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2016年11月11日 (金) 03:09時点における版
くろさわ としお 黒沢 年雄 | |
---|---|
本名 | 黒沢 年男 |
生年月日 | 1944年2月4日(80歳) |
出生地 | 日本・神奈川県横浜市西区 |
身長 | 175cm |
血液型 | AB型 |
職業 | 俳優 |
活動期間 | 1964年 - |
配偶者 | 街田リーヌ |
著名な家族 |
黒沢レイラ(娘) くろさわ博(弟) |
事務所 | プロダクション・クロ |
公式サイト | 株式会社プロダクション・クロ 公式サイト |
主な作品 | |
テレビドラマ 『ザ・ハングマン』 映画 『日本のいちばん長い日』 『修羅雪姫』 バラエティー番組など 『踊る!さんま御殿!!』 CM オウミ住宅 |
黒沢 年雄(くろさわ としお、1944年2月4日 - )は、日本の俳優・歌手。本名・旧芸名(2000年に改名)、黒沢 年男(読み同じ)。株式会社プロダクション・クロ代表取締役。神奈川県横浜市西区出身。日本大学高等学校中退。弟はくろさわ博(元ヒロシ&キーボー)。妻は街田リーヌ(本名・街子、旧姓・宮崎)、娘は黒沢レイラ(旧芸名・三井万裕美、本名・裕美)。
来歴・人物
1964年、第4期東宝ニューフェイスとして東宝に入社。俳優を志した理由は「有名になって金持ちになりたかったから」[1]。
岡本喜八、福田純、西村潔、松林宗恵などの作品に多く起用されて人気が出る。
テレビドラマでも『ザ・ハングマン』への出演で知られるようになる。
独特の低音声が特徴で、『やすらぎ』と『時には娼婦のように』には大ヒットとなった。
平成に入ってからはオウミ住宅のCMが話題を集め、トーク番組では中尾彬などと並んで出演が増加した(『踊る!さんま御殿!!』内では一時期「八方一郎(やかた いちろう)」という名前で呼ばれ、頻繁にゲスト出演していた)。
1992年に大腸癌が発覚し、それまでアイパーをかけていた頭髪を短く刈り込み(現在はそれに加えて白く染めている)、その後は無精髭(長さは2mmに揃えている)を生やし、ニット帽(当初はファッションモデルの夫人が持っていたピエール・カルダンのニット帽だった)を被るようになった。
2010年、著書『二流芸能人が、何度がんになっても笑って生きている理由』(講談社刊)を上梓、2008年に膀胱癌の内視鏡手術を行っていたことを告白した。
東宝で面接を受ける日、わざと遅刻して面接会場に現れ、「自分を合格させないと映画界の損失になる」と言い放った(その時面接を受けた男性希望者で合格したのは黒沢ただ一人だった)。
トレードマークとなったニット帽は先述の通り妻が持っていたものであるが、黒沢は、ある日「このままでは自分の存在が薄くなって忘れ去られてしまうのではないか」と思い立ち、今までの自分を捨てて新しくイメージを構築することを思い立ち、まず頭を丸めたが、「まだ何か足りない」と思っている時、妻が自分の古い写真を見つけ、さらにその中で被っていたニット帽が箪笥の中から出てきたので被ってみると、思いのほか似合っていたため、この格好に決めたという(さらに髭を伸ばして見たとき、自ら「ショーン・コネリーに似ている」とも思ったと述べている)。
当初は『ウルトラマン』のウルトラマン(ハヤタ)役の候補に挙がっていた[3][1]。黒沢本人は、当時所属していた東宝プロデューサーの藤本真澄が黒沢に映画の仕事を優先させるために断ったのではないかと推測している[1]。
『いつみても波瀾万丈』出演時によると、デビュー前後に関わらず、ケンカに明け暮れていた。その腕っ節は強く、警察に職務質問を受けても捕まらなかった。
映画スターとなってかなりの収入があったが、森繁久彌から「貯金を残すな」と言われ、そのとおりに遊興し、東宝との契約解除や『ハングマン』の主役交代などで幾度か収入がピンチになってしまい、「森繁さんの言うことさえ聞いてなければ、今頃は…」とコメントしたことがある。
『三年目の浮気』を歌う依頼があったが、当初、ニヒルな二枚目としてのイメージがあった黒沢は、コミカルな歌の内容からこれを断り、バンド活動をしていた弟に白羽の矢が立てられた。
出演作品
テレビドラマ
- ウルトラQ 第20話「海底原人ラゴン」(1966年、TBS) - 漁夫・利夫 役 ※黒沢年夫名義
- オレと彼女
- おやじとオレと(1969年、NTV)
- シークレット部隊 第6話「結婚を盗んだ女たち」(1972年、TBS)
- 緊急指令10-4・10-10(1972年、NET)- 毛利春彦 役
- 赤ひげ(1972年 - 1973年、NHK) - 冬吉 役
- 必殺仕置人 第4話「人間のクズやお払い」(1973年、ABC) - 聖天の政五郎 役
- トリプル捜査線(1973年、CX)
- 水滸伝(1973年 - 1974年、NTV)
- 座頭市物語 第5話「情知らずが情に泣いた」(1974年、CX)
- 日本沈没(1974年 - 1975年、TBS)
- 天まであがれ(1974年 - 1975年、NET)- 仁科啓介 役
- 影同心II(1975年 - 1976年、MBS) - 堀田源八郎
- いろはの"い"(1976年 - 1977年、NTV) - 本郷鍈次記者 役
- 横溝正史シリーズ / 三つ首塔(1977年、MBS)
- この世の花(1977年、NNN)
- 兄弟刑事(1977年 - 1978年、CX)
- 忘れがたき日々(1978年、KTV)
- 大河ドラマ(NHK)
- 大空港(1979年 - 1980年、CX)
- 爆走! ドーベルマン刑事(1980年、ANB) - 加納錠治隊長
- ザ・ハングマンシリーズ(ABC) - 日下部孝介
- ザ・ハングマン 燃える事件簿(1980年 - 1981年) レギュラー
- ザ・ハングマンII(1982年) レギュラー
- ザ・ハングマンV 第9話「金塊に化けたヘソクリ200億を追え!」(1986年) ゲスト
- ザ・ハングマン6 第7話「激突!! ハングマンVSテレビゲーム」(1987年) ゲスト
- 土曜ワイド劇場 / 美人殺しシリーズ(1981年 - 1997年、ANB)
- 宮本武蔵(1984年 - 1985年、NHK)
- 土曜ワイド劇場 / 牟田刑事官事件ファイル5(1986年、ANB) - 岩城健一
- サラ金業者の妻(1987年)
- あぶない少年(1987年 - 1988年、TX)
- 東海テレビ制作昼ドラマ
- 土曜ワイド劇場 / 京都殺人案内19(1993年、ABC)
- 大江戸風雲伝(1994年) ‐ 藤代外記
- ドラマ30 / 家族曲線(1998年、CBC)
- 土曜時代劇 / しくじり鏡三郎(1999年、NHK) - 文吾親分
- 火曜サスペンス劇場 / 身辺警護5(2000年、NTV) - 村越謙三
- 金田一少年の事件簿「露西亜人形殺人事件」(2001年、NTV) - 山之内恒聖
- 女と愛とミステリー(テレビ東京)
- パートタイム探偵(2002年12月) - 千石敏雄
- パートタイム探偵2(2004年2月) - 千石敏雄
- いつもふたりで(2003年、CX)
- ムコ殿2003(2003年、CX)
- ホームドラマ!(2004年、TBS)
- クロサギ 第6話「ライバル神志名刑事の過去」(2006年、TBS)
- 有閑倶楽部 第3話「花嫁救出(秘)女装作戦!」(2007年、CX)
- 水曜ミステリー9 / 第27回横溝正史ミステリ大賞・テレビ東京賞受賞作品「誤算」(2008年3月5日、TX)
- 土曜ドラマ / 監査法人(2008年6月14日、NHK)
- あの戦争は何だったのか 日米開戦と東条英機(2008年12月24日、TBS) - 及川古志郎 役
- 水戸黄門 第39部 第22話「濡れ衣晴らし春満開 -江戸-」(2009年3月23日、TBS) - 垂水屋嘉兵衛 役
- 怨み屋本舗REBOOT 第7・8話「苦いタバコ」(2009年8月21日・28日、TX)- 峰島隆裕 役
- もやしもん(2010年7月、CX) - 樹慶蔵 役
- 月曜ゴールデン / 警視庁南平班〜七人の刑事〜8(2015年8月3日、TBS) - 樋口道彦 役
映画
- ひばり・チエミ・いづみ 三人よれば(1964年、東宝)
- 侍(1965年、東宝)
- エレキの若大将(1965年、東宝)
- 社長千一夜(1966年、東宝) - 小川次郎
- 女の中にいる他人(1966年、東宝)
- ひき逃げ(1966年、東宝)
- 伊豆の踊子(1967年、東宝) - 「私(川端康成)」
- 日本のいちばん長い日(1967年、東宝) - 畑中健二
- めぐりあい(1968年、東宝)
- 日本の青春(1968年、東宝)
- 燃えろ!青春(1968年、東宝)
- 日本海大海戦(1969年、東宝)
- 死ぬにはまだ早い(1969年、東宝)
- 野獣都市(1970年、東宝)
- 激動の昭和史 軍閥(1970年、東宝) - 島垣
- 白昼の襲撃(1970年、東京映画)
- 豹は走った(1970年、東宝) - カメオ出演
- 新網走番外地 吹雪の大脱走(1971年、東映)
- 水滸伝(1972年、香港映画)
- 人間革命(1973年、東宝)
- 修羅雪姫(1973年、東宝)
- 狼の紋章(1973年、東宝) - 神明
- 仁義なき戦い 頂上作戦(1974年、東映) - 広能組組員・竹本繁
- 野獣死すべし 復讐のメカニック(1974年、東宝)
- 血を吸う薔薇(1974年、東宝)
- ノストラダムスの大予言(1974年、東宝)
- スプーン一杯の幸せ(1975年、松竹) - 福島清彦
- 樺太1945年夏 氷雪の門(1974年、東洋映画) - 村口副官
- トラック野郎・一番星北へ帰る(1978年、東映) - 九十九譲次(BIG99)
- ダンプ渡り鳥(1981年、東映) - ダンプの隆
- BEST GUY(1990年、東映) - 山本忠幸二佐
- 猫ラーメン大将(2008年、トルネード・フィルム) - ラーメン屋のおやじ
- 逢えてよかった(2010年、M'sワールド) - 石原伸司
- 忍道-SHINOBIDO-(2012年、ジョリー・ロジャー) - 特別出演
ゲーム
- クロヒョウ 龍が如く新章 - 九鬼隆太郎 役
吹き替え
バラエティ
- マイルド欽ドン!
- クイズ! 加トちゃんの1! 2! 3!
- 午後は○○おもいッきりテレビ
- ダウンタウンDX
- 踊る!さんま御殿!!
- 黒沢年雄の元気でGO!GO!(ニッポン放送、2008年9月29日 - )
- おとぼ家の夜(TOKYO MX、2011年4月4日 - 2011年9月26日)
- OTOBOKE Bar(TOKYO MX、2011年10月3日 - 2012年9月24日)
- 音ボケPOPS(BS-TBS、2012年10月7日 - 2013年9月22日)
テレビ番組
- NHK趣味悠々「デジタル一眼レフ風景撮影術入門」(2007年4月3日 - 5月29日、NHK教育)
- たったひとりの反乱「“食品偽装”を告発した男」(2009年12月1日、NHK総合) - 再現ドラマ出演
CM
ディスコグラフィ
シングル
- 僕の恋人どこにいる(1966年8月、ビクター、SV-446)
- (c/w パンチ野郎)※歌唱:和久田竜
- 僕についておいで(1967年3月、CBS / コロムビア、LL-10019-JC)
- 作詞・作曲・編曲:佐々木勉
- (c/w ふたりの汐風)
- 花と海(1967年、CBS / コロムビア、LL-10040-JC)
- (c/w 夕陽が落ちても)
- 東宝映画『育ちざかり』主題歌
- (c/w 夕陽が落ちても)
- 海の子守歌(1968年5月、CBS / コロムビア、LL-10054-J)
- 作詞:橋本淳 / 作曲:すぎやまこういち / 編曲:筒美京平
- (c/w 君と離れても)
- 俺は行く(1969年4月25日、コロムビア、LL-10096-J)
- (c/w 恋しい君)
- 日本テレビ系ドラマ『おやじとオレと』挿入歌
- (c/w 恋しい君)
- 銀のふね(1969年、コロムビア、LL-10106-J)
- 作詞:鈴木淳 / 作曲・編曲:筒美京平
- (c/w さよならはさりげなく)
- 明日にいのちを(1970年、コロムビア、LL-10138-J)
- (c/w 燃える旅路)
- 朝には別れを(1971年3月、コロムビア、LL-10160-J)
- 作詞:橋本淳 / 作曲:中村泰士 / 編曲:森岡賢一郎
- (c/w 街の酒場の夜)
- 星が呼んでる(1971年6月、コロムビア、LL-10165-J)
- (c/w 青い真珠)
- 燃えつきて(1972年10月、コロムビア、LL-10199-J)
- (c/w 汽車を待ちながら)
- 寒い心のブルース(コロムビア、P-334)
- (c/w 愛と呼ぶには)
- やすらぎ(1975年5月1日、コロムビア、P-403)
- 作詞・作曲:中山大三郎 / 編曲:竜崎孝路
- (c/w 許してくれよ)
- 今夜は送らないぜ(1975年10月、東宝、AT-1126)
- 作詞・作曲:なかにし礼 / 編曲:森岡賢一郎
- (c/w おふくろのうた)
- 気がかり(1975年10月、コロムビア、P-428)
- 作詞・作曲:中山大三郎 / 編曲:あかのたちお
- (c/w そして今は)
- いつかおまえに(1975年12月1日、コロムビア、P-439)
- 作詞:中山大三郎 / 作曲:鈴木淳 / 編曲:竜崎孝路
- TBS系ドラマ『影同心II』主題歌
- (c/w 別れたあとで)
- すれちがい(1976年4月、コロムビア、P-448)
- 作詞・作曲:中山大三郎 / 編曲:竜崎孝路
- (c/w 遍歴)
- ゆきずりの花(1976年10月、コロムビア、PK-30)
- (c/w 風のたより)
- やめなよ(1977年8月1日、コロムビア、PK-70)
- (c/w さよならの前に)
- 時には娼婦のように(1978年2月10日、コロムビア、PK-101)
- 作詞・作曲:なかにし礼 / 編曲:萩田光雄
- (c/w あやまち)
- 仮面舞踏会(1978年10月1日、コロムビア、PK-125)
- 作詞・作曲:なかにし礼 / 編曲:高田弘
- (c/w そして誰もいなくなった)
- 紫すみれ(1979年4月、コロムビア、PK-144)
- (c/w 想い出よおまえは)
- 親父ごめんよ(1979年、コロムビア、PK-169)
- 作詞・作曲:なかにし礼 / 編曲:高田弘
- (c/w 魔女に乾杯)
- アスファルト・ジャングル(1980年、コロムビア、AK-613)
- 作詞:たきのえいじ / 作曲:つのだ☆ひろ / 編曲:小笠原寛
- テレビ朝日系ドラマ『爆走! ドーベルマン刑事』
- (c/w 男は男)
- あばよ!ゆかり(1980年、コロムビア、AK-726)
- 作詞・作曲:佐々木勉 / 編曲:戸塚修
- (c/w 水割りグラスのセレナーデ)
- 酒場から愛をこめて(1981年4月、コロムビア、AH-67)
- (c/w 男と女は遠かった)
- 東映映画『ダンプ渡り鳥』挿入歌。
- (c/w 男と女は遠かった)
- 泣き虫じゃいけないよ(1983年2月)
- (c/w 片隅にひとり)
- 東京砂漠のかたすみで(1984年1月21日、コロムビア、AH-398)※共演:叶和貴子
- 作詞:なかにし礼 / 作曲:浜圭介 / 編曲:竜崎孝路
- (c/w 真夜中のラブ・コール)※共演:叶和貴子
- 酒とバラの日々に(1985年2月21日、コロムビア、AH-556)
- (c/w ラビア)
- て・れ・な・い・で -Don't be so shy-(1986年、コロムビア、AH-707)
- (c/w ララバイ・よこはま)
- みんな思い出にすればいい ─眠りたい子の子守唄─(1988年9月、コロムビア、AH-746)
- (c/w ララバイ・よこはま)
- 愛妻宣言(1994年、コロムビア、CODA-517)
- 作詞:なかにし礼 / 作曲:浜圭介 / 編曲:川村栄二
- (c/w ハーフ アンド ハーフ)
- GANBARIST ガンバリスト(2005年5月10日、ダイキサウンド、FLJT-1)
- 作詞・作曲:黒沢年雄 / 編曲:服部克久
- (c/w Good bye Hard Days)
オリジナル・アルバム
- 海の子守歌(1970年、コロムビア、YS-10069-J)
- ATTACK THE SUN(1971年、コロムビア、YS-10099-J)
- やすらぎ(1975年7月、コロムビア、JDX-7060)
- 通りすぎた悲しみに…(1976年9月、コロムビア、PP-7009)
- メモリー33(1978年4月、コロムビア、PX-7052)
- 東京砂漠のかたすみで(1984年、コロムビア、AF-7305)※共演:叶和貴子
- 媚薬(1989年9月6日、東芝、CT32-5514)
ライブ・アルバム
- 黒沢年男 ファースト・ライブ・イン・ベラミ(1978年7月、コロムビア、PX-7061、ナイトクラブ「ベラミ」にて収録)