コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

「正義の味方」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
m typo、重複リンク除去
出典情報や引用範囲を微修正、+lk goo, 宣弘社, ニフティ#ココログ, 岩波書店, 文芸春秋社, 青空文庫, 三一書房
1行目: 1行目:
'''正義の味方'''(せいぎのみかた)は、創作物の[[勧善懲悪]]型の[[ヒーロー]]を指す語<ref name="デジタル大辞林">{{Cite web|title=正義の味方(せいぎのみかた)の意味 |url=https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E6%AD%A3%E7%BE%A9%E3%81%AE%E5%91%B3%E6%96%B9/ |archiveurl=http://archive.is/EwblF |archivedate=2020-5-9 |accessdate=2020-5-9 |website=goo国語辞典([[大辞林|デジタル大辞林]])|publisher=goo}}</ref>。[[川内康範]]が[[月光仮面]]の主題歌(1958年)で用いてから広まったとされる<ref name="デジタル大辞林" /><ref>{{Cite web|title=月光仮面 |url=http://www.senkosha.net/sakuhinlist/gekkokamen |publisher=宣弘社 |accessdate=2020-5-9}}</ref>。「正義の味方」自体を川内の造語とする説もあるが<ref name="竹熊健太郎">{{Cite web|author=[[竹熊健太郎]] |url=http://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/2007/03/post_b18d.html |title=川内康範先生の想い出(2) |date=2007-3-23 |archiveurl=http://archive.is/j4yq |archivedate=2012-7-14 |accessdate=2020-5-8}}</ref><ref name="杉村">{{Cite tweet|author=[[杉村喜光]]|user=tisensugimura|number=1245664484099686402|title=正義の味方という言葉は川内康範先生が『月光仮面』のために作った言葉。/その後、やなせたかし先生が『あんぱんまん』の中で「世界には悪は存在しない」という理由からバイキンマンに対して「正義の敵」という言葉を作った。/「悪の敵」という言葉は指摘の通りトンチンカンな言葉。|date=2020-4-2 |archiveurl=http://archive.is/Hm5Pc |archivedate=2020-5-8 |accessdate=2020-5-8}}</ref>、実際には[[内村鑑三]]が[[明治時代]]から「正義の味方」という表現をたびたび用いており<ref name="内村鑑三1">{{Cite book|和書|author=[[内村鑑三]] |title=後世への最大遺物 |date=1899年(初出1894年) |publisher=[[東京独立雑誌|東京独立雑誌社]] |page=132 }}('''[https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/824443/70 オンライン版]'''、[[国立国会図書館]]デジタルアーカイブ)「''……今日我々が正義の味方に立つ時に、……''」</ref><ref name="内村鑑三2">{{Cite book|和書 |author=内村鑑三 |title=宗教座談 |chapter=奇蹟の事 |page=83 |publisher=東京独立雑誌社 |year=1900}}('''[https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/824524/44 オンライン版]'''、国立国会図書館デジタルアーカイブ)「''……正義が何時でも其維持者の最少數なるにも關はらず、最大多數の罪悪に打勝ちつゝあるのは人間以上の勢力が常に正義の味方を爲しつゝあるからでは御座いません{{ruby|乎|か}}、……''」</ref><ref name="内村鑑三3">{{Cite book|和書 |author=内村鑑三 |chapter=無抵抗主義の教訓 |title=内村鑑三全集 12巻 1904年 |publisher=岩波書店 |date=1981年(初出1904年) |page=173}}「''……弱者を扶くるための勇気、貧者を救ふための勇気、殊に独り立つて正義の味方に立つの勇気、……''」</ref><ref name="内村鑑三4">{{Cite book|和書|author=内村鑑三 |title=宗教と現世 |year=1914 |publisher=[[警醒社|警醒社書店]] |page=8}}('''[https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/980686/11 オンライン版]'''、国立国会図書館デジタルアーカイブ)「''……正義が我等の天然性となりますまでは、我等は安全なる正義の味方と稱する事は出來ません、……''」</ref>、[[芥川龍之介]]や[[夢野久作]]などの作家も{{Refnest|group="注"|「正義の味方」の用例は、内村鑑三以外には[[芥川龍之介]]<ref name="芥川龍之介">{{Cite book|和書|chapter=武器 |title=[[侏儒の言葉]] |author=[[芥川龍之介]] |year=1927 |publisher=文芸春秋社 |page=17}}('''[https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1180947/17 オンライン版]'''、国立国会図書館デジタルアーカイブ)「''……日本は二千年來、常に『正義の味方』である。……''」</ref>、[[直木三十五]]<ref name="直木三十五">{{Cite book|和書 |author=[[直木三十五]] |chapter=呪殺変 |title=[[南国太平記]] |publisher=誠文堂 |year=1931}}('''[https://www.aozora.gr.jp/cards/000216/files/45567_26392.html オンライン版]'''、青空文庫)「''……仮えば、一人の敵将を呪い殺すということは、正義の味方を勝たしめることで……''」</ref>、[[夢野久作]]<ref name="夢野久作">{{Cite book|和書 |author=[[夢野久作]] |title=[[ドグラ・マグラ]] |chapter=キチガイ地獄外道祭文 七 |publisher=松柏館書店 |year=1935}}('''[https://www.aozora.gr.jp/cards/000096/files/2093_28841.html オンライン版]'''、青空文庫)「''……正義の味方の学者や牧師が。言論自由の権利の下に。富豪いじめの演説はじめる。……正義の味方の学者や牧師を。まさか追立て喰わせもならず。……''」</ref>、[[大佛次郎]]<ref name="大佛次郎">{{Cite book|和書 |author=[[大佛次郎]] |chapter=江戸日記 |title=大佛次郎時代小説全集第3巻 [[鞍馬天狗 (小説)|鞍馬天狗]]III |publisher=[[朝日新聞社]] |page=267 |date=1976年(初出1935年)}}「''……正義の味方が公儀には求められず、かえってお尋ね者の鞍馬天狗にあるというのは、なんと言ってよい世の中だろう。……''」</ref>、[[海野十三]]<ref name="海野十三">{{Cite book|和書 |author=[[海野十三]] |title=深夜の市長 |publisher=三一書房 |date=1988年(初出1936年)}}('''[https://www.aozora.gr.jp/cards/000160/files/1219_41193.html オンライン版]'''、青空文庫)「''……君、誤解しちゃいけないよ。僕はいつも正義の味方なんだからネ……''」</ref>など。}}、月光仮面以前にこの語を用いている<ref name="芥川龍之介" /><ref name="直木三十五" /><ref name="夢野久作" /><ref name="大佛次郎" /><ref name="海野十三" />。また創作物のヒーローを指す用例としても、月光仮面以前に[[永松健夫]]の[[黄金バット]]が「正義の味方」という語をたびたび用いている<ref name="永松健夫1">{{Cite book|和書|author=[[永松健夫]] |title=[[黄金バット]] なぞの巻 |publisher=[[少年画報社|明々社]] |year=1947 |page=88頁、106頁}}('''[https://www.mangaz.com/book/detail/127005 オンライン版]'''、[[Jコミ|マンガ図書館Z]]、[https://vw.mangaz.com/virgo/view/127005/i:89# 88頁目]、[https://vw.mangaz.com/virgo/view/127005/i:107# 106頁目])「''……世界に 暗黒が きたとき 叩けよ さらば 正義の味方 黄金バットは あらわれん……''」(88頁)、「''……正義の味方 自由の使徒 黄金バットの いかりの もとに……''」(106頁)</ref><ref name="永松健夫2">{{Cite book|和書|author=永松健夫 |title=黄金バット 地底の国 |publisher=明々社 |year=1948 |page=1頁、17頁、97頁}}('''[https://www.mangaz.com/book/detail/127006 オンライン版]'''、マンガ図書館Z、[https://vw.mangaz.com/virgo/view/127006/i:1# 1頁目]、[https://vw.mangaz.com/virgo/view/127006/i:17# 17頁目]、[https://vw.mangaz.com/virgo/view/127006/i:97# 97頁目])「''……正義の 味方 黄金バットは 決然起って ナゾーと 闘うことになった。……''」(1頁)、「''……正義の 味方 黄金バットにも ほどこす すべは なかったのだろうか''」(17頁)、「''……たからかな さけび、それは 永遠に 正義の味方 黄金バットの げきれいの 聲であった。……''」(97頁)</ref><ref name="永松健夫3">{{Cite book|和書|author=永松健夫 |title=黄金バット 彗星ロケット |publisher=明々社 |year=1949 |page=67頁}}('''[https://www.mangaz.com/book/detail/127008 オンライン版]'''、マンガ図書館Z、[https://vw.mangaz.com/virgo/view/127008/i:67# 67頁目])「''……刮然と天空にこだまして高笑する正義の味方黄金バットの声。……''」</ref>。
'''正義の味方'''(せいぎのみかた)は、創作物の[[勧善懲悪]]型の[[ヒーロー]]を指す語<ref name="デジタル大辞林">{{Cite web|title=正義の味方(せいぎのみかた)の意味 |url=https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E6%AD%A3%E7%BE%A9%E3%81%AE%E5%91%B3%E6%96%B9/ |archiveurl=http://archive.is/EwblF |archivedate=2020-5-9 |accessdate=2020-5-9 |website=goo国語辞典([[大辞林|デジタル大辞林]])|publisher=[[goo]]}}</ref>。[[川内康範]]が[[月光仮面]]の主題歌(1958年)で用いてから広まったとされる<ref name="デジタル大辞林" /><ref>{{Cite web|title=月光仮面 |url=http://www.senkosha.net/sakuhinlist/gekkokamen |publisher=[[宣弘社]] |accessdate=2020-5-9}}</ref>。「正義の味方」自体を川内の造語とする説もあるが<ref name="竹熊健太郎">{{Cite web|author=[[竹熊健太郎]] |url=http://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/2007/03/post_b18d.html |title=川内康範先生の想い出(2) |date=2007-3-23 |website=たけくまメモ |publisher=[[ニフティ#ココログ|ココログ]] |archiveurl=http://archive.is/j4yq |archivedate=2012-7-14 |accessdate=2020-6-18}}</ref><ref name="杉村">{{Cite tweet|author=[[杉村喜光]]|user=tisensugimura|number=1245664484099686402|title=正義の味方という言葉は川内康範先生が『月光仮面』のために作った言葉。/その後、やなせたかし先生が『あんぱんまん』の中で「世界には悪は存在しない」という理由からバイキンマンに対して「正義の敵」という言葉を作った。/「悪の敵」という言葉は指摘の通りトンチンカンな言葉。|date=2020-4-2 |archiveurl=http://archive.is/Hm5Pc |archivedate=2020-5-8 |accessdate=2020-5-8}}</ref>、実際には[[内村鑑三]]が[[明治時代]]から「正義の味方」という表現をたびたび用いており<ref name="内村鑑三1">{{Cite book|和書|author=[[内村鑑三]] |title=後世への最大遺物 |date=1899年(初出1894年) |publisher=[[東京独立雑誌|東京独立雑誌社]] |page=132 }}('''[https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/824443/70 オンライン版]'''、[[国立国会図書館]]デジタルアーカイブ)「''……今日我々が正義の味方に立つ時に、……''」</ref><ref name="内村鑑三2">{{Cite book|和書 |author=内村鑑三 |title=宗教座談 |chapter=奇蹟の事 |page=83 |publisher=東京独立雑誌社 |year=1900}}('''[https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/824524/44 オンライン版]'''、国立国会図書館デジタルアーカイブ)「''……正義が何時でも其維持者の最少數なるにも關はらず、最大多數の罪悪に打勝ちつゝあるのは人間以上の勢力が常に正義の味方を爲しつゝあるからでは御座いません{{ruby|乎|か}}、……''」</ref><ref name="内村鑑三3">{{Cite book|和書 |author=内村鑑三 |chapter=無抵抗主義の教訓 |title=内村鑑三全集 12巻 1904年 |publisher=[[岩波書店]] |date=1981年(初出1904年) |page=173}}「''……弱者を扶くるための勇気、貧者を救ふための勇気、殊に独り立つて正義の味方に立つの勇気、……''」</ref><ref name="内村鑑三4">{{Cite book|和書|author=内村鑑三 |title=宗教と現世 |year=1914 |publisher=[[警醒社|警醒社書店]] |page=8}}('''[https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/980686/11 オンライン版]'''、国立国会図書館デジタルアーカイブ)「''……正義が我等の天然性となりますまでは、我等は安全なる正義の味方と稱する事は出來ません、……''」</ref>、[[芥川龍之介]]や[[夢野久作]]などの作家も{{Refnest|group="注"|「正義の味方」の用例は、内村鑑三以外には[[芥川龍之介]]<ref name="芥川龍之介">{{Cite book|和書|chapter=武器 |title=[[侏儒の言葉]] |author=[[芥川龍之介]] |year=1927 |publisher=[[文芸春秋社]] |page=17}}('''[https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1180947/17 オンライン版]'''、国立国会図書館デジタルアーカイブ)「''……日本は新聞紙の𫝊へる通り、――いや、日本は二千年來、常に『正義の味方』である。……''」</ref>、[[直木三十五]]<ref name="直木三十五">{{Cite book|和書 |author=[[直木三十五]] |chapter=呪殺変 |title=[[南国太平記]] |publisher=誠文堂 |year=1931}}('''[https://www.aozora.gr.jp/cards/000216/files/45567_26392.html オンライン版]'''、[[青空文庫]])「''……仮えば、一人の敵将を呪い殺すということは、正義の味方を勝たしめることで……''」</ref>、[[夢野久作]]<ref name="夢野久作">{{Cite book|和書 |author=[[夢野久作]] |title=[[ドグラ・マグラ]] |chapter=キチガイ地獄外道祭文 七 |publisher=松柏館書店 |year=1935}}('''[https://www.aozora.gr.jp/cards/000096/files/2093_28841.html オンライン版]'''、青空文庫)「''……正義の味方の学者や牧師が。言論自由の権利の下に。富豪いじめの演説はじめる。……正義の味方の学者や牧師を。まさか追立て喰わせもならず。……''」</ref>、[[大佛次郎]]<ref name="大佛次郎">{{Cite book|和書 |author=[[大佛次郎]] |chapter=江戸日記 |title=大佛次郎時代小説全集第3巻 [[鞍馬天狗 (小説)|鞍馬天狗]]III |publisher=[[朝日新聞社]] |page=267 |date=1976年(初出1935年)}}「''……正義の味方が公儀には求められず、かえってお尋ね者の鞍馬天狗にあるというのは、なんと言ってよい世の中だろう。……''」</ref>、[[海野十三]]<ref name="海野十三">{{Cite book|和書 |author=[[海野十三]] |title=深夜の市長 |publisher=[[三一書房]] |date=1988年(初出1936年)}}('''[https://www.aozora.gr.jp/cards/000160/files/1219_41193.html オンライン版]'''、青空文庫)「''……君、誤解しちゃいけないよ。僕はいつも正義の味方なんだからネ……''」</ref>など。}}、月光仮面以前にこの語を用いている<ref name="芥川龍之介" /><ref name="直木三十五" /><ref name="夢野久作" /><ref name="大佛次郎" /><ref name="海野十三" />。また創作物のヒーローを指す用例としても、月光仮面以前に[[永松健夫]]の[[黄金バット]]が「正義の味方」という語をたびたび用いている<ref name="永松健夫1">{{Cite book|和書|author=[[永松健夫]] |title=[[黄金バット]] なぞの巻 |publisher=[[少年画報社|明々社]] |year=1947 |page=88頁、106頁}}('''[https://www.mangaz.com/book/detail/127005 オンライン版]'''、[[Jコミ|マンガ図書館Z]]、[https://vw.mangaz.com/virgo/view/127005/i:89# 88頁目]、[https://vw.mangaz.com/virgo/view/127005/i:107# 106頁目])「''……世界に 暗黒が きたとき 叩けよ さらば 正義の味方 黄金バットは あらわれん……''」(88頁)、「''……正義の味方 自由の使徒 黄金バットの いかりの もとに……''」(106頁)</ref><ref name="永松健夫2">{{Cite book|和書|author=永松健夫 |title=黄金バット 地底の国 |publisher=明々社 |year=1948 |page=1頁、17頁、97頁}}('''[https://www.mangaz.com/book/detail/127006 オンライン版]'''、マンガ図書館Z、[https://vw.mangaz.com/virgo/view/127006/i:1# 1頁目]、[https://vw.mangaz.com/virgo/view/127006/i:17# 17頁目]、[https://vw.mangaz.com/virgo/view/127006/i:97# 97頁目])「''……正義の 味方 黄金バットは 決然起って ナゾーと 闘うことになった。……''」(1頁)、「''……正義の 味方 黄金バットにも ほどこす すべは なかったのだろうか''」(17頁)、「''……たからかな さけび、それは 永遠に 正義の味方 黄金バットの げきれいの 聲であった。……''」(97頁)</ref><ref name="永松健夫3">{{Cite book|和書|author=永松健夫 |title=黄金バット 彗星ロケット |publisher=明々社 |year=1949 |page=67頁}}('''[https://www.mangaz.com/book/detail/127008 オンライン版]'''、マンガ図書館Z、[https://vw.mangaz.com/virgo/view/127008/i:67# 67頁目])「''……刮然と天空にこだまして高笑する正義の味方黄金バットの声。……''」</ref>。


* [[正義の味方 (ゲームソフト)]] - 2001年に発売された[[PlayStation 2|プレイステーション2]]用ゲームソフト。
* [[正義の味方 (ゲームソフト)]] - 2001年に発売された[[PlayStation 2|プレイステーション2]]用ゲームソフト。

2020年6月18日 (木) 12:43時点における版

正義の味方(せいぎのみかた)は、創作物の勧善懲悪型のヒーローを指す語[1]川内康範月光仮面の主題歌(1958年)で用いてから広まったとされる[1][2]。「正義の味方」自体を川内の造語とする説もあるが[3][4]、実際には内村鑑三明治時代から「正義の味方」という表現をたびたび用いており[5][6][7][8]芥川龍之介夢野久作などの作家も[注 1]、月光仮面以前にこの語を用いている[9][10][11][12][13]。また創作物のヒーローを指す用例としても、月光仮面以前に永松健夫黄金バットが「正義の味方」という語をたびたび用いている[14][15][16]

脚注

注釈

  1. ^ 「正義の味方」の用例は、内村鑑三以外には芥川龍之介[9]直木三十五[10]夢野久作[11]大佛次郎[12]海野十三[13]など。

出典

  1. ^ a b 正義の味方(せいぎのみかた)の意味”. goo国語辞典(デジタル大辞林. goo. 2020年5月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年5月9日閲覧。
  2. ^ 月光仮面”. 宣弘社. 2020年5月9日閲覧。
  3. ^ 竹熊健太郎 (2007年3月23日). “川内康範先生の想い出(2)”. たけくまメモ. ココログ. 2012年7月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年6月18日閲覧。
  4. ^ 杉村喜光 [@tisensugimura] (2020-4-2). "正義の味方という言葉は川内康範先生が『月光仮面』のために作った言葉。/その後、やなせたかし先生が『あんぱんまん』の中で「世界には悪は存在しない」という理由からバイキンマンに対して「正義の敵」という言葉を作った。/「悪の敵」という言葉は指摘の通りトンチンカンな言葉。". 2020年5月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。X(旧Twitter)より2020年5月8日閲覧 {{cite web}}: |date=の日付が不正です。 (説明)
  5. ^ 内村鑑三『後世への最大遺物』東京独立雑誌社、1899年(初出1894年)、132頁。 オンライン版国立国会図書館デジタルアーカイブ)「……今日我々が正義の味方に立つ時に、……
  6. ^ 内村鑑三「奇蹟の事」『宗教座談』東京独立雑誌社、1900年、83頁。 オンライン版、国立国会図書館デジタルアーカイブ)「……正義が何時でも其維持者の最少數なるにも關はらず、最大多數の罪悪に打勝ちつゝあるのは人間以上の勢力が常に正義の味方を爲しつゝあるからでは御座いません、……
  7. ^ 内村鑑三「無抵抗主義の教訓」『内村鑑三全集 12巻 1904年』岩波書店、1981年(初出1904年)、173頁。 ……弱者を扶くるための勇気、貧者を救ふための勇気、殊に独り立つて正義の味方に立つの勇気、……
  8. ^ 内村鑑三『宗教と現世』警醒社書店、1914年、8頁。 オンライン版、国立国会図書館デジタルアーカイブ)「……正義が我等の天然性となりますまでは、我等は安全なる正義の味方と稱する事は出來ません、……
  9. ^ a b 芥川龍之介「武器」『侏儒の言葉文芸春秋社、1927年、17頁。 オンライン版、国立国会図書館デジタルアーカイブ)「……日本は新聞紙の𫝊へる通り、――いや、日本は二千年來、常に『正義の味方』である。……
  10. ^ a b 直木三十五「呪殺変」『南国太平記』誠文堂、1931年。 オンライン版青空文庫)「……仮えば、一人の敵将を呪い殺すということは、正義の味方を勝たしめることで……
  11. ^ a b 夢野久作「キチガイ地獄外道祭文 七」『ドグラ・マグラ』松柏館書店、1935年。 オンライン版、青空文庫)「……正義の味方の学者や牧師が。言論自由の権利の下に。富豪いじめの演説はじめる。……正義の味方の学者や牧師を。まさか追立て喰わせもならず。……
  12. ^ a b 大佛次郎「江戸日記」『大佛次郎時代小説全集第3巻 鞍馬天狗III』朝日新聞社、1976年(初出1935年)、267頁。 ……正義の味方が公儀には求められず、かえってお尋ね者の鞍馬天狗にあるというのは、なんと言ってよい世の中だろう。……
  13. ^ a b 海野十三『深夜の市長』三一書房、1988年(初出1936年)。 オンライン版、青空文庫)「……君、誤解しちゃいけないよ。僕はいつも正義の味方なんだからネ……
  14. ^ 永松健夫黄金バット なぞの巻』明々社、1947年、88頁、106頁頁。 オンライン版マンガ図書館Z88頁目106頁目)「……世界に 暗黒が きたとき 叩けよ さらば 正義の味方 黄金バットは あらわれん……」(88頁)、「……正義の味方 自由の使徒 黄金バットの いかりの もとに……」(106頁)
  15. ^ 永松健夫『黄金バット 地底の国』明々社、1948年、1頁、17頁、97頁頁。 オンライン版、マンガ図書館Z、1頁目17頁目97頁目)「……正義の 味方 黄金バットは 決然起って ナゾーと 闘うことになった。……」(1頁)、「……正義の 味方 黄金バットにも ほどこす すべは なかったのだろうか」(17頁)、「……たからかな さけび、それは 永遠に 正義の味方 黄金バットの げきれいの 聲であった。……」(97頁)
  16. ^ 永松健夫『黄金バット 彗星ロケット』明々社、1949年、67頁頁。 オンライン版、マンガ図書館Z、67頁目)「……刮然と天空にこだまして高笑する正義の味方黄金バットの声。……