「バス停留所」の版間の差分
m →法令での位置づけ: 道路交通法におけるバス停 |
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{{加筆依頼|世界のバス停留所について|date=2020年3月14日 (土) 05:29 (UTC)}}{{Otheruses||1956年のアメリカ合衆国の映画|バス停留所 (映画)}} |
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'''バス停留所'''(バスていりゅうじょ、バスていりゅうしょ、英:Bus stop)は、[[路線バス]]や[[高速バス]]において旅客が乗降できる地点(停留所)である。[[日本]]においては'''バス停'''(バスてい)と略称され、法令・行政用語としては'''乗合自動車停留所'''と表現されることもある<ref>[https://www.mlit.go.jp/road/sign/sign/annai/90directions.htm 乗合自動車停留所(124-A)~(124-C)]国土交通省 道路 案内標識一覧(2020年1月26日閲覧)</ref>。 |
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[[File:People waiting at bus stop.jpg|thumb|バス到着直前の様子]] |
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[[File:Bus Stops 2 curitiba brasil.jpg|thumb|[[ブラジル]]・[[クリチバ]]の[[w:Rede Integrada de Transporte|RITシステム]]のバスシェルター。"''tubo''" (''tube'') の名で知られている。]] |
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'''バス停留所'''(バスていりゅうじょ、バスていりゅうしょ)は、[[乗合バス]]において旅客が乗降できる地点である。略称'''バス停'''(バスてい)。多くが[[公道]]上にある。 |
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バス停留所は[[公道]]上に多くあるほか、バス乗客の目的地となる[[鉄道駅]]や[[空港]]・[[飛行場]]といった[[交通結節点]]、自治体の役場など[[官公庁]]<ref group="注">一例として、[[秋田中央交通]]の[[リムジンバス]]は[[秋田市|秋田市役所]]と[[秋田駅]]、[[秋田空港]]を結んでいる。[https://www.akita-chuoukotsu.co.jp/rimzin.html 秋田空港 リムジンバス時刻表](2020年1月26日閲覧)参照。</ref>、大規模な[[医療機関]]<ref group="注">一例として、[[長野県]][[飯田市]]のバス路線網は、[[飯田駅]]のほか[[飯田市立病院]]を経由するよう編成されている。[https://www.city.iida.lg.jp/site/yuiturn/basu.html 市民バス・広域バス] 飯田市ホームページ(2020年1月26日閲覧)参照。</ref>、商業・観光施設<ref group="注">一例として、[[道の駅とよはし]]([[愛知県]][[豊橋市]])の[https://www.michinoeki-toyohashi.jp/access/index.php シャトルバス案内](2020年1月26日閲覧)参照。</ref>の敷地内や近くにも置かれる。 |
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バス停留所のうちバスの始発・終着地を施設化したものは'''[[バスターミナル]]'''と呼ばれる。また、[[日本]]の[[高速道路]]上にあるものについては、「'''バスストップ'''」と呼ばれる施設であることがある。この点については、[[#高速道路|後節]]を参照。 |
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[[時刻表]]付き[[標識]]が立てられているだけの簡素なバス停もあれば、[[屋根]]や[[椅子]]・[[ベンチ]]、これらに[[壁]]を加えた[[待合所]]を備えたバス停もある。バス停留所のうちバスの始発・終着地を施設化したものは'''[[バスターミナル]]'''と呼ばれる。バス事業者の営業所や車庫に、始発・終着バス停が併設されていることも多い<ref group="注">[[神奈川中央交通]]の[https://www.kanachu.co.jp/bus/route/office.html 営業所案内](2020年1月26日閲覧)には、「車庫」「営業所」がついた最寄停留所が多数掲載されている。</ref>。 |
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なお、運行する路線において停留所以外の任意の場所で乗降できるようにする制度は[[フリー乗降制]]と呼ばれる。 |
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また、[[日本]]の[[高速道路]]上にあるバス停留所と付随する施設については、「'''バスストップ'''」と呼ばれることがある。この点については、[[#高速道路上|後節]]を参照。 |
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== 概要 == |
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路線を定めて運行を行う(路線運行)乗合バスでは、始発地点と終着地点及び区間途中に旅客が乗降する地点であるバス停留所を設け、基本的に停留所においてのみ乗降の取扱を行う。原則として、区間中の停留所は乗降車共に可能だが、場所により乗車専用や降車専用のバス停もある<ref>北海道バスの[[高速バス]]「ニュースター号」の[http://www.hokkaidoubus-newstar.jp/guide/guide4 ご利用ガイド](2020年1月16日閲覧)には、乗車専用バス停と降車専用バス停が存在することが記載されている。</ref>(「[[クローズドドアシステム]]」も参照)。 |
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なお、運行する路線において停留所以外の任意の場所で乗降できる制度を[[フリー乗降制]]と呼ぶ。 |
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旅客にとっては乗り物に乗る場所の一つであるが、[[鉄道]]における[[鉄道駅|駅]]、[[航空]]における[[空港]]・[[飛行場]]と異なり、停留所自体が施設であることは少なく、多くが一般公道上にあり、バス停留所であることを示す標識を設置する場合が多い。標識がバス停留所であるとしばしば誤解されるが、停留所はあくまで地点のことである。国・地域や事業者にもよるが、停留所の名称が付されている場合とそうでない場合がある |
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{{See2|[[停留場]]については、当該項目や[[路面電車停留場]]を}} |
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一つの停留所には方向毎の外側車線に乗降場がある(2箇所)ことが多い。 |
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== 概要 == |
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バス停留所は上り方面と下り方面の2つの乗り場が道路を挟んで向かい合わせに設けられるものが一般的だが、一方通行道路を経由する場合や、[[環状運転|運行がループ状]]になるような場合、および用地が確保不可能である場合などには、片方向のみとなる場合がある。また、諸般の事情(交差点の形状、道路に接する住宅・商店などの状況など)により千鳥状に停留所が設けられる場合もある。場所によっては、乗降客の少ないバス停はポールをどちらか1本のみ立て、上下兼用とする場合もある。この時ポールが設けられていない方向のバスを利用したい場合は、ポールの真向かいに立っているとバスが停車する。 |
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路線を定めて運行を行う乗合バス(路線バス)では、始発地点と終着地点及び区間途中に旅客が乗降する地点を定め、標識を立てるなどしてバス停留所であることを示す。フリー乗降制を除いて基本的に、停留所においてのみ乗降の取扱を行う([[急行バス]]など、バス停が設定されていても利用できない便も一部にある)。原則として、区間中の停留所は乗降車ともに可能だが、場所により乗車専用や降車専用のバス停もある<ref group="注">北海道バスの[[高速バス]]「ニュースター号」の[http://www.hokkaidoubus-newstar.jp/guide/guide4 ご利用ガイド](2020年1月16日閲覧)には、乗車専用バス停と降車専用バス停が存在することが記載されている。</ref>(「[[クローズドドアシステム]]」も参照)。 |
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バス停留所の標識の多くは「標識版(標示柱、標柱、ポール)」と呼ばれ、停留所の名称、[[時刻表]]や[[路線図]]などが印字あるいは掲示されている。バスターミナルを除く多くのバス停は、屋根やベンチ、待合所があっても、[[鉄道駅]]などに比べ、設備は簡素である。標識のみのバス停では、利用者が屋外で立ったままバスを待つことになる。このため[[群馬県]]は、バス停100メートル圏内でバス利用者の待合所としてスペースを提供してくれる店舗や企業を「バスまち協力施設」として登録している<ref>[https://www.pref.gunma.jp/04/h21g_00083.html 群馬県「バスまち協力施設」を募集します【随時募集】](2020年1月26日閲覧)</ref>。利用者の自宅などとの往来に[[自転車]][[駐輪場]]や[[パークアンドライド]]用[[駐車場]]を併設しているバス停もある。 |
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同一の停留所に複数のバス事業者が発着する場合、その標識柱(ポール)は各々の事業者ごとに設けられる場合と共同で設けられる場合がある。 |
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国・地域や事業者にもよるが、停留所の名称が付されている場合とそうでない場合がある。 |
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バス路線が分岐する停留所では、行き先によって複数の乗り場がある場合が多い。この場合、行き先毎に独立したポールを複数立てる場合と、全体としてひとつのバス停にし数字などによって乗り場を区別している場合がある。また、狭い範囲に点在しているバス停を一か所に集約し[[バスターミナル]]を設置する場合もある。また、同名の停留所でもバス会社によって乗り場が異なる場合や、逆に同一の箇所に設置されているにも関わらず事業者によってバス停名が異なる場合もある。 |
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一つのバス停留所には、上り方面と下り方面の2つの乗降場が、道路を挟んで向かい合わせに設けられるものが一般的で、方向毎の外側車線に乗降場があることが多い。このとき、一つの停留所に複数の路線や異なる事業者のバスが停留する場合、路線別、事業者別に独立した標識を立てる場合と、複数の路線、事業者をまとめた標識を立て、時に数字等で乗降場を区別する場合があり、後者の場合はバスターミナルなどで用いられることが多い。路線が分岐する地点などにおいては、路線の方向毎に異なる道路上に乗降場を設けることがある。また、分岐点ではないバス停留所においても、同名の停留所であっても路線や事業者によって乗降場が異なる場合や、一方で同じ乗降場であるにも関わらず路線や事業者によって停留所名が異なる場合もある。他に、[[一方通行]]道路を経由する場合や、[[環状運転]]になるような場合、および用地が確保不可能である場合などには、乗降場が片方向のみ設置される場合がある。また、諸般の事情(交差点の形状、道路に接する住宅・商店などの状況など)により千鳥状に乗降場が設けられる場合もある。場所によっては、乗降客の少ないバス停留所は標識をどちらか1本のみ立て、上下兼用とする場合もある。この時、標識が設けられていない方向のバスを利用したい場合は、標識の真向かいに立っているとバスが停車する。 |
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バス停の施設の多くはポールタイプの標識柱で、バス停の名称、運行系統における前後のバス停の名称、時刻表などが印字あるいは掲示されている。[[駐輪場]]を併設しているものや、[[パークアンドライド]]用に大規模な[[駐車場]]を備えているものもある。 |
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ファイル:Sakaemachieki kotuhiroba.jpg|北海道[[札幌市]][[東区 (札幌市)|東区]]の[[栄町駅 (札幌市)#バス路線|栄町]]交通広場。駐輪場と待合所が整備されている。 |
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ファイル:Toppara HighwayBusStop ParkAndRide March2020.jpg|バス停の脇に併設されたパークアンドライド用駐車場。 |
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ファイル:Fukusumi bus stop 20180119.jpg|alt=|1つの乗降場で事業者毎に標識を立てる事例。 |
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ファイル:MAMIHARA Bus-stop(National Route218).jpg|[[熊本県]][[山都町]]馬見原([[国道218号]]沿い)のバス停、3つとも違う名称になっている<ref>山都町馬見原のバス停、2024年10月に熊本バス「中鶴」停留所が路線廃止のため使用停止した。</ref>。 |
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</gallery> |
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バス運行時間帯中は停留所の標識柱から半径10mは反対車線を含めて駐停車禁止である。 |
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狭い範囲に点在しているバス停留所を一か所に集約してバスターミナルを設置する場合もある(例:[[バスタ新宿]])。 |
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===法令=== |
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[[道路運送法]]第15条の3(運行計画)および第16条(事業計画等に定める業務の確保)により、上記の制度を導入していない事業者がバス停以外の場所で乗客を乗降させることは認められておらず、{{要検証|=違反した場合その事業者の全ての車両が使用停止処分となる|date=2022年9月}}。また{{要検証|=無許可でバス停の位置を変えることも同様に処罰の対象となる|date=2022年9月}}。 |
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== 設置箇所 == |
== 設置箇所 == |
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=== 一般道路など === |
=== 一般道路など === |
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[[一般道路]]においては、それを示す |
[[一般道路]]においては、それを示す標識板(標示柱)が道路上に存在し、時刻表や路線図が掲示されている。形状は[[歩道]]または[[路肩]]に標識版を設置するだけのものが一般的だが、屋根や待合室などの施設を設置しているものや、屋根とベンチを備えたものは'''バスシェルター'''ともいい、この中には壁面を持つものもある。 |
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[[ファイル:Bus_Stops_2_curitiba_brasil.jpg|サムネイル|220x220ピクセル|[[ブラジル]]の[[クリチバ]]にある[[:en:Rede Integrada de Transporte|RITシステム]]のバスシェルター。<br />"''tubo''"(''tube'')の名で知られている。]] |
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このほか、医療機関や鉄道駅、大型[[ショッピングセンター]]、官公署など公共施設(市町村役場・運動公園・文化ホールなど)では広い施設敷地内にバス停を設置し、路線バスがそこまで乗り入れる場合もある。自治体など、地域が関与する割合の高い[[コミュニティバス]]において特に顕著に見られる。 |
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一方、道路中央に専用レーンを持つ[[基幹バス]]や[[バス・ラピッド・トランジット]]では、バス停留所も[[路面電車]]の[[安全地帯 (交通)|安全地帯]]のように道路中央寄りに設けられている。 |
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このほか、[[医療機関]]や鉄道駅、大型[[ショッピングセンター]]、官公署関連(市町村役場・運動公園・文化ホールなど)といった、広い敷地を持つ公共施設では、施設敷地内にバス停を設置し、路線バスがそこまで乗り入れる場合もある。自治体など、地域が関与する割合の高い[[コミュニティバス]]において特に顕著にみられる。 |
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=== バスターミナル === |
=== バスターミナル === |
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[[ファイル: |
[[ファイル:Shinjuku_Expressway_Bus_Terminal-1.jpg|サムネイル|220x220ピクセル|新宿南口交通ターミナル<br />通称「[[バスタ新宿]]」]] |
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バス停のうち、複数のバス路線の発着点に設置される施設を'''[[バスターミナル]]'''という<ref>{{Cite web |
バス停留所のうち、複数のバス路線の発着点に設置される施設を'''[[バスターミナル]]'''という<ref>{{Cite web|和書|date=|url=https://kotobank.jp/word/%E3%83%90%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%9F%E3%83%8A%E3%83%AB-601415|title=バスターミナル|publisher=[[コトバンク]]|accessdate=2019-08-22}}</ref><ref group="注">特に、バスターミナル内にある個々の停留所について、'''バススタンド'''と称することがある。</ref>。日本では[[自動車ターミナル法]]によって、「乗り合いバス車両を2両以上停留させることを目的とし、道路・駅前広場など一般交通に供する場所以外の場所に施設を持つもの」とされている。交通の拠点であり、きっぷ売り場や広い[[待合室]]、[[トイレ]]、[[売店]]などが設置される。 |
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'''バスセンター'''または'''駅'''([[国鉄バス|国鉄の自動車路線]]では'''[[自動車駅]]'''といった)と呼ばれることもある。前者の例は[[広島バスセンター]]([[広島市]])、[[万代シテイバスセンター]]([[新潟市]])、後者の例では[[十和田湖駅]]([[青森県]][[十和田湖町]])などがある。 |
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ただし、被災した鉄道線の代替として[[JR|JRグループ]]の旅客鉄道会社が事業主体となって運行するバス路線では、ターミナル機能がなくても「駅」と称している。[[東日本大震災]]で被災した鉄道の代替として[[東日本旅客鉄道]](JR東日本)が開設した[[気仙沼線・大船渡線BRT]]<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.jreast.co.jp/railway/train/brt/guide.html#g_sec04|title=BRTの駅について|website=気仙沼線・大船渡線BRT|publisher=東日本旅客鉄道|accessdate=2020-01-26}}</ref>、[[平成29年7月九州北部豪雨]]で被災した鉄道の代替として[[九州旅客鉄道]](JR九州)が事業を行う[[日田彦山線BRT]]<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.jrkyushu.co.jp/train/hikoboshiline/station/|title=ひこぼしラインの駅について|website=日田彦山線BRTひこぼしライン|publisher=九州旅客鉄道|accessdate=2023-09-03}}</ref>が該当する。 |
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=== 高速道路上 === |
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=== 高速道路 === |
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==== 設置形態 ==== |
==== 設置形態 ==== |
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高速道路の[[本線車道]]上にバス停留所が設けられることがあり、[[高速バス]]などが発着する。 |
高速道路の[[本線車道]]上に「バスストップ」の名でバス停留所が設けられることがあり、[[高速バス]]などが発着する。 |
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バスストップの設置形態には大別して2種類ある。一つは、本線車道の左側に専用車線を分岐させ、そこに減速区間・バスストップ・加速区間を設ける形態である。これは本線車道の一部だが路線バスに限って通行が許され、発着が可能である。もう一つは、[[パーキングエリア]]や[[サービスエリア]]、[[インターチェンジ]]などの本線車道から一旦離れた場所に設ける形態である。ただし後者の場合、高速バスの[[表定速度]]が落ちる。 |
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他に、一般路線バスと接続させることを企図した場合には、インターチェンジの[[料金所]]外にバスストップが設置される事があり、この場合は料金所を出るごとに通行料金が区々別々となるため余分にかかることになる。また、この形態の場合、料金所での渋滞に巻き込まれやすく、都市部を中心に交通量が大きい道路ではこのような形態の |
他に、一般[[路線バス]](域内輸送路線)と接続させることを企図した場合には、インターチェンジの[[料金所]]外にバスストップが設置される事があり、この場合は料金所を出るごとに通行料金が区々別々となるため[[運賃]]が余分にかかることになる。また、この形態の場合、料金所での渋滞に巻き込まれやすく、都市部を中心に交通量が大きい道路ではこのような形態の停留所は減少傾向にある。 |
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==== アクセス ==== |
==== アクセス ==== |
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[[ファイル:Ooitai Bus stop near Ooitai-Station.jpg|サムネイル|220x220ピクセル|大板井バスストップと大板井駅]] |
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一般的に、高速道路は都市の中心部から少し外れた場所を通っているため、高速道路上のバス停留所も都市の外れにあるものがほとんどである。都市中心部とその停留所の間を結ぶ路線バスが運行されている場合もあるが、[[自家用車]]や[[タクシー]]以外のアクセス手段がない所も少なくない。また高速道路上のバス停まで、階段や坂道を登らなくてはいけない所もある。 |
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一般的に、高速道路は[[中心市街地|都市の中心部]]から少し外れた場所を通っているため、高速道路上のバス停留所も都市の外れにあるものがほとんどである。都市中心部とその停留所の間を結ぶ路線バスが運行されている場合もあるが、[[自家用車]]や[[タクシー]]以外のアクセス手段がない所も少なくない。また、高速道と一般道の交通を分離させる関係上、[[盛土|築堤]]区間が多い日本の高速道路では、高速道路上のバス停まで[[階段]]や坂道を登らなくてはいけない所もある。 |
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[[大分自動車道]]の[[大板井バスストップ]]のように、高速道路に並行する鉄道線([[甘木鉄道甘木線]])に[[大板井駅]]を設置してアクセス向上を図った例もある。 |
[[大分自動車道]]の[[大板井バスストップ]]のように、高速道路に並行する[[鉄道路線]]([[甘木鉄道甘木線]])に[[大板井駅]]を設置してアクセス向上を図った例もある。 |
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== バス停留所の構造 == |
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バス停留所の構造には、以下のような形式がある<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.mlit.go.jp/road/sign/data/chap4.pdf|title=道路の移動円滑化整備ガイドライン第2部第4章乗合自動車停留所|accessdate=2019-11-27|publisher=国土交通省}}</ref>。 |
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=== バスベイ型 === |
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[[File:富土バス停_-_panoramio.jpg|thumb|歩道を切り欠いて設置されたバスベイ型のバス停留所]] |
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'''バスベイ'''('''バスカット'''、'''バスターンアウト'''、'''バスプルアウト'''、'''バスレイバイ'''ともいう)は、バスや[[トラム]]が交通の流れから外れて停車できる乗降場のことを指す。多くの場合、[[歩道]]または歩行者専用区域に切り欠いて設置される。 |
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: '''利点''' |
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:* バスが停留所に[[停車]]している間、他の交通の妨げにならず、後続車が停車中のバスを[[追い越し]]することが容易。 |
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: '''欠点''' |
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:* 切り込みの形状や周辺の路上[[駐車]]、停留所内の違法駐車の状況によっては、バスが停留所から離れずにぴったり停車(正着)することが難しい。 |
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:* [[交通渋滞]]時の発車が難しく、遅延の原因となりやすい。縦列停車したバスがある場合、後続のバスは前のバスの影響を受けやすい。 |
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:* 歩道を切り欠くため、対策をしない限りは歩道の幅員が狭くなる。 |
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:* 停車時のバスの車体の向きによっては運転手が後方確認を行うことが困難になる。 |
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:* 安全に停車できる区域であるため、バス以外の一般車両等による違法駐停車が多く、バスの運行に支障をきたす。 |
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=== テラス型 === |
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[[ファイル:Przystanek półwyspowy w Budapeszcie.jpg|サムネイル|[[ハンガリー]]の首都[[ブダペスト]]にあるテラス型のバス停留所]] |
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'''テラス'''('''バスバルブ'''、'''ボーダー'''ともいう)は、停留所を歩道から車道側([[路肩]]、[[停車帯]]、または[[車道]])に張り出し、バス利用者と歩行者の衝突などを回避しながら、待合所などを含む利用者の[[アメニティ]]の為のスペースが提供できる乗降場のことを指す。 |
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: '''利点''' |
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:* テラス部の幅が十分にあれば、周囲の路上駐車の状況に関わらずに停留所に正着できる。 |
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:* 歩道の有効幅員を狭めることがなく待機所を設けられるため、歩道の混雑を低減できる。 |
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:* バスが出発しやすく、遅延拡大を防ぎやすい。 |
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: '''欠点''' |
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:* 道路が狭まるため、広い路肩や停車帯を持たない道路では適用が困難。 |
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:* 外側車線を走行する[[自転車]]がバス停前後で車道中央に寄るため危険。 |
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:* 後続車の追い越しが困難である。 |
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=== ストレート型 === |
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[[ファイル:Hirabari License Center Stop 20180217.jpg|サムネイル|愛知県[[名古屋市]]にあるストレート型のバス停留所]] |
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道路の全幅員に余裕がなく、歩道を切り欠いて停車帯を設けることができない場合等に用いられる型式の乗降場のことを指す。 |
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: '''利点''' |
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:* 既存の道路構造を比較的大きく変更せずに設置できる。 |
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: '''欠点''' |
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:* 停留所に必要な施設を設置することで歩道の幅員が狭まる。 |
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:* 駐車車両があると停留所に正着することが難しくなる。 |
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:* 後続車の追い越しが困難である。 |
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=== 島式型 === |
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[[ファイル:PDG-KV234N2 NagoyaCity NKH-18 PJ-MP35JM Meitetsu 1635 Kikan2 Shirakabe.jpg|サムネイル|愛知県名古屋市にある[[基幹バス (名古屋市)|基幹バス]]の島式のバス停留所]] |
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バスを中央走行方式で運行している場合に、乗降場を道路の中央に島式の形状で設けたものを指す。道路中央に[[バス専用レーン]]を持つ[[基幹バス]]や[[バス・ラピッド・トランジット]](BRT)では、バス停留所も[[路面電車]]の[[安全地帯 (交通)|安全地帯]]のように道路中央寄りに設けられている。 |
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: '''利点''' |
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:* 駐停車車両の影響を受けにくく正着しやすい。 |
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: '''欠点''' |
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:* バス利用者は必ず道路を横断しなければならない。 |
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== バス停留所標識 == |
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=== 設置方法 === |
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; 置石式 |
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: 置石を用いて標識を固定して設置するタイプ。設置や撤去が比較的容易だが、台風の多い日本においては、台風前に倒れて事故などが起きないようにあらかじめ標識を倒し、なぜ倒したのか張り紙が設置される<ref>{{Cite web|和書|url=https://withnews.jp/article/f0220921002qq000000000000000W08k10201qq000025113A |title=道路に倒れたバス停 実は台風のせいじゃなかった! |access-date=2022-09-21 |last=松川希実 |website=[[withnews]] |language=ja}}</ref>。 |
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; 埋込式 |
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: 路面に穴をあけ、そこに標識を直接設置するタイプ。置石式のように台風や強風の際に標識が倒れるといった事故のリスクは軽減されるが、地面を掘削するため設置や撤去に時間を要するほか、設置する際は地下埋設物に注意する必要がある。 |
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; 壁掛け式 |
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: フェンスや電柱などに壁掛けして設置する簡易タイプ。置石式や埋込式といった自立型標識が設置できないような場所や運行本数が少ない場所等に設置される。 |
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; 路面シート式 |
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: 歩道などの路面にシートを直接貼り付けて使う簡易タイプ。 |
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; 上屋一体型 |
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: 標識と上屋(バスシェルター)が一体となったタイプ。主に都市部で運行本数の多い停留所に設置される。中には広告付きのタイプもあり、日本において2003年の規制緩和でバス停留所への広告物掲示が可能となったことで[[エムシードゥコー]]が日本初の広告付きバスシェルターを設置した<ref>[https://www.itmedia.co.jp/makoto/articles/1401/17/news014_3.html ご存じ? バス停留所で生まれた、新たなビジネスモデル]ITmedia(2014年01月17日)</ref>。 |
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ファイル:Kamitoshibetsu.JPG|置石式バス停標識(十勝バス) |
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ファイル:Hatobus Daiba Station busstop.jpg|埋込式バス停標識(はとバス) |
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ファイル:フェンスに括り付けられた案内板.jpg|壁掛け式バス停標識(入間市コミュニティバス) |
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ファイル:福生市福祉バス停留所.jpg|路面シート式バス停標識(福生市福祉バス) |
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ファイル:Bus-stop2007 0712.JPG|上屋一体型バス停(横浜市営バス) |
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</gallery> |
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=== 日本の主な製造メーカー === |
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* [[アルナ輸送機用品]] |
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* [[オージ]] |
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* [[ゴールドキング]] |
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* 交建 |
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* 東和製作所 |
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* HIRAMOTO看板 |
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* [[神奈中商事]] |
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* [[西鉄エム・テック]] |
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* 三栄産業 |
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ファイル:NishiTokyoBus BusStop (shirayuri) 1.jpg|東和製作所製バス停標識(西東京バス) |
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ファイル:Nozutapark_busstop.jpeg|神奈中商事製バス停標識(神奈川中央交通) |
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</gallery> |
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== 世界のバス停留所 == |
== 世界のバス停留所 == |
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{{節スタブ|日本国外のバス停留所について|date=2020年3月14日 (土) 05:22 (UTC)}} |
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=== 日本 === |
=== 日本 === |
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[[File:猿ヶ京のバス停.jpg|thumb|[[待合所]]と[[公衆便所|公衆トイレ]]があるバス停([[群馬県]][[猿ヶ京温泉|猿ヶ京]])]] |
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日本では基本的に[[時刻表]](当該停留所の通過予定時刻)の掲出がさなれている。標識柱に貼付する場合が多いが、吊下式の看板<ref>[http://www.oitabus.co.jp/busj/noriba1.jpg 大分バス・本社前停留所1番のりば(トキハ本店前)]など乗客の多い中心市街の停留所に多い。</ref>や塀・電柱・壁<ref>[http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/65/d7/09b4789abbd0cf18709aaf682af156f1.jpg 東武バスセントラル・神明障害福祉施設前停留所]など狭隘道路でポール型の標識を設置できない場合など。</ref>など掲出方式は色々ある。形態夜間にも時刻表等が視認できるようになんらかの照明を備えている標識柱もある。パネル部が白色の合成樹脂製の場合には内照式のものもある。 |
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日本のバス停留所のほとんどが、停留所に標識を備え、停留所の名称、[[時刻表]](当該停留所の通過予定時刻)の掲出がさなれている。[[路線図]]が掲出される停留所もある。標識柱に貼付する場合が多いが、吊下式の看板<ref>[http://www.oitabus.co.jp/busj/noriba1.jpg 大分バス・本社前停留所1番のりば(トキハ本店前)]など乗客の多い中心市街の停留所に多い。</ref>や塀・電柱・壁<ref>[http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/65/d7/09b4789abbd0cf18709aaf682af156f1.jpg 東武バスセントラル・神明障害福祉施設前停留所]のように狭隘道路でポール型の標識を設置できない場合など。</ref>など掲出方式は色々ある。夜間にも時刻表等が視認できるようになんらかの照明を備えている標識柱もあり、パネル部が白色の合成樹脂製で[[電灯]]が内蔵された「[[行灯]]式ポール」と呼ばれる標識もある。 |
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付帯施設としてベンチ・屋根・待合所、[[バスロケーションシステム|バス接近表示器]]等が設置されることも多く、[[広告]]を掲げる目的でバス事業者以外の業者が設置していることもあり、中には無許可・無管理の施設もある<ref>{{Cite web|和書|url=https://wwwtb.mlit.go.jp/chubu/tsukuro/library/pdf/bus_stop_report.pdf|title=適切なバス停車施設のあり方に関する調査報告書|accessdate=2020-05-12|publisher=国土交通省 中部運輸局|year=2018|month=3|language=日本語}}</ref>。 |
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多くのバス停がバス営業所との特段の連絡設備(無線設備・有線放送・電光掲示板など)などを欠くため、悪天候(たとえば強風・[[大雪]])などを原因としてバスが臨時運休になったとしても、基本的にはなんら臨時の掲示・案内もされないが、係員が掲示などの対応を行なう事やバス停前の商店が案内を受託している例も見られる。 |
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==== スマートバス停と運行障害、ダイヤ改正 ==== |
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付帯施設として[[ベンチ]]・[[屋根]]・[[待合所]]・接近表示器等が設置されることも多い。ベンチが設置してある場合は、バス事業者が設置する場合以外に、[[広告]]を掲げる目的で他の業者が設置していることもあり、そうしたもののなかには違法に設置されたもの<ref>[http://cgi.city.yokohama.jp/shimin/kouchou/search/data/20003771.html 横浜市市民活力推進局 広聴相談課「市民の声」 バス停にベンチを設置してください]{{リンク切れ|date=2011年1月}}</ref>もある。 |
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{{main|スマートバス停}} |
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多くのバス停留所がバス営業所との特段の連絡設備([[無線]]・[[有線通信]]や[[電光掲示板]]など)などを欠くため、悪天候(たとえば強風・[[大雪]])や災害などを原因としてバスが大幅遅延や臨時運休になったとしても、基本的には何ら臨時の掲示・案内もされない。係員が掲示などの対応を行なう事やバス停前の商店が案内を受託している例も見られる。逆に、[[モノのインターネット|IoT]]対応の情報受信機能と[[ディスプレイ]]を備え、バス運行状況の提供や広告、ダイヤ改正時の時刻表を遠隔操作で随時に更新できる「スマートバス停」が日本では[[西日本鉄道]](西鉄)グループ企業などにより開発・導入されつつある<ref>[https://www.nikkei.com/article/DGXMZO53180330Q9A211C1LX0000/ 「西鉄グループ、YEデジタルと連携 スマートバス停で」][[日本経済新聞]]ニュースサイト(2019年12月10日)2020年1月26日閲覧</ref>。スマートバス停化は[[ダイヤ改正]]時の時刻表貼替の手間を省くメリットもあり、[[商用電源]]が使えない人里離れたバス停では[[太陽光発電]]を利用することもある<ref>『[[朝日新聞]]』朝刊2023年2月7-8日経済面「けいざい+」スマートバス停編:[https://www.asahi.com/articles/DA3S15549112.html (上)][https://www.asahi.com/articles/DA3S15550194.html (下)]</ref>。 |
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==== 法令での位置づけ ==== |
==== 法令や道路行政での位置づけ ==== |
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旅客自動車運送事業運輸規則([[昭和 |
旅客自動車運送事業運輸規則([[昭和31年]][[運輸省]][[省令|令]]第44号)第5条第2項により、事業者及び停留所の名称、[[運行系統]]、発車時刻、乗降場所または停留所が近接している場合にその案内・業務が限定されている場合にその範囲などを掲示することが定められている。また、同規則第6条により、[[ダイヤグラム|ダイヤ]]や系統などの変更がある場合は、緊急時などを除いて、少なくとも7日前に告知しなければならないことになっている。[[道路交通法]]においては、第31条の2により、停留所から発車しようとしている乗り合いバスの発車を追い越し等で妨害することが禁止されており、違反したものは乗合自動車発進妨害という違反行為となる。また、道路交通法第44条により、停留所の標識板(標示柱)から半径10メートル以内の部分は、運行時間中は反対車線を含め一般車両の駐停車を禁じられている。 |
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==== 「危険なバス停」問題 ==== |
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[[道路交通法]]においては、第31条の2により、停留所から発車しようとしている乗り合いバスの発車を追い越し等で妨害することが禁止されており、違反したものは乗合自動車発進妨害という違反行為となる。 |
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バス停が[[横断歩道]]や[[交差点]]に近いと、バス車体が死角となり、バス降車客ら歩行者に自動車が衝突する[[交通事故]]を誘発する危険性が高い。[[国土交通省]]が[[神奈川県]][[横浜市]]での小学5年生女児死亡事故(2018年8月)を受けて対策に着手した。国交省が2019年9月から全国のバス停約40万カ所を調査し、危険度をA~Cの3ランクで分類したところ、バス停での乗降時にバスの車体が横断歩道の上にある危険度Aだけで約2000カ所あった<ref>[https://www.yomiuri.co.jp/national/20191213-OYT1T50334/ 「危険なバス停」、全都道府県に検討会…事故リスク高いものから移設] [[読売新聞]]オンライン(2019年12月14日)2020年1月26日閲覧</ref><ref>バス停2000か所「最も危険」国交省調査 横断歩道上に車体『読売新聞』朝刊2020年9月6日1面</ref>。バス停の移設が対策となるが、周辺での適地探し、地権者や自治体、警察などの合意形成が課題となる<ref>【#危険なバス停】2年かけ70メートル移設バス停2000か所/横浜市や警察 候補地の調整難航『読売新聞』朝刊2020年9月6日(社会面)</ref>。移設が難しいため、警備員の配置や過密ダイヤグラムの緩和、バス車体への注意喚起ステッカー貼付で対応している地域やバス事業者もある<ref>[https://www.yomiuri.co.jp/stream/article/17200/ 【#危険なバス停】警備員配置■注意ステッカー 事故繰り返さぬため]『読売新聞』朝刊2021年3月20日(社会面)2021年3月30日閲覧</ref>。 |
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2020年10月30日、国交省は全国の横断歩道や交差点そばにある危険なバス停についての実態調査リストを初公表した。[[茨城県]]、[[長野県]]など6県分のバス停名や所在地をまとめたもので、危険なバス停は6県だけで計780か所に上っており、全国では数千か所を超えるとみられる。国交省は年内にも残りの都道府県分を公表し、順次、安全対策を実施すると伝えられた<ref>{{Citenews|title=【独自】危険なバス停、茨城や長野など6県だけで780か所…国交省初の公表|url=https://www.yomiuri.co.jp/national/20201031-OYT1T50033/|newspaper=讀賣新聞オンライン|date=2020-10-31|accessdate=2020-10-31}}</ref>。2021年3月にまとめられた国交省全国調査では、合計1万195カ所あることが判明。危険度Aは1615カ所、Bが5660カ所、Cが2920カ所で、国交省は運輸支局とバス事業者などによる合同検討会で順次対策していくとしている<ref>[https://www.yomiuri.co.jp/national/20210319-OYT1T50272/ 「危険なバス停 1万195か所/国交省 全国調査結果」]『読売新聞』朝刊2021年3月20日1面(2021年3月30日閲覧)</ref>。 |
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また第44条により、停留所の半径10m以内は駐停車が禁止されている。(但し、運行系統に関わる路線バスの時間調整のための停車や、当該停留所の運行時間外を除く) |
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==== 設置箇所 ==== |
==== 設置箇所 ==== |
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; 一般道路など |
; 一般道路など |
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: 日本では2003年に広告パネル付きのバスシェルターについてその設置・管理に[[PFI]]手法が認められ、以後各都市で設置されている。また、近年では[[バスロケーションシステム]]を内蔵したものや[[発光ダイオード|LED]]式のもの、鉄道駅のように音声アナウンスが流れるものなども増えてきている |
: 日本では2003年に広告パネル付きのバスシェルターについてその設置・管理に[[PFI]]手法が認められ、以後各都市で設置されている。また、近年では[[バスロケーションシステム]]を内蔵したものや[[発光ダイオード|LED]]式のもの、鉄道駅のように音声アナウンスが流れるものなども増えてきている。また、前後の歩道と比べて路面を高くし、バスのステップに合わせているものもある。 |
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ファイル:Bus location.jpg|[[京都市営バス]]がバス停で提供する[[バスロケーションシステム]] |
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ファイル:Bus-Location-Board Kumamoto.jpg|[[熊本都市圏]]における接近表示の例 |
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ファイル:Osaka Highway bus station 20111029.jpg|[[バスターミナル]]での標識例([[大阪駅]]JR高速バスターミナル) |
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; 高速道路 |
; 高速道路 |
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[[ファイル:Chuo Expressway -02.jpg|サムネイル|高速道路上にあるバス停の例(東京都[[調布市]]の[[深大寺バスストップ]])。上下各2線の本線の他に、外側に1線ずつバス専用の道路とバス停が置かれている。]] |
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: [[ネクスコ|高速道路管理会社]]で用いられている高速バスの停留所の正式名称は、「バスストップ」である(法律上は「乗合自動車停留所」。減速車線・加速車線の部分までを含める)。そのため、道路管理上の正式名称である「バスストップ」という呼称を、そのまま利用者への案内(停留所の名前)に使用している所もある。 |
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: [[NEXCO|高速道路管理会社]]で用いられている高速バスの停留所の正式名称は'''バスストップ'''である(減速車線・加速車線の部分までを含める)。そのため、道路管理上の正式名称である「バスストップ」という呼称を、そのまま利用者への案内(停留所の名前)に使用している所もある。 |
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: 高速バス運行会社の利用者の案内の際には、一般に前述の「○○バスストップ」のほか「□□道○○」、「高速○○」(□□は走行する高速道路の略称([[東名高速道路]]、[[名神高速道路]]、[[新名神高速道路]]はそれぞれ東名、名神、新名神)、○○はバス停の名称)など様々な表記がある。 |
: 高速バス運行会社の利用者の案内の際には、一般に前述の「○○バスストップ」のほか「□□道○○」、「高速○○」(□□は走行する高速道路の略称([[東名高速道路]]、[[名神高速道路]]、[[新名神高速道路]]はそれぞれ東名、名神、新名神)、○○はバス停の名称)など様々な表記がある。 |
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==== 設置例 ==== |
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File:Totoro Busstop.jpg|[[となりのトトロ]]のバス停 ([[大分県]][[佐伯市]]) |
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File:Bus location.jpg|[[京都市営バス]]がバス停で提供する[[バスロケーションシステム]] |
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File:Tobus Location.jpg|[[都営バス]]における高機能型接近表示付バス停の例 |
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File:Bus-Location-Board Kumamoto.jpg|[[熊本都市圏]]における接近表示の例 |
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File:Osaka Highway bus station 20111029.jpg|[[バスターミナル]]の例 ([[大阪駅]]JR高速バスターミナル) |
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=== 中国 === |
=== 中国 === |
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中国のバス停には時刻表の掲示がないことが多い<ref name="clair">{{Cite web |
[[中華人民共和国]](中国)のバス停には時刻表の掲示がないことが多い<ref name="clair">{{Cite web|和書|url=http://www.clair.or.jp/j/forum/forum/pdf_286/06_kaigai02.pdf|title=北京でバスに乗ってみれば|publisher=一般財団法人[[自治体国際化協会]]|accessdate=2019-02-09}}</ref>。バス停の位置などの情報は携帯電話やパソコンで検索できる<ref name="clair" />。 |
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また、 書店などでは公共交通機関(バスや地下鉄、空港リムジンバス)の情報を網羅した |
また、 書店などでは[[公共交通機関]](バスや地下鉄、空港リムジンバス)の情報を網羅した本が販売されており、大学、病院、公園や観光地など主な路線を通過するバス停の一覧が掲載されている<ref name="clair" />。 |
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=== シンガポール === |
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[[シンガポール]]ではバスの運行形態は乗合バス(Basic Bus Services)、乗合プラスバス(Basic-Plus Bus Services)、補足的バス(Supplementary Bus Services)、プレミアムバス(Premium Bus Services)、特別バス(Special Bus Services)、シャトルバス(Shuttle Bus Services)の6種類に分けられている<ref name="Singapore">{{Cite web|和書|author=仲田知弘|date=|url=https://www.itej.or.jp/assets/seika/jijyou/201403_00.pdf|title=シンガポールにおけるバス事業の仕組みと取り組み|website=|publisher=交通経済研究所|accessdate=2022-01-09}}</ref>。 |
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乗合バス(Basic Bus Services)の場合は、定時制やユニバーサル・サービス(USO)のため約400mごとにバス停が設置される<ref name="Singapore" />。10路線以上の営業運転を行う事業者は、公共交通会議法(Public Transport Council ACT)に基づくサービス基準(QoS;Quality of Service Standards)を満たして、公共交通会議からバスサービス事業者免許(BSOL)を取得する必要がある<ref name="Singapore" />。サービス基準のうちサービス品質基準(Service Provision Standards:SPS)によると、半径400m以内に最低一つのバス停を設置することと、20分以上の待ち時間の場合のバス停での予定時刻の情報提供が定められている<ref name="Singapore" />。 |
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シャトルバス(Shuttle Bus Services)の場合は、始点と終点の間に3カ所に限りバス停を置くことが許可されている<ref name="Singapore" />。 |
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=== オランダ === |
=== オランダ === |
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ファイル:Haltestelle Venlo Mgr. Nolensplein.JPG|現代的な円柱状をした[[オランダ]]のバス停標識 ([[フェンロー]]) |
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=== 中東、中央アジア === |
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File:Bus stop in Eilat with air conditioning Dereh HaArava street.png|[[イスラエル]]の[[エイラート]]にある空調付きバス停 |
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File:Ashgabat bus stop IMG 5626 (26018624282).jpg|[[トルクメニスタン]]の[[アシガバート]]にあるテレビと空調があるバス停 |
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== 偽のバス停留所 == |
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ドイツや日本などでは養護施設などの[[認知症]]者が集まる場所の近くに{{ill2|偽のバス停留所|de|Scheinbushaltestelle}}を設置して、既に存在しない自宅や家族のもとに行こうとして行方不明にならないようにしている<ref>{{Cite web|和書|url=https://project.nikkeibp.co.jp/hitomachi/atcl/study/00114/ |title=バスの来ないバス停の利用者を見守る 地域の鉄道会社の取り組み:ひとまち結び |access-date=2022-09-21 |last=ひとまち結び |website=project.nikkeibp.co.jp |publisher=[[日経BP]] |language=ja}}</ref>。 |
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== 脚注 == |
== 脚注 == |
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=== 注釈 === |
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{{multimedia|バス停画像}} |
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* [[バス |
* [[バス (交通機関)]] |
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* |
* 停車方法 |
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**[[フリー乗降制]] |
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* [[ノンステップバス]] |
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* |
**[[千鳥停車]] |
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**[[リクエスト・ストップ]] |
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**[[クローズドドアシステム]] |
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* [[バス停飛ばし]] |
* [[バス停飛ばし]] |
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* [[ |
* [[バスロケーションシステム]] |
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* [[ |
* [[バス専用レーン]] |
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* [[都市新バスシステム]] |
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{{DEFAULTSORT:はすていりゆうしよ}} |
2024年11月13日 (水) 01:54時点における最新版
この項目「バス停留所」は加筆依頼に出されており、内容をより充実させるために次の点に関する加筆が求められています。 加筆の要点 - 世界のバス停留所について (貼付後はWikipedia:加筆依頼のページに依頼内容を記述してください。記述が無いとタグは除去されます) (2020年3月) |
バス停留所(バスていりゅうじょ、バスていりゅうしょ、英:Bus stop)は、路線バスや高速バスにおいて旅客が乗降できる地点(停留所)である。日本においてはバス停(バスてい)と略称され、法令・行政用語としては乗合自動車停留所と表現されることもある[1]。
バス停留所は公道上に多くあるほか、バス乗客の目的地となる鉄道駅や空港・飛行場といった交通結節点、自治体の役場など官公庁[注 1]、大規模な医療機関[注 2]、商業・観光施設[注 3]の敷地内や近くにも置かれる。
時刻表付き標識が立てられているだけの簡素なバス停もあれば、屋根や椅子・ベンチ、これらに壁を加えた待合所を備えたバス停もある。バス停留所のうちバスの始発・終着地を施設化したものはバスターミナルと呼ばれる。バス事業者の営業所や車庫に、始発・終着バス停が併設されていることも多い[注 4]。
また、日本の高速道路上にあるバス停留所と付随する施設については、「バスストップ」と呼ばれることがある。この点については、後節を参照。
なお、運行する路線において停留所以外の任意の場所で乗降できる制度をフリー乗降制と呼ぶ。
概要
[編集]路線を定めて運行を行う乗合バス(路線バス)では、始発地点と終着地点及び区間途中に旅客が乗降する地点を定め、標識を立てるなどしてバス停留所であることを示す。フリー乗降制を除いて基本的に、停留所においてのみ乗降の取扱を行う(急行バスなど、バス停が設定されていても利用できない便も一部にある)。原則として、区間中の停留所は乗降車ともに可能だが、場所により乗車専用や降車専用のバス停もある[注 5](「クローズドドアシステム」も参照)。
バス停留所の標識の多くは「標識版(標示柱、標柱、ポール)」と呼ばれ、停留所の名称、時刻表や路線図などが印字あるいは掲示されている。バスターミナルを除く多くのバス停は、屋根やベンチ、待合所があっても、鉄道駅などに比べ、設備は簡素である。標識のみのバス停では、利用者が屋外で立ったままバスを待つことになる。このため群馬県は、バス停100メートル圏内でバス利用者の待合所としてスペースを提供してくれる店舗や企業を「バスまち協力施設」として登録している[2]。利用者の自宅などとの往来に自転車駐輪場やパークアンドライド用駐車場を併設しているバス停もある。
国・地域や事業者にもよるが、停留所の名称が付されている場合とそうでない場合がある。
一つのバス停留所には、上り方面と下り方面の2つの乗降場が、道路を挟んで向かい合わせに設けられるものが一般的で、方向毎の外側車線に乗降場があることが多い。このとき、一つの停留所に複数の路線や異なる事業者のバスが停留する場合、路線別、事業者別に独立した標識を立てる場合と、複数の路線、事業者をまとめた標識を立て、時に数字等で乗降場を区別する場合があり、後者の場合はバスターミナルなどで用いられることが多い。路線が分岐する地点などにおいては、路線の方向毎に異なる道路上に乗降場を設けることがある。また、分岐点ではないバス停留所においても、同名の停留所であっても路線や事業者によって乗降場が異なる場合や、一方で同じ乗降場であるにも関わらず路線や事業者によって停留所名が異なる場合もある。他に、一方通行道路を経由する場合や、環状運転になるような場合、および用地が確保不可能である場合などには、乗降場が片方向のみ設置される場合がある。また、諸般の事情(交差点の形状、道路に接する住宅・商店などの状況など)により千鳥状に乗降場が設けられる場合もある。場所によっては、乗降客の少ないバス停留所は標識をどちらか1本のみ立て、上下兼用とする場合もある。この時、標識が設けられていない方向のバスを利用したい場合は、標識の真向かいに立っているとバスが停車する。
-
バス停の脇に併設されたパークアンドライド用駐車場。
-
1つの乗降場で事業者毎に標識を立てる事例。
狭い範囲に点在しているバス停留所を一か所に集約してバスターミナルを設置する場合もある(例:バスタ新宿)。
法令
[編集]道路運送法第15条の3(運行計画)および第16条(事業計画等に定める業務の確保)により、上記の制度を導入していない事業者がバス停以外の場所で乗客を乗降させることは認められておらず、違反した場合その事業者の全ての車両が使用停止処分となる[要検証 ]。また無許可でバス停の位置を変えることも同様に処罰の対象となる[要検証 ]。
設置箇所
[編集]一般道路など
[編集]一般道路においては、それを示す標識板(標示柱)が道路上に存在し、時刻表や路線図が掲示されている。形状は歩道または路肩に標識版を設置するだけのものが一般的だが、屋根や待合室などの施設を設置しているものや、屋根とベンチを備えたものはバスシェルターともいい、この中には壁面を持つものもある。
このほか、医療機関や鉄道駅、大型ショッピングセンター、官公署など公共施設(市町村役場・運動公園・文化ホールなど)では広い施設敷地内にバス停を設置し、路線バスがそこまで乗り入れる場合もある。自治体など、地域が関与する割合の高いコミュニティバスにおいて特に顕著に見られる。
バスターミナル
[編集]バス停留所のうち、複数のバス路線の発着点に設置される施設をバスターミナルという[4][注 6]。日本では自動車ターミナル法によって、「乗り合いバス車両を2両以上停留させることを目的とし、道路・駅前広場など一般交通に供する場所以外の場所に施設を持つもの」とされている。交通の拠点であり、きっぷ売り場や広い待合室、トイレ、売店などが設置される。
バスセンターまたは駅(国鉄の自動車路線では自動車駅といった)と呼ばれることもある。前者の例は広島バスセンター(広島市)、万代シテイバスセンター(新潟市)、後者の例では十和田湖駅(青森県十和田湖町)などがある。
ただし、被災した鉄道線の代替としてJRグループの旅客鉄道会社が事業主体となって運行するバス路線では、ターミナル機能がなくても「駅」と称している。東日本大震災で被災した鉄道の代替として東日本旅客鉄道(JR東日本)が開設した気仙沼線・大船渡線BRT[5]、平成29年7月九州北部豪雨で被災した鉄道の代替として九州旅客鉄道(JR九州)が事業を行う日田彦山線BRT[6]が該当する。
高速道路上
[編集]設置形態
[編集]高速道路の本線車道上に「バスストップ」の名でバス停留所が設けられることがあり、高速バスなどが発着する。
バスストップの設置形態には大別して2種類ある。一つは、本線車道の左側に専用車線を分岐させ、そこに減速区間・バスストップ・加速区間を設ける形態である。これは本線車道の一部だが路線バスに限って通行が許され、発着が可能である。もう一つは、パーキングエリアやサービスエリア、インターチェンジなどの本線車道から一旦離れた場所に設ける形態である。ただし後者の場合、高速バスの表定速度が落ちる。
他に、一般路線バス(域内輸送路線)と接続させることを企図した場合には、インターチェンジの料金所外にバスストップが設置される事があり、この場合は料金所を出るごとに通行料金が区々別々となるため運賃が余分にかかることになる。また、この形態の場合、料金所での渋滞に巻き込まれやすく、都市部を中心に交通量が大きい道路ではこのような形態の停留所は減少傾向にある。
アクセス
[編集]一般的に、高速道路は都市の中心部から少し外れた場所を通っているため、高速道路上のバス停留所も都市の外れにあるものがほとんどである。都市中心部とその停留所の間を結ぶ路線バスが運行されている場合もあるが、自家用車やタクシー以外のアクセス手段がない所も少なくない。また、高速道と一般道の交通を分離させる関係上、築堤区間が多い日本の高速道路では、高速道路上のバス停まで階段や坂道を登らなくてはいけない所もある。
大分自動車道の大板井バスストップのように、高速道路に並行する鉄道路線(甘木鉄道甘木線)に大板井駅を設置してアクセス向上を図った例もある。
バス停留所の構造
[編集]バス停留所の構造には、以下のような形式がある[7]。
バスベイ型
[編集]バスベイ(バスカット、バスターンアウト、バスプルアウト、バスレイバイともいう)は、バスやトラムが交通の流れから外れて停車できる乗降場のことを指す。多くの場合、歩道または歩行者専用区域に切り欠いて設置される。
- 欠点
テラス型
[編集]テラス(バスバルブ、ボーダーともいう)は、停留所を歩道から車道側(路肩、停車帯、または車道)に張り出し、バス利用者と歩行者の衝突などを回避しながら、待合所などを含む利用者のアメニティの為のスペースが提供できる乗降場のことを指す。
- 利点
- テラス部の幅が十分にあれば、周囲の路上駐車の状況に関わらずに停留所に正着できる。
- 歩道の有効幅員を狭めることがなく待機所を設けられるため、歩道の混雑を低減できる。
- バスが出発しやすく、遅延拡大を防ぎやすい。
- 欠点
- 道路が狭まるため、広い路肩や停車帯を持たない道路では適用が困難。
- 外側車線を走行する自転車がバス停前後で車道中央に寄るため危険。
- 後続車の追い越しが困難である。
ストレート型
[編集]道路の全幅員に余裕がなく、歩道を切り欠いて停車帯を設けることができない場合等に用いられる型式の乗降場のことを指す。
- 利点
- 既存の道路構造を比較的大きく変更せずに設置できる。
- 欠点
- 停留所に必要な施設を設置することで歩道の幅員が狭まる。
- 駐車車両があると停留所に正着することが難しくなる。
- 後続車の追い越しが困難である。
島式型
[編集]バスを中央走行方式で運行している場合に、乗降場を道路の中央に島式の形状で設けたものを指す。道路中央にバス専用レーンを持つ基幹バスやバス・ラピッド・トランジット(BRT)では、バス停留所も路面電車の安全地帯のように道路中央寄りに設けられている。
- 利点
- 駐停車車両の影響を受けにくく正着しやすい。
- 欠点
- バス利用者は必ず道路を横断しなければならない。
バス停留所標識
[編集]設置方法
[編集]- 置石式
- 置石を用いて標識を固定して設置するタイプ。設置や撤去が比較的容易だが、台風の多い日本においては、台風前に倒れて事故などが起きないようにあらかじめ標識を倒し、なぜ倒したのか張り紙が設置される[8]。
- 埋込式
- 路面に穴をあけ、そこに標識を直接設置するタイプ。置石式のように台風や強風の際に標識が倒れるといった事故のリスクは軽減されるが、地面を掘削するため設置や撤去に時間を要するほか、設置する際は地下埋設物に注意する必要がある。
- 壁掛け式
- フェンスや電柱などに壁掛けして設置する簡易タイプ。置石式や埋込式といった自立型標識が設置できないような場所や運行本数が少ない場所等に設置される。
- 路面シート式
- 歩道などの路面にシートを直接貼り付けて使う簡易タイプ。
- 上屋一体型
- 標識と上屋(バスシェルター)が一体となったタイプ。主に都市部で運行本数の多い停留所に設置される。中には広告付きのタイプもあり、日本において2003年の規制緩和でバス停留所への広告物掲示が可能となったことでエムシードゥコーが日本初の広告付きバスシェルターを設置した[9]。
-
置石式バス停標識(十勝バス)
-
埋込式バス停標識(はとバス)
-
壁掛け式バス停標識(入間市コミュニティバス)
-
路面シート式バス停標識(福生市福祉バス)
-
上屋一体型バス停(横浜市営バス)
日本の主な製造メーカー
[編集]-
東和製作所製バス停標識(西東京バス)
-
神奈中商事製バス停標識(神奈川中央交通)
世界のバス停留所
[編集]この節の加筆が望まれています。 |
日本
[編集]日本のバス停留所のほとんどが、停留所に標識を備え、停留所の名称、時刻表(当該停留所の通過予定時刻)の掲出がさなれている。路線図が掲出される停留所もある。標識柱に貼付する場合が多いが、吊下式の看板[10]や塀・電柱・壁[11]など掲出方式は色々ある。夜間にも時刻表等が視認できるようになんらかの照明を備えている標識柱もあり、パネル部が白色の合成樹脂製で電灯が内蔵された「行灯式ポール」と呼ばれる標識もある。
付帯施設としてベンチ・屋根・待合所、バス接近表示器等が設置されることも多く、広告を掲げる目的でバス事業者以外の業者が設置していることもあり、中には無許可・無管理の施設もある[12]。
スマートバス停と運行障害、ダイヤ改正
[編集]多くのバス停留所がバス営業所との特段の連絡設備(無線・有線通信や電光掲示板など)などを欠くため、悪天候(たとえば強風・大雪)や災害などを原因としてバスが大幅遅延や臨時運休になったとしても、基本的には何ら臨時の掲示・案内もされない。係員が掲示などの対応を行なう事やバス停前の商店が案内を受託している例も見られる。逆に、IoT対応の情報受信機能とディスプレイを備え、バス運行状況の提供や広告、ダイヤ改正時の時刻表を遠隔操作で随時に更新できる「スマートバス停」が日本では西日本鉄道(西鉄)グループ企業などにより開発・導入されつつある[13]。スマートバス停化はダイヤ改正時の時刻表貼替の手間を省くメリットもあり、商用電源が使えない人里離れたバス停では太陽光発電を利用することもある[14]。
法令や道路行政での位置づけ
[編集]旅客自動車運送事業運輸規則(昭和31年運輸省令第44号)第5条第2項により、事業者及び停留所の名称、運行系統、発車時刻、乗降場所または停留所が近接している場合にその案内・業務が限定されている場合にその範囲などを掲示することが定められている。また、同規則第6条により、ダイヤや系統などの変更がある場合は、緊急時などを除いて、少なくとも7日前に告知しなければならないことになっている。道路交通法においては、第31条の2により、停留所から発車しようとしている乗り合いバスの発車を追い越し等で妨害することが禁止されており、違反したものは乗合自動車発進妨害という違反行為となる。また、道路交通法第44条により、停留所の標識板(標示柱)から半径10メートル以内の部分は、運行時間中は反対車線を含め一般車両の駐停車を禁じられている。
「危険なバス停」問題
[編集]バス停が横断歩道や交差点に近いと、バス車体が死角となり、バス降車客ら歩行者に自動車が衝突する交通事故を誘発する危険性が高い。国土交通省が神奈川県横浜市での小学5年生女児死亡事故(2018年8月)を受けて対策に着手した。国交省が2019年9月から全国のバス停約40万カ所を調査し、危険度をA~Cの3ランクで分類したところ、バス停での乗降時にバスの車体が横断歩道の上にある危険度Aだけで約2000カ所あった[15][16]。バス停の移設が対策となるが、周辺での適地探し、地権者や自治体、警察などの合意形成が課題となる[17]。移設が難しいため、警備員の配置や過密ダイヤグラムの緩和、バス車体への注意喚起ステッカー貼付で対応している地域やバス事業者もある[18]。
2020年10月30日、国交省は全国の横断歩道や交差点そばにある危険なバス停についての実態調査リストを初公表した。茨城県、長野県など6県分のバス停名や所在地をまとめたもので、危険なバス停は6県だけで計780か所に上っており、全国では数千か所を超えるとみられる。国交省は年内にも残りの都道府県分を公表し、順次、安全対策を実施すると伝えられた[19]。2021年3月にまとめられた国交省全国調査では、合計1万195カ所あることが判明。危険度Aは1615カ所、Bが5660カ所、Cが2920カ所で、国交省は運輸支局とバス事業者などによる合同検討会で順次対策していくとしている[20]。
設置箇所
[編集]- 一般道路など
- 日本では2003年に広告パネル付きのバスシェルターについてその設置・管理にPFI手法が認められ、以後各都市で設置されている。また、近年ではバスロケーションシステムを内蔵したものやLED式のもの、鉄道駅のように音声アナウンスが流れるものなども増えてきている。また、前後の歩道と比べて路面を高くし、バスのステップに合わせているものもある。
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京都市営バスがバス停で提供するバスロケーションシステム
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熊本都市圏における接近表示の例
- 高速道路
- 高速道路管理会社で用いられている高速バスの停留所の正式名称はバスストップである(減速車線・加速車線の部分までを含める)。そのため、道路管理上の正式名称である「バスストップ」という呼称を、そのまま利用者への案内(停留所の名前)に使用している所もある。
- 高速バス運行会社の利用者の案内の際には、一般に前述の「○○バスストップ」のほか「□□道○○」、「高速○○」(□□は走行する高速道路の略称(東名高速道路、名神高速道路、新名神高速道路はそれぞれ東名、名神、新名神)、○○はバス停の名称)など様々な表記がある。
中国
[編集]中華人民共和国(中国)のバス停には時刻表の掲示がないことが多い[21]。バス停の位置などの情報は携帯電話やパソコンで検索できる[21]。
また、 書店などでは公共交通機関(バスや地下鉄、空港リムジンバス)の情報を網羅した本が販売されており、大学、病院、公園や観光地など主な路線を通過するバス停の一覧が掲載されている[21]。
シンガポール
[編集]シンガポールではバスの運行形態は乗合バス(Basic Bus Services)、乗合プラスバス(Basic-Plus Bus Services)、補足的バス(Supplementary Bus Services)、プレミアムバス(Premium Bus Services)、特別バス(Special Bus Services)、シャトルバス(Shuttle Bus Services)の6種類に分けられている[22]。
乗合バス(Basic Bus Services)の場合は、定時制やユニバーサル・サービス(USO)のため約400mごとにバス停が設置される[22]。10路線以上の営業運転を行う事業者は、公共交通会議法(Public Transport Council ACT)に基づくサービス基準(QoS;Quality of Service Standards)を満たして、公共交通会議からバスサービス事業者免許(BSOL)を取得する必要がある[22]。サービス基準のうちサービス品質基準(Service Provision Standards:SPS)によると、半径400m以内に最低一つのバス停を設置することと、20分以上の待ち時間の場合のバス停での予定時刻の情報提供が定められている[22]。
シャトルバス(Shuttle Bus Services)の場合は、始点と終点の間に3カ所に限りバス停を置くことが許可されている[22]。
オランダ
[編集]中東、中央アジア
[編集]偽のバス停留所
[編集]ドイツや日本などでは養護施設などの認知症者が集まる場所の近くに偽のバス停留所を設置して、既に存在しない自宅や家族のもとに行こうとして行方不明にならないようにしている[23]。
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 一例として、秋田中央交通のリムジンバスは秋田市役所と秋田駅、秋田空港を結んでいる。秋田空港 リムジンバス時刻表(2020年1月26日閲覧)参照。
- ^ 一例として、長野県飯田市のバス路線網は、飯田駅のほか飯田市立病院を経由するよう編成されている。市民バス・広域バス 飯田市ホームページ(2020年1月26日閲覧)参照。
- ^ 一例として、道の駅とよはし(愛知県豊橋市)のシャトルバス案内(2020年1月26日閲覧)参照。
- ^ 神奈川中央交通の営業所案内(2020年1月26日閲覧)には、「車庫」「営業所」がついた最寄停留所が多数掲載されている。
- ^ 北海道バスの高速バス「ニュースター号」のご利用ガイド(2020年1月16日閲覧)には、乗車専用バス停と降車専用バス停が存在することが記載されている。
- ^ 特に、バスターミナル内にある個々の停留所について、バススタンドと称することがある。
出典
[編集]- ^ 乗合自動車停留所(124-A)~(124-C)国土交通省 道路 案内標識一覧(2020年1月26日閲覧)
- ^ 群馬県「バスまち協力施設」を募集します【随時募集】(2020年1月26日閲覧)
- ^ 山都町馬見原のバス停、2024年10月に熊本バス「中鶴」停留所が路線廃止のため使用停止した。
- ^ “バスターミナル”. コトバンク. 2019年8月22日閲覧。
- ^ “BRTの駅について”. 気仙沼線・大船渡線BRT. 東日本旅客鉄道. 2020年1月26日閲覧。
- ^ “ひこぼしラインの駅について”. 日田彦山線BRTひこぼしライン. 九州旅客鉄道. 2023年9月3日閲覧。
- ^ “道路の移動円滑化整備ガイドライン第2部第4章乗合自動車停留所”. 国土交通省. 2019年11月27日閲覧。
- ^ 松川希実. “道路に倒れたバス停 実は台風のせいじゃなかった!”. withnews. 2022年9月21日閲覧。
- ^ ご存じ? バス停留所で生まれた、新たなビジネスモデルITmedia(2014年01月17日)
- ^ 大分バス・本社前停留所1番のりば(トキハ本店前)など乗客の多い中心市街の停留所に多い。
- ^ 東武バスセントラル・神明障害福祉施設前停留所のように狭隘道路でポール型の標識を設置できない場合など。
- ^ “適切なバス停車施設のあり方に関する調査報告書”. 国土交通省 中部運輸局 (2018年3月). 2020年5月12日閲覧。
- ^ 「西鉄グループ、YEデジタルと連携 スマートバス停で」日本経済新聞ニュースサイト(2019年12月10日)2020年1月26日閲覧
- ^ 『朝日新聞』朝刊2023年2月7-8日経済面「けいざい+」スマートバス停編:(上)(下)
- ^ 「危険なバス停」、全都道府県に検討会…事故リスク高いものから移設 読売新聞オンライン(2019年12月14日)2020年1月26日閲覧
- ^ バス停2000か所「最も危険」国交省調査 横断歩道上に車体『読売新聞』朝刊2020年9月6日1面
- ^ 【#危険なバス停】2年かけ70メートル移設バス停2000か所/横浜市や警察 候補地の調整難航『読売新聞』朝刊2020年9月6日(社会面)
- ^ 【#危険なバス停】警備員配置■注意ステッカー 事故繰り返さぬため『読売新聞』朝刊2021年3月20日(社会面)2021年3月30日閲覧
- ^ “【独自】危険なバス停、茨城や長野など6県だけで780か所…国交省初の公表”. 讀賣新聞オンライン. (2020年10月31日) 2020年10月31日閲覧。
- ^ 「危険なバス停 1万195か所/国交省 全国調査結果」『読売新聞』朝刊2021年3月20日1面(2021年3月30日閲覧)
- ^ a b c “北京でバスに乗ってみれば”. 一般財団法人自治体国際化協会. 2019年2月9日閲覧。
- ^ a b c d e 仲田知弘. “シンガポールにおけるバス事業の仕組みと取り組み”. 交通経済研究所. 2022年1月9日閲覧。
- ^ ひとまち結び. “バスの来ないバス停の利用者を見守る 地域の鉄道会社の取り組み:ひとまち結び”. project.nikkeibp.co.jp. 日経BP. 2022年9月21日閲覧。