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2016年6月8日 (水) 00:55時点における版
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名前 | ||||||
本名 | 工藤壮人 | |||||
ラテン文字 | KUDO Masato | |||||
基本情報 | ||||||
国籍 | 日本 | |||||
生年月日 | 1990年5月6日(34歳) | |||||
出身地 | 東京都杉並区[1] | |||||
身長 | 177cm | |||||
体重 | 74kg | |||||
選手情報 | ||||||
在籍チーム | バンクーバー | |||||
ポジション | FW (CF, ST, WG) / MF (RSH) | |||||
背番号 | 9 | |||||
利き足 | 右足 | |||||
ユース | ||||||
2000-2002 | 柏レイソルU-12 | |||||
2003-2005 | 柏レイソルU-15 | |||||
2006-2008 | 柏レイソルU-18 | |||||
クラブ1 | ||||||
年 | クラブ | 出場 | (得点) | |||
2009-2015 | 柏レイソル | 155 | (56) | |||
2016- | バンクーバー | 5 | (0) | |||
代表歴2 | ||||||
2013 | 日本 | 4 | (2) | |||
1. 国内リーグ戦に限る。2016年4月26日現在。 2. 2013年9月6日現在。 ■テンプレート(■ノート ■解説)■サッカー選手pj |
工藤 壮人(くどう まさと、1990年5月6日 - )は、東京都杉並区出身のサッカー選手。メジャーリーグサッカー・バンクーバー・ホワイトキャップス所属。元日本代表。ポジションはフォワード。
来歴
プロ入り前
兄の影響で3歳頃からボールを蹴り始め、小学4年生から柏レイソルの下部組織に所属[2]。
吉田達磨の指導の下、工藤の他に酒井宏樹、指宿洋史、仙石廉、武富孝介、山崎正登、比嘉厚平、島川俊郎、畑田真輝という計9名のプロ選手を輩出した柏レイソルユース「黄金世代」の一員として、地中海国際サッカートーナメント、ビジャレアル国際ユースサッカー大会といった海外遠征を経験する[3]。第32回日本クラブユースサッカー選手権では決勝まで勝ち進み、工藤自らも大会得点王に輝いた。
柏レイソル
2009年、酒井、仙石、武富、山崎、比嘉と共にトップチームへ昇格[注 1]。U-10世代から9年間一貫して下部組織に所属した選手の昇格は、柳澤隼に次いでクラブ史上2人目であった[1]。同年10月7日、J1第29節FC東京戦で公式戦初出場を果たす。
2010年3月21日、J2第3節アビスパ福岡戦で公式戦初得点を記録。同年、U-21日本代表に選出され、広州アジア競技大会で金メダルを獲得した。リーグ戦では計10得点を記録し、工藤が得点を挙げた試合では不敗だった(8試合7勝1分)[4]。
チームがJ1へ復帰した2011年は、序盤こそ北嶋秀朗、田中順也ら好調なフォワード陣の陰に隠れたが、シーズン後半戦から出場機会を増やし、リーグ戦計7得点を記録。Jリーグ史上初となる昇格初年度でのJ1優勝に貢献した。2011 FIFAクラブワールドカップでも3試合に出場し、オークランド・シティFC戦で得点を挙げた。
2012年、U-23日本代表としてロンドン五輪アジア最終予選・バーレーン戦に招集されたが、工藤の出場機会はなく、五輪代表メンバーにも選出されなかった。一方、クラブではエースとしての地位を築き、J1第19節セレッソ大阪戦でハットトリックを達成するなど、チームトップのリーグ戦計13得点を挙げる活躍を見せた[5]。第92回天皇杯でも準々決勝大宮アルディージャ戦、準決勝横浜F・マリノス戦と立て続けに決勝点を挙げ、決勝のガンバ大阪戦では累積警告のため出場停止となったが[6]、クラブ37年ぶりの天皇杯優勝に大きく貢献した。
2013年、自ら直訴する形で北嶋秀朗の背番号「9」を受け継いだ[7]。先制点を挙げたJ1第12節のセレッソ大阪戦で逆転負けを喫し、デビュー以来続いていたリーグ戦の「不敗神話」記録は28試合でストップしたが[8]、リーグ中断期間を前に12試合8得点(ACLを含め20試合13得点)と開幕から好調なパフォーマンスを続け、同年5月23日、日本代表に初選出された[9]。7月21日、東アジアカップ2013中国戦で国際Aマッチ初出場。後半16分に初得点を記録した[10]。同大会では全3試合に出場し、日本代表の初優勝に貢献した。リーグ戦、国内カップ戦、ACLを並行して戦い、代表戦を含めた総出場時間は9月の時点で既に前年を上回るという過酷なスケジュールを強いられる中[11]、各大会でゴールを量産。ヤマザキナビスコカップ決勝浦和レッズ戦では、自らの決勝点によりクラブを優勝へ導き、大会MVPに選出された[12]。リーグ戦でも累積警告による出場停止1試合を除く全33試合に出場し、得点ランキング5位タイの19得点を記録(カップ戦、代表戦を含めると、56試合出場29得点)。これにより、北嶋が保持していたクラブ日本人最多得点記録(18得点)を更新した[13]。
2014年、チーム編成の事情から右サイドでプレーすることが多く、守備の負担が増えたため[14][15][16]、リーグ戦の得点は前年の半分以下となる7得点に留まった。終盤戦は先発から外れる機会もあったものの[15]、自身初となるリーグ戦全試合出場と、同年のJリーグフェアプレー個人賞受賞を果たした。
2015年7月19日、J1 2ndステージ第3節川崎フロンターレ戦でJ1通算53得点目のゴールを決め、北嶋秀朗を上回りクラブの歴代最多得点者となった[17]。
バンクーバー・ホワイトキャップス
2015年12月29日、メジャーリーグサッカーのバンクーバー・ホワイトキャップスに完全移籍することが発表された[18]。5月9日、第10節のポートランド・ティンバーズ戦で移籍後初得点をあげて、MLSの公式ホームページで「チーム・オブ・ザ・ウィーク」に選出された。
プレースタイル
高い決定力と多彩なゴールパターンを持つストライカーで[19]、プロサッカー選手としては平均的な体格(177 cm)でありパワー、スピード、テクニックといった面で際立った長所はないため、工藤も「武器は何ですか?という問いを投げられると困ってしまう」と語っているがその分鋭い洞察力と戦術眼でゲームの情勢を読み取り、相手ディフェンスとの駆け引きの中から得点機会を作り出す能力に長けている[19][20]。ストライカーらしい屈強なメンタリティの持ち主でもあり、時として自らにプレッシャーを掛けることも厭わない[20][21]。
体を張ったポストプレーや献身的な守備も持ち味で、チーム事情によってはサイドハーフも務める[19][22]。柏レイソルの指揮官・ネルシーニョ(当時)は工藤の守備意識と戦術理解度の高さを理由に、右サイドバックのポジションで起用したこともある[23]。
エピソード
- NPB・阪神タイガースの大ファンで、アンチ巨人であることを公言している[24][25]。特に好きな選手は赤星憲広[24]。
- 柏レイソルのサポーターが歌う彼のチャントは、フジテレビ系列で放送されていたコント番組『ダウンタウンのごっつええ感じ』から誕生したコミックソング「エキセントリック少年ボウイのテーマ」の替え歌である[26]。
- 2013年9月10日、高校時代から交際していた埼玉県在住の一般女性と入籍した[27][28]。
所属クラブ
- ユース経歴
- 2000年 - 2002年 柏レイソルU-12(足立区立保木間小学校)
- 2003年 - 2005年 柏レイソルU-15(足立区立六月中学校)
- 2006年 - 2008年 柏レイソルU-18(柏日体高等学校)
- プロ経歴
- 2009年 - 2015年 柏レイソル
- 2016年 - バンクーバー・ホワイトキャップス
個人成績
国内大会個人成績 | |||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
年度 | クラブ | 背番号 | リーグ | リーグ戦 | リーグ杯 | オープン杯 | 期間通算 | ||||
出場 | 得点 | 出場 | 得点 | 出場 | 得点 | 出場 | 得点 | ||||
日本 | リーグ戦 | リーグ杯 | 天皇杯 | 期間通算 | |||||||
2009 | 柏レイソル | 36 | J1 | 3 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 5 | 0 |
2010 | 19 | J2 | 27 | 10 | - | 2 | 1 | 29 | 11 | ||
2011 | J1 | 25 | 7 | 2 | 0 | 3 | 2 | 30 | 9 | ||
2012 | 33 | 13 | 4 | 2 | 5 | 2 | 42 | 18 | |||
2013 | 9 | 33 | 19 | 4 | 2 | 2 | 0 | 39 | 21 | ||
2014 | 34 | 7 | 10 | 4 | 2 | 0 | 46 | 11 | |||
2015 | 34 | 10 | 2 | 1 | 3 | 0 | 39 | 11 | |||
アメリカ | リーグ戦 | リーグ杯 | USオープン杯 | 期間通算 | |||||||
2016 | バンクーバー | 9 | MLS | ||||||||
通算 | 日本 | J1 | 128 | 46 | 20 | 8 | 14 | 4 | 162 | 58 | |
日本 | J2 | 27 | 10 | - | 2 | 1 | 29 | 11 | |||
カナダ | MLS | ||||||||||
総通算 | 155 | 56 | 20 | 8 | 16 | 5 | 191 | 69 |
- その他の公式戦
- 2013年
- スーパーカップ 1試合0得点
国際大会個人成績 | FIFA | |||||
---|---|---|---|---|---|---|
年度 | クラブ | 背番号 | 出場 | 得点 | 出場 | 得点 |
AFC | ACL | クラブW杯 | ||||
2011 | 柏 | 19 | - | 3 | 1 | |
2012 | 6 | 0 | - | |||
2013 | 9 | 12 | 6 | - | ||
2015 | 8 | 4 | - | |||
通算 | AFC | 26 | 10 | 3 | 1 |
- その他の国際公式戦
- 2014年
- スルガ銀行チャンピオンシップ2014 1試合0得点
- 2015年
- AFCチャンピオンズリーグ2015 プレーオフ 1試合0得点
出場歴
- 公式戦・Jリーグ初出場 - 2009年10月7日 J1第29節 FC東京戦(味の素スタジアム)
- 公式戦・Jリーグ初得点 - 2010年3月21日 J2第2節 アビスパ福岡戦 (日立柏サッカー場)
- 国際Aマッチ初出場・初得点 - 2013年7月21日 東アジアカップ2013 中国戦 (ソウルワールドカップ競技場)
タイトル
代表
- U-21日本代表
- アジア競技大会 : 2010年
クラブ
- Jリーグ ディビジョン2 : 2010年
- Jリーグ ディビジョン1 : 2011年
- FUJI XEROX SUPER CUP : 2012年
- 天皇杯全日本サッカー選手権大会 : 2012年
- ヤマザキナビスコカップ : 2013年
- スルガ銀行チャンピオンシップ : 2014年
個人
- 第32回日本クラブユースサッカー選手権大会 得点王 : 2008年
- ヤマザキナビスコカップ MVP : 2013年
- AFCチャンピオンズリーグ ドリームチーム : 2013年[29]
- Jリーグフェアプレー個人賞 : 2014年
代表歴
出場大会
試合数
- 国際Aマッチ 4試合 2得点(2013年)
日本代表 | 国際Aマッチ | |
---|---|---|
年 | 出場 | 得点 |
2013 | 4 | 2 |
通算 | 4 | 2 |
ゴール
# | 開催年月日 | 開催地 | 対戦国 | 勝敗 | 試合概要 |
---|---|---|---|---|---|
1. | 2013年7月21日 | 韓国、ソウル | 中国 | △3-3 | 東アジアカップ2013 |
2. | 2013年9月6日 | 日本、大阪 | グアテマラ | ○3-0 | キリンチャレンジカップ2013 |
脚注
- 注釈
- ^ ユースから6人がトップチームへ昇格したのは、クラブ史上最多(2013年現在)。
- 出典
- ^ a b 柏レイソルU-18所属 酒井宏樹、比嘉厚平、工藤壮人、山崎正登、武富孝介 5選手新加入内定 - 柏レイソル公式サイト 2008年11月25日
- ^ ~足立大好きインタビュー~ 柏レイソル 工藤壮人さん - 足立区公式ホームページ 2012年7月21日
- ^ 史上初の「兄弟対決」が示した明るい未来 -スポーツナビ 2012年9月12日
- ^ 柏、“不敗弾”で逆転! 初制覇へ王手!! - スポニチ Sponichi Annex 2011年11月21日
- ^ 【柏】工藤“不敗神話弾”継続誓った - スポーツ報知 2013年3月2日
- ^ 柏・工藤、2戦連続V弾も出場停止で号泣 / 天皇杯 - サンケイスポーツ 2012年12月30日
- ^ 「“北嶋魂”を継承、柏の新9番・工藤「すべての責任を負う」 - ゲキサカ 2013年1月17日
- ^ 【柏】工藤弾も逆転負け! 不敗神話28でストップ - スポーツ報知 2013年5月19日
- ^ 工藤、サプライズ代表初選出! ザック、得点力に期待 - スポーツ報知 2013年5月24日
- ^ 工藤デビュー弾!アシストも / 東アジア杯 - 日刊スポーツ 2013年7月22日
- ^ 柏・工藤、猛虎魂で“倍返し”誓う - デイリースポーツ 2013年9月25日
- ^ ナビスコ杯MVPの柏FW工藤「全ての気持ちを酌んで、優勝できてよかった」 - サッカーキング 2013年11月2日
- ^ 柏・工藤が今季19点目 熊本・北嶋の記録上回る - サンケイスポーツ 2013年11月30日
- ^ 工藤壮人が明かした「W杯メンバー発表という重圧」 - web Sportiva 2014年5月9日
- ^ a b 2015年2月14日発売 『Jリーグ選手名鑑2015 J1・J2・J3 エル・ゴラッソ特別編集』 45P
- ^ 【インタビュー】工藤壮人「後半戦は、攻撃でよりインパクトを残す」 [再掲載記事] (2536文字)(2014/08/12) 柏フットボールジャーナル
- ^ 柏工藤、北嶋超えJ1通算53得点/柏-川3節 - 日刊スポーツ 2015年7月19日
- ^ “工藤 壮人選手 バンクーバー・ホワイトキャップスへの移籍合意”. 柏レイソル. 2015年12月29日閲覧。
- ^ a b c 待望の新戦力、初招集の柏FW工藤壮人とはどんなプレーヤーか - サッカーキング 2013年5月23日
- ^ a b 初招集!異能のストライカー工藤壮人が「日本代表」を語る - web Sportiva 2013年5月23日
- ^ プレー・生きざま、理想の「9」に J1柏・工藤壮人 (中) - 日本経済新聞 2013年7月6日
- ^ どんなポジションも演じきる J1柏・工藤壮人 (上) - 日本経済新聞 2013年7月6日
- ^ 小6以来の右SBを務めた柏FW工藤「本職の選手より結果を出したい」 - ゲキサカ 2012年8月25日
- ^ a b 虎党の柏・工藤、阪神とのW優勝誓った - デイリースポーツ 2012年1月31日)
- ^ 柏・工藤「アンチ巨人なので楽天に勝ってほしい」/ナビスコ杯 - サンケイスポーツ 2013年11月2日
- ^ 【J2日記】柏:目指すはロンドン! - J's GOAL 2010年9月30日
- ^ 「人-ひと-」 熊本日日新聞 2013年11月3日朝刊
- ^ 工藤壮人選手が入籍 - 柏レイソル公式サイト 2013年9月11日
- ^ The AFC Champions League Dream Team - AFC Champions League (Official) Facebook 2013年11月15日
関連項目
外部リンク
- 柏レイソル公式プロフィール
- 工藤 壮人 (@masatokudo9) - X(旧Twitter)