「NARUTO -ナルト-」の版間の差分
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『'''NARUTO -ナルト-'''』(ナルト)は、[[岸本斉史]]による[[日本]]の[[漫画]]作品。またこれを原作とする[[アニメ]]、[[ゲーム]]などの作品。『[[週刊少年ジャンプ]]』([[集英社]])にて[[1999年]]43号から[[2014年]]50号まで連載された。全700話で、[[単行本]]は全72巻と外伝1巻。 |
『'''NARUTO -ナルト-'''』(ナルト)は、[[岸本斉史]]による[[日本]]の[[漫画]]作品。またこれを原作とする[[アニメ]]、[[ゲーム]]などの作品。『[[週刊少年ジャンプ]]』([[集英社]])にて[[1999年]]43号から[[2014年]]50号まで連載された。全700話で、[[単行本]]は全72巻と外伝1巻。 |
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== 概要 == |
== 概要 == |
2017年9月12日 (火) 00:49時点における版
NARUTO -ナルト- | |||
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ジャンル | 少年漫画、忍者 バトルアクション漫画 | ||
漫画 | |||
作者 | 岸本斉史 | ||
出版社 | 集英社 | ||
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掲載誌 | 週刊少年ジャンプ | ||
レーベル | ジャンプ・コミックス | ||
発表号 | 1999年43号 - 2014年50号 | ||
巻数 | 全72巻 | ||
話数 | 全700話 | ||
漫画:NARUTO -ナルト- 外伝 〜七代目火影と緋色の花つ月〜 | |||
作者 | 岸本斉史 | ||
出版社 | 集英社 | ||
掲載誌 | 週刊少年ジャンプ | ||
レーベル | ジャンプ・コミックス | ||
発表号 | 2015年22・23合併号 - 32号 | ||
巻数 | 全1巻 | ||
話数 | 全10話 | ||
テンプレート - ノート |
Template:ウィキプロジェクト 週刊少年ジャンプ 『NARUTO -ナルト-』(ナルト)は、岸本斉史による日本の漫画作品。またこれを原作とするアニメ、ゲームなどの作品。『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて1999年43号から2014年50号まで連載された。全700話で、単行本は全72巻と外伝1巻。 誰か僕を無期限ブロックしてくれ頼む
概要
忍同士が超常的な能力を駆使して派手な戦いを繰り広げるバトルアクション漫画。主人公と仲間との友情、裏切りと復讐、師弟や家族の絆が中心として描かれ、忍の世界とその起源・歴史を含めた重層的な世界観、民話や伝承や宗教のオマージュを巧みに取り込んだ設定となっている[1]。一方で主人公であるうずまきナルトが中盤以降、単に戦いではなく“対話”と“許し”で平和をもたらそうとするなど一種の“少年漫画らしからぬ”要素も含まれるようになり、読者からの支持が高い「ペイン編」で、ナルトが師の自来也を殺した敵と対話し、和解するという描き方は「ある意味でタブー(苦笑)。少年漫画では普通はやらないやり方だった」と作者自らが後年述懐している[2]。
本作の人気は連載当初から順調に伸び、『ONE PIECE』と並ぶ『週刊少年ジャンプ』の看板作品となっていった。2002年から、ぴえろ製作のテレビアニメが放送開始。一部終了後に85話のアニメオリジナルストーリーを挟み、二部からは『NARUTO -ナルト- 疾風伝』というタイトルにリニューアルされている。
日本国内にも増して、海外では極めて人気が高く、2000年代を代表する『ドラゴンボール』の後継作品として認知されている[3][4]。アニメ放映は80ヵ国以上、ライセンス商品は90ヵ国以上で販売されている。主人公のナルトは「ニューズウィーク日本版」2006年10月18日号の特集「世界が尊敬する日本人100」に漫画・アニメキャラクターとして唯一選出された。2009年米Yahooの検索ワードランキングで6位につけ、テレビアニメが高視聴率を記録している[5]。
単行本の国内累計発行部数は、2015年9月時点で1億4,000万部を突破している[6]。海外では 35 以上の国と地域で発売されており、7,500万部[7]を記録。アメリカでは900万部、欧州でも熱狂的な人気を誇り、フランスでは書籍全体の週間売上で1位になるなど、1,900万部を売り上げた[8]。全世界では2億部を突破している(2014年8月時点)[9] 。
また、テレビゲームのナルティメットシリーズは、世界累計 1000万本を記録した[10]。
2014年10月6日、集英社より、2014年11月10日発売分の2014年50号をもって連載が終了することが発表され[11][12]、予定通り2014年50号掲載の699話及び700話をもって完結した。
完結後の展開
本編最終話を掲載した2014年50号にて、2015年春より、新編の短期集中連載予定、およびノベライズが発表された。このうち短期集中連載については2015年22・23合併号から32号まで、『NARUTO -ナルト- 外伝 〜七代目火影と緋色の花つ月〜』(ナルト がいでん 〜ななだいめほかげとあかいろのはなつつき〜)と題して連載された。
本編完結後もテレビアニメ版は2017年3月まで放送を継続(後述)。各種メディアミックス系作品・イベントも「NARUTO新時代開幕プロジェクト」と冠され展開中。
2014年12月には最終話に至るまでの経緯を描く劇場版アニメ『THE LAST -NARUTO THE MOVIE-』が上映された。
2016年12月17日、「ジャンプフェスタ2017」の「NARUTO-ナルト-×BORUTO-ボルト-」のステージイベントにて、ハリウッド実写化されることが決定した。
『BORUTO』
2015年8月には最終話以降の物語を描く劇場版アニメ『BORUTO -NARUTO THE MOVIE-』が上映された。
2016年23号からは、原作・監修を岸本、脚本を小太刀右京、漫画を池本幹雄がそれぞれ担当する形で、『BORUTO-ボルト- -NARUTO NEXT GENERATIONS-』が月一連載されている。物語の序盤の部分は先の劇場版アニメと同様の内容となっている。
2016年12月17日、「ジャンプフェスタ2017」の「NARUTO-ナルト-×BORUTO-ボルト-」のステージイベントで、テレビアニメ化を発表。2017年3月に終了した『疾風伝』と入れ替わる形で、4月からテレビ東京系にて放送中。
ストーリー
体内に九尾の妖狐を封印された落ちこぼれ忍者・うずまきナルトが、里一番の忍である火影を目指し、仲間たちと共に数々の試練を乗り越え成長していく物語。
第一部・少年編
(ジャンプコミックス1巻から27巻まで)
プロローグ
忍五大国の一つ、火の国は木ノ葉隠れの里に、強大な力を持った尾獣、九尾が襲来した。当時の里長である四代目火影は共に自らの命を犠牲にして、へその緒を切ったばかりの赤ん坊、うずまきナルトに九尾を封印した。時は流れ、再び長についた三代目火影・猿飛ヒルゼンにより、里は平安を取り戻していた。
波の国任務
単行本:1巻~4巻前半
忍者を目指し、アカデミーに通ううずまきナルトは超問題児の落ちこぼれで、毎日イタズラ三昧。卒業試験に3回落第していたが、とある事件で身を挺して守ってくれた教師のうみのイルカに認められ、卒業の証の額当てを送られて晴れて下忍になる。下忍になったナルトは、うちはサスケ、春野サクラと共に、上忍のはたけカカシの第七班に配属される。カカシから鈴を奪い取るサバイバル演習では自分たちの未熟さを思い知るが、“仲間の大切さ”に気付き、これまで合格者を出したことのないカカシから正式に下忍として認められる。
その後、波の国のタズナの護衛の任務において、霧隠れの抜け忍、桃地再不斬と氷遁忍術を操る少年、白と戦闘。苦戦を強いられるが、この実戦を通じて忍者として大きな成長を遂げる。サスケはこの戦いにおいて、うちは一族の血継限界である写輪眼を開眼し、ナルトは自らに眠る九尾の強大な力の片鱗を初めて見せる。
中忍試験
単行本:4巻後半~13巻前半
下忍となっていくつかの任務をこなした第七班は、カカシの推薦により中忍試験に参加。木ノ葉の同期の下忍を含め、各里から中忍候補の下忍達が木ノ葉の里に集う。
難問ばかりの筆記試験である一次試験を根性で突破したナルトたちは、二次試験の死の森のサバイバルに臨む。しかし、その途中、伝説の三忍の一人である大蛇丸が突如として現れ、サスケに謎の呪印を刻み込む。試験官のみたらしアンコは、かつての師であった大蛇丸を追撃するが、その圧倒的な力の前に逃がしてしまう。
その後、二次試験は終了。合格者多数のため、候補者同士による個人戦という形で三次試験の予選が執り行われる。サクラは引き分けにより脱落するが、ナルトとサスケは勝ち上がり、後日行なわれる本戦への進出を決める。
木ノ葉崩し
単行本:13巻後半~16巻前半
中忍試験の予選から1ヶ月後、各国の忍頭や観衆が見守る中、中忍試験本戦が開始される。ナルトは白眼を持つ柔拳使い日向ネジを相手に苦戦を強いられるが、九尾の力を解放し勝利。カカシとの修行を終えたサスケが満を持して登場。砂隠れの我愛羅と対戦する。
カカシから千鳥を伝授されたサスケは我愛羅を相手に善戦するが、その最中、突如として何者かが場内全体に幻術をかける。大蛇丸が“砂隠れ”を巻き込み、中忍試験の隙に乗じて木ノ葉隠れに戦争を仕掛けたのである。三代目火影は大蛇丸を封印する一歩手前まで追い詰めるが、力及ばず腕と術のみを封じてこの世を去った。木ノ葉の忍者も死力を尽くして応戦し、何とか敵を撃退。ナルトも人柱力の我愛羅と激突、九尾のチャクラと新術・口寄せの術をもってこれを打ち倒す。
本物の四代目風影が側近と共に腐乱した無残な死体の姿で発見されたことにより、砂隠れもまた大蛇丸に利用されていた事が明らかとなる。結果的に、この戦いで五影の内2人が死亡し、双方の里は甚大な被害を受けてしまうのだった。
暁の影
単行本:16巻後半~17巻前半
数年前、うちは一族を滅ぼし、木ノ葉隠れを抜けたうちはイタチと、霧隠れの抜け忍の干柿鬼鮫の2人が突如として里に現れた。彼らは、かつて大蛇丸も所属していた暁と呼ばれる組織のメンバーで、九尾を宿したナルトを狙っていた。彼らの侵入を察知した猿飛アスマ、夕日紅、カカシが応戦するが、イタチの写輪眼による幻術“月読”を受け、カカシは戦闘不能となる。事態を知ったサスケは、復讐の対象である実兄イタチを追う。
その頃、伝説の三忍の一人、自来也は上層部から火影就任の要請を受けるも、これを固辞し、同じ三忍で初代火影の孫でもある綱手を推薦。修行も兼ねてナルトを同行させ、共に綱手を探す旅に出る。その道中で、イタチと鬼鮫がナルトを狙って来襲。自来也の高等忍術でなんとか退けるが、イタチに単身で挑んだサスケは返り討ちに合い、重傷を負う。
三竦みの戦い
単行本:17巻後半~19巻
自来也と共に里を旅立ったナルトは、道中で術の修行に励む。その頃、三代目火影によって両腕を奪われた大蛇丸は術を封じられ、激痛に苦しめられていた。医療忍術のスペシャリストである綱手に両腕を治すよう、部下の薬師カブトと共に交渉を持ちかける。腕が治ったら再び木ノ葉を襲うという大蛇丸に綱手は激昂し、要求を退けるが、「最愛の2人を生き返らせる」という大蛇丸の言葉に動揺する。
その直後、自来也とナルトも綱手を発見。ナルトの姿に亡き弟の姿を重ねた綱手は「螺旋丸を修得できたら、初代火影の首飾りを譲る」と賭けをする。ナルトは螺旋丸の修得に燃える。その後、綱手は大蛇丸の要求を完全に拒絶。そのまま大蛇丸・カブトとの戦闘に突入。自来也も駆けつけ、巨大口寄せ動物3体を巻き込んだ壮絶な三竦みの戦いを繰り広げる。苦戦の末、綱手の渾身の一撃によって大蛇丸を何とか退ける。この戦いで、ナルトはついに螺旋丸を修得する。
サスケ奪還任務
単行本:20巻~27巻前半
大蛇丸を退け、綱手が五代目火影に就いたことにより、里は平穏を取り戻そうとしていた。しかし、大蛇丸によって呪印を刻まれたサスケは、己の宿命に苦悩する。そんな中、サスケは大蛇丸の部下である音の五人衆と接触。大蛇丸の元へと誘い込まれる。ナルト、シカマル、チョウジ、キバ、ネジの五人は、サスケを連れ戻すため音の五人衆である君麻呂、多由也、左近、鬼童丸、次郎坊とそれぞれ交戦する。リーや我愛羅たち砂隠れの忍者の助けもあり、重傷を負いながらも全員を倒す。しかし、サスケと戦ったナルトは敗北を喫し、サスケは大蛇丸の元へと行ってしまう。
その後、ナルトは自来也と2年半の修行に出る。
カカシ外伝
ジャンプコミックス27巻『カカシ外伝〜戦場のボーイズライフ〜』
ときは第三次忍界大戦、第一部から遡ること十数年前。はたけカカシの少年期の物語。写輪眼を手に入れた経緯が明らかにされる。
上忍に昇格したカカシは、うちは一族の中忍オビト、同じく中忍で医療忍者のリン、そして上官の波風ミナト(後の四代目火影)の4人で任務に向かっていた。カカシとオビトは水と油で、いつもぶつかり合う仲。ミナトは2人を諭し、しっかり者のリンは間を取り持っていた。
任務遂行のためミナトと別行動を取ったカカシ達は、敵の奇襲に遭い、リンを人質に取られる。任務を優先するカカシと、仲間の命を優先するオビトは、忍者として人としての在り方で対立する。オビトは単独でリンを助けに向かい、窮地に陥るが、駆けつけたカカシに救われる。この戦闘でオビトは写輪眼を覚醒させ、カカシは左目を失う。リンの救出に成功するが、オビトはカカシをかばい、落石の下敷きになってしまう。己の死を悟ったオビトは上忍の就任祝いと称し、カカシに写輪眼を、そしてリンを託した。
第二部・青年編
(ジャンプコミックス28巻から72巻まで)
風影奪還任務
単行本:28巻~31巻
第一部の2年半後から始まる。暁が尾獣を手に入れるため行動を開始する。暁のデイダラが、砂隠れの里の風影になった我愛羅を倒し連れ去ろうとした。
暁を追ったカンクロウが、デイダラと共に活動していたサソリのカラクリ人形の毒によって倒され、意識を失ってしまう。その後、砂隠れの里からの緊急の報せを受け、ナルト達カカシ班が砂隠れの里へ向かう。途中砂隠れの里に戻るテマリと合流し、砂隠れの里を目指す。その頃、木ノ葉隠れの里では、ガイ班もカカシ班と同様の任務で派遣されていた。砂隠れの里についたカカシ班は、毒に蝕まれたカンクロウを治療、そして、砂隠れの里の相談役でありサソリの祖母、チヨバアと共に暁のアジトを目指す。
一方ガイ班は、カカシが口寄せした忍犬、パックンと共に川の国にある暁のアジトを目指していた。そして、カカシ班とガイ班は途中、それぞれイタチと鬼鮫(両者ともに偽物)の足止めを食らいながらもアジトに到着。トラップを破り、アジトである洞窟の中に突入する。しかし、突入したナルト、カカシ、サクラ、チヨバアの前には、既に尾獣と引き離されて絶命している我愛羅と、暁のサソリとデイダラしかいなかった。
我愛羅の奪還のためデイダラを追うナルトとカカシ。サクラとチヨバアはサソリと対峙する。祖母と孫による、砂隠れの歴史の中で最強のカラクリによる死闘の末、サクラとチヨバアは苦戦しながらも何とかサソリを倒し、ナルトたちの後を追う。
一方ナルトとカカシは、カカシの万華鏡写輪眼のおかげで我愛羅の遺体の奪還に成功する。しかし、ナルトは尾獣を体内に内包し人柱力として生きる宿命を背負う、自らと同じ境遇である我愛羅の死への怒りを、砂隠れのご意見番であるチヨバアにぶつける。ナルトと出逢い、考えや認識を改めていたチヨバアは、自分の秘術を使い自らの命と引換えに、我愛羅を蘇生させる。目を覚ました我愛羅の周りには、彼を尊敬し敬愛する砂隠れの忍者たちが、己の指導者の救出のために集まっていた。
天地橋任務
単行本:32巻~34巻
我愛羅奪還を果たしたカカシ班。しかし、万華鏡写輪眼の力の反動でカカシはしばらく動けなくなっていた。代理でカカシ班の隊長に指名されたのは暗部のヤマトと名乗る忍者だった。さらに、サスケの補充として暗部の根から派遣されたサイと名乗る忍者がカカシ班に加わり、サクラがサソリから聞き出した情報で、大蛇丸のもとにいるサソリのスパイと接触することになる。しかし、何かに付けてぶつかるナルトとサイ。そんな状態のまま接触の時を迎え、ヤマトがサソリに変装しスパイと接触する。そのスパイの正体は大蛇丸の右腕のカブトだった。しかし、既にカブトに掛けられたサソリの術は大蛇丸に解かれており、ヤマトは窮地に陥る。ナルトはヤマトを助けるため大蛇丸に挑む。その際に大蛇丸の言葉に触発され、九尾の力が目覚めて大蛇丸を追い詰めていく。その最中、サイは本来自分に与えられた任務のために動き出す。ヤマトは何とか九尾の力を押さえ込み、その最中に、サクラに自分の正体を明かす。ヤマトは大蛇丸により初代火影の遺伝子を組み込まれた実験体で、今の木ノ葉の里で唯一木遁の術を扱え、九尾の力を押さえ込むことのできる存在だった。
ダメージを受けたナルトを回復させたカカシ班は、大蛇丸のアジトに潜入する。そこでサイの全てを知るカカシ班。サイは三代目火影と敵対していたダンゾウの部下で、ダンゾウの命により大蛇丸と結託して、綱手の治める今の木ノ葉を潰そうとしていた。しかし、暗部の真の目的は大蛇丸が次の体にと目を付けていたサスケの暗殺にあった。ところがサスケとの繋がりを守ろうとするナルトとサクラを見て、サイはかつて自分が大切にしていた兄との繋がりを思い出し、ナルトたちのサスケ奪還に協力する。サイはナルトたちより早くサスケと接触し、ナルトとサクラの話をする。サイの元にナルトたちが来た時、ナルトは2年半ぶりにサスケとの再会を果たす。しかし、そこにいたサスケはかつてのサスケとは違っており、ナルトたちを本気で殺しにかかる。ナルトとサイとヤマトは、全くサスケに歯が立たずに敗れていく。その中で、九尾の妖孤はナルトに自分の力を頼るように言う。ナルトがそれを断ろうとした時、ナルトの中にサスケが現れ、九尾の妖孤を一時的に消滅させてナルトの中の力の正体を見極める。そして、全てを終わらせようとした時、大蛇丸がそれを止める。そして、かつての友であるサスケはナルトたちの前から再び消えてしまう。
変わってしまった友と、自分の非力さを痛感したナルトは、再び修行に入る。そこでカカシは、螺旋丸以上の物凄い術をナルトに授けようと特訓させる。
新たなる刺客
単行本:35巻~38巻前半
ナルト達が木ノ葉の里に帰還してまもなく、雲隠れの里に新たな暁のメンバーの飛段と角都が現れ、尾獣の二尾を宿した人柱力・二位ユギトを倒し、拘束する。そのまま、彼らは次なるノルマの達成のため、火の国に侵入し、高名な忍寺である火の寺を襲撃し、守護忍十二士の一人、地陸を倒す。また、他国においてはデイダラと新たに暁のメンバーとなったトビがコンビを組み、尾獣の三尾の捕獲にも成功する。
暁が着実にその目的を達成していく中、飛段と角都が火の国に侵入したことを知った五代目火影は、新編成した二十小隊の精鋭達に彼らの抹殺を命じる。しかし、交戦した猿飛アスマは、彼らの術の前に敗れ還らぬ人となる。
師の敵を討つべく、元第十班のメンバーは、アスマの代役のはたけカカシと共に再戦。彼らの連携に苦戦を強いられるが、シカマルは命がけの策で飛段をバラバラにして生き埋めにし、ヤマトを筆頭とする仮の第七班として参戦したナルトは、修行で習得した螺旋丸に風の性質変化を組み合わせた風遁・螺旋手裏剣を使用し角都を戦闘不能に追い込み、カカシが雷切でとどめを刺す。
大蛇丸との決別
単行本:38巻後半
飛段と角都との交戦が終わった頃、サスケは大蛇丸の下で修行を重ねていた。しかし、自身が「大蛇丸を越えた」と確信したサスケはついに大蛇丸に凶刃を晒すのであった。大蛇丸を倒しその力を取り込んだサスケは囚われていた水月を引き連れ、更に香燐、重吾を仲間に加え、小隊の名を「蛇」とした。
それぞれの捜索
単行本:39巻~43巻
木ノ葉と小隊「蛇」はそれぞれイタチの捜索を開始する。ヤマトの小隊はカブトとの戦闘に陥り、取り逃がしてしまう。水月、香燐、重吾と別行動をしている間、サスケはデイダラとトビの襲撃に遭うも、デイダラを自爆に追い込む。「蛇」は木の葉の追跡から逃れ、サスケは(分身の)イタチと遭遇したことでうちはのアジトへ向かうも、水月、香燐、重吾は四尾を一人で仕留めた鬼鮫に足止めを食らう。
自来也は暁のリーダー格の情報を得るため、単独で雨隠れの里へ侵入する。ペインと小南に発見されると、ガマケンさんや師匠のフカサクを口寄せし、仙人モードとなって孤軍奮闘する。激しい戦闘の末、自来也は戦死するが、死に際にペインの正体の情報をフカサクに託す。
ナルトは「蛇」を見つけるも、イタチの分身に遭遇する。その後、木ノ葉の小隊はトビに足止めを食らう。サスケはイタチと戦闘を始め、苦戦するも勝利する。しかし直後にマダラから、うちは一族とイタチの真実を知らされることになった。
次なる暁の動き
単行本:44巻~45巻前半
万華鏡写輪眼を手に入れたサスケは水月、香燐、重吾と合流し、小隊の名を「蛇」より「鷹」と改め、暁と手を組み、イタチや一族の真の敵だった故郷、木ノ葉への復讐を決意する。その頃、木ノ葉では自来也の戦死がフカサクから伝えられ、ナルトはフカサクのいる妙木山で修行を開始する。
「鷹」は雲隠れの里へ向かい、八尾の人柱力であるキラービーと戦う。水月、香燐、重吾に助けられながらもサスケは天照でキラービーを生け捕りにし、マダラに引き渡した。このことは雲隠れにも知られ、「鷹」は雲隠れに追われる身となった。暁は八尾の封印を行うが、サスケが生け捕りにしたキラービーは変わり身だったため、失敗に終わった。
ペインの侵攻
単行本:45巻後半~48巻
ナルトが妙木山で修行の成果を上げる中、九尾捕獲のため、ペインと小南は木の葉へ襲撃を開始する。容赦無い破壊を行い、次々と里の人や忍達を追い詰め、はたけカカシやシズネ等の歴戦の忍達を殺害する。更に、自らの術で木ノ葉にクレーターを作った。ナルトは蝦蟇から木ノ葉襲撃の報を聞くと、急ぎ帰還し、単独でペインと交戦する。
ナルトは仙人モードを駆使し、九尾暴走の経緯を経てペインを打ち倒し、ペインを遠隔操作していた本体の長門に接触する。ともに自来也を師と仰ぐ弟弟子のナルトに、長門は自らの過去を語り、忍の世界に平和をもたらす術を問う。ナルトは自来也の想いを説く。その想いに応えるように、己が命と引き換えに木ノ葉の忍達を蘇生させ、長門は力尽きた。長門の亡骸を抱いた小南は、長門の遺志に応え、ナルトに協力する旨を伝えた。
五影と暁
単行本:49巻~54巻
木ノ葉が復興へと動く中、ペイン襲撃の際にチャクラを使い果たして昏睡状態に陥った五代目火影・綱手に代わり、ダンゾウが半ば強引に六代目火影に就任してしまう。
雷影は、キラービー(変わり身)が誘拐されたことに激昂し、雲隠れの忍にサスケらの捜索を命令。また、抜け忍のサスケを木ノ葉が止めなかったことが気に入らなかったため、サスケの殺害に同意を求める文書を用意させ、五影を招集する。八尾の捕獲に失敗したことを知ったマダラは、サスケに接触し、急遽「月の眼計画」を打ち出す。
中立国である鉄の国で「五影会談」が開かれたが、暁が会場に侵入し、五影と交戦する。マダラは「月の眼計画」と「第四次忍界大戦の布告」を伝え、姿を消した。最終的に五大国は、雷影を筆頭に忍連合軍を結成することや人柱力の保護拘束を決定した。その後、会議を通じて戦争の準備を進めていった。
会談後、サスケは敵の一人であるダンゾウを殺害し、鷹のメンバーを見限る。そしてナルトはサスケと再会し、サスケの復讐心を知り、サスケとの決着に命を懸けることを決意する。その後、ナルトは回復した綱手の要請で雲隠れの孤島(島亀)で同じ人柱力であるキラービーと共に九尾コントロールの修行をし、新たな力を手に入れる。その際、ナルトの母であるクシナと再会し、16年前の真相を聞くこととなる。また暁の襲撃を受け、鬼鮫を撃破するも、忍連合軍の情報の流出やヤマトの捕縛を許してしまう。一方マダラは、カブトと接触し、協定を結ぶ。そして、雨隠れの里で小南を殺害し、長門の輪廻眼を手に入れ、左目に移植する。その後、カブトの穢土転生で蘇生された忍達や10万体の白ゼツなどの軍隊を揃え、戦争の準備を進めていった。
宿命の闘いの時が迫るナルトとサスケ。月の眼計画の最終段階に動き出す暁、それを阻止しようとする忍五大国。全ての因縁に終止符を打つべく、ついに第四次忍界大戦が開戦。ナルト達の最後の戦いが始まる。
第四次忍界大戦
単行本:55巻~72巻
暁と忍連合軍との決戦がついに開戦する。カブトが発動した禁術・穢土転生により歴代の強力な忍達が次々に復活を果たし、連合軍の各部隊はそれぞれの戦場で激戦を繰り広げていく。一方、戦争のことを何も知らされていなかったナルトは、キラービーと共に九尾チャクラをコントロールする修行を続けるが、外で起きている戦争に気付き島から脱走する。
そして戦争2日目を迎える中、各戦場では白ゼツ達が連合軍の忍達に次々に成り替わり、混乱が始まっていた。チャクラまでも完全にコピーしてしまうその能力に連合軍は苦戦し互いに疑心暗鬼に陥ってしまう。そんな中、ナルトはビーと共に綱手、そして雷影に認められ戦場へと参戦することになる。その道中に穢土転生で復活したうちはイタチ、長門との戦闘に突入するが、イタチの親友であるうちはシスイが残した瞳力の「別天神」の力でイタチはカブトによる呪縛から解かれる。イタチと協力しナルト達は長門の封印に成功、弟のサスケをナルトに託しイタチは穢土転生を阻止するために単身でカブトの元へと向かうのだった。
影分身のナルトが戦場へと散らばり、連合軍を混乱させている白ゼツ達の悪意を感知することで白ゼツ達を撃破、さらに穢土転生で蘇った忍五大国の影の名を持つ忍達も封印、忍連合軍は一気に優位に立つ。しかし、カブトは自身の切り札としてついに本物のうちはマダラを穢土転生で復活させる。復活したマダラは圧倒的な忍術、体術、瞳力を駆使し忍連合を蹂躙する。この最大の危機に連合軍は五影をマダラの元へと転送。五人の影達はナルトに仮面の男との戦いを託しマダラへと立ち向かうのだった。そして、ナルトもビーと共に穢土転生で復活した人柱力達を率いた仮面の男との交戦に突入する。人柱力達の力は非常に強力で、途中カカシとガイが加勢に駆けつけるが、人柱力の尾獣化により次第に追いつめられていく。だが、ナルトはその戦いの中で四尾の尾獣である孫悟空との対話を果たす。対話の中でナルトは九尾の本当の名前が九喇嘛という名であることを知り、同時に尾獣と本気で仲良くなりたいと強い思いを示す。そんなナルトの思いに感化されていった九尾はついにナルトとの初めての共闘を果たす。更にナルトを認め、尾獣と人柱力は自分たちの名前を改めてナルトに明かし、人と尾獣の未来をナルトに託す。彼らの思いを受け取ったナルトは九尾チャクラを完全にコントロールし、人柱力達から尾獣を引き剥がすことに成功する。
戦場が激しさを増す中、ついにイタチの眼を移植したサスケは「永遠の万華鏡写輪眼」を開眼。ナルトとの決着の為に自身を見張っていたオリジナルの白ゼツを殺害し外へと脱出する。だがその道中に穢土転生のイタチと再会し、成り行きでイタチと共闘、穢土転生を操っているカブトとの戦いに突入する。大蛇丸、音の五人衆等様々な忍達の細胞を取り込み、仙人モードの力まで手にしたカブトに二人は苦戦を強いられるが、うちはの禁術である「イザナギ」と対を成す禁術「イザナミ」を発動したイタチは、カブトを永遠に決着がつかない自分達との戦いの無限ループの世界に閉じ込め、穢土転生を止める印を幻術で聞き出す。これによりイタチ自身を含む全ての戦場の穢土転生は解除され、縛られていた死者達の魂は昇天するのだった。そしてイタチはサスケとの別れ際にうちは事件の真相や両親の最期を幻術のなかで見せると、サスケに兄としての精一杯の愛情を伝えてこの世を去った。
穢土転生の術が解除される中、うちはマダラは昇天する直前に穢土転生最大のリスクである「術者との口寄せ契約を解除する印」を結び、この世に留まり続けていた。死なない体、尽きないチャクラ、カブトにより特別な調整をされたことによる木遁などを含めた強力な術を駆使し五影を蹂躙、瀕死の状態に追い込む。そしてナルト達と仮面の男との戦いも佳境を迎えていた。ナルト、ビー、カカシ、ガイの四人は連携プレーで男の仮面を破壊することに成功。だが、その素顔を見たカカシは驚愕する。うちはマダラを偽り、暁の黒幕として暗躍していた仮面の男の正体はかつて、第三次忍界対戦で戦死したはずのカカシの親友であるうちはオビトだった。当時のオビトは死の間際に地下深くで暗躍していたマダラに救出されていた。厳しいリハビリを経て木ノ葉へ戻るはずだったが、オビトの想い人であるチームメイトのリンは霧隠れの里の陰謀に巻き込まれ、彼女が愛していたカカシの手で命を落とすという悲劇が起きてしまう。この光景を目撃したオビトはこの世界に絶望し、マダラが企てた「月の眼計画」に協力することになり、老衰により死を迎えたマダラが再び復活するまでの間、彼の代わりにうちはマダラとして暗躍し続けていた。変貌した親友の姿にカカシは戦意喪失しかけるも、オビトがかつて残した意志を受け継いでいるナルトを守るため、オビトと戦う決意を固める。
五影を戦闘不能にしたマダラはオビトの元へ移動し、残る二体の尾獣・八尾と九尾を回収するために不完全な状態で十尾を復活させることで決着をつけようとする。だが、それと同時に忍連合軍の各部隊が集結、ついに決戦が始まる。連合軍はそれぞれの隠れ里との強力な連携攻撃でマダラ達に挑むが十尾の力は凄まじく、忍連合軍本部が尾獣玉により消滅、更にナルトとヒナタを庇ったネジは二人の目の前で命を落とす。仲間の死とオビトの言葉に動揺を隠せないナルトだったがヒナタや九喇嘛の叱咤を受け再び連合の仲間と共に反撃に出る。 一方サスケはイタチとの共闘を通じて、改めて忍世界、里、忍とは何なのかを知りたいと思うようになる。水月と重吾と再会したサスケはカブトに捕われていたみたらしアンコの呪印から大蛇丸を復活させ、過去の火影達から真実を聞き出す旨を伝える。そんなサスケの心境の変化に触れた大蛇丸は協力することを決め、木ノ葉の里へと一行を誘う。大蛇丸が研究していた方法でかつて屍鬼封尽で死神の腹の中に封印されていた初代から四代目までの四人の火影達の魂を解放し穢土転生で復活させる。初代火影である千手柱間は、サスケに自分とマダラの出会いや木ノ葉創設までの出来事、そしてマダラが里を去り終末の谷での戦いを起こした一連の出来事を全て語る。話を聞き終えたサスケはイタチの生き様を守るために木ノ葉を守ることを決意し、火影達と木ノ葉に捕われていた香燐とも合流し戦場へ向かう。
戦場は激しさを増していき、カカシはオビトと決着を着けるために時空間へと飛ぶ。そんなナルト達の前に歴代火影、サスケが戦場に参戦。サスケはこれからは自分が火影になり自分のやり方で木ノ葉の里や忍世界を変えていくことを宣言する。突然のサスケの変わり様に戸惑うサクラや同期メンバーだったが、ナルトはそんなサスケを冷静に受け入れ第七班が約3年振りに復活を果たす。そして、時空間でのカカシとオビトの激闘はカカシが制するもオビトは「この戦いはお前の勝ちでいい。だが戦争の勝利は譲らない」として時空間から脱出。満身創痍のオビトを見限ったマダラは、好機として彼に自身を復活させるための輪廻転生の術を発動させようとするが、オビトはそれに逆らい自身が十尾の人柱力となる。そしてナルトやサスケと交戦するが、二人と忍連合軍に一尾から八尾までのチャクラを引き抜かれ、戦闘不能となる。
その後、マダラがオビトから外道魔像と輪廻眼を、カカシから写輪眼を奪った。更に、ナルトとサスケの二人を瀕死の状態に追いやる。精神世界で大筒木ハゴロモに会ったナルトとサスケは彼から六道仙術を受け渡される。マダラは甦った二人を退け無限月読を発動させるが、直後に黒ゼツに胸を貫かれ大筒木カグヤ復活の触媒にされてしまう。忍連合軍で術を免れた木ノ葉第七班は真相を知ったオビトとの協力の下、苦戦の末にカグヤと黒ゼツを新たな月に封印することに成功する。マダラは力尽き、歴代火影たちもハゴロモの手により再び浄土へと戻り、全て終わったと思われた中、突如『忍界の革命』を宣言するサスケを止めるべく、ナルトはかつて戦った終末の谷で彼と再び拳を交える。互いの想いをぶつけあいながら戦った二人は和解し、無限月読が解かれたことで長きに渡る戦いに終止符が打たれた。
そして月日は流れ、戦争や災害を乗り越え大発展を遂げた木ノ葉隠れの里には、忍界大戦を生き抜いた忍たちの子供たちがいた。そしてそのうちの一人・ボルトを叱りつけていたのは、父親に、そして七代目火影になったナルトだった。
登場人物
- カカシ班(第七班)
- うずまきナルト - 火影を目指す本作の主人公。体に九尾の妖狐を宿す。落ちこぼれの忍だったが、様々な経験と修行を積み、肉体的にも精神的にも大きく成長していく。
- うちはサスケ - ナルトの親友でライバル。「写輪眼(しゃりんがん)」という特有の術を有するうちは一族の末裔。第二部以降は抜け忍となる。
- 春野サクラ - メインヒロイン。ナルトが思いを寄せるくノ一。サスケのことが好き。後に医療忍者となる。
- はたけカカシ - 第七班の教官。12歳で上忍となり天才の名をほしいままにしてきた。左目に「写輪眼」を有している。
- サイ - 第二部より登場。自分で描いた絵を実体化させ操る「絵心」という特殊能力を持つ。
- ヤマト - 第二部より登場。カカシの暗部時代の後輩で「木遁忍術」の使い手。
- その他
- 自来也 - 「伝説の三忍」の1人。ナルトに九尾のチャクラの使い方を教え、後に師となり本格的な修行をつける。
- 大蛇丸 - 「伝説の三忍」の1人。禁術の開発が露見し里を追われ、抜け忍となる。サスケの力を求め、彼の師となる。
- 綱手 - 「伝説の三忍」の1人。優れた医療忍術の使い手。後に五代目火影に就任し、サクラの医療忍術の師となる。
- 四代目火影 - ナルトに九尾を封印した英雄。物語後半でナルトの父、波風ミナトであることが判明する。
- 日向ヒナタ - ナルトにあこがれと想いを寄せるくノ一。「白眼(びゃくがん)」という能力を持つ日向一族宗家の娘。
- 奈良シカマル- 「めんどくせー」が口癖のナルトと同期の忍。IQ200を持ち同期では一番早く中忍に昇格している。
- 我愛羅 - 砂隠れの里の忍。ナルトと同じく体に一尾を宿している。第二部では五代目風影に就任している。
世界観
この作品の舞台は近世の日本をベースに、現代文化をミックスした架空の世界である。科学技術はある程度発達しているが、人々は昔ながらの営みと共同体を築き、独特の世界観を構成している。
- 文明描写
- 衣服は近世に見られるような着物が中心で、和装からジャージ、タイツ、チャイナ服、洋服まで様々。木ノ葉の里の忍はチョッキを着用している。忍に関しては、靴下と靴を一切履かず(綱手とメイ省く)、サンダルを履いてるのも特徴である。食も基本的に和食。建物には東洋の趣があり、公共建築などにはコンクリートや金網も見受けられる。消防には水遁が用いられるなど、忍術が機械の役割を果たしているため機械文明はさほど発達しておらず、自動車や鉄道、飛行機といった乗り物は存在しない(蒸気船を除く)が、蒸気機関やビデオデッキ・電光掲示板などの電気機器は登場する[注 1]。通貨の単位は「両」[注 2]。
- 各国はそれぞれの国の大名が統治しているが、ほとんどお飾りのように扱われており、一部の忍達からは「バカ大名」と陰口を叩かれている。第四次忍界大戦においても全く危機感を抱いていないなど、為政者としての威厳があるとは言えない。
- 作中における忍者の概念
- この作品は、忍術が修行や訓練によって習得可能な一種の超能力として描かれている。忍者という設定や忍術の位置づけがバトル漫画としての根幹を成しているが、作中における扱いは現実における戦国期の侍や傭兵に近い[注 3]。「忍者」の神秘性を分かりやすくデフォルメした世界観が作品に魅力を与えている。また、忍者の服装に関しても、他の忍者作品の様な忍装束を着た忍者はほとんど登場していなかったり(黒装束やイカ頭巾等)、武器に関しても、他の忍者作品で使用されている吹き矢や銃火器類等は一切出てこない。本作の連載終了後、作者自身が『THE LAST -NARUTO THE MOVIE-』の上映を記念したインタビューにおいて「『NARUTO-ナルト-』は正規の忍者漫画とは違うんです。オレンジの服着て『オレがナルトだ!』と名乗り上げるんですから(笑)。歌舞伎的な感覚ですね。だから、ここでいう“忍(しのび)”というのは『暗殺をしたり、君主のために命を捧げる』というものではない。僕の中では『全てのものにおいて我慢し、耐え忍ぶ者』として描いてて、それ自体が少年漫画らしくないかもしれないですね」と説明している[2]。
主な用語
忍者の能力
- チャクラ
- あまねく術の礎となるエネルギーで、万物を生成する精気そのものともされる。人体を構成する膨大な数の細胞一つ一つから取り出す「身体(しんたい)エネルギー」と、修行や経験によって蓄積した「精神(せいしん)エネルギー」の二つから構成され、双方のエネルギーを練り合わせ(所謂「チャクラを練る」という)、術者の意思である「印(いん)」を結ぶことにより「術」は発動される。術によってチャクラを練る調合比率も変化し、うまく術を発動するには適切な量のチャクラを練ることと、チャクラのコントロールが必要不可欠となる。チャクラを上手くコントロールすれば水面を歩いたり、垂直な壁を手を使わず足だけで上ることも可能であるが、完全に使い果たすと死に至るおそれがある。
- 終盤になるとチャクラの概念が霊魂や精神共鳴能力としての性格を帯びるようになる。神代において忍宗を広めた大筒木ハゴロモはチャクラを「個々を繋げる力」であるとしており、うちはオビトは「2つの世界をつなげる力」と表現している。
- 業(わざ)[注 4]
- 修業法のこと。足の裏から放出するチャクラを精緻にコントロールすることで水面歩行を可能にする水面歩行の業、肉体鍛錬のため片腕のみで急峻な崖を登る崖登りの業など、目的に応じた多様な修業法がある。
- 仙術(せんじゅつ)
- 「身体エネルギー」と「精神エネルギー」とはまた別の、外的要因である「自然(しぜん)エネルギー」を加えることで「仙術チャクラ」と呼ばれるチャクラの練り上げを可能として生み出される強化能力。仙術チャクラを用いることで術の威力を格段に上げることができ、仙術とはこの仙術チャクラを用いた術のことを示す。
- 血継限界(けっけいげんかい)
- 遺伝によって伝わる特殊な能力。
忍者の分類
- 地位・役職
- 忍者のランク。ランクによって任される任務が変わる。[注 5]
- Dランク任務は護衛、雑用、依頼物探しなど危険を伴わないものとなり、このランクの任務に相応しい忍は下忍、報酬は五千~五万両と規定されている。
- Cランク任務は護衛・素行調査・猛獣の捕獲など忍同士の戦闘を除いた任務遂行者の負傷が予想される任務となり、このランクの任務に相応しい忍は下忍及び中忍、報酬は三~十万両と規定されている。
- Bランク任務は護衛・諜報・忍者殺害など忍者同士の戦闘が予想される任務となり、このランクの任務に相応しい忍は中忍、報酬は八~二十万両と規定されている。
- Aランク任務は要人護衛・忍者部隊討伐など里や国家レベルの動向に関する任務となり、このランクの任務に相応しい忍は上忍、報酬は十五~百万両と規定されている。
- Sランク任務は要人暗殺・機密文書の運搬など国家レベルの機密事項に関する任務となり、このランクの任務に相応しい忍は上忍、報酬は百万両以上と規定されている。
- 他にもランクに関係なく他国からの要請による戦争参加が任務として課される場合がある。
- 影(かげ)
- 五大国(火の国、水の国、雷の国、風の国、土の国)の里長の称号。それぞれの里長は、国名から一文字をとり火影、水影、雷影、風影、土影と呼ばれており、5名をまとめて五影と呼ばれることもある。影は、全世界何万の忍者の頂点に君臨する存在である。上忍会議に推挙され大名に承認されたものが「影」を名乗ることが出来る。作中ではいずれの里の初代・二代目の影も既に故人であり、どの里でも三代目以降の影が長を務めている。影は基本的に前任の影の血縁者もしくは弟子筋にあたる人物が就任することが多い。
- 上忍(じょうにん)
- 里の中核的存在。この立場になると里の方針を定める上忍会議に出席することが出来る。上忍になる方法はその国の長、上忍達等による推薦または要請など。
- 特別上忍(とくべつじょうにん)
- 上忍と中忍の間にあり、専門的な任務に従事する。着任方法は不明。
- 中忍(ちゅうにん)
- 部隊長クラス。中忍選抜試験を受けて最終試験まで進み、資質を示せば結果とは無関係に昇格となる(その性質上、勝っても昇格を認められない場合もある)。作中では第一部と疾風伝オリジナルストーリー「ナルトの背中 〜仲間の軌跡〜」でそれぞれ1回ずつ行われており、前者は木の葉の主催となっており、後者は木の葉と砂の合同開催となっていた。
- 中忍選抜試験
- 下忍から中忍に昇格するための試験。形式上任務を8つ以上行っていれば担当上忍の推薦で参加資格が得られるが、通常その倍以上の任務をこなすことが相応となっている。一次試験の筆記試験は本質的に受験生達の心構えを試すためのものとなっており、前者に至っては全問白紙でも通過可能であり、後者の筆記試験は一部だけ白紙でも問題がない。二次試験は両者とも120時間の制限時間が定められたサバイバルとなっており、一次とは打って変わって他の受験者の殺傷を容認、試験中は自給自足という過酷なものとなっている。最終試験のトーナメントは受験者同士の1対1の戦いであり、対戦相手の殺傷が容認される一方でギブアップも可能である。尚、最終試験は隠れ里を持つ国の大名や忍頭も観戦に訪れる。作中では前者の試験は最終試験の本戦が砂隠れを巻き込んだ大蛇丸の木ノ葉崩しによって中断され、後者の試験は二次試験中に発生した我愛羅暗殺未遂事件の影響で三次試験が中止され、二次試験通過者たちの詳細を記したレポートが各里に提出され、試験の合否は各里長に委ねられている。
- 下忍(げにん)
- 忍の最低ランクにして里の主戦力。木ノ葉隠れの里ではアカデミー卒業により下忍になるが、担当上忍の課すオリエンテーションで不合格となった場合、アカデミーに戻されてしまう。
- アカデミー
- 忍者を養成する学校。各里に存在するが、カリキュラムや卒業試験の内容は里ごとに異なる。
- 木ノ葉隠れ
- 木ノ葉のアカデミーは二代目火影によって創設された。但し疾風伝では初代火影の時代に既にアカデミーの前身となる忍者学校が存在した。
- 砂隠れ
- 第二部(正確には第一部のアニメオリジナルストーリー)より木ノ葉隠れのアカデミーの演習カリキュラムを真似たカリキュラムが採用されている。第一部のアニメオリジナルストーリーでは我愛羅、テマリ、カンクロウの3名が教官を務めていた。第二部の時点では木ノ葉のカリキュラム採用後は忍のレベルが上がるなど成果も出始めている事が由良から語られている。
- 霧隠れ
- 本編開始の10年前までは四代目水影・やぐらによる恐怖政治の影響で卒業試験は生徒同士が殺し合いを行うという過酷な内容だったが、桃地再不斬が同期生を皆殺しにした事件を契機に大規模な改変が行われ、現在はそのような内容ではなくなっている模様。改変前の卒業生は桃地再不斬、干柿鬼鮫、青、照美メイなど。
- 医療忍者(いりょうにんじゃ)
- 術により医療を行う忍者。膨大な専門知識と繊細なチャクラコントロールが必要となる。育成にも時間がかかる為、非常に数が少なく、大戦中は医療忍者不足が大きな問題となっていた。作中に登場する主な医療忍者は、木ノ葉隠れの五代目火影・綱手、シズネ、サクラ、大蛇丸の部下のカブト、砂隠れのチヨバアなど。
- 暗部(あんぶ)
- 正式名称「暗殺戦術特殊部隊」。特殊な任務をこなす影の部隊。各里長直轄の組織で上・中・下忍の中の選りすぐりの忍で構成されており、メンバーは仮面[注 6]で顔を隠している。木ノ葉隠れの里では女性の暗部のみで構成された女暗部部隊もある他、養成部門の「根」が存在した。また、暗部の功績などは一切公表されていない。
- 抜け忍(ぬけにん)
- 里を抜け自らの目的のために生きる忍者。抜け忍は一般に里の忍として見なされないので割り振られる仕事がなく、自ら暗殺・ボディガードなどの仕事を受け生活する。なおその時の報酬金は、里に所属しているものよりも値が安い場合が多い。中には盗賊に身を落とす者やテロリストとして諸国から指名手配される者もいる。
- 追い忍(おいにん)
- 抜け忍を追跡し、抹殺することを専門とする忍者。主に暗部が行う事が多い。
- 料理忍(りょうりにん、アニメオリジナル)
- 戦場で戦う忍者たちを支援する忍者達。しかし忍たちの体重が増え任務に支障が出てきたため、今や存亡の危機にある。
- 人柱力(じんちゅうりき)
- 世界に九体存在した尾獣という圧倒的なチャクラを持つ魔獣を体内に封印された者。人柱力は体内の尾獣と共鳴し、人知を超えた圧倒的な力を発揮するが、その力を恐れられ集団から追いやられる傾向が強い。また、特殊な封印術などにより体内から尾獣を抜かれると死に至る。うずまきナルトや我愛羅はこれにあたる。七尾の人柱力を除く人柱力は裏切りなどを防ぐ為に五影の血縁者から選ばれることが多い[注 7]。
装備品、携帯品
- クナイ、手裏剣、煙玉、光玉
- 現実世界での忍者が使用する通りに使用する。
- 弓矢
- 音隠れの鬼童丸など一部の忍者が使用する。他に、劇場版で登場する鬼の国の警護役や、タズナら波の国の住人(クロスボウを使用)など、忍以外の勢力が使用する武器としても登場する。忍具として用いられることは少ない。
- 兵糧丸
- 食べるとチャクラを回復・増幅させる効果のある丸薬。
- 額当て(ひたいあて)
- それぞれが所属する里のマークの刻まれた額当てをつけている。鉢巻のようにして額に巻くのが一般的だが、バンダナやヘアバンドのような身につけ方も可能。また必ずしも全ての忍者が頭部に巻いているわけではなく、スカーフやベルトのように頭以外の場所に巻いている例も見られ、所属を示すマークさえ見えていればどのように装備しても自由である模様。また第二部では鉄の国のミフネがデザインした忍連合軍の額当てが登場している。忍連合軍の額当ては各里のマークの位置に「忍」と書かれている。抜け忍は、自身がかつて所属していた里の額当てに決別の証として横一文字の切り込みを入れていることが多い。原案では元はゴーグルであったが、作者によれば作画の手間を省くために額当てを考案したという。
- 忍装束
- 各里の忍が着ている服装。下忍は基本的に私服が多いため、正式な忍装束は中忍以上が身に着けている。各里ではその里独自の風習・環境に合わせているため、デザインは大幅に異なる。
- 木ノ葉隠れ
- 急所である首回りを保護するための襟の長い緑色のベストが共通のデザインとなっている。ベストの背中側には渦潮隠れの里のマークが友好の証として描かれている。作中に登場する木ノ葉の忍の大半はベストを着用しているが、中には独自の忍装束を着ている者もいる。木ノ葉の暗部の装束はグレーとなっている。第四次忍界大戦以降はデザインが改められている。
- 砂隠れ
- 砂漠が多い土地柄故に肌を露出しない作りになっており、中には日差しを防ぐ為に頭にターバンを巻いている者もいる。アニメ版ではベストは薄いセピア色となっている。
- 霧隠れ
- 寒冷地帯である土地柄故に厚手のタートルネックを着る者が多い。アニメ版では忍装束は青紫色となっている。他里に比べ忍装束のバリエーションが多く、白や青のようにタートルネックの上に着流しを着ている者や長十郎や無梨甚八のようにタートルネックのみを着ている者、桃地再不斬や栗霰串丸のようにタンクトップに近い服装をしている者もいる。疾風伝『六尾発動の章』では霧の暗部及び追い忍部隊は黒に近い装束となっている。
- 岩隠れ
- 片腕を露出したアシンメトリーなデザインとなっている。疾風伝ではベストの色は茶色で統一されているが、中の服は赤色と黒茶色に近い色の2種類が確認されている。
- 雲隠れ
- 右腕だけ動かしやすい1ショルダーのようになっており、より攻撃に特化した構造になっている。
- 雨隠れ
- 水中から奇襲を仕掛けるために殆どの忍(主に半蔵とその配下)がシュノーケルのようなマスクを付けている。
- 起爆札
- 時間が経つと煙を発して爆発する術式が書かれた札。クナイに結びつける・貼りつけるなどして目標物に投げたり、敵に対する罠として使用される。アニメ版では、30年前の起爆札と現在の起爆札では書かれている術式が異なる事が判明している。二代目火影・扉間自身が開発した穢土転生を利用した戦術として、起爆札を口寄せし続ける術式を仕込んだ起爆札を放って連続爆破を行う「互乗起爆札」というものも編み出している。
- 巻物
- 通常の書類として用いられるほか、中に忍術の術式を仕込み、武器の口寄せや封印術の媒体など様々な場面で活用される。口寄せの術などの契約にも用いられる。大きさは大小様々。
- 千本
- 細い針の形状をした忍具。殺傷能力は低いが、経絡系を正確に射止めればチャクラの供給を断つ、仮死状態に追い込むなどといった効果をもたらすことができる。現実の鍼に相当する道具として医療にも用いられる。霧隠れの追い忍部隊はこれを用いて一時的に人体を仮死状態にすることも可能。
- 鎖分銅
- テンテンが使用する武器。両端に錘、真ん中に棒があるとても長い鎖。外見はヌンチャクと似るが、作中では手裏剣のように投げ飛ばして使用され、その威力は「呪い武者」の首を一瞬で刎ねるほど。アニメ版オリジナルの術。
- 地団駄
- テンテンが使用する武器。とても大きいハリセンボンのような球体で、回りに棘があり、柄がある。柄が伸び縮みするため、柄でも攻撃が可能。ただしこの武器はとても重いため、忍術で動かさなければならないという欠点がある。テンテンの場合は地団駄に起爆札を張り、爆風で地団駄を持ち上げた。また、爆風は相手の攻撃から守る働きもある。
- 刀
- 忍の里が出来る前の戦乱の時代には、ごく一般的な武器として用いられていた。現在では全ての忍が携帯するわけではない。
- チャクラ刀
- 持ち主のチャクラを流し込むことで殺傷力が上がる金属で作られた刀。
- 竜眼ガリアン刀(りゅうがんガリアンとう)
- 真ん中の一本が長い、3本の青い刃を持つ刀。刃の中心が鉄線で繋げられており、複雑な動きをしつつ自由自在に敵に向けて伸び続ける。また、自身のチャクラに反応して刀が自らチャクラを増幅し、龍を象ったチャクラに変化し敵を襲う。さらに増幅すると三俣の龍にも変化する。
- 草薙の剣(くさなぎのつるぎ)
- 作中にいくつか存在する刀の総称。大蛇丸が所有していたものは外見はただの日本刀だが、猿王・猿魔の金剛如意の攻撃にも耐える頑強さを持つ。後にサスケも別の剣を使用するようになるが、こちらは鞘や拵が異なり刀身も直刀であった。さらにイタチはこの一種であり実体を持たない刀「霊剣・十拳剣」を所有しており、第二部でのサスケとの戦闘の最中に、サスケに取り込まれた後にもサスケに取り憑いていた大蛇丸を封印することに成功した。
- 霊剣・十拳剣(れいけん・とつつかのつるぎ)
- 別名「酒刈太刀(さけがりのたち)」。イタチが所有していた草薙の剣の一つ。実体を持たない霊器であり、それゆえに大蛇丸でも探し当てることができなかった。この刀は封印術を帯びており、突き刺した対象を幻術世界に封印してしまうという効果を持つ。
- 忍刀七人衆の刀
-
- 断刀・首切り包丁(だんとう・くびきりぼうちょう)
- 桃地再不斬が持つ断刀。血中の鉄分を吸収することができ、刃こぼれなどで刀身が損傷しても、人を斬りその血を浴びることで修復していく。全長250cm、重さ30kgという大刀であり、使いこなすこと自体が容易ではない。疾風伝では扱うには特殊な訓練が必要であることが水月から語られている。
- 再不斬の死後は墓の傍に置かれていたが、後に水月が盗み引き継いんだ。五影会談の際、四代目雷影・エーに折られた後行方不明になるが、再不斬が穢土転生で蘇生すると同時にその手に戻り、彼を倒したカカシが手に入れた。
- 大刀・鮫肌(だいとう・さめはだ)
- 暁の一員、干柿鬼鮫が持つ大刀。刀自体が意思を持ち、他人のチャクラを削り取り喰らう習性を持つ。使い手と融合して肉体を強化したり、鮫肌が喰らったチャクラを吸収して回復することも可能。鬼鮫が里を抜ける前に前任の使用者・西瓜山河豚鬼を殺害して受け継ぎ長らく愛用していたが、キラービーとの戦闘中に鬼鮫からキラービーの下へと寝返り、以降は彼が所有している。
- 双刀・ヒラメカレイ(そうとう・ひらめかれい)
- 忍刀七人衆の1人、長十郎が持つ大双剣。刀身にチャクラを貯めて開放することで、槌状にしたり刀身を伸ばしたりと一時的に刃の形状を変化させることができる。
- 雷刀・牙(らいとう・きば)
- 二刀一対の刀。使用者は林檎雨由利と黒鋤雷牙(アニメ版のみ)。雷を帯びさせることによって、切れ味を最高の質に高める。また、雷牙はこの刀を避雷針の様に使い、雷をそのまま地面に流したり、雷撃を放つために使用した。
- 鈍刀・兜割(どんとう・かぶとわり)
- 斧のような刀と大型のハンマーの一組みで、下緒を繋がれている。使用者は通草野餌人。一撃目は刀で、二撃目で刀の峰をハンマーで叩くことによって、どんなガードも叩き潰すことが出来る。
- 長刀・縫い針(ちょうとう・ぬいばり)
- 縫い糸(見た目はワイヤーに近い)を通した刺繍針が巨大化したような形状。使用者は栗霰串丸。突き刺した物体全てを糸で縫い合わせてしまう。
- 爆刀・飛沫(ばくとう・しぶき)
- 大量の起爆札が貼られた、巨大な巻物のような刀。使用者は無梨甚八。鍔迫り合いの中、起爆札を爆発させることで、相手に爆風を与えたり、太刀筋に爆発の力を加えることが出来る。
- 神剣・ぬのぼこの剣
- 世界を創造したとされる六道仙人の神剣。刀身が黒く、先端が二又に分かれている。見た目がDNAの二重螺旋とよく似ている。オビト曰く「思いの強さが剣に宿る」武器であると言う。第四次忍界大戦でオビトが使用した際には、オビトの後悔がフラッシュバックしたためか、ナルトとサスケの「疾風迅雷・威装之一太刀」に押し負け粉砕された。
- 傀儡人形(くぐつにんぎょう)
- 「傀儡の術」により、指先などからチャクラ糸を放って操る人形。刃物や毒針など多くの仕込みが施されており、熟練の忍ならば複数の傀儡人形を一度に操ることができる。傀儡人形を製作する者を造形師、傀儡の術で人形を操る者を操演者[注 8]と呼ぶ。作中では砂隠れの里の忍が多く使用しており、傀儡を扱う「傀儡部隊」も存在する。砂隠れでは20年以上前から多くの傀儡の研究・開発が行われており、人間と同じ形状の物からカンクロウが使用する傀儡のように人間からかけ離れた形状の物まで様々である。また暁のサソリは、人間を殺害して傀儡に作り変えた「人傀儡」[注 9]を製作・使用することができる。傀儡人形は本物の人間と同様に精巧な動きが可能であり、内部はチャクラ糸を通す配線や仕込みの部品等複雑な構造となっているため、技術次第では人間の身体に傀儡の一部を移植することも可能な模様。実際にサソリは自身の大部分を傀儡化しており、チヨも自身の右腕を傀儡化している。疾風伝でもサソリが任務で負傷した友人の腕に傀儡の腕を移植していた。
- カラス(烏)、クロアリ(黒蟻)、サンショウウオ(山椒魚)、サソリ(蠍)
- カンクロウが使用する傀儡人形。攻撃用のカラス、捕獲用のクロアリ、防御用のサンショウウオの3体はサソリが砂隠れにいた20年前に設計・製作した物。
- ヒルコ
- サソリが使用する人傀儡。元々は砂隠れの里とは別の里の忍だったが、サソリの手にかかって人傀儡に改造された。通常の傀儡人形と異なり、人形の内部から操ることで傀儡が術者の身体を守る鎧となり武器にもなる攻防一体の傀儡。普段サソリはこの中に入って活動している。20年前と現在では容姿と仕込みの一部が異なり、現在は硬い甲羅と長い尻尾のようなカラクリが特徴となっている。左腕の肘から先には、毒針を仕込んだ筒状のカラクリが仕込まれている。また尻尾の先端には、サソリが独自に調合した毒が仕込まれている。
- 三代目風影(さんだいめかぜかげ)
- サソリが暗殺した三代目風影の肉体から作られた人傀儡。人傀儡は生前の本人のチャクラを宿しているため、三代目の血継限界である磁遁を使用できる。
- 父と母(ちちとはは)
- サソリが初めて製作した人傀儡。大戦で亡くなった彼の両親が素体となっている。サソリが里を抜けた際には持ち去らなかったため、後にはチヨによって改修が施され、腕部からチャクラの盾を展開する仕込みが追加されている。サソリとチヨの死後はカンクロウに回収された。
- コムシ(傀儡)
- アニメオリジナル。サソリが実験的に製作した人傀儡。サソリが移植した傀儡の腕に仕込まれた毒に侵されて他界した彼の親友・コムシの遺体を使用している。掌から飛び出す短刀が武器となっている。
- 十機近松の集(しろひぎ・じっきちかまつのしゅう)(全、奥義・極意)
- 初代操演者モンザエモンの十傑作であり、チヨが所有していた十体の傀儡。
- 起爆粘土(きばくねんど)
- 暁のデイダラが使用する、内部にチャクラが埋め込まれた粘土。デイダラは自身の掌にある口にこれを咀嚼させ、自身の通常のチャクラを混ぜて動物を象った色々な種類の起爆性のある粘土細工を作り出していた。爆発させるだけでも威力は十分に高いが、混ぜ込む自身のチャクラのレベルがC1、C2、C3、C4、C0になるにつれて威力が増す。ただしこれらの爆弾は土遁に属するものであるため、雷遁によって無効化されてしまうといった弱点がある。
- C1
- 作中では移動用の鳥型、敵にこっそり付着して術者の合図で爆発する蜘蛛型、飛行して目標に着弾すると自動的に爆発する誘導タイプの雀型/燕型、敵などに巻き付いて術者の合図で爆発する百足型/蛇型などが登場した。
- C2
- 作中では龍型が登場し、尾の長さによって威力が変わる爆弾が口から発射されるといった造形となっていた。
- C3
- 作中では巨大な人形が登場。目標に落下させて爆発すると巨大な火球が発生し、一つの里を壊滅させるほどの威力がある。
- C4
- 作中では巨大なデイダラの形を模した人形、通称「カルラ」が登場。これを膨らませて破裂させると周囲にダニにそっくりのナノサイズレベルの爆弾が飛散、生物が少しでも吸えば細胞の中に侵入し、体内から細胞レベルでの爆発を引き起こしてその生物を粉塵と化す、トビ曰く「超小型ナノサイズ爆弾」。しかしデイダラがサスケに対して使用した際は、サスケが自身の体内に雷遁を流したことで無効化され不発に終わった。
- C0
- 自らの心臓部にある口に多量の粘土を咀嚼させ、さらに自らの細胞をも心臓部に吸収[13]させることで完成する。この術は自爆するために存在し、使用すると半径10kmを吹き飛ばす。ちなみに爆発の際に出る光は、太陽の塔を象っている。
- 魔煙銃(まえんがん)
- アニメ版『疾風伝』で鬼鳳が右手に装備していたリボルバー型の銃。煙幕や毒ガスを放ち、「煙龍」と呼ばれる煙でできた龍を操ることもできる。
- 六道仙人の宝具
- 書物に記された忍具。かつては雲隠れが集めていた。琥珀の浄瓶以外は金角・銀角兄弟が所有しており、第四次忍界大戦にて姿を表す。特殊な力を持つ分チャクラ消費が激しいのが特徴で、普通の人間が使用するとチャクラを吸い取られて最悪の場合死に至るため、金角・銀角並のチャクラが無ければまともに扱うことすらできない。雲隠れが所有していた琥珀の浄瓶以外の4つは金角・銀角が所持していたが、第四次忍界大戦後に全て回収され、最終話ではテンテンが所持している。
- 幌金縄(こうきんじょう)
- 人を縛り、言霊を追い出す縄。これに触れた対象者は、人生で一番口にした言葉(口癖)を言霊として口から絞り出される。
- 七星剣(しちせいけん)
- 言霊を斬り、呪う剣。金角の体内に封印されていた。幌金縄によって絞り出した言霊を斬り、七星剣の表面に文字で表示させる。この時、対象者は言霊を人質に呪印術と封印術に掛けられた状態になる。
- 紅葫蘆(べにひさご)
- 言霊を録音し、人を吸い込んで封印する瓢箪。七星剣で斬った対象者の言霊を吸い込んで録音することで、その言葉を喋ると封印が行われる。また、対象者が喋らずに一定時間黙っていた場合でも自動的に封印される。
- 芭蕉扇(ばしょうせん)
- 火・水・雷・土・風の5つの性質変化を自在に発生させる扇。
- 琥珀の浄瓶(こはくのじょうへい)
- 所有者の呼び掛けに応えるだけで対象者の声を録音し、封印する瓶。雲隠れが金角・銀角から奪ったまま唯一所有しており、八尾の一時封印に用いられていた。
- 小手(こて)
- 第四次忍界大戦から十数年後に木ノ葉隠れで開発された科学忍具。腕に装着し、忍術を封印した巻物型カートリッジを装填することで、その術を使うことができる。カートリッジに込められた術は誰のものでも良く、忍具使用時にチャクラを消費しないという利点はあるが、修行をしていない未熟な忍でも強力な術を使えてしまうという危うさを孕んでいる。
その他
- 暁(あかつき)
- 侍(さむらい)
- 鉄の国を守る者たち。全身を鎧で覆い、チャクラを刀に流し込んで主に白兵戦で戦う。雨隠れの半蔵曰く、かつては侍にも沢山の流派があったが(鉄の国以外にも)、忠より理を優先する忍が登場すると、忍に宗旨替えするものが多くなりやがて廃れていったという。
- 忍界大戦
- 忍同士で起きる大規模な戦争。モチーフは世界大戦。
- 第一次忍界大戦
- 五大国が設立するきっかけになった戦争。初代火影が、戦力のバランスをとるため尾獣を各国に振り分けたのもこの時期。
- 第二次忍界大戦
- 第一次大戦の終戦から20年後に始まる。戦争初期に雲隠れでクーデターが発生し、この件で二代目雷影が死亡、和平条約の締結に訪れていた二代目火影も戦死している。
- 第三次忍界大戦
- 第一部より約13年前に勃発。忍五大国による統治が揺らいだことにより各国の国境付近で小国や忍里を巻き込んでの小競り合いが続いたことが原因とされている。とくに木ノ葉隠れと岩隠れ間での戦争状態が激しく、カカシ外伝で起こった「神無毘橋の戦い」はこの時期。「神無毘橋の戦い」から数年前に「木ノ葉の三忍」(伝説の三忍)が生まれる。この戦争で、綱手の想い人・ダンが死亡する。自来也は弥彦達に出会い、修行をつけることになる[注 10]。
- 第四次忍界大戦
- 第二部における忍連合軍(忍五大国+鉄の国)と暁を率いるうちはマダラを名乗る仮面の男&薬師カブトとの間で起こった戦い。暁への対応を話し合うべく鉄の国で開かれた五影会談に仮面の男が乱入、八尾と九尾の人柱力の身柄を要求、これを拒否されたことで宣戦布告を行った。
- 開戦初日は、カブトが口寄せした穢土転生の忍者達および増殖された白ゼツと連合各部隊との戦闘が各地で勃発。強力な忍達を相手に連合軍は苦戦を強いられるも奮戦、互いに総兵力の半分を失う形で初日は終結したが、夜間になって連合の忍に変化した白ゼツによるかく乱作戦が発生。連合内は混乱に陥ったが、医療部隊の報告で変化の詳細が割れたことで、感知による白ゼツの判別を唯一可能とするナルトの出撃が決定。
- 翌二日目、各戦線にナルトが影分身を投入したことで一気に優勢となったが、「本物のうちはマダラ」が穢土転生で口寄せされたことで戦局が暗転、さらにナルト本人の前に現れた仮面の男が十尾を復活させたことで、一気に連合は危機に陥る。
- 同じ頃、穢土転生の制御を離れ単独で行動していたうちはイタチがカブトを発見。道中で遭遇した弟・サスケと共闘し、穢土転生の解術に成功したことで、全戦線から穢土転生体が消滅する。しかし、マダラだけは自ら制御を離れることで解除を免れ、仮面の男ことうちはオビトに合流。さらに連合全軍が到着したことで、戦線が一つに集約される。
- 二日目夜半の戦闘は激化の一途を辿り、十尾の力により連合の戦死者は増加、連合本部も尾獣玉の直撃で壊滅。全軍指揮は第4部隊長代行・奈良シカマルが引き継ぎ、さらに大蛇丸により新たに穢土転生された歴代火影4名と、サスケ率いる小隊“鷹”が連合軍に合流。無限月読の成否を巡り死闘を繰り広げたが、最終的には輪廻天生の術で生体となり、十尾の人柱力となったマダラにより無限月読が発動、連合軍はほぼ全員が幻術に囚われ戦闘不能に陥る。
- しかし、マダラに随伴していた黒ゼツが突如離反し、チャクラの祖である大筒木カグヤを復活させたことで、事態は急転直下を辿る。異空間での戦いの果て、六道の力を授かったナルトとサスケによりカグヤが封印され、尾獣を失ったマダラも死亡。火影達の穢土転生は六道仙人こと大筒木ハゴロモによって解除された。
- 戦争状態の停止後、ナルトとサスケにより無限月読が解除され、大戦は終結。また、サスケは里抜け後の行動から国際手配されていたが、この戦いでの功績が認められたことで免責された。
- 忍連合軍(しのびれんごうぐん)
- 第四次忍界大戦に備え、五大国に所属する隠れ里と鉄の国の侍が組織した連合軍。総兵力は約8万。本部は雲隠れの里に置かれている。
- 部隊参加者の装束は各里のものだが、額当ては全員が新たに作成された「忍」の文字が刻まれたものを着用する。
- 忍連合に所属していない湯の国や霜の国に暁来襲のための避難勧告を出していることから、広く世界に及ぶ権限を有していることがわかる。
- 総大将 四代目雷影・エー
- 戦闘大連隊 連隊長 五代目風影 我愛羅
- 第1部隊・戦闘中距離部隊 第1部隊長 ダルイ
- 第2部隊・戦闘近距離部隊 第2部隊長 黄ツチ
- 第3部隊・戦闘近中距離部隊 第3部隊長 はたけカカシ
- 第4部隊・戦闘遠距離部隊 連隊長兼第4部隊隊長 我愛羅(部隊長代理 奈良シカマル)
- 第5部隊・戦闘特別部隊 第5部隊長 ミフネ
- 奇襲部隊 隊長 カンクロウ
- 後方支援医療部隊 隊長 シズネ
- 情報部隊 隊長 山中いのいち
- 感知部隊 隊長 青
- 先発偵察隊 隊長 みたらしアンコ
- 戦闘大連隊 連隊長 五代目風影 我愛羅
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国・里
忍者は、各国にある隠れ里に属している。隠れ里は依頼を受け、忍者を派遣する。依頼内容には難易度別にランクがあり、内容によって派遣される忍者のレベルが変わる。忍者は通常数名でチームを組み、派遣される。
ナルトの世界では、主に忍者同士の戦いが描かれ、それ以外の者(侍、盗賊など)との戦いは、あまり描かれていない。国というものは存在しているが、隠れ里以外で国が持つ軍隊などの戦力はほとんど描かれていない[注 11]。
隠れ里は、ひとつの国にひとつあり、それぞれ国全体を勢力圏としている。そのため、国の力というのはその国の隠れ里の力に大きく依存している。特に火の国、水の国、雷の国、風の国、土の国の5つの国は特に大きな力を持ち五大国と呼ばれる。
隠れ里同士はかつては大戦に見舞われたが、第一部開始時点では表面的には友好関係を保っている。戦争時には国は里に頼るしかないが、平和な時代が訪れたため里の力は小さな里から順に弱まり始めている。隠れ里では、忍者だけではなく、多くの一般人も住んでおり、商売をするなどして暮らしている。
火の国(木ノ葉隠れの里)
ナルトやカカシの所属する木ノ葉隠れの里を持つ。「隠れ里」というシステムを最初に作った大元であり、他国はこれを真似る形で各々隠れ里を設立していった。その経緯から五大国最強の里でほぼ中心に位置している。里の命名者はうちはマダラ。地形的には森林が多い。里の周囲には結界が張られており、許可なく侵入すればすぐに感知される。これはペイン六道による襲撃後に強化されている。砂隠れの里とは同盟関係にある。渦潮隠れの里から封印術を教わり、尾獣の中でも最強と言われる九尾を代々保有してきた。そのため人柱力はうずまき一族の者が務める傾向がある。第四次忍界大戦以降は他国との文化交流や軍民転換が進んだことで世界中が急激な技術革新を遂げており、木ノ葉もその例に漏れず高層ビルが立ち並ぶなど様変わりしている。
- 火影
- 木ノ葉の隠れ里の長の呼称であり、命名者は初代火影・千手柱間。木ノ葉の里の崖には、火影岩と呼ばれる歴代火影の彫刻が彫られている。第一部開始時点での火影は、四代目である波風ミナトの死に伴って復位していた三代目のヒルゼンだったが、第一部の「木ノ葉崩し」で彼が大蛇丸に殺害されたため、その後を継いで綱手が五代目に就任した。第二部でのペイン襲撃により綱手が昏睡状態となった際には、根のリーダーであるダンゾウが六代目に指名され、正式な就任は上忍達による信任投票を待つだけの状態だったが、その後ダンゾウはサスケに殺害されたためカカシが正式に任命を受ける寸前だったが、土壇場で綱手回復の報が入ったためカカシの就任は立ち消えとなった。しかし第四次忍界大戦の終戦後は今度こそカカシが六代目に就任し、最終話ではナルトが七代目に就任している。
- 伝説の三忍
- 木ノ葉隠れの里出身の自来也、大蛇丸、綱手のこと。その力は五影に匹敵するともいわれ、他国にもその名を知られている。
- 守護忍十二士
- かつて火の国の大名を護る為に、国内の各地から集められた12人の忍によって構成された大名直轄の精鋭集団。現在では解体されているが、当時はエリート忍者の登竜門と謳われ、その勇名は今なお国内外に轟いている。メンバーは全員、火の紋が入った腰布を付けていた。判明しているメンバーはアスマ、地陸、キタネ、ナウマ、トウウ、セイト、カズマの7名のみ。アニメ版『疾風伝』でのオリジナルエピソードでは、かつてカズマを首謀者とする過激思想を抱いた6人のメンバーが、木ノ葉隠れの里を解体してその軍事力を大名中心の機関とし、他国への戦を仕掛けるためにクーデターを起こすも、それを止めようとした残りの6人のメンバー(アスマ、地陸、キタネ、ナウマ、トウウ、セイトの6人)がそれを止め、死闘の末に阻止されたことが語られている。この内乱でアスマと地陸の2人以外のメンバーは死亡したと思われていたが、実は首謀者のカズマは生存しており、後にフリドと名を偽って3人の部下を従えて木ノ葉の里を襲撃するが、アスマとの再戦の末に今度こそ死亡し、ナルトらの活躍もあって里の壊滅も阻止された。また、生き残ったアスマと地陸の両名も、後に暁の飛段と角都によって殺害された。
- 根
- 暗部の別動隊で養成部門。三代目火影・猿飛ヒルゼンの在任時代、志村ダンゾウが「木ノ葉という大木を目に見えぬ地の中より支える」という目的で創設した秘密組織。構成員の多くは孤児で、幼いころからわが身を捨ててひたすらに任務のみをこなすのが唯一の存在意義とされてきた。ヒルゼンは「根」を公的には解体したが、実際には水面下で再編され、禁術や薬物などの非人道的な研究にも手を出していた。疾風伝では再編の際にうちは一族や山中一族、油女一族など血継限界や秘伝忍術を操る一族から人材を強制的に提供させていた。
- 第四次忍界大戦直前にダンゾウが死亡したことで組織は再び崩壊したが、「大戦の傷が癒えていない状況で下手に取り締まれば、里中が疑心暗鬼になって更なる混乱を招きかねない」と判断した綱手とカカシの意向で、元構成員の積極的な摘発は行われなかった。その後、当時の研究成果を持ち逃げした元構成員が、私欲や木ノ葉への復讐のために大きな事件を引き起こしている(小説『サクラ秘伝』、『BORUTO』)。
- 木ノ葉警務部隊
- 木ノ葉隠れの里内での治安維持を目的として二代目火影・千手扉間が創設した特別部隊。うちは一族がその中核を代々担っていることから、警務部隊のシンボルマークはうちは一族の家紋である。これは、当時のうちは一族の長・マダラが起こした問題行動を受け、一族をひとまとめに監視下に置きつつ、その能力を十全に発揮させるための折衷策として考案されたもの。
- 10年前[注 12]に発生したイタチの事件により壊滅した。疾風伝では、16年前の九尾事件を境に里への不満が高まり、行き過ぎた取り締まりが横行するようになったことで里の者たちからも疎まれるようになったことが判明している。
- 火ノ寺
- 「火の国に火ノ寺あり」と謳われた名刹。その寺の「忍僧」は皆「仙族の才」と呼ばれる特別な力を持つといわれる。後に暁の飛段と角都が侵攻し、壊滅的な被害を受ける。
- 森の千手一族
- 木ノ葉隠れの創設者の一人であり後に初代火影に就任した千手柱間が筆頭となり、弟の二代目・千手扉間らと共に率いた一族。忍の始祖の大筒木ハゴロモ(六道仙人)の次男、アシュラの直系の子孫。柱間の孫である五代目・綱手もその血を受け継いでいる。『千の手を持つ一族』として、どの一族からも一目置かれ、恐れられていた。忍術・体術・幻術などあらゆる忍術に精通する忍を有し、うちは一族と共に戦国時代最強と言われていた。
- うちは一族
- 木ノ葉の隠れ里のエリート一族。忍の始祖の大筒木ハゴロモ(六道仙人)の長男、インドラの直系の子孫。主に火遁を用いる。かつてはその図抜けたチャクラと、相手の体術・忍術などをコピーでき幻術を繰り出す写輪眼、さらに写輪眼以上の高等瞳術を発動させる万華鏡写輪眼を用い、あらゆる戦闘に長けた一族として知られていた。戦国時代後期に無敵を誇った柱間率いる千手一族に対し、唯一対抗しうる一族だった。当時のリーダーは、木ノ葉隠れ創設者の一人でもある、うちはマダラ。
- 初代火影の座を巡る主権争い、そしてうちは主導の道に反対した一族と千手率いる里への復讐を誓いマダラが挑んだ木ノ葉隠れ(初代火影の柱間)との戦い、双方に彼が敗れた後、一族は二代目火影の扉間らによって里の政から徐々に遠ざけられた。そして16年前の九尾事件により一族への疑念は決定的となり、居住区も里の片隅へと追いやられ、徹底した監視が行われることになる(この居住区の移動は、九尾事件の際に警務部隊のうちは一族が現場に現れなかったことへの制裁措置も兼ねられていたが、これは上層部から「里の防備を固めよ」との命令が届いたために動けなかったのが原因)。
- 里への不信を募らせた一族は、サスケの父・うちはフガクを首謀者として里を乗っ取るクーデターを企んでいた(当時、子供だったサスケは知らされていなかった)。しかし、里の平和と安定を第一に望み、ダンゾウら木ノ葉上層部に一族抹殺の命を受けた兄イタチとその協力者マダラ(を名乗る仮面の男)によって、サスケ以外の一族全員が惨殺された。この事件以後、サスケはイタチに対し並々ならぬ憎悪と復讐を誓うようになる。その後、イタチへの復讐を果たしたサスケは、古くから続く一族と里との因縁、一族抹殺事件とイタチの真相をトビから知らされることになる。
- 写輪眼とは、愛の喪失や自分自身の失意に苦しんだ際など深い愛情に目覚めた時、脳内に特殊なチャクラが吹き出し視神経に反応して変化した眼のことである。つまり、写輪眼は一種の精神疾患であり、それ故に場合によってはその力を暴走させる者もいることで、扉間はそれを危惧しうちは一族を隔離するようにした。
- 扉間曰く、「悪に憑かれた一族」「うちはほど愛情深い一族はいない」らしく、深い愛情を失えば、深い憎しみへと変わる傾向が多く、千手一族からは恐れられていた。写輪眼を開眼してもなお、愛情を失わず、里のために尽くす者も少なからずいたようで、作中で確認されているのは、イタチ、シスイ、カガミである。
- 日向一族
- 木ノ葉の一族の一つ。「日向は木ノ葉にて最強」と評される名門の一族である。透視能力や写輪眼以上の動体視力と体内の経絡系を透視する能力を有する血継限界・白眼を持つ。宗家と分家は厳しく区別されており、ヒザシとヒアシなど兄弟同士であろうと例外ではない。分家の者は「籠の中の鳥」を意味する呪印を額に刻まれることで宗家に縛られ、死ぬまで宗家のため尽くすように
。主な人物は日向ヒナタ、日向ネジ、日向ハナビなど。映画『THE LAST』では、日向一族は忍の始祖である大筒木ハゴロモ(六道仙人)の弟のハムラの直系の子孫であることが明かされた。
- 猿飛一族
- 木ノ葉の一族の一つ。木ノ葉でもとりわけ希少な能力を持つ奈良、山中、秋道の3つの一族とは代々特別な関係にある。主な人物は三代目火影・猿飛ヒルゼン、猿飛アスマ、猿飛木ノ葉丸など。
- 奈良一族
- 自分の影を自由自在に操る一族。影で相手の足止めが可能。また鹿を操ることができる。山中一族と秋道一族とは木ノ葉が興る以前より深い関係を持ち、3つの一族は結束して代々里を守ってきた。主な人物は奈良シカマル、奈良シカクなど。
- 山中一族
- 自らの精神を他人に憑依させたり他人同士の精神を繋げる術を使う一族。主な人物は山中いの、山中いのいちなど。
- 秋道一族
- 体を巨大化する倍化の術を操る一族。体に負担を強いる一方強力な力を示す秘伝の丸薬が伝わっている。主な人物は秋道チョウジ、秋道チョウザなど。
- 油女一族
- 蟲使いの一族。自分自身のチャクラを餌に奇壊蟲と呼ばれる蟲を無数に体内に飼い、戦闘に利用する。主な人物は油女シノ、油女シビなど。
- 犬塚一族
- 犬と共に戦う一族。一族の人間は普段から犬と共に生活している。主な人物は、犬塚キバ、犬塚ツメ、犬塚ハナなど。
- 鞍馬一族
- アニメオリジナル。かつては木ノ葉の一代勢力だったが、現在は衰退している。幻術を得意とする。
- 一楽
- ナルトが好物として、頻繁に通うラーメン屋[注 13]。テウチとアヤメの親子が営んでおり、『疾風伝』では一時的につけ麺の専門店になった。
- 死の森
- 第44演習場の通称。中忍選抜第二試験の会場となった。
- 終末の谷
- サスケが里を抜ける際にナルトと戦った場所。火の国の外れにあり、滝が流れている。かつてうちは一族の創始者であるうちはマダラが、後の初代火影・千手柱間に木ノ葉隠れの里の主導権争いを挑み、死闘の末に敗れた場所であり、谷には両者の彫刻が残されている。第四次忍界大戦末期、ナルトが再びサスケと戦った際に術の余波で地形が崩壊し、石像も破壊されている。
風の国(砂隠れの里)
砂隠れの里を持つ国。地形的には砂漠が多く資源が乏しいなど過酷な環境下にある。それ故に独特の文化や忍術が発展したとされる。砂隠れの里は木ノ葉隠れの里と同盟を結んでおり、中忍試験を共同で行っている。
風の国の大名は、軍縮の方針を打ち出し、他国の隠れ里に依頼するなど自国の里の力を重視していないため、力は衰えつつある。そのため、大蛇丸の計画に乗り木ノ葉崩しに参加するも、その後は再び同盟状態に戻っている。
砂隠れの里の長「風影」は、第一部開始時は四代目・羅砂だが、「木ノ葉崩し」の際に大蛇丸に暗殺されていた。第二部開始時にはその末子・我愛羅が五代目に就任している。風影を筆頭に10~12人の上役との協議制で里政を行っているが、三代目風影失踪の影響で上役の大半は里の安定化を最優先に考えている。疾風伝では上役会議で承認されなければ風影の意見であっても認可されないことが判明している。また会合を行う円卓の間には歴代風影の石像がある。
最初の五影会談以前より里に古くからある寺院の者達が一尾を封印してきていたが二代目風影の時代より本格的に兵器として運用されるようになる。疾風伝では四代目風影の時代まで忍術・幻術のスキルが無い者はたとえ体術の才能に優れていても忍はおろかアカデミーに入学することさえ禁止されていたが、我愛羅が五代目風影に就任した際の改革でこの決まりは廃止された。
- 魔の砂漠
- 砂隠れ内部にある広大な砂漠。アニメオリジナルストーリー「ナルトの背中~仲間の軌跡~」編に登場。木ノ葉隠れと砂隠れの合同中忍試験の二次試験会場となった広大な砂漠。中心には監視所でもある中央棟が存在する。砂漠内には一度巻き込まれたら生き残るのは難しいとされる大砂嵐が頻繁に発生し、魔の砂漠と呼ばれる所以となっている。故に砂隠れの探査班は常に遠距離感知を張り、警戒している。さらに中央棟周辺には様々なトラップが仕掛けられており、特に棟へ続く東のルートには自然が生み出した隠れ流砂も存在するため土地勘のある砂隠れの者でも危険な場所とされている。
水の国(霧隠れの里)
「水影」を長とする霧隠れの里を持つ島国。霧隠れの里では最年長者である「長老」と最強者の「水影」を筆頭に里政を行っている。地形的には海などの特殊な地形が多い。霧隠れの里は深い霧に覆われた山間部に位置し、その地形が難攻不落の要塞を形成している。
それ故閉鎖的であり初代水影・白蓮の影響で里内でも秘密主義が徹底しており、同里の忍ですら四代目水影のやぐら以前の水影の情報を知らない者が多い(やぐらの情報すら知らない忍もいる)。特に四代目水影・やぐらの統治時代は血霧の里と呼ばれ[注 14]。その当時のアカデミー卒業試験は生徒同士が殺し合いをするという過酷なものだったが、ある事件を期に改変を余儀なくされた。里の人間の中にはギザギザとした魚類のような歯や干柿鬼鮫のように魚類そのもののような顔を持った人物がいるのが特徴。
また、内乱が多発した政情不安定な土地柄ゆえか、血継限界の血族はその力を恐れられ迫害される傾向にあるが、五代目水影・照美メイは血継限界を使用しているため、現在はそのような傾向はない模様。抜け忍となる忍者も多いが、アニメでの君麻呂の回想では大蛇丸が忍の統率力は非常に高く、組織としての力は非常に強大であったという趣旨の発言をしている。また疾風伝「イタチ真伝」では、大名家のお家騒動が頻繁に起こるが、霧隠れの里は大名家に対して介入できないため、暁のような裏組織に依頼が入ることが語られている。また霧隠れの里は捕虜交換に応じないため、領地内で他里の忍が発見・捕らえられた場合、その忍は術を徹底的に暴かれた上で始末されるらしい。島国故に外交をあまりしてこなかったため、当初は暁発祥の地と考えられていた(実際の所、暁は弥彦による結成から長門の死亡まで一貫して雨隠れの里を本拠地としている)。
疾風伝ではうちは一族殲滅直後の水影は四代目のやぐらで、里も血霧の里と呼ばれていた。その後第一部から2年後の時点で五代目のメイとなっているが、やぐらの恐怖政治の影響で里の立て直しが急ピッチで行われていることが判明した。最初の五影会談で三尾と六尾の所有権を得るが、管理状況は悪く、血霧の里の時代には六尾の人柱力のウタカタが抜け忍となり、四代目水影・やぐらの死後は三尾までも失っている。
- 霧の忍刀七人衆
- 特殊な7本の刀を操る里の実力者達。彼らの持つ刀は代々受け継がれていくことになっているが、その多くが刀共々里から離反し、第二部時点では長十郎と彼の持つヒラメカレイしか残っていない。第四次忍界大戦では、歴代でも特に強いメンバーが穢土転生によって蘇生される。失われたとされていた刀そのものも内五本がカブトによって回収されており、彼らにそれぞれ与えられ猛威を振るった。
- 雪一族
- 血継限界の氷遁忍術を操る一族。かつての戦で徴用されていたが、その後は呪われた血族として蔑まされていた。白はこの一族の末裔。大筒木カグヤも白と同じ氷遁を使用したことから、この一族も六道の血脈だと思われる。
- 鬼灯一族
- 体を液状化させる水化の術を得意とする一族。霧隠れの里切っての名家。大蛇丸やカブトはその希少な能力を長年研究していた。主な人物は二代目水影・幻月、鬼灯兄弟。
- ヨスガ峠の悲劇
- アニメオリジナルの事件。『疾風伝』の10数年前に各地で術を集めていた雲隠れの忍が霧隠れの機密書類を強奪した事件。霧隠れは巌流と霧の忍2名がスリーマンセルで当時同盟を結んでいた岩隠れの忍達とともに奪還に向かうが、岩隠れの裏切りにより、霧の2名が死亡する結果となった。機密書類は奪還できたが、この事件がきっかけとなり、霧隠れの里と岩隠れの里が敵対するようになる。
土の国(岩隠れの里)
「土影」を長とする岩隠れの里を持つ。地形的には岩山が多い。第三次忍界大戦では木ノ葉隠れの里と激戦を繰り広げた。特にミナト班が参戦した神無毘橋の戦いは有名。里の人間の中にはダンゴ鼻が目立つ人物が多いのが特徴。
里の上役のみが入ることを許された神聖な場所には貴重な岩隠れの「石」が里の設立期から存在する。この石は木ノ葉隠れの歴代火影の顔岩や砂隠れの歴代風影の石造と同様岩隠れの里の象徴とされている。石はかつて初代土影・イシカワが後の三代目土影・オオノキに己の中の意志の大切さを説くために「こんなものはただの石に過ぎない」と一度捨てており、以降はイシカワがその辺から拾ったただの石が置かれている。
疾風伝では里政は土影を筆頭に同里の忍数名を含めたを8名の上役との協議制で行っていることが判明している。砂隠れと違い、会議では土影の権限が強い模様。最初の五影会談で四尾と五尾の所有権を得、二代目土影・無の時代より他の尾獣獲得にも積極的に関与するようになる。
- 上水流一族
- アニメオリジナル。蜂を操る力を持つ。かつて油女一族に破れ、現在では里での地位は低くなっている。小説「木の葉秘伝」にもその末裔が登場する。
雷の国(雲隠れの里)
「雷影」を長とする雲隠れの里を持つ。地形的には高山などの山脈地帯が多い。第一部開始より10年前に発生したある出来事により火の国と戦争寸前の状態になったが、両者の間で交わされたある取引により回避された。また各地で術を集めていたため、各里とトラブルになる事が多く、『疾風伝』では10数年前に霧隠れの里から機密文書を盗み出した事がきっかけで霧隠れの里と岩隠れの里が敵対する原因を作っている。
また暁のメンバーを一人も輩出していないのも特徴である。里の人間の中には肌が浅黒い物が多いのが特徴。第二部では、第四次忍界大戦に対応するため、五大国の忍が結集し創設された「忍連合」の本部が置かれている。最初の五影会談で二尾と八尾の所有権を得る。尾獣の管理技術や人柱力のレベルも随一であり、既に里の戦力として活用している。
里長「雷影」は代々「エー」の称号を継承し、補佐役が「ビー」の称号を引き継ぐのが慣例(ビーの方は「○○ビー」と呼ばれる)。初登場の時点では四代目であり、補佐役はキラービー。
- 島亀
- 雲隠れの里が代々所有する移動式の孤島。その正体は超巨大な老亀・ゲンブである。島内には、人柱力が修行するための場がある。島内に生息する動物は皆巨体で凶暴。
音隠れの里
火の国の北に位置する小国にある里。第一部開始の約一年前に、大蛇丸を長とする音隠れの里ができたとされる。アニメでの自来也曰く、元々小国であった田の国の大名が無理に軍備の拡張を目指し、そこに漬け込んだ大蛇丸に利用された形で誕生した隠れ里が音隠れの里だという。里長である大蛇丸の死で一度消滅したが、第四次忍界大戦にてサスケによって蘇生されたことで、大戦後に復活。大蛇丸の子であるミツキが木ノ葉隠れに送られている。
- ふうま一族
- アニメオリジナル。大蛇丸に協力するものと協力しないものとに一族が分離してしまった。原作にも「風魔一族」という忍の一族が登場しており、ペインなどは「一説によると風魔一族の者」と伝わっていたが、関連は不明。
- 死韻の一族
- アニメオリジナル。楽器を用いた術を扱う。音隠れの里ができたことで仕事が減り窮地に追い込まれる。
その他の小国・里
- 波の国
- 隠れ里を持たない小国。大名ですら金を持っていないという貧しい島国であった。第一部で桃地再不斬と白がナルト達と戦った舞台である。第二部では島と大陸を結ぶ橋が開通したため豊かな国となった。完成した橋はナルトの活躍にちなみ「ナルト大橋」と名付けられた。
- 草隠れの里
- 木ノ葉隠れの里と共同で中忍試験を行っていた里。火の国の北西に位置する。暁のゼツや香燐の出身の里。第二部で大蛇丸とカブトと戦った舞台である天地橋がある。
- 鬼灯城
- 『劇場版 NARUTO -ナルト- ブラッド・プリズン』にも登場。各国で問題を起こした忍達が多数収監されている絶海の孤島に位置する監獄。
- 雨隠れの里
- 木ノ葉隠れの里と共同で中忍試験を行っていた里。暁結成の地であり、そのリーダーであるペイン(長門)と小南の拠点でもある。土・風・火の3大国に囲まれている。昔から大国の戦場となることが多かったため、ペインが国を統一するまで内政が安定せず治安も維持されていなかった。地形的には湖沼が多く、街には高い塔が林立している。気候は湿潤で常に雨が降り続けている。
- 半蔵が里長を務めていたが、半蔵に反発するペインの一派が勢力を増長していき、やがて国は半蔵派とペイン派に二分される。ペインが半蔵を暗殺すると、ペインが代わって里の支配者の座に就く。ペインは里の内状を他国に漏らさないよう国を鎖し、国内でも公の前に姿をあらわさないことから、神格化された存在となった。ペイン死亡後の里の内状は不明。
- 疾風伝ではペインの発言から第一部では里長は半蔵だったが、第一部から2年後の時点でペインが里長となっていたが、他国には半蔵が長だと思われていた。実際に他国の人間が半蔵に面会する際には、小南が半蔵に扮していた。
- 滝隠れの里
- 木ノ葉隠れの里と共同で中忍試験を行っていた里。火の国の北に位置する。暁の角都の出身の里。長はシブキ(アニメオリジナル)。忍五大国以外では唯一尾獣の七尾を保有していた。
- 七尾の保有権を手に入れた経緯は原作では不明だったが、疾風伝でのシブキの発言から、かつては木ノ葉や砂隠れよりも規模は小さかったが、優秀な上忍を次々と輩出する忍里として他国から恐れられており、忍五大国の隠れ里以外で唯一尾獣を割り当てられた事が明かされた。
- 英雄の水
- ジャンプフェスタ2004のアニメに登場。滝隠れの里にある御神木の幹から100年に一度搾り取れるという聖なる水。飲んだ者のチャクラを一時的に数十倍に倍増させる効果があるが、その代償として使用者の命を削る副作用がある。滝隠れの里では戦の際には里の忍がこの水を飲むことで里を守ってきた。しかし第三次忍界大戦において水の副作用で多くの忍が命を落とす結果となって以降、この水は封印され、里長が代々管理している。尚、ジャンプフェスタ2004のアニメ内でこの水は失われている。
- 渦の国(渦潮隠れの里)
- かつて木ノ葉隠れの里と同盟関係にあった忍の隠れ里。封印術に長け、里の人々は生命力が強く平均寿命が長いことから「長寿の里」とも呼ばれる。マークである渦巻き模様は現在の木ノ葉のマークに取り入れられている。10年以上前に滅び、里の忍達は散り散りになって暮らしている。
- うずまき一族
- 渦潮隠れの里の代表的な一族。封印術に長け、生命力が強いため人柱力となるものが多い。また、基本的に赤髪という特徴がある。木ノ葉の千手一族とは遠縁にあたる。
- 主な人物は、千手柱間の妻ミト、ナルトの母親であるクシナ、そして主人公のうずまきナルトである。また、カブトの口から「鷹」のメンバーの香燐も一族の末裔の一人であることが明かされており、さらに、トビ曰く暁の創設者である長門も一族の末裔であるという。
- 湯の国(湯隠れの里)
- 「戦を忘れた里」と呼ばれており、観光資源を有している小国。火の国の北東に位置する。暁の飛段の出身の里。第四次忍界大戦では暁の来襲の恐れがあり、全域が戦場になる危険が高いために忍連合から避難勧告が出され、大名他一同が避難した。
- 血之池一族
- 小説オリジナル。元々雷の国出身で、強力な幻術を使う「血龍眼」を持つ。
- 柱間とマダラが戦った更に昔に、雷の国の大名に嫁いだ娘が正妻から、大名の死の濡れ衣を着せられ、一族郎党地獄谷に追放される。以降、地獄谷にてひっそりと暮らしていた。
- 地獄谷
- 血之池一族が追放され送られた場所。
- 霜の国(霜隠れの里)
- 火の国の北西、湯隠れと雷の国に挟まれた地峡に位置する小国。第四次忍界大戦では、湯の国同様、大名他一同が避難した。
- 鉄の国
- 狼の頭が連なったような形をした「三狼」と呼ばれる三つの山からなる国。気候は寒冷。
- 独自の文化、権限、強力な戦力を持つ忍世界の中立国である。忍ではなく「侍」と呼ばれる者たちが国を守る。国の長は侍大将のミフネ。五影会談の会場となり後に忍連合軍に参加する。
- 林の国
- 「般若衆」という忍を抱える国。所在地は不明。般若衆の暗部をダンゾウに暗殺された恨みから、その残党が五影会談に向かうダンゾウを奇襲したが、返り討ちにされて全滅した。
- 川の国(谷隠れの里)
- 火の国と風の国に挟まれた国。詳細は不明。
- 石隠れの里
- 土の国と風の国に挟まれた国にある里。詳細は不明。
- 空区
- どの国・里にも属さない巨大な廃墟群。現代のビル郡のような風景が広がっている。廃墟内には忍に武器を供給する武器商人が営む店がある。また忍術を使いこなす猫、「忍猫」の縄張りがある。
アニメオリジナルの国・里
- 茶の国
- 火の国の南の半島にある国。隠れ里は持っていない。
- 石の国
- 火の国の西方(土の国と風の国に挟まれている)賞金稼ぎのいる荒野にある小国。隠れ里は持っていない。
- 鳥の国
- 火の国の西方(川の国の西側)にある小国。隠れ里は持っていない。
- 海の国
- 水の国に隣接する諸島からなる小国。隠れ里を持っておらず水の国の軍備に頼っている。かつて大蛇丸がこの国に隠れて忍術の開発を行っていた。
- 星隠れの里(熊の国)
- 星影を長とする小規模の隠れ里。ただし星影は、五大国から影として公認されていない。200年前に降って来たチャクラを増大させる星(隕石)がある。その為、その星を目当てに他国の忍から狙われる事が多い。初代星影は星がチャクラを増大させる効果があることを発見し、星の力を利用して孔雀妙法を編み出し、長年戦力として使用していた。星は里内の修行場に祀られており、その星を使用した修行も行われている。ただし、この力は身体に悪影響を及ぼすため、過去に多くの忍が身体を壊し、最悪の場合死亡する事例が続出したため、三代目星影は隕石の使用及び隕石を用いた修行を禁じた。
- 菜の国
- 山奥にある国。隠れ里はないが、花忍者という忍者が2人いる。
- 陽炎の里(山の国)
- かつて木ノ葉の里に戦いを挑み敗れて消滅した里。
- 匠の国
- 忍具の製作に秀でた国。各国の忍者に忍具を供給している。
- 錠前の里(鍵の国)
- 軍事よりも諜報活動に秀でた里。
- 七草島
- 薬や兵糧丸の材料になる薬草が多く存在する島。
- 紅州島
- 火の国と水の国の間の海域の南方に存在する島(小国)。商魂強い忍が多い。忍連合に参加していないため、大国の忍の事はあまり快く思っていない。劇中では名前のみ登場。
- 撫子の里
- 女性しか産まれない里で代々の里長(女性)が他里の忍(男性)と戦い、自分を負かした相手を里に引き込み結婚する。そして子供を産むことで長らえてきた里。
- 彼の国
- 火の国、此の国、雨隠れの里に挟まれた小国。サスケが里抜けした後の時点で此の国と同盟を結んでいたが、その同盟を破棄し、新たに火の国と同盟を結ぼうとした。それに伴い、此の国に人質として預けられていた若殿の奪還を木ノ葉隠れの里に依頼してきた。疾風伝でも存在しており、第四次忍界大戦では大名や若殿、此の国から迎え入れられた姫は他の大名たちと避難していることがナルトから語られた。
- 此の国
- 火の国と風の国の間に存在する小国。鉄の国から抜けた侍である「浪人[注 15]」達を警護として雇い入れていた。彼の国の若殿が人質として預けられていた。大国の依頼を受けた暁のサソリの「赤秘技・百機の操演」によって壊滅し、大国の手に落ちた。尚、大名は家臣共々サソリに殺害され、生き残った姫は彼の国の若殿と共に国外へ連れ出され、彼の国に迎え入れられた事がナルトから語られた。
- 黙の国
- 「シカマル秘伝 闇の黙に浮ぶ雲」[14]に登場する国。指導者はゲンゴ。
- 大戦での失踪者や抜け忍達が一斉に流れ込んでいる謎の国であり、忍の依頼を不法に請け負っている。
劇場版に登場
- 雪の国
- 映画第一弾、『大活劇!雪姫忍法帖だってばよ!!』の舞台。北の果てに位置する寒冷な国。
- 月の国
- 映画第三弾、『大興奮!みかづき島のアニマル騒動だってばよ』の舞台。南海の彼方に位置する常夏の国。
- 鬼の国
- 映画第四弾、『劇場版 NARUTO -ナルト- 疾風伝』の舞台。魍魎という魔物を封印する能力をもった巫女が国を治めている。
- 空の国
- 映画第五弾、『劇場版 NARUTO -ナルト- 疾風伝 絆』に登場する国。第三次忍界大戦で木ノ葉隠れの里に一度滅ぼされたが、その残党が木ノ葉を襲撃する。「空忍」という飛行能力を持つ忍者や航空母艦式の移動基地を持つ。
- 楼蘭
- 映画第七弾、『劇場版 NARUTO -ナルト- 疾風伝 ザ・ロストタワー』に登場する街。風の国領土内に存在した。「龍脈」という特殊なチャクラに恵まれていたため、千の高い塔を有する栄華に満ちた街であったが、現在は廃墟と化している。かつての街の住人の子孫たちは遊牧民として暮らしている。
- 月
- かつて六道仙人が十尾の抜け殻である外道魔像を核にして「六道・地爆天星」で生み出したもので、弟の大筒木ハムラが一族総出で移住し、魔像及び地球人類を管理している。内部は地球同様海・陸があり、太陽と月を兼ねる天体が浮いている。またアンドロイドのように自律行動が可能な傀儡が存在する。
- 大筒木一族
- カグヤに端を発する忍の祖たる一族。地上に残り忍宗を広めたハゴロモ(六道仙人)と月に移住したハムラの二派に分かれている。大筒木を名乗っているのはハムラの子孫と異世界から到来したモモシキ・キンシキであり、ハゴロモの子孫は千手・うちはを中心にバラバラに分派した。
単行本
岸本斉史 『NARUTO -ナルト-』 集英社〈ジャンプ・コミックス〉、全72巻+外伝1巻。
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- 外伝
- 『うちはサラダ』2015年8月4日。ISBN 978-4088804682。
メディア展開
公式本
- 全て集英社より刊行。
タイトル | ISBN | ||
1. | 『NARUTO秘伝・臨の書 - キャラクターオフィシャルデータBOOK』 | ISBN 978-4-08-873288-X | |
2. | 『NARUTO秘伝・臨の書 - キャラクターオフィシャルデータBOOK』 | ISBN 978-4-08-873288-X | |
3. | 『NARUTO秘伝・兵の書 - オフィシャルファンBOOK』 | ISBN 978-4-08-873321-5 | |
4. | 『NARUTO秘伝・闘の書 - キャラクターオフィシャルデータBOOK』 | ISBN 978-4-08-873734-2 | |
5. | 『NARUTO秘伝・者の書 - キャラクターオフィシャルデータBOOK』 | ISBN 978-4-08-874247-2 | |
6. | 『NARUTO秘伝・皆の書 - オフィシャルプレミアムファンBOOK』 | ISBN 978-4-08-874834-4 | |
7. | 『NARUTO秘伝・陣の書 - キャラクターオフィシャルデータBOOK』 | ISBN 978-4-08-880263-3 |
・ | 『NARUTO-ナルト-岸本斉史画集 UZUMAKI』 | ISBN 978-4-08-873706-7 | |
・ | 『NARUTO-ナルト-イラスト集 NARUTO』 | ISBN 978-4-08-874823-8 |
アニメの公式本については、NARUTO -ナルト- (アニメ)#公式本を参照。
テレビアニメ
- 『NARUTO -ナルト-』
- テレビ東京系列で2002年10月3日から2007年2月8日まで放送された。劇場版も3作公開された。全220話。
- 『NARUTO -ナルト- 疾風伝』
- テレビ東京系列で2007年2月15日から2017年3月23日まで放送された。原作の第二部が舞台で、テレビアニメ『NARUTO -ナルト-』の続編。劇場版も7作公開された。全500話(通算720話)。
ラジオ
2003年から放送されている、ナルトをテーマにしたラジオ。2007年3月までのタイトルは『オーNARUTOニッポン』だったが、同年4月からは『NARUTO Radio 疾風迅雷』に改題された。
ゲーム
テレビアニメ『NARUTO -ナルト-』の内容に基づいてゲーム化しており、一部は劇場版の内容も含んでいる。
舞台
- 2006年版(初演)
- 2006年5月、東京・大阪にて、ミュージカルとイリュージョン(大規模なマジック)を融合した“忍者イリュージョン”として戯曲化。
- 主要キャストはジャニーズ事務所の所属ユニット・ミュージカル・アカデミー (MA)。イリュージョン演出はプリンセス天功(プリンセス・テンコー)、脚本・演出はきだつよしが担当した。
- 公演日と場所
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- 東京公演 : 5月4日 - 14日・五反田ゆうぽうと簡易保険ホール
- 大阪公演 : 5月19日 - 21日・シアターBRAVA!
- 出演者
松岡広大版
- 2015年版
- 「NARUTO新時代開幕プロジェクト」の一環として、2015年3月にAiiA 2.5 Theater Tokyoほか、大阪、福岡、宮城、シンガポール、マカオで公演した。主催はネルケプラニング[15]。2016年7月から8月に、シアタードラマシティとAiiA 2.5 Theater Tokyoで再演[16]。脚本・演出は、児玉明子が担当。
- 2016年 ワールドツアー
- ライブ・スペクタクル『NARUTO-ナルト-』ワールドツアーとして、2016年10月から12月に中国6都市(上海市、杭州市、北京市、長沙市、広州市、深セン市)で上演[16]。脚本・演出は、児玉明子が担当。
- 2017年
- ライブ・スペクタクル『NARUTO-ナルト-』〜暁の調べ〜のタイトルで、2017年5月に上演。脚本・演出は、児玉明子が担当[18]。
小説
すべて集英社JUMP j BOOKSから発売。一部は児童文学レーベル集英社みらい文庫でも刊行されている。著者は『ザ・ロストタワー』まで日下部匡俊。
- NARUTO -ナルト- 白の童子、血風の鬼人
- ISBN 4-08-703121-7
- 序盤の白、桃地再不斬までのノベライズ。
- NARUTO -ナルト- 滝隠れの死闘 オレが英雄だってばよ!
- ISBN 4-08-703135-7
- ジャンプフェスタ2004のアニメをノベライズ。
- 劇場版 NARUTO -ナルト- 大活劇!雪姫忍法帖だってばよ!!
- 劇場版脚本 - 隅沢克之
- ISBN 4-08-703143-8
- 劇場版第1作のノベライズ。
- 劇場版 NARUTO -ナルト- 大激突!幻の地底遺跡だってばよ!!
- 劇場版脚本 - 川崎博嗣、宮田由佳
- ISBN 4-08-703158-6
- 劇場版第2作のノベライズ。
- 劇場版 NARUTO -ナルト- 大興奮! みかづき島のアニマル騒動だってばよ
- 劇場版脚本 - 都留稔幸
- ISBN 4-08-703170-5
- 劇場版第3作のノベライズ。
- 劇場版 NARUTO -ナルト- 疾風伝
- 劇場版脚本 - 武上純希
- ISBN 978-4-08-703187-4
- 疾風伝劇場版第1作のノベライズ。
- 劇場版 NARUTO -ナルト- 疾風伝 絆
- 劇場版脚本 - 武上純希
- ISBN 978-4-08-703195-9
- 疾風伝劇場版第2作のノベライズ。
- 劇場版 NARUTO -ナルト- 疾風伝 火の意志を継ぐ者
- 劇場版脚本 - 武上純希
- ISBN 978-4-08-703207-9
- 疾風伝劇場版第3作のノベライズ。
- 劇場版 NARUTO -ナルト- 疾風伝 ザ・ロストタワー
- 劇場版脚本 - 武上純希
- ISBN 978-4-08-703228-4
- 疾風伝劇場版第4作のノベライズ。
- NARUTO -ナルト- ド根性忍伝
- 著 - 東山彰良
- ISBN 978-4-08-703229-1
- 自来也が遺した自伝的小説。
- 劇場版 NARUTO -ナルト- ブラッド・プリズン
- 劇場版脚本 - 東山彰良
- ISBN 978-4-08-703249-9
- 疾風伝劇場版第5作のノベライズ。
- NARUTO -ナルト- 迅雷伝 狼の哭く日
- 著 - 東山彰良
- ISBN 978-4-08-703279-6
- サスケがイタチを倒し「鷹」を組織するまでの空白を描く。
- THE LAST -NARUTO THE MOVIE-
- 劇場版脚本 - 経塚丸雄
- ISBN 978-4-08-703339-7
- 劇場版第10作のノベライズ。
- NARUTO -ナルト- カカシ秘伝 氷天の雷
- 著 - 東山彰良・岸本斉史
- ISBN 978-4-08-703344-1
- 原作のその後を描いた秘伝シリーズ第1弾。
- NARUTO -ナルト- シカマル秘伝 闇の黙に浮ぶ雲
- 著 - 矢野隆・岸本斉史
- ISBN 978-4-08-703347-2
- 原作のその後を描いた秘伝シリーズ第2弾。
- NARUTO -ナルト- サクラ秘伝 思恋、春風にのせて
- 著 - 大崎知仁・岸本斉史
- ISBN 978-4-08-703354-0
- 原作のその後を描いた秘伝シリーズ第3弾。
- NARUTO -ナルト- 木ノ葉秘伝 祝言日和
- 著 - ひなたしょう・岸本斉史
- ISBN 978-4-08-703360-1
- 原作のその後を描いた秘伝シリーズ第4弾。
- NARUTO -ナルト- 我愛羅秘伝 砂塵幻想
- 著 - 小太刀右京・岸本斉史
- ISBN 978-4-08-703364-9
- 原作のその後を描いた秘伝シリーズ第5弾。
- NARUTO -ナルト- 暁秘伝 咲き乱れる悪の華
- 著 - 十和田シン・岸本斉史
- ISBN 978-4-08-703367-0
- 原作のその後を描いた秘伝シリーズ第6弾。
- BORUTO -NARUTO THE MOVIE-
- 劇場版脚本 - 小太刀右京
- ISBN 978-4-08-703373-1
- 劇場版第11作のノベライズ。
- NARUTO -ナルト- ド純情忍伝
- 著 - 東山彰良・岸本斉史
- ISBN 978-4-08-703371-7
- 自来也が遺した青春小説。
- NARUTO -ナルト- イタチ真伝 光明篇
- 著 - 矢野隆・岸本斉史
- ISBN 978-4-08-703375-5
- イタチの幼少期を描く物語。
- NARUTO -ナルト- イタチ真伝 暗夜篇
- 著 - 矢野隆・岸本斉史
- ISBN 978-4-08-703380-9
- イタチの暗部時代を描く物語。
- NARUTO -ナルト- サスケ真伝 来光篇
- 著 - 十和田シン・岸本斉史
- ISBN 978-4-08-703401-1
- サスケの贖罪の旅を描く物語。
- NARUTO -ナルト- 木ノ葉新伝 湯煙忍法帖
- 著 - ひなたしょう・岸本斉史
- ISBN 978-4-08-703384-7
- NARUTOとBORUTOをつなぐ物語。
電子書籍
この節の加筆が望まれています。 |
実写映画
この節には公開前の映画に関する記述があります。 |
2016年12月17日、「ジャンプフェスタ2017」の「NARUTO-ナルト-×BORUTO-ボルト-」のステージイベントで、ライオンズゲートの配給、マイケル・グレイシーの監督で実写映画化されることが発表される[19]。
イベント
岡山県は現在の県北部にあたる旧美作国が2013年に建国1300年に当たるということで様々なイベントを行ったが、そのひとつとして作者の岸本の出身地である奈義町も美作国に含まれていることから、NARUTOに関するイベントを複数行った[20]。主なものとして、スタンプラリーや展覧会、出演声優によるイベントやオリジナルグッズの販売など[21][22]。
また、西日本旅客鉄道(JR西日本)では、旧美作国域を通過する津山線・姫新線・因美線において、同3路線を走行する気動車3両(キハ47形2両・キハ120形1両)の車体全面にNARUTOのキャラクターを描いたラッピング車両「NARUTO -ナルト- 列車」の運行を2013年4月3日より開始した[23]。2両編成のキハ47形2両は津山線を、単行のキハ120形は姫新線・因美線を中心に、それぞれ2014年3月30日まで運行された[24]。
関連項目
- NINKU -忍空- - 本作の誕生に影響を与えたとされる漫画作品。岸本斉史は「忍空の続きが読みたくてNARUTOを描いた」とコメントしている[25]。本作と同じ「忍者」という共通点があり、どちらもぴえろによってアニメ化され、キャラクターデザインに西尾鉄也が起用されている。
- 相内優香 - 「NARUTOアナウンサー」として認定された人物。
- カロリーナ・ステチェンスカ - 将棋界初の外国人女流棋士。奈良シカマルが将棋を指すシーンをきっかけに将棋に興味を持った。
脚注
注釈
- ^ ただし劇場版『BORUTO-NARUTO THE MOVIE-』では機械文明がかなり発達している。
- ^ 巻ノ十七110ページでの表記によると、1両=約10円。
- ^ 史実の甲賀忍者や服部半蔵は侍でもあり、伊賀忍者は傭兵でもある。なお、作品世界においては忍者とは別に「侍」と呼ばれる者たちが存在している。
- ^ 術に含まれる「技」とは異なる。
- ^ 公式ガイドブック『臨の書』
- ^ 木ノ葉隠れの里では動物を模した仮面を被っている。
- ^ 四代目風影の息子の我愛羅、四代目水影のやぐら、四代目雷影・エーの義弟であるキラービー、四代目火影・波風ミナトの息子のうずまきナルトが人柱力に選ばれている。
- ^ 最初の操演者はモンザエモンとされているが、設定のみであり本編には登場しなかった。
- ^ アニメ版『疾風伝』では、死体の内臓の摘出→洗浄→血抜き→防腐処理→仕込みの組み立ての過程を経て製作されることがサソリから語られている。また本人の生前のチャクラを宿したまま作られるため、本人の術をそのまま使用できる。原作ではヒルコと三代目風影(疾風伝のチヨの回想では実験的に製作された人傀儡が登場している)しか登場していないが、サソリはサクラ、チヨと戦った時点で既に298体もの人傀儡を製作していた(2人を殺せば丁度300体に達することから)。
- ^ 当初「伝説の三忍」が誕生したのは第二次忍界大戦だとされていたが、後に原作や疾風伝で第三次忍界大戦であると明言された。ただしこの設定だと、第三次忍界大戦中に戦死扱いとなったオビトが「うちはマダラ」を名乗って長門達に接触した時期が矛盾する(オビトが暗躍を始めたのは大戦後程なくだが、長門達が自来也に師事し、独立して“暁”を立ち上げるまでには10年近く経過しているため)。
- ^ 鉄の国における「侍」など例外もある。
- ^ 物語開始時点
- ^ モデルとなったのは、福岡市東区に実在する同名のラーメン屋で、作者が大学生時代に通っていた店である。福岡(博多)といえばとんこつラーメンだが、ここはみそラーメンなどが有名。モデルとなった店ということで、ナルトフェアを行っている時もある。
- ^ 明確な時期は不明だが、オビトに殺害された暗部の発言から、オビトが四代目水影・やぐらを瞳術で操る以前から血霧の里と呼ばれていたため、少なくとも三代目水影の統治時代からそう呼ばれていた可能性がある。
- ^ 忍でいう抜け忍に該当する。
出典
- ^ 【インタビュー/前編】「NARUTO-ナルト-」原作者・岸本斉史が語る 忍の世界の設計図 CinemaCafe.net 2014年12月4日
- ^ a b 【インタビュー/後編】「NARUTO-ナルト-」原作者・岸本斉史の15年 結末への思いからライバルまで CinemaCafe.net 2014年12月5日
- ^ フランスでも愛されるNARUTO
- ^ 南米での人気アニメ1位は「ナルト!
- ^ 米Yahoo今年の人気検索ワードで「NARUTO」が6位にランクイン
- ^ “ナルト舞台「ライブ・スペクタクル『NARUTO-ナルト-』」がWOWOWライブにて放送”. travelpress (2015年9月18日). 2016年7月9日閲覧。
- ^ 毎日新聞
- ^ 我が国のコンテンツの海外における「ゲートキーパー」プロファイリング調査
- ^ “グリー,「NARUTO-ナルト- 忍マスターズ」を中国市場向けに今冬配信” (2014年8月26日). 2014年9月1日閲覧。
- ^ クリジョブ就転職フェスタ(ヒューマンアカデミー)→株式会社サイバーコネクトツー
- ^ “NARUTO-ナルト-、連載完結!!” (2014年10月6日). 2014年10月6日閲覧。
- ^ “大ヒットマンガ「NARUTO」、11月に連載終了” (2014年10月6日). 2014年10月6日閲覧。
- ^ この時、デイダラの体が透明になっていく描写がある。
- ^ 小説版に先行登場したが、アニメ化されたため、便宜上ここに記載。
- ^ “マカオ、シンガポール公演も実施 人気漫画「NARUTO」が15年3月に舞台化”. シアターガイド. (2014年11月10日) 2014年11月11日閲覧。
- ^ a b c d “「NARUTO」中国6都市にて上演決定!ナルトは元木聖也、サスケは櫻井圭登”. ステージナタリー. (2016年5月23日) 2016年5月23日閲覧。
- ^ “ナルト役は松岡広大に決定 舞台版『NARUTO』公演情報が公開”. シアターガイド. (2014年12月15日) 2014年12月15日閲覧。
- ^ a b “「NARUTO」続編決定!新キャストにイタチ役の良知真次&サイ役の北村諒ら”. ステージナタリー. (2016年12月17日) 2016年12月19日閲覧。
- ^ “「NARUTO-ナルト-」ハリウッドで実写映画化、ライオンズゲートが配給”. 映画ナタリー. (2016年12月20日) 2016年12月21日閲覧。
- ^ “美作国建国1300年 〜NARUTO-ナルト-×美作国〜”. 旬レポ中国地域2013年6月号 2014年8月24日閲覧。
- ^ “美作国建国1300年事業紹介”. NARUTO-ナルト-フェスタ in アルネ津山 2014年8月24日閲覧。
- ^ “開催イベント紹介”. NARUTO-ナルト-フェスタ in アルネ津山 2014年8月24日閲覧。
- ^ 『NINKU -忍空-』文庫本3巻308頁。
以下の出典は『集英社BOOK NAVI』(集英社)内のページ。書誌情報の発売日の出典としている。
外部リンク
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- ライブスペクタクル『NARUTO -ナルト-』公式サイト