国境事変
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国境事変 Border Incident | ||
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著者 | 誉田哲也 | |
発行日 |
2007年11月25日(単行本) 2010年6月25日(文庫本) 2024年3月25日(文庫本) | |
発行元 | 中央公論新社 | |
ジャンル | 警察小説 | |
国 | 日本 | |
言語 | 日本語 | |
形態 | 四六判 | |
ページ数 | 376 | |
前作 | ジウIII 新世界秩序 | |
次作 | ハング | |
公式サイト | www.chuko.co.jp | |
コード |
ISBN 978-4-12-003889-1 ISBN 978-4-12-205326-7(文庫本) ISBN 978-4-12-207499-6(文庫本) | |
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『国境事変』(こっきょうじへん、Border Incident)は、誉田哲也による日本の警察小説。ジウ三部作に続く、〈ジウ〉サーガの第4作[1]。ジウ三部作に登場した東(あずま)刑事が活躍するスピンオフ作品である。
2007年11月に単行本、2010年6月に中公文庫が刊行された。2024年3月19日には新装版が発売された[2]。
あらすじ
[編集]東京都で発生した在日朝鮮人の殺害事件。捜査一課の刑事・東弘樹は、被害者の弟・英男や関係者から事情聴取をする内に、「アンドウ」という不審な人物に行き当たる。
一方、その英男を情報提供者として運営してきた警視庁公安部の川尻は、事件の捜査が進むに連れ、公安警察官としての生き方に迷いを感じ始めていた。
一件の殺人事件が起こした小さな波は、国家をも巻き込む大きな事変へと変貌していく。
登場人物
[編集]警察官
[編集]- 東 弘樹(あずま ひろき)
- 警視庁捜査一課六係。警部補。47歳。歌舞伎町封鎖事件の捜査に大きく貢献し、警視総監賞と警察庁長官賞を授与された。捜査一課員からさえも煙たがられるほどの堅物で、大の公安嫌いで知られる。
- 川尻 冬吾(かわじり とうご)
- 警視庁公安部外事二課四係。巡査部長。35歳。在日朝鮮・韓国人を主とするアジア系外国人を担当する。公安部では本名で呼び合わない風習があり、「アントン」というあだ名で呼ばれる。
- 英男の運営者で、「アンドウ」という名で接触している。
- 前田(まえだ)
- 外事二課四係班長。警部補。47歳。東侑エンタープライズを監視する。あだ名はモグ。
- 広瀬(ひろせ)
- 外事二課四係。巡査部長。37歳。あだ名はトノ。
- 荒巻(あらまき)
- 外事二課四係。巡査部長。36歳。あだ名はシャケ。
- 桑島(くわじま)
- 対馬南警察署刑事生活安全課。以前は長崎県警捜査一課の強行班捜査係に所属していた。新潟県生まれ。
その他
[編集]- 若松 吉男(わかまつ よしお) / 本名:呉 吉男(オ ギルナム)
- 32歳。殺害された被害者。朝鮮籍の在日三世。貿易商社・東侑エンタープライズの代表取締役。前年に同社を創業した父・虎男(とらお・ホナム)が自殺し跡を継いだ。
- 若松 英男(わかまつ ひでお) / 本名:呉 英男(オ ヨンナム)
- 兄と共に日本生まれの日本育ち。「リトルウィング」という3人組のバンドで活動している。
- 川尻により公安の協力者(スパイ)に仕立て上げられ、コード番号G4と呼ばれる。
- 川口(かわぐち)
- 陸上自衛隊対馬警備隊隊長。一等陸佐。
- 朴 大容(パク デヨン)
- かつて北朝鮮で護衛司令部第二総局の局長を務めた、元朝鮮人民軍の高官。総書記暗殺計画が露見し家族らを皆殺しにされた。朝鮮人民の解放を目的とした『アイアン計画』を立案し、吉男も協力していた。
書籍情報
[編集]- 単行本:2007年11月25日発行、中央公論新社、ISBN 978-4-12-003889-1
- 文庫本:2010年6月25日発行、中公文庫、ISBN 978-4-12-205326-7
- 文庫本『国境事変 〈ジウ〉サーガ4』:2024年3月25日発行、中公文庫、ISBN 978-4-12-207499-6
脚注
[編集]- ^ “誉田哲也の<ジウ>サーガ|特設ページ|中央公論新社”. 中央公論新社 2019年3月18日閲覧。
- ^ “新装版 国境事変 〈ジウ〉サーガ4 -誉田哲也 著|文庫”. 中央公論新社. 2024年4月29日閲覧。
外部リンク
[編集]- 文庫本『国境事変』 - 中央公論新社(2024年1月1日時点のアーカイブ)
- 文庫本『国境事変 〈ジウ〉サーガ4』 - 中央公論新社