「北条鉄道」の版間の差分
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== 路線 == |
== 路線 == |
2018年3月4日 (日) 06:51時点における版
北条町駅(本社所在地) | |
種類 | 株式会社 |
---|---|
市場情報 | 非上場 |
本社所在地 |
日本 〒675-2312 兵庫県加西市北条町北条28番地2号 |
設立 | 1984年10月18日[1] |
業種 | 陸運業 |
法人番号 | 5140001076459 |
事業内容 | 旅客鉄道事業 他 |
代表者 | 代表取締役社長 西村和平(加西市長) |
資本金 | 1億円(2017年3月31日時点) |
売上高 | 8,166万3千円(2017年3月期) |
営業利益 | -4,406万1千円(2016年3月期) |
純利益 | -21万1千円(2017年3月期) |
純資産 | 7,007万7千円(2016年3月31日時点) |
総資産 | 9,432万0千円(2017年3月31日時点) |
従業員数 | 12人。他に施設アルバイト2人、乗務員アルバイト2人、駅業務アルバイト1人(2017年3月31日現在) |
決算期 | 3月31日 |
主要株主 |
加西市 36.0% 兵庫県 17.0% 小野市 5.0% 加西商工会議所 5.0% 神姫バス 5.0% 三井住友銀行 5.0% 他(2017年3月31日現在) |
外部リンク | www.hojorailway.jp/ |
北条鉄道株式会社(ほうじょうてつどう)は、兵庫県で旧国鉄特定地方交通線の鉄道路線を運営している加西市・兵庫県などが出資する第三セクター方式の鉄道会社である。本社は兵庫県加西市北条町の北条町駅に所在。代表取締役社長は、西村和平(加西市長)。
歴史
- 1984年(昭和59年)10月18日 設立[2]。
- 1985年(昭和60年)4月1日 国鉄から承継し北条線開業[2]。
- 2010年(平成22年)10月16日 全国初、旅客用の車両に廃油燃料が使用される[2]。子ザル駅長誕生[3]。(2016年より子ザル駅長は休止中[4])
路線
- 北条線 粟生 - 北条町 13.6km
粟生駅から終点の北条町駅までが1つの閉塞区間になっており、途中に交換設備のある駅はない。かつては中間駅である法華口駅に交換設備があったが撤去されている。これを復活させる計画があるものの資金難で凍結されている[5]。無人駅のまま交換駅とすることが検討されているが、理論的な保証を得ることと、費用の面が課題になっている[6]。北条町駅には本社・車庫・検修庫・留置線がある。
経営改革
経営改革のために以下のような取り組みを行っている。
- ステーションマスター
- 公募により駅長を募集し、個人により駅舎の管理、運営、イベントなどを行っている。この試みは新日本様式100選でも紹介された。
- イベント列車
- クリスマスのシーズンにはサンタ列車、夏休みにはかぶと虫列車、1・2月にはおでん列車、7月・8月にはビール列車が運行されている。
- グッズの販売
- キーホルダー、マグカップ、使用済み枕木などの鉄道グッズのほか、北条鉄道サイダー、蜂蜜を販売している。
- BDFの導入
- 2008年に加西市と共同でバイオディーゼル燃料 (BDF) での試験走行を実施した[7]。
- 社長の公募
- 2009年に、社長と運輸部長を公募し[8]、翌2010年に、大阪府在住の元ミシンメーカー社員松本孝徳が次期社長に内定し、同年3月に副社長に就任した[9]。しかし、2011年6月21日の株主総会で取締役再任を否決され、事実上の解任となった。なお、株主総会に引き続く取締役会では、新市長の西村和平の社長就任が決まった[10]。
車両
いずれもディーゼルカー。形式の「フラワ」は加西市内に立地する兵庫県立フラワーセンターに由来する(ただし北条線沿線からは遠い)。また形式番号は、各形式の1号車が導入された年(西暦)にちなむ。詳細なスペックは各形式の記事参照。
不祥事
同社の経理担当の取締役が、約150万円を着服していたことが、2009年10月に発覚した。この元取締役は、自らの報酬を水増しする形で過大に受け取っていた模様である。この取締役は、全額を返還した上退職した[12]。前述の社長の公募は、この事件を受けてのものと見られている。
脚注
- ^ 『歴史でめぐる鉄道全路線 公営鉄道・私鉄』14号 3頁
- ^ a b c 『歴史でめぐる鉄道全路線 公営鉄道・私鉄』14号 19頁
- ^ “子ザル駅長の任命式開催!!”. 北条鉄道 (2010年10月18日). 2013年7月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年6月20日閲覧。
- ^ “子ざる駅長を当面の間お休みいたします”. 北条鉄道 (2016年4月7日). 2018年3月4日閲覧。
- ^ 「廃線の危機から脱出できるか? 第三セクター・北条鉄道の挑戦 (4/6)」(2009年2月4日、杉山淳一、Business Media 誠)
- ^ 第27回加西市公共交通活性化協議会 (PDF) (2016年6月22日開催)
- ^ 「北条鉄道、加西市とバイオ燃料100%列車を試験運行」日経新聞2008年06月06日
- ^ 「3セク鉄道が社長公募 兵庫の北条鉄道」神戸新聞2009年10月19日
- ^ 神戸新聞 (2010年7月13日). “北条鉄道 次期社長にミシンメーカー社員”. 2010年7月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年7月28日閲覧。
- ^ 毎日新聞 (2011年6月22日). “北条鉄道:副社長、事実上の解任 社長には加西市長 /兵庫”. 2013年7月28日閲覧。[リンク切れ]
- ^ a b 『歴史でめぐる鉄道全路線 公営鉄道・私鉄』14号 33頁
- ^ 「給料水増し150万円着服 北条鉄道元取締役」神戸新聞2009年10月21日
参考文献
- 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部(編集) 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 公営鉄道・私鉄』 14号 神戸電鉄・能勢電鉄・北条鉄道・北近畿タンゴ鉄道、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2011年6月19日。
関連項目
- 三木鉄道 - 北条鉄道と同じく加古川線から分岐する旧国鉄線を転換して1985年に開業した鉄道で車両も両者ほぼ共通だった。2008年4月1日廃止。
- 『テツぼん』 原作 高橋遠州、作画永松潔 - ビッグコミックオリジナル連載中の「鉄ちゃんの国会議員」が主人公の漫画。
- 2011年3号掲載の『B級グルメ』(2012年2月発売コミックス3巻に収録)で、廃てんぷら油から造ったバイオディーゼル燃料で気動車を走らせていることが掲載された。
- 2011年24号掲載の『パワースポット』(2013年7月発売コミックス6巻に収録)では播磨下里駅が「駅ナカ寺」として掲載されている。