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「キャプテン翼」の版間の差分

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{{Otheruses|[[高橋陽一]]の漫画作品|アニメ作品|キャプテン翼 (アニメ)|ゲーム作品|キャプテン翼 (ゲーム)}}
{{Infobox animanga/Header
{{Infobox animanga/Header
|タイトル=キャプテン翼
|タイトル=キャプテン翼
|画像=Katsushika Tokyo Yotsugi Station Captain Tsubasa Signboard 1.jpg
|画像=
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|サイズ= 270px
|説明=[[四ツ木駅]]前に設置されている案内看板。
|説明=
|ジャンル=[[少年漫画]]、[[サッカー漫画]]
|ジャンル=[[少年漫画]]、[[スポーツ漫画]]([[サッカー漫画|サッカー]]
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{{Infobox animanga/Manga
{{Infobox animanga/Manga
|タイトル=キャプテン翼
|作者=[[高橋陽一]]
|作者=[[高橋陽一]]
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|出版社=[[集英社]]
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|掲載誌=[[週刊少年ジャンプ]]
|掲載誌=[[週刊少年ジャンプ]]
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|開始号=1981年18号
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|発表期間=
|巻数=単行本:全37巻<br />文庫版:全21巻<br />ワイド版:全21巻
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{{Infobox animanga/Manga
{{Infobox animanga/Manga
|タイトル=ボクは岬太郎
|タイトル=ボクは岬太郎
|作者=高橋陽一
|作者=高橋陽一
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|出版社=集英社
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|掲載誌=[[フレッシュジャンプ]]
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|レーベル=ジャンプ・コミックス
|開始号=1984年5月号
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|巻数=全1巻
|巻数=全1巻
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{{Infobox animanga/Manga
{{Infobox animanga/Manga
|タイトル=キャプテン翼 ワールドユース特別編 最強の敵!オランダユース
|タイトル=キャプテン翼 ワールドユース特別編<br />最強の敵!オランダユース
|作者=高橋陽一
|作者=高橋陽一
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|出版社=集英社
|出版社=集英社
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|掲載誌=週刊少年ジャンプ
|掲載誌=週刊少年ジャンプ
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|レーベル=ジャンプコミックス
|開始号=1993年15号
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{{Infobox animanga/Manga
{{Infobox animanga/Manga
|タイトル=キャプテン翼 ワールドユース編
|タイトル=キャプテン翼 ワールドユース編
|作者=高橋陽一
|作者=高橋陽一
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|出版社=集英社
|出版社=集英社
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|掲載誌=週刊少年ジャンプ
|掲載誌=週刊少年ジャンプ
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|レーベル=ジャンプコミックス
|開始号=1994年18号
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|終了号=1997年37・38合併号
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|発表期間=
|巻数=単行本:全18巻<br />文庫版:全12巻
|巻数=単行本:全18巻<br />文庫版:全12巻
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{{Infobox animanga/Manga
|タイトル=キャプテン翼短編集 DREAM FIELD
|作者=高橋陽一
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|出版社=集英社
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|掲載誌=
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|発表期間=
|巻数=全2巻
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{{Infobox animanga/Manga
{{Infobox animanga/Manga
|タイトル=キャプテン翼 ROAD TO 2002
|タイトル=キャプテン翼 ROAD TO 2002
|作者=高橋陽一
|作者=高橋陽一
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|出版社=集英社
|出版社=集英社
|他出版社=
|掲載誌=[[週刊ヤングジャンプ]]
|掲載誌=[[週刊ヤングジャンプ]]
|レーベル=
|レーベル=ジャンプコミックス
|開始号=2001年3・4合併号
|発行日=
|終了号=2004年24号
|発売日=
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|終了号=
|開始日=[[2001年]]
|終了日=[[2004年]]
|発表期間=
|巻数=単行本:全15巻<br />文庫版:全10巻
|巻数=単行本:全15巻<br />文庫版:全10巻
|話数=
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|その他=
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}}
{{Infobox animanga/Manga
{{Infobox animanga/Manga
|タイトル=キャプテン翼 GOLDEN-23
|タイトル=キャプテン翼 GOLDEN-23
|作者=高橋陽一
|作者=高橋陽一
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|出版社=集英社
|出版社=集英社
|他出版社=
|掲載誌=週刊ヤングジャンプ
|掲載誌=週刊ヤングジャンプ
|レーベル=
|レーベル=ヤングジャンプ・コミックス
|開始号=2005年45号
|発行日=
|終了号=2008年21・22合併号
|発売日=
|開始号=
|終了号=
|開始日=[[2005年]]
|終了日=[[2008年]]
|発表期間=
|巻数=全12巻
|巻数=全12巻
|話数=
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|その他=
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}}
{{Infobox animanga/Manga
{{Infobox animanga/Manga
|タイトル=キャプテン翼 海外激闘編 IN CALCIO 日いづる国のジョカトーレ
|タイトル=キャプテン翼 海外激闘編 IN CALCIO<br />日いづる国のジョカトーレ
|作者=高橋陽一
|作者=高橋陽一
|作画=
|出版社=集英社
|出版社=集英社
|他出版社=
|掲載誌=週刊ヤングジャンプ
|掲載誌=週刊ヤングジャンプ
|レーベル=
|レーベル=ヤングジャンプ・コミックス
|開始号=2009年23号
|発行日=
|発売日=
|開始号=[[2009年]]23号
|終了号=2009年47号
|終了号=2009年47号
|巻数=全2巻(上・下巻)
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|巻数=全2巻
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}}
{{Infobox animanga/Manga
{{Infobox animanga/Manga
|タイトル=キャプテン翼 海外激闘編 EN LA LIGA
|タイトル=キャプテン翼 海外激闘編 EN LA LIGA
|作者=高橋陽一
|作者=高橋陽一
|作画=
|出版社=集英社
|出版社=集英社
|他出版社=
|掲載誌=週刊ヤングジャンプ
|掲載誌=週刊ヤングジャンプ
|レーベル=
|レーベル=ヤングジャンプ・コミックス
|発表期間=2010年11号 - 2011年21号<br />2012年16号 - 2012年19号
|発行日=
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|発表期間=
|巻数=全6巻
|巻数=全6巻
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|話数=
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}}
|インターネット=
{{Infobox animanga/Manga
|タイトル=キャプテン翼 ライジングサン<br>キャプテン翼 ライジングサン THE FINAL<br>キャプテン翼 ライジングサン THE FINALS
|作者=高橋陽一
|出版社=集英社
|掲載誌=[[グランドジャンプ]]<br />(キャプテン翼 ライジングサン)<br />グランドジャンプ増刊・キャプテン翼マガジン<br />(キャプテン翼 ライジングサン、キャプテン翼 ライジングサン THE FINAL)<br />キャプテン翼WORLD<br />(キャプテン翼 ライジングサン THE FINALS)
|レーベル=ジャンプ・コミックス
|発表期間=2014年3号 - 2019年24号<br />(グランドジャンプ)<br />Vol.1(2020年5月3日号) - Vol.20(2024年5月4日号)<br />(グランドジャンプ増刊・キャプテン翼マガジン)<br />第1話 - <br />(キャプテン翼WORLD)
|巻数=全20巻<br />(キャプテン翼ライジングサン、キャプテン翼ライジングサン THE FINAL)
|話数=
|その他=
}}
{{Infobox animanga/Manga
|タイトル=キャプテン翼 KIDS DREAM
|作者=高橋陽一
|作画=戸田邦和
|出版社=集英社
|掲載誌=[[最強ジャンプ]]
|レーベル=ジャンプ・コミックス
|開始号=2018年5月号
|終了号=2021年5月号
|巻数=全5巻
|話数=
|その他=
}}
{{Infobox animanga/Manga
|タイトル=キャプテン翼 BOYS DREAM
|作者=高橋陽一
|作画=戸田邦和
|出版社=集英社
|掲載誌=グランドジャンプ増刊・キャプテン翼マガジン<br />最強ジャンプ(YouTubeチャンネル)
|レーベル=ジャンプ・コミックス
|発表期間=Vol.11(2022年5月4日号)- Vol.20(2024年5月4日号)<br />(グランドジャンプ増刊・キャプテン翼マガジン)<br />2024年 - <br />(最強ジャンプYouTubeチャンネル)
|巻数=既刊1巻<br />(2024年10月現在)
|話数=
|その他=
}}
{{Infobox animanga/Manga
|タイトル=キャプテン翼 MEMORIES 1 - 4
|作者=高橋陽一
|作画=
|出版社=集英社
|掲載誌=[[グランドジャンプPREMIUM]]<br />グランドジャンプ増刊・キャプテン翼マガジン
|レーベル=ジャンプ・コミックス
|発表期間=2018年5月号<br />(グランドジャンプPREMIUM)<br />Vol.1(2020年5月3日号)- Vol.20(2024年5月4日号)<br />(グランドジャンプ増刊・キャプテン翼マガジン)
|巻数=全3巻
|話数=
|その他=
}}
{{Infobox animanga/Novel
|タイトル=キャプテン翼
|著者=高橋陽一(原作)<br />ワダヒトミ(著)
|イラスト= 高橋陽一
|出版社= 集英社
|レーベル= [[集英社みらい文庫]]
|開始= 2013年12月
|終了= 2014年6月
|冊数= 全3巻
|その他=
}}
}}
{{Infobox animanga/Footer
{{Infobox animanga/Footer
|ウィキプロジェクト=
|ウィキプロジェクト= [[プロジェクト:漫画|漫画]]
|ウィキポータル=
|ウィキポータル= [[Portal:文学|文学]]・[[Portal:漫画|漫画]]
}}
}}
『'''キャプテン翼'''』(キャプテンつばさ)は、[[高橋陽一]]による[[日本]]の[[サッカー漫画]]。及びそれを原作にした派生作品。「ボールは友達」が信条の主人公・[[大空翼]]をはじめ、ひた向きに[[サッカー]]に打ち込む少年達の姿を描く<ref name="現代漫画241">{{Cite book|和書|author=小学館漫画賞事務局|title=現代漫画博物館|publisher=[[小学館]]|year=2006|isbn=4-09-179003-8|page=241}}</ref>。連載時には日本国内でサッカーブームを起こすと共に<ref>{{Cite book|和書|author=小学館漫画賞事務局|chapter=別冊・資料編 漫画作家人名事典|title=現代漫画博物館|publisher=小学館|year=2006|page=46|isbn=4-09-179003-8}}</ref><ref name="日本サッカー狂会100">{{Cite book|和書|author=日本サッカー狂会|authorlink=日本サッカー狂会|title=日本サッカー狂会|publisher=[[国書刊行会]]|year=2007|isbn=978-4-336-04848-6|page=100}}</ref><ref name="編集会議20070820">{{Cite book|和書|chapter=人を、社会を動かすコミックの影響力|title=編集会議|volume=2007年8月号|publisher=宣伝会議|pages=20-23}}</ref>、後に[[プロサッカー選手]]となる多くの選手達に影響を与えた{{R|現代漫画241|編集会議20070820}}<ref name="西村1994">[[#西村 1994|西村 1994]]、249頁</ref>。略称は「キャプ翼(キャプつば)」<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.nikkansports.com/soccer/japan/news/1564555.html|title=キャプツバ高橋氏「日向は本田と武藤、香川は翼」|publisher=[[日刊スポーツ]]|date=2015-11-11|accessdate=2016-09-05}}</ref>、「C翼」<ref>{{Cite web|和書|url=https://ddnavi.com/tokushu/535230/a/|title=C翼、黒バス…GWはライバル同士の勝負に燃える! 大長編スポーツマンガ5選|publisher=[[ダ・ヴィンチニュース]]|date=2019-04-28|accessdate=2020-08-31}}</ref> など。
{{漫画}}
2023年3月時点で出版された単行本・文庫本・翻訳本・スピンオフなどの全世界シリーズ累計発行部数は'''9000万部'''以上を記録している<ref>{{Cite news|url=https://mantan-web.jp/article/20230322dog00m200069000c.html|title=キャプテン翼:新作テレビアニメシーズン2「ジュニアユース編」 10月スタート 福山潤がシュナイダーに|work=MANTANWEB|date=2023-03-23|accessdate=2023-03-23}}</ref><ref>[[韓国]]の人気サッカー漫画・アニメは、キャプテン翼よりも、[[燃えろ! トップストライカー]]の韓国版で「蹴球王シュットリ」である。</ref>。
『'''キャプテン翼'''』(キャプテンつばさ)は、[[高橋陽一]]による[[サッカー漫画]]。および、それを原作にした[[テレビアニメ]]、[[OVA]]、[[テレビゲーム]]作品群。略称は「キャプ翼」(きゃぷつば)、「C翼」。

日本における[[サッカー]]の知名度や人気を飛躍的に高めた作品とも言われている<ref>[[川淵三郎]]は「キャプテン翼は明らかに底辺を広げましたよ。今まで[[野球]]に行っていた身体能力の高い子供達がキャプテン翼になりたいという思いでね、サッカーに取り組むようになった。[[中田英寿|中田]]や[[小野伸二|小野]]や[[高原直泰|高原]]や[[中村俊輔]]や、みんな影響を受けたと思う。キャプテン翼がなかったら日本の子供達がサッカーをやっていたかどうか、それはちょっと甚だ疑問なところがあるぐらい、キャプテン翼の日本サッカー界に与えた影響は大きいと思いますね」と語っている。2010年8月7日放送 [[東京メトロポリタンテレビジョン|TOKYO MX]]『百年旅行〜明日へ紡ぐメッセージ』より。</ref><ref>[[セルジオ越後]]は「漫画の『キャプテン翼』。僕が30年かかった仕事を、たった2年でやっちゃったんだから。あれには僕も勝てないな」と述べている。[[Sports Graphic Number]] 768号 ノンフィクション(文・城島充)「セルジオ越後 日本を叱り続けた男の人生」より。</ref>。世界各国でアニメ放送され、世界的にも知名度が高い。


== 概要 ==
== 概要 ==
「ボールは友達」が信条の主人公・[[大空翼]]の活躍と成長を描いたサッカー漫画である{{R|西村1994}}。翼が後にチームメイトとなる[[若林源三]]らとの出会いを経て様々なライバル達との戦いを制し、やがて国外へと活躍の場を広げていく姿を描いた{{R|現代漫画241}}。サッカーの楽しみや魅力を伝えることに重点が置かれた爽やかな作風は<ref name="海老原165-166">[[#海老原 2003|海老原 2003]]、165-166頁</ref><ref name="三ツ谷164">[[#三ツ谷 2009|三ツ谷 2009]]、164頁</ref>、従来の[[スポ根]]漫画に代わる新しいスタイルのスポーツ漫画として読者に受け入れられた{{R|西村1994|海老原165-166}}<ref name="斉藤152">{{Harvnb|斎藤次郎|1996}}、152頁</ref>。1983年にアニメ化されると日本国内でサッカーブームを起こし{{R|日本サッカー狂会100|編集会議20070820|西村1994}}、それまでマイナーな競技と見做されていたサッカーの人気と競技人口拡大に寄与した{{R|斉藤152}}。
サッカーが大好きで「ボールは友達」が信条の主人公・[[大空翼]]の活躍を描く成長物語。


[[日本プロサッカーリーグ|Jリーグ]]発足に伴うサッカー人気の高まりにより連載が再開され、1994年から1997年まで[[FIFA U-20ワールドカップ|FIFAワールドユース選手権]]での活躍を描いた『'''キャプテン翼 ワールドユース編'''』が連載された。2000年代に入ると掲載誌を『[[週刊ヤングジャンプ]]』に移し、[[2002 FIFAワールドカップ]]開催に合わせる形で2001年から2004年まで『'''キャプテン翼 ROAD TO 2002'''』、2005年から2008年までは『'''キャプテン翼 GOLDEN-23'''』、2009年から2011年までは『'''キャプテン翼 海外激闘編'''』が連載された。2013年からは掲載誌を『[[グランドジャンプ]]』に移し『'''キャプテン翼 ライジングサン'''』を連載している<ref name="Jリーグ20140312">{{Cite web|和書|url=http://www.jleague.jp/release/article-00005688/|title=2014シーズンのプロモーションとして『キャプテン翼』とのコラボレーション決定|publisher=[[日本プロサッカーリーグ|Jリーグ]]|date=2014-03-12|accessdate=2014-03-15}}</ref>。これらの作品では翼たち主要登場人物たちが[[スペイン]]、[[イタリア]]、[[ドイツ]]、[[日本]]などの各国リーグの[[プロサッカー選手|プロ選手]]として活躍する姿が描かれている<ref name="Sportiva64-65">{{Cite book|和書|chapter=5分でわかるその後の『キャプテン翼』|title=Sportiva|volume=2009年6月号|publisher=集英社|pages=64-65}}</ref>。
大空翼の父の職業が船長であり、小学生の頃からブラジル行きを夢見ていた翼が家庭教師について[[ポルトガル語]]を学んでいる姿、あるいは翼の終生のパートナーである[[岬太郎]]の父が世界中を渡り歩く[[画家]]であり、各国の町並みやその国・地域の言語を漫画の中でも描くなど、その世界観は非常に広く、ワールドワイドな物語となっている。


2017年6月に出版された『キャプテン翼 ライジングサン』第6巻においてシリーズ通算100巻を達成した<ref>{{Cite web|和書|url=https://mantan-web.jp/article/20170601dog00m200025000c.html|title=キャプテン翼:シリーズ通巻100巻達成へ 国内累計発行部数は7000万部以上|publisher=MANTANWEB(まんたんウェブ)|date=2017-06-01|accessdate=2017-06-03}}</ref>。
第1作目は、[[1981年]]から[[1988年]]まで『[[週刊少年ジャンプ]]』([[集英社]])に連載された。高橋によると、[[1978 FIFAワールドカップ|1978年のFIFAワールドカップ]]をテレビで観戦したことが本作を描くきっかけとなったという<ref>[http://www.ninomiyasports.com/sc/modules/bulletin/article.php?storyid=4741 キャプテン翼誕生秘話] - SPORTS COMMUNICATIONS「この人と飲みたい」2013年2月14日</ref>。また、[[野球]]を描くか、サッカーを描くかで編集と相談した所、「野球は順番があるから、本人の打順まで回さなければならないが、サッカーは、チャンス時に何時何処で誰が出ても、不思議じゃ無いからサッカーの方がいいのではないか」とアドバイスされ、サッカーに決めた<ref>[[爆笑問題の検索ちゃん]]より。</ref>。アニメ化もされ世界的大ヒット作となり、選手・観客両面から日本のサッカー人気とその底上げに大きく寄与した。[[日本プロサッカーリーグ|Jリーグ]]発足に伴うサッカー人気により復活し、[[1994年]]から[[1997年]]まで「キャプテン翼 ワールドユース編」が連載される。その後掲載誌を『[[週刊ヤングジャンプ]]』に移し、[[2002 FIFAワールドカップ|ワールドカップ日韓大会]]開催に合わせる形で2001年から2004年まで「キャプテン翼 ROAD TO 2002」が、2005年から2008年までは「キャプテン翼 GOLDEN-23」が連載された。最初は小学生だった翼たちも今ではプロ選手として各国で活躍している。また、本家の『週刊少年ジャンプ』では2008年36号にロベルトがブラジルへ戻ったり、若林が海外留学へ旅立った直後のストーリーが、番外編的に読み切り掲載された。


[[2024年]][[1月5日]]、集英社は漫画としての連載を同年4月発売予定の『キャプテン翼マガジンvol.20』をもって終了することを発表した<ref name="sankei0240105">{{Cite news|url= https://www.sankei.com/article/20240105-F3HSOFLZHZJ7DNNEZNZ6K33LQM/ |title= 「構想実現には40年以上必要」 キャプテン翼、漫画連載終了へ 「物語」制作は継続 |newspaper= 産経ニュース |publisher= 産経デジタル |date= 2024-01-05 |accessdate= 2024-01-05 }}</ref>。高橋は「頭の中にある最終回までの構想をすべて漫画化して描ききるには40年以上かかる」として、「連載をやめ、物語を残す決断をした」とコメント。物語については「[[ネーム (漫画)|ネーム]]([[絵コンテ]])」などの形で制作を続ける意向を示した<ref name="sankei0240105"/>。連載終了についてはスタッフ体制の維持が難しいことや、自身の体力の衰えのほか、「僕(高橋)が漫画家を目指すきっかけ、かつ一番のあこがれ、目標だった[[水島新司]]先生の訃報が飛び込んだことも、考えさせられる契機になりました」と述べている<ref name="sankei0240105"/>。
2007年11月までに出版された全シリーズの日本国内累計発行部数が、単行本・文庫本合わせて7000万部を突破した<ref name=asahi_1>[http://web.archive.org/web/20071215131337/http://www.asahi.com/sports/column/TKY200711100068.html キャプテン翼の「洗脳」(上)]([[インターネット・アーカイブ]])、廉価版の漫画キャプテン翼帯より</ref>。また、国外での累計販売部数は、正式に出版契約を交わしている翻訳本で約1000万部<ref name=asahi_2>[http://web.archive.org/web/20071215131342/http://www.asahi.com/sports/column/TKY200711100143.html キャプテン翼の「洗脳」(中)](インターネット・アーカイブ)</ref>。


同年4月4日に、『キャプテン翼マガジンvol.20』が発売され、同誌に掲載された「キャプテン翼 ライジングサン THE FINAL」最終話をもって漫画連載作品としての『キャプテン翼』は終了した。ラストでは「未完」と表記されており、同日にプレオープンしたウェブサイト「[https://captain-tsubasa.world キャプテン翼WORLD]」にて、ネーム状態の続きが『キャプテン翼 ライジングサン FINALS』のタイトルでアップされている。
[[2010年]]には、連載30周年を記念し、[[コンピレーション・アルバム]]『キャプテン翼30周年記念 THE BEST SOCCER SONGS 激闘サムライブルー』やゲームソフト『キャプテン翼 激闘の軌跡』が発売された。また、多目的フットサルコートの『キャプテン翼スタジアム』が横浜にオープンした。


== 作品背景 ==
なお、『キャプテン翼』というタイトルが最初に使われたのは作者の漫画家デビュー作となった読切短編である。この作品の主人公は「'''翼太郎'''」であり、連載版の大空翼とは性格なども全く異なっていた。この作品には、若林や石崎の原型になる人物も登場している。
=== 連載までの経緯 ===
作者の高橋は子供のころから[[野球]]をはじめとしたスポーツに親しみ、小学時代は[[徒競走]]を得意とし、中学時代は[[卓球]]部に、高校時代は[[軟式野球]]部に所属していた<ref name="週刊少年ジャンプ83-84">[[#週刊少年ジャンプ 1985|週刊少年ジャンプ 1985]]、83-84頁</ref>。その一方で、小学校高学年から『[[巨人の星]]』や『[[あしたのジョー]]』などといったスポーツ漫画に影響を受けて漫画を描き始めた{{R|週刊少年ジャンプ83-84}}<ref name="編集会議200401">{{Cite book|和書|chapter=サッカーの面白さをマンガで伝えたかった スポーツマンガ家インタビュー1 高橋陽一|title=編集会議|volume=2004年1月号|publisher=[[宣伝会議]]|pages=38-41}}</ref>。


サッカーについては少年時代から「[[ごっこ遊び]]」を通じて興味を抱いていたが{{R|編集会議200401}}、高校3年生の時に[[アルゼンチン]]で開催された[[1978 FIFAワールドカップ]]を[[テレビ]]観戦したことを契機に注目するようになった{{R|asahi1|編集会議200401}}<ref name="編集会議20070816">{{Cite book|和書|chapter="野球少年"全盛期にサッカーのナゼ?『キャプテン翼』高橋陽一の時代感|title=編集会議|volume=2007年8月号|publisher=宣伝会議|pages=16-19}}</ref><ref name="ダ・ヴィンチ">{{Cite book|和書|author=中野晴行|chapter=FIFAワールドカップサッカー南アフリカ大会開催&『キャプテン翼』30周年 サッカーマンガ・レジェンド再び|title=[[ダ・ヴィンチ (雑誌)|ダ・ヴィンチ]]|volume=2010年7月号|publisher=[[メディアファクトリー]]|pages=104-105|asin=B003NG7B8C}}</ref>。高橋によると「少年時代からサッカーという競技は知っていましたけど、ワールドカップのアルゼンチン大会をテレビで見て、『サッカーってこんなに面白いスポーツだったんだ』というのを再発見した」という{{R|編集会議200401}}。
== 登場人物 ==
{{See|キャプテン翼の登場人物}}


1978年夏、高校卒業後の進路として漫画家を志し、新人漫画家の登竜門とされる[[手塚賞]]に応募するための短編を執筆した<ref name="細江19-20">[[#細江 2015|細江 2015]]、19-20頁</ref>。この作品はそれまで描き続けていたスポーツものではなく[[サイエンス・フィクション|SFもの]]だったが、後に高橋の初代担当編集となる[[鈴木晴彦]]{{Efn2|デビュー前から本作品が終了する1988年まで高橋の担当編集を務める<ref>[[#細江 2015|細江 2015]]、22-23頁</ref>。『[[スーパージャンプ]]』編集長などを経て、2016年より集英社常務取締役を務める<ref name="tosa">{{Cite web|和書|url=https://mangaoukoku-tosa.jp/articles/page.php?ID=1767|title=株式会社集英社 常務取締役 鈴木晴彦さんインタビュー|publisher=まんが王国・土佐推進協議会|date=2017-12-25|accessdate=2018-05-08}}</ref>。}}は可能性を感じ、一線級の漫画家のアシスタントに推薦することを約束した{{R|細江19-20}}。さらに高橋に対してSFは不向きであると諭し、彼が最も得意とするスポーツを題材として作品を執筆し、新人賞に応募するように提案した{{R|細江19-20|tosa}}。これを受けて高橋は、自身がプレー経験のある野球と他の新人が採用しない題材としてサッカーを選び、交互に作品を制作した{{R|編集会議200401}}。サッカーを漫画の題材として選んだ理由については「野球マンガといえばスポーツマンガの王道で、[[水島新司]]さんはじめ、描き尽くされた感もあったんです。僕は新人だし、ほかの人のやらないものを」と語っている{{R|編集会議200401}}。
== ストーリー ==

[[平松伸二]]のアシスタントを務めながら作品作りに取り組み{{R|細江19-20}}、1980年にサッカーを題材とした『キャプテン翼』が月例賞で入選し、同年18号に読切として掲載され漫画家デビューを果たした<ref name="全記録284">[[#高橋、キャラメルママ 2003|高橋、キャラメルママ 2003]]、284頁</ref>。なおこの作品は中学サッカーを題材としており{{R|編集会議200401}}、主人公の名前は「'''翼太郎'''」であるが<ref name="全記録285">[[#高橋、キャラメルママ 2003|高橋、キャラメルママ 2003]]、285頁</ref>、「南葛」「修哲」「若林」「石崎」といった、後の連載版のベースとなる設定や登場人物も登場した{{R|編集会議200401}}。ただし、鈴木によれば後の連載版に描かれた爽快さとは若干異なる内容となっており、「キャラクターの個性が上手くはじけなかった」と評している{{R|細江19-20}}。この作品を基にして連載化するにあたり高橋は、読切短編と同様に中学生を主人公とした設定や{{R|編集会議20070816}}、山奥に住む自然児を主人公にした設定を考案したが行き詰まり{{R|編集会議200401}}、試行錯誤を経て、後の作品へと繋がる「サッカーに情熱を燃やす小学生」を主人公とした構想へと転換した{{R|編集会議200401|編集会議20070816}}。

=== 国内のサッカー需要 ===
連載開始時にあたる1980年代初頭の日本サッカー界は、[[サッカー日本代表]]が[[FIFAワールドカップ]]予選や[[オリンピックのサッカー競技|オリンピック]]予選での早期敗退が続き、[[日本サッカーリーグ]]の人気が低迷していたことから、「冬の時代」と呼ばれていた<ref name="西村221">[[#西村 1999|西村 1999]]、221頁</ref>。毎年冬に行われる[[全国高等学校サッカー選手権大会|高校選手権]]の人気が高まっていたものの選手の多くは将来の目標を見出せず、ある時期に差し掛かると競技から遠ざかっていく状況が続いていた{{R|日本サッカー狂会100}}。また、長い伝統と充実した練習環境を有する欧米のサッカー界に対して<ref name="number20130918">{{Cite web|和書|author=田邊雅之|url=http://number.bunshun.jp/articles/-/679430?page=2|title=高橋陽一(『キャプテン翼』作者)「カール・ハインツ・シュナイダー誕生秘話」(2/3)|publisher=[[Sports Graphic Number|Number Web - スポーツ総合雑誌ナンバー]]|date=2013-09-18|accessdate=2014-01-21}}</ref>、日本には[[日本プロサッカーリーグ|プロサッカーリーグ]]は存在せず、練習設備や育成システムの整備が立ち遅れていた<ref name="number20130918b">{{Cite web|和書|author=田邊雅之 |url=http://number.bunshun.jp/articles/-/679430?page=3|title=高橋陽一(『キャプテン翼』作者)「カール・ハインツ・シュナイダー誕生秘話」(3/3)|publisher=Number Web - スポーツ総合雑誌ナンバー|date=2013-09-18|accessdate=2014-01-21}}</ref>。こうした状況から、代表チームがFIFAワールドカップへの出場が叶わないことは無理もないと考えられるなど、世界と日本との間には距離感が存在したともいわれる{{R|number20130918b}}。

その一方で日本サッカー界全体としては競技を普及させるために各地に少年サッカークラブや、従来の学校スポーツの枠組みとは異なる[[読売サッカークラブ|読売クラブ]]や[[三菱養和|三菱養和SC]]のようなクラブチームが誕生し、[[静岡県]][[清水市]](後の[[静岡市]][[清水区]])のように大人から子供まで町ぐるみでサッカーに取り組む動きがあり、人気が盛り上がる土壌は築かれつつあった{{R|西村221}}<ref>[[#高橋、キャラメルママ 2003|高橋、キャラメルママ 2003]]、281頁</ref>。当時の小学生のサッカー受容について教育評論家、漫画評論家の[[斎藤次郎 (教育評論家)|斎藤次郎]]は「少なくとも小学生にとってはまださほど人気のある種目ではなかった。逆にそれだけ、手垢にまみれた野球などより新鮮に受けとられた、ともいえよう」と指摘している{{R|斉藤152}}。

== 表現手法 ==
=== スーパープレー ===
[[ファイル:Real Madrid-Getafe 2009 - Chilena de Raúl.jpg|250px|left|thumb|[[バイシクル・キック|オーバーヘッドキック]]を行う選手。主人公の[[大空翼]]がこのプレーに挑戦するエピソードを掲載したところ、読者の反響を呼んだ。]]
本作品では、読者にサッカーの魅力を伝えるために世界のサッカーを意識し{{R|ダ・ヴィンチ}}、登場人物達に世界のトップ選手顔負けの超人的なプレーを実践させた{{R|編集会議20070816}}。

高橋によれば、連載当初から「読者の印象に残るポイントとなるシーン」を意識して描いていたといい<ref name="細江21-22">[[#細江 2015|細江 2015]]、21-22頁</ref>、実例を挙げると第1話の「翼が若林宅にボールをけり込むシーン」や、第2話の「街中を走行するバスの真下にシュートを放つシーン」などがある{{R|細江21-22}}。第4話において翼が[[キャプテン翼の登場人物#海外|ロベルト本郷]]に触発されて[[バイシクル・キック|オーバーヘッドキック]]に挑戦するシーンについては、後の展開の中で盛り込むことを予定していたが、読者アンケートの結果が不調だったことを受けて、原稿を全て書き直して掲載した{{R|編集会議20070816}}。第4話のアンケート結果が好評だったこともあり、高橋は「ストーリーが大事なのはもちろんですが、単純にすごいプレーとか、驚くような動きを読者は求めているのかな」と考えたという{{R|編集会議20070816}}。

また、当時は「サッカー漫画はヒットしない」という定説があり<ref name="全記録294">[[#高橋、キャラメルママ 2003|高橋、キャラメルママ 2003]]、294頁</ref>、野球漫画とは異なり参考となり得る作品が少なかったことなどから、サッカーという競技を作品内でいかに表現するかに苦慮した{{R|編集会議200401|全記録294}}。高橋によれば「野球だと、なかなか主人公の所まで打順が回ってこなかったりとか、九回までに決着をつけなければいけないとか、ルール上の制約がありますよね。サッカーだと九十分間何をやっても構わないというか、打順に関係なく自分のところにボールが回ってきたり、野球のバントのような決まり事も少なくて、自分の発想でプレーを組み立てていける。そういう野球とサッカーの違いをマンガで描ければいいな」と考えたといい{{R|編集会議200401}}、第4話での「オーバーヘッドキック」への反響と{{R|編集会議20070816}}、最初の試合となった「南葛小対修哲小の対抗戦」を描き切ったことが連載を継続する上で自信に繋がったと語っている{{R|全記録294}}。

高橋の証言にある通り作品が進行するに従い、ゴールポストの反動を利用したジャンプ技<ref name="高井76">[[#高井 2000|高井 2000]]、76頁</ref>、[[コンクリート]]壁を破壊する威力を持つ「タイガーショット」、往年の『[[アストロ球団]]』を彷彿とさせる「[[スカイラブハリケーン]]」などの超人的な描写が周期的に登場するようになった{{R|高井76}}<ref name="三ツ谷160">[[#三ツ谷 2009|三ツ谷 2009]]、160頁</ref>。一方、物語自体は一連のスーパープレーのみに依存して進行するのではなく、根幹には翼をはじめとした主要登場人物とその仲間らが織りなす奮闘する姿勢が存在する{{R|高井76}}。スーパープレーの描写により作品に彩りを添えつつ個々の奮闘精神やそれに基づいたプレーとを交互させることでバランスを保ち<ref>[[#高井 2000|高井 2000]]、77頁</ref>、超人ではなく普通の人間であることを前提として試合全体の流れを着地させていく正統的なスポーツ漫画に近しい作品として描かれた{{R|三ツ谷160}}。

=== コマ割り ===
スポーツ漫画では、一つのページの中で個々に独立した[[コマ (映画・漫画)|コマ]]をいかに連続性のあるものとして関係付けるのか、実際には動くことがない平面な絵を画面描写により動的なものとして表現するのかが焦点となるとされているが<ref name="杉本80-81">[[#杉本 1995|杉本 1995]]、80-81頁</ref>、本作品では漫画の基本である「コマ割り」を大きく崩した表現手法を多用することでサッカー競技の持つ流動性やダイナミックな動きを表現しようと試みられた<ref name="杉本81-82">[[#杉本 1995|杉本 1995]]、81-82頁</ref>{{Efn2|スポーツ漫画では現実の競技が持つ緊張感やスピード感、身体の迫力を表現するために、ページを大きく使ったコマ構成や時には現実離れした大胆な表現手法が用いられることがある<ref name="吉村452-453">{{Citation|和書|author=[[吉村和真]]|chapter=スポーツ漫画|editor=[[田口貞善]]ほか|title=スポーツの百科事典|publisher=[[丸善]]|year=2007|isbn=978-4-621-07831-0|page=452-453}}</ref>。[[京都精華大学]]准教授で[[京都国際マンガミュージアム]]研究員の[[吉村和真]]は、その代表例として[[山田芳裕]]の陸上競技漫画『[[デカスロン (漫画)|デカスロン]]』を挙げている{{R|吉村452-453}}。}}。一例をあげると以下のようなものである。
{{Quotation|
# [[サッカーボール|ボール]]に積極的に関与する双方の選手達を描いた[[鳥瞰図|俯瞰図]]を描く<ref name="大城101">[[#大城 1987|大城 1987]]、101頁</ref>。
# 俯瞰図の上からさらに、見せ場となるプレーを行う一人の選手の全身像を描く{{R|大城101}}。
# その周囲に[[日本のアナウンサー|実況アナウンサー]]あるいは[[狂言回し]]役の登場人物を配し、一連のプレーの技術解説、これから起こり得るプレーの予測をさせることで読者に物語の進行と競技に対する理解を手助けをする{{R|大城101}}。
}}
[[関西大学]]教授の[[杉本厚夫]]によれば、こうした手法は往年の[[スポ根]]の代表作である『[[巨人の星]]』や『[[あしたのジョー]]』、あるいは1990年代に[[バスケットボール]]を扱って人気を獲得した『[[SLAM DUNK]]』では見られないという{{R|杉本81-82}}。連載当時の1980年代のスポーツ界は少年スポーツが盛んになった時期であり、それと同時に指導者の強い管理下に置かれ旧来的な指導が行われていた時期であるが<ref name="杉本83">[[#杉本 1995|杉本 1995]]、83頁</ref>、杉本は「コマ割り」を大きく崩した表現手法を多用することで従来の堅苦しく暑苦しいスポーツの既成概念を漫画表現を通じて打破しようとしたのではないか、重圧感を打ち破る[[メタファー|隠喩]]として用いたのではないかと指摘している{{R|杉本83}}。

=== キャラクター造形 ===
本作品では『[[週刊少年ジャンプ]]』の中心テーマである「[[友情・努力・勝利]]」の要素を押さえ<ref name="大城99">[[#大城 1987|大城 1987]]、99頁</ref>、「チームメイトやライバルとの友情と交流」、「誰からの強制でない『スポーツを楽しむ』ための自発的努力」、「全国大会や国際大会という舞台で技を競い合い勝利を目指す」といった要素が描かれている{{R|大城99}}。天性の才能を有し難易度の高い技術も容易く身に付けることができる<ref name="海老原165">[[#海老原 2003|海老原 2003]]、165頁</ref> 主人公・[[大空翼]]に対しては彼の柔和な気質もあり<ref name="大城102-103">[[#大城 1987|大城 1987]]、102-103頁</ref> 賞賛が与えられている{{R|大城99}}。彼の周囲からは従来の「[[スポ根]]」では定番ともいえる「泥臭さ」「苦行」といった要素は排除され<ref name="松田173">{{Cite book|和書|author=松田恵示|title=交叉する身体と遊び あいまいさの文化社会学|publisher=[[世界思想社]]|year=2001|isbn=4-7907-0872-1|page=173}}</ref>、ひたすら好きなサッカーのため、楽しみのために技術を磨き「プロサッカー選手になり、[[サッカー日本代表|日本代表]]を[[FIFAワールドカップ]]で優勝に導く」という単純明快かつ大きな目標を掲げている<ref>[[#大城 1987|大城 1987]]、99-101頁</ref>。

翼と周囲の仲間たちとの間には、彼の個性に引きずられるようにコミュニケーションの輪が形成され、チームワークが形成されていく<ref name="西村222-223">[[#西村 1999|西村 1999]]、222-223頁</ref>。連載初期に翼の前に立ちはだかる[[若林源三]]は街の名士の子息であり、専属コーチの下で指導を受けるなど恵まれた練習環境を有する一方で、翼とは相反するかのようなプライドの高さを有していたが、彼の個性に影響されて次第に寛容さを見せるようになる{{R|大城102-103}}。

その一方で天才型の主人公に対し、同世代の最大のライバルである[[日向小次郎]]については小学生編では[[貧困]]から抜け出す手段として家計を助けながら練習に取り組む姿が<ref>[[#大城 1987|大城 1987]]、103頁</ref>、中学生編では血のにじむような秘密特訓に励み必殺シュート「タイガーショット」を編み出す姿が描かれている<ref name="海老原166">[[#海老原 2003|海老原 2003]]、166頁</ref>。また、ライバルの一人である[[松山光]]についても[[豪雪地帯|雪国]]という練習環境や才能の欠如を[[努力]]によって補おうと練習に励むなど{{R|海老原166}}、努力型の主人公が描かれる傾向があった従来の「スポ根」の構造を逆転させている{{R|海老原166}}。

こうしたキャラクター造形やストーリー構成について、高橋が当初イメージしていたものは、翼と若林が別々のチーム同士で対戦する対抗戦までだったとしている<ref>[[#細江 2015|細江 2015]]、21頁</ref>。読者の人気を獲得したことで連載が継続され、対抗戦に続く新たなステージとして[[JFA 全日本U-12サッカー選手権大会|全日本少年サッカー大会]]を巡るライバル対決へと移行する中で、翼とは対照的な性質を有する日向、既存のキャラクターの隙間を埋めるように松山、[[三杉淳]]、[[立花兄弟]]といったキャラクターが新たに創作され、物語の進行とともに次第に存在感を増していった<ref>[[#細江 2015|細江 2015]]、22頁</ref>。さらにライバルとの関係の中で既存の翼、岬、若林、石崎といったキャラクターも[[キャラ立ち]]をしていった{{R|編集会議20070816}}。

また、高橋は本作品について『[[ドカベン]]』などを手掛けた[[水島新司]]の描き方を参考にして野球からサッカーへと置き換えたものだとも語っており<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.yudetamago.jp/taidan_0612.html|title=Mobage(モバゲー)大人気御礼、緊急特別対談!!〜完全版 vol.2|publisher=[[ゆでたまご]]公式サイト|accessdate=2014-03-06}}</ref>、三ツ谷誠著の『「少年ジャンプ」資本主義』では「南葛を『ドカベン』における[[明訓高校]]、大空翼と[[岬太郎]]を[[山田太郎 (ドカベン)|山田太郎]]と[[里中智]]だと考えれば構造は更に似てくる」としている<ref name="三ツ谷161-164">[[#三ツ谷 2009|三ツ谷 2009]]、161-164頁</ref>。その一方で三ツ谷は、『ドカベン』を本作と同様に際立った才能を持つ主人公とそれを囲む個性豊かな脇役群の作品としつつも、これらの登場人物たちが向日性豊かかといえばそうではなく「意外にもそれぞれに鬱屈を抱えている」とし、本作については「主要キャラクターの中で日向小次郎だけは(中略)ハングリーなキャラクターとなっているが、実際にはその影はあまり見えず、翼以下の肯定的な向日性に溢れたキャラクター群の中に埋没してしまっている。また、翼に匹敵する天才として描かれる三杉が心臓病であるという設定があるが(中略)、本当は彼の中に渦巻くだろう、激しい怒りや嘆きはまるで見えない。つまり『キャプテン翼』は、そのように重さに満ちた人生をサッカーの中に引きずっていないのだ。かつまた、サッカーというゲーム自体の面白さ・純粋さが前面に出すぎて、それぞれの人生などというものはストーリーに花を添えるもの・書割にしかなっていない」と指摘している{{R|三ツ谷161-164}}。

== あらすじ ==
=== キャプテン翼 ===
=== キャプテン翼 ===
[[1981年]] - [[1988年]]、『週刊少年ジャンプ』連載された第1作、ジャンプコミックス全37巻。
1981年 - 1988年、『週刊少年ジャンプ』連載された第1作、ジャンプコミックス全37巻。
本編に明記された章立てではないが、それぞれ小学生全国大会、中学生全国大会、ジュニアユース大会での戦いが展開され、最後に翼がブラジルへ旅立つまでが描かれている。舞台となった南葛市の名称は高橋陽一の出身校、[[東京都立南葛飾高等学校]]([[東京都]][[葛飾区]])にちなむ{{要出典|date=20125月|title=「出身校からの推測ではないのか」という疑いをもたれる記述ですから、明確な根拠を}}。
本編に明記された章立てではないが、それぞれ小学生全国大会、中学生全国大会、ジュニアユース大会での戦いが展開され、最後に翼がブラジルへ旅立つまでが描かれている<ref name="Sportiva20-23">{{Cite book|和書|chapter=比較年表 『キャプテン翼』VS日本サッカー史|title=[[Sportiva]]|volume=20096|publisher=[[集英社]]|pages=20-23}}</ref>
; 小学生編
; 小学生編
: [[南葛|南葛小]]に転入した天才サッカー少年・[[大空翼]]は修哲小の天才キーパー・[[若林源三]]と出会う。二人は両校の対抗戦において勝負を決することになり、翼は[[キャプテン翼の登場人物#南葛中学校|石崎了]]と共にプロ選手の[[キャプテン翼の登場人物#海外|ロベルト本郷]]から指導を受ける。試合は南葛が強豪の修哲を相手に粘り強い攻防を繰り広げ延長戦に持ち込むと、転校生の[[岬太郎]]も加わり2-2のスコアで引き分ける。試合後、翼はロベルトから勧誘を受け[[ブラジル]]への留学を決心すると、その条件として全国大会優勝を誓う。
: 南葛小に転入した天才サッカー少年大空翼が、生涯の師となるロベルト本郷に出会い、[[全日本少年サッカー大会]]に出場する。若林、石崎、岬、早苗、日向、若島津、沢田、松山、立花兄弟、三杉、中西といった、土台を築くメインキャラクターはこの時点で登場している。

: 南葛市では[[JFA 全日本U-12サッカー選手権大会|全日本少年サッカー大会]]県予選に備え選抜チーム「南葛少年サッカークラブ(南葛SC)」を結成。翼、若林、岬、石崎らは南葛SCの選手として県予選に出場し全国大会出場を決めるが、予選決勝で若林が負傷し大会出場を危ぶまれる。全国の舞台では翼らの前にハングリー精神の旺盛な[[日向小次郎]]、恵まれた才能を持ちながら[[心臓病]]を抱える[[三杉淳]]、双子の[[立花兄弟]]といったライバルたちが立ちはだかるが、激戦を制して決勝進出を果たす。決勝戦は日向や[[若島津健]]らを擁する明和FCとの再戦となるが、負傷の癒えた若林が合流し再延長戦の末に4-2のスコアで明和を退けて優勝を果たす。大会終了後、ブラジル行きに胸を膨らませる翼だったが、その夢を託されるに値する人間なのかと苦悩するロベルトは単身帰国する。さらに友人の岬は転校、若林は[[西ドイツ]]へ留学するなど新しいステージへ旅立っていく{{R|Sportiva20-23}}。
; 中学生編
; 中学生編
: 南葛SCでの全国優勝から3年後、南葛中の三年生になった翼たちが全国大会三連覇を目指す。国内最高レベルの選手に成長した翼は[[日本サッカー協会]]の[[キャプテン翼の登場人物#日本サッカー協会関係者|片桐宗政]]の支援の下、来年度からのブラジル挑戦に向けて着々と準備を進めている。これに対して県予選決勝では大友中の[[新田瞬]]、全国大会1回戦では東一中の[[キャプテン翼の登場人物#東第一中学校(大阪府)|早田誠]]、3回戦では花輪中の立花兄弟、準々決勝では比良戸中の[[キャプテン翼の登場人物#比良戸中学校(長崎県)|次藤洋]]、準決勝ではふらの中の[[松山光]]といったライバルたちが南葛に挑む。南葛中は苦戦の末に決勝進出を果たし、決勝戦は南葛対東邦学園という3大会連続同一カードとなるが、翼はライバルたちとの連戦により負傷する。一方、東邦のエース・日向は都予選後に秘密特訓のため無断行動をとったことが問題視され不出場となっていたが、その彼が決勝戦に出場することとなり南葛の前に立ちはだかる。試合は一進一退の攻防を続けるが延長戦に入るも決着がつかず、4-4のスコアで両校同時優勝となる{{R|Sportiva20-23}}。
: 南葛中の三年生になった翼たちが全国大会三連覇を目指す。ストーリー的には翼を物語の中心から外し、最強の王者・南葛中をライバル達がいかに攻略するかに重きが置かれ、特に日向小次郎に関しての描写が色濃く描かれた。<!-- 本来の作者の考えではここで日向小次郎が勝ち、日本を日向に託した翼はブラジルに旅立つ予定だったという説があるが、これについてははっきりした根拠は無く、作者本人は「ジャンクSPORTS」出演時に「南葛を単独優勝させるつもりだったが描いているうちに日向の頑張りにほだされ同時優勝にした」という旨のコメントをしている。-->
; ジュニアユース編
; ジュニアユース編
: 中学生大会の優秀選手を中心に全日本ジュニアユースが結成されヨーロッパへ遠征、初戦で[[西ドイツ]]の若き皇帝と呼ばれる[[カール・ハインツ・シュナイダー|シュナイダー]]や若林を擁する[[ハンブルガーSV|ハンブルグ]]{{Efn2|スマートフォン用アプリゲーム『キャプテン翼ZERO 〜決めろミラクルシュート〜』、PS4/NSW『キャプテン翼 RISE OF NEW CHAMPIONS』では"ハンブルク"と表記されている。}}と対戦するが1-5のスコアで完敗する。続く[[ヴェルダー・ブレーメン|ブレーメン]]戦にも敗れ世界との実力差を知る選手達だが、徐々にチームとしてまとまりを見せはじめる。その後、中学生大会での負傷の癒えた翼、海外組の若林と岬がチームに合流し[[フランス]]・[[パリ]]で開催される第1回フランス国際Jr.ユース大会に出場。[[キャプテン翼の登場人物#イタリア|ヘルナンデス]]を擁する[[イタリア]]、[[ファン・ディアス (キャプテン翼)|ディアス]]を擁する[[アルゼンチン]]、[[キャプテン翼の登場人物#フランス|ピエール]]を擁する地元フランスといった強豪チームを抑えて決勝進出を果たす。決勝戦では優勝候補筆頭でありシュナイダーを擁する西ドイツとの対戦となるが、翼の決勝点で3-2と西ドイツを下し大会初優勝を果たす{{R|Sportiva20-23}}。
: 翼を中心に結成された全日本ジュニアユースがフランスでの国際大会に参加、世界の強豪たちと対決する。【中学生編】で戦ったライバル達が一つのチームにまとまり、ある種オールスターの様な盛り上がりを見せた。【小学生編】での人気キャラクターである岬や若林もメインキャラクターとして復活。
; エピローグ
: 若林はハンブルグの下部組織から昇格しトップチームと契約を結び、故障者の続出という内部事情もありリーグ戦出場を果たす。これに奮起した翼は[[サッカー日本代表|日本代表]]合宿に挑むと、[[グレミオFBPA|グレミオ]]との親善試合で史上最年少の代表デビューを果たす。一方、日向をはじめ同世代のライバルたちは高校への進学を、岬はフランスから帰国し石崎らと共に南葛高校への進学を決める。卒業を前に翼はこれまで支えとなっていた[[キャプテン翼の登場人物#翼の関係者|中沢早苗]]に見送られ、ロベルトのいるブラジルへと旅立つ{{R|Sportiva20-23}}。


=== キャプテン翼 ワールドユース特別編 最強の敵!オランダユース ===
=== キャプテン翼 ワールドユース特別編 最強の敵!オランダユース ===
[[1993年]]、『週刊少年ジャンプ』短期連載、全1巻。
1993年、『週刊少年ジャンプ』短期連載、全1巻。


第1作終了後、5年の歳月を経過して連載が開始された。全国高校選手権後、全日本ユースとオランダユースの親善試合が行われるも、1戦、2戦とオランダユース敗。3戦では翼投入により息を吹き返した全日本ユース反撃に出る。しかし、この試合ではオランダユース真のキャプテン、ブライアン・クライフォート出場しておらず、その影を「ワールドユース編」への足がかりとしている。元々は独立したエピソードだったが、単行本化の際に一部加筆されワールドユース特別編と位置付けられた。
第1作の連載終了後、5年の歳月を経過して短期連載された{{R|Sportiva20-23}}[[全国高等学サッカー選手権大会|高校選手権]]終了後、全日本ユースと[[オランダ]]ユースの親善試合が行われるが第1戦、2戦とオランダに敗。3戦ではブラジルから帰国したチームに合流し反撃に出る。一方、この試合ではオランダユース真のキャプテン、[[キャプテン翼の登場人物#オランダ|ブライアン・クライフォート]]が出場しておらず、その影を「ワールドユース編」への足がかりとしている。元々は独立したエピソードだったが、単行本化の際に一部加筆されワールドユース特別編と位置付けられた。このシリーズではキャラクターの頭身や身体バランスがジュニアユース編とは異なり、むしろ小学生編に近い描き方となっているが、この画風はこの作品のみで終わり、ワールドユース編には継承されなかった。


=== キャプテン翼 ワールドユース編 ===
=== キャプテン翼 ワールドユース編 ===
[[1994年]] - [[1997年]]、『週刊少年ジャンプ』連載、全18巻。
1994年 - 1997年、『週刊少年ジャンプ』連載、全18巻。


ジュニアユース大会から3年後が舞台。一足早くブラジルでプロになった翼が帰国し、新たなエース葵新伍を加えた全日本ユースのキャプテンとして再び世界に挑む。物語後半では連載らの因縁があったオランダユース戦を見開き2ページで試合結果だけを載せて終わらせたり決勝戦も駆け足気味で描かれたりと急ぎ足での展開となった。エピローグの部分は単行本で大幅に加筆された。
フランス国際Jr.ユース大会から3年後が舞台。中学卒業後にブラジルで[[プロフェッショナル (サッカー)|プロサッカー選手]]になった翼が日本に帰国し、新たに[[葵新伍]]を加えた全日本ユースのキャプテンとして再び世界に挑む{{R|Sportiva20-23}}作品後半では前作で対戦したシュナイダー、ピエール、ディアスといった世界のライバルが再登場したものの、彼らの活躍は詳述されることはなかった。連載途中での打ち切りが決まり<ref>{{Cite web|和書|url=https://mantan-web.jp/article/20170629dog00m200046000c.html|title=高橋陽一:100巻到達 キャプテン翼は「マンガ家としてのライフワーク」|publisher=MANTANWEB(まんたんウェブ)|date=2017-07-02|accessdate=2017-07-03}}</ref>、因縁があったオランダユース戦を見開き2ページで試合結果のみするなど、急ぎ足での展開となった。エピローグの部分は単行本で大幅に加筆された。


; 太陽王子 葵の章
; 太陽王子 葵の章
: 翼を目標とし、単身イタリアに渡った新たな主人公葵新伍の活躍を描く。ジュニアユース編】での強敵だっジノ・ヘルナンデスが再登場し、葵の理解ある良き友人となる。
: 翼を目標とし、単身イタリアに渡った葵新伍の活躍を描く{{R|Sportiva20-23}}中学卒業後にイタリアへと渡った葵は街の[[靴磨き]]から[[インテルナツィオナーレ・ミラノ|インテル]]の用具係見習いを経て同クラブの下部組織へ入団、『ジュニアユース編』に登場し翼らと対戦し[[キャプテン翼の登場人物#イタリア|ヘルナンデス]]とチームメイトとなる。葵は持ち前の明るさをバネに異国の地で技術を磨いていく
; サッカーサイボーグ サンターナの章
; サッカーサイボーグ サンターナの章
: ブラジル全国選手権翼と新たなライバルカルロス・サンターナ決するより感情を無くしサンターナに対し翼はサッカーの楽しさを伝えることに苦心する。
: [[カンピオナート・ブラジレイロ|ブラジル全国選手権]]を舞台に、翼と新たなライバルの[[カルロス・サンターナ]]との戦を描く{{R|Sportiva20-23}}少年時代に育て親を失い富豪の下引き取られたサンターナは、最強の戦士となるべく過酷なトレーニングを課せられる。感情を無くし冷徹なプレーに徹するサンターナに対し翼はサッカーの楽しさを伝えることに苦心する。
; アジアユース選手権の章
; アジアユース選手権の章
: 高校を卒業した日向、岬らの黄金世代が、[[日本プロサッカーリーグ|Jリーグ]]のクラブに入団せず[[FIFA U-20ワールドカップ|ワールドユース]]優勝のため[[U-20サッカー日本代表|全日本ユース]]一本に専念することを宣言する。一方、リアルジャパン7との対決、若林の負傷と若島津の離脱、新監督・[[キャプテン翼の登場人物#日本サッカー協会関係者|賀茂港]]による主力選手の追放など波乱の船出となる。賀茂のスパルタ指導の下で満身創痍の日本は、翼と若林と葵が合流し[[AFC U-19選手権|アジアユース選手権]]1次予選をかろうじて突破した後、主力組が合流しリアルジャパン7との再戦に勝利する。ベストメンバーとなった日本はアジアユース選手権に出場すると、[[キャプテン翼の登場人物#サウジアラビア|オワイラン]]を擁する[[サウジアラビア]]、[[キャプテン翼の登場人物#中国|肖俊光]]を擁する[[中華人民共和国|中国]]を退けて優勝を果たし、本大会への出場権を獲得する{{R|Sportiva20-23}}。
: 高校を卒業した岬、日向達サッカー黄金世代が、どのプロチームにも入団せずワールドユース優勝のため全日本ユース一本に絞ることを宣言。しかし、若島津の離脱や主力選手の追放、ほかの選手も満身創痍の状況など前途多難な船出を迎えることになる。
; ワールドユースの章
: 開催国であるブルンガ共和国が内戦状態になったことで中止になりかけたワールドユース大会を日本で急遽開催する。【ジュニアユース編】にて対戦したライバル達もパワーアップして再登場している。
: 当初ワールドユース選手権の開催が予定されていたブルンガ共和国が内戦状態となり、日本での代替開催が決定。[[キャプテン翼の登場人物#メキシコ|エスパダス]]を擁するメキシコ、[[キャプテン翼の登場人物#ウルグアイ|ビクトリーノ]]や元リアルジャパン7の[[キャプテン翼の登場人物#ウルグアイ|火野竜馬]]を擁する[[ウルグアイ]]、ヘルナンデスを擁するイタリア、[[ステファン・レヴィン|レヴィン]]を擁する[[スウェーデン]]、オランダを下し決勝進出を果たすと決勝戦はロベルト本郷の率いるブラジルとの対戦となる。日本はブラジルの組織戦術によって防戦一方に追い込まれるが、相手の攻勢をしのぎ後半に逆転する。一方、ブラジルも終了間際に切り札の[[ナトゥレーザ]]を投入し同点とするが、延長戦に入り翼が決勝点を決め日本が初優勝を果たす{{R|Sportiva20-23}}。


=== キャプテン翼 ROAD TO 2002 ===
=== キャプテン翼 ROAD TO 2002 ===
[[2001年]] - [[2004年]]、『週刊ヤングジャンプ』連載、全15巻。
2001年 - 2004年、『週刊ヤングジャンプ』連載、全15巻。


ワールドユース選手権終了後のプロサッカーの世界が舞台となり、主要登場人物の各所属リーグでの活躍を描く{{R|Sportiva20-23}}。
スペインリーグに移籍した翼、そしてかつての仲間たちもある者はJリーグで、ある者は海外リーグでしのぎを削る。目指すは日本のワールドカップ優勝。Jリーグでは[[中山雅史]]を始め、本作を読んで育った選手も登場する。本編以降はプロの世界に入っていくが、権利問題などの関係で実際の選手の名前は使用できないものが多いため、少しもじった名前を使用している。

翼は[[プリメーラ・ディビシオン|リーガ・エスパニョーラ]]の[[FCバルセロナ|バルセロナ]]に移籍するが、10番を背負う[[キャプテン翼の登場人物#ブラジル|リバウール]]とのポジション争いに敗れ[[FCバルセロナB|Bチーム]]に降格。若林はハンブルグの正GKとしてシュナイダーらを擁する[[FCバイエルン・ミュンヘン|B・ミュンヘン]]との一戦に挑むも、試合時の判断を巡り監督と衝突。日向は[[ユヴェントスFC|ユベントス]]へ移籍しリーグデビューを果たすも、世界トップレベルの選手達に圧倒されるなど挫折を経験する。一方、日本国内では岬や三杉や松山らが[[日本プロサッカーリーグ|Jリーグ]]のクラブへと入団してポジションを獲得、プロの舞台で互いにしのぎを削りあう。その後、翼は[[キャプテン翼の登場人物#海外|ファンサール]]監督から課せられた年間ノルマ「10得点10アシスト」を早々に達成しトップチーム再昇格を果たすと、ナトゥレーザを擁する[[レアル・マドリード|R・マドリッド]]との[[エル・クラシコ]]に挑む。伝統の一戦を前に重圧を感じる翼だが、師匠であるロベルトの後押しもあり復調を果たすと、途中出場したリバウールとのコンビでチームを勝利に導く{{R|Sportiva20-23}}。


=== キャプテン翼 GOLDEN-23 ===
=== キャプテン翼 GOLDEN-23 ===
[[2005年]] - [[2008年]]、『週刊ヤングジャンプ』連載、全12巻。
2005年 - 2008年、『週刊ヤングジャンプ』連載、全12巻。


『ROAD TO 2002』で描かれたエル・クラシコから一週間後のストーリー。U-22日本代表は[[キャプテン翼の登場人物#日向の関係者|吉良耕三]]監督の指揮の下で海外組を招集せず、日本国内に残る「黄金世代」を中心に[[オリンピックのサッカー競技|オリンピック]]出場を目指す{{R|Sportiva20-23}}。これに[[フットサル日本代表]]の[[キャプテン翼の登場人物#元メンバー|古川洸太郎]]や[[キャプテン翼の登場人物#元メンバー|風見信之介]]、[[アルゼンチン]]帰りの[[キャプテン翼の登場人物#元メンバー|井川岳人]]といった新メンバーが加わり黄金世代に挑む。日本は最終予選で[[オーストラリア]]に苦戦するも、ホームでの最終戦に4-1と勝利し、オリンピック出場権を獲得する{{R|Sportiva64-65}}。ワールドユース直前に負った怪我の影響のため海外組に後れを取った岬のオリンピック出場に賭ける決意、ハンブルグで出場機会を失った若林の去就、翼のバルセロナでの活躍も描かれている。
『ROAD TO 2002』の一週間後からのストーリー。翼たち海外勢を招集せずにマドリッド五輪出場を目指す日本代表、翼のいるバルセロナを柱に執筆している。


=== キャプテン翼 海外激闘編 IN CALCIO 日いづる国のジョカトーレ ===
=== キャプテン翼 海外激闘編 IN CALCIO 日いづる国のジョカトーレ ===
『週刊ヤングジャンプ』[[2009年]]23号 - 47号まで連載、全2巻。
『週刊ヤングジャンプ』2009年23号 - 47号まで連載、全2巻。
[[日向小次郎]]は出場機会を得るために[[レガ・プロ・プリマ・ディヴィジオーネ|セリエC1]]の[[ACレッジャーナ1919|レッジアーナ]]へ[[期限付き移籍]]をする{{R|Sportiva20-23}}。一方、[[葵新伍]]はインテルでのトップチーム昇格はならず同じくセリエC1の{{仮リンク|ASDアルベーゼ・カルチョ|label=アルベーゼ|en|A.S.D. Albese Calcio}}へ入団し、両者はセリエB昇格を賭けた試合で対戦する。また、[[キャプテン翼の登場人物#日向の関係者|赤嶺真紀]]も女子ソフトボールのオリンピック代表候補として再登場する{{R|Sportiva20-23}}。

=== キャプテン翼 海外激闘編 EN LA LIGA ===
『週刊ヤングジャンプ』2010年11号から2011年21号および、最終章として2012年16号から同年19号まで掲載<ref>{{Cite web|和書|url=https://natalie.mu/comic/news/65743|title=美容師歴3年の新人が描く美容師マンガ、ヤンジャンで始動|publisher=[[ナタリー (ニュースサイト)|コミックナタリー]]|date=2010-02-04|accessdate=2013-12-28}}</ref>、全6巻。リーグ優勝を目指す翼の所属するバルセロナの激闘の模様を描く<ref name="コミックナタリー">{{Cite web|和書|url=https://natalie.mu/comic/news/27319|title=ヤンジャン次号、キャプ翼がリーガ・エスパニョーラに挑む|publisher=コミックナタリー|date=2010-02-04|accessdate=2013-12-21}}</ref>。

リバウールに代わってトップ下のポジションに定着した翼は敵地で行われるエル・クラシコに出場しナトゥレーザとの再戦に挑む。試合は一進一退の攻防の末に2-2のスコアで引き分けるが、勝負の行方を見守っていた[[牧師]]の[[キャプテン翼の登場人物#スペイン|ミカエル]]はサッカーの魅力を実感し選手としての復帰を決意する。リーグ戦終盤、優勝の可能性を残すバルセロナは[[キャプテン翼の登場人物#ブラジル|ラドゥンガ]]を擁する[[デポルティーボ・ラ・コルーニャ]]戦に勝利し、首位のマドリッドが[[CDヌマンシア|ヌマンシア]]戦に敗れたため勝ち点1差で首位に立つ。一方、ヌマンシアへ入団したミカエルはデビュー戦となったマドリッド戦において、ナトゥレーザを完封するなど実力の片鱗を見せる。

=== キャプテン翼 ライジングサン ===
『[[グランドジャンプ]]』2014年3号から2019年24号<ref name="ナタリー20191120">{{Cite web|和書|url=https://natalie.mu/comic/news/356141|title=「キャプテン翼 ライジングサン」が、“翼の集大成”表現する新雑誌に移籍|publisher=コミックナタリー|date=2019-11-20|accessdate=2019-12-29}}</ref> および、『グランドジャンプ増刊・キャプテン翼マガジン』Vol.1(2020年5月3日号)からVol.15(2023年2月4日号)まで掲載<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.soccer-king.jp/news/release/20200330/1051851.html|title=グランドジャンプ増刊「キャプテン翼マガジン」vol.1が4月2日に発刊!|publisher=サッカーキング|date=2020-03-30|accessdate=2020-08-24}}</ref>。

バルセロナでリーグ優勝を果たした翼がU-23日本代表のキャプテンとしてマドリッドオリンピックの優勝を目指すストーリーとなる<ref>{{Cite web|和書|url=https://mantan-web.jp/article/20131217dog00m200073000c.html|title=キャプテン翼:シリーズ新作連載へ 五輪の頂点目指す|publisher=MANTANWEB - [[毎日新聞]]デジタル|date=2013-12-18|accessdate=2013-12-21}}</ref>。


=== キャプテン翼 ライジングサン THE FINAL ===
[[日向小次郎]]と[[葵新伍]]のセリエCでの戦いが描かれる。また、女子ソフトボールのオリンピック代表候補となった赤嶺真紀も登場する。
『グランドジャンプ増刊・キャプテン翼マガジン』Vol.16(2023年5月4日号)から掲載。


=== 週刊少年ジ40周年記念読み切り ===
=== ャプテン翼 KIDS DREAM ===
『[[最強ジャンプ]]』2018年5月号から2021年5月号まで掲載<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2018/03/05/gazo/20180305s00041000220000p.html|title=「最強ジャンプ」5月号(4月6日発売)で始まる「キャプテン翼KIDS DREAM」の翼|publisher=スポニチ Sponichi Annex|date=2018-03-05|accessdate=2018-04-06}}</ref>、後に最終二話は[[YouTube]]の「最強ジャンプチャンネル」にて掲載。『週刊少年ジャンプ』の創刊50周年を記念した企画に伴うリメイク作品。作画は[[戸田邦和]]が務める<ref>{{Cite web|和書|url=https://natalie.mu/comic/news/272248|title=「満場一致で連載決定」ジャンプ発表会で編集長が新連載や島袋光年の読切紹介|publisher=コミックナタリー|date=2018-03-05|accessdate=2018-04-06}}</ref>。
『週刊少年ジャンプ』2008年36号に掲載。少年ジャンプの40周年を記念した企画の一つとして掲載された。現在単行本未収録。翼たち南葛SCが全日本少年サッカー大会で優勝した直後が舞台となっている。ロベルトや若林が旅立ち、元気のなくなった翼を励まそうと元南葛SCのメンバーらが集まり、若林の一時帰国を翼に知らせたところ、翼が南葛小VS修哲小の対抗戦2NDステージを発案。浦辺、岸田、および全日本少年サッカー大会で知り合ったメンバーがゲストプレーヤーとして招待された。


=== キャプテン翼 特別編 LIVE TOGETHER 2010 ===
=== キャプテン翼 BOYS DREAM ===
『グランドジャンプ増刊・キャプテン翼マガジン』Vol.11(2022年5月4日号)から連載。『KIDS DREAM』の続編で中学生編のリメイク。作画は[[戸田邦和]]が務める。
『月刊ヤングジャンプ』2010年6月号に掲載。[[EXILE]]とのコラボレーション作品。アルゼンチンと翼率いる日本代表との、W杯に向けた国内最終テストマッチの前半終了後、ハーフタイムショーでEXILEが登場し、サッカー日本代表応援ソング「VICTORY」を歌う。


===キャプテン翼 海外激闘編 EN LA LIGA===
=== キャプテン翼 MEMORIES 1 - 4 ===
『[[グランドジャンプPREMIUM]]』2018年5月号に「キャプテン翼 MEMORIES〜これは南葛小VS修哲小 対抗戦当日に起こった話〜」として掲載された。南葛小と修哲小の対抗戦当日を描いたスピンオフ作品で、翼や若林をはじめ、対抗戦に関わる人々の人間模様が描かれた<ref>{{Cite web|和書|url=https://natalie.mu/comic/news/279659|title=「キャプテン翼」南葛と修哲による対抗戦当日の朝描く読切がグラジャンPに|publisher=コミックナタリー|date=2018-04-25|accessdate=2018-05-28}}</ref>。
『週刊ヤングジャンプ』2010年11号 - 2011年21号、2012年16号 - 同年19号連載、全6巻。


『グランドジャンプ増刊・キャプテン翼マガジン』の創刊に合わせてシリーズ化され、若林と見上の出会いを描いた「おれが若林源三だ!!!〜SGGKの誕生〜」<ref name="コミックナタリー20210605">{{Cite web|和書|url=https://natalie.mu/comic/news/430674|title=「キャプテン翼」翼たちの少年時代の新事実が明らかになるスピンオフ1巻|publisher=コミックナタリー|date=2021-06-01|accessdate=2021-11-05}}</ref>(Vol.1からVol.2に掲載)、翼の両親である広大と奈津子の出会いから、東京にいた頃の翼や静岡へ引越してくるまでの経緯が描かれた「大空家の引っ越し<『キャプテン翼』エピソード0> 」(Vol.3からVol.6にかけて掲載)などが掲載されている{{R|コミックナタリー20210605}}。いずれも『キャプテン翼 MEMORIES 1』第1巻に収録{{R|コミックナタリー20210605}}。
スペインで活躍する翼をはじめとした新しい激闘の模様を描く。


=== 短編集 ===
=== 短編集 ===
==== ボクは岬太郎 ====
==== ボクは岬太郎 ====
[[1984年]]、『[[フレッシュジャンプ]]』5月号、6月号に掲載(前後編)。短編集に表題作として収録され、のちに第1作の文庫版7巻や『GOLDEN-23』12巻にも収録された。
1984年、『[[フレッシュジャンプ]]』5月号、6月号に掲載(前後編)。岬太郎を主人公とした番外編であり短編集VOL.2に表題作として収録され{{R|全記録284}}、のちに第1作の文庫版7巻や『GOLDEN-23』12巻にも収録された。


岬太郎が主人公の番外編。南葛での全国大会制覇、転校先(鹿児島県の西峰小活躍から、父ともにフランスへ旅立つまでが描かれている。
南葛SCでの全国大会優勝から1か月後、南葛市から引っ越した岬は転校先の西峰小で活躍を続ける。一方で父・岬一郎は別れた妻・由美子と再会を果たし、彼女から岬を引き取りたいの申し出を受ける。葛藤する岬親子だが一郎の[[絵画]]の修業のため共[[フランス]]へ旅立つ、といった内容が描かれている<ref>[[#週刊少年ジャンプ 1985|週刊少年ジャンプ 1985]]、91-141頁</ref>


==== キャプテン翼短編集 DREAM FIELD ====
==== キャプテン翼短編集 DREAM FIELD ====
277行目: 311行目:
; 1巻
; 1巻
:; キャプテン翼2000 MILLENNIUM DREAM
:; キャプテン翼2000 MILLENNIUM DREAM
:: 『週刊ヤングジャンプ』2000年10月20日号増刊「がんばれ!ニッポン!五輪日本代表応援号」に掲載<ref>[[#高橋、キャラメルママ 2003|高橋、キャラメルママ 2003]]、274頁</ref>。
:: [[2000年]]、週刊ヤングジャンプ増刊号掲載。
:: 24歳の翼、日向、若林がオーバーエイジ枠でシドニー五輪日本代表に参加する。架空のゲームのストーリーいう設定ある。翼双子の息子が登場している。
:: 架空のゲーム内のストーリーという設定で、24歳の翼、日向、若林がオーバーエイジ枠でシドニー五輪日本代表に参加する{{R|Sportiva20-23}}[[中田英寿]]や[[中村俊輔]]をはじめした実在選手と共に、決勝ロベルト本郷るブラジル五輪代表と対戦する。
:; キャプテン翼 ROAD TO 2002 Final Countdown
:; キャプテン翼 ROAD TO 2002 Final Countdown
:: [[2002年]]、週刊ヤングジャンプ増刊掲載。
:: 週刊ヤングジャンプ』2002年7月1日号増刊「キャプテン翼日本勝ち増刊」に掲載<ref>[[#高橋、キャラメルママ 2003|高橋、キャラメルママ 2003]]、275頁</ref>
:: 日韓W杯に向けての最終テストマッチで、オランダ対戦する日本代表。今まで登場機会に恵まれなかったブライアン・クライフォートが満を持して翼と対決する。
:: [[2002 FIFAワールドカップ]]に向け最終テストマッチで、日本代表と[[サッカーオランダ代表|オランダ代表]]が対戦するストーリー。今まで登場機会に恵まれなかったブライアン・クライフォートが満を持して翼と対決する{{R|Sportiva20-23}}
:; キャプテン翼 GOLDEN DREAM
:; キャプテン翼 GOLDEN DREAM
:: [[2004年]]、週刊ヤングジャンプ34号、35号掲載(前後編)。
:: 週刊ヤングジャンプ』2004年34号、35号掲載(前後編)。
:: FCバルセロナがアジアツアーで日、長年の名コンビで親友同士だった翼と岬の究極の黄金世代対決を描く。
:: FCバルセロナがアジアツアーでし[[ジュビロ磐田]]と対戦、長年の名コンビで親友同士だった翼と岬の黄金世代対決を描く{{R|Sportiva20-23}}
; 2巻
; 2巻
:; キャプテン翼 25th ANNIVERSARY
:; キャプテン翼 25th ANNIVERSARY
:: [[2005年]]、週刊ヤングジャンプ短期連。25周年記念作品
:: 週刊ヤングジャンプ』2005年4・5合併号から6・7合併号、11号から13号に掲載。
:: [[Jリーグ百年構想]]の一環により作られた、東京港沖の総合サッカー育成施設と巨大スタジアムを併設したJアイランドと呼ばれる人工島を舞台に行われる日本対世界選抜戦を描く。世界は第1作から『ROAD TO 2002』で登場した世界各国の気プレイヤーの中から、読者投票を元に編成されたオールスターチームである。
:: [[Jリーグ百年構想]]の一環により作られた、東京港沖の総合サッカー育成施設と巨大スタジアムを併設したJアイランドと呼ばれる人工島を舞台に行われる日本代表対世界選抜戦を描く{{R|Sportiva20-23}}出場は第1作から『ROAD TO 2002』登場人の中から、『週刊ヤングジャンプ』誌上の読者投票を元に編成されたものである<ref>{{Cite book|和書|title=キャプテン翼短編集 DREAM FIELD 2|publisher=集英社|year=2006|page=62|isbn=978-4088771106}}</ref>
:; キャプテン翼 GOLDEN-23 JAPAN DREAM2006
:; キャプテン翼 GOLDEN-23 JAPAN DREAM2006
:: [[2006年]]、週刊ヤングジャンプ増刊号掲載。
:: 週刊ヤングジャンプ』2006年7月15日号増刊号「キャプテン翼 ファイト!日本増刊」に掲載。
:: ドイツW杯に向けての壮行試合。“サムライブル日本代表対“GOLDEN-23”U-23オリンピック日本代表の夢の対決。
:: [[2006 FIFAワールカップ]]に向け壮行試合として、実在の[[2006 FIFAワルドカップ日本代表|日本代表]]と翼をはじめとしたU-23オリンピック日本代表の対決を描く{{R|Sportiva20-23}}


== アニメ ==
=== その他 ===
==== キャプテン翼 読み切り版 ====
{{Infobox animanga/Header
『週刊少年ジャンプ』1980年18号に掲載{{R|全記録285}}。少年ジャンプの「[[週刊少年ジャンプ#新人漫画家の募集企画|第10回フレッシュジャンプ賞]]」に入選したことにより掲載が決まった{{R|全記録285}}。南葛中学の翼太郎は修哲中学の若林源三とは幼馴染だが、サッカーの才能に恵まれ名門中学に進学した若林に一度も勝ったことはない。ある日、幼馴染で南葛のマネージャーのアキが若林から交際を申し込まれていることを知る。太郎は中学生選手権の地区予選決勝で若林率いる修哲中学と対戦し、彼から得点を奪うことに執念を見せる、といった内容が描かれている<ref name="週刊少年ジャンプ147-177">[[#週刊少年ジャンプ 1985|週刊少年ジャンプ 1985]]、147-177頁</ref>。短編集VOL.1『100Mジャンパー』に収録された{{R|全記録284}}。
|タイトル=キャプテン翼
|画像=
|サイズ=
|説明=
|ジャンル=
}}
{{Infobox animanga/TVAnime
|タイトル=キャプテン翼(昭和版)
|原作=高橋陽一
|総監督=
|監督=
|シリーズディレクター=
|シリーズ構成=
|脚本=
|キャラクターデザイン=[[岡迫亘弘]]
|メカニックデザイン=
|音楽=[[飛沢宏元]]
|アニメーション制作=
|製作=[[テレビ東京]]、[[土田プロダクション]]
|放送局=[[TXN|テレビ東京系列]]
|放送開始=[[1983年]]10月13日
|放送終了=[[1986年]]3月27日
|話数=全128話
|その他=
|インターネット=
}}
{{Infobox animanga/TVAnime
|タイトル=キャプテン翼J
|原作=高橋陽一
|総監督=
|監督=[[福富博]]
|シリーズディレクター=
|シリーズ構成=[[山田隆司]](小学生編まで)
|脚本=
|キャラクターデザイン=
|メカニックデザイン=
|音楽=[[太田美知彦]]
|アニメーション制作=
|製作=[[フジテレビ]]、[[日本アドシステムズ|NAS]]
|放送局=フジテレビほか
|放送開始=[[1994年]]10月21日
|放送終了=[[1995年]]12月22日
|話数=全47話
|その他=
|インターネット=
}}
{{Infobox animanga/TVAnime
|タイトル=キャプテン翼(平成版)
|原作=高橋陽一
|総監督=
|監督=[[杉井ギサブロー]]
|シリーズディレクター=
|シリーズ構成=相馬和彦
|脚本=
|キャラクターデザイン=[[前田実]]
|メカニックデザイン=
|音楽=[[岩崎文紀]]、[[多田彰文]]
|アニメーション制作=[[グループ・タック]]
|製作=[[テレビ東京]]、[[電通]]、[[マッドハウス]]
|放送局=[[TXN|テレビ東京系列]]
|放送開始=[[2001年]]10月7日
|放送終了=[[2002年]]10月6日
|話数=全52話
|その他=
|インターネット=
}}
{{Infobox animanga/OVA
|タイトル=新キャプテン翼
|原作=高橋陽一
|監督=関田修
|シリーズ構成=
|キャラクターデザイン=岡迫亘弘
|メカニックデザイン=
|アニメーション制作=
|製作=
|発売日=
|開始=[[1989年]]7月
|終了=[[1990年]]7月
|話数=全13話
|その他=
}}
{{Infobox animanga/Footer
|ウィキプロジェクト=
|ウィキポータル=
}}
=== テレビシリーズ ===
==== 『キャプテン翼』(昭和版) ====
[[1983年]][[10月13日]] - [[1986年]][[3月27日]]、全128話。[[土田プロダクション]]制作、[[テレビ東京]]系で放送。【小学生編】・【中学生編】。


==== キャプテン翼 スペシャル編 ====
テレビ東京開局以来のヒットと称され最高視聴率21.2%を記録<ref>[http://www.toei-video.co.jp/DVD/sp21/tsubasa.html DVD キャプテン翼 THE MOVIE 特集](東映ビデオ株式会社)</ref>。テレビ東京のアニメ視聴率記録としては現在も破られていない。
1985年8月10日に刊行された別冊『キャプテン翼熱闘スペシャル』に「夢のブラジル・プロデビューの巻」と題して掲載<ref name="週刊少年ジャンプ22-29">[[#週刊少年ジャンプ 1985|週刊少年ジャンプ 1985]]、22-29頁</ref>。[[カンピオナート・ブラジレイロ|ブラジルプロ1部リーグ]]の舞台で[[サンパウロFC]]の新監督・ロベルト本郷は日本人選手の大空翼を起用。日本人初のブラジルプロデビューを果たすと同時に初得点を決め、周囲の期待に応えるが[[夢オチ]]で終わる{{R|週刊少年ジャンプ22-29}}。


==== キャプテン翼 GOLDEN-23 WISH FOR PEACE IN HIROSHIMA ====
この土田プロ版が火付け役となって、翼ファン同人誌が多く作られ[[コミックマーケット]]の肥大化をもたらした。[[東映まんがまつり]]で劇場版が立て続けに公開されたのもこの時期。視聴者層であった当時の小学生に加えて、学生を中心とする若い女性も取り込んでキャプ翼ブームを盛り上げた。当初、ナレーションは[[武田広]]が担当していたが、第5話「ライバルはどこだ」までで降板し[[村山明 (声優)|村山明]]に交代している。
『[[月刊ヤングジャンプ]]』2008年8月号から9月号に掲載。海外組を招集したU-23日本代表は[[オリンピックサッカー競技|オリンピック]]の壮行試合として[[広島広域公園陸上競技場|広島ビッグアーチ]]で[[UEFA欧州選手権]]優勝国の[[サッカーギリシャ代表|ギリシャ]]と対戦。日本は[[サッカー・ブンデスリーガ (ドイツ)|ブンデスリーガ]]得点王のカゲスを擁するギリシャに苦戦するも後半に入り翼を起点に反撃に転じる、といった内容が描かれている。『キャプテン翼 GOLDEN-23』12巻に収録された<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.s-manga.net/book/978-4-08-877527-2.html|title= キャプテン翼 GOLDEN-23 12|publisher=[[集英社]]マンガネット S-MANGA.net|accessdate=2014-01-22}}</ref>。


==== キャプテン翼 ENDLESS DREAM ====
; スタッフ
『週刊少年ジャンプ』2008年36号に掲載。少年ジャンプの40周年を記念した企画の一つとして掲載された<ref name="コミックナタリー20101019">{{Cite web|和書|url=https://natalie.mu/comic/news/39271|title=「キャプテン翼」最新刊特装版に小学生の翼描いた小冊子|publisher=コミックナタリー|date=2010-10-19|accessdate=2013-12-21}}</ref>。『キャプテン翼 海外激闘編 EN LA LIGA』2巻特装版の小冊子に収録{{R|コミックナタリー20101019}} された他、『キャプテン翼 ライジングサン』13巻にも収録された<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.s-manga.net/items/contents.html?jdcn=08882293851281315501|title=キャプテン翼 ライジングサン 13|accessdate=2020-04-03}}</ref>。翼たち南葛SCが全日本少年サッカー大会で優勝した直後が舞台となっている。ロベルトや若林が旅立ち、元気のなくなった翼を励まそうと元南葛SCのメンバーらが集まり、若林の一時帰国を翼に知らせたところ、翼が南葛小VS修哲小の対抗戦2NDステージを発案。浦辺、岸田、および全日本少年サッカー大会で知り合ったメンバーがゲストプレーヤーとして招待された。2017年、『グランドジャンプPREMIUM』9月号に再掲<ref>{{Cite web|和書|url=https://natalie.mu/comic/news/245782|title=ジャンプ50周年でキャプ翼、キン肉マン、ろくでなしぶるーちゅなどGJPに|publisher=コミックナタリー|date=2017-08-23|accessdate=2018-03-13}}</ref>。
:* 原作 - 高橋陽一
:* チーフディレクター - [[光延博愛]]
:* キャラクター設定 - [[岡迫亘弘]]
:* 美術監督 - 中野一朗
:* 撮影監督 - 森下成一
:* 音楽 - [[飛澤宏元|飛沢宏元]]
:* 音響監督 - 山崎宏
:* 編集 - [[岡安肇]]、小野寺桂子、小島俊彦、渡辺雅日人、村井秀明、石井真美、田中政行、中葉由美子
:* プロデューサー - 江津兵太、[[茂垣弘道]]、小平正夫
:* 制作 - [[テレビ東京]]、[[土田プロダクション]]


==== キャプテン翼 特別編 LIVE TOGETHER 2010 ====
; 主題歌
『月刊ヤングジャンプ』2010年6月号に掲載。[[EXILE]]とのコラボ作品<ref>{{Cite web|和書|url=https://natalie.mu/comic/news/32294|title=月刊ヤンジャン、「キャプテン翼」で高橋陽一がEXILE描く|publisher=コミックナタリー|date=2010-05-25|accessdate=2013-12-21}}</ref>。アルゼンチンと翼率いる日本代表との、W杯に向けた国内最終テストマッチの前半終了後、ハーフタイムショーでEXILEが登場し、サッカー日本代表応援ソング「[[FANTASY (EXILEのシングル)|VICTORY]]」を歌う。
※レコードは全て[[ソニー・ミュージックレコーズ|CBS・ソニー]]より発売。
; オープニングテーマ
:; 「燃えてヒーロー」(1話 - 87話)
:: 作詞 - [[吉岡治]] / 作曲 - 内木弘 / 編曲 - [[飛澤宏元|飛沢宏元]] / 歌 - [[沖田浩之]]、[[日比野朱里|小粥よう子]]
:: なお、歌詞に出てくる「チャンバ」の意味は、諸説あるものの長らく不明とされており「おばあちゃんの業界用語」説、「[[ポルトガル語]]の[[記者|新聞記者]]」説などがあったが、『[[Sportiva]]』2009年6月号に掲載された吉岡への電話インタビューにおいて、「バーチャン」を業界用語風に言ったものであることが明らかになった。
:: 香港のTVドラマ『カンフーサッカー』の主題歌として歌詞を中国語にして使われている。
:: 2012年に[[トヨタ自動車]]の『エコカーはともだち! エコカー減税! エコカー補助金!』キャンペーンのCMで、替え歌(『ホジョキン川澄』)が使用された。出演者は、[[サッカー日本女子代表|なでしこジャパン]]の[[川澄奈穂美]](ホジョキン川澄役)と[[オードリー (お笑いコンビ)|オードリー]]の[[若林正恭]](若林ゲンゼイ役)。
:; 「燃えてヒーロー」(88話 - 最終話)
:: 編曲 - [[鷺巣詩郎]] / 歌 - [[竹本孝之]]
; エンディングテーマ
:; 「冬のライオン」(1話 - 49話)
:: 作詞 - 吉岡治 / 作曲 - [[馬場孝幸]] / 編曲 - 飛沢宏元 / 歌 - 沖田浩之
:; 「翼よ走れ! -キャプテン翼応援歌-」(50話 - 110話)
:: 作詞・作曲 - 内木弘 / 編曲 - 高見弘 / 歌 - キャプテン翼応援団(あねご他)
:; 「明日に向かってシュート」(111話 - 最終話)
:: 作詞 - 吉岡治 / 作曲 - 内木弘 / 編曲 - 飛沢宏元 / 歌 - [[小粥よう子]]


== 登場人物 ==
; 各話リスト
{{main|キャプテン翼の登場人物}}
{| class="wikitable" style="font-size:small"
; [[大空翼]](おおぞら つばさ)
|+キャプテン翼(昭和版)
: 本作の主人公。「ボールは友達」を信条とするサッカー少年。柔軟なボールタッチを生かしたドリブル突破、多彩なキックを生かしたゲームメイクを得意としている。ポジションは小学生までは[[フォワード (サッカー)|フォワード]]を務めていたが中学生になってからは[[ミッドフィールダー]]に転向した<ref name="高橋25-29">[[#高橋、キャラメルママ 2003|高橋、キャラメルママ 2003]]、25-29頁</ref>。楽天的だが時には強気な姿勢でチームを牽引する{{R|高橋25-29}}。
!話数!!放送日!!サブタイトル!!脚本!!コンテ!!演出!!作画監督
; [[岬太郎]](みさき たろう)
|-
: ポジションはミッドフィールダー。親友である翼と同様に柔軟なボールタッチを持ち味とし、彼との息の合ったコンビプレーを得意としている<ref name="高橋39-41">[[#高橋、キャラメルママ 2003|高橋、キャラメルママ 2003]]、39-41頁</ref>。温和な性格だが闘志を内に秘めるタイプ{{R|高橋39-41}}。
!colspan="7"|小学生編
; [[若林源三]](わかばやし げんぞう)
|-
: ポジションは[[ゴールキーパー (サッカー)|ゴールキーパー]]。少年時代から専属コーチの下で英才教育を受けキーパーとしての高い資質を持ち、[[サッカーのフィールド|ペナルティエリア]]外からのシュートを決して許さない、という信念を持つ<ref>[[#高橋、キャラメルママ 2003|高橋、キャラメルママ 2003]]、32-33頁</ref>。
|1||'''1983年'''<br />10月13日||大空へはばたけ||rowspan="3"|三宅直子||[[光延博愛]]||加藤雄治||rowspan="2"|[[岡迫亘弘]]
; [[日向小次郎]](ひゅうが こじろう)
|-
: ポジションはフォワード。翼とは対照的に力強さと勝利への執着心を前面に出し、直線的なプレーで得点を狙う<ref name="高橋35-37">[[#高橋、キャラメルママ 2003|高橋、キャラメルママ 2003]]、35-37頁</ref>。交通事故により父を亡くし、家計を助けながらサッカーに取り組む{{R|高橋35-37}}。
|2||10月20日||燃えろサッカー小僧||colspan="2" style="text-align:center"|加藤雄治
; [[若島津健]](わかしまづ けん)
|-
: ポジションはゴールキーパー。[[空手道]]の技術を応用したセービング、高い[[反射 (生物学)|反射神経]]を生かしてゴールを守る<ref name="高橋44-45">[[#高橋、キャラメルママ 2003|高橋、キャラメルママ 2003]]、44-45頁</ref>。状況に応じて攻撃に加わるなど若林とは対照的なプレースタイルの持ち主{{R|高橋44-45}}。
|3||10月27日||明日に向って、キック・オフ||colspan="2" style="text-align:center"|箕ノ口克己||小島秀人
; [[松山光]](まつやま ひかる)
|-
: ポジションは主にミッドフィールダー。北国という環境で培った強い精神力とキャプテンシーを生かしてチームを牽引する<ref>[[#高橋、キャラメルママ 2003|高橋、キャラメルママ 2003]]、46-47頁</ref>。
|4||11月3日||ボールは友だち||rowspan="2"|[[菅良幸]]||ケン・ひばり||加藤雄治||ケン・ひばり
; [[三杉淳]](みすぎ じゅん)
|-
: ポジションは主にミッドフィールダー。様々なポジションをこなす[[ユーティリティープレイヤー|ユーティリティ性]]と高い戦術眼を持ち「フィールドの貴公子」と呼ばれる。その一方で[[心臓病]]のハンデを抱えている<ref>[[#高橋、キャラメルママ 2003|高橋、キャラメルママ 2003]]、42-43頁</ref>。
|5||11月10日||ライバルはどこだ||大野久||箕ノ口克己||rowspan="2"|岡迫亘弘
; [[キャプテン翼の登場人物#海外|ロベルト本郷]](ロベルト ほんごう)
|-
: 元[[サッカーブラジル代表|ブラジル代表]]のプロ選手であり、翼の師匠。試合中の事故が基で[[網膜剥離]]を患い現役を引退するが、翼を世界トップレベルの選手に育成することを目指す<ref>[[#高橋、キャラメルママ 2003|高橋、キャラメルママ 2003]]、28頁</ref>。
|6||11月17日||ゴールをかためろ||[[平野靖士]]||colspan="2" style="text-align:center"|加藤雄治
; [[キャプテン翼の登場人物#翼の関係者|中沢早苗]](なかざわ さなえ)
|-
: 翼や石崎と同級生で「あねご」と呼ばれる男勝りの少女。小学時代は[[応援団]]に所属していたが翼に惹かれてファンとなり、中学ではサッカー部のマネージャーを務めている<ref>[[#高橋、キャラメルママ 2003|高橋、キャラメルママ 2003]]、29頁</ref><ref>[[#週刊少年ジャンプ 1985|週刊少年ジャンプ 1985]]、93頁</ref>。
|7||11月24日||運命のロングシュート||海老沼三郎||colspan="2" style="text-align:center"|箕ノ口克己||小島秀人
; [[キャプテン翼の登場人物#南葛中学校|石崎了]](いしざき りょう)
|-
: ポジションは[[ディフェンダー (サッカー)|ディフェンダー]]。「顔面ブロック」などの根性を前面に出すタイプの選手。翼が南葛市に引越してきた際に最初に友人となった<ref>[[#高橋、キャラメルママ 2003|高橋、キャラメルママ 2003]]、56頁</ref>。
|8||12月1日||さわやかコンビ誕生||菅良幸||rowspan="2"|大野久||加藤雄治||佐藤勝
; [[カール・ハインツ・シュナイダー]]
|-
: ポジションはフォワード。[[西ドイツ]](後の[[ドイツ]])出身。強烈なシュート力と、高い決定力を有するストライカー<ref name="高橋158-159">[[#高橋、キャラメルママ 2003|高橋、キャラメルママ 2003]]、158-159頁</ref>。元プロ選手の父を持ち、技量に裏打ちされた誇り高さを兼ね揃える<ref>{{Cite web|和書|author=田邊雅之|url=http://number.bunshun.jp/articles/-/679430|title=高橋陽一(『キャプテン翼』作者)「カール・ハインツ・シュナイダー誕生秘話」(1/3)|publisher=Number Web - スポーツ総合雑誌ナンバー|date=2013-09-18|accessdate=2014-06-07}}</ref> ことから「若き皇帝」と呼ばれる{{R|高橋158-159}}。
|9||12月8日||ラストチャンスにかけろ||海老沼三郎||箕ノ口克己||岡迫亘弘
; [[ファン・ディアス (キャプテン翼)|ファン・ディアス]]
|-
: ポジションはミッドフィールダー。[[アルゼンチン]]出身。「アルゼンチンの至宝」と称される天才プレーヤーで、ストリートで培った高度なドリブルテクニックや意外性のあるアクロバットプレーを得意とする<ref>[[#高橋、キャラメルママ 2003|高橋、キャラメルママ 2003]]、175頁</ref><ref>[[#高橋、キャラメルママ 2003|高橋、キャラメルママ 2003]]、198-199頁</ref>。
|10||12月15日||夢はブラジルへ||三宅直子||吉田浩||加藤雄治||小島秀人
; [[キャプテン翼の登場人物#フランス|エル・シド・ピエール]]
|-
: ポジションはミッドフィールダー。[[フランス]]出身。高い技術を生かし多彩なキックで中盤を操ることから「フィールドのアーティスト」の異名を持つ<ref>[[#高橋、キャラメルママ 2003|高橋、キャラメルママ 2003]]、164頁</ref><ref>[[#高橋、キャラメルママ 2003|高橋、キャラメルママ 2003]]、191頁</ref>。
|11||12月22日||はぐれ狼小次郎あらわる||菅良幸||矢沢則夫||箕ノ口克己||小泉謙三
|-
|12||12月29日||めざせ! 日本一||海老沼三郎||大野久||加藤雄治||[[谷口守泰]]
|-
|13||'''1984年'''<br />1月5日||泥まみれの熱戦||菅良幸||岡本達也||箕ノ口克己||佐藤勝
|-
|14||1月12日||フィールドの貴公子||海老沼三郎||矢沢則夫||加藤雄治||岡迫亘弘
|-
|15||1月19日||傷だらけのキーパー||平野靖士||光延博愛||岡本達也||小島秀人
|-
|16||1月26日||夢はひとつ燃えろイレブン||菅良幸||大野久||箕ノ口克己||谷口守泰
|-
|17||2月2日||開幕! 全国大会||rowspan="2"|平野靖士||rowspan="3"|矢沢則夫||加藤雄治||岡迫亘弘
|-
|18||2月9日||宿命の対決! 翼VS小次郎||岡本達也||小泉謙三
|-
|19||2月16日||恐怖の弾丸シュート||海老沼三郎||箕ノ口克己||小島秀人
|-
|20||2月23日||サッカーは俺の夢だ!||菅良幸||光延博愛||岡本達也||谷口守泰
|-
|21||3月1日||泣くな! 翼||三宅直子||大野久||箕ノ口克己||岡迫亘弘
|-
|22||3月8日||双子のストライカー||海老沼三郎||rowspan="2"|矢沢則夫||岡本達也||小島秀人
|-
|23||3月15日||石崎の大チョンボ||平野靖士||箕ノ口克己||小泉謙三
|-
|24||3月22日||空中大決戦||菅良幸||rowspan="2"|大野久||岡本達也||岡迫亘弘
|-
|25||3月29日||俺が大会一のキーパーだ!||海老沼三郎||箕ノ口克己||小島秀人
|-
|26||4月5日||ガラスのエース||菅良幸||高垣幸蔵||岡本達也||谷口守泰
|-
|27||4月12日||ベスト4! 激突||rowspan="2"|海老沼三郎||rowspan="2"|大野久||箕ノ口克己||岡迫亘弘
|-
|28||4月19日||北国の熱きイレブン||岡本達也||小泉謙三
|-
|29||4月26日||血みどろの対決||菅良幸||colspan="2" style="text-align:center"|箕ノ口克己||小島秀人
|-
|30||5月3日||傷だらけの貴公子||平野靖士||rowspan="2"|大野久||岡本達也||岡迫亘弘
|-
|31||5月10日||華麗なる対決||rowspan="3"|海老沼三郎||箕ノ口克己||谷口守泰
|-
|32||5月17日||翼をワナにかけろ||藤見大吾||岡本達也||小島秀人
|-
|33||5月24日||とべない翼||大野久||箕ノ口克己||小泉謙三
|-
|34||5月31日||よみがえれ翼||平野靖士||藤見大吾||岡本達也||岡迫亘弘
|-
|35||6月7日||淳死なないで||菅良幸||光延博愛||阿宮正和||小島秀人
|-
|36||6月14日||ボクの心臓まだ動いている||海老沼三郎||colspan="2" style="text-align:center"|岡本達也||谷口守泰
|-
|37||6月21日||奇跡の超ロングシュート||菅良幸||colspan="2" style="text-align:center"|箕ノ口克己||岡迫亘弘
|-
|38||6月28日||眠れる猛虎・小次郎||平野靖士||大野久||阿宮正和||小泉謙三
|-
|39||7月5日||復活! 天才キーパー若林||海老沼三郎||[[日下部光雄]]||岡本達也||岡迫亘弘
|-
|40||7月12日||出た! 先制のツインシュート||菅良幸||近藤英輔||阿宮正和||谷口守泰
|-
|41||7月19日||激突! 若林対小次郎||海老沼三郎||colspan="2" style="text-align:center"|箕ノ口克己||鈴木大司
|-
|42||7月26日||猛虎よ牙をむけ!||菅良幸||矢沢則夫||岡本達也||小島秀人
|-
|43||8月2日||危うし! ゴールデンコンビ||平野靖士||大野久||阿宮正和||岡迫亘弘
|-
|44||8月9日||炎のダイビングヘッド||rowspan="2"|菅良幸||日下部光雄||岡本達也||小泉謙三
|-
|45||8月16日||ピンチ! エースなき戦い||colspan="2" style="text-align:center"|箕ノ口克己||谷口守泰
|-
|46||8月23日||やった! 石崎得意の顔面ブロック||海老沼三郎||矢沢則夫||阿宮正和||rowspan="2"|小島秀人
|-
|47||8月30日||小次郎のVサイン||菅良幸||大野久||岡本達也
|-
|48||9月6日||奇跡を呼ぶトリプルシュート||海老沼三郎||近藤英輔||阿宮正和||小泉謙三
|-
|49||9月13日||灼熱の延長戦||平野靖士||colspan="2" style="text-align:center"|箕ノ口克己||岡迫亘弘
|-
|50||9月20日||ああ幻のゴール!?||菅良幸||矢沢則夫||岡本達也||谷口守泰
|-
|51||9月27日||オレたちは負けない!||海老沼三郎||近藤英輔||阿宮正和||中泉弘
|-
|52||10月4日||死闘! 再延長戦||菅良幸||大野久||岡本達也||小島秀人
|-
|53||10月11日||復活! ゴールデンコンビ||海老沼三郎||colspan="2" style="text-align:center"|箕ノ口克己||岡迫亘弘
|-
|54||10月18日||最後の決戦! 翼対小次郎||平野靖士||矢沢則夫||阿宮正和||谷口守泰
|-
|55||10月25日||栄光そしてサヨナラ||菅良幸||大野久||岡本達也||岡迫亘弘
|-
|56||11月1日||それぞれの旅立ち||海老沼三郎||近藤英輔||阿宮正和||小島秀人
|-
!colspan="7"|中学生編
|-
|57||11月8日||オレたち中学三年生||平野靖士||colspan="2" style="text-align:center"|箕ノ口克己||岡迫亘弘
|-
|58||11月15日||V3への熱きスタート||[[園田英樹]]||矢沢則夫||岡本達也||谷口守泰
|-
|59||11月22日||新たなるライバル||菅良幸||大野久||阿宮正和||福田新
|-
|60||11月29日||翼よ! フィールドの鷹になれ||海老沼三郎||colspan="2" style="text-align:center"|岡本達也||小島秀人
|-
|61||12月6日||ノートラップ隼シュート||園田英樹||colspan="2" style="text-align:center"|箕ノ口克己||岡迫亘弘
|-
|62||12月13日||挑戦者たちのララバイ||菅良幸||矢沢則夫||阿宮正和||福田新
|-
|63||rowspan="2"|12月27日||打倒・翼! オレがヒーローだ||海老沼三郎||大野久||岡本達也||岡迫亘弘
|-
|64||甦ったエース・三杉淳||rowspan="2"|菅良幸||colspan="2" style="text-align:center"|箕ノ口克己||木村真弓
|-
|65||'''1985年'''<br />1月3日||夢の対決! 三杉対小次郎||矢沢則夫||阿宮正和||谷口守泰
|-
|66||1月10日||ヨーロッパ発翼くんへ||園田英樹||大野久||岡本達也||小島秀人
|-
|67||1月17日||フィールドに散った貴公子||八木良一||矢沢則夫||阿宮正和||福田新
|-
|68||1月24日||若林からの手紙||菅良幸||大野久||岡本達也||岡迫亘弘
|-
|69||1月31日||牙をとぐ猛虎・小次郎||園田英樹||colspan="2" style="text-align:center"|岡本達也||福田新
|-
|70||2月7日||めざせV3! 波乱の開幕||八木良一||矢沢則夫||阿宮正和||小島秀人
|-
|71||2月14日||決めろ! ドライブシュート||海老沼三郎||大野久||岡本達也||松本勝次
|-
|72||2月21日||防げ! 必殺のカミソリシュート||園田英樹||矢沢則夫||[[中村憲由]]||岡迫亘弘
|-
|73||2月28日||ライバルたちの熱き足音||八木良一||colspan="2" style="text-align:center"|箕ノ口克己||福田新
|-
|74||3月7日||出た! スカイラブ・ハリケーン||菅良幸||大野久||岡本達也||岡迫亘弘
|-
|75||3月14日||翼よ誰よりも高く飛べ||園田英樹||矢沢則夫||中村憲由||小島秀人
|-
|76||3月21日||立花兄弟・必殺のコンビプレー||菅良幸||大野久||岡本達也||福田新
|-
|77||3月28日||決めろ! スライディングシュート||八木良一||colspan="2" style="text-align:center"|箕ノ口克己||岡迫亘弘
|-
|78||4月4日||激突! ベスト8||菅良幸||colspan="2" style="text-align:center"|近藤英輔||福田新
|-
|79||4月11日||北の荒鷲・松山光||園田英樹||大野久||岡本達也||岡迫亘弘
|-
|80||4月18日||ベールをぬいだ怪童次藤洋||海老沼三郎||colspan="2" style="text-align:center"|近藤英輔||松本勝次
|-
|81||4月25日||羽をもがれたフィールドの鷹||菅良幸||colspan="2" style="text-align:center"|箕ノ口克己||小島秀人
|-
|82||5月2日||気迫の連続ドライブシュート||八木良一||矢沢則夫||光延博愛||rowspan="2"|福田新
|-
|83||5月9日||激突! ゴール前の死闘||園田英樹||大野久||近藤英輔
|-
|84||5月16日||不滅のチームワーク||菅良幸||colspan="2" style="text-align:center"|箕ノ口克己||谷口守泰
|-
|85||5月23日||燃えあがれ! ベスト4||海老沼三郎||矢沢則夫||中村憲由||岡迫亘弘
|-
|86||5月30日||若島津・無念の初失点||園田英樹||大野久||近藤英輔||福田新
|-
|87||6月6日||オリの中の猛虎・小次郎||菅良幸||矢沢則夫||箕ノ口克己||谷口守泰
|-
|88||6月13日||怒りのタイガー軍団!!||園田英樹||大野久||近藤英輔||高木敏夫
|-
|89||6月20日||岬太郎のヨーロッパ便り||菅良幸||矢沢則夫||colspan="2" style="text-align:center"|谷口守泰
|-
|90||6月27日||夢のヨーロッパ遠征・選ばれるのは誰か!?||海老沼三郎||colspan="2" style="text-align:center"|近藤英輔||高木敏夫
|-
|91||7月4日||フィールドに翔べ! 鷲と鷹||園田英樹||大野久||西川龍二||松本勝次<br />[[木下敏治]]
|-
|92||7月11日||北の荒鷲・無敵のロングシュート||菅良幸||colspan="2" style="text-align:center"|箕ノ口克己||高木敏夫
|-
|93||7月18日||勝利への逆襲||園田英樹||矢沢則夫||近藤英輔||松本勝次
|-
|94||7月25日||猛攻! 四連続シュート||菅良幸||大野久||首藤行朝||岡迫亘弘
|-
|95||8月1日||傷だらけの翼よみがえれ不死鳥||海老沼三郎||矢沢則夫||近藤英輔||松本勝次
|-
|96||8月8日||さらば北の戦士||rowspan="2"|園田英樹||colspan="2" style="text-align:center"|箕ノ口克己||小島秀人
|-
|97||8月15日||猛虎の挑戦状||大野久||rowspan="2"|近藤英輔||rowspan="2"|岡迫亘弘
|-
|98||8月22日||ヨーロッパの熱き誓いを思い出せ||rowspan="4"|菅良幸||矢沢則夫
|-
|99||8月29日||翼対イングランド重戦車軍団||大野久||岡本達也||高木敏夫
|-
|100||9月5日||あらたなる試練||矢沢則夫||栗山美秀||松本勝次
|-
|101||9月12日||燃えるフィールド翼対ピエール!!||colspan="2" style="text-align:center"|箕ノ口克己||小島秀人
|-
|102||9月19日||倒せ! ヨーロッパ・ナンバーワン||rowspan="3"|園田英樹||大野久||近藤英輔||岡迫亘弘
|-
|103||9月26日||無敵の皇帝・シュナイダー||colspan="2" style="text-align:center"|岡本達也||[[興村忠美]]
|-
|104||10月3日||栄光へのラストキック||矢沢則夫||近藤英輔||rowspan="2"|高木敏夫
|-
|105||10月10日||宿命の対決、ふたたび||rowspan="2"|海老沼三郎||colspan="2" style="text-align:center"|箕ノ口克己
|-
|106||10月17日||世紀のラスト・ファイト||大野久||近藤英輔||松本勝次
|-
|107||10月24日||先制のスーパーショット!||園田英樹||colspan="2" style="text-align:center"|岡本達也||保田康治
|-
|108||10月31日||逆襲のドライブシュート||海老沼三郎||rowspan="2"|大野久||近藤英輔||福島正和
|-
|109||11月7日||火をふくタイガーショト||園田英樹||首藤行朝||高木敏夫
|-
|110||11月14日||王者・南葛最大の危機||海老沼三郎||[[森脇真琴]]||栗山美秀||松本勝次
|-
|111||11月21日||奇跡のドライブシュート||園田英樹||大野久||近藤英輔||高木敏夫
|-
|112||11月28日||日向小次郎の反撃!||海老沼三郎||colspan="2" style="text-align:center"|岡本達也||保田康治
|-
|113||12月5日||舞い上がれ! 不死鳥||園田英樹||大野久||近藤英輔||高木敏夫
|-
|114||12月12日||燃えろ! 炎のチームワーク||菅良幸||森脇真琴||秦泉寺博||松本勝次
|-
|115||12月19日||夢のダイビング・オーバーヘッド||rowspan="2"|海老沼三郎||colspan="2" style="text-align:center"|箕ノ口克己||高木敏夫
|-
|116||12月26日||ラストゴールは俺が取る! ||colspan="2" style="text-align:center"|岡本達也||興村忠美
|-
|117||'''1986年'''<br />1月9日||守り抜け! 俺たちのゴール||園田英樹||矢沢則夫||近藤英輔||野館誠一
|-
|118||1月16日||走れ翼! 勝利のゴールへ||菅良幸||大野久||栗山美秀||松本勝次
|-
|119||1月23日||運命のタイム・アップ||園田英樹||colspan="2" style="text-align:center"|箕ノ口克己||岡迫亘弘
|-
|120||1月30日||駆けぬけろ! V3はオレたちの夢||海老沼三郎||colspan="2" style="text-align:center"|岡本達也||高木敏夫
|-
|121||2月6日||奇跡をよぶフィールドの鷹||園田英樹||矢沢則夫||近藤英輔||岡迫亘弘
|-
|122||2月13日||復活オレたちのキャプテン||海老沼三郎||大野久||秦泉寺博||松本勝次
|-
|123||2月20日||翼の最終作戦!!||園田英樹||colspan="2" style="text-align:center"|箕ノ口克己||岡迫亘弘
|-
|124||2月27日||傷だらけのヒーロー||rowspan="2"|海老沼三郎||colspan="2" style="text-align:center"|岡本達也||高木敏夫
|-
|125||3月6日||栄光そして新なる旅立ち||矢沢則夫||近藤英輔||rowspan="2"|岡迫亘弘
|-
|126||3月13日||最高の友俺と若林源三||rowspan="3"|菅良幸<br />海老沼三郎<br />園田英樹||colspan="2" rowspan="3"|
|-
|127||3月20日||永遠のパートナー俺と岬太郎||小泉謙三
|-
|128||3月27日||はばたけ! 輝ける戦士たち||岡迫亘弘
|}


== 用語 ==
;放送局
{{main|キャプテン翼の用語一覧}}
*系列は放送当時のもの。
; 対抗戦
{| class="wikitable" style="font-size:small"
: 関連作品 - 『キャプテン翼』
!放送対象地域
:[[静岡県]]南葛市内にある公立の南葛小学校と私立の修哲小学校の全スポーツクラブが参加して争われる競技大会で、翼らの世代では第26回大会にあたる<ref>[[#高橋、キャラメルママ 2003|高橋、キャラメルママ 2003]]、316頁</ref>。
!放送局
; [[JFA 全日本U-12サッカー選手権大会|全日本少年サッカー大会]]
!系列
: 関連作品 - 『キャプテン翼』
!ネット形態
: [[東京都]]にある[[よみうりランド]]で開催された小学生年代・ジュニア年代(第4種)の全国大会。全国から参加した各都道府県の代表48チームを6チームごと8グループに振り分けリーグ戦を戦い、各組の上位2チームが一発勝負の決勝トーナメントへ進出し優勝を決める<ref>[[#高橋、キャラメルママ 2003|高橋、キャラメルママ 2003]]、78頁</ref>。
!備考
; 全国中学生サッカー大会
|-
: 関連作品 - 『キャプテン翼』
|[[広域放送|関東広域圏]]
: 埼玉県[[大宮市]]にある[[さいたま市大宮公園サッカー場|埼玉県営大宮公園サッカー場]]を中心とした3会場で開催された中学生年代・ジュニアユース年代(第3種)の全国大会<ref>[[#高橋、キャラメルママ 2003|高橋、キャラメルママ 2003]]、126頁</ref>。予選参加2246校の中から勝ち抜いた各都道府県の代表47チームが一発勝負のトーナメント方式により優勝を決める<ref name="ReferenceA">[[#高橋、キャラメルママ 2003|高橋、キャラメルママ 2003]]、127頁</ref>{{Efn2|name="全中"}}。
|[[テレビ東京]]
; フランス国際ジュニアユース大会
|[[TXN|テレビ東京系列]]
: 関連作品 - 『キャプテン翼』
|'''制作局'''
:[[フランス]]の首都[[パリ]]にある[[パルク・デ・プランス]]で開催された中学生年代・ジュニアユース年代(第3種)の国際大会。世界各国から参加した12チームを3チームごと4グループに振り分けリーグ戦を戦い、各組の上位1チームが一発勝負の決勝トーナメントへ進出し優勝を決める<ref>[[#高橋、キャラメルママ 2003|高橋、キャラメルママ 2003]]、181頁</ref><ref>中学校のサッカー部の選手だけで選抜した国の代表チームでの国際大会出場は実在しない。</ref>。
|
; [[FIFA U-20ワールドカップ|ワールドユース選手権]]
|-
: 関連作品 - 『キャプテン翼 ワールドユース編』
|[[北海道]]
: 20歳以下の年代の世界一を決める大会。当初は[[アフリカ]]のブルンガ共和国(架空の国家)で開催される予定だったが、[[内戦]]の影響により、日本で代替開催されることになった<ref>[[#高橋、キャラメルママ 2003|高橋、キャラメルママ 2003]]、319頁</ref>。
|[[北海道テレビ放送|北海道テレビ]]
; [[プリメーラ・ディビシオン|リーガ・エスパニョーラ]]
|[[All-nippon News Network|テレビ朝日系列]]
: 関連作品 - 『キャプテン翼 ROAD TO 2002』 、『キャプテン翼 GOLDEN-23』、『キャプテン翼 海外激闘編 EN LA LIGA』、『キャプテン翼 ライジングサン』
|rowspan=14|遅れネット
:[[スペイン]]のプロサッカーリーグ。翼や[[キャプテン翼の登場人物#ブラジル|リバウール]]らを擁する[[FCバルセロナ|バルセロナ]]<ref>[[#高橋、キャラメルママ 2003|高橋、キャラメルママ 2003]]、24頁</ref>、[[ナトゥレーザ]]らを擁する[[レアル・マドリード|R・マドリッド]]<ref>[[#高橋、キャラメルママ 2003|高橋、キャラメルママ 2003]]、162頁</ref> などが所属する。
|
; マドリッドオリンピック
|-
: 関連作品 - 『キャプテン翼 GOLDEN-23』、『キャプテン翼 ライジングサン』
|[[青森県]]
:[[国際オリンピック委員会]]の主催で行われる[[近代オリンピック|夏季オリンピック]]の男子競技。23歳以下の年代の世界一を決める大会だが、オーバーエイジ枠の選手を1チームにつき最大3名追加することが可能となっている。開催国の[[スペイン]]をはじめ各地域の予選を勝ち抜いた16チームにより争われる。
|[[青森テレビ]]
|[[Japan News Network|TBS系列]]
|
|-
|[[岩手県]]
|[[テレビ岩手]]
|[[日本テレビネットワーク協議会|日本テレビ系列]]
|
|-
|[[宮城県]]
|[[仙台放送]]
|[[フジネットワーク|フジテレビ系列]]
|
|-
|[[秋田県]]
|[[秋田テレビ]]
|フジテレビ系列<br />テレビ朝日系列
|
|-
|[[山形県]]
|[[山形テレビ]]
|rowspan=2|フジテレビ系列
|
|-
|[[福島県]]
|[[福島テレビ]]
|
|-
|[[山梨県]]
|[[テレビ山梨]]
|TBS系列
|
|-
|[[新潟県]]
|[[新潟総合テレビ]]
|rowspan=6|フジテレビ系列
|
|-
|[[長野県]]
|[[長野放送]]
|
|-
|[[静岡県]]
|[[テレビ静岡]]
|
|-
|[[富山県]]
|[[富山テレビ放送|富山テレビ]]
|
|-
|[[石川県]]
|[[石川テレビ放送|石川テレビ]]
|
|-
|[[福井県]]
|[[福井テレビジョン放送|福井テレビ]]
|
|-
|[[愛知県]]
|[[テレビ愛知]]
|テレビ東京系列
|rowspan=2|同時ネット
|
|-
|[[岐阜県]]
|[[岐阜放送]]
|rowspan=3|[[全国独立放送協議会|独立UHF局]]
|野球中継時は翌水曜18:30
|-
|[[三重県]]
|[[三重テレビ放送|三重テレビ]]
|rowspan=2|遅れネット
|1990年頃放送
|-
|[[滋賀県]]
|[[びわ湖放送]]
|
|-
|[[大阪府]]
|[[テレビ大阪]]
|テレビ東京系列
|同時ネット
|
|-
|[[奈良県]]
|[[奈良テレビ放送|奈良テレビ]]
|rowspan=2|独立UHF局
|rowspan=4|遅れネット
|
|-
|[[和歌山県]]
|[[テレビ和歌山]]
|
|-
|[[島根県]]・[[鳥取県]]
|[[山陰放送]]
|TBS系列
|
|-
|rowspan=2|[[岡山県・香川県の放送|岡山県・香川県]]
|[[岡山放送]]
|フジテレビ系列
|1985年9月まで
|-
|[[テレビせとうち]]
|テレビ東京系列
|同時ネット
|1985年10月開局から
|-
|[[広島県]]
|[[テレビ新広島]]
|フジテレビ系列
|rowspan=12|遅れネット
|
|-
|[[山口県]]
|[[テレビ山口]]
|TBS系列<br />フジテレビ系列
|
|-
|[[徳島県]]
|[[四国放送]]
|rowspan=2|日本テレビ系列
|
|-
|[[愛媛県]]
|[[南海放送]]
|
|-
|[[高知県]]
|[[テレビ高知]]
|TBS系列
|
|-
|[[福岡県]]
|[[福岡放送]]
|日本テレビ系列
|
|-
|[[長崎県]]
|[[テレビ長崎]]
|フジテレビ系列<br />日本テレビ系列
|
|-
|[[熊本県]]
|[[熊本放送]]
|rowspan=5|TBS系列
|
|-
|[[大分県]]
|[[大分放送]]
|
|-
|[[宮崎県]]
|[[宮崎放送]]
|
|-
|[[鹿児島県]]
|[[南日本放送]]
|
|-
|[[沖縄県]]
|[[琉球放送]]
|
|}
* 最高視聴率:21.2%([[ビデオリサーチ]]調べ、関東地区)


== 舞台 ==
{{前後番組
小学生編や中学生編では[[静岡県]][[南葛|南葛市]]という架空の都市を舞台としているが、「南葛市」「南葛SC」「南葛中学校」などの名称は高橋の出身校である[[東京都立南葛飾高等学校]]に{{R|編集会議200401}}{{Efn2|「南葛」という設定は、高橋が[[平松伸二]]のアシスタント時代に描いた『番長キーパー』で初めて登場している{{R|全記録284}}。}}、若林らが小学校時代に所属していた「修哲小学校」の名称は[[修徳中学校・高等学校|修徳高等学校]]に因んでいる{{R|nikkan20131215}}。この他にも作品内には土手のある河川敷など、[[葛飾区]]内の風景が色濃く描写されているという<ref>{{Cite book|和書|chapter=キャプテン翼CUPかつしか2016へ行こう!!|title=[[サッカーダイジェスト]]|volume=2016年1月14日号|publisher=[[日本スポーツ企画出版社]]|page=54}}</ref>。小学生編の[[JFA 全日本U-12サッカー選手権大会|全日本少年サッカー大会]]の会場として[[よみうりランド]]の[[ヴェルディグラウンド|サッカー場]]でのプレーが描かれたが実際の大会においても2000年代まで、このサッカー場が使用された<ref>[[#高橋、キャラメルママ 2003|高橋、キャラメルママ 2003]]、108頁</ref>。
|放送局=[[TXN|テレビ東京系列]]
|放送枠=木曜19:30枠
|番組名=キャプテン翼(第1シリーズ)
|前番組=[[まいっちんぐマチコ先生]]
|次番組=[[六三四の剣|六三四の剣 青春編]]
}}


中学生編の第16回全国中学生サッカー大会の会場として[[さいたま市大宮公園サッカー場]](当時の名称は埼玉県営大宮公園サッカー場)でのプレーが描かれた<ref name="さいたま市200711">{{Cite web|和書|url=http://www.city.saitama.jp/www/contents/1193391367665/files/P2-3-1.pdf|archiveurl=https://web.archive.org/web/http://www.city.saitama.jp/www/contents/1193391367665/files/P2-3-1.pdf|title=特集1 大宮公園サッカー場がリニューアルオープンします|publisher=[[さいたま市]]|format=PDF|archivedate=2007-11|accessdate=2013-12-21}}</ref>。実在の[[全国中学校サッカー大会]]では1970年の第1回大会から{{R|さいたま市200711}} 1981年の第12回大会までは同サッカー場をメイン会場として使用していたが、第13回大会からは単一の会場ではなく地域ブロックによる持ち回り制に変更している{{Efn2|name="全中"|大会方式については、作中の全国中学生サッカー大会では各都道府県ごとの代表47校が出場するが<ref name="ReferenceA">[[#高橋、キャラメルママ 2003|高橋、キャラメルママ 2003]]、127頁</ref>、実在の全国中学校サッカー大会では各地域予選を勝ち抜いた代表32校が出場する<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.jfa.or.jp/match/matches/2013/0824chugaku_taiiku/info.html|title=第44回 全国中学校サッカー大会 大会概要|publisher=[[日本サッカー協会]]|accessdate=2014-02-06}}</ref>。}}。高橋は「連載当時の国内では数少ないサッカー専用スタジアムであり、ピッチとスタンドの距離が近いため試合が観やすく、漫画にする際には描きやすかった」と評している{{R|さいたま市200711}}。
==== 『キャプテン翼J』 ====
[[1994年]][[10月21日]] - [[1995年]][[12月22日]]、全47話。[[スタジオコメット]]制作、[[フジテレビジョン|フジテレビ]]ほかで放送。【小学生編】・【ワールドユース編】。


また、続編の『キャプテン翼 ROAD TO 2002』以降は[[スペイン]]の[[バルセロナ]]を舞台にしているが{{R|ダ・ヴィンチ}}、これについて高橋は「自分がスペインが好きだった{{R|ダ・ヴィンチ}}」「1998年に[[フランス]]で行われた[[1998 FIFAワールドカップ]]を観戦に訪れた際に、フランス国内で宿が確保できず、バルセロナのホテルに宿泊した。バルセロナ滞在中に[[カンプ・ノウ]]スタジアムを訪れたところ「翼がここで毎試合プレーをしたら楽しいだろう」とイメージが湧いた{{R|ダ・ヴィンチ}}」ことを理由に挙げている。
Jリーグ発足後、Jリーグブームを追風に制作された。当初、全シリーズをリメイクする予定だったが視聴率が振るわず、【小学生編】終了後に放送時間が平日の夕方に移動になる。このため33話の最後に「―おわり」と表示され、一部ネット局では打ち切りとなり(後述)、34話は総集編「翼の夢 ワールドカップ」を放映後、35話から本来の製作目的だったワールドユース編となり、16歳の[[葵新伍]]がイタリアに征くストーリーになる。
<gallery widths="150">
ファイル:Minami-Katsushika High School.JPG|南葛の由来となった[[東京都立南葛飾高等学校]]
ファイル:Bandit Coaster Yomiuriland Overview.jpg|小学生編の舞台となった[[よみうりランド]]
ファイル:Ōmiya Park Soccer Stadium, R1068484.jpg|中学生編の舞台となった[[さいたま市大宮公園サッカー場|大宮公園サッカー場]]
ファイル:Parc des Princes (été 2011).JPG|第1回フランス国際Jrユース大会の舞台となった[[パルク・デ・プランス]]
ファイル:Sao paulo e juventude - campeonato brasileiro de 2006 - 01.jpg|翼がプロデビューした[[サンパウロFC]]の本拠地[[エスタジオ・ド・モルンビー]]
ファイル:Yamazaki-nabisco-Cup final 2004.jpg|ワールドユース編などの舞台のひとつ[[国立霞ヶ丘競技場陸上競技場]]
ファイル:Nagai stadium20040717.jpg|ワールドユース編の決勝戦の舞台となった[[長居陸上競技場]]
ファイル:Campnoumatch.jpg|ROAD TO 2002以降の舞台のひとつ[[カンプ・ノウ]]
</gallery>


== 連載時の反響 ==
38話からは'''-ワールドユース編-'''のサブタイトルが追加され、オープニングテーマの[[導入部|イントロ]]のアレンジとバック映像が変更。アジア予選で[[タイ王国|タイ]]ユースに勝利し、葵の回想による35話から46話の総集編「めざせ!2002年」が最終回となる。
1981年から1988年にかけての『キャプテン翼』連載時には少年少女を問わず反響があり{{R|海老原165}}、1983年に開始されたテレビアニメの影響もあって、サッカーブームが到来した<ref name="西村223">[[#西村 1999|西村 1999]]、223頁</ref><ref name="週刊少年ジャンプ85">[[#週刊少年ジャンプ 1985|週刊少年ジャンプ 1985]]、85頁</ref>。子供たちは作品内に登場する「[[バイシクル・キック|オーバーヘッドキック]] 」「[[シュート (サッカー)#ドライブシュート|ドライブシュート]]」「[[大空翼|翼]]と[[岬太郎|岬]]のコンビネーションプレー」「[[キャプテン翼の用語一覧#中学生編より登場|タイガーショット]]」「[[スカイラブハリケーン]]」などのプレーを実際に模倣し{{R|asahi1}}<ref>{{Cite web|和書|url=http://supportista.jp/2010/04/news15012528.html|archiveurl=https://web.archive.org/web/20160304061823/http://supportista.jp/2010/04/news15012528.html|title=本田圭佑×キャプ翼「一番好きなのは日向小次郎ですね」|publisher=サッカー瞬間誌 サポティスタ|archivedate=2010-04-15|accessdate=2013-12-21}}</ref><ref name="J's GOAL">{{Cite web|和書|url=http://www.jsgoal.jp/special/konami/tsubasa2010/|title=キャプテン翼 激闘の軌跡|publisher=J's GOAL|archiveurl=https://archive.fo/kSzH6|archivedate=2013-12-21|accessdate=2013-12-21}}</ref>、スポーツ用品店からは[[サッカーボール]]が品切れとなり{{R|西村223|週刊少年ジャンプ85}}<ref name="斉藤159">{{Harvnb|斎藤次郎|1996}}、159頁</ref>、サッカー少年団への入部希望者が急増{{R|日本サッカー狂会100}} するなどの社会現象が発生した。この作品に影響され、サッカーを始めた少年たちは数多く存在しており、連載開始時の1981年に行われた調査では[[日本サッカー協会]]に登録された小学生の選手数は約11万人だったのに対し{{R|asahi1}}、連載終了時の1988年に行われた調査では約2倍となる24万人に増加した{{R|asahi1}}。当時のサッカーブームについてサッカー解説者であり指導者の[[セルジオ越後]]は次のように評している<ref>{{Cite web|和書|url=http://supportista.jp/2011/01/news28143439.html|archiveurl=https://web.archive.org/web/20150317042856/http://supportista.jp/2011/01/news28143439.html|title=日本には強化の思想はあっても普及の思想がなかった|publisher=サッカー瞬間誌 サポティスタ|archivedate=2011-01-28|accessdate=2013-12-21}}</ref><ref>{{Cite web|和書|author=城島充|url=http://number.bunshun.jp/articles/-/82107?page=7|title=セルジオ越後 日本を叱り続けた男の人生|publisher=Number Web - スポーツ総合雑誌ナンバー|date=2010-04-09|accessdate=2013-12-21}}</ref>。
{{Quotation|日本には強化の思想はあっても、普及の思想がなかった。(そこで1978年から「さわやかサッカー教室」を主催して)僕は子供たちと一緒にボールを追いながら、この国に本当のサッカー文化を根付かせよう、自分はそのために種をまく人になろうって思ったの。でも、僕でもかなわないものが一つだけある。漫画の『キャプテン翼』は僕が30年かかった仕事を、たった2年でやっちゃったんだから。あれには僕も勝てないな。|セルジオ越後}}


== 書誌情報 ==
起用声優は翼以外一新されており、当時有名だった声優が多く声をあてていた。翼も35話の中学3年生以降[[声変わり]]の形で声優が代わる。
<div class="NavFrame">
<div class="NavHead">既刊情報</div>
<div class="NavContent" style="text-align:left">
=== 単行本 ===
* 高橋陽一 『キャプテン翼』 集英社〈ジャンプコミックス〉、全37巻
*# 「大空へはばたけ!の巻」1982年1月15日第1刷発行(1月9日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=4-08-851281-2 |title=キャプテン翼 1 |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>)、{{ISBN2|4-08-851281-2}}
*# 「運命のロングシートの巻」1982年5月15日第1刷発行(5月10日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=4-08-851282-0 |title=キャプテン翼 2 |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>)、{{ISBN2|4-08-851282-0}}
*# 「思わぬ苦戦の巻」1982年8月15日第1刷発行(8月10日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=4-08-851283-9 |title=キャプテン翼 3 |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>)、{{ISBN2|4-08-851283-9}}
*# 「さあ全国だ!の巻」1982年11月15日第1刷発行(11月10日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=4-08-851284-7 |title=キャプテン翼 4 |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>)、{{ISBN2|4-08-851284-7}}
*# 「意外な伏兵の巻」1983年2月15日第1刷発行(2月10日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=4-08-851285-5 |title=キャプテン翼 5 |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>)、{{ISBN2|4-08-851285-5}}
*# 「さあ いくぞ! 決勝トーナメントの巻」1983年5月15日第1刷発行(5月10日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=4-08-851286-3 |title=キャプテン翼 6 |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>)、{{ISBN2|4-08-851286-3}}
*# 「夢の対決 さあキックオフの巻」1983年8月15日第1刷発行(8月10日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=4-08-851287-1 |title=キャプテン翼 7 |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>)、{{ISBN2|4-08-851287-1}}
*# 「エース復活!!の巻」1983年11月15日第1刷発行(11月10日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=4-08-851288-X |title=キャプテン翼 8 |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>)、{{ISBN2|4-08-851288-X}}
*# 「いざ 決勝戦!!の巻」1984年2月15日第1刷発行(2月10日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=4-08-851289-8 |title=キャプテン翼 9 |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>)、{{ISBN2|4-08-851289-8}}
*# 「炎のカウンターアタックの巻」1984年6月15日第1刷発行(6月8日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=4-08-851290-1 |title=キャプテン翼 10 |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>)、{{ISBN2|4-08-851290-1}}
*# 「延長戦キックオフの巻」1984年8月15日第1刷発行(8月10日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=4-08-851291-X |title=キャプテン翼 11 |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>)、{{ISBN2|4-08-851291-X}}
*# 「栄光の{{ruby|瞬間|とき}}の巻」1984年11月15日第1刷発行(11月9日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=4-08-851292-8 |title=キャプテン翼 12 |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>)、{{ISBN2|4-08-851292-8}}
*# 「夏の{{ruby|開幕|スタート}}!!の巻」1985年1月15日第1刷発行(1月10日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=4-08-851293-6 |title=キャプテン翼 13 |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>)、{{ISBN2|4-08-851293-6}}
*# 「隼対翼の巻」1985年4月15日第1刷発行(4月10日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=4-08-851294-4 |title=キャプテン翼 14 |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>)、{{ISBN2|4-08-851294-4}}
*# 「日向対三杉の巻」1985年7月15日第1刷発行(7月10日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=4-08-851295-2 |title=キャプテン翼 15 |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>)、{{ISBN2|4-08-851295-2}}
*# 「カミソリパワー爆発の巻」1985年10月15日第1刷発行(10月9日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=4-08-851296-0 |title=キャプテン翼 16 |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>)、{{ISBN2|4-08-851296-0}}
*# 「戦場へふたたび!!の巻」1985年12月15日第1刷発行(12月6日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=4-08-851297-9 |title=キャプテン翼 17 |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>)、{{ISBN2|4-08-851297-9}}
*# 「{{ruby|不死鳥|フェニックス}}・翼の巻」1986年1月15日第1刷発行(1月10日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=4-08-851298-7 |title=キャプテン翼 18 |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>)、{{ISBN2|4-08-851298-7}}
*# 「背番号10対背番号10の巻」1986年3月15日第1刷発行(3月10日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=4-08-851299-5 |title=キャプテン翼 19 |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>)、{{ISBN2|4-08-851299-5}}
*# 「{{ruby|不死鳥|フェニックス}}とんだ…の巻」1986年5月15日第1刷発行(5月9日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=4-08-851300-2 |title=キャプテン翼 20 |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>)、{{ISBN2|4-08-851300-2}}
*# 「宿命の対決ふたたびの巻」1986年7月15日第1刷発行(7月10日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=4-08-851871-3 |title=キャプテン翼 21 |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>)、{{ISBN2|4-08-851871-3}}
*# 「王者・東邦!!の巻」1986年9月15日第1刷発行(9月10日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=4-08-851872-1 |title=キャプテン翼 22 |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>)、{{ISBN2|4-08-851872-1}}
*# 「灼熱の闘志 猛虎&翼!!の巻」1986年11月15日第1刷発行(11月10日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=4-08-851873-X |title=キャプテン翼 23 |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>)、{{ISBN2|4-08-851873-X}}
*# 「{{ruby|V1|ブイワン}}対{{ruby|V3|ブイスリー}}の巻」1987年1月15日第1刷発行(1月9日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=4-08-851874-8 |title=キャプテン翼 24 |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>)、{{ISBN2|4-08-851874-8}}
*# 「明日への旅立ちの巻」1987年3月15日第1刷発行(3月10日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=4-08-851875-6 |title=キャプテン翼 25 |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>)、{{ISBN2|4-08-851875-6}}
*# 「プロの戦士!!の巻」1987年5月15日第1刷発行(5月8日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=4-08-851876-4 |title=キャプテン翼 26 |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>)、{{ISBN2|4-08-851876-4}}
*# 「もうひとりの実力者の巻」1987年7月15日第1刷発行(7月10日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=4-08-851877-2 |title=キャプテン翼 27 |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>)、{{ISBN2|4-08-851877-2}}
*# 「パリ大集結!!の巻」1987年9月15日第1刷発行(9月10日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=4-08-851878-0 |title=キャプテン翼 28 |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>)、{{ISBN2|4-08-851878-0}}
*# 「完全復活!{{ruby|黄金|ゴールデン}}コンビ!!の巻」1987年11月15日第1刷発行(11月10発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=4-08-851879-9 |title=キャプテン翼 29 |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>)、{{ISBN2|4-08-851879-9}}
*# 「ネバーギブアップの巻」1988年1月15日第1刷発行(1月8日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=4-08-851880-2 |title=キャプテン翼 30 |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>)、{{ISBN2|4-08-851880-2}}
*# 「開戦!!日本対フランスの巻」1988年3月15日第1刷発行(3月10日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=4-08-851881-0 |title=キャプテン翼 31 |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>)、{{ISBN2|4-08-851881-0}}
*# 「美獣の来襲の巻」1988年5月15日第1刷発行(5月10日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=4-08-851882-9 |title=キャプテン翼 32 |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>)、{{ISBN2|4-08-851882-9}}
*# 「血まみれの死守の巻」1988年7月15日第1刷発行(7月8日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=4-08-851883-7 |title=キャプテン翼 33 |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>)、{{ISBN2|4-08-851883-7}}
*# 「決勝の獅子たち!の巻」1988年9月15日第1刷発行(9月9日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=4-08-851884-5 |title=キャプテン翼 34 |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>)、{{ISBN2|4-08-851884-5}}
*# 「世界一がみえた!?の巻」1988年11月15日第1刷発行(11月10日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=4-08-851885-3 |title=キャプテン翼 35 |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>)、{{ISBN2|4-08-851885-3}}
*# 「大空への誓いの巻」1989年1月15日第1刷発行(1月10日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=4-08-851886-1 |title=キャプテン翼 36 |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>)、{{ISBN2|4-08-851886-1}}
*# 「新しい時へ!の巻」1989年3月15日第1刷発行(3月10日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=4-08-851887-X |title=キャプテン翼 37 |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>)、{{ISBN2|4-08-851887-X}}
* 高橋陽一 『キャプテン翼 ワールドユース編』 集英社〈ジャンプコミックス〉、全18巻
*# 「大空翼 元気です!の巻」1994年12月7日第1刷発行(12月2日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?jdcn=08871770851281315501 |title=キャプテン翼 ワールドユース編 1 |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>)、{{ISBN2|4-08-871770-8}}
*# 「神の子サンターナの巻」1995年3月8日第1刷発行(3月3日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?jdcn=08871854851281315501 |title=キャプテン翼 ワールドユース編 2 |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>)、{{ISBN2|4-08-871854-2}}
*# 「栄光をめざしての巻」1995年5月16日第1刷発行(5月11日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?jdcn=08871855851281315501 |title=キャプテン翼 ワールドユース編 3 |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>)、{{ISBN2|4-08-871855-0}}
*# 「夢に向かってスタート!!の巻」1995年7月9日第1刷発行(7月4日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?jdcn=08871856851281315501 |title=キャプテン翼 ワールドユース編 4 |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>)、{{ISBN2|4-08-871856-9}}
*# 「{{ruby|気迫|ハート}}で闘え!!の巻」1995年9月9日第1刷発行(9月4日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?jdcn=08871857851281315501 |title=キャプテン翼 ワールドユース編 5 |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>)、{{ISBN2|4-08-871857-7}}
*# 「栄冠はきみの上に!の巻」1995年11月7日第1刷発行(11月2日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?jdcn=08871858851281315501 |title=キャプテン翼 ワールドユース編 6 |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>)、{{ISBN2|4-08-871858-5}}
*# 「成長した戦士たちの巻」1996年1月15日第1刷発行(1月10日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?jdcn=08871859851281315501 |title=キャプテン翼 ワールドユース編 7 |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>)、{{ISBN2|4-08-871859-3}}
*# 「雷獣シュート見参!!の巻」1996年3月9日第1刷発行(3月4日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?jdcn=08871860851281315501 |title=キャプテン翼 ワールドユース編 8 |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>)、{{ISBN2|4-08-871860-7}}
*# 「勝利の瞬間!!の巻」1996年5月15日第1刷発行(5月10日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?jdcn=08872261851281315501 |title=キャプテン翼 ワールドユース編 9 |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>)、{{ISBN2|4-08-872261-2}}
*# 「窮地の中の光!の巻」1996年7月9日第1刷発行(7月4日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?jdcn=08872262851281315501 |title=キャプテン翼 ワールドユース編 10 |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>)、{{ISBN2|4-08-872262-0}}
*# 「夢への扉!!の巻」1996年9月9日第1刷発行(9月4日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?jdcn=08872263851281315501 |title=キャプテン翼 ワールドユース編 11 |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>)、{{ISBN2|4-08-872263-9}}
*# 「夢の{{ruby|舞台|フィールド}}!!の巻」1996年11月6日第1刷発行(11月1日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?jdcn=08872264851281315501 |title=キャプテン翼 ワールドユース編 12 |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>)、{{ISBN2|4-08-872264-7}}
*# 「託されたボール!!の巻」1997年1月15日第1刷発行(1月10日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?jdcn=08872265851281315501 |title=キャプテン翼 ワールドユース編 13 |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>)、{{ISBN2|4-08-872265-5}}
*# 「成長の証!!の巻」1997年3月9日第1刷発行(3月4日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?jdcn=08872266851281315501 |title=キャプテン翼 ワールドユース編 14|publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>)、{{ISBN2|4-08-872266-3}}
*# 「決勝トーナメント進出!の巻」1997年5月6日第1刷発行(5月1日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?jdcn=08872267851281315501 |title=キャプテン翼 ワールドユース編 15 |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>)、{{ISBN2|4-08-872267-1}}
*# 「白夜の波状攻撃!の巻」1997年7月9日第1刷発行(7月4日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?jdcn=08872268851281315501 |title=キャプテン翼 ワールドユース編 16 |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>)、{{ISBN2|4-08-872268-X}}
*# 「世界一の座をかけて!の巻」1997年9月9日第1刷発行(9月4日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?jdcn=08872269851281315501 |title=キャプテン翼 ワールドユース編 17 |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>)、{{ISBN2|4-08-872269-8}}
*# 「{{ruby|V|ブイ}}ゴール!!の巻」1997年11月9日第1刷発行(11月4日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?jdcn=08872270851281315501 |title=キャプテン翼 ワールドユース編 18 |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>)、{{ISBN2|4-08-872270-1}}
* 高橋陽一 『キャプテン翼 ROAD TO 2002』 集英社〈ヤングジャンプ・コミックス〉、全15巻
*# 「2002年への旅立ち!!」2001年6月24日第1刷発行(6月19日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?jdcn=08876167851281315501 |title=キャプテン翼 ROAD TO 2002 1 |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>)、{{ISBN2|4-08-876167-7}}
*# 「レギュラーを奪い取れ!!」2001年9月24日第1刷発行(9月19日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?jdcn=08876202851281315501 |title=キャプテン翼 ROAD TO 2002 2 |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>)、{{ISBN2|4-08-876202-9}}
*# 「猛虎、セリエAデビュー!!」2001年12月15日第1刷発行(12月10日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?jdcn=08876244851281315501 |title=キャプテン翼 ROAD TO 2002 3 |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>)、{{ISBN2|4-08-876244-4}}
*# 「2人の{{ruby|10番|エース}}!!」2002年3月24日第1刷発行(3月19日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?jdcn=08876278851281315501 |title=キャプテン翼 ROAD TO 2002 4 |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>)、{{ISBN2|4-08-876278-9}}
*# 「夢へのスタート!!」2002年5月12日第1刷発行(5月17日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?jdcn=08876294851281315501 |title=キャプテン翼 ROAD TO 2002 5 |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>)、{{ISBN2|4-08-876294-0}}
*# 「王者を倒せ!!」2002年8月24日第1刷発行(8月19日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?jdcn=08876333851281315501 |title=キャプテン翼 ROAD TO 2002 6 |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>)、{{ISBN2|4-08-876333-5}}
*# 「遥かなる第一歩!!」2002年11月24日第1刷発行(11月19日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?jdcn=08876368851281315501 |title=キャプテン翼 ROAD TO 2002 7 |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>)、{{ISBN2|4-08-876368-8}}
*# 「約束の場所へ…!!」2003年2月24日第1刷発行(2月19日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?jdcn=08876402851281315501 |title=キャプテン翼 ROAD TO 2002 8 |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>)、{{ISBN2|4-08-876402-1}}
*# 「スペインダービー開戦!!」2003年5月24日第1刷発行(5月19日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?jdcn=08876443851281315501 |title=キャプテン翼 ROAD TO 2002 9 |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>)、{{ISBN2|4-08-876443-9}}
*# 「白き壁を倒せ!!」2003年8月24日第1刷発行(8月19日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?jdcn=08876487851281315501 |title=キャプテン翼 ROAD TO 2002 10 |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>)、{{ISBN2|4-08-876487-0}}
*# 「ラ・リーガ 初ゴール!!」2003年11月24日第1刷発行(11月19日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?jdcn=08876525851281315501 |title=キャプテン翼 ROAD TO 2002 11 |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>)、{{ISBN2|4-08-876525-7}}
*# 「屈辱の現実」2004年1月24日第1刷発行(1月19日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?jdcn=08876565851281315501 |title=キャプテン翼 ROAD TO 2002 12 |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>)、{{ISBN2|4-08-876565-6}}
*# 「新・黄金コンビ誕生!!」2004年4月24日第1刷発行(4月19日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?jdcn=08876596851281315501 |title=キャプテン翼 ROAD TO 2002 13 |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>)、{{ISBN2|4-08-876596-6}}
*# 「二羽の鷹…!!」2004年6月23日第1刷発行(6月18日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?jdcn=08876617851281315501 |title=キャプテン翼 ROAD TO 2002 14 |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>)、{{ISBN2|4-08-876617-2}}
*# 「FOOTBALL IS…」2004年8月24日第1刷発行(8月19日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?jdcn=08876656851281315501 |title=キャプテン翼 ROAD TO 2002 15 |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>)、{{ISBN2|4-08-876656-3}}
* 高橋陽一 『キャプテン翼 GOLDEN-23』 集英社〈ヤングジャンプ・コミックス〉、全12巻
*# 「金メダルへの誓い」2006年2月22日第1刷発行(2月17日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?jdcn=08877037851281315501 |title=キャプテン翼 GOLDEN-23 1 |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>)、{{ISBN2|4-08-877037-4}}
*# 「熾烈なるサバイバル」2006年5月24日第1刷発行(5月19日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?jdcn=08877080851281315501 |title=キャプテン翼 GOLDEN-23 2 |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>)、{{ISBN2|4-08-877080-3}}
*# 「無念の退場」2006年7月24日第1刷発行(7月19日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?jdcn=08877109851281315501 |title=キャプテン翼 GOLDEN-23 3 |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>)、{{ISBN2|4-08-877109-5}}
*# 「開花した可能性」2006年10月24日第1刷発行(10月19日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?jdcn=08877156851281315501 |title=キャプテン翼 GOLDEN-23 4 |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>)、{{ISBN2|4-08-877156-7}}
*# 「炸裂!! 新必殺奥義!!」2007年1月24日第1刷発行(1月19日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?jdcn=08877197851281315501 |title=キャプテン翼 GOLDEN-23 5 |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>)、{{ISBN2|978-4-08-877197-7}}
*# 「執念のダイブ!!」2007年4月24日第1刷発行(4月19日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?jdcn=08877247851281315501 |title=キャプテン翼 GOLDEN-23 6 |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>)、{{ISBN2|978-4-08-877247-9}}
*# 「驚異の空中激突!!」2007年8月22日第1刷発行(8月17日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?jdcn=08877313851281315501 |title=キャプテン翼 GOLDEN-23 7 |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>)、{{ISBN2|978-4-08-877313-1}}
*# 「それぞれの頂点へ」2007年10月24日第1刷発行(10月19日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?jdcn=08877337851281315501 |title=キャプテン翼 GOLDEN-23 8 |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>)、{{ISBN2|978-4-08-877337-7}}
*# 「衝撃の開戦!!」2008年1月23日第1刷発行(1月18日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?jdcn=08877378851281315501 |title=キャプテン翼 GOLDEN-23 9 |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>)、{{ISBN2|978-4-08-877378-0}}
*# 「最後のフライト!!」2008年4月23日第1刷発行(4月18日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?jdcn=08877425851281315501 |title=キャプテン翼 GOLDEN-23 10 |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>)、{{ISBN2|978-4-08-877425-1}}
*# 「誰でもない自分へ」2008年7月23日第1刷発行(7月18日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?jdcn=08877474851281315501 |title=キャプテン翼 GOLDEN-23 11 |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>)、{{ISBN2|978-4-08-877474-9}}
*# 「マドリッドへの道」2008年10月22日第1刷発行(10月17日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?jdcn=08877527851281315501 |title=キャプテン翼 GOLDEN-23 12 |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>)、{{ISBN2|978-4-08-877527-2}}
* 高橋陽一 『キャプテン翼 海外激闘編 IN CALCIO 日いづる国のジョカトーレ』 集英社〈ヤングジャンプ・コミックス〉、全2巻
*# 「上 アウェイの重圧」2010年5月24日第1刷発行(5月19日発売<ref name="natalie20100514">{{Cite news |url=https://natalie.mu/comic/news/32018 |title=【5月19日付】本日発売の単行本リスト |work=コミックナタリー |date=2010-05-14 |accessdate=2021-06-05}}</ref>)、{{ISBN2|978-4-08-877725-2}}
*# 「下 ホームの意地」2010年5月24日第1刷発行(5月19日発売{{R|natalie20100514}})、{{ISBN2|978-4-08-877870-9}}
* 高橋陽一 『キャプテン翼 海外激闘編 EN LA LIGA』 集英社〈ヤングジャンプ・コミックス〉、全6巻
*# 「激闘の予感」2010年6月9日第1刷発行(6月4日発売<ref>{{Cite news |url=https://natalie.mu/comic/news/32787 |title=【6月4日付】本日発売の単行本リスト |work=コミックナタリー |date=2010-06-04 |accessdate=2021-06-05}}</ref>)、{{ISBN2|978-4-08-877877-8}}
*# 「成長しあうライバル」2010年10月24日第1刷発行(10月19日発売<ref>{{Cite news |url=https://natalie.mu/comic/news/39185 |title=【10月19日付】本日発売の単行本リスト |work=コミックナタリー |date=2010-10-19 |accessdate=2021-06-05}}</ref>)、{{ISBN2|978-4-08-879041-1}}
*# 「サッカーに魅入られし者たち」2011年1月24日第1刷発行(1月19日発売<ref>{{Cite news |url=https://natalie.mu/comic/news/43608 |title=【1月19日付】本日発売の単行本リスト |work=コミックナタリー |date=2011-01-19 |accessdate=2021-06-05}}</ref>)、{{ISBN2|978-4-08-879090-9}}
*# 「奇跡の応酬!!」2011年5月24日第1刷発行(5月19日発売<ref>{{Cite news |url=https://natalie.mu/comic/news/49619 |title=【5月19日付】本日発売の単行本リスト |work=コミックナタリー |date=2011-05-19 |accessdate=2021-06-05}}</ref>)、{{ISBN2|978-4-08-879128-9}}
*# 「世界一への試練」2011年9月21日(9月16日発売<ref>{{Cite news |url=https://natalie.mu/comic/news/56624 |title=【9月16日付】本日発売の単行本リスト |work=コミックナタリー |date=2011-09-16 |accessdate=2021-06-05}}</ref>)、{{ISBN2|978-4-08-879197-5}}
*# 「優勝への道」2012年5月23日第1刷発行(5月18日発売<ref>{{Cite news |url=https://natalie.mu/comic/news/69538 |title=【5月18日付】本日発売の単行本リスト |work=コミックナタリー |date=2021-05-18 |accessdate=2021-06-05}}</ref>)、{{ISBN2|978-4-08-879347-4}}
* 高橋陽一 『キャプテン翼 ライジングサン』 集英社〈ジャンプ・コミックス〉、全20巻
*# 「選ばれし者たち」2014年5月19日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=978-4-08-880130-8 |title=キャプテン翼 ライジングサン 1 |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>、{{ISBN2|978-4-08-880130-8}}
*# 「マドリッド五輪サッカー開幕」2014年11月4日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=978-4-08-880241-1 |title=キャプテン翼 ライジングサン 2 |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>、{{ISBN2|978-4-08-880241-1}}
*# 「天才たちの競演」2016年2月4日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=978-4-08-880351-7 |title=キャプテン翼 ライジングサン 3 |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>、{{ISBN2|978-4-08-880351-7}}
*# 「ディアスという男」2016年7月4日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=978-4-08-880741-6 |title=キャプテン翼 ライジングサン 4 |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>、{{ISBN2|978-4-08-880741-6}}
*# 「奇跡を超えた神技」2017年2月3日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=978-4-08-881013-3 |title=キャプテン翼 ライジングサン 5 |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>、{{ISBN2|978-4-08-881013-3}}
*# 「炎の砲弾」2017年6月2日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=978-4-08-881230-4 |title=キャプテン翼 ライジングサン 6 |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>、{{ISBN2|978-4-08-881230-4}}
*# 「大戦終結」2017年10月4日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=978-4-08-881234-2 |title=キャプテン翼 ライジングサン 7 |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>、{{ISBN2|978-4-08-881234-2}}
*# 「激戦の誓い」2018年4月4日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=978-4-08-881459-9 |title=キャプテン翼 ライジングサン 8 |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>、{{ISBN2|978-4-08-881459-9}}
*# 「守り合い」2018年6月4日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=978-4-08-881555-8 |title=キャプテン翼 ライジングサン 9 |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>、{{ISBN2|978-4-08-881555-8}}
*# 「リアソールの奇跡」2019年1月4日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=978-4-08-881711-8 |title=キャプテン翼 ライジングサン 10 |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>、{{ISBN2|978-4-08-881711-8}}
*# 「緊急事態」2019年6月4日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=978-4-08-881873-3 |title=キャプテン翼 ライジングサン 11 |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>、{{ISBN2|978-4-08-881873-3}}
*# 「それぞれの覚悟」2019年10月4日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=978-4-08-882091-0 |title=キャプテン翼 ライジングサン 12 |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>、{{ISBN2|978-4-08-882091-0}}
*# 「最後の最後まで!!」2020年4月3日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=978-4-08-882293-8 |title=キャプテン翼 ライジングサン 13 |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>、{{ISBN2|978-4-08-882293-8}}
*# 「夢VS夢」2020年10月2日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=978-4-08-882502-1 |title=キャプテン翼 ライジングサン 14 |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>、{{ISBN2|978-4-08-882502-1}}
*# 「ラ・コルーニャの伝説」2021年4月2日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=978-4-08-882662-2 |title=キャプテン翼 ライジングサン 15 |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>、{{ISBN2|978-4-08-882662-2}}
*# 「4強激突!!」2021年12月3日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=978-4-08-882898-5 |title=キャプテン翼 ライジングサン 16 |publisher=集英社 |accessdate=2021-12-03}}</ref>、{{ISBN2|978-4-08-882898-5}}
*# 「初対決!!」2022年8月4日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.shueisha.co.jp/books/items/contents.html?isbn=978-4-08-883220-3 |title=キャプテン翼 ライジングサン 17 |publisher=集英社 |accessdate=2022-08-04}}</ref>、{{ISBN2|978-4-08-883220-3}}
*# 「やられたらやり返す!!」2023年4月4日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.shueisha.co.jp/books/items/contents.html?isbn=978-4-08-883536-5 |title=キャプテン翼 ライジングサン 18 |publisher=集英社 |accessdate=2023-04-04}}</ref>、{{ISBN2|978-4-08-883536-5}}
*# 「決戦への道」2024年1月4日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.shueisha.co.jp/books/items/contents.html?isbn=978-4-08-883764-2 |title=キャプテン翼 ライジングサン 19 |publisher=集英社 |accessdate=2024-01-04}}</ref>、{{ISBN2|978-4-08-883764-2}}
* 高橋陽一(原作) / 高橋邦和(作画)『キャプテン翼 KIDS DREAM』 集英社〈ジャンプ・コミックス〉、既刊5巻(2022年4月4日現在)
*# 「大空へはばたけ!!」2018年12月4日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=978-4-08-881683-8 |title=キャプテン翼 KIDS DREAM 1 |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>、{{ISBN2|978-4-08-881683-8}}
*# 「開幕!! 全国大会!」2019年10月4日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=978-4-08-882094-1 |title=キャプテン翼 KIDS DREAM 2 |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>、{{ISBN2|978-4-08-882094-1}}
*# 「さあ行くぞ!! 決勝トーナメント」2020年6月4日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=978-4-08-882314-0 |title=キャプテン翼 KIDS DREAM 3 |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>、{{ISBN2|978-4-08-882314-0}}
*# 「飛べない翼」2021年4月2日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=978-4-08-882628-8 |title=キャプテン翼 KIDS DREAM 4 |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>、{{ISBN2|978-4-08-882628-8}}
*# 「栄光の瞬間(とき) それぞれの旅立ち」2022年4月4日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=978-4-08-883026-1 |title=キャプテン翼 KIDS DREAM 4 |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>、{{ISBN2|978-4-08-883026-1}}
*# 「ボールはトモダチ」2024年6月4日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.shueisha.co.jp/books/items/contents.html?isbn=978-4-08-884060-4 |title=キャプテン翼 ライジングサン 20 |publisher=集英社 |accessdate=2024-06-04}}</ref>、{{ISBN2|978-4-08-884060-4}}
* 高橋陽一 『キャプテン翼 MEMORIES』 集英社〈ジャンプ・コミックス〉、全3巻
*# 2021年6月4日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=978-4-08-882750-6 |title=キャプテン翼MEMORIES 1 |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>、{{ISBN2|978-4-08-882750-6}}
*# 2024年4月4日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.shueisha.co.jp/books/items/contents.html?isbn=978-4-08-883899-1 |title=キャプテン翼MEMORIES 2 |publisher=集英社 |accessdate=2024-04-04}}</ref>、{{ISBN2|978-4-08-883899-1}}
*# 2024年6月4日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.shueisha.co.jp/books/items/contents.html?isbn=978-4-08-884061-1 |title=キャプテン翼MEMORIES 3 |publisher=集英社 |accessdate=2024-06-04}}</ref>、{{ISBN2|978-4-08-884061-1}}


=== 文庫版 ===
この作品以降、[[版権]]や[[商標登録]]上の関係からクラブ名をそのまま使わずもじるようになり、翼の所属した[[サンパウロFC]]はサンパスFCに、[[セリエA (サッカー)|セリエA]]はセリスAに、葵の所属した[[インテルナツィオナーレ・ミラノ|インテル]]はインテーナに変更されていた。
* 高橋陽一 『キャプテン翼』 集英社〈集英社文庫〉、全21巻
*# 1997年8月17日第1刷発行(8月12日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=4-08-617321-2 |title=キャプテン翼 1(文庫版) |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>)、{{ISBN2|4-08-617321-2}}
*# 1997年8月17日第1刷発行(8月12日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=4-08-617322-0 |title=キャプテン翼 2(文庫版) |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>)、{{ISBN2|4-08-617322-0}}
*# 1997年10月22日第1刷発行(10月17日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=4-08-617323-9 |title=キャプテン翼 3(文庫版) |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>)、{{ISBN2|4-08-617323-9}}
*# 1997年10月22日第1刷発行(10月17日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=4-08-617324-7 |title=キャプテン翼 4(文庫版) |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>)、{{ISBN2|4-08-617324-7}}
*# 1997年12月17日第1刷発行(12月12日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=4-08-617325-5 |title=キャプテン翼 5(文庫版) |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>)、{{ISBN2|4-08-617325-5}}
*# 1997年12月17日第1刷発行(12月12日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=4-08-617326-3 |title=キャプテン翼 6(文庫版) |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>)、{{ISBN2|4-08-617326-3}}
*# 1998年2月23日第1刷発行(2月18日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=4-08-617327-1 |title=キャプテン翼 7(文庫版) |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>)、{{ISBN2|4-08-617327-1}}
*# 1998年2月23日第1刷発行(2月18日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=4-08-617328-X |title=キャプテン翼 8(文庫版) |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>)、{{ISBN2|4-08-617328-X}}
*# 1998年4月22日第1刷発行(4月17日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=4-08-617329-8 |title=キャプテン翼 9(文庫版) |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>)、{{ISBN2|4-08-617329-8}}
*# 1998年4月22日第1刷発行(4月17日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=4-08-617330-1 |title=キャプテン翼 10(文庫版) |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>)、{{ISBN2|4-08-617330-1}}
*# 1998年6月23日第1刷発行(6月18日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=4-08-617331-X |title=キャプテン翼 11(文庫版) |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>)、{{ISBN2|4-08-617331-X}}
*# 1998年6月23日第1刷発行(6月18日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=4-08-617332-8 |title=キャプテン翼 12(文庫版) |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>)、{{ISBN2|4-08-617332-8}}
*# 1998年8月16日第1刷発行(8月11日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=4-08-617333-6 |title=キャプテン翼 13(文庫版) |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>)、{{ISBN2|4-08-617333-6}}
*# 1998年8月16日第1刷発行(8月11日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=4-08-617334-4 |title=キャプテン翼 14(文庫版) |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>)、{{ISBN2|4-08-617334-4}}
*# 1998年10月21日第1刷発行(10月16日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=4-08-617335-2 |title=キャプテン翼 15(文庫版) |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>)、{{ISBN2|4-08-617335-2}}
*# 1998年10月21日第1刷発行(10月16日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=4-08-617336-0 |title=キャプテン翼 16(文庫版) |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>)、{{ISBN2|4-08-617336-0}}
*# 1998年12月16日第1刷発行(12月11日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=4-08-617337-9 |title=キャプテン翼 17(文庫版) |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>)、{{ISBN2|4-08-617337-9}}
*# 1998年12月16日第1刷発行(12月11日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=4-08-617338-7 |title=キャプテン翼 18(文庫版) |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>)、{{ISBN2|4-08-617338-7}}
*# 1999年2月23日第1刷発行(2月18日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=4-08-617339-5 |title=キャプテン翼 19(文庫版) |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>)、{{ISBN2|4-08-617339-5}}
*# 1999年2月23日第1刷発行(2月18日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=4-08-617340-9 |title=キャプテン翼 20(文庫版) |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>)、{{ISBN2|4-08-617340-9}}
*# 1999年2月23日第1刷発行(2月18日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=4-08-617341-7 |title=キャプテン翼 21(文庫版) |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>)、{{ISBN2|4-08-617341-7}}
* 高橋陽一 『キャプテン翼 ワールドユース編』 集英社〈集英社文庫〉、全12巻
*# 2004年8月10日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=4-08-618221-1 |title=キャプテン翼 ワールドユース編 1(文庫版) |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>、{{ISBN2|4-08-618221-1}}
*# 2004年8月10日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=4-08-618222-X |title=キャプテン翼 ワールドユース編 2(文庫版) |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>、{{ISBN2|4-08-618222-X}}
*# 2004年10月15日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=4-08-618223-8 |title=キャプテン翼 ワールドユース編 3(文庫版) |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>、{{ISBN2|4-08-618223-8}}
*# 2004年10月15日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=4-08-618224-6 |title=キャプテン翼 ワールドユース編 4(文庫版) |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>、{{ISBN2|4-08-618224-6}}
*# 2004年11月18日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=4-08-618225-4 |title=キャプテン翼 ワールドユース編 5(文庫版) |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>、{{ISBN2|4-08-618225-4}}
*# 2004年11月18日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=4-08-618226-2 |title=キャプテン翼 ワールドユース編 6(文庫版) |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>、{{ISBN2|4-08-618226-2}}
*# 2004年12月14日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=4-08-618227-0 |title=キャプテン翼 ワールドユース編 7(文庫版) |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>、{{ISBN2|4-08-618227-0}}
*# 2004年12月14日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=4-08-618228-9 |title=キャプテン翼 ワールドユース編 8(文庫版) |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>、{{ISBN2|4-08-618228-9}}
*# 2005年1月18日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=4-08-618229-7 |title=キャプテン翼 ワールドユース編 9(文庫版) |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>、{{ISBN2|4-08-618229-7}}
*# 2005年1月18日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=4-08-618230-0 |title=キャプテン翼 ワールドユース編 10(文庫版) |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>、{{ISBN2|4-08-618230-0}}
*# 2005年2月18日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=4-08-618231-9 |title=キャプテン翼 ワールドユース編 11(文庫版) |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>、{{ISBN2|4-08-618231-9}}
*# 2005年2月18日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=4-08-618232-7 |title=キャプテン翼 ワールドユース編 12(文庫版) |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>、{{ISBN2|4-08-618232-7}}
* 高橋陽一 『キャプテン翼 ROAD TO 2002』 集英社〈集英社文庫〉、全10巻
*# 2008年1月18日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=978-4-08-618704-6 |title=キャプテン翼 ROAD TO 2002 1(文庫版) |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>、{{ISBN2|978-4-08-618704-6}}
*# 2008年1月18日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=978-4-08-618705-3 |title=キャプテン翼 ROAD TO 2002 2(文庫版) |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>、{{ISBN2|978-4-08-618705-3}}
*# 2008年2月15日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=978-4-08-618706-0 |title=キャプテン翼 ROAD TO 2002 3(文庫版) |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>、{{ISBN2|978-4-08-618706-0}}
*# 2008年2月15日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=978-4-08-618707-7 |title=キャプテン翼 ROAD TO 2002 4(文庫版) |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>、{{ISBN2|978-4-08-618707-7}}
*# 2008年3月18日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=978-4-08-618708-4 |title=キャプテン翼 ROAD TO 2002 5(文庫版) |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>、{{ISBN2|978-4-08-618708-4}}
*# 2008年3月18日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=978-4-08-618709-1 |title=キャプテン翼 ROAD TO 2002 6(文庫版) |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>、{{ISBN2|978-4-08-618709-1}}
*# 2008年4月18日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=978-4-08-618710-7 |title=キャプテン翼 ROAD TO 2002 7(文庫版) |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>、{{ISBN2|978-4-08-618710-7}}
*# 2008年4月18日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=978-4-08-618711-4 |title=キャプテン翼 ROAD TO 2002 8(文庫版) |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>、{{ISBN2|978-4-08-618711-4}}
*# 2008年5月16日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=978-4-08-618712-1 |title=キャプテン翼 ROAD TO 2002 9(文庫版) |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>、{{ISBN2|978-4-08-618712-1}}
*# 2008年5月16日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=978-4-08-618713-8 |title=キャプテン翼 ROAD TO 2002 10(文庫版) |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>、{{ISBN2|978-4-08-618713-8}}
* 高橋陽一 『キャプテン翼 GOLDEN-23』 集英社〈集英社文庫〉、全8巻
*# 2010年4月16日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=978-4-08-619132-6 |title=キャプテン翼 GOLDEN-23 1(文庫版) |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>、{{ISBN2|978-4-08-619132-6}}
*# 2010年4月16日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=978-4-08-619133-3 |title=キャプテン翼 GOLDEN-23 2(文庫版) |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>、{{ISBN2|978-4-08-619133-3}}
*# 2010年5月18日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=978-4-08-619134-0 |title=キャプテン翼 GOLDEN-23 3(文庫版) |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>、{{ISBN2|978-4-08-619134-0}}
*# 2010年5月18日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=978-4-08-619135-7 |title=キャプテン翼 GOLDEN-23 4(文庫版) |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>、{{ISBN2|978-4-08-619135-7}}
*# 2010年6月18日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=978-4-08-619136-4 |title=キャプテン翼 GOLDEN-23 5(文庫版) |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>、{{ISBN2|978-4-08-619136-4}}
*# 2010年6月18日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=978-4-08-619137-1 |title=キャプテン翼 GOLDEN-23 6(文庫版) |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>、{{ISBN2|978-4-08-619137-1}}
*# 2010年7月16日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=978-4-08-619138-8 |title=キャプテン翼 GOLDEN-23 7(文庫版) |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>、{{ISBN2|978-4-08-619138-8}}
*# 2010年8月18日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=978-4-08-619139-5 |title=キャプテン翼 GOLDEN-23 8(文庫版) |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>、{{ISBN2|978-4-08-619139-5}}


=== 短編集 ===
2006年にスーパービジョン/[[アートポート]]から全話収録のDVDソフトが発売。レンタル取扱もされている。
* 『ボクは岬太郎』 集英社〈ジャンプ・コミックス〉、1987年12月発売、{{ISBN2|4-08-851050-X}}
* 『キャプテン翼〈ワールドユース特別編〉』 集英社〈ジャンプ・コミックス〉、1996年4月4日発売、{{ISBN2|4-08-872260-4}}
* 高橋 陽一 『キャプテン翼短編集 DREAM FIELD』 集英社〈ヤングジャンプ・コミックス〉、全2巻
*# 2006年5月19日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?jdcn=08877081851281315501 |title=キャプテン翼短編集 DREAM FIELD 1 |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>、{{ISBN2|4-08-877081-1}}
*# 2006年7月19日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?jdcn=08877110851281315501 |title=キャプテン翼短編集 DREAM FIELD 2 |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>、{{ISBN2|4-08-877110-9}}


=== 小説 ===
; スタッフ
* 高橋陽一(原作・絵) / ワダヒトミ(著) 『キャプテン翼』 集英社〈集英社みらい文庫〉、全3巻
:* 原作 - 高橋陽一
*# 「天才サッカー少年あらわる!!」2013年12月5日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=978-4-08-321186-7 |title=キャプテン翼 天才サッカー少年あらわる!! |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>、{{ISBN2|978-4-08-321186-7}}
:* 監督 - [[福冨博|福富博]]
*# 「終結! 全国のライバルたち」2014年3月5日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=978-4-08-321199-7 |title=キャプテン翼 終結! 全国のライバルたち |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>、{{ISBN2|978-4-08-321199-7}}
:* シリーズ構成 - [[山田隆司]](小学生編まで)
*# 「最終決戦! めざせ全国制覇!!」2014年6月5日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=978-4-08-321215-4 |title=キャプテン翼 最終決戦! めざせ全国制覇!! |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>、{{ISBN2|978-4-08-321215-4}}
:* アニメーションキャラクター・総作画監督 - [[金沢比呂司]](小学生編まで)、[[興村忠美]]
* 高橋陽一(原作・絵) / ワダヒトミ(著) 『キャプテン翼 中学生編』 集英社〈集英社みらい文庫〉、全2巻
:* 美術監督 - 金村勝義
*# 「上」2018年12月21日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=978-4-08-321477-6 |title=キャプテン翼 中学生編 上 |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>、{{ISBN2|978-4-08-321477-6}}
:* 編集 - [[岡安肇]]
*# 「下」2019年1月24日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=978-4-08-321483-7 |title=キャプテン翼 中学生編 下 |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>、{{ISBN2|978-4-08-321483-7}}
:* 撮影監督 - 森下成一
:* 音響監督 - [[三間雅文]]
:* 音楽 - [[太田美知彦]]
:* プロデューサー - 金田耕司、生田英隆、[[小松悦子]]
:* 制作協力 - [[スタジオコメット]]
:* 制作 - フジテレビ、[[日本アドシステムズ|NAS]]


=== 関連書籍 ===
; 主題歌
* 『週刊少年ジャンプ特別編集 キャプテン翼熱闘スペシャル』1985年8月10日発売
: [[コンパクトディスク|CD]]はポニーキャニオンより発売。どちらの曲もエンディングはテレビサイズと異なり[[フェードアウト]]。
* 『キャプテン翼の必勝!サッカー』2002年5月24日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=4-08-314018-6 |title=キャプテン翼の必勝!サッカー |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>、{{ISBN2|4-08-314018-6}}
; オープニングテーマ - 「Fighting!」
* 『キャプテン翼 3109日全記録』2003年5月20日発売、{{ISBN2|4-08-782789-5}}
: 作詞・作曲 - FACE FREE([[宮路一昭]]、渡辺学) / 編曲 - 大阪哲也 / 歌 - FACE FREE(渡辺学)
* 『キャプテン翼勝利学』2019年7月19日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=978-4-08-744003-4 |title=キャプテン翼勝利学 |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>、{{ISBN2|978-4-08-744003-4}}
; エンディングテーマ - 「男だろっ!」
* 『キャプテン翼のサッカー教室』2020年6月5日発売<ref>{{Cite web|和書|url=https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=978-4-08-744003-4 |title=キャプテン翼のサッカー教室 |publisher=集英社 |accessdate=2021-06-05}}</ref>、{{ISBN2|978-4-08-288104-7}}
: 作詞 - [[及川眠子]] / 作曲 - 高橋一路 / 編曲 - 矢賀部竜成 / 歌 - [[山崎亜弥子]]
</div>
</div>


== アニメ ==
; 各話リスト
{{See|キャプテン翼 (アニメ)}}
{| class="wikitable" style="font-size:small"
これまでテレビアニメが4回、映画が5回、OVAが1回、発表されている。1983年から放送された第1作目のアニメでは原作『キャプテン翼』の小学生編から中学生編までが描かれたが<ref name="25年史">{{Cite book|和書|author=アニメージュ編集部|authorlink=アニメージュ|title=TVアニメ25年史|publisher=[[徳間書店]]|year=1988|ncid=BN11609509|page=140}}</ref>、テレビ東京開局以来のヒットと称され最高視聴率21.2%を記録し<ref name="SPE">{{Cite web|和書|url=https://www.cdjournal.com/main/news/-/30321|title=『キャプテン翼』 TVアニメ版のDVD-BOXが特別価格で再登場!|publisher=CDJournal.com|date=2010-04-07|accessdate=2016-08-25}}</ref><ref name="BS日テレ">{{Cite web|和書|url=http://www.bs4.jp/entame/hyakunen/story/40.html|archiveurl=https://web.archive.org/web/20160304140309/http://www.bs4.jp/entame/hyakunen/story/40.html|title=#40「キャプテン翼の情熱」〜漫画家・高橋陽一|publisher=BS日テレ - 百年旅行〜Jリーグのある風景|archivedate=2010-04-09|accessdate=2013-12-21}}</ref>、日本国内にサッカーブームを起こした<ref>{{Cite web|和書|title=てれとの歴史 1981-2000年|publisher=[[テレビ東京]]|url=http://www.tv-tokyo.co.jp/jinji/history/02.html|archiveurl=https://web.archive.org/web/20121215185151/http://www.tv-tokyo.co.jp/jinji/history/02.html|archivedate=2012-12-15|accessdate=2013-12-21}}</ref>。また、世界50か国以上でテレビ放送されるなど世界中で親しまれている{{R|BS日テレ}}。
|+キャプテン翼J
!話数!!放送日!!サブタイトル!!脚本!!絵コンテ!!演出!!作画監督
|-
!colspan="7"|小学生編
|-
|第1話||'''1994年'''<br />10月21日||でっかい夢を翼にのせて||rowspan="30"|[[山田隆司]]||colspan="2" style="text-align:center"|福富博||rowspan="2"|[[金沢比呂司]]
|-
|第2話||10月28日||天才GK(ゴールキーパー)若林からの挑戦||colspan="2" style="text-align:center"|[[日高政光]]
|-
|第3話||11月4日||さわやか出会い岬太郎||colspan="2" style="text-align:center"|大関雅幸||[[興村忠美]]
|-
|第4話||11月11日||熱き永き戦いが今始まる||colspan="2" style="text-align:center"|[[森脇真琴]]||金沢比呂司
|-
|第5話||11月18日||とべ! オーバーヘッド||colspan="2" style="text-align:center"|石崎すすむ||近藤優次
|-
|第6話||11月25日||翼・岬ゴールデンコンビ||colspan="2" style="text-align:center"|日高政光||興村忠美
|-
|第7話||12月2日||白熱の攻防戦||colspan="2" style="text-align:center"|葛谷直行||金沢比呂司
|-
|第8話||12月9日||俺が日向小次郎||[[中村隆太郎]]||[[矢吹勉]]||興村忠美
|-
|第9話||12月23日||怒濤のハットトリック||colspan="2" style="text-align:center"|[[石踊宏]]||松本勝次
|-
|第10話||'''1995年'''<br />1月13日||激戦! 雨のフィールド||colspan="2" style="text-align:center"|[[湖山禎崇]]||[[奈須川充]]
|-
|第11話||1月20日||危うし! タイムアップ||colspan="2" style="text-align:center"|[[須藤典彦]]||金沢比呂司
|-
|第12話||1月27日||キーパー若林をつぶせ!||colspan="2" style="text-align:center"|葛谷直行||興村忠美
|-
|第13話||2月3日||すばらしきライバルたち||colspan="2" style="text-align:center"|石崎すすむ||近藤優次
|-
|第14話||2月10日||先制のボレーシュート!!||colspan="2" style="text-align:center"|石踊宏||松本勝次
|-
|第15話||2月17日||ボールは友だち怖くない||colspan="2" style="text-align:center"|湖山禎崇||奈須川充
|-
|第16話||2月24日||死闘! 翼VS日向小次郎||colspan="2" style="text-align:center"|葛谷直行||金沢比呂司
|-
|第17話||3月3日||貴公子・三杉淳||colspan="2" style="text-align:center"|工藤進||一川孝久
|-
|第18話||3月10日||恐怖の空中アクロバット||colspan="2" style="text-align:center"|石踊宏||松本勝次
|-
|第19話||3月17日||北の国から熱き友情||colspan="2" style="text-align:center"|福富博||興村忠美
|-
|第20話||4月28日||北国の小さなイレブン||colspan="2" style="text-align:center"|湖山禎崇||奈須川充
|-
|第21話||5月5日||登場! キーパー若島津健||colspan="2" style="text-align:center"|葛谷直行||一川孝久
|-
|第22話||5月19日||翼VSガラスの貴公子||[[三沢伸]]||松園公||金沢比呂司
|-
|第23話||6月2日||華麗なる闘い!||colspan="2" style="text-align:center"|石踊宏||松本勝次
|-
|第24話||6月9日||沈黙のエース||colspan="2" style="text-align:center"|三沢伸||一川孝久
|-
|第25話||6月16日||不死鳥・翼||colspan="2" style="text-align:center"|湖山禎崇||奈須川充
|-
|第26話||6月30日||立て! 傷だらけのヒーロー||colspan="2" style="text-align:center"|葛谷直行||金沢比呂司
|-
|第27話||7月7日||大決戦その前夜||colspan="2" style="text-align:center"|工藤進||興村忠美
|-
|第28話||7月21日||若島津VSツインシュート||colspan="2" style="text-align:center"|石踊宏||松本勝次
|-
|第29話||7月28日||猛虎・炎の弾丸シュート||colspan="2" style="text-align:center"|湖山禎崇||奈須川充
|-
|第30話||8月4日||傷だらけのイレブン||colspan="2" style="text-align:center"|松園公||一川孝久
|-
|第31話||8月11日||猛虎の逆襲||rowspan="3"|増田貴彦||colspan="2" style="text-align:center"|葛谷直行||金沢比呂司
|-
|第32話||8月18日||死闘! 灼熱の再延長戦||工藤進||湖山禎崇||奈須川充
|-
|第33話||8月25日||ゴールに夢をたたきこめ!||colspan="2" style="text-align:center"|石踊宏||一川孝久
|-
|第34話||9月1日||翼の夢・ワールドカップ||山田隆司<br />増田貴彦||福富博||三沢伸<br />葛谷直行<br />湖山禎崇<br />石踊宏<br />日高政光<br />森脇真琴<br />石崎すすむ||興村忠美<br />金沢比呂司<br />一川孝久<br />松本勝次<br />奈須川充<br />近藤優次
|-
|第35話||9月8日||葵新伍登場! 誓いのコイン||rowspan="2"|山田隆司||colspan="2" style="text-align:center"|葛谷直行||rowspan="2"|金沢比呂司
|-
|第36話||9月22日||新伍・鮮やかデビュー||colspan="2" style="text-align:center"|三沢伸
|-
|第37話||9月29日||孤独の特訓||増田貴彦||colspan="2" style="text-align:center"|湖山禎崇||奈須川充
|-
!colspan="7"|ワールドユース編
|-
|第38話||10月13日||栄光のフィールドに立つ||[[岸間信明]]||葛谷直行||下司泰弘||rowspan="7"|金沢比呂司
|-
|第39話||10月20日||謎のリアルジャパン7||菅良幸||colspan="2" style="text-align:center"|三沢伸
|-
|第40話||10月27日||全日本ユース大苦戦!!||山田隆司||colspan="2" style="text-align:center"|工藤進
|-
|第41話||11月10日||格闘技戦! タイユース||岸間信明||colspan="2" style="text-align:center"|葛谷直行
|-
|第42話||11月17日||新ゴールデンコンビ誕生!||[[菅良幸]]||湖山禎崇||[[大畑清隆]]
|-
|第43話||11月24日||大逆転! 一次予選突破!!||山田隆司||葛谷直行||下司泰弘
|-
|第44話||12月1日||帰って来た七人の戦士||岸間信明||石踊宏||工藤進
|-
|第45話||12月8日||必殺! 雷獣シュート||菅良幸||colspan="2" style="text-align:center"|湖山禎崇||一川孝久
|-
|第46話||12月15日||最強の新生||山田隆司||colspan="2" style="text-align:center"|石踊宏||興村忠美
|-
|第47話||12月22日||全日本ユースめざせ! 2002年||山田隆司<br />岸間信明<br />菅良幸||colspan="2" style="text-align:center"|葛谷直行<br />三沢伸<br />工藤進<br />湖山禎崇<br />石踊宏||金沢比呂司
|}


1994年から放送された第2作目のアニメでは原作の『キャプテン翼』小学生編から『キャプテン翼 ワールドユース編』のアジアユース編まで<ref name="キャプテン翼J">{{Cite web|和書|url=https://www.allcinema.net/cinema/89030 |title=キャプテン翼J (1994〜1995)|publisher=allcinema|accessdate=2013-12-21}}</ref><ref>{{Cite web|和書|url=http://www.mxtv.co.jp/tsubasa_j/|title=キャプテン翼J 見どころ・あらすじ|publisher=[[TOKYO MX]]|accessdate=2013-12-21}}</ref>、2001年から放送された第3作目のアニメでは原作の『キャプテン翼』、『キャプテン翼 ワールドユース編』の一部、『キャプテン翼 ROAD TO 2002』の一部に相当するエピソードが描かれた<ref name="テレ東">{{Cite web|和書|url=https://www.tv-tokyo.co.jp/anime/cap_tsuba/|title=アニメ「キャプテン翼」|publisher=[[テレビ東京]]|accessdate=2013-12-21}}</ref>。2018年4月から放送された第4作目のアニメでは設定を現代に移し<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.nikkansports.com/entertainment/news/201712130000413.html|title=「キャプテン翼」18年にアニメで復活!設定は現代|publisher=日刊スポーツ|date=2017-12-13|accessdate=2018-04-03}}</ref>、原作『キャプテン翼』の中学生編までが描かれ、その後[[2023年]][[10月]]より、第4回リメーク版のシーズン2として「ジュニア・ユース編」<ref>[https://natalie.mu/comic/news/517644 「キャプテン翼」ジュニアユース編TVアニメ化!シュナイダー役は福山潤、10月に放送](アニメナタリー)</ref>が放送されている。
; 放送局
* 1995年9月以降はローカル枠降格のため、異時ネットとなった局がある。また、※印付きの局は第33話を以って打ち切り。
{| class="wikitable" style="font-size:small"
!放送対象地域
!放送局
!系列
!ネット形態
!備考
|-
|関東広域圏
|[[フジテレビジョン|フジテレビ]]
|rowspan=2|フジテレビ系列
|'''制作局'''
|
|-
|北海道
|[[北海道文化放送]]
|同時ネット
|※再放送で改めて全話放送
|-
|青森県
|青森テレビ
|TBS系列
|遅れネット
|
|-
|岩手県
|[[岩手めんこいテレビ]]
|rowspan=4|フジテレビ系列
|rowspan=4|同時ネット
|
|-
|宮城県
|仙台放送
|※
|-
|秋田県
|秋田テレビ
|
|-
|福島県
|福島テレビ
|
|-
|山梨県
|テレビ山梨
|TBS系列
|遅れネット
|
|-
|新潟県
|新潟総合テレビ
|rowspan=11|フジテレビ系列
|rowspan=11|同時ネット
|
|-
|長野県
|長野放送
|
|-
|静岡県
|テレビ静岡
|
|-
|富山県
|富山テレビ
|
|-
|石川県
|石川テレビ
|
|-
|福井県
|福井テレビ
|
|-
|[[広域放送|中京広域圏]]
|[[東海テレビ放送|東海テレビ]]
|
|-
|[[広域放送|近畿広域圏]]
|[[関西テレビ放送|関西テレビ]]
|※[[MBSテレビ|毎日放送]](TBS系列)が改めて全話放送
|-
|島根県・鳥取県
|[[山陰中央テレビジョン放送|山陰中央テレビ]]
|
|-
|岡山県・香川県
|岡山放送
|
|-
|広島県
|テレビ新広島
|※[[広島ホームテレビ]](テレビ朝日系列)が改めて全話放送
|-
|山口県
|テレビ山口
|TBS系列
|遅れネット
|
|-
|愛媛県
|[[テレビ愛媛]]
|rowspan=5|フジテレビ系列
|rowspan=6|同時ネット
|
|-
|福岡県
|[[テレビ西日本]]
|
|-
|[[佐賀県]]
|[[サガテレビ]]
|
|-
|長崎県
|テレビ長崎
|
|-
|熊本県
|[[テレビ熊本]]
|
|-
|大分県
|[[テレビ大分]]
|フジテレビ系列<br />日本テレビ系列
|※[[大分朝日放送]](テレビ朝日系列)が改めて全話放送
|-
|宮崎県
|[[テレビ宮崎]]
|フジテレビ系列<br />日本テレビ系列<br />テレビ朝日系列
|遅れネット
|
|-
|鹿児島県
|[[鹿児島テレビ放送|鹿児島テレビ]]
|rowspan=2|フジテレビ系列
|rowspan=2|同時ネット
|※
|-
|沖縄県
|[[沖縄テレビ放送|沖縄テレビ]]
|
|}
* 最高視聴率:14.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)


1985年から1986年に公開された4本の映画は全てオリジナル作品で、原作『キャプテン翼』の小学生編から中学生編の時期を舞台に全日本選抜と外国チームとの対決が描かれた<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.toei-video.co.jp/DVD/sp21/tsubasa.html|archiveurl=https://web.archive.org/web/20091230095600/http://www.toei-video.co.jp/DVD/sp21/tsubasa.html|title=DVD キャプテン翼 THE MOVIE 特集|publisher=[[東映ビデオ|東映ビデオ株式会社]]|archivedate=2009-12-30|accessdate=2016-03-13}}</ref><ref>{{Cite book|和書|author=アニメージュ編集部|title=劇場アニメ70年史|publisher=徳間書店|year=1993|ncid=BN13099662|pages=109-118}}</ref>。1989年から1990年にかけて発売されたOVAでは原作の『キャプテン翼』のジュニアユース編に相当するエピソードが描かれ<ref name="新・キャプテン翼">{{Cite web|和書|url=https://www.allcinema.net/cinema/88572|title=新・キャプテン翼(1989)|publisher=allcinema|accessdate=2021-03-02}}</ref>、1994年に「[[ジャンプフェスタ|ジャンプ・スーパーアニメツアー'94]]」のために製作された映画では「最強の敵!オランダユース」編が描かれた<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.allcinema.net/cinema/88284|title=キャプテン翼 最強の敵! オランダユース(1995)|publisher=allcinema|accessdate=2021-03-02}}</ref>。
{{前後番組
|放送局=[[フジネットワーク|フジテレビ系列]]
|放送枠=金曜19:30枠(1994年10月 - 1995年9月)
|番組名=キャプテン翼J(1話-33話)
|前番組=[[ファミリーランド (フジテレビ)|金曜ファミリーランド]]<br />(19:30 - 20:54)
|次番組=[[生さんま みんなでイイ気持ち!]]<br />(19:30 - 20:54)
|2放送局=[[フジテレビジョン|フジテレビ]]
|2放送枠=金曜17:30枠(1995年10月 - 12月)
|2番組名=キャプテン翼J(34-47話)
|2前番組=[[ドラゴンボールZ]](再放送)<br />※月曜 - 金曜 → 月曜 - 木曜
|2次番組=[[クマのプー太郎]]<br />※水曜19:30枠より移動
}}


== ゲーム ==
==== 『キャプテン翼』(平成版) ====
{{See|キャプテン翼 (ゲーム)}}
[[2001年]][[10月7日]] - [[2002年]][[10月6日]]、[[TXN|テレビ東京系列]]で放送。全52話。制作会社が前作の[[土田プロダクション|土田プロ]]の流れを汲む[[スタジオコメット]]から[[グループ・タック]]へ移行した。【小学生編】・【中学生編】・【ジュニアユース編】・【ROAD TO 2002】。
ゲーム版は1988年4月28日に[[テクモ]]から発売された[[ファミリーコンピュータ]]専用ソフト『キャプテン翼』を皮切りに[[バンダイ]]や[[コナミ]]から複数のシリーズが発売された<ref>{{Cite web|和書|url=https://kotobank.jp/word/%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%97%E3%83%86%E3%83%B3%E7%BF%BC-704259|title=キャプテン翼|publisher=コトバンク|accessdate=2014-01-18}}</ref><ref>{{Cite web|和書|url=http://www.bandaigames.channel.or.jp/list/ps2_tsubasa/|title=キャプテン翼|publisher=[[バンダイ]]|accessdate=2014-01-18}}</ref><ref>{{Cite web|和書|url=http://www.konami.jp/tsubasa/|title=キャプテン翼激闘の記録|publisher=[[コナミ]]|accessdate=2014-01-18}}</ref>。また、[[携帯電話]]向け事業を扱う[[KLab]]からも[[ソーシャルゲーム]]サービスが提供されている<ref>{{Cite web|和書|url=http://tsubasa.klabgames.net/|title=キャプテン翼(キャプ翼)〜つくろうドリームチーム〜|publisher=[[KLab]]株式会社|accessdate=2014-01-18}}</ref><ref>{{Cite web|和書|url=https://gamebiz.jp/news/181250|title=【速報】KLab、『キャプテン翼 〜たたかえドリームチーム〜』を発表…必殺技・対戦・原作の追体験が楽しめる作品に|publisher=Social Game Info|date=2017-03-25|accessdate=2017-04-01}}</ref>。その多くは原作漫画に準拠した内容だが、1990年代に発売されたテクモ版のシリーズ作品は原作漫画の終了後のオリジナルストーリー、オリジナルキャラクター、オリジナル必殺シュート、オリジナルの名セリフが描かれるなど独自の進化を遂げ<ref name="ちゆ12歳">{{Cite web|和書|url=http://tiyu.to/n_j_game.html#14_05_09|title=PS版「キャプテン翼」もうすぐ発売|publisher=[[バーチャルネットアイドル ちゆ12歳|ちゆ12歳]]|date=2002-05-09|accessdate=2014-01-18}}</ref><ref>{{Cite web|和書|url=https://gamedeets.com/archives/135497|title=【あの開発者はここにいた!】第2回: 伝説の名作『キャプテン翼』を手掛けた鶴田道孝氏に聞く!|publisher=Game Deets.com|date=2016-06-09|accessdate=2016-08-20}}</ref>、一部ファンの間で支持を集めたといわれている{{R|ちゆ12歳}}。<!--本項はゲーム版の概要を要約したものです。詳細な内容の執筆は[[キャプテン翼 (ゲーム)]]にてお願いします。-->
前作の反省を活かさず本作も最初からの完全リメイク・声優変更・声変わりによる声優交代を行い、視聴率は低迷する結果となった。ただし、前作は小学編での低迷が激しく、本来描きたかった【ワールドユース編】がほとんど描けないまま終了したこところによりスピーディーな展開になっている。更には、原作とは人物設定で若干の違いが有る。例えば、翼の盟友、岬太郎は南葛小に1度在学経験が有るなど原作・昭和版共に設定の異なる面があった。なお、前作で中途半端に終わった【ワールドユース編】は今作では全カットされており、決勝トーナメントのアニメ化は未だ実現していない。【ROAD TO 2002】に関しても、原作が連載中だったことや、話数の半分以上を【ジュニアユース編】までに使用したことや【ワールドユース編】を飛ばしたことで、【ワールドユース編】が初出のキャラを上手く使えなかったことで中途半端なものになっている。


== 小説 ==
日韓共催になった[[2002 FIFAワールドカップ]]を見越して製作された。主題歌は[[エイベックスグループ|avex]]所属アーティストとのタイアップ曲。
小説版は第1巻が2013年12月5日に[[集英社みらい文庫]]より刊行された<ref name="コミックナタリー20140118">{{Cite web|和書|url=https://natalie.mu/comic/news/105086|title=「キャプテン翼」小学生時代の翼の活躍が、全3巻の小説に|publisher=コミックナタリー|date=2013-12-05|accessdate=2014-01-18}}</ref><ref>{{Cite web|和書|url=https://mantan-web.jp/article/20131205dog00m200077000c.html|title=キャプテン翼:人気サッカーマンガが初の小説化 全3巻で翼の小学生時代描く|publisher=MANTANWEB(まんたんウェブ)|date=2013-12-05|accessdate=2014-01-18}}</ref>。この作品は翼らの小学生時代の活躍を描いたもので、執筆は『[[おおかみこどもの雨と雪]]』のアニメ絵本を手がけた[[ワダヒトミ]]が担当している{{R|コミックナタリー20140118}}。なお、[[2014 FIFAワールドカップ]]が開催される2014年6月までに全3巻が刊行された{{R|コミックナタリー20140118}}。


続編として中学生編が上下巻で2018年12月21日(上巻)・2019年1月24日(下巻)に発売された。
[[版権]]や[[商標登録]]の関係で、翼の所属先が前作の[[サンパウロFC]]から「'''ブランコス'''」、[[FCバルセロナ]]から「'''カタルーニャ'''」に、若林の所属先は[[ハンブルガーSV|ハンブルク]]から「'''グリュンバルト'''」に、日向の所属先は[[ユヴェントスFC|ユベントス]]から「'''[[ピエモンテ]]'''」に名称が変更されている。[[FIFAワールドカップ|ワールドカップ]]は「'''インターナショナルカップ'''」となった。その他、多くの登場人物の名前も変更されている。


== 演劇 ==
; スタッフ
2017年に「超体感ステージ 『キャプテン翼』」として舞台化された<ref name="natalie2567">{{Cite web|和書|url=https://natalie.mu/comic/news/222567|title=「キャプテン翼」舞台化!神技シーンも最新デジタル技術やダンスで再現|publisher=コミックナタリー|date=2017-02-28|accessdate=2017-02-28}}</ref><ref>{{Cite web|和書|url=https://www.oricon.co.jp/news/2086663/full/|title=サッカー漫画の名作『キャプテン翼』が初の舞台化「五感で楽しめる舞台を」|publisher=[[オリコン|ORICON NEWS]]|date=2017-02-28|accessdate=2017-02-28}}</ref>。同作が舞台化されるのは初であり、[[ダンス]]・[[マーシャルアーツ]]・[[イリュージョン (奇術)|イリュージョン]]・[[バーチャルリアリティ]]などを駆使し[[五感]]で楽しめるステージとなる{{R|natalie2567}}<ref>{{Cite news|title=初の舞台化 VRで“神技”表現|newspaper=[[毎日新聞]]|date=2017-02-28| url=https://web.archive.org/web/20170301092817/http://mainichi.jp/articles/20170228/dyo/00m/200/000000c}}</ref>。総合演出は[[蛯名健一]]が務める。脚本・演出アドバイザーは[[enra|加世田剛]]が手掛け、振付は[[松永一哉]]が担当する{{R|natalie2567}}<ref name="natalie2569">{{Cite web|和書|url=https://natalie.mu/stage/news/222569|title=「キャプテン翼」が超体感ステージに!VR駆使して舞台化、総合演出はEBIKEN|publisher=ステージナタリー|date=2017-02-28|accessdate=2017-02-28}}</ref>。
:* '''主要スタッフ'''
:** 原作 - 高橋陽一
:** 監督 - [[杉井ギサブロー]]
:** チーフディレクター - [[今掛勇]]
:** シリーズ構成 - 相馬和彦
:** キャラクターデザイン・総作画監督 - [[前田実]]
:** 総作画監督 - [[江口摩吏介]]
:** 美術監督 - 金村勝義
:** 色彩設定 - 斎藤裕子
:** 撮影監督 - 舘信一郎
:** 編集 - 古川雅士 (J.S.E)
:** 音響監督 - [[藤山房伸]]
:** 音楽 - [[岩崎文紀]]、[[多田彰文]]
:** [[アニメーション制作プロダクション|アニメーション制作]] - [[グループ・タック]]
:** プロデューサー - 八田紳作→松山進、渡辺哲也、[[丸山正雄]]
:** 製作 - [[テレビ東京]]、[[電通]]、[[マッドハウス]]


;上演期間・会場
; 主題歌
:2017年8月18日 - 9月3日([[Zeppブルーシアター六本木]])
; オープニングテーマ
;スタッフ
:; 「[[All My Love To You|Dragon Screamer]]」(1 - 35話)
*総合演出 - 蛯名健一
:: 作詞 - [[m.c.A・T]] / [[DA PUMP#メンバー|YUKINARI]] / 作曲・編曲 - [[m.c.A・T|富樫明生]] / 歌 - [[DA PUMP]]
*脚本・演出アドバイザー - 加世田剛
:; 「[[Our Relation]]」(36 - 52話)
*振付 - 松永一哉
:: 歌 - [[今井絵理子]]
;キャスト
; エンディングテーマ
{{col-begin}}
:; 「[[Feel so right]]」(1 - 13話)
{{col-2}}
:: 作詞 - 海老根祐子 / 作曲 - Charlie King / Ari Lehtonen George Cole / 編曲 - Cobra Endo / 歌 - [[MAX (音楽グループ)|MAX]]
* [[大空翼]] - [[元木聖也]]
:; 「勝」(14 - 26話)
* [[若林源三]] - [[中村龍介]]
:: 作詞 - 山中鹿之介 / 作曲 - [[長尾大|D・A・I]] / 編曲 - TOUL SOUL BROTHERS / 歌 - [[ロンドンブーツ1号2号]]
* [[日向小次郎]] - [[松井勇歩]]
:; 「Keep on going」(27 - 39話)
* [[岬太郎]] - [[鐘ヶ江洸]]
:: 作詞 - 海老根祐子 / 作曲 - [[安藤高弘]] / 編曲 - [[近藤昭雄]] / 歌 - [[榎本温子]]
* [[三杉淳]] - [[鷲尾修斗]]
:; 「BREAK OFF!!」(40 - 52話)
:: - [[DASEIN]]
* [[若島津健]] - [[渡辺和貴]]
* 石崎了 - [[輝山立]]
* [[松山光]] - [[反橋宗一郎]]
; 各話リスト
* 早田誠 - [[土井一海]]
{| class="wikitable" style="font-size:small"
* [[新田瞬]] - [[加藤真央]]
|+キャプテン翼(平成版)
* [[立花兄弟|立花政夫]] - [[大曽根敬大]]
!話数!!放送日!!サブタイトル!!脚本!!絵コンテ!!演出!!作画監督
* [[立花兄弟|立花和夫]] - [[廣野凌大]]
|-
{{col-2}}
|第1話||'''2001年'''<br />10月7日||ロードトゥドリーム||相馬和彦||[[杉井ギサブロー]]<br />[[今掛勇]]||今掛勇||岡田敏靖
* 次籐洋 - 皇希
|-
* ロベルト本郷 - [[田中稔彦]]
|第2話||10月14日||ロベルトとの出会い||[[川嶋澄乃]]||[[小華和ためお]]||棚橋一徳||南伸一郎
* 見上辰夫 - [[瀬川亮]]
|-
* デューター・ミューラー - [[伊阪達也]]
|第3話||10月21日||帰ってきた岬太郎||rowspan="2"|[[筆安一幸]]||[[難波日登志]]||三宅雄一郎||大島巧
* [[カール・ハインツ・シュナイダー]] - [[北村悠]]
|-
* エル・シド・ピエール - 西馬るい
|第4話||10月28日||炎の小次郎||colspan="2" style="text-align:center"|嵩城溯葉||[[なかじまちゅうじ]]<br />岡田敏靖<br />金子紀男<br />大島巧
* [[カルロス・サンターナ]] - AKI
|-
* エイブ・レオン(オリジナル) - [[松永一哉]]
|第5話||11月4日||誕生! キャプテン翼||荒西大介||前田康成||[[新田義方]]||我妻宏
* ノエル・ポポロ(オリジナル) - [[斎藤准一郎]]
|-
* アルフレッド山守(オリジナル) - [[阿部丈二]]
|第6話||11月11日||開幕! 全日本少年サッカー大会||新宅純一||辻伸一<br />杉井ギサブロー||嵩城溯葉||岡田敏靖
* アンサンブル - 高澤礁太、西田直樹、正宗雄太、水島勇貴、片山大樹
|-
{{col-end}}
|第7話||11月18日||ガラスのエース||rowspan="2"|川嶋澄乃||rowspan="2"|小華和ためお||棚橋一徳||南伸一郎
|-
|第8話||11月25日||立ち上がれ! 三杉淳||みくりや恭輔||大坂竹志
|-
|第9話||12月2日||激突! 翼VS日向||荒西大介||rowspan="2"|[[小林治 (アニメ演出家)|小林治]]||洪憲杓||なかじまちゅうじ
|-
|第10話||12月9日||灼熱の決勝戦!||筆安一幸||棚橋一徳||南伸一郎
|-
|第11話||12月16日||サヨナラロベルト||新宅純一||前田康成||三宅雄一郎||大島巧
|-
|第12話||12月23日||明日へのキックオフ||相馬和彦||colspan="2" style="text-align:center"|今掛勇||武内あきら
|-
|第13話||12月30日||嵐のタイガーショット||黒崎薫||難波日登志||新田義方||山沢実
|-
|第14話||'''2002年'''<br />1月6日||次籐からの挑戦状||荒西大介||前田康成||みくりや恭輔||大坂竹志
|-
|第15話||1月13日||雪国の熱き10番||川嶋澄乃||[[増井壮一]]||洪憲杓||なかじまちゅうじ
|-
|第16話||1月20日||無念のドクターストップ||杉原研二||rowspan="2"|前田康成||三宅雄一郎||大島巧
|-
|第17話||1月27日||決戦! 南葛VS東邦||黒崎薫||中川聡||金鍾學
|-
|第18話||2月3日||執念のドライブシュート||川嶋澄乃||大宅光子||棚橋一徳||南伸一郎
|-
|第19話||2月10日||よみがえれ! 翼!||新宅純一||rowspan="2"|前田康成||新田義方||武内あきら
|-
|第20話||2月17日||始動! 日本Jr.ユース||川嶋澄乃||みくりや恭輔||大坂竹志
|-
|第21話||2月24日||屈辱の遠征試合||杉原研二||おおそ独犬||中野健治||村上勉<br />山沢実
|-
|第22話||3月3日||栄光の背番号10||新宅純一||瀬尾康博||三宅雄一郎<br />太田知章||大島巧
|-
|第23話||3月10日||ゴールデンコンビ復活||黒崎薫||難波日登志||棚橋一徳||南伸一郎
|-
|第24話||3月17日||イタリアの守護神||川嶋澄乃||前田康成||洪憲杓||なかじまちゅうじ
|-
|第25話||3月24日||天才ファン・ディアス||新宅純一||[[島崎奈々子]]||中川聡||金鍾學
|-
|第26話||3月31日||華麗なる司令塔||黒崎薫||大宅光子||[[真野玲]]||山縣亜紀
|-
|第27話||4月7日||痛恨のイエローカード||杉原研二||[[板垣伸]]||新田義方||武内あきら
|-
|第28話||4月14日||誇り高きPK戦||川嶋澄乃||おおそ独犬||みくりや恭輔||大坂竹志
|-
|第29話||4月21日||決戦! ニッポンVSドイツ||黒崎薫||難波日登志||三宅雄一郎<br />太田知章||大島巧
|-
|第30話||4月28日||ロベルトからの伝言||新宅純一||板垣伸||洪憲杓||なかじまちゅうじ
|-
|第31話||5月5日||輝け! 日本代表||杉原研二||大宅光子||中川聡||金鍾學
|-
|第32話||5月12日||新たなるピッチへ||黒崎薫||高田耕一||真野玲||山縣亜紀
|-
|第33話||5月19日||サッカーサイボーグ||新宅純一||板垣伸||rowspan="2"|新田義方||武内あきら
|-
|第34話||6月2日||神の子・サンターナ||川嶋澄乃||瀬尾康博||古井新人
|-
|第35話||6月9日||ロザリオの輝き||杉原研二||大宅光子||みくりや恭輔||大坂竹志
|-
|第36話||6月16日||夢に見た新天地||黒崎薫||難波日登志||洪憲杓||なかじまちゅうじ
|-
|第37話||6月23日||日向、未来への挑戦||新宅純一||板垣伸||三宅雄一郎<br />太田知章||大島巧
|-
|第38話||6月30日||希望のゴールデンエイジ||杉原研二||難波日登志||中川聡||金鍾學
|-
|第39話||7月7日||葵新伍登場!||川嶋澄乃||水草一馬||新田義方||武内あきら
|-
|第40話||7月14日||新生・日本代表||rowspan="2"|向井正宜||大宅光子||木宮茂||松崎一<br />瀬尾康博
|-
|第41話||7月21日||崩せ! オランダの壁||板垣伸||新田義方||古井新人
|-
|第42話||7月28日||世界へのリスタート||黒崎薫||colspan="2" style="text-align:center"|洪憲杓||なかじまちゅうじ
|-
|第43話||8月4日||カタルーニャの鷹||川嶋澄乃||難波日登志||三宅雄一郎<br />太田知章||大島巧
|-
|第44話||8月11日||開幕に向かって走れ!||新宅純一||おおそ独犬||中川聡||金鍾學
|-
|第45話||8月18日||非情の宣告||川嶋澄乃||板垣伸||新田義方||武内あきら
|-
|第46話||8月25日||希望の橋を渡れ!||黒崎薫||難波日登志||木宮茂||瀬尾康博
|-
|第47話||9月1日||日向イタリアデビュー||新宅純一||大宅光子||新田義方||古井新人
|-
|第48話||9月8日||涙のストライカー||川嶋澄乃||colspan="2" style="text-align:center"|洪憲杓||なかじまちゅうじ
|-
|第49話||9月15日||狙え! 10ゴール10アシスト||杉原研二||colspan="3" style="text-align:center"|板垣伸
|-
|第50話||9月22日||宿敵との闘い||向井正宜||板垣伸||中川聡||金鍾學
|-
|第51話||9月29日||憧れのピッチ||新宅純一||今掛勇||新田義方||武内あきら
|-
|第52話||10月6日||フィールドの戦士たち||黒崎薫||colspan="2" style="text-align:center"|今掛勇||[[前田実]]
|}


== その他の展開 ==
;放送局
[[ファイル:Katsushika Tokyo Yotsugitsubasakouen Tsubasa Ozora Statue 1.jpg|thumb|225px|四つ木つばさ公園に設置されている「大空翼」のブロンズ像]]
{| class="wikitable" style="text-align:center;font-size:smaller"
; 連載30周年記念
!放送対象地域
:2010年には連載30周年を記念し、コンピレーション・アルバム『キャプテン翼30周年記念 THE BEST SOCCER SONGS 激闘サムライブルー』や<ref>{{Cite web|和書|url=https://natalie.mu/music/news/31213|title=キャプテン翼30周年コンピに国内外サッカーアンセム収録|publisher=ナタリー|date=2010-04-28|accessdate=2014-03-15}}</ref>、ゲームソフト『キャプテン翼 激闘の軌跡』が発売された<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.nintendo.co.jp/ds/software/b2bj/|title=キャプテン翼 激闘の軌跡|publisher=[[任天堂]]ホームページ|accessdate=2014-03-15}}</ref>。
!放送局
; フットサルコート
!系列
:2010年6月、[[神奈川県]][[横浜市]][[中区 (横浜市)|中区]]に多目的フットサルコートの「キャプテン翼スタジアム」が開設された<ref name="朝日20100514">{{Cite web|和書|url=https://www.asahi.com/showbiz/manga/TKY201005130337.html|title=キャプテン翼スタジアム、6月オープン 高橋氏の念願|publisher=asahi.com|date=2010-05-14|accessdate=2013-12-21}}</ref>。このコートは土地契約上の問題のため3年間の期間限定で運営されたもので2013年1月に閉鎖されたが<ref name="サッカーキング20131230">{{Cite web|和書|url=https://www.soccer-king.jp/sk_blog/article/158702.html|title=「キャプテン翼スタジアム横浜元町」が2014年2月1日にオープン!|publisher=サッカーキング|date=2013-12-30|accessdate=2014-03-15}}</ref>、2016年の時点では[[東京都]][[北区 (東京都)|北区]]に「キャプテン翼スタジアム東京北」、横浜市中区に「キャプテン翼スタジアム横浜元町」、[[大阪府]][[大阪市]][[淀川区]]に「キャプテン翼スタジアム新大阪」、同[[天王寺区]]の[[天王寺公園]]内に「キャプテン翼スタジアム天王寺」が運営されている<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.from1.com/business/|title=事業概要 FUTSAL|publisher=株式会社フロムワン|accessdate=2016-08-20}}</ref>。
!備考
; 葛飾区での町おこし
|-
:2013年3月には作者の[[高橋陽一]]の出身地である[[東京都]][[葛飾区]][[四つ木]]に、小学生時代の[[大空翼]]をモデルにした銅像が設置された<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.asahi.com/national/update/0208/TKY201302080444.html|archiveurl=https://web.archive.org/web/20131221024450/http://www.asahi.com/national/update/0208/TKY201302080444.html|title=葛飾に「キャプテン翼」銅像 作者出身地、3月お目見え|publisher=asahi.com|archivedate=2013-02-09|accessdate=2013-12-21}}</ref><ref>{{Cite web|和書|url=https://www.nikkei.com/article/DGXNASDG30014_Q3A330C1CC1000/|title=キャプテン翼の銅像完成 東京・葛飾の公園|publisher=[[日本経済新聞]]|date=2013-03-30|accessdate=2013-12-21}}</ref>。さらに2014年3月には「[[キャプテン翼の登場人物#南葛中学校|石崎了]]」「[[日向小次郎]]」「[[キャプテン翼の登場人物#監督・コーチ|ロベルト本郷]]と大空翼」「[[キャプテン翼の登場人物#翼の関係者|中沢早苗]]」「[[岬太郎]]」「[[若林源三]]」「大空翼」の合計7体の銅像が同区内に設置された<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.city.katsushika.lg.jp/event/5889/020990.html|title=『キャプテン翼』キャラクター銅像先行特別公開|publisher=[[葛飾区]]|date=2014-02-24|accessdate=2014-03-15}}</ref><ref>{{Cite web|和書|url=http://katsushika.keizai.biz/headline/1013/|title=キャプテン翼像に「若林源三」登場-「仲間が増え翼君も喜ぶ」と原作者|publisher=葛飾経済新聞|date=2014-03-01|accessdate=2014-03-15}}</ref>。
|関東広域圏
:四つ木にある商店街の一部は「つばさ通り」と改称され大空翼の姿が描かれた[[タペストリー]]が設置されている<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.nhk.or.jp/a-room-blog/cat-73/177861.html|title=キャプテン翼の街|publisher=NHKアナウンスルームBLOG|date=2014-02-17|accessdate=2014-07-05}}</ref>。また、同年6月12日からは翼、若林、日向らの姿が描かれた[[ラッピング車両|ラッピングバス]]の運行がはじまり<ref name="読売20140613">{{Cite web|和書|url=https://web.archive.org/web/20140716012036/http://www.yomiuri.co.jp/wcup/2014/etc/20140612-OYT1T50084.html|title=「キャプテン翼」も応援、作者出身地で走るバス|publisher=[[読売新聞]]|date=2014-06-13|accessdate=2014-07-05}}</ref>、[[都営バス]]と[[京成タウンバス]]の計2台が葛飾区や[[墨田区]]や[[千葉県]][[市川市]]などの区間を走行している{{R|読売20140613}}<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.nikkei.com/article/DGXNZO72702580T10C14A6L83000/|title=「キャプテン翼」のラッピングバス 東京・葛飾で|publisher=日本経済新聞|date=2014-06-13|accessdate=2014-07-05}}</ref>。また、東立石の洋菓子店「パティスリー N コトブキ」では「キャプテン翼[[サブレ]]」を製造・販売し<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.tokyo-23city.or.jp/kikaku/shokai/kohoshi/back/documents/sp2_17.pdf|title=魅力ある観光まちづくり~『キャプテン翼』の仲間に会えるまち、四つ木・立石~|publisher=公益財団法人特別区協議会公式ホームページ|format=PDF|accessdate=2021-11-06}}</ref>、西新小岩の[[タクシー]]事業者である「かすみ交通」では、[[南葛SC]]とのコラボレーションでキャプテン翼(南葛SC)仕様にラッピングされた[[日産・NV200]]のタクシーを1台運行している<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.nankatsu-sc.com/6724.html|title=かすみ交通と南葛SCのコラボタクシーが完成!|publisher=南葛SCオフィシャルサイト|date=2016-04-12|accessdate=2021-11-06}}</ref>。
|テレビ東京
: 2019年2月には[[京成電鉄|京成]][[京成押上線|押上線]][[四ツ木駅]]にキャプテン翼のラッピングが施され<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.sankei.com/life/news/190304/lif1903040011-n1.html|title=駅が丸ごとキャプテン翼 東京・葛飾の京成四ツ木|publisher=[[産経新聞]]ニュースサイト|date=2019-03-04|accessdate=2019-03-05}}</ref>、同年3月1日に主題歌の『燃えてヒーロー』を列車接近メロディとして導入した。
|rowspan=6|テレビ東京系列
; キャプテン翼DREAM PROJECT2014
|'''製作局'''
: 2014年、『キャプテン翼 ライジングサン』の連載に併せ「キャプテン翼DREAM PROJECT2014」と題し<ref name="ジャンプ20140104">{{Cite web|和書|url=http://www.shonenjump.com/j/2014/01/tsubasa.html|archiveurl=https://web.archive.org/web/20140817124704/http://www.shonenjump.com/j/2014/01/tsubasa.html|title=「キャプテン翼 DREAM PROJECT 2014」始動!!|publisher=集英社『[[週刊少年ジャンプ]]』公式サイト|archivedate=2014-01-04|accessdate=2014-03-15}}</ref>、同年6月から開催された「キャプテン翼展」、[[日本プロサッカーリーグ]]とのコラボレーション{{R|Jリーグ20140312}}<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.dreamshoot.net/|title=Jリーグ×キャプテン翼 DREAM SHOOT|publisher=キャプテン翼 DREAM PROJECT 2014|accessdate=2014-03-15}}</ref> などの企画が展開された{{R|ジャンプ20140104}}。
|-
; CRキャプテン翼
|北海道
: 2015年8月、[[サンセイアールアンドディ]]からパチンコ台「CRキャプテン翼 南葛V3激闘編」がリリースされた<ref name="nikkan20150719">{{Cite web|和書|url=http://www.nikkansports.com/amusement/pachinko/news/1509589.html?mode=all|title=パチンコ「キャプテン翼」イベントでお披露目|publisher=ニッカンアミューズメント|date=2015-07-19|accessdate=2015-08-29}}</ref>。作者の高橋によれば2000年ごろからパチンコ化のオファーがあり、そのころは子供向け漫画とのタイアップということでオファーを断っていたが、「[[東日本大震災]]から復興していく段階で、娯楽やエンターテインメントが人々の励みになるのではと思ってOKした」としている{{R|nikkan20150719}}。
|[[テレビ北海道]]
; ステンドグラス
|
: 2018年3月11日、[[埼玉スタジアム2002]]の最寄り駅である[[浦和美園駅]]に同作の登場人物99人が描かれた[[ステンドグラス]]が設置された<ref name="mainichi20180311">{{Cite web|和書|url=https://mainichi.jp/articles/20180311/dyo/00m/200/000000c|title=キャプテン翼 巨大ステンドグラスが浦和美園駅に出現 新たな名所に|publisher=毎日新聞|date=2018-03-11|accessdate=2018-03-31}}</ref>。この作品は横約20メートル、縦約1メートル60センチにおよぶ大きさのもので、主要登場人物のほか国内外のライバルたちがプレーする姿が描かれている{{R|mainichi20180311}}。除幕式には、さいたま市長の[[清水勇人]]、作者の高橋、日本サッカー協会会長の[[田嶋幸三]]、Jリーグチェアマンの[[村井満]]、近隣高校のサッカー部員と幼稚園児らが出席した{{R|mainichi20180311}}<ref>{{Cite web|和書|url=https://urawa.keizai.biz/headline/426/|title=浦和美園駅構内に「キャプテン翼」モチーフのステンドグラス 登場人物や名場面|publisher=浦和経済新聞|date=2018-03-12|accessdate=2018-03-31}}</ref>。
|-
; ライセンス管理
|愛知県
: 2016年、作品ライセンスの管理を目的として新会社「株式会社TSUBASA」が設立され、現在キャプテン翼に関する各種ライセンスは当該会社が全世界を含めて管理している。代表取締役社長は、作者の高橋と親交があり、株式会社[[フロムワン]]の代表取締役およびサッカーキング統括編集長だった「岩本義弘」が務めている。
|テレビ愛知
; 広告への起用
|
: 2006年、[[トヨタ自動車]]の「トビラを開けよう」キャンペーンのテレビCMに同作の登場人物と原作者の高橋が登場した<ref>[https://liberty-anime.co.jp/%e3%80%90cf%e3%80%91toyota-%e3%83%88%e3%83%93%e3%83%a9%e3%82%92%e9%96%8b%e3%81%91%e3%82%88%e3%81%86-%e3%80%8e%e9%ab%98%e6%a9%8b%e9%99%bd%e4%b8%80%e5%85%88%e7%94%9fx%e3%82%ad%e3%83%a3%e3%83%97/ 【CF】TOYOTA トビラを開けよう 『高橋陽一先生×キャプテン翼』]、LIBERTY ANIMATION STUDIO - 2023年11月6日閲覧。</ref><ref>[https://www.oricon.co.jp/prof/207512/cm/ 高橋陽一のCM出演情報]、ORICON NEWS - 2023年11月6日閲覧。</ref>。
|-
|大阪府
|テレビ大阪
|
|-
|岡山県<br />香川県
|テレビせとうち
|
|-
|福岡県
|[[TVQ九州放送]]
|
|}


== 影響 ==
* 最高視聴率:6.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)
=== 漫画 ===
『キャプテン翼』が登場する以前にはサッカー漫画やサッカーを題材とした作品は少なからず存在し、1970年代初頭に『[[赤き血のイレブン]]』が人気作品となったが一過性の流れに過ぎず<ref name="Sportiva22-23">{{Cite book|和書|chapter=『キャプテン翼』がなければJリーグも存在しなかった 川淵三郎(日本サッカー協会名誉会長)|title=Sportiva|volume=2009年6月号|publisher=集英社|pages=22-23}}</ref>、漫画界においてサッカーを題材とした作品は減少していた<ref name="西村225">[[#西村 1999|西村 1999]]、225頁</ref>。そうした時代背景の中、本作品が登場しサッカー競技者だけでなく一般の読者に対してもサッカーの基礎的なルール、ポジション、技術、戦術を掲示する技術書的な役割を果たし{{R|西村225}}、後のサッカー漫画の先鞭を着ける形となった<ref>[[#西村 1999|西村 1999]]、226頁</ref>。また、日本国内において培われてきたアクション漫画やスポーツ漫画の手法を取り入れアレンジすることで<ref name="瓜生">{{Cite book|和書|author=瓜生吉則|chapter=開拓者『キャプテン翼』|others=[[夏目房之介]]編著|title=マンガの居場所|publisher=[[エヌ・ティ・ティ出版|NTT出版]]|year=2003|isbn=4-7571-5039-3|pages=256-257}}</ref>、競技と漫画との表現の相性が芳しくなく未開拓分野と呼ばれていたサッカー漫画のスタイルを確立した{{R|瓜生}}。


2008年8月、[[ニンテンドーDS]]用[[サッカー]][[コンピュータRPG|RPG]]『[[イナズマイレブン]]』が発売された<ref name="ITmedia +D Games">{{Cite web|和書|url=http://gamez.itmedia.co.jp/games/articles/0805/14/news105.html |title=未来のサッカー日本代表誕生のきっかけとなりたい――「イナズマイレブン」クロスメディアプロジェクト発表会|publisher=ITmedia +D Games|date=2008-05-14|accessdate=2013-12-21}}</ref><ref name="ファミ通">{{Cite web|和書|url=https://www.famitsu.com/game/news/1215187_1124.html |title=【動画追加】据え置きゲーム機版の準備も! 『イナズマイレブン』がゲーム×マンガ×アニメ×カードゲームで多面展開|publisher=[[ファミ通|ファミ通.com]]|date=2008-05-14|accessdate=2013-12-21}}</ref>。この作品は、『キャプテン翼』が1980年代にサッカーブームを起こし、数多くのサッカー選手を生み出したことに因み{{R|ITmedia +D Games|ファミ通}}、「ターゲット層である子供達の中から将来の日本代表選手を生み出す」ことを企図したものであり{{R|ITmedia +D Games|ファミ通}}、ゲームソフトを中心に漫画、[[イナズマイレブン (アニメ)|アニメ]]、[[イナズマイレブンTCG|カードゲーム]]などの[[メディアミックス]]展開を実施した{{R|ITmedia +D Games|ファミ通}}。この作品は『キャプテン翼』に影響を受けて育った世代の子供に相当する小学生の間で人気を獲得した<ref>{{Cite web|和書|url=http://supportista.jp/2011/01/news24180232.html|archiveurl=https://web.archive.org/web/20160304074358/http://supportista.jp/2011/01/news24180232.html|title=『キャプ翼』世代の子供たちが『イナイレ』世代に|publisher=サッカー瞬間誌 サポティスタ|archivedate=2011-01-24|accessdate=2013-12-21}}</ref>。
{{前後番組
|放送局=[[TXN|テレビ東京系列]]
|放送枠=日曜17:20-17:50枠
|番組名=キャプテン翼(第2シリーズ)
|前番組=[[ANGELIC LAYER|機動天使エンジェリックレイヤー]]
|次番組=[[TXNニュース]]<br />※17:20 - 17:30<hr>[[FREEDOM (スポーツ番組)|FREEDOM]]<br />※17:30 - 18:00
}}


=== 映画 ===
=== サッカー選手 ===
{{multiple image|image1=Andrés Iniesta Euro 2012 vs France 02.jpg|image2=Xavi Euro 2012 vs France 01.jpg|width=150|footer=[[シャビ・エルナンデス|シャビ]](右)や[[アンドレス・イニエスタ|イニエスタ]](左)らは本作品のファンであったことを公言している。}}
==== 東映まんがまつり上映作品 ====
[[川口能活]]や[[中田英寿]]{{R|asahi1}} などの日本代表経験者を筆頭に、[[団塊ジュニア]]以降の世代には『キャプテン翼』の影響でサッカーを始めたことを公言する選手が数多く存在する{{R|J's GOAL}}。
; 『キャプテン翼 ヨーロッパ大決戦』 [[1985年]][[7月13日]]公開
: 小学生の翼たちが、パリでヨーロッパ選抜チームと対戦する。[[カール・ハインツ・シュナイダー|シュナイダー]]やピエールは、原作に先だって登場している。このエピソードはテレビシリーズ【中学生編】の途中に再度オリジナルストーリーとして登場する。
; 『キャプテン翼 危うし! 全日本Jr.』 1985年[[12月21日]]公開
: ヨーロッパ選抜との戦いから1年後、雪辱を誓うヨーロッパ選抜が日本に殴り込みをかけてきた。だが、全日本は岬が行方不明、若林はハンブルグとの契約上の問題で出場許可が下りず、日向は翼に2年連続敗れたことから吉良監督のもとで猛特訓に励んでいた。主力が欠けた状態で試合に臨む全日本。
; 『キャプテン翼 明日に向って走れ!』 [[1986年]][[3月15日]]公開
: 『世界大決戦!! Jr.ワールドカップ』のプロローグ。全日本の紅白戦で小学生時代の対抗戦以来の翼対若林が実現する。回想として、翼対若林の初対決までのシーンが上映された。
; 『キャプテン翼 世界大決戦!! Jr.ワールドカップ』 1986年[[7月12日]]公開
: 東京でのヨーロッパ選抜との戦いから2年後、全日本、南米選抜、アメリカ代表、ヨーロッパ選抜のトーナメント戦を描いた作品。原作者が物語を書き下ろしている。[[カルロス・サンターナ]]、[[ファン・ディアス]]、ラモン・ビクトリーノは原作に先立って登場。
いずれも【小学生編】から【中学生編】までの時期を舞台としたオリジナルストーリー。登場する外国選手は原作コミックとは名前は同じでも多少設定などが異なる。2006年6月21日発売の「キャプテン翼 THE MOVIE1,2」に収録。


本作品の影響は日本だけに留まらず世界各国にも及び、[[ジネディーヌ・ジダン]]{{R|asahi2}}、[[ティエリ・アンリ]]<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.soccer-king.jp/news/japan/20111201/14781.html|title=来日中のアンリ「キャプテン翼のお陰でサッカー選手になれた」…就活女性にエールも|publisher=サッカーキング|date=2011-12-01|accessdate=2013-12-21}}</ref>、[[セバスティアン・フレイ]]<ref>{{Cite book|和書|chapter=フレイに聞く「あれはGKの物語?」|title=Sportiva|volume=2009年6月号|publisher=集英社|page=67}}</ref>、[[キリアン・エムバペ]]<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.wwdjapan.com/articles/883867|title=「キャプ翼は子どもの頃から大ファン」 サッカー仏代表エムバペが「PSGストア」に来店|publisher=WWD JAPAN|date=2019-06-19|accessdate=2020-10-07}}</ref>(以上[[サッカーフランス代表|フランス代表]])、[[アレッサンドロ・デルピエロ]]{{R|asahi2}}、[[フランチェスコ・トッティ]]{{R|asahi2}}、[[ジェンナーロ・ガットゥーゾ]]{{R|asahi2}}、[[ジャンルカ・ザンブロッタ]]{{R|asahi2}}、[[フィリッポ・インザーギ]]<ref name="Number PLUS">{{Cite book|和書|title=[[Sports Graphic Number|Sports Graphic Number PLUS]]|volume=ナンバー35周年特別号 スポーツマンガ最強論|publisher=[[文藝春秋]]|year=2015|isbn=978-4-16-008209-0|pages=25-27}}</ref>(以上[[サッカーイタリア代表|イタリア代表]])、[[リオネル・メッシ]]{{R|BS日テレ}}、[[セルヒオ・アグエロ]]{{R|Number PLUS}}(以上[[サッカーアルゼンチン代表|アルゼンチン代表]])、[[リカルド・イゼクソン・ドス・サントス・レイチ|カカ]]{{R|BS日テレ}} ([[サッカーブラジル代表|ブラジル代表]])、[[フェルナンド・トーレス]]<ref name="dailymail20121210">{{Cite web|url=http://www.dailymail.co.uk/sport/football/article-2245925/Fernando-Torres-I-took-football-Captain-Tsubasa.html|title=Forget Pele, Maradona and Beckenbauer, meet the inspiration behind Torres' career... Japanese cartoon Captain Tsubasa |publisher=DailyMail|date=2012-12-10|accessdate=2013-12-21}}</ref><ref>{{Cite web|和書|url=http://supportista.jp/2009/12/news23050315.html|archiveurl=https://web.archive.org/web/20160304122416/http://supportista.jp/2009/12/news23050315.html|title=フェルナンド・トーレス「若林が好きだった」|publisher=サッカー瞬間誌 サポティスタ|archivedate=2012-12-12|accessdate=2013-12-21}}</ref> 、[[アンドレス・イニエスタ]]<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.facebook.com/photo.php?v=649601711776648&set=vb.559945014075652&type=2&theater|title=キャプテン翼展 独占インタビュー|publisher=キャプテン翼 DREAM PROJECT 2014|date=2014-06-11|accessdate=2014-07-05}}</ref> 、[[シャビ・エルナンデス|シャビ]]{{R|Number PLUS}} (以上[[サッカースペイン代表|スペイン代表]])、[[アレクシス・サンチェス]]<ref>{{Cite web |url=http://www.lacuarta.com/contenido/21_34195_9.shtml|title=Alexis se inspira en "Los Súper Campeones"|publisher=lacuarta.com|date=2009-11-24|accessdate=2013-12-21}}</ref> ([[サッカーチリ代表|チリ代表]])、[[ハメス・ロドリゲス]]<ref>{{Cite web|url=http://www.newrepublic.com/article/118463/world-cup-2014-james-rodriguez-best-player-tournament|title=James Rodriguez Is the Best Player of This World Cup|publisher=The New Republic|date=2014-06-29|accessdate=2014-07-05}}</ref><ref>{{Cite web|和書|author=小宮良之|authorlink=小宮良之|url=http://sportiva.shueisha.co.jp/clm/wfootball/2014/07/04/post_601/index2.php|title=日本のアニメで育った得点王候補、ハメス・ロドリゲス|publisher=スポルティーバ 公式サイト web Sportiva|date=2014-07-04|accessdate=2014-07-05}}</ref> ([[サッカーコロンビア代表|コロンビア代表]])、[[ルーカス・ポドルスキ]]<ref>{{Cite web|和書|url=http://web.gekisaka.jp/news/detail/?222191-222191-fl|title=話題に事欠かないポドルスキ、“キャプテン翼スパイク”でプレー「ファンなので」|publisher=ゲキサカ|date=2017-07-29|accessdate=2018-02-05}}</ref>([[サッカードイツ代表|ドイツ代表]])がファンであることや影響を受けたことを公言している。
==== ジャンプ・スーパー・アニメツアー'95上映作品 ====
* 『キャプテン翼 最強の敵! オランダユース』 [[1994年]]11月から全国各地で順次公開
:【オランダユース編】を原作にテレビ版の『キャプテン翼J』に先駆けて[[ジェー・シー・スタッフ|J.C.STAFF]]が制作。ワールドユース編が舞台であるが、レギュラーキャストは『―J』の'''小学生編'''とほぼ同一であり、テーマソングもFACE FREEが担当。1995年にジャンプVIDEO(集英社)からVHSビデオソフトが発売されている。


日本のサッカー界では[[ミッドフィールダー]]に人材が集まる傾向があり{{R|asahi3}}、[[フォワード (サッカー)|フォワード]]の人材難という問題を引き起こしているが<ref name="asahi3">{{Cite web|和書|url=http://www.asahi.com/culture/news_culture/TKY200711110084.html|archiveurl=https://web.archive.org/web/20180714051122/http://www.asahi.com/culture/news_culture/TKY200711110084.html|title=マンガの力(5)キャプテン翼の「洗脳」(下)|publisher=asahi.com|date=2007-11-10|archivedate=2018-07-14|accessdate=2013-12-21}}</ref>、その問題の要因には『キャプテン翼』が関連しているのではないかという指摘がある{{R|asahi3}}<ref name="nikkansports">{{Cite web|和書|author=荻島弘一 |url=http://germany2006.nikkansports.com/column/ogishima/ogishima20060701.html |title= ストライカー育成にFWアニメスターを|publisher=nikkansports.com|date=2006-07-01|accessdate=2013-12-21}}</ref><ref name="全記録300">[[#高橋、キャラメルママ 2003|高橋、キャラメルママ 2003]]、300頁</ref>。作品内で翼はロベルト本郷の教えに従い中学に進学するとセンターフォワードから攻撃的MFに転向したが{{R|asahi3}}、高橋はこの転向の理由について「中盤にポジションを移せばボールに触れる機会が増えるし、1980年代当時はアルゼンチンの[[ディエゴ・マラドーナ]]やブラジルの[[ジーコ]]らといったスター選手が、このポジションで活躍していた」ことを挙げている{{R|asahi3}}。
=== OVA ===
==== 『新キャプテン翼』 ====
*【ジュニアユース編】 [[1989年]]7月 - [[1990年]]7月、全13巻
** 制作 - [[アニメイト|アニメイトフィルム]]


こうした問題について「新たなフォワードの人気キャラクターを創出し、子供達の憧れの対象とすることで解決すべきだ」とする指摘があり{{R|nikkansports|全記録300}}、高橋は2002年にフォワードを主人公とした『[[ハングリーハート WILD STRIKER]]』([[週刊少年チャンピオン]])を連載{{R|asahi3}}。2005年から2008年に連載された『キャプテン翼 GOLDEN-23』では、スポーツライターの[[乙武洋匡]]からの「将来、日本の得点力不足が解消されるようなフォワードを描いてほしい」との依頼に応じて{{R|asahi3}}、主要登場人物の1人である[[若島津健]]を[[ゴールキーパー (サッカー)|ゴールキーパー]]からフォワードへ転向させた{{R|asahi3}}。
最初のテレビシリーズ終了後、原作の進行を受けて制作された続編。VHSビデオとベータビデオで発売。土田プロの倒産により制作会社は変わったが、作画監督と声優は一部を除いて、そのまま引き継がれている。予約特典は声優の顔出しコメントのビデオ。地方局でテレビ放送もされている。


=== サッカークラブ ===
2002年にDVDとして、BOXと単品(全4巻)でそれぞれ発売。
[[ファイル:Barcelona 296.JPG|225px|thumb|主人公の[[大空翼]]が公式に所属する[[FCバルセロナ]]の本拠地 [[カンプ・ノウ]]]]
2001年から連載された『キャプテン翼 ROAD TO 2002』では主人公の[[大空翼]]がスペインの[[FCバルセロナ]]でプレーする姿が描かれた{{R|asahi2}}<ref name="浜田52-53">[[#浜田 2010|浜田 2010]]、52-53頁</ref>。当初、主人公の翼は架空のクラブ「バルセロナ」に所属する設定であったが、彼を実際のFCバルセロナへ移籍させ、公式にFCバルセロナの選手にする[[コラボレーション]]が企画された{{R|浜田52-53}}。この企画について当初、出版元の[[集英社]]からは懸念が示されていたが、本作品が世界各国でアニメ放送をされ人気を獲得していた影響や、低迷期にあったバルセロナ側には復調の起爆剤にしたいという思惑もあり、交渉は滞りなく成立した<ref name="浜田54-55">[[#浜田 2010|浜田 2010]]、54-55頁</ref>。


2004年1月に高橋がクラブに招待され、会長の[[ジョアン・ラポルタ]](当時)との間で翼の入団会見が執り行われると、翌日の地元紙ではこの模様が一面で報じられるなど、反響を呼んだ{{R|浜田54-55}}。これに対して、FCバルセロナと伝統的にライバル関係にある[[レアル・マドリード]]の幹部が「なぜ、我がクラブに翼を入団させなかったのか」と高橋に抗議したといわれている{{R|asahi2}}。
; スタッフ
:* 原作 - 高橋陽一
:* 監督 - 関田修
:* 構成 - 並木敏
:* キャラクターデザイン・総作画監督 - 岡迫亘弘
:* 音楽 - [[戸塚修]]
:* プロデューサー -坂本要、沢登昌樹
:* 製作協力 - [[週刊少年ジャンプ]]
:* 製作 - 渡邊浩志、白川隆三、高橋豊
:* 製作・著作 - [[集英社]]、[[ソニー・ミュージックエンタテインメント (日本)|CBS・ソニーグループ]]、[[ムービック]]


[[FC東京]]のサポーター達は、本作品の主要登場人物である[[三杉淳]]が[[東京都]]の「武蔵FC」出身ということもあり、彼の女性ファンが作品内で持参していた「三杉淳ファンクラブ」という横断幕をスタジアム内で掲げ<ref name="俺のトーキョー">{{Cite book|和書|author=植田朝日|authorlink=植田朝日|title=俺のトーキョー! FC東京ラブストーリー|publisher=[[イースト・プレス]]|year=2011|isbn=978-4-7816-0577-7|pages=90-91}}</ref>、1999年頃から三杉を実際に入団させようとする活動を始めた<ref name="FC東京20010306">{{Cite web|和書|url=http://www.fctokyo.co.jp/home/index.phtml?cont=item&item=549|archiveurl=https://web.archive.org/web/20120715003305/http://www.fctokyo.co.jp/home/index.phtml?cont=item&item=549|title=開幕試合オープニングイベントでフィールドの貴公子『三杉 淳選手』を特別招待!|publisher=[[FC東京|F.C.TOKYO]]|archivedate=2001-03-06|accessdate=2013-01-22}}</ref>。こうした活動を受けてクラブ側は2001年3月10日に行われた[[東京ヴェルディ1969]]との開幕戦において、三杉を特別招待するイベントを開催した{{R|FC東京20010306}}。
; 主題歌
; オープニングテーマ - 「So Long Dear Friend」
: 歌 - JETZT
; エンディングテーマ - 「最後のファーストキッス」
: 歌 - [[鈴木祥子]]


2005年には、この作品にちなんだ[[芸能人女子フットサル]]チーム「南葛YJシューターズ」(後に[[南葛シューターズ]]と改称)が結成され<ref>{{Cite web|和書|url=https://ameblo.jp/nankatsu2005/entry-11562227959.html|title=南葛シューターズ結成8周年&南葛TVvol.3|publisher=南葛シューターズ オフィシャルブログ|date=2013-06-28|accessdate=2013-12-21}}</ref>、芸能人女子フットサルリーグ「[[スフィアリーグ]]」に参加。作者の高橋が監督を務めている<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.soccer-king.jp/sk_blog/article/107926.html|title=一平くんが東京都女子フットサルエントランスリーグ参戦の南葛シューターズを激励|publisher=サッカーキング|date=2013-05-04|accessdate=2013-12-21}}</ref><ref>{{Cite web|和書|url=https://www.soccer-king.jp/sk_blog/article/107926.html|title=フットサルリーグ熱戦 沼津でフェスタ|publisher=[[静岡新聞]]|date=2013-10-29|accessdate=2013-12-21}}</ref>。
; 各話リスト
{| class="wikitable" style="font-size:small"
|+新キャプテン翼(OVA)
!話数!!発売日!!サブタイトル!!rowspan="8"| !!話数!!サブタイトル!!発売日
|-
|第1話||'''1989年'''<br />7月1日||翼よはばたけ! 世界への挑戦||第8話||'''1990年'''<br />2月1日||決戦! ベスト4の激突
|-
|第2話||8月2日||敗北! ゼロからの再出発||第9話||3月1日||反撃! ホームタウンディシジョンを破れ
|-
|第3話||9月1日||復活! ゴールデン・コンビ||第10話||4月8日||激闘! 血まみれの死守
|-
|第4話||10月8日||集結! 世界のライバルたち||第11話||5月1日||決勝! 鋼鉄の巨人に挑め
|-
|第5話||11月1日||対決! ヘルナンデスを倒せ||第12話||6月1日||追撃! 世界一が見えた?
|-
|第6話||12月1日||発進! J-BOYSサッカー||第13話||7月1日||翼よ翔け! 大空への誓い
|-
|第7話||12月21日||白熱! 天才ディアス対全日本||colspan="3"|-
|}


[[ファイル:Miyanosawa Shiroi-Koibito Football Stadium 2009-05-16 005.jpg|225px|thumb|主要登場人物の[[松山光]]が公式に所属する[[北海道コンサドーレ札幌|コンサドーレ札幌]]の練習グラウンド・宮の沢白い恋人サッカー場]]
=== その他のアニメ作品 ===
2013年12月14日、作者の高橋の地元である[[東京都]][[葛飾区]]に翼らが小学校時代に所属していた選抜チームにちなんだ「[[南葛SC]]」というサッカークラブが結成された<ref name="nikkan20131215">{{Cite web|和書|url=https://www.nikkansports.com/soccer/news/p-sc-tp0-20131215-1231588.html|title=キャプテン翼J3狙う!南葛SC発足|publisher=nikkansports.com|date=2013-12-15|accessdate=2013-12-21}}</ref><ref name="nhk20131215">{{Cite web|和書|url=http://www3.nhk.or.jp/news/html/20131215/k10013840451000.html|archiveurl=https://web.archive.org/web/20131221080556/http://www3.nhk.or.jp/news/html/20131215/k10013840451000.html|title=人気漫画のチーム名で再出発|publisher=[[日本放送協会|NHKニュース]]|archivedate=2013-12-15|accessdate=2013-12-21}}</ref>。同クラブは後援会長を務める高橋の提案により[[東京都社会人サッカーリーグ]]3部に所属していたサッカークラブ「葛飾ヴィトアード」を改称したもので{{R|nikkan20131215}}、ユニフォームも原作漫画と同じ白地に青いラインの入ったデザインに変更された{{R|nhk20131215}}。総監督には元[[修徳中学校・高等学校|修徳高等学校]]監督の[[向笠実]]が就任し{{R|nikkan20131215}}、2020年までの[[J3リーグ]]昇格を目標として掲げていた{{R|nikkan20131215}}。実際にはこのペースでの昇格は実現せず、2024年時点で南葛SCが到達したリーグは2022年から所属する[[関東サッカーリーグ]]1部となっているが、[[FIFAワールドカップ]]に日本代表として出場した経験を持つ[[稲本潤一]]や[[今野泰幸]]をはじめとした多くの元Jリーガーを集めて強化が図られ、2024年シーズンからは[[風間八宏]]が監督を務めている。また、2023年2月には葛飾区が[[日本私立学校振興・共済事業団]]と協定を結んで同区内にある総合運動場の用地取得に向けた準備を正式に開始し<ref name=":0">{{Cite web |url=https://www.tokyo-np.co.jp/article/228775 |title=「キャプテン翼」スタジアム建設目指す 葛飾区が用地取得へ協定書締結 南葛SCの本拠地に |access-date=2024-05-30 |publisher=[[東京新聞]] |date=2023-02-01 |author=松尾博史}}</ref>、2024年3月19日に土地の売買が完了した<ref>{{Cite web |url=https://www.pmac.shigaku.go.jp/annai/fukushi/undo/index.html |title=私学事業団総合運動場に関するお知らせ |access-date=2024-05-30 |publisher=日本私立学校振興・共済事業団 |date=2024-02-29}}</ref>。同地では南葛SCがJ1リーグに昇格しても本拠地として使用できる収容人員1万5千人のサッカー専用スタジアムを中核とした施設整備が検討され、「街おこし」の中核と位置付けられている<ref name=":0" />。
*『キャプテン翼の消火作戦』([[防災アニメ]])
*『キャプテン翼の交通安全』([[防災アニメ|交通安全アニメ]])
** 最初のTVシリーズ時の制作。作画は当時の土田プロ。


2014年1月19日、[[北海道コンサドーレ札幌|コンサドーレ札幌]]は本作品の主要登場人物である[[松山光]]の正式入団を発表し背番号36を与えた<ref name="札幌20140119">{{Cite web|和書|url=http://www.consadole-sapporo.jp/news/2014/01/015966.html|archiveurl=https://web.archive.org/web/20150518084022/http://www.consadole-sapporo.jp/news/2014/01/015966.html|title=松山 光選手 コンサドーレ札幌に新加入のお知らせ|publisher=[[北海道コンサドーレ札幌|コンサドーレ札幌]]オフィシャルサイト|archivedate=2014-01-19|accessdate=2013-01-22}}</ref>。また、同クラブの運営会社・北海道フットボールクラブ代表取締役社長の[[野々村芳和]](当時)は、松山の入団に伴い「松山光プロジェクト」と題した選手育成プロジェクトをスタートする方針を示した{{R|札幌20140119}}。このプロジェクトは集った支援金を基に育成費やチーム強化費に充て、北海道から松山のような日本を代表する選手を輩出することを企図したものである{{R|札幌20140119}}<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2014/01/19/kiji/K20140119007418680.html|title=札幌に「キャプテン翼」松山光が加入 好選手輩出に一役|publisher=スポニチ Sponichi Annex|date=2014-01-19|accessdate=2016-08-20}}</ref><ref>{{Cite web|和書|url=http://www.consadole-sapporo.jp/partner/matsuyama/|title=松山光プロジェクト|publisher=コンサドーレ札幌オフィシャルサイト|accessdate=2016-08-20}}</ref>。
=== 日本国外の放送 ===
* [[アメリカ合衆国]] ⇒現地名『Flash Kicker』[http://www.enokifilmsusa.com/library/tsubasa_origenal.htm 公式サイト]
* [[イタリア]] ⇒現地名『Holly e Benji』[http://www.geocities.jp/manga_in_the_world/tsubasa.html 参考リンク]
* [[スペイン]] ⇒現地名『Oliver y Benji』
* [[フランス]] ⇒現地名『Olive et Tom』[http://www.geocities.jp/manga_in_the_world/Olive_et_Tom.html 参考リンク]
* [[ポーランド]] ⇒現地名『Kapitan Jastrzab』
* [[ドイツ]] ⇒現地名『Die tollen Fußballstars』
* [[南アメリカ]]各国 ⇒現地名『Supercampeones』
* [[ポルトガル]] ⇒現地名『Campeões Oliver e Benji』(SIC)
* [[ブラジル]] ⇒現地名『Super Campeões』
* [[大韓民国|韓国]] ⇒現地名『{{lang|ko|캡틴날개}}』(キャプテンナルゲ)「ナルゲ」とは韓国語で「翼」の意味。2005年に子供番組専門ケーブルテレビ局「SPACETOON」で平成版が放送された。舞台は韓国に、大空翼は韓国人ハン・ナルゲ({{lang|ko|한날개}})に変更されている。なお、週刊IQ JUMP(ソウル文化社発行)では『キャプテン翼J』({{lang|ko|캡틴 츠바사}}J)のタイトルでワールドユース編を登場人物の氏名を変更せずに連載した。
* [[中華民国]](台湾) ⇒ゲームと漫画旧名は『天使の翼』、旧アニメ名は『足球小子』 /現今名『足球小将 翼』
* [[香港]] ⇒足球小將/新足球小將 (J)/足球小將GOAL!(平成版)
* [[中華人民共和国]]
* [[コロンビア]]
* [[チュニジア]] ⇒現地名『キャプテン・マジェド』([[アラビア語化された日本のアニメ作品一覧|参考項目]] - [http://www.geocities.jp/manga_in_the_world/Captain-Majid.html 参考リンク])
* [[サウジアラビア]]
* [[エジプト]]
* [[レバノン]]
* [[モロッコ]]
* [[イラク]] ⇒現地名『Captain Majed・{{lang|ar|كابتن ماجد}}』- 日本の[[外務省]]がスポンサーとなって、イラク・メディア・ネットワークで2005年秋以降に放送([http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/18/rls_0302c.html イラクに対するTV番組『キャプテン翼』の提供について])。
* [[トルコ]](Küçük Golcü)
他多数。正確な数は不明だが、原作者の高橋陽一曰く「サッカーをしている国ではだいたいやっている」とのこと。


2018年9月1日、[[FC岐阜]]は本作の登場人物・[[葵新伍]]の「FC岐阜ドリームプレイヤー」としての入団を発表し、背番号20を与えた<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.fc-gifu.com/news_information/35502.html|title=高橋陽一先生描き下ろし『キャプテン翼』キャラクター 葵 新伍選手がFC岐阜ドリームプレイヤーとして 新加入のお知らせ|publisher=[[FC岐阜]]オフィシャルサイト|date=2018-09-01|accessdate=2019-12-29}}</ref>。
== 使用する技==
『キャプテン翼』には攻撃、防御を問わず様々な技が登場している。中には現実離れしたものも多数ある(野球漫画における“[[魔球]]”相当)。主なものを以下に挙げる。


=== 国際社会 ===
; ドライブシュート
2001年に公開された[[チャウ・シンチー]]映画『[[少林サッカー]]』は登場人物が[[少林拳]]を駆使してサッカーの試合に挑む内容であり、超人的なプレーが数多く登場するのが特徴だが<ref name="Premiere Magazine">{{Cite web|title=Q&A: Stephen Chow|publisher= Premiere Magazine|url=http://www.premiere.com/article.asp?section_id=6&article_id=1073|archiveurl=https://web.archive.org/web/20060508220800/http://www.premiere.com/article.asp?section_id=6&article_id=1073|archivedate=2006-08|accessdate=2013-12-21}}</ref>、監督兼主演俳優の[[周星馳]]は「『キャプテン翼』にインスピレーションを得たものであり、サッカーと[[功夫|カンフー]]を組み合わせるアイデアは長年に渡って温めていた。しかし、それは漫画でのみ可能な表現で、今日のように[[コンピュータグラフィックス|CG技術]]が発達するまで待たなければならなかった」と発言している{{R|Premiere Magazine}}。
: 主人公、大空翼が得意とするシュート。強烈な縦回転により、キャッチを試みた[[ゴールキーパー (サッカー)|ゴールキーパー]]や、シュートブロックに来た巨漢[[ディフェンダー (サッカー)|ディフェンダー]]ごとゴールに押し込むほどの威力がある。その他、[[オーバーヘッドキック]]と組み合わせた「ドライブオーバーヘッド」や、2人同時にボールを蹴る「ツインドライブシュート」などバリエーションも多彩である。ストーリーが進むにつれ翼以外の一部キャラクターも使用するようになる。
; タイガーショット
: 日向小次郎の必殺シュート。日向の爆発的なキック力から放たれる。コンクリートの壁を壊し、ゴールポストに当たるとボールが破裂するほどの威力がある。日向はこれをさらに改良してネオ・タイガーショットを編み出した。
; 雷獣シュート
: 日向小次郎が編み出したシュート。わざと地面を蹴って足を弓矢のようにしならせ、威力を増大させる。ゴール前で球がホップする。ゴールネットを突き破るなど、普通のキーパーには取れない。
; イーグルショット
: 松山光の必殺シュート。鋭い低空ライナーのシュート。当初は「北国シュート」「荒鷲シュート」などいくつかの名前があったが、日向のタイガーショットにあやかり現在の名前になった。
; 隼シュート
: 新田瞬の天性のバネを利して放たれるシュート。特別な技術はないロングシュートだが、その一級の切れ味から新田自身が自分のニックネームを付け「隼シュート」と名付けた。以降登場する多くの必殺シュートの基本パターン(プレイヤーの名前、異名等から名前を付けられる)となった。
; カミソリシュート
: 早田誠の必殺シュート。右足でければ右方向に鋭く曲がるカーブをかける。「俺のカミソリシュートは2枚刃よ」というセリフの通り、右足で放って逆にカーブをかける逆カミソリシュートもある。カミソリパスにも派生している。賀茂から「ただカーブをかけただけ」と酷評された悔しさをバネに特訓を重ねた結果、直角に達するかというほど鋭いカーブへと進化した。
; ファイヤーショット
: ドイツのカール・ハインツ・シュナイダーの必殺技。若林源三曰く、名前の通り実際に燃えている(ボールとシューズの摩擦熱か、ボールと空気の摩擦熱か、或いはボールとゴールネットの摩擦熱か、何れにしろ焦げ臭い匂いを放っている)。ワールドユース編では「ネオ・ファイヤーショット」にパワーアップしたが、本編で描かれる事は無かった。
; 反動蹴速迅砲
: 相手のシュートを蹴り返して威力を倍加させる中国の肖俊光の必殺シュート。相手のクリアを蹴り返す「反動蹴」という別バージョンもある。放つ際にボールの球筋が[[龍]]に見える。翼がこのシュートを打ち返した際には[[鳳凰]]が見えた。
; レヴィンシュート
: スウェーデンのステファン・レヴィンの衝撃力を重視したシュート。弾丸のように鋭い回転がかかっており、キャッチは非常に困難。若林源三やドイツのデューター・ミューラーの腕を一度は破壊した。
; スカイウイングシュート
: 大空翼やカルロス・サンターナが放つシュート。ゴールネットを突き破り天空へと飛んでゆくシュート。原理は雷獣シュートと同じ。後にサンターナは後述の「トルネードアロースカイウイングシュート」に、翼は岬とのコンビ技の「閃光雷獣シュート」に昇華させた。
; トルネードアロースカイウイングシュート
: カルロス・サンターナの放つ「この世で最強のシュート」。アロー、トルネード、スカイウイングの3つのシュートの要素を組み合わされており、シュートを放つ脚を手で持ち弓矢のようにしならせつつ、なおかつ体を回転させて勢いを増し、スカイウイングシュートを放つ。若林の渾身のセーブによって防がれるが、彼の両腕を負傷させた。
; スカイダイブシュート
: 大空翼が自ら完成させたボールをキープしながら相手プレイヤーを全て抜き去りゴールに飛び込む技。幾重にも重ねたハードルを相手選手に見立てて飛び越す特訓を重ね、相手のタックルを飛び越える、もしくは相手の足を蹴り上げて加速していく技とした(タイミングが合わせられるなら、味方が足を出してフォローすることも可能である)。ロベルトは「味方を信用しない独り善がりなプレイ」と罵倒したが、その試合中にチームメイトに体を押し込んでもらってゴールに入れてもらうという「味方を信用する技」に昇華させた(ただし実際のルールでは両方のバージョン共に、レッドカードを提示される'''(即時退場処分の)'''反則である)。
; ツインシュート
: 詳細は[[ツインシュート]]を参照。
; スカイラブハリケーン
: 立花兄弟の代名詞とも言える必殺技。兄弟どちらかが地面に横になり足を上にあげる。そしてもう一人がその足とドッキングして高く跳びセンタリングのボールにあわせる。センタリングの高さに関係なく発進が可能である。立花兄弟はどちらの役割も担うことは出来る。防御に使われる場合や、次藤が発射台になって左右の足から兄弟2人が同時に飛びツインシュートを放つ「スカイラブツイン」というバリエーションもある。
:足には相当な負担がかかるため1試合で使える回数は限られている。二人の体の成長にともないその負担に耐えられなくなり、プロになってからは事実上封印された。
:
; 顔面ブロック
: 顔面でシュートを防ぐ技。超人的な脚力を誇る必殺シュートを何回も止めてきた。主な使用者は石崎了であるが他の選手も使う(葵新伍・大空翼・森崎有三など)。
; 直角ディフェンス
: 赤井止也の得意技。葵新伍の直角フェイントを防ぐためのディフェンス。後にサルバトーレ・ジェンティーレも別経路であみ出している。
; 直角フェイント
: 葵新伍の得意技。相手を抜く際に自分が先に動いてボールを忘れてしまうという致命的なミスもあった。
; オーロラフェイント
: スウェーデンのステファン・レヴィンの得意技。素早い動きで相手を幻惑し抜き去る。まるで分身して動いているように見えるフェイント。
; パリ・エッフェル攻撃
: フランスのエル・シド・ピエールとルイ・ナポレオンとの連携プレイ。相手のゴールをエッフェル塔の頂上に見立て、両サイドのロングパス回しでゴールに迫る。ジュニアユース・日本戦で使った。
; ハリネズミドリブル
: ドイツのヘルマン・カルツの得意技。低い姿勢で走り、近づく相手を吹っ飛ばす。
; サンターナターン
: ブラジルのカルロス・サンターナの得意技。相手の前で後ろを向き、素早くボールを相手の頭上に蹴り上げ抜く技。大空翼にこのサンターナターンと、その返し方を真似されてしまう。元オランダ代表デニス・ベルカンプも試合中に使用した。
; オーロラカーテン
: スウェーデンのステファン・レヴィンの得意技。オーロラフェイントのディフェンス版。素早い動きなのでまるで分身しているように見える。
; リバウールターン
: バルセロナのリバウールの得意技。


本作品は世界各国で翻訳されており{{R|asahi2}}、集英社が出版権契約を結んだ10か国以外の国においても[[海賊版]]が出回るなど、相当数の[[国家]]で愛読されていると推定されている{{R|asahi2}}。 またアニメ版は、イタリアでは『オーリ・エ・ベンジ』(''Holly e Benji'')、スペインでは『オリベル・イ・ベンヒ』(''Oliver y Benji'')、フランスでは『オリーヴ・エ・トム』(''Olive et Tom'')といった題名で放送され人気を獲得している<ref>{{Cite web|和書|url=https://qoly.jp/2016/07/28/bfb-champions-captain-tsubasa|title=『BFB Champions』、『キャプテン翼』と初のグローバルタイアップ!選手もそっくり!|publisher=Qoly.jp|date=2016-07-28|accessdate=2020-08-24}}</ref><ref name="全記録287">[[#高橋、キャラメルママ 2003|高橋、キャラメルママ 2003]]、287頁</ref>。なお、イタリア、スペイン、フランスでのタイトルの意味は『翼と若林』である<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=70020|title=「ミウラはアニメのヒーローのよう」スペイン人記者が見た “52歳の現役”カズ【現地発】|publisher=サッカーダイジェストWeb|date=2020-02-21|accessdate=2020-08-24}}</ref>。この他に、2001年3月にフランスのサッカー雑誌『[[フランス・フットボール]]』の表紙を飾ったこともある{{R|全記録287}}。
=== 派生、強化版 ===
韓国では[[ソウル文化社]]により翻訳されているが、登場人物らの日本代表での躍進を読みたがらないという国民感情からジュニアユース編以降は出版されていない<ref>{{Cite web|和書|url=https://sportsseoulweb.jp/sports_topic/id=9988|title=イニエスタも影響された『キャプテン翼』が韓国では拒絶された理由|publisher=[[スポーツソウル]]日本版|date=2020-02-29|accessdate=2022-08-09}}</ref>。
; ドライブパス
: 原作とテクモ版「II」から「V」に登場。ドライブシュートでパスを行う技。主な使い手は翼。
; ドライブオーバーヘッド
: 原作とテクモ版「II」から「V」に登場。ドライブシュートで[[オーバーヘッドキック]]を放つ技。原作ではJrユース編の西ドイツとの試合で翼が決めた決勝ゴールとなり、テクモ版では「II」において、ドライブシュートが通用しないキーパーであるメオンに対抗するために、翼が試合中に思いついて即席で編み出している。主な使い手は翼、マウリシオ(テクモ版「IV」のみ)。
; ミラクルドライブシュート
: 原作とテクモ版「V」に登場。ゴール手前でバウンドさせて弾道を変える技。主な使い手は翼。
; フライングドライブシュート
: 原作にのみ登場。落下する角度を自由自在に変えることができ、どの角度からでもゴールを狙える、まさしく名前の通り「飛翔する」ドライブシュート。主な使い手は翼、三杉、ナトゥレーザ。ナトゥレーザはこれとミラクルドライブシュートを組み合わせ、若林相手にペナルティエリア外からのゴールを奪っている。
; フライングドライブパス
: 原作にのみ登場。フライングドライブシュートでパスを行う技。主な使い手は翼。
; スライダーシュート
: 原作とテクモ版「I」から「V」に登場。ドライブシュートの応用技で、キーパーの手元で急激に曲がり落ちるシュート。主な使い手はピエール、翼。元々はピエールが編み出した技なのだが、他人の技をすぐに吸収し、自分のものにしてしまう上にドライブシュートの応用技(翼曰く、野球のスライダーとカーブの違いと同じ)であったために、ドライブシュートの使い手である翼にいとも簡単に真似されてしまった。テクモ版では使用出来るのはピエールのみである。
; サイクロン
: テクモ版「II」から「V」に登場。ドライブシュートの強化版で、かつて伝説のエースストライカーと呼ばれていたジャイロが選手生命を掛けて編み出した「伝説のシュート」。ボールにバックスピンを掛けて真上に蹴り上げ、落下してくるボールにドライブシュートを掛けることで発動し、通常のドライブシュートよりも鋭角に曲がり落ちる。主な使い手は翼、ディアス、ジャイロ。
: その威力により足首に凄まじい負担が掛かってしまうため、「III」にてキック力が不十分なままこの技を多用した翼は、足首を負傷した。またボールを一度高く上げなければならないので、その間隙だらけになってしまうという弱点がある。前者の問題を補うために編み出した後述のネオサイクロンを経て、2つの問題とネオサイクロン問題の対抗策として蹴り上げるのではなく、ヒールリフトの回転を利用することを思いついた。しかし、不意を突くことで隙を減らしたがそれでもボールが翼の足に着弾するまでの僅かな隙は無くならず、「V」においてオランダのクリスマンに破られてしまう。
: なおロベルト曰く、ジャイロのオリジナルのサイクロンは誰も真似できるものではなく、上記の原理で発動させるものは翼が編み出した新しいサイクロンであるという。ジャイロのオリジナルのサイクロンは通常のドライブシュートより鋭角に曲がる点は同様だが、どのような原理で発動させるかは明らかにされていない。
; ネオサイクロン
: テクモ版「III」から「IV」に登場。足への負担の軽減のため、ディアスのぜんてんシュートをヒントに編み出された翼独自のサイクロン(後述のとおり後にディアスも習得する)。ボールを蹴り上げてからぜんてんシュートの要領で、かかとで放つ技。「III」においてサイクロンによって足首に掛かる負担を減らすために翼によって編み出され、「IV」では翼の心理面から揺さぶるためにサイクロンと共にディアスに真似される事になる。
: しかし、その大振りな動作は体力を凄まじく消耗するため、“トップ下として試合運びをしなければいけない翼が使用するのはプロとして感心できない”とフランスのベテラン、ピピンに忠告されて再び元のサイクロンに挑戦するが、やはり足への負担は大きく、さらに隙の問題もある(もっとも蹴り上げるところまでは同じであるネオサイクロンにもほぼ同様の隙はある)。そのままの状態で再び使うのは危険と判断。その後、ただ蹴り上げるのではなくヒールリフトの回転を利用することを思いついてからはネオサイクロンは封印される事になる。主な使い手は翼、ディアス。
; バク宙サイクロン
: テクモ版「IV」に登場。バク宙から入ってドライブオーバーヘッドでサイクロンを放つ技。しかし、負担が大きいためか「V」では登場しなかった。主な使い手はディアス。
; ブーストサイクロン
: テクモ版「V」に登場。前述の通りサイクロンを破られた翼が立花兄弟のスカイラブタイフーンを見てそれをヒントに編み出した技。隙をなくすため、放つのに必要なボールの回転を味方の必殺パスで代用し、そのままダイレクトでドライブシュートまたはドライブオーバーヘッドを放つことにより、ドライブ回転を加えるというもの。シニョーリに大敗し、大スランプに陥っていた日向に火をつけるきっかけにもなった(ゴール前に必殺パスを上げてくれと翼が頼んだ相手がタイガーパスを持つ日向だった)。主な使い手は翼。


[[イラク戦争]]の復興支援として、2004年1月に[[日本]]の[[自衛隊]]による[[国際連合平和維持活動]]派遣が始まったが、首都[[バグダッド]]東南部に位置する[[サマーワ]]では、日本とイラクの友好関係をアピールする目的として、[[外務省]]のODAにより支給された[[給水車]]に高橋陽一と集英社の許可を取り付けた上で『キャプテン翼』のイラストが描かれた<ref name="外務省">{{Cite web|和書|url=https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/iraq/renraku_j_0412a.html|title=在サマーワ連絡事務所より サマーワ「キャプテン翼」大作戦 -給水車が配る夢と希望-|publisher=[[外務省]]|date=2004-12|accessdate=2013-12-21}}</ref>。これはイラクでサッカー人気が高いことや{{R|asahi2|外務省}}、同作品が『キャプテン・マージド』 (Captain Majed) という題名で中東全域で広く知られていたことに由来している{{R|外務省}}。2006年には[[国際交流基金]]は外務省の協力を得て、イラク・メディア・ネットワークに対し、テレビアニメの[[アラビア語]]吹き替え版を無償提供した<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/18/rls_0302c.html |title=イラクに対するTV番組『キャプテン翼』の提供について|publisher=[[外務省]]|date=2006-03-02|accessdate=2013-12-21}}</ref><ref>{{Cite web|url=http://www.middle-east-online.com/english/?id=15886|title=‘Captain Majed’ to be aired in Iraq|publisher=Middle East Online|date=2006-03-02|accessdate=2013-12-21}}</ref>。
== 影響など ==
{{main|自衛隊イラク派遣}}
=== サッカー界 ===
冒頭節の脚注にも記したように、[[川口能活]]<ref name=asahi_1 />、[[小野伸二]]などの日本代表経験者を筆頭に、[[ポスト団塊ジュニア]]には「『キャプ翼』の影響でサッカーを始めた」という選手が多い。本作品の影響は日本だけに留まらず世界中に及んでおり、同年代の世界的名選手の中にもファンが多く、[[ダビド・トレゼゲ]]、[[フェルナンド・トーレス]]らが短編集にコメントを寄せた。また、[[ロナウジーニョ]]、[[ジネディーヌ・ジダン]]なども同作品のファンであることを公言している。


2016年8月、[[ブラジル]]では[[2016年リオデジャネイロオリンピック|リオデジャネイロオリンピック]]が開催されたが、[[2016年リオデジャネイロオリンピックの閉会式|閉会式]]では2020年の[[2020年東京オリンピック|東京オリンピック]]を紹介する演目「トーキョーショー」が披露された<ref name="ナタリー20160822">{{Cite web|和書|url=https://natalie.mu/comic/news/199067|title=ドラえもん&マリオ、キャプ翼のツインシュートも!リオ閉会式をWebで公開|publisher=コミックナタリー|date=2016-08-22|accessdate=2016-08-23}}</ref>。この演目においてイメージ映像が流れた際、『[[ドラえもん]]』、『[[ハローキティ]]』、『[[パックマン]]』、『[[スーパーマリオブラザーズ]]』<!--本項は発表年次順に記述したものです。理由なき編集はご遠慮ください。-->などの日本のアニメ・ゲーム作品と共に本作品の登場人物が登場<ref>{{Cite web|url=http://www.cbsnews.com/news/shinzo-abe-super-mario-japan-tokyo-2020-olympic-games-rio-closing-ceremony/|title=Shinzo "Super Mario" Abe's animated Tokyo 2020 pitch wows Rio|publisher=[[CBSニュース|CBS News.com]]|date=2016-08-22|accessdate=2016-08-23}}</ref><ref>{{Cite web|url=http://time.com/4460923/super-mario-japan-prime-minister-shinzo-abe/|title=Japan’s Shinzo Abe Pops Up as Super Mario for Olympics Closing Ceremony|publisher=[[タイム (雑誌)|TIME]]|date=2016-08-22|accessdate=2016-08-23}}</ref><ref>{{Cite web|url=http://verne.elpais.com/verne/2016/08/22/articulo/1471846331_102160.html|title=El primer ministro de Japón se convierte en Super Mario para presentar Tokio 2020|publisher=[[エル・パイス|El País]]|date=2016-08-22|accessdate=2016-08-23}}</ref>。翼や[[岬太郎]]がツインシュートを行う場面や、[[リオデジャネイロ]]へ赤いボールを届けるリレーの中で、翼がオーバーヘッドキックでボールを繋げる場面が描かれた{{R|ナタリー20160822}}。
主人公の大空翼がCFからMFに転向したことをはじめ、MFがゲームで最も重要なポジションという描かれ方だったため、Jリーグや日本代表においては[[ミッドフィールダー|MF]](特に[[トップ下]])にタレントが集まってしまい、逆に[[ディフェンダー (サッカー)|DF]]など他のポジションの層が薄くなるなど、現在のサッカーにおいて『中盤のタレントが飽和状態』という状況の悪因を作り出したとも言われている<ref>[http://germany2006.nikkansports.com/column/ogishima/ogishima20060701.html ストライカー育成にFWアニメスターを]</ref>。この問題を憂慮した作者の高橋陽一<ref name=asahi_3>[http://web.archive.org/web/20071223173807/http://www.asahi.com/sports/column/TKY200711110084.html キャプテン翼の「洗脳」(下)](インターネット・アーカイブ)</ref>は、1999年からストライカーの少年を主人公とした作品、『[[-蹴球伝-フィールドの狼 FW陣!]]』を連載するも短期で打ち切りに会い、結局再度キャプテン翼に戻ってきた。その後[[週刊少年チャンピオン]]で『[[ハングリーハート WILD STRIKER]]』を連載し、アニメ化されるなど一定の人気を獲得した。


=== 漫画界とその周辺 ===
=== 二次創作 ===
1980年代の『キャプテン翼』連載当時、女性読者を中心に、「キャプ翼もの」と呼ばれる本作を題材とした[[同人誌]]([[二次創作]])がブームになった<ref name="データハウス">{{Cite book|和書|author=長谷邦夫|authorlink=長谷邦夫|title=ニッポン漫画家名鑑-漫画家500人のデータブック|publisher=[[データハウス]]|year=1994|isbn=4-88718-196-5|page=199}}</ref><ref>[[#竹内、小山 2006|竹内、小山 2006]]、112頁</ref>。その多くはいわゆる「[[やおい]]」であり一般的な[[パロディ]]とも異なり、登場人物同士による[[同性愛]]的な関係を扱った内容が多く{{R|データハウス}}、『[[週刊少年ジャンプ]]』の担当編集者は創作者に対して1987年9号の目次コメントにおいて「これ以上キャラを傷つけないで下さい」と自重を求めた<ref>{{Cite web|和書|url=http://tiyu.to/permalink.cgi?file=news/09_04_24_03|title=「キャプテン翼」の単行本の巻末に載ったファンレターまとめ|publisher=ちゆ12歳|date=2009-04-24|accessdate=2016-03-13}}</ref>。これは登場人物間の友情や信頼、あるいはライバル間の敵対心や執着心を[[恋愛|恋愛感情]]に読み換えたことによるもので<ref name="竹内、小山113">[[#竹内、小山 2006|竹内、小山 2006]]、113頁</ref>、本作品のほかにも「友情・努力・勝利」を中心テーマとした『週刊少年ジャンプ』の作品が題材として取りあげられる傾向が強い{{R|竹内、小山113}}。[[精神科医]]の[[斎藤環]]は一連の現象について「女性おたくにとっての[[人間の性|セクシュアリティ]]とは何かを考える上で、きわめて示唆的な現象といえる」<ref>{{Cite book|和書|author=斎藤環|authorlink=斎藤環|title=戦闘美少女の精神分析|publisher=[[太田出版]]|year=2000|isbn=4-87233-513-9|page=178}}</ref>、社会学者の[[宮台真司]]らは「関係のインフレ」と評している<ref>[[#宮台、大塚、石原 1993|宮台、大塚、石原 1993]]、184-185頁</ref>。なお、本作品の二次創作化については漫画原作よりも配色や声や動作が加味され、固定的なイメージが得やすい[[キャプテン翼 (アニメ)|アニメ版]]からの影響が強いことが指摘されている<ref>[[#竹内、小山 2006|竹内、小山 2006]]、114-115頁</ref>。
この作品の天才的なサッカーの才能を持ち、屈託することもなく常に前向きで明るい性格の主人公や、スポーツの楽しさ、友情の美しさを全面に押し出した爽やかなスタイルは、[[あだち充]]の『[[タッチ (漫画)|タッチ]]』と並んで、今までの[[スポ根]]物を終わらせたと評されている<ref>「さらばわが青春の『少年ジャンプ』」([[飛鳥新社]])</ref>。一方で、家族のために小学生ながらアルバイトをする日向や、南葛中の三連覇を目指し、再起不能になる可能性を承知で、痛み止めの注射を打ってまでプレーする翼の勝利への異常なまでの執念など、従来の“スポ根”同様のハードな描写も多く見受けられる。また、リアリティという面では、シュートで選手を吹き飛ばしたり、ゴールネットを突き破ったり果てはコンクリートの壁を打ち抜いたり、ゴールバーよりも高くジャンプするなど、およそ現実とはかけ離れた演出や、様々な必殺シュートなども描かれている。それらの描写の中には、実際のサッカーなら反則となるもの(選手の体を足場にする、選手を標的にしてボールをキックする)も多いが、作中では警告や退場処分はおろか、ファウルすら与えられない<ref>アニメにおいては、ドリブルで前進すると'''地平線の向こうからゴールが見えてくる'''という、さらなる独特の演出がある。</ref>。


== CM等での二次使用 ==
== 評価 ==
元[[日本サッカー協会]]会長の[[川淵三郎]]は本作品の後世への影響について次のように評している{{R|Sportiva22-23}}。
[[2006年]]5月([[2006 FIFAワールドカップ|ワールドカップドイツ大会]]直前)から、[[キリンビバレッジ]]の「NUDA」のCMに翼バージョンが登場した。CGなどでなく原作調のアニメーションでリフティングを披露している。
{{Quotation|日本サッカーの大功労者だよ、疑いようもなく。『キャプテン翼』のおかげでサッカー好きな少年が爆発的に増えて、底辺が一気に拡大したからね。わかりやすい例を挙げれば、『キャプテン翼』が始まってから道端でボールを蹴っている子どもを見るようになった。それまでサッカーボールで遊ぶ子どもを見かけることなんてなかったが、それがいつの間にか子どもたちがサッカーで遊ぶようになり、今や子どものいる家庭にはサッカーボールがあるのが当たり前だからね。(中略)[[中田英寿|中田ヒデ]]にしても、[[中村俊輔|俊輔]]にしても、[[小野伸二|小野]]にしても、みんな『キャプテン翼』に影響を受けた世代。その意味では、『キャプテン翼』があったから現在のような日本のサッカーになれたといっても過言じゃないね。もちろん、[[日本プロサッカーリーグ|Jリーグ]]も『キャプテン翼』がサッカー人気の土台を作っていたからこそできた。|川淵三郎}}


前述のように、本作品は世界のトップ選手顔負けのスーパープレーが描かれることが特徴的であるが、こうした手法について荒唐無稽なものと評するサッカーメディアもある<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.footballchannel.jp/2013/10/10/post9482/|title=時代が漫画に追いついた!『キャプテン翼』を“実演”したJリーガー|publisher=フットボールチャンネル|date=2013-10-10|accessdate=2013-12-28}}</ref>。一方で[[プロサッカー選手]]の[[本山雅志]]は次のように評している<ref>{{Cite book|和書|chapter=『キャプテン翼』がくれたもの Jリーガーからのメッセージ|title=Sportiva|volume=2009年6月号|publisher=集英社|page=67}}</ref>。
2006年11月から、[[TOYOTA]]の「翼を開こう」のCMに数秒の静止画で登場。「努力すれば夢はいつか叶う」モデルとして大空翼を採用している。
{{Quotation|「非現実的だ」とか言うけど、実はサッカーの発想なんて、そういうところから生まれる。今、[[シュート (サッカー)#無回転シュート|ブレ球]]とか使う選手が多くなってるけど、あれなんてまさしく「ドライブシュート」じゃないかな。そういう意味では現代サッカーが『キャプテン翼』という「非現実」にやっと近づいたと思う。|本山雅志}}
また、元[[サッカースペイン代表|スペイン代表]]の[[シャビ・エルナンデス|シャビ]]は個性豊かな登場人物がさまざまな得意技を持っていたことが本作品の魅力だったとした上で、「さすがに技を習得することは出来なかったが、これらのスペクタクルなプレーが多く出てきたからこそ、サッカーへの情熱を高めるきっかけとなった」と評している{{R|Number PLUS}}。こうした選手たちは作品内に登場する大技の実現性については否定しつつも、そこに描かれる創造性や自由な発想に惹かれ、実際に模倣することで自身のプレーに反映させていったものと考えられる<ref>{{Cite book|和書|author=海江田保雄|chapter=『キャプテン翼』とグローバル文化|others=寒川恒夫編著|title=よくわかるスポーツ人類学|publisher=[[ミネルヴァ書房]]|year=2017|isbn=978-4-623-08015-1|page=95}}</ref>。


1980年代を通じたスポーツ漫画の傾向について社会学者の[[宮台真司]]らは「1960年代的な課題達成の物語が薄れ、友情という名の『無害な共同性』ものが急上昇する動きがあった」と評し、その典型例として本作品を挙げているが<ref>[[#宮台、大塚、石原 1993|宮台、大塚、石原 1993]]、196頁</ref>、[[東京学芸大学]]教授の[[松田恵示]]は次のように評している{{R|松田173}}。
2012年4月からキリンビバレッジの「[[キリンレモン|大人のキリンレモン]]」のCMに翼が起用され、サッカー日本代表キャプテン[[長谷部誠]]と共演。
{{Quotation|この作品が対決パターンを基調とするヒーローものであることには変わりはない。しかしこの作品は、主人公を取り囲む全ての人々が温かい保護で守っている点と、努力とか克服とか苦しみといった、[[スポ根]]漫画ではお決まりの要素がない点で、それまでのスポーツ漫画とは大きく違っている。あるいはこのようにもいえるだろう。この漫画を支えているのは簡単に「安心感」だと。つまり、これまでのスポーツ漫画に描かれた、勝負に生まれる泥臭さ、苦しさ、執念といったものが『キャプテン翼』では脱色されているというわけである。スポーツの持つ楽しさを、それが持つ現実の複雑性を単純化することで伝えようとした漫画。|松田恵示}}
さらに松田は泥臭さを廃する傾向について「それが読者にとって居心地の良い物であればあるほど、現実のスポーツのリアリティを脅かすことになるだろう。泥臭いスポーツなど我慢できるものか、漫画のスポーツこそ本当のスポーツという感性まで、この地点まで来るとさほど遠くない」と評している{{R|松田173}}。


また、政治評論家の[[田中直毅]]は本作品が受け入れられた理由について「かつての根性ものと違い、『キャプテン翼』では天才という言葉が頻出する。子供たちはひょっとして、今もテーマ性として残されている努力よりも、実は才能の方が決定的な要因だと直感し始めているのかもしれない。天才のサッカー少年と、これをとりまく少年たちの友情を確認することは、子供たちにとって夢と現実とを橋渡しすることになっているのではないか」<ref>{{Cite book|和書|author=田中直毅|authorlink=田中直毅|title=手ざわりのメディアを求めて 消費社会の現在|publisher=[[毎日新聞出版]]|year=1986|isbn=4-620-30352-6|page=302}}</ref>、元『[[週刊少年ジャンプ]]』編集長の[[西村繁男]]は「ガンバってガンバって、練習して練習してっていうんじゃなくて、ともかく球を蹴るのが好きで好きでっていうね、そういうところから入ろうっていうのが良かった。後の方は友情・努力・勝利じゃないけどガンバリズムみたいのも出てくるんだけど、最初の段階では、ともかくボールが友達という、そういうところからスタートしていったのが良かったんですよ」と評している{{R|西村222-223}}。
[[イラク]]の[[サマーワ]]に外務省のODAにより支給された[[給水車]]に、日本とイラクの友好をアピールする目的で『キャプテン翼』のイラストが描かれた<ref>[http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/iraq/renraku_j_0412a.html サマーワ「キャプテン翼」大作戦] [[外務省]]ホームページ</ref>。


漫画家で元[[京都精華大学]]学長の[[竹宮惠子]]によれば、本作品の登場人物のキャラクターデザインについては「類型的」「手足がデフォルメ的」と評されることがある<ref name="竹宮58-61">{{Cite book|和書|author=竹宮恵子|authorlink=竹宮惠子|title=竹宮恵子のマンガ教室|publisher=[[集英社]]|year=2001|isbn=4-480-88803-9|pages=58-61}}</ref>。こうした点について竹宮は自著の中で「作中人物に表面的な極端な差異がないぶん、かえって、パターン化することから遠ざかっている」と評している{{R|竹宮58-61}}。また、竹宮は高橋の構図の描き方について次のように評している{{R|竹宮58-61}}。
== ゲーム ==
{{Quotation|結局、何のためにあの手足が必要かっていうと、足先の問題ではなくて、構図的な問題のためだけなんです。「力の入り方のバランス」だけを語るために、あの絵があるような気がするの。スポーツをやってるところのデッサンをする時って、簡略デッサンをしてからでないとデッサンが狂うの。だから、あの絵を見ていると、それをそのまま描いてるんじゃないかって思う。体の曲がった流れとかが、すごく柔軟性があって抜群なのね。バネが感じられていいなって思う。|竹宮惠子}}
{{See|キャプテン翼 (ゲーム)}}
高橋の初代担当編集の[[鈴木晴彦]]は作品の優れていた点について「空間の想像力と三次元の表現力」と評し、その特徴が最も現れたものとして第2話の「翼が街中を走行するバスの真下にシュートを放つシーン」を挙げている{{R|細江21-22}}。前出の西村は「劇画のタッチでもない、いわゆる少年まんがのタッチでもないし、やさしい線」と評するなど<ref>[[#西村 1999|西村 1999]]、224頁</ref>、絵には難があるとした上で、「ボールの動かし方とか、そういうものに非常に臨場感もある」と評しており、その理由については高橋が時間があれば外で体を動かしていたいというスポーツマンタイプの漫画家であったためとしている{{R|西村222-223}}。


== 脚注 ==
== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
<div class="references-small"><references /></div>
=== 注釈 ===
{{Notelist2}}
=== 出典 ===
{{Reflist|30em|refs=
<ref name="asahi1">{{Cite web|和書|url=http://www.asahi.com/culture/news_culture/TKY200711100068.html|archiveurl=https://web.archive.org/web/20170819185621/http://www.asahi.com/culture/news_culture/TKY200711100068.html|title=マンガの力(3)キャプテン翼の「洗脳」(上)|publisher=asahi.com|date=2007-11-10|archivedate=2017-08-19|accessdate=2013-12-21}}</ref>
<ref name="asahi2">{{Cite web|和書|url=http://www.asahi.com/culture/news_culture/TKY200711100143.html|archiveurl=https://web.archive.org/web/20181019205531/https://www.asahi.com/culture/news_culture/TKY200711100143.html|title=マンガの力(4)キャプテン翼の「洗脳」(中)|publisher=asahi.com|date=2007-11-10|archivedate=2018-10-19|accessdate=2013-12-21}}</ref>
}}

== 参考文献 ==
* {{Cite book|和書|author=海老原修|title=現代スポーツ社会学序説|publisher=杏林書院|year=2003|isbn=4-7644-1566-6|ref=海老原 2003}}
* {{Cite book|和書|author=大城宜武|title=漫画の文化記号論|publisher=[[弘文堂]]|year=1987|isbn=4-335-55031-6|ref=大城 1987}}
* {{Cite book|和書|author=斎藤次郎|authorlink=斎藤次郎 (教育評論家)|title=「少年ジャンプ」の時代-子どもと教育|publisher=[[岩波書店]]|year=1996|isbn=4-00-003953-9|ref=harv}}
* {{Cite book|和書|author=杉本厚夫|title=スポーツ文化の変容-多様化と画一化の文化秩序|publisher=[[世界思想社教学社|世界思想社]]|year=1995|isbn=4-7907-0552-8|ref=杉本 1995}}
* {{Citation|和書|editor=[[週刊少年ジャンプ]]|title=キャプテン翼熱闘スペシャル|publisher=[[集英社]]|year=1985|ref=週刊少年ジャンプ 1985}}
* {{Citation|和書|author=高井ジロル|editor=漫画情報調査局|chapter=キャプテン翼|title=大長編マンガ全貌調査|publisher=[[メディアファクトリー]]|year=2000|isbn=4-8401-0007-1|ref=高井 2000}}
* {{Citation|和書|author=[[高橋陽一]]|editor=キャラメルママ|title=キャプテン翼3109日全記録|publisher=集英社|year=2003|isbn=4-08-782789-5|ref=高橋、キャラメルママ 2003}}
* {{Citation|和書|editor=[[竹内オサム]]、小山昌宏|title=アニメへの変容 原作とアニメとの微妙な関係|publisher=[[現代書館]]|year=2006|isbn=4-7684-6923-X|ref=竹内、小山 2006}}
* {{Cite book|和書|author=[[西村繁男]]||title=さらばわが青春の『少年ジャンプ』|publisher=[[飛鳥新社]]|year=1994|isbn=4-87031-172-0|ref=西村 1994}}
* {{Cite book|和書|author=西村繁男|title=まんが編集術|publisher=[[白夜書房]]|year=1999|isbn=4-89367-595-8|ref=西村 1999}}
* {{Cite book|和書|author=[[濵田満]]|title=サッカービジネスほど素敵な仕事はない-たった一人で挑戦したFCバルセロナとの取引|publisher=[[出版芸術社]]|year=2010|isbn=978-4-88293-399-1|ref=浜田 2010}}
* {{Cite book|和書|author=細江克弥|chapter=[創作秘話]『キャプテン翼』35年目の真実。|title=[[Sports Graphic Number|Sports Graphic Number PLUS]]|volume=ナンバー35周年特別号 スポーツマンガ最強論|publisher=[[文藝春秋]]|year=2015|isbn=978-4-16-008209-0|ref=細江 2015}}
* {{Cite book|和書|author=三ツ谷誠|title=「少年ジャンプ」資本主義|publisher=NTT出版|year=2009|isbn=978-4-7571-2245-1|ref=三ツ谷 2009}}
* {{Cite book|和書|author1=[[宮台真司]]|author2=大塚明子|author3=石原英樹|title=サブカルチャー神話解体 少女・音楽・マンガ・性の30年とコミュニケーションの現在|publisher=[[パルコ|PARCO出版]]|year=1993|isbn=4-89194-360-2|ref=宮台、大塚、石原 1993}}


== 関連項目 ==
== 関連項目 ==
* {{Prefix}}
* [[特別:Prefixindex/{{SUBJECTPAGENAME}}|{{SUBJECTPAGENAME}}で始まる記事の一覧]]


== 外部リンク ==
== 外部リンク ==
* [http://www.tv-tokyo.co.jp/anime/cap_tsuba/ キャプテン翼 TV東京内サイト]
* [https://captain-tsubasa.world キャプテン翼 WORLD]
* [http://www.mxtv.co.jp/tsubasa_j/ キャプテン翼J』TOKYO MX内 アニメ公式サイト]
* [https://captain-tsubasa.com/ キャプテン翼 オフィシャル]
* [http://www.capitantsubasa.net 『キャプテン翼』La Página de Capitán Tsubasa]
* [http://ball-ha-tomodachi.com/ 『キャプテン翼』ポータルサイト【ボールはともだち.com】]
* [http://grandjump.shueisha.co.jp/manga/tsubasa.html キャプテン翼 ライジングサン] - 集英社グランドジャンプ
* [https://www.tsubasa-dreamteam.com/ キャプテン翼たたかえドリームチーム公式サイト]
* {{Twitter|tsubasa_news|キャプテン翼ポータル公式}}
* {{Facebook|TsubasaDP|キャプテン翼 DREAM PROJECT 2014}}
* {{YouTube|c=UCUnZANizK2_sX2kNIDb_lbQ|キャプテン翼[ボールはともだち.com]}}


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2024年11月23日 (土) 10:59時点における最新版

キャプテン翼

四ツ木駅前に設置されている案内看板。
ジャンル 少年漫画スポーツ漫画サッカー
漫画
作者 高橋陽一
出版社 集英社
掲載誌 週刊少年ジャンプ
レーベル ジャンプ・コミックス
発表号 1981年18号 - 1988年22号
巻数 単行本:全37巻
文庫版:全21巻
ワイド版:全21巻
漫画:ボクは岬太郎
作者 高橋陽一
出版社 集英社
掲載誌 フレッシュジャンプ
レーベル ジャンプ・コミックス
発表号 1984年5月号 - 6月号
巻数 全1巻
漫画:キャプテン翼 ワールドユース特別編
最強の敵!オランダユース
作者 高橋陽一
出版社 集英社
掲載誌 週刊少年ジャンプ
レーベル ジャンプコミックス
発表号 1993年15号 - 1993年19号
巻数 全1巻
漫画:キャプテン翼 ワールドユース編
作者 高橋陽一
出版社 集英社
掲載誌 週刊少年ジャンプ
レーベル ジャンプコミックス
発表号 1994年18号 - 1997年37・38合併号
巻数 単行本:全18巻
文庫版:全12巻
漫画:キャプテン翼 ROAD TO 2002
作者 高橋陽一
出版社 集英社
掲載誌 週刊ヤングジャンプ
レーベル ジャンプコミックス
発表号 2001年3・4合併号 - 2004年24号
巻数 単行本:全15巻
文庫版:全10巻
漫画:キャプテン翼 GOLDEN-23
作者 高橋陽一
出版社 集英社
掲載誌 週刊ヤングジャンプ
レーベル ヤングジャンプ・コミックス
発表号 2005年45号 - 2008年21・22合併号
巻数 全12巻
漫画:キャプテン翼 海外激闘編 IN CALCIO
日いづる国のジョカトーレ
作者 高橋陽一
出版社 集英社
掲載誌 週刊ヤングジャンプ
レーベル ヤングジャンプ・コミックス
発表号 2009年23号 - 2009年47号
巻数 全2巻(上・下巻)
漫画:キャプテン翼 海外激闘編 EN LA LIGA
作者 高橋陽一
出版社 集英社
掲載誌 週刊ヤングジャンプ
レーベル ヤングジャンプ・コミックス
発表期間 2010年11号 - 2011年21号
2012年16号 - 2012年19号
巻数 全6巻
漫画:キャプテン翼 ライジングサン
キャプテン翼 ライジングサン THE FINAL
キャプテン翼 ライジングサン THE FINALS
作者 高橋陽一
出版社 集英社
掲載誌 グランドジャンプ
(キャプテン翼 ライジングサン)
グランドジャンプ増刊・キャプテン翼マガジン
(キャプテン翼 ライジングサン、キャプテン翼 ライジングサン THE FINAL)
キャプテン翼WORLD
(キャプテン翼 ライジングサン THE FINALS)
レーベル ジャンプ・コミックス
発表期間 2014年3号 - 2019年24号
(グランドジャンプ)
Vol.1(2020年5月3日号) - Vol.20(2024年5月4日号)
(グランドジャンプ増刊・キャプテン翼マガジン)
第1話 -
(キャプテン翼WORLD)
巻数 全20巻
(キャプテン翼ライジングサン、キャプテン翼ライジングサン THE FINAL)
漫画:キャプテン翼 KIDS DREAM
原作・原案など 高橋陽一
作画 戸田邦和
出版社 集英社
掲載誌 最強ジャンプ
レーベル ジャンプ・コミックス
発表号 2018年5月号 - 2021年5月号
巻数 全5巻
漫画:キャプテン翼 BOYS DREAM
原作・原案など 高橋陽一
作画 戸田邦和
出版社 集英社
掲載誌 グランドジャンプ増刊・キャプテン翼マガジン
最強ジャンプ(YouTubeチャンネル)
レーベル ジャンプ・コミックス
発表期間 Vol.11(2022年5月4日号)- Vol.20(2024年5月4日号)
(グランドジャンプ増刊・キャプテン翼マガジン)
2024年 -
(最強ジャンプYouTubeチャンネル)
巻数 既刊1巻
(2024年10月現在)
漫画:キャプテン翼 MEMORIES 1 - 4
作者 高橋陽一
出版社 集英社
掲載誌 グランドジャンプPREMIUM
グランドジャンプ増刊・キャプテン翼マガジン
レーベル ジャンプ・コミックス
発表期間 2018年5月号
(グランドジャンプPREMIUM)
Vol.1(2020年5月3日号)- Vol.20(2024年5月4日号)
(グランドジャンプ増刊・キャプテン翼マガジン)
巻数 全3巻
小説:キャプテン翼
著者 高橋陽一(原作)
ワダヒトミ(著)
イラスト 高橋陽一
出版社 集英社
レーベル 集英社みらい文庫
刊行期間 2013年12月 - 2014年6月
巻数 全3巻
テンプレート - ノート
プロジェクト 漫画
ポータル 文学漫画

キャプテン翼』(キャプテンつばさ)は、高橋陽一による日本サッカー漫画。及びそれを原作にした派生作品。「ボールは友達」が信条の主人公・大空翼をはじめ、ひた向きにサッカーに打ち込む少年達の姿を描く[1]。連載時には日本国内でサッカーブームを起こすと共に[2][3][4]、後にプロサッカー選手となる多くの選手達に影響を与えた[1][4][5]。略称は「キャプ翼(キャプつば)」[6]、「C翼」[7] など。 2023年3月時点で出版された単行本・文庫本・翻訳本・スピンオフなどの全世界シリーズ累計発行部数は9000万部以上を記録している[8][9]

概要

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「ボールは友達」が信条の主人公・大空翼の活躍と成長を描いたサッカー漫画である[5]。翼が後にチームメイトとなる若林源三らとの出会いを経て様々なライバル達との戦いを制し、やがて国外へと活躍の場を広げていく姿を描いた[1]。サッカーの楽しみや魅力を伝えることに重点が置かれた爽やかな作風は[10][11]、従来のスポ根漫画に代わる新しいスタイルのスポーツ漫画として読者に受け入れられた[5][10][12]。1983年にアニメ化されると日本国内でサッカーブームを起こし[3][4][5]、それまでマイナーな競技と見做されていたサッカーの人気と競技人口拡大に寄与した[12]

Jリーグ発足に伴うサッカー人気の高まりにより連載が再開され、1994年から1997年までFIFAワールドユース選手権での活躍を描いた『キャプテン翼 ワールドユース編』が連載された。2000年代に入ると掲載誌を『週刊ヤングジャンプ』に移し、2002 FIFAワールドカップ開催に合わせる形で2001年から2004年まで『キャプテン翼 ROAD TO 2002』、2005年から2008年までは『キャプテン翼 GOLDEN-23』、2009年から2011年までは『キャプテン翼 海外激闘編』が連載された。2013年からは掲載誌を『グランドジャンプ』に移し『キャプテン翼 ライジングサン』を連載している[13]。これらの作品では翼たち主要登場人物たちがスペインイタリアドイツ日本などの各国リーグのプロ選手として活躍する姿が描かれている[14]

2017年6月に出版された『キャプテン翼 ライジングサン』第6巻においてシリーズ通算100巻を達成した[15]

2024年1月5日、集英社は漫画としての連載を同年4月発売予定の『キャプテン翼マガジンvol.20』をもって終了することを発表した[16]。高橋は「頭の中にある最終回までの構想をすべて漫画化して描ききるには40年以上かかる」として、「連載をやめ、物語を残す決断をした」とコメント。物語については「ネーム絵コンテ)」などの形で制作を続ける意向を示した[16]。連載終了についてはスタッフ体制の維持が難しいことや、自身の体力の衰えのほか、「僕(高橋)が漫画家を目指すきっかけ、かつ一番のあこがれ、目標だった水島新司先生の訃報が飛び込んだことも、考えさせられる契機になりました」と述べている[16]

同年4月4日に、『キャプテン翼マガジンvol.20』が発売され、同誌に掲載された「キャプテン翼 ライジングサン THE FINAL」最終話をもって漫画連載作品としての『キャプテン翼』は終了した。ラストでは「未完」と表記されており、同日にプレオープンしたウェブサイト「キャプテン翼WORLD」にて、ネーム状態の続きが『キャプテン翼 ライジングサン FINALS』のタイトルでアップされている。

作品背景

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連載までの経緯

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作者の高橋は子供のころから野球をはじめとしたスポーツに親しみ、小学時代は徒競走を得意とし、中学時代は卓球部に、高校時代は軟式野球部に所属していた[17]。その一方で、小学校高学年から『巨人の星』や『あしたのジョー』などといったスポーツ漫画に影響を受けて漫画を描き始めた[17][18]

サッカーについては少年時代から「ごっこ遊び」を通じて興味を抱いていたが[18]、高校3年生の時にアルゼンチンで開催された1978 FIFAワールドカップテレビ観戦したことを契機に注目するようになった[19][18][20][21]。高橋によると「少年時代からサッカーという競技は知っていましたけど、ワールドカップのアルゼンチン大会をテレビで見て、『サッカーってこんなに面白いスポーツだったんだ』というのを再発見した」という[18]

1978年夏、高校卒業後の進路として漫画家を志し、新人漫画家の登竜門とされる手塚賞に応募するための短編を執筆した[22]。この作品はそれまで描き続けていたスポーツものではなくSFものだったが、後に高橋の初代担当編集となる鈴木晴彦[注 1]は可能性を感じ、一線級の漫画家のアシスタントに推薦することを約束した[22]。さらに高橋に対してSFは不向きであると諭し、彼が最も得意とするスポーツを題材として作品を執筆し、新人賞に応募するように提案した[22][24]。これを受けて高橋は、自身がプレー経験のある野球と他の新人が採用しない題材としてサッカーを選び、交互に作品を制作した[18]。サッカーを漫画の題材として選んだ理由については「野球マンガといえばスポーツマンガの王道で、水島新司さんはじめ、描き尽くされた感もあったんです。僕は新人だし、ほかの人のやらないものを」と語っている[18]

平松伸二のアシスタントを務めながら作品作りに取り組み[22]、1980年にサッカーを題材とした『キャプテン翼』が月例賞で入選し、同年18号に読切として掲載され漫画家デビューを果たした[25]。なおこの作品は中学サッカーを題材としており[18]、主人公の名前は「翼太郎」であるが[26]、「南葛」「修哲」「若林」「石崎」といった、後の連載版のベースとなる設定や登場人物も登場した[18]。ただし、鈴木によれば後の連載版に描かれた爽快さとは若干異なる内容となっており、「キャラクターの個性が上手くはじけなかった」と評している[22]。この作品を基にして連載化するにあたり高橋は、読切短編と同様に中学生を主人公とした設定や[20]、山奥に住む自然児を主人公にした設定を考案したが行き詰まり[18]、試行錯誤を経て、後の作品へと繋がる「サッカーに情熱を燃やす小学生」を主人公とした構想へと転換した[18][20]

国内のサッカー需要

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連載開始時にあたる1980年代初頭の日本サッカー界は、サッカー日本代表FIFAワールドカップ予選やオリンピック予選での早期敗退が続き、日本サッカーリーグの人気が低迷していたことから、「冬の時代」と呼ばれていた[27]。毎年冬に行われる高校選手権の人気が高まっていたものの選手の多くは将来の目標を見出せず、ある時期に差し掛かると競技から遠ざかっていく状況が続いていた[3]。また、長い伝統と充実した練習環境を有する欧米のサッカー界に対して[28]、日本にはプロサッカーリーグは存在せず、練習設備や育成システムの整備が立ち遅れていた[29]。こうした状況から、代表チームがFIFAワールドカップへの出場が叶わないことは無理もないと考えられるなど、世界と日本との間には距離感が存在したともいわれる[29]

その一方で日本サッカー界全体としては競技を普及させるために各地に少年サッカークラブや、従来の学校スポーツの枠組みとは異なる読売クラブ三菱養和SCのようなクラブチームが誕生し、静岡県清水市(後の静岡市清水区)のように大人から子供まで町ぐるみでサッカーに取り組む動きがあり、人気が盛り上がる土壌は築かれつつあった[27][30]。当時の小学生のサッカー受容について教育評論家、漫画評論家の斎藤次郎は「少なくとも小学生にとってはまださほど人気のある種目ではなかった。逆にそれだけ、手垢にまみれた野球などより新鮮に受けとられた、ともいえよう」と指摘している[12]

表現手法

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スーパープレー

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オーバーヘッドキックを行う選手。主人公の大空翼がこのプレーに挑戦するエピソードを掲載したところ、読者の反響を呼んだ。

本作品では、読者にサッカーの魅力を伝えるために世界のサッカーを意識し[21]、登場人物達に世界のトップ選手顔負けの超人的なプレーを実践させた[20]

高橋によれば、連載当初から「読者の印象に残るポイントとなるシーン」を意識して描いていたといい[31]、実例を挙げると第1話の「翼が若林宅にボールをけり込むシーン」や、第2話の「街中を走行するバスの真下にシュートを放つシーン」などがある[31]。第4話において翼がロベルト本郷に触発されてオーバーヘッドキックに挑戦するシーンについては、後の展開の中で盛り込むことを予定していたが、読者アンケートの結果が不調だったことを受けて、原稿を全て書き直して掲載した[20]。第4話のアンケート結果が好評だったこともあり、高橋は「ストーリーが大事なのはもちろんですが、単純にすごいプレーとか、驚くような動きを読者は求めているのかな」と考えたという[20]

また、当時は「サッカー漫画はヒットしない」という定説があり[32]、野球漫画とは異なり参考となり得る作品が少なかったことなどから、サッカーという競技を作品内でいかに表現するかに苦慮した[18][32]。高橋によれば「野球だと、なかなか主人公の所まで打順が回ってこなかったりとか、九回までに決着をつけなければいけないとか、ルール上の制約がありますよね。サッカーだと九十分間何をやっても構わないというか、打順に関係なく自分のところにボールが回ってきたり、野球のバントのような決まり事も少なくて、自分の発想でプレーを組み立てていける。そういう野球とサッカーの違いをマンガで描ければいいな」と考えたといい[18]、第4話での「オーバーヘッドキック」への反響と[20]、最初の試合となった「南葛小対修哲小の対抗戦」を描き切ったことが連載を継続する上で自信に繋がったと語っている[32]

高橋の証言にある通り作品が進行するに従い、ゴールポストの反動を利用したジャンプ技[33]コンクリート壁を破壊する威力を持つ「タイガーショット」、往年の『アストロ球団』を彷彿とさせる「スカイラブハリケーン」などの超人的な描写が周期的に登場するようになった[33][34]。一方、物語自体は一連のスーパープレーのみに依存して進行するのではなく、根幹には翼をはじめとした主要登場人物とその仲間らが織りなす奮闘する姿勢が存在する[33]。スーパープレーの描写により作品に彩りを添えつつ個々の奮闘精神やそれに基づいたプレーとを交互させることでバランスを保ち[35]、超人ではなく普通の人間であることを前提として試合全体の流れを着地させていく正統的なスポーツ漫画に近しい作品として描かれた[34]

コマ割り

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スポーツ漫画では、一つのページの中で個々に独立したコマをいかに連続性のあるものとして関係付けるのか、実際には動くことがない平面な絵を画面描写により動的なものとして表現するのかが焦点となるとされているが[36]、本作品では漫画の基本である「コマ割り」を大きく崩した表現手法を多用することでサッカー競技の持つ流動性やダイナミックな動きを表現しようと試みられた[37][注 2]。一例をあげると以下のようなものである。

  1. ボールに積極的に関与する双方の選手達を描いた俯瞰図を描く[39]
  2. 俯瞰図の上からさらに、見せ場となるプレーを行う一人の選手の全身像を描く[39]
  3. その周囲に実況アナウンサーあるいは狂言回し役の登場人物を配し、一連のプレーの技術解説、これから起こり得るプレーの予測をさせることで読者に物語の進行と競技に対する理解を手助けをする[39]

関西大学教授の杉本厚夫によれば、こうした手法は往年のスポ根の代表作である『巨人の星』や『あしたのジョー』、あるいは1990年代にバスケットボールを扱って人気を獲得した『SLAM DUNK』では見られないという[37]。連載当時の1980年代のスポーツ界は少年スポーツが盛んになった時期であり、それと同時に指導者の強い管理下に置かれ旧来的な指導が行われていた時期であるが[40]、杉本は「コマ割り」を大きく崩した表現手法を多用することで従来の堅苦しく暑苦しいスポーツの既成概念を漫画表現を通じて打破しようとしたのではないか、重圧感を打ち破る隠喩として用いたのではないかと指摘している[40]

キャラクター造形

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本作品では『週刊少年ジャンプ』の中心テーマである「友情・努力・勝利」の要素を押さえ[41]、「チームメイトやライバルとの友情と交流」、「誰からの強制でない『スポーツを楽しむ』ための自発的努力」、「全国大会や国際大会という舞台で技を競い合い勝利を目指す」といった要素が描かれている[41]。天性の才能を有し難易度の高い技術も容易く身に付けることができる[42] 主人公・大空翼に対しては彼の柔和な気質もあり[43] 賞賛が与えられている[41]。彼の周囲からは従来の「スポ根」では定番ともいえる「泥臭さ」「苦行」といった要素は排除され[44]、ひたすら好きなサッカーのため、楽しみのために技術を磨き「プロサッカー選手になり、日本代表FIFAワールドカップで優勝に導く」という単純明快かつ大きな目標を掲げている[45]

翼と周囲の仲間たちとの間には、彼の個性に引きずられるようにコミュニケーションの輪が形成され、チームワークが形成されていく[46]。連載初期に翼の前に立ちはだかる若林源三は街の名士の子息であり、専属コーチの下で指導を受けるなど恵まれた練習環境を有する一方で、翼とは相反するかのようなプライドの高さを有していたが、彼の個性に影響されて次第に寛容さを見せるようになる[43]

その一方で天才型の主人公に対し、同世代の最大のライバルである日向小次郎については小学生編では貧困から抜け出す手段として家計を助けながら練習に取り組む姿が[47]、中学生編では血のにじむような秘密特訓に励み必殺シュート「タイガーショット」を編み出す姿が描かれている[48]。また、ライバルの一人である松山光についても雪国という練習環境や才能の欠如を努力によって補おうと練習に励むなど[48]、努力型の主人公が描かれる傾向があった従来の「スポ根」の構造を逆転させている[48]

こうしたキャラクター造形やストーリー構成について、高橋が当初イメージしていたものは、翼と若林が別々のチーム同士で対戦する対抗戦までだったとしている[49]。読者の人気を獲得したことで連載が継続され、対抗戦に続く新たなステージとして全日本少年サッカー大会を巡るライバル対決へと移行する中で、翼とは対照的な性質を有する日向、既存のキャラクターの隙間を埋めるように松山、三杉淳立花兄弟といったキャラクターが新たに創作され、物語の進行とともに次第に存在感を増していった[50]。さらにライバルとの関係の中で既存の翼、岬、若林、石崎といったキャラクターもキャラ立ちをしていった[20]

また、高橋は本作品について『ドカベン』などを手掛けた水島新司の描き方を参考にして野球からサッカーへと置き換えたものだとも語っており[51]、三ツ谷誠著の『「少年ジャンプ」資本主義』では「南葛を『ドカベン』における明訓高校、大空翼と岬太郎山田太郎里中智だと考えれば構造は更に似てくる」としている[52]。その一方で三ツ谷は、『ドカベン』を本作と同様に際立った才能を持つ主人公とそれを囲む個性豊かな脇役群の作品としつつも、これらの登場人物たちが向日性豊かかといえばそうではなく「意外にもそれぞれに鬱屈を抱えている」とし、本作については「主要キャラクターの中で日向小次郎だけは(中略)ハングリーなキャラクターとなっているが、実際にはその影はあまり見えず、翼以下の肯定的な向日性に溢れたキャラクター群の中に埋没してしまっている。また、翼に匹敵する天才として描かれる三杉が心臓病であるという設定があるが(中略)、本当は彼の中に渦巻くだろう、激しい怒りや嘆きはまるで見えない。つまり『キャプテン翼』は、そのように重さに満ちた人生をサッカーの中に引きずっていないのだ。かつまた、サッカーというゲーム自体の面白さ・純粋さが前面に出すぎて、それぞれの人生などというものはストーリーに花を添えるもの・書割にしかなっていない」と指摘している[52]

あらすじ

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キャプテン翼

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1981年 - 1988年、『週刊少年ジャンプ』に連載された第1作、ジャンプコミックス全37巻。 本編に明記された章立てではないが、それぞれ小学生全国大会、中学生全国大会、ジュニアユース大会での戦いが展開され、最後に翼がブラジルへ旅立つまでが描かれている[53]

小学生編
南葛小に転入した天才サッカー少年・大空翼は修哲小の天才キーパー・若林源三と出会う。二人は両校の対抗戦において勝負を決することになり、翼は石崎了と共にプロ選手のロベルト本郷から指導を受ける。試合は南葛が強豪の修哲を相手に粘り強い攻防を繰り広げ延長戦に持ち込むと、転校生の岬太郎も加わり2-2のスコアで引き分ける。試合後、翼はロベルトから勧誘を受けブラジルへの留学を決心すると、その条件として全国大会優勝を誓う。
南葛市では全日本少年サッカー大会県予選に備え選抜チーム「南葛少年サッカークラブ(南葛SC)」を結成。翼、若林、岬、石崎らは南葛SCの選手として県予選に出場し全国大会出場を決めるが、予選決勝で若林が負傷し大会出場を危ぶまれる。全国の舞台では翼らの前にハングリー精神の旺盛な日向小次郎、恵まれた才能を持ちながら心臓病を抱える三杉淳、双子の立花兄弟といったライバルたちが立ちはだかるが、激戦を制して決勝進出を果たす。決勝戦は日向や若島津健らを擁する明和FCとの再戦となるが、負傷の癒えた若林が合流し再延長戦の末に4-2のスコアで明和を退けて優勝を果たす。大会終了後、ブラジル行きに胸を膨らませる翼だったが、その夢を託されるに値する人間なのかと苦悩するロベルトは単身帰国する。さらに友人の岬は転校、若林は西ドイツへ留学するなど新しいステージへ旅立っていく[53]
中学生編
南葛SCでの全国優勝から3年後、南葛中の三年生になった翼たちが全国大会三連覇を目指す。国内最高レベルの選手に成長した翼は日本サッカー協会片桐宗政の支援の下、来年度からのブラジル挑戦に向けて着々と準備を進めている。これに対して県予選決勝では大友中の新田瞬、全国大会1回戦では東一中の早田誠、3回戦では花輪中の立花兄弟、準々決勝では比良戸中の次藤洋、準決勝ではふらの中の松山光といったライバルたちが南葛に挑む。南葛中は苦戦の末に決勝進出を果たし、決勝戦は南葛対東邦学園という3大会連続同一カードとなるが、翼はライバルたちとの連戦により負傷する。一方、東邦のエース・日向は都予選後に秘密特訓のため無断行動をとったことが問題視され不出場となっていたが、その彼が決勝戦に出場することとなり南葛の前に立ちはだかる。試合は一進一退の攻防を続けるが延長戦に入るも決着がつかず、4-4のスコアで両校同時優勝となる[53]
ジュニアユース編
中学生大会の優秀選手を中心に全日本ジュニアユースが結成されヨーロッパへ遠征、初戦で西ドイツの若き皇帝と呼ばれるシュナイダーや若林を擁するハンブルグ[注 3]と対戦するが1-5のスコアで完敗する。続くブレーメン戦にも敗れ世界との実力差を知る選手達だが、徐々にチームとしてまとまりを見せはじめる。その後、中学生大会での負傷の癒えた翼、海外組の若林と岬がチームに合流しフランスパリで開催される第1回フランス国際Jr.ユース大会に出場。ヘルナンデスを擁するイタリアディアスを擁するアルゼンチンピエールを擁する地元フランスといった強豪チームを抑えて決勝進出を果たす。決勝戦では優勝候補筆頭でありシュナイダーを擁する西ドイツとの対戦となるが、翼の決勝点で3-2と西ドイツを下し大会初優勝を果たす[53]
エピローグ
若林はハンブルグの下部組織から昇格しトップチームと契約を結び、故障者の続出という内部事情もありリーグ戦出場を果たす。これに奮起した翼は日本代表合宿に挑むと、グレミオとの親善試合で史上最年少の代表デビューを果たす。一方、日向をはじめ同世代のライバルたちは高校への進学を、岬はフランスから帰国し石崎らと共に南葛高校への進学を決める。卒業を前に翼はこれまで支えとなっていた中沢早苗に見送られ、ロベルトのいるブラジルへと旅立つ[53]

キャプテン翼 ワールドユース特別編 最強の敵!オランダユース

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1993年、『週刊少年ジャンプ』短期連載、全1巻。

第1作の連載終了後、5年の歳月を経過して短期連載された[53]高校選手権終了後、全日本ユースとオランダユースの親善試合が行われるが第1戦、第2戦とオランダに大敗。第3戦ではブラジルから帰国した翼がチームに合流し反撃に出る。一方、この試合ではオランダユース真のキャプテン、ブライアン・クライフォートが出場しておらず、その影を「ワールドユース編」への足がかりとしている。元々は独立したエピソードだったが、単行本化の際に一部加筆されワールドユース特別編と位置付けられた。このシリーズではキャラクターの頭身や身体バランスがジュニアユース編とは異なり、むしろ小学生編に近い描き方となっているが、この画風はこの作品のみで終わり、ワールドユース編には継承されなかった。

キャプテン翼 ワールドユース編

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1994年 - 1997年、『週刊少年ジャンプ』連載、全18巻。

フランス国際Jr.ユース大会から3年後が舞台。中学卒業後にブラジルでプロサッカー選手になった翼が日本に帰国し、新たに葵新伍を加えた全日本ユースのキャプテンとして再び世界に挑む[53]。作品後半では前作で対戦したシュナイダー、ピエール、ディアスといった世界のライバルが再登場したものの、彼らの活躍は詳述されることはなかった。連載途中での打ち切りが決まり[54]、因縁があったオランダユース戦を見開き2ページで試合結果のみを掲載するなど、急ぎ足での展開となった。エピローグの部分は単行本で大幅に加筆された。

太陽王子 葵の章
翼を目標とし、単身イタリアに渡った葵新伍の活躍を描く[53]。中学卒業後にイタリアへと渡った葵は街の靴磨きからインテルの用具係見習いを経て同クラブの下部組織へ入団、『ジュニアユース編』に登場し翼らと対戦したヘルナンデスとチームメイトとなる。葵は持ち前の明るさをバネに異国の地で技術を磨いていく。
サッカーサイボーグ サンターナの章
ブラジル全国選手権を舞台に、翼と新たなライバルのカルロス・サンターナとの対戦を描く[53]。少年時代に育ての親を失い富豪の下に引き取られたサンターナは、最強の戦士となるべく過酷なトレーニングを課せられる。感情を無くし冷徹なプレーに徹するサンターナに対し翼はサッカーの楽しさを伝えることに苦心する。
アジアユース選手権の章
高校を卒業した日向、岬らの黄金世代が、Jリーグのクラブに入団せずワールドユース優勝のため全日本ユース一本に専念することを宣言する。一方、リアルジャパン7との対決、若林の負傷と若島津の離脱、新監督・賀茂港による主力選手の追放など波乱の船出となる。賀茂のスパルタ指導の下で満身創痍の日本は、翼と若林と葵が合流しアジアユース選手権1次予選をかろうじて突破した後、主力組が合流しリアルジャパン7との再戦に勝利する。ベストメンバーとなった日本はアジアユース選手権に出場すると、オワイランを擁するサウジアラビア肖俊光を擁する中国を退けて優勝を果たし、本大会への出場権を獲得する[53]
ワールドユースの章
当初ワールドユース選手権の開催が予定されていたブルンガ共和国が内戦状態となり、日本での代替開催が決定。エスパダスを擁するメキシコ、ビクトリーノや元リアルジャパン7の火野竜馬を擁するウルグアイ、ヘルナンデスを擁するイタリア、レヴィンを擁するスウェーデン、オランダを下し決勝進出を果たすと決勝戦はロベルト本郷の率いるブラジルとの対戦となる。日本はブラジルの組織戦術によって防戦一方に追い込まれるが、相手の攻勢をしのぎ後半に逆転する。一方、ブラジルも終了間際に切り札のナトゥレーザを投入し同点とするが、延長戦に入り翼が決勝点を決め日本が初優勝を果たす[53]

キャプテン翼 ROAD TO 2002

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2001年 - 2004年、『週刊ヤングジャンプ』連載、全15巻。

ワールドユース選手権終了後のプロサッカーの世界が舞台となり、主要登場人物の各所属リーグでの活躍を描く[53]

翼はリーガ・エスパニョーラバルセロナに移籍するが、10番を背負うリバウールとのポジション争いに敗れBチームに降格。若林はハンブルグの正GKとしてシュナイダーらを擁するB・ミュンヘンとの一戦に挑むも、試合時の判断を巡り監督と衝突。日向はユベントスへ移籍しリーグデビューを果たすも、世界トップレベルの選手達に圧倒されるなど挫折を経験する。一方、日本国内では岬や三杉や松山らがJリーグのクラブへと入団してポジションを獲得、プロの舞台で互いにしのぎを削りあう。その後、翼はファンサール監督から課せられた年間ノルマ「10得点10アシスト」を早々に達成しトップチーム再昇格を果たすと、ナトゥレーザを擁するR・マドリッドとのエル・クラシコに挑む。伝統の一戦を前に重圧を感じる翼だが、師匠であるロベルトの後押しもあり復調を果たすと、途中出場したリバウールとのコンビでチームを勝利に導く[53]

キャプテン翼 GOLDEN-23

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2005年 - 2008年、『週刊ヤングジャンプ』連載、全12巻。

『ROAD TO 2002』で描かれたエル・クラシコから一週間後のストーリー。U-22日本代表は吉良耕三監督の指揮の下で海外組を招集せず、日本国内に残る「黄金世代」を中心にオリンピック出場を目指す[53]。これにフットサル日本代表古川洸太郎風見信之介アルゼンチン帰りの井川岳人といった新メンバーが加わり黄金世代に挑む。日本は最終予選でオーストラリアに苦戦するも、ホームでの最終戦に4-1と勝利し、オリンピック出場権を獲得する[14]。ワールドユース直前に負った怪我の影響のため海外組に後れを取った岬のオリンピック出場に賭ける決意、ハンブルグで出場機会を失った若林の去就、翼のバルセロナでの活躍も描かれている。

キャプテン翼 海外激闘編 IN CALCIO 日いづる国のジョカトーレ

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『週刊ヤングジャンプ』2009年23号 - 47号まで連載、全2巻。 日向小次郎は出場機会を得るためにセリエC1レッジアーナ期限付き移籍をする[53]。一方、葵新伍はインテルでのトップチーム昇格はならず同じくセリエC1のアルベーゼ英語版へ入団し、両者はセリエB昇格を賭けた試合で対戦する。また、赤嶺真紀も女子ソフトボールのオリンピック代表候補として再登場する[53]

キャプテン翼 海外激闘編 EN LA LIGA

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『週刊ヤングジャンプ』2010年11号から2011年21号および、最終章として2012年16号から同年19号まで掲載[55]、全6巻。リーグ優勝を目指す翼の所属するバルセロナの激闘の模様を描く[56]

リバウールに代わってトップ下のポジションに定着した翼は敵地で行われるエル・クラシコに出場しナトゥレーザとの再戦に挑む。試合は一進一退の攻防の末に2-2のスコアで引き分けるが、勝負の行方を見守っていた牧師ミカエルはサッカーの魅力を実感し選手としての復帰を決意する。リーグ戦終盤、優勝の可能性を残すバルセロナはラドゥンガを擁するデポルティーボ・ラ・コルーニャ戦に勝利し、首位のマドリッドがヌマンシア戦に敗れたため勝ち点1差で首位に立つ。一方、ヌマンシアへ入団したミカエルはデビュー戦となったマドリッド戦において、ナトゥレーザを完封するなど実力の片鱗を見せる。

キャプテン翼 ライジングサン

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グランドジャンプ』2014年3号から2019年24号[57] および、『グランドジャンプ増刊・キャプテン翼マガジン』Vol.1(2020年5月3日号)からVol.15(2023年2月4日号)まで掲載[58]

バルセロナでリーグ優勝を果たした翼がU-23日本代表のキャプテンとしてマドリッドオリンピックの優勝を目指すストーリーとなる[59]

キャプテン翼 ライジングサン THE FINAL

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『グランドジャンプ増刊・キャプテン翼マガジン』Vol.16(2023年5月4日号)から掲載。

キャプテン翼 KIDS DREAM

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最強ジャンプ』2018年5月号から2021年5月号まで掲載[60]、後に最終二話はYouTubeの「最強ジャンプチャンネル」にて掲載。『週刊少年ジャンプ』の創刊50周年を記念した企画に伴うリメイク作品。作画は戸田邦和が務める[61]

キャプテン翼 BOYS DREAM

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『グランドジャンプ増刊・キャプテン翼マガジン』Vol.11(2022年5月4日号)から連載。『KIDS DREAM』の続編で中学生編のリメイク。作画は戸田邦和が務める。

キャプテン翼 MEMORIES 1 - 4

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グランドジャンプPREMIUM』2018年5月号に「キャプテン翼 MEMORIES〜これは南葛小VS修哲小 対抗戦当日に起こった話〜」として掲載された。南葛小と修哲小の対抗戦当日を描いたスピンオフ作品で、翼や若林をはじめ、対抗戦に関わる人々の人間模様が描かれた[62]

『グランドジャンプ増刊・キャプテン翼マガジン』の創刊に合わせてシリーズ化され、若林と見上の出会いを描いた「おれが若林源三だ!!!〜SGGKの誕生〜」[63](Vol.1からVol.2に掲載)、翼の両親である広大と奈津子の出会いから、東京にいた頃の翼や静岡へ引越してくるまでの経緯が描かれた「大空家の引っ越し<『キャプテン翼』エピソード0> 」(Vol.3からVol.6にかけて掲載)などが掲載されている[63]。いずれも『キャプテン翼 MEMORIES 1』第1巻に収録[63]

短編集

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ボクは岬太郎

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1984年、『フレッシュジャンプ』5月号、6月号に掲載(前後編)。岬太郎を主人公とした番外編であり短編集VOL.2に表題作として収録され[25]、のちに第1作の文庫版7巻や『GOLDEN-23』12巻にも収録された。

南葛SCでの全国大会優勝から1か月後、南葛市から引っ越した岬は転校先の西峰小でも活躍を続ける。一方で父・岬一郎は別れた妻・由美子と再会を果たし、彼女から岬を引き取りたいとの申し出を受ける。葛藤する岬親子だが一郎の絵画の修業のため共にフランスへ旅立つ、といった内容が描かれている[64]

キャプテン翼短編集 DREAM FIELD

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本編のストーリーとは繋がらない番外編として描かれた短編作品を収録。なお、ほぼ全ての作品において試合の結末は描かれておらず、フェードアウトの形で終了している。

1巻
キャプテン翼2000 MILLENNIUM DREAM
『週刊ヤングジャンプ』2000年10月20日号増刊「がんばれ!ニッポン!五輪日本代表応援号」に掲載[65]
架空のゲーム内のストーリーという設定で、24歳の翼、日向、若林がオーバーエイジ枠でシドニー五輪日本代表に参加する[53]中田英寿中村俊輔をはじめとした実在選手と共に、決勝でロベルト本郷の率いるブラジル五輪代表と対戦する。
キャプテン翼 ROAD TO 2002 Final Countdown
『週刊ヤングジャンプ』2002年7月1日号増刊「キャプテン翼日本勝ち増刊」に掲載[66]
2002 FIFAワールドカップに向けた最終テストマッチで、日本代表とオランダ代表が対戦するストーリー。今まで登場機会に恵まれなかったブライアン・クライフォートが満を持して翼と対決する[53]
キャプテン翼 GOLDEN DREAM
『週刊ヤングジャンプ』2004年34号、35号に掲載(前後編)。
FCバルセロナがアジアツアーで訪日しジュビロ磐田と対戦、長年の名コンビで親友同士だった翼と岬の黄金世代対決を描く[53]
2巻
キャプテン翼 25th ANNIVERSARY
『週刊ヤングジャンプ』2005年4・5合併号から6・7合併号、11号から13号に掲載。
Jリーグ百年構想の一環により作られた、東京港沖の総合サッカー育成施設と巨大スタジアムを併設したJアイランドと呼ばれる人工島を舞台に行われる日本代表対世界選抜戦を描く[53]。出場選手は第1作から『ROAD TO 2002』までの登場人物の中から、『週刊ヤングジャンプ』誌上の読者投票を元に編成されたものである[67]
キャプテン翼 GOLDEN-23 JAPAN DREAM2006
『週刊ヤングジャンプ』2006年7月15日号増刊号「キャプテン翼 ファイト!日本増刊」に掲載。
2006 FIFAワールドカップに向けた壮行試合として、実在の日本代表と翼をはじめとしたU-23オリンピック日本代表との対決を描く[53]

その他

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キャプテン翼 読み切り版

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『週刊少年ジャンプ』1980年18号に掲載[26]。少年ジャンプの「第10回フレッシュジャンプ賞」に入選したことにより掲載が決まった[26]。南葛中学の翼太郎は修哲中学の若林源三とは幼馴染だが、サッカーの才能に恵まれ名門中学に進学した若林に一度も勝ったことはない。ある日、幼馴染で南葛のマネージャーのアキが若林から交際を申し込まれていることを知る。太郎は中学生選手権の地区予選決勝で若林率いる修哲中学と対戦し、彼から得点を奪うことに執念を見せる、といった内容が描かれている[68]。短編集VOL.1『100Mジャンパー』に収録された[25]

キャプテン翼 スペシャル編

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1985年8月10日に刊行された別冊『キャプテン翼熱闘スペシャル』に「夢のブラジル・プロデビューの巻」と題して掲載[69]ブラジルプロ1部リーグの舞台でサンパウロFCの新監督・ロベルト本郷は日本人選手の大空翼を起用。日本人初のブラジルプロデビューを果たすと同時に初得点を決め、周囲の期待に応えるが夢オチで終わる[69]

キャプテン翼 GOLDEN-23 WISH FOR PEACE IN HIROSHIMA

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月刊ヤングジャンプ』2008年8月号から9月号に掲載。海外組を招集したU-23日本代表はオリンピックの壮行試合として広島ビッグアーチUEFA欧州選手権優勝国のギリシャと対戦。日本はブンデスリーガ得点王のカゲスを擁するギリシャに苦戦するも後半に入り翼を起点に反撃に転じる、といった内容が描かれている。『キャプテン翼 GOLDEN-23』12巻に収録された[70]

キャプテン翼 ENDLESS DREAM

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『週刊少年ジャンプ』2008年36号に掲載。少年ジャンプの40周年を記念した企画の一つとして掲載された[71]。『キャプテン翼 海外激闘編 EN LA LIGA』2巻特装版の小冊子に収録[71] された他、『キャプテン翼 ライジングサン』13巻にも収録された[72]。翼たち南葛SCが全日本少年サッカー大会で優勝した直後が舞台となっている。ロベルトや若林が旅立ち、元気のなくなった翼を励まそうと元南葛SCのメンバーらが集まり、若林の一時帰国を翼に知らせたところ、翼が南葛小VS修哲小の対抗戦2NDステージを発案。浦辺、岸田、および全日本少年サッカー大会で知り合ったメンバーがゲストプレーヤーとして招待された。2017年、『グランドジャンプPREMIUM』9月号に再掲[73]

キャプテン翼 特別編 LIVE TOGETHER 2010

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『月刊ヤングジャンプ』2010年6月号に掲載。EXILEとのコラボ作品[74]。アルゼンチンと翼率いる日本代表との、W杯に向けた国内最終テストマッチの前半終了後、ハーフタイムショーでEXILEが登場し、サッカー日本代表応援ソング「VICTORY」を歌う。

登場人物

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大空翼(おおぞら つばさ)
本作の主人公。「ボールは友達」を信条とするサッカー少年。柔軟なボールタッチを生かしたドリブル突破、多彩なキックを生かしたゲームメイクを得意としている。ポジションは小学生まではフォワードを務めていたが中学生になってからはミッドフィールダーに転向した[75]。楽天的だが時には強気な姿勢でチームを牽引する[75]
岬太郎(みさき たろう)
ポジションはミッドフィールダー。親友である翼と同様に柔軟なボールタッチを持ち味とし、彼との息の合ったコンビプレーを得意としている[76]。温和な性格だが闘志を内に秘めるタイプ[76]
若林源三(わかばやし げんぞう)
ポジションはゴールキーパー。少年時代から専属コーチの下で英才教育を受けキーパーとしての高い資質を持ち、ペナルティエリア外からのシュートを決して許さない、という信念を持つ[77]
日向小次郎(ひゅうが こじろう)
ポジションはフォワード。翼とは対照的に力強さと勝利への執着心を前面に出し、直線的なプレーで得点を狙う[78]。交通事故により父を亡くし、家計を助けながらサッカーに取り組む[78]
若島津健(わかしまづ けん)
ポジションはゴールキーパー。空手道の技術を応用したセービング、高い反射神経を生かしてゴールを守る[79]。状況に応じて攻撃に加わるなど若林とは対照的なプレースタイルの持ち主[79]
松山光(まつやま ひかる)
ポジションは主にミッドフィールダー。北国という環境で培った強い精神力とキャプテンシーを生かしてチームを牽引する[80]
三杉淳(みすぎ じゅん)
ポジションは主にミッドフィールダー。様々なポジションをこなすユーティリティ性と高い戦術眼を持ち「フィールドの貴公子」と呼ばれる。その一方で心臓病のハンデを抱えている[81]
ロベルト本郷(ロベルト ほんごう)
ブラジル代表のプロ選手であり、翼の師匠。試合中の事故が基で網膜剥離を患い現役を引退するが、翼を世界トップレベルの選手に育成することを目指す[82]
中沢早苗(なかざわ さなえ)
翼や石崎と同級生で「あねご」と呼ばれる男勝りの少女。小学時代は応援団に所属していたが翼に惹かれてファンとなり、中学ではサッカー部のマネージャーを務めている[83][84]
石崎了(いしざき りょう)
ポジションはディフェンダー。「顔面ブロック」などの根性を前面に出すタイプの選手。翼が南葛市に引越してきた際に最初に友人となった[85]
カール・ハインツ・シュナイダー
ポジションはフォワード。西ドイツ(後のドイツ)出身。強烈なシュート力と、高い決定力を有するストライカー[86]。元プロ選手の父を持ち、技量に裏打ちされた誇り高さを兼ね揃える[87] ことから「若き皇帝」と呼ばれる[86]
ファン・ディアス
ポジションはミッドフィールダー。アルゼンチン出身。「アルゼンチンの至宝」と称される天才プレーヤーで、ストリートで培った高度なドリブルテクニックや意外性のあるアクロバットプレーを得意とする[88][89]
エル・シド・ピエール
ポジションはミッドフィールダー。フランス出身。高い技術を生かし多彩なキックで中盤を操ることから「フィールドのアーティスト」の異名を持つ[90][91]

用語

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対抗戦
関連作品 - 『キャプテン翼』
静岡県南葛市内にある公立の南葛小学校と私立の修哲小学校の全スポーツクラブが参加して争われる競技大会で、翼らの世代では第26回大会にあたる[92]
全日本少年サッカー大会
関連作品 - 『キャプテン翼』
東京都にあるよみうりランドで開催された小学生年代・ジュニア年代(第4種)の全国大会。全国から参加した各都道府県の代表48チームを6チームごと8グループに振り分けリーグ戦を戦い、各組の上位2チームが一発勝負の決勝トーナメントへ進出し優勝を決める[93]
全国中学生サッカー大会
関連作品 - 『キャプテン翼』
埼玉県大宮市にある埼玉県営大宮公園サッカー場を中心とした3会場で開催された中学生年代・ジュニアユース年代(第3種)の全国大会[94]。予選参加2246校の中から勝ち抜いた各都道府県の代表47チームが一発勝負のトーナメント方式により優勝を決める[95][注 4]
フランス国際ジュニアユース大会
関連作品 - 『キャプテン翼』
フランスの首都パリにあるパルク・デ・プランスで開催された中学生年代・ジュニアユース年代(第3種)の国際大会。世界各国から参加した12チームを3チームごと4グループに振り分けリーグ戦を戦い、各組の上位1チームが一発勝負の決勝トーナメントへ進出し優勝を決める[96][97]
ワールドユース選手権
関連作品 - 『キャプテン翼 ワールドユース編』
20歳以下の年代の世界一を決める大会。当初はアフリカのブルンガ共和国(架空の国家)で開催される予定だったが、内戦の影響により、日本で代替開催されることになった[98]
リーガ・エスパニョーラ
関連作品 - 『キャプテン翼 ROAD TO 2002』 、『キャプテン翼 GOLDEN-23』、『キャプテン翼 海外激闘編 EN LA LIGA』、『キャプテン翼 ライジングサン』
スペインのプロサッカーリーグ。翼やリバウールらを擁するバルセロナ[99]ナトゥレーザらを擁するR・マドリッド[100] などが所属する。
マドリッドオリンピック
関連作品 - 『キャプテン翼 GOLDEN-23』、『キャプテン翼 ライジングサン』
国際オリンピック委員会の主催で行われる夏季オリンピックの男子競技。23歳以下の年代の世界一を決める大会だが、オーバーエイジ枠の選手を1チームにつき最大3名追加することが可能となっている。開催国のスペインをはじめ各地域の予選を勝ち抜いた16チームにより争われる。

舞台

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小学生編や中学生編では静岡県南葛市という架空の都市を舞台としているが、「南葛市」「南葛SC」「南葛中学校」などの名称は高橋の出身校である東京都立南葛飾高等学校[18][注 5]、若林らが小学校時代に所属していた「修哲小学校」の名称は修徳高等学校に因んでいる[101]。この他にも作品内には土手のある河川敷など、葛飾区内の風景が色濃く描写されているという[102]。小学生編の全日本少年サッカー大会の会場としてよみうりランドサッカー場でのプレーが描かれたが実際の大会においても2000年代まで、このサッカー場が使用された[103]

中学生編の第16回全国中学生サッカー大会の会場としてさいたま市大宮公園サッカー場(当時の名称は埼玉県営大宮公園サッカー場)でのプレーが描かれた[104]。実在の全国中学校サッカー大会では1970年の第1回大会から[104] 1981年の第12回大会までは同サッカー場をメイン会場として使用していたが、第13回大会からは単一の会場ではなく地域ブロックによる持ち回り制に変更している[注 4]。高橋は「連載当時の国内では数少ないサッカー専用スタジアムであり、ピッチとスタンドの距離が近いため試合が観やすく、漫画にする際には描きやすかった」と評している[104]

また、続編の『キャプテン翼 ROAD TO 2002』以降はスペインバルセロナを舞台にしているが[21]、これについて高橋は「自分がスペインが好きだった[21]」「1998年にフランスで行われた1998 FIFAワールドカップを観戦に訪れた際に、フランス国内で宿が確保できず、バルセロナのホテルに宿泊した。バルセロナ滞在中にカンプ・ノウスタジアムを訪れたところ「翼がここで毎試合プレーをしたら楽しいだろう」とイメージが湧いた[21]」ことを理由に挙げている。

連載時の反響

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1981年から1988年にかけての『キャプテン翼』連載時には少年少女を問わず反響があり[42]、1983年に開始されたテレビアニメの影響もあって、サッカーブームが到来した[106][107]。子供たちは作品内に登場する「オーバーヘッドキック 」「ドライブシュート」「のコンビネーションプレー」「タイガーショット」「スカイラブハリケーン」などのプレーを実際に模倣し[19][108][109]、スポーツ用品店からはサッカーボールが品切れとなり[106][107][110]、サッカー少年団への入部希望者が急増[3] するなどの社会現象が発生した。この作品に影響され、サッカーを始めた少年たちは数多く存在しており、連載開始時の1981年に行われた調査では日本サッカー協会に登録された小学生の選手数は約11万人だったのに対し[19]、連載終了時の1988年に行われた調査では約2倍となる24万人に増加した[19]。当時のサッカーブームについてサッカー解説者であり指導者のセルジオ越後は次のように評している[111][112]

日本には強化の思想はあっても、普及の思想がなかった。(そこで1978年から「さわやかサッカー教室」を主催して)僕は子供たちと一緒にボールを追いながら、この国に本当のサッカー文化を根付かせよう、自分はそのために種をまく人になろうって思ったの。でも、僕でもかなわないものが一つだけある。漫画の『キャプテン翼』は僕が30年かかった仕事を、たった2年でやっちゃったんだから。あれには僕も勝てないな。 — セルジオ越後

書誌情報

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アニメ

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これまでテレビアニメが4回、映画が5回、OVAが1回、発表されている。1983年から放送された第1作目のアニメでは原作『キャプテン翼』の小学生編から中学生編までが描かれたが[291]、テレビ東京開局以来のヒットと称され最高視聴率21.2%を記録し[292][293]、日本国内にサッカーブームを起こした[294]。また、世界50か国以上でテレビ放送されるなど世界中で親しまれている[293]

1994年から放送された第2作目のアニメでは原作の『キャプテン翼』小学生編から『キャプテン翼 ワールドユース編』のアジアユース編まで[295][296]、2001年から放送された第3作目のアニメでは原作の『キャプテン翼』、『キャプテン翼 ワールドユース編』の一部、『キャプテン翼 ROAD TO 2002』の一部に相当するエピソードが描かれた[297]。2018年4月から放送された第4作目のアニメでは設定を現代に移し[298]、原作『キャプテン翼』の中学生編までが描かれ、その後2023年10月より、第4回リメーク版のシーズン2として「ジュニア・ユース編」[299]が放送されている。

1985年から1986年に公開された4本の映画は全てオリジナル作品で、原作『キャプテン翼』の小学生編から中学生編の時期を舞台に全日本選抜と外国チームとの対決が描かれた[300][301]。1989年から1990年にかけて発売されたOVAでは原作の『キャプテン翼』のジュニアユース編に相当するエピソードが描かれ[302]、1994年に「ジャンプ・スーパーアニメツアー'94」のために製作された映画では「最強の敵!オランダユース」編が描かれた[303]

ゲーム

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ゲーム版は1988年4月28日にテクモから発売されたファミリーコンピュータ専用ソフト『キャプテン翼』を皮切りにバンダイコナミから複数のシリーズが発売された[304][305][306]。また、携帯電話向け事業を扱うKLabからもソーシャルゲームサービスが提供されている[307][308]。その多くは原作漫画に準拠した内容だが、1990年代に発売されたテクモ版のシリーズ作品は原作漫画の終了後のオリジナルストーリー、オリジナルキャラクター、オリジナル必殺シュート、オリジナルの名セリフが描かれるなど独自の進化を遂げ[309][310]、一部ファンの間で支持を集めたといわれている[309]

小説

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小説版は第1巻が2013年12月5日に集英社みらい文庫より刊行された[311][312]。この作品は翼らの小学生時代の活躍を描いたもので、執筆は『おおかみこどもの雨と雪』のアニメ絵本を手がけたワダヒトミが担当している[311]。なお、2014 FIFAワールドカップが開催される2014年6月までに全3巻が刊行された[311]

続編として中学生編が上下巻で2018年12月21日(上巻)・2019年1月24日(下巻)に発売された。

演劇

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2017年に「超体感ステージ 『キャプテン翼』」として舞台化された[313][314]。同作が舞台化されるのは初であり、ダンスマーシャルアーツイリュージョンバーチャルリアリティなどを駆使し五感で楽しめるステージとなる[313][315]。総合演出は蛯名健一が務める。脚本・演出アドバイザーは加世田剛が手掛け、振付は松永一哉が担当する[313][316]

上演期間・会場
2017年8月18日 - 9月3日(Zeppブルーシアター六本木
スタッフ
  • 総合演出 - 蛯名健一
  • 脚本・演出アドバイザー - 加世田剛
  • 振付 - 松永一哉
キャスト

その他の展開

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四つ木つばさ公園に設置されている「大空翼」のブロンズ像
連載30周年記念
2010年には連載30周年を記念し、コンピレーション・アルバム『キャプテン翼30周年記念 THE BEST SOCCER SONGS 激闘サムライブルー』や[317]、ゲームソフト『キャプテン翼 激闘の軌跡』が発売された[318]
フットサルコート
2010年6月、神奈川県横浜市中区に多目的フットサルコートの「キャプテン翼スタジアム」が開設された[319]。このコートは土地契約上の問題のため3年間の期間限定で運営されたもので2013年1月に閉鎖されたが[320]、2016年の時点では東京都北区に「キャプテン翼スタジアム東京北」、横浜市中区に「キャプテン翼スタジアム横浜元町」、大阪府大阪市淀川区に「キャプテン翼スタジアム新大阪」、同天王寺区天王寺公園内に「キャプテン翼スタジアム天王寺」が運営されている[321]
葛飾区での町おこし
2013年3月には作者の高橋陽一の出身地である東京都葛飾区四つ木に、小学生時代の大空翼をモデルにした銅像が設置された[322][323]。さらに2014年3月には「石崎了」「日向小次郎」「ロベルト本郷と大空翼」「中沢早苗」「岬太郎」「若林源三」「大空翼」の合計7体の銅像が同区内に設置された[324][325]
四つ木にある商店街の一部は「つばさ通り」と改称され大空翼の姿が描かれたタペストリーが設置されている[326]。また、同年6月12日からは翼、若林、日向らの姿が描かれたラッピングバスの運行がはじまり[327]都営バス京成タウンバスの計2台が葛飾区や墨田区千葉県市川市などの区間を走行している[327][328]。また、東立石の洋菓子店「パティスリー N コトブキ」では「キャプテン翼サブレ」を製造・販売し[329]、西新小岩のタクシー事業者である「かすみ交通」では、南葛SCとのコラボレーションでキャプテン翼(南葛SC)仕様にラッピングされた日産・NV200のタクシーを1台運行している[330]
2019年2月には京成押上線四ツ木駅にキャプテン翼のラッピングが施され[331]、同年3月1日に主題歌の『燃えてヒーロー』を列車接近メロディとして導入した。
キャプテン翼DREAM PROJECT2014
2014年、『キャプテン翼 ライジングサン』の連載に併せ「キャプテン翼DREAM PROJECT2014」と題し[332]、同年6月から開催された「キャプテン翼展」、日本プロサッカーリーグとのコラボレーション[13][333] などの企画が展開された[332]
CRキャプテン翼
2015年8月、サンセイアールアンドディからパチンコ台「CRキャプテン翼 南葛V3激闘編」がリリースされた[334]。作者の高橋によれば2000年ごろからパチンコ化のオファーがあり、そのころは子供向け漫画とのタイアップということでオファーを断っていたが、「東日本大震災から復興していく段階で、娯楽やエンターテインメントが人々の励みになるのではと思ってOKした」としている[334]
ステンドグラス
2018年3月11日、埼玉スタジアム2002の最寄り駅である浦和美園駅に同作の登場人物99人が描かれたステンドグラスが設置された[335]。この作品は横約20メートル、縦約1メートル60センチにおよぶ大きさのもので、主要登場人物のほか国内外のライバルたちがプレーする姿が描かれている[335]。除幕式には、さいたま市長の清水勇人、作者の高橋、日本サッカー協会会長の田嶋幸三、Jリーグチェアマンの村井満、近隣高校のサッカー部員と幼稚園児らが出席した[335][336]
ライセンス管理
2016年、作品ライセンスの管理を目的として新会社「株式会社TSUBASA」が設立され、現在キャプテン翼に関する各種ライセンスは当該会社が全世界を含めて管理している。代表取締役社長は、作者の高橋と親交があり、株式会社フロムワンの代表取締役およびサッカーキング統括編集長だった「岩本義弘」が務めている。
広告への起用
2006年、トヨタ自動車の「トビラを開けよう」キャンペーンのテレビCMに同作の登場人物と原作者の高橋が登場した[337][338]

影響

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漫画

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『キャプテン翼』が登場する以前にはサッカー漫画やサッカーを題材とした作品は少なからず存在し、1970年代初頭に『赤き血のイレブン』が人気作品となったが一過性の流れに過ぎず[339]、漫画界においてサッカーを題材とした作品は減少していた[340]。そうした時代背景の中、本作品が登場しサッカー競技者だけでなく一般の読者に対してもサッカーの基礎的なルール、ポジション、技術、戦術を掲示する技術書的な役割を果たし[340]、後のサッカー漫画の先鞭を着ける形となった[341]。また、日本国内において培われてきたアクション漫画やスポーツ漫画の手法を取り入れアレンジすることで[342]、競技と漫画との表現の相性が芳しくなく未開拓分野と呼ばれていたサッカー漫画のスタイルを確立した[342]

2008年8月、ニンテンドーDSサッカーRPGイナズマイレブン』が発売された[343][344]。この作品は、『キャプテン翼』が1980年代にサッカーブームを起こし、数多くのサッカー選手を生み出したことに因み[343][344]、「ターゲット層である子供達の中から将来の日本代表選手を生み出す」ことを企図したものであり[343][344]、ゲームソフトを中心に漫画、アニメカードゲームなどのメディアミックス展開を実施した[343][344]。この作品は『キャプテン翼』に影響を受けて育った世代の子供に相当する小学生の間で人気を獲得した[345]

サッカー選手

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シャビ(右)やイニエスタ(左)らは本作品のファンであったことを公言している。

川口能活中田英寿[19] などの日本代表経験者を筆頭に、団塊ジュニア以降の世代には『キャプテン翼』の影響でサッカーを始めたことを公言する選手が数多く存在する[109]

本作品の影響は日本だけに留まらず世界各国にも及び、ジネディーヌ・ジダン[346]ティエリ・アンリ[347]セバスティアン・フレイ[348]キリアン・エムバペ[349](以上フランス代表)、アレッサンドロ・デルピエロ[346]フランチェスコ・トッティ[346]ジェンナーロ・ガットゥーゾ[346]ジャンルカ・ザンブロッタ[346]フィリッポ・インザーギ[350](以上イタリア代表)、リオネル・メッシ[293]セルヒオ・アグエロ[350](以上アルゼンチン代表)、カカ[293]ブラジル代表)、フェルナンド・トーレス[351][352]アンドレス・イニエスタ[353]シャビ[350] (以上スペイン代表)、アレクシス・サンチェス[354]チリ代表)、ハメス・ロドリゲス[355][356]コロンビア代表)、ルーカス・ポドルスキ[357]ドイツ代表)がファンであることや影響を受けたことを公言している。

日本のサッカー界ではミッドフィールダーに人材が集まる傾向があり[358]フォワードの人材難という問題を引き起こしているが[358]、その問題の要因には『キャプテン翼』が関連しているのではないかという指摘がある[358][359][360]。作品内で翼はロベルト本郷の教えに従い中学に進学するとセンターフォワードから攻撃的MFに転向したが[358]、高橋はこの転向の理由について「中盤にポジションを移せばボールに触れる機会が増えるし、1980年代当時はアルゼンチンのディエゴ・マラドーナやブラジルのジーコらといったスター選手が、このポジションで活躍していた」ことを挙げている[358]

こうした問題について「新たなフォワードの人気キャラクターを創出し、子供達の憧れの対象とすることで解決すべきだ」とする指摘があり[359][360]、高橋は2002年にフォワードを主人公とした『ハングリーハート WILD STRIKER』(週刊少年チャンピオン)を連載[358]。2005年から2008年に連載された『キャプテン翼 GOLDEN-23』では、スポーツライターの乙武洋匡からの「将来、日本の得点力不足が解消されるようなフォワードを描いてほしい」との依頼に応じて[358]、主要登場人物の1人である若島津健ゴールキーパーからフォワードへ転向させた[358]

サッカークラブ

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主人公の大空翼が公式に所属するFCバルセロナの本拠地 カンプ・ノウ

2001年から連載された『キャプテン翼 ROAD TO 2002』では主人公の大空翼がスペインのFCバルセロナでプレーする姿が描かれた[346][361]。当初、主人公の翼は架空のクラブ「バルセロナ」に所属する設定であったが、彼を実際のFCバルセロナへ移籍させ、公式にFCバルセロナの選手にするコラボレーションが企画された[361]。この企画について当初、出版元の集英社からは懸念が示されていたが、本作品が世界各国でアニメ放送をされ人気を獲得していた影響や、低迷期にあったバルセロナ側には復調の起爆剤にしたいという思惑もあり、交渉は滞りなく成立した[362]

2004年1月に高橋がクラブに招待され、会長のジョアン・ラポルタ(当時)との間で翼の入団会見が執り行われると、翌日の地元紙ではこの模様が一面で報じられるなど、反響を呼んだ[362]。これに対して、FCバルセロナと伝統的にライバル関係にあるレアル・マドリードの幹部が「なぜ、我がクラブに翼を入団させなかったのか」と高橋に抗議したといわれている[346]

FC東京のサポーター達は、本作品の主要登場人物である三杉淳東京都の「武蔵FC」出身ということもあり、彼の女性ファンが作品内で持参していた「三杉淳ファンクラブ」という横断幕をスタジアム内で掲げ[363]、1999年頃から三杉を実際に入団させようとする活動を始めた[364]。こうした活動を受けてクラブ側は2001年3月10日に行われた東京ヴェルディ1969との開幕戦において、三杉を特別招待するイベントを開催した[364]

2005年には、この作品にちなんだ芸能人女子フットサルチーム「南葛YJシューターズ」(後に南葛シューターズと改称)が結成され[365]、芸能人女子フットサルリーグ「スフィアリーグ」に参加。作者の高橋が監督を務めている[366][367]

主要登場人物の松山光が公式に所属するコンサドーレ札幌の練習グラウンド・宮の沢白い恋人サッカー場

2013年12月14日、作者の高橋の地元である東京都葛飾区に翼らが小学校時代に所属していた選抜チームにちなんだ「南葛SC」というサッカークラブが結成された[101][368]。同クラブは後援会長を務める高橋の提案により東京都社会人サッカーリーグ3部に所属していたサッカークラブ「葛飾ヴィトアード」を改称したもので[101]、ユニフォームも原作漫画と同じ白地に青いラインの入ったデザインに変更された[368]。総監督には元修徳高等学校監督の向笠実が就任し[101]、2020年までのJ3リーグ昇格を目標として掲げていた[101]。実際にはこのペースでの昇格は実現せず、2024年時点で南葛SCが到達したリーグは2022年から所属する関東サッカーリーグ1部となっているが、FIFAワールドカップに日本代表として出場した経験を持つ稲本潤一今野泰幸をはじめとした多くの元Jリーガーを集めて強化が図られ、2024年シーズンからは風間八宏が監督を務めている。また、2023年2月には葛飾区が日本私立学校振興・共済事業団と協定を結んで同区内にある総合運動場の用地取得に向けた準備を正式に開始し[369]、2024年3月19日に土地の売買が完了した[370]。同地では南葛SCがJ1リーグに昇格しても本拠地として使用できる収容人員1万5千人のサッカー専用スタジアムを中核とした施設整備が検討され、「街おこし」の中核と位置付けられている[369]

2014年1月19日、コンサドーレ札幌は本作品の主要登場人物である松山光の正式入団を発表し背番号36を与えた[371]。また、同クラブの運営会社・北海道フットボールクラブ代表取締役社長の野々村芳和(当時)は、松山の入団に伴い「松山光プロジェクト」と題した選手育成プロジェクトをスタートする方針を示した[371]。このプロジェクトは集った支援金を基に育成費やチーム強化費に充て、北海道から松山のような日本を代表する選手を輩出することを企図したものである[371][372][373]

2018年9月1日、FC岐阜は本作の登場人物・葵新伍の「FC岐阜ドリームプレイヤー」としての入団を発表し、背番号20を与えた[374]

国際社会

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2001年に公開されたチャウ・シンチー映画『少林サッカー』は登場人物が少林拳を駆使してサッカーの試合に挑む内容であり、超人的なプレーが数多く登場するのが特徴だが[375]、監督兼主演俳優の周星馳は「『キャプテン翼』にインスピレーションを得たものであり、サッカーとカンフーを組み合わせるアイデアは長年に渡って温めていた。しかし、それは漫画でのみ可能な表現で、今日のようにCG技術が発達するまで待たなければならなかった」と発言している[375]

本作品は世界各国で翻訳されており[346]、集英社が出版権契約を結んだ10か国以外の国においても海賊版が出回るなど、相当数の国家で愛読されていると推定されている[346]。 またアニメ版は、イタリアでは『オーリ・エ・ベンジ』(Holly e Benji)、スペインでは『オリベル・イ・ベンヒ』(Oliver y Benji)、フランスでは『オリーヴ・エ・トム』(Olive et Tom)といった題名で放送され人気を獲得している[376][377]。なお、イタリア、スペイン、フランスでのタイトルの意味は『翼と若林』である[378]。この他に、2001年3月にフランスのサッカー雑誌『フランス・フットボール』の表紙を飾ったこともある[377]。 韓国ではソウル文化社により翻訳されているが、登場人物らの日本代表での躍進を読みたがらないという国民感情からジュニアユース編以降は出版されていない[379]

イラク戦争の復興支援として、2004年1月に日本自衛隊による国際連合平和維持活動派遣が始まったが、首都バグダッド東南部に位置するサマーワでは、日本とイラクの友好関係をアピールする目的として、外務省のODAにより支給された給水車に高橋陽一と集英社の許可を取り付けた上で『キャプテン翼』のイラストが描かれた[380]。これはイラクでサッカー人気が高いことや[346][380]、同作品が『キャプテン・マージド』 (Captain Majed) という題名で中東全域で広く知られていたことに由来している[380]。2006年には国際交流基金は外務省の協力を得て、イラク・メディア・ネットワークに対し、テレビアニメのアラビア語吹き替え版を無償提供した[381][382]

2016年8月、ブラジルではリオデジャネイロオリンピックが開催されたが、閉会式では2020年の東京オリンピックを紹介する演目「トーキョーショー」が披露された[383]。この演目においてイメージ映像が流れた際、『ドラえもん』、『ハローキティ』、『パックマン』、『スーパーマリオブラザーズ』などの日本のアニメ・ゲーム作品と共に本作品の登場人物が登場[384][385][386]。翼や岬太郎がツインシュートを行う場面や、リオデジャネイロへ赤いボールを届けるリレーの中で、翼がオーバーヘッドキックでボールを繋げる場面が描かれた[383]

二次創作

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1980年代の『キャプテン翼』連載当時、女性読者を中心に、「キャプ翼もの」と呼ばれる本作を題材とした同人誌二次創作)がブームになった[387][388]。その多くはいわゆる「やおい」であり一般的なパロディとも異なり、登場人物同士による同性愛的な関係を扱った内容が多く[387]、『週刊少年ジャンプ』の担当編集者は創作者に対して1987年9号の目次コメントにおいて「これ以上キャラを傷つけないで下さい」と自重を求めた[389]。これは登場人物間の友情や信頼、あるいはライバル間の敵対心や執着心を恋愛感情に読み換えたことによるもので[390]、本作品のほかにも「友情・努力・勝利」を中心テーマとした『週刊少年ジャンプ』の作品が題材として取りあげられる傾向が強い[390]精神科医斎藤環は一連の現象について「女性おたくにとってのセクシュアリティとは何かを考える上で、きわめて示唆的な現象といえる」[391]、社会学者の宮台真司らは「関係のインフレ」と評している[392]。なお、本作品の二次創作化については漫画原作よりも配色や声や動作が加味され、固定的なイメージが得やすいアニメ版からの影響が強いことが指摘されている[393]

評価

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日本サッカー協会会長の川淵三郎は本作品の後世への影響について次のように評している[339]

日本サッカーの大功労者だよ、疑いようもなく。『キャプテン翼』のおかげでサッカー好きな少年が爆発的に増えて、底辺が一気に拡大したからね。わかりやすい例を挙げれば、『キャプテン翼』が始まってから道端でボールを蹴っている子どもを見るようになった。それまでサッカーボールで遊ぶ子どもを見かけることなんてなかったが、それがいつの間にか子どもたちがサッカーで遊ぶようになり、今や子どものいる家庭にはサッカーボールがあるのが当たり前だからね。(中略)中田ヒデにしても、俊輔にしても、小野にしても、みんな『キャプテン翼』に影響を受けた世代。その意味では、『キャプテン翼』があったから現在のような日本のサッカーになれたといっても過言じゃないね。もちろん、Jリーグも『キャプテン翼』がサッカー人気の土台を作っていたからこそできた。 — 川淵三郎

前述のように、本作品は世界のトップ選手顔負けのスーパープレーが描かれることが特徴的であるが、こうした手法について荒唐無稽なものと評するサッカーメディアもある[394]。一方でプロサッカー選手本山雅志は次のように評している[395]

「非現実的だ」とか言うけど、実はサッカーの発想なんて、そういうところから生まれる。今、ブレ球とか使う選手が多くなってるけど、あれなんてまさしく「ドライブシュート」じゃないかな。そういう意味では現代サッカーが『キャプテン翼』という「非現実」にやっと近づいたと思う。 — 本山雅志

また、元スペイン代表シャビは個性豊かな登場人物がさまざまな得意技を持っていたことが本作品の魅力だったとした上で、「さすがに技を習得することは出来なかったが、これらのスペクタクルなプレーが多く出てきたからこそ、サッカーへの情熱を高めるきっかけとなった」と評している[350]。こうした選手たちは作品内に登場する大技の実現性については否定しつつも、そこに描かれる創造性や自由な発想に惹かれ、実際に模倣することで自身のプレーに反映させていったものと考えられる[396]

1980年代を通じたスポーツ漫画の傾向について社会学者の宮台真司らは「1960年代的な課題達成の物語が薄れ、友情という名の『無害な共同性』ものが急上昇する動きがあった」と評し、その典型例として本作品を挙げているが[397]東京学芸大学教授の松田恵示は次のように評している[44]

この作品が対決パターンを基調とするヒーローものであることには変わりはない。しかしこの作品は、主人公を取り囲む全ての人々が温かい保護で守っている点と、努力とか克服とか苦しみといった、スポ根漫画ではお決まりの要素がない点で、それまでのスポーツ漫画とは大きく違っている。あるいはこのようにもいえるだろう。この漫画を支えているのは簡単に「安心感」だと。つまり、これまでのスポーツ漫画に描かれた、勝負に生まれる泥臭さ、苦しさ、執念といったものが『キャプテン翼』では脱色されているというわけである。スポーツの持つ楽しさを、それが持つ現実の複雑性を単純化することで伝えようとした漫画。 — 松田恵示

さらに松田は泥臭さを廃する傾向について「それが読者にとって居心地の良い物であればあるほど、現実のスポーツのリアリティを脅かすことになるだろう。泥臭いスポーツなど我慢できるものか、漫画のスポーツこそ本当のスポーツという感性まで、この地点まで来るとさほど遠くない」と評している[44]

また、政治評論家の田中直毅は本作品が受け入れられた理由について「かつての根性ものと違い、『キャプテン翼』では天才という言葉が頻出する。子供たちはひょっとして、今もテーマ性として残されている努力よりも、実は才能の方が決定的な要因だと直感し始めているのかもしれない。天才のサッカー少年と、これをとりまく少年たちの友情を確認することは、子供たちにとって夢と現実とを橋渡しすることになっているのではないか」[398]、元『週刊少年ジャンプ』編集長の西村繁男は「ガンバってガンバって、練習して練習してっていうんじゃなくて、ともかく球を蹴るのが好きで好きでっていうね、そういうところから入ろうっていうのが良かった。後の方は友情・努力・勝利じゃないけどガンバリズムみたいのも出てくるんだけど、最初の段階では、ともかくボールが友達という、そういうところからスタートしていったのが良かったんですよ」と評している[46]

漫画家で元京都精華大学学長の竹宮惠子によれば、本作品の登場人物のキャラクターデザインについては「類型的」「手足がデフォルメ的」と評されることがある[399]。こうした点について竹宮は自著の中で「作中人物に表面的な極端な差異がないぶん、かえって、パターン化することから遠ざかっている」と評している[399]。また、竹宮は高橋の構図の描き方について次のように評している[399]

結局、何のためにあの手足が必要かっていうと、足先の問題ではなくて、構図的な問題のためだけなんです。「力の入り方のバランス」だけを語るために、あの絵があるような気がするの。スポーツをやってるところのデッサンをする時って、簡略デッサンをしてからでないとデッサンが狂うの。だから、あの絵を見ていると、それをそのまま描いてるんじゃないかって思う。体の曲がった流れとかが、すごく柔軟性があって抜群なのね。バネが感じられていいなって思う。 — 竹宮惠子

高橋の初代担当編集の鈴木晴彦は作品の優れていた点について「空間の想像力と三次元の表現力」と評し、その特徴が最も現れたものとして第2話の「翼が街中を走行するバスの真下にシュートを放つシーン」を挙げている[31]。前出の西村は「劇画のタッチでもない、いわゆる少年まんがのタッチでもないし、やさしい線」と評するなど[400]、絵には難があるとした上で、「ボールの動かし方とか、そういうものに非常に臨場感もある」と評しており、その理由については高橋が時間があれば外で体を動かしていたいというスポーツマンタイプの漫画家であったためとしている[46]

脚注

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注釈

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  1. ^ デビュー前から本作品が終了する1988年まで高橋の担当編集を務める[23]。『スーパージャンプ』編集長などを経て、2016年より集英社常務取締役を務める[24]
  2. ^ スポーツ漫画では現実の競技が持つ緊張感やスピード感、身体の迫力を表現するために、ページを大きく使ったコマ構成や時には現実離れした大胆な表現手法が用いられることがある[38]京都精華大学准教授で京都国際マンガミュージアム研究員の吉村和真は、その代表例として山田芳裕の陸上競技漫画『デカスロン』を挙げている[38]
  3. ^ スマートフォン用アプリゲーム『キャプテン翼ZERO 〜決めろミラクルシュート〜』、PS4/NSW『キャプテン翼 RISE OF NEW CHAMPIONS』では"ハンブルク"と表記されている。
  4. ^ a b 大会方式については、作中の全国中学生サッカー大会では各都道府県ごとの代表47校が出場するが[95]、実在の全国中学校サッカー大会では各地域予選を勝ち抜いた代表32校が出場する[105]
  5. ^ 「南葛」という設定は、高橋が平松伸二のアシスタント時代に描いた『番長キーパー』で初めて登場している[25]

出典

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参考文献

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関連項目

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外部リンク

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