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[[東京都]][[大田区]]下丸子に生まれ育つ(父親は19歳で家を出て[[満鉄]]に入社<ref>『[[街場の戦争論]]』[[ミシマ社]]、2014年10月、89頁。</ref>。{{要出典範囲|戦時中は政府機関に所属した。|date=2016年8月25日 (木) 07:11 (UTC)}}戦後、{{要出典範囲|[[サラリーマン]]を経て会社を経営し、|date=2016年8月25日 (木) 07:11 (UTC)}}[[日中友好協会]]の会員になった<ref>[https://twitter.com/levinassien/status/768705484165480448 https://twitter.com/levinassien/status/768705484165480448]</ref>)。
[[東京都]][[大田区]]下丸子に生まれ育つ(父親は19歳で家を出て[[満鉄]]に入社<ref>『[[街場の戦争論]]』[[ミシマ社]]、2014年10月、89頁。</ref>。{{要出典範囲|戦時中は政府機関に所属した。|date=2016年8月25日 (木) 07:11 (UTC)}}戦後、{{要出典範囲|[[サラリーマン]]を経て会社を経営し、|date=2016年8月25日 (木) 07:11 (UTC)}}[[日中友好協会]]の会員になった<ref>[https://twitter.com/levinassien/status/768705484165480448 https://twitter.com/levinassien/status/768705484165480448]</ref>)。


[[1963年]]に[[大田区立東調布第三小学校]]を卒業、[[1966年]]に[[大田区立矢口中学校]]を[[卒業]]。[[1966年]]、[[東京都立日比谷高等学校]]に入学<ref name="ohist">内田樹「[http://web.archive.org/web/20130709072130/http://www.geocities.co.jp/CollegeLife/3949/history.html おもいつき的研究史]」2000年4月。(2013年7月9日時点の[[インターネットアーカイブ|アーカイブ]])</ref>。高校2年で成績が学年最下位になり、のち品行不良を理由に[[退学]]処分を受けた<ref>[http://blog.tatsuru.com/archives/001647.php 内田樹の研究室: 吉田城君追悼文脱稿]</ref>。家出して[[ジャズ喫茶]]でアルバイトをするが、生活できなくなり、数ヶ月後に親に謝罪し家に戻った<ref name="shidaikyo">「[http://www.shidaikyo.or.jp/newspaper/online/2420/4_1.html 教育学術新聞 : 教育学術オンライン 第2420号」 日本私立大学協会、2010年11月。]</ref>。
[[1963年]]に[[大田区立東調布第三小学校]]を卒業、[[1966年]]に[[大田区立矢口中学校]]を[[卒業]]。[[1966年]]、[[東京都立日比谷高等学校]]に入学<ref name="ohist">内田樹「[http://web.archive.org/web/20130709072130/http://www.geocities.co.jp/CollegeLife/3949/history.html おもいつき的研究史]」2000年4月。(2013年7月9日時点の[[インターネットアーカイブ|アーカイブ]])</ref>。高校2年で成績が学年最下位になり、のち品行不良を理由に[[退学]]処分を受けた<ref>[http://blog.tatsuru.com/archives/001647.php 内田樹の研究室: 吉田城君追悼文脱稿]</ref>。家出して[[ジャズ喫茶]]でアルバイトをするが、生活できなくなり、数ヶ月後に親に謝罪し家に戻った<ref name="shidaikyo">「[http://www.shidaikyo.or.jp/newspaper/online/2420/4_1.html 教育学術新聞 : 教育学術オンライン 第2420号」 日本私立大学協会、2010年11月。]</ref>。


[[1968年]]10月、[[大学入学資格検定]]に合格。[[1969年]]、[[東京大学]]入試中止の年に[[京都大学]][[法学部]]を受験し不合格。[[駿台予備校]]を経て、[[1970年]]4月、東京大学教養学部[[文科III類]]に[[入学]]。1975年3月、同大学文学部[[仏文科]]を卒業。指導教官は[[菅野昭正]]<ref name="ohist" /><ref name="shidaikyo" />。
[[1968年]]10月、[[大学入学資格検定]]に合格。[[1969年]]、[[東京大学]]入試中止の年に[[京都大学]][[法学部]]を受験し不合格。[[駿台予備校]]を経て、[[1970年]]4月、東京大学教養学部[[文科III類]]に[[入学]]。1975年3月、同大学文学部[[仏文科]]を卒業。指導教官は[[菅野昭正]]<ref name="ohist" /><ref name="shidaikyo" />。


[[1975年]]12月、合気道自由が丘道場に入門し[[多田宏]]に師事する。1977年1月、[[平川克美]]を社長とし{{要出典範囲|内田を取締役として|date=2016年7月21日 (木) 12:14 (UTC)}}翻訳会社「アーバン・トランスレーション」を設立<ref name="ohist" /><ref>[http://web.archive.org/web/20160513193309/http://linux-cafe.jp/staff/ リナックスカフェ:スタッフ紹介](2016年5月13日時点の[[インターネットアーカイブ|アーカイブ]])</ref>。
[[1975年]]12月、合気道自由が丘道場に入門し[[多田宏]]に師事する。1977年1月、[[平川克美]]を社長とし{{要出典範囲|内田を取締役として|date=2016年7月21日 (木) 12:14 (UTC)}}翻訳会社「アーバン・トランスレーション」を設立<ref name="ohist" /><ref>[http://web.archive.org/web/20160513193309/http://linux-cafe.jp/staff/ リナックスカフェ:スタッフ紹介](2016年5月13日時点の[[インターネットアーカイブ|アーカイブ]])</ref>。


1977年4月、[[東京都立大学]][[大学院]]人文科学研究科[[修士課程]]([[フランス文学]]専攻)に入学。入学後も会社経営を続けた。修士論文は[[モーリス・ブランショ]]、指導教官は[[足立和浩]]。[[1980年]]4月、東京都立大学大学院[[人文科学研究科]][[博士課程]]に進学。ブランショと影響関係のある哲学者として、[[エマニュエル・レヴィナス]]の名を初めて知る。たまたま手にとった『困難な自由』の最初のテクスト「倫理と精神」を読んで衝撃を受け、「この人についてゆこう」と決心する<ref name="ohist" />。
1977年4月、[[東京都立大学]][[大学院]]人文科学研究科[[修士課程]]([[フランス文学]]専攻)に入学。入学後も会社経営を続けた。修士論文は[[モーリス・ブランショ]]、指導教官は[[足立和浩]]。[[1980年]]4月、東京都立大学大学院[[人文科学研究科]][[博士課程]]に進学。ブランショと影響関係のある哲学者として、[[エマニュエル・レヴィナス]]の名を初めて知る。たまたま手にとった『困難な自由』の最初のテクスト「倫理と精神」を読んで衝撃を受け、「この人についてゆこう」と決心する<ref name="ohist" />。
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[[1982年]]4月、東京都立大学人文科学研究科博士課程を中退。東京都立大学[[人文学部]][[助手 (教育)|助手]](フランス文学専攻)となる<ref name="ohist" />。1985年9月、レヴィナスの訳書『困難な自由』を[[国文社]]から刊行。1987年9月、レヴィナスに面会<ref name="ohist" />。[[1989年]]に離婚<ref>[http://www.news-postseven.com/archives/20120220_89144.html 内田樹氏 女性と付き合う時は「ボーっとしているのが一番」│NEWSポストセブン](『週刊ポスト』2012年3月2日号、小学館)</ref>、娘の[[内田るん]]と父子家庭になる<ref>[http://www.radiodays.jp/artist/show/474 内田るん | アーティストプロフィール | ラジオデイズ]</ref><ref>内田樹「[http://www.mishimaga.com/gaihu/005.html 凱風館日乗」第5回、ミシマ社、2013年に5月]</ref>{{Refnest|group="注"|内田るんは2002年よりライブイベントを企画しており、その模様を「[http://blog.goo.ne.jp/lovelove_kikaku1982 ラヴラヴ企画のブログ]」に綴っている。}}。
[[1982年]]4月、東京都立大学人文科学研究科博士課程を中退。東京都立大学[[人文学部]][[助手 (教育)|助手]](フランス文学専攻)となる<ref name="ohist" />。1985年9月、レヴィナスの訳書『困難な自由』を[[国文社]]から刊行。1987年9月、レヴィナスに面会<ref name="ohist" />。[[1989年]]に離婚<ref>[http://www.news-postseven.com/archives/20120220_89144.html 内田樹氏 女性と付き合う時は「ボーっとしているのが一番」│NEWSポストセブン](『週刊ポスト』2012年3月2日号、小学館)</ref>、娘の[[内田るん]]と父子家庭になる<ref>[http://www.radiodays.jp/artist/show/474 内田るん | アーティストプロフィール | ラジオデイズ]</ref><ref>内田樹「[http://www.mishimaga.com/gaihu/005.html 凱風館日乗」第5回、ミシマ社、2013年に5月]</ref>{{Refnest|group="注"|内田るんは2002年よりライブイベントを企画しており、その模様を「[http://blog.goo.ne.jp/lovelove_kikaku1982 ラヴラヴ企画のブログ]」に綴っている。}}。


[[1990年]]、[[神戸女学院大学]]文学部総合文化学科[[助教授]]となる<ref name="ohist" />。1997年2月、[[観世流]]の[[下川宜長]]に入門、[[仕舞]]と[[謡]]を習い始める。2001年3月、初めての単著となる『ためらいの倫理学』([[冬弓舎]])を刊行。[[2009年]]、[[大蔵流]]囃子方の高橋奈王子<ref>[[神戸新聞]]2016年11月21日夕刊「ぐぐっと能楽」</ref>と再婚<ref>[http://blog.tatsuru.com/2009/06/14_2219.php just married (内田樹の研究室)]</ref>。同年11月、『日本辺境論』([[新潮新書]])を刊行{{Refnest|group="注"|コラムニストの[[加藤嘉一]]によると、現代日本人を理解するテキストとして、中国の大学では、[[ルース・ベネディクト]]著『[[菊と刀]]』とともに『日本辺境論』が親しまれているという<ref>[http://diamond.jp/articles/-/29481?page=2 加藤嘉一の「だったら、お前がやれ!Ⅱ」思考停止のニッポンをぶった切る]</ref>。内田は、はじめから中国や韓国の読者に読まれることを前提として、本書を書いたと述べている。同書は2010年2月に第3回[[新書大賞]]を受賞し、1年弱の間に30万部を突破した<ref>[http://www.shinchosha.co.jp/wadainohon/610336/ 内田樹『日本辺境論』|特設サイト|新潮社]</ref>。}}。2010年7月から{{要出典範囲|2012年11月まで|date=2016年7月21日 (木) 12:14 (UTC)}}[[平松邦夫]][[大阪市長]]のもとで市長特別顧問を務める<ref>[http://web.archive.org/web/20111129131110/http://www.city.osaka.lg.jp/hodoshiryo/seisakukikakushitsu/0000081535.html 内田 樹氏を市長特別顧問に委嘱します](2011年11月29日時点の[[インターネットアーカイブ|アーカイブ]]) 大阪市公式ホームページ</ref>。
[[1990年]]、[[神戸女学院大学]]文学部総合文化学科[[助教授]]となる<ref name="ohist" />。1997年2月、[[観世流]]の[[下川宜長]]に入門、[[仕舞]]と[[謡]]を習い始める。2001年3月、初めての単著となる『ためらいの倫理学』([[冬弓舎]])を刊行。[[2009年]]、[[大蔵流]]囃子方の高橋奈王子<ref>[[神戸新聞]]2016年11月21日夕刊「ぐぐっと能楽」</ref>と再婚<ref>[http://blog.tatsuru.com/2009/06/14_2219.php just married (内田樹の研究室)]</ref>。同年11月、『日本辺境論』([[新潮新書]])を刊行{{Refnest|group="注"|コラムニストの[[加藤嘉一]]によると、現代日本人を理解するテキストとして、中国の大学では、[[ルース・ベネディクト]]著『[[菊と刀]]』とともに『日本辺境論』が親しまれているという<ref>[http://diamond.jp/articles/-/29481?page=2 加藤嘉一の「だったら、お前がやれ!Ⅱ」思考停止のニッポンをぶった切る]</ref>。内田は、はじめから中国や韓国の読者に読まれることを前提として、本書を書いたと述べている。同書は2010年2月に第3回[[新書大賞]]を受賞し、1年弱の間に30万部を突破した<ref>[http://www.shinchosha.co.jp/wadainohon/610336/ 内田樹『日本辺境論』|特設サイト|新潮社]</ref>。}}。2010年7月から{{要出典範囲|2012年11月まで|date=2016年7月21日 (木) 12:14 (UTC)}}[[平松邦夫]][[大阪市長]]のもとで市長特別顧問を務める<ref>[http://web.archive.org/web/20111129131110/http://www.city.osaka.lg.jp/hodoshiryo/seisakukikakushitsu/0000081535.html 内田 樹氏を市長特別顧問に委嘱します](2011年11月29日時点の[[インターネットアーカイブ|アーカイブ]]) 大阪市公式ホームページ</ref>。


[[2011年]]3月、神戸女学院大学教授を退職<ref>[http://blog.tatsuru.com/2011/12/31_1306.php 年末吉例・2011年の重大ニュース (内田樹の研究室)]</ref>。同大学[[名誉教授]]<ref>[https://www.kochinews.co.jp/article/12237 思考も組織も「株式会社化」 神戸女学院大名誉教授・内田樹さんに聞く|高知新聞]</ref>。同大学の合気道部[[顧問]]を継続して務める<ref>[http://friday.kodansha.ne.jp/archives/60543/ 「旬な人」に密着【第3回】内田樹(思想家) – FRIDAYデジタル]</ref>。同年4月、第3回[[伊丹十三賞]]を受賞<ref>[http://itami-kinenkan.jp/award/award03.html 伊丹十三記念館 伊丹十三賞 第3回受賞者(2011年)] </ref>。同年11月、[[神戸市]][[東灘区]]住吉本町に[[道場]]兼[[能舞台]]の「凱風館」が完成<ref>[http://gaifukan.jp/access 凱風館 - アクセス]</ref><ref>[https://www.1101.com/ourhome/2012-01-27.html ほぼ日刊イトイ新聞 - みんなの家。(「凱風館」建設の記録)] </ref>{{Refnest|group="注"|設計者の[[光嶋裕介]]が「建築家一年生の初仕事」として刊行している(ISBN 978-4903951560)。}}、館長を務める<ref>{{Cite web|url=http://blog.tatsuru.com/2014/11/26_1711.php|title=資本主義末期の国民国家のかたち (内田樹の研究室)|publisher=内田樹|accessdate=2016-7-25}}</ref>。2015年4月、[[京都精華大学]]人文学部[[客員教授]]に就任<ref>[http://www.kyoto-seika.ac.jp/humanities/2014/09/30/inauguration/ 京都精華大学人文学部客員教授に養老孟司氏と内田 樹氏の就任が新たに決定 | 京都精華大学人文学部 ]</ref><ref name="seika" />。
[[2011年]]3月、神戸女学院大学教授を退職<ref>[http://blog.tatsuru.com/2011/12/31_1306.php 年末吉例・2011年の重大ニュース (内田樹の研究室)]</ref>。同大学[[名誉教授]]<ref>[https://www.kochinews.co.jp/article/12237 思考も組織も「株式会社化」 神戸女学院大名誉教授・内田樹さんに聞く|高知新聞]</ref>。同大学の合気道部[[顧問]]を継続して務める<ref>[http://friday.kodansha.ne.jp/archives/60543/ 「旬な人」に密着【第3回】内田樹(思想家) – FRIDAYデジタル]</ref>。同年4月、第3回[[伊丹十三賞]]を受賞<ref>[http://itami-kinenkan.jp/award/award03.html 伊丹十三記念館 伊丹十三賞 第3回受賞者(2011年)] </ref>。同年11月、[[神戸市]][[東灘区]]住吉本町に[[道場]]兼[[能舞台]]の「凱風館」が完成<ref>[http://gaifukan.jp/access 凱風館 - アクセス]</ref><ref>[https://www.1101.com/ourhome/2012-01-27.html ほぼ日刊イトイ新聞 - みんなの家。(「凱風館」建設の記録)] </ref>{{Refnest|group="注"|設計者の[[光嶋裕介]]が「建築家一年生の初仕事」として刊行している(ISBN 978-4903951560)。}}、館長を務める<ref>{{Cite web|url=http://blog.tatsuru.com/2014/11/26_1711.php|title=資本主義末期の国民国家のかたち (内田樹の研究室)|publisher=内田樹|accessdate=2016-7-25}}</ref>。2015年4月、[[京都精華大学]]人文学部[[客員教授]]に就任<ref>[http://www.kyoto-seika.ac.jp/humanities/2014/09/30/inauguration/ 京都精華大学人文学部客員教授に養老孟司氏と内田 樹氏の就任が新たに決定 | 京都精華大学人文学部 ]</ref><ref name="seika" />。

2017年9月4日 (月) 17:32時点における版

内田 樹
生誕 (1950-09-30) 1950年9月30日(74歳)
日本の旗 日本東京都
公式サイト 内田樹の研究室
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内田 樹(うちだ たつる、1950年9月30日 - )は、日本哲学研究者コラムニスト思想家倫理学者武道家翻訳家神戸女学院大学名誉教授京都精華大学人文学部客員教授。合気道凱風館館長。

東京大学文学部卒業。東京都立大学大学院人文科学研究科修士課程修了。学位は修士東京都立大学1980年)。合気道七段、居合道三段、杖道三段[1]

専門はフランス現代思想だが[2]、取り上げるテーマはユダヤ人問題から映画論、武道論まで幅広い。

経歴

東京都大田区下丸子に生まれ育つ(父親は19歳で家を出て満鉄に入社[3]戦時中は政府機関に所属した。[要出典]戦後、サラリーマンを経て会社を経営し、[要出典]日中友好協会の会員になった[4])。

1963年大田区立東調布第三小学校を卒業、1966年大田区立矢口中学校卒業1966年東京都立日比谷高等学校に入学[5]。高校2年で成績が学年最下位になり、のち品行不良を理由に退学処分を受けた[6]。家出してジャズ喫茶でアルバイトをするが、生活できなくなり、数ヶ月後に親に謝罪し家に戻った[7]

1968年10月、大学入学資格検定に合格。1969年東京大学入試中止の年に京都大学法学部を受験し不合格。駿台予備校を経て、1970年4月、東京大学教養学部文科III類入学。1975年3月、同大学文学部仏文科を卒業。指導教官は菅野昭正[5][7]

1975年12月、合気道自由が丘道場に入門し多田宏に師事する。1977年1月、平川克美を社長とし内田を取締役として[要出典]翻訳会社「アーバン・トランスレーション」を設立[5][8]

1977年4月、東京都立大学大学院人文科学研究科修士課程フランス文学専攻)に入学。入学後も会社経営を続けた。修士論文はモーリス・ブランショ、指導教官は足立和浩1980年4月、東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程に進学。ブランショと影響関係のある哲学者として、エマニュエル・レヴィナスの名を初めて知る。たまたま手にとった『困難な自由』の最初のテクスト「倫理と精神」を読んで衝撃を受け、「この人についてゆこう」と決心する[5]

1982年4月、東京都立大学人文科学研究科博士課程を中退。東京都立大学人文学部助手(フランス文学専攻)となる[5]。1985年9月、レヴィナスの訳書『困難な自由』を国文社から刊行。1987年9月、レヴィナスに面会[5]1989年に離婚[9]、娘の内田るんと父子家庭になる[10][11][注 1]

1990年神戸女学院大学文学部総合文化学科助教授となる[5]。1997年2月、観世流下川宜長に入門、仕舞を習い始める。2001年3月、初めての単著となる『ためらいの倫理学』(冬弓舎)を刊行。2009年大蔵流囃子方の高橋奈王子[12]と再婚[13]。同年11月、『日本辺境論』(新潮新書)を刊行[注 2]。2010年7月から2012年11月まで[要出典]平松邦夫大阪市長のもとで市長特別顧問を務める[16]

2011年3月、神戸女学院大学教授を退職[17]。同大学名誉教授[18]。同大学の合気道部顧問を継続して務める[19]。同年4月、第3回伊丹十三賞を受賞[20]。同年11月、神戸市東灘区住吉本町に道場能舞台の「凱風館」が完成[21][22][注 3]、館長を務める[23]。2015年4月、京都精華大学人文学部客員教授に就任[24][2]

思想

政治的な立場

自由民主党公明党による連立政権である安倍内閣に対して、独裁[25]という強い表現を使って反対の立場を表明している。『しんぶん赤旗』のインタビューで、「共産党に期待することは、マルクスの教えのもっとも本質的なところ、すなわち『ものごとを根底的にとらえる』という意味でラディカルな政党であってほしいということです」と述べている[26]

憲法観と自衛隊について

憲法9条の改訂には反対であるが、自身の憲法観と自衛隊についての考え方は「いわゆる『護憲派』のそれとはだいぶ違っている」という。憲法九条自衛隊を「双子的制度」と呼び、この2つは「アメリカのイニシアティヴのもとに戦後日本社会が狡知をこらして作り上げた『歴史上もっとも巧妙な政治的妥協』の一つである」、「憲法九条と自衛隊が『リアル』に拮抗している限り、日本は世界でも例外的に『安全な』国でいられると私は信じている」と述べている[27]。共著に『9条どうでしょう』(毎日新聞社)がある。

すばる』2007年1月号で高橋源一郎矢作俊彦と対談した際、矢作の「有事に現自衛隊法では自衛隊員は銃を撃つこともできない、こういった「あいまいさ」は関東軍と同様で危険だ」という意見に対し、「日本人は原理原則が行動原理ではないので、憲法もあいまいなままでよい」と主張した。

教育問題における立場

教育/学習については、その効果は予見的に測定不可能である、との立場をとっている。「事後的に有用性が明らかになるモノを先見的に拾っておく」感性について繰り返し述べており、「その教育/学習はどのような効果が見込まれるのか」という問いを厳しく批判している。この観点から、アウトプットの定量を要求する経営主義的な学校運営に反対している。[要出典]

教育行政については、一貫して[要出典]政治や政治家は教育に関わるべきではないとする立場をとっている。学校教育という制度が、非常に惰性の強い制度であって、急激な変更はなじまないと考えている。つまり、政治家が替わるごとに教育に急激な変化が起こるのは、決して良いものではないという考えである。たとえば、大阪市長特別顧問に就任した際の記者会見において、平松市長に対してこう述べている。「私が市長にお願いしたいことが一つあります。一つだけです。それは地方自治体の首長は教育行政に関与して欲しくないということです」[28]。この“政治が教育行政に関わりすぎるべきではない”という点において、大阪維新の会の教育政策には批判的である[注 4]

公立中学校での武道の必修化について

公立中学校での武道必修化については反対の立場である[29]。なぜなら、その目的が礼節や愛国心を身につけるためという功利的なものだからである。礼儀正しく振る舞うのは、手段であり目的ではない。したがって、武道の必修化では手段と目的が逆転しており、武道に対する敬意を欠いている、と主張する。

「市民的成熟」と国民国家の関係について

内田は、国民国家は擬制であり本質的に恣意的な構築物であると考えているが、国民国家がきちんと機能するためには、「それがあたかも自然物であるかのように、天来のもの、神授のものであるかのように、ふるまってみせる必要」があり、それができることが市民的成熟の1つの条件であると思っているという。国旗国歌に対しても「適切にふるまう」ことができるのが成熟した国民国家成員の条件であるとしている。「国民国家とは何か」について各人が自己責任において思量することこそが国民国家成員にとっては不可避の義務であり、それは自分の代わりに他人に考えてもらうことではないし、他人に命令されることでもないと内田は考えているという。そして、「国民国家は擬制であり、私事である」ということをわきまえた上で、なおかつ国民国家以外の選択肢がないときに、「これをどのように気分のよいものにすべきか、とまずは手元足元の工夫から始める人」のことを内田は「成熟した市民」と呼んでおり、内田によればそれが「標準的な『市民的成熟』の階梯」であるという。「この健全な市民への成熟の行程」への妨げになるがゆえに、内田は国旗国歌に対する業務命令や法的強制に原則的につねに反対してきたのだという[30]

格差社会論批判

格差社会論を一貫して批判し続けている。格差社会は裏返せば拝金主義であり、金のことなど気にしなければ良い、と主張している[31][出典無効]

特に内田が問題視するのは朝日新聞の「ロスト・ジェネレーション」論を始めとする、「ロスト・ジェネレーション」と「団塊の世代」の世代間格差を問題視する論であり、内田は格差社会論は全てこのような「資源の不当な収奪への異議申し立て」であると定義し、こうした議論については徹底的な批判を加えている。その論法は教育論におけるそれと同様、「ロスト・ジェネレーション」の内面が「ロスト・ジェネレーション」の問題を創り出しているというものである[32][出典無効]

学力低下論

同学齢集団内の競争というシステムが、「他人のパフォーマンスを下げる」という相対優位の戦略を取らせると主張している。学力低下問題では、大学の入学定員の多さが学力低下の一因であるという指摘を認めず、逆に「大学教育によって高校までの教育の不完全さを補っているのだ」との論陣を張った[33][出典無効]教育問題については、以前は現場の教員の指導能力に教育問題の元凶を求める論調が強かった。しかし、講演会などを通して、現場の教員との交流が始まった後は、むしろ教育行政や保護者・児童・生徒の教育観を問題視する立場にシフトしている。[要出典]「勉強すれば、金になる」という利益誘導のロジックが学校教育を覆い尽くし、親・教師・メディア・政治家もそのロジックを主張したせいで、日本の子どもたちが学習意欲を失ったと主張している[34]安倍政権が成立させた教育関連三法案には、断固反対の態度を貫いた。また、中央教育審議会文部科学省の施策には、批判的ことが多い。[要出典]

地球温暖化問題について

温暖化二酸化炭素の間の因果関係はまだ科学的には証明されていない、と2007年に述べている。氷期間氷期を交互に経験する地球は現在は「間氷期」にあり、いずれは氷期が訪れて動植物が激減すると内田は考えているため、「温暖化には類的な立場からはそれほど怯えることもないのではないか」と考えているという[35]

「ナイアガラー」として

1976年3月に野沢温泉スキー場で「楽しい夜更かし」を聴いたのが、大瀧詠一の音楽を最初に経験した機会であったという。以後37年間、内田は忠実な「ナイアガラー」として過ごしたと2013年に述べている[36][37]

内田は「ナイアガラー」の語義を次のように説明している。「『ナイアガラー』というのは、大瀧詠一さんが実践してきた音楽活動(には限定されないもろもろの活動)をフォローすることを人生の一大欣快事とする人々の総称です。」「ナイアガラーは『日本のフリーメーソン』であるから、どこで知り合っても『私、ナイアガラーなんです』とカミングアウトすればたちまち百年来の知己となることができる。これは他のミュージシャンにはあまりないことである。」[38][39]

2005年8月19日に大瀧と初めて会う[36][注 5]。2007年から2013年までの間、「ラジオデイズ」のオーディオ・コンテンツとして大瀧との座談会を平川克美らと共に計6回行った[40]

ブログ

「内田樹の研究室」というブログを運営している[41]著書の多くは、このブログのテキストを編集者がテーマ別に編集したものである。[要出典]

ためらいの倫理学』など初期の著作は、ブログに移行する前にウェブサイト(1998年開設)に掲載された文章が収録されている。[要出典]『ためらいの倫理学』は、冬弓舎の内浦亨が内田のサイトのテキストを発見したことから刊行された[42]

かつてブログにはコメント機能が設けられていた。しばしば主張への批判や反論が書き込まれていたが、本人からの反批判や再反論は少なかった。これについて内田は、「どちらが正しいかは読んだ人の判断に任せる」との立場を取っていた[要出典][注 6]

「書くことの目的が生計を立てるではなく、一人でも多くの人に自分の考えや感じ方を共有してもらうこと」との考えから、ネット上で公開した自身のテクストについては「著作権放棄」の考えを示しており、他人が剽窃によって収入を得ることも容認すると2009年に述べている[44]。一方、講演については謝礼が必要(ノーギャラは仕事のクオリティを認めていない)としている[45]

著書

単著

タイトル 出版社 出版年月 ISBN 備考
および文庫版
1 ためらいの倫理学 冬弓舎 2001年03月 ISBN 4925220020 角川文庫 ISBN 4043707010
2 『レヴィナスと愛の現象学』 せりか書房 2001年12月 ISBN 4796702369 文春文庫 ISBN 4167801485
3 「おじさん」的思考 晶文社 2002年04月 ISBN 4794965303 角川文庫 ISBN 4043707053
4 寝ながら学べる構造主義 文春新書 2002年06月 ISBN 4166602519
5 期間限定の思想―「おじさん」的思考2 晶文社 2002年11月 ISBN 4794965494 角川文庫 ISBN 4043707061
6 『女は何を欲望するか?』 径書房 2002年11月 ISBN 4770501803 角川oneテーマ21 ISBN 4047100900
7 『私の身体(からだ)は頭がいい』 新曜社 2003年05月 ISBN 4788508478 文春文庫 ISBN 4167717441
8 『疲れすぎて眠れぬ夜のために』 角川書店 2003年05月 ISBN 4048838199 角川文庫 ISBN 4043707037
9 映画の構造分析 晶文社 2003年06月 ISBN 4794965753 文春文庫 ISBN 4167801256
10 子どもは判ってくれない 洋泉社 2003年09月 ISBN 4896917596 文春文庫 ISBN 978-4167679910
11 『他者と死者』 海鳥社 2004年10月 ISBN 4874154980 文春文庫 ISBN 4167801493
12 『死と身体』 医学書院 2004年10月 ISBN 4260333666
13 『街場の現代思想』 NTT出版 2004年07月 ISBN 4757140754 文春文庫 ISBN 4167717735
14 先生はえらい ちくまプリマー新書 2005年01月 ISBN 4480687025
15 『街場のアメリカ論』 NTT出版 2005年10月 ISBN 475714119X 文春文庫 ISBN 4167773686
16 『知に働けば蔵が建つ』 文藝春秋 2005年11月 ISBN 4163677003 文春文庫 ISBN 4167753138
17 態度が悪くてすみません 角川oneテーマ21 2006年04月 ISBN 4047100323
18 私家版・ユダヤ文化論 文春新書 2006年07月 ISBN 4166605194 第6回小林秀雄賞受賞
19 『下流志向』 講談社 2007年01月 ISBN 4062138271 講談社文庫 ISBN 4062763990
20 『狼少年のパラドクス』 朝日新聞出版 2007年02月 ISBN 4023303771 改題『街場の大学論』
角川文庫 2010年10月 ISBN 4043707045
21 『街場の中国論』 ミシマ社 2007年06月 ISBN 4903908003 増補版 ミシマ社 2011年2月 ISBN 4903908259
22 村上春樹にご用心 アルテス
パブリッシング
2007年09月 ISBN 4903951006
23 『もういちど村上春樹にご用心』 2010年11月 ISBN 4903951375 『村上春樹にご用心』の増補版(削除された文章もあり)
文春文庫 ISBN 4167902591
24 『ひとりでは生きられないのも芸のうち』 文藝春秋 2008年01月 ISBN 4163696903 文春文庫 ISBN 4167801159
25 『こんな日本でよかったね』 バジリコ 2008年07月 ISBN 4862380964 文春文庫 ISBN 4167773074
26 『街場の教育論』 ミシマ社 2008年11月 ISBN 4903908100
27 『昭和のエートス』 バジリコ 2008年12月 ISBN 4862381189 文春文庫 ISBN 4167838087
28 『日本辺境論』 新潮新書 2009年11月 ISBN 4106103362 2010年度新書大賞受賞
29 『邪悪なものの鎮め方』 バジリコ 2010年01月 ISBN 486238160X 文春文庫 ISBN 4167900157
30 『街場のマンガ論』 小学館 2010年04月 ISBN 4778037170 小学館文庫 ISBN 9784094060218
31 『街場のメディア論』 光文社新書 2010年08月 ISBN 4334035779
32 『武道的思考』 筑摩選書 2010年10月 ISBN 4480015078
33 『最終講義』 技術評論社 2011年06月 ISBN 4774147095 文春文庫 ISBN 416790389X
34 うほほいシネクラブ―街場の映画論 文春新書 2011年10月 ISBN 4166608266
35 『呪いの時代』 新潮社 2011年11月 ISBN 4103300116 新潮文庫 ISBN 4101260613
36 『街場の読書論』 太田出版 2012年04月 ISBN 4778312880
37 『僕の住まい論』 新潮社 2012年07月 ISBN 4103300124 新潮文庫 ISBN 4101260621
38 街場の文体論 ミシマ社 2012年07月 ISBN 4903908364 文春文庫 ISBN 4167905809
39 『修業論』 光文社新書 2013年07月 ISBN 4334037542
40 『内田樹による内田樹』 140B 2013年09月 ISBN 4903993183
41 『街場の憂国論』 晶文社 2013年10月 ISBN 4794968116
42 『日本の身体』 新潮社 2014年05月 ISBN 4103300132 新潮文庫 ISBN 410126063X
43 『街場の共同体論』 潮出版社 2014年06月 ISBN 4267019800 潮新書 ISBN 4267020744
44 憲法の「空語」を充たすために かもがわ出版 2014年08月 ISBN 4780307139
45 街場の戦争論 ミシマ社 2014年10月 ISBN 4903908577
46 『内田樹の大市民講座』 朝日新聞出版 2014年11月 ISBN 4022512342
47 『困難な成熟』 夜間飛行 2015年09月 ISBN 4906790208
48 『悩める人、いらっしゃい 内田樹の生存戦略』 自由国民社 2016年06月 ISBN 4426120985
49 『困難な結婚』 アルテスパブリッシング 2016年07月 ISBN 4865591397

共著・編著

タイトル 共著者 出版社 出版年月 ISBN 備考
および文庫版
1 『映画は死んだ』 松下正己 いなほ書房 1999年12月 ISBN 479520599X 新版 ISBN 4434034871
2 『現代思想のパフォーマンス』 難波江和英 松柏社 2000年04月 ISBN 4881989324 光文社新書 ISBN 433403277X
3 『大人は愉しい』 鈴木晶 冬弓舎 2002年06月 ISBN 4925220063 ちくま文庫 ISBN 4480423559
4 『東京ファイテイングキッズ』 平川克美 柏書房 2004年10月 ISBN 4760126252 朝日文庫 ISBN 4022615311
5 『東京ファイティングキッズ・リターン』 バジリコ 2006年11月 ISBN 4862380344 文春文庫 ISBN 4167773376
6 『いきなりはじめる浄土真宗
―インターネット持仏堂1』
釈徹宗 本願寺出版社 2005年03月 ISBN 4894167778 角川ソフィア文庫 ISBN 4044089043
7 『はじめたばかりの浄土真宗
―インターネット持仏堂2』
ISBN 4894167786 角川ソフィア文庫 ISBN 4044089051
8 『14歳の子を持つ親たちへ』 名越康文 新潮新書 2005年04月 ISBN 4106101122
9 『身体(からだ)の言い分』 池上六朗 毎日新聞社 2005年07月 ISBN 4620317314
10 『健全な肉体に狂気は宿る』 春日武彦 角川oneテーマ21 2005年08月 ISBN 4047100064
11 9条どうでしょう 小田嶋隆
平川克美
町山智浩
毎日新聞社 2006年03月 ISBN 4620317608 ちくま文庫 ISBN 4480429948
12 身体知―身体が教えてくれること 三砂ちづる バジリコ 2006年04月 ISBN 4862380050 講談社プラスアルファ文庫
ISBN 4062813947
13 『身体を通して時代を読む―武術的立場』 甲野善紀 バジリコ 2006年06月 ISBN 4862380034 文春文庫 ISBN 4167773988
14 『逆立ち日本論』 養老孟司 新潮選書 2007年05月 ISBN 4106035782
15 『合気道とラグビーを貫くもの
次世代の身体論』
平尾剛 朝日新書 2007年09月 ISBN 4022731648
16 『大人のいない国 成熟社会の未熟なあなた』 鷲田清一 プレジデント社 2008年10月 ISBN 4833418886 文春文庫 ISBN 4167838540
17 『橋本治と内田樹』 橋本治 筑摩書房 2008年11月 ISBN 4480814981 ちくま文庫 ISBN 4480428488
18 『現代霊性論』 釈徹宗 講談社 2010年02月 ISBN 4062159546 講談社文庫 ISBN 4062775166
19 『現代人の祈り―呪いと祝い』 釈徹宗
名越康文
サンガ 2010年 ISBN 4904507592 サンガ新書
ISBN 4904507975
20 『おせっかい教育論』 鷲田清一
釈徹宗
平松邦夫
140B 2010年 ISBN 4903993108
21 『沈む日本を愛せますか』 高橋源一郎 ロッキング・オン 2010年 ISBN 4860520939 文春文庫
ISBN 4167901102
22 『どんどん沈む日本をそれでも愛せますか?』 2012年 ISBN 4860521080
23 『若者よ、マルクスを読もう』 石川康宏 かもがわ出版 2010年06月 ISBN 4780303605 角川ソフィア文庫 ISBN 4044086125
24 『若者よ、マルクスを読もうⅡ』 2014年09月 ISBN 4780307147
25 『大津波と原発』 中沢新一
平川克美
朝日新聞出版 2011年05月 ISBN 4022508744
26 『身体で考える。』 成瀬雅春 マキノ出版 2011年06月 ISBN 4837671594
27 『橋下主義(ハシズム)を許すな!』 山口二郎
香山リカ
薬師院仁志
マキノ出版 2011年11月 ISBN 482841651X
28 『原発と祈り』 名越康文
橋口いくよ
メディアファクトリー 2011年12月 ISBN 4840143269
29 『大人の作法』 2013年03月 ISBN 4840151261
30 『本当の仕事の作法』 2014年03月 ISBN 4040663500
31 『嘘みたいな本当の話
日本版ナショナル・ストーリー・プロジェクト』
高橋源一郎共選
浅井愛
イースト・プレス 2011年06月 ISBN 4781606237 文春文庫 ISBN 4167903229
32 『嘘みたいな本当の話 みどり
日本版ナショナル・ストーリー・プロジェクト』
2012年06月 ISBN 4781608000 文春文庫 ISBN 4167906570
33 『日本の文脈』 中沢新一 角川書店 2012年01月 ISBN 404110078X
34 『辺境ラジオ』 名越康文
西靖
140B 2012年09月 ISBN 4903993132
35 『荒天の武学』 光岡英稔 集英社新書 2012年12月 ISBN 4087206718
36 『評価と贈与の経済学』 岡田斗司夫 徳間書店 2013年02月 ISBN 4198635676 徳間文庫カレッジ
ISBN 4199070265
37 『脱グローバル論
―日本の未来のつくりかた』
中島岳志
小田嶋隆
他4名
講談社 2013年06月 ISBN 4062184273
38 『聖地巡礼 ビギニング』 釈徹宗 東京書籍 2013年08月 ISBN 4487806380
39 『聖地巡礼ライジング 熊野紀行』 2015年03月 ISBN 4487806399
40 『能はこんなに面白い!』 観世清和 小学館 2013年09月 ISBN 4093883114
41 『一神教と国家
イスラーム、キリスト教、ユダヤ教』
中田考 集英社新書 2014年02月 ISBN 4087207250
42 『街場の五輪論』 小田嶋隆
平川克美
朝日新聞出版 2014年02月 ISBN 4022511486 朝日文庫 ISBN 4022618647
43 『街場の憂国会議』 小田嶋隆
想田和弘
ほか7名
晶文社 2014年05月 ISBN 4794968140
44 『日本霊性論』 釈徹宗 NHK出版新書 2014年08月 ISBN 4140884428
45 竹と樹のマンガ文化論 竹宮惠子 小学館新書 2014年12月 ISBN 4098252228
46 『日本戦後史論』 白井聡 徳間書店 2015年02月 ISBN 419863906X
47 『慨世の遠吠え』 鈴木邦男 鹿砦社 2015年03月 ISBN 4846310388
48 『日本の反知性主義』 白井聡
高橋源一郎
ほか7名
晶文社 2015年03月 ISBN 4794968183
49 『ぼくたち日本の味方です』 高橋源一郎 文藝春秋 2015年11月 ISBN 4167904934
50 『「意地悪」化する日本』 福島瑞穂 岩波書店 2015年12月 ISBN 4000610988
51 『生存教室 ディストピアを生き抜くために』 光岡英稔 集英社 2016年01月 ISBN 4087208168
52 『僕たちの居場所論』 平川克美
名越康文
角川書店 2016年05月 ISBN 4047317535
53 『教えて! 校長先生
「才色兼備」が育つ神戸女学院の教え』
林真理子 中央公論新社 2016年05月 ISBN 4121505530
54 『やっぱりあきらめられない民主主義』 平川克美
奈須りえ
水声社 2016年06月 ISBN 978-4801001879
55 『世界「最終」戦争論 近代の終焉を超えて』 姜尚中 集英社 2016年06月 ISBN 4087208362
56 『属国民主主義論』 白井聡 東洋経済新報社 2016年07月 ISBN 4492212272
57 『転換期を生きるきみたちへ』 岡田憲治他9名 晶文社 2016年07月 ISBN 978-4794968258
58 『マルクスの心を聴く旅』 石川康宏
池田香代子
かもがわ出版 2016年09月 ISBN 4780308569
59 『聖地巡礼リターンズ』 釈徹宗 東京書籍 2016年11月 ISBN 4487808413
60 『慨世の遠吠え2』 鈴木邦男 鹿砦社 2017年02月 ISBN 4846311562
インタビュー・その他
タイトル 共著者 出版社 出版年月 ISBN 備考
および文庫版
1 『生きる意味を教えてください
―命をめぐる対話』
田口ランディ
他8名
バジリコ 2008年03月 ISBN 4862380727
2 『悪党の金言』 足立倫行
他8名
集英社新書 2009年01月 ISBN 4087204758
3 『この国はどこで間違えたのか
―沖縄と福島から見えた日本』
小熊英二
他6名
徳間書店 2012年11月 ISBN 4198635099
4 『医療につける薬 内田樹・鷲田清一に聴く』 岩田健太郎
鷲田清一
筑摩選書 2014年06月 ISBN 4480015965
5 『学校英語教育は何のため?』 江利川春雄
鳥飼玖美子
他2名
ひつじ書房 2014年07月 ISBN 4894767279

翻訳

  1. レヴィナス『困難な自由―ユダヤ教についての試論』(国文社 1985年、抄訳)ISBN 9784772000925
  2. レヴィナス『超越・外傷・神曲―存在論を超えて』合田正人共編訳(国文社 1986年)
  3. ノーマン・コーン『シオン賢者の議定書(プロトコール)―ユダヤ人世界征服陰謀の神話』(ダイナミックセラーズ 1986年)
  4. レヴィナス『タルムード四講話』(国文社 1987年)
  5. ジェフリー・メールマン『巨匠たちの聖痕―フランスにおける反ユダヤ主義の遺産』(国文社 1987年)
  6. ベルナール=アンリ・レヴィ『フランス・イデオロギー』(国文社 1989年)
  7. レヴィナス『タルムード新五講話―神聖から聖潔へ』(国文社 1990年)
  8. レヴィナス『暴力と聖性―レヴィナスは語る』(国文社 1991年)
  9. レヴィナス『モーリス・ブランショ』(国文社 1992年)
  10. サロモン・マルカ『レヴィナスを読む』(国文社 1996年)
  11. レヴィナス『観念に到来する神について』(国文社 1997年)
  12. 『ユダヤ教―過去と未来』R.アロン,A.ネエール,V.マルカ(ヨルダン社 1998年)
  13. コリン・デイヴィス『レヴィナス序説』(国文社 2000年)
  14. 『ヒチコック×ジジェク』スラヴォイ・ジジェク鈴木晶共訳(河出書房新社 2005年)

ダウンロード・コンテンツ

USTREAMアーカイブ

  • 「内田樹・平川克美の、たぶん月刊『はなし半分』」 ラジオデイズ(2011.8.17配信)[48]
  • 「内田樹・中沢新一・平川克美『いま、日本に何が起きているのか』 ラジオデイズ(2011.4.5配信)[49]
後に『大津波と原発』内田樹,中沢新一,平川克美(朝日新聞出版 2011年)として出版された。

脚注

注釈

  1. ^ 内田るんは2002年よりライブイベントを企画しており、その模様を「ラヴラヴ企画のブログ」に綴っている。
  2. ^ コラムニストの加藤嘉一によると、現代日本人を理解するテキストとして、中国の大学では、ルース・ベネディクト著『菊と刀』とともに『日本辺境論』が親しまれているという[14]。内田は、はじめから中国や韓国の読者に読まれることを前提として、本書を書いたと述べている。同書は2010年2月に第3回新書大賞を受賞し、1年弱の間に30万部を突破した[15]
  3. ^ 設計者の光嶋裕介が「建築家一年生の初仕事」として刊行している(ISBN 978-4903951560)。
  4. ^ 今日は、維新の会が提案した教育基本条例案の理論的な難点を指摘していきたいと思っていますが、最大の問題点は、この条例案は「学校教育というのは非常に惰性の強いシステムであって、頻繁な変更になじまない」という現場の人間にとっての常識を理解していないということです[28]
  5. ^ このとき行われた対談は『文藝別冊 KAWADE夢ムック 大瀧詠一』(河出書房新社、2005年11月)に収録された。
  6. ^ 内田は「言論の自由」がテーマのブログ記事で次のように述べた。「言論の自由とは、私は私の言いたいことを言う。あなたはあなたの言いたいことを言う。その理非の判断はそれを聴くみなさんにお任せする。ただそれだけのことである」[43]

出典

  1. ^ 第1回 矛盾の中へ|かんかん! -看護師のためのwebマガジン by 医学書院-
  2. ^ a b 内田 樹 | 京都精華大学
  3. ^ 街場の戦争論ミシマ社、2014年10月、89頁。
  4. ^ https://twitter.com/levinassien/status/768705484165480448
  5. ^ a b c d e f g 内田樹「おもいつき的研究史」2000年4月。(2013年7月9日時点のアーカイブ
  6. ^ 内田樹の研究室: 吉田城君追悼文脱稿
  7. ^ a b 教育学術新聞 : 教育学術オンライン 第2420号」 日本私立大学協会、2010年11月。
  8. ^ リナックスカフェ:スタッフ紹介(2016年5月13日時点のアーカイブ
  9. ^ 内田樹氏 女性と付き合う時は「ボーっとしているのが一番」│NEWSポストセブン(『週刊ポスト』2012年3月2日号、小学館)
  10. ^ 内田るん | アーティストプロフィール | ラジオデイズ
  11. ^ 内田樹「凱風館日乗」第5回、ミシマ社、2013年に5月
  12. ^ 神戸新聞2016年11月21日夕刊「ぐぐっと能楽」
  13. ^ just married (内田樹の研究室)
  14. ^ 加藤嘉一の「だったら、お前がやれ!Ⅱ」思考停止のニッポンをぶった切る
  15. ^ 内田樹『日本辺境論』|特設サイト|新潮社
  16. ^ 内田 樹氏を市長特別顧問に委嘱します(2011年11月29日時点のアーカイブ) 大阪市公式ホームページ
  17. ^ 年末吉例・2011年の重大ニュース (内田樹の研究室)
  18. ^ 思考も組織も「株式会社化」 神戸女学院大名誉教授・内田樹さんに聞く|高知新聞
  19. ^ 「旬な人」に密着【第3回】内田樹(思想家) – FRIDAYデジタル
  20. ^ 伊丹十三記念館 伊丹十三賞 第3回受賞者(2011年)
  21. ^ 凱風館 - アクセス
  22. ^ ほぼ日刊イトイ新聞 - みんなの家。(「凱風館」建設の記録)
  23. ^ 資本主義末期の国民国家のかたち (内田樹の研究室)”. 内田樹. 2016年7月25日閲覧。
  24. ^ 京都精華大学人文学部客員教授に養老孟司氏と内田 樹氏の就任が新たに決定 | 京都精華大学人文学部
  25. ^ “神戸女学院大学名誉教授 内田樹さん これを「独裁」と呼ぶのです”. しんぶん赤旗日曜版. (2014年3月16日). http://www.jcp.or.jp/akahata/web_weekly/2014/03/post-1384.html 2015年7月14日閲覧。 
  26. ^ “「無国籍企業」のために国民に犠牲強いるのは筋違いです”. しんぶん赤旗. (2013年5月31日). http://www.jcp.or.jp/akahata/aik13/2013-05-31/2013053103_02_1.html 2015年7月14日閲覧。 
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  49. ^ 内田樹・中沢新一・平川克美「いま、日本に何が起きているのか」

外部リンク