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「1996年の読売ジャイアンツ」の版間の差分

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*49 [[マリオ・ブリトー|マリオ]](4月入団)
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*57 [[浅野智治]]
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*59 [[バルビーノ・ガルベス|ガルベス]]

2020年8月14日 (金) 21:57時点における版

1996年の読売ジャイアンツ
成績
日本シリーズ敗退
1勝4敗(対オリックス
セントラル・リーグ優勝
77勝53敗 勝率.592
本拠地
都市 東京都文京区
東京ドーム
球団組織
オーナー 正力亨渡邉恒雄
経営母体 読売新聞社
監督 長嶋茂雄
« 1995
1997 »

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1996年の読売ジャイアンツ(1996ねんのよみうりジャイアンツ)では、1996年における読売ジャイアンツの動向についてまとめる。

この年の読売ジャイアンツは、2回目の長嶋茂雄監督体制の4年目のシーズンである。

概要

前年オフには韓国人の趙成珉と8年契約で合意。また、年が明けてからは春季キャンプ中にバルビーノ・ガルベス、シーズン開幕後の4月にはマリオ・ブリトー(登録名:マリオ)と外国人投手の補強を積極的に行なった。前年3位からの巻き返しを図るべく長嶋監督はドラフトで仁志敏久清水隆行を獲得するなど戦力補強を行い、開幕戦では衰え始めた落合博満に代わって松井秀喜を4番に据え、ルーキー仁志を1番で起用。これが功を奏したのか開幕戦でエースの斎藤雅樹が前年相性の悪かった阪神打線を完封。前回優勝の1994年同様、開幕ダッシュが期待されたがリリーフ陣が不調で4月は7勝12敗で終了。5月に大きく勝ち越して首位独走の広島をとらえかけるが、6月に負け越して一時は広島に11.5ゲーム差をつけられ優勝は絶望と思われた。しかし、7月9日の広島戦で打線が広島の先発・紀藤真琴から9連続安打を放つと一気に猛反撃を開始。7月からの2か月間で借金を返済すると、8月末に一気に首位に浮上。終盤負けが込んだ広島や中日との三つ巴から抜け出し、10月6日の中日戦に勝って2年ぶりにリーグ優勝を達成しナゴヤ球場で長嶋監督が胴上げされた。メークドラマを完結させたチームはオリックスとの日本シリーズに臨むが、メークドラマで燃え尽きたのかオリックス相手に1勝4敗で敗退した。投手陣はベテラン斎藤雅樹、ガルベスが16勝で最多勝を分け合って桑田の穴を埋め、マリオも守護神として活躍するなどチーム防御率はリーグ唯一の3点台を記録し、打撃陣も松井があわや本塁打王の活躍を見せ、チーム本塁打147本とリーグ3位を記録した。

チーム成績

レギュラーシーズン

開幕オーダー
選手名 年数 年齡
1 仁志敏久 1年目 24歳
2 川相昌弘 14年目 31歳
3 マック 2年目 32歳
4 松井秀喜 4年目 21歳
5 落合博満 18年目 42歳
6 吉村禎章 15年目 32歳
7 マント 1年目 31歳
8 村田真一 15年目 32歳
9 斎藤雅樹 14年目 31歳

※年数はNPB所属通算年数、年齡は開幕時

1996年セントラル・リーグ順位変動
順位 4月終了時 5月終了時 6月終了時 7月終了時 8月終了時 9月終了時 最終成績
1位 横浜 -- 中日 -- 広島 -- 広島 -- 巨人 -- 巨人 -- 巨人 --
2位 中日 2.0 広島 0.0 中日 5.5 中日 4.0 広島 1.0 広島 2.5 中日 5.0
3位 広島 5.0 巨人 3.0 ヤクルト 7.5 巨人 5.0 中日 4.5 中日 3.5 広島 6.0
4位 ヤクルト ヤクルト 4.5 巨人 11.0 ヤクルト 5.5 ヤクルト 9.5 ヤクルト 12.5 ヤクルト 16.0
5位 巨人 7.0 横浜 5.0 横浜 12.0 横浜 12.0 横浜 15.5 阪神 20.5 横浜 22.0
6位 阪神 8.0 阪神 11.5 阪神 18.0 阪神 15.5 阪神 17.5 横浜 21.0 阪神 23.0


1996年セントラル・リーグ最終成績
順位 球団 勝率
1位 読売ジャイアンツ 77 53 0 .592 優勝
2位 中日ドラゴンズ 72 58 0 .554 5.0
3位 広島東洋カープ 71 59 0 .546 6.0
4位 ヤクルトスワローズ 61 69 0 .469 16.0
5位 横浜ベイスターズ 55 75 0 .423 22.0
6位 阪神タイガース 54 76 0 .415 23.0

日本シリーズ

1996年 日本シリーズ
日付 試合 ビジター球団(先攻) スコア ホーム球団(後攻) 開催球場
10月19日(土) 第1戦 オリックス・ブルーウェーブ 4 - 3 読売ジャイアンツ 東京ドーム
10月20日(日) 第2戦 オリックス・ブルーウェーブ 2 - 0 読売ジャイアンツ
10月21日(月) 移動日
10月22日(火) 第3戦 読売ジャイアンツ 2 - 5 オリックス・ブルーウェーブ グリーンスタジアム神戸
10月23日(水) 第4戦 読売ジャイアンツ 5 - 1 オリックス・ブルーウェーブ
10月24日(木) 第5戦 読売ジャイアンツ 2 - 5 オリックス・ブルーウェーブ
優勝:オリックス・ブルーウェーブ(19年ぶり4回目)

オールスターゲーム1996

  • 選出選手及びスタッフ
ポジション 名前 選出回数
コーチ 長嶋茂雄
投手 斎藤雅樹 6
ガルベス
一塁手 落合博満 15
外野手 松井秀喜 3
  • 太字はファン投票による選出。

個人成績

投手成績

  • 色付き規定投球回(131イニング)以上の選手
  • 太字はリーグ最高
選手








































W
H
I
P
 
/ガルベス 28 27 12 3 0 16 6 0 838 203.2 186 18 59 9 112 5 0 74 69 3.05 1.20
/斎藤雅樹 25 25 8 4 1 16 4 0 768 187.0 172 13 44 5 158 0 0 52 49 2.36 1.16
/木田優夫 33 16 3 2 1 7 9 2 517 123.2 121 15 34 5 99 4 0 53 52 3.78 1.25
/槙原寛己 18 18 4 1 0 6 6 0 519 122.1 113 18 53 1 92 7 0 57 56 4.12 1.36
/宮本和知 23 18 2 2 0 5 3 0 432 100.1 97 11 38 2 52 2 1 35 34 3.05 1.35
/川口和久 29 11 0 0 0 1 4 3 331 76.1 68 8 33 6 62 4 0 28 25 2.95 1.32
/西山一宇 34 5 0 0 0 6 5 1 276 61.1 62 3 35 4 37 1 0 32 30 4.40 1.58
/河野博文 39 0 0 0 0 6 1 3 203 52.0 33 3 22 0 39 1 0 19 19 3.29 1.06
/河原純一 9 8 1 0 0 0 4 0 216 50.0 53 6 19 2 45 1 0 25 25 4.50 1.44
/マリオ 39 0 0 0 0 3 2 19 207 48.2 50 5 18 1 43 0 0 18 18 3.33 1.40
/石毛博史 23 0 0 0 0 4 1 3 154 33.1 32 4 24 0 28 4 0 15 13 3.51 1.68
/岡田展和 27 0 0 0 0 2 1 1 130 30.0 23 4 19 1 26 1 0 19 19 5.70 1.40
/小原沢重頼 22 0 0 0 0 2 4 0 127 28.0 22 6 21 2 25 3 1 21 20 6.43 1.54
/水野雄仁 10 0 0 0 0 2 0 0 57 14.1 9 1 7 0 7 0 0 5 5 3.14 1.12
/岡島秀樹 5 1 0 0 0 1 0 0 60 12.2 13 0 9 1 8 1 0 2 1 0.71 1.74
/柏田貴史 8 0 0 0 0 0 1 0 47 11.0 10 1 6 0 1 1 0 4 4 3.27 1.46
/阿波野秀幸 4 0 0 0 0 0 0 0 35 9.0 5 0 2 0 13 0 0 3 3 3.00 0.78
/木村龍治 7 0 0 0 0 0 1 0 33 8.0 7 0 3 0 9 0 0 3 2 2.25 1.25
/門奈哲寛 5 1 0 0 0 0 0 0 34 7.1 9 1 5 0 7 2 0 5 5 6.14 1.91
/橋本清 8 0 0 0 0 0 1 0 33 6.0 13 4 2 0 3 3 0 8 8 12.00 2.50

主な打撃成績

  • 色付き規定打席(403打席)以上の選手
  • 太字はリーグ最高
選手











































O
P
S
 
/松井秀喜 130 569 487 97 153 34 1 38 303 99 7 2 0 7 71 1 4 98 5 .314 .401 .622 1.023
/川相昌弘 126 549 440 50 102 14 0 2 122 22 5 1 56 2 48 0 3 49 7 .232 .310 .277 .588
/マック 127 534 484 71 142 28 0 22 236 75 12 1 0 3 41 1 6 83 17 .293 .354 .488 .842
/仁志敏久 114 453 403 70 109 15 2 7 149 24 17 5 9 2 37 0 2 58 2 .270 .333 .370 .703
/落合博満 106 448 376 60 113 18 0 21 194 86 3 0 0 2 67 3 3 53 11 .301 .408 .516 .924
/元木大介 91 326 288 34 66 14 1 9 109 35 3 2 6 4 25 0 3 51 5 .229 .294 .378 .672
/清水隆行 107 307 287 37 84 14 4 11 139 38 9 5 1 0 13 1 6 41 2 .293 .337 .484 .821
/村田真一 99 305 265 15 55 14 2 5 88 26 0 0 9 2 26 5 3 62 8 .208 .284 .332 .616
/杉山直輝 66 157 147 15 37 5 0 3 51 12 0 0 1 1 4 0 4 41 3 .252 .288 .347 .635
/後藤孝志 59 138 123 18 35 9 0 2 50 16 1 2 0 2 11 1 2 14 3 .285 .348 .407 .754
/高村良嘉 66 137 119 20 32 4 1 0 38 5 4 7 5 0 9 1 4 21 0 .269 .341 .319 .660
/広沢克 38 103 91 9 18 3 0 4 33 13 0 0 0 1 11 0 0 29 4 .198 .282 .363 .644
/岸川勝也 55 94 79 7 18 1 0 5 34 14 0 0 0 0 14 3 1 28 1 .228 .351 .430 .781
/福王昭仁 56 92 75 11 25 4 0 3 38 13 0 0 2 1 12 2 2 13 0 .333 .433 .507 .940
/出口雄大 73 84 72 6 16 5 1 1 26 9 5 3 6 0 6 0 0 23 1 .222 .282 .361 .643
/吉村禎章 53 65 61 2 15 0 0 2 21 11 0 1 0 1 3 0 0 9 1 .246 .277 .344 .621
/長嶋一茂 23 60 56 4 8 2 0 3 19 8 0 1 0 0 3 0 1 19 2 .143 .200 .339 .539
/井上真二 28 45 40 1 7 2 0 0 9 4 1 0 1 0 4 0 0 12 0 .175 .250 .225 .475
/大森剛 14 45 37 5 7 2 0 2 15 2 0 0 0 0 8 0 0 10 0 .189 .333 .405 .739
/吉岡佑弐 29 41 38 3 5 0 0 1 8 4 1 0 0 1 2 0 0 16 1 .132 .171 .211 .381
/マント 10 35 27 1 3 1 0 0 4 1 0 1 0 1 6 1 1 7 1 .111 .286 .148 .434
/吉原孝介 25 24 21 4 7 1 0 1 11 3 1 0 1 0 1 0 1 5 0 .333 .391 .524 .915
/岡崎郁 12 13 11 2 1 0 0 1 4 1 0 0 0 0 2 1 0 1 1 .091 .231 .364 .594
/佐々木明義 8 3 3 1 1 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 .333 .333 .333 .667
/高見昌宏 2 2 2 0 1 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 .500 .500 .500 1.000

できごと

選手・スタッフ

[1]

表彰選手

斎藤雅樹(16勝、2年連続5度目)
バルビーノ・ガルベス(16勝、初受賞)
斎藤雅樹(投手、2年連続5度目)
松井秀喜(外野手、2年連続2度目)
斎藤雅樹(投手、2年連続4度目)
川相昌弘(遊撃手、2年ぶり6度目)

ドラフト

順位 選手名 ポジション 所属 結果
1位 入来祐作 投手 本田技研 入団
2位 小野仁 投手 日本石油 入団
3位 三澤興一 投手 早稲田大学 入団
4位 鈴木尚広 内野手 相馬高 入団
5位 宇野正美 投手 京都・花園高 入団
6位 堀田一郎 外野手 中央大学 入団

出典