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{{参照方法|date=2012年9月}} |
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[[ファイル:Volcano q.jpg|thumb|火山噴火]] |
[[ファイル:Volcano q.jpg|thumb|火山噴火]] |
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'''噴火'''(ふんか、{{Lang-en-short|eruption}})とは、[[火山]]から[[マグマ]]や[[火山灰]]などが比較的急速<ref>奥野充、[https://hdl.handle.net/2297/1514 降下テフラからみた水蒸気噴火の規模・頻度] 金沢大学文学部地理学報告 第7号 (1995) p.1-24, {{hdl|2297/1514}}</ref>に地表や水中に噴き出すことである。 |
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[[ファイル:MountRedoubtEruption.jpg|thumb|アラスカの[[リダウト山 (アラスカ州)|リダウト山]]の大噴火]] |
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'''噴火'''(ふんか、{{Lang-en-short|eruption}})とは、[[火山]]から[[マグマ]]や[[火山灰]]などが噴き出すことである。'''火山活動'''(かざんかつどう、{{Lang-en-short|volcanic activity}})の一つで、マグマの性質によって、規模や様式にさまざまなものがある。[[気象庁]]では、[[火口]]から固形物が水平あるいは垂直距離でおよそ100 - 300mの範囲を越したものを「噴火」として記録することになっている<ref>{{cite web |url= http://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/STOCK/monthly_v-act_doc/fukuoka/05m04/500_05m04memo.pdf |author= |title= [防災メモ] 噴火の記録基準について |date= 2005-05-09 |year= |work =[http://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/STOCK/monthly_v-act_doc/monthly_vact_2005.htm 火山活動解説資料:月間火山概況(2005年)] |publisher= 気象庁 |format=PDF| accessdate=2015-05-30 |archiveurl= |archivedate=|quote=|laysummary = |laydate = |ref=}} </ref>。 |
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'''[[火山活動]]'''(かざんかつどう、{{Lang-en-short|volcanic activity}})の一つで、マグマの性質によって、規模や様式に様々なものがある。 |
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噴火は[[マグマ溜まり]]から発生することが多い。 |
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[[気象庁]]では、[[火口]]から固形物が水平あるいは垂直距離でおよそ100 - 300mの範囲を越したものを「噴火」として記録することになっている<ref>{{Cite web|和書|url= https://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/STOCK/monthly_v-act_doc/fukuoka/05m04/500_05m04memo.pdf |author= |title= [防災メモ] 噴火の記録基準について |date= 2005-05-09 |year= |work =[http://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/STOCK/monthly_v-act_doc/monthly_vact_2005.htm 火山活動解説資料:月間火山概況(2005年)] |publisher= 気象庁 |format=PDF| accessdate=2015-05-30 |archiveurl= |archivedate=|quote=|laysummary = |laydate = |ref=}} </ref>。 |
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ファイル:MountRedoubtEruption.jpg|アラスカの[[リダウト山 (アラスカ州)|リダウト山]]の大噴火 |
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{{Anchors|火山噴火のタイプ}} |
{{Anchors|火山噴火のタイプ}} |
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== 噴火様式 == |
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=== 噴火様式一覧 === |
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[[ファイル:Stromboli Eruption.jpg|thumb|200px|[[ストロンボリ島|ストロンボリ火山]](イタリア)]] |
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噴火は、様々な条件下で種々の様式をとる。 |
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[[ファイル:UsuZan2007.JPG|thumb|200px|2000年の噴火活動でできた[[有珠山]]寄生火口(2001年8月撮影)]] |
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噴火は、様々な条件下で種々の様式をとる。[[火山学者]]はこれを、代表的なタイプに分類し、命名している。 |
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[[火山学者]]は、これを、代表的なタイプに分類し、命名している。 |
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{| class="wikitable" |
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|+ <ref>{{cite web |date= |url=https://volcanoes.usgs.gov/vsc/glossary/ |title=Glossary |website=volcanoes.usgs.gov |publisher=[[アメリカ地質調査所]] 火山ハザードプログラム |accessdate=2020-07-04}}</ref><ref>{{cite web |author=Vic Camp |date= |url=http://sci.sdsu.edu/how_volcanoes_work/index.html |title=How Volcanoes Work |website=http://sci.sdsu.edu/ |publisher=Project ALERT |accessdate=2020-07-04}}</ref><ref>{{Cite book |author1=R.A.F. Cas |author2=J.V. Wright |year=1987 |title=Volcanic Successions, Modern and Ancient: A Geological Approach to Processes, Products, and Succession |publisher=Unwin Hyman |language=en |page=528 |isbn=978-0045520213}}</ref> |
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! 様式名 !! 英名 !! イメージ !! 激しさ !! 噴煙頂部の高さ !! 時間スケール !! 主な噴出物 !! 主な形成される地形<ref group="注">火口を除く。</ref> !! 主な岩石<ref group="注">例えば玄武岩でもプリニー式噴火が起こりえるが、ここでは単純化して詳細な記述は省いた。</ref> !! 備考 |
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! 水蒸気噴火 |
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| phreatic eruption || [[File:Phreatic.jpg|80px]] || 爆発的 || 10km以下程度 || 数時間~1日 || 水蒸気・水・火口周辺の固形物 || [[マール (火山)|マール]] || - || 火山活動によって熱せられた地下水や水蒸気が、地表の固形物を吹き飛ばして急激に放出され、本質物を含まないイベントを水蒸気噴火・或いは[[水蒸気爆発]]という。しばしば火口噴出型の[[ラハール]]を伴う。 |
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! マグマ水蒸気噴火 |
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| phreatomagmatic eruption || [[File:Surtsey_eruption_1963.jpg|100px]] || 爆発的 || 数km~10km以上 || 数時間~数日 || 水蒸気・火口周辺の固形物・[[火山豆石]]・[[ベースサージ]] || [[マール (火山)|マール]]・[[タフリング]] || [[玄武岩]]~[[流紋岩]] || 火山活動によって熱せられた地下水や水蒸気が、地表の固形物を吹き飛ばして急激に放出され、本質物をある程度含むイベントをマグマ水蒸気噴火・或いはマグマ水蒸気爆発という。ウルトラブルカノ式噴火({{lang-en-short|Ultravulcanian}})、[[スルツェイ式噴火]]({{lang-en-short|a Surtseyan}})とも呼ばれ、特に大規模なものは水蒸気プリニー式噴火({{lang-en-short|Phreatoplinian}})と呼ばれる。 |
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! [[ハワイ式噴火]] |
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| a Hawaiian || [[File:USGS_Kīlauea_multimediaFile-2079.jpg|100px]] || 非爆発的 || - || ~数十年 || [[溶岩流]] || [[スパター丘]]・溶岩流 || 玄武岩 || [[苦鉄質マグマ]]で堆積物が溶岩流主体のものを指す。火口が点状ではなく、線状なものは[[割れ目噴火]]({{lang-en-short|fissure eruption}})と呼ばれる。複成火山の場合は[[楯状火山]]を形成する。噴出量・噴出率が極めて大きいイベントは[[洪水玄武岩]]と言われる。 |
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! [[溶岩ドーム]] |
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| lava dome || [[File:130922 Showa-shinzan Sobetsu Hokkaido Japan01s3.jpg|100px]] || 非爆発的 || - || ~数年 || 溶岩ドーム・[[火砕流]] || 溶岩ドーム || 流紋岩・[[デイサイト]] || 珪長質マグマがゆっくりと噴出・火口上に蓄積しドーム状に成長したもの。しばしば一部或いは全部が崩壊してblock-and-ash flowタイプの火砕流が発生する。頂部が平坦なものは溶岩平頂丘と言われる。 |
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! [[ストロンボリ式噴火]] |
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| a Strombolian || [[File:Stromboli Eruption.jpg|80px]] || 爆発的<br/>非爆発的 || 数十~数百m<br/>数千m以下 || 数秒<br/>断続的 || [[スパター]]<br/>[[スコリア]]・溶岩流 || [[スコリア丘]] || 玄武岩<br/>[[安山岩]] || 狭義では、苦鉄質マグマの火山で赤熱溶岩片が火口から瞬間的かつ周期的に放出にされ、[[火山灰]]はほとんど伴わない噴火を指す。広義では、噴煙の高さが1000m程度以下でスコリアや溶岩流を主体としてスコリア丘を形成するような噴火を指す。 |
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! [[ブルカノ式噴火]] |
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| a Vulcanian || [[File:Sakurajima 20091003.jpg|80px]] || 爆発的 || 10km以下 || 数秒~数分 || [[火山砕屑物]] || 火砕丘・降下火砕物 || [[安山岩]] || [[噴煙]]を形成するよう爆発的な噴火が瞬間的に、一定の間隔で発生する。 |
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! 準プリニー式噴火 |
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| Subplinian || [[File:Shin-moe_Eruption_2011_0127.jpg|100px]] || 爆発的 || 10km以下 || 数時間~数日 || 火山砕屑物 || 火砕丘・降下火砕物 || 安山岩・デイサイト || 連続的で爆発的な噴火が数時間~数日継続する噴火。噴煙は[[成層圏]]には達せず、プリニー式噴火と比べると噴出率は低い。ベスビオ式火山({{lang-en-short|a Vesuvian}})とも呼ばれる。 |
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! [[プリニー式噴火]] |
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| Plinian || [[File:Fukutoku-oka-no-ba2021.08.13.jpg|100px]] || 爆発的 || 10km以上 || 数時間~数日 || 火山砕屑物 || 降下火砕物・[[火砕流台地]] || 流紋岩・デイサイト || 連続的で噴煙が成層圏に到達するような爆発的な噴火が数時間~数日継続する噴火。しばしば噴煙柱崩壊型の火砕流が発生する。プリニー式の中でも特に大規模(噴出率が高い)なものは、超プリニー式噴火({{lang-en-short|ultraplinian}})、[[破局噴火]]({{lang-en-short|super-eruption}})などともいわれる。 |
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|} |
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== マグマ噴火 == |
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: マグマ(本質物質)が直接地表に噴出する噴火をマグマ噴火という。 |
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; [[ハワイ式噴火]] |
; [[ハワイ式噴火]] |
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: [[キラウエア火山|キラウエア山]]、[[マウナ・ケア山]]など、[[ハワイ島]]の火山でよくみられる噴火様式。[[流動性]]が高く、[[揮発性]]成分が少ないマグマが起こす噴火。[[爆発]]は起こらず、大量の[[溶岩]]が高速で流出する。 |
: [[キラウエア火山|キラウエア山]]、[[マウナ・ケア山]]など、[[ハワイ島]]の火山でよくみられる噴火様式。[[流動性]]が高く、[[相転移#物理学的性質|揮発性]]成分が少ないマグマが起こす噴火。[[爆発]]は起こらず、大量の[[溶岩]]が高速で流出する。 |
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; [[ストロンボリ式噴火]] |
; [[ストロンボリ式噴火]] |
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: [[イタリア]]の[[ストロンボリ島|ストロンボリ火山]]でよくみられる噴火様式。ハワイ式噴火より少し流動性の低いマグマが、間 |
: [[イタリア]]の[[ストロンボリ島|ストロンボリ火山]]でよくみられる噴火様式。ハワイ式噴火より少し流動性の低いマグマが、間欠的に小爆発を繰り返し、[[スコリア]]や[[火山弾]]を放出する。液体状の[[溶岩流]]も見られる。 |
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; |
; [[ブルカノ式噴火]] |
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: ストロンボリ火山に近い[[ヴルカーノ島|ブルカノ火山]]でよくみられる噴火様式。[[粘性]]が高い[[安山岩]]質マグマの場合に多く、近年における[[桜島]]や[[浅間山]]の噴火に相当。爆発に伴って、 |
: ストロンボリ火山に近い[[ヴルカーノ島|ブルカノ火山]]でよくみられる噴火様式。流動性が低い[[粘性]]が高い[[安山岩]]質マグマの場合に多く、近年における[[桜島]]や[[浅間山]]の噴火に相当。爆発に伴って、火山灰、[[火山礫]]、[[火山岩塊]]を大量に噴出する。溶岩流は、半ば固化した[[塊状溶岩]](ブロックラバー)となって、流動速度は遅い。ブルカノという名称は、[[英語]]の {{Lang|en|Volcano}}(火山)の語源となった。ちなみに、日本の火山はこの噴火が最も多い。 |
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; |
; [[プレー式噴火]](プリリー式噴火) |
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: [[溶岩ドーム]] |
: 成長中の[[溶岩ドーム]]がプリニー式噴火など爆発的な噴火によって破壊され、block-and-ash flowタイプの火砕流が発生する噴火。[[ムラピ山]]([[2006年]])、[[セント・ヘレンズ山]]([[1980年]])など。語源となった[[プレー山]]([[1902年]])はプリニー式噴火。 |
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; [[プリニー式噴火]] |
; [[プリニー式噴火]] |
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: [[ローマ時代]]の[[ポンペイ]]、[[ヘルクラネウム]]などを埋めたことで有名な、[[79年]]の[[ヴェスヴィオ火山]]の噴火の様式。この噴火を詳細に観察し、後世に記録を残した[[ガイウス・プリニウス・カエキリウス・セクンドゥス|プリニウス]]にちなんで、プリニー式と命名された。基本的には、ストロンボリ式噴火の大規模なものである。火山灰や[[軽石]]などから構成される[[噴煙柱]]は、[[成層圏]]に達する。この噴煙柱が崩壊すると、巨大な火砕流(中規模火砕流)が発生し、広範囲に被害を及ぼす。[[富士山]]([[宝永大噴火]])、浅間山([[1783年]])など。 |
: [[ローマ時代]]の[[ポンペイ]]、[[ヘルクラネウム]]などを埋めたことで有名な、[[79年]]の[[ヴェスヴィオ火山]]の噴火の様式。この噴火を詳細に観察し、後世に記録を残した[[ガイウス・プリニウス・カエキリウス・セクンドゥス|プリニウス]]にちなんで、プリニー式と命名された。基本的には、ストロンボリ式噴火の大規模なものである。火山灰や[[軽石]]などから構成される[[噴煙柱]]は、[[成層圏]]に達する。この噴煙柱が崩壊すると、巨大な[[火砕流]](中規模火砕流)が発生し、広範囲に被害を及ぼす。[[富士山]]([[宝永大噴火]])、浅間山([[天明大噴火|1783年天明噴火]])など。 |
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; [[準プリニー式噴火]] |
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: プリニー式噴火とストロンボリ式の中間のような噴火を準プリニー式噴火といい、間欠的に軽石の降灰や[[空振]]を伴う噴火を繰り返す。 |
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; [[プリニー式噴火#ウルトラプリニー式噴火|ウルトラプリニー式噴火]](カルデラ噴火、[[破局噴火]]) |
; [[プリニー式噴火#ウルトラプリニー式噴火|ウルトラプリニー式噴火]](カルデラ噴火、[[破局噴火]]) |
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: プリニー式噴火の中でも[[火山爆発指数]](VEI)6以上の噴火を指す。発生頻度はそれほど多くないが数十万年から数百万年周期で発生し、火山の噴火としては最大級。VEI6レベルの噴火で最も最新のものは[[1991年]]のフィリピンの、ルソン島にある[[ピナトゥボ山]]であり、VEI7 - 8クラスの噴火を起こした火山は、[[トバ湖]]、[[イエローストーン国立公園|イエローストーン]]、[[鬼界カルデラ]]等がある。カルデラ噴火と呼称されることもあるが、爆発的ではないハワイ式噴火でも[[カルデラ]]は形成されることがある。 |
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: 火山の噴火としては最大級。 |
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; [[洪水玄武岩]] |
; [[洪水玄武岩]] |
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: 洪水玄武岩は、数千万年に1回程度発生する。地表が大規模に割れ、大量の溶岩が短期間に地表に供給される。例えば、[[インド]]の[[デカン高原]]の[[玄武岩]]面積は、日本全土の約1.5倍に相当する。発生原因について、最近、[[プルームテクトニクス]]で議論されている。 |
: 洪水玄武岩は、数千万年に1回程度発生する。地表が大規模に割れ、大量の溶岩が短期間に地表に供給される。例えば、[[インド]]の[[デカン高原]]の[[玄武岩]]面積は、日本全土の約1.5倍に相当する。発生原因について、最近、[[プルームテクトニクス]]で議論されている。 |
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; [[水蒸気爆発|水蒸気噴火]] |
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: 火山体内部の水がマグマに間接的に温められてマグマを伴わず噴出する現象を'''水蒸気噴火'''、水がマグマに直接触れて水蒸気爆発を起こしマグマと共に噴出する現象を'''マグマ水蒸気噴火'''という<ref>{{cite web |url= http://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/STOCK/monthly_v-act_doc/sapporo/03m02/100_03m02memo.pdf |author= |title= [防災メモ] 噴火様式の様々 (1)|date= 2003-03-07|year= |work = [http://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/STOCK/monthly_v-act_doc/monthly_vact_2003.htm 火山活動解説資料:月間火山概況(2003年)] |publisher= 気象庁 |format= PDF|accessdate= 2015-05-30 |archiveurl= |archivedate=|quote=|laysummary = |laydate = |ref=}}</ref>。 |
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== 水蒸気噴火 == |
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=== 噴出物の成分による影響 === |
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マグマ(本質物質)が地表に噴出しない噴火。 |
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: 火山体内部の水がマグマに間接的に温められてマグマを伴わず噴出する現象を'''[[水蒸気爆発]]'''という。 爆発的な噴火だが規模はあまり大きくなく火山灰を噴出する程度の噴火も含まれるため、日本では'''水蒸気噴火'''と呼称することが一部の火山学者から提案されている<ref>{{PDFlink|[https://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/STOCK/monthly_v-act_doc/sapporo/04m02/100_04m02memo.pdf 防災メモ 噴火の定義と規模]}} 気象庁</ref>。 |
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== マグマ水蒸気噴火 == |
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マグマと大量の水蒸気が地表に噴出する噴火。 |
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: 水がマグマに直接触れて水蒸気爆発を起こしマグマと共に噴出する現象を'''マグマ水蒸気爆発'''という。爆発的な噴火。 |
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== 噴出物の成分による影響 == |
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火山の噴火の様式は、マグマの流動性と噴火時の揮発性成分の量とに依存して、大きく異なるものとなる。特に、揮発性成分の量はマグマの爆発性を左右し、揮発性成分が多いほど、火山灰や溶岩を高く吹き上げる大きな爆発となる。 |
火山の噴火の様式は、マグマの流動性と噴火時の揮発性成分の量とに依存して、大きく異なるものとなる。特に、揮発性成分の量はマグマの爆発性を左右し、揮発性成分が多いほど、火山灰や溶岩を高く吹き上げる大きな爆発となる。 |
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# 流動性が高く、マグマから揮発性成分が逃げてしまうため、噴火時の揮発性成分が少ない場合 - ハワイ島の火山の噴火のように、静かに溶岩流が流れ続ける噴火となる([[ハワイ式噴火]])。 |
# 流動性が高く、マグマから揮発性成分が逃げてしまうため、噴火時の揮発性成分が少ない場合 - ハワイ島の火山の噴火のように、静かに溶岩流が流れ続ける噴火となる([[ハワイ式噴火]])。 |
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# 流動性がやや高く、マグマから揮発性成分が逃げにくいため、噴火時の揮発性成分が比較的多い場合 - |
# 流動性がやや高く、マグマから揮発性成分が逃げにくいため、噴火時の揮発性成分が比較的多い場合 - 1986年の[[三原山]]([[伊豆大島]])噴火の初期のように、溶岩がカーテンのように高く幅広く噴出する([[ストロンボリ式噴火]])。 |
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# 流動性が低く、また何らかの理由で噴火時の揮発性成分が少ない場合 - [[昭和新山]]の噴火のように、大きな爆発や溶岩流出はなく、溶岩ドームが形成される。 |
# 流動性が低く、また何らかの理由で噴火時の揮発性成分が少ない場合 - [[昭和新山]]の噴火のように、大きな爆発や溶岩流出はなく、溶岩ドームが形成される。 |
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# 流動性が低く、マグマから揮発性成分が逃げられないため、噴火時の揮発性成分が多い場合 - 浅間山や桜島のような爆発的な噴火になる([[プリニー式噴火]])。 |
# 流動性が低く、マグマから揮発性成分が逃げられないため、噴火時の揮発性成分が多い場合 - 浅間山や桜島のような爆発的な噴火になる([[プリニー式噴火]])。 |
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* 大量の火山灰を空高く噴出(天明降下軽石)→地上を火砕流が襲う(吾妻火砕流・鎌原火砕流)→溶岩を流出(鬼押し出し溶岩) |
* 大量の火山灰を空高く噴出(天明降下軽石)→地上を火砕流が襲う(吾妻火砕流・鎌原火砕流)→溶岩を流出(鬼押し出し溶岩) |
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== 噴出物の量による影響 == |
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成分の影響以外に、噴出物の量や噴出速度などによって、噴火様式や被害の大きさが激しく異なる。噴出量が大きい極端なものを2例挙げる。 |
成分の影響以外に、噴出物の量や噴出速度などによって、噴火様式や被害の大きさが激しく異なる。噴出量が大きい極端なものを2例挙げる。 |
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; [[ラカギガル割れ目噴火]] |
; [[ラカギガル割れ目噴火]] |
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: 上述2の条件で、1回の噴出量が桁違いに大きい場合、噴出されたガスが[[地球]]を覆い、[[異常気象]]による[[不作]]などを引き起こす。その一例である[[1783年]]の[[アイスランド]]の[[ラキ火山]]の噴火(ラカギガル割れ目噴火)の場合、噴火した約130個の[[火口]]列の長さは25kmに及び、多量の溶岩を噴出した。ただし、噴火が人里から離れた場所で起きたため、溶岩による被害は軽微であった。しかし、大量の有毒な[[火山ガス]](1億tの[[亜硫酸ガス]]と800万tの[[フッ化水素]])が放出され、アイスランドの[[家畜]]の50%、[[人口]]の20%が失われた。また、[[成層圏]]にまで上昇した火山ガス起源の[[霧]]([[硫酸ミスト]]等)が[[北半球]]を覆ったことにより、地上に達する[[日射量]]が減少して、世界的に[[気温]]が低下した。なお、この噴火がのちの[[フランス革命]]を引き起こすきっかけになったと言われている。 |
: 上述2の条件で、1回の噴出量が桁違いに大きい場合、噴出されたガスが[[地球]]を覆い、[[異常気象]]による[[不作]]などを引き起こす。その一例である[[1783年]]の[[アイスランド]]の[[ラキ火山]]の噴火(ラカギガル割れ目噴火)の場合、噴火した約130個の[[火口]]列の長さは25kmに及び、多量の溶岩を噴出した。ただし、噴火が人里から離れた場所で起きたため、溶岩による被害は軽微であった。しかし、大量の有毒な[[火山ガス]](1億tの[[亜硫酸ガス]]と800万tの[[フッ化水素]])が放出され、アイスランドの[[家畜]]の50%、[[人口]]の20%が失われた。また、[[成層圏]]にまで上昇した火山ガス起源の[[霧]]([[硫酸ミスト]]等)が[[北半球]]を覆ったことにより、地上に達する[[日射量]]が減少して、世界的に[[気温]]が低下した。なお、この噴火がのちの[[フランス革命]]を引き起こすきっかけになったと言われている。日本では、同年に発生した浅間山の大噴火(天明の大噴火)の影響と重なり、[[東北地方]]で膨大な数の餓死者を出した[[天明の大飢饉]]を引き起こした。 |
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; [[阿蘇カルデラ]]や[[姶良カルデラ]]の噴火 |
; [[阿蘇カルデラ]]や[[姶良カルデラ]]の噴火 |
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: 上述4の条件で、1回の噴出量が桁違いに大きい場合、長径数km - 十数kmの[[カルデラ]]を形成するような非常に大規模な噴火となる。[[日本列島]]においては、9万年前の阿蘇カルデラの噴火や姶良カルデラ(桜島北側の[[錦江湾]]全体)の噴火が、その代表的な事例として知られている。阿蘇カルデラの噴火では、火砕流が |
: 上述4の条件で、1回の噴出量が桁違いに大きい場合、長径数km - 十数kmの[[カルデラ]]を形成するような非常に大規模な噴火となる。[[日本列島]]においては、9万年前の阿蘇カルデラの噴火や姶良カルデラ(桜島北側の[[錦江湾]]全体)の噴火が、その代表的な事例として知られている。阿蘇カルデラの噴火では、火砕流が熊本県と大分県の大半と宮崎県北部を覆った。また、姶良カルデラの噴火では、火砕流によって[[シラス台地]]が形成された。これらの噴火により噴出した火山灰は、日本全土にも降り積もり、大量のマグマが抜けた跡には、巨大なカルデラが形成された。これらのような大型カルデラを形成するような噴火では、1回の噴火で火砕流によって、厚さ数m - 100m以上、半径数十km以上に渡って軽石が[[堆積]]し、同時に噴出した広域[[テフラ]]が、日本列島の半分以上を覆うことが多い。これらのような噴火を起こすカルデラは、阿蘇カルデラ以南の[[九州|九州地方]]と東北・北海道地域によく見られる。 |
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== 噴火の場所 == |
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火山は噴出する場所、特に水の存在によって噴火の様式が大きく変わる。 |
火山は噴出する場所、特に水の存在によって噴火の様式が大きく変わる。 |
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; [[海底噴火]] |
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: [[海底火山]]などが水深の深い所で噴火した場合、[[水圧]]が高いために爆発は起こらず、噴出した溶岩は[[海水]]で急に冷やされ、[[枕状溶岩]]あるいは{{仮リンク|ハイアロクラスタイト|en|Hyaloclastite}}となる。 |
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; [[スルツェイ式噴火]](ウルトラブルカノ式噴火) |
; [[スルツェイ式噴火]](ウルトラブルカノ式噴火) |
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: [[水面]]近くでの噴火や、マグマが地下の浅い所で[[地下水]]と出会った場合は、水が瞬時に[[沸騰]]し、体積膨張を起こすため、爆発的な[[マグマ水蒸気爆発]]が起きる。従来はウルトラブルカノ式噴火と呼ばれていたが、[[スルツェイ島]]の噴火が典型的なウルトラブルカノ式噴火だったため、こう呼ばれるようになった。 |
: [[水面]]近くでの噴火や、マグマが地下の浅い所で[[地下水]]と出会った場合は、水が瞬時に[[沸騰]]し、体積膨張を起こすため、爆発的な[[マグマ水蒸気爆発]]が起きる。従来はウルトラブルカノ式噴火と呼ばれていたが、[[スルツェイ島]]の噴火が典型的なウルトラブルカノ式噴火だったため、こう呼ばれるようになった。 |
||
; {{仮リンク|氷底噴火|en|Subglacial eruption}}(氷河底噴火) |
; {{仮リンク|氷底噴火|en|Subglacial eruption}}(氷河底噴火) |
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: 巨大な[[氷河]]の下で火山が噴火した場合は、海底火山と同様の形態となるが、噴火の規模が大きく、[[氷床]]を解かしてしまった場合、氷河の下に巨大な湖([[氷底湖]])ができ、氷河の壁は大量の水の重さを支えきれずに決壊し、家や橋まで流してしまう大規模な[[洪水]]が発生する。この大洪水を[[氷河湖決壊洪水|ヨークルフロイプ]]と呼ぶ。 |
: 巨大な[[氷河]]の下で火山が噴火した場合は、海底火山と同様の形態となるが、噴火の規模が大きく、[[氷床]]を解かしてしまった場合、氷河の下に巨大な湖([[氷底湖]])ができ、氷河の壁は大量の水の重さを支えきれずに決壊し、家や橋まで流してしまう大規模な[[洪水]]が発生する。この大洪水を[[氷河湖決壊洪水|ヨークルフロイプ]]と呼ぶ。 |
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; 水中噴火 |
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:水中に噴出した場合は水中噴火と呼ばれる事がある<ref>松田時彦、中村一明、[https://doi.org/10.11456/shigenchishitsu1951.20.29 水底に堆積した火山性堆積物の特徴と分類] 鉱山地質 20巻 (1970) 99号 p.29-42, {{doi|10.11456/shigenchishitsu1951.20.29}}</ref>。 |
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; [[海底噴火]] |
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: [[海底火山]]などが水深の深い所で噴火した場合、[[水圧]]が高いために爆発は起こらず、噴出した溶岩は[[海水]]で急に冷やされ、[[枕状溶岩]]あるいは[[ハイアロクラスタイト]]となる。 |
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== 噴火の規模 == |
== 噴火の規模 == |
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{{see|{{ill2|火山噴火規模のランキング|en|List of largest volcanic eruptions}}}} |
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爆発の規模を表す指標として、[[火山爆発指数]]が国際的に使用されている。 |
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=== 火山爆発指数 === |
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爆発の規模を表す指標として、[[火山爆発指数]](VEI)が国際的に使用されている。大規模な火山噴火を指して'''大噴火'''(だいふんか)と呼ぶことがあるが、火山学においては「[[東京ドーム]]約250杯分以上(約3億m<sup>3</sup>以上)の噴出物を出す噴火(概ねVEI2以上)」が大噴火であると定義されている{{Sfn|島村|2017|p=33}}。 |
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しかし、火山爆発指数はエネルギー量を表していないため日本の火山学者の[[早川由紀夫]](1993)<ref>[http://ci.nii.ac.jp/naid/110003041444/ 噴火マグニチュードの提唱] 火山 38(6), 223-226, 1993-12-20</ref>は、噴火マグニチュードを提案している。 |
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=== 噴火マグニチュード === |
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計算式は、 |
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火山爆発指数は噴出物の量に基づいて区分され、エネルギー量を表していないため、日本の火山学者である[[早川由紀夫]](1993)<ref>早川由紀夫、「[https://doi.org/10.18940/kazan.38.6_223 噴火マグニチュードの提唱]」 『火山』 1993年 38巻 6号 p.223-226, {{doi|10.18940/kazan.38.6_223}}</ref>は、'''噴火マグニチュード'''を提案している。 |
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==== 計算式 ==== |
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<math>\hbox{M} = Log {}^{}\hbox{ m} -7</math> |
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{{quotation| |
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<math>\hbox{M} = \hbox{log} {}^{}\hbox{ m} -7</math>}} |
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但し、m=噴出物の質量 (kg) |
但し、「m=噴出物の質量 (kg)」とし、水蒸気爆発の場合は既存岩体を含んだ噴出物量とする。また、岩屑なだれ等の崩壊堆積物の体積は含まない。 |
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==== 条件 ==== |
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客観性を保つ為の条件として、 |
客観性を保つ為の条件として、 |
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# 10km 以上離れた地点から同時に噴火が生じたときは、各々を別の噴火とする。 |
# 10km 以上離れた地点から同時に噴火が生じたときは、各々を別の噴火とする。 |
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# 噴火M によって余効期間を設ける、M < 3 の時は、1年。M |
# 噴火M によって余効期間を設ける、M < 3 の時は、1年。M >= 3 の時は、10年。この余効期間に発生した噴火は、それまでの M を超えない限り新たな噴火として扱わない。 |
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== |
=== マグマ噴出量 === |
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噴火によってもたらされる噴出堆積物には、元のマグマのもの(本質物質)と噴火で破壊された火山の山体や基岩由来のもの(類質物質)があるが、それぞれの厳密な量を求めることは難しい。 |
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{{複数の問題|section=1|国際化 = 2012年9月| 領域 = 日本| 出典の明記= 2012年9月}} |
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{{See also|火砕流#歴史に残る事例|ラハール#歴史に残る事例}} |
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=== 日本=== |
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* [[紀元前8千年紀|紀元前7480±50年]]頃 - [[択捉島]]の[[萌消湾|萌消]]カルデラ。噴出量70 - 80km{{sup|3}}。 |
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* [[紀元前6千年紀|紀元前5550±75年]]頃 - [[温禰古丹島]]の[[黒石山]]([[幽仙湖|幽仙湖]])。噴出量30 - 36km{{sup|3}}。 |
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* [[紀元前6千年紀|紀元前5500 - 5700年]]頃 - [[摩周湖|摩周]]。噴出量18.6km{{sup|3}}、この噴火で形成されたカルデラが[[摩周湖]]となる。 |
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* [[紀元前5300年]]頃 - [[鬼界カルデラ]]([[薩摩硫黄島]])。噴出量170km{{sup|3}}(過去1万年間に地球上で発生した噴火としては最大規模)、広域テフラ[[鬼界アカホヤ火山灰]]を放出。 |
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* [[紀元前4200年]]頃 - [[十和田湖|十和田]]。噴出量9.2km{{sup|3}}、[[十和田湖]]の中湖を形成。 |
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* [[紀元前3500年]]頃 - [[池田山川]]([[阿多カルデラ]])。噴出量5.0km{{sup|3}}、この噴火で形成されたカルデラが[[池田湖]]となる。 |
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{| class="sortable wikitable" style="font-size:small" |
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|+ 西暦紀元後に発生した噴出量が1.0km{{sup|3}}以上の非常に大規模な噴火および記録的な噴火、<br />および1900年以降に発生した噴出量が0.1km{{sup|3}}以上の大規模な噴火および記録的な噴火 |
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!年代!!火山!!系列!!噴出量(km{{sup|3}})!!備考 |
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|[[3世紀]]頃||黒岳||[[九重山]]||1.6||黒岳が形成される。 |
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|[[6世紀]]前半頃||二ツ岳||[[榛名山]]||1.7|| |
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|[[838年]]||天上山||[[神津島]]||1.04|| |
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|[[864年]] - [[866年]]||[[富士山]]||富士山||0.7以上||[[貞観大噴火]]。[[青木ヶ原]]溶岩を流出させる。現在の[[精進湖]] 、[[西湖]]、 [[青木ヶ原樹海]]を形成。 |
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|[[886年]]||向山||[[新島]]||1.23||[[房総半島]]にも被害。 |
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|[[915年]]||[[十和田湖]]||十和田||6.5||日本の歴史時代における最大の噴火。火砕流が周囲20kmを焼き払い、火山灰が東北地方一帯に積もる。 |
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|[[11世紀]]頃||カムイヌプリ||[[摩周湖|摩周]]||4.7|| |
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|[[1108年]]||[[浅間山]]||浅間山||1.41||[[上野国]]に大きな被害が出る。 |
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|[[1235年]]||[[御鉢]]||[[霧島山]]||0.1||霧島山で記録に残る最大の噴火。寺社焼失、数十cmの降灰。 |
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|[[1361年]]||[[新潟焼山]]||[[頸城山塊]]||0.36||山頂部[[溶岩ドーム]]を形成。 |
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|[[1410年]]||[[那須岳]]||那須連山||0.077||死者180余名。 |
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|style="white-space:nowrap"|[[1471年]] - [[1476年]]||御岳||[[桜島]]||1.2||文明大噴火。溶岩流出、死者多数。 |
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|[[1596年]]||[[浅間山]]||浅間山||0.01||噴石により死者多数。 |
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|[[1640年]]||[[北海道駒ヶ岳]]||北海道駒ヶ岳||2.9||山体崩壊に伴う[[岩屑雪崩]]が[[内浦湾]]に流入し、大[[津波]]が発生。死者700余名。 |
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|[[1663年]]||[[有珠山]]||有珠山||2.78||噴煙柱が[[津軽藩]]領内からも観察され、爆発に伴う[[空振]]が[[庄内平野]]でも感じられる。死者5名。 |
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|[[1667年]]||[[樽前山]]||支笏カルデラ||4.0||火山灰が現在の[[苫小牧市]]で1 - 2m、[[十勝地方]]で数cm降り積もる。 |
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|[[1684年]] - [[1690年]]||[[三原山]]||[[伊豆大島]]||0.18||貞享大噴火。多量の溶岩流出。 |
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|[[1707年]]||[[富士山]]||富士山||0.7||[[宝永大噴火]]。[[宝永地震]]の49日後に噴火、[[宝永山]]を形成。[[江戸]]にも数cmの降灰。 |
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|[[1716年]]||[[新燃岳]]||[[霧島山]]||0.18||民家、山林、耕地に大被害。死者5名。 |
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|[[1739年]]||[[樽前山]]||支笏カルデラ||1.0||爆発に伴う空振が[[津軽地方]]でも感じられる。火山灰が現在の[[新千歳空港]]付近で1m、大雪山付近で数cm降り積もる。 |
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|[[1741年]]||寛保岳||[[渡島大島]]||0.11||山体崩壊に伴う岩屑なだれが大津波を生じさせ、[[北海道]]と[[津軽地方]]で死者1467名。 |
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|[[1769年]]||[[有珠山]]||有珠山||0.11||火砕流で山麓の民家焼失。 |
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|[[1777年]] - [[1779年]]||[[三原山]]||[[伊豆大島]]||0.3||多量の溶岩を流出、民家、耕地に大きな被害。 |
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|1779年||御岳||[[桜島]]||2.1||安永大噴火。多量の溶岩を流出し、翌年には海底噴火も発生。[[長崎]]や[[江戸]]でも降灰があり、死者153名。 |
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|[[1783年]]||丸山||[[青ヶ島]]||0.015||島内の全家屋が焼失、死者7名。 |
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|[[1783年]]||[[浅間山]]||浅間山||0.45||天明大噴火。火砕流や鬼押出し溶岩の流出に加え、大規模な山体崩壊も発生。死者1151名。 |
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|[[1785年]]||丸山||[[青ヶ島]]||0.018||全島民が島外へ避難し、無人島に。死者130 - 140名。 |
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|[[1792年]]||[[普賢岳]]||[[雲仙岳]]||0.01||[[眉山 (島原市)|眉山]]の山体崩壊に伴う岩屑なだれが[[有明海]]に流入し、大津波が発生。死者約15000人(「[[島原大変肥後迷惑]]」)。 |
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|[[1800年]] - [[1801年]]||[[鳥海山]]||[[出羽山地]]||0.0035||噴石で死者8名。 |
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|[[1813年]]||御岳||[[諏訪之瀬島]]||-||溶岩流が海に達し、全島民が島外へ避難。 |
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|[[1822年]]||[[有珠山]]||有珠山||0.28||火砕流で山麓の集落が全滅。死者50名以上。 |
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|[[1856年]]||[[北海道駒ヶ岳]]||北海道駒ヶ岳||0.3||降下軽石と火砕流で死者21 - 29名。 |
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|[[1888年]]||[[磐梯山]]||磐梯山||0.001||山体崩壊に伴う岩屑なだれが山麓の集落を埋没させる。死者461名。 |
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|[[1900年]]||[[御鉢]]||[[霧島山]]||-||噴石で死者2名。 |
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|1900年||[[安達太良山]]||安達太良山||0.003||硫黄採掘を行っていた[[沼尻鉱山]]が火砕サージに襲われ、死者72名。 |
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|[[1902年]]||[[伊豆鳥島]]||伊豆鳥島||-||島民全員死亡、死者125名。 |
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|[[1910年]]||[[有珠山]]||有珠山||0.003||溶岩ドーム([[明治新山]])を形成。泥流で死者1名。 |
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|[[1911年]]||[[浅間山]]||浅間山||-||噴石、降灰、死者1名。 |
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|[[1912年]] - [[1914年]]||[[三原山]]||[[伊豆大島]]||0.033||溶岩流出。 |
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|[[1914年]]||御岳||[[桜島]]||2.1||[[大正大噴]]火。多量の溶岩を流出し、[[大隅半島]]と陸続きになる。九州から東北にかけての広い範囲で降灰があり、死者58名。 |
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|[[1915年]]||[[焼岳]]||焼岳火山群||0.001||噴火に伴って発生した泥流が[[梓川]]を堰き止め、[[大正池 (松本市)|大正池]]を形成。 |
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|[[1923年]]||[[御鉢]]||[[霧島山]]||-||噴煙で死者1名。 |
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|[[1924年]]||style="white-space:nowrap"|[[西表島北北東海底火山]]||style="white-space:nowrap"|西表島北北東海底火山||1.0?||海面に多量の軽石が浮遊し、日本各地に流れ着く。 |
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|[[1926年]]||[[十勝岳]]||十勝岳連峰||0.000013||融雪によって発生した泥流で死者・行方不明者144名。 |
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|[[1929年]]||[[北海道駒ヶ岳]]||北海道駒ヶ岳||0.5||山林耕地に大被害、死者2名。 |
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|[[1930年]]||[[浅間山]]||浅間山||-||降灰、死者6名。 |
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|[[1932年]]||[[草津白根山]]||草津白根山||0.000016||山上施設が破壊され、死者2名。 |
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|[[1933年]]||[[春牟古丹岳]]||[[春牟古丹島]]||1.0||死者2名。 |
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|1933年 - [[1934年]]||新岳||[[口永良部島]]||-||島内の集落が全焼し、死者8名。 |
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|1934年 - [[1935年]]||昭和硫黄島||[[薩摩硫黄島]]||0.37||近海の海底噴火から始まって新島(昭和硫黄島)を形成。 |
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|[[1939年]]||[[伊豆鳥島]]||伊豆鳥島||0.1||噴石丘の生成と溶岩の流出。 |
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|[[1940年]]||雄山||[[三宅島]]||0.019||溶岩流出、死者11名。 |
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|[[1941年]]||[[浅間山]]||浅間山||-||この時期毎月十数 - 数十回噴火を繰り返し、死者1名。 |
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|[[1944年]] - [[1945年]]||[[有珠山]]||有珠山||0.11||溶岩ドーム([[昭和新山]])を形成。降灰による窒息で死者1名。 |
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|[[1946年]]||南岳||[[桜島]]||0.083||昭和大噴火。多量の溶岩を流出し死者1名。 |
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|[[1947年]]||[[浅間山]]||浅間山||0.0001||噴石、降灰、死者9名。 |
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|[[1950年]]||[[浅間山]]||浅間山||0.0001||噴石、降灰、死者1名。 |
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|1950年 - [[1951年]]||[[三原山]]||[[伊豆大島]]||0.027||溶岩流出。 |
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|[[1952年]] - [[1953年]]||[[明神礁]]||明神礁||-||海底噴火、一時新島を形成するも消滅。[[海上保安庁]]水路部観測船「第5海洋丸」が噴火に巻き込まれて遭難、死者31名。 |
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|[[1955年]]||南岳||[[桜島]]||-||降灰、噴石で死者1名。 |
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|[[1957年]]||[[三原山]]||[[伊豆大島]]||0.000||爆発に巻き込まれて死者1名。 |
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|[[1958年]]||[[中岳 (阿蘇山)|中岳]]||[[阿蘇山]]||-||噴石で休憩所や土木事務所が倒壊、死者12名。 |
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|[[1959年]]||[[新燃岳]]||[[霧島山]]||-||山林、耕地に大きな被害。 |
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|[[1961年]]||[[浅間山]]||浅間山||0.00007||噴石、降灰、行方不明者1名。 |
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|[[1962年]]||[[十勝岳]]||十勝岳連峰||0.071||降灰は[[知床半島]]、[[千島列島]]に達する。噴石で死者・行方不明者5名。 |
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|[[1962年]]||三七山||[[三宅島]]||0.009||溶岩流出、民家焼失。 |
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|[[1973年]] - [[1974年]]||西之島新島||[[西之島]]||0.017||近海の海底噴火から始まって新島を形成し、やがて新島は本島と結合。 |
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|1973年||[[爺爺岳]]||[[国後島]]||0.2||[[根室市]]に降灰。 |
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|1974年||[[新潟焼山]]||[[頸城山塊]]||0.0007||噴石で死者3名。 |
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|[[1976年]]||[[草津白根山]]||草津白根山||0.0000||滞留火山ガスで死者3名。 |
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|[[1977年]] - [[1978年]]||[[有珠山]]||有珠山||0.1||降灰で民家、耕地に被害。泥流で死者・行方不明者3名。 |
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|[[1979年]]||中岳||阿蘇山||-||噴出量不明、噴石で死者3名。 |
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|[[1981年]]||[[阿頼度山]]||[[阿頼度島]]||0.55|| |
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|[[1983年]]||雄山||三宅島||0.021||溶岩流出、民家多数が焼失・埋没。 |
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|[[1986年]]||[[千倉岳]]||[[幌筵島]]||0.12|| |
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|1986年||[[三原山]]||[[伊豆大島]]||0.039||溶岩流出、一時全島民が島外へ避難。 |
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|[[1989年]]||[[手石海丘]]||[[伊豆東部火山群]]||0.0001||[[静岡県]][[伊東市]]沖の[[手石海丘]]で海底噴火。 |
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|- |
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|[[1990年]] - [[1995年]]||[[普賢岳]]||[[雲仙岳]]||0.25||溶岩ドームの崩壊による火砕流が繰り返し発生し、死者・行方不明者43名。平成新山形成。 |
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|- |
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|[[2000年]]||[[有珠山]]||有珠山||0.0009||噴火を事前に予知し、住民を避難させることに成功。 |
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|2000年 - [[2002年]]||雄山||[[三宅島]]||0.016||山頂部に陥没カルデラを形成、多量の火山ガスを放出。全島民が島外へ避難。 |
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|[[2009年]]||[[芙蓉山]]||[[松輪島]]||0.4||付近の航空路が閉鎖される。 |
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|[[2011年]]||[[新燃岳]]||[[霧島山]]||0.019 - 0.032||[[日南市]]付近まで降灰し、交通に影響が出た。[[空振]]により窓ガラスが割れる被害もあった。 |
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|- |
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|[[2014年]]||[[御嶽山 (長野県)|御嶽山]]||-||(活動中)||{{Main|2014年の御嶽山噴火}} |
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|} |
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そのため、マグマ由来の本質物質で構成されているものと近似して換算算出したものを「マグマ噴出量」と呼んでいる。単位には '''km{{sup|3}}''' に {{en|DRE : '''D'''ense '''R'''ock '''E'''quivalent}} が付加表記される。つまり、全ての噴出物を溶岩と同じ比重にした場合の相当体積を表す指標である。 |
|||
=== 日本国外 === |
|||
* [[紀元前7千年紀|紀元前6440±25年]]頃 - [[ロシア]]・[[カムチャッカ半島]]の{{仮リンク|クリル湖|en|Kurile Lake}}。噴出量140 - 180km{{sup|3}}。 |
|||
* [[紀元前6千年紀|紀元前5667±150年]]頃 - [[米国]]の[[クレーターレイク国立公園|クレーターレイク]]。噴出量150km{{sup|3}}。 |
|||
* [[紀元前17世紀|紀元前1628年]] - [[ギリシャ]]・[[エーゲ海]]の[[サントリーニ島|サントリーニ]]。噴出量60 - 99km{{sup|3}}、[[アトランティス]]の伝説に影響を与えたとの説がある。 |
|||
* [[50年|50±100年]] - [[バヌアツ]]の[[アンブリム]]。噴出量60 - 80km{{sup|3}}。 |
|||
* [[79年]] - [[イタリア]]・[[古代ローマ]]の[[ヴェスヴィオ]]。噴出量4.0km{{sup|3}}、[[プリニー式噴火]]が発生。降下軽石と火砕流によって[[ポンペイ]]や[[ヘルクラネウム]]などが埋没。 |
|||
* [[181年]]?([[230年|230±16年]]?) - [[ニュージーランド]]の[[タウポ湖|タウポ]]。噴出量120km{{sup|3}}、「{{仮リンク|ハテペ噴火|en|Hatepe eruption}}」。 |
|||
* [[450年|450±30年]] - [[エルサルバドル]]の[[イロパンゴ湖|イロパンゴ]]。噴出量71km{{sup|3}}。 |
|||
* [[535年]]?([[416年]]?) - [[インドネシア]]の[[クラカタウ]]。噴出量不明、世界各地に異常気象による混乱発生。「535年の大噴火」。[[ジャワ島]]の歴史書では噴火を416年としている。 |
|||
* [[946年]]?([[969年|969±20年]]?) - [[中国]]・[[北朝鮮]]国境の長白山([[白頭山]])。噴出量83 - 117km{{sup|3}}、日本の北海道と東北地方に多量の降灰「[[白頭山苫小牧テフラ]](B-Tm)」。 |
|||
* [[1257年]] - インドネシアの[[サマラス山]]、噴出物は体積で40km{{sup|3}}、火山灰や硫酸塩が南極やグリーンランドにも降下した<ref>[[氷床コア]]の分析、異常気象の記録などから巨大噴火の存在が推定されていたが、長きにわたり噴出源や噴出量は諸説あり不明とされていた。2013年10月、[[パリ第1大学]]の地理学者フランク・ラビーニュと研究チームにより噴出源である火山が特定された。</ref><ref>{{cite web |url= http://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/news/14/8402/|author= |title=13世紀の超巨大噴火、火山を特定 |date=2013-10-01 |year= |work = ナショナルジオグラフィック ニュース |publisher= ナショナルジオグラフィック日本版 |format= |accessdate= 2015-05-30 |archiveurl= |archivedate=|quote=|laysummary = |laydate = |ref=}}</ref>。 |
|||
* [[1452年]] - [[1453年]] - [[バヌアツ]]の{{Interlang|en|Kuwae}}海底火山。噴出量36 - 96km{{sup|3}}、巨大な海底噴火によって世界各地で異常気象と飢饉が発生。 |
|||
* [[1580年|1580±20年]] - [[パプアニューギニア]]の{{仮リンク|ビリーミチェル|en|Billy Mitchell (volcano)}}。噴出量14km{{sup|3}}。 |
|||
* [[1586年]] - インドネシアの[[ケルート山]]。噴出量1.0km{{sup|3}}、泥流で死者約10000人。 |
|||
* [[1600年]] - [[ペルー]]の[[ワイナプチナ]]。噴出量30km{{sup|3}}、世界中で気温が低下し、飢饉が発生した。 |
|||
* [[1631年]] - [[イタリア]]の[[ヴェスヴィオ]]。噴出量1.1km{{sup|3}}、死者3000人(6000人?)。 |
|||
* [[1638年]] - [[インドネシア]]・ジャワ島の{{仮リンク|ラウン|en|Raung}}。噴出量0.05 - 1.05km{{sup|3}}、死者1000人。 |
|||
* [[1660年|1660±20年]] - [[パプアニューギニア]]の{{仮リンク|ロング島 (パプアニューギニア)|en|Long Island (Papua New Guinea)|label=ロング島}}。噴出量30km{{sup|3}}。 |
|||
* [[1669年]] - [[イタリア]]の[[エトナ火山|エトナ]]。噴出量0.25km{{sup|3}}、死者10000人。 |
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* [[1672年]] - [[インドネシア]]の[[ムラピ山|ムラピ]]。噴出量不明、火砕流などで死者3000人。 |
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* [[1711年]] - [[インドネシア]]・[[サンギヘ諸島|サンギヘ島]]の{{仮リンク|アウ|en|Mount Awu}}。噴出量不明(火山爆発指数3)、火砕流により死者3000人。 |
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* [[1721年]] - アイスランドのカトラ。噴出量1.2km{{sup|3}}。 |
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* [[1755年]] - [[アイスランド]]の[[カトラ火山|カトラ]]。噴出量1.5km{{sup|3}}。 |
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* [[1760年]] - [[インドネシア]]・[[モルッカ諸島]]の{{仮リンク|マキヤン|en|Makian}}。噴出量0.05 - 1.05km{{sup|3}}、泥流により死者2000人。 |
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* [[1772年]] - [[インドネシア]]・ジャワ島の{{仮リンク|パパンダヤン|en|Mount Papandayan}}。噴出量不明、死者3000人。 |
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* [[1783年]] - [[アイスランド]]の[[ラキ火山|ラキ]]。噴出量14 - 16km{{sup|3}}、大量の溶岩と火山ガスの噴出により、欧州を中心とした世界各地で異常気象と飢饉が発生。 |
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* [[1814年]] - フィリピン・[[ルソン島]]の[[マヨン山]]。ふもとの街で1,200人の死者。 |
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* [[1815年]] - インドネシア・[[スンバワ島]]の[[タンボラ山]]が噴火。[[火山爆発指数|VEI]]7<!-- 150km{{sup|3}} -->。[[飢饉]]、[[疫病]]などで9万人以上の犠牲者([[夏のない年]])。 |
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* [[1883年]] - インドネシアの[[クラカタウ]]<!-- 25km{{sup|3}} -->。[[津波]]と[[火砕流]]。36,000人以上の犠牲者。 |
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* [[1902年]] - [[西インド諸島]]・[[マルティニーク]]島の[[プレー山]]。[[火砕流]]が[[サン・ピエール (マルティニーク)|サン・ピエール]]の町を襲い32,000人あまりが死亡。 |
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* [[1919年]] - インドネシア・ジャワ島の[[ケルート山]]。[[ラハール]]が発生し5,100人の死者。 |
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* [[1930年]] - インドネシア・ジャワ島の[[ムラピ山]]。メラピ型火砕流。約1,300人の死者。 |
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* [[1965年]] - フィリピンの[[タール山]]。噴火時の[[火砕サージ|ベースサージ]]によって約2,000人の死者。 |
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* [[1980年]][[5月18日]] - [[アメリカ合衆国]]の[[セント・ヘレンズ山]]。[[山体崩壊]]。<!-- 1km{{sup|3}} --> |
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* [[1985年]][[11月13日]] - [[コロンビア]]の[[ネバドデルルイス火山|ネバド・デル・ルイス山]]。[[ラハール]]により死者21,500名。 |
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* [[1991年]][[6月]] - [[フィリピン]]の[[ピナトゥボ山]]。[[20世紀]]最大規模。<!-- 10km{{sup|3}} --> |
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* [[1997年]] - [[モントセラト|モントセラト島]]の[[スーフリエール・ヒルズ]]。当時の首都プリマスが壊滅し、遷都のきっかけとなった。 |
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* [[2007年]] - [[タンザニア]]の[[オルドイニョ・レンガイ]]。 |
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* [[2010年]] |
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** [[4月14日]] - [[アイスランド]]の[[エイヤフィヤトラヨークトル]]が噴火。規模は大きくない<!-- 1/4km{{sup|3}} -->が、強い西風により被害が拡大([[2010年のエイヤフィヤトラヨークトルの噴火]]参照)。 |
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** [[8月30日]] - インドネシア・[[スマトラ島]]の[[シナブン山]]。 |
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** [[10月26日]] - [[インドネシア]]・[[ジャワ島]]の[[ムラピ山]]。 |
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** [[10月28日]] - [[ロシア]]・[[カムチャッカ半島]]の[[クリュチェフスカヤ山]]と[[シベルチ山]]が同時噴火。 |
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本質物質においても、火砕流や火山灰(降下火砕物)などのイベントの違いで、噴出堆積物は比重が異なり、マグマがおよそ2.5g/cm<sup>3</sup>であるのに対し、火砕流や火山灰での堆積物はおよそ1.0g/cm<sup>3</sup>とされている<ref name=sansoken>{{Cite web|和書|url=https://gbank.gsj.jp/volcano/eruption/explanation/description2.html |title=日本の火山 - データ表記法 |publisher=[[産総研]] |accessdate=2017-12-07}}</ref>。つまり、DREで表された噴出量よりも、火砕流や火山灰での堆積物はさらに多くなる{{Refnest|group=注|噴出堆積物が溶岩の場合、比重はマグマと同程度なので、DRE換算体積はぼマグマの体積に一致するが、見かけの体積で2.5 km<sup>3</sup>の降下火砕物の場合、DRE換算体積では1 km<sup>3</sup>となる。<ref name=sansoken />}}。 |
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== 参考文献 == |
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* {{Cite book|和書 |
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== 火山灰 == |
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|author = [[震災予防調査会]]編 |
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{{単一の出典|date=2016-1|section=1}} |
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|editor = |
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[[火山灰]]とは、噴火に伴って生じる火山岩が直径2[[ミリメートル|mm]]以下に砕けたものを指す<ref name="ivhhn">{{Cite book|url=http://www.geocities.jp/ychojp/ivhhn/guidelines/health/ash_health_japanese.html|title=火山灰の健康影響|publisher=[[:en:International Volcanic Health Hazard Network|インターナショナル・ボルケニック・ヘルス・ハザード・ネットワーク (IVHHN)]]|author1=[[アメリカ地質調査所]]|author2=[[国際火山学及び地球内部化学協会]]|author3=[[都市火山委員会]]|author4=[[ニュージーランド地質核科学研究所]]|accessdate=2016-1-22}}</ref>。 |
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|title = 日本噴火志 |
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|year = 1991 |
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火山灰の主な発生原因としては |
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|publisher = [[有明書房]] |
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* 火山の爆発{{r|ivhhn}} |
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|isbn = 4-87044-102-0 |
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* 高温の岩なだれが火山山腹を流下{{r|ivhhn}} |
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|page = |
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* 溶岩の飛沫飛散時{{r|ivhhn}} |
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}} - 『震災予防調査会報告第86, 87号』([[1918年]]刊)の複製。<!-- * 『日本噴火志』(震災予防調査会報告書第86号、87号) 1918年 大森房吉編 日本の火山の噴火の記録を火山ごとに年代順に記載 --> |
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などがある。 |
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* {{Cite book|和書 |
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|author = [[国立天文台]]編 |
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火山灰の色・大きさなどの外見は火山および噴火の種類で異なり、色は明るい灰色から黒色まで、大きさも小石サイズから化粧用パウダーなどの細かい粒子までと千差万別である{{r|ivhhn}}。 |
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|editor = |
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|title = [[理科年表]] 平成20年 |
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空中を浮遊する火山灰は太陽光を遮り視界を悪化させるほか、細かい粒子同士の衝突・摩擦により電気を帯び、雷や稲妻を発生させる原因ともなる{{r|ivhhn}}。また、微粒子サイズの火山灰は大規模な噴煙と共に風の影響を受けて風下へ流される場合もある{{r|ivhhn}}。生成直後の火山灰は酸性皮膜に覆われており、これは人体が吸引するなどすると肺や目に対して刺激的な弊害を与え、健康被害の原因となるほか、降り積もれば周辺地域の水質に悪影響を与える場合があり、同時に植物への悪影響、農作物不作の原因ともなる{{r|ivhhn}}。この皮膜は降雨によってすぐに取り除かれる{{r|ivhhn}}。 |
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|url = http://www.rikanenpyo.jp/ |
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|year = 2007 |
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大量に降り積もった火山灰は火山地域でそれまでの土壌と混じり合い、肥沃な表土層となる{{r|ivhhn}}。多くの火山地域周辺に肥沃な土壌が多いのは、古い火山灰堆積物の地層が存在することが要因となっている{{r|ivhhn}}。 |
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|publisher = [[丸善]] |
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{{Main|火山灰}} |
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|isbn = 978-4-621-07902-7 |
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|pages = 663-693 |
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|chapter = 火山 |
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}} |
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* {{Cite book|和書 |
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|author = [[加藤祐三]] |
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|title = 軽石:海底火山からのメッセージ |
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|year = 2009 |
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|publisher = [[八坂書房]] |
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|isbn = 978-4-89694-930-8 |
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|page = {{要ページ番号|date=2012年4月}} |
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}} |
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== 火山噴火の歴史 == |
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{{Main|火山噴火の歴史|en:Timeline of volcanism on Earth}} |
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== 脚注 == |
== 脚注 == |
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=== 註釈 === |
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{{Reflist|group=注}} |
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=== 出典 === |
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{{Reflist}} |
{{Reflist}} |
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== 参考文献 == |
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* 『震災予防調査会報告第86, 87号』([[1918年]]刊)の複製。<!-- * 『日本噴火志』(震災予防調査会報告書第86号、87号) 1918年 大森房吉編 日本の火山の噴火の記録を火山ごとに年代順に記載 --> |
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* {{Cite book|和書|author=加藤祐三|authorlink=加藤祐三|title = 軽石:海底火山からのメッセージ|year = 2009|publisher = [[八坂書房]]|isbn = 978-4-89694-930-8|page = {{要ページ番号|date=2012年4月}}}} |
|||
* 荒牧重雄、「[https://doi.org/10.18940/kazanc.20.TOKUBE_205 噴火現象の分類とメカニズム]」 『火山.第2集』 1975年 20巻 TOKUBE号 p.205-221, {{doi|10.18940/kazanc.20.TOKUBE_205}}, 日本火山学会 |
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* {{Cite book|和書|title=完全解説 日本の火山噴火|date=2017年|publisher=[[秀和システム]]|language=ja|isbn=9784798050089|author=島村英紀|authorlink=島村英紀|ref={{SfnRef|島村|2017}}}} |
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== 関連項目 == |
== 関連項目 == |
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{{Commonscat|Volcanic eruptions|火山噴火}} |
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* [[火山]]([[火山の一覧]]、[[火山の一覧 (日本)]]、[[環太平洋火山帯]]、[[防災十年火山]]) |
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* [[火山]] |
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* [[火山の一覧]]、[[火山の一覧 (日本)]] |
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* [[火山爆発指数]](VEI) |
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* [[火山噴出物]] |
* [[火山噴出物]]、[[火山砕屑物]]、[[マグマ]]、[[マグマ溜まり]] |
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* [[火山 |
* 余波:[[火山雷]]、[[空振]](爆発音) |
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* [[火山 |
* [[間欠泉]]、[[泥火山]] |
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* [[大量絶滅]]、[[火山の冬]] |
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* [[空振]](爆発音) |
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* [[間欠泉]] |
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;[[防災]] |
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* [[泥火山]] |
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* [[大量絶滅#ペルム紀末の大量絶滅]] |
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* [[噴火予知]] |
* [[噴火予知]] |
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* [[噴火警報]] |
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* [[噴火警戒レベル]] |
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* [[火山災害予測図]] |
* [[火山災害予測図]] |
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* [[気象庁が命名した自然現象の一覧 |
* [[気象庁が命名した自然現象の一覧]] |
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* [[国際火山学及び地球内部化学協会]]、[[火山噴火予知連絡会]]、[[アメリカ地質調査所]]、[[イタリア国立地球物理学火山学研究所]] |
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* [[マグマ]]、[[マグマ溜まり]] |
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== 外部リンク == |
== 外部リンク == |
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* [ |
* [https://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/STOCK/kaisetsu/vol_know.html 火山] - 気象庁 |
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* {{PDF|[http://www.cm.nitech.ac.jp/cho/earth_science/Lesson-07.pdf 火山と噴火]}} - 岐阜地方気象台 |
* {{PDF|[http://www.cm.nitech.ac.jp/cho/earth_science/Lesson-07.pdf 火山と噴火]}} - 岐阜地方気象台 |
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* [http://dil.bosai.go.jp/workshop/03kouza_yosoku/s12funka/f1funkatype.htm 防災基礎講座 災害予測編 -12. 火山噴火-] [[防災科学技術研究所]] |
* [http://dil.bosai.go.jp/workshop/03kouza_yosoku/s12funka/f1funkatype.htm 防災基礎講座 災害予測編 -12. 火山噴火-] - [[防災科学技術研究所]] |
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2024年5月21日 (火) 21:33時点における最新版
噴火(ふんか、英: eruption)とは、火山からマグマや火山灰などが比較的急速[1]に地表や水中に噴き出すことである。
火山活動(かざんかつどう、英: volcanic activity)の一つで、マグマの性質によって、規模や様式に様々なものがある。
気象庁では、火口から固形物が水平あるいは垂直距離でおよそ100 - 300mの範囲を越したものを「噴火」として記録することになっている[2]。
-
アラスカのリダウト山の大噴火
噴火様式
[編集]噴火様式一覧
[編集]噴火は、様々な条件下で種々の様式をとる。
火山学者は、これを、代表的なタイプに分類し、命名している。
様式名 | 英名 | イメージ | 激しさ | 噴煙頂部の高さ | 時間スケール | 主な噴出物 | 主な形成される地形[注 1] | 主な岩石[注 2] | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
水蒸気噴火 | phreatic eruption | 爆発的 | 10km以下程度 | 数時間~1日 | 水蒸気・水・火口周辺の固形物 | マール | - | 火山活動によって熱せられた地下水や水蒸気が、地表の固形物を吹き飛ばして急激に放出され、本質物を含まないイベントを水蒸気噴火・或いは水蒸気爆発という。しばしば火口噴出型のラハールを伴う。 | |
マグマ水蒸気噴火 | phreatomagmatic eruption | 爆発的 | 数km~10km以上 | 数時間~数日 | 水蒸気・火口周辺の固形物・火山豆石・ベースサージ | マール・タフリング | 玄武岩~流紋岩 | 火山活動によって熱せられた地下水や水蒸気が、地表の固形物を吹き飛ばして急激に放出され、本質物をある程度含むイベントをマグマ水蒸気噴火・或いはマグマ水蒸気爆発という。ウルトラブルカノ式噴火(英: Ultravulcanian)、スルツェイ式噴火(英: a Surtseyan)とも呼ばれ、特に大規模なものは水蒸気プリニー式噴火(英: Phreatoplinian)と呼ばれる。 | |
ハワイ式噴火 | a Hawaiian | 非爆発的 | - | ~数十年 | 溶岩流 | スパター丘・溶岩流 | 玄武岩 | 苦鉄質マグマで堆積物が溶岩流主体のものを指す。火口が点状ではなく、線状なものは割れ目噴火(英: fissure eruption)と呼ばれる。複成火山の場合は楯状火山を形成する。噴出量・噴出率が極めて大きいイベントは洪水玄武岩と言われる。 | |
溶岩ドーム | lava dome | 非爆発的 | - | ~数年 | 溶岩ドーム・火砕流 | 溶岩ドーム | 流紋岩・デイサイト | 珪長質マグマがゆっくりと噴出・火口上に蓄積しドーム状に成長したもの。しばしば一部或いは全部が崩壊してblock-and-ash flowタイプの火砕流が発生する。頂部が平坦なものは溶岩平頂丘と言われる。 | |
ストロンボリ式噴火 | a Strombolian | 爆発的 非爆発的 |
数十~数百m 数千m以下 |
数秒 断続的 |
スパター スコリア・溶岩流 |
スコリア丘 | 玄武岩 安山岩 |
狭義では、苦鉄質マグマの火山で赤熱溶岩片が火口から瞬間的かつ周期的に放出にされ、火山灰はほとんど伴わない噴火を指す。広義では、噴煙の高さが1000m程度以下でスコリアや溶岩流を主体としてスコリア丘を形成するような噴火を指す。 | |
ブルカノ式噴火 | a Vulcanian | 爆発的 | 10km以下 | 数秒~数分 | 火山砕屑物 | 火砕丘・降下火砕物 | 安山岩 | 噴煙を形成するよう爆発的な噴火が瞬間的に、一定の間隔で発生する。 | |
準プリニー式噴火 | Subplinian | 爆発的 | 10km以下 | 数時間~数日 | 火山砕屑物 | 火砕丘・降下火砕物 | 安山岩・デイサイト | 連続的で爆発的な噴火が数時間~数日継続する噴火。噴煙は成層圏には達せず、プリニー式噴火と比べると噴出率は低い。ベスビオ式火山(英: a Vesuvian)とも呼ばれる。 | |
プリニー式噴火 | Plinian | 爆発的 | 10km以上 | 数時間~数日 | 火山砕屑物 | 降下火砕物・火砕流台地 | 流紋岩・デイサイト | 連続的で噴煙が成層圏に到達するような爆発的な噴火が数時間~数日継続する噴火。しばしば噴煙柱崩壊型の火砕流が発生する。プリニー式の中でも特に大規模(噴出率が高い)なものは、超プリニー式噴火(英: ultraplinian)、破局噴火(英: super-eruption)などともいわれる。 |
マグマ噴火
[編集]- マグマ(本質物質)が直接地表に噴出する噴火をマグマ噴火という。
- ハワイ式噴火
- キラウエア山、マウナ・ケア山など、ハワイ島の火山でよくみられる噴火様式。流動性が高く、揮発性成分が少ないマグマが起こす噴火。爆発は起こらず、大量の溶岩が高速で流出する。
- ストロンボリ式噴火
- イタリアのストロンボリ火山でよくみられる噴火様式。ハワイ式噴火より少し流動性の低いマグマが、間欠的に小爆発を繰り返し、スコリアや火山弾を放出する。液体状の溶岩流も見られる。
- ブルカノ式噴火
- ストロンボリ火山に近いブルカノ火山でよくみられる噴火様式。流動性が低い粘性が高い安山岩質マグマの場合に多く、近年における桜島や浅間山の噴火に相当。爆発に伴って、火山灰、火山礫、火山岩塊を大量に噴出する。溶岩流は、半ば固化した塊状溶岩(ブロックラバー)となって、流動速度は遅い。ブルカノという名称は、英語の Volcano(火山)の語源となった。ちなみに、日本の火山はこの噴火が最も多い。
- プレー式噴火(プリリー式噴火)
- 成長中の溶岩ドームがプリニー式噴火など爆発的な噴火によって破壊され、block-and-ash flowタイプの火砕流が発生する噴火。ムラピ山(2006年)、セント・ヘレンズ山(1980年)など。語源となったプレー山(1902年)はプリニー式噴火。
- プリニー式噴火
- ローマ時代のポンペイ、ヘルクラネウムなどを埋めたことで有名な、79年のヴェスヴィオ火山の噴火の様式。この噴火を詳細に観察し、後世に記録を残したプリニウスにちなんで、プリニー式と命名された。基本的には、ストロンボリ式噴火の大規模なものである。火山灰や軽石などから構成される噴煙柱は、成層圏に達する。この噴煙柱が崩壊すると、巨大な火砕流(中規模火砕流)が発生し、広範囲に被害を及ぼす。富士山(宝永大噴火)、浅間山(1783年天明噴火)など。
- 準プリニー式噴火
- プリニー式噴火とストロンボリ式の中間のような噴火を準プリニー式噴火といい、間欠的に軽石の降灰や空振を伴う噴火を繰り返す。
- ウルトラプリニー式噴火(カルデラ噴火、破局噴火)
- プリニー式噴火の中でも火山爆発指数(VEI)6以上の噴火を指す。発生頻度はそれほど多くないが数十万年から数百万年周期で発生し、火山の噴火としては最大級。VEI6レベルの噴火で最も最新のものは1991年のフィリピンの、ルソン島にあるピナトゥボ山であり、VEI7 - 8クラスの噴火を起こした火山は、トバ湖、イエローストーン、鬼界カルデラ等がある。カルデラ噴火と呼称されることもあるが、爆発的ではないハワイ式噴火でもカルデラは形成されることがある。
- 洪水玄武岩
- 洪水玄武岩は、数千万年に1回程度発生する。地表が大規模に割れ、大量の溶岩が短期間に地表に供給される。例えば、インドのデカン高原の玄武岩面積は、日本全土の約1.5倍に相当する。発生原因について、最近、プルームテクトニクスで議論されている。
水蒸気噴火
[編集]マグマ(本質物質)が地表に噴出しない噴火。
- 火山体内部の水がマグマに間接的に温められてマグマを伴わず噴出する現象を水蒸気爆発という。 爆発的な噴火だが規模はあまり大きくなく火山灰を噴出する程度の噴火も含まれるため、日本では水蒸気噴火と呼称することが一部の火山学者から提案されている[6]。
マグマ水蒸気噴火
[編集]マグマと大量の水蒸気が地表に噴出する噴火。
- 水がマグマに直接触れて水蒸気爆発を起こしマグマと共に噴出する現象をマグマ水蒸気爆発という。爆発的な噴火。
噴出物の成分による影響
[編集]火山の噴火の様式は、マグマの流動性と噴火時の揮発性成分の量とに依存して、大きく異なるものとなる。特に、揮発性成分の量はマグマの爆発性を左右し、揮発性成分が多いほど、火山灰や溶岩を高く吹き上げる大きな爆発となる。
- 流動性が高く、マグマから揮発性成分が逃げてしまうため、噴火時の揮発性成分が少ない場合 - ハワイ島の火山の噴火のように、静かに溶岩流が流れ続ける噴火となる(ハワイ式噴火)。
- 流動性がやや高く、マグマから揮発性成分が逃げにくいため、噴火時の揮発性成分が比較的多い場合 - 1986年の三原山(伊豆大島)噴火の初期のように、溶岩がカーテンのように高く幅広く噴出する(ストロンボリ式噴火)。
- 流動性が低く、また何らかの理由で噴火時の揮発性成分が少ない場合 - 昭和新山の噴火のように、大きな爆発や溶岩流出はなく、溶岩ドームが形成される。
- 流動性が低く、マグマから揮発性成分が逃げられないため、噴火時の揮発性成分が多い場合 - 浅間山や桜島のような爆発的な噴火になる(プリニー式噴火)。
なお、1回の噴火は、短時間で終わる場合もあれば、数か月以上続く場合もある。特に、長期間の噴火においては、噴火様式が時間の経過につれて変化することがある。例えば、始めのうちは揮発性成分が多く、溶岩や火山灰を高く吹き上げていても、途中から揮発性成分が減り、火山灰を吹き上げることができなくなることがある。そして、噴火の後半には、揮発性成分が抜けてしまい、溶岩を流出させて噴火が終了する。このような時系列での変化の事例として、浅間山の天明の大噴火の例を示す。
- 大量の火山灰を空高く噴出(天明降下軽石)→地上を火砕流が襲う(吾妻火砕流・鎌原火砕流)→溶岩を流出(鬼押し出し溶岩)
噴出物の量による影響
[編集]成分の影響以外に、噴出物の量や噴出速度などによって、噴火様式や被害の大きさが激しく異なる。噴出量が大きい極端なものを2例挙げる。
- ラカギガル割れ目噴火
- 上述2の条件で、1回の噴出量が桁違いに大きい場合、噴出されたガスが地球を覆い、異常気象による不作などを引き起こす。その一例である1783年のアイスランドのラキ火山の噴火(ラカギガル割れ目噴火)の場合、噴火した約130個の火口列の長さは25kmに及び、多量の溶岩を噴出した。ただし、噴火が人里から離れた場所で起きたため、溶岩による被害は軽微であった。しかし、大量の有毒な火山ガス(1億tの亜硫酸ガスと800万tのフッ化水素)が放出され、アイスランドの家畜の50%、人口の20%が失われた。また、成層圏にまで上昇した火山ガス起源の霧(硫酸ミスト等)が北半球を覆ったことにより、地上に達する日射量が減少して、世界的に気温が低下した。なお、この噴火がのちのフランス革命を引き起こすきっかけになったと言われている。日本では、同年に発生した浅間山の大噴火(天明の大噴火)の影響と重なり、東北地方で膨大な数の餓死者を出した天明の大飢饉を引き起こした。
- 阿蘇カルデラや姶良カルデラの噴火
- 上述4の条件で、1回の噴出量が桁違いに大きい場合、長径数km - 十数kmのカルデラを形成するような非常に大規模な噴火となる。日本列島においては、9万年前の阿蘇カルデラの噴火や姶良カルデラ(桜島北側の錦江湾全体)の噴火が、その代表的な事例として知られている。阿蘇カルデラの噴火では、火砕流が熊本県と大分県の大半と宮崎県北部を覆った。また、姶良カルデラの噴火では、火砕流によってシラス台地が形成された。これらの噴火により噴出した火山灰は、日本全土にも降り積もり、大量のマグマが抜けた跡には、巨大なカルデラが形成された。これらのような大型カルデラを形成するような噴火では、1回の噴火で火砕流によって、厚さ数m - 100m以上、半径数十km以上に渡って軽石が堆積し、同時に噴出した広域テフラが、日本列島の半分以上を覆うことが多い。これらのような噴火を起こすカルデラは、阿蘇カルデラ以南の九州地方と東北・北海道地域によく見られる。
噴火の場所
[編集]火山は噴出する場所、特に水の存在によって噴火の様式が大きく変わる。
- スルツェイ式噴火(ウルトラブルカノ式噴火)
- 水面近くでの噴火や、マグマが地下の浅い所で地下水と出会った場合は、水が瞬時に沸騰し、体積膨張を起こすため、爆発的なマグマ水蒸気爆発が起きる。従来はウルトラブルカノ式噴火と呼ばれていたが、スルツェイ島の噴火が典型的なウルトラブルカノ式噴火だったため、こう呼ばれるようになった。
- 氷底噴火(氷河底噴火)
- 巨大な氷河の下で火山が噴火した場合は、海底火山と同様の形態となるが、噴火の規模が大きく、氷床を解かしてしまった場合、氷河の下に巨大な湖(氷底湖)ができ、氷河の壁は大量の水の重さを支えきれずに決壊し、家や橋まで流してしまう大規模な洪水が発生する。この大洪水をヨークルフロイプと呼ぶ。
- 水中噴火
- 水中に噴出した場合は水中噴火と呼ばれる事がある[7]。
- 海底噴火
- 海底火山などが水深の深い所で噴火した場合、水圧が高いために爆発は起こらず、噴出した溶岩は海水で急に冷やされ、枕状溶岩あるいはハイアロクラスタイトとなる。
噴火の規模
[編集]火山爆発指数
[編集]爆発の規模を表す指標として、火山爆発指数(VEI)が国際的に使用されている。大規模な火山噴火を指して大噴火(だいふんか)と呼ぶことがあるが、火山学においては「東京ドーム約250杯分以上(約3億m3以上)の噴出物を出す噴火(概ねVEI2以上)」が大噴火であると定義されている[8]。
噴火マグニチュード
[編集]火山爆発指数は噴出物の量に基づいて区分され、エネルギー量を表していないため、日本の火山学者である早川由紀夫(1993)[9]は、噴火マグニチュードを提案している。
計算式
[編集]但し、「m=噴出物の質量 (kg)」とし、水蒸気爆発の場合は既存岩体を含んだ噴出物量とする。また、岩屑なだれ等の崩壊堆積物の体積は含まない。
条件
[編集]客観性を保つ為の条件として、
- 10km 以上離れた地点から同時に噴火が生じたときは、各々を別の噴火とする。
- 噴火M によって余効期間を設ける、M < 3 の時は、1年。M >= 3 の時は、10年。この余効期間に発生した噴火は、それまでの M を超えない限り新たな噴火として扱わない。
マグマ噴出量
[編集]噴火によってもたらされる噴出堆積物には、元のマグマのもの(本質物質)と噴火で破壊された火山の山体や基岩由来のもの(類質物質)があるが、それぞれの厳密な量を求めることは難しい。
そのため、マグマ由来の本質物質で構成されているものと近似して換算算出したものを「マグマ噴出量」と呼んでいる。単位には km3 に DRE : Dense Rock Equivalent が付加表記される。つまり、全ての噴出物を溶岩と同じ比重にした場合の相当体積を表す指標である。
本質物質においても、火砕流や火山灰(降下火砕物)などのイベントの違いで、噴出堆積物は比重が異なり、マグマがおよそ2.5g/cm3であるのに対し、火砕流や火山灰での堆積物はおよそ1.0g/cm3とされている[10]。つまり、DREで表された噴出量よりも、火砕流や火山灰での堆積物はさらに多くなる[注 3]。
火山灰
[編集]この節のほとんどまたは全てが唯一の出典にのみ基づいています。 (2016年1月) |
火山灰とは、噴火に伴って生じる火山岩が直径2mm以下に砕けたものを指す[11]。
火山灰の主な発生原因としては
などがある。
火山灰の色・大きさなどの外見は火山および噴火の種類で異なり、色は明るい灰色から黒色まで、大きさも小石サイズから化粧用パウダーなどの細かい粒子までと千差万別である[11]。
空中を浮遊する火山灰は太陽光を遮り視界を悪化させるほか、細かい粒子同士の衝突・摩擦により電気を帯び、雷や稲妻を発生させる原因ともなる[11]。また、微粒子サイズの火山灰は大規模な噴煙と共に風の影響を受けて風下へ流される場合もある[11]。生成直後の火山灰は酸性皮膜に覆われており、これは人体が吸引するなどすると肺や目に対して刺激的な弊害を与え、健康被害の原因となるほか、降り積もれば周辺地域の水質に悪影響を与える場合があり、同時に植物への悪影響、農作物不作の原因ともなる[11]。この皮膜は降雨によってすぐに取り除かれる[11]。
大量に降り積もった火山灰は火山地域でそれまでの土壌と混じり合い、肥沃な表土層となる[11]。多くの火山地域周辺に肥沃な土壌が多いのは、古い火山灰堆積物の地層が存在することが要因となっている[11]。
火山噴火の歴史
[編集]脚注
[編集]註釈
[編集]出典
[編集]- ^ 奥野充、降下テフラからみた水蒸気噴火の規模・頻度 金沢大学文学部地理学報告 第7号 (1995) p.1-24, hdl:2297/1514
- ^ “[防災メモ] 噴火の記録基準について” (PDF). 火山活動解説資料:月間火山概況(2005年). 気象庁 (2005年5月9日). 2015年5月30日閲覧。
- ^ “Glossary”. volcanoes.usgs.gov. アメリカ地質調査所 火山ハザードプログラム. 2020年7月4日閲覧。
- ^ Vic Camp. “How Volcanoes Work”. http://sci.sdsu.edu/. Project ALERT. 2020年7月4日閲覧。
- ^ R.A.F. Cas; J.V. Wright (1987) (英語). Volcanic Successions, Modern and Ancient: A Geological Approach to Processes, Products, and Succession. Unwin Hyman. p. 528. ISBN 978-0045520213
- ^ 防災メモ 噴火の定義と規模 (PDF) 気象庁
- ^ 松田時彦、中村一明、水底に堆積した火山性堆積物の特徴と分類 鉱山地質 20巻 (1970) 99号 p.29-42, doi:10.11456/shigenchishitsu1951.20.29
- ^ 島村 2017, p. 33.
- ^ 早川由紀夫、「噴火マグニチュードの提唱」 『火山』 1993年 38巻 6号 p.223-226, doi:10.18940/kazan.38.6_223
- ^ a b “日本の火山 - データ表記法”. 産総研. 2017年12月7日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k アメリカ地質調査所; 国際火山学及び地球内部化学協会; 都市火山委員会; ニュージーランド地質核科学研究所. 火山灰の健康影響. インターナショナル・ボルケニック・ヘルス・ハザード・ネットワーク (IVHHN) 2016年1月22日閲覧。
参考文献
[編集]- 『震災予防調査会報告第86, 87号』(1918年刊)の複製。
- 加藤祐三『軽石:海底火山からのメッセージ』八坂書房、2009年、[要ページ番号]頁。ISBN 978-4-89694-930-8。
- 荒牧重雄、「噴火現象の分類とメカニズム」 『火山.第2集』 1975年 20巻 TOKUBE号 p.205-221, doi:10.18940/kazanc.20.TOKUBE_205, 日本火山学会
- 島村英紀『完全解説 日本の火山噴火』秀和システム、2017年。ISBN 9784798050089。
関連項目
[編集]- 火山(火山の一覧、火山の一覧 (日本)、環太平洋火山帯、防災十年火山)
- 火山爆発指数(VEI)
- 火山噴出物、火山砕屑物、マグマ、マグマ溜まり
- 余波:火山雷、空振(爆発音)
- 間欠泉、泥火山
- 大量絶滅、火山の冬
外部リンク
[編集]- 火山 - 気象庁
- 火山と噴火 (PDF) - 岐阜地方気象台
- 防災基礎講座 災害予測編 -12. 火山噴火- - 防災科学技術研究所