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2020年2月15日 (土) 06:40時点における版

盛駅
三陸鉄道(左)とJR(右)の駅舎(2013年5月)
さかり
Sakari

地図

盛駅の位置(岩手県内)
盛駅
盛駅
盛駅位置図(岩手県)
所在地 岩手県大船渡市盛町字東町裏16
北緯39度5分9秒 東経141度42分39秒 / 北緯39.08583度 東経141.71083度 / 39.08583; 141.71083座標: 北緯39度5分9秒 東経141度42分39秒 / 北緯39.08583度 東経141.71083度 / 39.08583; 141.71083
所属事業者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
三陸鉄道
岩手開発鉄道
電報略号 カリ
駅構造 地上駅
ホーム 2面3線
乗車人員
-統計年度-
(JR東日本)-2018年-
220人/日(降車客含まず)
(三陸鉄道)-2017年-
158人/日(降車客含まず)
開業年月日 1935年昭和10年)9月29日
乗入路線 4 路線
所属路線 大船渡線(JR東日本)
キロ程 105.7 km(一ノ関起点)
大船渡 (2.6 km)
所属路線 三陸鉄道リアス線
キロ程 0.0 km(盛起点)
(3.7 km) 陸前赤崎
所属路線 岩手開発鉄道日頃市線(貨物線)
キロ程 0.0 km(盛起点)
(3.3 km) 長安寺
所属路線 岩手開発鉄道赤崎線(貨物線)
キロ程 0.0 km(盛起点)
(2.0 km) 赤崎
備考 共同使用駅
JR東日本:業務委託駅
JR東日本:みどりの窓口
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盛駅(さかりえき)は、岩手県大船渡市盛町字東町裏にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)・三陸鉄道岩手開発鉄道である。

乗り入れ路線

旅客路線としては、JR東日本の大船渡線と、三陸鉄道のリアス線が乗り入れており、接続駅となっている。これに加え、岩手開発鉄道の日頃市線赤崎線が乗り入れているが、この2路線は貨物列車のみの運行である。ただし日頃市線は1992年(平成4年)まで旅客営業を行っていた。

なお、上記の路線がいずれも当駅が起点・終点である。

歴史

駅構造

JR・三陸鉄道

単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、計2面3線のホームを持つ地上駅。リアス線は3番線発着となっている。2013年4月には、1番線と2・3番線の間の線路部分をかさ上げし専用道が整備されBRTが構内に乗り入れるようになった。専用道上に横断通路を設置し、BRTや三陸鉄道の利用の際に跨線橋を使わずに移動できるようになった。

JRの駅は気仙沼駅が管理しJR東日本東北総合サービスが受託する業務委託駅。以前は管理駅として細浦駅 - 大船渡駅間の各駅を管理していた。JR駅舎には自動券売機みどりの窓口がある。

三陸鉄道は社員配置駅(早朝夜間駅員不在)。三鉄駅舎には自動券売機・出札窓口がある。また構内には三陸鉄道運行本部大船渡派出所(旧・大船渡鉄道事務所→南リアス線運行本部)があり、リアス線に使用される車両が配置されている。

2011年10月に三陸鉄道側の駅舎と津波で冠水した車両を活用した「ふれあい待合室」が開設され、グッズの販売やお茶の提供などが行われている。この車両については2012年11月に利用を終了し解体された[8]

2012年に三陸海岸の復興支援の目的で、列車の運行は再開していないもののJR駅舎のリニューアル工事が行われた。駅のテーマは「海岸のまち」で、大船渡市の名所「碁石海岸穴通し磯」をイメージして駅舎入口にルーバー状のひさしを設置している。また待合室の床は碁石海岸を模して丸い石の模様で敷き詰め、境界線が波打ち際を表現するようにカーブを描かせたものとなっている[9]

のりば

番線 路線 行先
1 大船渡線 (降車専用)
2 気仙沼方面[10]
3 リアス線 釜石宮古久慈方面

東日本大震災発生以前は、1・2番線で気仙沼方面への列車の発着があった。夜間滞泊の設定もある。

岩手開発鉄道

岩手開発鉄道の駅は、同線の拠点駅として機能しており、車両基地が置かれている。

JRや三陸鉄道のホームの西側に1面1線のホームがあるが、旅客営業廃止により立ち入り禁止となっている。

利用状況

  • JR東日本
    • 鉄道 - 2010年度(平成22年度)の1日平均乗車人員は328人である[JR-鉄道 1]
    • BRT - 2018年度(平成30年度)の1日平均乗車人員は220人である[JR-BRT 1]
  • 三陸鉄道 - 2017年度(平成29年度)の年間乗車人員は57,762人である[三陸 1]

近年の推移は以下のとおりである(2011年度・2012年度は東日本大震災の影響で運休)。

乗車人員推移
年度 JR東日本
(1日平均)
三陸鉄道
(年間)
鉄道 BRT
2000年(平成12年) 436[JR-鉄道 2]    
2001年(平成13年) 421[JR-鉄道 3]  
2002年(平成14年) 404[JR-鉄道 4] 105,053[三陸 2]
2003年(平成15年) 425[JR-鉄道 5] 101,960[三陸 2]
2004年(平成16年) 400[JR-鉄道 6] 102,593[三陸 2]
2005年(平成17年) 413[JR-鉄道 7] 93,950[三陸 3]
2006年(平成18年) 379[JR-鉄道 8] 92,695[三陸 3]
2007年(平成19年) 365[JR-鉄道 9] 93,052[三陸 3]
2008年(平成20年) 362[JR-鉄道 10] 85,267[三陸 4]
2009年(平成21年) 349[JR-鉄道 11] 83,518[三陸 4]
2010年(平成22年) 328[JR-鉄道 1] 82,652[三陸 4]
2011年(平成23年) 運休 運休
2012年(平成24年)
2013年(平成25年)   173[JR-BRT 2] 37,100[三陸 5]
2014年(平成26年) 226[JR-BRT 3] 75,283[三陸 5]
2015年(平成27年) 272[JR-BRT 4] 67,662[三陸 5]
2016年(平成28年) 248[JR-BRT 5] 57,864[三陸 6]
2017年(平成29年) 222[JR-BRT 6] 57,762[三陸 1]
2018年(平成30年) 220[JR-BRT 1]  

駅周辺

その他

  • 大船渡線を走る列車の行先表示幕ではさかりと平仮名表記されていた。これは国鉄時代の行先標からのことであり、盛岡との混同を避けるためであった。ただし「三鉄祭りさかり号」では、行き先表示に「盛岡 - 盛」と表示されていた。なお、BRTのバスでは「盛(さかり)」と表記されている。
  • 三陸鉄道の駅には「椿の里」という愛称がついている。これは大船渡市の花であるツバキに由来するものである。
  • 大船渡市役所の最寄り駅で、かつ、同市内で最大の乗車人員のある駅でもあるが、JTB時刻表では、同市の代表駅は、大船渡駅となっている。

隣の駅

東日本旅客鉄道(JR東日本)
大船渡線
大船渡駅 - 盛駅
三陸鉄道
リアス線
盛駅 - 陸前赤崎駅
岩手開発鉄道
日頃市線
盛駅 - 長安寺駅
赤崎線
盛駅 - 赤崎駅

脚注

記事本文

  1. ^ 『よみがえれ!みちのくの鉄道 〜東日本大震災からの復興の軌跡〜』東北の鉄道震災復興誌編集委員会、2012年、p.210 (PDF)
  2. ^ 交通新聞(2012年12月13日)
  3. ^ 大船渡線におけるBRTの運行開始について” (PDF). 東日本旅客鉄道盛岡支社 (2013年1月31日). 2013年7月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年3月2日閲覧。
  4. ^ “三陸鉄道南リアス線・盛-吉浜間 4月3日に運行再開”. 河北新報. (2013年2月16日). オリジナルの2013年2月18日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20130218103354/http://www.kahoku.co.jp/news/2013/02/20130216t35011.htm 2013年2月20日閲覧。 
  5. ^ 大船渡線BRTの専用道延伸について” (PDF). 東日本旅客鉄道盛岡支社 (2013年3月29日). 2013年5月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年7月13日閲覧。
  6. ^ "気仙沼線(柳津〜気仙沼間)及び大船渡線(気仙沼〜盛間)における鉄道事業の廃止の日の繰上げの届出について" (PDF) (Press release). 東日本旅客鉄道. 31 January 2020. 2020年2月4日時点のオリジナル (PDF)よりアーカイブ。2020年2月6日閲覧
  7. ^ "鉄道事業の廃止の届出に係る廃止の日の繰上げについて" (PDF) (Press release). 国土交通省東北運輸局. 29 January 2020. 2020年1月30日時点のオリジナル (PDF)よりアーカイブ。2020年2月4日閲覧
  8. ^ 三陸鉄道車両を解体 被災後も憩いの場”. 共同通信 (2012年11月14日). 2013年12月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年12月8日閲覧。
  9. ^ 交通新聞(2013年1月18日)
  10. ^ 時刻表 盛駅”. 東日本旅客鉄道. 2019年8月21日閲覧。

利用状況

JR東日本

鉄道
  1. ^ a b 各駅の乗車人員(2010年度)”. 東日本旅客鉄道. 2018年3月30日閲覧。
  2. ^ 各駅の乗車人員(2000年度)”. 東日本旅客鉄道. 2018年3月30日閲覧。
  3. ^ 各駅の乗車人員(2001年度)”. 東日本旅客鉄道. 2018年3月30日閲覧。
  4. ^ 各駅の乗車人員(2002年度)”. 東日本旅客鉄道. 2018年3月30日閲覧。
  5. ^ 各駅の乗車人員(2003年度)”. 東日本旅客鉄道. 2018年3月30日閲覧。
  6. ^ 各駅の乗車人員(2004年度)”. 東日本旅客鉄道. 2018年3月30日閲覧。
  7. ^ 各駅の乗車人員(2005年度)”. 東日本旅客鉄道. 2018年3月30日閲覧。
  8. ^ 各駅の乗車人員(2006年度)”. 東日本旅客鉄道. 2018年3月30日閲覧。
  9. ^ 各駅の乗車人員(2007年度)”. 東日本旅客鉄道. 2018年3月30日閲覧。
  10. ^ 各駅の乗車人員(2008年度)”. 東日本旅客鉄道. 2018年3月30日閲覧。
  11. ^ 各駅の乗車人員(2009年度)”. 東日本旅客鉄道. 2018年3月30日閲覧。
BRT
  1. ^ a b BRT駅別乗車人員(2018年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年7月15日閲覧。
  2. ^ BRT駅別乗車人員(2013年度)”. 東日本旅客鉄道. 2018年3月30日閲覧。
  3. ^ BRT駅別乗車人員(2014年度)”. 東日本旅客鉄道. 2018年3月30日閲覧。
  4. ^ BRT駅別乗車人員(2015年度)”. 東日本旅客鉄道. 2018年3月30日閲覧。
  5. ^ BRT駅別乗車人員(2016年度)”. 東日本旅客鉄道. 2017年7月11日閲覧。
  6. ^ BRT駅別乗車人員(2017年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月15日閲覧。

三陸鉄道

  1. ^ a b 10.運輸・通信” (PDF). 大船渡市統計書 平成30年版. 大船渡市. p. 43 (2018年). 2019年7月15日閲覧。
  2. ^ a b c 10.運輸・通信” (PDF). 大船渡市統計書 平成17年版. 大船渡市. p. 62 (2005年). 2019年2月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年3月30日閲覧。
  3. ^ a b c 10.運輸・通信” (PDF). 大船渡市統計書 平成20年版. 大船渡市. p. 58 (2008年). 2019年2月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年3月30日閲覧。
  4. ^ a b c 10.運輸・通信” (PDF). 大船渡市統計書 平成23年版. 大船渡市. p. 58 (2011年). 2019年2月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年3月30日閲覧。
  5. ^ a b c 10.運輸・通信” (PDF). 大船渡市統計書 平成28年版. 大船渡市. p. 43 (2016年). 2019年2月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年3月30日閲覧。
  6. ^ 10.運輸・通信” (PDF). 大船渡市統計書 平成29年版. 大船渡市. p. 43 (2017年). 2019年2月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年2月15日閲覧。

関連項目

外部リンク