「三十四丁目の奇蹟」の版間の差分
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2018年1月29日 (月) 00:48時点における版
三十四丁目の奇蹟 | |
---|---|
Miracle on 34th Street | |
監督 | ジョージ・シートン |
脚本 | ジョージ・シートン |
原案 | ヴァレンタイン・デイヴィス |
製作 | ウィリアム・パールバーグ |
出演者 |
モーリン・オハラ ジョン・ペイン エドマンド・グウェン |
音楽 |
シリル・モックリッジ (アルフレッド・ニューマンが 音楽監督を担当している) |
撮影 |
チャールズ・クラーク ロイド・エイハーン |
配給 | 20世紀フォックス |
公開 |
1947年5月2日 1948年11月12日 |
上映時間 | 96分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
製作費 | 63万ドル |
『三十四丁目の奇蹟』(Miracle on 34th Street)は、1947年のアメリカ合衆国の映画[1]。『34丁目の奇蹟』『三十四丁目の奇跡』のタイトルでビデオ発売されたことがある[2]。後に4回リメイクされている。
本作はモノクロ映画だが2006年に『三十四丁目の奇蹟 スペシャル・カラー・バージョン』としてカラーライズ化された。20世紀フォックス正規盤DVDにはモノクロのオリジナル版とカラーライズ化されたカラー版の2種類が収録されている。リメイク作品については「リメイク」の項を参照。
あらすじ
舞台はニューヨーク。マンハッタン34丁目のスクェアに実在するメイシーズの旗艦店。クリスマス商戦の開始を告げる仮装パレードの準備中に酔いつぶれたサンタ役を叱りつけた老人(エドマンド・グウェン)は人事係のドリス(モーリン・オハラ)の判断で代役をつとめる。パレードは成功、ユーモアと思いやりを備えて芸達者な彼はおもちゃ売り場で子どもたちの人気者になりデパートもクリス人気に便乗する。
しかし、ドリスとの面接の際にサンタクロースの別名クリス・クリングルを名乗り自分を本当にサンタだとする彼は妄想癖があるとみなされてしまう。そこでメイシーズ専属の医師のソーヤー(ポーター・ホール)に彼の診察をさせた結果異常はなかったが、ソーヤーは妻と不仲でそのことを診察中に彼に指摘され苛立ち、彼に異常があると偽りの報告をし今すぐに精神病棟に入れたほうがいいと進言した。だが、クリスが入所している老人ホームの医師のピアースは彼には異常がないとして精神病棟に入れる必要はないという。その直後にメイシーズで働いている若い従業員のアルフレッドが子供たちに親切すぎることを理由に、ソーヤーがアルフレッドに精神障害であると発言したことをクリスは知り憤った彼はソーヤーを非難し杖でソーヤーの頭を叩いてしまう。そして、ソーヤーの企みで彼は精神病棟に閉じ込められる。過去の痛みからサンタクロースを信じられないドリスと、彼女の心を知る健気な娘スーザン(ナタリー・ウッド)は老人が二人にとってかけがえのない存在だったことを知る。クリスにとってもスーザンがサンタクロースを信じてくれることが何よりの望みだった。
ドリスの隣人、弁護士のフレッド(ジョン・ペイン)はクリスの弁護を買って出て裁判が開かれる。事件はクリスが精神的に正常かどうかで争われる。正直な老人を助けたいニューヨークの人達は街角の店先やアパートのベランダで「私はサンタクロースを信じます」というオピニオンボードを掲げ始めるが、裁判は不利なまま進行する。法を曲げられない判事のハーパー(ジーン・ロックハート)は「奇蹟が起こらない限り」老人を助けられないだろうと密かにフレッドに伝える。そして結審の日を迎えたニューヨークでは・・・。
キャスト
役名 | 俳優 | 日本語吹き替え | |
---|---|---|---|
TV版 | PDDVD版 | ||
ドリス・ウォーカー | モーリン・オハラ | 武藤礼子 | 斎藤恵理 |
フレッド・ゲーリー | ジョン・ペイン | 吉水慶 | 大塚智則 |
クリス・クリングル | エドマンド・グウェン | 川久保潔 | 宝亀克寿 |
ヘンリー・ハーパー判事 | ジーン・ロックハート | 石井敏郎 | 三浦潤也 |
スーザン・ウォーカー | ナタリー・ウッド | 皆口裕子 | 深森らえる |
ジュリアン・シェルハマー | フィリップ・タング | 仲木隆司 | ヤスヒロ |
R・H・メイシー社長 | ハリー・アントリム | 山野史人 | 村松康雄 |
チャーリー・ハロラン | ウィリアム・フローリー | 亀井三郎 | 間宮康弘 |
アルフレッド | アルヴィン・グリーンマン | 大倉正章 | 奈良徹 |
トーマス・マーラ検事 | ジェローム・コーワン | 仲木隆司 | 小浅和大 |
グランヴィル・ソーヤー先生 | ポーター・ホール | 梁田清之 | 竹房敦司 |
ピアース先生 | ジェームズ・シーイ | 石井敏郎 | 青山穣 |
- TV版:20世紀フォックスの正規盤DVD・Blu-ray Discに収録されている。
- 演出:長野武二郎、翻訳:宇津木道子、制作:ムービーテレビジョン
映画賞受賞・ノミネート
映画祭・賞 | 部門 | 候補 | 結果 |
---|---|---|---|
アカデミー賞 | 作品賞 | ノミネート | |
助演男優賞 | エドマンド・グウェン | 受賞 | |
脚色賞 | ジョージ・シートン | ||
原案賞 | ヴァレンタイン・デイヴィス | ||
ゴールデングローブ賞 | 脚本賞 | ジョージ・シートン | 受賞 |
助演男優賞 | エドマンド・グウェン |
リメイク
アメリカでは本作の後に4回リメイクされ、1955年にトーマス・ミッチェル主演、1959年にエド・ウィン主演でテレビドラマとして放映された。また、1973年にデヴィッド・ハートマン、ロディ・マクドウォール、セバスチャン・キャボット、ジェームズ・グレゴリーらが出演したテレビ映画が放映された。
そして1994年にジョン・ヒューズ製作・脚本、 リチャード・アッテンボロー主演で映画としてリメイクされた。 日本では『34丁目の奇跡』というタイトルで公開された。
脚注
関連項目
- 34丁目の奇跡〜Here's Love〜 本作を原作とするミュージカル
- 34丁目の奇跡 (1994年の映画)