「怪奇大作戦」の版間の差分
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劇伴曲には[[バスクラリネット]]、のこぎり([[ミュージックソー]])<ref group = "注">のこぎりの背をヴァイオリンの弓で弾く。</ref>、[[口琴|ジューズ・ハープ]]、[[京琴]]といった特殊な楽器が用いられた<ref name="age"></ref>。全話のメインタイトルと第2話以外のサブタイトルに使われた「OPENING (A)」はステレオで録音されているが、実際にはRチャンネルの音のみが使われた<ref name="musicfile"></ref><ref group = "注">『怪奇大作戦 ミュージックファイル』には、オリジナル音源とRチャンネルの音のみを取り出したもの(「OPENING (A)(RチャンネルONLY)」)の2種類が収録されている。</ref>。 |
劇伴曲には[[バスクラリネット]]、のこぎり([[ミュージックソー]])<ref group = "注">のこぎりの背をヴァイオリンの弓で弾く。</ref>、[[口琴|ジューズ・ハープ]]、[[京琴]]といった特殊な楽器が用いられた<ref name="age"></ref>。全話のメインタイトルと第2話以外のサブタイトルに使われた「OPENING (A)」はステレオで録音されているが、実際にはRチャンネルの音のみが使われた<ref name="musicfile"></ref><ref group = "注">『怪奇大作戦 ミュージックファイル』には、オリジナル音源とRチャンネルの音のみを取り出したもの(「OPENING (A)(RチャンネルONLY)」)の2種類が収録されている。</ref>。 |
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本作の音楽テープは、『怪奇大作戦 ミュージックファイル』(1996年2月1日発売、[[バップ]])が制作された時点で劇伴曲のものが5本(レギュラー使用分が3本、第3話と第5話のための追加分が1本ずつ)、主題歌・挿入歌関連のものが7本確認されているが、その総数は「今の所不明」とされており<ref name="musicfile></ref>、未発見のテープが存在する可能性がある。また、現存が確認されている音楽テープのうち「R-1」と呼ばれるものは、事故により途中から音が消去されている<ref name="musicfile"></ref>。これらの事情により、本作の音楽の全容は明らかになっていない<ref group = "注">現存するR-1は、リストの最後に記載がある「科学のテーマ」の途中で音が途切れている(『怪奇大作戦 ミュージックファイル』には編集された形で収録)。そのため「科学のテーマ」の正確な演奏時間などは不明。『怪奇大作戦 ミュージックファイル』には、ボーナス・トラックとして音源未発見の8曲がMEテープ(楽曲を映像に合わせて編集し効果音を被せた放送用の音声素材)からの抜粋という形で収録されているが、それらの詳細も不明である。</ref>。 |
本作の音楽テープは、『怪奇大作戦 ミュージックファイル』(1996年2月1日発売、[[バップ]])が制作された時点で劇伴曲のものが5本(レギュラー使用分が3本、第3話と第5話のための追加分が1本ずつ)、主題歌・挿入歌関連のものが7本確認されているが、その総数は「今の所不明」とされており<ref name="musicfile"></ref>、未発見のテープが存在する可能性がある。また、現存が確認されている音楽テープのうち「R-1」と呼ばれるものは、事故により途中から音が消去されている<ref name="musicfile"></ref>。これらの事情により、本作の音楽の全容は明らかになっていない<ref group = "注">現存するR-1は、リストの最後に記載がある「科学のテーマ」の途中で音が途切れている(『怪奇大作戦 ミュージックファイル』には編集された形で収録)。そのため「科学のテーマ」の正確な演奏時間などは不明。『怪奇大作戦 ミュージックファイル』には、ボーナス・トラックとして音源未発見の8曲がMEテープ(楽曲を映像に合わせて編集し効果音を被せた放送用の音声素材)からの抜粋という形で収録されているが、それらの詳細も不明である。</ref>。 |
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玉木の記憶によると、指揮と独奏バイオリン:玉木宏樹、ジューズ・ハープ:山本直喜(山本直純の実弟)、京琴:山内喜美子、フルート:衛藤幸雄、アコーディオン:風間文彦といった有名演奏者が揃っていた<ref name="age"></ref>。 |
玉木の記憶によると、指揮と独奏バイオリン:玉木宏樹、ジューズ・ハープ:山本直喜(山本直純の実弟)、京琴:山内喜美子、フルート:衛藤幸雄、アコーディオン:風間文彦といった有名演奏者が揃っていた<ref name="age"></ref>。 |
2016年11月15日 (火) 14:28時点における版
怪奇大作戦 | |
---|---|
ジャンル | SF、ホラー、ミステリー、特撮 |
脚本 |
上原正三、金城哲夫、佐々木守 若槻文三、市川森一、福田純 高橋辰雄、藤川桂介、田辺虎男 石堂淑朗、山浦弘靖 |
監督 |
飯島敏宏、円谷一、実相寺昭雄 鈴木俊継、小林恒夫、安藤達己 長野卓、仲木繁夫、福田純 満田かずほ |
出演者 |
勝呂誉 岸田森 原保美 松山省二 小橋玲子 小林昭二 |
オープニング | 作曲:玉木宏樹「メインタイトル(OPENING (A))」 |
エンディング | サニー・トーンズ「恐怖の町」 |
製作 | |
製作総指揮 | 円谷英二(監修) |
プロデューサー |
守田康司、野口光一、淡豊昭 熊谷健、橋本洋二 |
制作 | 円谷プロダクション、TBS |
放送 | |
音声形式 | モノラル放送 |
放送国・地域 | 日本 |
放送期間 | 1968年9月15日 - 1969年3月9日 |
放送時間 | 日曜 19:00 - 19:30 |
放送枠 | タケダアワー |
放送分 | 30分 |
回数 | 26 |
特記事項: 第24話は欠番 |
『怪奇大作戦』(かいきだいさくせん)は、円谷プロダクションが制作し、TBS系で1968年(昭和43年)9月15日から1969年(昭和44年)3月9日まで毎週日曜日19:00 - 19:30に全26話が放送された、特撮テレビドラマである。
本項目では原典である連続特撮テレビドラマに付いて記載する。本作を原作とした作品については、#リメイク作品を参照。
概要
現代社会に発生する謎の科学犯罪に挑戦する「SRI」(Science Research Institute、科学捜査研究所)のメンバーたちの苦闘と活躍を描く。
毎回描かれる怪奇現象が、実は人間の手によって引き起こされた科学犯罪であり、これに立ち向かう正義の捜査チームという図式で構成されているのが特徴[注 1]。同時に社会に疑問を投げかけるような重いテーマもある。怪獣や超人、超兵器が出現するわけではないが、未だに根強く多数の特撮ファンを引きつけている作品である[1]。
怪獣や超兵器が登場する派手な特撮ではなく、本編に溶け込んだ特撮(光学合成を駆使し、科学犯罪をリアルに表現する)が目標とされた。TBSから支給された制作費は、1クール13本につき6900万円(1話あたり530万円)。これは空想特撮シリーズ3部作とほぼ変わらない破格の予算であり、知名度の高いレギュラー出演者やゲストが集められた。
こうして本編では、ほぼ毎回のように近未来的な科学技術による殺人事件が描かれ、陰惨でグロテスクな描写も少なくなかった。TBS側も少し前からの「妖怪ブーム」などで「人が溶ける」といったショッキングなシーンに視聴者の興味が集まる傾向があると見て、むしろそういった趣向を円谷プロ側に新機軸として積極的に提案している。平均視聴率は22.0%。当時としても十分ヒット番組といえる数字だったが、タケダアワーの合格ラインは非常に高く、第1クールの放映終了時期に「延長措置なし」の判断が下された[注 2]。『戦え! マイティジャック』の12月終了に続き、番組の受注が完全に途絶えてしまった円谷プロは、1968年12月12日に大幅な人員整理を決行する。
監修の円谷英二は、昭和20〜30年代にかけて『透明人間現わる』『透明人間』『美女と液体人間』『電送人間』『ガス人間第一号』など一連の変身人間による犯罪を描いた映画で特技監督を担当しており、円谷プロには得意とするミニチュアワーク以外にも、この種の特撮ノウハウの蓄積があった。
初期はスタッフも方向性を掴みかねていたため、シナリオやプロットのみで撮影には至らなかったエピソードが複数存在する。プロデューサーの橋本洋二は自身の説明が観念的すぎたとしている一方、円谷プロダクションは当時『マイティジャック』に掛かりきりであったため、あまり打ち合わせもできなかったとも述べている[3]。
SRI(科学捜査研究所)
SRI(Science Research Institute 、エスアールアイ)とは、警察の捜査では解決不可能になった怪奇事件を、独自に開発した機械等を駆使して科学捜査を行う民間組織である[注 3]。もっとも劇中では警察の依頼によって行動を起こすか警察との共同捜査が多いが、あくまでも民間という位置づけのために、警察と同等の権限は持たされていない。また、劇中には登場しなかったが、一般の研究員もいるという設定がある。
登場人物
- 的矢忠(まとや ただし)
- SRIの所長。元警視庁鑑識課長で、経験を生かしてSRIを興した人物。設定年齢:48歳。警視庁捜査一課長の町田警部とは旧知で、お互いを「町やん」「的やん」と呼び合う仲である[注 4]。「殺人回路」に登場する同級生の伊藤大助には「ちゅう」と呼ばれている。「こうもり男」には妻・敏子と息子・浩一が登場している。全話登場。
- 牧史郎(まき しろう)
- 常に冷静沈着な科学の信奉者。SRIの頭脳的存在。設定年齢:28歳。誕生日は1941年12月8日[注 5]。好物はコーヒーとタバコ。父親を科学犯罪で失った過去を持つため、誰よりも強く犯罪を憎んでいる。当時、父親の事件を担当した警視庁時代の的矢の誘いでSRIに入所した。初期はトリックの解明に没頭するあまり周囲を省みない冷血漢のように誤解されていたが、次第に人間味のある一面も見せるようになった。幼い頃に、チエコと言う名の姉を戦時中の敵機銃掃射で亡くしている。「オヤスミナサイ」では猟の途中で道に迷い、ヒュッテを訪れ殺人犯にされかけたこともあった。また、「狂鬼人間」では「山本英二」という偽名で狂わせ屋を誘き出す芝居を野村とさおりと決行するが、気づかれて狂人にされたこともある。全話登場。
- 三沢京助(みさわ きょうすけ)
- 直情型の熱血漢。年齢設定24才。防衛大出身で肉体派だが、科学知識も豊富で、研究室に白衣で立つ姿も多い。情にもろいところが弱点。愛称は、助さん。好物はビール。
- 裏設定では、大学時代にラグビーの試合中の事故で相手を半身不随にしてしまったことから自責の念に駆られ、ラグビーも大学も辞めてしまったところを的矢に誘われてSRIに入った。第二次世界大戦時は1歳だった。「人喰い蛾」や「白い顔」にはレーサーの友人が登場している。また、「幻の死神」では歌唱を披露した[注 6]。全話登場。
- 野村洋(のむら ひろし)
- SRIの若手メンバー。少々おっちょこちょいだが、フットワークの軽さが売りのムードメーカー。戦後生まれの21歳。愛称:ノム、ノンちゃん[注 7]。ちょっとした発言で牧たちから咎められることもある。更には、危機感の無さと事態の深刻さを認識できずに第16話「かまいたち」でおでんを食べて犠牲者が出かけるという失態を犯し、狙われた女性の愛犬がバラバラに殺害されて牧にこっぴどく叱られた。「果てしなき暴走」では、中古自動車店を営む友人が登場している。「死者がささやく」のみ登場なし。
- 小川さおり(おがわ さおり)
- 基本的には事務所詰めだが、現場でも活躍するSRIの紅一点。愛称:サー坊。年齢設定19歳。少々、無邪気な面もある。考古学者の父親がいるという設定だが、父親が劇中に登場することはなかった。「かまいたち」では犯人を暴くために囮の役を買って出たこともあり、「美女と花粉」では犯人を推理し、尾行した。戦後生まれだが真珠湾攻撃の日付(1941年12月8日)は知っている。「吸血地獄」「呪いの壺」には登場なし。
SRIの関係者
- 町田大蔵(まちだ たいぞう)
- 殺人や強行犯罪を扱う警視庁捜査第一課の課長。階級は警部。設定年齢:48歳。的矢の元同僚で、警察とSRIの橋渡し的存在であり、事件捜査依頼や協力を求めるのも彼を通して行うことが多い。しかし、偏見や先入観に囚われて間違いを犯すことも少なくない。普段はSRIの実力を高く評価して奇怪な事件の捜査協力をSRIに積極的に仰ぐのだが、自身の警察官として能力と長い経験を過信して第16話ではSRIの調査を軽んじ、連続して起こったバラバラ殺害事件の犯人を怨恨によるものと決めつけて見当はずれの捜査で迷走した。更には、容疑者も定まっていないにも関わらずSRIの出番はないと事件解明の捜査における同志の筈の彼らを嘲笑っていた。警視庁警察官を拝命したのは太平洋戦争が始まった当日の1941年12月8日。「白い顔」「散歩する首」「果てしなき暴走」には登場なし。
- 次郎(じろう)
- 番組開始当初、SRIに出入りしてメンバーの助手を務めていた少年。年齢設定は11才。主に野村について行動していた。『ウルトラマン』におけるホシノ少年的存在を目指したともとれるが、犯罪ドラマの本作では物語に絡みにくかったのか、初期3話に渡り顔を見せた後、「ジャガーの眼は赤い」を最後に姿を消す[注 8]。彼のマスコット的立場は、小川さおりが引き継いでいった。
SRI専用車両
- トータス号
- 各種特殊装備を搭載した小型車両。野村が使用することが多い。
- 「トータス(陸亀)」の名の通り強固なボディを持つが、小型であるため定員は2名。
- 第22話では、三沢がガソリンスタンドで給油中に電話をするため、店内へ入ったところ、トータス号がフーテンのアベックに奪われてしまい、運転していた男・タケシが神経ガスの犠牲となって暴走、歩行中の女子大生を死亡させる事故を引き起こしてしまった。
- 撮影用車両はスバル・サンバー360をベースとしている[4]。また、放映直前のプレスシートではガルウィング式の窓が付いていたが、劇中では撤去されオープンになっている。後の「帰ってきたウルトラマン」に登場する流星号のベースに流用されている。[要出典]
- SRI専用車
- トヨタ・クラウン[要出典]に通信装置などを取り付けたもの。大掛かりな特殊装備は搭載されていない。外観もSRIのマークが描かれている以外は普通の乗用車と変わらず、決まった名前も設定されていない。三沢や的矢が通勤の際に使用したこともある。
この他、第22話では運転席に緊急用の脱出装置を搭載した車両(フォード・ファルコンフューチュラコンバーチブル)が登場、神経ガスの採集に使用された。また、地方への出張時は現地で用意されたと思われる車両を使用している。
SRIの装備
主な物は以下の通りである。これらの他、必要に応じて様々な特殊装備が随時投入される。
SRIジャケット
この節に雑多な内容が羅列されています。 |
牧・三沢・野村が携行する、特殊繊維で作られた防護服。防毒・耐熱・防弾・耐寒・防刃などを合わせ持つ特種繊維であり、様々な場面で優れた効果を発揮する。通常はコンパクトに折りたたまれて携帯ケースに収納されており、必要に応じて取り出す。斜め向きに付いているジッパーが特徴。内容の深化に反比例するかのように、第2クールに入ってからは使用の頻度が極端に低下した。
- 着用エピソード
-
- 牧:第1話、第2話エンディング、第3話、第4話、第8話、第13話、第16話
- 三沢:第1話、第2話エンディング、第3話、第4話、第10話、第12話、第16話、第19話、第22話
- 野村:第2話エンディング、第8話、第10話、第16話、第19話
- 材質・色
-
- 断熱性・耐ガス性・衝撃吸収性・防刃性を合わせ持つ特種繊維。実動隊員の一人である牧史郎が開発した。
- 全体の色はベージュ系 ただし、後述のキルティング部は茶色系
- 構造・サイズ
-
- 腰丈のジャケットスタイルである。背広の上から着用出来るように、オーバーサイズに作られている。
- 身頃
- 襟
-
- 右前(右が身体側)の面ファスナー開閉式のスタンドカラーである。
- フード
-
- ドローコード(絞り紐)を内蔵している。コードの端部にコードロックなどは装備されておらず、結んで固定する。
- 携行ケース
その他の装備
- 発信機
- ベルトのバックルに内蔵されており、緊急時に所在地を本部に知らせることが出来る。蛾にチラス菌を注入させた男・宇野の部下に捕えられた三沢が使用した。
- ペンライト
- 小型ながら強力な照射力を持つ。暗闇での調査活動で多用された。
- ケミカルメース
- 拳銃型のスプレー。各種薬品を射出する。当時の少年雑誌などで紹介されたが、実際に劇中で使われたのは「人喰い蛾・初号試写版」で牧がチラス菌を持つ蛾を退治するため薬剤を射出するシーンのみ[注 9]であり、しかもこのシーンはリテイクの際にカットされ放映版には登場しなかったため、実質的には設定のみの存在となっている。
- 小型撮影機
- ピストル型の撮影機。セスナ機から脱出した怪盗キングアラジンを撮影した。
- スペクトル破壊機
- ペンライト型の小型光線銃。牧が怪盗キングアラジンこと元奇術師・一鉄斉春光の使う特殊繊維の布の乱反射を無効にし、壁抜けのトリックを封じた。
- メジャー型特殊グリップ
- メジャー型の特殊グリップ。野村が宇野の部下を格闘戦の末、取り押さえた。
- サンビーム500(ごひゃく)
- 高出力のレーザーガン。冷凍人間・岡崎を溶解した。
- パーフェクトライト
- 牧が作った大型のライト。密輸団が瀬戸内海に仕掛けた亡霊のトリックを見破った。
- 小型カメラ
- ライター型のカメラ。三沢が地下銀行組織の男・広崎を隠し撮りした。
放映リスト
放送日 | 話数 | 制作 No. |
サブタイトル | 脚本 | 監督 | 特殊技術 |
---|---|---|---|---|---|---|
1968年 9月15日 |
1 | 3 | 壁ぬけ男 | 上原正三 | 飯島敏宏 | 的場徹 |
9月22日 | 2 | 1 | 人喰い蛾[注 10] | 金城哲夫 | 円谷一 | 的場徹[注 11] |
9月29日 | 3 | 2 | 白い顔[注 12] | 金城哲夫 上原正三 |
飯島敏宏 | 的場徹 |
10月6日 | 4 | 4 | 恐怖の電話 | 佐々木守 | 実相寺昭雄 | 大木淳 |
10月13日 | 5 | 5 | 死神の子守唄 | 佐々木守 | ||
10月20日 | 6 | 6 | 吸血地獄 | 金城哲夫 | 円谷一 | 的場徹 |
10月27日 | 7 | 8 | 青い血の女 | 若槻文三 | 鈴木俊継 | 高野宏一 |
11月3日 | 8 | 7 | 光る通り魔 | 上原正三 市川森一 |
円谷一 | 的場徹 |
11月10日 | 9 | 9 | 散歩する首 | 若槻文三 | 小林恒夫 | 大木淳 |
11月17日 | 10 | 11 | 死を呼ぶ電波 | 福田純 | 長野卓 | 的場徹 |
11月24日 | 11 | 10 | ジャガーの眼は赤い[注 13] | 高橋辰雄 | 小林恒夫 | 大木淳 |
12月1日 | 12 | 13 | 霧の童話 | 上原正三 | 飯島敏宏 | 的場徹 |
12月8日 | 13 | 12 | 氷の死刑台 | 若槻文三 | 安藤達己 | 高野宏一 |
12月15日 | 14 | 14 | オヤスミナサイ | 藤川桂介 | 飯島敏宏 | 的場徹 |
12月22日 | 15 | 15 | 24年目の復讐 | 上原正三 | 鈴木俊継 | 大木淳 |
12月29日 | 16 | 16 | かまいたち | 長野卓 | 高野宏一 | |
1969年 1月5日 |
17 | 17 | 幻の死神 | 田辺虎男 | 仲木繁夫 | 的場徹 |
1月12日 | 18 | 18 | 死者がささやく | 若槻文三 | 的場徹 | |
1月19日 | 19 | 19 | こうもり男 | 上原正三 | 安藤達己 | 大木淳 |
1月26日 | 20 | 20 | 殺人回路 | 市川森一 福田純 |
福田純 | 佐川和夫 |
2月2日 | 21 | 22 | 美女と花粉 | 石堂淑朗 | 長野卓 | 的場徹 |
2月9日 | 22 | 21 | 果てしなき暴走 | 市川森一 | 鈴木俊継 | 佐川和夫 |
2月16日 | 23 | 24 | 呪いの壺 | 石堂淑朗 | 実相寺昭雄 | 大木淳 |
2月23日 | 24 | 23 | 狂鬼人間 (現在欠番) |
山浦弘靖 | 満田かずほ | 的場徹 |
3月2日 | 25 | 25 | 京都買います | 佐々木守 | 実相寺昭雄 | 大木淳 |
3月9日 | 26 | 26 | ゆきおんな | 藤川桂介 | 飯島敏宏 | 佐川和夫 |
音楽
本作の劇伴曲は玉木宏樹が作曲、山本直純が音楽監督としてクレジットされている。主題歌は作曲・編曲共に山本の名義だが、編曲は玉木が行った可能性が指摘されており[5]、玉木は「主題歌の絡みは(中略)僕もアレンジを手伝ったんじゃなかったかな」と語っている[6]。 劇伴曲にはバスクラリネット、のこぎり(ミュージックソー)[注 14]、ジューズ・ハープ、京琴といった特殊な楽器が用いられた[6]。全話のメインタイトルと第2話以外のサブタイトルに使われた「OPENING (A)」はステレオで録音されているが、実際にはRチャンネルの音のみが使われた[5][注 15]。
本作の音楽テープは、『怪奇大作戦 ミュージックファイル』(1996年2月1日発売、バップ)が制作された時点で劇伴曲のものが5本(レギュラー使用分が3本、第3話と第5話のための追加分が1本ずつ)、主題歌・挿入歌関連のものが7本確認されているが、その総数は「今の所不明」とされており[5]、未発見のテープが存在する可能性がある。また、現存が確認されている音楽テープのうち「R-1」と呼ばれるものは、事故により途中から音が消去されている[5]。これらの事情により、本作の音楽の全容は明らかになっていない[注 16]。
玉木の記憶によると、指揮と独奏バイオリン:玉木宏樹、ジューズ・ハープ:山本直喜(山本直純の実弟)、京琴:山内喜美子、フルート:衛藤幸雄、アコーディオン:風間文彦といった有名演奏者が揃っていた[6]。
主題歌
- 恐怖の町
- 作詞:金城哲夫、作曲:山本直純、歌:サニー・トーンズ(キングレコード)
- 本作は子供向けの30分番組としては珍しく、主題歌がエンディングに流れる構成になっていた。当時流行ったシェイクのリズムの導入は山本直純のアイディアだが、途中にリズムブレイクが入るのは「隙があったら(山本が)ブレイクしたがったから」と当時師の下でアレンジャーをしていた玉木宏樹はインタビューに答えている(怪奇大作戦大全)。
- フルサイズの完成版は最後がフェードアウトするが、フェードアウトしないものも未完成の音源として残されている[5]。テレビサイズは最後の演奏がフルサイズと異なり、フェードアウトせず終了する形になっている。また、テレビサイズの音源は2種類作られており、『怪奇大作戦 ミュージックファイル』では第1-3・24・26話で使われたものが「ヴァージョン1」、その他で使われたものが「ヴァージョン2」と表記されている。なお、一部のエピソードでテンポが異なるものが使われているが、それらは尺合わせのためにヴァージョン2のテンポを変えたものである[5]。
挿入歌
- 怪奇ソング
- 作詞:今戸悠 / 作曲:山本直純 / 歌:サニー・トーンズ(キングレコード)
- シングル盤のB面に収録された歌。
- 暗闇のバラード
- 作詞:今戸悠 / 作曲:山本直純 / 歌:サニー・トーンズ
- 主題歌の候補として作られた歌。放送当時は発売されず、1986年にキングレコードから初めて商品化された。
- 死神の子守唄
- 作詞:佐々木守 / 作曲:玉木宏樹 / 歌:深山エミ
- 第5話「死神の子守唄」のために作られた歌。歌手・高木京子(演:深山ユリ)のヒット曲という設定で、ストーリーの鍵となる歌でもある。完成版音源はカラオケしか現存せず、歌入りのものは歌詞3番から始まる仮歌のみが残されている。
- 劇中で使用された完成版音源を歌ったのは高木京子を演じた深山ユリだが、仮歌の歌唱者は深山エミと表記されている。
キャスト
レギュラー・準レギュラー
- 牧史郎:岸田森
- 三沢京助:勝呂誉
- 的矢忠:原保美
- 野村洋:松山省二(第1 - 17・19 - 26話)
- 小川さおり:小橋玲子(第1 - 5・7 - 22・24 - 26話[注 17])
- 町田大蔵:小林昭二(第1・2・4-8・10 - 21・23 - 26話[注 18])
- 次郎:中島洋(第1 - 3・11話[注 19])
※当初、出演者の候補には石立鉄男、高橋元太郎、高橋幸治、田村正和が挙がっていた。
ゲスト出演者
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※ 出典『円谷プロ画報』206 - 207頁。()表記の人物は演じた俳優(クレジット順)。
- 壁ぬけ男
- 死神の子守唄
- 吸血地獄
- 光る通り魔
- 死を呼ぶ電波
- ジャガーの眼は赤い
- 霧の童話
- かまいたち
- 幻の死神
- 谷崎耿介(三田村元)
- 旅館の女将(猪又光代)
- 若い漁師(上西弘次)
- 藤沢陽一
- 県警刑事(水内強)
- 橋爪洋子(中山美智子)
- 山陽放送サービスプロダクション
- 通訳(エンベル・アルテンバイ)※ノンクレジット
- 美女と花粉
- 果てしなき暴走
- 狂鬼人間
- 京都買います
- 須藤美弥子(斉藤チヤ子)
- 藤森教授(岩田直二)
- 刑事(佐藤祐爾)
- ゆきおんな
- 角田彦次郎(小松方正)
- 井上秋子、雪女(2役)(松木路子)
- 坂本大吉(阿部希郎)
- 野田明(稲吉靖)
- 中村信三(上西弘次)
- 小竹和夫(宮浩之)
- ホテル支配人(大木史朗)
- ホテルのボーイ(山口雅生)
- 温泉旅館の女将(岡崎夏子)
- ダンサー(那須ロイヤルダンスチーム)
声の出演
※全てノンクレジット。主にテアトル・エコーの声優が担当。
- ナレーター:作間功[10](第1・2話)・明石一(第6 - 10・15話)[10]
- 朝倉ニーナ:菊地紘子[11](第6話)
- 青い血の女:丸山裕子[10][注 29](第7話)
- カーラジオの声:島田彰[10](第13話)
- 取材陣、密輸捜査官、密輸団員、警官:市川治[10](第17話)
- 麦わら帽子の漁師:八代駿[10](第17話)
- 下沢警部補:辻村真人[10](第18話)
- 社内アナウンス:小沢かおる[10](第20話)
スタッフ
- プロデューサー:守田康司、野口光一、淡豊昭(円谷プロ)熊谷健、橋本洋二(TBS)
- 監修:円谷英二
- 音楽監督:山本直純
- 音楽:玉木宏樹
- 脚本:上原正三、金城哲夫、佐々木守、若槻文三、市川森一、福田純、高橋辰雄、藤川桂介、田辺虎男、石堂淑朗、山浦弘靖
- 監督:飯島敏宏、円谷一、実相寺昭雄、鈴木俊継、小林恒夫、安藤達己、長野卓、仲木繁夫、福田純、満田かずほ
- 特殊技術:的場徹、大木淳、高野宏一、佐川和夫
- 助監督:山本正孝、難波誠一、石井竹彦、安藤達己、高橋五郎、岡村精、東條昭平、志村広
- 撮影:稲垣涌三、福沢康道、鈴木清、森喜弘、中町武
- 美術:岩崎致躬、池谷仙克、深田達郎、倉橋利韶
- 制作協力:京都映画 ※第23・25話のみ
- 制作:円谷プロダクション、TBS
- 提供:武田薬品
地方ロケ先・撮影協力
- 別府 白雲山荘(第6話)
- 全日空(第6・8話)
- 阿蘇 白雲山荘(第8話)
- 下電ホテル(第17話)
- 下電バス(第17話)
- 下電観光船(第17話)
- 熱川ハイツ(第18話)
- 那須ロイヤルセンター(第26話)
- 那須ロイヤルホテル(第26話)
登場するガジェット
話数 | タイトル | ガジェット |
---|---|---|
第1話 | 壁ぬけ男 |
|
第2話 | 人喰い蛾 |
|
第3話 | 白い顔 |
|
第4話 | 恐怖の電話 |
|
第5話 | 死神の子守唄 |
|
第6話 | 吸血地獄 |
|
第7話 | 青い血の女 |
|
第8話 | 光る通り魔 |
|
第9話 | 散歩する首 | |
第10話 | 死を呼ぶ電波 |
|
第11話 | ジャガーの眼は赤い |
|
第12話 | 霧の童話 |
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第13話 | 氷の死刑台 |
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第14話 | オヤスミナサイ |
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第15話 | 24年目の復讐 |
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第16話 | かまいたち |
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第17話 | 幻の死神 |
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第18話 | 死者がささやく |
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第19話 | こうもり男 |
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第20話 | 殺人回路 |
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第21話 | 美女と花粉 |
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第22話 | 果てしなき暴走 |
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第23話 | 呪いの壺 |
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第24話 | 狂鬼人間 |
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第25話 | 京都買います |
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第26話 | ゆきおんな |
第2話『人喰い蛾』未放映バージョンについて
放送順では第2話となっている「人喰い蛾」は本来は第1話を想定して作られたが、初号試写の後、追加シーンの撮影・編集や合成のやり直し・BGMの一部差し替えなどが行われたために完成が遅れ、第2話として放送されることになった。プロデューサーの橋本洋二は樋口尚文の著書「テレビヒーローの創造」のなかで、ハッキリと自分がリテイクを決めたと語っている[要ページ番号]。その理由として、「現代社会の歪みの生み出した怪奇を描くドラマなのに、人間が蛾に溶かされる冒頭シーンの特撮がグロテスクな印象を与えないようにと考えたのか控えめで、テーマである怪奇を描き切れていなかった」という趣旨のことを語っている。また金城哲夫の脚本にあった息抜きのシーンも、ドラマのテーマを考えると余計であると考えたともいう。人間が溶けるシーンの特撮は全面的に撮り直しとなり、メンバーが事件の手がかりをもとめて蛾を採集して回るユーモラスなシーンもカットされた。第1話は金城哲夫が脚本を書き、円谷一が監督する『ウルトラマン』『ウルトラセブン』と続くパターンが崩れたことは金城にも大きな影響を与えることとなった。樋口の著作では、このできごとが、直後の金城の円谷プロ退社の要因のひとつにもなったことを示唆している。
前述のとおり未放映バージョンは本編の一部シーンやBGMが異なるほか、エンディング映像も全く異なっている。また、1968年当時の出版物等でSRIの装備メカとして紹介されながら放映版では一度も使用されなかった「ケミカルメース」が、このフィルムで唯一登場する。
1988年に読売テレビで放送された特番『なんたってウルトラマン』内で円谷作品の歴代主題歌映像が流された際、偶然このフィルムのエンディング映像が使用され、未放映バージョンの存在が公に知られることとなった。その後、LD「妖鬼幻想スペシャル」の特典映像として初ソフト化され、LD-BOX、DVD-BOXにも収録されている。
第24話『狂鬼人間』の欠番について
第24話「狂鬼人間」は1969年2月23日での本放送後、1984年に岡山放送で再放送が行われたのを最後に、2016年現在まで一切再放送が行われていない。ビデオソフトとしても1984年のビデオテープ、1991年のLD、発売と同時に店頭から回収された1995年のLD-BOXに収録されたのみで、以降発売されたソフトには一切収録されていない。現在、「怪奇大作戦」の放映リストを掲載した出版物や映像ソフト等においては「第24話は欠番となっております」という旨の注意書きが記載されている。
なお、牧史郎役の岸田森も本話に相当入れ込んで制作に臨んでおり、東京都港区瑞聖寺の境内にあった当時の彼の自宅が撮影に使用されている。
最初の構想では三沢が主役であったが、勝呂誉のスケジュールの空きが半日しかないことが判明したため、台本は主役を牧に変更して1969年1月16日に印刷された。さらにシナリオでは牧の恋人を轢き殺した男の役は三沢で、絶体絶命の三沢を救うのが野村となっていたのが、勝呂の多忙により完成作品ではそれぞれ野村と制服警官に変更されている。本話の台本は、現在のところ決定稿(タイトルは「狂気人間」)しか確認されていない[12]。
あらすじ
深夜の操車場構内で、白いネグリジェを着た女が自分を捨てた元恋人をダガーナイフで刺し殺すという事件が発生する。逮捕された犯人は重度の精神異常と鑑定され刑法第39条第1項「心神喪失者ノ行為ハ之ヲ罰セス」[注 33]、つまり「心神喪失者は殺人を犯しても罰せられない」[注 34]の規定(自分が何をしたか本人が理解していないので責任を問えない)により起訴されずに終わった事件をはじめ、同様かつ犯人はみな異常な早さで精神病院(当時における精神科病院の呼称)を退院するという不可解な事件が続発した。町田警部とSRIはそれらの殺人犯が何らかの方法で一時的に精神異常状態になっていたのではと考え、捜査を開始した。
その後、退院した女が今度は恋人を奪った女性に再び殺人を犯して逮捕されたが、今度は鑑定の結果は精神異常ではなく、精神異常のふりをしていただけであった。女の供述から、初回は「狂わせ屋」こと美川冴子(演:姫ゆり子)の「脳波変調機」によって、一時的に重度の精神異常となり、犯行を実行したことが判明する。「殺人歴のある精神異常者に夫と子供を殺害されたが、犯人は今回も無罪となった」という過去を持つ冴子は、心神喪失者が殺人を犯しても無罪になるような世の中に復讐することが、夫や子供への供養になると信じて、優秀な脳科学者であった夫の開発途上の脳波変調機を改造して「狂わせ屋」となっていたのだ。
的矢所長の指揮の下、恋人役のさおりが轢き逃げ犯役の野村に殺された男として、牧が(途中で実弾を抜く)拳銃を持って恨んでいるという筋書きで、消息を絶った冴子を誘き出す囮捜査を行うが、SRIだと見抜いていた冴子に、「脳波変調機」にかけられながら、実弾を入れ直した拳銃を持たせられる。 狂人と化した牧は往来で拳銃を乱射しながら野村を追い回し、危うく殺人犯になりかけるも駆けつけた警官に取り押さえられる。的矢とさおりに逃げ道を封じられた冴子は、追尾をかわして車に乗り込み、出力最大にした「脳波変調機」を頭に装着し作動させ、自分自身を完全な発狂に追い込み精神異常者の一人として、隔離病棟の鉄格子窓にうなだれながら七つの子を口ずさむのだった。
欠番後
第24話の公式な欠番理由は明らかにされていないが、本話を扱った円谷プロ非監修の出版物では、「精神異常者の描写に問題があるため」、「差別用語が頻発するため」といった推測がなされている。
この問題に関して、2004年に出版された『封印作品の謎』(安藤健二、太田出版)においても各所に取材が行われたが、欠番の経緯や理由についての有力な情報は殆ど得られなかった。ただし、1995年にLD-BOXが発売と同時に回収されるまでは特に欠番などではなく、各出版物の放送リストにおいても他のエピソードと同等の扱いを受けており、再放送時の放送見送りや音声カットについても放送局側の自主的な判断によるものだった。
前述の通り「狂鬼人間」は過去にはビデオテープやLDソフトに収録されたことがあるが、生産終了から年数が経過しており現在では入手困難となっている。 1995年には、バンダイビジュアルの子会社であるビームエンタテイメント(現:ハピネット・ピクチャーズ)から本話を含む全話収録のLD-BOX『怪奇大作戦パーフェクトコレクション』の発売告知が行われたが、発売日当日(正確には前日夜中)に発売元から販売店に販売中止・即時返送指示が出されたため、名目上は市場に出回らないまま廃盤となった[注 35]。これを最後に、以降発売のビデオソフトには「狂鬼人間」は収録されていない。
『怪奇大作戦』の次回予告フィルムは大部分の話数のものが紛失しているが、本話の予告フィルムは現存し、VHS『怪奇大作戦 実相寺昭雄監督作品集』、LD『怪奇大作戦 妖奇幻想スペシャル』、LD-BOX『怪奇大作戦パーフェクトコレクション』に映像特典として収録されている。
1990年に勁文社から発売された、歴代の特撮番組の怪獣・怪人を収録した書籍『全怪獣怪人』の上巻には本話が写真付きで紹介されており[13]、2002年に勁文社が倒産した後の翌2003年に英知出版から発売(販売はインフォレスト)された増補改訂版である『全怪獣怪人大事典』にも項目が残っている[14]。
メディアファクトリー刊『空想法律読本2』では法律考証の題材として『狂鬼人間』が紹介されている。書中では、劇中の容疑者らが一時的に完全な心神喪失状態になっていたと仮定した上で「『心神喪失状態となって犯行を行う』という目的の元、自ら脳波変調器を使用している」ことを重視し、「『原因において自由な行為』に当たり、刑法第39条は適用されず有罪となるだろう」と指摘している。また、冴子に関しても共同正犯にあたる可能性を指摘している。
2006年1月から7月にかけて東京MXテレビの「円谷劇場」枠で『怪奇大作戦』の再放送が行われた。この際、5月中旬に発売された一部のテレビ情報誌において、6月27日の放送予定欄に『狂鬼人間』のサブタイトルが記された上、5月29日に更新された東京MXテレビ公式ウェブサイト内の『怪奇大作戦』6月放送予定を掲載した「今月の放送あらすじ」のページにも『狂鬼人間』のあらすじや画像が掲載された。しかし、翌日にはそれらの記述が削除され、6月27日当日には他番組が放送された。
未製作作品
- フランケン1968 (金城哲夫)
- 海王奇談 (金城哲夫)[注 36]
- 細い手 (砂田量爾)
- 平城京のミイラ (石堂淑朗)
- 伝説の海 (須川栄三)
- 第17話「幻の死神」との2本撮りの予定で決定稿まで完成していたが、両作の内容が似通っていたことと製作費の問題から制作されなかった[15]。
- 死を配達する男X (若槻文三)[注 36]
- 半漁人 (市川森一)[注 36]
- その受話器を外すな (浅間紅児)
映像ソフト類
ビデオカセット
- 怪奇大作戦(ビデオカセット)
- 1983年(昭和58年)から順次発売、発売元:バンダイ フロンティア事業部・エモーションビデオ課
- 『怪奇大作戦』初のソフト化。全8巻。順不同だが全話が収録された。欠番の「狂鬼人間」収録の巻には「放送コード等でまず放映は不可能、ビデオならではの登場と言えます」等とジャケットに解説が記載されており、1983年(昭和58年)当時から「狂鬼人間」は現在でのTV放送は無理という認識が発売元にあったことが分かるが、同時に『ビデオソフトは放送コードに影響されないもの』であるという見解だったことを伺うことが出来る。
- 1年後の1984年(昭和59年)に岡山放送で怪奇大作戦が再放送され、このときには一部をカットされながらも「狂鬼人間」も放送された。
- 怪奇大作戦 実相寺昭雄監督作品集(ビデオカセット)
- 怪奇大作戦 ベストファイル(ビデオカセット)
- 1996年(平成8年) 発売元:ビームエンタテイメント
- LDボックス回収騒動の翌年に発売された新版ソフト。全8巻。「狂鬼人間」と最終回「ゆきおんな」が割愛された。
レーザーディスク
- 怪奇大作戦1(LD)
- 1985年(昭和60年) 発売元:バンダイ ネットワークフロンティア事業部(販売代理:AE企画)
- 『怪奇大作戦』初のディスクソフト。選抜で4話収録。「1」と銘打っているが、後続商品は発売されなかった。
- 怪奇大作戦 実相寺昭雄スペシャル(LD)
- 怪奇大作戦 恐怖人間スペシャル(LD)
- 1991年(平成3年) 発売元・販売元:バンダイビジュアル
- 全編から、怪人が主体の物語8話分を選抜収録したLD。欠番の「狂鬼人間」を収録している。ジャケットには「二度と手に入らないかも知れない」の見出しが付けられ、「狂鬼人間」に関して「今回の収録は円谷プロの勇気ある判断で実現しました」との断り書きがある。なお、「怪奇大作戦○○スペシャル」は好調に売れたため数度にわたって再生産が行われたが、4種類のLDのうち「恐怖人間スペシャル」のみ「二度と・・・・」と書かれた見出しが関係してるのかは不明だが、再生産は行わずに小売店からの再注文には、僅かに各地の店頭に残っていた在庫を回収して、その枚数内のみ対応した。『封印作品の謎』等の出版物に見られる「恐怖人間スペシャルは販売中止のため店頭から回収」の記述は、これが誤って広まった物である。
- 怪奇大作戦 魔界殺人スペシャル(LD)
- 1991年(平成3年) 発売元・販売元:バンダイビジュアル
- 全編から、科学犯罪を主体にした物語8話分を選抜収録したLD。
- 怪奇大作戦 妖奇幻想スペシャル(LD)
- 1991年(平成3年) 発売元・販売元:バンダイビジュアル
- 既発売のLDに未収録だった、オカルト性の強い物語8話を収録したLD。特典として未放映版「人喰い蛾」を収録。
- 以上の3巻は1990年当時発売していた実相寺昭雄スペシャルが好評だったため、翌年に単品LD3種を順次発売、順不同で全話を収録し、ディスクソフトで初の完全発売を実現した。
- 怪奇大作戦パーフェクト・コレクション(LD)
- 1995年(平成7年) 発売元:ビームエンタテイメント
- 全話収録+購入特典付きLDボックス。発売当日に理由不明で発売中止・回収された。後日「音声不良」と説明される。一部小売店が発売元からの返送指示を無視して販売したため、現在も中古市場でLDとしても高額のレートで流通している。回収の真相は専ら「狂鬼人間」収録に関する何らかのトラブルというゴシップが主流だが、親会社のバンダイビジュアルは、2年前には既に「狂鬼人間」を収録していた先代LDソフト「怪奇大作戦 恐怖人間スペシャル」を多数の小売店からの強い追加注文に対しても再生産をしなかったにもかかわらず、当LDボックス発売の半年ほど前に別商品付属のアンケートハガキで「もし怪奇大作戦の全話収録LDが出るとしたら買いますか」といった意味深な質問を掲載していたことや、商品製造段階での収録(現在の生産システムでは誤って収録するなどと言うことはあり得ない)そしてリリースに先駆けて“全話収録”を明示した広告を子会社のビームからとは言え告示していたことから、内情は不明ながらも「狂鬼人間」の再リリースが順調に運んでいたことが分かる。しかしそこまでことを進めた商品が、発売当日のタイミングで突然回収された不可解さがさまざまな憶測を呼んだ。なお、この作品の監督である満田は、あらゆる取材に対しても一切事情を黙秘している。
- 怪奇大作戦ベスト・ハーフボックス1(LD)
- 1997年(平成9年) 発売元:ビームエンタテイメント
- 全編から10話分+未放映版「人喰い蛾」を収録したLDボックス。
- 怪奇大作戦ベスト・ハーフボックス2(LD)
- 1997年(平成9年) 発売元:ビームエンタテイメント
- 全編から、前巻に未収録の10話分+特典映像を収録したLDボックス。
DVD
- デジタルウルトラシリーズ 怪奇大作戦(DVD)[16]
- 2004年(平成16年) 発売元:ビクターエンタテインメント
- 初のDVD商品。全6巻。「狂鬼人間」のみ未収録。
- 円谷プロ創立50周年記念 復刻 円谷TV ドラマライブラリー 怪奇大作戦DVD-BOX(DVD)
漫画版
連載
- 週刊少年キング:1968年(昭和43年)37号から1969年(昭和44年)10号まで25冊に8話が掲載された。
- 少年ブック:1968年(昭和43年)10月号から1969年(昭和44年)3月号まで本誌掲載および別冊付録としてコミック化された。画は桑田次郎で、第4話以降はオリジナルエピソード。
- 第1話「蛾」(人喰い蛾)
- 第2話「死を呼ぶ絵」(殺人回路)
- 第3話「ふたつの顔の少女」(吸血地獄)
- 第4話「まぼろし殺人事件」
- 第5話「闇からの声」
- 第6話「死霊の家」
- よいこ: 1968年12月号から1969年4月号連載、作画は天馬正人、マキノ・プロ
- 幼稚園: 1968年11月号から1969年3月号連載、作画は中城けんたろう
- 小学館の学年別学習雑誌
備考
- 第2話「人喰い蛾」では監督の円谷一がバーの客、第13話「氷の死刑台」では検視官助手と川辺武の2役で特殊技術の高野宏一が、第15話「24年目の復讐」では牧を殴るボーイ・健役として脚本家の金城哲夫がカメオ出演している。
- 第4話「恐怖の電話」、第9話「散歩する首」、第20話「殺人回路」では本作スポンサーの武田薬品工業とタイアップしており、第4話ではアリナミンの幟、第9話ではエンディングバックに会社のネオンが登場し[注 38]、第9話と第20話ではプラッシーが登場している。
- 第11話「ジャガーの眼は赤い」にはウルトラセブンの姿のサンドイッチマン、エンディングバックには『ウルトラセブン』第23話「明日を捜せ」に登場したシャドー星人のマスクが登場している。
- 第12話「霧の童話」の鎧や武具は、映画『風林火山』で使用されたものを三船プロダクションから借用している[17]。サード助監督を務めていた宮坂清彦は、落ち武者の感じを出すために矢を折ってしまい会社から叱責を受けるが、監督の飯島敏宏の執り成しにより処分を受けずに済んでいる[17]。
- 第13話の宇宙ロケットのシーンは、同じく第16話の金星ロケット・オオトリと、『ウルトラセブン』第43話の宇宙ロケット・スコーピオン号の流用。
- 第25話「京都買います」で使われたギター曲名は、フェルナンド・ソル作曲の「魔笛の主題による変奏曲」。番組で使用されたオリジナル・バージョンはジェイ・バーリナー(ジェイ・ベルリナー)というギタリストの演奏によるもので、CD「儚夢楽記(ろまんがくき)〜冬木透×実相寺昭雄ミュージック・ヒストリー〜」に収録されている[18]。
- 第23話「呪いの壺」と第25話の京都編で製作費が底をついてしまったため、第26話は当時開業前だった那須ロイヤルホテル(那須ロイヤルセンター内に存在していたが、後年に廃業)とのタイアップによりロケ費を抑えた[19]。シアターレストランのダンスシーンは、ホテル側の要望により撮影された[19]。
リメイク作品
- 怪奇事件特捜チームS・R・I 嗤う火だるま男 - 2004年(平成16年)6月にBSフジの特番枠で放送された、原典の設定を使用したテレビドラマ。
- 怪奇大作戦 セカンドファイル - 2007年(平成19年)4月にBShiにて放映された、続編的テレビドラマ。全3話。
- 怪奇大作戦 ミステリー・ファイル - 2013年(平成25年)10月から11月までNHKBSプレミアムにて放送された、テレビドラマ。『∼セカンドファイル』とはスタッフ・キャストが一新されており、直接の続編ではない。全4話。
関連作品
- ウルトラセブン VOL.1 狙われた星
- 実相寺昭雄の小説。SRIが登場しているが、民間ではなく警察組織の一部であり、町田がメンバーになっているなど、設定が異なっている。
- ウルトラマンマックス 第24話「狙われない街」
- 『ウルトラセブン』第8話「狙われた街」の続編にあたる作品。警察組織の一部として登場。部屋の入口にP.S.R.I(警察科学研究所)の表示がある。
- クレヨンしんちゃん 伝説を呼ぶ 踊れ!アミーゴ!
- 本作のSRIのパロディである同名の組織が登場している。
- 科捜研の女
- 東映・テレビ朝日製作のサスペンスドラマ。京都府警所属の京都府警科学捜査研究所が登場し、表記は「S.R.I.(Science Research Institute)科学捜査研究所」。所属部署の入り口や車両、研究員の身分証明書に野外活動用ジャケットやベストなどの小道具にも表記されて使われているが、劇中でS.R.I.と呼ばれる事はほとんど無く、京都府警科学捜査研究所か科学捜査研究所と呼ばれ、主な登場人物は科捜研と略称で呼ぶ。
- 犯罪現場に残された微細証拠や、時には犯人が消し去った目に見えない証拠や遺体に残された証拠などを科学の力で解明して犯罪者を追い詰める作品内容は酷似しているが、現実の科学考証に基づいている為、同作ほど飛躍した科学が出てくる内容はほとんど無い。(ただし、感染症の病気やウィルス、一部の薬物などは架空の物を設定して使う場合がある)
- BLACK OUT
- 共同テレビ製作のSF犯罪ドラマ。本作にインスパイアされて制作された作品であり、放送当時の近未来を舞台にしているため現実の科学考証に基づきながらも、その犯罪は本作同様飛躍したものであり、ジャンル的にも直系の作品と言える。
脚注
注釈
- ^ 但し、科学的な説明に関してはSF的要素を多分に含んでおり、実現が困難なものや、原理が不明な部分を残したまま説明が終わるケースも少なくない。また、第6話「吸血地獄」の吸血鬼や第26話「ゆきおんな」のように、科学では説明できない者が登場することもある。
- ^ TBSプロデューサーの橋本洋二は、スポンサーの武田薬品から呼びつけられ、「武田の提供するものに合わない」と告げられたという[2]。
- ^ 実在の「科学捜査研究所」とは全く無関係。
- ^ 「青い血の女」や「氷の死刑台」などでは「的矢君」と呼ばれていた。
- ^ 「24年目の復讐」で判明。ちなみに「霧の童話」では、終戦時に5歳だったと答えているがこれは数え年(昭和25年に「年齢のとなえ方に関する法律」が施行される以前は数え年で年齢を数えるのが一般的だったため)。
- ^ 演じた勝呂誉が歌手でもあるため。
- ^ さおりのみ、そう呼んでいた。
- ^ シナリオ上は「恐怖の電話」決定稿、「死神の子守唄」準備稿、「青い血の女」決定稿にも登場している。
- ^ 「光る通り魔」では「ケミカルスプレー」という、同様の役割を果たす別の装備を使用している。
- ^ この回まで横文字のメインタイトルを使用。また、サブタイトルのBGMも異なっている。
- ^ エンディングではノンクレジットだった。そのため、2004年に発売されたDVDに「エンドクレジットでは表記なし」と記載されていた。
- ^ この回からメインタイトルが変更。上段に「怪奇」の文字、下段に「大作戦」の文字が上下に分かれているというもの。稲垣桶三は、『怪奇大作戦大全』で「白い顔」が本編カメラマン昇格の第一作とコメントしているので、「壁ぬけ男」より撮影が先行していた事になる。
- ^ 決定稿は若槻文三が執筆したがノンクレジット。
- ^ のこぎりの背をヴァイオリンの弓で弾く。
- ^ 『怪奇大作戦 ミュージックファイル』には、オリジナル音源とRチャンネルの音のみを取り出したもの(「OPENING (A)(RチャンネルONLY)」)の2種類が収録されている。
- ^ 現存するR-1は、リストの最後に記載がある「科学のテーマ」の途中で音が途切れている(『怪奇大作戦 ミュージックファイル』には編集された形で収録)。そのため「科学のテーマ」の正確な演奏時間などは不明。『怪奇大作戦 ミュージックファイル』には、ボーナス・トラックとして音源未発見の8曲がMEテープ(楽曲を映像に合わせて編集し効果音を被せた放送用の音声素材)からの抜粋という形で収録されているが、それらの詳細も不明である。
- ^ 第6話にもクレジットされるが出演していない。
- ^ 第3話のオープニングや第22話にもクレジットされるが出演していない。また「散歩する首」ではエンディングに1カットのみ登場している(ノンクレジット)。
- ^ 第1 - 3話までエンディングにクレジットされていたが、第11話のオープニングにもクレジットされている。
- ^ クレジットは里木左甫良。
- ^ a b クレジットは紡方燐作。
- ^ 田辺和歌子名義[7]。
- ^ 後に龍崎一郎に改名。
- ^ a b 出演シーンカット[8]
- ^ 後の小佐川源次郎。
- ^ 声優の加藤治とは別人。
- ^ クレジットは景山泉。
- ^ 国際演技者紹介所に所属していた上智大学の学生[9]。
- ^ 『円谷プロ怪奇ドラマ大作戦』22頁では、栗葉子が演じたとされている。
- ^ この高出力レーザーガンは前番組『ウルトラセブン』第11話「魔の山へ飛べ」でワイルド星人が使用した生命カメラのプロップを改造したものである。
- ^ 劇中では「ジキタリス」と呼称されていた。
- ^ コンピュータ端末としての「CRTディスプレイ」という呼称は1970年代後半以降のパーソナルコンピュータの普及によって一般的になったが、1960年代の当作品においては、近未来的な3次元投射装置として描かれており、現実のCRTディスプレイとは異なっている。
- ^ 1995年の刑法口語化後は「心神喪失者の行為は、罰しない。」
- ^ 現実には不起訴となるか、起訴されても無罪判決が出ることがあるが、劇中では「不起訴」か「無罪」のどちらになったか、明確な描写はない。
- ^ CD・DVDなどは発売前日までに販売店へ配送・到着していることが多いため、少数ながらそのまま販売された商品が流通している。発売日当日、店頭に無いのを不思議がった予約客に「事情により予約したお客様のみの販売」とヒソヒソ声で店員が説明する光景があった[独自研究?]。
- ^ a b c プロットのみ。
- ^ 東映ビデオでは“ ファーストプレビュー版 ”と呼称。
- ^ このネオンは、「ジャガーの眼は赤い」のエンディングにも使用されている。
出典
- ^ 竹書房/イオン編 編『超人画報 国産架空ヒーロー40年の歩み』竹書房、1995年11月30日、73頁。ISBN 4-88475-874-9。C0076。
- ^ DVD『シルバー仮面フォトニクル2』 2015年12月18日発売 発売元-デジタルウルトラプロジェクト DUPJ-137 p2 「プロデューサー橋本洋二」
- ^ 円谷プロ怪奇ドラマ大作戦 2013, pp. 62–65, 橋本洋二インタビュー.
- ^ “【センムの部屋】 ROOM-3 怪奇大作戦 トータス号”. 海洋堂. 2015年10月15日閲覧。
- ^ a b c d e f 『怪奇大作戦 ミュージックファイル』(1996年2月1日発売、バップ)のライナーノーツより。
- ^ a b c ウルトラマンAGE VOL.1(辰巳出版、2001年)P52-54 大塩一志『怪奇大作戦』の劇音楽〜玉木宏樹へのインタビューを交えて〜
- ^ 円谷プロ怪奇ドラマ大作戦 2013, p. 24.
- ^ 円谷プロ怪奇ドラマ大作戦 2013, p. 27.
- ^ 「円谷プロ外人俳優の世界」『別冊映画秘宝 円谷プロSFドラマ大図鑑』洋泉社〈洋泉社MOOK〉、2013年、58頁。ISBN 978-4-8003-0209-0。
- ^ a b c d e f g h 『円谷プロ画報 (1)』 p.206 - 207
- ^ 円谷プロ怪奇ドラマ大作戦 2013, p. 21.
- ^ ビーム『怪奇大作戦パーフェクトコレクション』解説書
- ^ 『全怪獣怪人』 上巻、勁文社、1990年3月24日、129頁。ISBN 4-7669-0962-3。C0676。
- ^ 『全怪獣怪人大事典』 中巻、監修:竹内博、英知出版、2003年4月20日、217頁。ISBN 4-7542-2017-X。C0076。
- ^ 円谷プロ怪奇ドラマ大作戦 2013, p. 34.
- ^ 「VisualRadar」『宇宙船』Vol.112(2004年5月号)、朝日ソノラマ、2004年5月1日、67頁、雑誌コード:01843-05。
- ^ a b 円谷プロ怪奇ドラマ大作戦 2013, p. 28.
- ^ 儚夢楽記(ろまんがくき)~冬木透×実相寺昭雄 ミュージック・ヒストリー~ - 日本コロムビア
- ^ a b 円谷プロ怪奇ドラマ大作戦 2013, pp. 44、56.
参考文献
- 『怪奇大作戦大全』 ISBN 4-575-29284-2
- 安藤健二 『封印作品の謎』 ISBN 4872338871
- 非特撮ライターの立場から取材した第24話封印に関するレポートを収録。
- 『宇宙船VOL.60』(朝日ソノラマ、1992年)
- 満田監督によるドキュメンタリー・ストーリー連載「ウルトラの星を見た男たち」の第8回を掲載。24話のストーリーや裏話(殺害される金融業者宅の置時計は監督の妹からの借り物である等)が事細かに書かれており、話の内容を知りたい者には最良のテキストである。
- 『空想法律読本2』 ISBN 4-840-10831-5
- 空想科学読本シリーズの一つであり、著者盛田栄一監修森田貴英及び片岡朋行による、特撮アニメなどで行われる行為は現在の法律に照らし合わせるとどうなるかをあつかった作品。その中で、第24話に関する法律の適応に触れ、このようなことがあった場合法律ではどうなるのかを扱っている(脚注で、作中で行われた囮捜査に関する日本国内での扱いについても述べられている)。
- 『別冊映画秘宝 円谷プロ怪奇ドラマ大作戦』洋泉社〈洋泉社MOOK〉、2013年。ISBN 978-4-8003-0174-1。
外部リンク
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