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株式会社バスクリンの主事業である入浴剤は、[[1897年]]に津村順天堂(現・[[ツムラ]])が発売した日本初の入浴剤「浴剤中将湯」が起源である。ツムラ漢方記念館([[阿見町|茨城県阿見町]])館長の田村素子によると、婦人薬の製造で余った[[生薬]]を社員が[[風呂]]に入れたところ、身体が温まったことがヒントになって開発されたという<ref>「【一語一会】漢方の歴史伝える/もったいない精神 今も」『[[日経産業新聞]]』2017年6月8日</ref>。その後、[[1930年]]に「浴剤中将湯」をベースに温泉成分と芳香を加えた芳香浴剤「バスクリン」を発売する。「バスクリン」は、当初、発汗性に優れ夏季の浴用に適さなかった「浴剤中将湯」に対して、夏用入浴剤として発売された<ref>[http://www.bathclin.co.jp/happybath/nyuyoku/history/index2.htm 入浴の歴史 はぴばす] 株式会社バスクリン</ref>。[[1941年]]に発生した[[太平洋戦争]]末期の[[1945年]]には原料・資材・人材等の不足による生産中止に至ったものの、[[1950年]]に生産を再開<ref>[http://web.archive.org/web/20130821091321/http://www.dreammail.jp/magazine/seishun/20080113/ 【バスクリン】昭和初期からの長い歴史(男の浪漫伝説 Vol.34) | ドリームメール] - (2013年8月21日時点の[[インターネットアーカイブ|アーカイブ]])</ref>。[[2010年]]で発売80周年を迎え、ロングセラーブランドとなっている。 |
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また、[[1972年]]には日本初の浴槽洗浄剤「バスピカ」を発売。手軽さが支持されてヒットした。 |
また、[[1972年]]には日本初の浴槽洗浄剤「バスピカ」を発売。手軽さが支持されてヒットした。 |
2017年9月4日 (月) 18:45時点における版
種類 | 株式会社 |
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市場情報 | 非上場 |
本社所在地 |
日本 〒102-0073 東京都千代田区九段北4-1-7[1] |
設立 | 2008年7月1日(株式会社プルメリア) |
法人番号 | 4010401079934 |
事業内容 | 医薬部外品(入浴剤・育毛剤他)、雑貨品等の製造販売 |
代表者 | 古賀和則(代表取締役社長兼CEO) |
資本金 | 4億53百万円(2011年12月27日現在) |
売上高 | 124億68百万円(2011年3月期) |
営業利益 | 7億99百万円(2011年3月期) |
純利益 | 2億31百万円(2011年3月期) |
純資産 | 14億54百万円(2011年3月31日現在) |
総資産 | 83億69百万円(2011年3月31日現在) |
従業員数 | 187名 |
決算期 | 3月31日 |
主要株主 | アース製薬株式会社 100%(2012年2月29日現在) |
外部リンク | http://www.bathclin.co.jp/ |
特記事項:(旧)ツムラ ライフサイエンス株式会社の設立は2006年6月22日 |
株式会社バスクリン (Bathclin Corporation) は、東京都千代田区九段北[1]に本社を置くアース製薬グループの日本の日用品メーカー、また、『バスクリン』(Bathclin) は、同社が製造・販売している、同社の代表製品たる入浴剤である。
2010年9月1日に、ツムラ ライフサイエンス株式会社 (Tsumura Lifescience Co., Ltd.) から商号変更した。
コーポレートスローガンは「健康は、進化する。」。
概要
株式会社バスクリンの主事業である入浴剤は、1897年に津村順天堂(現・ツムラ)が発売した日本初の入浴剤「浴剤中将湯」が起源である。ツムラ漢方記念館(茨城県阿見町)館長の田村素子によると、婦人薬の製造で余った生薬を社員が風呂に入れたところ、身体が温まったことがヒントになって開発されたという[2]。その後、1930年に「浴剤中将湯」をベースに温泉成分と芳香を加えた芳香浴剤「バスクリン」を発売する。「バスクリン」は、当初、発汗性に優れ夏季の浴用に適さなかった「浴剤中将湯」に対して、夏用入浴剤として発売された[3]。1941年に発生した太平洋戦争末期の1945年には原料・資材・人材等の不足による生産中止に至ったものの、1950年に生産を再開[4]。2010年で発売80周年を迎え、ロングセラーブランドとなっている。
また、1972年には日本初の浴槽洗浄剤「バスピカ」を発売。手軽さが支持されてヒットした。
しかし、ツムラがバブル経済期までに多角的な経営をしていたことが災いして業績が悪化し、さらに1997年に創業一家による特別背任事件が起きたことでピンチに陥る。1995年に第一製薬(現:第一三共)から風間八左衛門、芳井順一らが招聘され、それまでの事業を整理し、医療用漢方製剤を中心とする事業へのシフトを開始した。家庭用品事業についても黒字化を達成すべく努力が続けられ、2006年3月期に営業黒字化が達成された。営業黒字化を受け、家庭用品事業の継続と自立をより強力に進めるため、家庭用品事業の分社化が決定した[5]。2006年6月にツムラの完全子会社である(旧)ツムラ ライフサイエンス株式会社が設立され、2006年10月に家庭用品事業がツムラから(旧)ツムラ ライフサイエンス株式会社へ継承された。
2008年7月に、医薬品事業と家庭用品事業にシナジー効果が少ないことから、企業価値を高めるために投資ファンドのWISE PARTNERSの支援を受け、自社株取得 (MBO) によりツムラグループから独立することになった[6]。
2008年8月に(旧)ツムラ ライフサイエンス株式会社の全株式が、WISE PARTNERSが新規に設立した株式会社プルメリアへ売却された。2009年1月に株式会社プルメリアが(旧)ツムラ ライフサイエンス株式会社を吸収合併し、商号を(新)ツムラ ライフサイエンス株式会社に変更し、ツムラから完全に独立及び離脱(暫くの間は「ツムラ」の名前を残していた。さらに、パッケージにも「t」のマークと「ツムラ」のロゴは引き続き使用されていた)。2010年9月に株式会社バスクリンに商号変更した。
なお、株式会社バスクリンへ社名表示を変更した入浴剤のパッケージ裏面には「株式会社バスクリンは、株式会社ツムラから独立した会社です。」の表記がある。そのため、ツムラとの人的・資本関係は一切なく完全に距離を置いている。しかし、バスクリン側は「社名から"ツムラ"を外すことになりますが、ツムラの創業(1893年)以来の伝統をも継承した当社の経営の理念が変わることはございません」としている。
津村順天堂時代からの商品である「バスハーブ」(液体薬用入浴剤)は、バスクリンが製造販売承認を保有しており、ツムラへのOEM供給により、分社化後もツムラで販売されている。
2012年2月29日、アース製薬が、バスクリンの株式・新株予約権を取得し、完全子会社化した[7][8]。
なお、親会社となったアース製薬や、当社と同じアース製薬傘下で、2014年9月1日に株式会社白元からの譲渡により事業を開始した白元アース株式会社には当社と同じように入浴剤(白元に吸収合併された旧キング化学時代から発売されている製品が中心)を扱っている。
沿革
- 分社化前(津村順天堂時代)
- 1893年 - 津村重舎が東京市日本橋区(現・東京都中央区日本橋)にて、津村順天堂を創業。
- 1897年 - 津村順天堂が、入浴剤「浴剤中将湯」を販売開始。
- 1930年 - 津村順天堂が「浴剤中将湯」を改良して、芳香浴剤「バスクリン」を販売開始。
- 1964年 - 生産工場が、東京都目黒区から静岡県藤枝市に建設された工場(現・ツムラ静岡工場)に移転。
- 1988年 - 10月1日に津村順天堂からツムラへ改称。
- ツムラ ライフサイエンス株式会社時代
- 株式会社バスクリン時代
- 2010年9月1日 - (新)ツムラ ライフサイエンス株式会社が、「株式会社バスクリン」に商号変更[12]。
- 2011年
- 2012年2月29日 - WP1号投資事業有限責任組合をはじめとする全ての株主が、株式および新株予約権をアース製薬株式会社に譲渡し、同社が完全子会社化。
- 2014年
- 2015年10月27日 - 特許庁より、この年の4月1日より申請が始まった、新しいタイプの商標のうち、「バスクリン」の動くロゴが、「動き商標」として認められた[15]。
製品
入浴剤・バスタイム製品
入浴剤
- バスクリン【医薬部外品】 - 当社の主力製品。2013年9月に「天然アロマビーズ」を配合して全面刷新。既存のラインナップをゆず・森・ジャスミン・ラベンダー・ヨーロピアンローズ・スウィートピオニーの6種類に集約するとともに、新ラインの「サンシャインガーデンシリーズ(ベルガモットの香り、シトラスブレンドの香り)」と「ブリーズグリーンシリーズ(リーフアクアの香り、ハーブブレンドの香り)」の2ライン・4種類を加えた10種類となり、2014年9月には新ラインとして「ナイトフィーリング」2種(月夜の若草の香り・夢心地の花畑の香り)を追加。2015年にヨーロピアンローズとスウィートピオニーを製造終了したことで10種類となっている。同年9月には「ナイトフィーリング」に「気分なごむ光灯る果実の香り」を追加発売すると同時に、「ゆずの香り」・「森の香り」・「ジャスミンの香り」・「ラベンダーの香り」のパッケージデザインをリニューアルした。さらに、レギュラー品以外にも定期的に数量限定の企画品が発売されている。なお、キャップ天板には、視覚障害者のために点字で「バスクリン」と表示されている。
- バスクリンハピバス【医薬部外品】 - 2012年8月発売。「お風呂がつなぐ、家族みんなの幸せ」をコンセプトにした薬用入浴剤。温泉ミネラル有効成分(乾燥硫酸ナトリウム)と3種類のビタミン(ビタミンC・ビタミンE・ビタミンB2)、ホホバオイルを配合。白色のにごりタイプ「日差し眩しいホワイトサンドビーチの香り(ココナッツの香り)」・桃色のにごりタイプ「果樹園のとれたてフルーツの香り」・青色の透明タイプ「夜空のキラキラ流れ星の香り(スパークリングシトラスの香り)」の3種類。2013年9月には1回分の分包タイプで3アイテムすべてとアソート限定の「みんな大好きワクワク遊園地の香り」を加えた4種類のアソートパック「おもいで宝箱」を追加発売した。
- バスクリンハーブからのエール【医薬部外品】 - 2012年9月発売。チンピ・トウキ・カミツレから混合抽出した100%生薬エキスを配合した液体タイプ。香りは生薬ベース独特の香りをマスキングしながらベースの香りと調和するように工夫された「カミツレハーブの香り」である。販売当初はボトルタイプのみだったが、2013年9月に分包タイプ「5回分パック」を追加発売した。
- バスクリン薬湯【医薬部外品】 - 生薬成分を配合。生薬の香りをマイルドに抑えながら薬効感は残す処方を採用。また、価格は通常の「バスクリン」とほぼ同じ値段に設定された。トウガラシ成分(保湿成分)と芒硝・重曹(温泉ミネラル成分)を配合した「すっきり発汗浴」とショウガ成分(保湿成分)と芒硝(温泉ミネラル成分)を配合した「じっくり保温浴」は、2011年9月に保湿成分の2倍強化と生薬成分(センキュウ)の増量を行いリニューアル。さらに2012年9月には、10種類の植物エキス(保湿成分)と芒硝・硫酸マグネシウム(温泉ミネラル成分)を配合した「カラダめぐり浴」を追加発売した。2015年9月にパッケージリニューアルを行った。
- バスクリンクール【医薬部外品】 - 湯上がり清涼成分(メントールパウダー)を配合した夏向けクールタイプ(ただし、夏向けでありながら通年販売している)。2014年3月に天然アロマビーズを新配合しリニューアル。香りは摘みたてミントの香り・もぎたてシークヮーサーの香りの2種類に加え、2015年3月にそよ風吹く高原の香りを追加発売。同時に、3種類すべての香りを詰め合わせた分包アソートパック「シャイニングセット」も発売した。
- バスクリンピュアスキン【医薬部外品】 - ダブルの保湿成分を配合したしっとりタイプ。2013年9月に全面刷新。各アイテムに配合されているうるおい成分を従来品比20%増量した他、湯色は全品スノーホワイト(乳白色)に変更した。ラインナップはビタミンCとプラセンタを配合したエレガントアクアの香り「贅沢きよらか肌」、シアバターとローヤルゼリーを配合したスウィートフルーティの香り「贅沢なめらか肌」、コラーゲンとイソフラボンを含有する大豆エキスを配合したホワイトフローラルの香り「贅沢やわらか肌」、ヒアルロン酸とアロエを配合したアロマグリーンの香り「贅沢うるおい肌」、ポリフェノールを含有するぶどう葉エキスとシルクエキスを配合したピュアフローラルの香り「贅沢つややか肌」の5種類。2015年9月に「バスクリン」の誕生85周年記念製品として、はちみつ、ミルクプロテイン(乳清(牛乳))、ホホバオイルを配合したフローラルブーケの香り「しっとり濃密プレミアム」を発売し、既存品もパッケージリニューアルした。
- バスクリン カラダプラス アロマスパークリング【医薬部外品】 - 1回分ずつ封入された分包タイプの薬用入浴剤。色素無添加のため、そのまま残り湯洗濯にも使用できる。2011年9月に従来の「バスクリンカラダプラス」をリニューアル(シルバー基調をベースに、香り表現に写真素材を用いたパッケージデザインにリニューアルし、単品は包装を5包に変更)。単品の香りは「ミスティフォレスト」・「フレッシュユズ」・「ローズモイスト」・「ノーブルラベンダー(2012年9月発売)」の4種類。アソートパックは4種類に加え、アソート限定の香りである「ピュアジャスミン」と「ファイングレープフルーツ」を加えた6種類の詰め合わせ「アロマバスコレクション(2014年9月に数量限定品「プレミアムアソートセット(2013年10月発売)」に「ファイングレープフルーツ」を追加してリニューアルした製品)」をラインナップする。2015年9月に「バスクリン」のブランドロゴを2013年9月以降の現行ロゴに変更してパッケージリニューアルした。
- バスクリンくつろぎの宿【医薬部外品】 - 元々は2015年5月に数量限定の企画品として「さっぱり仕立て(浴用化粧料)」を発売していたが、同年9月に温泉ミネラル有効成分を100%配合した【医薬部外品】となり、炭酸水素ナトリウム(重曹)・硫酸ナトリウムを配合した「美人湯仕立て」と硫酸ナトリウム・硫酸マグネシウムを配合した「温感仕立て」の2種類に刷新してレギュラー製品となった。
- バスクリンアイシングバス【医薬部外品】 - 2012年4月発売。高配合したメントールやグリチルリチン酸ジカリウムに加え、清涼感持続成分クーリングエージェントも配合した超清涼タイプの薬用入浴液。
- きき湯【医薬部外品】 - 温泉ミネラル成分と炭酸ガスを配合したクラッシュタイプの入浴剤。ラインナップはボディケアライン4種(カルシウム炭酸湯・カリウム芒硝炭酸湯・マグネシウム炭酸湯・食塩炭酸湯)とスキンケアライン2種(クレイ重曹炭酸湯・明礬炭酸湯)、2014年3月発売の冷泉炭酸湯(スパリラックス・スパリフレッシュ)の計8種類。全種類共のボトルタイプのほかに、1回分の分包も設定されている。2012年9月に、炭酸ガス(ボディケアライン全種)及び温泉ミネラル成分(カリウム芒硝炭酸湯・食塩炭酸湯・スキンケアライン全種)を増量してリニューアル、2013年9月には本体ボトルより2回分 (60g) 多い420g入りのつめかえ用を追加発売した(冷泉炭酸湯にも2015年4月に数量限定品としてつめかえ用を発売した)。2015年9月にはボディケアライン及びスキンケアラインのパッケージをリニューアルした。
- きき湯ファインヒート【医薬部外品】 - 2012年9月発売。「きき湯 食塩炭酸湯」に比べ、炭酸ガスの量と発泡時間が約3倍にアップするとともに、ジンジャー末と温泉ミネラルを配合している。香りはグレープフルーツの香りとカシス&シトラスの香りの2種類。2014年9月のリニューアル時に有効成分のジンジャー末を約1.7倍に増量するとともに、多くの針葉樹に含まれる精油成分「α-ピネン」を新配合、パッケージデザインを刷新し、2013年12月にJOC公式ライセンス商品として数量限定で発売されていた「スペシャルエディション」を「レモングラスの香り」に改名してレギュラー製品化。2015年9月にアイテムごとに異なる保湿成分(「グレープフルーツの香り」にはアミノ酸BCAA、「レモングラスの香り」にはテアニン、「カシス&シトラスの香り」には天然ビタミンE)を配合してリニューアルした。
- きき湯アロマリズム【医薬部外品】 - 2011年9月発売。天然精油を高配合し、さらに香料をキャリアオイルに溶かし込んだことで香りも持続する温泉ミネラル成分+炭酸ガスを配合したブリケット剤形の入浴剤。「コンフォーティングオレンジの香り」・「リフレッシングジュニパーの香り」・「ドリーミングローズの香り」・「リラクシングネロリの香り(2012年9月発売)」・「クリアリングヴァーベナの香り(2013年8月発売)」の5種類がある。発売当初からバラ包装のみの設定だったが、「リラクシングネロリの香り」と「クリアリングヴァーベナの香り」の2種類は2014年9月に360g入り(約12回分)のボトルタイプを追加発売。残りの「コンフォーティングオレンジの香り」、「リフレッシングジュニパーの香り」、「ドリーミングローズの香り」も2015年9月に360gボトルタイプを追加発売した。
- 日本の名湯【医薬部外品】 - 全国13の温泉関連団体と共同で企画し、湯質と温泉情緒を出来る限り忠実に再現した粉末タイプの入浴剤。本品は当初は「バスクリン」のサブブランドとして発売していたが、後に独立化した。現在のブランドロゴは書道家武田双雲の書を採用している。ラインナップはボトルタイプと5包入の分包タイプ、アソートパックがある。ボトルタイプは登別カルルス・乳頭・山代の3種類、分包タイプはボトルタイプの3種類に、美作湯原・黒川・十和田蔦・紀州龍神・嬉野の5種類を加えた8種類。アソートパックは2013年9月にリニューアルを行い、アソートパック専用の野沢を含む10種類を詰め合わせた「源泉の愉しみ」、にごり湯5種類を詰め合わせた「ぬくもりにごり湯」に加え、アソートパック専用の十勝川モールと新アイテムの熱海を含む5種類を詰め合わせた「くつろぎ美人湯」を追加した3種類を設定。さらに、専用パッケージに変更したギフトセットも用意されており、登別カルルス・乳頭・山代・黒川・那須塩原の5種類を詰め合わせたNMG-20Fを基準に、20Fに紀州龍神と道後を追加して7種類としたNMG-25F、25Fに美作湯原を追加して8種類としたNMG-30F、30Fに鳴子と奥飛騨新穂高を追加して10種類としたNMG-40F、40Fに十和田蔦・濁河・嬉野を追加して13種類としたNMG-50Fの5タイプがある。このうち、那須塩原・道後・鳴子・奥飛騨新穂高・濁河の5種類は通常品ではアソートパックのみの設定で、単独の箱入りはギフト専用仕様である。
- 薬用ソフレ スキンケア入浴液【医薬部外品】 - 2種類の生薬有効成分(甘草エキス・菖蒲エキス)と2種類の生薬由来保湿成分(べにふうき茶エキス・ホホバエキス)を配合した乳白色の薬用入浴液。香りは「ホワイトフローラルの香り」・「スウィートハーブの香り」・「ジャスミンフローレットの香り」・「クリーミィソープの香り」の4種類。2015年9月に米ぬかオイルを従来品比3倍配合するとともに、ホホバクリーム(水添ホホバ油)・ワセリン・硬化油で構成された「クリームオイル」を配合するとともに、使用回数はそのままで1回の使用量を従来品の2/3に減らした(60ml→40ml)コンパクトサイズとなってリニューアルした。
- ソフレベビーバスエッセンス【医薬部外品】 - 「薬用ソフレ スキンケア入浴液」と同じくべにふうき茶エキスを配合したの赤ちゃんのための薬用入浴液。低刺激性・無香料・弱酸性・ノンアルコール。
ボディケア製品
- 薬用ソフレ 乾燥肌ケアボディソープ【医薬部外品】 - 植物由来の薬用成分グリチルリチン酸2Kに、植物性保湿成分(甘草エキス、米ぬかオイル(コメヌカ油(リッチオリザ))、べにふうき茶エキス)を配合したノンパラベン設計の薬用ボディソープ。2015年9月に米ぬかオイルを従来品比2倍配合するとともに、ホホバクリーム(水添ホホバ油)とアボカドオイルを新配合してリニューアルした。
- バスクリンクールシャワー ジェルタイプ - 2011年4月発売。お風呂上りにつけてシャワーで流すボディジェル。パウダーは配合されていない。発売当初はシークヮーサーの香りの1種類だけだったが、2012年4月に既存品の約1.5倍の高い清涼感がある「アイシングクール」が追加発売された。
- バスクリン洗えるクールシャワー【医薬部外品】 - 2014年3月発売。殺菌成分シメン-5-オール、保湿成分紅茶エキス、清涼成分を配合した塗ってシャワーで流すジェルタイプの全身洗浄料。パラベン・鉱物油・合成着色剤無添加。保湿成分ハマメリスエキスとグレープフルーツエキスを配合したスプラッシュグリーンの香りの「レギュラータイプ」とキイチゴエキスを配合したフレッシュベリーの香りの「さらっと肌」の2種類。
- めぐリラク 温かマッサージエッセンス - 2013年9月発売。洗い流すタイプの温感マッサージエッセンス。ジンジャーエキスとざくろエキス、天然アロマ精油を配合。ナチュラルローズの香りとフルーティハーブの香りの2種類。
- ハーモニーアロマ - 2014年3月発売。100%植物性洗浄成分を使用し、2つの洗浄成分(サボン草エキス・ムクロジエキス)と2つの保湿成分(オーガニックシアバター・オーガニックホホバオイル)を配合し、アロマ精油をブレンドしたボディウォッシュ。レモングラスを主体にブレンドした「リフレッシュブレンドの香り」とブルガリアンローズを主体にブレンドした「リラックスブレンド」の2種類。
育毛剤
- モウガ 漲(ミナギ)【医薬部外品】 - モウコタンポポの根から生まれたホコウエイ根エキスを配合した男性向け育毛剤。防腐剤・香料無添加。
- モウガ シナジーX【医薬部外品】 - 桑根皮エキスを配合した男性向け育毛剤。防腐剤・香料無添加。
- モウガ【医薬部外品】
- モウガ 薬用温感クレンジングシャンプー【医薬部外品】 - 温感成分配合のシャンプー。
- モウガL 艶髪(あでがみ)【医薬部外品】 - モウコタンポポの根から生まれたホコウエイ根エキスを配合した女性向け育毛剤。防腐剤・香料無添加。
- モウガL エクストラ【医薬部外品】 - 植物由来の保湿成分桑根皮エキスを配合した女性向け育毛剤。防腐剤・香料無添加。
- モウガL【医薬部外品】
- モウガL モルティ 薬用育毛ローション【医薬部外品】 - 2種類の生薬由来成分とビタミン誘導体(D-パントテニルアルコール)を配合した女性向け育毛スプレー。2013年2月にアロエエキス(保湿成分)を新配合してリニューアル。
- モウガL モルティ 薬用育毛エッセンス【医薬部外品】 - 3種類の生薬由来成分とビタミン誘導体(D-パントテニルアルコール)を配合した女性向け育毛スプレー。2013年2月にローヤルゼリーエキス・天然ビタミンE・アルギニン(毛髪構成アミノ酸)を新配合してリニューアル。
- モウガL モルティ 泡のスカルプクレンジング - 2014年8月発売。炭酸(噴射剤)とオーガニック植物由来洗浄成分(ソープナッツエキス)を配合した週に1~2回使用するシャンプー前の頭皮用クレンジング。シリコン・合成香料・着色料・鉱物油無添加。
- モウガL モルティ 泡のヘアオイル - 2014年8月発売。ホホバ・オリーブ・ヒマワリ・ローズマリーオイルの4つの天然オーガニック美容液オイルを配合した泡タイプのヘアオイル(洗い流さないヘアトリートメントとヘアスタイリング剤を兼ねる)。シリコン・合成香料・着色料・鉱物油無添加。
- モウガL モルティ 薬用頭皮エステ【医薬部外品】 - 2013年2月発売。3種類の生薬由来成分、ビタミン誘導体(D-パントテニルアルコール)、ヒアルロン酸Na(保湿成分)を配合し、炭酸(噴射剤)の泡に溶け込ませ、「ヘッドスパノズル」を採用したスカルプケアスプレー。
- モウガL モルティ スカルプシャンプー 美容液in - 2015年3月発売。アミノ酸系洗浄成分とシャクヤク・カンゾウヨウ・テンニンカカジツから抽出した和漢美容液「ハリ・コシチャージ成分」を配合した女性向けシャンプー。合成香料・着色料・鉱物油・シリコン・パラベン無添加。
- モウガL モルティ メディカルFKローラー【医薬部外品】 - 2015年3月発売。生薬有効成分のクジンとセンブリ、β-グリチルレチン酸、3種類の和漢植物成分を配合したローラータイプの女性向け薬用頭皮用ローション。無香料・無着色。
- モウガL モルティ 髪を育てる育毛ローラー【医薬部外品】 - 2015年9月発売。3種類の生薬有効成分(ショウキョウ・センブリ・ニンジン)を配合したローラータイプの女性向け育毛剤。メントール・防腐剤・合成香料・着色剤フリー設計。
- モウガL 頭皮すこやかシャンプー / 髪いたわりトリートメント【医薬部外品】
- インセント薬用育毛トニック【医薬部外品】 - 3種類の生薬由来成分を配合した男性向け育毛トニック。1994年に発売され、後に「モウガ」ブランドに編入されていたが、2014年2月に新製品の発売に伴ってパッケージリニューアルし、発売当初の製品名に戻った。青緑のパッケージの無香料と青のパッケージのプレミアムクールの2種類がある。
- インセント薬用育毛トニック ヘアチャージャー【医薬部外品】 - 2014年2月発売。生薬有効成分(ショウキョウ、センブリ、ニンジン)を「インセント」シリーズ内で高濃度配合し、「ソフトタッチノズル」を採用した黒のパッケージの薬用育毛トニック。
- インセント薬用育毛トニック ヘッドリフレッシャー【医薬部外品】 - 2014年2月発売。天然フレッシュアロマ(スペアミント(清涼成分)、ゼラニウム、サイプレス、カモミール、シダーウッド、ベルガモット、ラベンダー(天然香料))と殺菌成分(シメン-5-オール)を配合したピンク系パッケージの薬用育毛トニック。
- インセントスカルプ ニョッキ スカルプクレンジング - 2014年8月発売。保湿成分ジンジャーを配合した炭酸泡でマッサージする週に1回使用するシャンプー前の頭皮用クレンジングスプレー。シリコン・着色料・合成香料・パラベン無添加。
- インセントスカルプ ニョッキ 薬用泡のスカルプシャンプー【医薬部外品】 - 2014年8月発売。生薬由来の有効成分・アミノ酸系と天然植物由来の洗浄成分に植物性クレンジング成分を組み合わせたトリプル洗浄成分・天然オーガニック植物成分(セージ、タイム、ローズヒップ)を配合した泡タイプのシャンプー。シリコン・着色料・合成香料・パラベン無添加。
- インセントスカルプ ニョッキ 薬用スカルプローション【医薬部外品】 - 2014年8月発売。ジンジャー(ショウキョウチンキ)をはじめとする3種類の生薬有効成分と炭酸を配合し、「ストレッチノズル」を採用した頭皮に直接塗布して使用するタイプのスカルプケアスプレー。着色料・合成香料・パラベン無添加。
- インセントスカルプ ニョッキ メディカルFKローラー【医薬部外品】 - 2015年3月発売。生薬有効成分のクジンとセンブリ、β-グリチルレチン酸、和漢植物成分紅茶エキスを配合したローラータイプの男性向け薬用頭皮用ローション。無香料・無着色。
バス・キッチン用洗剤
- バスピカ - ボトルタイプのお風呂用洗剤。2つ穴式の風呂釜の洗浄にも使用できる(本品は1つ穴の強制循環タイプの風呂釜には使用できない)。
- バスピカアロマ泡スプレー - スプレータイプのお風呂用洗剤。お風呂用洗剤では珍しい白桃の香り。
- アクアショット i・s・o・i・d・e(イソイデ) - 2011年2月に後述の「キッチンアクアショット」を改名しリニューアル。界面活性剤・香料・添加物を含まず、アルカリ電解水100%で出来たマルチクリーナー。キッチンだけでなく、食卓やリビングなどにも使用可能。
- アクアショットプラス - 2014年2月発売。アルカリ電解水にアルコールをプラスし、洗浄力と除菌力を高めたマルチクリーナー。
販売終了品
入浴剤・バスタイム製品
- バスクリンパヒューム
- バスクリンふろっこ【医薬部外品】
- バスクリンビューティー
- バスクリンリライフ【医薬部外品】
- クールバスクリン【医薬部外品】 - 「バスクリンクール」へ継承
- バスクリンAP【医薬部外品】
- スキンケアバスクリン【医薬部外品】
- バスクリンナチュラルリラックス【医薬部外品】
- トリム【医薬部外品】
- バストリートメント セプト
- ハウスエステ
- 中将姫の湯【医薬部外品】
- バスクリンボディシャンプー
- なごみボディソープ - 100%植物性石けん素材使用で、アルコールフリーのボディソープ。ゆず湯仕立てと清涼仕立ての2種類。2015年製造終了。
- バスクリンマジカルアロマ - 100%天然精油と温泉水を配合した浴室専用の芳香剤。香りは「生まれかわる爽やかシトラス」・「心満たされる優しいハーブ」・「夢見ごこち豊かなローズ」の3種類。2015年製造終了。
バス・キッチン用洗剤
- バスピカS - 「バスピカ」へ機能統合
- バスピカパウダ
- バスピカBP - BPシリコン配合で洗浄後湯垢の付着を防ぎ、次回からの清掃がより簡単になる。中性タイプ。風呂釜の洗浄には使えない。シャンプーのようにスタイリッシュな容器であった。
- バスフレッシュ - 風呂水清浄剤
- カビハンター
- キッチンアクアショット - 「アクアショット i・s・o・i・d・e(イソイデ)」へ継承
その他
- ハイアライ - 粉末塩素系漂白剤
- ハイアライ赤箱
- ニッサンサニタ - 家庭用殺虫剤
- ニューニッサンサニタ
- ソクピカ - くつ下専用洗剤
- ソクピカA
- ラットホン【医薬部外品】 - 強力ネズミとり(現在は大木製薬に譲渡)
- スメリカ
- 壁掛けタイプスメリカ
- スメランド - 芳香剤
- アイシングジェット
- ヤンゲット - 天然成分配合消臭剤
広報活動
TVCM
TVCMは社名変更から約1か月経過した2010年10月2日より放映を開始している。企業CMと「バスクリン」のCMの2パターンがあり、いずれも女優の松下由樹を起用していた。また、同年11月からは旧ツムラ ライフサイエンス時代にオアシズを起用していた「きき湯」のTVCMも新社名版(CMの最後に「健康は、進化する。バスクリン」のナレーション入り)として再放映された。
その後、「きき湯」のTVCMは出演者の交代や製品リニューアルにより幾度か改訂が行われ、2011年10月22日から約2年間加藤あいが起用され、2013年10月21日からはおぎやはぎが起用されている。
また「インセントスカルプ ニョッキ」 のTVCMには、浜野謙太が起用されている。
提供番組
- 現在
なし
- 過去
- 情報プレゼンター とくダネ!(フジテレビ系列、水曜日の後半枠)
- ボクらの時代(フジテレビ、2015年4月から6月まで)
- たけしの健康エンターテインメント!みんなの家庭の医学(朝日放送制作・テレビ朝日系列、2010年10月から12月まで)
- がっちりマンデー!!(TBSテレビ、2009年10月から12月まで)
その他
- バスクリン以外が販売する入浴剤も「バスクリン」と呼ばれることがあり、入浴剤全般を指すものとして一般名詞的に使われるケースが少なくない(商標の普通名称化)。これに対し同社では「バスクリン」の名称が普通名称化しないようにネット上の記事を定期的に巡回し、記事の訂正を求めたりしているという[16]。
- 「ぼくのなつやすみ2 海の冒険篇」の説明書にも「“バスクリン”はツムラの登録商標(当時)です。」という表示がある。
- かつて販売していた芳香剤「スメランド」のCMソングは大瀧詠一が歌唱し、作曲も多羅尾伴内名義で手掛けていた。
- 2013年、産学連携や科学技術・イノベーション分野で高い評価を受ける産学官連携功労者表彰農林水産大臣賞を受賞。受賞案件名は「メチル化カテキン高含有「べにふうき」緑茶とそれを利用した外用剤の開発」。
脚注
- ^ a b c 本社移転に関するお知らせ株式会社バスクリン・2014年8月1日プレスリリース
- ^ 「【一語一会】漢方の歴史伝える/もったいない精神 今も」『日経産業新聞』2017年6月8日
- ^ 入浴の歴史 はぴばす 株式会社バスクリン
- ^ 【バスクリン】昭和初期からの長い歴史(男の浪漫伝説 Vol.34) | ドリームメール - (2013年8月21日時点のアーカイブ)
- ^ 家庭用品事業の分社化に伴う新会社の概要について 株式会社ツムラ・2006年6月29日プレスリリース
- ^ 株主交代に関するお知らせ 株式会社バスクリン・2008年7月15日プレスリリース
- ^ 株式会社バスクリンの株式等の取得(子会社化)のお知らせ(アース製薬株式会社、2011年12月27日閲覧)
- ^ 当社株式の異動に関するお知らせ 株式会社バスクリン・2011年12月28日プレスリリース
- ^ 「ツムラ ライフサイエンス株式会社」へ承継 家庭用品事業 新たなスタートへ 株式会社ツムラ・2006年10月2日プレスリリース
- ^ ツムラ ライフサイエンス株式会社の株式譲渡に関するお知らせ 株式会社ツムラ・2008年7月15日プレスリリース
- ^ 合併に関するお知らせ ツムラ ライフサイエンス株式会社・2009年1月5日プレスリリース
- ^ ツムラ ライフサイエンス株式会社が「株式会社バスクリン」に社名変更 ツムラ ライフサイエンス株式会社・2010年1月20日プレスリリース
- ^ [1]
- ^ 株式会社バスクリンとJOCはオフィシャルパートナーシップ契約に基本合意 - バスクリン・2013年1月7日
- ^ [2]
- ^ The Episode 商品開発物語・バスクリン - 『発明』(発明推進協会刊)2012年9月号