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2016年11月18日 (金) 07:26時点における版
アンディ・サマーズ | |
---|---|
Andy Summers | |
基本情報 | |
出生名 | Andrew James Somers[1] |
生誕 |
1942年12月31日(81歳) イングランド、ランカシャー |
ジャンル | ロック、ジャズ |
職業 | ミュージシャン、ソングライター、プロデューサー |
担当楽器 | ギター、ベース、キーボード、ボーカル |
活動期間 | 1966年 - 現在 |
共同作業者 | ザ・ポリス, アニマルズ、ソフト・マシーン、ロバート・フリップ、ケヴィン・エアーズ、ジョン・エサリッジ |
公式サイト | andysummers.com |
著名使用楽器 | |
Fender Telecaster Hamer Doublecut Les Paul |
アンディ・サマーズ(Andy Summers、本名:Andrew James Somers、1942年12月31日 - )は、イギリスのミュージシャン、作曲家。ポリスのギタリストとして最もよく知られているが、彼の活動は、ニューエイジ音楽やロックなどのジャンルに留まらず、ジャズやクラシック音楽・映画音楽などの分野においても著名である。
2011年、「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100人のギタリスト」において第85位。
来歴
ポリス以前
イングランドのランカシャー、ポルトン・ラ・フィルド生まれ。10代から、地方のクラブでジャズギタリストとしてステージに立つ。1960年代にズート・マネー・ビッグ・ロール・バンドに加わり、初のレコーディングを経験。その後、ズート・マネー・ビッグ・バンドから発展した、サイケデリック・バンドのダンタリアンズ・チャリオットにも加わった。この2つのバンドは、いずれもロンドンで一定の成功を収めた。
1968年、短期間ソフト・マシーンに在籍した後、ズート・マネーと再会してマネーと共に後期アニマルズのアルバム『ラヴ・イズ』に参加[2]。1970年代には、ニール・セダカ、ジョーン・アーマトレイディング、ケヴィン・エアーズ、ケヴィン・コイン、ティム・ローズ、ジョン・ロードらとの数多いセッションをこなしていた。
ポリスでの活動
その後、アンディは一時音楽活動を休止して、カリフォルニア州立大学ノースリッジ校で音楽を学ぶ。
ポリスへの参加は、1977年8月である[3][4]。それまでのロックのギター演奏では一般的だった、パワー・コード(1度と5度音のみで構成される和音)やブルースのペンタトニック・スケールを用いるリフとは異なり、分散和音やディレイやコーラスなどのエフェクターを効果的に用いた彼の演奏は、ポリスの要の1つともなり、バンドは大成功を収める。
しかし、バンドの活動期間はさほど長く続かず、1978年のアルバム・デビュー後、5作のスタジオ・アルバムを発表した後、1984年には、活動停止を発表することとなった。
ポリス解散後
ポリス解散後は、ソロアルバムの製作やジョン・エサリッジ、ハービー・ハンコック、トニー・レヴィン、ジンジャー・ベイカー、スティングなど多くのミュージシャン達のアルバム録音に参加する。ロバート・フリップと2枚のデュオ・アルバムを発表。また、ギター教本のビデオに出演した経歴もある。さらに、『Down and Out in Beverly Hills』や『バーニーズ あぶない!?ウィークエンド(Weekend at Bernie's)』のようなコメディ映画の音楽を担当したり、デニス・ミラーの深夜トーク番組では、テーマ曲の作曲や演奏も手掛けたりもしている。
1999年には、スティング参加のジャズ・アルバム「グリーン・チムニーズ」を発表
2003年3月には、ポリスがアメリカクリーブランド市のロックの殿堂にて顕彰されることとなったのを機に、スティング、スチュワート・コープランドと共に、久々にポリスとしての活動を行っている。
現在は、年に数回程度ジャズクラブなどでステージでの演奏を披露している。
音楽家以外の活動
音楽の他に、アンディは文筆家・写真家としても活動している。Chronicle Books出版のラルフ・ギブソンとの共著『Light Strings: Impressions of the Guitar』ではギターにまつわる数々の文章を執筆する。また、TVシリーズの「ザ・ヒッチハイカー」やコメディー「アナザー・ユー」にゲスト俳優として出演した事もある。
家庭
アンディは、1968年にロビン・レーンと結婚するが、1970年に離婚。1973年には、心理学者のケイトと再婚し、1981年に離婚するが、1985年に復縁し、現在に至る。1978年に長女、1985年には双子の男の子に恵まれている。
使用機材
ポリス時代のメイン・ギターはブラウン・サンバーストのテレキャスター・カスタムで、キース・リチャーズと同様、フロントにギブソン社製のダブルコイル・ハムバッカーがマウントされている。この個体は、他にも様々な改修を受けている。具体的には、ブリッジ部分を本来の3連サドルのものから6連サドルのものに変更している他、リア・ピックアップの装着方法は、コイルばねを介したフローティング・マウントからボディへの剛結に変更し、更にボディ裏にザグリを入れてプリアンプを追加している(現在は取り外されている)。このプリアンプは、ブースター(出力を増幅して音色やサスティンを変化させる装置)と思われる。また、コントロール部分には、ブースターのオンオフやゲインのコントローラー、ピックアップの位相反転スイッチが増設されている。このギターは、後にフェンダー・カスタム・ショップから、アンディ・サマーズ・トリビュートテレキャスターとして、ボディの傷や汚れ、全体に施された様々な改造に至るまで完璧に再現したギターが限定発売された。その他、ストラトキャスター、ギブソンレス・ポール、ES-335等を使用している。
ポリスの解散後には、スティーヴ・クラインが製作した、クライン・ギターズのギターを使用していた時期がある。トランストレムを採用し、ボディ全体にクラインのロゴである「K」をデザインした金銀のロゴが散りばめられている。
ポリスの活動後期には、キーボードも演奏している(シーケンシャル・サーキット社のプロフェット5)。
OLD GREY WHITSTLE TESTに出演時やミュージック・ビデオでは、Aria ProIIのPE-1500を使用している。
ディスコグラフィ
ポリス結成以前
- 1965年 - It Should Have Been Me/ズート・マネー&ビッグ・ロール・バンド
- 1966年 - ZOOT!/ズート・マネー&ビッグ・ロール・バンド
- 1968年 - Transition/ズート・マネー&ビッグ・ロール・バンド
- 1969年 - Love Is/エリック・バードン&ジ・アニマルズ
- 1973年 - Eric Burdon And The Animals/エリック・バードン&ジ・アニマルズ
- 1975年 - Matching Head And Feet/ケヴィン・コイン
- 1976年 - In Living Black And White/ケヴィン・コイン
- 1976年 - Heartburn/ケヴィン・コイン
ポリス
ポリス参照の事。
ソロ
- 1982年 心象表現 - I Advance Masked – ロバート・フリップとの共演
- 1984年 擬制の映像 - Bewitched - ロバート・フリップとの共演
- 1987年 XYZ - XYZ
- 1988年 ミステリアス・バリケード - Mysterious Barricades
- 1989年 ザ・ゴールデン・ワイヤー - The Golden Wire
- 1990年 チャーミング・スネイクス - Charming Snakes
- 1991年 ワールド・ゴーン・ストレンジ - World Gone Strange
- 1993年 ギターネス - Invisible Threads – ジョン・エサリッジとの共演
- 1995年 シャナエセッシア - Synaesthesia
- 1997年 ザ・ラスト・ダンス・オブ・ミスター・X - The Last Dance of Mr. X
- 1998年 レトロスペクティヴ(ベスト版) - A Windham Hill Retrospective
- 1998年 ストリングス・オブ・デザイア - Strings of Desire – ビクター・ビグリオーネとの共演。
- 1999年 グリーン・チムニーズ~モンク・ソング- Green Chimneys: The Music of Thelonious Monk – セロニアス・モンク作品をカバー。
- 2000年 ペギーズ・ブルー・スカイ- Peggy's Blue Skylight – チャールス・ミンガスの作品をカバー。
- 2003年 アース・アンド・スカイ - Earth + Sky – 器楽曲集。
- 2003年 X TRACKS ベスト・オブ・アンディ・サマーズ- The X Tracks - 1997年から2002年にかけてのベスト作品集。
- 2005年 - Splendid Brasil -ヴィクター・ビグリオーネとの共演。
主なセッション参加アルバム
- 1967年 Tim Rose/ティム・ローズ
- 1975年 The Musician/ティム・ローズ
- 1975年 Back To The Night/ジョーン・アーマトレイディング
- 1976年 スペインの哀愁 - Sarabande/ジョン・ロード
- 1976年 Odyssey/David Benford
- 1976年 OUT/アンソニー・ムーア
- 1977年 Trance Formaiton/エバハルト・シェーナー
- 1978年 Video-Magic/Eberhard Schoener
- 1978年 Flashback/Eberhard Schoener
- 1983年 ハロー、ビッグ・マン - Hello Big Man/カーリー・サイモン
- 1987年 ナッシング・ライク・ザ・サン - Nothing Like the Sun/スティング
- 1989年 Stiletto/マイケル・シェリーヴ
- 1991年 House Of Hope/トニ・チャイルズ
- 1992年 カプリ - Capri/パウロ・ルスティケリ
- 1995年 Opus 1/Pan African Orchestra
- 1986年 創世記/Eberhard Schoener Sting Andy Summer
- 1996年 Twan!: A Tribute to Hank Marvin & the Shadows 「Stingray」
- 1997年 Chariot Rising/Dantalion's Chariot
- 1997年 Audio Book/カート・コバーン
- 1998年 Blue Thunder/Juicy Lucy
- 1998年 グレッグ・ビソネット - Gregg Bissonette /グレッグ・ビソネット
- 1998年 Too Old To Die Young/Kevin Ayers
- 2000年 As Long As You're Living Yours : The Music Of Keith Jarrett
- 2001年 Nylon & Steel/A.S.& Manuel Barrueco
- 2003年 Guitar Harvest Vol.1
- 2004年 Expressions In Jazz Major
脚注
- ^ Somers の発音は「ソマーズ」ではなく Summers と同じ「サマーズ」です。
- ^ Andy Summers | AllMusic - Artist Biography by Steve Huey
- ^ 『rockin' on』株式会社ロッキング・オン 2008年3月号 連載ROCK GREATS SPECIAL vol.27 THE POLICE P83
- ^ 『THE POLICE & STING』 SHINKO MUSIC MOOK アーカイヴ・シリーズ Vol.16 シンコーミュージック 2008/1/31 ISBN 978-4-401-63173-5 History 1978-1983 立川芳雄 P22
著書
- 『アンディ・サマーズ自伝 ポリス全調書』 ブルース・インターアクションズ 2007年 ISBN 4860202457
- 『desirer walks the streets』(写真家としての作品集) 出版協同社 2009年 ISBN 4879700541