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両親と姉の4人家族に育つ。小学校時代は[[漫画家]]に憧れていたが、中学に入ると音楽に目覚めて漫画家の道を諦める<ref name="ddnavi1">{{cite news|title = 作家・誉田哲也が、椎名林檎に破られたミュージシャンの夢|url = http://ddnavi.com/news/37728/a/|publisher= [[ダ・ヴィンチ]]|date = 2012-01-31|accessdate = 2012-05-12}}</ref>。15歳から[[バンド (音楽)#ロックバンド|ロックバンド]]を始め、大学卒業後も就職せずに家業を手伝いながらプロの[[ミュージシャン]]を目指す<ref name="ddnavi1"/><ref name="mainichi1">{{cite web|url= http://mainichi.jp/sp/shikou/27/01.html|title= 小説家にならなかったかも ミュージシャンとしての僕は椎名林檎さんに殺されました 1/3ページ |date= 2013-06-03|accessdate= 2016-11-20|publisher= [[毎日新聞]] }}</ref>。しかし30歳を目前にして当時デビューしたばかりの'''[[椎名林檎]]'''の才能に圧倒され、ミュージシャンの道を諦める<ref name="ddnavi1"/><ref name="mainichi1"/>。インターネットが普及し始めた90年代の後半、バンドをやめるのと前後して格闘技専門の有料サイトを立ち上げた人物に誘われ、もともと興味があったこともあって格闘技団体[[パンクラス]]の試合レビューの寄稿を始める<ref name="mainichi2">{{cite web|url= http://mainichi.jp/sp/shikou/27/01.html|title= 小説家にならなかったかも コンマ何秒かの攻防でも、文章では5行にも10行にも膨らませて書ける 2/3ページ |date= 2013-06-03|accessdate= 2016-11-20|publisher= [[毎日新聞]] }}</ref>。しかし格闘技ライターではなかなか食べていけないことはわかっていたので、どうせ文章を書くなら小説家になろうと心を決め、それから数年後に小説家デビューを果たす<ref name="mainichi2"/>。 |
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少年時代の読書経験は[[星新一]]、[[筒井康隆]]、[[眉村卓]]、[[平井和正]]、[[夢枕獏]]、[[菊池秀行]]などで、20代の頃は『[[リング (鈴木光司の小説)|リング]]』『[[パラサイト・イヴ]]』などのホラーブームの影響でホラー文庫を読んでいた<ref name="mainichi2"/>。 |
2018年4月29日 (日) 00:04時点における版
誉田 哲也 (ほんだ てつや) | |
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誕生 |
1969年8月18日(55歳) 日本・東京都 |
職業 | 小説家 |
言語 | 日本語 |
最終学歴 | 学習院大学経済学部卒業 |
活動期間 | 2003年 - |
ジャンル | 推理小説、青春小説、ホラー小説、伝奇小説 |
代表作 |
『武士道シックスティーン』 姫川玲子シリーズ |
主な受賞歴 |
ムー伝奇ノベル大賞優秀賞(2002年) ホラーサスペンス大賞特別賞(2003年) |
デビュー作 | 『妖の華』 |
ウィキポータル 文学 |
誉田 哲也(ほんだ てつや、1969年8月18日 - )[1]は日本の小説家。東京都出身、学習院中・高等科を経て学習院大学経済学部経営学科卒業[2]。代表作に、『ストロベリーナイト』をはじめとする映像化された「姫川玲子シリーズ」や『武士道シックスティーン』をはじめとする「武士道シリーズ」などがある。
人物
両親と姉の4人家族に育つ。小学校時代は漫画家に憧れていたが、中学に入ると音楽に目覚めて漫画家の道を諦める[3]。15歳からロックバンドを始め、大学卒業後も就職せずに家業を手伝いながらプロのミュージシャンを目指す[3][4]。しかし30歳を目前にして当時デビューしたばかりの椎名林檎の才能に圧倒され、ミュージシャンの道を諦める[3][4]。インターネットが普及し始めた90年代の後半、バンドをやめるのと前後して格闘技専門の有料サイトを立ち上げた人物に誘われ、もともと興味があったこともあって格闘技団体パンクラスの試合レビューの寄稿を始める[5]。しかし格闘技ライターではなかなか食べていけないことはわかっていたので、どうせ文章を書くなら小説家になろうと心を決め、それから数年後に小説家デビューを果たす[5]。
少年時代の読書経験は星新一、筒井康隆、眉村卓、平井和正、夢枕獏、菊池秀行などで、20代の頃は『リング』『パラサイト・イヴ』などのホラーブームの影響でホラー文庫を読んでいた[5]。
親交のある著名人には安東能明、万城目学、声優の浅川悠、著作の装幀を手がけたデザイナーの松昭教などがいる[6]。
作風
初期作品は伝奇物やホラーが多かったものの、「ストロベリーナイト」以降の作品には刑事を主人公にした推理小説が多く、警察機構に関する描写が緻密。多くの作品では主人公、脇役、敵役の各視点から物語が構成されている。また推理小説の場合は登場人物の死亡率が高いのも特徴。誉田哲也の作品作りは独特で、それぞれの異なる小説に、同じ広域暴力団やその下部組織の名称が登場する事があり、同じ時系列で組織が推移していく節があるが、いわゆる「世界観を共有している」というのとは若干異なり、それぞれの小説の主人公同士が出会う事はなく(スピンオフは例外)、設定の転用や、物語を展開させる土台としてのみ存在するに留まっていて、厳密には別世界と認識するほうが正しい[独自研究?]。
一方で、青春小説でも多くの作品を発表するなど、その柔軟な思考や新旧メディアへの深い造詣から多彩な作品作りを可能にしており、年齢や職業を選ばない幅広い層のファンを獲得している[要出典]。『疾風ガール』はケータイ小説で連載されていた。代表作の『武士道シックスティーン』は2010年4月に成海璃子、北乃きい主演で映画化され、『ストロベリーナイト』は2010年11月13日、フジテレビ系土曜プレミアムで竹内結子主演でテレビドラマ化され、2012年1月より連続ドラマ化の後、2013年1月26日映画化、『ジウ』は2011年7月、テレビ朝日系で黒木メイサ、多部未華子主演で連続ドラマ化された。
女性を主人公とした小説に定評があり、対照的なタイプの女性たちの葛藤により生き方を模索する手法や、個性的な女性刑事が登場する作品によってヒットを生み出している[7]。
上記のように推理小説を手がける機会が多いが、誉田自身は自らの原点はデビュー作にみられるように伝奇小説やホラー小説にあるとしており、永井豪の『デビルマン』、夢枕獏、菊地秀行、平井和正などを愛読してきたといい、作家としては一つのジャンルに固まることなく書き続けてゆきたいと語っている[6]。
執筆の際には、2000字ほどの梗概とプロットを表にしたものを作ったうえで、それぞれのキャラクターのイメージに合う実在の俳優の顔写真を貼ったプロフィール一覧を作成して執筆に臨むという[6]。
文学賞受賞・候補歴
太字が受賞したもの
- 2002年 - 『ダークサイド・エンジェル紅鈴 妖の華』で第2回ムー伝奇ノベル大賞優秀賞受賞。
- 2003年 - 『アクセス』で第4回ホラーサスペンス大賞特別賞受賞。
- 2007年 - 『ストロベリーナイト』で第9回大藪春彦賞候補。
- 2009年 - 『武士道セブンティーン』で第24回坪田譲治文学賞候補。
- 2009年 - 『ハング』で第12回大藪春彦賞候補。
- 2012年 - 『あなたが愛した記憶』で第3回山田風太郎賞候補。
- 2014年 - 『ケモノの城』で第5回山田風太郎賞候補。
著作
シリーズ作品
柏木夏美シリーズ
ジウシリーズ
- ジウI 警視庁特殊犯捜査係(2005年12月 中央公論新社 / 2008年12月 中公文庫)
- ジウII 警視庁特殊急襲部隊(2006年3月 中央公論新社 / 2009年1月 中公文庫)
- ジウIII 新世界秩序(2006年8月 中央公論新社 / 2009年2月 中公文庫)
- 国境事変(2007年11月 中央公論新社 / 2010年6月 中公文庫) - 東弘樹刑事が主役のスピンオフ作品
- ハング(2009年9月 徳間書店 / 2012年9月 中公文庫)
- 歌舞伎町セブン(2010年11月 中央公論新社 / 2013年11月 中公文庫)
- 歌舞伎町ダムド(2014年9月 中央公論新社 / 2017年2月 中公文庫)
姫川玲子シリーズ
- ストロベリーナイト(2006年2月 光文社 / 2008年9月 光文社文庫)
- ソウルケイジ(2007年3月 光文社 / 2009年10月 光文社文庫)
- シンメトリー(2008年2月 光文社 / 2011年2月 光文社文庫)
- インビジブルレイン(2009年11月 光文社 / 2012年7月 光文社文庫)
- 感染遊戯(2011年3月 光文社 / 2013年11月 光文社文庫) - スピンオフ作品
- ブルーマーダー(2012年11月 光文社 / 2015年6月 光文社文庫)
- インデックス(2014年11月 光文社 / 2017年8月 光文社文庫)
- ノーマンズランド(2017年11月 光文社)
武士道シリーズ
- 武士道シックスティーン(2007年7月 文藝春秋 / 2010年2月 文春文庫)
- 武士道セブンティーン(2008年7月 文藝春秋 / 2011年2月 文春文庫)
- 武士道エイティーン(2009年7月 文藝春秋 / 2012年2月 文春文庫)
- 武士道ジェネレーション(2015年7月 文藝春秋)
魚住久江シリーズ
ジウ×姫川玲子コラボシリーズ
- 硝子の太陽N - ノワール(2016年5月 中央公論新社)
- 硝子の太陽R - ルージュ(2016年5月 光文社)
増山超能力師事務所シリーズ
シリーズ外作品
- ダークサイド・エンジェル紅鈴 妖の華(2003年1月 ウルフ・ノベルス)
- 【改題】妖の華(2010年11月 文春文庫)
- 吉原暗黒譚 狐面慕情(2004年4月 学研M文庫)
- 【改題】吉原暗黒譚(2012年2月 文春文庫)
- アクセス(2004年1月 新潮社 / 2007年2月 新潮文庫)
- 春を嫌いになった理由(2005年1月 幻冬舎 / 2010年2月 光文社文庫)
- 月光(2006年11月 徳間書店 / 2009年3月 徳間文庫 / 2013年5月 中公文庫)
- ヒトリシズカ(2008年10月 双葉社 / 2012年4月 双葉文庫)
- 主よ、永遠の休息を(2010年3月 実業之日本社 / 2012年10月 実業日本之社文庫 / 2016年3月 中公文庫)
- 世界でいちばん長い写真(2010年8月 光文社 / 2012年11月 光文社文庫)
- レイジ(2011年7月 文藝春秋 / 2014年3月 文春文庫)
- あなたの本(2012年2月 中央公論新社 / 2014年12月 中公文庫)
- あなたが愛した記憶(2012年6月 集英社 / 2016年4月 集英社文庫)
- 幸せの条件(2012年8月 中央公論新社 / 2015年8月 中公文庫)
- Qrosの女(2013年12月 講談社 / 2016年9月 講談社文庫)
- ケモノの城(2014年4月 文藝春秋 / 2017年5月 双葉文庫)
- 黒い羽(2014年8月 光文社文庫)
- プラージュ(2015年9月 幻冬舎 / 2017年6月 幻冬舎文庫)
ファンブック
アンソロジー
「」内が誉田哲也の作品
- 七つの黒い夢(2006年2月 新潮文庫)「天使のレシート」
- Over the Wind(2009年4月 ジャイブ)「見守ることしかできなくて」
- 現場に臨め(2010年10月 光文社カッパ・ノベルス)「シンメトリー」
- 東と西 2(2010年10月 小学館 / 2012年2月 小学館文庫)「帰省」
- 宝石 ザ ミステリー(2011年12月 光文社)「アンダーカヴァー」
- 痛み(2012年5月 双葉社)「三十九番」
- 【増補・改題】警官の貌(2014年3月 双葉文庫)
- 宝石 ザ ミステリー2(2012年12月 光文社)「インデックス」
- 大崎梢リクエスト! 本屋さんのアンソロジー(2013年1月 光文社 / 2014年8月 光文社文庫)「彼女のいたカフェ」※姫川玲子シリーズ番外編
- 宝石 ザ ミステリー3(2013年12月 光文社)「お裾分け」※姫川玲子シリーズ番外編
- 奇想博物館 最新ベスト・ミステリー(2013年12月 光文社)「初仕事はゴムの味」
- サイドストーリーズ(2015年3月 角川文庫)「落としの玲子」※姫川玲子シリーズ番外編
- 宝石 ザ ミステリー Blue(2016年12月 光文社)「それが嫌なら無人島」※姫川玲子シリーズ番外編
単著未収録作品
- 待っていた女(『ダ・ヴィンチ』2012年11月号 角川書店)
- 弱さゆえ(『小説新潮』2014年2月号 新潮社)
- カクテル(『ダ・ヴィンチ』2016年7月号 角川書店)
映像化作品
映画
- 武士道シックスティーン(2010年4月24日公開、配給:ゴー・シネマ、監督:古厩智之、主演:成海璃子・北乃きい)
- ストロベリーナイト(2013年1月26日公開、配給:東宝、監督:佐藤祐市、主演:竹内結子、原作:インビジブルレイン)
テレビドラマ
- フジテレビ系
-
- ストロベリーナイト(2010年11月13日、「土曜プレミアム」枠で放送、主演:竹内結子、原作:ストロベリーナイト)
- ドラマレジェンド ストロベリーナイト(2012年1月6日、主演:竹内結子) - 2010年11月13日の放送に若干の新撮部分を加えたもの
- ストロベリーナイト(2012年1月10日-3月20日、全11話、主演:竹内結子、原作:シンメトリー / 感染遊戯 / ソウルケイジ)
- ドルチェ(2012年10月12日、「金曜プレステージ」枠で放送、主演:松下由樹)
- ストロベリーミッドナイト(2013年1月22日-1月25日、全4話、出演:西島秀俊・宇梶剛士・丸山隆平・渡辺いっけい・高嶋政宏・生瀬勝久)
- ストロベリーナイト アフター・ザ・インビジブルレイン(2013年1月26日、「土曜プレミアム」枠で放送、オムニバス形式)
- 東京(主演:西島秀俊、原作:シンメトリー)
- サイレントマーダー/沈黙怨嗟(主演:小出恵介、原作:感染遊戯)
- アンダーカヴァー(主演:竹内結子)
- 左だけ見た場合(主演:生瀬勝久、原作:シンメトリー)
- プロバブリィギルティ/推定有罪(主演:武田鉄矢、原作:感染遊戯)
- 強行犯係・魚住久江 ドルチェ2(2013年11月15日、「金曜プレステージ」枠で放送、主演:松下由樹)
- テレビ朝日系
-
- ジウ 警視庁特殊犯捜査係(2011年7月29日-9月23日、全9話、主演:黒木メイサ・多部未華子、原作:ジウI 警視庁特殊犯捜査係 / ジウII 警視庁特殊急襲部隊 / ジウIII 新世界秩序)
- WOWOW
配信ドラマ
脚注
- ^ 『ダ・ヴィンチ』2012年2月、p159。
- ^ 誉田哲也. "誉田 哲也(作家)" (Interview). 2018年4月13日閲覧。
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は無視されます。 (説明) - ^ a b “小説家にならなかったかも ミュージシャンとしての僕は椎名林檎さんに殺されました 1/3ページ”. 毎日新聞 (2013年6月3日). 2016年11月20日閲覧。
- ^ a b c “小説家にならなかったかも コンマ何秒かの攻防でも、文章では5行にも10行にも膨らませて書ける 2/3ページ”. 毎日新聞 (2013年6月3日). 2016年11月20日閲覧。
- ^ a b c 『ダ・ヴィンチ』2012年2月、pp158-163.
- ^ 『ダ・ヴィンチ』2012年2月、pp146-157.
参考文献
- 「特集:誉田哲也の描くヒロインが刺激的な理由」『ダ・ヴィンチ』No.214、2012年2月号、メディアファクトリー、pp146-163.
外部リンク
- 作家の読書道 第92回:誉田哲也 - WEB本の雑誌
- その人の素顔 誉田哲也(作家)×池上冬樹(文芸評論家)対談 - 小説家になりま専科