「NARUTO -ナルト-の登場人物」の版間の差分
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==== ガイ班(第三班) ==== |
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ガイ・リー・ネジ・テンテンのフォーマンセル。ガイの意図でナルトたちと同時期に中忍試験を受けているが、ナルトたちよりも一期上である。体術に秀でた近接戦特化のチーム。 |
ガイ・リー・ネジ・テンテンのフォーマンセル。ガイの意図でナルトたちと同時期に中忍試験を受けているが、ナルトたちよりも一期上である。体術に秀でた近接戦特化のチーム。 |
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: 声 - [[江原正士]]、[[牧口真幸]](幼少) |
: 声 - [[江原正士]]、[[牧口真幸]](幼少) |
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: ガイ班の担当上忍。太い眉毛に黒髪のおかっぱ頭で、自家製の緑色のボディスーツに[[脚絆]]を装着している。情に厚く涙もろい性格だが、冷静な状況判断や対応力も併せ持っている。カカシとは同期で、彼を「永遠のライバル」として常に意識しており、時間を見付けてはライバル勝負を挑んでいる他、周囲にもその関係を喧伝している。 |
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: ガイ班を担当する教官で、上忍。(自称)カカシのライバル。熱血指導は名物。 |
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: かつては忍術や幻術を使うことができなかったため、幼少期から体術の修行に多くの時間を割き、体術以外の術の不出来を補う為に重点的に鍛え上げていった。肉弾戦を軸にした戦いを主とし、相手の足元のみを観察して動きを読むことで次に繰り出される攻撃動作を察知して戦うという離れ業も体得している。潜在能力を引き出し身体能力を極限以上に高める「八門遁甲」を開放できる稀有な術者であるが、その能力は一生涯を下忍として過ごした父が唯一会得できた技であり、この技は弟子のリーにも受け継がれるものとなった。マダラにも「体術において自分と戦った相手の中で右に出る者は一人としていない」と言わしめ、その実力を称賛された。また忍術や幻術も後には修行によって、幻術返しや口寄せの術などの一定水準レベルの術は扱えるようになった。 |
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: アカデミーの入学試験では、上述の理由により補欠合格だった。この試験では初めて出会ったカカシに対してライバルになることを宣言する。少年期はエビスと不知火ゲンマと班を組み、同期が臨んだ中忍試験ではうちはオビトと対戦し破っているが、カカシとの一戦では敗れている。その後当初は彼を快く思っていなかったカカシの素気ない態度は、長年の歳月を経て穏やかになっていった。第一部の木ノ葉崩しではカブトの幻術をカカシと共に解き、里を襲撃した音忍達を圧倒した。暁のイタチと鬼鮫が木ノ葉の里に侵入した際には、苦戦していたアスマ・紅・カカシの3人の救援に駆け付け、2人を撤退させることに成功した。 |
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: 第二部では第七班の救援として第三班のメンバーと共に我愛羅の奪還任務に当たり、道中で過去に戦った鬼鮫<ref>「象転の術」による身代わりであり、実際は砂隠れの上忍。</ref>と再戦となり、大規模な水遁の術に苦戦を強いられるが、「八門遁甲」の第六景門を開放した状態で放つ超高等体術「朝孔雀」を用いて撃破した。その後暁のアジトの前で第七班のメンバーと合流し、入口に施された「五封結界」を解くが、仕掛けられたトラップ「鏡面襲者の術」により出現した自分の偽者と交戦して難戦となりながらも辛くも勝利する。その後はカカシやナルトと対戦していたデイダラを第三班の連携で追い詰めるが、デイダラの「自爆分身」の術によって逃亡を許した。 |
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: 忍連合軍の結成後はナルトの護衛のためにヤマトやアオバと共に雲隠れの孤島・島亀に向かい、そこで潜入していた鬼鮫を禁術の「朝孔雀」や「昼虎」を用いて倒したが、その後開門の後遺症による疲労と筋断裂により倒れ込むも、忍連合軍に合流した際の出撃前にサクラに治療され、間もなく戦列に復帰した。第四次忍界大戦では第3部隊に配属され、穢土転生で蘇った血継限界の忍や忍刀七人衆達と交戦、敵を全滅させた後は尾獣六体と戦闘状態にあったナルトとビーの増援に向かった。トビとの戦闘の最中その正体がかつての同期であるうちはオビトだと知った時は、動揺するカカシの心情を酌みつつも戦意を促した。しかしマダラが戦場に現れて劣勢となり、須佐能乎に対し「昼虎」を放って応戦するも極度の肉体疲労に苛まれ、[[尾獣#十尾|十尾]]が復活した後に合流したサクラに再度治療された。 |
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: その後十尾がオビトを経てマダラの手に落ちた後には我愛羅やリー、ミナト、カカシと共にマダラに立ち向かい、そして八門の最後の門である死門を開放し、遂には最終奥義「夜ガイ」を放ってマダラの半身を抉り取るほどのダメージを与えるも倒すまでには及ばず、意識を失い蹴りを食らわせた右足末端がボロボロに崩れた上に心臓部のチャクラも消えかけるほどの瀕死の状態に陥るが、助けに現れたナルトによって間一髪で救われ生命活動を繋ぎ止められた。第四次忍界大戦終結後は、八門遁甲の影響で歩けなくなり[[車椅子]]生活を送っているものの、車椅子で家の屋根の上に乗ったりと巧みに使いこなしている。ナルトとヒナタの[[結婚式]]には、リーと共同で[[ダンベル]]を片方ずつ贈った。 |
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: 声 - [[増川洋一]]、演 - [[佐藤祐吾]] |
: 声 - [[増川洋一]]、演 - [[佐藤祐吾]] |
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: ガイの愛弟子。信頼する師匠のガイと同じく、太い眉毛に黒髪のおかっぱ頭をしている。熱い意思を持ち誠実で勤勉な性格だが、あまりの熱血ぶりに周囲から呆れられることもある。非常に礼儀正しく、同世代の人物に対しても基本的に[[敬語]]で話す<ref>チームメイトは呼び捨て、ナルトら男子には「君」、サクラらくノ一には「さん」付けで呼んでいる。</ref>。一人称は「僕」。 |
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: マイト・ガイの愛弟子。努力の天才で、忍には珍しく体術のみを駆使する。生真面目な性格で、熱く爽やかな青春を謳歌している。 |
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: 忍術・幻術の才能が全く無かったため、アカデミーでは「熱血落ちこぼれ」と馬鹿にされていたが、下忍昇格後にはかつて自分と同じ「落ちこぼれ」だったリーに共感したガイから徹底的な熱血指導を受け、八門遁甲の開門を利用した禁術「蓮華」や、酒に酔った状態で繰り出す「[[酔拳]]」などの高等体術を会得し、体術においてその欠点を感じさせないほどの忍に成長した。眠った振りをしたり自ら転んだりして隙を突いて攻撃を加えるなど、素早さ以外でも敵を錯乱させる。ただし彼の体術は自身の肉体を酷使するため、それにより重傷を負うことも多い。 |
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: 第一部の中忍試験では、初対面のサクラにいきなり「死ぬまであなたを守る」と告白するも、サクラには動揺されて拒否される結果に終わった。その直後には自分の実力を試すためにサスケに勝負を挑み、持ち前の素早さと体術で圧倒したが、結局ガイの制止によって勝負は引き分けに終わった。二次試験の死の森でサクラが3人の音忍に襲われた際は、身体に多大な負担を掛けながらもサクラを守ろうとしたが、結局救援に現れたテンテンに無理矢理叩き起こされて班に帰還した。三次試験予選では砂隠れの里の我愛羅と対戦し、覚醒した我愛羅の力の前に苦戦するが、自らの忍道を守るために「裏蓮華」を発動して渾身の一撃を加えるも、直前に起きた八門遁甲の反動による隙を突かれ、攻撃を耐えきった我愛羅の反撃で左手脚を攻撃されて敗北した。その後は全身複雑骨折という重傷の療養に専念していたが、後に火影として里に戻ってきた綱手の診察を受けた結果、失敗すれば死亡する成功率50%の手術を要するほどの深刻な重傷であることが判明し、「忍をやめろ」との宣告を受けてしまうが、「お前が死んだらオレも一緒に死んでやる」と躊躇うことなく言い切ったガイの励ましにより覚悟を決めて手術を受け、綱手の熱心な研究や仲間達の励ましもあって手術は成功した。その後は絶対安静を言いつけられていたが、ナルト達がサスケの奪還に向かった際にはその後を追い、ナルトと交代で君麻呂との交戦を引き受け、さらに増援に現れた我愛羅との共闘によって何とか勝利した。 |
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: 第二部ではナルトの修行中に中忍に昇進し、木ノ葉の忍者ベストを修行着の上に着用するようになった。ナルトの帰還後、第七班の増援として第三班のメンバーと共に我愛羅の奪還任務に向かい、暁のアジトに掛けられた「五封結界」を解くが、「鏡面襲者の術」で出現した自分の偽者と闘うことになるも勝利した。その後はカカシやナルトと対戦していた暁のデイダラを追い詰めるが、デイダラの「自爆分身」の術により逃亡を許した。第四次忍界大戦では第3部隊に配属され、「穢土転生」された血継限界の忍や忍刀七人衆達と交戦した。十尾復活の際にネジが死亡した際には動揺するも、ナルトの言葉によって自分の心の中の「本当のネジ」のために戦うことを決意した。十尾の人柱力となったマダラとの戦いでは、「八門遁甲の陣」を発動したガイをカカシ・我愛羅・ミナトと共に援護した。無限月読の幻術世界に引き込まれた際には「ナルトとネジに勝利し、サクラに惚れられている世界」を見せられていた。戦後は息子のメタルを設け、一児の父となった。 |
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: 声 - [[遠近孝一]] 、[[根本圭子]](幼少) |
: 声 - [[遠近孝一]] 、[[根本圭子]](幼少) |
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: 黒い長髪の少年。第一人称は「オレ」。日向一族の分家の出身であり、額には分家の者だけが刻まれる呪印が施されている。三大瞳術の一つにも数えられる日向一族特有の血継限界「白眼」を受け継いでおり、その力を利用した体術である「柔拳」を駆使した接近戦を得意とする。本来ならば宗家にのみ伝わる体技「八卦掌回天」や「柔拳法・八卦六十四掌」を、その才能によって独学で会得した。 |
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: 日向一族の分家出身で、血継限界・白眼を受け継いでいる。第二部の第四次忍界大戦で戦死する。 |
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: 幼少の頃に日向宗家の嫡子で従妹にあたるヒナタが誘拐されたことが原因で、宗家当主である伯父・ヒアシの身代わりに父・ヒザシが殺されたことから宗家を恨み、才がありながら分家に生まれた自分の運命を恨むようになった。また、父親が死ぬきっかけを作り、宗家の人間でありながら自分より遥かに実力が劣るヒナタのことも憎んでおり、彼女を見下す態度を露にしていた。人生は変えようのない運命に支配されているものだという、絶望的な人生観を持つようになったため、「落ちこぼれ」を見下す冷酷な性格であった。しかし中忍試験にてナルトに敗北した後、運命は誰かが決めるものではないことに気づき、日向宗家の当主日向ヒアシから「父の死の真実」を聞かされることで宗家やヒナタとのわだかまりは解消され、性格も以前より柔軟になった。 |
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: 第一部の中忍試験ではペーパーテストでは白眼でカンニングに成功。死の森では音隠れの里の忍に倒されたリーをテンテンと共に助けた。第三試験では従妹のヒナタと対戦し、宗家に対する恨みから、自分より遥かに実力の劣るヒナタを精神的にも肉体的にも徹底的に追い詰め、ナルトに憧れて修行を重ね、決して「自分の忍道」を曲げないヒナタの意思・信念の強さに一時は驚きを見せるが、最終的には彼女に自分自身が運命に苦しんでいると指摘されたことが自身の逆鱗に触れ、ヒナタを殺害しようとするも試験官や他の上忍達に制止されて勝利が決まった。本戦ではナルトと対戦、ナルトを「落ちこぼれ」と見下し、圧倒的な実力差で追い詰めたが、危機に陥ったナルトが発動させた[[尾獣#九尾|九尾]]の力の前に、精神に生じた隙を突かれて敗北した。試験後には伯父のヒアシから、ヒザシは里を守るために自らの意志で犠牲となったという真実を知らされたことで、ヒアシやヒナタとも和解した。 |
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: サスケの奪還任務では副隊長として音の四人衆の鬼童丸と対戦、白眼の針の穴ほどの死角を見抜かれて鉄壁の防御術である「八卦掌回」も破られるなど苦戦を強いられるが、死角を敢えて晒すという決死の作戦を取り、胸に穴が空くという重傷を負うも何とか勝利を収めた。第一部最終話ではヒアシと共に修行したり、ヒアシやヒナタと共にお茶を飲みくつろいだりといった描写があった。 |
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: 第二部では第七班の増援として第三班のメンバーと共に我愛羅の奪還任務に向かい、暁のアジトに掛けられた「五封結界」を解くが、「鏡面襲者の術」で出現した自分の偽者と闘うことになるも勝利した。その後はカカシやナルトと対戦していた暁のデイダラを追い詰めるが、デイダラの「自爆分身」の術により逃亡を許した。 |
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: 第四次忍界大戦では第2部隊に配属され、10万体のゼツと交戦しヒナタとのコンビネーションにより善戦するが、戦闘や陣地での見張りに体力とチャクラを使いすぎたことにより疲労で初日の晩にダウンし、医療班の元で治療を受けるようキバに勧められながらも固辞してその場で横になり休息を取るが、疲労故に自慢の視力はおろか他の感覚まで満足に働いていなかった。回復後は忍連合軍の一員として十尾と戦うナルト達の救援に駆け付け、目覚めたばかりの十尾の攻撃をいのと協力してずらすも、人型に変態した十尾の木遁による広範囲攻撃に苦戦し、何とか自分への攻撃は捌ききるも、その直後にナルトと彼を庇おうとしたヒナタを守るために盾となって致命傷を負い、ナルトに後を託して息を引き取った。 |
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: ネジがあまりにあっけない最期を迎えたことについては、後に『[[THE LAST -NARUTO THE MOVIE-]]』の上映を記念して行われたインタビューにおいて作者自身が「死って意外なほど突然来るんですよ。それまで、例えば自来也の死のシーンとか、わりとねちっこく演出することもありましたが、ネジのときはそれをあえてやめました。死は突然だし、戦場の中で感傷に浸る余裕もない。いつ誰が死ぬか分からないという覚悟がないといけないし、丁寧に描き過ぎればウソくさくなる」とその意図を語った<ref>[http://www.cinemacafe.net/article/2014/12/04/27837.html 【インタビュー/前編】「NARUTO-ナルト-」原作者・岸本斉史が語る 忍の世界の設計図] CinemaCafe.net 2014年12月4日</ref>。 |
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: 声 - [[田村ゆかり]] |
: 声 - [[田村ゆかり]] |
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: ガイ班の紅一点。忍具を巻物から口寄せして戦う。茶髪の髪をお団子頭にしているのが特徴<ref>アニメ版などでは三つ編みにしていることもある。</ref>で、[[チャイナ服]]{を着用していることが多い。個性的なガイ班のメンバーにあって唯一の中立的な存在であり、それゆえにメンバー相互の緩衝役にもなっている。しっかり者で世話好きな性格のため、基本的には公平に接する<ref>同級生のくノ一の中で唯一サスケを呼び捨てにしている(逆にナルトのことは当初は君付けで呼んでいた)。</ref>。度々無茶をするリーの面倒見や、ネジの修行相手をよくしている。綱手のような強いくノ一になるのが夢で、彼女が五代目火影として帰ってきた時には人一倍喜んでいた。 |
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: ガイ班の紅一点。忍具を巻物から口寄せして戦う。 |
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: 第一部の中忍試験では、ペーパーテストでは忍具を使ってリーにカンニングを指示した。死の森ではサクラのピンチに駆けつけたリーをネジと探していた際、ナルトらと遭遇した。予選ではテマリと対戦、得意の[[NARUTO -ナルト-の術#忍具|忍具]]で応戦するもテマリの風遁忍術とは非常に相性が悪く敗北した<ref>原作ではここでの戦闘シーンが描かれずに終わったが、アニメでは詳しく戦闘が描かれ、切り札「双昇龍」をはじめとする忍具の口寄せを初披露した。</ref>。 |
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: 第二部では第七班の増援として第三班のメンバーと共に我愛羅の奪還任務に向かい、暁のアジトに掛けられた「五封結界」を解くが、「鏡面襲者の術」で出現した自分の偽者と闘うことになるも勝利した。その後はカカシやナルトと対戦していた暁のデイダラを追い詰めるが、デイダラの「自爆分身」の術により逃亡を許した。第四次忍界大戦では第1部隊に配属され、雲隠れの金角・銀角との戦闘では金角が落とした六道仙人の宝具・芭蕉扇を拾い善戦するが、芭蕉扇に多量のチャクラを吸収されたため夜にはダウンした。マダラが十尾の人柱力になった際には彼が排出していった紅葫蘆と琥珀の浄瓶を拾い敵の封印に向かうが、「無限月読」の幻術世界に引き込まれ、その際には「リーとガイがクールに振る舞うためツッコミを入れる必要が無くなった世界」を見せられていた。 |
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: アニメ版『疾風伝』では、「無限月読」で見せられた世界に関するエピソードが「ROAD TO TENTEN」としてアニメオリジナルエピソードとして放送されており、リーとガイは原作同様クールな性格になっているが、ネジや他のメンバーの性格や世界観は劇場版『[[ROAD TO NINJA -NARUTO THE MOVIE-|ROAD TO NINJA]]』においてナルトが掛けられた「限定月読」の世界と同じ設定となっている。自分がマダラの幻術に掛けられたことを察知しており、何とか幻術を解除しようと模索し当初は他のメンバーを避けていたが、雨隠れの里の忍に騙されて雨隠れの木ノ葉隠れ襲撃計画に内通していた裏切り者として捕えられてしまった。その後リーとネジの言葉で真実を打ち明けるも、直後に雨隠れの半蔵が木ノ葉を襲撃し、ミナトの下へ届いた情報から事前に計画を知っていたメンマ(「無限月読」内でのナルト)が本物の協力者を捕えたことで疑いが晴れて半蔵の元に赴き、六道仙人の宝具(紅葫蘆、琥珀の浄瓶)によって半蔵を撃退することに成功したが、その直後に「無限月読」の術中に完全に囚われてしまった。 |
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: 戦後は忍を続ける傍ら新たな忍具の開発にも着手し、それが高じて武器屋「忍具転転転」を経営している。店内には大戦時に使った六道仙人の宝具も非売品として展示されているが、平和になった世界では武器があまり重宝されないため客があまり来ないことを嘆いている。 |
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==== エビス班 ==== |
==== エビス班 ==== |
2017年9月2日 (土) 00:14時点における版
NARUTO -ナルト-の登場人物(ナルトのとうじょうじんぶつ)では、漫画『NARUTO -ナルト-』『七代目火影と緋色の花つ月』およびそれを原作にした同名のアニメ(第一部、第二部の疾風伝)に登場する架空の人物を列挙する。
木ノ葉隠れの里(火の国)
班
カカシ班(第七班)
カカシ・ナルト・サスケ・サクラの四人一組(フォーマンセル)。サスケが里を抜けナルトが修行に出てからは一時解散状態となり、ナルトが戻ってからは隊長代行としてヤマトが、補充要員としてサイが加わる。ナルト・サスケ・サクラの三人は、それぞれ伝説の三忍に師事していたことがある。
- はたけカカシ
- 声 - 井上和彦、田村睦心(幼少)、鈴村健一(スケア変装時)、演 - 岩崎大、君沢ユウキ
- 第七班の教官。異名は「写輪眼のカカシ」「コピー忍者」。
- ヤマト
- 声 - 小山力也、合田絵利(幼少)
- 第二部から登場。暗部の隊員。
- うずまきナルト
- 声 - 竹内順子、演 - 屋良朝幸、松岡広大
- 本作の主人公。体に尾獣の一体・九尾の妖狐を宿している人柱力。「だってばよ」を語尾につけるのが口癖。
- うちはサスケ
- 声 - 杉山紀彰、東山奈央(乳児期・幼児期)、演 - 町田慎吾、佐藤流司
- ナルトの親友でありライバル。うちは一族の末裔。第二部からは抜け忍となりナルト達と一度は敵対するも、第四次忍界大戦にて復帰。
- 春野サクラ(はるの サクラ)
- 声 - 中村千絵、演 - 三倉茉奈、三倉佳奈(ダブルキャスト)、伊藤優衣
- 本作のヒロイン。第七班の紅一点。
- サイ
- 声 - 日野聡
- 第二部から登場。暗部養成機関「根」に所属している。
アスマ班(第十班)
アスマ・シカマル・いの・チョウジのフォーマンセル。各自の能力をうまく組み合わせた連係プレーが特徴。シカマル・いの・チョウジ(通称「猪鹿蝶トリオ」)の3人はそれぞれの親の代から親交があり、3人とも下忍の頃からそれぞれの父親から受け継いだお揃いのピアスをつけていた。中忍昇格後はアスマから新たなピアスをもらっており、それぞれの子供が忍になった時にそれを託すことになっていた。
- 猿飛アスマ(さるとび アスマ)
- 声 - 小杉十郎太、瀧本富士子(幼少)
- 第十班(アスマ班)の担当上忍。喫煙者であり常に煙草を咥えている。木ノ葉では珍しいとされる風のチャクラ性質を持ち、第二部では同じ風のチャクラ性質を持つナルトに習得のコツを教えた。メリケンサックとナイフが一体化したチャクラ刀「アイアンナックル」を武器として扱い、チャクラを流し込んだアイアンナックルは岩を貫通するほどの攻撃力を持つ。三代目火影であるヒルゼンの息子で、その孫である木ノ葉丸にとっては叔父にあたる。火の国の大名を守護するために国内の各地から集められた12人の忍によって構成された精鋭集団「守護忍十二士」の元メンバーであり、同じく元メンバーで親友の「火ノ寺」の忍僧・地陸と同様に彼の首にも賞金が懸けられていた。
- ヒルゼンに反発して一時期には木ノ葉の里を離れていたが、父の死後には猿飛一族に生まれたことに誇りを感じていた。教え子のシカマル、いの、チョウジが中忍に昇格した際、独立しても彼らがかつて第十班のメンバーとして共にあったことを忘れないように3人に揃いのピアスを授けた。同じ上忍の紅とは第一部から恋愛関係を伺わせる描写があったが、第二部では婚約を果たすまでに仲が進展した。戦後に生まれた紅との娘のミライは、彼を尊敬している。
- 第一部では木ノ葉崩しの際にはシカマルを取り囲んでいた音忍9人を瞬殺し、陽動の役割を果たし追い込まれていた彼を救った。事態終息の数日後、木ノ葉の里に侵入した暁メンバーのうちはイタチと干柿鬼鮫と対峙。鬼鮫の操る忍刀鮫肌の前に苦戦を強いられるも、鬼鮫の頬に傷を付け一矢報い、カカシと紅との連携やガイの救援もありイタチと鬼鮫を退却させた。
- 第二部では新術開発の過程で風の性質変化の修業をしていたナルトに、カカシの紹介で習得のコツを教えた。アニメ版『疾風伝』の「守護忍十二士の章」では、かつて自身が倒した元守護忍十二士メンバーのカズマの息子ソラと出会い、フリドと名を変え木ノ葉に攻め入ったカズマと再び相対し勝利した。火の国に侵入した暁の飛段と角都との戦いにおいては、飛段の呪いに掛かり何度も手傷を負わされるも、シカマルの分析により危機を脱し飛段の首を切断するところまで追い詰めたが、角都の参戦もあり再度の呪いの使用で心臓を貫かれて致命傷を負わされ、教え子たちにそれぞれ最後の言葉を遺して息を引き取った。
- 第四次忍界大戦ではカブトの穢土転生によって蘇生され、同じく蘇生されたダン、ヒザシ、角都と行動を共にさせられ、かつての第十班であるシカマル、いの、チョウジと交戦、最終的に戦意を取り戻したチョウジによって決定的ダメージを負い、シカマルの「影真似手裏剣の術」によって身動きが取れなくなり、3人に感謝の意を伝えて「布縛りの術」で封印された。
- 奈良シカマル(なら シカマル)
- 声 - 森久保祥太郎、演 - 服部翼→小林辰也
- 黒髪の長髪を頭上にまとめて縛った髪型が特徴。父は上忍の奈良シカク、母は中忍の奈良ヨシノ。上官のアスマには呼び捨てでタメ口で話すが、上官としてとても尊敬している。一人称は「オレ」。「めんどくせぇ」が口癖で、常にやる気のなさを丸出しにしている。忍者学校ではいつも居眠りをしていたため、ナルトに次ぐ成績の悪さだった。しかし実はIQ200以上の切れ者で、作中トップクラスの戦略家として描かれている。「影真似の術」をはじめとした一族秘伝の影を操る忍術を駆使して敵を翻弄する。術の用途は基本的に敵の捕縛のため威力は低いが、戦術でそれをうまく補い勝利に繋いでいる。アスマ曰く「火影にもなれる器」。影ながらナルトの身を案じていた数少ない人物であり、木ノ葉の住民がナルトを迫害することに疑問視していた。
- 第一部の中忍試験では試験本戦まで進出し、テマリと頭脳戦を繰り広げ追い詰めたものの、チャクラ不足で自ら棄権したが、その頭脳を買われ同期の中では最も早く中忍に昇格した。木ノ葉崩しの際には死を覚悟して音忍の足止めを買って出、窮地に陥るがアスマによって助けられた。中忍昇格後最初の任務であるサスケ奪還作戦では、下忍のナルト・キバ・チョウジ・ネジを招集し、リーダーとして作戦を指導。仲間達が苦戦する中、自身も多由也と戦い追い詰められるが、テマリの助けによって仲間と共に生還した。帰還後は任務失敗に加えて仲間も瀕死の重傷を負ったことから自責の念に駆られるが、シカクや綱手の言葉もあり次の任務は成功させることを誓った。
- 第二部冒頭では中忍試験の係員を任されていた。暁の角都・飛段との戦いでは、飛段の能力を見破りアスマを助けるものの力及ばず、最後には師である彼の死を看取ることとなった。その後元第十班であるいの・チョウジおよびカカシと共に暁の角都・飛段の元へ向かい、知略を巡らせた策を講じて角都に一矢報い、最後は奈良一族しか入ることのできない森に単独で飛段を引き付け、アスマの形見のタバコ(アニメではライター)で仕留めて生き埋めにした。その後アスマの墓前に煙草を手向け、紅に産まれてくる彼の遺した子の師となることを誓った。自来也がペインとの戦闘で戦死した後は、落ち込んで元気の無いナルトを自身がアスマを失った経験から励ました。ペイン戦終結後は木ノ葉の復興作業の中、同期生全員と話し合いサスケを木ノ葉の手で処理することを決意し、第七班を説得する役に名乗り出てサクラにもその旨を伝えるが、鉄の国から帰ってきたナルトからサスケと闘うことを禁じられてしまった。
- 第四次忍界大戦では作戦会議に招集された他、第4部隊の副隊長に任命された。戦場ではチョウジといのとのコンビネーションで穢土転生で蘇ったアスマと雲隠れの金角を封印し、さらに蘇った角都と再戦、角都の動きを止め、直後に現れたトビをも影真似の術で拘束した。その際トビにして「敵にしておくには惜しい男だ」と言わしめるものの、外道魔像に襲われチョウジに間一髪で救出された。十尾復活後は他の部隊と共にナルトと合流し、現場で本部からの指示を仰いでいたが、本部の壊滅を悟った父・シカクの遺言を受け取り連合軍の指揮を引き継いだ。その後、神樹の出現によりチャクラを吸われ瀕死の状態になるも、無意識にチャクラを動かして自分を助けようとするナルトを見て復活を遂げた。無限月読の幻術世界に引き込まれた際には「自身の両親とアスマ・紅(既に子供を出産している)を見て『結婚なんて面倒くさいことは止めとく』とテマリと同意している世界」を見せられていた。
- 第四次忍界大戦後は上忍に昇格、六代目火影となったカカシの補佐を勤めるようになり、それまで以上に慌ただしい日常を送るようになったことで、それまでの自分を見失いつつあったが、「黙の国」での任務を経て本来の自分を取り戻した。また、この出来事で自分の背中を押してくれたテマリとの仲も進展し、ナルトとヒナタに続き結婚、息子・シカダイを授かった。ナルトが七代目火影となってからはその補佐役を務めている。
- 山中いの(やまなか いの)
- 声 - 柚木涼香、演 - 伊波杏樹→藤木かおる
- 第十班の紅一点。父は上忍の山中いのいち。実家は花屋で、よく家業を手伝っているため花言葉や植物に詳しい。金色の長い髪に青色の目を持つ[1]。第二部以降は右眼が隠れるほど髪が伸びており、服装もヘソ出しになっている。髪型は幼少期はショートヘア、第一部からはポニーテール、『THE LAST』では腰近くまで伸びた髪を下ろしており、最終話では再びポニーテールになっている。敵や動物の心に入り込んで肉体を操ることができる、山中一族に伝わる忍術・心転身の術を使用することができ、任務ではこの術を利用して偵察役を任せられることが多い。反面、術中は無防備になってしまうという欠点もあり、攻撃術は不得手という弱点もあって術使用中や戦闘面は仲間に頼りがちになりやすい。本人もシンプルな戦闘や後方支援的な戦闘以外では役に立てないことを自覚している。
- サクラに負けじ劣らず気の強い性格だが、その一方では繊細さも持ち合わせている。サクラとは最高の親友にしてライバルでもあり、幼少期の頃からサスケに好意を持っており、サクラと会えばいつもサスケを巡って喧嘩ばかりしている(当時は「デコリーン」「いのブタ」と呼びあっていた)仲だが、実はサクラのことを誰よりも大事に思っている。アスマ曰く忍者学校(アカデミー)時代、新人くノ一の中では抜きん出た存在であったらしい。元はいじめられっ子だったサクラが現在のような明るい性格になったのは、忍者学校時代に彼女と出会ったおかげである。彼女の存在はサクラにとって憧れであり、それと同時にコンプレックスを感じさせ、越えて対等になりたいと思われていた。
- 第一部の中忍試験では、ペーパーテストではサクラの精神に入り込みカンニングに成功。死の森でのサバイバルではシカマルやチョウジと共に、音忍との戦闘で追い詰められていたサクラを救った。第三の試験予選ではサクラと対決し、心転身の術でサクラの体を乗っ取って試合を棄権させようと試みるが、内なるサクラの抵抗にあって失敗し、互いに消耗した体で最後の一撃を打ち合うも引き分けに終わった。しかし真剣に戦うサクラの姿を見て、彼女の成長を笑顔で認めた。その後アニメ版ではサクラが既に医療忍術で貢献しているのを見て医療忍者を志し、サクラに綱手に頼んで貰い妹弟子となる。
- 第二部ではナルトの修業中に中忍に昇格しており、医療忍術を使うことが出来るようになっている。ナルト達を介してサイと対面した際は、サスケに少し似た彼に気のある素振りがあった暁に殺害されたアスマの仇討ちでは、心転身の術で鳥の精神に入り込んで空から暁の飛段と角都を発見したが、戦闘には殆ど参戦できず、医療忍術を使う場面も殆どなかった。第四次忍界大戦では第5部隊に配属され、穢土転生した金角との戦いでは、心転身の術で金角に入り込んでダルイの呼びかけに応じて金角を「琥珀の浄瓶」に封じ込め、穢土転生したアスマとの戦いでは戦意喪失したチョウジに入り込んで危機を救った。その後、ナルト達を助けるため連合軍とともに駆けつけて二回、心転身の術でオビトの精神に入り十尾の攻撃をずらした。その後は現場で本部からの指示を仰いでいたが、本部の壊滅を悟った父・いのいちの遺言を受け取り、連合の指揮を引き継いだ。無限月読の幻術世界に引き込まれた際には、「自分といのいちの前でサスケとサイが自分をめぐり争っている世界」を見せられていた。
- 第四次忍界大戦後は黙の国での任務でサイの精神に侵入したことをきっかけに彼を意識するようになり、後に結婚して息子のいのじんを授かっている。最終話では猪鹿蝶の伝統を子供たちの代にも継がせようとしているものの、それに消極的な周囲に対し苛立ちをぶつけている。
- 秋道チョウジ(あきみち チョウジ)
- 声 - 伊藤健太郎、川島悠美(幼少)、演 - 加藤諒
- 体を巨大化させる秘伝忍術・倍化の術を使用する、秋道一族出身の自称「ポッチャリ系忍者」で、彼の代で16代目に当たる。父は同じく秋道一族の上忍・秋道チョウザ。一人称は「ボク」。第一部では逆立った茶髪をしていたが、第二部では父親と同じような長髪となった。『THE LAST』では短髪になり、 最終話では再び長髪でオールバックヘアになっている。アスマからは「誰よりも優しい男」と言われるほど普段は仲間思いのおっとりした性格だが、「デブ」と言われると性格が豹変するも、本人は「ぽっちゃり系」を自称している。食べる事が大好きで、班の打ち上げの焼肉でも代金が払えなくなるほど大量に食べまくり、上官であるアスマを困らせていた。シカマルやキバらと共に影ながらナルトの身を案じていた数少ない人物であり、さりげなくナルトを精神的に支えていた。
- ぽっちゃりした体系なのは秘伝のためという理由があり、それを代々遺伝としている(アニメ版にて、いのが言及している)。術を使用する際には、肉体への負担と引き換えに爆発的な力を引き出す秘伝の丸薬(青のホウレン丸、黄のカレー丸、赤のトンガラシ丸)を携帯することがある。これらには兵糧丸以上の効用があるが、効く分自分への反動も大きく、トンガラシ丸を服用すると命に関わる。ただしこれは力を強制的に引き出すためのものであり、自力で引き出すことができれば副作用は出ない。
- 第一部の中忍試験では、第三の試験予選にて音隠れのドスと対戦。音で攻撃するドスに対し耳をふさいだ状態で対抗するも、全身に衝撃波を受け対抗しきれず敗北した。サスケ奪還任務ではシカマルが侮辱されたことに激怒、仲間たちに兵糧丸を渡して先に進ませ、自身は秋道一族秘伝の丸薬を使い、シカマルの期待に応えるため命懸けの必殺技「蝶弾爆撃」を命中させて勝利を収めた。しかし仲間たちを追うことなく昏睡状態に陥り、任務終了後に木ノ葉に搬送され医療部隊による集中治療を受けて回復した。
- 第二部ではナルトの修行中に中忍に昇格した。暁の飛段と角都が木の葉を襲撃した際は、いのと共にアスマ達の援護に駆けつけるが時既に遅く、アスマの死を看取ることになる。直後のアスマの仇討ち忍務ではシカマルと共に角都と交戦するも、決定打を与えるには至らなかった。第四次忍界大戦では第4部隊に配属され、シカマル・いのと共に九尾化した金角の封印を行うが、続けて敵として蘇生されたアスマと再会し、自分を倒すよう促すアスマを殴ることができず苦しむも、シカマルやいの、そして父チョウザの言葉で吹っ切れ、秘伝の丸薬無しで蝶のチャクラを纏った超戦闘形態・蝶チョウジモードを発動させ、猪鹿蝶のコンビネーションでアスマを倒した。その後無限月読の幻術世界に引き込まれた際には「大量のご馳走を前にし、大食いマニアの女性に惚れられている世界」を見せられていた。
- 戦後は事後処理などで木ノ葉に出入りするようになった雲隠れのカルイと恋仲になり後に結婚、一人娘のチョウチョウを授かっている。『BORUTO』ではそのチョウチョウと一楽でラーメンの大食い対決をしていた。
紅班(第八班)
紅・ヒナタ・シノ・キバのフォーマンセル。探索力に優れた能力を持つ感知タイプのチームであり、サバイバル戦に強い。
- 夕日紅(ゆうひ くれない)
- 声 - 落合るみ、潘めぐみ(幼少)
- 第八班(紅班)の担当教官である上忍であり、初登場時は新米の上忍だった。弟子は日向ヒナタ・犬塚キバ・油女シノ。ヒルゼンからは「木ノ葉一の幻術使い」と言わしめる程の実力者であり、作中でも幻術を駆使して戦っている。
- 第一部では中忍試験で部下のキバとヒナタが予選で敗退したが、厳しい表情を浮かべる裏では彼らの努力を陰ながら讃えている(特にヒナタに対しては、自分を変えようとひたむきに努力する彼女の姿を見続けてきたこともあり、ヒナタを倒したネジを睨みつけている)。木の葉崩しの直後には、木ノ葉の里に侵入した暁のうちはイタチと干柿鬼鮫に対し猿飛アスマやはたけカカシと共に戦闘となり、写輪眼を持つイタチに幻術は通じなかったものの、幻術返しを瞬時に自力で解くことでイタチの攻撃を防御してみせ、イタチからも流石と言わしめた。紅・アスマ・カカシの3名は窮地に立たされるが、ガイの救援により辛くもイタチと鬼鮫を退却させることに成功した。
- 第二部にて暁の飛段と角都との戦いでアスマが殉職した際は、自宅の前で彼の殉職を知らされた際には精神的ショックを隠しきれず泣き崩れていた。その後、アスマの子を身ごもっていることが明らかになり、加えてアスマを亡くした心傷から任務を外れている。自来也の死の報せを聞いてナルトが落ち込んでいた際には、彼を諭そうとしたシカマルの仲介で引き合わされ、ナルトが悲しみを乗り越えるきっかけを間接的に作った。第四次忍界大戦後は、娘のミライを守るために猿飛の姓を名乗るようになった。またアニメオリジナルの木ノ葉秘伝においては、キバとシノに対しナルトとヒナタの結婚祝いに蜂蜜酒を贈ってみたらどうかと指南した。
- 日向ヒナタ(ひゅうが ヒナタ)
- 声 - 水樹奈々、演 - 高橋紗妃
- 紅班の紅一点。日向一族宗家当主・ヒアシの嫡子のくノ一。ネジの従妹でありハナビの姉。幼少期及び第一部では刈り込んだ青紫色のショートヘアーだったが、第二部からは髪を腰近くまで伸ばしている。『THE LAST』エピローグ及び『BORUTO』では幼少期に近いセミショートヘアとなっている。ファッションなどの流行には疎く、普段は地味な服装を好む上、自身の体型に自信を持てずにいる為目立たないが、第二部からはスタイル抜群に成長しており、劇場版『ROAD TO NINJA -NARUTO THE MOVIE-』及び関連するメディアミックスではそれを強調されている。一族に伝わる血継限界・白眼と、それを応用した体術・柔拳の使い手。ネジは1歳上の従兄で、彼のことを「ネジ兄さん」と呼び実の兄のように慕っている。内気で引っ込み思案だが、礼儀正しく心優しい性格(ネジとヒアシからは「優しすぎる」と評されるほど)。
- 幼少期からナルトに好意を持っており、自らの信念もまたナルトの強い影響を受けており、「まっすぐ自分の言葉は曲げない」ことを忍道としている。幼少期からよくナルトを物陰から見つめ、彼の顔を見ると頬を赤らめ指をツンツンさせる癖があり、正面から見ると顔を真っ赤にして気絶してしまう。しかし、ペイン戦以降はそのような描写は減少し、「見つめるだけでなく並んで歩きたい」と思うようになり、以後は積極的に彼に接している。彼女がナルトに好意を持っていることは、同期生達からはほぼ周知されている。
- 生来の優しい気質に加えて幼少期から人見知りで引っ込み思案な傾向があったこと、忍としての資質が妹のハナビより劣っていたこともあり、父のヒアシに後継者の素質なしとして見放なされていたため諦めがちで消極的な性格となっていた。また、幼少期に雲隠れの里の忍に白眼を狙われて誘拐された結果、叔父のヒザシが命を落とす原因になったために、幼少期にはヒザシの息子であるネジにも恨まれていた。このような状況から、家族が健在ながらも非常に孤独な身であったが、忍者学校時代から明るく真っ直ぐで努力家のナルトを見たことで、次第に憧れと好意を抱いていく。また、第二部からは芯の強い一面を見せるようになり、ペインとの戦い以降はナルトも彼女を意識するようになる。イルカやヒルゼンなどとともに幼少期のナルトの身を案じていた数少ない人物である。
- 第一部の中忍試験ではネジと対戦することになり、心理的に追い詰められて戦意をなくしつつあったが、ナルトの叱咤を受けて奮起し、実力差もあり重傷を負わされて敗北しながらも、自ら忍道を貫くべく奮闘した。ナルトからは当時「暗くて変なヤツ」と思われていたが、中忍試験を機会に好感を持たれるようになった。その後ネジとヒアシが和解したことをきっかけに自身もネジと和解し、ヒアシとも打ち解けるようになっていった。妹のハナビとの仲は原作では詳しく明かされていないが、アニメでは幼少期からハナビを可愛がっていて彼女にも憧れられており、一時期は後継者の問題で彼女との仲もギクシャクしていたが、ペイン戦以降はハナビとの仲も修復した。ナルトが自来也と共に修行の旅に出る際には、物陰に隠れてはいるが同期の中で唯一見送っている。
- 第二部ではナルトの修行中に中忍に昇格していた。ペイン襲撃時にはペインに追い詰められたナルトを助けるために現れ、ナルトへの好意を打ち明けた後にペインに挑み、重傷を負うもガイ班に救助された。第四次忍界大戦では第2部隊に配属され、10万体のゼツと交戦。十尾復活の際には十尾から自分達を庇ったネジの死に動揺するナルトの下へ駆けつけ、ナルトの頬を叩いてネジの死を無駄にしないように諭し正気を取り戻させた。サスケが先代火影たちを連れ参戦してからは、生前のネジのアドバイスを思い出しつつ「八卦六十四掌」を体得、他の同期メンバーと共に十尾の分裂体と戦い、十尾の人柱力になったオビトと対峙した際にはナルトが発動した「螺旋丸」でオビトの盾を砕き勝利に貢献した。「無限月読」の幻術世界に引き込まれた際には「ナルトとデートをしている世界(その光景をネジやハナビに見られている)」を見せられていた。
- 第四次忍界大戦を終えてから2年後、劇場版『THE LAST』における月落下事件を通じて長年の想いが実り、ナルトと結ばれることとなった。結婚によりうずまき姓となってからはボルトとヒマワリの二子を授かり、成長していく子供たちと仕事に腐心する夫を見守っている。また、ナルトのことは普段人前では「あなた」または「主人」、ボルトとヒマワリの前では「お父さん」と呼ぶようになるが、2人きりや咄嗟の時には結婚前同様に「ナルトくん」と呼んでいる。
- 犬塚キバ(いぬづか キバ)
- 声 - 鳥海浩輔、演 - 飯山裕太
- 犬と共に戦う犬塚一族の少年。両頬の赤い逆三角形のペイントと八重歯が特徴。母親は特別上忍の犬塚ツメ、姉は中忍の犬塚ハナ。第一部ではフードを被っていることが多く、第二部からは黒いジャケットを着ている。気性は荒いがリーダー気質な面もあり、口数が少なめのシノとヒナタを引っ張っている。アカデミー時代は幼少期に孤立していたナルトの遊び仲間でもあった。忍犬の赤丸(下記)とはいつも一緒で、赤丸との散歩が日課。鋭い嗅覚と野生の勘の持ち主で、里の地理に詳しく戦闘時においても洗練された連携を生かしている。
- 第一部ではペーパーテストでは赤丸を使ってカンニングに成功。死の森ではヒナタやシノと共に我愛羅たちの戦闘を目撃する。中忍試験ではナルトと対戦することになる。当初は有利に戦っていたが、鼻が効き過ぎるのが仇となりナルトが思わず放った屁に怯み、その後巧みな戦法により敗北した。当初はナルトのことを「落ちこぼれ」と馬鹿にしていたが、彼に敗北してからはナルトの力を認め、ライバル心を抱くようになった。サスケ奪還任務ではシカマル・ネジ・チョウジと共に参戦、左近・右近と交戦し、カンクロウの助太刀により勝利した。
- 第二部ではナルトの修行中に中忍に昇格しており、忍犬以上に鼻が利くようになった。サクラ、サイ、リーと共に鉄の国にいるナルトの元へ向かった際には、サスケの居場所を探知するが直後にサクラにより眠らされた。第四次忍界大戦で「無限月読」の幻術世界に引き込まれた際には「火影になり、犬の日を休日に決めた世界」を見せられていた。「木ノ葉秘伝」にて戦後のナルトとヒナタの結婚式には、紅の提案でシノと共に蜂蜜酒を贈った。この際の任務で猫バアの孫娘・タマキと出会い、彼女に一目惚れした様子が描かれている。
- 10数年後は髪型をオールバックヘアに変え、顎髭を生やしている。ナルトが火影になったことについて「七代目火影の座は俺が譲ってやった」などの強がりともいえるホラ話[2]を吹聴しているが、実情を知っている周囲にはスルーされており、赤丸にも鼻で笑われてしまっている。
- 赤丸(あかまる)
- 声 - 竹内順子(子犬)
- キバの忍犬。普段は白いが、兵糧丸を食べると赤くなることが名の由来。第二部ではキバが背中に乗れるほどに大きく成長していた。ナルトは驚愕していたが、本人は全く気にしていなかった。戦後は紅の娘・ミライの遊び相手になっていた。10数年後では、子供ができているようだが老犬となっている。
- 油女シノ(あぶらめ シノ)
- 声 - 川田紳司、演 - 植田慎一郎
- 蟲使いとして名を馳せる油女一族の少年。サングラスが特徴でゴーグルに近い型のものを着用することもあり、第二部からは服の中にすっぽり顔を隠している。常に寡黙かつ冷静沈着な性格であり、回りくどい話し方が特徴で口癖は「なぜなら〜」「〜だからだ」。一族に伝わる秘術として奇壊蟲と契約を結び、自らのチャクラを餌として与える代わりに奇壊蟲を自在に操る能力を持つ。その用途は攻撃・防御・捕獲・治癒・探索・追尾など多岐に渡る。蟲の性質を巧みに利用した知能戦を得意とし、戦闘の数手先を読む分析力と高い戦闘力を備えている。
- 第一部では下忍、ナルトの修行中に中忍となる。ペーパーテストでは蟲を使ってカンニングに成功。中忍試験では音隠れのザクを圧倒、カンクロウの棄権により本選1回戦は不戦勝となる。その後、木ノ葉崩しにて逃亡するカンクロウを追跡し互いの術の応酬の末に勝利するが、毒攻撃を受けたことで倒れてしまい、先行させたサスケの援護には行けなかった。サスケ奪還任務では別任務に出ていたため参加できず、以降しばらくこの件を引きずっていた。
- 第二部でのサスケ捜索任務ではナルトらと共にトビと交戦した。ペイン襲撃時には父のシビと共に小南と対峙するが逃げられた。。第四次忍界大戦では第5部隊に配属され、10万体のゼツと交戦する。「無限月読」の幻術世界に引き込まれた際には「新種の巨大な蟲を発見した世界」を見せられていた。戦後は忍者学校の教師になり、同期メンバーの子供達のクラスの担任になっている。バイザーを装着した出で立ちをしているが、影が薄さは変わらず話の結論を遮られてしまう点は少年時代と変わらってない。生徒からは「油女先生」又は「シノ先生」と呼ばれている。
ガイ班(第三班)
ガイ・リー・ネジ・テンテンのフォーマンセル。ガイの意図でナルトたちと同時期に中忍試験を受けているが、ナルトたちよりも一期上である。体術に秀でた近接戦特化のチーム。
- マイト・ガイ
- 声 - 江原正士、牧口真幸(幼少)
- ガイ班の担当上忍。太い眉毛に黒髪のおかっぱ頭で、自家製の緑色のボディスーツに脚絆を装着している。情に厚く涙もろい性格だが、冷静な状況判断や対応力も併せ持っている。カカシとは同期で、彼を「永遠のライバル」として常に意識しており、時間を見付けてはライバル勝負を挑んでいる他、周囲にもその関係を喧伝している。
- かつては忍術や幻術を使うことができなかったため、幼少期から体術の修行に多くの時間を割き、体術以外の術の不出来を補う為に重点的に鍛え上げていった。肉弾戦を軸にした戦いを主とし、相手の足元のみを観察して動きを読むことで次に繰り出される攻撃動作を察知して戦うという離れ業も体得している。潜在能力を引き出し身体能力を極限以上に高める「八門遁甲」を開放できる稀有な術者であるが、その能力は一生涯を下忍として過ごした父が唯一会得できた技であり、この技は弟子のリーにも受け継がれるものとなった。マダラにも「体術において自分と戦った相手の中で右に出る者は一人としていない」と言わしめ、その実力を称賛された。また忍術や幻術も後には修行によって、幻術返しや口寄せの術などの一定水準レベルの術は扱えるようになった。
- アカデミーの入学試験では、上述の理由により補欠合格だった。この試験では初めて出会ったカカシに対してライバルになることを宣言する。少年期はエビスと不知火ゲンマと班を組み、同期が臨んだ中忍試験ではうちはオビトと対戦し破っているが、カカシとの一戦では敗れている。その後当初は彼を快く思っていなかったカカシの素気ない態度は、長年の歳月を経て穏やかになっていった。第一部の木ノ葉崩しではカブトの幻術をカカシと共に解き、里を襲撃した音忍達を圧倒した。暁のイタチと鬼鮫が木ノ葉の里に侵入した際には、苦戦していたアスマ・紅・カカシの3人の救援に駆け付け、2人を撤退させることに成功した。
- 第二部では第七班の救援として第三班のメンバーと共に我愛羅の奪還任務に当たり、道中で過去に戦った鬼鮫[3]と再戦となり、大規模な水遁の術に苦戦を強いられるが、「八門遁甲」の第六景門を開放した状態で放つ超高等体術「朝孔雀」を用いて撃破した。その後暁のアジトの前で第七班のメンバーと合流し、入口に施された「五封結界」を解くが、仕掛けられたトラップ「鏡面襲者の術」により出現した自分の偽者と交戦して難戦となりながらも辛くも勝利する。その後はカカシやナルトと対戦していたデイダラを第三班の連携で追い詰めるが、デイダラの「自爆分身」の術によって逃亡を許した。
- 忍連合軍の結成後はナルトの護衛のためにヤマトやアオバと共に雲隠れの孤島・島亀に向かい、そこで潜入していた鬼鮫を禁術の「朝孔雀」や「昼虎」を用いて倒したが、その後開門の後遺症による疲労と筋断裂により倒れ込むも、忍連合軍に合流した際の出撃前にサクラに治療され、間もなく戦列に復帰した。第四次忍界大戦では第3部隊に配属され、穢土転生で蘇った血継限界の忍や忍刀七人衆達と交戦、敵を全滅させた後は尾獣六体と戦闘状態にあったナルトとビーの増援に向かった。トビとの戦闘の最中その正体がかつての同期であるうちはオビトだと知った時は、動揺するカカシの心情を酌みつつも戦意を促した。しかしマダラが戦場に現れて劣勢となり、須佐能乎に対し「昼虎」を放って応戦するも極度の肉体疲労に苛まれ、十尾が復活した後に合流したサクラに再度治療された。
- その後十尾がオビトを経てマダラの手に落ちた後には我愛羅やリー、ミナト、カカシと共にマダラに立ち向かい、そして八門の最後の門である死門を開放し、遂には最終奥義「夜ガイ」を放ってマダラの半身を抉り取るほどのダメージを与えるも倒すまでには及ばず、意識を失い蹴りを食らわせた右足末端がボロボロに崩れた上に心臓部のチャクラも消えかけるほどの瀕死の状態に陥るが、助けに現れたナルトによって間一髪で救われ生命活動を繋ぎ止められた。第四次忍界大戦終結後は、八門遁甲の影響で歩けなくなり車椅子生活を送っているものの、車椅子で家の屋根の上に乗ったりと巧みに使いこなしている。ナルトとヒナタの結婚式には、リーと共同でダンベルを片方ずつ贈った。
- ロック・リー
- 声 - 増川洋一、演 - 佐藤祐吾
- ガイの愛弟子。信頼する師匠のガイと同じく、太い眉毛に黒髪のおかっぱ頭をしている。熱い意思を持ち誠実で勤勉な性格だが、あまりの熱血ぶりに周囲から呆れられることもある。非常に礼儀正しく、同世代の人物に対しても基本的に敬語で話す[4]。一人称は「僕」。
- 忍術・幻術の才能が全く無かったため、アカデミーでは「熱血落ちこぼれ」と馬鹿にされていたが、下忍昇格後にはかつて自分と同じ「落ちこぼれ」だったリーに共感したガイから徹底的な熱血指導を受け、八門遁甲の開門を利用した禁術「蓮華」や、酒に酔った状態で繰り出す「酔拳」などの高等体術を会得し、体術においてその欠点を感じさせないほどの忍に成長した。眠った振りをしたり自ら転んだりして隙を突いて攻撃を加えるなど、素早さ以外でも敵を錯乱させる。ただし彼の体術は自身の肉体を酷使するため、それにより重傷を負うことも多い。
- 第一部の中忍試験では、初対面のサクラにいきなり「死ぬまであなたを守る」と告白するも、サクラには動揺されて拒否される結果に終わった。その直後には自分の実力を試すためにサスケに勝負を挑み、持ち前の素早さと体術で圧倒したが、結局ガイの制止によって勝負は引き分けに終わった。二次試験の死の森でサクラが3人の音忍に襲われた際は、身体に多大な負担を掛けながらもサクラを守ろうとしたが、結局救援に現れたテンテンに無理矢理叩き起こされて班に帰還した。三次試験予選では砂隠れの里の我愛羅と対戦し、覚醒した我愛羅の力の前に苦戦するが、自らの忍道を守るために「裏蓮華」を発動して渾身の一撃を加えるも、直前に起きた八門遁甲の反動による隙を突かれ、攻撃を耐えきった我愛羅の反撃で左手脚を攻撃されて敗北した。その後は全身複雑骨折という重傷の療養に専念していたが、後に火影として里に戻ってきた綱手の診察を受けた結果、失敗すれば死亡する成功率50%の手術を要するほどの深刻な重傷であることが判明し、「忍をやめろ」との宣告を受けてしまうが、「お前が死んだらオレも一緒に死んでやる」と躊躇うことなく言い切ったガイの励ましにより覚悟を決めて手術を受け、綱手の熱心な研究や仲間達の励ましもあって手術は成功した。その後は絶対安静を言いつけられていたが、ナルト達がサスケの奪還に向かった際にはその後を追い、ナルトと交代で君麻呂との交戦を引き受け、さらに増援に現れた我愛羅との共闘によって何とか勝利した。
- 第二部ではナルトの修行中に中忍に昇進し、木ノ葉の忍者ベストを修行着の上に着用するようになった。ナルトの帰還後、第七班の増援として第三班のメンバーと共に我愛羅の奪還任務に向かい、暁のアジトに掛けられた「五封結界」を解くが、「鏡面襲者の術」で出現した自分の偽者と闘うことになるも勝利した。その後はカカシやナルトと対戦していた暁のデイダラを追い詰めるが、デイダラの「自爆分身」の術により逃亡を許した。第四次忍界大戦では第3部隊に配属され、「穢土転生」された血継限界の忍や忍刀七人衆達と交戦した。十尾復活の際にネジが死亡した際には動揺するも、ナルトの言葉によって自分の心の中の「本当のネジ」のために戦うことを決意した。十尾の人柱力となったマダラとの戦いでは、「八門遁甲の陣」を発動したガイをカカシ・我愛羅・ミナトと共に援護した。無限月読の幻術世界に引き込まれた際には「ナルトとネジに勝利し、サクラに惚れられている世界」を見せられていた。戦後は息子のメタルを設け、一児の父となった。
- 日向ネジ(ひゅうが ネジ)
- 声 - 遠近孝一 、根本圭子(幼少)
- 黒い長髪の少年。第一人称は「オレ」。日向一族の分家の出身であり、額には分家の者だけが刻まれる呪印が施されている。三大瞳術の一つにも数えられる日向一族特有の血継限界「白眼」を受け継いでおり、その力を利用した体術である「柔拳」を駆使した接近戦を得意とする。本来ならば宗家にのみ伝わる体技「八卦掌回天」や「柔拳法・八卦六十四掌」を、その才能によって独学で会得した。
- 幼少の頃に日向宗家の嫡子で従妹にあたるヒナタが誘拐されたことが原因で、宗家当主である伯父・ヒアシの身代わりに父・ヒザシが殺されたことから宗家を恨み、才がありながら分家に生まれた自分の運命を恨むようになった。また、父親が死ぬきっかけを作り、宗家の人間でありながら自分より遥かに実力が劣るヒナタのことも憎んでおり、彼女を見下す態度を露にしていた。人生は変えようのない運命に支配されているものだという、絶望的な人生観を持つようになったため、「落ちこぼれ」を見下す冷酷な性格であった。しかし中忍試験にてナルトに敗北した後、運命は誰かが決めるものではないことに気づき、日向宗家の当主日向ヒアシから「父の死の真実」を聞かされることで宗家やヒナタとのわだかまりは解消され、性格も以前より柔軟になった。
- 第一部の中忍試験ではペーパーテストでは白眼でカンニングに成功。死の森では音隠れの里の忍に倒されたリーをテンテンと共に助けた。第三試験では従妹のヒナタと対戦し、宗家に対する恨みから、自分より遥かに実力の劣るヒナタを精神的にも肉体的にも徹底的に追い詰め、ナルトに憧れて修行を重ね、決して「自分の忍道」を曲げないヒナタの意思・信念の強さに一時は驚きを見せるが、最終的には彼女に自分自身が運命に苦しんでいると指摘されたことが自身の逆鱗に触れ、ヒナタを殺害しようとするも試験官や他の上忍達に制止されて勝利が決まった。本戦ではナルトと対戦、ナルトを「落ちこぼれ」と見下し、圧倒的な実力差で追い詰めたが、危機に陥ったナルトが発動させた九尾の力の前に、精神に生じた隙を突かれて敗北した。試験後には伯父のヒアシから、ヒザシは里を守るために自らの意志で犠牲となったという真実を知らされたことで、ヒアシやヒナタとも和解した。
- サスケの奪還任務では副隊長として音の四人衆の鬼童丸と対戦、白眼の針の穴ほどの死角を見抜かれて鉄壁の防御術である「八卦掌回」も破られるなど苦戦を強いられるが、死角を敢えて晒すという決死の作戦を取り、胸に穴が空くという重傷を負うも何とか勝利を収めた。第一部最終話ではヒアシと共に修行したり、ヒアシやヒナタと共にお茶を飲みくつろいだりといった描写があった。
- 第二部では第七班の増援として第三班のメンバーと共に我愛羅の奪還任務に向かい、暁のアジトに掛けられた「五封結界」を解くが、「鏡面襲者の術」で出現した自分の偽者と闘うことになるも勝利した。その後はカカシやナルトと対戦していた暁のデイダラを追い詰めるが、デイダラの「自爆分身」の術により逃亡を許した。
- 第四次忍界大戦では第2部隊に配属され、10万体のゼツと交戦しヒナタとのコンビネーションにより善戦するが、戦闘や陣地での見張りに体力とチャクラを使いすぎたことにより疲労で初日の晩にダウンし、医療班の元で治療を受けるようキバに勧められながらも固辞してその場で横になり休息を取るが、疲労故に自慢の視力はおろか他の感覚まで満足に働いていなかった。回復後は忍連合軍の一員として十尾と戦うナルト達の救援に駆け付け、目覚めたばかりの十尾の攻撃をいのと協力してずらすも、人型に変態した十尾の木遁による広範囲攻撃に苦戦し、何とか自分への攻撃は捌ききるも、その直後にナルトと彼を庇おうとしたヒナタを守るために盾となって致命傷を負い、ナルトに後を託して息を引き取った。
- ネジがあまりにあっけない最期を迎えたことについては、後に『THE LAST -NARUTO THE MOVIE-』の上映を記念して行われたインタビューにおいて作者自身が「死って意外なほど突然来るんですよ。それまで、例えば自来也の死のシーンとか、わりとねちっこく演出することもありましたが、ネジのときはそれをあえてやめました。死は突然だし、戦場の中で感傷に浸る余裕もない。いつ誰が死ぬか分からないという覚悟がないといけないし、丁寧に描き過ぎればウソくさくなる」とその意図を語った[5]。
- テンテン
- 声 - 田村ゆかり
- ガイ班の紅一点。忍具を巻物から口寄せして戦う。茶髪の髪をお団子頭にしているのが特徴[6]で、チャイナ服{を着用していることが多い。個性的なガイ班のメンバーにあって唯一の中立的な存在であり、それゆえにメンバー相互の緩衝役にもなっている。しっかり者で世話好きな性格のため、基本的には公平に接する[7]。度々無茶をするリーの面倒見や、ネジの修行相手をよくしている。綱手のような強いくノ一になるのが夢で、彼女が五代目火影として帰ってきた時には人一倍喜んでいた。
- 第一部の中忍試験では、ペーパーテストでは忍具を使ってリーにカンニングを指示した。死の森ではサクラのピンチに駆けつけたリーをネジと探していた際、ナルトらと遭遇した。予選ではテマリと対戦、得意の忍具で応戦するもテマリの風遁忍術とは非常に相性が悪く敗北した[8]。
- 第二部では第七班の増援として第三班のメンバーと共に我愛羅の奪還任務に向かい、暁のアジトに掛けられた「五封結界」を解くが、「鏡面襲者の術」で出現した自分の偽者と闘うことになるも勝利した。その後はカカシやナルトと対戦していた暁のデイダラを追い詰めるが、デイダラの「自爆分身」の術により逃亡を許した。第四次忍界大戦では第1部隊に配属され、雲隠れの金角・銀角との戦闘では金角が落とした六道仙人の宝具・芭蕉扇を拾い善戦するが、芭蕉扇に多量のチャクラを吸収されたため夜にはダウンした。マダラが十尾の人柱力になった際には彼が排出していった紅葫蘆と琥珀の浄瓶を拾い敵の封印に向かうが、「無限月読」の幻術世界に引き込まれ、その際には「リーとガイがクールに振る舞うためツッコミを入れる必要が無くなった世界」を見せられていた。
- アニメ版『疾風伝』では、「無限月読」で見せられた世界に関するエピソードが「ROAD TO TENTEN」としてアニメオリジナルエピソードとして放送されており、リーとガイは原作同様クールな性格になっているが、ネジや他のメンバーの性格や世界観は劇場版『ROAD TO NINJA』においてナルトが掛けられた「限定月読」の世界と同じ設定となっている。自分がマダラの幻術に掛けられたことを察知しており、何とか幻術を解除しようと模索し当初は他のメンバーを避けていたが、雨隠れの里の忍に騙されて雨隠れの木ノ葉隠れ襲撃計画に内通していた裏切り者として捕えられてしまった。その後リーとネジの言葉で真実を打ち明けるも、直後に雨隠れの半蔵が木ノ葉を襲撃し、ミナトの下へ届いた情報から事前に計画を知っていたメンマ(「無限月読」内でのナルト)が本物の協力者を捕えたことで疑いが晴れて半蔵の元に赴き、六道仙人の宝具(紅葫蘆、琥珀の浄瓶)によって半蔵を撃退することに成功したが、その直後に「無限月読」の術中に完全に囚われてしまった。
- 戦後は忍を続ける傍ら新たな忍具の開発にも着手し、それが高じて武器屋「忍具転転転」を経営している。店内には大戦時に使った六道仙人の宝具も非売品として展示されているが、平和になった世界では武器があまり重宝されないため客があまり来ないことを嘆いている。
エビス班
- 猿飛木ノ葉丸(さるとび このはまる)
- 声 - 大谷育江、小池亜希子(疾風伝にて一時代役)、高橋英則(青年期)
- 三代目火影・猿飛ヒルゼンの孫で、猿飛アスマの甥。9→13歳。身長130→141cm。体重29→36kg。
- 常に青いスカーフを着用している。一人称は「オレ」で、口癖は「〜コレ」。火影の孫として扱われ、誰も「自分自身」を見てくれないことに不満を持ち、祖父や家庭教師のエビスに反発していたが、初めて自然体に接してくれたナルトとの出会いにより祖父のような火影を目指す。以来ナルトを「兄ちゃん」と呼び慕い、エロ忍術を競い合っている。イルカ同様、初期の頃からナルトのことを認めていた数少ない人物であった。
- 第二部からは下忍に昇格。修行から戻ったナルトから螺旋丸を伝授され、その過程で影分身を会得している。ヒルゼンやアスマの死に涙し、ペイン襲撃時には、完成させた螺旋丸でペイン地獄道に手痛い一撃を与えている。
- 戦後から約10年後には叔父のアスマに似た精悍な青年へと成長し、最終話ではかつてのイルカとナルトのようにイタズラをするボルトを叱るなど、精神的にも成長が見られる。
- 『BORUTO』ではボルト・サラダ・ミツキのスリーマンセルの担当上忍を務めている。
- 本編で両親の描写は無いが、劇場版『BORUTO』公開前のジャンプ描き下ろし漫画に両親が共に暗部であることが紹介された。
- モエギ
- 声 - 下屋則子
- 木ノ葉丸軍団の一人。9→13歳。
- 活発で元気な少女。ナルトをリーダーとして慕う。アニメでは「お色気の術」も披露している。
- 第二部から下忍となり、自意識過剰になりやすい木ノ葉丸のストッパー役を務めている。木ノ葉丸のことは忍者学校時代は「ちゃん」付けで呼んでいたが、下忍となってからは「君」付けに訂正している。
- 戦後から10数年後を描いた最終話では大人な女性に成長し、ウドンと共にボルトのイタズラをナルトに報告している。
- また『BORUTO』では新世代の猪鹿蝶(いのじん、シカダイ、チョウチョウ)の担当上忍をしている。
- ウドン
- 声 - 重松朋
- 木ノ葉丸軍団の一人。9→13歳。アニメではモエギ同様「お色気の術」も披露している。
- 第二部から下忍。眼鏡を掛けており、ボーっとしたような顔をしている。因数分解が大好き。
- 戦後から10数年後を描いた最終話では、真面目そうな顔立ちの青年に成長している。
- エビス
- 声 - 飛田展男、塙愛美(少年時代)
- 未来の火影候補生を育てるエリート家庭教師の特別上忍。29→33歳。身長181cm。体重67kg。
- 丸い真っ黒なレンズのサングラスをいつも掛けている。とても自信家かつ理性的ではあるが少々スケベ(ナルト曰く「ムッツリスケベ」)な様子で、実際にアニメでは、大量のエロ本を部屋のあちこちに隠していることが明かされている。当初は「九尾の化け狐」とナルトを敵視していたが、後に木ノ葉丸を良い方向に導いた一件から認め、カカシの依頼でナルトのチャクラコントロールの修行に付き合った(ただし、途中で遭遇した自来也に預けている)。
- 第二部からは、木ノ葉丸・モエギ・ウドンの班を受け持つ。ペイン襲撃時にはペインに見つかりそうになった木ノ葉丸を庇い、地獄道にナルトの居場所を詰問されるも、彼を木ノ葉の仲間として絶対にその居場所は教えなかった。ナルトとヒナタの結婚式にも出席しており、感極まっていた[9]。
ミナト班
『カカシ外伝』にて登場。メンバーは波風ミナト・はたけカカシ・うちはオビト・のはらリン。
- うちはオビト
- 声 - 高木渉、少年期:小森創介[10]→潘めぐみ[11]
- うちは一族の中忍で、カカシの親友。当時13歳。身長154cm。体重44kg。名前が出たのは27巻末の「カカシ外伝 戦場のボーイズライフ」からだが、2巻16話の扉絵でカカシの枕元に置かれた写真でリン・ミナト共々登場している。
- 仲間想いで、熱い心を持つ負けず嫌いでやや好戦的な性格である。また、火影を目指していたりゴーグルを愛用しているなど、どことなく雰囲気がナルトに似ている。困っている人を助けるために集合時間に遅れることがよくあり(特に年寄りを大切にしていた)、忍者学校の入学式にも遅刻し、彼が到着した時には既に式が終わっていた。また、当時は掟を重視していたカカシとよく対立していた他、同じ班であるリンには忍者学校時代から好意を寄せていたが、彼女の心がカカシに向いていることにも気づいており、自らの思いを打ち明けることはなかった。両親は彼を生んだ時点で既に他界しており、祖母と2人暮らしだった。
- 第三次忍界大戦の「神無毘橋の戦い」にてリンが敵に拉致され、カカシも負傷するという事態に遭遇し、仲間を守りたいという思いから写輪眼を開眼させた。しかし、リンの救出直後に敵の増援部隊の術からカカシを庇って岩に右半身を押し潰され、瀕死の重傷を負う。カカシに「上忍昇格祝い」として左目の写輪眼を譲った後に岩石に押し潰され、殉職したと思われていた。
- しかし、後にカカシと驚愕の再会を果たすことになる。→詳細は「暁 (NARUTO) § うちはオビト」を参照
- のはらリン[12]
- 声 - 七緒はるひ
- 医療忍術に長けている中忍のくノ一。身長143cm。体重39kg。
- オビトから想いを寄せられていたが、本人はカカシに好意を抱き、カカシの上忍昇格のプレゼントとしてお守りを縫い付けた「個人用特別医療パック」を贈っている[13]。
- 「神無毘橋の戦い」の後は、オビトの心を闇に染めてコマにする為の目的として動いていたマダラの策略によって霧隠れの忍に捕まり、心臓に操り人形となる呪印札を植え付けられて「帰還した後に三尾を木ノ葉で暴走させて潰す」という作戦のために三尾の人柱力にされたところをカカシに救出されるも、自身は里を守るために自らカカシの雷切を受けて息絶えた。その魂は、後に第四次忍界大戦終盤でナルトとカカシをカグヤの攻撃から庇い死亡したオビトを迎えにきた。
ユウキ班
『イタチ真伝』にて登場。下忍になったばかりの頃のイタチが所属していた。
- 水無月ユウキ(みなづき ユウキ)
- 声 - 時永洋
- ユウキ班を担当する教官。
- うちはイタチ
- 写輪眼を操るうちは一族の忍。後に一族を虐殺した咎で里を追われ、暁に所属。
- 出雲テンマ(いずも テンマ)
- 声 - 鶏冠井美智子
- 年下であるイタチに対し、少なからず対抗意識を抱いており、ことある毎に突っかかっている。仮面の男(うちはオビト)に殺害された。
- 稲荷シンコ(いなり シンコ)
- 声 - 田村ゆかり
- 三つ編みと九州弁が特徴。テンマの殉職後に自信を失くして忍をやめた。
火影
- 千手柱間(せんじゅ ハシラマ)
- 声 - 菅生隆之、泰勇気(少年)
- 初代火影。木ノ葉隠れの里の創設者の一人で、森の千手一族の元長で、綱手と縄樹の祖父でもある。六道仙人の血筋で、ナルトの一世代前の大筒木アシュラの転生者。五大性質変化全てに加え、陽遁[14]や木遁、仙術チャクラを操り、当時の忍界において「最強の忍」「忍の神」と謳われた。千手一族の血を最も強く発現した彼の細胞は「柱間細胞」と名前がつけられるほど、死体となってなお途轍もない生命力とチャクラを備えており、その力は大蛇丸をはじめ多くの忍達に利用されている。
- 生前は愛情に溢れ、何よりも里の者達のことを第一に考えた人格者だった。お人好しでありすぐに落ち込む癖がある。さらに賭け事好きでもあり、孫の綱手を無類の博打好きにさせた張本人でもある。柱間当人もそれについては自覚しており、綱手が現在の火影だと聞かされた時には深刻な表情で落ち込みつつ「今、里は大丈夫なのか」と本気で不安がっていた。政治的な部分は弟の扉間のサポートに頼る部分が多く、尾獣を各里に分配する際の対価について話している時には「タダでいいんじゃないか」と口を滑らせて扉間の叱責を受けている。ただし本気で怒った時は、扉間でさえも逆らえないほどの威厳と迫力を発揮している。
- 幼少期、互いが敵同士とは知らずにマダラと出会い友人となるが、一族間の争いの果てに敵対することになる。成人後に彼に勝ち和解し、協力して木ノ葉隠れの里を興す。しかし里の方針を巡りマダラと対立、「終末の谷」で決着をつけ彼にとどめを刺すことになり、この時柱間は忍とは「目標のために耐え忍ぶ者」であることを悟った。また、後に暁のメンバーとなる角都とも戦い、退けたこともある[15]。正確な没年は不明だが、綱手が幼少期の頃(2-3歳)までは存命していた。金角と銀角によるクーデターの時には死亡しており、死因について綱手は「里のために戦って夢半ばで死亡した」と語っている。
- 死後から数十年後の第一部では、大蛇丸の木ノ葉崩しに際して「穢土転生の術」により弟の扉間と共に蘇生され、自我を消された状態でヒルゼンと戦うことになり、木遁の術と扉間との抜群のコンビネーションでヒルゼンを追い詰めていくが、最終的に「屍鬼封尽」により封印された。この当時の「穢土転生」は精度が低く、本来の実力からは大きく劣っていた。
- それから約3年後の第四次忍界大戦の最中、「屍鬼封尽」を解いた大蛇丸により再度蘇生され、この時は「穢土転生」の精度が上がっていたことと柱間自身の細胞によって強化された術であったため、大蛇丸でさえその自由を完全に縛ることができず、「他の火影とは別格」と言わしめた。そしてサスケに対し自身とマダラの因縁や木ノ葉設立の経緯を語り、その結果サスケが里を守ることを選択したことで、歴代火影達や大蛇丸、サスケ率いる「鷹」のメンバーと共に戦場へ向かった。
- そして戦場に到着し、戦場では蘇生された四人の歴代の火影達による「四赤陽陣」で十尾を抑えこむも、オビトが十尾の人柱力となり結界を破壊。オビトを食い止めようとするがマダラに邪魔され再戦となるが、マダラが「輪廻天生」で完全に生き返った後に黒い杭で動きを封じられ仙術チャクラを吸収された。その後十尾の人柱力となったマダラを触媒にカグヤが復活した際に黒い杭が消滅して解放され、扉間達と共にマダラの下半身から現れた六道仙人から事情を聞き、カグヤが封印された後には歴代五影達と共に「口寄せの術」でナルト達を帰還させた。そして、虫の息のマダラとかつての親友のように語り合って最期を看取った後、六道仙人によって「穢土転生」を解術され、自分とマダラの後任の転生者であるナルトとサスケに「自分達とは違う決着であってほしい」と願いながら昇天した。
- 千手扉間(せんじゅ トビラマ)
- 声 - 堀内賢雄、河西健吾(少年)
- 二代目火影。初代火影・柱間の弟。柱間と同じく六道仙人の血筋。一人称は「ワシ」で、兄である柱間を「兄者」と呼んでいる。高等忍術である「飛雷神の術」「穢土転生」「影分身の術」などを開発した人物。五大性質変化に加えて陰陽遁をも用い[16]、時空間忍術や水がない所でも使えるレベルの高い水遁忍術を扱うことが出来る他、広範囲のチャクラを感知することもできる。オビトの使う術が陰陽遁だと即座に見抜くなど、高い洞察力も備えている[17]。目的に向かい情熱的に邁進する性格だが、人間を蘇らせて操る最悪の禁術「穢土転生」を開発するなど、里のためなら非情な手段も辞さない徹底したリアリストな一面も持ち、巧みな手腕で里の基盤を築き上げ、大蛇丸からも「最も尊敬する火影」と称された一方、うちは一族や他里の忍からは悪名高い人物として知られている。
- 生前には初の五影会談に兄の初代火影・柱間の護衛として随行した。兄の死後はその意志を受け継ぎ、火影となって忍者学校(アカデミー)や木ノ葉警務部隊を始めとする組織としての木ノ葉の里を創始し、里の基盤を築きあげた。マダラの反乱後にはうちは一族を警務部隊という形で里の中枢から遠ざけるなど、婉曲的な隔離を行っている[18]。雲隠れの里での協定の際に二代目雷影らと共に金角・銀角兄弟によるクーデターに遭遇し、逃亡の末に別れ際に弟子であるヒルゼンを三代目火影として任命し、自らが囮となって戦死した[19]。死後の第一部では柱間と共に、大蛇丸の「穢土転生」により復活しヒルゼンと戦うことになるが、最終的に「屍鬼封尽」によって封印された。その当時は柱間と同様、本来の力を発揮出来なかった。
- それから約3年後の第四次忍界大戦の最中、他の先代火影たちと共に大蛇丸によって再度蘇生され、そしてサスケに対し自身とマダラの因縁や木ノ葉設立の経緯を語り、サスケ達と共に戦場へ向かった。戦場では蘇生された四人の歴代の火影達による「四赤陽陣」で十尾を抑えこむも、オビトが十尾の人柱力となり結界を破壊されオビトと交戦となった。その後「輪廻天生」で蘇ったマダラに黒い杭を刺され動きを封じられるが、輪廻眼を開眼したサスケによって黒い杭は全て抜き取られ動けるようになった[20]。そして、十尾の人柱力となったマダラの下半身から現れた六道仙人から事情を聞いた際には、「助言を頂けるなら、もっと早くにしてほしかった」と皮肉を述べている。ナルト達を帰還させた後、六道仙人によって「穢土転生」を解術され、ヒルゼンに同調し「後のことは次の世代に任せよう」と柱間に告げて昇天した。
- 猿飛ヒルゼン(さるとび ヒルゼン)
- 声 - 柴田秀勝、藤井啓輔(少年)、演 - 平川和宏
- 三代目火影。通称「教授(プロフェッサー)」。柱間と扉間の弟子であり、ダンゾウやホムラ、コハルらとは同期。歴代の火影の中で最強[21]とされる。木ノ葉丸の祖父でアスマの父[22]。五大性質変化は基より、秘伝・幻術に至るまで木ノ葉に存在する全忍術を解き明かし、「忍の神」と謳われた忍。指導能力も抜群であり、彼の発案したカリキュラムは現在でも採用されている。忍術で全属性[23]を扱う他に、口寄せ契約を結ぶ猿猴王・猿魔が変化した棒「金剛如意」による体術で戦う。ただし老齢のため木ノ葉崩しの際には3人までしか「影分身」ができないなど、その実力は若かった全盛期よりも劣っている。
- かつて扉間が雲隠れの里での協定に向かった時は護衛の任務に就き、金角・銀角のクーデターに際しては自ら囮約を買って出るも、最終的にはそれを制止した扉間が自ら囮となってヒルゼン達を逃がした。ダンゾウとは彼の対抗心もあってかなにかと対立することが多かったが、ご意見番など周りの者からは「木ノ葉の光と闇として互いに支えあってきた相棒」と目されていた。しかし、後に自分の温情采配のせいでダンゾウに里の闇を背負わせ、結果的に報復としてサスケに抹殺されたことを聞き、自身の手腕のなさを痛感していた。
- うちはイタチの真実を知る数少ない人物であり、うちは一族の隔離と殲滅に対して最後まで反対しており、結果的には手遅れに終わってしまったが、うちは一族との和解も考えていた。それ故かイタチからも大きな信頼を得ており、サスケを上役から守るよう彼に頼まれていた。また、九尾の人柱力としての宿命を背負うナルトの未来を誰よりも案じていた人物で、ナルトが他里の忍に狙われないためにも、里の大人達に九尾封印の事実を他言しないように厳命、さらにナルトがミナトの子であることも秘匿し、天涯孤独で生きることになった彼を見守り続けていた。
- 中忍選抜試験に乗じて木ノ葉隠れの里へ侵攻した大蛇丸と対峙。穢土転生体として蘇ったかつての師・柱間と扉間相手に苦戦するも、自身の命を犠牲にした禁術「屍鬼封尽」で2人の魂を死神の中に封印、続けて大蛇丸も道連れにしようとするが、草薙の剣で胸を貫かれたダメージと老いのせいで力が不足し、印を結ぶのに必要な腕の機能だけの封印に留まった。そして術の代償で死神に魂を喰われてゆく中、これからの世界を生きていく里の人々に「火の意志」が受け継がれてゆくことを感じつつ、息を引き取った。
- それから約3年後、第四次忍界大戦時において他の先代火影達と共に大蛇丸によって死神から解放・蘇生され、サスケにイタチの真実を語った。そして、サスケが戦場へ行く決意をしたことで、サスケ達と共に戦場へ向かう。十尾の人柱力となったオビトの力を測るために戦うも上半身を破壊される。オビトが十尾を神樹に変化させた時には回復し、ナルトを助け出した。「穢土転生」による復活後、サスケに協力する大蛇丸の変化を感じ、戦争の最中ではわずかながらかつての師弟の頃のようなやりとりを見せた。そして、カグヤが封印されてナルト達を「口寄せの術」で帰還させた後、六道仙人によって「穢土転生」を解術され、ナルト達に後のことを託して昇天した。
- アニメ版「疾風伝」のカカシ暗部篇では火影引退と復帰までの経緯が描かれ、第三次忍界大戦終結後に岩隠れの里との平和条約締結に関する責任をダンゾウから追及されて火影を引退、ミナトの死後は彼の次の世代から五代目火影を決める動き[24]があったが、非常時故に自ら火影を再襲名した事が判明した[25]。その後はダンゾウ率いる「根」に暗殺されかかるも、暗部時代のカカシが流した情報によって命拾いしている。生前のミナトからカカシについて相談されており、暗部としての自分に悩んでいたカカシを諭したこともある。
- 波風ミナト(なみかぜ ミナト)
- 声 - 森川智之、入野自由(少年)
- 四代目火影。ナルトの父。自来也の弟子で、はたけカカシの師匠。十数年前、木ノ葉隠れの里を壊滅状態にまで追いやった「九尾の妖狐」と戦い、ナルトに九尾を封印し、その代償として命を落とすこととなる。
- 綱手(つなで)
- 声 - 勝生真沙子、七緒はるひ(幼少)、沖佳苗(少女変装時[26])
- 五代目火影。伝説の三忍の紅一点。ヒルゼンの死により火影となる。医療忍術のスペシャリスト。
- 志村ダンゾウ(しむら ダンゾウ)
- 声 - 糸博、加藤将之(少年)
- 六代目火影候補。木ノ葉の暗部養成部門「根」の創設者でありリーダー。四代目エーからは「忍の闇」の代名詞とも形容されていた。顔には傷があり、普段は杖をついて歩いている。三武闘派路線の主導者として「影から木ノ葉の里を守る」という強い意志を持ち行動し、里を守るためならば非情な作戦や卑劣な行動も実行し、部下だけでなく自分自身の命すら犠牲にすることも厭わないなど現実主義的な性格をしている。ヒルゼンは「彼に里の闇を背負わせた原因は自分の甘さであり、二代目である扉間の里づくりを上手く引き継げなかったせいだ」と語っている。常に不穏な噂が付きまとい、実際に裏では大蛇丸との取引もいくつかしており、暁を動かしているのがトビ(うちはマダラを名乗る男)であることも知っていた。同じ木ノ葉の者達にまで冷酷非道な野心家として危険視されていたが、木ノ葉や忍の世界を守る信念だけは決して曲げようとしなかった。
- 普段から包帯で隠している右目にはうちはシスイの万華鏡写輪眼を持ち、その力によって他人を本人に気付かれることすらなく操ることができるが、その特性ゆえに乱用は不可能となっていた。そして常に隠している右腕には枷のようなものがあり、その中は数々の写輪眼と初代火影・柱間の細胞が移植されたおぞましい物となっていた[27]が、後にその右腕は大蛇丸の実験体であったうちはシンの右腕を移植した物であることが判明した。戦闘では主に風遁系の忍術を扱うが、右肩に移植された柱間細胞を利用した木遁忍術、さらには写輪眼の消費と引き換えにうちは一族の禁術である「イザナギ」も使用できた。若き日はヒルゼンのライバルと謳われており、ダンゾウの死を知らされた相談役のホムラとコハルも「優秀な奴ほど先に逝ってしまう」と発言しているなど、裏の人間でありながらその実力は周知されていた。
- かつてはヒルゼンと共に二代目火影・扉間の側近として活動し、何かと張り合うことが多かった。任務でヒルゼンが笑いながら自分が囮になると言い出した際には、感情的になって自分が囮になると反発していたが、最終的にはダンゾウとヒルゼンの「火の意思」がこれからの里に必要だと話した扉間が自ら囮となった。しかしヒルゼンに対して憎しみのような負の感情はなく、彼が光の中の木ノ葉なら自分は影からそれを支える根であるとし、命を落とす寸前には少年時代にヒルゼンと笑顔で語り合う記憶に思いを馳せていた[28]。一時期には雨隠れの里の長である半蔵と手を組んでいた。また、うちは一族の殲滅の首謀者でもあり、極悪非道の犯罪者の汚名を被ってまで計画を実行したイタチの自己犠牲の精神を、忍として非常に高く評価していた。
- 第二部では部下のサイがカカシ班に配属された際、彼に大蛇丸と接触しサスケを暗殺する任務を与える。しかし彼がナルト達との触れ合いによって感情を取り戻したことで、その目論見は失敗に終わった。帰還後のサイが感情を取り戻したことを見抜いたが、あえて強く指摘せず放置した。ペイン襲撃の際には、ナルトを呼び戻すために待機していた連絡蛙のコウスケを殺害し、ナルトを妙木山に閉じ込めることで暁の目的である九尾を守ろうとした。ペイン襲撃後には綱手が意識不明になり、その間に会議で次期火影に選ばれた。そして部下のサイにはナルト監視命令を、木ノ葉の忍達には抜け忍であるサスケへの抹殺指令を出し、自らは部下のフーやトルネと共に火影として五影会談に向かった。道中で奇襲をかけた林の国の暗部に対しては、「鈍った体を動かすには丁度いい」として余力を残しながら一人で返り討ちにした。
- 会談では、右目に移植していたうちはシスイの万華鏡写輪眼の瞳術「別天神」で進行役のミフネの脳内を操り、史上初の忍連合軍が結成され自らがその指導者になるよう仕向けていたが、霧隠の青が白眼を隠し持っていたという予想外の事態によってその目論見が明るみになってしまい、サスケ率いる鷹を含む暁の襲撃を利用して逃亡する。会談からの逃亡後、部下と共にトビの襲撃を受けサスケと交戦、写輪眼を用いた禁断の瞳術である「イザナギ」の使用によって徐々にサスケを追い詰めていくが、自身が写輪眼を得たことによりサスケの写輪眼への対応に油断が生じ、イザナギの持続時間を計り違えたためサスケに敗北。さらに身体に取り込んでいた柱間細胞も暴走、追い詰められたことで香燐を人質に取り逃亡を図るが、逆に香燐ごと急所に攻撃を受け致命傷を負う。そして木ノ葉や忍の世を守るため、自らの身体に刻んだ「裏四象封印術」を用いてトビとサスケを道連れにしようとするが失敗、自爆して壮絶な死を遂げた。死の間際、右目の万華鏡写輪眼が回収されることを予期し、あらかじめ自分で潰していた。
- アニメ版「疾風伝」のカカシ暗部篇では、大蛇丸と共謀し柱間細胞の研究を続けていたことや半蔵と結託するまでの背景、うちは一族のクーデターに関わる背景なども描かれており、うちは最強と言われた瞬身のシスイを相手に単身で写輪眼を奪っている。うちは一族の殲滅後は一時的に「根」を解体され、自身も謹慎処分を受けている。小説『イタチ真伝』では、九尾を宿しているナルトが差別されるきっかけを作った張本人であることが描かれている。
- はたけカカシ
- 六代目火影。第四次忍界大戦終結から一年後[29]に就任する。→詳細は「はたけカカシ」を参照
- うずまきナルト
- 七代目火影。最終話の時点でカカシの後任として就任している。→詳細は「うずまきナルト」を参照
上忍
- シズネ
- 声 - 根本圭子
- 綱手の一番弟子兼秘書役。綱手の恋人であった加藤ダンの姪。綱手に心から信頼されている数少ないくノ一で、トップクラスの医療忍者。攻撃の際は毒系統の術と暗器を用いる。ペットとして忍豚のトントンを飼っている。ペイン襲撃時には人間道に魂を抜かれて一度は死亡したものの、その後改心した長門による「外道・輪廻天生の術」によって蘇生された。最終話では、シカマルと共に七代目火影となったナルトの補佐役をしている。
- トントン
- 声 - 根本圭子
- シズネのペットでミニ忍豚。並の忍犬より嗅覚が優れている。忍犬とは異なりただの豚なので話すことはできない。
- 油女シビ(あぶらめ シビ)
- 声 - 浜田賢二
- シノの父。木ノ葉崩しの際には、カンクロウの傀儡から放たれた毒煙玉の毒にやられたシノを治療した。ペイン襲撃時はシノと共に小南と対峙するも逃亡された。第四次忍界大戦ではイルカと共に雲隠れの孤島・島亀に向かい、戦場に行こうとするナルトを足止めした。
- 奈良シカク(なら シカク)
- 声 - 家中宏
- シカマルの父。顔の右側には2本の傷がある。かつてはチョウザやいのいちと共に「フォーメーション猪・鹿・蝶」を結成していた。将棋でシカマルを軽く捻るほどの頭脳の持ち主。知識豊富でもあり、自来也とナルトが会得した仙術チャクラや、オオノキの会得した血継淘汰の存在についても知っていた。奈良一族の秘伝忍術である「影縛りの術」(「影真似の術」の旧称)や「影首縛りの術」などを使いこなす。
- 息子のシカマルが特別に一目置いていたナルトを認め理解しており、ペイン襲撃時にはいのいちの反対を制し、長門へ直接会いに行こうとしたナルトをそのまま行かせた。上忍班長として火の国大名との会議に出席し、綱手の後任火影としてカカシを推挙するが、ダンゾウに抑え込まれた。綱手の復帰後は第四次忍界大戦の作戦会議に出席したり、忍連合軍の連合会議に綱手の付き人として同伴したりと重要な役割を任されている。第四次忍界大戦では、参謀格として忍連合軍の指揮を執ることになり、その卓越した戦略眼には四代目雷影・エーからも「木ノ葉にはいい忍がいる」と評された。白ゼツによる特殊工作が展開され、頭脳に叩き込んだ様々なデータを冷静かつ迅速に分析し、ナルトの九尾チャクラが大きな打開策になることを導いた。その後、十尾と死闘を繰り広げる忍達を援護したが、十尾が本部に向けて放った尾獣玉によって死を覚悟し、いのいちと共に十尾を止める策と息子のシカマルに対する最後の言葉を伝えて戦死した。
- 山中いのいち(やまなか いのいち)
- 声 - 中村大樹
- いのの父。かつてはシカクやチョウザと共に「フォーメーション猪・鹿・蝶」を結成していた。山中一族の秘伝忍術である「心乱身の術」を得意とする。第四次忍界大戦では情報部隊の隊長に任命され、全部隊間の通信中継役を担った。その後、十尾の放った尾獣玉によって死を覚悟し、シカクと共に十尾を止める策と娘のいのに対する最後の言葉を伝えて戦死した。
- 秋道チョウザ(あきみち チョウザ)
- 声 - 福田信昭
- チョウジの父で、秋道一族の15代目を継承している。息子以上の食いしん坊であるが、性格は強気で大らか。かつてはシカクやいのいちと共に「フォーメーション猪・鹿・蝶」を結成していた。一族を背負う者として強い責任感を持っており、16代目を継ぐ息子には厳しく接しつつも、いつも苛められて友達が少ないトラウマから自信が持てなくなってしまった彼を心配してもいる。そのため、チョウジのことを気に掛け親友になってくれたシカマルには、感謝と同時に迷惑を掛けてしまっていたと申し訳なく思っている。自身の後輩であるアスマからは慕われており、ダンとも交流が深かった模様。秋道一族の秘伝忍術である「倍化の術」を駆使して棒術で戦う。
- ペイン襲撃時はカカシやチョウジと共に戦い、重傷を負うも生存した。第四次忍界大戦では第1部隊に配属され、蘇生されたダンと交戦する。その際に「穢土転生」で復活したアスマと戦えないチョウジを心配し叱咤していたが、決意を固めた彼が秘伝の丸薬無しにカロリーコントロールを成し遂げたことで、成長した事を確信していた。: 疾風伝でのガイの回想では、下忍時代のガイ・エビス・ゲンマの班の隊長であり、彼らの担当上忍であった事が判明した。
特別上忍
特別上忍は上忍と中忍の間にあり、専門的な任務に従事する。分野は多岐に渡る。
- 森乃イビキ(もりの イビキ)
- 声 - 楠大典
- 木ノ葉暗部の拷問・尋問部隊隊長。全身に拷問された傷跡が残っており、普段は手袋や頭巾(額当て)で隠している。抜け目のない拷問・尋問で別名「サディスト」。第一部では中忍選抜第一試験の審判を務め、受験生達の「覚悟」を確かめ「次があるさ、などという覚悟の薄い愚図に中忍の資格はない」と断ずる一方、第二試験に向かうナルト達にエールを送るなどの面もあった。第二部では裏社会の死体換金所の男へ尋問を行ったり、いのいちと共に雨隠れの忍が持つと思われる秘密を探ったりしていた。ペイン襲撃時には畜生道の襲撃を食い止め、疾風伝では招き猫や六助に模した拷問器具を口寄せするなどしていた。アニメでは弟のイダテの存在が判明し、全身の拷問跡はその弟を逃がすために雨隠れに捕まった際に付けられたものであることが判明した。
- みたらしアンコ
- 声 - 本田貴子
- かつての大蛇丸の弟子。第一試験の直後に飛び込んでくるなど大胆な言動や行動が目立つ場の空気が読めない性格。大蛇丸同様に大蛇を口寄せし、それを用いた術を使う他、アニメ版では火遁忍術も使用する。大蛇丸からは天の呪印を刻まれていた。第一部では中忍選抜第二試験の審判を務め、試験中に大蛇丸の存在に気づき、自らの命を使って大蛇丸を殺そうとするも未遂に終わった。第二部ではカブトの追跡を行っていたが、第四次忍界大戦では自身の術を強める目的でカブトに拉致され、「穢土転生」を強化するために気を失った状態で呪印に残されていた大蛇丸のチャクラを吸収・利用された。その後カブトがイタチの「イザナミ」によってループに陥った後、気を失った状態でサスケの「解邪法印」によって呪印から大蛇丸が復活したことによって、アンコの首筋からは呪印が消失した。第四次忍界大戦後も健在であり、最終話ではアカデミーの教官を務めている様子だが、甘党ぶりが祟ってか肥満体型になっている。チョウチョウとは同じ甘党であることから仲が良い。
- 月光ハヤテ(げっこう ハヤテ)
- 声 - 佐々木望
- 青白い顔で、常に咳きこんでいる。木ノ葉流剣術の使い手であり、「影分身」と併用した「三日月の舞」を使う。第一部では中忍選抜第三試験の審判を務めるも、試験後カブトの追跡任務を受けバキとの密会を目撃するが、バキの返り討ちに遭い敗死した。疾風伝では特別編「力」にてカブトにより実験目的で穢土転生で蘇生された他、第四次忍界大戦においても自我を残したまま蘇生され、他の忍2名と共に忍連合が保管していた特殊遺体(血継限界や秘伝忍術を使う忍の遺体)を強奪するため医療部隊を襲った。その際恋人だった夕顔と再会し、彼女に自分を止めるよう懇願、自ら夕顔の刀に貫かれて封印された。
- 不知火ゲンマ(しらぬい ゲンマ)
- 声 - 平田広明、東内マリ子(幼少)
- 常に冷静で飄々とした性格で、くわえ千本が特徴。実力は高く、千本吹きはクナイの威力を相殺するほどの威力がある。四代目火影・ミナトの護衛小隊に所属していた過去を持ち、ミナトから「飛雷神の術」を伝授してもらっているが、ライドウ達三人でやらないと術の発動が出来ない。少年時代はガイ・エビスとスリーマンセルを組み、ガイの自分ルールに呆れながらも彼の努力と実力を評価していた。第一部では中忍選抜第三試験本戦の審判を務めた。第一部終盤ではシズネ・ライドウ・イワシと組んで任務に出ていたが、ライドウ共々音の四人衆と戦闘になり重傷を負った。第四次忍界大戦では大名たちの警護に当たっていたが、本物のうちはマダラが穢土転生で蘇ったことから三人一組の「飛雷陣の術」で五代目水影・メイをマダラの元へと転送した。
- 並足ライドウ(なみあし ライドウ)
- 声 - 土田大、髙山ゆうこ(幼少)
- 顔の火傷の痕が特徴。四代目火影・ミナトの護衛小隊に所属していた過去を持つ。火影と風影[30]のやり取りに口を挟むほど正義感が強い性格で、戦闘では猛毒を染み込ませた黒刀を使う。中忍試験最終戦では三代目の護衛を勤めていたが、風影に化けていた大蛇丸の攻撃を受けて負傷した。第一部終盤ではシズネ・ゲンマ・イワシと組んで任務に出ていたが、ゲンマ共々音の四人衆と戦闘になり重傷を負った。第二部で暁の飛段と角都が木の葉に侵入した際にはチョウジ・いの・アオバと共にフォーマンセルを組み、アスマ班の増援として駆けつけるも一足遅くアスマの死を看取った。第四次忍界大戦では大名たちの警護に当たっていたが、本物のうちはマダラが穢土転生で蘇ったことから三人一組の「飛雷陣の術」で五代目水影・メイをマダラの元へと転送した。
- 犬塚ツメ(いぬづか ツメ)
- 声 - 藤生聖子
- キバの母。積極的に前線で戦おうとするなど好戦的な性格で、大蛇丸によって木ノ葉崩しが仕組まれた際にも娘のハナと共に迎撃へ向かっていた。
- 黒丸(くろまる)
- 声 - 御園行洋
- ツメの相棒の忍犬で、隻眼の大型犬。人間の言葉を話すことができる。
- 山城アオバ(やましろ アオバ)
- 声 - 石川英郎(第83話)→土田大(第98話)→津田健次郎(疾風伝以降)
- サングラスを掛けている。どんな時も決して取り乱さないが、イタチが木ノ葉に侵入した時には慌てていて迂闊にもサスケの前でそのことを喋ってしまったこともある。大量のカラスを操る術を使う。第二部で暁の飛段と角都が木の葉に侵入した際にはチョウジ・いの・アオバと共にフォーマンセルを組み、アスマ班の増援として駆けつけるも一足遅くアスマの死を看取った。忍連合の結成後は、ナルトを隔離するため雲隠れの孤島・島亀でナルトの世話役を務め、その際にはガイに倒された鬼鮫の情報を一部読み取ることに成功した。その後ガイと共に忍連合軍に合流し情報部隊に配属された。
中忍
- うみのイルカ[31]
- 声 - 関俊彦、山本泰輔(幼少時代)、 高木渉(雨忍変装時[32])、演 - 市瀬秀和
- 里の戦力となる忍者を養成する忍者学校(アカデミー)の教師。鼻に横一文字の傷跡がある。教師以外にも雑務を兼任している。一人称は「オレ」で、ナルト達からは「イルカ先生」と呼ばれている。三代目火影から直接「火の意志」を伝授される。ナルトにとっては自分自身の存在を認めてくれた初めての相手であり、疎まれていたナルトの数少ない良き理解者として物語の最序盤から寄り添い続けた。
- かつて九尾の暴走で父・イッカクと母・コハルを失い、孤独を隠してあえて奔放に振る舞うなど辛い幼少時代を送ってきた。そのため九尾の人柱力であるナルトに対しては複雑な思いを抱いており、根は優しいもののやや厳しい態度で接する傾向があった。しかしその後、禁術の巻物の盗難騒動を経て自分と同じく天涯孤独の身であったナルトの心情を深く理解し、九尾ではなく「一人の人間」としてナルトを受け入れ、影分身の術を成功させたナルトを一人前の忍者と認めて卒業祝いに自分の額あてを送った。
- 中忍試験の際には自らナルト達の監視役を志願するなど、ナルトに対しては実の家族のように思い入れを持っていた。また、ナルトにとっても兄や父親的な存在であり、ナルトが一人落ち込んでいた時には度々助言をしている。ペイン襲来から木ノ葉隠れの里を守ったナルトが、かつて忌み嫌われていた里の忍や住人たちから「里の英雄」と称えられている光景を目の当たりにした時は、感極まり涙を流していた。第四次忍界大戦の際には、雲隠れの孤島・島亀でナルトの世話役を務めたが、戦場に向かおうとするナルトを止めようとするもナルトの強い意志の前に失敗し、その際にキラービーの言葉から今もナルトの心の深くに自分の存在があることを知って感動していた。
- 第四次忍界大戦後も健在であり、ナルトとヒナタの結婚式では感極まっていた。最終話ではナルトの息子・ボルトがイタズラしている様子を眺めて、かつてのナルトを思い出すかのように感慨を覚えていた。また、父が自分に構ってもらいたいが故にイタズラをするボルトの行動に理解を示し、「彼もいつかわかってくれる」と木ノ葉丸に諭すなど、ボルトに対し孫に対する祖父のような立場に立っている。『BORUTO』では忍者学校(アカデミー)の校長になっており、かつての教え子でもあり新米教師であるシノを心配していた。
- ミズキ
- 声 - 三木眞一郎、菅沼久義(幼少時代)
- 元忍者学校教師。表向きはお人好しな性格だが、本性は野心家で残忍な性格であり、激昂すると口調も荒くなる。主に背中の風魔手裏剣を使用して戦う。ナルトを騙して初代火影・柱間が封印した禁術の巻物[33]を盗ませ、九尾が封印されていることをナルトに向かって暴露した上、ナルトとイルカを殺そうとしたが、ナルトの影分身の術で返り討ちに遭い、計画は失敗に終わった。アニメ版ではその後大蛇丸の部下になっており、ナルトに倒された後厳重施設に投獄されていたが同じ囚人の風神・雷神兄弟と共に脱獄。奈良家から奪った薬剤を調合した薬で自身を強化し、再びナルトやイルカと激突したがあえなく敗れ去り、薬の副作用で老化した。大蛇丸からはザク、ドス、キン同様捨て駒としか思われていなかった。
- スズメ
- 声 - 宮寺智子、中村千絵(疾風伝)
- 忍者学校教師。幼い頃のサクラやいののクラス担任。原作では花柄の着物だが、アニメでは無地の着物に袴姿となっている。生け花や手芸、茶の湯などの知識をサクラ達に教えた。原作では回想で登場したのみだが、疾風伝ではフリド一味の襲来時に里に結界が張られた際、綱手の対処の指示を仰ぐ場にいた。ペイン襲来後には他の教師と共に使える教材がないか探していた。
- 奈良ヨシノ(なら ヨシノ)
- 声 - 松井菜桜子
- シカマルの母でシカクの妻。夫と息子にとても厳しい。シカクは「時折見せる笑顔が魅力的」と話していた。
- 犬塚ハナ(いぬづか ハナ)
- 声 - 斎藤恵理
- キバの姉。相棒の忍犬は灰丸。里の優秀な獣医として活躍している。第四次忍界大戦では第5部隊に配属され、10万体のゼツと交戦した。
- 灰丸(はいまる)
- ハナの相棒の忍犬。
- たたみイワシ
- 声 - 船木真人
- 顎髭を生やしている。第一部では中忍試験官を務めた。第一部終盤での任務ではシズネ、ライドウ、ゲンマと組んだ。アニメ版ミニコーナーにて彼の得意忍術、水飴名原の誕生秘話をシカマルに語っている。
- はがねコテツ
- 声 - 河野智之
- バンテージを付けている。イズモとは子供の頃からの仲で、共に行動をすることが多い。綱手が火影になってからは彼女の秘書業務もしている。鎖のついた大きなハンマーのようなものを巻物から出して戦う。中忍選抜第一試験では試験官を務めた。第二部ではアスマ、シカマル、イズモとフォーマンセルを組んで暁の飛段と角都と戦うが敗北した。第四次忍界大戦ではダルイの増援に加わり、イズモ、ダルイと共に蘇生された暁の角都と再び交戦した。
- 神月イズモ(かみづき イズモ)
- 声 - 坪井智浩
- 右目を前髪で隠している。コテツとは子供の頃からの仲で、共に行動することが多い。綱手が火影になってからは彼女の秘書業務もしている。主に水遁系の術を使用する。中忍選抜第一試験では試験官を務めた。第二部ではアスマ、シカマル、コテツとフォーマンセルを組んで暁の飛段と角都と戦うが敗北した。第四次忍界大戦ではダルイの増援に加わり、コテツとダルイと共に蘇生された暁の角都と再び交戦した。
- 飛竹トンボ(とびたけ トンボ)
- 声 - 樫井笙人
- 木ノ葉の中忍。顔の大半を包帯で覆い、目の位置に額当てをしている。山中いのいちの部下であり、探知能力に秀でている。
- シホ
- 声 - 久嶋志帆
- 暗号部解読班に所属する中忍のくノ一。ビン底眼鏡にボサボサの髪の毛が特徴で、シカマルに好意を抱いている。自来也の残した暗号をシカマルやナルトと共に解読した。
根/暗部
- サイ
- 「根」のメンバー。後にナルトの監視を兼ねて第七班へと配属された。→詳細は「サイ (NARUTO)」を参照
- シン
- 声 - 近藤隆
- 「根」の一員だった青年。部隊ではサイの兄的存在だったが、「根」の最終試験である決闘を前に病死している[34]。
- 第四次忍界大戦では、カブトの「穢土転生」によって蘇生される。偵察部隊に振り分けられるが、そこでの役目は「サソリの傀儡の代用」であり、体内にデイダラの「起爆粘土」を仕込まれるなど道具として扱われた。カンクロウ率いる奇襲部隊との交戦でサイと再会し、サイの荷物が散らばった際に見た彼の描いた絵を見たことで魂の縛りが解け、サイに礼の言葉を残して昇天した。
- 山中フー(やまなか フー)
- 声 - 坂巻学、木島隆一(少年時代)
- 「根」の中でもトップクラスの実力者。ポニーテールにしたオレンジ髪が特徴。山中一族の忍であり、チャクラを感知する能力と「心転身の術」を応用したトラップ忍術を使う。五影会談の際にはダンゾウの護衛を務めた。サスケ達による襲撃を受けて帰路に着いていたところをトビに襲撃され、捕縛されてトルネが「穢土転生」される際の生贄にされ死亡した。
- 油女トルネ(あぶらめ トルネ)
- 声 - 高橋英則
- 「根」の中でもトップクラスの実力者。顔にゴーグルと一体化したようなマスクを着けている。毒蟲を操る油女一族の忍・油女シクロ[35]の子で、彼もまた毒蟲を操ることができ、その抗体を持つ。五影会談の際にはダンゾウの護衛を務めた。サスケ達による襲撃を受けて帰路に着いていたところをトビに襲撃され、捕縛されて「穢土転生」の実演のために首を折られ死亡し、フーを生贄にカブトの「穢土転生」によって蘇生された。
- 疾風伝ではその過去が語られている。シノとは兄弟同然に育ったが、自身は毒蟲を宿す体質のせいで忍者学校に通えなかった。シノの入学から間もなくして、油女一族にシノを提供するよう要求したダンゾウに自分を売り込み「根」に加わり、フーとツーマンセルを組んで任務を遂行し、友情を育んでいた。穢土転生体として蘇生された後は、失敗作の集まりで編成された穢土転生連合軍を率いて戦場に現れる。しかしそれは蟲分身の術による囮であり、自身はその隙に禁術「壺毒の術」の準備をしていたが、自身を察知したシノと再会する。彼と過去を語らいながら戦うが、自分の毒蟲の抗体を得ていたシノに敗北し封印された。
- タジ
- 声 - 石田嘉代
- ヒルゼンの部下であり医療忍術に秀でた忍。かつてクシナの出産の際にビワコと共に彼女の護衛に就いたが、オビトの襲撃を受けて殺害された。
- はたけカカシ
- ヤマトと夕顔の先輩。後に第七班の教官を経て六代目火影に就任した。→詳細は「はたけカカシ」を参照
- ヤマト
- カカシの後輩であり、後には第七班の代理教官を務めた。→詳細は「ヤマト (NARUTO)」を参照
- 卯月夕顔(うづき ゆうがお)
- 声 - 根本圭子
- カカシの後輩。趣味は月見。ハヤテの恋人であったが第一部の中忍試験の裏でハヤテが殺害されてしまうも、その哀しみを乗り越えて任務を遂行していた。疾風伝では「守護忍十二士の章」の時点では現役だったが、第四次忍界大戦の時点においてはハヤテの死がトラウマとなって暗部を抜けており、戦時中は医療班の支援任務に就いていた。しかしカブトの穢土転生で蘇生されたハヤテの追跡任務を命じられ実戦に復帰、当初は刀を抜くことに躊躇していたものの、自分を倒してほしいというハヤテの願いを聞き届けるためにトラウマを克服し、彼との真剣勝負の末に「三日月の舞」でハヤテを倒して封印することに成功した。
- 大蛇丸(おろちまる)
- かつての暗部のメンバー。→詳細は「大蛇丸 (NARUTO)」を参照
- 薬師カブト(やくし カブト)
- かつては戦争孤児としてノノウの孤児院で育ったが、ダンゾウの命令により暗部へと送られた。その後里を抜け、大蛇丸の元で活動していた。→詳細は「薬師カブト」を参照
- うちはイタチ
- うちは一族の忍。しかし一族のクーデター計画に際し、ダンゾウの命令により里の平和を守るためにサスケを除いた一族の者達を全員抹殺し、里を抜けて暁に入った。→詳細は「暁 (NARUTO) § うちはイタチ」を参照
- 薬師ノノウ(やくし ノノウ)
- 声 - 恒松あゆみ
- 両親と離れ離れになった子供を育てる孤児院のマザー。医療忍術を使うことができ、昔は「歩きの巫女」とも呼ばれた根の諜報部一のエリートだった。岩隠れのスパイをしていた時は「ナニガシ」という偽名を使っていた。戦火に巻き込まれて記憶喪失になっていたカブトの名付け親でもあり、目が悪かった彼に自分の眼鏡を与え、医療忍術を教えた。既に引退した身であったが、ダンゾウから岩隠れ潜入の命を受け、従わなければ孤児院を襲撃すると遠まわしに脅迫され、子供たちを守るために任務を受けることになった。さらに孤児院から子供を一人差し出せと言われ、自ら忍に志願したカブトを根に差し出すことになってしまった。
- 後にダンゾウからカブトが孤児院を出て行った本当の理由を知ることになり、彼を解放することを懇願するが、ダンゾウからカブトを救うための条件としてある男を暗殺するよう命令された。しかし実はそのターゲットこそが根の情報操作によって別人に見せかけられたカブトであり、根によって偽の写真を見せられ別の人間をカブトだと思い込まされていたため、本物のカブトの顔を見ても他人だと思い込んでいた。そして彼に襲いかかるも反撃を受け、彼が本物のカブトであったことに気付くことなく死亡した。
- ウルシ
- 声 - 菊本平、福井美樹(幼少期)
- 第四次忍界大戦に参加した忍。ノノウの孤児院にいた孤児としてカブトの回想に登場した。カブトとは義兄弟のような関係で、戦争中も長年の任務から帰ってこない彼の身を案じていた。戦後はカブトと共に孤児院を運営している。
- 朧(ロウ)
- 声 - 楠見尚己
- 「シカマル秘伝 闇の黙に浮ぶ雲」に登場。シカマルの任務に同行する猿の面を被った壮年の男性。わかりやすく説明すると言って難しい言葉を並べ立てて、余計にわかりにくくする話し方をする。自身や他人のチャクラの量を自在に操って、気配を完全に消したり別人に偽装することができる隠密行動向きの能力を持つ。下忍の頃に自らの部隊が敵の襲撃で全滅し、仲間の屍の中で敵が去るまでじっとしていた際に現在の技遭を編み出したが、本人にとって仲間の死と引き換えに得た能力として大きなトラウマになっている。黙の国の任務でその心の隙を突かれてゲンゴに洗脳されるが、チョウジとの戦闘で洗脳が解かれた。以降は多少表情豊かになり、シカマルにデートの指南をするなどコミカルな一面も見せるようになった。
- 鏃(ソク)
- 声 - 齋藤綾
- 「シカマル秘伝 闇の黙に浮ぶ雲」に登場。シカマルの任務に同行する猫の面を被った少女。本名はヒノコ。忍者学校の卒業後はすぐに暗部にスカウトされた。「~し」が口癖。針状に形態変化させたチャクラを放つ術を持つ。この術は一度狙いを定めた標的を追尾する機能を持ち、シカマルからも「暗殺向き」と評価されている。第四次忍界大戦後に頭角を現してきたが、世の中が平和になった影響で自らの力が生かせないことに劣等感を抱いており、大名に仕えるだけの忍の在り方にも疑問を持っていた。当初はシカマルとも衝突を繰り返しており、黙の国の任務でゲンゴにその心の隙を突かれて彼に洗脳されてしまうが、テマリとの戦闘で洗脳が解かれ、任務後はシカマルに対しても心を開くようになった。
- ミノイチ
- 声 - 木島隆一
- 「シカマル秘伝 闇の黙に浮ぶ雲」に登場。元木ノ葉の暗部だった忍で、第四次忍界大戦時に同じ部隊の仲間を皆殺しにして消息不明になっていた。大戦から2年後はゲンゴの部下となっていたが、黙の国に潜入してきたシカマル達に倒された。
- 積木キド
- 「サクラ秘伝 思恋、春風にのせて」に登場。
新世代の忍
- うずまきボルト
- 声 - 菊池こころ(THE LAST)、三瓶由布子(BORUTO)
- 劇場版『BORUTO -NARUTO THE MOVIE-』及び『BORUTO-ボルト- -NARUTO NEXT GENERATIONS-』での主人公。うずまきナルトと日向ヒナタの息子。忍者学校卒業後の担当上忍は猿飛木ノ葉丸であり、サラダ・ミツキとスリーマンセルを組む。
- 口癖は「~ってばさ」。一人称は「オレ」で、ナルトを「父ちゃん」、ヒナタを「母ちゃん」、ヒマワリを「ヒマワリ」もしくは「ヒマ」、師匠であるサスケを「サスケのおっちゃん」と呼ぶ。容姿は父親、髪質は母親似であり、頬には父譲りの猫髭のような線が2本ずつある。忍者装束は普段着と兼用で表が黒、裏地がマゼンタのジャケットを羽織っており、螺子のような形状のペンダントを身につけている。
- 火影への就任以降、その激務のために自分に構ってくれなくなったナルトと「火影という役職」に反感を抱くようになり、構ってもらいたさからかつての父同様に顔岩への落書きなど悪戯を繰り返していた。
- 地道な努力によって実力を開花させた両親と異なり、忍者学校に入る前から影分身を使用するなど早くから忍の才を示しているが、そのせいで努力を軽視して真面目に修行をしようとせず、下忍昇格後もチームワークを欠いて個人プレーに走る悪癖がある。
- うちはサラダ
- 声 - 菊池こころ
- うちはサスケと春野サクラの娘。外伝『七代目火影と緋色の花つ月』では主人公を務める。木ノ葉丸班の紅一点。
- 赤縁の眼鏡が特徴。目元や性格は母親似で、髪と瞳の色は父親似である。サクラの口癖「しゃーんなろー」も受け継いでいる。男(特にボルト)を馬鹿にしているが、自分をほったらかしにする父親という点でボルトに共感の念を抱いている。一人称は「私」で、サスケを「パパ」、サクラを「ママ」と呼ぶ。忍者装束は下忍時代のサクラのそれに近いデザインだが、背中にはうちは一族の家紋が描かれている。父親同様写輪眼を受け継いでおり、怪力は母親譲り。
- サスケとサクラが里を離れていた頃に授かり、大蛇丸の南アジトにて香燐が取り上げる形で誕生した。普段かけている眼鏡は彼女からの出産祝いの品である。しかし、サラダ本人はこれらを知らず、木ノ葉隠れに自分の出生記録がないこと、長期任務でサスケが里に戻ってこないために母子家庭同然の暮らしだったことも相まって、長年自分と両親の血縁関係に疑惑を抱いていた。
- 11歳で忍者学校卒業を控えた矢先、自分が本当にサスケとサクラの娘なのか疑問を持ち、父に会いたい一心でチョウチョウと一緒にナルトの後を追い、道中でうちはシン(クローン体)に襲われるもナルトに助けられる。その後写輪眼を開眼し、サスケと再会するも敵と勘違いした彼に刃を向けられた挙句、水月がDNA鑑定の際に起こした勘違いのために自分が香燐の子であると思い込み、激しい怒りと絶望から里を出ようとする。しかし、ナルトに諭されてサクラの救出に向かいそこでシンのクローン体達との戦いで母と同じ怪力を発揮し、一連の騒動を経て騒動終結後に両親の想いを知って自分が間違いなくサスケとサクラの子であることを確信し、火影を目指す目標を持ち同時にナルトに憧れるようになる。
- ミツキ
- 声 - 木島隆一
- ボルト達の同期の謎の少年。外伝『満ちた月が照らす道』では主人公を務める。忍者学校卒業後、ボルト・サラダとスリーマンセルを組む。
- パーマのかかった白髪に黄色い瞳を持ち、涼しげな雰囲気をしている。一人称は「ボク」。両腕を伸ばす能力を持つ。口調は優しく大らかだが、所々笑顔で毒を吐く。
- その正体は大蛇丸が人工的に生み出した忍であり、実質的に大蛇丸の息子となる。大蛇丸をナルトやサスケ以上の忍と尊敬している。
- 奈良シカダイ(なら シカダイ)
- 声 - 小野賢章
- シカマルとテマリの息子。我愛羅とカンクロウにとっては甥にあたる。いのじん・チョウチョウとスリーマンセルを組む。
- 目は母親似[36]だが、髪型は父親似である。一人称は「オレ」で、シカマルを「親父」、テマリを「母ちゃん」と呼ぶ。
- 性格は少年時代のシカマル同様面倒くさがりで、猪鹿蝶の修行をサボっている。しかし、笑った顔は母親譲り。頭脳明晰な両親の間に生まれたため頭が良く、火影補佐役の父を尊敬し、父のように頭を使ってクールに戦う男を目指しており、頭脳戦で戦う。
- 秋道チョウチョウ(あきみち チョウチョウ)
- 声 - 白石涼子
- チョウジとカルイの娘。シカダイ・いのじんとスリーマンセルを組む。
- 体形や髪の色は父親似だが、他の部分は母親似[37]。髪型はツーサイドアップで左目が隠れている。忍者学校の教師であるアンコとは甘党仲間で、同期で同性のサラダとは親友。 一人称は「あちし」。
- 性格は母親のカルイ譲りで至ってポジティブかつマイペースな性格で、父親のチョウジと同じように体型どおりの大食漢だが「デブ」と言われても軽く受け流して気にしていない。やや思い込みが激しく自意識過剰な所もあり、外伝『七代目火影と緋色の花つ月』では両親を本当の両親ではないと考え、父に会いに行くサラダについていく形で「本当の父」を見つけようとした。帰還後に秘術を使って痩せてスリムになったチョウジを見てからは疑念をあっさり捨て、秋道一族の秘伝の修行を父に申し出る。
- 山中いのじん(やまなか いのじん)
- 声 - 阿部敦
- 山中いのとサイの息子。シカダイ・チョウチョウとスリーマンセルを組む。
- 髪色と瞳の色は母親似で、髪を後ろに結んでいる。また、服装や肌の色は父親似である[38]。一人称は「ボク」で、いのを「母さん」、サイを「父さん」と呼んでいる。父同様の術を使えるが、内心では父の絵のセンスは古いと考えている。
- 勝気な母親と自由奔放なシカダイ、チョウチョウに振り回されており、気苦労が絶えない。しかし、時折見せる毒舌は父親譲りである。
- メタル・リー [39]
- 声 - 西谷亮 [40]
- ロック・リーの息子。
- 顔つきも服装も父親によく似ており、性格や人間性も父の影響を強く受けている。原作の最終回ではリーと一緒に修行をしている。
- 猿飛ミライ(さるとび ミライ)
- 声 - 合田絵利(幼少期)
- 猿飛アスマと夕日紅の娘。『木ノ葉真伝』では主人公と語り手を務める。木ノ葉丸にとっては従妹、三代目火影のヒルゼンにとっては孫にあたる。
- 容姿は母親の紅似。大戦から間もない頃のエピソード(『THE LAST』〜『木ノ葉秘伝』)では2歳だった故舌足らずの口調でよちよち歩きをしていたが、原作最終話では成長し中忍[41]として活動しており、先代火影のカカシとガイの付き人としての任務に就いている。自分が生まれる前に殉職した父には敬意を持っているようで、任務に出る前には仏壇に手を合わせている。
- 性格は父・アスマに似ておおらかな性格。火影補佐役で父の教え子であったシカマルのことを尊敬しており、面倒くさがりな彼の息子・シカダイに手を焼いているが、その性格がシカマルの遺伝であることには気づいていない。母親直伝の幻術に加え、父が得意とした火遁・風遁忍術と体術を用いる。
- うずまきヒマワリ
- 声 - 桑原由気(THE LAST)、早見沙織(BORUTO)
- ナルトとヒナタの長女で、ボルトの妹。
- 瞳の色と顔は兄同様に父親似(頬の線は2本)であるが、髪の色と顔の輪郭は母親に似ている。原作最終話ではヒナタと共にネジの墓参りに行き、彼の墓に自身と同じ名前の花であるヒマワリを添えている。ナルトを「パパ」または「お父ちゃん」、ヒナタを「ママ」、ボルトを「お兄ちゃん」と呼ぶ。
- ボルトと同様両親の潜在能力を引き継いでおり、普段は母親のヒナタ同様温厚で優しいが、祖母のクシナ同様ギャップが激しい面もあり、キレると白眼を駆使し驚異的な力を発揮する。
- ログ / ミツキ
- 外伝『満ちた月が照らす道』に登場する忍。ボルト達の仲間のミツキより先に作られたミツキで、彼の兄にあたる。当初はログという名で仮面を被っていた。記憶を奪う能力で弟の記憶を奪っており、それを取り戻しに来た大蛇丸と弟であるミツキとの交戦の末、弟のミツキに自身の仮面を外させて自身の正体を明かすと共に、弟のミツキに自分達の出生の秘密を明かした。自分達のような存在は造られるべきではないと考え、大蛇丸の殺害を目論み弟のミツキに大蛇丸を止めるよう発言するが、弟のミツキは仙人化の能力を手に入れ、自分で答えを見つけると答えてその場を去っていた。しかしこの一連の行動は、弟のミツキの仙人化の能力を引き出すための大蛇丸と彼の演技であり、彼自身は大蛇丸に忠実であった。
その他の忍
伝説の三忍
元扉間部隊
- 猿飛ヒルゼン(さるとび ヒルゼン)
- 後の三代目火影。→詳細は「§ 猿飛ヒルゼン」を参照
- 志村ダンゾウ(しむら ダンゾウ)
- 後の六代目火影候補。→詳細は「§ 志村ダンゾウ」を参照
- 水戸門ホムラ(みとかど ホムラ)
- 声 - 宮田光、菊本平(少年)
- ヒルゼンと同世代の木ノ葉のご意見番。眼鏡を掛けている老人。かつては柱間と扉間の教え子であり、現役時代には二代目火影・扉間の小隊に所属していた。うちはイタチの真実を知っている人物であり、うちは一族の殲滅に関与している。暁や他国から尾獣を狙われることを危惧して人柱力であるナルトが里の外に出ることを快く思わず、綱手が火影に就任して以降はコハルと共に意見が対立している。コハルと共に里きっての「タカ派」であるダンゾウの行動に理解を示していた数少ない人物。
- うたたねコハル
- 声 - 翠準子、渡辺育子(少女)
- ヒルゼンと同世代の木ノ葉のご意見番。細目の老婆。かつては柱間と扉間の教え子であり、現役時代には二代目火影・扉間の小隊に所属していた。うちはイタチの真実を知っている人物であり、うちは一族の殲滅に関与している。暁や他国から尾獣を狙われることを危惧して人柱力であるナルトが里の外に出ることを快く思わず、綱手が火影に就任して以降はホムラと共に意見が対立している。ホムラと共に里きっての「タカ派」であるダンゾウの行動に理解を示していた数少ない人物。アニメ版では壁の中に埋め込まれた起爆札を透視したり、それを念力のような術で手を使わずに取り出したりといった離れ業を披露した。
- うちはカガミ
- 声 - 河西健吾
- うちは一族の忍。うちは一族の中では珍しく低い鼻で、癖っ毛も特徴[42]である。かつては柱間と扉間の教え子であり、現役時代にはヒルゼンやダンゾウらと共に二代目火影・扉間の小隊に所属していた。シスイやイタチと同じように一族を越えて里のことを考えて尽力していたため、うちは一族を警戒していた扉間からも大きな信頼を得ていた。また、疾風伝暗部篇ではダンゾウが「あやつの瞳術には幾度も助けられた」と述懐している。
- 秋道トリフ
- 秋道一族の忍。かつては柱間と扉間の教え子であり、現役時代にはヒルゼンやダンゾウらと共に二代目火影・扉間の小隊に所属していた。
元守護忍十二士
- 猿飛アスマ(さるとび アスマ)
- 守護忍十二士の元メンバー。
- 地陸(ちりく)
- 声 - 大塚明夫
- 守護忍十二士の元メンバーで火ノ寺の僧。疾風伝では原作に先駆けて登場し、暁の飛段と角都と戦うも飛段の術により死亡、その遺体は換金所に持ち込まれた。
- カズマ
- 守護忍十二士の元メンバー。→詳細は「§ フリド一味」を参照
- キタネ
- 声 - 加藤亮夫
- 雷遁系の術を得意とする守護忍十二士の元メンバー。守護忍十二士の中でも最強の雷遁使いと謳われた「雷遁四人衆」の一人。かつてカズマらのクーデターでアスマや地陸の側に付くも戦闘で死亡し、遺体は火ノ寺付近の隠し墓に埋葬されていた。しかし後にフリド一味によって奪われ、「土遁蘇生術・死屍土壌」により蘇生されるが、アスマに倒されたことで再び埋葬された。生前は冷静で思慮深い性格でありアスマのストッパー役だった。棺には「玄」と書かれている。「雷夢雷人」発動時の配置は北。
- ナウマ、セイト、トウウ
- 声 - 利根健太朗、藤吉浩二、宇乃音亜季
- 守護忍十二士の中でも最強の雷遁使いと謳われた「雷遁四人衆」の一人。かつてカズマらのクーデターでアスマや地陸の側に付くも戦闘で死亡し、遺体は火の寺付近の隠し墓に埋葬されていた。しかし後にフリド一味によって奪われ、「土遁蘇生術・死屍土壌」により蘇生されるが、キタネが倒されたことで再び埋葬された。棺にはそれぞれ「青」「白」「朱」の文字が書かれている。「雷夢雷人」発動時の配置は順に東、西、南。
うずまき一族
- うずまきミト
- 声 - 下川江那、宮下典子(壮年期)
- 初代火影・千手柱間の妻で綱手の祖母。渦潮隠れの里の出身で、特殊な封印術を持ったうずまき一族の血統でもあり、髪が真っ赤な色。またクシナの前任の九尾の人柱力でもあり、敵意を感知する能力を持つ。夫の柱間とマダラによる終末の谷での激闘後、自ら九尾を体内に封印して人柱力になった。尾獣を危険視するが故に九喇嘛の力を振るうことには否定的であり、その姿勢に抑圧を感じた九喇嘛とは和解を果たすことができなかった。老齢により九尾を後任の人柱力に譲ることになり、死の前には過酷な宿命を背負うことになったクシナを激励していた。
- うずまきクシナ
- 声 - 篠原恵美
- 四代目火影・波風ミナトの妻でナルトの母。語尾に「ってばね」と付けるのが口癖で、動揺したり興奮したりすると表れる。ナルトの前任の九尾の人柱力。真紅の長髪が特徴の美人で、綱手と自来也曰く「子供の頃はお転婆かつ少年のようだった」。サスケの母・ミコトとは友人関係だった。幼い頃に九尾封印のため渦の国・渦潮隠れの里から器として木ノ葉に連れてこられ、木ノ葉上層部の関係者に保護されていた。その後は自分が人柱力であることに関して複雑に思っており、ナルトと同じく心底では九尾に憐みを抱いていたが、結局和解には至らなかった。
- 忍者学校時代は太っておりポッチャリ体型だったことから同級生に「トマト」とからかわれていたが、持ち前の激しい気性でいじめっ子を次々と返り討ちにしたため「赤い血潮のハバネロ」とも恐れられた。うずまき一族の特殊なチャクラを知っていた雲隠れの忍に誘拐されかけるも、間一髪のところで一人駆けつけたミナトに助けられた。その際赤い髪を誉められたことで彼を意識し、恋に落ち最終的に二人は結ばれ結婚した。ミナトに好意を抱いてからは女性としてとがった面がなくなり痩せて美人になった。
- ナルト出産の際、封印の力が弱まったところを仮面の男(オビト)に襲われて九尾を引きずり出され、渦の国の忍故の生命力のおかげで即死は免れたが尾獣を抜かれたため死は免れない状況だったところを、満身創痍の中ミナトと共にナルトを庇って腹部を九尾の爪に貫かれ死亡した。この時ミナトと同じく自分の意思とチャクラをナルトの中に残し、雲隠れの孤島・島亀でナルトが尾獣の力を己のものにする儀式を行った際に、再び九尾に飲み込まれそうになったナルトを救い、自分の過去について話した後、ナルトに自分の愛情が伝わっていたことに涙し喜びながら、ナルトと抱擁を交わし消えていった。
うちは一族
- うちはフガク
- 声 - 松本大(第84話)→浜田賢二(第129話以降)
- イタチ・サスケの父で、元木ノ葉警務部隊隊長。木ノ葉隠れの里の下で虐げられ続けていたうちは一族のためにクーデターを計画してその首謀者となり、イタチを木ノ葉側へのスパイとして送り込んでいた。しかし争いを嫌ったイタチには二重スパイという形で裏切られるが、イタチに襲撃されてその事実を知った時には、里のために苦渋の決断を下したイタチの行為を受け入れて彼を自らの誇りであると評し、一人残されるサスケのことを託して殺害された。小説『イタチ真伝』では、忍世界でも活躍した立場に存在しており、その強烈な瞳力から「兇眼フガク」と恐れられていた事が描かれ、万華鏡写輪眼の開眼者であったことが判明している。また、里に不満を持つうちは一族を、できる限りクーデターにつながらないように取りまとめることに非常に苦労していたことが語られている。
- うちはミコト
- 声 - さがらえみ
- イタチ・サスケの母。上忍。クシナとは友人関係にあった。夫と共にサスケを託す形でイタチに殺害された。
- うちはイタチ
- サスケの兄で、フガクとミコトの長男。→詳細は「暁 (NARUTO) § うちはイタチ」を参照
- うちはサスケ
- イタチの弟で、フガクとミコトの次男。→詳細は「うちはサスケ」を参照
- うちはサラダ
- サスケとサクラの娘。→詳細は「§ 次世代の忍」を参照
- うちはヤシロ、うちはイナビ、うちはテッカ
- 声 - 長嶝高士(ヤシロ)、下山吉光(イナビ)、小杉十郎太→岐部公好(テッカ)
- かつての木ノ葉警務部隊の隊員たち。うちは一族の滅亡の際に、イタチによって全員殺害された。
- うちはタジマ
- 声 - 松本忍
- マダラとイズナの父。どこか嫌味を含めた敬語で話すのが特徴。マダラが敵対する千手一族の少年である柱間と交友関係にあるのを知り、千手の情報を得るためにマダラと会っていた柱間をイズナと共に襲撃した。
- うちはマダラ
- 声 - 内田直哉、井上剛(少年)
- うちは一族の元長で、木ノ葉隠れ創始者の一人。六道仙人の血筋で、サスケの一世代前の大筒木インドラの転生者。長髪で前髪で右目を隠している部分を除けば、同族の子孫であるサスケやイタチに似た顔立ちで、一族に代々伝わる巨大な「団扇」を愛用している。うちは最強伝説を作り上げ、世界中の忍の里を恐怖に陥れた伝説的な忍。かつて万華鏡写輪眼の使いすぎで失明したため、弟のイズナが差し出した写輪眼を移植することによって「永遠の万華鏡写輪眼」を手に入れたとされている。超高等の火遁忍術を使用する他、後述の経緯で柱間の細胞の一部を奪い自らに移植することで、寿命で死ぬ間際には「輪廻眼」を開眼し、さらには柱間の木遁忍術を使用できるに至っている。また、幻術「無限月読」によって世界中の人間を幻術でコントロールする「月の眼計画」は、マダラが考案したものをオビトが実行してきたものである。
- 柱間とは川で水切りをしていた時に出会い、互いの一族のことを知らずに意気投合した。忍としての技を競い合ったり、自分達の理想について語り合ったりすることを通して親密さを深めていったものの、その後は互いの一族が判明し、うちは一族として千手一族である柱間と戦った。その後、兄弟の中でただ一人生き残った弟のイズナを失い、「永遠の万華鏡写輪眼」を手に入れて弔い合戦を挑むも敗北し、再びの協定の申し出に条件として柱間が自害するか、弟である扉間を殺すことを迫り、対する柱間が躊躇なく自らの命を絶とうとしたことで和平を結ぶことを決めた。その後は千手一族と共に里を興し、里の名を「木ノ葉隠れの里」と定めて柱間からは里の長である火影になることを打診されたが、多くの人々が柱間を火影に推し、上役による相談で柱間が火影に決まってしまった。その後扉間がうちはの瞳力を危険視していることを知ると、うちは一族が千手一族に支配されてしまうことを危惧して一族に里を出ることを訴えるが、相手にされずに失望して後に「月の眼計画」を画策し、柱間と袂を分かった。その後は写輪眼で九尾を操り、終末の谷で柱間に戦いを挑んだものの、壮絶な戦いの末に敗北した。
- 死後は扉間によって木ノ葉の山の奥深くに遺体として保管されていたが、右目に仕込んでいたイザナギが時間差で発動したことにより現実を書き換えて復活し、身を隠しながら柱間の再生能力を得るために彼の細胞を自らの体内に投与して長い年月を経て寿命で死ぬ間際に輪廻眼を開眼。その後輪廻眼を長門へと密かに移植、自らの身体を封印石(月)から口寄せした外道魔像に直結させることで辛うじて生き永らえ、柱間の細胞を利用した人造生命体である白ゼツを大量に生み出して自らの手足として使役し始めるようになった。その後「神那毘橋の戦い」で瀕死の重傷を負っていたうちはオビトを助け出して彼を言葉巧みに誘導し、自らの協力者として育て上げた後に、月の眼計画を託してこの世を去った。計画ではオビトが育て上げた長門の「輪廻天生の術」で蘇るはずであったが、長門の死で計画が頓挫し、結果的に第四次忍界大戦の際にはカブトの「口寄せ・穢土転生」による不完全な蘇生を果たした。
- 復活後は規格外の実力で忍連合軍を追い込み、救援に駆けつけた五影を死の淵に追い込んだ。その直後にイタチによって「穢土転生」の術が解かれるが、自ら印を切ることで口寄せ契約を解除し、不死身の体と無尽蔵のチャクラを手に入れるが、忍連合に加えて歴代火影が参戦した際は宿敵である柱間と互いに万全の状態で戦うべく一度戦場を離れ、十尾との戦いを優先させた柱間の傍観に徹している。その後はカカシに敗れて瀕死になったオビトを見限り、「輪廻天生の術」を強制的に発動させて自身の蘇生を試みるも、オビトが裏切って人柱力と化したために失敗する。その後人柱力となったオビトが敗北すると、黒ゼツにオビトを操らせて「輪廻天生の術」を強制的に発動させ完全復活を遂げた。
- 完全復活後は柱間をも拘束して仙術チャクラを吸収し、白ゼツを介して自身の本来の右目の輪廻眼を取り戻し、解放された尾獣達やナルト、キラービーを圧倒することで彼らに封じられた九喇痲と牛鬼も引きずり出し、外道魔像に封印して十尾の人柱力となる。その後「八門遁甲の陣」を発動したガイと対峙し、ガイが倒れた後は自分と同じ六道の力を得たナルトやサスケと戦い、戦いの最中にカカシの左目の写輪眼を奪って「神威」の瞳力でオビトの前に現れる。その後はオビトに移植された左目の輪廻眼を奪い取ると両目に輪廻眼を揃えて遂に「無限月読」の発動に成功するが、黒ゼツに背後から襲われてカグヤ復活のための触媒にされた[43]。カグヤが再び封印された際には十尾から排出されるが、外道魔像ごと全ての尾獣達が抜けたために既に虫の息であり、最期は柱間とかつての親友だった頃のように対話した後に静かに息絶えた。
- うちはイズナ
- 声 - 杉山紀彰[44]→時永洋、東内マリ子(少年)
- マダラの弟。幼少の頃から兄のマダラと互いに競い合ってその力を高め合っており、後に兄弟共々に写輪眼や万華鏡写輪眼に開眼し、その力を以って兄と共に一族を束ねる立場となったが、マダラが万華鏡写輪眼の代償として視力を失った際に、頭領の戦闘力喪失による一族滅亡を防ぐために迷いなくマダラに両目を差し出し、その後の戦乱の中で命を落としたとされていた。イタチの話ではマダラに殺されて万華鏡写輪眼を奪われたとされていたが、実際はそのどちらも誤りであり、扉間から受けた傷が元で亡くなった後にマダラが眼を移植したというのが真実である。
- うちはシスイ
- 声 - 木内秀信、河西健吾(少年時代・イタチ真伝)
- 「瞬身のシスイ」の異名を持つうちは一族の忍で、うちはカガミの子孫。うちは一族の中では珍しい低い鼻であり、先祖のカガミ譲りの癖っ毛も特徴[42]。「陰から平和を支える名も無き忍こそが本当の忍である」という信念を持っていた。万華鏡写輪眼「別天神」の開眼者。瞳術は相手の脳内に入り、己の意志であるかのように疑似体験させ、術にかかった者は自分が操られていることにすら気付かないなど、瞳術でも最高クラスのものであり、その高い実力からも霧隠れの青や雲隠れのキラービーといった名のある忍達にも知られていた。アニメオリジナル「イタチ真伝篇」では幼少時のイタチの師である事が判明する。イタチにクナイ術や忍としての心得を教えており、イタチも彼の想いに共感し慕っていた。
- うちは一族の滅亡前に、万華鏡写輪眼の開眼条件を満たすために自殺に見せかけてイタチに殺害された。しかし実際はイタチ同様に一族の枠を越えて里のために尽くす数少ない人物であり、一族のクーデターに反対して里の安寧のために「別天神」を一族に使おうとしていたが、自身を信用していなかったダンゾウによって片目を奪われた。その後、イタチに残ったもう片方の眼を「里を守るために使え」と託し、自らの眼を巡って戦いが起きぬように彼に自分を殺させ、イタチにも万華鏡を開眼させた。
- うちはイズミ
- 声 - 松井暁波
- うちは一族の忍で、イタチの同期であり幼馴染。小説版とアニメオリジナル「イタチ真伝篇」に登場するキャラクター。性格は基本的に礼儀正しく温厚だが、イタチとの初対面で、胸の前で手を組みながら話すなど乙女らしい一面もある。5歳の時に父親を九尾襲来事件で失い、悲しみにより写輪眼を開眼させた。忍者学校時代に忍の実力が秀でていたイタチに恋を抱き、初めて対面した時は上手く話しかけられなかったが、イタチが最上級生3人組に絡まれた時に助けた事で、徐々に会話する良好な関係となっており、イタチもイズミに対し好意を持っていた。
- 小説版ではうちはのクーデター決行の前日、一族抹殺の任務を与えられたイタチが、一族への情を断ち切るために最初に手にかけた。その殺害方法は月読により「イタチと生涯を共にし、平和な世の中で天寿を全うする」という夢を見るというものであり、最後はイタチに感謝しながら死亡した。アニメ版では写輪眼の他に体術に秀で、他のうちは一族と共に里の暗部にマークされるほど成長しており、こちらではオビトと交戦するも歯が立たずに殺害されたこととなっていた。
- うちはカガミ
- シスイの祖先。かつてはヒルゼンやダンゾウらと共に二代目火影・扉間の小隊に所属していた。→詳細は「§ うちはカガミ」を参照
- うちはオビト
- ミナト班の一人であったうちは一族の忍。→詳細は「暁 (NARUTO) § うちはオビト」を参照
日向一族
- 長老
- 声 - 長克巳(第63話)→津田英三(疾風伝第192話(第412話))→真田五郎(疾風伝第389話(第609話)以降)
- ヒアシとヒザシの父で、ヒナタ、ハナビ、ネジの祖父。一族の前当主でありヒアシの後見人。ヒアシが雲隠れに死体として要求された際、身代わりにヒザシを送ることを提案した。疾風伝のアニメオリジナルストーリーでは、木の葉崩しのとき中忍試験の本戦の会場に来ていたことが明かされ、その際には音隠れの忍と交戦していたが、その際に雲隠れの忍がヒナタを連れ出し、それを阻止しようとしたが背後から音隠れの忍に気絶させられてしまった。そのことをネジに伝え、白眼の秘密を知られることを危惧しヒナタを奪還するよう命じた。
- 日向ヒアシ(ひゅうが ヒアシ)
- 声 - 津田英三
- ヒザシの兄でありヒナタとハナビの父。第一部開始時点での日向宗家の当主。「日向は木ノ葉にて最強」と自負している。才能の乏しいヒナタを次期当主候補から切り捨てようとするなど、一族のためなら私情を挟まない厳格な性格だが、跡継ぎに相応しくないとする本来の理由は、非常の決断を迫られる事もある宗家の当主としては彼女が優しすぎることだと悟っており、内心複雑な感情を抱いていた。
- かつて雲隠れの里の忍が和平条約を結ぶためと偽って木ノ葉を訪れ、白眼の秘密を探る目的でヒナタを誘拐しようとした際に、それを防ぐためにその忍達を殺害したが、それに言い掛かりを付けた雲隠れの里がヒアシの遺骸を要求し、弟のヒザシが自分の身代わりとして殺されることを決意、自身は反対するも結果的にヒザシが命を落とす原因を作ってしまい、このため多少の誤解があったとはいえ甥のネジからは父の仇として恨まれており、自身もネジに対して罪悪感を抱いていたが、第一部の中忍試験終了後には彼に事件の真相を伝え、それにより和解して以降は彼の修行にも付き合うようになった。アニメ版『疾風伝』オリジナルエピソードでは、試験終了後に再びヒナタが雲隠れの忍に攫われたことを知り、ヒナタの奪還に向かっていたネジの後を追って彼の窮地を救うといった描写があった。またそれ以降はヒナタとも和解したようであり、ネジと共に3人で茶を飲むシーンがあった。
- 第四次忍界大戦では第1部隊に配属され、蘇生されたヒザシと交戦した。十尾との戦いではネジとの連携で十尾の猛攻を防ごうと奮戦するも、ナルトとヒナタを庇ったネジの死を看取ることになる。その後はナルトから九尾チャクラを受け取り、ネジの死に報いるため反撃に出た。
- 日向ヒザシ(ひゅうが ヒザシ)
- 声 - 伊藤和晃
- ヒアシの弟でありネジの父。分家の者であるため、額には呪印が刻まれていた。かつては宗家のことを憎んでいたが、後に雲隠れの里が兄であるヒアシの遺骸を要求した際、兄と家族、そして里を守るためにヒアシの影武者として自ら死を選び命を落とした。第四次忍界大戦ではカブトの「穢土転生」によって蘇生されヒアシと交戦となり、操られながら戦う現状を「宗家を恨んだ罰」と嘆いたが、ヒアシからネジの成長を聞かされ驚愕した。その後は「穢土転生」の解除により昇天した。
- 日向ネジ(ひゅうが ネジ)
- ヒザシの息子。→詳細は「日向ネジ」を参照
- 日向ヒナタ(ひゅうが ヒナタ)
- ヒアシの長女。→詳細は「§ 日向ヒナタ」を参照
- 日向ハナビ(ひゅうが ハナビ)
- 声 - 浅井清己
- ヒアシの次女。ヒナタより5歳下の妹で、日向一族の跡取り候補。ヒナタを超える才能と実力を持つと言われ、宗家の跡取りとなるべくエリート教育を受けている。趣味はヒアシとの修行。姉のヒナタを幼少の頃より慕っていたが、優しすぎるがゆえに跡目争いから脱落したヒナタに代わり、日向一族を守らなければならないという自身に定められた運命と考え、孤独の中で強さを追い求める日々を送っていた。しかし、ヒナタがナルトの影響を受け落ちこぼれから脱却していく様子を見て次第に疑問を持つようになり、最終的にペイン戦における彼女の活躍を知って自らの考えが間違っていたことに気づき、運命ではなく自分自身の意思で宗家を継ぐ事を決意した。第四時忍界大戦では防衛のため里に残り、ヒナタたちを見送っている。
- 日向コウ(ひゅうが コウ)
- 声 - 上田燿司
- 日向一族の分家の忍。ヒナタの付き人のような役回りであり、ヒアシから疎んじられていた頃のヒナタを気に掛けていた。ペイン襲来時に、ナルトの援護に向かおうとしたヒナタの身を守ろうと制止を図っていた。
- 日向トクマ(ひゅうが トクマ)
- 声 - 坂巻学
- 日向一族の分家の忍で、アンコにして「日向一の白眼の使い手」と言わしめた忍。アンコ率いるカブト追跡隊に加わっていた。
千手一族
- 千手仏間(せんじゅ ぶつま)
- 声 - 奥田啓人
- 千手一族の元長。柱間と扉間の父で、綱手の曽祖父。子供を犠牲にしてまで争いばかりを続ける忍の世界が間違っていると主張した柱間を殴りつけるなど非常に厳格な性格。マダラの父・うちはタジマとは互角の実力。扉間の尾行により柱間がうちはの少年であるマダラと幾度も会っていることを知り、マダラからうちは一族の情報を入手し、場合によっては殺害することを柱間に命じ、少年時代のマダラと柱間が交流を止めるきっかけを作った。
- 千手瓦間(せんじゅ かわらま)
- 柱間と扉間の弟で、板間の兄。右頬に十字傷がある。羽衣一族・うちは一族との戦闘で死亡した。
- 千手板間(せんじゅ いたま)
- 声 - 東内マリ子
- 四兄弟の末弟。右側が黒で左側が白の髪型が特徴。瓦間に続いてその死後に起こったうちは一族との戦闘で死亡した。
その他の主要人物の家族
- はたけサクモ
- 声 - 遠藤大智
- カカシの父。姿形は息子のカカシと似ている。白光を放つチャクラ短刀を得物としており、後にそれは少年期のカカシが形見として持っている。「木ノ葉の白い牙」の異名を持ち、当時は各国の忍達に知られていたほどの凄腕の忍だったため、彼の前では後輩となる伝説の三忍(自来也・綱手・大蛇丸)の名ですらも霞むほどの天才忍者だったとされている。
- かつてカカシと共にダイ・ガイ親子と出会った時は、ボロボロのガイを見て彼の努力家な一面を垣間見ると、「いいライバルになる」と息子に言った。かつて隊長としてある極秘任務で敵地に潜入した際、仲間の命か任務遂行かの二択を迫られた末に仲間の命を選び任務を中断したが、その結果里の仲間、さらには助けた仲間達にまで恩を仇で返される形で激しく中傷され、心身を患った末に自殺した。今ではその汚名は濯がれており、大名からも一目置かれているほどの英雄的存在となっている。
- サクモ自身の魂は、自分の選択が息子のカカシを苦しめることになったと生と死の狭間の世界で彷徨っており、後にペインとの戦いで一度死亡したカカシと再会を果たす。彼から今まで経験したことや自分のことを誇りに思っていることを聞かされたことでそれまで抱え続けていた苦しみから解放され、「外道・輪廻天生の術」で蘇ろうとしていたカカシに「やるべきことが残っている」と告げ、ようやく妻に会えると言い残して別れた。
- マイト・ダイ
- 声 - 江原正士
- ガイの父。太眉にヒゲを蓄えた熱い男性だが、いっこうに下忍から上に昇格しない「万年下忍」として同年代の忍たちからバカにされていた。しかし、それを悪口ではなく応援ととる大変ポジティブな性格で、「短所が分かれば長所が光る」という持論を持ち、ガイはこの言葉をきっかけに体術のスペシャリストとしての道を開いた。下忍ながらも修行を重ね、20年かけて「八門遁甲の陣」を会得、少年時代のガイに「自分ルール」と共にこの術を伝授した。後にガイがエビス・ゲンマと共に忍刀七人衆に遭遇した際に救援に駆けつけ、三人を守るために八門の全門を開放して挑み、その引き換えで死亡した[45]。
- 森乃イダテ(もりの イダテ)
- イビキの弟。アニメ版にのみ登場。かつて雨隠れの忍に追われるが、兄によって逃がされた。
- うみのイッカク、うみのコハル
- 声 - 広田みのる(イッカク)、宮下典子(コハル)
- イルカの父と母。かつての九尾襲来事件の折に、どちらも九尾によって殺害された。
- 猿飛サスケ(さるとび サスケ)
- 三代目火影・猿飛ヒルゼンの父で、猿飛アスマの祖父、木ノ葉丸の曾祖父にあたる人物。うちはサスケの名は彼に由来しており、強い立派な忍になるようにと願ってつけられたものである。
- 猿飛ビワコ(さるとび ビワコ)
- 声 - 渡辺育子
- 三代目火影・猿飛ヒルゼンの妻でアスマの母、木ノ葉丸の祖母でもある。男勝りな性格であり、クシナの事で弱気になりがちなミナトを叱り飛ばしている。現役の頃は優秀な医療忍者でありクシナの出産に付き添うが、オビトの襲撃を受け殺害された。疾風伝では、少女時代に転倒したところをマダラに助け起こされるもマダラを怖がるという一面もあった[46]。
- 縄樹(ナワキ)
- 声 - 小林由美子
- 綱手の弟。かつては火影になる夢を抱いていた。12歳の誕生日に綱手から初代火影の首飾りをプレゼントされるが、奇しくもその翌日の任務中に死亡した[47]。
- 加藤ダン(かとう ダン)
- 声 - 鈴木琢磨
- 綱手の最愛の恋人にして上忍、シズネの叔父。かつては火影になることを夢見ていた。綱手から首飾りを贈られるが、敵戦線での任務中に彼女の目の前で死亡した[48]。第四次忍界大戦ではカブトの「穢土転生」によって蘇生されチョウザと交戦。「穢土転生」が解除された際には自身の「霊化の術」で綱手の元に向かい、マダラと戦う彼女の危機を救った後、精神世界で綱手の額にキスして昇天した。
その他
- テウチ
- 声 - 朝倉栄介
- ナルトがよく通う小さなラーメン屋「一楽」の店主。カカシの素顔を見た数少ない人物。九尾の人柱力であった故に迫害されていた頃からナルトにも優しく接していた数少ない人物であり、ナルトが下忍に昇格してからも度々サービスでラーメンを奢ってあげている。娘のアヤメを溺愛しており、アニメではアヤメに付き合ってダイエットラーメンを食べているうちに激痩せしたことが明かされた。戦後はナルトとヒナタの結婚祝いに「ナルトの永久無料食べ放題券」を贈り[49]、2人の結婚式にも出席した。
- アヤメ
- 声 - 細野雅世
- 「ラーメン一楽」の看板娘で、テウチの愛娘。父と共にカカシの素顔を見た数少ない人物。アニメでは一時的に激太りし、ダイエットラーメンによって元の体系に戻っている。疾風伝ではラーメン職人の修行に出かけており、修行先でつけ麺の良さに目覚め、里に帰郷後一楽をつけ麺の専門店に変えてしまい、普通のラーメンを食べたいナルトから文句を言われていた。戦後には父親と共にナルトとヒナタの結婚式にも駆けつけた。
- 西(にし)と松(まつ)
- 「ラーメン一楽」で新人として働いていた2人組。ラーメンの中に指を付けたり、ラーメンをこぼすなどをしてテウチに怒られてばかりいた。原作のみの登場で、2人が登場するエピソードは、アニメ版では上記のアヤメのつけ麺のエピソードに変えられている。
- 火の国の大名
- 声 - 金子由之
- いい加減な性格で、政治は常に上役や木ノ葉に委ねており、自身はただ快諾している。「ええんじゃないかえ」が口癖。ヒルゼンや自来也、綱手を気に入っているが、ダンゾウに対しては苦手意識を持っている。疾風伝暗部編ではミナトの死に伴いヒルゼンが火影に復帰することになった際に「知恵も経験もあるから安心」と語っていた事から彼の事を信頼していた。
- スケア
- 声 - 鈴村健一
- 「新伝・風の書」収録の読み切りに登場する、写真家の青年。目元には紫色のメイクをしており、口元にホクロがある。元は忍で、暗部に所属していた。カカシの素顔を暴こうとするナルト・サスケ・サクラに協力するが、ことごとく失敗に終わりナルトたちと別れ去っていった。その正体はカカシの変装で、目には写輪眼を隠すためのカラーコンタクトを装着、さらに左目の傷を隠すためにメイクを行い、声色まで変えていたため、ナルトたちは全く気付けなかった。
- ソラ
- 声 - 平川大輔、根本圭子(幼少)
- アニメ版『疾風伝』にのみ登場。火ノ寺の忍僧であり、元守護忍十二士のカズマの息子。敵や気に入らない相手には「戒名付けてやる」と言って戦いを挑む。ナルト同様風のチャクラ性質を持ち、右手に装備した鉤爪を用いた接近戦を得意とする。5歳のころ、カズマの手により九尾のチャクラをその身に封じられており、封印を解かれた際は我を忘れて暴走し、ナルトと同じ尾が四本の尾獣形態になってしまうが、最終的にナルトの体を張った呼びかけにより九尾のチャクラを体外に全て放出し元に戻った。その後は火ノ寺に戻らず旅に出た。
砂隠れの里(風の国)
風影
- 烈斗(レト)
- 声 - 松本忍
- 初代風影。圧倒的な力で、砂漠の強者を治めた砂隠れの創始者。初の五影会談の折、木ノ葉の里には隣接する肥沃な土地を、他里には柱間から尾獣を購入する金額の3割の提供を要求した。
- 沙門(シャモン)
- 二代目風影。スキンヘッドに龍の刺青をしている。初の五影会談では初代風影を護衛した。風影に就任すると里のさらなる軍拡を目指し、守鶴を兵器として転用するため人柱力の研究を開始した。また、寡兵で大軍と渡り合うために傀儡忍術の開発等も行い自里の軍事力を向上させた。
- 三代目風影
- 声 - 河合みのる
- チャクラを磁力に変えることができる特殊な体質とかつての守鶴の人柱力が使用した術を利用し、血継限界である磁遁を開発・使用した風影。砂鉄を変幻自在に操り、その術を以って歴代最強と謳われた。生前は四代目風影の羅砂とも親交があり、彼に二代目土影、二代目水影、三代目雷影の武勇伝を語っていた。しかしある日突然里から姿を消し、里は捜索一辺倒となりそれが戦争の原因となったが、遂に見つかることはなかった。疾風伝では失踪後も暗部が密かに調査を続けていた事がエビゾウから語られたが、現在に至るまで死体はおろか移動した痕跡すら見つかっていないという。だが、実は同里の忍(当時)であったサソリに殺害されており、遺体は持ち去られて傀儡人形にされていたことが判明した。
- 疾風伝アニメオリジナル「イタチ真伝篇」では大蛇丸によって穢土転生で蘇生され、追っ手のデイダラとサソリと交戦させられる。自身を殺したサソリを相当恨んでおり、蘇生された際には恨み言を述べていた。風影としての自分に誇りを持っているらしく、大蛇丸の発言に激怒して自我を消された後に術の支配に抗って自我を取り戻す実力を見せた(大蛇丸曰く術が不完全なことも原因らしい)。
- 羅砂(ラサ)
- 声 - 田中正彦
- 四代目風影。テマリ・カンクロウ・我愛羅の父で、加琉羅の夫。生前は三代目風影の失踪に伴い若くして風影に就任したが、風の国の大名の軍縮の方針の中、妻や息子・我愛羅を犠牲にしてまでも里の力の強化を図っていた。使用する術は砂金を操る血継限界の磁遁であり、守鶴が暴走した時もこれで対処していた。また、この砂金を取引に使うことで軍縮が進む中で里の安定を保っていた。我愛羅との親子関係は劣悪そのもので、彼を見る表情は冷酷だった。我愛羅が人柱力として尾獣をコントロールするになかなか至らないことに苛立ち、ついには夜叉丸に命じて「母から愛されてなどいなかった」と吹き込ませることで我愛羅に尾獣をコントロールさせようと図るが、その結果我愛羅は尾獣化して暴走したため、「やはり、失敗だった」と息子の価値を一方的にないものと決め付けてしまった。中忍試験前には大蛇丸とカブトによって暗殺されており、その後木ノ葉までの道中にて側近と共に死体で発見された[50]。
- 第四次忍界大戦ではカブトの「穢土転生」によって蘇生され、我愛羅やオオノキと対峙。その際、我愛羅が自らの憎しみを乗り越え五代目風影となったことや、チヨが我愛羅を救ったこと、我愛羅に友ができたということに驚きを隠せなかった。そしてもう一度息子の価値を自身で確かめると言い放ち、自ら我愛羅と対峙するが、自身が操る砂金の盲点を突かれて身動きを封じられた。そして我愛羅の砂が妻の加琉羅の姿に似ていたのを見て、妻の想いを無視して我愛羅を利用しようとしてことが誤りだったことを悟り、加琉羅が母親として我愛羅に愛情を注いでいたことを教え、命を狙う程にまで我愛羅を追い込んだ自分が父親と言うのもおこがましいと自嘲する程に後悔した。しかし、それでもなお我愛羅が自らを父と呼んでくれたこと、我愛羅が自分の力など疾うに超えている程に成長していたことに涙を流し、最後は里の未来を我愛羅に託しながら封印された。
- 我愛羅(ガアラ)
- 声 - 石田彰、演 - 須賀健太
- 五代目風影。砂の三姉弟の末っ子。かつては一尾・守鶴を宿した人柱力だあったが、後に失った。第二部からは父の死の発覚を受けて五代目風影に就任した。
砂忍
- テマリ
- 声 - 朴璐美
- 我愛羅とカンクロウの姉。
- カンクロウ
- 声 - 加瀬康之
- 我愛羅の兄で、テマリの弟。我愛羅が風影に就任してからは主に里の警備に従事している。
- 加琉羅(カルラ)[51]
- 声 - 織部ゆかり
- 我愛羅の母で羅砂の妻。我愛羅は夜叉丸の伝えた話から、羅砂に「砂の守鶴」を憑依させられ、この世を憎み生まれてきた我愛羅を呪いながら、我愛羅を産むと同時に命を落としたと思い込んでいた。しかしそれは羅砂の命令による夜叉丸の嘘であり、実際は生まれたばかりの我愛羅に対し「どんなことがあっても、自分が守る」と深い愛情を抱いていた。
- 夜叉丸(やしゃまる)
- 声 - 保志総一朗
- 砂隠れの医療忍者。加琉羅の弟で三姉弟の叔父。姉とよく似た容姿をしている。我愛羅の世話係にして彼が唯一心を開く存在で、我愛羅に痛みや愛情の概念を教えた人物でもある。しかし医療忍者という肩書きは表向きで、実際は砂の暗部の忍で四代目風影・羅砂の右腕。羅砂の命により我愛羅暗殺を試みるも、激昂した我愛羅の反撃に遭った。そして我愛羅を心底憎んでいたと言い放ち、同じく加琉羅もこの世を呪い息子を愛していなかったと話して我愛羅を精神的に追いつめ、最後は服に仕込んでいた大量の起爆札で自爆して死亡した。しかし、実はそれ自体が羅砂の命令であり、加琉羅に愛されていなかったと我愛羅に嘘を吹き込むことで人柱力としての価値を量ることが目的であった。この命令に対し当初は躊躇いを見せていたが、最終的には任務を全うした。
- バキ
- 声 - 中田譲治
- 砂隠れの里の上役であり上忍。木ノ葉崩しの際には我愛羅・テマリ・カンクロウを率いて木ノ葉隠れの里に入り、カブトとの木ノ葉崩しに関する密談を盗聴していたハヤテを殺害した。風遁系の術を得意とする。第二部では新たな風影となった我愛羅の部下として活動している。
- 由良(ユウラ)
- 声 - 渡辺英雄
- 里の上役(第二部開始の4年前に就任)である上忍であり、里の警備部隊の隊長。暁の行動が活発化したことを自ら積極的に察知するなどの働きぶりで周囲からの信頼も厚かったが、実は暁のサソリの配下でありスパイ活動を行っていた。「潜脳操砂の術」によって暁時代の記憶を消されていたが、潮時を悟ったサソリによって術を解除されて記憶が戻る。直後、自身の持ち場である警備部隊を襲撃し全滅させる。そして暁のイタチに体を利用されて「象転の術」の生贄となり死亡した。疾風伝オリジナルストーリー「ナルトの背中~仲間の軌跡~」では、風影となった我愛羅へのクーデターを企てる一部の上役達に遠まわしに「事故に見せかけて我愛羅を始末すればいい」という趣旨の発言をしているなど、我愛羅の存在を快く思っていなかった。
- チヨ
- 声 - 谷育子
- 砂隠れの里の相談役。サソリの祖母。通称チヨバア。同里の忍達からは「チヨバア様」と呼ばれている。砂隠れの同盟国やそれ以外の里と多くつながりを持つパイプ役。時折死んだふりをするが、余りにもリアルなため周りからは毎回本当に死んだかと思われている。熟練の傀儡師であり、使う傀儡はサソリが両親を模して造った「サソリの父と母」と自ら封印していた十体一組の「白秘技・十機近松の集」。幼少のサソリに傀儡の術を叩き込んだ師匠でもある。また封印術の心得もあるらしく、かつて四代目風影と共に生まれたばかりの我愛羅に守鶴(一尾)を憑依させた。先の大戦では息子夫婦をはたけサクモに殺害されており、始めてカカシと出会った時には彼をサクモと見間違えて襲いかかっていた。綱手とはかつて交戦した際に、自分が作り出した毒物を瞬時に解析されて対抗策を編み出されたりと、ある種因縁の仲だとサクラに語っている。
- 風影奪還任務では木ノ葉の第三班と共に行動し、サクラと共にサソリと戦闘となり繰り広げ辛くも勝利したが、サソリの毒で傷を受けてしまった。その後守鶴を抜かれて死亡した我愛羅を蘇生させるために、死を承知で転生忍術の「己生転生」を使用し、ナルトたちに忍の未来を託して静かにこの世を去った。第四次忍界大戦ではカブトの「穢土転生」によって蘇生され、ミフネ率いる第5部隊と交戦する。半蔵と昔戦ったことがあり、その時の情報を連合軍の忍に教えていた。最終的に「穢土転生」解除によって昇天した。疾風伝では、過去の行いに後悔しつつも、カンクロウに傀儡の奥義を実戦法式で伝授させようとした経緯が描かれている。
- エビゾウ
- 声 - 城山堅
- 砂隠れの里の相談役でチヨバアの弟。同里の忍からは「エビゾウ爺様」と呼ばれている。かつては凄腕の軍師として忍世界に名を馳せ、チヨの傀儡の術と彼の策で多くの戦いにおいて里の勝利に貢献してきた。原作では風影奪還編序盤と終盤にしか登場していないが、疾風伝では我愛羅の下へ向かうテマリたちに同行する場面が描かれ、我愛羅の奪還に熱くなるテマリたちを諭し、彼女達に三代目風影の失踪の事件を語った。
- パクラ
- 声 - 織部ゆかり
- 上忍のくノ一。血継限界である灼遁の使い手。疾風伝では、生前マキの師匠を務め岩隠れとの戦で活躍した英雄と称えられている。だが、四代目風影・羅砂と上役たちの策略で、霧隠れとの取引道具として殺害された(表向きは岩隠れとの戦で死亡したことになっている)。その後の第四次忍界大戦ではカブトの「穢土転生」で蘇生され、ガリと共にカカシ達率いる第3部隊と交戦。前述の経緯から怨みのままに戦場で暴れまわっていたが、戦いの中でマキの説得で考えを改め、意識が途切れる前にマキたちが逃げる手助けをした。
- マキ
- 声 - 東内マリ子
- 忍連合封印班の上忍のくノ一。布を使った忍術の使い手。疾風伝ではかつてパクラの弟子であったこと、両親を霧隠れに殺された過去が明かされている。第四次忍界大戦ではカブトの「穢土転生」で蘇生されたパクラと交戦、パクラを説得して改心させた。
- 上役達
- 声 - 木村雅史、松本忍、菊本平、坂巻学
- 砂隠れの里の上役達。風影を含め12人で構成されている。作中での発言から我愛羅・バキ・由良以外の顔ぶれは三代目風影の時代から変わっていない模様。かつて三代目風影が失踪した際に捜索一辺倒となったことで戦争が起こったため、里の安定を保つことを第一に考えている。人柱力の我愛羅をあまり良く思っていなかったが、彼が一尾を抜かれた後はある程度良好な関係を保っている模様。疾風伝では木ノ葉崩し直後に行われたカカシ班と我愛羅たちとの合同任務で我愛羅暗殺の為に奇襲部隊を派遣したが、ナルト達の協力で撃退された事が判明している。さらに第三次忍界大戦中に霧隠れとの関係悪化を防ぐために、四代目風影・羅砂と共にパクラを死亡させた。
- 分福(ぶんぷく)
- 声 - 宗矢樹頼
- 我愛羅の前任の一尾・守鶴の人柱力。右掌には左右反転した「心」、左掌には「受」の文字が刻まれていた老僧。生前は茶釜を封印している場所に幽閉・監視されており、里の者達から忌み嫌われ自らを尾獣名で呼ばれるなどしてもなお彼らに手を合わせ続けた。守鶴については心の友と考えており、「六道仙人に似ている」と言われた際は「一際嬉しい言葉」と語り涙を流した。守鶴に対し、いつか「守鶴を守り導く者(=我愛羅)」が現れることを予言した。
- マツリ
- 声 - 坂本真綾
- アニメオリジナルキャラクター。茶髪のショートヘアが特徴のくノ一。かつて両親が忍に殺され、刺さった武器を目の当たりにしたため、武器を持つのに躊躇していたが、我愛羅の指導により克服し、忍具の使い方を教わった。我愛羅を慕っており、彼を侮辱する者には即座に敵意を露わにする。また、アニメオリジナルストーリーでナルトとも面識があるので、ペインを倒し木ノ葉の里の英雄となった彼を尊敬している模様。疾風伝ではテマリの部下として登場しており、ユカタと共に行動している。疾風伝オリジナルストーリー「ナルトの背中~仲間の軌跡~」では、ユカタとミコシのスリーマンセルで、中忍試験を受けている。終盤で我愛羅を支える資格が自分たちにあるかどうかを試すためにシラに勝負を挑むも完敗するが、シラからは実力を認められた。
- ユカタ
- 声 - 中塚智実
- アニメオリジナルキャラクター。黒髪のロングヘアが特徴のくノ一。マツリとよく行動を共にしている。やや天然で、どこか抜けているところが多々ある。疾風伝オリジナルストーリー「ナルトの背中~仲間の軌跡~」では、マツリとミコシのスリーマンセルで中忍試験を受けている。問題の意図や意味を把握しきれなかったりスタートダッシュに遅れたりと2人にサポートされている。
- ミコシ
- 声 - 河西健吾
- 疾風伝オリジナルストーリー「ナルトの背中~仲間の軌跡~」に登場。ユカタ・マツリのチームメイト。眼鏡をかけている。
- シラ
- 声 - 髙木裕平
- 疾風伝オリジナルストーリー「ナルトの背中~仲間の軌跡~」に登場。体の至るところに生傷を負っている青年。リーと同じく忍術・幻術のスキルがなく、そのために忍として認められず忍者学校にも通えなかったが為に周りから馬鹿にされていたが、「忍術や幻術が使えないのは自分が悪いからだ」と割り切り、独学で体術の修行を続けていた。その結果独自の体術秘技である「七天呼法」と音無のチャクラを生み出しており、この技が発動している時は、肺活量が普段の四倍になる。しかし、風影になった我愛羅が先代風影までの風習を撤廃したことで彼にその才と努力を見出され、念願だった忍になれただけでなく、我愛羅の体術指南役に取り立てられるという異例の出世を遂げた。これらの経緯から我愛羅に大恩を感じている。
- 中忍選抜試験ではヨメとセンとのスリーマンセルで受験し、臨んだ理由は合格後に故郷近くの過酷な北の国境の警備に志願するためであった。我愛羅のためにと他の受験者を一人でも多く合格させようとサポートするが、体術しか使えないのに出世したことを疎む他の受験者2班の攻撃を受け、リーたちに助けられる。その際自身への仕打ちに激怒したリーの反撃を止め、自身の胸中を明かし他班と和解した。その後、同じ体術使いのリーと激戦を繰り広げ、リーの点穴を突き第三活性まで発動するが、勝負の流れを支配したリーに敗れた。その後、ガイに教えを請いたかったと言い、リーからガイ直伝の修行着を友情の証に受け取った。中忍試験終盤ではマツリからも、同じく我愛羅から教えを受けた者同士として我愛羅を支える資格が自分にあるかを試すための勝負を受けている。中忍試験後はリーから贈られた前述の修行着を着、ヨメとともに北の国境の警備に赴いた。
- ヨメ
- 声 - 潘めぐみ
- 疾風伝オリジナルストーリー「ナルトの背中~仲間の軌跡~」に登場。シラのチームメイトのくノ一。小柄な体格で大きな目が特徴。シラに惚れており、そのことをセンに突っ込まれた時には赤面していた。水滴を利用して、広範囲を見渡すことができる感知系の術を使う。しかし、眼が良すぎて閃光には人一倍弱く、水滴が蒸発するとその能力を活かせないなどの弱点がある。また、医療忍術の心得もある。中忍試験後はシラとともに、北の国境の警備に赴いた。
- セン
- 声 - 東内マリ子
- 疾風伝オリジナルストーリー「ナルトの背中~仲間の軌跡~」に登場。シラのチームメイトのくノ一で、扇子を使って幻術を操る。テマリとは昔馴染の間柄。中忍試験後は北の国境の警備に赴くシラとヨメを見送った。
- フギ
- 声 - 松本忍
- 疾風伝オリジナルストーリー「ナルトの背中~仲間の軌跡~」に登場。砂隠れの上忍。尾獣を抜かれたら人柱力は死ぬという原理を利用して一尾を封印することで我愛羅暗殺を企て、ホウイチと結託し魔の砂漠に発生する大砂嵐の感知を妨げる結界を張っていた。やがて頃合いを見計らい結界を解除して砂漠中に大砂嵐を発生させ、我愛羅を誘き出しホウイチに一尾を我愛羅から引き剥がさせ、彼を暗殺させようとした。ホウイチが拘束された後に我愛羅と対面し、彼の里に対する想いを知って首謀者として一連の騒動の責任を取って切腹し自決した。
- ホウイチ
- 声 - 時永洋
- 疾風伝オリジナルストーリー「ナルトの背中~仲間の軌跡~」に登場。砂隠れの僧侶。琵琶法師のように常に琵琶を背負っており、顔の左側から鼻にかけて真横に傷がある。まだ若手だが、幼少の頃より分福の流れを組む法力を学んできた実力者。フギの依頼で我愛羅を誘い出して特殊な封印術「法力封印」を使って一尾を引き剥がすことで暗殺を目論んだ。そこへ助けに入ったフウが同じく人柱力だと知ると彼女からも七尾を引き剥がそうとするが、ネジが我愛羅とフウから尾獣チャクラを引き剥がしていた鎖を引き離したことにより、術が自身に跳ね返ってしまい拘束された。
その他
- 風の国の大名(第一部)
- 第一部の時点での風の国の大名。本人は直接登場せず、肖像画のみの登場。木ノ葉隠れとの同盟条約締結以降、砂隠れの里の軍縮を強引に推し進め、同時に砂隠れに依頼する任務を木ノ葉に依頼、砂隠れにかかる経費・忍の数の大規模な削減を行っていった。このことが原因で砂隠れは戦力維持の為に四代目風影の磁遁で生み出された砂金による取引の拡大をはじめ、忍一人一人の質を上げざるを得なくなり、最終的には我愛羅のような人柱力が生み出され、砂隠れが木ノ葉崩しを起こす原因となってしまった。第二部に登場する大名と同一人物であるかは不明。
- 風の国の大名(第二部)
- 声 - 菊本平
- 第二部での風の国の大名。貧しい国政にも拘らず豪勢な食生活を送っており、かなりの肥満体となっている。そのような姿勢から国民からは反感を買っている。
霧隠れの里(水の国)
水影
水影は代々、霧隠れの里内で最強の忍が就任する[52]。
- 白蓮(ビャクレン)
- 声 - 日野聡
- 初代水影。長い髭を蓄えた左眼が隻眼の高齢の老人。戦国時代を生き抜き自らの才覚で霧隠れの里を興し、五大国の一つに数えられるまでに発展させたが、余りに厳格過ぎる性格のため自里が他里との交流を隔絶する元ともなった。初の五影会談では風影の要求を窘めた。
- 鬼灯幻月(ほおずき ゲンゲツ)
- 声 - 梅津秀行
- 二代目水影。眉なしのチョビ髭の風貌をした男性。陽気でおしゃべりな人物だが、若手の忍には将来を期待している一面がある。戦闘では蜃(おおはまぐり)を口寄せし、蜃気楼を利用した幻術を使用する。これにより、蜃気楼で作り出された自身と蜃への攻撃が全く当たらないが、幻から繰り出された攻撃は実際に効果を発揮する。また、体内にある油と水を使って分身体を生み出し、その中の水を使って水蒸気爆発を発生させる高等忍術「蒸気暴威」を使用することができる。
- かつて二代目土影・無との死闘の末、相討ちとなって死亡した。第四次忍界大戦では、カブトの「穢土転生」によって蘇生され、我愛羅に封印されかけるが「穢土転生」の効力で封印術が効かず交戦させられる。当初は自分の幻術の原理や弱点などを忍連合軍に教えながら戦っていたが、我愛羅の強さを前に戦闘欲が湧き、「自分の手助け無しで勝てないようならマダラに勝てる訳が無い」と言い放ち、弱点を教えずに切り札の「蒸危暴威」を発動させた。その「蒸気暴威」を我愛羅が機転によって見事封じると彼を「金の卵」と称し、後から駆けつけたナルトとは良いコンビだと絶賛しつつ満足しながら封印された。
- 三代目水影
- 長髪が特徴の人物。側頭部には等間隔に小さな球体のような物を付けている。初の五影会談では初代水影の護衛を務めた。後に大筒木ハゴロモに他の歴代五影と共に浄土から呼び寄せられ、口寄せの術によりナルト達をカグヤの空間から連れ戻した。
- やぐら
- 声 - 入野自由
- 四代目水影。三尾・磯撫を宿した人柱力。紫色の眼で左目の下に傷がある。類まれな才能で若年ながら水影に就任した。本人は若い「大人」だと主張するが、尾獣たちの深層意識にて出会ったナルトの発言にムキになって言い返したりと子供っぽい一面もある。尾獣を完全に制御できた数少ない忍。水で作った鏡に相手の姿を映して攻撃を相殺させる「水遁・水鏡の術」を使う。鉤爪と緑色の花が付いた長い棍棒のような武器を背負っている。
- かつては裏でオビトに操られて里を恐怖政治で支配したため、やぐらの治世時の霧隠れは「血霧の里」と呼ばれていた[53]。しかし後に、白眼を移植した青によってその洗脳は解かれている。暁との戦闘時に消息を絶ったが、後に死亡している。アニメオリジナル「イタチ真伝篇」では霧隠れに潜入してきたイタチと十蔵と交戦し、途中で尾獣化して尾獣玉で十蔵を仕留めるも、天照を初めて使用したイタチに重症を負わされていたことが判明した。
- 第四次忍界大戦ではカブトの「穢土転生」によって蘇生され、トビによって新たなペイン六道にされた。他の人柱力ペイン達と共にナルトとキラービーの二人と交戦させられ、連携攻撃で二人を苦しめた。さらには本気で二人を捕えにかかったトビによって尾獣化させられるが、最終的には同じく尾獣化したナルトに杭を抜かれて戦闘不能になった。
- 照美メイ(テルミー メイ)
- 声 - 日野由利加
- 五代目水影。長い茶髪で右目を隠した美女だが、30歳かつ独身の為に「結婚」、「婚期」、「遅れる」、「破棄」という類の言葉、およびその同音異義語に過敏に反応して唐突に機嫌を損ねることがあり[54]、その度に笑顔で「黙れ殺すぞ」と脅している。火、水、土の3つのチャクラ性質を持っており、溶遁と沸遁という二つの血継限界を使用できる。
- 第二部の五影会談では侵入してきたサスケを熔遁と沸遁で追い詰めるも、白ゼツの胞子の術に掛かってしまい取り逃がした。第四次忍界大戦では大名の護衛に付いていたが、本物のマダラ出現の報せを受けてゲンマ達の「飛雷陣の術」で戦場に移動、他の影と協力しマダラを迎え撃つも返り討ちに遭い、綱手の治療を受けた後に戦場に向かった。「無限月読」の幻術世界に引き込まれた際には、「他の五影達に祝福されながら(綱手は不服そうだが)男性と結婚する世界」を見せられていた。最終話では水影の座を長十郎に譲り、岩隠れの里での旧五影会談に参加している。
- 長十郎(ちょうじゅうろう)
- 声 - 宮田幸季
- 里に残っている唯一の「霧の忍刀七人衆」である上忍。「双刀・ヒラメカレイ」を所有する。気弱なメガネ男子で、よく弱音を吐いては青に説教されている。メイには憧れを抱いており、彼女からも気に入られているのか甘やかされている。再不斬や水月とも面識がある模様。一人称は「ぼく」。五影会談の時や忍連合軍の連合会議などではメイの付き人として同伴した。第四次忍界大戦ではメイと共に大名の護衛に付き、黒ゼツが襲撃した際にはヒラメカレイを使って黒ゼツを両断した。最終話では六代目水影に就任し、少しばかり顎鬚を蓄えている。木ノ葉の里での五影会談に参加しており、ナルトに文句を言っている黒ツチに同調している。
霧忍
- 青(アオ)
- 声 - 西前忠久
- 上忍。「血霧の里」時代の霧隠れに生きた猛者で、その経験から長十郎の弱気さや若い忍の態度にいちいち苦言を呈する説教くさい性格をしている。また元霧隠れの忍であった再不斬・白とも面識があった模様。メイの勘違いによる八つ当たりのとばっちりをたびたび受けている。度々「我々の時代は…」と血霧の里時代の話を持ち出すため、メイから釘を刺されることもある。
- 眼帯で覆い隠した右眼には日向一族との戦闘で奪った白眼が宿っており、他にもうちはシスイなどの実力者との戦闘経験を持つ歴戦の忍。過去にはオビトによって四代目水影・やぐらに掛けられた幻術を解いたこともある。両耳に下げている札には特殊な結界忍術が仕込んであり、白眼に危機が及んだ際に自動的に発動して右眼の白眼を防護するようになっている。この札は霧隠れの暗部の者でしか解除することができない。
- 五影会談の時に現在の水影の護衛として同行。五影会談の最中にミフネの言動を不審に思い白眼を使用、ダンゾウが万華鏡写輪眼・別天神でミフネを操っていたことを見抜く。直後にサスケ率いる「鷹」の襲来を利用して会談から逃亡したダンゾウを追うも、逆に白眼を奪うため待ち伏せていたダンゾウの部下のフーが仕掛けた「心転傀儡呪印の術」にかかってしまい、絶体絶命の危機に陥るも土壇場でメイと長十郎の救助を受けて難を逃れた。第四次忍界大戦では感知部隊の隊長に任命され、本部に常駐していた。
- 中吉(ちゅうきち)
- 声 - 広田みのる
- 感知タイプの上忍。享年不明。サングラスをかけ、団子鼻が特徴の大柄な男。第四次忍界大戦ではカブトの「穢土転生」によって蘇生され、すぐに抵抗を試みたため精神を操られて最低限のことしか喋れないようにされた。偵察部隊に振り分けられ、カンクロウ率いる奇襲部隊と交戦、途中で離脱して増援を呼びに向かった。疾風伝ではデイダラの脱走にも協力した。
- ウタカタ
- 声 - 鈴村健一
- 六尾・犀犬を宿した人柱力。霧隠れの里の抜け忍。黒い長髪で、水色の着物を着ている。水遁系の忍術を得意としており、特にシャボン玉を使った忍術を使う。小隊「蛇」が暁の傘下に入った時点では既に死亡していた。疾風伝オリジナルストーリー「六尾発動の章」でその過去が具体的に描かれる。一見すると冷静な性格だが頑固な所があり、そのため非常に気難しいが根は優しい。
- 過去に師匠のハルサメに殺されかけたことから「師匠」という存在を忌み嫌い里を抜け、成り行きで出会った土蜘蛛一族の少女・ホタルから弟子入りを志願されるが、前述の過去を引きずり断り続けていた。その後土蜘蛛一族とのいざこざにナルト達と共に巻き込まれるが、共闘してホタルを救い出す。その後、過去のしがらみを断ち切ってホタルと正式な師弟関係を築き、旅立つ前に霧隠れと和解するためツルギに会いに行くが、六尾を捜索していたペイン六道と遭遇し敗北、尾獣を奪われて死亡した。
- 第四次忍界大戦では、カブトの「穢土転生」によって蘇生されトビによって新たなペイン六道にされた。疾風伝では「六尾発動の章」でナルトと出会っていた為、ペインとの戦闘などの過去をナルトの意識内で語る場面が描かれていた。
- ハルサメ
- 声 - 山内健嗣
- ウタカタの師匠。かつてウタカタに対して六尾と共に生きることを受け入れてほしいと願い、あえてウタカタから六尾を引き剥がそうと試みるも命を落とした。しかし当のウタカタは六尾を目当てにハルサメが自身を裏切ったと受け取り、この事件以降ウタカタは師匠という存在を嫌悪するようになった。
- ツルギ
- 声 - 西前忠久
- アニメオリジナルキャラクター。霧隠れの里の暗部から派遣された追い忍部隊の隊長として、ウタカタを連れ戻すために部下と共に土蜘蛛の里の周辺を探索し、ホタルのために行動するウタカタを監視していたが、六尾を狙っていたペインに部隊ごと殲滅されて死亡した。
- 巌流(がんりゅう)
- 声 - 松本保典
- アニメオリジナルキャラクター。ヨスガ峠の悲劇の生き残り。岩隠れの里に裏切られ仲間を殺されたことから岩隠れに復讐を試み、水影への使者として土影・オオノキに派遣された赤ツチ、黒ツチ[55]を襲撃したが、ナルトの説得により復讐を止めた。その後は長十郎に連行されて処罰を受けることになるが、赤ツチの計らいで処分は軽くなった模様。第四次忍界大戦では同じ忍として闘うことを決意し、戦闘部隊に加わった。
霧の忍刀七人衆
霧隠れに伝わる7つの忍刀を使いこなした実力者たち。相次ぐ内乱で所有者が刀ごと離反してしまう例が相次ぎ、第二部の時点で里に残っているのは長十郎のみとなっていた。疾風伝オリジナルエピソード「忍刀七人衆の章」では、生前の経緯や戦闘描写などが描かれている。
- 林檎雨由利(りんご あめゆり)
- 声 - 田村聖子
- 「雷刀・牙」の使い手である上忍のくノ一。アニメ版『疾風伝』では、生前は雷遁使いの天才と呼ばれていたが、不治の病で早世したことが語られている。常に刺激を求める性格で「自分を痺れさせてくれる」男性を好み、狙った獲物は絶対に逃がすことはない。第四次忍界大戦ではカブトの「穢土転生」によって蘇生され、撤退するオモイの所属する小隊を執拗に追うが、仲間の仇を取ろうとするオモイの命がけの策により底なし沼に沈められ、餞別として飴を受け取り、自身は戦いに満足させてくれた礼に牙を託して封印された。
- 黒鋤雷牙(くろすき らいが)
- 声 - 藤原啓治
- アニメオリジナルキャラクター。元霧隠れの追い忍であったが、里を抜けてカタバミ金山のボディーガードの「黒鋤ファミリー」の棟梁となった。主に雷撃を利用した術(雷遁かどうかは不明)を用い、蘭丸が自分の目や耳になるため非常に広範囲な洞察力を持つようになり、そのおかげで七人衆に入れるようになり「雷刀・牙」を使用するようになった。同じ忍刀七人衆でありながら再不斬や鬼鮫の事は嫌っている。また、自分を裏切った者に対して、悪い思い出は全て水に流して良い思い出だけを残すために生きたまま葬式する(いわゆる生き埋め)という狂気を秘めている。
- 相棒である蘭丸に非常に深い情を持ち、病弱な蘭丸の手足となって色々な世界を見せるため村から連れていった。その後蘭丸が自分の元を離れた後は、蘭丸が人とのつながりや生の実感を新たに感じたことによって相容れなくなり深い悲しみと怒りを抱いていたが、本当は見送る気持ちを持っており、自身の敗北を機に真の自由を手にした蘭丸を笑顔で見送った後、自身の体に雷を打たせて灰となり死亡した。
- 蘭丸(らんまる)
- 声 - 矢島晶子
- アニメオリジナルキャラクター。雷牙の相棒として、不思議な力を持つ病弱な子供。ナルトと雷牙の戦いによって雷牙から離れ、黒鋤ファミリーの一員である芥子(からし)の家であるカレー屋に住む。芥子のカレーとテンテンの言葉でナルトの味方になり、雷牙と別れて芥子の家に住む。
- 通草野餌人(あけびの じにん)
- 声 - 宇垣秀成
- 「鈍刀・兜割」の使い手である上忍。その戦いぶりから「霧隠れの鉄槌」と恐れられた。第四次忍界大戦ではカブトの「穢土転生」によって蘇生され、アニメ版『疾風伝』では守りを疎かにしていることをカカシに見破られ、身体を両断されたところをサイの「虎視眈弾」で封印された。
- 栗霰串丸(くりあられ くしまる)
- 声 - 白熊寛嗣
- 「長刀・縫い針」の使い手である上忍。素顔は仮面で隠されており、服装は桃地再不斬とまったく同じである。第四次忍界大戦ではカブトの「穢土転生」によって蘇生され、アニメ版『疾風伝』では殺人を楽しむ残忍非情な性格からカカシに軽蔑された。甚八と形式的なコンビを組み、不死という穢土転生の特性を生かした戦法でカカシやガイを追い込むが、仲間意識を軽視したことが仇となり、カカシとガイの連携攻撃を受けた後、援軍の中にいた奈良一族の忍の影縛りの術で動きを止められ甚八と共に封印された。
- 無梨甚八(むなし じんぱち)
- 声 - 松本大
- 「爆刀・飛沫」の使い手である上忍。第四次忍界大戦ではカブトの「穢土転生」によって蘇生され、アニメ版『疾風伝』では殺人を楽しむ残忍非情な性格からカカシに軽蔑された。串丸と即席のコンビを組みカカシやガイを追い込むも二人の連携攻撃を受け、最後は串丸も怯む程の爆発を起こして自爆しようとするも、援軍の中にいた奈良一族の忍の影縛りの術で動きを止められ串丸共々封印された。
- 長十郎(ちょうじゅうろう)
- 声 - 宮田幸季
- 「双刀・ヒラメカレイ」の使い手であり、里に残っている唯一の七人衆のメンバーである上忍。第四次忍界大戦後は六代目水影に就任した。→詳細は「§ 長十郎」を参照
- 干柿鬼鮫(ほしがき きさめ)
- 声 - 檀臣幸
- 「大刀・鮫肌」の使い手。かつては「霧隠れの怪人」と呼ばれ恐れられたが、その後里を抜けて暁に入った。→詳細は「暁 (NARUTO) § 干柿鬼鮫」を参照
- 西瓜山河豚鬼(すいかざん ふぐき)
- 声 - 広田みのる
- 「大刀・鮫肌」の使い手である上忍。敵と内通したため、四代目水影(を操っていたオビト)の命を受けた鬼鮫に殺害されて鮫肌を奪われた。第四次忍界大戦ではカブトの「穢土転生」によって蘇生され、その時には鮫肌はビーが持っていたため髪の毛を針状にして戦っていた。ガイの回想から通草野餌人・栗霰串丸とは同期であった模様。カカシにより雷遁を流した首斬り包丁で腹を斬られ、怯んだところをサイの「虎視眈弾」で封印された。
- 桃地再不斬(ももち ザブザ)
- 声 - 石塚運昇、演 - 内田朝陽
- 「断刀・首斬り包丁」の使い手。「霧隠れの鬼人」としてその名を轟かせた元霧隠れの暗部の忍。口を包帯で覆っている。「無音殺人術(サイレントキリング)」の達人。「霧隠れの術」及び水遁系の術を得意とし、忍術・体術・分析力の全てが優れており、カカシとも互角に渡り合った。腹心の部下・白のことは道具扱いしていたが、本当は忍としてのあるべき姿と純粋に自分を疑わず慕い付き従う白への情とのジレンマに苦悩しており、最期にはナルトの強い呼びかけで内心では自分が白を道具扱いしていなかったことを自覚し涙を流した。かつての忍者学校の卒業試験で同期の生徒を皆殺しにした過去を持つ。水影暗殺のクーデター未遂の末に、数人の部下と共に里抜けを行った[56]。
- 第一部ではガトーに雇われタズナ暗殺を請け負い、彼の護衛を担当する第七班と戦闘になり、鬼人の異名に違わぬ実力でカカシを水牢に閉じ込めるも、ナルトとサスケの奇策により、術の解除を余儀なくされた上、カカシの写輪眼に翻弄され敗北した。再戦時は初戦時に得たデータを基に写輪眼を封じ、得意の無音殺人術でカカシを追い詰めるが、カカシのオリジナル忍術により逆転され、再度敗北を喫した。直後に雇い主のガトーに裏切られるが、白の死を愚弄されたことに怒って決死の特攻を仕掛け、ガトーの部下達の攻撃を受けながらもガトーの首を刎ねて殺害[57]することに成功するが、自身も同時に力尽きてカカシに白の隣に運んでもらい、涙を流しながら息を引き取った。後に亡骸は白と共に波の国に葬られた。
- 第四次忍界大戦ではカブトの「穢土転生」によって白と共に蘇生され、戦場でカカシやサクラと再会する。ナルトが成長したことをカカシから聞き、意識を消される間際に既に「人間として死んだ」自分を止めるよう頼む。カカシの「雷切」を止めに掛かった(身代わりにさせられた)白ごと斬るも寸前でカカシを切断するには至らず、左腕を砕かれた上に「雷切」を受けて敗北し、「布縛りの術」で拘束・封印された。この戦いの際、かつて再不斬がカカシに敗北した時、カカシの動きに再不斬がついていけなかったのは再不斬自身の気付かないところで白の死に動揺していたからだとカカシが明かしている。
- 白(ハク)
- 声 - 浅野まゆみ、演 - 今村美歩
- 幼い頃に再不斬に拾われ、戦闘術を教わった彼の相棒。雪一族の末裔。性格は非常に温厚で静かだが、常に再不斬に忠実につき従い、再不斬に危害を加えようとする者には容赦しない。里抜け後も追い忍時代の仮面を着けて戦う。仮面の下の顔はナルトに女と間違われるほどの美少年で、「サクラよりも可愛い」と評されたほど。水と風の性質変化を組み合わせて氷を作り出す血継限界・氷遁忍術の使い手。秘術「魔鏡氷晶」を用いた高速攻撃を切り札とする。また、一度見た技に対して分析を行い対抗策を編み出すほど頭脳明晰である。かつて再不斬が水影暗殺を謀っていた頃追い忍として働いていたため人体の構造を知り尽くしており、千本を得物とする。幼少期、妻子の持つ血継限界を畏怖した父により母を殺され、自分も殺されそうになり術で父を殺めてしまったという悲劇から、自身の血継限界に価値を見出し、存在を認めてくれた再不斬を心から慕っていた。
- 波の国では、一度はカカシによって追い詰められた再不斬を「抜け忍狩り」を装って抹殺したように見せかけ助け、大橋での戦いではナルト・サスケと交戦し、気絶したナルトを庇ったサスケを瀕死状態にさせた(しかしわざと急所を外して攻撃していた)が、九尾のチャクラを纏ったナルトに追いつめられ、正体を明かした後自分をナルトに殺させようとするが、再不斬の危機を感じ取り、カカシの「雷切」を受けそうになった彼の前に身を投げ出し死亡した。遺体は直後に死亡した再不斬と共に波の国に葬られた。
- 第四次忍界大戦ではカブトの「穢土転生」によって再不斬と共に蘇生されカカシやサクラと再会。再不斬が自分同様に蘇生されていたことから再不斬を守れあかったことを知り自責の念に駆られたが、戦闘中に再不斬の本当の想いを語ってくれたカカシの言葉に涙を流した。直後にカブトによって意識を消され、かつての波の国での戦いと同様にカカシの「雷切」の盾となり再不斬の攻撃のチャンスを作るが失敗し、「布縛りの術」で拘束・封印された。
- 鬼兄弟(おにきょうだい)
- 声 - くわはら利晃
- 再不斬の配下で元霧隠れの中忍の兄弟。兄の業頭(ごうず)と弟の冥頭(めいず)によるコンビ。兄は冷静で残虐、弟は凶暴な性格である。双方が身に付けた特殊な籠手を刃付きの鎖で繋いで標的を捕らえ、バラバラにする。タズナの暗殺を試みるも、あえなくカカシに敗れて失敗に終わる。原作・アニメではこの後どうなったか不明だが、小説版ではそのまま放置され見逃された。
- 枇杷十蔵(びわ じゅうぞう)
- 声 - 後藤光祐
- 「断刀・首斬り包丁」の使い手。後に里を抜けて暁に入り、当時はイタチとコンビを組んでいた。→詳細は「暁 (NARUTO) § 枇杷十蔵」を参照
- 鬼灯満月(ほおずき マンゲツ)
- 鬼灯兄弟の片割れで水月の兄である上忍。七刀を全て使いこなすことができ、その様から鬼人の再来と言われた。忍刀を継承することを夢見て日々の過酷な任務を送り、全ての七刀を使いこなせるようになるが、志半ばで命を落とした。蘇生時は使える刀がなかったため「水化の術」で戦っていた。
その他
- 元師(げんじ)
- 声 - 松本忍
- 水影と同等の権力を持つ霧隠れの里の長老。
- 水の国の大名
- 声 - 近藤広務
- 心配性で優柔不断な性格で、霧隠れの里をあまり信頼しておらず、内乱を案じている。鬼鮫の経歴から、前任の大名は鬼鮫に殺害された模様。『疾風伝』では彼の側近・大黒天善が波の国に安置された再不斬と白の墓標から首切り包丁を盗んでいたが、サスケ・水月に奪われている。ガトーの元部下のゾウリによれば天善からは巨額の賄賂を受け取っており、彼の悪事を黙認していたらしい。
- 大黒天善(だいこく てんぜん)
- 声 - 木村雅史
- アニメオリジナルキャラクター。水の国の大名の側近。表の顔は政治家だが裏の顔は大盗賊団の棟梁で、巨額の賄賂を大名に渡し、好き放題に悪事を働いていた。再不斬がクーデターを起こした際に手下が大勢やられた事を根に持っており、その後再不斬を追って波の国を訪れるも彼が既に死んでいることを知ると安置されていた首切り包丁を盗み出した。波の国内にある城に住んでおり、常に数千人の傭兵を警備に付けている。首切り包丁を取り返しに来たサスケと水月に手下を全滅させられた挙句城を倒壊させられ、首切り包丁を奪われる。その後の消息は不明。
岩隠れの里(土の国)
土影
- イシカワ
- 声 - 中根徹(第332話(第552話)) →近藤隆(第382話(第602話)〜)
- 初代土影。オオノキの祖父でありダジャレが好きな老人。オオノキや無と同様飛行する能力を持つ。幼い頃のオオノキに己の中の意思の大切さを教えた。
- 無(ムウ)
- 声 - 向井修
- 二代目土影。全身を包帯で巻いており、背中に二振りの刀を背負っている。かつては「無人」と呼ばれ、透明化して自分のチャクラを消すことで感知タイプの忍によるチャクラ感知すら逃れる能力を持っていた。風・土・火の性質を一度に合わせることで発生する塵遁を開発[58]し、オオノキに教えた師でもある。初の五影会談の際には初代土影の護衛として参列しており、66年前にはオオノキと共にうちはマダラによる騙し討ちを受けている。その後二代目水影・鬼灯幻月と交戦し、相打ちとなって死亡した。
- 第四次忍界大戦ではカブトの穢土転生によって蘇生され、オオノキに対して終戦後に起きる同盟軍内の戦利品の奪い合いにおいて主導権を握るように示唆するが、オオノキからはきっぱりと一蹴され、その際には彼に理解を示していた。我愛羅とオオノキとの戦闘中に、増援に来たナルトに倒され、最終的に我愛羅に封印されたように見えたが、ナルトに倒される直前自身を「分裂の術」で「分裂」させており、自身の半分だけを封印させて逃げ延びた。その後本物のマダラが口寄せさせられた後、マダラとの会話のためにカブトによって自我を消され乗っ取られた。カブトがイザナミに囚われると同時に自我が戻るが、直後に穢土転生が解除されたことで昇天した。疾風伝では昇天の際、オオノキに「忍連合の行く末を見届けて俺に伝えにこい」と伝言を残した。
- オオノキ
- 声 - 西村知道、菊本平(少年・青年)
- 三代目土影。黒ツチの祖父で、黄ツチの父。イシカワの孫であり無の弟子。かつては「両天秤のオオノキ」と恐れられていた、団子っ鼻が特徴の小柄な老人。語尾に「~じゃぜ」とつける。未だに現役であり第二部開始時点の五影の中でも最長の在任期間を誇るが、高齢のために腰痛持ちでもある。普段は土遁系の術を使うが、それ以外にも土・風・火と三つのチャクラ性質を持っており、これらの三つのチャクラ性質を融合させることで全てを分子レベルで分解させる塵遁という血継淘汰の能力を持つ。また、重力をコントロールする能力を持ち、これにより自身が飛行するだけでなく他者にも付加することもできる。
- 66年前に師の無と共にマダラの騙し討ちを受け、徹底的に打ちのめされたのがきっかけで己を捨てた頑固な性格となっていった。そして軍縮の時代になってからは、形振りかまわず力を求める雲隠れの里に対抗して、犯罪結社である「暁」を利用するまでに至った。しかし第二部での五影会談での我愛羅の言葉によって自分の過ちを悟ったらしく、忍連合軍を結成しかつての自分を取り戻す決意を固めた。ナルトの隔離中には八尾と九尾を狙って雲隠れの孤島・島亀に接近したカブトを足止めするため交戦するが、穢土転生で蘇ったかつての部下のデイダラの妨害によって逃げられてしまう。その後は島亀を持ち上げ、忍連合本部の近くに降ろして本部に戻った。
- 第四次忍界大戦ではかつての師であった無が蘇生されたことを知り、塵遁に対処するために我愛羅と共に戦闘に加わり、終戦後の忍連合内の主導権を握るよう示唆されるも、「今回はそんなことをやるつもりはない」と断言した。マダラが「穢土転生」で蘇った際には大岩を超軽重岩の術で抑えようとするも、連続して二撃目が打ち込まれたことで逆に瀕死の重傷を負ってしまう。それでも駆け付けた綱手の医療忍術によって回復した後、五影達と共に再びマダラに立ち向かうも敗北した。その後綱手の百豪の術で回復し、他の五影たちと共に戦場に到着して岩忍たちを指揮した。最終話では土影の座を黒ツチに譲って岩隠れの里での旧五影会談に参加しているが、100歳近い為移動もままならない程に年老いている。
- 黒ツチ(くろツチ)
- 声 - 武田華
- オオノキの孫であり黄ツチの娘に当たる上忍のくノ一。黒髪のショートヘアで乱暴な言葉遣いが特徴。水遁系のチャクラ性質を持ち、血継限界の熔遁の使い手でもある。第二部の五影会談では、オオノキの護衛として同行している。ナルトの隔離中には八尾と九尾を狙って雲隠れの孤島・島亀に接近したカブトを足止めするため交戦するが、逃げられてしまったため忍連合軍の本部に戻った。第四次忍界大戦では第2部隊に配属された。最終話では四代目土影に就任し、チャイナドレスを着ている。木ノ葉の里での五影会談に参加しており、遅れてきたナルトに対して文句を言っている。
岩忍
- 赤ツチ(あかツチ)
- 声 - 三宅健太
- 岩隠れを代表する歴戦の上忍。団子鼻が特徴の巨漢の男。「~ダニ」が口癖で気のいい性格。オオノキの術で空を飛ぶことを好む。土遁系の術を使用し、口から石の人形(デイダラ曰く「ゴーレム」)を吐き出して戦う。
- 五影会談の時にオオノキの護衛として同行する。忍連合軍の連合会議では、オオノキの付き人として同伴、八尾・九尾を取りに来たカブトを足止めするため、交戦するが逃げられてしまう。その後、忍連合軍の元に戻った。
- 最終話では、土影となった黒ツチの護衛として同行している。
- 黄ツチ(きツチ)
- 声 - 木村雅史
- オオノキの息子で黒ツチの父である上忍。赤ツチと同じ団子鼻で、顎鬚を蓄えた大柄な男性。疾風伝では里の上層部の会合に参加した。過去にはカブトに倒されたノノウの最期を看取っている。第四次忍界大戦では第2部隊の隊長に任命され、10万体のゼツと交戦した後ダルイの率いる第1部隊の援護に回った。
- カッコウ
- 声 - 志村知幸
- 上忍。岩隠れでも屈指の実力者。カカシ外伝ではタイセキ・マヒルと組んで任務を行った。「土遁・岩宿崩しの術」でオビトを死の淵に追いやったが、直後にカカシとリンを追い詰めたところを逆にカカシに止めを刺されて死亡した。
- タイセキ
- 声 - 鈴森勘司(カカシ外伝)→後藤光祐(556話~)
- 上忍。強面の風貌だが冷静で落ち着いた性格。カカシ外伝ではカッコウ・マヒルと組んで任務を行った。「迷彩隠れの術」を使いこなし、カカシの左目に深い傷を負わせたが、直後に写輪眼を開眼したオビトによって攻撃を見切られてクナイで刺され死亡した。
- マヒル
- 声 - 遠藤大輔
- 上忍。カカシ外伝ではカッコウ・タイセキと組んで任務を行った。偵察としてミナト班と対峙するが、ミナトの「瞬身の術」で後ろを取られて止めを刺され死亡した。
- 老紫(ろうし)
- 声 - 宗矢樹頼
- 四尾・孫悟空を宿した人柱力。赤い口髭が特徴の初老の男性。生前の性格は孫悟空曰く土影のオオノキより頑固だったらしい。血継限界である熔遁の使い手で、尾獣の力を使って開発した。戦闘では熔遁忍術を使って戦うが、黒ツチの熔遁とは異なり溶岩を使った術である。人柱力の能力の鍛錬のために里を離れるが、暁の鬼鮫に捕らえられ四尾を引き剥がされて死亡。第四次忍界大戦ではカブトの「穢土転生」によって蘇生され、オビトによって新たなペイン六道にされた。孫悟空がナルトと心を通わせたことで、40年に渡った自分と孫悟空の在り方を見つめ直し、最後に孫悟空の名前を口にし和解する。
- ハン
- 声 - 安元洋貴
- 五尾・穆王を宿した人柱力。頭に傘を被り、茶色いマスクと黄褐色の鎧、煙を噴く大きな瓢箪のような物を身につけた大柄な男性。語尾に「~だで」と付ける。蒸気の力によって強化された強力な体術で戦う。暁との戦闘で尾獣をしている。生前は里の者達から疎外されており、彼が暁によって尾獣を奪われて死亡した際には、暁に感謝する者さえいたとされた。第四次忍界大戦にてカブトの「穢土転生」によって蘇生され、マダラによって新たなペイン六道にされた。
- ガリ
- 声 - 加藤拓二
- 上忍。血継限界である爆遁を使い、デイダラと同じくかつては爆破部隊に所属していた。第四次忍界大戦ではカブトの「穢土転生」によって蘇生され、パクラと共にカカシ率いる3部隊と交戦した。疾風伝では好戦的な性格として描かれており、最終的にサイの「虎視眈弾」で封印された。
その他
- 土の国の大名
- 声 - 山内健嗣
- 土影のオオノキや四尾の人柱力の老紫を上回る国随一の頑固者で、体制を変えることを極端に嫌っている。しかし岩隠れの里に対する信頼は厚い。
雲隠れの里(雷の国)
里の人間は二位ユギト、金角、銀角を除き名がアルファベットか形容詞になっており、後者の場合の性格設定は名前に準じる。
雷影
雲隠れの里最強の忍が、代々、雷影と「エー」の称号を継承する。
- 初代・エー
- 声 - 後藤光祐
- 初代雷影。ジミ・ヘンドリックスに似た風貌をしている。語尾に「~よ」と付ける。雲隠れの里を興し卓越した統率力で里を率いた。初の五影会談では、初代風影の要求に怒りを見せた。
- 二代目・エー
- 二代目雷影。特徴的な髪型と顎鬚を生やした男で、右肩に防具、胸に勲章を着けている。初の五影会談での護衛など長く初代雷影の護衛を務め、その信頼感から二代目に任命された。友好的な性格で、初代からの宿願であった木ノ葉との同盟を締結した。しかしその式典の際、金角・銀角兄弟によるクーデターにより、二代目火影と共に騙し討ちに遭って死亡した。
- 三代目・エー
- 声 - 玉野井直樹
- 三代目雷影。四代目・エーの父。右肩には「雷」の字の刺青、胸には八尾の暴走を止めた時に付いた傷がある。珍しい忍具や宝具の蒐集を趣味としていた。四代目と同等かそれ以上に鍛えられた肉体をしており、ナルトの「風遁・螺旋手裏剣」を喰らっても傷一つ付かない程の頑丈さを誇る。自身が使用する雷遁を利用した忍体術「地獄突き」は、指の数を減らすごとに殺傷力が高くなり、「一本貫手」になると文字通り最強の矛と呼ばれるほどの貫通力を誇るが、それは自らの頑丈な肉体さえ貫いてしまうという弱点があった。
- かつて八尾が暴走した時、息子の四代目雷影を含む里のエリート達と共に八尾を封印した。また、仲間を逃がした後に一人で八尾の暴走を止めた際、「一本貫手」で八尾の尾を全て切断したこともある。胸の傷はこの時、地獄突き一本貫手を構えたまま前のめりに倒れた際に自分の体に当たってできたもの。ドダイ曰く、仲間を逃がす時間を作るために一人囮となり、1万の敵を相手に三日三晩死ぬまで倒れなかったとされる。
- 第四次忍界大戦では、カブトの「穢土転生」によって蘇生された。他の旧五影と共に第4部隊と交戦、第4部隊の忍に自身の能力や対処法を教えていたが、ナルトの登場により彼を捕獲しようとしたカブトに意識を奪われる。頑丈な肉体と地獄突きを生かして第4部隊の忍を蹴散らしナルトを狙うも、ドダイやいのいち経由で八尾と交信してヒントを得たナルトの機転で、地獄突きの軌道を螺旋丸で弾かれて自らを貫いてしまい、ダメージを受けた直後に封印された。
- 四代目・エー
- 声 - 手塚秀彰
- 四代目雷影。キラービーの義兄。日常的にバーベルを鉄アレイのように使って片腕を鍛えており、プロテインをこよなく愛するため、身体は非常に筋肉質である。両肩には手裏剣の刺青を入れている。ドアから出入りすることはほぼなく、怪力に任せて近くの壁や床を突き破って移動する。里を守るという義務感ゆえに、軍備拡張のために形振り構わぬ手段で他国の忍術を集めていたことで、多くのトラブルを招いている。かつては木ノ葉の日向一族の白眼を奪おうと目論み、その最中自里の忍が命を落とした際には条約を盾にした理不尽な取引で白眼を手に入れようとしたこともある[59]。その反面部下との信頼は非常に強固で、義弟であるキラービーとは拳を合わせるだけで意思疎通ができ、暁に捕らわれたと思っていたキラービーを助ける決意を固めた際にはオモイ・カルイの両名と共に涙を流していた。
- 戦闘では自らの肉体に雷遁のチャクラを鎧のように纏い、パワーもスピードも格段に向上させた「忍体術」を得意とし、その技はパワーを生かしたプロレス技的な戦法が多い。特にスピードはミナトの「飛雷神の術」に匹敵する程速く、ミナトが死亡してから自分より速い忍はいないと自負している。まだ若い頃、自分との「絶牛雷犂熱刀」を成功させたビーと兄弟の誓いをかわし、最強タッグとして名を馳せていた。血の繋がりはなくとも互いを信頼し合い、ビーが八尾の人柱力となった際に「ビーにとって最も大切な言葉」を彼に与えた。しかし父である三代目雷影の死を機に、四代目として国と里を守る決意をし、人柱力である弟の身を案じるあまり彼の力を信用しなくなってしまった。八尾封印の際、モトイの父親が左の角で貫かれて殺された敵討ちで左の角を折った。まだ雷影に就任していなかった過去に、ビーと共に四代目火影のミナトと戦ったことがある。疾風伝では、四代目水影のやぐらが人柱力であることを知っていたも明かされた。
- 第二部では暁と組んだサスケにビーが捕らえられたことを知り激怒し、雲隠れの忍にサスケらの捜索を命令した。また暁の活動、抜け忍のサスケを木ノ葉が始末しなかったことが気に入らなかったため、サスケ抹殺に同意を求める文書を用意させ他の五影を招集した。会談の前にナルトからサスケ抹殺撤回を陳情されるも、サスケの行いを見過ごす気はなく全く意に介さなかった。五影会談ではその場に姿を現した白ゼツの首を超人的な握力で折り、外にいたサスケ率いる鷹を見つけ交戦。水月の首切り包丁と両腕を片腕だけで簡単にへし折り、状態2の重吾をガードの上からパンチ一発で致命傷を負わせるなど、体術を中心とした戦闘能力の高さを見せつけた。次第に両目の負荷に苦しんでいくサスケを追い込んでいくが、止めを刺す寸前に我愛羅が戦闘を中断させたため、サスケの逃亡を許してしまった。また戦闘中に「天照」の盾でガードするサスケを利き腕を犠牲にして攻撃したため、「天照」の炎により利き腕である左腕の肘から先を切断せざるを得なくなった。最終的には会議で五影からの支持によって忍連合軍の総大将に任命された。会談後、鬼鮫と交戦中のビーをようやく発見し加勢。戦闘直後にビーを「アイアンクロー」で保護(捕獲)した。
- 第四次忍界大戦の開戦後は総大将として綱手やシカクと共に指揮を執っていたが、ナルトとビーが島亀から脱走した際に綱手と共に制止しようとし、ナルトを殺してでも止めようとしたが、ビーに人柱力の本当の強さを説かれ、ナルトがミナト同様自分の最速の攻撃をかわしたことで二人が戦場へ向かうことを許した。そして本物のマダラが参戦したことで、綱手と共にマブイの「天送の術」で戦場に向かい、他の五影達と共にマダラと交戦するも敗北して瀕死に陥った。その後綱手が大蛇丸によって治療されたことで綱手により治療を受け、戦場に向かい雷忍たちを指揮した。最終話では、雷影の座をダルイに譲って、岩隠れの里での旧五影会談に参加している。高齢で動けないオオノキを「えらく弱ったな」と言ったが、自らも歳を取っており頭が剥げている。
- ダルイ
- 声 - 竹内良太
- 上忍。名の通り常にダルそうな色黒の男性。左目を前髪で隠している。口癖は「ダルい」と「すみません」。エーの暑苦しさについていけない時もある。しかし、エーのことは慕っており、彼からも右腕として信頼を置かれている。また、唯一三代目雷影に左肩に「雷」の字の刺青を刻むことを許された忍でもあり、右肩には「水」の字の刺青を入れている。水遁系と雷遁系のチャクラ性質を持ち、血継限界の嵐遁も使用する。
- 五影会談の時には雷影の護衛として同行した。第四次忍界大戦では第1部隊の隊長に任命され、蘇生された金角・銀角兄弟と戦闘になるが、六道仙人の宝具に苦戦する。しかし、隙をついて七星剣と紅葫蘆を奪ったことで、銀角を封印することに成功する。また、マブイによって送られてきた「琥珀の浄瓶」を使い、シカマル・いの・チョウジとの連携もあって金角も封印することに成功した。その後イズモとコテツと共に蘇生された暁の角都と交戦、チョウジの力を借りて戦場の敵を制圧したが、金角と銀角の回収のために外道魔像で強襲を仕掛けてきたオビトによって大打撃を受ける。その後十尾復活により劣勢となったナルト達と合流し、シカクの指揮の元で連合との連携で十尾に挑んだ。
- 最終話では五代目雷影に就任し、フードを被りチョビ髭を生やしている。木ノ葉の里での五影会談に参加しており、遅れてきたナルトに対して黒ツチ・長十郎とは異なりナルトを擁護している。
ビー
雲隠れの里では代々雷影の護衛役は「ビー」の称号を受け継ぎ、雷影とタッグを組む。
- キラービー
- 声 - 江川央生、東内マリ子(幼少時代)
- 八尾・牛鬼を宿した人柱力。通称ビー。四代目・エーの義弟。サングラスに鬚を蓄えた男。左頬には2本の牛の角、右肩には「鉄」の字の刺青を入れている。一人称は「オレ」。駄洒落を交えたラップのような話し方を得意とする。牛鬼とは普段からよく会話しているなど、比較的親しい関係にある。刀7本を体の至る所に挟んで回転しながら敵に襲いかかるという戦法を用い、刀には雷遁系のチャクラを流すこともできる。尾獣化を自在に使いこなし、尾獣化した際には刀を使わず直接攻撃で挑む。幻術にかかっても八尾が即座に解除してくれるため幻術全般が通じない。
- 幼い頃には、当時雷影候補のエーのパートナーとして「絶牛雷犂熱刀」を成功させ、雷影の護衛役の「ビー」の名前を受け継ぎ、エーと兄弟の誓いを交わした。前任の人柱力であるブルービーが死んだことで八尾の人柱力になることが決定し、その際エーから「お前はオレにとって特別な存在だ、オレ達は最強タッグだ」という言葉を受け、その言葉を力に八尾の力のコントロールを成し遂げた。エーの四代目雷影就任後は、彼の身を案じたエーによって里から出ることを禁じられた。
- 第二部では自らを捕えに来た「鷹」の面々を圧倒、サスケに二度も重傷を負わせた上に水月を戦闘不能に追い込んだが、回復したサスケの「天照」を受けて捕獲された。しかしそれは尾獣状態の足で作った分身であり、本体はサスケに切断された八尾の足の中に潜んでいたため無事だった。かねてより里の情勢に縛られるのに嫌気が差しており、その後は「鷹」との戦いで捕獲されたフリをしてそのまま里を脱走、音楽の方向性をラップから演歌にシフトし演歌忍者のサブちゃんに師事していた。演歌の修行の最中に八尾を狩りに来た暁の鬼鮫と交戦、大規模な水遁の術により追い詰められるが、土壇場でビーのチャクラを気に入った鮫肌がビーに寝返ったことで回復、さらに捜索に来たエーと共に「絶牛雷黎熱刀」を決めて勝利するが、直後にエーによって捕獲されたため渋々里に戻った。
- 後に雲隠れの孤島・島亀にて自分と同じく監視下に置かれることになったナルトに出会い、牛鬼と共に尾獣コントロールの指導を行った。ナルトが戦争に気付き島亀からの脱走を図ると自らも同行、途中エーと綱手に引き止められるも、人柱力としての本当の強さをエーに示したことで彼を認めさせ、ナルトと共に戦場に向かった。その後、ナルトの本体と共にイタチ・長門と交戦し苦戦するも、戦闘中に自らの「穢土転生」を打ち消したイタチの協力もあり、長門を封印させることに成功した。直後にナルトと共にトビと元人柱力の六道ペイン達に遭遇、交戦となり連携の前に苦戦するも、人柱力として覚醒したナルトと共にペイン達を止めることに成功した。マダラの完全復活後にはマダラによって牛鬼を抜かれるが、切り離された牛鬼のタコ足に触れていたため生き残っていた。第四次忍界大戦終結後は再び牛鬼の人柱力となり、悠々自適な隠居生活を送っている。
- ブルービー[60]
- 声 - 古澤徹→根本泰彦
- 四代目・エーの従兄弟で、キラービーの先代の八尾の人柱力。右側が白、左側が黒の長髪で右目付近に刺青がある。四代目・エーが評するところによると「忍術センスも能力も血統も人徳も全て持っている」忍者であり、本人も「だからそうして合理的に八尾の人柱力として選ばれた」と自嘲気味に語っている。生前は人柱力となった者にしかわからないプレッシャーと戦っていたことについて思いの丈を四代目・エーに明かしており、ブルービーは「尾獣は弱った心を狙い暴走を仕掛けてくる、人柱力に必要なのはその心の穴を埋められる何かだ」と主張していたが、皮肉にも後任者のキラービーは八尾と打ち解けるに至った。
- 30年前に八尾を暴走させ死亡した。疾風伝では、第四次忍界大戦にてビーとモトイの前に穢土転生体として現れ、カブトが大蛇丸から引き継いでいた八尾の角の破片により尾獣化させられた状態で戦わされることになる。2人と八尾に30年前の暴走の真相が雲隠れに潜入していた大蛇丸の手により引き起こされたことを明かし、ビーとの戦いの末に昇天した。
雲忍
- 二位ユギト(にい ユギト)
- 声 - 園崎未恵
- 二尾・又旅を宿した人柱力。上忍のくノ一であり後ろで一本に縛った金髪の女性。戦闘の際には爪を伸ばして戦う。また、誘導式の手裏剣を鼠のような形にまとめて毛玉のように吐き出す「ねずみ毛玉」という術を使う。二歳の頃に人柱力となり厭忌の対象とされるも、修行の末に自らの意思で尾獣化を制御できるようになり、ビーと同じく里の者達に慕われるようになった。しかし第二部では暁の角都と飛段に捕らえられ、壁に磔にされて血を抜かれた無残な姿となった挙句、二尾を引き剥がされて死亡した。第四次忍界大戦では他の人柱力と共にカブトの「穢土転生」によって蘇生され、オビトによって新たなペイン六道に改造されるが、ナルト達との交戦の末に倒された後に穢土転生の解除により昇天した。
- 忍頭(しのびがしら)
- ヒナタが3歳の頃、木ノ葉との和平条約を結ぶために木ノ葉を訪れた雲隠れ当時の忍頭。その真の目的は白眼の秘密を探ることであり、ヒナタの誘拐を試みるがヒアシに殺され失敗した。
- ジェイ
- 声 - 松田健一郎
- 上忍。色黒でスキンヘッドにサングラスをかけた男。情報収集力に秀でている。人柱力であるキラービーの監視をケーと共に務めていたが、ビーとサスケ率いる「鷹」の戦いの一部始終をし観察、雷影に報告しようとしていたところをサスケ達に発見されて殺害された。
- ケー
- 声 - 逢坂力
- ジェイの後輩の中忍であり、共にキラービーの監視を務めた。
- サムイ
- 声 - よのひかり
- 上忍のくノ一。金髪のボブカットと色白の肌が特徴。冷静に任務をこなしエーからの信頼も厚い。小隊長としてオモイとカルイを従えているが、何かと騒ぎを起こす二人には振り回されている。第二部ではエーの命により、サスケ討伐の書面を持ってオモイ・カルイを引き連れて木ノ葉へ向かい、木ノ葉にてサスケと暁の情報を書き写した後、雷影の下へと向かうが、その際にヤマトに送信機を仕掛けられ、ナルト達の尾行を許してしまった。第四次忍界大戦ではダルイの増援に加わり、金角・銀角兄弟の紅葫蘆に吸い込まれて封印されるが、終結後にはダルイとテンテンの手により無事解放された。
- オモイ
- 声 - 河本邦弘
- 中忍。銀髪で色黒の男。常にネガティブな思考をしている。口に棒キャンディをくわえていることが多い。戦闘では雲流剣術で戦い、雷遁も刀に帯びさせる程度には扱うことが出来る。第二部では師匠であるキラービーを連れ去ったサスケへの復讐心はあったが、裏切り者であっても仲間であるサスケを売ろうとしなかったナルトの強い意志は個人的に認めていた。第四次忍界大戦ではカンクロウ率いる奇襲部隊に配属され、「穢土転生」によって復活した暁のデイダラ・サソリらと交戦した。アニメ版「疾風伝」では撤退する際に霧の忍刀七人衆の林檎雨由利と交戦し、追い詰められるも命懸けの作戦で底無し沼に沈めることに成功し、その際に餞別として雷刀「牙」を受け取った。最終話では、雷影となったダルイの護衛として五影会談に同行している。
- カルイ
- 声 - 小松由佳
- 中忍のくノ一。長い赤髪と色黒の肌が特徴。常にポジティブかつ軽い性格。第二部では師匠として強く敬愛していたキラービーを連れ去ったサスケに対して強い憎悪を抱き、木ノ葉に来た時は「サスケの情報を出せ」とナルトに詰め寄り、それを拒んだナルトに容赦なく殴りかかっていた。第四次忍界大戦では第2部隊に配属された。最終話ではチョウジと結婚して木ノ葉の里で暮らしており、娘のチョウチョウを儲けている。また「猪鹿蝶トリオ」の伝統を受け継がせる必要はないと考えており、いのに文句を言われている。
- シー
- 声 - 福田賢二
- 感知タイプの上忍。はねた金髪の男性で、ダルイとは対照的に真面目な性格。視覚に影響を及ぼす幻術や医療忍術も習得している。五影会談の時に雷影の護衛として同行した。第四次忍界大戦では感知部隊に配属された。
- モトイ
- 声 - 遠藤大智、 織部ゆかり(幼少時代)
- 中忍。かつてはキラービーの親友だったが、幼少時に父のフルイがブルービーの暴走を止めようとして死亡したことから、八尾への憎しみの末次の人柱力となったキラービーに刃を向けてしまったことがあり、このことが原因で一時期キラービーとの関係にわだかまりを作ってしまっていた。その後ビーに謝罪するも、当のビーは気にしていなかったことから、昔のような関係に戻ることができた。第二部では雲隠れの孤島・島亀でナルトたちの世話役を務めた。
- 疾風伝ではその後エーからビーのサポートを依頼され、彼と合流し、その過程で八尾の先代の人柱力であったブルービーと遭遇する。ビーとブルービーの戦闘を見て、かつて父が勇敢に戦ったことを知り、ビーを逃がすために尾獣化したブルービーに挑み返り討ちに遭ったものの一命は取り留め、ビーにブルービーの思いを遂げるように伝えた。
- マブイ
- 声 - 関山美沙紀
- 四代目・エーの秘書を務める上忍のくノ一。色黒で銀色の髪を頭の後ろでまとめたスタイル抜群の女性。物質を光の速さで任意の地点に即座に転送できる「天送の術」が使用でき、そのことが理由でエーの秘書になったが、彼の暑苦しい振る舞いには色々と困らされている。秘書として第四次忍界大戦の作戦会議に出席したり、忍連合軍の連合会議にエーの付き人として同伴したりと重要な役割を任されている他、第四次忍界大戦では金角封印のため「琥珀の浄瓶」をダルイの元へ転送した。その後は本物のマダラ参戦に伴い、エーと綱手を戦場へ転送した。
- アツイ
- 声 - 松本忍
- サムイの弟である中忍。姉同様金髪と色白の肌が特徴で、左肩に「熱」の字の刺青を入れている。クールな姉とは対照的にその名の通り熱い性格をしており、どんな強者相手にも果敢に立ち向かう勇気を持つ。第四次忍界大戦では姉と共にダルイの増援に加わるが、金角・銀角兄弟の紅葫蘆に吸い込まれて封印されるも、終結後にはダルイとテンテンの手により無事解放された。
- ドダイ
- 声 - 松本忍
- 三代目・エーの部下だった上忍。左眼に「雷」と書かれた眼帯をしている壮年の男性。ゴムを利用した熔遁を使い、それ故ナルトからは「ゴムのオッチャン」と呼ばれていた。第四次忍界大戦では第4部隊に配属され、周囲の忍達に対峙する三代目・エーの情報提供及び援護を担った。「穢土転生」で蘇ったマダラとの戦いでは、ナルトの「影分身」の方が戦力になるという理由で通常の忍者の命を犠牲にしてでもそちらを優先して助け、ナルトからも驚かれていた。
- 金角(きんかく)、銀角(ぎんかく)
- 声 - 黒田崇矢(金角)、矢崎文也(銀角)
- 六道仙人の末裔である兄弟。通称「金銀兄弟」。頬にはナルトと同じ3本のキツネのヒゲのような線がある[61]。マダラが九尾を手懐ける前に雲隠れが九尾を捕獲しようとした際に九尾に食べられたが、その体内でチャクラ肉を食べて2週間も生き長らえ、暴れ続けたことに耐えかねた九尾が自身の体内から吐き出し、以降九尾のチャクラを持つようになった。かつて雲隠れが集めた六道仙人の宝具のうちの4つ(幌金縄・七星剣・紅葫蘆・芭蕉扇)を所有する。いずれも普通に扱うとチャクラ切れに追い込まれて死亡するが、九尾のチャクラのおかげで何の問題も無く扱える。
- かつては「雲に二つの光あり」と謳われていた実力者だったが、雲隠れが木ノ葉隠れと同盟を結ぶ儀礼式を行った際にクーデターを起こし、扉間と二代目・エーを騙し討ちで殺害し、以来雲隠れ史上最悪の大罪人とされた。その後は何らかの形で死亡し、第四次忍界大戦ではカブトの「穢土転生」によって蘇生され、立て続けにアツイとサムイを封印したが、ダルイの封印に失敗したことで宝具を奪われ、先に銀角が紅葫蘆に封印された。その後、銀角が封印されたことに逆上した金角は尾獣化して暴れるも、第十班の策にはめられて琥珀の浄瓶に封印された。後に彼らの九尾チャクラを狙ったトビによって宝具ごと回収され、ナルト達との交戦中に十尾復活のために外道魔像の口に投入された。
- トロイ
- 上忍。血継限界の磁遁を使う。磁力を帯びた手裏剣を投擲し、初撃に触れた敵の体に磁力を溜めさせ、二回目の攻撃を磁力の引き合いで確実に当てる戦術を取る。第四次忍界大戦でカブトの「穢土転生」によって蘇生され、本部の守りを固めるため移動していた忍と戦闘となったが、直後に現れたナルトの「螺旋丸」を受けて封印班に封印された。
- ユカイ
- 声 - 木島隆一
- カルイの弟で、アニメオリジナルキャラクター。
その他
- 雷の国の大名
- 声 - 秋元羊介
- 厳格な政治を行い雷の国全土を治める名君。しかし雷影以上の強硬な姿勢を非難されることもある。
草隠れの里
- 香燐
- →詳細は「§ 蛇/鷹」を参照
- ブラミ
- 声 - 後藤光祐
- アニメオリジナルストーリー「ナルトの背中~仲間の軌跡~」に登場する下忍。肥満体の男で、自らの体内で生成したガスで臭いを消すことが可能。また、クナイが何本か刺さっていても平然としている。
- カザミ
- 声 - 手塚ヒロミチ
- アニメオリジナルストーリー「ナルトの背中~仲間の軌跡~」に登場する下忍。リーゼントの髪型をした男性。身の丈ほどもある大きな旗を持っており、どんな時もチームワークを意識した発言をする。風遁系の忍術を使う。
- ムヤミ
- 声 - 岩端卓也
- アニメオリジナルストーリー「ナルトの背中~仲間の軌跡~」に登場する下忍。サングラスをかけている小柄で人見知りの少年でネガティブな言動が多い。鉤爪を武器にしている。地中に潜むことができ、モグラのモグラン丸(モグランまる)と口寄せ契約を結んでいる。
音隠れの里
- 大蛇丸(オロチまる)
- 声 - くじら、山口由里子(草忍変装時)、山口眞弓(少年時代)、小島幸子(幼少時代)、演 - 悠未ひろ
- 伝説の三忍の一人。元木ノ葉の根の忍で、音隠れの里の長。第二部で再び登場し、サスケに殺され、彼の呪印を培養にし復活した際にイタチに封印されるも、第四次忍界大戦で再び復活を遂げる。
- 薬師カブト(やくし カブト)
- 声 - 神奈延年、水野マリコ(少年期)、演 - 木村達成
- 大蛇丸の側近で医療忍者。かつてはサソリのスパイだった。
- 赤胴ヨロイ(あかどう ヨロイ)
- 声 - 桐本琢也→勝杏里
- 音隠れの里の忍。頭巾に黒いレンズの忍。チャクラを吸い取る能力の持ち主。第一部の中忍試験ではカブト同様、音隠れのスパイとして木ノ葉隠れの里に入り込んでいた。第三予選ではサスケと対戦、自身の能力を活かした近接戦闘でサスケを苦しめたが、サスケの「獅子連弾」の前に敗退した。アニメ版では後にミスミと共に再登場し、水遁系の高等忍術や幻術でナルトらを苦しめるがシノに敗北して海に沈んだ。
- 剣ミスミ(つるぎ ミスミ)
- 声 - 河本邦弘→小泉一郎太
- 音隠れの里の忍。頭巾に丸眼鏡を装着している。加減を知らない冷酷な性格。情報収集のために様々な場所に潜入出来るように関節を外して腕を曲げたり、伸ばしたりなどの改造をされた体質の持ち主。第一部の中忍試験ではカブト同様、音隠れのスパイとして木ノ葉隠れの里に入り込んでいた。第三予選ではカンクロウと対戦、その体質を使った締め技を披露するものの、逆に彼の策にはまってしまった上、そのまま傀儡で締め上げられて敗退した。アニメ版ではヨロイと共に再登場するが、いのに心乱身の術で操られて動きを封じられ、崩れる洞窟の下敷きとなった。
- ドス・キヌタ
- 声 - 江川大輔
- 顔中を包帯で覆っている。好戦的だが冷静で礼儀正しい。口調は丁寧だが、感情が高ぶると若干言葉遣いが悪くなる。腕の装備で音を増幅させ、チャクラでそれを統制し敵の聴覚を攻撃する。木ノ葉崩しの前段階として、大蛇丸からサスケ殺害を命じられ受験者として中忍試験に送り込まれた。本来の役割は「サスケの実力を見るための捨て駒」だったが、彼ら自身はそのことを知らず、カブトが味方であることも知らなかった。
- サスケが呪印を刻まれていたことから大蛇丸の思惑に気づき、サスケを倒すことで大蛇丸を見返すために中忍試験最終試験予選を勝ち抜く。準備期間の間、本戦でサスケと対戦することになっていた我愛羅に奇襲を仕掛けるも、半尾獣化した彼に返り討ちにされて死亡。彼の死は公表されることはなく、不知火ゲンマも「トーナメントに少々変更があった」としか言わなかったため、本戦にて彼と試合をする予定だったシカマルは「ドスって奴、棄権したのか?」と疑問に感じていた。疾風伝の回想シーンでは我愛羅との戦闘シーンが追加され、一騎討ちで敗北し戦死する。
- ザク・アブミ
- 声 - 奥田啓人、保志総一朗(幼少時代)
- 自信家で好戦的な少年。貧しかった幼少の折に大蛇丸に才能を見出されて音忍となったため、大蛇丸に対して忠誠を誓いそれを拠り所としている。両腕に穿たれた孔から、風または超音波を放出する事で物理攻撃や超音波攻撃を行う。木ノ葉崩しの前段階として、大蛇丸からサスケ殺害を命じられ受験者として中忍試験に送り込まれた。本来の役割は「サスケの実力を見るための捨て駒」だったが、彼ら自身はそのことを知らず、カブトが味方であることも知らなかった。中忍試験予選でシノと闘ったが、サスケに折られた両腕で戦い、シノの術を見下したことなどの不運が重なり敗北、同時に片腕を失った。その後大蛇丸が「穢土転生」を発動した際に、二代目火影の器とされて命を落とした。
- キン・ツチ
- 声 - 小池亜希子
- かかとまで届くほどの長髪を持つくノ一。性格は冷酷かつ嫉妬深く、自分の髪よりも美しいサクラの髪に嫉妬し、彼女の髪を掴んで追い詰めた。木ノ葉崩しの前段階として、大蛇丸からサスケ殺害を命じられ受験者として中忍試験に送り込まれた。本来の役割は「サスケの実力を見るための捨て駒」だったが、彼ら自身はそのことを知らず、カブトが味方であることも知らなかった。第三試験では鈴と千本を使った複合攻撃でシカマルを攻撃したが、影真似の術を生かした策にはめられて敗退した。その後大蛇丸が「穢土転生」を発動した際に、初代火影の器とされて命を落とした。
- 幻幽丸(げんゆうまる)
- 声 - 三戸貴史
- 大蛇丸の器を決めるための残酷な殺し合いの中で唯一生き残った忍。屍鬼封尽の呪いによって、サスケが来るまでに体が持たなかった大蛇丸の器に選ばれると大蛇丸の強烈な殺気の前に自分の死を悟り、自らが器になることと引き換えに、実験材料に使われている自分の一族の解放を願い、そのまま大蛇丸に転生されて死亡(厳密には、精神世界で覚めぬ眠りにつかされた)。
- 音の五人衆
- 次郎坊・鬼童丸・左近・多由也の4人に君麻呂を加えた5人のこと。大蛇丸から自由を奪われるのと引き換えに呪印を授けられて強大な力を手に入れ、大蛇丸の護衛を始めとした重要な任務をこなした忍達。このうち君麻呂は病によって長時間の任務に就けず、殆どの任務は君麻呂を除く4人で遂行していたため、君麻呂を除く4人を指して「音の四人衆」とも呼ばれる。
- 左近(さこん)、右近(うこん)
- 声 - 咲野俊介(二役)
- 君麻呂を除く四人衆の中ではリーダー的な存在。通り名は「西門の左近」。両者とも残忍な性格で、右近は更に凶暴かつ陰湿であり、相手をじわじわと追い詰める戦い方をする。普段は右目を前髪で隠した弟・左近が主体となり、その間左目を前髪で隠した兄・右近は中で眠りにつき、戦闘中に起きて手助けをする。「双魔の攻」という血継限界を持ち、互いの肉体を分離・結合させ、結合中に主体でない方の手足を出して戦闘を行う。状態2は角のようなものが生え、鬼のような顔になる。
- 木ノ葉崩しでは大蛇丸と共に木ノ葉隠れの里に潜入し、四人衆のメンバー達と共に「四紫炎陣」を張ってヒルゼンを閉じ込め、その後「屍鬼封尽」により弱った大蛇丸を連れ木ノ葉から脱出した。サスケの回収任務ではキバと交戦し、右近が「寄生鬼壊の術」でキバに融合して細胞を削り取ろうとしたが、術の仕組みを見抜いたキバが自らの体を攻撃したことで左近共々重傷を負った。その後赤丸を連れて逃げたキバを二人がかりで捜索し、左近がキバが残していった上着を身に着けることで自らの匂いを遮断して至近距離まで接近したが、増援に現れたカンクロウの傀儡に妨害されて負傷し、追いついた右近に主体を任せて左近は回復に努めようとしていたが、カンクロウの黒秘技・機々一発に掛かり、揃って全身を串刺しにされて死亡した。
- 多由也(たゆや)
- 声 - 渡辺明乃
- 五人衆の紅一点。通り名は「北門の多由也」。一人称は「ウチ」。赤い長髪で3本の管が付いた黒い帽子のようなものを被っている。普段は無口でポーカーフェイスだが毒舌な話し方をする。五人衆の中では最も好戦的な性格。戦闘では魔笛を使い、この音で物質化霊を操ってたり幻術を発動させたりして攻撃する他、三匹の怒鬼を口寄せすることもできる。状態2は両側のこめかみから角が生え、鬼のような姿になる。この状態になるとチャクラが増大し、実際シカマルの「影首縛り」を力づくで解きかける場面もあった。
- 木ノ葉崩しでは大蛇丸と共に木ノ葉隠れの里に潜入し、四人衆のメンバー達と共に「四紫炎陣」を張ってヒルゼンを閉じ込め、その後「屍鬼封尽」により弱った大蛇丸を連れ木ノ葉から脱出した。サスケの回収任務ではシカマルと交戦し、シカマルを幻術で極限まで苦しめるが、増援に現れたテマリに唯一の武器である笛の音を防がれ、遠距離からの「風遁・斬り斬り舞」を受け、そのまま木々の下敷きになって死亡した。
- 鬼童丸(きどうまる)
- 声優 - 千葉進歩
- 通り名は「東門の鬼童丸」。6本の手と額当てに隠したものを含む3つの目を持つ。戦闘をゲームとして考える所があり、熱中すると周囲が見えなくなるところがある。口癖は「~ぜよ」。口から蜘蛛のように糸を出す。この糸は自身の特殊な体液にチャクラを混ぜて作られており、ワイヤーよりも細くてほとんど見えず、粘着性があり、象が二頭で引っ張りあっても切れないほどの強度を持つ。巨大蜘蛛を口寄せして無数の小蜘蛛を生み出させ、そしてその糸を硬質化して武器や鎧に変え、攻撃・防御を行う。状態2は額にある第三の目を開いてさながら蜘蛛のような姿になり、高い命中精度を誇る弓矢を扱う。
- 木ノ葉崩しでは大蛇丸と共に木ノ葉隠れの里に潜入し、四人衆のメンバー達と共に「四紫炎陣」を張ってヒルゼンを閉じ込め、その後「屍鬼封尽」により弱った大蛇丸を連れ木ノ葉から脱出した。サスケの回収任務ではネジと戦闘になり、白眼の死角から矢を執拗に打ち込んで瀕死の状態まで追い込むが、糸の中にチャクラを流し込まれ、とどめの「絶招・八門崩撃」により相打ちに近い形で敗れた。
- 次郎坊(じろうぼう)
- 声 - 三宅健太
- 通り名は「南門の次郎坊」。モヒカンと頭の両側にだけ髪がある独特の髪型をした肥満体型の男。敵のチャクラを吸い取る事を食事の一環としている。普段は冷静沈着であり多由也の口の悪さをよく注意しているが、彼自身も敵に対しては口が悪い。四人衆のメンバーからは陰では足手纏い扱いされていた。敵のチャクラを吸い取ることが出来る他、土遁系忍術や破壊力のある体術系の攻撃をする。状態2は身体が強化され、腕や顔にはイボのようなものができる。
- 木ノ葉崩しでは大蛇丸と共に木ノ葉隠れの里に潜入し、四人衆のメンバー達と共に「四紫炎陣」を張ってヒルゼンを閉じ込め、その後「屍鬼封尽」により弱った大蛇丸を連れ木ノ葉から脱出した。サスケの回収任務ではチョウジと交戦し、チョウジをクズ呼ばわりして侮っており、チョウジの三種の秘伝の丸薬のうちホウレン丸とカレー丸による普段の実力以上の猛攻をそれぞれ呪印の状態1・2で軽く防いだが、最後のトンガラシ丸を使った捨て身の攻撃「蝶弾爆撃」の前に敗れた。
- 君麻呂(きみまろ)
- 声 - 森川智之、津村まこと(幼少期)
- 五人衆のリーダー。通り名は「地の君麻呂」。一人称は「僕」。五人衆の中では最強であり、他のメンバーからも恐れられている。かつて霧隠れの里に戦いを挑んで滅んだ戦闘民族・かぐや一族の最後の一人であり、幼い頃に一族が滅び路頭に迷っていた所を大蛇丸に拾われ、以降は大蛇丸を彼のためなら命をも投げ出すことをも厭わないほどに慕っていた。かつては新しい器の候補として大蛇丸から「地の呪印」を授けられていたが、死の病に侵されたたっめその価値を失っていた。波の国の北アジトにいた頃は重吾が気を許し、かつ彼の攻撃衝動を止めることができる唯一の人間だった。体内の骨を自在に操る血継限界「屍骨脈」を持ち、早蕨の舞以外に忍術を使わず主に骨を利用した剣術・体術で戦う。状態2では背中から体中の骨が飛び出し、尻尾が生えた姿形になる。
- サスケの回収任務では治療を受けていたが、カブトの策略で追手の足止めとして起用され出撃、多由也から仮死状態のサスケが入った棺桶を受け取り、追ってきたナルトを圧倒するも、直後に代わって参戦したリー、さらに助太刀に入った我愛羅を相手に死闘を繰り広げた。最期は我愛羅の大技で地中深くに生き埋めにされながらも、「早蕨の舞」で後ろを取るが、止めを刺す寸前に寿命が尽きて息絶えた。我愛羅もリーも、この不意打ちには全く対応できていなかった。後の第四次忍界大戦ではカブトの「穢土転生」によって蘇生され、第5部隊の侍達や九尾チャクラモードを会得したナルトの分身体と交戦したが、イタチの幻術によってカブトが「穢土転生の術」を解除させられたことにより昇天した。
- アニメではかぐや一族が霧隠れを襲撃した際に白と再不斬に会っていたこと[62]、また四代目風影・羅砂の暗殺時には大蛇丸と共に羅砂と交戦した事が描かれている。
- 紅蓮(ぐれん)
- 声 - 宮島依里
- あらゆる物質を結晶と化す晶遁忍術の使い手であるくノ一。冷酷で好戦的な性格だが、幽鬼丸との出会いの中で本人は当惑しながらも優しさに目覚めていった。かつては大蛇丸の器の候補でもあったが、三年前は転生の儀式に間に合うことができなかったため、次の器に選ばれたサスケには反感を抱いている。カブトから幽鬼丸の護衛を命じられ、任務に向かうに当たって辺境アジトで部下の選抜戦を行い5人のメンバーを手下とした。その後は将来な優しさから幽鬼丸と心を通わせていくが、実は幽鬼丸の母を殺した張本人であり、数年前に大蛇丸と一緒に音隠れ建設のためにある村を殲滅するという命令を受けていたが、チャクラの使い過ぎで倒れた所を幽鬼丸の母親に助けてもらい、その恩から一度は見逃すが、直後に大蛇丸から強制される形で結局は幽鬼丸の母親を殺害してしまう。
- カブトらを裏切り、ナルトとも共闘、カブトの口寄せで操られた麟児を道連れにしたが、牛頭に助けられ、牛頭や幽鬼丸と共にナルト達を見届けてその場を去った。後には紅蓮とともにナルトに会いに木ノ葉に訪れている描写があった。
- 麟児(りんじ)
- 声 - 内田夕夜
- 紅蓮の部下。蝙蝠を操ることで周囲を探ることができる感知タイプの忍。頭の回転が速く、紅蓮の部下達のリーダー的存在。鬼霧・鬼鳳・濡羅吏と協力して辺境アジトでの選抜戦に生き残るが、実は晶遁との相性も兼ねて紅蓮の監視のために大蛇丸によって派遣されていたスパイだった。しかしカブトを出し抜いて出世を目論んでいたため、カブトに邪魔者と見なされて暗殺され、その後はカブトが成りすましていたが、紅蓮が裏切った際にカブトの「死魂の術」で生ける屍となって紅蓮と戦い、蝙蝠の超音波で晶遁を無力化するが、浮上してきた三尾に潰されて紅蓮の捨て身の攻撃で倒された。
- 鬼霧(きぎり)
- 声 - 細谷佳正
- ガスマスクを装備した忍。ガスマスクから吐き出されるガスは視覚・嗅覚が無くなり、この能力で嗅覚で動くキバとの交戦時は優位に立ったが、感知タイプである麟児がいないと自らも味方の位置を把握できないという欠点があった。二度目の交戦ではその弱点を突かれてリー達に敗北し、瀕死状態になったが、カブトから呪印の力を与えられて復活した。その後はカカシと戦い、煙重分身を使って一時優位に立つも、カカシの頭脳戦の前に敗れ、そのまま濡羅吏に取り込まれるが、浮上してきた三尾に潰されて濡羅吏、鬼鳳と共に水に溶けて死亡した。
- 鬼鳳(きほう)
- 声 - 松田健一郎
- ゴーグルを付けた小柄な忍。右腕に大型のリボルバーのような武器を装備しており、その武器によって煙で砲撃を行い「煙龍」を呼び出すことができる。鬼霧らと同様、リーとの戦いで瀕死状態になるも、カブトから呪印の力を与えられて復活した。その後はヤマトと戦うが、水遁で得意の煙を液化されて木遁に敗れ、そのまま濡羅吏に取り込まれるが、浮上してきた三尾に潰されて濡羅吏、鬼霧と共に水に溶けて死亡した。
- 濡羅吏(ぬらり)
- 声 - 利根健太朗
- 水色の装束を纏い、常にオカマ口調で話す。見かけ通り全身を水の粘膜質のようなもので覆っておりチャクラを通さないため、ヒナタとの交戦時はこの能力で柔拳を封じて一方的な展開に持ち込んだ。鬼鳳らと同様リー戦で瀕死状態になるも、カブトから呪印の力を得てシノとの戦いでも能力を用いて優位に立つが、寄壊蟲によって体の粘液を剥がされて敗北、その後は同じく倒された鬼霧と鬼鳳を取り込み復活するも、浮上してきた三尾に潰されて鬼霧、鬼鳳と共に水に溶けて死亡した。
- 牛頭(ごず)
- 声 - 斧アツシ
- 紅蓮の部下で大柄の男性。肉体を泥に変えることにより、状況に応じて体型を変化できる。辺境アジトでの選抜戦をたった一人で勝ち残った実力の持ち主であり、力尽くで三尾を止められるほどの豪腕を誇る。幽閉されていた頃の恩義から、紅蓮に対しては絶対的な忠誠を誓っている。木ノ葉との交戦で、シノの寄壊蟲に晶遁を封じられてピンチに陥った紅蓮をカカシの雷切から庇う形で死亡したかに見えたが、泥の状態で湖底に潜んでおり、麟児を道連れにして沈んできた紅蓮を再び救出し、紅蓮や幽鬼丸と共にナルト達を見届けてその場を去った。
- 幽鬼丸(ゆうきまる)
- 声 - かないみか
- 三尾をコントロールする能力を持つ少年。天真爛漫な性格だが、幼い頃に母を殺された経験があり、「自分の帰る場所」にこだわるなど不思議な言動が多く、熱を出した自分を看病してくれた紅蓮のことを「帰る場所」だと感じて懐いていた。彼女に危機が及ぶと三尾のコントロール能力が飛躍的に上昇するも使い果たしてしまい、力を失って倒れ、ナルト達に保護されたが、紅蓮が生きていることを感じ取り、紅蓮の下へ向かい、紅蓮や牛頭と共にナルト達を見届けて去って行った。後には紅蓮とともにナルトに会いに木ノ葉に訪れている描写があった。
雨隠れの里
- 半蔵(はんぞう)
- 声 - 沢木郁也
- かつての雨隠れの里の長。通称「山椒魚の半蔵」。頭部には常に水中用のシュノーケリングマスクを装備しているが、これは幼少期に雨隠れの猛毒の黒山椒魚が死亡した際、体内に毒袋が埋め込まれたためで、呼吸するだけで周囲の人間に毒を掛けてしまう性質のためである。また、脇腹に入った毒袋を破られると、毒の耐性によって命を落とすことはないものの、毒液から気化したガスで動けなくなり、隙が生じてしまうため、これらが幼少期から周囲に恐れられた原因になっている。鎖鎌を武器として使用し、口寄せ動物として毒の山椒魚・イブセを使った忍術を駆使する。
- かつては「和」を目指し、忍五大国をまとめることで忍の世界を一つにしようとする理想を持っていた。また、自分が認めた相手は見逃そうとするなど人間としての器も大きい人物であり、弥彦や長門からも尊敬されていた。過去に若き日の自来也・綱手・大蛇丸ら三人を同時に相手取り余力を残したまま追い詰めた時にも、彼らの実力を賞賛して「木ノ葉の三忍」の呼び名を与え、止めを差さずにその場を去った。また、鉄の国のミフネとも死闘を演じたことがあり、身を挺して仲間を守り抜いた信念を評価して解毒剤を飲ませて助けている他、砂隠れのチヨバアとも幾度にも渡って対決している。
- しかし、果てしなく争いが続いていった結果、和の信念を捨てて自己保身にのみ走るようになり、警戒心も強くなって護衛の忍に加えて自分の周囲を結界で常時覆っていた。そして後には弥彦をリーダーとする暁が勢力を増していったことに危機感を覚え、三大国への平和交渉のために手を組むと偽って弥彦と長門を誘き出して配下の忍で包囲し、小南を人質に取って長門に弥彦を殺害させようとした。結果的に弥彦は長門のクナイに身を投げ出して自決したが、弥彦の死によって輪廻眼の能力を完全に覚醒させた長門の「口寄せ・外道魔像」により部下の忍を殺害されて逃亡。その後、長門が弥彦の亡骸で作り出したペインに殺害され、彼の一族及び依頼人も徹底的に消された。疾風伝では弥彦たちの暁の理想に最初は共感していたが、ダンゾウの策略によって暁が里の転覆を謀っていると信じこみ、彼らを裏切ることになった経緯が描かれた。
- 第四次忍界大戦ではカブトの「穢土転生」によって蘇生され、口寄せしたイブセの毒で奇襲部隊を追い込むが、現れたミフネと交戦になるも圧倒されて名刀「黒澤」によるミフネの一撃に斬られ、信念のために己の身を削る覚悟で戦う侍に理解を示さないでいたが、最終的にはかつて自分が助けたミフネの言葉によって自身の信念を思い出し、それをミフネに託すため、鎖鎌の刃で切腹して脇腹の毒袋から毒ガスを発生させて自らの身体の動きを封じ、「布縛りの術」で封印された。
- 弥彦(やひこ)、長門(ながと)、小南(こなん)
- かつての暁の創立時の中心メンバー。3人はかつては戦災孤児として共に生き延びた幼馴染であり、自来也の元で修行を積んでいた次期だあった。後に弥彦は半蔵の策略に掛かって命を落とし、以降は長門がリーダーを務めたが、その頃には暁は五大国からも危険視される犯罪組織と化していた。→詳細は「暁 (NARUTO) § 旧メンバー」を参照
- キュウスケ、ダイブツ
- かつての暁の旧メンバーの一人。後に弥彦が命を落としたのとほぼ同じ頃に、オビトとゼツによる奇襲を受けて仲間達諸共殺害された。→詳細は「暁 (NARUTO) § 旧メンバー」を参照
- シグレ、バイウ、ミダレ
- 声 - 川村拓央、藤本隆行、ヤスヒロ
- 雨隠れの里の下忍達。
- シグレは195.6cmと長身の忍で、仕込み千本による攻撃を得意とするリーダー格、バイウは小柄ながら怪力の持ち主、ミダレは頭脳派といったチーム。
- 中忍試験に参加し、第二試験の際に我愛羅につっかかるが、3人とも「砂漠送葬」であえなく死亡。シグレは我愛羅から「雨隠れのおじさん」と呼ばれたが19歳である。
- 篝(かがり)、夢火(むび)、朧(おぼろ)
- 声 - 原田正夫、上田燿司、大水忠相→木島隆一(疾風伝)
- 雨隠れの里の下忍達で、幻術や分身を用いた戦法を得意とする。中忍試験に参加し、死の森にて第七班およびカブトと対峙するが敗北し、天の書を奪われる。アニメで再登場を果たしたが再び敗北し、生死不明になる。
- アジサイ、スイレン、フヨウ
- 声 - 久嶋志帆、合田絵利、あいざわゆりか
- 疾風伝オリジナルストーリー「ナルトの背中~仲間の軌跡~」に登場する雨隠れの里の下忍達[63]。スイレンとフヨウは感知タイプで、人柱力探しや他里の実力を推し量る役割を担う。アジサイはテンテン同様「開封術」と称する時空間忍術に優れ、紙から様々な武器などを出し二人をサポートする。第一部の中忍試験では小南の命令により、人柱力を探すために潜入していた。試験終了後には砂隠れから届いた詳細を確認した小南から中忍昇格を許可されるも、同時に下されたS級任務でアジサイは死亡し、死体は自来也に倒されたペイン畜生道の後任として補充されている。
- リュウスイ、ユウダチ
- 声 - 櫛田泰道、中西としはる
- 雨隠れの里の下忍達。第二部で自来也に拘束されて尋問によってペインに関する情報を聞き出され、リュウスイは自来也の身代わりにされた後に解放されたが、ユウダチは蛙に変えられたまま木ノ葉に送られ、ペインの情報を引き出された。
滝隠れの里
- シブキ
- 声 - 千葉一伸
- 滝隠れの里の長。人同士の繋がりが生まれればこの世に争いは無くなると考えており、人柱力であるフウを疎外することなく接し、自由奔放な彼女に手を焼きつつも彼女に自分の大切なものを守るように教えていた。フウが勝手に木ノ葉隠れへ中忍試験の申し込み用紙を送った際には、滝隠れの里がかつて七尾を手に入れた経緯を語り、人柱力であることの秘匿、里の名を高めるような戦いをすること、監視兼護衛役を付けることを条件に参加を許可した。
- フウ
- 声 - 白石涼子
- 七尾・重明を宿した人柱力。橙色の眼で黄緑色の髪をした色黒のくノ一。赤く巨大な巻物を背負っている。一人称は「あっし」で「〜っす」が口癖。自由奔放かつ一度言い出したら聞かない上に場の雰囲気を全く読めないなど好奇心旺盛で無邪気な性格をしており、周囲の忍達を悩ませている。「鱗粉隠れ」という術を使用し、粉の反射光で相手の視界を奪うことができる。七尾の力を利用して空中を飛行することも可能。アニメでは巨大なサソリをクナイ一本で倒すなど身体能力も高い。また七尾の能力を利用したと思われる「コクーン」と呼ばれる術も使用していた。
- アニメ版『疾風伝』では生前の様子が描かれており、ナルトが旅に出て2年後の時点ではまだ存命しており、人柱力の中では珍しく里の者達から疎外されている様子もなかった。しかし人柱力故に一度も里の外へ出たことが無いため、好奇心から木ノ葉隠れ・砂隠れが共同開催する中忍試験への参加を勝手に申し込み、シブキから制限付きで参加を許可された。中忍試験終了後にはケゴンやヨウロウと共に暁の飛段や角都と対峙しており、その後何らかの形で暁に尾獣を奪われて死亡している。第四次忍界大戦ではカブトの「穢土転生」によって蘇生され、マダラによって新たなペイン六道に改造された。
- ケゴン、ヨウロウ
- 声 - 中村太亮(ケゴン)、奥村翔(ヨウロウ)
- 疾風伝オリジナルストーリー「ナルトの背中~仲間の軌跡~」で登場した滝隠れの里の上忍。フウが中忍試験に参加するにあたり、上忍の身分を隠して彼女の護衛役として下忍「トッチ」、「クン」として同行。彼女を疎んではいないもののマイペース過ぎる性格には手を焼いており、中忍試験編では護衛役というよりはまるで保護者のように奔走している。
波の国
- タズナ
- 声 - 青野武→牛山茂[64]、演 - 梅垣義明
- 第七班が護衛した波の国の橋作り職人。本来は危険な仕事を低い難易度と偽って依頼をするなど、したたかな食わせ者の一面もある。形容詞の頭に「超」をつけるのが口癖。職務に誇りを持っており、国に勇気と希望をもたらそうと遮断されている物流を活発化させるために、命懸けで橋の建設を試みた。その最中には再不斬と白の襲撃などガトーによる妨害工作を受けるが、護衛任務に就いた木ノ葉の第七班の活躍もあり橋は無事に完成し、その活躍とイナリや島民の心を開かせたナルトの功績を称えて「ナルト大橋」と名づけた。第二部ではその間に依頼で一年近く雷の国に滞在していたが、木ノ葉復興のためにイナリと共に再登場した。イナリと共に『カカシ秘伝』にも登場している。
- イナリ
- 声 - 石川静
- タズナの孫。慕っていた義父・カイザを殺されたことにより心を閉ざしており、同世代の子供たちからもいじめられていたが、ナルトと出会ったことで大きく影響を受け、国を守るために島民と共に立ち上がった。第二部では成長して大工になり、ペインにより壊滅した木ノ葉の復興作業に訪れてナルト達と再会した。
- ツナミ
- 声 - 渡辺美佐
- イナリの母でタズナの娘。イナリを守ってゾウリとワラジに人質に取られるが、ナルトによって助けられた。
- カイザ
- 声 - 高瀬右光
- イナリの義父。「モロ」が口癖の男性。波の国に働きに訪れ、海に落とされ溺れていたイナリを助けたことでイナリに懐かれ、その縁でツナミの再婚相手となり本当の家族となった。仲間やイナリのために危険を顧みずに行動する姿から「英雄」と呼ばれたが、波の国を牛耳りに来たガトーに目を付けられ、両腕を切断されて公開処刑にされて死亡した。
- ガトー
- 声 - 坂東尚樹
- 海運会社・ガトーカンパニーを経営する大富豪。裏ではギャングや忍を使い、麻薬や禁制品の販売、企業や国の乗っ取りまで行っていた悪徳組織の長であり、波の国を乗っ取り物流を遮断し富を独占して波の国を貧困に追い込んだ。第一部では抜け忍である再不斬らを雇い、橋の建設による新たな物流を試みるタズナを暗殺しようと企むが、実は再不斬に対しては最終的に裏切る腹積もりであり、カカシとの戦闘で重傷を負った再不斬の前にならず者達を引き連れて現れ、再不斬に対して裏切りを宣言したが、白の死体を蹴飛ばしたことが再不斬の逆鱗に触れ、捨て身の特攻を受けて首を刎ねられ(アニメでは海に落とされ)死亡した。
- ゾウリ
- 声 - 奥田啓人
- ガトーのボディガード。常に帽子を被っている。ツナミを襲い、助け出そうとしたイナリを殺そうとするが、駆けつけたナルトに倒された。アニメ版「疾風伝」では水月に脅迫され、行方不明になった首切り包丁に関する情報を吐かされた。原作・アニメではその後は明かされていないが、ゲーム版『ナルトRPG2』によるとその後は改心したようであり、木ノ葉崩しによって壊滅状態に陥った木ノ葉の里の復興の手伝いとしてタズナ・イナリ・ワラジと共に訪れている場面がある。
- ワラジ
- 声 - 酒井敬幸
- ゾウリの同僚で、ガトーのボディガード。上半身裸に眼帯を着けた居合いの使い手で冷酷な男。ゾウリと共にツナミを襲い、助け出そうとしたイナリを殺そうとするが、駆けつけたナルトに倒された。その後はナルト達が波の国を去った後に略奪行為を行おうとしていたが、引き返してきたナルトとサスケ、そして島の住民達によって拘束された。ゾウリ同様、原作やアニメではその後は明かされていないが、ゲーム版『ナルトRPG2』ではゾウリと共に復興の手伝いとして木ノ葉の里を訪れており、「こんな事やりたくない」と口にして逃げ出したためゾウリに探されていた。
鉄の国
- ミフネ
- 声 - 長克巳
- 鉄の国の大将。長髪で髭を生やした男。頭に包帯を巻いて鎧を着用している。一人称は「それがし」または「拙者」「ワシ」で、語尾に「ござる」を付ける。名刀「黒澤」を武器に持ち、忍に印を結ぶ間を与えさせないほどに居合術に長けている。過去には仲間を守るために雨隠れの長であった半蔵と交戦し、猛毒を染み込ませた鎖鎌で頭部を斬り付けられて瀕死の重傷を負うも、その信念を認めた半蔵に解毒剤を飲まされて見逃された過去を持つ。
- 第二部の五影会談では進行役を務めた。会談中、うちはシスイの写輪眼を持ったダンゾウにより操られるが、ミフネの言動を不審に思った青が白眼で見抜いたことによりダンゾウが写輪眼の使用を止めたため我に帰った。第四次忍界大戦では第5部隊の隊長に任命され、蘇生された半蔵と再び交戦となり「黒澤」による一撃で両断し、その後かつての信念を失っていた半蔵にそれを取り戻させ、封印されるのを見届けながら彼の信念を受け継ぐことを約束した。そして十尾と戦っているナルト達と合流、千手柱間の最初の五影会談での回想をいのの心伝身の術で見た後、神樹の枝を斬って侍達を指揮した。
- オキスケ、ウラカク
- 声 - 高橋英則(オキスケ)、遠藤純平(ウラカク)
- ミフネの側近達。
土蜘蛛の里
- ホタル
- 声 - 豊口めぐみ
- 土蜘蛛一族の少女で、一族の頭領・役の行者の孫娘として一族に伝わる禁術を受け継いでいた。そのため多くの忍から狙われており、里の者たちからも疎外されていた。少し弱気だが、純粋でひたむきな性格であり、芯は強い。忍としては未熟だったが、忍として基本的な事柄は遁兵衛やウタカタから教わっていた。ウタカタのことは非常に慕っており、何度も正式な弟子入りを志願するが、ウタカタからは断られていた。自身と同じ土蜘蛛一族のシラナミに利用され、体内に封印されていた禁術が暴走してしまうが、ナルトとウタカタにより救出され、禁術は消滅した。その後はウタカタに正式に弟子入りして共に旅立つことになっていたが、その直前にウタカタが暁に拉致され尾獣を奪われて死亡したため叶わぬ夢となった。
- 遁兵衛(とんべえ)
- 声 - 佐々木省三
- ホタルの従者である老人。第二部ではウタカタの実力を認めて土蜘蛛の里までのホタルの護送を依頼し、自身はたった一人で葛城山に残ってマガキ衆の4人組と交戦し、重傷を負ってしまう。その後は遅れて到着したナルトたちにホタルの事を託し、サクラの治療を受けることになった。
- 役の行者
- 声 - 真田五郎
- かつては土蜘蛛一族の頭領ありで、第三次忍界大戦においてたったひとつの術で里ひとつを丸ごと焼き尽くしたという。あまりに危険であるこの術を禁術に指定する代わりに、一族の危機を木ノ葉が護ってくれるようにと三代目火影・ヒルゼンとの間で密約を交わしていた。
暁
フリド一味
疾風伝オリジナルストーリー「守護忍十二士の章」に登場した4人組。火ノ寺付近の隠し墓から元守護忍十二士である雷遁四人衆の遺体を盗み出し、木ノ葉に侵攻した。
- フリド
- 声 - 中井和哉
- フリド一味のリーダー。
- 錫杖のような武器を使う。その正体はソラの父で元・守護忍十二士のカズマ。かつてのアスマの盟友であった人物。
- かつて火の国による世界統一のために軍事国家化を計画し志を同じくした過激派の五名の守護忍十二士を率いてクーデターを決行し、アスマや地陸を始めとする他の守護忍十二士と対立、その戦いでアスマの手により戦死していたと思われていた。
- 九尾のチャクラ[65]を宿したソラを利用して里への復讐を企てたが、それがアスマの怒りを買い、一騎討ちの末、倒される。アスマ同様、物事を将棋に喩えた言い回しをする白く長い髪と顔の傷痕が特徴的。
- フドウ
- 声 - 伊丸岡篤
- 土遁系の術と怪力による戦法を得意とし、体を岩より硬くする能力がある。ヤマトと最初に対戦した時は土遁で勝負し、追い詰めるが、止めの確認をしなかったため、木ノ葉で2度目の対戦をすることになり、この時は自分の能力を利用された上、水遁で追い詰められ木遁で縛り上げられて圧死、ヤマトの言う通り木ノ葉の土となった。
- フエン
- 声 - 上田燿司
- 相手を洞窟に閉じ込め、幻術・罠・毒でじわじわと弱らせる戦法をとる女。この戦法でサイに傷を負わせるが、2度目はサクラに術を看破され、サクラの鉄拳を浴びて敗れる。
- フウカ
- 声 - 浅川悠
- 「屍鬼接吻」と「屍鬼転身」を組み合わせることで、5つのチャクラ属性を使い分けることができる女だが、本体は髪の毛の化け物であり、ナルトを殺し肉体を奪おうとした。最初の戦闘ではナルトを惑わせ追い詰めたが、2度目は術の特性に気づかれ、「螺旋丸」を食らい敗れる。
マガキ衆
疾風伝オリジナルストーリー「六尾発動の章」に登場した5人組。賞金稼ぎの集団であり、土蜘蛛一族の禁術を狙ってホタルを襲う。
- シラナミ
- 声 - 草尾毅
- マガキ衆の頭領。文字を使って対象の人や物を操る「字縛術」と呼ばれる術を得意とする。
- アカボシ、チュウシン、ナンゴウ、ベンテン
- 声 - 高瀬右光、多田野曜平、金光宣明、逢坂力
- リーダー格のアカボシ、痩せていて巨大な手裏剣を背負ったチュウシン、大男のナンゴウ、小柄なベンテンからなる4人組。チームワークを駆使した集団戦闘を得意としており、全員で連携して術を繰り出す。
蛇/鷹
サスケが大蛇丸を殺した後、その支配下にいた者達から組織した四人一組の小隊。当初は「蛇」と名乗り、うちはイタチの抹殺を目的としていたが、それを果たした後は「鷹」と名乗り、木ノ葉隠れの里の殲滅を目指すと同時に利害が一致したため暁と手を組んでいる。五影会談の一件でサスケがメンバーを見限った後、一旦事実上の解散状態になるも、第四次忍界大戦終盤に復活した大蛇丸と共に再合流し、今度は暁を裏切って忍連合軍と手を組んだ。
- 鬼灯水月(ほおずき スイゲツ)
- 声 - 近藤隆
- 大蛇丸の獄に封じられていた霧隠れ出身の青年で、鬼灯兄弟の片割れ。鬼鮫曰く「可愛い顔で笑う子」。満月の弟にして「鬼人・再不斬の再来」とまで言われる神童であり、その名は暁の鬼鮫にも知られていた。後に二代目水影・鬼灯幻月の末裔であることが明らかになり、後述される独特の水遁忍術が鬼灯一族特有のものであることも判明する。忍刀七人衆の復活と、そのリーダーになるのが夢。戦闘では体を液体化させる独自の水遁忍術「水化の術」とその応用術を操るも、雷遁による攻撃は苦手としている。相手を殺す際、手足を切り落としてから頭にとどめをさすというスタイルを好むが、蛇に所属してからは(多少不満に思いつつも)サスケの「急所を外せ」という言葉に従っている。
- 大蛇丸から自分を解放したサスケの実力を認めてサスケに同行している。同じ里出身である再不斬を「大先輩」と呼んでいるが、波の国にある彼の墓の墓石代わりになっていた断刀・首切り包丁を「受け継ぐ」という名目で盗んでいる。キラービーとの戦闘では身を挺して仲間を救おうともしたものの、尾獣化したキラービーの一撃で戦闘不能にされたるが、キラービーを倒したサスケと重吾に救われた。五影会談に潜入した際には雷影に首切り包丁を折られてしまい、その状態でダルイと交戦。雷遁を帯びた刀で刺されて液体化もできなくなり動きを封じられた。その後重吾と共にサスケに置いていかれ、侍に見つかり牢に閉じ込められるも、第四次忍界大戦開始からほどなくして脱出し、重吾と共にサスケを探索、大蛇丸のアジトで戦争をも左右しかねないような資料を発見する。その後、穢土転生を止めイタチと別れたサスケと合流し、半ば不本意ながらもサスケが復活させた大蛇丸たちと行動を共にする。
- 戦後は、香燐・重吾と共に再び大蛇丸の配下に戻っている。アジトを訪れたサラダが自身の出生について疑惑を持ち、彼女から自身と香燐のDNA検査をすることを頼まれ、香燐の机の中にあった臍の緒を勝手に持ち出して検査してしまったことで思わぬ誤解を生んでしまった。
- 香燐(カリン)
- 声 - 東條加那子→行成とあ(サスケ真伝)
- 南アジト監獄の管理者であるくノ一。うずまき一族の末裔であり、赤い長髪に赤い瞳を持ち、刃が仕込まれた眼鏡をかけている。言い訳などをする時には、いつも眼鏡を「くいっ」とする癖がある。基本的に乱暴な口調で喋るが、好意を抱いているサスケと2人きりになった時は態度を軟化させている。チャクラを感じ取ることのできる感知タイプであり、サスケにその能力を買われて同行することになった。感知タイプであると同時に、自身のチャクラを消して他人の感知から逃れることも可能。またチャクラの乱れを感知することで、相手が嘘をついているかを見抜くこともできる。自分の体を噛んだ者を(自身も含め)回復させる能力を持っており、彼女の上半身には無数の噛み痕らしきものが残っている。
- かつて戦争で滅んだ村に唯一人無傷で生存し、その際に大蛇丸に拾われた[66][67]。回想では草隠れの忍として第一部での中忍試験に潜入しており[68]、その第二の試験では危ないところを一人駆けつけたサスケに救われて以来、彼のことを好いており、助けてくれた時の彼の表情をもう一度見たいと思っていた。
- 第二部でのキラービーとの戦闘では、サスケが放った「天照」の黒炎が着火してしまったが、土壇場で右目の万華鏡の力を解放したサスケに救われた。五影会談後にサスケとダンゾウが交戦となった際には、サスケを回復させた直後にダンゾウに人質にとられ助けを請うが、足手纏いだと突き放されてダンゾウごと「千鳥」を受けて倒れた。ダンゾウの殺害後、サスケに止めを刺されそうになった所で、サスケを追ってきたサクラの治療により一命を取り留めた。その後木ノ葉に連行されて尋問を受け、一時は木ノ葉の牢に留め置かれていた。牢ではサスケのブロマイドに語りかけるなど気が触れたように振る舞っているが、隙をついてこのブロマイドの裏に忍ばせてあったピッキング道具で脱獄した。第四次忍界大戦ではちょうど先代火影たちと共に戦場に向かおうとしていた大蛇丸や「鷹」のメンバー達と合流し、サスケに殺されかけた件は彼の詫びでに清算し、自身も戦闘に参加した。戦いの最中には、かつてクシナも使用した封印術の鎖「金剛封鎖」を発現していた。
- 戦後は南アジトに戻り、サクラがサスケと共に旅をしていた時期に南アジトでサラダの出産に立ち会い、その記念に臍の緒を貰っていた。サスケへの恋心は彼の幸せを願って潔く身を引いたようで、サクラとは友人同士になっている。そのことを水月に告げ、新しい眼鏡をサラダにプレゼントするように言いつけた。
- 重吾(ジュウゴ)
- 声 - 阪口周平
- オレンジ髪で大きめの鼻を持つ大柄な青年。本来はおとなしい性格であるが、精神の一部に異常な殺人衝動が隠れており、その衝動をコントロールできない自分を更生させるために「自ら望んで」北アジトの人体実験場に囚われていた。その際に大蛇丸から呪印を受けており、この呪印によって「体の一部を戦闘に特化した形に変化させる」「呪印を聴覚にのみ作用させ、小動物と意志の疎通を図る」「自分が縮む代わりに負傷した他人に自分の血肉を分け与える」「他人の血肉を取り込んで自分を回復させる」などの多彩な術を使う。重吾の一族は自然エネルギーを取り込むことのできる体質を持っており、一族ではこの呪印のオリジナルとなった力を「仙人化」と呼んでいた。
- かつては生前の君麻呂に対して「自分の殺人衝動を抑えることができる唯一の人物」という理由で心を開いており、君麻呂が命に代えて招き入れたサスケの価値を見極めるために同行していた。第二部の五影会談では雷影・エーと交戦となり、呪印を最大解放して戦うも敗北した。その後水月と共にサスケに置いていかれ、侍に見つかり牢に閉じ込められるも、第四次忍界大戦開始からほどなく脱出した。その少し後に水月と共にサスケと合流して戦場に向かい、サスケがナルトと共に十尾の人柱力となったオビトに挑んだ際には、サスケに仙術チャクラを提供していた。
大筒木一族
- 大筒木カグヤ(おおつつき カグヤ)
- 声 - 小山茉美
- ハゴロモとハムラの母。地面にまで届くほどの長い白髪で頭に2本の角を生やし、両目に白眼、額に第三の眼として「輪廻写輪眼」を有する[69]。神秘的な概観に反して内面は酷く歪んでおり、自らのチャクラを奪う形で生まれてきた息子のハゴロモとハムラの事は所有物同然にしか思っておらず、ナルトとサスケに彼ら2人の面影を見出して涙する一方で、かつて2人に封印された憎悪、さらには醜悪なまでの独占欲や支配欲を見せた。このためナルトからは「子離れの出来ない母親」と見なされて、同時に「心が無いようだった」と評された。
- 写輪眼・白眼・輪廻眼の三大瞳術の力を行使するだけでなく、屍骨脈や氷遁といった「血継限界」やその最上位に当たる「血継網羅」に当たる術をも使用する事が出来る。さらに、特定の人間を6つの別空間に強制転移する「天之御中」や、空間に穴を開けて6つの空間内を自在に行き来する「黄泉比良坂」、掌から灰骨を放出して対象を灰塵に帰す「共殺の灰骨」なども使用可能。自身もまた十尾化することが可能であり、その際には額に輪廻写輪眼の模様がある巨大な兎の姿に変わったが、黒ゼツによると自身の意思で尾獣化したのではなく、ナルトの六道仙術に呼応して尾獣達が分離しかかっている安定していない姿だという。
- かつて人類がチャクラという言葉すら知らなかった遥か昔、十尾の最終形態である神樹に成った禁断の実を食べてチャクラを手に入れ、それを利用して争いを終結させたことによって人々から「卯の女神」と崇め讃えられた。その後も一人で世界を束ねたが次第に人々から恐れられるようになり、いつしか「鬼」と呼ばれるようになっていった。その後はいずれ現れ自分をも脅かす存在となるモモシキとキンシキとの戦いに備え、「無現月読」によって大勢の人々を取り込んで白ゼツの兵団を作っていたが、その手法に反対したハゴロモとハムラにチャクラを奪われ、チャクラを取り戻すために神樹と同化して二人と戦うも、敗北して彼らが作った月に封印される事になった[70]。しかし封印される寸前に、自らの力で後に「黒ゼツ」と呼ばれる事になる三人目の息子を産み落とし、以降はカグヤの意志を告ぐ形で黒ゼツは様々な暗躍を重ねる事になり、永き戦乱の時代の裏で復活の機会を虎視眈々と狙っていた。
- 以降黒ゼツに唆されたマダラやオビトらの手によって「月の眼計画」が進められ、そして第四次忍界大戦終盤となり、十尾の人柱力となって両目に輪廻眼を揃えたマダラを触媒にし、「無限月読」にかかった者達から大量のチャクラを吸収することで復活を遂げた。そしてチャクラを自らの手に取り戻すという目的でナルトとサスケの命を狙い、彼らをサクラ・カカシ・オビトと共に自身の空間に引きずり込んだ。そして黒ゼツと共に五人を追い詰めるが、仲間達を守って死んだオビトの犠牲や、オビトに両目の万華鏡写輪眼を託されたカカシの瞳術、それにサクラのサポートなどもあり、最後はナルトとサスケの二人による「六道・地爆天星」を受け、九体の尾獣および触媒となったマダラから引き剥がされ、黒ゼツ共々新たに始球空間に形成された月へと封印された。
- 六道仙人(りくどうせんにん) / 大筒木ハゴロモ(おおつつき ハゴロモ)
- 声 - 立川三貴、中根徹(九喇嘛の回想)、加藤将之(青年時代)
- カグヤの長男でハムラの兄。2本の角を生やし、額には第三の眼のような模様がある。片方が太陽、片方が月を模した錫杖を携えている。かつて荒廃した世界を救った救世主であり、忍びの神として崇められた。全ての始まりの者とも乱れた世界に安寧と秩序を齎す創造神とも世界を無に帰す破壊神とも伝えられ、実在したことさえ曖昧な神話のような存在。三大瞳術の一つである血継限界「輪廻眼」の最初の開眼者にして、体内に十尾を宿した最初の人柱力。写輪眼の最初の開眼者でもある。両目の輪廻眼、額の万華鏡写輪眼に相当する模様は、カグヤに操られた弟ハムラとの戦いを経て開眼した。
- 早い時期から雷遁を多用し、風遁や医療忍術も使用するなど、高い能力を見せている。また、カグヤに対抗するためにガマ丸に師事して仙力(後の仙術)を驚異的な早さで習得しており、これが六道仙術の源流となっている。カグヤ封印後は十尾から作り出した尾獣達の住処を定め、母との戦いで荒廃した世界を作り直すための旅に出ており、その道中での様々な人間との出会いを通して、世に希望を作り出すために「チャクラは”個々を繋げる力”である」と説く「忍宗」を開き、自身はその僧侶にして忍の始祖となった。後に二人の息子を設けるが、死の間際には平和には力が必要だと悟ったインドラではなく、平和には愛が必要だと悟ったアシュラを自分の後継者に指名し、これが後に彼らの子孫となるうちは一族と千手一族の確執を生む遠因となってしまった[71]。自らの体から解放し分割した尾獣達を実の子のように思っていたようであり、死の間際には「お前達は離れていても一つ、いずれ正しく導かれる時が来る」と尾獣達を諭した。尾獣達からも父親のように慕われていたらしく、当時幼かった九喇嘛も彼の別れの言葉に涙を流していた。
- その死後は千年以上もの長きの間チャクラだけでこの世を漂い、忍宗の行く末と自分の二人の息子の転生者達の争いを見てきた。第四次忍界大戦ではマダラにより瀕死の状態に陥ったナルトとサスケの精神世界に現れ、自分と同じ十尾の人柱力となったマダラを止めさせるべく二人に自身の力を託した。その後サスケに切断されたマダラの下半身に、インドラとアシュラおよび九喇嘛のチャクラが合わさった事で一時的に復活し、穢土から歴代の五影達を口寄せして共に「口寄せの術」でナルト達を現実世界に呼び戻した。その後にサスケが「革命」を宣言[72]した際には、直後に現実世界にいる限界が訪れ、サスケのことをナルトに託して昇天した。
- 大筒木インドラ(おおつつき インドラ)
- 声 - 近藤隆、志田有彩(少年・青年時代)
- ハゴロモの長男でアユラの兄。生まれながらに仙人の「眼」(チャクラの力と精神エネルギー)を授かっている。性質変化は「雷」と「火」[73]。弟とは違い優秀で強い瞳力とセンスによって何でも一人の力でやり抜き、己の力が他人とは違う特別なものと知り、平和には「力」が必要だと悟った。忍宗の跡目争いに負けた後、万華鏡写輪眼を開眼し、カグヤが産み落とした黒ゼツに唆されてアシュラに戦いを挑むも敗北し逃亡。力を理想とする一派(後のうちは一族)の祖となり、ハゴロモの死の直前には「アシュラとその一族、そして忍宗をこの世界から滅ぼすまで戦い続ける」と告げた。彼の死後もそのチャクラは消えることなく転生を繰り返し、マダラを経て現在はサスケに転生している。
- 大筒木アシュラ(おおつつき アシュラ)
- 声 - 杉山大、大原桃子(少年・青年時代)
- ハゴロモの次男でインドラの弟。生まれながらに仙人の「肉体」(生命力と身体エネルギー)を授かっている。性質変化は「風」[74]。写輪眼の瞳力が通用しないという特異体質を持つ。兄とは違い落ちこぼれで一人では何もできなかったが、自身の努力と他人の協力により肉体のチャクラの力を開花させ、インドラと並ぶ力を得た。そして皆の協力と助けがあったからこそ強くなれたと理解し、平和には「愛」が必要だと悟った。元々は忍宗の後継者になるつもりは無かったが、協力という繋がりこそ本当の力だと感じたハゴロモに忍宗の後継者に指名され、六道仙術を託される。しかしそれを認めなかったインドラに戦いを挑まれるが勝利、後の千手一族の祖となった。アニメ版では忍宗の後継者を決めるための試練の旅を課されており、その目的地で出会ったカンナという女性と結婚し3人の子をもうけている。彼の死後もそのチャクラは消えることなく転生を繰り返し、千手柱間を経て現在はナルトに転生している。
- 大筒木ハムラ(おおつつき ハムラ)
- 声 - 江川央生(THE LAST)、細谷佳正(青年時代)
- カグヤの次男でハゴロモの弟。額に2本の角が生えており、両目にはカグヤから受け継いだ白眼を有している。かつてハゴロモと共にカグヤと対立することを決めた後、それを察知したカグヤに白眼の力で洗脳され、ハゴロモと戦った。そしてハゴロモに胸を貫かれた直後、膨大な仙力(自然エネルギー)がつまったガマの国の秘宝で回復させられたことで、洗脳が解けると共に新たな力を手に入れ、再び兄弟で十尾と一体化したカグヤに立ち向かい、激戦の末にこれを封印した。戦闘後には大筒木一族の長となり、十尾の抜け殻である外道魔像を監視するため、一族と共に月へ移住した。『THE LAST』では兄ハゴロモ同様、自分のチャクラを受け継いだヒナタの前に現れ、トネリを止めるよう託した。
- 大筒木トネリ(おおつつき トネリ)
- 劇場版『THE LAST』に登場。大筒木一族の末裔である青年。
- 大筒木モモシキ(おおつつき モモシキ)
- 劇場版『BORUTO』に登場。大筒木一族の縁者であり、カグヤですら恐れるほどの存在。
- 大筒木キンシキ(おおつつき キンシキ)
- 劇場版『BORUTO』に登場。モモシキの親役。
その他
忍
- サブちゃん
- 声 - 宝亀克寿
- 演歌忍者。初老の男性。巨大なアライグマのポン太を連れている。第二部では雲隠れのキラービーに演歌を教えていた最中に、鬼鮫の襲撃に巻き込まれた。疾風伝ではキンちゃんに名前が変更されている。
- 猫バア
- 声 - 中嶋佳菜
- 空区で忍専門に武器を供給する闇商人一族を仕切っている老婆。頭目の証として猫の耳飾りを付けている。切り盛りする武器屋はかつてうちは一族の御用達であり、第二部で武器などの購入にやってきたサスケに対してイタチとの兄弟関係を言及していた。アニメ版『疾風伝』の回想では、サスケが里抜けする以前にとある任務でナルトやサクラとも会っていた。
- タマキ
- 声 - 石川綾乃
- 猫バアの孫娘。疾風伝189話にも登場し、3年前ナルト達と会っていた。原作の最終話にも登場し、キバと縁側で談笑する姿が描かれている。サスケに惚れており、彼を見た時に赤面したのを見たナルトが自分に気があるものと勘違いした時には必死で否定していた。
- うちはシン(オリジナル)
- 声 - 檜山修之
- 外伝『七代目火影と緋色の花つ月』に登場した忍。暁の衣を身に纏い、頭部と左腕にいくつもの写輪眼を埋め込んだ禿頭の男。右腕は木ノ葉のダンゾウに渡されており、そのため衣の下は隻腕となっている。「人が進化するためには争いが必要不可欠」と断言し、自身のクローン体を攻撃を防ぐ盾にするなど大蛇丸以上に非情かつ残忍な性格をしており、サクラからも非難されている。マーキングした物体を自由自在に操る瞳力を持っており、この瞳力で短刀を飛ばしたり、自らのクローンを引き寄せて盾にしたりすることができる。さらに万華鏡写輪眼も開眼しており、時空間忍術も使うことが出来る。二人とも本調子では無かったとはいえ、ナルトとサスケの二人を同時に相手にしてそれぞれに傷を負わせる程の実力を持つ。
- 写輪眼を持ってはいるがうちは一族の者ではなく、暁の一員であったイタチに陶酔しているだけであり、勝手にうちはの姓を名乗っているに過ぎない。その正体は大蛇丸の元実験体であり、移植された組織に拒絶反応を全く示さないという特異体質の持ち主であったことから、かつては彼と共にクローン技術の研究をしていた。
- 大蛇丸の下を去った後は独自に自身のクローンを作り出し、「平和は人としての進化を止める」として暁の復活を宣言する。クローンの一人を使ってうちは一族の血を受け継ぐサラダを誘拐しようとするが失敗、その後ナルトとサスケとの交戦中に割り込んできたサクラのパンチを食らって深手を負うと、サクラを連れて時空間忍術で自分のアジトへと姿を消した。しかしアジトを突き止めたナルトたちの襲撃を受け、サスケの須佐能乎で握り潰され全身の骨を折られて戦闘不能になる。このことで自分のクローンである子供たちに見限られ、彼らの一斉攻撃を受け死亡した。
- うちはシン(クローン体)
- 声 - 富樫美鈴
- シンが自分の歯と神経から作り出した大量のクローン体。ソフトモヒカンのような髪型が特徴。クローンのため、影分身とは違って一人一人が独立した意思・人格を持つ生命体である。オリジナルのシンが作り出したクローンは皆同じ容姿・体格をしていたが、クローン体のシン達が作り出したクローンは技術が不完全だったためか、痩せ細った個体や肥満体の個体、更には通常の人間の数倍近い体躯を持つ個体までいる。オリジナルのシンからは自分の血肉の予備程度にしか思われておらず、当初こそシンの命令に忠実に従っていたが、彼の瞳力が弱まるとシンに見切りをつけて殺害した。クローン達はいずれ自分達がオリジナルのシンに取って代わることを考えていたようで、彼の目を盗んで無数のクローンを作り出していたが、サラダの攻撃を受けた後にナルトと九喇嘛の迫力に威圧されて恐怖を抱き降参した。その後は全員が、カブトが代表を務める孤児院に送られた。
小説版オリジナルキャラクター
- 華氷
- 「カカシ秘伝 氷天の雷」に登場。霧隠れの抜け忍で、血継限界の「氷遁」の使い手。元は霧隠れとの戦に敗れて併呑された一族の出身。過酷な仕打ちに耐えかねて抜け忍となり、波の国で傭兵稼業を営んでいたが、夫の死をきっかけに息子・薄氷と共に抜け忍の村を出た。しかし、薄氷が事故死した際に抜け忍の子だという理由で見殺しにされたことで世の中に絶望し、我龍の誘いに乗った。
- その後、飛行船「飛鯱丸」のハイジャックに加担したが、カカシとの対話、羅氷の凶行を目の当たりにしたことで正気に立ち戻り、カカシと協力して墜落を阻止した。
- 事件後は本来死刑となるはずだったが、独自の術である「氷遁・地鎖連氷」の効果に目を付けたカカシの判断により、無為の後任として鬼灯城の城主に任命された。
- 羅氷
- 「カカシ秘伝 氷天の雷」に登場。霧隠れの抜け忍で、血継限界の「氷遁」の使い手。華氷の兄だが、彼女以上に過激な思想の持ち主で、同盟の大義のために犠牲を払うことを何とも思っていない。
- 我龍
- 「カカシ秘伝 氷天の雷」に登場。霧隠れの抜け忍で、波の国に移住した抜け忍達のリーダー格。
- 戦いから離れるために平民を装っていたが、ガトーの死後裕福となったことで金の亡者となった波の国の者達の迫害を受け、報復のクーデターを画策する。
- 第四次忍界大戦でマダラが目指した平和の理念を正義と捉え、「真の平等とは個人の自由の管理である」という理念を掲げて龍波武装同盟を結成した。
- 冒頭でナルトに捕えられ、鬼灯城に収監された後は一時脱走を試みたが、木ノ葉の忍によって阻止されている。
- ゲンゴ
- 声 - 斧アツシ
- 「シカマル秘伝 闇の黙に浮ぶ雲」に登場。黙の国の指導者。
- 10年ほど前に仲間を率いて黙の国に現れ、当時圧政を誣いていた大名を追放し、指導者となった。しかし指導者となってからは自身の思想に賛同する「革者(かくしゃ)」と呼ばれる者達を従えて圧政を行うようになる。一方でお飾り同然の大名が統治する現在の世の中の仕組みを憂い、忍が主導権を持つ世界を創るために革命を起こそうと目論む。
- その正体は霧隠れの抜け忍。かつては再不斬の仲間であり、彼が水影暗殺のクーデター未遂の末に里抜けをした際にも行動を共にしていたが、長い放浪の末に変わってしまった再不斬を見限り、同志と共に黙の国にやって来た。しかし同志達は既に始末して、自らが王の座に就いていた。高いカリスマ性の正体は彼の声を介した幻術であり、この力と幻覚作用のある花[75]を使って敵対者の心の隙を突き配下に加えていた。最終的に迷いを断ち切ったシカマルに口で言い負かされた挙句、鏃の術を舌に受けたことで喋れなくなり生け捕りにされた。
- カジュウラ
- 「我愛羅秘伝 砂塵幻想」に登場。血継限界の「磁遁」の使い手。
- コダカ、キイロ
- 「暁秘伝 咲き乱れる悪の華」のプロローグとエピローグ、「弟切草」に登場。イタチと鬼鮫を襲撃した追い忍兄弟。コダカが兄でキイロが弟。
- もともとは「蜂部」という蜜蜂を使役する一族の出で、コダカがその術を、キイロがそれを守るための忍術を身に着けている。一族の生き方に嫌気がさし、功名を焦ったキイロの暴走にコダカが付き合わされる形で鬼鮫を襲ったが、イタチに一蹴された挙句アナフィラキシーショックを利用した術のからくりを見抜かれ苦戦。
- 最後にはコダカが自らの蜂でキイロを襲って自刃するという末路を迎えたが、実際にはキイロに打ち込んだ蜂を介してコダカの心臓に溜め込まれていたローヤルゼリーと蜂部の術を与えており(イタチは気付いていたが無視した)、キイロだけは生存していた。
- 第四次忍界大戦の後に旅に出たサスケが出会った時には、さらに下の弟であるオオミツとコミツを引き取って共に暮らしており、また結婚して一児をもうけていた(明確にされていないが、恐らく妻は「浮かび上がる白」の漢入)。
- 飴雪
- 「暁秘伝 咲き乱れる悪の華」の「偽りの谷」に登場。血継限界の「泥遁」の使い手。
- 元は忍の一族の出だが、受け継いできた血継限界が、柱間の木遁と同じ組み合わせでありながら違う術であったことで蔑視されており、それゆえに唯一普通に接してくれた歩々月を慕っていた。だが、住んでいた村が人身売買の一派に襲われた際、それを撃退するのに泥遁を使ったことで村から排撃され、さらに共に逃げようとした矢先に歩々月が殺されるという憂き目を見る。それでも「偽りの谷」に流れ着いて生きようと足掻いていたが心の底の虚無が埋められず、たまたま目撃した飛段の「儀式」に魅入られジャシン教に入信。
- その後、その教えに従い飛段と交戦するが、最終的には「ジャシン様」への生贄として泥遁で「偽りの谷」を崩落させ村人を鏖殺。自身も直後に飛段の「儀式」の生贄となり殉教した。
- なお、この時飴雪が崩した谷の上には後に蜂部の兄弟が移り住み、村があった場所には漢入がやって来て陶芸の窯を構えている。
- 漢入
- 「暁秘伝 咲き乱れる悪の華」の「浮かび上がる白」に登場。風の国の端にある「陶の里」に住む陶芸師。
- 「花咲」を生み出した陶芸師・「満開の摩焼」の養女で、彼が生み出した「花咲」と呼ばれる独自の陶器デザインを再現しようと四苦八苦している。晩年の摩焼が里を出て新天地を探そうとした理由をわからずにいたが、後になって「花咲」に必要な粘土が枯渇していたことが判明している。
- 目的を果たして里を出ようとしたデイダラが里の中心を爆破した際、巻き込まれて破壊された陶器の破片に花模様が浮かび上がったのを見て「花咲」の技術を会得。再現のために必要な粘土を求めて里を出た。
- その後ははっきりしていないが、飴雪が崩落させた「偽りの谷」の跡地にたどり着き、泥遁・地盤泥化で生み出された泥を用いて「花咲」を焼いていることが示唆されている。
- チノ
- 声 - 加隈亜衣
- 「サスケ真伝 来光篇」に登場。五大隠れ里が興る遥か昔にうちは一族によって極地に追放された血之池一族最後の生き残りであり、血を操る血継限界の「血龍眼」を持っている。少女のような容姿だがサスケよりも年上で、彼のことを「サスケちゃん」と呼ぶ。
- 物心つく前に御屋城に拐われてしまい、そのままずっと御屋城の屋敷で忍の訓練を受けて生きてきた。そのため過去を何にも知らない自分を「空っぽ」だと卑下していた。実力は闘技場での勝負で風心に勝つほどである。
- 風心と共に御屋城の護衛団に属していたが、御屋城の屋敷にあった血之池一族について書かれた書籍を見つけたことがきっかけで風心と数人の仲間と共に脱走した。やぐら統治時の霧隠れの裏切りを経て風心と2人で地獄谷に辿り着くと、血龍眼の真の力を解放し復讐を改めて誓う。
- うちはや雷光団を見捨てた村への復讐のため、各国の忍を拉致して「起爆人間」に変え、里に送り込んで自爆させるというテロ行為を行っていた。その途中復讐対象であるサスケと偶然出会い、素性を偽り同行する。湯の国の地獄谷で、自身が一連の騒動の黒幕だとサスケに明かし、激戦の末に改心・投降し、木ノ葉隠れに投獄された。その後、かつての霧隠れとの因縁を知っていた五代目水影・メイの計らいで仲間達と共に霧隠れに迎えられた。
- 風心(ふうしん)
- 声 - 遠藤大智、後藤光祐(ノワキ変装時)
- 「サスケ真伝 来光篇」に登場。血継限界の「颱遁」の使い手。元雷光団の首領。
- 元々水の国の小さな島出身だったが、島民に恐れられて、島を襲った大嵐が自身の血継限界のせいだと疎んじられ迫害を受けて、売り飛ばされた過去を持つ。
- その後闘技場でチノと闘い負けたことで御屋城の護衛団に引き抜かれたが、チノと数人の仲間と共に脱走して、「雷光団」を結成する。以後、あくどい者から金品を巻き上げて、それを貧しい者に配る義賊行為を続けていたが、やぐら統治時の霧隠れの裏切りに団は壊滅、命からがら逃げた先の村にまで見捨てられてしまう。
- 登場当初は忍術を用いてノワキという体格の大きい男に変装して、サスケとチノと共に行動する。湯の国の地獄谷付近にて、サスケに正体を明かしそのまま戦闘になる。サスケとの戦闘に負けて幻術を受けてしまうが、血龍眼の助けにあい退却できた。その後はサスケを尾行し、チノとの戦闘中に合流、負傷したチノを庇った。その後は彼女と共に霧隠れに迎えられた。
- カリュウ
- 声 - 時永洋
- 「サスケ真伝 来光篇」に登場。血継限界の「熔遁」の使い手。暗雷団の首領。
- 雷光団の生き残りで、雷光団を見捨てた村に復讐するため「暗雷団」を結成し襲っていた。サスケによって捕獲・拘禁されるが、暗雷団を恨む村人によって焼殺されてしまう。
- アニメ版では雷光団壊滅後、チノと風心の元から去り、ひっそりと暮らしていた。そんな中、風心の協力要請に快諾し、闘技場や地獄谷付近で風心の替え玉としてサスケを襲撃する。地獄谷付近にてサスケに敗れ、チノと風心の敗北後彼女らと共に木ノ葉隠れに投獄された後、霧隠れに迎えられた。
- 御屋城エン(おやしろ-)
- 声 - 桐本拓哉
- 「サスケ真伝 来光篇」に登場。忍でありながら武器商人の男で、血継限界コレクターである。一代で莫大な財を積み上げたやり手だが、金さえ積めば誰にでも武器を売るその姿勢から、「死の商人」と呼ばれている。
- 飄々とした言動をするが、とても用心深い性格の持ち主であり、大蛇丸以上に複数のアジトを持っている。闘技場の賭け勝負に出て、欲しい血継限界を持つ者を手に入れては自身の護衛団にしている。
- 闘技場でのサスケの活躍を見るとサスケと大蛇丸を呼び出し、一連の騒動についての発端や血之池一族の逸話をサスケに話す。
- 実はチノの父親であり、同じく血之池一族の生き残りの一人。仲間内での争いにより妻が命を落としたことを機に一族を見限り全滅させ、幼いチノを連れて地獄谷から出て武器商人となった。
- 事件解決後、サスケが闘技場の全ての忍を倒して解放した後、カカシの要請による雷影率いる雲隠れによる違法賭博参加者の一斉摘発を免れ逃亡。その後はリゾート事業への方向転換を画策している。
尾獣
口寄せ動物
脚注
- ^ カラーイラストでは目の色が異なっていることがある。
- ^ 最終話以前にも『木ノ葉秘伝』や劇場版『THE LAST』のドラマCD『THE HOST -NARUTO THE CD-』でも自分や赤丸を大物にでっち上げた嘘をついており、特に後者はナルト達をトラブルに巻き込む原因を作った。
- ^ 「象転の術」による身代わりであり、実際は砂隠れの上忍。
- ^ チームメイトは呼び捨て、ナルトら男子には「君」、サクラらくノ一には「さん」付けで呼んでいる。
- ^ 【インタビュー/前編】「NARUTO-ナルト-」原作者・岸本斉史が語る 忍の世界の設計図 CinemaCafe.net 2014年12月4日
- ^ アニメ版などでは三つ編みにしていることもある。
- ^ 同級生のくノ一の中で唯一サスケを呼び捨てにしている(逆にナルトのことは当初は君付けで呼んでいた)。
- ^ 原作ではここでの戦闘シーンが描かれずに終わったが、アニメでは詳しく戦闘が描かれ、切り札「双昇龍」をはじめとする忍具の口寄せを初披露した。
- ^ 映画のEDより。
- ^ カカシ外伝〜火の意志を継ぐ者、ナルティメットシリーズのレボリューションまで。
- ^ 第563話〜。
- ^ 作中やガイドブックでは「リン」としか表記されておらず、本名は不明だったが原作607話(巻ノ六三)の彼女の墓石によって姓が判明した。
- ^ 後に左目の負傷の手当てに使用している。
- ^ 『陣の書』162頁より。
- ^ 実際の戦闘の描写はなく角都本人の発言。
- ^ 『陣の書』168頁より。
- ^ 同時にその弱点が仙術であることもナルトと共に見抜いている。
- ^ ただしマダラ反乱後の処置としてはかなり穏当な上、うちは一族をエリートとして羨望の対象となるよう配慮も行っているほか、カガミなどは側近として配属するなど個人としては逆にうちは一族を誰よりも信頼していたが、火影として里を統べる者としてあえて冷徹な態度を取らなければならなかった。
- ^ 『陣の書』313頁では「瀕死の重傷を負った」との記載・綱手の発言もあり、正確にいつ死亡したのかは不明。
- ^ マダラ曰く柱間と同様に本来の力を出せないのは理由がある模様。
- ^ 実力的には柱間の方が圧倒的に上だが、あまりに規格外すぎたため、「木ノ葉に存在する全ての術を解き明かし、全属性を使える」というわかりやすい強さが知られていたヒルゼンが最強と呼ばれるようになった。
- ^ アスマの他にもう一人子供(木ノ葉丸の父あるいは母)がおり、火影直轄の暗部に所属している。
- ^ 対グルグル戦では影分身を使いながら全属性を使用した。
- ^ 当時は優秀な上忍は育っていたものの、まだ皆をまとめるには経験不足であった。
- ^ この時ダンゾウは、一度火影の座を譲り渡していることや九尾出現の際に駆け付けていながら、ミナトを救えなかった事を持ち出して反論したが、ご意見番のホムラとコハルから騒動の最中に姿を消していたことを咎められ断念している。ヒルゼン自身は、「次の火影が育つまでの繋ぎ」という事でダンゾウを説得していた。
- ^ 第286話「黄泉がえる魂」より。
- ^ これらの事実から、トビはダンゾウが九尾を手に入れ操ろうとしたことを推測した。
- ^ アニメ版ではヒルゼンの平和主義的なやり方に業を煮やし、彼の暗殺を画策したことがある。
- ^ 小説『カカシ秘伝』より。
- ^ 本物の風影ではなく大蛇丸の変装。
- ^ 当初はただの「イルカ」と紹介されており、途中から姓が追加された。
- ^ 第21話「名乗れ!現れた強敵たち!!」より。
- ^ どのような経緯で巻物の情報を入手したかは不明。
- ^ 疾風伝では、試験の模様を誰も見ていなかったことから「自分を始末した」とサイに偽らせて帰還させ、自身はそのまま果てたことが語られている。
- ^ シクロは作中では名前が語られるのみで直接登場していない。
- ^ 『BORUTO』来場者特典『在の書』によれば「シカマルの顔にテマリの目を入れただけ」らしい。
- ^ 『BORUTO』来場者特典『在の書』によれば、イメージは簡単に言うと「太ったカルイ」らしい。
- ^ 『BORUTO』来場者特典『在の書』によれば「いのを小さな男の子にしたらいのじんになった」らしい。
- ^ 名前は映画『BORUTO』にて初判明した。
- ^ テレビアニメ『BORUTO』での声優。劇場版では台詞なし。
- ^ 「湯煙忍法帖」より。
- ^ a b うちは一族フェアってことで。 ぴえろ公式ブログ 2014年6月19日
- ^ アニメ版ではハゴロモの石碑を信じていたマダラは、この時黒ゼツの手によって石碑を修正されたと知ると共に、自身がカグヤ復活のコマに過ぎないと知り絶望と共に後悔の念を抱くかのような発言をしていた。
- ^ 疾風伝・第136話(第356話)で悲鳴のみ担当。
- ^ 疾風伝アニメオリジナル「イタチ真伝篇」ではこの時、7人のうち4人を仕留めた事が枇杷十蔵から語られている
- ^ 柱間の昔話~サブキャラ編~ ぴえろ公式ブログ 2014年7月30日
- ^ 『疾風伝』によると、その任務には大蛇丸も参加していた。
- ^ 疾風伝によれば、その現場には大蛇丸も居合わせていた。
- ^ 当初ラーメンフリーパスを贈ろうとしたが、店が潰れるのを危惧し変更した。
- ^ アニメでの君麻呂の回想では、大蛇丸の草薙の剣で止めを刺されている描写があり、大蛇丸の発言から君麻呂とも交戦したようである。
- ^ 第二部では「加瑠羅」と表記された。
- ^ そのため、若年者が就任する場合もある。
- ^ ただし、オビトに殺害された暗部の発言から、オビトがやぐらを操る以前から血霧の里と呼ばれていた事が判明している。その時点でやぐらが水影に就任していたのか、作中未登場の三代目水影の時代から血霧の里と呼ばれていたのかは不明。
- ^ 「根気がない」、「会談に遅れる」→「婚期が遅れる」、「今夜喰うもの」、「色々ありまして結局…」、「覇気がない」→「婚約、色々ありまして結局…破棄」、「トンカツ」、「肝心な時に失敗する」→「婚活、失敗する」など。疾風伝オリジナルストーリーでは「風影披露の合同開催、参加する余裕はない」を「披露宴…開催する余裕なし…」と聞き間違えていた。
- ^ オオノキが2人を派遣したのは、ヨスガ峠の悲劇で犠牲になった忍の遺品の返還と事件の正式な謝罪が目的であった。
- ^ 「シカマル秘伝 闇の黙に浮ぶ雲」では、放浪の末に再不斬の性格が変わってしまった事で再不斬派とゲンゴ派に二分してしまった事が描かれた。
- ^ アニメでは海に突き落とした描写に変更されている。
- ^ 『陣の書』259頁より。
- ^ 木ノ葉側の工作により失敗。
- ^ 『疾風伝』では「フカイ」という名前になっている。
- ^ 疾風伝で追加された回想シーンでは、九尾のチャクラを取り込む前から付いている。
- ^ 第126話「最強対決!我愛羅VS君麻呂!!」より。
- ^ オリジナル中忍試験編① ぴえろ公式ブログ 2015年4月30日
- ^ 2010年の『疾風伝』より。前任の青野の病気療養(後の2012年に死去)のため。
- ^ 九尾の木ノ葉襲撃事件の際に九尾から吐き出されたチャクラを採取・培養したもの。
- ^ 『者の書』より。
- ^ アニメ版「疾風伝」では、うずまき一族の能力を狙う人買いに捕まっていた際、大蛇丸に助けられたことがきっかけで彼の一味に加わっている。
- ^ ちょうどこの時、大蛇丸一派は草隠れから来た受験者を殺してすり替わっていた。
- ^ 白眼はカグヤ自身が元々有していたもので、額の輪廻写輪眼は神樹の実を食べたことで開眼した。
- ^ アニメ版では「カグヤが十尾を遠隔操作で起動させた」「カグヤ単体で六道・地爆天星により封印された」「その後十尾がハゴロモの術で萎れていった「など、原作とは完全に一致しない点が存在する。また、母子の戦いの過程や外道魔像のその後の話は省略されており、詳細は明らかになっていない。
- ^ 後には、インドラに目を向けられなかったことで、後世にまで続く争いの火種を作ってしまったことを深く後悔している。
- ^ こうなってしまうことはナルトとハゴロモは既に分かっていた様子であり、特に驚きもしなかった。
- ^ アニメにて幼少期に「印」を初めて発明した際に「火」を使用している。アシュラとの戦いや逃亡時及び出現時には「雷」を使用している。
- ^ アニメにて本人の口から「風」しか使えないことが判明するが、インドラとの戦いでは仲間の力を借りて木遁も使用している。
- ^ 元々は黙の国の特産品にしようと品種改良を施した物だったが、黙の国の環境でしか育たなかったため、幻覚作用があることを利用して敵の洗脳に用いるようになった。