「BANANA FISH」の版間の差分
→登場人物: cl |
m cewbot: ウィキ文法修正 2: <br/>タグの違反 |
||
1行目: | 1行目: | ||
{{Infobox animanga/Header |
{{Infobox animanga/Header |
||
|タイトル=BANANA FISH |
|タイトル=BANANA FISH |
||
|ジャンル= クライム・[[戦闘|アクション]]、ハードロマン<br>サスペンス、青春、スリラー< |
|ジャンル= クライム・[[戦闘|アクション]]、ハードロマン<br />サスペンス、青春、スリラー<br /> |
||
}} |
}} |
||
{{Infobox animanga/Manga |
{{Infobox animanga/Manga |
||
95行目: | 95行目: | ||
声の項はラジオドラマ版、テレビアニメ版、演の項は舞台版のキャストを示す(ラジオドラマ版は第1期~第3期まであり、第1期と第2期で放送時間に間があった為、一部のキャストが変更されている)。 |
声の項はラジオドラマ版、テレビアニメ版、演の項は舞台版のキャストを示す(ラジオドラマ版は第1期~第3期まであり、第1期と第2期で放送時間に間があった為、一部のキャストが変更されている)。 |
||
; アッシュ・リンクス(Ash Lynx) |
; アッシュ・リンクス(Ash Lynx) |
||
: 声 - [[古澤徹]] / [[内田雄馬]]{{R|natalie20180222}}、[[塙真奈美]](幼少期)<br>演 - 柄谷吾史(2005年、2009年版) 演- 永井樹(幼少期) 演 - [[磯村洋祐]](2012年版) |
: 声 - [[古澤徹]] / [[内田雄馬]]{{R|natalie20180222}}、[[塙真奈美]](幼少期)<br />演 - 柄谷吾史(2005年、2009年版) 演- 永井樹(幼少期) 演 - [[磯村洋祐]](2012年版) |
||
: 本作の主人公。17歳(初登場時)〜19歳(最終回)。「アッシュ(灰)・リンクス(山猫)」は通称であり、本名はAslan Jade Callenreese(アスラン・ジェイド・カーレンリース、物語中盤でディノ・ゴルツィネとの間に[[養子縁組]]が成立し、以降の姓はゴルツィネとなる)生年月日は[[1968年]][[8月12日]]生まれ。身長: 17歳時5フィート9インチ(約179㎝)、19歳時5フィート12インチ(約182.4cm)、体重: 150ポンド1/2オンス(約68.3kg)、[[マサチューセッツ州]][[ケープコッド]]出身。母は幼い頃に失踪し、父は実家で小さな[[ダイナー]]兼[[酒場]]を営んでいる。 |
: 本作の主人公。17歳(初登場時)〜19歳(最終回)。「アッシュ(灰)・リンクス(山猫)」は通称であり、本名はAslan Jade Callenreese(アスラン・ジェイド・カーレンリース、物語中盤でディノ・ゴルツィネとの間に[[養子縁組]]が成立し、以降の姓はゴルツィネとなる)生年月日は[[1968年]][[8月12日]]生まれ。身長: 17歳時5フィート9インチ(約179㎝)、19歳時5フィート12インチ(約182.4cm)、体重: 150ポンド1/2オンス(約68.3kg)、[[マサチューセッツ州]][[ケープコッド]]出身。母は幼い頃に失踪し、父は実家で小さな[[ダイナー]]兼[[酒場]]を営んでいる。 |
||
: [[ニューヨーク]]・[[スラム街]]のストリートキッズグループを統括するボス。金髪、緑の瞳の並外れて整った容姿と[[知能指数|IQ]]180以上(マナーハイムの調査では210)の頭脳、人の上にたつ圧倒的な[[カリスマ]]性を持ち、運動神経も抜群。射撃の腕は一流でナイフの扱いにも長けている。 |
: [[ニューヨーク]]・[[スラム街]]のストリートキッズグループを統括するボス。金髪、緑の瞳の並外れて整った容姿と[[知能指数|IQ]]180以上(マナーハイムの調査では210)の頭脳、人の上にたつ圧倒的な[[カリスマ]]性を持ち、運動神経も抜群。射撃の腕は一流でナイフの扱いにも長けている。 |
||
101行目: | 101行目: | ||
: 英二と出会い無償の愛を知ることで、心が癒され救われていく。しかし英二を命懸けで守ろうとするが故に、英二の存在が最大にして唯一の弱点となる。 |
: 英二と出会い無償の愛を知ることで、心が癒され救われていく。しかし英二を命懸けで守ろうとするが故に、英二の存在が最大にして唯一の弱点となる。 |
||
; 奥村 英二(おくむら えいじ) |
; 奥村 英二(おくむら えいじ) |
||
: 声 - [[井上和彦 (声優)|井上和彦]] / [[野島健児 (声優)|野島健児]]{{R|natalie20180222}}<br>演 - [[斎藤准一郎]](2005年版)、[[宮下雄也]](2009年版)、[[竹内寿]](2012年版) |
: 声 - [[井上和彦 (声優)|井上和彦]] / [[野島健児 (声優)|野島健児]]{{R|natalie20180222}}<br />演 - [[斎藤准一郎]](2005年版)、[[宮下雄也]](2009年版)、[[竹内寿]](2012年版) |
||
: カメラマン助手として伊部と共にストリートキッズの取材をした際アッシュと知り合った大学生。アッシュより2歳年上だが、元々童顔なのに加え、東洋人であるためアメリカでは5歳は若く見られている。 |
: カメラマン助手として伊部と共にストリートキッズの取材をした際アッシュと知り合った大学生。アッシュより2歳年上だが、元々童顔なのに加え、東洋人であるためアメリカでは5歳は若く見られている。 |
||
: アッシュが信頼し唯一心を許す人物。アッシュの最も大切な存在として敵に狙われることも多く、彼の弱点ともなってしまうが、英二もアッシュを真に理解し救いたいという意思を持ち、その一心から行動を共にする。アッシュとは対照的に明るく穏やかな性格だが、無鉄砲で頑固な面もある。 |
: アッシュが信頼し唯一心を許す人物。アッシュの最も大切な存在として敵に狙われることも多く、彼の弱点ともなってしまうが、英二もアッシュを真に理解し救いたいという意思を持ち、その一心から行動を共にする。アッシュとは対照的に明るく穏やかな性格だが、無鉄砲で頑固な面もある。 |
||
107行目: | 107行目: | ||
: 本編の最終話から7年後を描いた後日談「光の庭」では[[マンハッタン]]でカメラマンとして独立。定期的に個展を開くなどかなりの売れっ子となっている。 |
: 本編の最終話から7年後を描いた後日談「光の庭」では[[マンハッタン]]でカメラマンとして独立。定期的に個展を開くなどかなりの売れっ子となっている。 |
||
; 伊部 俊一(いべ しゅんいち) |
; 伊部 俊一(いべ しゅんいち) |
||
: 声 - [[池田成志]]→[[松本保典]] / [[川田紳司]]<ref name="natalie20180525">{{Cite web|url=https://natalie.mu/comic/news/283603|title=「BANANA FISH」追加キャストに古川慎や細谷佳正ら5名、キャラの声入りPVも|work=[[コミックナタリー]]|date=2018-05-25|accessdate=2018-05-25}}</ref><br>演 - 山本健史(2005年、2009年版)、[[柳憂怜]](2012年版) |
: 声 - [[池田成志]]→[[松本保典]] / [[川田紳司]]<ref name="natalie20180525">{{Cite web|url=https://natalie.mu/comic/news/283603|title=「BANANA FISH」追加キャストに古川慎や細谷佳正ら5名、キャラの声入りPVも|work=[[コミックナタリー]]|date=2018-05-25|accessdate=2018-05-25}}</ref><br />演 - 山本健史(2005年、2009年版)、[[柳憂怜]](2012年版) |
||
: 英二と同じく短編「Fly boy,in the sky」で初登場。この時点では美大の3年生であったが、英二をモデルとした[[キヤノン A-1]]の広告写真で認められてその後、プロのカメラマンとなった。本作にはカメラマンとして登場。マックスとは友人同士。怪我のせいでスランプに陥っていた英二を伴ってニューヨークに取材のため訪れたことから事件に巻き込まれる。英二の兄貴分で、多少過保護な面も見られる。 |
: 英二と同じく短編「Fly boy,in the sky」で初登場。この時点では美大の3年生であったが、英二をモデルとした[[キヤノン A-1]]の広告写真で認められてその後、プロのカメラマンとなった。本作にはカメラマンとして登場。マックスとは友人同士。怪我のせいでスランプに陥っていた英二を伴ってニューヨークに取材のため訪れたことから事件に巻き込まれる。英二の兄貴分で、多少過保護な面も見られる。 |
||
; マックス・ロボ(Max Lobo) |
; マックス・ロボ(Max Lobo) |
||
: 声 - [[生瀬勝久]]→[[佐戸井けん太]] / [[平田広明]]{{R|natalie20180222}}<br>演 - 松木賢三(2005年版)、田中照人(2009年版)、[[比佐一平]](2012年版) |
: 声 - [[生瀬勝久]]→[[佐戸井けん太]] / [[平田広明]]{{R|natalie20180222}}<br />演 - 松木賢三(2005年版)、田中照人(2009年版)、[[比佐一平]](2012年版) |
||
: 本名マックス・グレンリード。元アメリカ[[陸軍]]軍人、後に[[アメリカ合衆国の警察|ニューヨーク市警]]の[[警官]]を経て[[フリーランス|フリー]]の[[ジャーナリスト]]となる。アッシュの兄グリフィンとはベトナム戦争での戦友であったが例の事件の後顔を合わせる事はなかった。その事を後に出会ったアッシュに責められるが本人も気に病んでおり、単身事件に関する情報を集めていた。[[刑務所]]で知り合ったアッシュと共にバナナフィッシュを追い、作品の途中から『[[ニューズウィーク]]』の契約記者となる。 |
: 本名マックス・グレンリード。元アメリカ[[陸軍]]軍人、後に[[アメリカ合衆国の警察|ニューヨーク市警]]の[[警官]]を経て[[フリーランス|フリー]]の[[ジャーナリスト]]となる。アッシュの兄グリフィンとはベトナム戦争での戦友であったが例の事件の後顔を合わせる事はなかった。その事を後に出会ったアッシュに責められるが本人も気に病んでおり、単身事件に関する情報を集めていた。[[刑務所]]で知り合ったアッシュと共にバナナフィッシュを追い、作品の途中から『[[ニューズウィーク]]』の契約記者となる。 |
||
: 自身の著述に関してはアッシュから「[[ルポ]]より[[コラム]]の方が面白い」と評されており、本人はやや不本意としている。 |
: 自身の著述に関してはアッシュから「[[ルポ]]より[[コラム]]の方が面白い」と評されており、本人はやや不本意としている。 |
||
; グリフィン・カーレンリース |
; グリフィン・カーレンリース |
||
: 声 - [[橋本じゅん]] / [[布施川一寛]]<br>演 - 武原広幸(2005年、2009年版)、[[田中稔彦]](2012年版) |
: 声 - [[橋本じゅん]] / [[布施川一寛]]<br />演 - 武原広幸(2005年、2009年版)、[[田中稔彦]](2012年版) |
||
: アッシュの兄。物静かで大人しい詩人タイプの人間だったため、凄惨を極めるベトナムの戦場に耐えられず[[ドラッグ]]に手を出した。それがエイブラハム・ドースンがもたらした「バナナ・フィッシュ」であったため精神を破壊され廃人同然となってしまう。その後入院していた病院からアッシュによって連れ出され、彼の看護を受けながら十年間後遺症に苦しむが、一時的に匿われていた町医者の元を訪れた英二を尾行してきたエイブラハムに発見され動揺した彼に撃たれて死亡する。のちに自らドラッグに手を出したわけではなく、エイブラハムの動きに気付いてしまった為にドラッグを打たれたことが語られた。 |
: アッシュの兄。物静かで大人しい詩人タイプの人間だったため、凄惨を極めるベトナムの戦場に耐えられず[[ドラッグ]]に手を出した。それがエイブラハム・ドースンがもたらした「バナナ・フィッシュ」であったため精神を破壊され廃人同然となってしまう。その後入院していた病院からアッシュによって連れ出され、彼の看護を受けながら十年間後遺症に苦しむが、一時的に匿われていた町医者の元を訪れた英二を尾行してきたエイブラハムに発見され動揺した彼に撃たれて死亡する。のちに自らドラッグに手を出したわけではなく、エイブラハムの動きに気付いてしまった為にドラッグを打たれたことが語られた。 |
||
; ジェシカ・ランディ |
; ジェシカ・ランディ |
||
127行目: | 127行目: | ||
=== コルシカ・マフィア === |
=== コルシカ・マフィア === |
||
; ディノ・フランシス・ゴルツィネ |
; ディノ・フランシス・ゴルツィネ |
||
: 声 - [[川久保潔]] / [[石塚運昇]]{{R|natalie20180222}}<br>演 - 田中照人(2005年版)、酒井高陽(2009年版)、[[市川勇]](2012年版) |
: 声 - [[川久保潔]] / [[石塚運昇]]{{R|natalie20180222}}<br />演 - 田中照人(2005年版)、酒井高陽(2009年版)、[[市川勇]](2012年版) |
||
: [[コルシカ]]・[[マフィア]]のボス。後にアッシュの養父となる。バナナフィッシュを用いてアメリカ政財界の支配を目論む。[[少年愛]]の性癖があり、かつてはアッシュを寵愛してその才能を見抜き後継者として育てていたが、同時に男娼として商売に利用もしていた。アッシュが背いて以降も彼に対し愛憎入り混じった感情を抱き続ける。コルシカマフィアの中でも傑物ではあるが、アッシュに惹かれてしまった為歯車が狂うことになる。 |
: [[コルシカ]]・[[マフィア]]のボス。後にアッシュの養父となる。バナナフィッシュを用いてアメリカ政財界の支配を目論む。[[少年愛]]の性癖があり、かつてはアッシュを寵愛してその才能を見抜き後継者として育てていたが、同時に男娼として商売に利用もしていた。アッシュが背いて以降も彼に対し愛憎入り混じった感情を抱き続ける。コルシカマフィアの中でも傑物ではあるが、アッシュに惹かれてしまった為歯車が狂うことになる。 |
||
; フレデリック・オーサー |
; フレデリック・オーサー |
||
: 声 - [[武岡淳一]] / [[細谷佳正]]{{R|natalie20180525}}<br>演 - 加藤巨樹(2005年、2009年版)、[[國定拓弥]](2012年版) |
: 声 - [[武岡淳一]] / [[細谷佳正]]{{R|natalie20180525}}<br />演 - 加藤巨樹(2005年、2009年版)、[[國定拓弥]](2012年版) |
||
: アッシュと敵対する不良少年達のボス。コルシカ・マフィアと手を組み、アッシュを倒そうと目論む。過去に戦った際に指を傷つけられ銃器が使えなくなったことへの恨み、ゴルツィネが重用することへの妬みなどから、卑劣な手段でアッシュを抹殺しようと企む。[[ナイフ]]での[[決闘]]の際には互角に近い戦いをした。アッシュには軽くあしらわれる描写も多かったが、[[大統領]][[首席]]補佐官などとも堂々と渡り合えるタフさと野望も持つ才覚の持ち主。 |
: アッシュと敵対する不良少年達のボス。コルシカ・マフィアと手を組み、アッシュを倒そうと目論む。過去に戦った際に指を傷つけられ銃器が使えなくなったことへの恨み、ゴルツィネが重用することへの妬みなどから、卑劣な手段でアッシュを抹殺しようと企む。[[ナイフ]]での[[決闘]]の際には互角に近い戦いをした。アッシュには軽くあしらわれる描写も多かったが、[[大統領]][[首席]]補佐官などとも堂々と渡り合えるタフさと野望も持つ才覚の持ち主。 |
||
; エイブラハム・ドースン |
; エイブラハム・ドースン |
||
: 声 - [[大高洋夫]] / [[林勇 (声優)|林勇]]<br>演 - [[安藤亮司]](2012年版) |
: 声 - [[大高洋夫]] / [[林勇 (声優)|林勇]]<br />演 - [[安藤亮司]](2012年版) |
||
: アレクシスの弟で同じく科学者。[[ユダヤ]]系。優秀な兄に対する[[コンプレックス]]があり、兄が破棄しようとしたバナナフィッシュを密かにゴルツィネに売り渡してしまった。その後、コルシカ・マフィアの研究所で兵器としてのバナナフィッシュの改良に取り組む。[[ベトナム戦争]]に従軍した際、からかわれた腹いせに仲間の兵士をバナナフィッシュの実験台にしていたが、その中にはアッシュの兄であるグリフィンも含まれていた。彼に関しては完全に手違いでありアッシュに知られた際にもその様に弁明をしたが、復讐に燃える彼が耳を貸すことはなく容赦なく射殺される。 |
: アレクシスの弟で同じく科学者。[[ユダヤ]]系。優秀な兄に対する[[コンプレックス]]があり、兄が破棄しようとしたバナナフィッシュを密かにゴルツィネに売り渡してしまった。その後、コルシカ・マフィアの研究所で兵器としてのバナナフィッシュの改良に取り組む。[[ベトナム戦争]]に従軍した際、からかわれた腹いせに仲間の兵士をバナナフィッシュの実験台にしていたが、その中にはアッシュの兄であるグリフィンも含まれていた。彼に関しては完全に手違いでありアッシュに知られた際にもその様に弁明をしたが、復讐に燃える彼が耳を貸すことはなく容赦なく射殺される。 |
||
; マナーハイム |
; マナーハイム |
||
: 声 - [[関根信昭]] / - <br>演 - [[谷省吾]](2005年、2009年版)、北出寛(2012年版) |
: 声 - [[関根信昭]] / - <br />演 - [[谷省吾]](2005年、2009年版)、北出寛(2012年版) |
||
: [[国立]][[精神]][[衛生]]センターの所長。[[囚人]]を使ってバナナフィッシュの[[人体実験]]を行った典型的なマッド・サイエンティスト。バナナフィッシュが人を容易にコントロールする事を可能にする反面高い知性や専門性が損なわれる事を遺憾に思っており、更なる改良の為の実験体としてアッシュの優秀な頭脳を欲する。 |
: [[国立]][[精神]][[衛生]]センターの所長。[[囚人]]を使ってバナナフィッシュの[[人体実験]]を行った典型的なマッド・サイエンティスト。バナナフィッシュが人を容易にコントロールする事を可能にする反面高い知性や専門性が損なわれる事を遺憾に思っており、更なる改良の為の実験体としてアッシュの優秀な頭脳を欲する。 |
||
; ブランカ |
; ブランカ |
||
: 声 - [[古田新太]] / [[森川智之]]{{R|natalie20180525}}<br>演 - 吉谷光太郎(2005年版)、横山敬(2009年版)、[[石垣佑磨]](2012年版) |
: 声 - [[古田新太]] / [[森川智之]]{{R|natalie20180525}}<br />演 - 吉谷光太郎(2005年版)、横山敬(2009年版)、[[石垣佑磨]](2012年版) |
||
: かつてアッシュに[[戦闘技術]]を教えた家庭教師の一人で、かつてアッシュが唯一心を開きかけた人物。その後[[カリブ]]で隠遁生活を送っていたが、ディノがアッシュを捕らえるために呼び戻される。温厚な性格(少なくとも表面的には)であり常に飄々とした態度を崩さないが、アッシュすら手も足も出ず圧倒されるほどの実力があり、単純な戦闘能力では確実に本作中最強。 |
: かつてアッシュに[[戦闘技術]]を教えた家庭教師の一人で、かつてアッシュが唯一心を開きかけた人物。その後[[カリブ]]で隠遁生活を送っていたが、ディノがアッシュを捕らえるために呼び戻される。温厚な性格(少なくとも表面的には)であり常に飄々とした態度を崩さないが、アッシュすら手も足も出ず圧倒されるほどの実力があり、単純な戦闘能力では確実に本作中最強。 |
||
: 本名はセルゲイ・ヴァリシコフ。かつて[[ソ連国家保安委員会|KGB]]の[[中佐]]だったが、[[政治犯]]の娘であった妻ナターシャ(ナタリア・カルサヴィナ)の死がKGBの手によるものと知り、国と名前を捨てた。「ブランカ(白)」のコードネームはナターシャの出身地白ロシア(現在の[[ベラルーシ]])にちなむ。 |
: 本名はセルゲイ・ヴァリシコフ。かつて[[ソ連国家保安委員会|KGB]]の[[中佐]]だったが、[[政治犯]]の娘であった妻ナターシャ(ナタリア・カルサヴィナ)の死がKGBの手によるものと知り、国と名前を捨てた。「ブランカ(白)」のコードネームはナターシャの出身地白ロシア(現在の[[ベラルーシ]])にちなむ。 |
||
: ファンブックでの対談では女性キャラクターであったが、デザインでアッシュとの[[濡れ場|ベッドシーン]]が描かれ、当時の担当編集者が生々しいとの事で男性へ変更されている。 |
: ファンブックでの対談では女性キャラクターであったが、デザインでアッシュとの[[濡れ場|ベッドシーン]]が描かれ、当時の担当編集者が生々しいとの事で男性へ変更されている。 |
||
; エドアルド・L・フォックス |
; エドアルド・L・フォックス |
||
: 声 - [[佐々木蔵之介]] / - <br>演 - [[タイソン大屋]](2005年、2009年版)、?(2012年版) |
: 声 - [[佐々木蔵之介]] / - <br />演 - [[タイソン大屋]](2005年、2009年版)、?(2012年版) |
||
: ディノに雇われた[[フランス]][[傭兵]]部隊の隊長。[[ゲリラ戦]]の[[エキスパート]]。[[人質]]の耳を切り取るなど[[サディズム|サディスト]]的性質を色濃く有し、同性愛志向を持つ。公式記録では[[ザイール]]の[[キンシャサ]]上空で部隊もろとも死亡した事になっている。 |
: ディノに雇われた[[フランス]][[傭兵]]部隊の隊長。[[ゲリラ戦]]の[[エキスパート]]。[[人質]]の耳を切り取るなど[[サディズム|サディスト]]的性質を色濃く有し、同性愛志向を持つ。公式記録では[[ザイール]]の[[キンシャサ]]上空で部隊もろとも死亡した事になっている。 |
||
=== 華僑 === |
=== 華僑 === |
||
; 李月龍(リー・ユエルン) |
; 李月龍(リー・ユエルン) |
||
: 声 - [[大輝ゆう]]→[[舵一星]] / [[福山潤]]{{R|natalie20180525}}<br>演 - [[斎藤准一郎]](2005年版)、田渕法明(2009年版)、[[木村敦]](2012年版) |
: 声 - [[大輝ゆう]]→[[舵一星]] / [[福山潤]]{{R|natalie20180525}}<br />演 - [[斎藤准一郎]](2005年版)、田渕法明(2009年版)、[[木村敦]](2012年版) |
||
: アメリカ名はユーシス。整った顔立ちで長髪である為、女性に間違えられているシーンがある。6歳の頃からの学習により数万種の[[薬草]]や[[毒]]、[[劇薬]]に関する[[知識]]に長けており、バナナフィッシュの[[組成]]についてもアッシュとは別の方向から核心に迫る。チャイニーズ・マフィアを支配する李家の末弟だが、自分の母親を殺した異母兄達を抹殺し実権を握る。自分と似たような境遇にありながら英二という無二の存在を得ているアッシュに羨望と嫉妬の入り混じった感情を抱き敵対する事となる。英二に対しても強い憎しみを持ち命を狙う。筆者が後に発表した作品「[[YASHA-夜叉-]]」ではシンの口から既に亡くなっていることが明かされている。 |
: アメリカ名はユーシス。整った顔立ちで長髪である為、女性に間違えられているシーンがある。6歳の頃からの学習により数万種の[[薬草]]や[[毒]]、[[劇薬]]に関する[[知識]]に長けており、バナナフィッシュの[[組成]]についてもアッシュとは別の方向から核心に迫る。チャイニーズ・マフィアを支配する李家の末弟だが、自分の母親を殺した異母兄達を抹殺し実権を握る。自分と似たような境遇にありながら英二という無二の存在を得ているアッシュに羨望と嫉妬の入り混じった感情を抱き敵対する事となる。英二に対しても強い憎しみを持ち命を狙う。筆者が後に発表した作品「[[YASHA-夜叉-]]」ではシンの口から既に亡くなっていることが明かされている。 |
||
; 李王龍(リー・ワンルン) |
; 李王龍(リー・ワンルン) |
||
160行目: | 160行目: | ||
=== ストリート・キッズ === |
=== ストリート・キッズ === |
||
; ショーター・ウォン |
; ショーター・ウォン |
||
: 声 - [[橋本じゅん]] / [[古川慎]]{{R|natalie20180525}}<br>演 - 古川貴生(2005年版、2009年版)、[[柏木佑介]](2012年版) |
: 声 - [[橋本じゅん]] / [[古川慎]]{{R|natalie20180525}}<br />演 - 古川貴生(2005年版、2009年版)、[[柏木佑介]](2012年版) |
||
: 少年刑務所時代からのアッシュの親友。[[中国系アメリカ人]]。ニューヨークの[[チャイナタウン]]における不良少年達のボスだった。気さくな性格で仲間想い。ゴルツィネ達の手によってバナナフィッシュを投与され、英二を殺すように暗示をかけられてしまい、アッシュの手によって殺される。 |
: 少年刑務所時代からのアッシュの親友。[[中国系アメリカ人]]。ニューヨークの[[チャイナタウン]]における不良少年達のボスだった。気さくな性格で仲間想い。ゴルツィネ達の手によってバナナフィッシュを投与され、英二を殺すように暗示をかけられてしまい、アッシュの手によって殺される。 |
||
: 実家は中華料理店で、姉のマーディアが切り盛りしている。本人の料理の腕は英二によるとまずいらしく、アッシュに至っては「お前の代で店は終わりだ」とからかっていた。 |
: 実家は中華料理店で、姉のマーディアが切り盛りしている。本人の料理の腕は英二によるとまずいらしく、アッシュに至っては「お前の代で店は終わりだ」とからかっていた。 |
||
: ※原作ではごく初期だけ[[モヒカン]]頭もあったが、大半が[[サングラス]]に[[スキンヘッド]]。アニメでは両サイド剃り込みと真ん中をモヒカン部分を紫に染めている。サングラスをする事が多い。 |
: ※原作ではごく初期だけ[[モヒカン]]頭もあったが、大半が[[サングラス]]に[[スキンヘッド]]。アニメでは両サイド剃り込みと真ん中をモヒカン部分を紫に染めている。サングラスをする事が多い。 |
||
; シン・スウ・リン |
; シン・スウ・リン |
||
: 声 - [[あづみれいか]] / [[千葉翔也]]<ref name="natalie20180622">{{Cite web|url=https://natalie.mu/comic/news/287795|title=「BANANA FISH」シン役は千葉翔也、ラオ役は斉藤壮馬!ED聴ける新たなCMも|accessdate=2018-06-22|date=2018-06-22|work=[[コミックナタリー]]}}</ref><br>演 - 梅林亮太(2005年版)、[[小野賢章]](2009年版)、織田和晃(2012年版) |
: 声 - [[あづみれいか]] / [[千葉翔也]]<ref name="natalie20180622">{{Cite web|url=https://natalie.mu/comic/news/287795|title=「BANANA FISH」シン役は千葉翔也、ラオ役は斉藤壮馬!ED聴ける新たなCMも|accessdate=2018-06-22|date=2018-06-22|work=[[コミックナタリー]]}}</ref><br />演 - 梅林亮太(2005年版)、[[小野賢章]](2009年版)、織田和晃(2012年版) |
||
: ショーター亡き後のチャイニーズ達のボス。あどけない子供のような風貌でありながら優れた才気・指導力を持つと同時に世話好きな性格でもあり、また俊敏で行動力がある。窮地に陥っても強気で明るさを失わない。ショーターが殺された直後はアッシュを激しく憎悪したが、真相を知って以降アッシュ、英二に協力的になる。本編終了後、急激に背が伸びる。筆者が後に発表した作品「YASHA-夜叉-」「[[イヴの眠り]]」にも重要人物として登場する。後に「光の庭」に登場した伊部俊一の姪である暁と結婚。 |
: ショーター亡き後のチャイニーズ達のボス。あどけない子供のような風貌でありながら優れた才気・指導力を持つと同時に世話好きな性格でもあり、また俊敏で行動力がある。窮地に陥っても強気で明るさを失わない。ショーターが殺された直後はアッシュを激しく憎悪したが、真相を知って以降アッシュ、英二に協力的になる。本編終了後、急激に背が伸びる。筆者が後に発表した作品「YASHA-夜叉-」「[[イヴの眠り]]」にも重要人物として登場する。後に「光の庭」に登場した伊部俊一の姪である暁と結婚。 |
||
; ラオ・イェン・タイ |
; ラオ・イェン・タイ |
||
: 声 - [[橋本じゅん]] / [[斉藤壮馬]]{{R|natalie20180622}}<br>演 - 古川貴生 |
: 声 - [[橋本じゅん]] / [[斉藤壮馬]]{{R|natalie20180622}}<br />演 - 古川貴生 |
||
: シンの異母兄で同じくチャイナタウンのストリートキッズ。親友ショーターの死の真相をシンに聞かされてもなお、アッシュに疑惑と不信感を抱き続ける。物語最終回にシンのためと称してアッシュに対して行なった行為は、既にシンはアッシュがショーターをやむを得ず殺害した事を赦しており、アッシュもシンに対して害意を一切抱いておらず【反論;シンの手下2名が李月龍の命でアッシュと英二を襲い怪我をさせたことに対するオトシマエとして、アッシュとシンが1対1の決闘をする約束になっており(シンが申し出、アッシュが受けた。実力差から言って、アッシュの勝利は確定、シンの公開処刑のようなもの)、その後アッシュがシンを許し、決闘は行わないことになっていたが、シンと絶縁していたラオはそのことを知らなかった。】、読者から「シンがアッシュに傾倒しつつある事に対する嫉妬の発露」と捉えられて批判が集中、作者も単行本後書にて「こいつ(ラオ)ひどい言われよう…」と嘆いている。 |
: シンの異母兄で同じくチャイナタウンのストリートキッズ。親友ショーターの死の真相をシンに聞かされてもなお、アッシュに疑惑と不信感を抱き続ける。物語最終回にシンのためと称してアッシュに対して行なった行為は、既にシンはアッシュがショーターをやむを得ず殺害した事を赦しており、アッシュもシンに対して害意を一切抱いておらず【反論;シンの手下2名が李月龍の命でアッシュと英二を襲い怪我をさせたことに対するオトシマエとして、アッシュとシンが1対1の決闘をする約束になっており(シンが申し出、アッシュが受けた。実力差から言って、アッシュの勝利は確定、シンの公開処刑のようなもの)、その後アッシュがシンを許し、決闘は行わないことになっていたが、シンと絶縁していたラオはそのことを知らなかった。】、読者から「シンがアッシュに傾倒しつつある事に対する嫉妬の発露」と捉えられて批判が集中、作者も単行本後書にて「こいつ(ラオ)ひどい言われよう…」と嘆いている。 |
||
: ※原作では年齢差もシンとそれほどかけ離れてるわけもなく、見た目もごく普通の若干細身の(18歳~21歳位)の青年に見えるのに対し、アニメでは顔が若干厳つく、体型もガッシリしたゴリラ風の典型的[[モブ]]的悪役顔に改変されている。 |
: ※原作では年齢差もシンとそれほどかけ離れてるわけもなく、見た目もごく普通の若干細身の(18歳~21歳位)の青年に見えるのに対し、アニメでは顔が若干厳つく、体型もガッシリしたゴリラ風の典型的[[モブ]]的悪役顔に改変されている。 |
||
175行目: | 175行目: | ||
: ニューヨークの不良少年でアッシュの片腕的存在。ブロンドに灰色の瞳を持ち、釣り目で鋭い顔立ちが特徴。アッシュ不在のときは彼がグループをまとめることも。その際にはナンバー・ツーらしく冷静で適切な判断力を見せるが、挑発されるとついカッとなってしまう事もある。 |
: ニューヨークの不良少年でアッシュの片腕的存在。ブロンドに灰色の瞳を持ち、釣り目で鋭い顔立ちが特徴。アッシュ不在のときは彼がグループをまとめることも。その際にはナンバー・ツーらしく冷静で適切な判断力を見せるが、挑発されるとついカッとなってしまう事もある。 |
||
; スキップ |
; スキップ |
||
: 声 - [[冬馬由美]] / [[村瀬歩]]{{R|natalie20180622}}<br>演 - 永井樹(2005年版)、[[山田諒]](2009年)、[[千大佑]](2012年版) |
: 声 - [[冬馬由美]] / [[村瀬歩]]{{R|natalie20180622}}<br />演 - 永井樹(2005年版)、[[山田諒]](2009年)、[[千大佑]](2012年版) |
||
: アッシュの子分。小柄な黒人の少年で年齢的にはまだ10代前半〜中頃に見える。仲間達も認める人柄の良さでアッシュの傍にいる機会が多かったが、アッシュをかばって撃たれ死亡。 |
: アッシュの子分。小柄な黒人の少年で年齢的にはまだ10代前半〜中頃に見える。仲間達も認める人柄の良さでアッシュの傍にいる機会が多かったが、アッシュをかばって撃たれ死亡。 |
||
; ボーンズ |
; ボーンズ |
||
218行目: | 218行目: | ||
=== サウンドトラック === |
=== サウンドトラック === |
||
[[1996年]]から[[1997年]]にかけて、[[徳間ジャパンコミュニケーションズ]]よりサウンドトラック盤として、2枚組CDの三部作が発売された。<br> |
[[1996年]]から[[1997年]]にかけて、[[徳間ジャパンコミュニケーションズ]]よりサウンドトラック盤として、2枚組CDの三部作が発売された。<br /> |
||
エンディングテーマは、[[Adam]]の[[スタア★アクション★百田]]が歌う「言葉にできない」。 |
エンディングテーマは、[[Adam]]の[[スタア★アクション★百田]]が歌う「言葉にできない」。 |
||
2018年9月29日 (土) 00:08時点における版
BANANA FISH | |
---|---|
ジャンル | クライム・アクション、ハードロマン サスペンス、青春、スリラー |
漫画 | |
作者 | 吉田秋生 |
出版社 | 小学館 |
掲載誌 | 別冊少女コミック |
レーベル | フラワーコミックス |
発表号 | 1985年5月号 - 1994年4月号 |
巻数 | 全19巻(フラワーコミックス) 全12巻(小学館文庫) |
アニメ | |
原作 | 吉田秋生 |
監督 | 内海紘子 |
シリーズ構成 | 瀬古浩司 |
キャラクターデザイン | 林明美 |
音楽 | 大沢伸一 |
アニメーション制作 | MAPPA |
製作 | Project BANANA FISH |
放送局 | フジテレビほか |
放送期間 | 2018年7月 - |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | 漫画・アニメ |
ポータル | 漫画・アニメ |
『BANANA FISH』(バナナフィッシュ)は、吉田秋生による漫画作品。『別冊少女コミック』1985年5月号〜1994年4月号にて連載された(1994年6月号、8・9月号、1995年1月号にて番外編掲載)。コミックス全19巻、文庫版全12巻(内番外編1巻)、イラストブック1巻(内短編)が刊行されている。
また、本作を元にしたラジオドラマも制作され、2005年と2009年にはアクサル(Axle)により舞台化、2012年には磯村洋祐(劇団EXILE)と竹内寿のW主演で舞台化され、2018年には吉田秋生の40周年記念プロジェクトの一環としてフジテレビのノイタミナ枠でアニメ化された[1]。
ストーリー
この項では「BANANA FISH」全19巻を6つに区分して解説する。
- Part 1:単行本の01巻:プロローグ
- Part 2:単行本の01-06巻:「BANANA FISH」の謎解き
- Part 3:単行本の07-11巻:アッシュの反撃
- Part 4:単行本の12-14巻:ゴルツィネの復権
- Part 5:単行本の15-18巻:最後の戦い
- Part 6:単行本の18-19巻:エピローグ
Part 1:プロローグ
1973年ベトナム戦争の最中、アメリカ軍兵士グリフィン・カーレンリースが突然、同じ分隊の兵士たちに自動小銃を乱射して死傷させる。その場に居合わせたマックス・ロボは彼の足を狙撃し取り押さえる。そのとき、グリフィンは「バナナ・フィッシュ」という謎の言葉[2]をつぶやく。
Part 2:「BANANA FISH」の謎解き
ダウンタウンのストリート・キッズのボスとして君臨するアッシュはゴルツィネの指示で銃撃された男から「バナナ・フィッシュ」という言葉とカルフォルニアの住所を伝えられるとともに小さなロケットを受け取る。
「バナナ・フィッシュ」は廃人となった兄のグリフィンがしばしば口にしている言葉であり、アッシュは調査を開始する。ゴルツィネは「バナナ・フィッシュ」により中米でクーデターを発生させ、南米からのヘロインルートを手に入れようと米国の政治家や軍人とともにプロジェクトを進めており、アッシュの調査を阻止しようとする。
日本人の大学生・英二は取材を通じてアッシュと知り合う。アッシュの周囲で起こる血生臭い事件に遭遇した英二は、アメリカに残り、アッシュと「バナナ・フィッシュ」を巡る陰謀に巻き込まれていく。
殺人の冤罪で刑務所に収監されたアッシュは兄グリフィンのベトナム時代の友人であり「バナナ・フィッシュ」の調査を続けているマックス・ロボと出会い、行動を共にすることになる。
カリフォルニアのドースン博士の家でアッシュとマックスは「バナナ・フィッシュ」が複数のアルカロイドを含む薬物であり、完全なる薬物暗示が可能な物質であることを知らされる。
彼らはゴルツィネの屋敷で「バナナ・フィッシュ」を投与されたショーターが暗示により英二を殺害しようとしている姿から自我を完全に破壊する薬物であることを目撃する。アッシュはショーターの「殺してくれ 自由にしてくれ」という言葉により彼を射殺する。
Part 3:アッシュの反撃
月龍の助けによりゴルツィネの屋敷を脱出したアッシュは反撃に出る。ゴルツィネはコルシカ人財団の理事をしており、アッシュはコンピューター操作によりその表向きの会社の株価操作と収益源の一つであるGOOSEから6000万ドルを搾取する。これよりゴルツィネはマフィアのテーブルに着かざるを得なくなり米国を後にする。
その間にアッシュはマンハッタンの高級アパートを買い、そこを隠れ家としてオーサーに恐怖支配されたダウンタウンを散り返すため、オーサーの息のかかったボスを次々と殺害し、たまりかねたオーサーとボスの座をかけて決闘となる。
アッシュは勝利するが、傷を負い、コルシカ人財団が経営母体となっている国立精神衛生センターに搬送される。ほどなくして、テレビではアッシュ死亡のニュースが流される。しかし、アッシュは米国に戻ったゴルツィネの目の前でセンターから脱出する。
Part 4:ゴルツィネの復権
「バナナ・フィッシュ」を使用して月龍は華龍を廃人にして自分が彼の後見人となる。月龍は華龍の名前でゴルツィネを招待し、交換条件を持ち出し手を結ぶ。月龍はコルシカ人財団の理事を次々と殺害し、ゴルツィネは財団で復権を果たす。一方、ゴルツィネは華龍を除く李一族をすべて殺害し、月龍が事実上の華僑の支配者となる。
月龍はアッシュの最大の弱点は英二であると見抜いており、ゴルツィネに「バナナ・フィッシュ」の情報漏洩を防ぎ、アッシュをゴルツィネの元に戻す提案をする。ゴルツィネはかつてのアッシュの指導教官であったブランカを呼ぶ。ブランカはアッシュの隠れ家を突き止め、警告のため英二を狙撃する。
ブランカが敵に回ったことを知ったアッシュはマックスたちの収集した資料をゴルツィネに手渡し、自らはゴルツィネに捕らわれる。ゴルツィネはアッシュを再び「神の器」に仕立て上げ、中米における軍事作戦のプランを立案させ、新しい政界と軍部のパートナーとの会議で披露させる。
Part 5:最後の戦い
アッシュの能力を再確認したゴルツィネはアッシュの養子縁組を進めるが、アッシュは籠の鳥の生活に精神的な拒食症に陥る。養子縁組披露パーティーの会場から脱出したアッシュはシンのグループとともにゴルツィネや月龍の配下と戦闘状態となり、多くの仲間が捕虜となる。アッシュは自然史博物館で月龍を捕え交換条件として捕虜を解放させる。また、捕らわれたシンの仲間も救出する。
アッシュ、シン、ケインの仲間とともにゴルツィネの雇った傭兵のフォックス大佐の部隊と戦闘状態となり、なんとか撃退したものの仲間の一部は捕虜となる。国立精神衛生センターにおける最後の戦いでゴルツィネとフォックス大佐、マナーハイムは炎の中で死亡し、「バナナ・フィッシュ」の資料も焼失する。
Part 6:エピローグ
「バナナ・フィッシュ」の秘密は公表されなかったものの、秘密クラブにおける少年の性的濫用については政府関係者も逮捕され、一大スキャンダルに発展する。スマイルズとゴルツィネの関係について証言する者も出てくる。マックスはジェシカと再び結婚し、このニュースを一つの区切りとして聞いている。
シンは月龍を訪ね二人きりになったところで銃を突きつける。シンはブランカから李一族における月龍の生い立ちを聞いており殺害する気にはならず、もう憎んでいないと語り、月龍を補佐してチャイナタウンの再建に乗り出す。
月龍のことを気にかけるブランカに対してアッシュやシンは月龍を殺せないし、自分もわざわざ出かけて行って彼を殺す気はないと語る。英二が明日帰国すると話すブランカに対してアッシュは見送りにはいかない、自分は英二の人生に関わりをもってはいけない人間なんだと説明する。
出発間際に英二がシンに託した手紙はニューヨーク市立図書館にいたアッシュに手渡される。英二はアッシュがどうして空港に姿を見せないのか、その理由を理解しており、「君は一人じゃない、ぼくがそばにいる。ぼくの魂はいつも君とともにある」と自分の気持ちを手紙にしたためていた。手紙を読んだアッシュは、感極って市立図書館の外に出た際にラオに刺されてしまう。自分はもう助からないことを知ったアッシュは、図書館に戻り手紙を読み終えながら意識を失う。その顔には満足そうな微笑みが浮かんでいた。
登場人物
主人公とその友人たち
声の項はラジオドラマ版、テレビアニメ版、演の項は舞台版のキャストを示す(ラジオドラマ版は第1期~第3期まであり、第1期と第2期で放送時間に間があった為、一部のキャストが変更されている)。
- アッシュ・リンクス(Ash Lynx)
- 声 - 古澤徹 / 内田雄馬[3]、塙真奈美(幼少期)
演 - 柄谷吾史(2005年、2009年版) 演- 永井樹(幼少期) 演 - 磯村洋祐(2012年版) - 本作の主人公。17歳(初登場時)〜19歳(最終回)。「アッシュ(灰)・リンクス(山猫)」は通称であり、本名はAslan Jade Callenreese(アスラン・ジェイド・カーレンリース、物語中盤でディノ・ゴルツィネとの間に養子縁組が成立し、以降の姓はゴルツィネとなる)生年月日は1968年8月12日生まれ。身長: 17歳時5フィート9インチ(約179㎝)、19歳時5フィート12インチ(約182.4cm)、体重: 150ポンド1/2オンス(約68.3kg)、マサチューセッツ州ケープコッド出身。母は幼い頃に失踪し、父は実家で小さなダイナー兼酒場を営んでいる。
- ニューヨーク・スラム街のストリートキッズグループを統括するボス。金髪、緑の瞳の並外れて整った容姿とIQ180以上(マナーハイムの調査では210)の頭脳、人の上にたつ圧倒的なカリスマ性を持ち、運動神経も抜群。射撃の腕は一流でナイフの扱いにも長けている。
- 兄グリフィンを廃人同然にした「バナナフィッシュ」の謎を追ううちに、自らを男娼としていたディノと敵対することになる。孤独と幼少時からの精神的外傷(作中では、7歳の時に性犯罪の被害に遭っている。)、自己嫌悪、罪悪感に苛まれながらも配下・敵の前では常に冷酷非情とも取れる強い態度を崩さない。
- 英二と出会い無償の愛を知ることで、心が癒され救われていく。しかし英二を命懸けで守ろうとするが故に、英二の存在が最大にして唯一の弱点となる。
- 奥村 英二(おくむら えいじ)
- 声 - 井上和彦 / 野島健児[3]
演 - 斎藤准一郎(2005年版)、宮下雄也(2009年版)、竹内寿(2012年版) - カメラマン助手として伊部と共にストリートキッズの取材をした際アッシュと知り合った大学生。アッシュより2歳年上だが、元々童顔なのに加え、東洋人であるためアメリカでは5歳は若く見られている。
- アッシュが信頼し唯一心を許す人物。アッシュの最も大切な存在として敵に狙われることも多く、彼の弱点ともなってしまうが、英二もアッシュを真に理解し救いたいという意思を持ち、その一心から行動を共にする。アッシュとは対照的に明るく穏やかな性格だが、無鉄砲で頑固な面もある。
- 島根県出雲市出身。実家には妹が一人いる。高校時代はインターハイで2位になるほどの実力を持つ棒高跳の選手であったが、怪我のため跳べなくなった。本作より前に発表された短編「Fly boy,in the sky」に既に登場しており、この時点では島根県在住の高校2年生であった。
- 本編の最終話から7年後を描いた後日談「光の庭」ではマンハッタンでカメラマンとして独立。定期的に個展を開くなどかなりの売れっ子となっている。
- 伊部 俊一(いべ しゅんいち)
- 声 - 池田成志→松本保典 / 川田紳司[4]
演 - 山本健史(2005年、2009年版)、柳憂怜(2012年版) - 英二と同じく短編「Fly boy,in the sky」で初登場。この時点では美大の3年生であったが、英二をモデルとしたキヤノン A-1の広告写真で認められてその後、プロのカメラマンとなった。本作にはカメラマンとして登場。マックスとは友人同士。怪我のせいでスランプに陥っていた英二を伴ってニューヨークに取材のため訪れたことから事件に巻き込まれる。英二の兄貴分で、多少過保護な面も見られる。
- マックス・ロボ(Max Lobo)
- 声 - 生瀬勝久→佐戸井けん太 / 平田広明[3]
演 - 松木賢三(2005年版)、田中照人(2009年版)、比佐一平(2012年版) - 本名マックス・グレンリード。元アメリカ陸軍軍人、後にニューヨーク市警の警官を経てフリーのジャーナリストとなる。アッシュの兄グリフィンとはベトナム戦争での戦友であったが例の事件の後顔を合わせる事はなかった。その事を後に出会ったアッシュに責められるが本人も気に病んでおり、単身事件に関する情報を集めていた。刑務所で知り合ったアッシュと共にバナナフィッシュを追い、作品の途中から『ニューズウィーク』の契約記者となる。
- 自身の著述に関してはアッシュから「ルポよりコラムの方が面白い」と評されており、本人はやや不本意としている。
- グリフィン・カーレンリース
- 声 - 橋本じゅん / 布施川一寛
演 - 武原広幸(2005年、2009年版)、田中稔彦(2012年版) - アッシュの兄。物静かで大人しい詩人タイプの人間だったため、凄惨を極めるベトナムの戦場に耐えられずドラッグに手を出した。それがエイブラハム・ドースンがもたらした「バナナ・フィッシュ」であったため精神を破壊され廃人同然となってしまう。その後入院していた病院からアッシュによって連れ出され、彼の看護を受けながら十年間後遺症に苦しむが、一時的に匿われていた町医者の元を訪れた英二を尾行してきたエイブラハムに発見され動揺した彼に撃たれて死亡する。のちに自らドラッグに手を出したわけではなく、エイブラハムの動きに気付いてしまった為にドラッグを打たれたことが語られた。
- ジェシカ・ランディ
- 声 - 若葉ひろみ / 深見梨加
- マックスの元妻で雑誌記者。マックスと一度離婚し、彼との間に生まれた一人息子のマイケルを育てている。非常に気丈な上タフで、ある事件から精神・肉体共に大きな傷を負うも、後には武器を手に戦闘に加わる。
- アッシュらと共にバナナフィッシュを追ううちにマックスとの愛情を再確認し復縁する。
- ジェームズ・カーレンリース
- 声 - / 星野充昭
- アッシュとグリフィンの父。通称ジムケープコッドでダイナー兼酒場を営んでいる。3度結婚している。当初は久々に帰郷したアッシュを邪件にして追い出そうとしたが店がゴルツィネからの追手に襲われたときに人質にされ負傷。
- アッシュが追手の一人を射殺した時はアッシュから銃を取り上げて指紋をふき取るなどして父親らしくアッシュ達を庇った。
コルシカ・マフィア
- ディノ・フランシス・ゴルツィネ
- 声 - 川久保潔 / 石塚運昇[3]
演 - 田中照人(2005年版)、酒井高陽(2009年版)、市川勇(2012年版) - コルシカ・マフィアのボス。後にアッシュの養父となる。バナナフィッシュを用いてアメリカ政財界の支配を目論む。少年愛の性癖があり、かつてはアッシュを寵愛してその才能を見抜き後継者として育てていたが、同時に男娼として商売に利用もしていた。アッシュが背いて以降も彼に対し愛憎入り混じった感情を抱き続ける。コルシカマフィアの中でも傑物ではあるが、アッシュに惹かれてしまった為歯車が狂うことになる。
- フレデリック・オーサー
- 声 - 武岡淳一 / 細谷佳正[4]
演 - 加藤巨樹(2005年、2009年版)、國定拓弥(2012年版) - アッシュと敵対する不良少年達のボス。コルシカ・マフィアと手を組み、アッシュを倒そうと目論む。過去に戦った際に指を傷つけられ銃器が使えなくなったことへの恨み、ゴルツィネが重用することへの妬みなどから、卑劣な手段でアッシュを抹殺しようと企む。ナイフでの決闘の際には互角に近い戦いをした。アッシュには軽くあしらわれる描写も多かったが、大統領首席補佐官などとも堂々と渡り合えるタフさと野望も持つ才覚の持ち主。
- エイブラハム・ドースン
- 声 - 大高洋夫 / 林勇
演 - 安藤亮司(2012年版) - アレクシスの弟で同じく科学者。ユダヤ系。優秀な兄に対するコンプレックスがあり、兄が破棄しようとしたバナナフィッシュを密かにゴルツィネに売り渡してしまった。その後、コルシカ・マフィアの研究所で兵器としてのバナナフィッシュの改良に取り組む。ベトナム戦争に従軍した際、からかわれた腹いせに仲間の兵士をバナナフィッシュの実験台にしていたが、その中にはアッシュの兄であるグリフィンも含まれていた。彼に関しては完全に手違いでありアッシュに知られた際にもその様に弁明をしたが、復讐に燃える彼が耳を貸すことはなく容赦なく射殺される。
- マナーハイム
- 声 - 関根信昭 / -
演 - 谷省吾(2005年、2009年版)、北出寛(2012年版) - 国立精神衛生センターの所長。囚人を使ってバナナフィッシュの人体実験を行った典型的なマッド・サイエンティスト。バナナフィッシュが人を容易にコントロールする事を可能にする反面高い知性や専門性が損なわれる事を遺憾に思っており、更なる改良の為の実験体としてアッシュの優秀な頭脳を欲する。
- ブランカ
- 声 - 古田新太 / 森川智之[4]
演 - 吉谷光太郎(2005年版)、横山敬(2009年版)、石垣佑磨(2012年版) - かつてアッシュに戦闘技術を教えた家庭教師の一人で、かつてアッシュが唯一心を開きかけた人物。その後カリブで隠遁生活を送っていたが、ディノがアッシュを捕らえるために呼び戻される。温厚な性格(少なくとも表面的には)であり常に飄々とした態度を崩さないが、アッシュすら手も足も出ず圧倒されるほどの実力があり、単純な戦闘能力では確実に本作中最強。
- 本名はセルゲイ・ヴァリシコフ。かつてKGBの中佐だったが、政治犯の娘であった妻ナターシャ(ナタリア・カルサヴィナ)の死がKGBの手によるものと知り、国と名前を捨てた。「ブランカ(白)」のコードネームはナターシャの出身地白ロシア(現在のベラルーシ)にちなむ。
- ファンブックでの対談では女性キャラクターであったが、デザインでアッシュとのベッドシーンが描かれ、当時の担当編集者が生々しいとの事で男性へ変更されている。
- エドアルド・L・フォックス
- 声 - 佐々木蔵之介 / -
演 - タイソン大屋(2005年、2009年版)、?(2012年版) - ディノに雇われたフランス傭兵部隊の隊長。ゲリラ戦のエキスパート。人質の耳を切り取るなどサディスト的性質を色濃く有し、同性愛志向を持つ。公式記録ではザイールのキンシャサ上空で部隊もろとも死亡した事になっている。
華僑
- 李月龍(リー・ユエルン)
- 声 - 大輝ゆう→舵一星 / 福山潤[4]
演 - 斎藤准一郎(2005年版)、田渕法明(2009年版)、木村敦(2012年版) - アメリカ名はユーシス。整った顔立ちで長髪である為、女性に間違えられているシーンがある。6歳の頃からの学習により数万種の薬草や毒、劇薬に関する知識に長けており、バナナフィッシュの組成についてもアッシュとは別の方向から核心に迫る。チャイニーズ・マフィアを支配する李家の末弟だが、自分の母親を殺した異母兄達を抹殺し実権を握る。自分と似たような境遇にありながら英二という無二の存在を得ているアッシュに羨望と嫉妬の入り混じった感情を抱き敵対する事となる。英二に対しても強い憎しみを持ち命を狙う。筆者が後に発表した作品「YASHA-夜叉-」ではシンの口から既に亡くなっていることが明かされている。
- 李王龍(リー・ワンルン)
- 声 - / 江川央生
- 李家長男。チャイニーズマフィア各国華僑を束ねる名門李家の総帥。表向き肩書きは銀行家(華僑銀行の頭取)通称李大人。最初はアッシュに協力したが、後にゴルツィネ側と取引して寝返る。最終的にはユーシスによって殺される。
- 李華龍
- 声 - / 阪口周平
- 李王龍の弟でユーシスの兄。兄同様かなりの野心家でショーターを脅してアッシュ達を捕らえさせるよう協力を要請する。最終的にはユーシスによって廃人にさせられ、その変わり果てた姿を見たシンは恐怖とともにバナナフィッシュの実態を確信する。
ストリート・キッズ
- ショーター・ウォン
- 声 - 橋本じゅん / 古川慎[4]
演 - 古川貴生(2005年版、2009年版)、柏木佑介(2012年版) - 少年刑務所時代からのアッシュの親友。中国系アメリカ人。ニューヨークのチャイナタウンにおける不良少年達のボスだった。気さくな性格で仲間想い。ゴルツィネ達の手によってバナナフィッシュを投与され、英二を殺すように暗示をかけられてしまい、アッシュの手によって殺される。
- 実家は中華料理店で、姉のマーディアが切り盛りしている。本人の料理の腕は英二によるとまずいらしく、アッシュに至っては「お前の代で店は終わりだ」とからかっていた。
- ※原作ではごく初期だけモヒカン頭もあったが、大半がサングラスにスキンヘッド。アニメでは両サイド剃り込みと真ん中をモヒカン部分を紫に染めている。サングラスをする事が多い。
- シン・スウ・リン
- 声 - あづみれいか / 千葉翔也[5]
演 - 梅林亮太(2005年版)、小野賢章(2009年版)、織田和晃(2012年版) - ショーター亡き後のチャイニーズ達のボス。あどけない子供のような風貌でありながら優れた才気・指導力を持つと同時に世話好きな性格でもあり、また俊敏で行動力がある。窮地に陥っても強気で明るさを失わない。ショーターが殺された直後はアッシュを激しく憎悪したが、真相を知って以降アッシュ、英二に協力的になる。本編終了後、急激に背が伸びる。筆者が後に発表した作品「YASHA-夜叉-」「イヴの眠り」にも重要人物として登場する。後に「光の庭」に登場した伊部俊一の姪である暁と結婚。
- ラオ・イェン・タイ
- 声 - 橋本じゅん / 斉藤壮馬[5]
演 - 古川貴生 - シンの異母兄で同じくチャイナタウンのストリートキッズ。親友ショーターの死の真相をシンに聞かされてもなお、アッシュに疑惑と不信感を抱き続ける。物語最終回にシンのためと称してアッシュに対して行なった行為は、既にシンはアッシュがショーターをやむを得ず殺害した事を赦しており、アッシュもシンに対して害意を一切抱いておらず【反論;シンの手下2名が李月龍の命でアッシュと英二を襲い怪我をさせたことに対するオトシマエとして、アッシュとシンが1対1の決闘をする約束になっており(シンが申し出、アッシュが受けた。実力差から言って、アッシュの勝利は確定、シンの公開処刑のようなもの)、その後アッシュがシンを許し、決闘は行わないことになっていたが、シンと絶縁していたラオはそのことを知らなかった。】、読者から「シンがアッシュに傾倒しつつある事に対する嫉妬の発露」と捉えられて批判が集中、作者も単行本後書にて「こいつ(ラオ)ひどい言われよう…」と嘆いている。
- ※原作では年齢差もシンとそれほどかけ離れてるわけもなく、見た目もごく普通の若干細身の(18歳~21歳位)の青年に見えるのに対し、アニメでは顔が若干厳つく、体型もガッシリしたゴリラ風の典型的モブ的悪役顔に改変されている。
- アレックス
- 声 - / 石谷春貴
- ニューヨークの不良少年でアッシュの片腕的存在。ブロンドに灰色の瞳を持ち、釣り目で鋭い顔立ちが特徴。アッシュ不在のときは彼がグループをまとめることも。その際にはナンバー・ツーらしく冷静で適切な判断力を見せるが、挑発されるとついカッとなってしまう事もある。
- スキップ
- 声 - 冬馬由美 / 村瀬歩[5]
演 - 永井樹(2005年版)、山田諒(2009年)、千大佑(2012年版) - アッシュの子分。小柄な黒人の少年で年齢的にはまだ10代前半〜中頃に見える。仲間達も認める人柄の良さでアッシュの傍にいる機会が多かったが、アッシュをかばって撃たれ死亡。
- ボーンズ
- 声 - / 丹羽正人
- 痩せ型で背の低いアッシュの子分。かつてアッシュを起こそうとして殴られて前歯を折られたことがある。コングとは始終行動を共にしている。
- コング
- 声 - / 鷲見昂大
- 黒短髪の大男でアッシュの子分。あまり頭のできは良くないが気が良い。我慢強い性分ではない事を自覚しており、それが必要な際にはアレックスにもその事を注意されている。
- ケイン・ブラッド
- 声 - 京晋佑 / 三宅健太
- 黒人達のグループ「ブラック・サバス」のボスで「ブラッディ・ケイン」の異名を持つ。オーサーの卑怯なやり方を嫌いアッシュと共同戦線を張ることに。常にサングラスをかけており容姿は強面だが人情にも篤く男気がある。
ニューヨーク市警
- ジェンキンズ
- 声 - 二瓶鮫一 / 小形満[5]
- 「カリフォルニア物語」から引き続いて登場。ニューヨーク市警の警部。大の甘党で糖尿病に悩む一方、次々と事件を起こすアッシュにも心を痛めるが、性的暴行の被害者であった彼に理解も示し、救おうと奔走する。刑事コロンボを髣髴とさせる外見が特徴。
- チャーリー・ディキンソン
- 声 - / 上田燿司[5]
- 「カリフォルニア物語」から引き続いて登場。マジメな優等生タイプの21分署刑事。ポリス・アカデミー時代からのマックスの友人でもある。ジェンキンスらに「坊や」と呼ばれるほど未熟なところがあり、優しくお人好しな性格。ショーターの姉マーディアと深い関係になっている。
その他
- アレクシス・ドースン
- 声 - 二瓶鮫一 / 宇垣秀成
- カリフォルニア大学に勤務する病理学者。学生時代にバナナフィッシュの原型となる薬物を偶然、生成してしまう。金が必要だったためにそれを売ってしまうが、バナナフィッシュの恐ろしさを知った後は弟に残った薬を破棄するように命じ、自身も表向きにはそのようにしていた。しかし科学者としての好奇心は抑え切れず、わずかに残しておいたバナナフィッシュを使って秘かに研究を続けていた。後に悪性腫瘍の研究者として全米で知られた存在となるが、バナナフィッシュを巡る陰謀に再び巻き込まれる。
- Drメレデス
- 声 - 吉田鋼太郎 / 長嶝高士
- ニューヨークスラム街で開業している堕胎手術専門の産婦人科医。アッシュに依頼されバナナフィシュの成分を調べる。
- ウイリアム・キッパード
- 声 - / 櫛田泰道
- タカ派で知られる米共和党保守派系上院議員。ゴルツィネと癒着している。少年性愛の性癖を持ちゴルツィネが経営するクラブコットの常連でもありアッシュにそのことをネタに脅され白状する寸前のところでゴルツィネに切り捨てられる形でブランカによって暗殺される。
- スティーブン・トムソン
- 声 - / 竹内栄治
- 保険調査員で元米情報将校。物語冒頭におけるキーパーソンで存在。弟がベトナム出生中にエイブラハム・ドースンによるバナナフィッシュの実験の犠牲にされ執念で調査を行い情報を集めドーースンまで辿り着く、ゴルツィネの元からバナナフィシュを盗み出すがアッシュの部下に終われ致命傷を負わされる。そこに偶然通りすがったアッシュと出会いバナナフィッシュの入った小瓶とドースン邸の住所とバナナフィッシュの名を告げて事切れる。このことがアッシュ達とバナナフィッシュの事件に関連する物語とのすべての始まりのきっかけとなった。
イラストブック
1994年9月に発売されたイラスト集「ANGEL EYES―イラストブックBANANA FISH」[6]。描きおろしイラストと扉絵コレクション、そして他書籍には未収録のアッシュと英二のケープ・コッドでの夏の日を描いた短編のイラストストーリーが収録された。なおこれは絶版となっていたが、2018年8月に復刻版[7]が発売された。
ラジオドラマ
1994年の初夏と1995年の初夏に、NHK-FM「青春アドベンチャー」枠内で放送された。
キャスト
BANANA FISH#登場人物を参照。
サウンドトラック
1996年から1997年にかけて、徳間ジャパンコミュニケーションズよりサウンドトラック盤として、2枚組CDの三部作が発売された。
エンディングテーマは、Adamのスタア★アクション★百田が歌う「言葉にできない」。
ノベライズ
1998年にKSS出版の「KSSコミックノベルス」から全4巻で刊行されている。著者は遠藤晶。
- BANANA FISH マックス・ロボの手記 1巻(1998年6月、ISBN 487709220X)
- BANANA FISH マックス・ロボの手記 2巻(1998年7月、ISBN 4877092285)
- BANANA FISH マックス・ロボの手記 3巻(1998年8月、ISBN 4877092293)
- BANANA FISH マックス・ロボの手記 4巻(1998年9月、ISBN 4877092307)
舞台版
2005年版
2005年11月5日から14日にシアターぷらっつ江坂、11月21日から27日にシアター代官山にて上演[8]。脚本・演出は吉谷光太郎。
キャスト
2009年版
2009年4月11日・12日に梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ、4月18日・19日に新国立劇場 中劇場にて上演[9]。脚本・演出は吉谷光太郎。
キャスト
- 柄谷吾史
- 田中照人
- 古川貴生
- 山本健史
- 加藤巨樹
- 武原広幸
- 田渕法明
- 横山敬
- 小野賢章
- 谷省吾
- 江口紘一
- 林明寛
- 斉藤崇
- 山田諒
- 日ノ西賢一
- 坂口修一
- タイソン大屋
- 酒井高陽(劇団M.O.P.)
- 宮下雄也(RUN&GUN)
2012年版
2012年10月24日から11月4日に品川・六行会ホールにて上演[10]。
スタッフ
- 脚本 - 菅野臣太郎
- 演出 - 古河聰
キャスト
- アッシュ・リンクス - 磯村洋祐(劇団EXILE)
- 奥村英二 - 竹内寿
- フレデリック・オーサー - 國定拓弥(新選組リアン)
- ディノ・ゴルツィネ - 市川勇
- 李月龍(ユーシス) - 木村敦
- ショーター・ウォン - 柏木佑介
- マックス・ロボ - 比佐一平
- 李王龍 - 加瀬信行
- 伊部俊一 - 柳憂怜
- シン・スウ・リン - 織田和晃(Studio Life)
- スキップ - 千大佑(EMBLEM)
- アレクシス・ドースン - 仲里勇人
- エイブラム・ドースン - 安藤亮司
- ドクターマナーハイム - 北出寛
- ジェンキンズ警部 - お宮の松
- チャーリー・デイキンソン - 村田賢二郎
- グリフィン・カーレンリース - 田中稔彦
- スティーブ - 井吹カケル
- アレックス - 倉冨尚人(EMBLEM)
- ブランカ - 石垣佑磨
登場人物のモデル
各人物のモデル(キャラクターデザインのモチーフ)として、『オフィシャルガイドブック BANANA FISH REBIRTH』(2003年小学館刊)中において作者自身が「当初アッシュはステファン・エドバーグ、のちにリバー・フェニックスへと改変[11]。英二は野村宏伸、オーサーはスティングだった」と明かした。
テレビアニメ
2018年7月よりフジテレビのノイタミナ枠ほかにて放送中[12][3]。全24話(2クール)での放送が予定されており、2015年4月以降の放送体制では初の2クール作品である。
劇中時間が現代(2018年頃)に変更されている。その為グリフィンやマックスはベトナム戦争ではなく、イラク戦争の帰還兵となっている。スマートフォンなど漫画掲載当時にはなかった物も作中に登場している。但しファッション等に置いては、80年代当時からの大きな変更は無くNYの地下鉄や路地裏の落書き等治安の悪さはむしろ当時のままという状態である。
スタッフ
- 原作 - 吉田秋生[12]
- 監督 - 内海紘子[12]
- シリーズ構成 - 瀬古浩司[12]
- キャラクターデザイン - 林明美[12]
- 総作画監督 - 山田歩、鎌田晋平[3]
- ハードボイルド監修・プロップデザイン - 久木晃嗣[3]
- 美術監督 - 水谷利春[3]
- 色彩設計 - 鎌田千賀子[3]
- CGディレクター - 鷲田知子
- 撮影監督 - 淡輪雄介[3]
- 編集 - 奥田浩史[3]
- 音楽 - 大沢伸一[3]
- 音楽制作 - アニプレックス
- 音響監督 - 山田陽[3]
- 音楽プロデューサー - 舩橋宗寛
- チーフプロデューサー - 三宅将典、高瀬透子
- プロデューサー - 瓜生恭子、岡安由夏
- アニメーションプロデューサー - 大塚学
- アニメーション制作 - MAPPA[12]
- 制作 - Project BANANA FISH(アニプレックス、フジテレビジョン、小学館、ムービック、電通)
主題歌
- オープニングテーマ
-
- 「found & lost」(第1話 -)[4]
- 作詞・作曲・編曲・歌 - Survive Said The Prophet
- 第1話ではエンディング位置で使用。
- 「FREEDOM」[13]
- 歌 - BLUE ENCOUNT
各話リスト
話数 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 |
---|---|---|---|---|---|
#01 | バナナ・フィッシュにうってつけの日
A Perfect Day For Bananafish | 瀬古浩司 | 内海紘子 | 林明美 | |
#02 | 異国にて
In Another Country | 内海紘子 | 新井宣圭 | 山田歩 | |
#03 | 河を渡って木立の中へ
Across the River and Into the Trees | 牧田佳織 |
|
||
#04 | 楽園のこちら側
This Side of Paradise | 宇田鋼之介 |
|
||
#05 | 死より朝へ
From Death to Morning | 久木晃嗣 | 後藤康徳 |
|
|
#06 | マイ・ロスト・シティー
My Lost City | 松田清 |
|
||
#07 | リッチ・ボーイ
The Rich Boy | 山門郁夫 |
|
|
|
#08 | 陳腐なストーリー
Banal Story | 新井宣圭 |
|
||
#09 | ワルツは私と
Save Me the Waltz | 宍戸淳 |
|
||
#10 | バビロンに帰る
Babylon Revisited | 松田清 | 西畑佑紀 |
|
|
#11 | 美しく呪われし者
The Beautiful and Damned | 梅本唯 | 宇田鋼之介 |
|
|
#12 | 持つと持たぬと
To Have and Have not |
| 新井宣圭 |
|
放送局
放送期間 | 放送時間 | 放送局 | 対象地域 [15] |
---|---|---|---|
2018年7月6日 - | 金曜 0:55 - 1:25(木曜深夜) | フジテレビ | 関東広域圏 |
岩手めんこいテレビ | 岩手県 | ||
さくらんぼテレビ | 山形県 | ||
金曜 1:20 - 1:50(木曜深夜) | 秋田テレビ | 秋田県 | |
金曜 1:25 - 1:55(木曜深夜) | 福島テレビ | 福島県 | |
金曜 1:30 - 2:00(木曜深夜) | 長野放送 | 長野県 | |
テレビ愛媛 | 愛媛県 | ||
金曜 1:35 - 2:05(木曜深夜) | テレビ静岡 | 静岡県 | |
金曜 1:45 - 2:15(木曜深夜) | 新潟総合テレビ | 新潟県 | |
テレビ熊本 | 熊本県 | ||
金曜 1:55 - 2:25(木曜深夜) | 関西テレビ | 近畿広域圏 | |
テレビ新広島 | 広島県 | ||
テレビ西日本 | 福岡県 | ||
金曜 2:00 - 2:30(木曜深夜) | 仙台放送 | 宮城県 | |
鹿児島テレビ | 鹿児島県 | ||
金曜 2:10 - 2:40(木曜深夜) | 東海テレビ | 中京広域圏 | |
2018年7月7日 - | 土曜 0:55 - 1:25(金曜深夜) | サガテレビ | 佐賀県 |
2018年7月19日 - | 木曜 1:55 - 2:25(水曜深夜) | 高知さんさんテレビ | 高知県 |
2018年8月7日 - | 火曜 1:25 - 1:55(月曜深夜) | 山陰中央テレビ | 鳥取県・島根県 |
インターネットでは、Amazonプライム・ビデオにて日本・海外独占配信が決定しており、日本では第1話が2018年7月5日0時に先行配信された後、第2話以降がフジテレビで放送を開始した時刻の1時間後に配信される[14]。
BD / DVD
巻 | 発売日[16] | 収録話 | 規格品番 | |
---|---|---|---|---|
BD | DVD | |||
BOX1 | 2018年10月24日予定 | 第1話 - 第6話 | ANZX-14871〜3 | ANZB-14871〜3 |
BOX2 | 2018年12月26日予定 | 第7話 - 第12話 | ANZX-14874〜6 | ANZB-14874〜6 |
BOX3 | 2019年3月27日予定 | 第13話 - 第18話 | ANZX-14877〜9 | ANZB-14877〜9 |
BOX4 | 2019年5月29日予定 | 第19話 - 第24話 | ANZX-14880〜2 | ANZB-14880〜2 |
フジテレビ ノイタミナ | ||
---|---|---|
前番組 | 番組名 | 次番組 |
BANANA FISH
|
脚注
- ^ first-ace.com、shogakukan.co.jp
- ^ この単語はJ・D・サリンジャーの短編集「ナイン・ストーリーズ」に納められた短編"A Perfect Day for Bananafish"(邦題:「バナナフィッシュにうってつけの日」「バナナ魚日和」など)に由来すると本作の中で語られている。本作ではバナナフィッシュを「見ると死にたくなる魚」とされている。なお、サリンジャーの短編は、ある青年がバナナを見ると見境無く食べてしまう架空の魚「バナナフィッシュ」についての会話を見知らぬ少女と交わした後、拳銃自殺するという筋書きであり、「見ると死にたくなる」という記述は存在しない。
- ^ a b c d e f g h i j k l m “アニメ「BANANA FISH」アッシュ役は内田雄馬、英二役は野島健児!7月放送(動画あり / コメントあり)”. コミックナタリー (2018年2月22日). 2018年2月22日閲覧。
- ^ a b c d e f “「BANANA FISH」追加キャストに古川慎や細谷佳正ら5名、キャラの声入りPVも”. コミックナタリー (2018年5月25日). 2018年5月25日閲覧。
- ^ a b c d e f “「BANANA FISH」シン役は千葉翔也、ラオ役は斉藤壮馬!ED聴ける新たなCMも”. コミックナタリー (2018年6月22日). 2018年6月22日閲覧。
- ^ 小学館コミック『原画集・イラストブック ANGEL EYES』
- ^ 小学館コミック『原画集・イラストブック ANGEL EYES 復刻版』
- ^ “「BANANA FISH」”. アクサルオフィシャルサイト. 2018年6月3日閲覧。
- ^ “「BANANA FISH」”. アクサルオフィシャルサイト. 2018年6月3日閲覧。
- ^ 吉田秋生「BANANA FISH」再び舞台化、10月より上演
- ^ Daily PLANETS アッシュ・リンクスは、 それでも生き延びるべきだった――
- ^ a b c d e f “「BANANA FISH」2018年にTVアニメ化!監督は「Free!」の内海紘子”. コミックナタリー (2017年10月23日). 2017年10月23日閲覧。
- ^ “ブルエン新曲がアニメ「BANANA FISH」OPに決定、11月熊本対バンゲスト発表”. 音楽ナタリー (2018年9月11日). 2018年9月11日閲覧。
- ^ a b “ON AIR”. TVアニメ「BANANA FISH」公式サイト. 2018年7月3日閲覧。
- ^ テレビ放送対象地域の出典:
- 政府規制等と競争政策に関する研究会 (2009年10月9日). “放送分野の動向及び規制・制度(資料2)” (PDF). 通信・放送の融合の進展下における放送分野の競争政策の在り方. 公正取引委員会. p. 2. 2018年10月24日閲覧。
- “基幹放送普及計画”. 郵政省告示第六百六十号. 総務省 (1988年10月1日). 2022年5月11日閲覧。
- “地デジ放送局情報”. 一般社団法人デジタル放送推進協会. 2022年8月5日閲覧。
- ^ “Blu-ray&DVD”. TVアニメ「BANANA FISH」公式サイト. 2018年7月6日閲覧。
外部リンク
- TVアニメ「BANANA FISH」公式サイト
- TVアニメ「BANANA FISH」公式 (@bananafish_tv) - X(旧Twitter)