「愛子駅」の版間の差分
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|画像説明 = 駅舎(2018年1月) |
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|よみがな = あやし |
|よみがな = あやし |
2020年2月15日 (土) 00:44時点における版
愛子駅 | |
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駅舎(2018年1月) | |
あやし Ayashi (秋保温泉口) | |
◄陸前落合 (2.5 km) (5.4 km) 陸前白沢► | |
所在地 | 仙台市青葉区愛子中央一丁目8-1 |
所属事業者 | 東日本旅客鉄道(JR東日本) |
所属路線 | ■仙山線 |
キロ程 | 15.2 km(仙台起点) |
電報略号 | ヤシ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面3線 |
乗車人員 -統計年度- |
4,184人/日(降車客含まず) -2018年- |
開業年月日 | 1929年(昭和4年)9月29日 |
備考 |
直営駅(管理駅) みどりの窓口 有 仙台市内駅 |
愛子駅(あやしえき)は、宮城県仙台市青葉区愛子中央一丁目にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)仙山線の駅である。
仙台方面からの列車は大部分が当駅で折り返しとなり、以西では快速列車・普通列車合わせて毎時1 - 2本が運行されるのみである。「秋保温泉口」の副名を持つ。
歴史
1929年に仙山東線の終点駅として開業した。関山街道の愛子宿の近くにできた駅で、当時の広瀬村の中心駅であり、合併して宮城村(後に宮城町)ができるとその中心駅となった。西に路線が延長されるまでは、機関車の転車台を備えていた[1]。
2001年、皇太子徳仁親王夫妻の長女である敬宮愛子内親王(「愛子」の読みは「あいこ」)の誕生によって全国的に有名な駅になった。入場券は普段1日1枚ほどしか売れないが、名前が発表された12月7日には記念に買い求める行列ができ夕方までに1000枚以上売れた[2]。JR東日本によると、7 - 11日の5日間で約3万3200枚売れたという[3]。
年表
- 1929年(昭和4年)9月29日:宮城郡広瀬村に仙山東線の終点駅として開業。
- 1931年(昭和6年)8月30日:仙山東線が当駅より西側に作並駅まで延伸・開業。
- 1937年(昭和12年)11月10日:仙山線全線開業により、同線の駅となった。
- 1955年(昭和30年)2月1日:昭和の大合併により、宮城郡宮城村内に位置することになった。
- 1963年(昭和38年)11月3日:町制施行により、宮城郡宮城町内に位置することになった。
- 1971年(昭和46年)4月1日:貨物営業を廃止。
- 1978年(昭和53年)10月2日:急行「仙山」が停車する。
- 1983年(昭和58年):自転車置場を設置。
- 1984年(昭和59年)2月1日:3番線の供用を開始し、仙台 - 愛子間の列車を増発。鉄道小荷物の取り扱いを廃止。
- 1985年(昭和60年)3月14日:CTC化により通票閉塞を廃止。これにより駅業務は出改札のみとなる。
- 1987年(昭和62年)
- 1989年(平成元年)4月1日:仙台市の政令指定都市移行に伴い、青葉区内に位置することになった。
- 2002年(平成14年):東北の駅百選に選定される。
- 2003年(平成15年)
- 2010年(平成22年)2月25日:バリアフリー化工事完成。
- 2018年(平成30年)1月20日:新駅舎供用開始[4][5]。
駅構造
単式ホーム1面1線(1番線)と島式ホーム1面2線(2・3番線)、計2面3線のホームを持つ地上駅。駅舎は単式ホームに面しており、互いのホームは仙台方にある構内踏切で連絡している。構内踏切にはスロープがあり、車椅子などが使用可能(ただし、列車とホームの間に段差あり)。駅出入口付近と北側を結ぶ歩道橋(自由通路)が設けられている。開業以来の木造駅舎[6](延床面積84m2[5])は、2018年に鉄骨平屋建ての駅舎(延床面積140m2)に建て替えられた[5]。
直営駅(駅長・管理助役配置)で、みどりの窓口(営業時間は6時40分 - 21時、途中休止時間帯あり)・自動券売機(近距離多機能券売機あり)・自動改札機・LEDの発車案内が設置されている。2014年3月末までは、キオスクも営業していた。管理駅として国見駅 - 奥新川駅間の各駅を管理下に置く。
JRの特定都区市内制度における「仙台市内」の駅である。
のりば
番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | ■仙山線 | 下り | 作並・山形方面[7] |
上り | 仙台方面[7] | ||
2・3 | 上り | 仙台方面[7] |
- 1番線の上り列車は当駅始発のみ
利用状況
乗車人員(人/日)は、1960年度は869人/日であった。1960年代後半から1970年代前半にかけて減少し、1975年度から1981年度までは600人/日前後で推移した。その後は増加傾向となり、1985年度には1,000人/日を突破し、2017年度には4,000人/日を突破した。
乗車人員推移 | ||
---|---|---|
年度 | 1日平均 乗車人員 |
出典 |
1957年(昭和32年) | 784 | |
1958年(昭和33年) | 769 | |
1959年(昭和34年) | 800 | |
1960年(昭和35年) | 869 | |
1961年(昭和36年) | 893 | |
1962年(昭和37年) | 901 | |
1963年(昭和38年) | 959 | |
1964年(昭和39年) | 872 | |
1965年(昭和40年) | 953 | [利用客数 1] |
1970年(昭和45年) | 365 | |
1975年(昭和50年) | 567 | |
1977年(昭和52年) | 557 | |
1978年(昭和53年) | 569 | |
1979年(昭和54年) | 597 | |
1980年(昭和55年) | 612 | |
1981年(昭和56年) | 620 | |
1982年(昭和57年) | 665 | |
1983年(昭和58年) | 790 | |
1984年(昭和59年) | 992 | |
1985年(昭和60年) | 1,111 | |
1986年(昭和61年) | 1,300 | |
1990年(平成 | 2年)1,901 | |
1995年(平成 | 7年)2,273 | |
1999年(平成11年) | 2,782 | |
2000年(平成12年) | 2,939 | [利用客数 2] |
2001年(平成13年) | 3,042 | [利用客数 3] |
2002年(平成14年) | 3,099 | [利用客数 4] |
2003年(平成15年) | 3,233 | [利用客数 5] |
2004年(平成16年) | 3,245 | [利用客数 6] |
2005年(平成17年) | 3,380 | [利用客数 7] |
2006年(平成18年) | 3,358 | [利用客数 8] |
2007年(平成19年) | 3,419 | [利用客数 9] |
2008年(平成20年) | 3,458 | [利用客数 10] |
2009年(平成21年) | 3,441 | [利用客数 11] |
2010年(平成22年) | 3,409 | [利用客数 12] |
2011年(平成23年) | 3,543 | [利用客数 13] |
2012年(平成24年) | 3,657 | [利用客数 14] |
2013年(平成25年) | 3,757 | [利用客数 15] |
2014年(平成26年) | 3,742 | [利用客数 16] |
2015年(平成27年) | 3,857 | [利用客数 17] |
2016年(平成28年) | 3,950 | [利用客数 18] |
2017年(平成29年) | 4,010 | [利用客数 19] |
2018年(平成30年) | 4,184 | [利用客数 20] |
- 一日平均乗車人員(人/日)
- ※ マウスポインタを棒グラフの各要素に合わせると、該当年度の数値がポップアップする。
駅周辺
線路は東西に走り、駅舎の南に駅前広場がある。同広場の中心にある枝垂れ桜は、愛子駅の開業時に近くの子愛観音堂から分けてもらったものである。現位置には2000年(平成12年)頃に移された。
同広場から宮城県道134号愛子停車場線が南に伸び、すぐに東西道の作並街道(国道457号、旧・国道48号)と交差する。さらに南に直進する道は宮城県道132号秋保温泉愛子線である。同道を南進し、駅の南約600メートルで直交する東西道が現在の国道48号・愛子バイパスである。この周辺から南側は市街化調整区域として水田が残されている。秋保温泉愛子線をそのまま南進すると、蕃山丘陵上の新興住宅地「錦ケ丘」に至る。
他方、駅の周りは東西に長い市街地で、駅の北側約600から800メートル先を流れる広瀬川まで低層住宅地である。この市街地にかつて広瀬村役場があり、駅の東側の現・青葉区愛子東六丁目4に所在した。同村は大沢村との合併を機に宮城村となり、翌1956年(昭和31年)に役場を駅の南東にある現・宮城総合支所の地に移転した[8](1963年に町制を施行して宮城町)。1987年(昭和62年)の仙台市との合併後、町役場は仙台市役所青葉区役所宮城総合支所(敷地内には仙台市図書館の広瀬図書館などが入る広瀬文化センターなどが立地)に転用された。すなわち、当駅は広瀬村以来、当地の行政庁舎等の最寄駅としての歴史が続いており、当地の中心駅と見なされてきた。
しかし、#利用状況が示すように、当地の中心駅としては利用客を集めることが出来ず、1980年代初頭まで駅の乗車人員は低調だった。1980年代から当駅周辺で仙台市のベッドタウンとしての開発が始まると、駅の利用者は顕著な増加傾向を見せ、愛子副都心構想も生まれた。現在は周辺でマンション開発も進んでいる。
- 仙台市青葉区役所宮城総合支所(旧宮城町役場)
- 諏訪神社
- 仙台高等専門学校 広瀬キャンパス
- 仙台市立広瀬中学校
- 仙台市立愛子小学校
- 愛子幼稚園
- 愛子郵便局
- 仙台農業協同組合宮城支店
- 七十七銀行宮城町支店
- 開成橋
バス路線
駅ロータリー内の「愛子駅」停留所と、駅から南の国道457号に設置されている「愛子駅前」停留所がある。設定本数は「愛子駅前」停留所の方が多い。
のりば | 運行 | 行先 |
---|---|---|
1 | 愛子観光バス | 西道路経由 仙台駅前 錦ヶ丘八丁目 |
仙台市営バス | ||
2 | 仙台市営バス |
|
- 「愛子駅前」停留所
-
- 落合方面:【仙台市営バス】[25]高野原・赤坂NT・みやぎ台経由泉中央駅、[26]住吉台経由実沢営業所、[70]陸前落合駅・高野原・赤坂NT経由みやぎ台・大國神社、[75]開成橋経由みやぎ台・大國神社、[77]開成橋経由赤坂・畑前北、[S840][S843][S844][S845]八幡町・県庁市役所経由仙台駅
- 白沢方面:【仙台市営バス】[80][848][X840]白沢車庫、[840]熊ケ根駅経由作並温泉、[843]熊ケ根関、[844][845][846]定義
その他
- 「駅前広場の樹齢50年を超える枝垂桜の木は、春には鮮やかな花を咲かせ、乗客の目を楽しませる駅」として、東北の駅百選に選定された。
隣の駅
脚注
記事本文
- ^ 『宮城町誌』本編692頁。
- ^ 仙台のJR「愛子」駅に切符求め行列 駅員2回びっくり - 朝日新聞(2001年12月7日)
- ^ 読売新聞(2001年12月12日)
- ^ 仙山線 愛子駅が新しくなります - JR東日本仙台支社、2017年11月22日
- ^ a b c “愛子駅新駅舎使用開始”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 1. (2018年1月26日)
- ^ “<東仙台駅>築74年の木造駅舎お別れ”. 河北新報 ONLINE NEWS (河北新報社). (2015年9月9日). オリジナルの2016年3月23日時点におけるアーカイブ。 2016年3月23日閲覧。
- ^ a b c “時刻表 愛子駅”. 東日本旅客鉄道. 2019年8月13日閲覧。
- ^ 2-7、1975年(昭和50年)の愛子の地理
利用状況
- ^ 宮城町誌(続編)(仙台市役所 1989年12月25日 発行) p.450
- ^ “各駅の乗車人員(2000年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月18日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2001年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月18日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2002年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月18日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2003年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月18日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2004年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月18日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2005年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月18日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2006年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月18日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2007年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月18日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2008年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月18日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2009年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月18日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2010年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月18日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2011年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月18日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2012年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月18日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2013年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月18日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2014年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月18日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2015年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月18日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2016年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月18日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2017年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月18日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2018年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年7月18日閲覧。
参考文献
- 宮城町誌編纂委員会『宮城町誌』本編、宮城町役場、1969年。