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2020年6月18日 (木) 10:34時点における版
文学忌(ぶんがくき)とは、作家の命日(例外あり)をその雅号やペンネーム、代表作などにちなんで、その文学的な業績を偲ぶ日としたものである。また、俳句においては、著名な俳人やその他の有名人の忌日を季語として用いる[1]。
主な文学忌の一覧
1月
2月
- 2月1日:碧梧桐忌 / 寒明忌:河東碧梧桐
- 2月3日:雪池忌:福澤諭吉
- 2月6日:句仏忌:大谷句仏
- 2月8日:節忌:長塚節
- 2月8日:友二忌:石塚友二
- 2月9日:治虫忌:手塚治虫
- 2月12日:菜の花忌:司馬遼太郎
- 2月14日:周五郎忌:山本周五郎
- 2月15日:利玄忌:木下利玄
- 2月15日:孟宗忌:徳永直
- 2月15日:霽月忌:村上霽月
- 2月17日:安吾忌:坂口安吾
- 2月18日:かの子忌:岡本かの子
- 2月19日:瓢々忌 / 飄々忌:尾﨑士郎
- 2月19日:アンドロメダ忌:埴谷雄高
- 2月20日:鳴雪忌 / 老梅忌:内藤鳴雪
- 2月20日:多喜二忌:小林多喜二
- 2月22日:風生忌:富安風生
- 2月24日:不器男忌:芝不器男
- 2月24日:南国忌:直木三十五
- 2月24日:黄犬忌:ドナルド・キーン[3]
- 2月25日:茂吉忌:斎藤茂吉
- 2月26日:周遊忌:宮脇俊三
- 2月26日:朱鳥忌:野見山朱鳥
- 2月28日:逍遙忌:坪内逍遙
- 2月29日:三汀忌 / 海棠忌 / 微苦笑忌:久米正雄
3月
- 3月1日:幻花忌:今官一
- 3月2日:亡羊忌:村野四郎
- 3月3日:立子忌:星野立子
- 3月3日:草堂忌:山口草堂
- 3月6日:寛忌:菊池寛
- 3月11日:宋淵忌:中川宋淵
- 3月12日:菜の花忌:伊東静雄
- 3月13日:花幻忌:原民喜
- 3月13日:野想忌:内田康夫
- 3月14日:元麿忌:千家元麿
- 3月15日:邪神忌:ハワード・フィリップス・ラヴクラフト
- 3月16日:横超忌:吉本隆明
- 3月17日:薔薇忌:塩月赳
- 3月17日:月斗忌:青木月斗
- 3月20日:竹冷忌 / 聴雨窓忌:角田竹冷
- 3月21日:九山忌:深田久弥
- 3月22日:貝殻忌:新美南吉
- 3月24日:檸檬忌:梶井基次郎
- 3月24日:マキノ忌:牧野信一
- 3月26日:犀星忌:室生犀星
- 3月26日:誓子忌:山口誓子
- 3月26日:鉄幹忌 / 冬柏忌:与謝野鉄幹
- 3月27日:赤彦忌:島木赤彦
- 3月28日:邂逅忌:椎名麟三
- 3月28日:鑑三忌:内村鑑三
- 3月29日:風信子忌:立原道造
4月
- 4月1日:三鬼忌 / 三鬼の忌 / 西東忌:西東三鬼
- 4月1日:愛子忌:森田愛子[4]
- 4月2日:光太郎忌 / 連翹忌:高村光太郎
- 4月5日:達治忌 / 三好忌 / 鴎忌:三好達治[4]
- 4月7日:放哉忌:尾崎放哉
- 4月7日:鷹女忌:三橋鷹女
- 4月8日:虚子忌 / 椿寿忌:高浜虚子
- 4月9日:吉里吉里忌:井上ひさし
- 4月13日:啄木忌:石川啄木
- 4月15日:登美子忌:山川登美子[4]
- 4月16日:康成忌:川端康成
- 4月16日:雄老忌:藤枝静男
- 4月16日:桜風忌:河島英五
- 4月20日:百閒忌 / 百鬼園忌 / 木蓮忌:內田百閒
- 4月20日:菜の花忌:前田夕暮
- 4月24日:夜想忌:森田童子
- 4月30日:荷風忌:永井荷風
- 4月30日:ひとひら忌:渡辺淳一
5月
- 5月4日:修司忌:寺山修司
- 5月4日:苜蓿忌:広部英一[4]
- 5月6日:万太郎忌 / 傘雨忌:久保田万太郎
- 5月6日:春夫忌 / 春日忌:佐藤春夫
- 5月7日:健吉忌:山本健吉
- 5月9日:泡鳴忌:岩野泡鳴
- 5月10日:四迷忌:二葉亭四迷
- 5月11日:朔太郎忌:萩原朔太郎
- 5月11日:梶葉忌:梶山季之
- 5月11日:たかし忌 / 牡丹忌:松本たかし
- 5月13日:花袋忌:田山花袋
- 5月15日:木堂忌 / 犬養忌:犬養毅
- 5月16日:透谷忌:北村透谷
- 5月16日:四明忌 / 四明の忌:中川四明
- 5月16日:四方太忌:坂本四方太
- 5月20日:井泉水忌:荻原井泉水
- 5月24日:らいてう忌:平塚雷鳥
- 5月28日:辰雄忌:堀辰雄
- 5月29日:晶子忌 / 白桜忌:与謝野晶子
- 5月29日:多佳子忌:橋本多佳子
- 5月30日:彗星忌:井上大輔
- 5月31日:青峰忌:島田青峰
6月
7月
- 7月1日:橄欖忌:瀧口修造
- 7月2日:零余子忌:長谷川零余子
- 7月2日:風三楼忌:岸風三楼
- 7月3日:楸邨忌:加藤楸邨
- 7月3日:紅玉忌:後藤竜二
- 7月8日:重信忌:高柳重信
- 7月8日:敦忌:安住敦
- 7月8日:裕計忌:多田裕計[4]
- 7月9日:鴎外忌:森鷗外
- 7月10日:鱒二忌:井伏鱒二
- 7月13日:吉野秀雄忌 / 艸心忌:吉野秀雄
- 7月15日:チェーホフ忌:アントン・チェーホフ
- 7月17日:茅舎忌:川端茅舎
- 7月18日:秋桜子忌:水原秋桜子
- 7月19日:幻化忌:梅崎春生
- 7月24日:龍之介忌 / 河童忌 / 我鬼忌 / 澄江堂忌:芥川龍之介
- 7月25日:不死男忌 / 甘露忌 / 万座忌:秋元不死男
- 7月26日:せんべろ忌:中島らも
- 7月28日:石榴忌:江戸川乱歩
- 7月29日:園生忌:辻邦生
- 7月30日:露伴忌 / 蝸牛忌:幸田露伴
- 7月30日:左千夫忌:伊藤左千夫
- 7月30日:谷崎忌 / 潤一郎忌:谷崎潤一郎
- 7月30日:弦斎忌:村井弦斎
8月
9月
- 9月1日:木歩忌:富田木歩
- 9月1日:夢二忌:竹久夢二
- 9月1日:柏翠忌:伊藤柏翠[4]
- 9月3日:迢空忌:折口信夫
- 9月7日:鏡花忌:泉鏡花
- 9月7日:英治忌:吉川英治
- 9月8日:帰雁忌:水上勉[4]
- 9月10日:みどり女忌:阿部みどり女
- 9月13日:乃木忌 / 希典忌:乃木希典
- 9月17日:牧水忌:若山牧水
- 9月17日:鳳作忌:篠原鳳作
- 9月17日:鬼城忌:村上鬼城
- 9月18日:露月忌 / 南瓜忌 / 山人忌:石井露月
- 9月18日:蘆花忌:徳冨蘆花
- 9月19日:子規忌 / 糸瓜忌 / 獺祭忌:正岡子規
- 9月20日:汀女忌:中村汀女
- 9月21日:賢治忌:宮澤賢治
- 9月21日:広津和郎忌:広津和郎
- 9月22日:かな女忌:長谷川かな女
- 9月24日:西郷忌 / 隆盛忌 / 南洲忌:西郷隆盛
- 9月26日:八雲忌:小泉八雲
- 9月26日:秀野忌:石橋秀野
- 9月29日:周作忌:遠藤周作
- 9月29日:豊子忌:山崎豊子
10月
11月
- 11月2日:白秋忌:北原白秋
- 11月6日:桂郎忌 / 含羞忌:石川桂郎
- 11月6日:花蓑忌:鈴木花蓑
- 11月9日:風祭忌:八木義徳
- 11月11日:亜浪忌:臼田亜浪
- 11月12日:島尾忌:島尾敏雄
- 11月15日:紙舟忌:星野哲郎
- 11月18日:秋声忌:徳田秋声
- 11月19日:勇忌 / かにかく忌 / 紅燈忌:吉井勇
- 11月20日:長長忌:小熊秀雄
- 11月20日:夢喰忌:松永延造
- 11月20日:恆存忌:福田恆存
- 11月21日:八一忌 / 秋艸忌 / 渾斎忌:會津八一
- 11月21日:葱忌:則武三雄[4]
- 11月21日:波郷忌 / 忍冬忌 / 風鶴忌 / 惜命忌:石田波郷
- 11月23日:一葉忌:樋口一葉
- 11月24日:斜陽忌:太田静子
- 11月25日:三島忌 / 由紀夫忌 / 憂国忌:三島由紀夫
- 11月30日:ゲゲゲ忌:水木しげる[6]
12月
文学忌を由来とする行事など(具体例)
主に作家にゆかりのある土地や記念館、団体などで、偲ぶ会を始めとした行事が行われている。
- 尾崎士郎の生誕地である馬込文士村では、NPO法人馬込文士村継承会により「飄々祭」が行われている[7][注釈 2]。
- 太宰治の没した翌年から「桜桃忌」と名付けた太宰治を偲ぶ会が行われており[5]、太宰の墓がある東京都三鷹市の禅林寺では、6月19日に太宰ファンが参拝に訪れている[10][注釈 3]。
- 北原白秋生家や北原白秋記念館がある福岡県柳川市では、白秋の命日である11月2日とその前後の日に「白秋祭水上パレード」などが行われる[12]。
- 三島由紀夫の命日の11月25日には、三島由紀夫研究会によって三島由紀夫氏追悼会「憂国忌」が開かれている[13]。
その他の利用
- 8月6日及び8月9日の原子爆弾が投下された日を表す季語として「原爆忌」「広島忌」「長崎忌」が[14][15]、8月15日の終戦記念日を表す季語として「終戦忌」「敗戦忌」が用いられる[16][17]。
- インターネット上の電子図書館である青空文庫では、一部の作品をその作家の誕生日や命日に合わせて公開している[18][19]。
脚注
注釈
- ^ 6月19日は太宰治の遺体が発見された日であり、戸籍による死亡推定月日は6月14日となっている[5]。
- ^ ただし、尾崎士郎の命日である2月9日に行われない場合もある[8][9]。
- ^ ただし、太宰治の生誕地である青森県五所川原市では、太宰治の誕生日と桜桃忌が同じ6月19日であることと、遺族からの要望があったことにより、「太宰治生誕祭」に名称を改めて毎年6月19日に式典を開いている[11]
出典
- ^ 山崎ひさを「忌日 きじつ」『俳文学大辞典』加藤楸邨・大谷篤蔵・井本農一監修、尾形仂・草間時彦・島津忠夫・大岡信・森川昭編者、角川書店、1995年10月27日、202頁。
- ^ 作家・高橋揆一郎(昭和3年~平成19年)1 | 北海道歌志内市
- ^ ドナルド・キーンさんの命日は「黄犬忌」 資料も公開へ:朝日新聞デジタル
- ^ a b c d e f g h i j k ふるさとゆかりの作家の文学忌|図書館 - 福井県立図書館・文書館・文学館 - ウェイバックマシン(2016年8月19日アーカイブ分)
- ^ a b 太宰治の生涯 略年譜 - 太宰ミュージアム
- ^ 水木しげるさんの命日を「ゲゲゲ忌」と命名、追悼イベント開催…東京都調布市 : スポーツ報知 - ウェイバックマシン(2017年1月8日アーカイブ分)
- ^ 飄々祭について | 資料館 | NPO法人馬込文士村継承会
- ^ 第9回 瓢々祭(ひょうひょうさい) 講演(尾崎士郎と宇野千代の馬込村時代)と箏の調べ | 活動報告 | NPO法人馬込文士村継承
- ^ 第10回 瓢々祭(ひょうひょうさい) 馬込文士村はJAZZミュージシャンが愛した町 | 活動報告 | NPO法人馬込文士村継承会
- ^ 三鷹市|桜桃忌 - 太宰が生きたまち・三鷹
- ^ 太宰治生誕祭 - 五所川原市
- ^ 柳川市公式ウェブサイト / 第67回白秋祭水上パレード
- ^ 憂国忌
- ^ 大野 2007, p. 152.
- ^ 原爆忌と原発忌 俳句一口講座 広島忌:日本経済新聞
- ^ 大野 2007, p. 157.
- ^ 「8.15」という語句が、俳句の季語として用いられているか知りたい。また、季語であるならば、どう読むか知りたい。 | レファレンス協同データベース
- ^ aozorablog » 『文豪ストレイドッグス』×青空文庫 勝手に応援#9
- ^ そらもよう:2020年01月01日 届かないところ、埋もれたもののために - 青空文庫
関連項目
関連書籍
- 佐川章『文学忌歳時記』創林社、1982年10月30日。
- 佐川章『大往生事典 作家の死んだ日と死生観』講談社〈講談社+α文庫〉、1996年8月20日。ISBN 978-4062561587。
- 大野雑草子編 編『文学忌俳句歳時記』博友社、2007年9月10日。ISBN 978-4826802062。