^ 単行本第3巻では翔太に身を任せた後の過程が加筆されており、彼の性技に股間を湿らせるまでに欲情した奈都が、正常位で結合した果てに絶頂を迎える姿が描かれている[単 58]。
- ^ a b 単行本第6巻では3Pでのメイティングに励む過程が加筆されており、奈都がプール槽内にて左乳房を翔太に愛撫させて嬌声を上げた後、晶がスクール水着による密着状態のまま彼との駅弁で絶頂を迎える姿や、プール槽から上がらず余韻に浸る晶を余所に奈都がプールサイドにて翔太によるスパンキングを受け、その際に響き渡る打撃音を後背位によるそれに移行させながら励む姿が描かれている[単 59]。
- ^ 年齢については、本作の公式サイトにリニューアル前は「17歳」と表記されていた[93]が、リニューアル後は「??」への修正を経て年齢欄そのものが抹消されている[94]。
- ^ 単行本第4巻では翔太を拘束した後の過程が加筆されており、上半身裸となった晶がシックスナインで彼への思いを吐露してパンティーを脱ぎ、騎乗位で結合する姿が描かれている[単 60]。
- ^ それまで以上に出産を強く望みながら翔太を誘う姿は、連載時の第62話最終ページの柱コメントでも「生物としての衝動の赴くままに――」と称されている[話 59]。
- ^ 単行本第10巻では翔太と後背位で結合した後の過程が加筆されており、久々に叶った2人きりのメイティングに喜ぶ晶が彼の求めに応じて駅弁へ移行したうえで改めて彼の子を欲し、大量の膣内射精を懇願しながら絶頂を迎える姿が描かれている[単 61]。
- ^ 下着姿で夜の4Pでのメイティングに臨むイラストについては、単行本第11巻にグラビアとして収録されている[単 62]。
- ^ 後述するように飛び級であることからも、他の面々と違って年齢やスリーサイズは連載時から隠されており、連載時の番外編2のパンティー姿でも唯一、最初から胸部はブロックノイズで隠されていたが、単行本第3巻では胸部の無修正版が収録されている[単 57]。また、年齢については、本作の公式サイトにリニューアル前は「??」と表記されていた[97]が、リニューアル後は年齢欄そのものが抹消されている[98]。
- ^ 単行本第6巻では結ばれる際の過程が加筆されており、臍キスや愛撫を経てかつてのエリカと同様に茂みの樹木に掴まりながら背面立位で結合し、絶頂を迎える姿が描かれている[単 63]。
- ^ 単行本第5巻では翔太に身を任せた後の過程が加筆されており、フェンスに掴まっての背面立位を強要されるうえ、女子生徒たちの反応にさらなる恥辱の涙を流す姿が描かれている[単 64]。
- ^ ドレスは『ボヴァリー夫人』のヒロイン・エマのイメージに合わせたベール付きであるが、下着は機能を重視した一般的なブライダルインナーではなく、メイティングを重視したうえでドレスの柄に合わせた露出度の高いセクシーランジェリーを着けている[話 37]。単行本第9巻では「最終面接」の過程が加筆されており、乳首や唇への愛撫による興奮を経て嫌がる様子は完全に払拭され、2ラインパンティーを脱がされて正常位で結合した後はエマの台詞を読まされながら後背位や背面座位を経て再び正常位へ移行していく姿がカーテン越しに描かれているうえ、最後には欲情のまま後背位で絶頂を迎えて一際高く嬌声を上げる姿や、ベッドへ崩れ落ちたところに背後の翔太から頭髪を鷲掴みにされ、耳元へオーディションの合格を嘲笑混じりに望まれる姿も描かれている[単 7]。
- ^ a b 単行本第6巻では3Pでのメイティングに励む過程が加筆されており、傍らの葉句露と正常位で結合していく翔太を小雪がアナル舐めでより興奮させた後、絶頂を迎えた葉句露の左側にて小雪も正常位で彼と結合し、さらなる結合に喘ぐ葉句露と共に励む姿が描かれている[単 65]。
- ^ 単行本第6巻では翔太に押し倒された後の過程が加筆されており、エリカの目の前で彼に身を任せて恥じらいながら背面座位で絶頂を迎える姿が描かれている[単 66]。
- ^ 単行本第8巻ではメイティングに励む際の過程が加筆されており、自分の嬌声が室外へ漏れることを懸念しながら翔太に正常位で突かれる姿が描かれている[単 67]。
- ^ 単行本第2巻では青姦シーンが加筆されており、茂みの樹木に掴まりながら背面立位で悦ぶエリカの姿が描かれている[単 69]。
- ^ 翔太に制服を引き剥がされてたまらず消灯を懇願するも拒否され、恥じらいながら応じて身を任せる従順さすら見せるが、それに先駆けて室内へ押し込まれる直前の彼には、エリカならメイティングしても柚希には落胆されない旨が、花蓮から耳打ちされている[話 58]。単行本第9巻では翔太に押し倒された後の過程が加筆されており、乳首へのキスによる興奮を経て焦らされたうえ、首を絞められながらの正常位で絶頂を迎える姿が描かれている[単 70]。
- ^ 翔太は高松の目の前でエリカを突く背面立位に興奮していたため、彼女の行動が故意であったことには気づいておらず、その後に花蓮が偽った誤作動という説明も「皮肉なもんだ」と受け入れている[話 18]。
- ^ 単行本第9巻では貪られる過程が加筆されており、ショートヘアの女性とオールバックの女性を重ねて後背位で突くイザナギの姿に興奮して結合の順番を待つ他の面々の中、寄せ合った互いの身を愛撫する姿が描かれている[単 71]。
- ^ 単行本第9巻では貪られる過程が加筆されており、ショートヘアの女性を背にしての後背位で共に突かれる姿が描かれている[単 72]。
- ^ a b 単行本第8巻では善を3Pでのメイティングに励ませる過程が加筆されており、顔面騎乗でのクンニリングスに歓喜するころんが騎乗位や正常位での破瓜の痛みに涙する恋子を優しく慰めたうえで共に身体を重ねながら改めて彼を結合させ、3P中の姿を安保に見られた際を想像してさらに歓喜する姿が描かれている[単 73]。
- ^ 単行本第9巻では貪られる過程が加筆されており、ショートヘアの女性とオールバックの女性を重ねて後背位で突くイザナギに右腕で抱え上げられた姿や、ころんに膝枕された仰向けのイザナギのもとへ他の面々と共に群がる姿が描かれている[単 74]。
- ^ 第32話では、国務長官室での会議中に技術長官が民生長官の人民管理能力の低さを挙げて彼女をからかったうえ、「立場を笠にきて自分の好きなことやってんのはアンタも同じだろ」と挑発し、慶門市中央区第三病院跡の地下施設の件や民生長官の「研究所」の件を示唆する姿も描かれている[話 34]。
- ^ 出演させられた怜人はこの番組の需要を疑問視していたが、美来の台詞によれば国内視聴率は94%だという[話 7]。
- ^ 単行本第2巻では会議中の台詞が一部変更されており、他の面々の意見を酌む際にUW世界本部よりも先手を打つことを思案している[単 75]。
- ^ そのほか、実行される光景こそ描かれていないもののナンバーズに相当の罰を与える権限も与えられていることが、玲奈の自室にて眠っている彼女を見守るも寧々子に退室を促された際の恭司の台詞から示唆されている[話 59]。
- ^ ただし、美来の個人情報については絵理沙のクローンであることからも、後に立ち聞きで知った花蓮を除いて鬼原たち以外には厳重に秘匿されていたため、怜人を心配した恭司による依頼で寧々子が上層部に掛け合った際にも情報はまったく得られなかったことが、彼女の台詞で明かされている[話 47]。また、麗亜は「養成所」当時から親しく接していたにもかかわらずまったく美来の個人情報を得ていなかった[話 51]が、恭司・寧々子・ゆかりの出奔に協力するまでには得ていたことが、セーフハウスでの台詞から示唆されている[話 43]。
- ^ それゆえ、専属担当官もメイティングに備えてナンバーズやメイティング候補たちと同様に裸身のバストアップ写真を撮影されていることが、怜人の世界宣言を見届けた首脳陣の会議中に映る美来や寧々子の写真で確認できる[話 21]。
- ^ 三賢者と通信する際[話 53][話 33]、全裸のポープを鞭打つ際[話 11]、オリガの吉報に期待する際[話 89]、軍用輸送機内の小隊に準備完了を訪ねる際など、UW世界本部の関係者同士による会話中にはフキダシが横書きになっていることから、英語で喋っていることが示唆されている。
- ^ 会話の際には、自分のチャイナドレス姿を見て笑う呂に悠然と
「我超愛中國文化」 ()と告げるなど、日本語と違って中国語には堪能であることも明かされている[話 57]。 - ^ 単行本第12巻では軍用輸送機に機銃掃射を命じる直前の台詞が一部変更されており、怜人への名残惜しさを覗かせている[単 76]。
- ^ 作中では言及されていないが、小林永濯の『天之瓊矛を以て滄海を探るの図』(詳細は小林の記事を参照)であることが、絵柄から確認できる[話 23]。
- ^ この方針は首脳陣だけでなくクロエも取っており、ポープを鞭打ってから数か月後に国務長官室へ炬燵を持ち込んだ際にも、全裸で入ってハンバーガーを飲み物と共に食べながら全裸の彼女による報告を受けている[話 89]。
- ^ 小隊が準備完了を答える際には「YES MOM!」と英字で表記されており[話 44]、単行本第12巻への収録時にも修正されていない[単 77]が、「MOM」は「母」を意味する口語に用いる表記であることから、この場合はマダムの縮約形に準じた「MA'AM」の表記を用いる方が適切である。
- ^ ジェット機での移動時には往路も復路も客席にいないことから、ヘリコプターだけでなく旅客機の操縦すら行なえることが示唆されている[話 41]。また、九州某県の洞窟へ向かう車中や到着後に姿が確認できないことから、帰国後には再び別行動をとっていることが示唆されている[話 42]。
- ^ 単行本第7巻ではメイティングを強行する際の過程が加筆されており、抵抗できない善への言葉責めや彼の乳首への甘噛みを経て腰を使い、仰け反りながら絶頂を迎える姿が描かれている[単 78]。
- ^ 単行本第9巻では再び加わった後の過程が加筆されており、右側に立つ女性の乳首を吸いながら左側から別の女性に抱きつかれるイザナギに後背位で突かれる姿、ショートヘアの女性とオールバックの女性を重ねて後背位で突くイザナギの彼方にて座り込みながら余韻に浸る姿、ころんに膝枕された仰向けのイザナギのもとへ他の面々と共に群がる姿が描かれている[単 79]。
- ^ 単行本第8巻ではメイティングに励む過程が加筆されており、善に紐付きの首輪を装着して彼の首を締め上げた美鈴が、騎乗位に耽りながら膣内射精を命じる姿が描かれている[単 80]。
- ^ 単行本第9巻では円陣に加わった後の過程が加筆されており、ショートヘアの女性とオールバックの女性を重ねて後背位で突くイザナギの姿に興奮して結合の順番を待つ他の面々と共にその光景を見つめながら立ったままオナニーに耽る姿や、ころんに膝枕された仰向けのイザナギのもとへ他の面々と共に群がる姿が描かれている[単 81]。
- ^ 医療班を率いていることについては、連載時は囲炉裏を囲んだ際の台詞から示唆されるだけだったが、単行本第8巻では夫のもとから戻ってきた際の姓名紹介に「医療班」が追加されたことにより、明示されている[単 82]。
- ^ 単行本第9巻では貪られる過程が加筆されており、ショートヘアの女性とオールバックの女性を重ねて後背位で突くイザナギの姿に興奮して結合の順番を待つ他の面々と共にその光景を見つめながら座り込んでオナニーに耽る姿や、参加者たちに群がられた仰向けのイザナギを膝枕しながら自分の乳房越しに見つめる姿が描かれている[単 81]。
- ^ 単行本第9巻では貪られる過程が加筆されており、正常位で突いてくるイザナギを歓喜の表情で「教祖様」と呼びながら崇める姿、ショートヘアの女性とオールバックの女性を重ねて後背位で突くイザナギの彼方にて座り込みながら余韻に浸る姿、ころんに膝枕された仰向けのイザナギのもとへ他の面々と共に群がる姿が描かれている[単 79]。
- ^ 単行本第9巻では激しく突かれた後の過程が加筆されており、イザナギに正常位で突かれる亜咲美の左側でさらに喘ぐ姿や、ころんに膝枕された仰向けのイザナギのもとへ他の面々と共に群がる姿が描かれている[単 83]。
- ^ ロスアニアに滞在中の怜人が恭司との通信中に説明する際や第72話のサブタイトルでは、漢字こそまだ不明であるものの苗字込みで「ルー・ビンビン」と称されている[話 89]。
- ^ 絵理沙に全裸となることを命じた際には、室外へ立ち去ろうとする怜人を引き止めたうえで彼の苗字を「スウェン」と発音している[話 18]が、香港の公用語のうち中国語では「シェイウェン」、英語では「スウォン」の方がカナ書きの面からも近い。なお、単行本第9巻ではそれに先駆け、隠れ家にて怜人に迫った際の台詞に彼の名を「リンレン」と発音するルビが追加されている[単 84]が、これはカナ書きの面では合っている。
- ^ それに際して短髪の女子生徒が絵理沙の看病に残っているうえ、彼女の回復後には共に怜人のもとへ駆けつけていることから、冰冰が絵理沙たちのヘリコプターとは別のヘリコプターを操縦していたことが示唆されている[話 47]。
- ^ 「女老板」は日本でいうところの女主に相当する。zh:老板も参照。
- ^ 怜人たちとの初対面の際には
「呂大人」 ()と冰冰に紹介されている[話 57]が、「大人」は日本でいうところの敬称に相当し、名ではない。zh:大人 (消歧義)も参照。 - ^ ただし、言い当てたことには占いゆえにまだ不明確な要素も含まれているため、怜人は技術長官が射殺された理由について驚愕したマリアのことを、「真実はまだわからない」と気遣っている[話 57]。
- ^ その旨が描かれた連載時の第64話後編最終ページの柱コメントでも、
「入国早々王位戴冠!?」 ()と称されている。 - ^ 第66話でナンを怜人に振る舞う際に串やタンドゥールを始終左手で扱っている[話 91]ほか、第67話でも怜人と共にカレーを食べる際にナンを左手で扱っている[話 38]。
- ^ それゆえ、後にアナスタシアが初めてのワクチンの被験者としてロスアニア大公を挙げた際には、申しわけなさそうに異議を唱えようとする絵理沙がラギーニを見やり、「私に気を遣う必要はないよ」と労われる姿が描かれている[話 60]。
- ^ 連載時の台詞は怜人がMKウイルスに打ち勝ったと分析する内容だったが、単行本第12巻では彼の生への想いがMKウイルスに打ち勝ったと分析する内容に修正されている[単 85]。
- ^ 幼少期に大公から叱られたアナスタシアがキャリッジに隠れた際には、まだ若く口髭を蓄えていなかった当時の大公が彼女を探しに訪れては見つけて抱き締める姿が、アナスタシアの回想で描かれている[話 25]。
- ^ 連載時には「5日後」と表記されていたが、第1話での美来による怜人への説明と合致しないため、単行本第11巻への収録時に修正されている[単 86]。
- ^ 殺人を犯した罪悪感に震えながら涙するエリカに、花蓮は高松が自分の死にすら気づかないまますぐに死亡する旨を説明しているが、その後のカプセル内では高松が愕然とした表情で鼻や口から出血しながら惨死に至る姿が描かれている[話 18]。
- ^ 自動車の運転については2045年現在でも完全に不要というわけではなく、寧々子が恭司とゆかりを引率してメイティング施設から出奔した際には、彼らを旧式のトラックの荷台に隠して自分で運転している[話 60]。また、花蓮が翔太を難民向けの病院へ案内する際には、その出奔に激怒したクロエに部下を取り上げられたこともあり、乗用車を自分で運転している[話 41]。そのほか、ロスアニアから帰国した怜人たちが九州某県へ向かう際には、彼らを乗せた乗用車を絵理沙が自分で運転している[話 42]。
- ^ 美来が絵理沙のクローンであることを、怜人が彼女から説明されるまでまったく気づいていなかったことを述べるモノローグからも、クローニングが実用化されていないことが示唆されている[話 42]。
- ^ 連載時は科学力の衰退について、男性のほとんどが死滅したことがロストテクノロジー化につながったことや、それゆえに女性たちは原理がわからずとも利用可能な技術しか使えないことが美来の台詞で説明されていたが、単行本第1巻ではこの旨に修正されている[単 87]。
- ^ ただし、すべてが同じ形状というわけではなく、ロスアニアでは大公が別形状のカプセルに入っているうえ、配線も2本だけであることが確認できる[話 60]。
- ^ 怜人が入った新都心第三病院のカプセルの場合、外装の表面には「CS-000」から始まる通し番号も確認できる[話 1]。なお、連載時は「CS-0002」まで確認できていたが、ページ端ギリギリに描かれていたことから単行本第1巻では「2」が裁ち落としに遭い、電子書籍版でも書籍版でも見えなくなっている[単 88]。
- ^ 絵理沙が慶門市中央区第三病院の地下施設へ案内された時点でナンバーズの身体にMKウイルスへの免疫が確認されているうえ、細胞硬化症を完治できるようになったことについての情報を絵理沙がまったく得られていなかった[話 31]ことから、細胞硬化症の特効薬は2042年までに開発されていたにもかかわらず、その情報は鬼原たちによって隠蔽されていたことが示唆されている。
- ^ 第73話で絵理沙の回想当初の時点が怜人がコールドスリープに入ってから半年後であるうえ、前田がMKウイルスによる吐血を経て昏倒した時点でも2040年終盤である[話 85]ことから、まだ1年未満であることが示唆されている。
- ^ 連載時は残骸全体から検出された旨が書かれていたが、単行本第7巻ではこの旨に修正されている[単 89]。
- ^ その後、クロエは恭司とゆかりの間に誕生する男児が免疫を持っていた場合、「悲しいことが起こるでしょうね」と予想している[話 60]。
- ^ ただし、現実世界では発症済みの癌を治療する目的でもがんワクチンが用いられていることから、混同しているとは言い切れない面もある。
- ^ そのため、ナンバーズのセックスの回数はメイティング済みの女性たちの人数をはるかに上回るうえ、後から選ばれた女性の受胎が先に選ばれた女性の受胎よりも早く確認されていることがうかがえる例もある。詳細は#恭司のメイティング候補たちや#翔太のメイティング候補たちを参照。
- ^ 実例としては、スペイン系ハプスブルク家などが挙げられる。詳細はスペイン・ハプスブルク朝やマルガリータ・テレサ・デ・エスパーニャを参照。
- ^ 第42話で汐音が慶門市立西高等学校からの脱出に失敗して花蓮のもとへ連れ戻された際には、翔太にとっての酒池肉林を構成する「肉」の1つとすら見なされている[話 76]。
- ^ 連載時の第46話最終ページの柱コメントでも、「女たちの家畜」と称されている。
- ^ 連載時、クロエがミサイル攻撃やナンバーズ全員抹殺を決意した際の台詞では「男性消滅計画」と称されていた[話 43]が、単行本第12巻では航空母艦へ撤退した後の台詞[話 23]と同じ「男性絶滅計画」に修正されている[単 90]。
- ^ ミサイル攻撃の準備についてはヨーロッパ某国の諜報機関にいち早く察知されており、アナスタシアを通じて怜人たちも知るところとなっている[話 41]。
- ^ その直前、写真立てには麗亜とマリアによる検査が行なわれたが、病原菌を対象としたものだったことから「鍵」であることには気づかれず、怜人は送迎車の車内にて返却されたバッグ内のスマートリングが反応して振動したことにより、気づいている[話 52]。
- ^ ただし、カプセルの形状やそれらが配置されている室内の内装[話 47]から、後年に翔太が入ったものとは別物[話 30]であることが確認できる。また、美来の回想によれば、カプセル内でも彼女の意識は維持されており、失踪前の絵理沙とカプセル越しの初対面を果たしていたことが描かれている[話 48]。
- ^ 第75話でのクロエの台詞ではこう称されている[話 47]が、第76話での技術長官の台詞では「高速学習機」と称されている[話 48]。
- ^ 第50話でポープが美来を人質に取った際に明言している[話 45]。
- ^ 現実世界の日本では、不特定多数との子作りや短躯者の警護業務への起用はもとより、小学校・中学校・高等学校での飛び級は認められていない。詳細は飛び級#日本を参照。
- ^ そのほか、第68話でもヘッドボードの有無は不明ながらベッドにて同様の通信を行なっている[話 39]。
- ^ その後、第51話では別の自動車で難民ホームへ到着している[話 19]ことから、この送迎車はポープたちによる追跡を振り切るためにも途中で乗り捨てたことが示唆されている。
- ^ 作中での人体との対比から、寝具業界での基準におけるクイーンかキングに相当する[113][114]ことがうかがえるが、本記事では恭司が用いているもののように他との明確な差異が確認できるもの以外、大型の一般的な総称としてダブルを用いている。
- ^ 恭司やメイティング候補たちとの対比(特に第34話では、並んで横たわっている玲奈たち3人の足先から離れた位置に、恭司がベッド外へはみ出さず座り込んでいる)から、ダブルベッドを縦横共に上回るサイズのキングロングベッド[115]であることが確認できる[話 16][話 9]。
- ^ この混浴シーンは、後に呂が占いで怜人たちに恭司のことを説明する際にも掲載されている[話 57]。
- ^ 先述の判明時には、小隊の1人が眠っているクマに薬物を注射する姿も描かれている[話 36]ことから、クマは目覚めさせられて脱走したことが示唆されている。
- ^ 前述の描写から神奈川県であることが示唆されているが、本記事では第59話での表記[話 37]のまま記述している。
- ^ 花蓮が自分の個室から「種馬生活」の監視や民生長官との通信に勤しむ姿が描かれている[話 21][話 65][話 70][話 72][話 74]ほか、女子生徒たちが翔太の目の前で制服を脱いでいく姿はUW日本支部内の鬼原たちにも監視されている[話 66]。
- ^ なお、リンク先の解説にもあるように、本来の「酒池肉林」には肉欲の意味が含まれていないため、作中やキャッチコピーでの使い方は誤用である。
- ^ この時、朱音の希望通りに彼女の背中を手洗いで流した怜人は、泡まみれの朱音からその場でのメイティングへの誘惑に遭った[話 46]こともあり、後日のクルーザーにて彼女からの求愛前にオイルマッサージを懇願された際には、手洗いの上手さを理由として挙げられている[話 24]。
- ^ 誘惑中、視力検査を担当する女医は白衣の下がパンティーとガーターストッキングだけの姿となっており、途中から白衣を脱ぎ捨てて露出させた乳首や乳輪をランドルト環に見立てているほか、各検査を担当するナースたちはそれまで制服の下に着ていたスクラブを着ておらず胸の谷間や臍を露出させているうえ、心電図検査の直前にジェルを塗る2人に至ってはその露出具合から、ノーブラかつ胸ポチすら確認できる[話 55]。
- ^ 第82話で美来に尋ねる絵理沙の台詞や第84話で美来を気遣う怜人の台詞では、「調整機」と称されている[話 42][話 36]。
- ^ 第47話での怜人の携帯電話における表示[話 53]。
- ^ 第59話冒頭の場所紹介に加え、マリアがUWに見つからないルートを通っていることを明かしている[話 37]ため、現実世界での航空機にも用いられている台北から中国大陸沿いにほぼ直進していく最短ルート[117]ではなく、台湾島の南側から回り込んで南シナ海を経由する迂回ルートを通っていることが示唆されている。
- ^ 現実世界の2019年現在における日本の各社と同様の1階建車両が描かれているが、現実世界における香港の九龍バス・新世界第一バス・シティバス・港鉄バスなどの各社では、運行に至る経緯からも2階建車両が主流である[118][119]。
- ^ その結果、相手が敵だった場合には翠が倒すという手筈だったことも、彼女の台詞で明かされている[話 59]。
- ^ 怜人たちへの披露を経て冰冰にしか開封できないよう施錠されたことが、ヨーロッパへ向かうジェット機内でのマリアと朱音の会話で明かされている[話 18]。
- ^ ハクチョウは宮殿の敷地にも住み着いており、第79話ではロスアニア大公の復帰直後に池から飛び立つ姿が描かれている[話 60]。
- ^ この時点での他の面々は、怜人の「大勢で行っても迷惑」という理由で宮殿には向かえず、待機させられている[話 18]。
- ^ 連載時は公表する際の首藤の台詞で情報元が「UWの捜査員」とされていたが、単行本第12巻ではスパイの潜入を強調した「UW諜報員」に修正されている[単 94]。
- ^ それを聞いたまひるは傍のビールピッチャーに手を伸ばそうとしたが、怜人に「お前は日本人だからダメ」という理由で阻止されている[話 25]。
- ^ 開発実験最終日には、放射光施設によるX線構造解析も可能であることが、実験中の怜人を見つめるマリアの台詞で明かされている[話 51]。
- ^ 着替える際には寝室の隣室へ一旦入っているため、大浴場での件からも初めてのメイティングへの準備かと動揺した怜人は、着替えた後のマリアのさまざまな姿(性欲に正直すぎるものも含む)を想像して赤面したうえ、メイド服姿で出てきた彼女を見て先述の想像を恥じることとなった[話 49]。
- ^ 怜人は当事者として立ち会うことを提案したが、アナスタシアから即座に断られている[話 39]。
- ^ 後にマリアが怜人と共にブティックから戻ってきた際の回想によれば、朱音・冰冰・アナスタシアは怜人と2人きりの時間に何があったのかはお互いに他言無用として取り決めを交わし、対抗心の火花を散らしたという[話 49]。
- ^ 冰冰やアナスタシアによる提案からも順番はじゃんけんで決められており、マリア曰く「最後」となった絵理沙は用事で1週間ほどロスアニアを離れているという[話 49]。
- ^ 怜人の台詞では「運転」と称されている[話 24]が、一般的に船舶については「操船」[121]、軍艦については「操艦」[122]をそれぞれ用いるので、本記事では読み換えている。
- ^ それら以外にも来訪者用のアラートが設置されており、クロエたちによる襲撃をいち早く察知した麗亜の後輩が先に訪れた際には、ソファーにて仮眠していた朱音が鳴り響く音で目覚めている[話 36]。
- ^ 第53話でメイティング施設の大浴場に入浴中の玲奈を説明する花蓮の台詞では、翔太がコールドスリープに入った時期に玲奈が「デビューした」と説明されていたが、彼女に見覚えがある旨を口にした翔太の台詞と矛盾することから、単行本第8巻では「活躍していた」と変更されている[単 96]。
- ^ ロドルフ・ブーランジェとの不倫中のエマが吐露するものであり、翔太とのメイティングに励む汐音の心理状態に沿う部分が引用されている。なお、1967年に出版された旺文社文庫版の小説(白井浩司訳。本書でのエマはエンマと表記されている。)はこの部分も含めた一部がGoogle ブックスにて無料公開されており、不倫中のロドルフに反応するエマの描写についても、本作ではメイティング中の翔太に反応する汐音の描写に一部反映されていることが確認できる[126][127]。
- ^ その後は『地獄楽』が台頭し、2018年10月にはそちらが『J+』人気No.1作品と称されるようになる[152][153]。
- ^ その後、第10位までの結果は単行本第9巻にも収録されている[単 99]。
- ^ これに合わせ、『J+』の方でも同期間中に第1話 - 第21話が無料公開されているが、「朝ジャン!」での第1話が単行本版の内容であるのに対し、『J+』は同話以降も連載版の内容にマイルド版準拠の修正が加えられている。
- ^ 235人とも報道されている[362][447]。
- ^ 発表当初、パッケージ版の発売は2019年3月29日を予定していたが、同年3月6日には諸般の事情から延期となったことが発表された[494]。
- ^ 実際には書籍版と同じくモノクロのまま収録されているページ(第7話での恭司と美女たち3人の4P[単 101]など)のほか、書籍版とは明らかに異なる塗り忘れや塗りミスが生じているページ(第8話では恭司とチューブトップ姿の玲奈・マイクロビキニ姿の侍女・スリングショット姿の侍女のボディ洗いから4Pにかけての際における彼の入浴用椅子、恭司の4Pの提案に玲奈たち3人が驚いて赤面する際におけるスリングショット姿の侍女の水着、彼のディープキスで玲奈が蕩けさせられて4Pの提案を了承する際における彼女の口内[単 102]、第20話では怜人の淫夢で美来と朱音が彼にメイティングを迫る際における美来の睫毛[単 103]、第25話では恭司が玲奈・リカ・ツインテールの少女に奉仕される際におけるツインテールの少女の頭髪や玲奈の目元[単 104]、第34話ではまひるに振られて呆然とする恭司を見ながらため息をつく寧々子の頭髪[単 105]、第51話の単行本第8巻で加筆された部分では春歌・奈都・晶を正常位で突いている翔太の身体[単 106]など)も存在する。
- ^ Amazon Kindleの場合、当初は第7巻までと同じく一般向けとして発売が開始されるもまもなく取り扱いが中止され、間を置いてから改めてアダルトカテゴリに分類したうえで発売が再開されている。
- ^ この別バージョンは、電子書籍版にもカバー背表紙などと共に巻末部分に収録されている。
- ^ 中国語圏では単行本を「巻」ではなく「集」で数えるため、この場合は日本でいうところの第1巻に相当する。
- ^ 「限」は「限制級」の略であり、日本でいうところの18禁に相当する。また、マークの外周に記された「未満18歳者不得観覧」も、「18歳未満閲覧禁止」を意味する。
- ^ 「19歳未満購読不可」を意味するが、これは韓国の刊行物倫理委員会による審議で警告を受けた作品に、必ず表示しなければならないものである[559]。
- ^ 「TONKAM」は、2014年1月にデルクール社に吸収合併された同名会社が前身である。同社のフランス語版記事のfr:Tonkamも参照。
- ^ 両者を合わせ、「警告! 露骨な内容につき、保護者の指導が必要です」を意味する。ペアレンタル・アドバイザリーも参照。
- ^ 第1話冒頭のカラーページは連載時と違って中表紙を兼ねる形で目次の前へ移動され、黒ページを経て同話本編が始まる順番で収録されている[単 107]。
- ^ 当初は2020年5月1日に発売される予定だったが、新型コロナウイルス感染症の拡大抑止の観点から、変更された[718]。
出典
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参考文献
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外部リンク
- 終末のハーレム - 公式サイト
- 終末のハーレム - 少年ジャンプ+
- 終末のハーレム 公式 (@harem_official_) - X(旧Twitter)