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「塩谷定好」の版間の差分

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'''塩谷 定好'''(しおたに ていこう、[[1899年]][[10月22日]] - [[1988年]][[10月28日]])は、[[日本]]の[[写真家]]。
'''塩谷 定好'''(しおたに ていこう、本名:しおたに さだよし、[[1899年]][[10月22日]] - [[1988年]][[10月28日]])は、[[日本]]の[[写真家]]。


== 経歴 ==
== 経歴 ==
=== 人物 ===
[[鳥取県]][[東伯郡]]赤崎村(現[[琴浦町]])に生まれる。
[[鳥取県]][[東伯郡]][[赤碕町|赤崎村]](現[[琴浦町]])に生まれる。生家は[[廻船]]問屋である。



== 著書 ==
=== 塩谷家 ===
*{{Cite book|和書 |author = |year = 1975 |title = 塩谷定好名作集 : 1923-1973 |publisher = 日本写真出版|isbn = }}
[[ファイル:Kiku-Port-Akasaki-2013071401.jpg|thumb|菊港]]
*{{Cite book|和書 |author = |year = 1984 |title = 海鳴りの風景 : 塩谷定好写真集 |publisher = ニッコールクラブ |isbn = }}
[[ファイル:Shiotani-Teiko-Memorial-Photo-Gallery-2014050101.jpg|thumb|塩谷定好写真記念館(生家)]]


=== 塩谷定好写真記念館 ===
明治初期の商家である生家は塩谷家により寄贈され、「NPO法人塩谷定好フォトプロジェクト」により、作品展示を行う記念館として整備され、[[塩谷定好写真記念館]]として2014年4月26日に開館した<ref>塩谷定好写真記念館パンフレット</ref><ref>{{Cite web|和書|title=活動報告2014 - 塩谷定好フォトプロジェクト|url=http://teiko.jp/preparatory_2014.php|website=teiko.jp|accessdate=2019-09-29}}</ref><ref>{{Cite web|和書|title=郷土を愛した写真家塩谷定好写真記念館/ふるさと鳥取県産業・観光センター(名古屋代表部)/とりネット/鳥取県公式サイト|url=https://www.pref.tottori.lg.jp/237732.htm|website=www.pref.tottori.lg.jp|accessdate=2019-09-29}}</ref>。

== 年譜 ==
*[[1899年]]([[明治]]32年): 10月22日 鳥取県東伯郡赤崎村(現・琴浦町)に生まれる
*[[1917年]]([[大正]]6年): 鳥取県立農学校(現・[[鳥取県立倉吉農業高等学校]])卒業
*[[1919年]](大正8年): 「ベストクラブ」創設(赤碕町)
*[[1927年]]([[昭和]]2年): 「芸術写真研究会」(東京)会員
*[[1928年]](昭和3年): 「日本光画協会」(京都)会員
*[[1934年]](昭和9年): 「国際写真サロン」連続入選、特待員となる
*[[1938年]](昭和13年): 「ベストクラブ」を「写研会」と改称
*[[1950年]](昭和25年): 「倉吉美術協会」設立(のちの「倉吉市美術展覧会」)
*[[1954年]](昭和29年): 「第1回倉吉美術展覧会」写真部門審査員となる
*[[1958年]](昭和33年): 「新協美術会」(東京)写真部門会員
*[[1960年]](昭和35年): 「全鳥取美術展」写真部門審査員となる
*[[1967年]](昭和42年): 「第11回鳥取県美術展覧会」写真部門審査員となる
*[[1971年]](昭和46年): 塩谷定好作品展(赤碕農業管理センター)、塩谷定好回顧展(米子アートギャラリーU)
*[[1975年]](昭和50年): 「塩谷定好名作集」出版(米子日本写真出版)
*[[1976年]](昭和51年): 塩谷定好写真展(東京ペンタックスギャラリー)
*[[1979年]](昭和54年): 「今日の日本の写真とその起源」展(イタリア)のち欧州各国巡回、塩谷定好作品展(赤碕農業管理センター)
*[[1981年]](昭和56年): 第88回「写研会」写真展([[倉吉博物館]])
*[[1982年]](昭和57年): [[フォトキナ]]写真展「フォトグラフィ1922~1982」(西ドイツ・ケルン美術館)
*[[1983年]](昭和58年): 塩谷定好・植田正治写真展([[鳥取県立博物館]])
*[[1985年]](昭和60年): 「パリ・ニューヨーク・東京」展(つくば写真美術館'85)
*[[1988年]](昭和63年): 「ヒューストンフォトフェスト1988」において「塩谷定好写真展」のち全米各地巡回
*[[1988年]](昭和63年): 89歳で死去
*[[1990年]]([[平成]]2年): 米子写友会回顧展([[米子市美術館]])
*[[2003年]](平成15年): 「日本写真史」展(ヒューストン美術館)  「鉄道と絵画」展([[福岡市美術館]])
*[[2005年]](平成17年): 「写真はものの見方をどのように変えてきたか」展([[東京都写真美術館]])
*[[2006年]](平成18年): 「ルソーの見た夢、ルソーに見る夢」展([[世田谷美術館]])
*[[2007年]](平成19年): 「20世紀美術探検」展([[国立新美術館]]開館記念展)
*[[2008年]](平成20年): 「子どものいる風景」展(神戸市立[[小磯記念美術館]])、「倉吉の美術100年」展(倉吉博物館)
*[[2011年]](平成23年): 「芸術写真の精華」展(東京都写真美術館)

== 写真集 ==
[[File:Six books of the photographs of Teikō Shiotani.jpg|thumb|塩谷定好の写真集]]
*{{Cite book|和書 |author = |year = 1975 |title = 塩谷定好名作集 : 1923-1973 |publisher = 日本写真出版}}<!-- ISBNなし -->
*{{Cite book|和書 |author = |year = 1984 |title = 海鳴りの風景 : 塩谷定好写真集 |publisher = ニッコールクラブ}}<!-- ISBNなし -->
*{{Cite book|和書 |author = 浅倉祐一朗、大竹ゆき |year = 2016 |title = 芸術写真の時代 : 塩谷定好展 : カタログ |publisher = 三鷹市美術ギャラリー}}<!-- ISBNなし -->
*{{Cite book|和書 |author = 蔦谷典子 |year = 2017 |title = 愛しきものへ 塩谷定好1899–1988 |publisher = 島根県立美術館}}<!-- ISBNなし -->
*{{Cite book|和書 |author = 蔦谷典子 |year = 2019 |title = 夢の翳 塩谷定好の写真1899–1988 |publisher = 求龍堂 | isbn=978-4-7630-1920-2}}
*{{Cite book|和書 |author = |year = 2019 |title = 生誕120年 芸術写真の神様 塩谷定好とその時代 |publisher = 今井出版 | isbn=978-4-86611-176-6}}


== 参考文献 ==
== 参考文献 ==
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*深読み!日本写真の超名作100([[飯沢耕太郎]]、2012年、パイインターナショナル)54ページ~55ページ
*深読み!日本写真の超名作100([[飯沢耕太郎]]、2012年、パイインターナショナル)54ページ~55ページ
**「天気予報のある風景」(1931年)が掲載されている。
**「天気予報のある風景」(1931年)が掲載されている。
*NPO法人塩谷定好フォトプロジェクト(2013年)


== 表彰 ==
== 受賞・表彰 ==
*[[1976年]](昭和51年)- [[山陰中央新報]]社地域開発賞・文化賞
*[[2010年]] - 琴浦町名誉町民<ref>第9回琴浦町議会定例会会議録(第1日)平成21年12月8日(火曜日)議案第154号</ref>
*[[1977年]](昭和52年)- 地方自治30周年記念・地方自治功労(文化向上)鳥取県知事表彰
*[[1982年]](昭和57年)
** [[フォトキナ]]写真展「フォトグラフィ1922~1982」(西ドイツ・ケルン美術館)フォトキナ栄誉賞受賞
** 鳥取県教育賞
*[[1983年]](昭和58年)
** [[日本写真協会]]功労賞
** 第2回国際編集デザイン展(アメリカ)デザイン優秀賞
** 第1回[[地域文化功労者]]文部大臣表彰
*[[2010年]](平成22年) - 琴浦町名誉町民<ref>第9回琴浦町議会定例会会議録(第1日)平成21年12月8日(火曜日)議案第154号</ref>


== 脚注 ==
== 脚注 ==
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==関連項目==
==関連項目==
*[[日本の写真家一覧]]
*[[日本の写真家一覧]]
*[[日本近代写真の成立と展開]]
*[[ヴェスト・ポケット・コダック]]
*[[ヴェスト・ポケット・コダック]]
*[[植田正治]]
*[[杵島隆]]
*[[岩宮武二]]
*[[中島謙吉]]


==外部リンク==
==外部リンク==
*[http://teiko.seeker.jp/ 塩谷定好写真記念館設立準備会]
*[http://teiko.jp/ NPO法人 塩谷定好フォトプロジェクト]


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塩谷 定好(しおたに ていこう、本名:しおたに さだよし、1899年10月22日 - 1988年10月28日)は、日本写真家

経歴

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人物

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鳥取県東伯郡赤崎村(現・琴浦町)に生まれる。生家は廻船問屋である。


塩谷家

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菊港
塩谷定好写真記念館(生家)


塩谷定好写真記念館

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明治初期の商家である生家は塩谷家により寄贈され、「NPO法人塩谷定好フォトプロジェクト」により、作品展示を行う記念館として整備され、塩谷定好写真記念館として2014年4月26日に開館した[1][2][3]

年譜

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  • 1899年明治32年): 10月22日 鳥取県東伯郡赤崎村(現・琴浦町)に生まれる
  • 1917年大正6年): 鳥取県立農学校(現・鳥取県立倉吉農業高等学校)卒業
  • 1919年(大正8年): 「ベストクラブ」創設(赤碕町)
  • 1927年昭和2年): 「芸術写真研究会」(東京)会員
  • 1928年(昭和3年): 「日本光画協会」(京都)会員
  • 1934年(昭和9年): 「国際写真サロン」連続入選、特待員となる
  • 1938年(昭和13年): 「ベストクラブ」を「写研会」と改称
  • 1950年(昭和25年): 「倉吉美術協会」設立(のちの「倉吉市美術展覧会」)
  • 1954年(昭和29年): 「第1回倉吉美術展覧会」写真部門審査員となる
  • 1958年(昭和33年): 「新協美術会」(東京)写真部門会員
  • 1960年(昭和35年): 「全鳥取美術展」写真部門審査員となる
  • 1967年(昭和42年): 「第11回鳥取県美術展覧会」写真部門審査員となる
  • 1971年(昭和46年): 塩谷定好作品展(赤碕農業管理センター)、塩谷定好回顧展(米子アートギャラリーU)
  • 1975年(昭和50年): 「塩谷定好名作集」出版(米子日本写真出版)
  • 1976年(昭和51年): 塩谷定好写真展(東京ペンタックスギャラリー)
  • 1979年(昭和54年): 「今日の日本の写真とその起源」展(イタリア)のち欧州各国巡回、塩谷定好作品展(赤碕農業管理センター)
  • 1981年(昭和56年): 第88回「写研会」写真展(倉吉博物館
  • 1982年(昭和57年): フォトキナ写真展「フォトグラフィ1922~1982」(西ドイツ・ケルン美術館)
  • 1983年(昭和58年): 塩谷定好・植田正治写真展(鳥取県立博物館
  • 1985年(昭和60年): 「パリ・ニューヨーク・東京」展(つくば写真美術館'85)
  • 1988年(昭和63年): 「ヒューストンフォトフェスト1988」において「塩谷定好写真展」のち全米各地巡回
  • 1988年(昭和63年): 89歳で死去
  • 1990年平成2年): 米子写友会回顧展(米子市美術館
  • 2003年(平成15年): 「日本写真史」展(ヒューストン美術館)  「鉄道と絵画」展(福岡市美術館
  • 2005年(平成17年): 「写真はものの見方をどのように変えてきたか」展(東京都写真美術館
  • 2006年(平成18年): 「ルソーの見た夢、ルソーに見る夢」展(世田谷美術館
  • 2007年(平成19年): 「20世紀美術探検」展(国立新美術館開館記念展)
  • 2008年(平成20年): 「子どものいる風景」展(神戸市立小磯記念美術館)、「倉吉の美術100年」展(倉吉博物館)
  • 2011年(平成23年): 「芸術写真の精華」展(東京都写真美術館)

写真集

[編集]
塩谷定好の写真集
  • 『塩谷定好名作集 : 1923-1973』日本写真出版、1975年。 
  • 『海鳴りの風景 : 塩谷定好写真集』ニッコールクラブ、1984年。 
  • 浅倉祐一朗、大竹ゆき『芸術写真の時代 : 塩谷定好展 : カタログ』三鷹市美術ギャラリー、2016年。 
  • 蔦谷典子『愛しきものへ 塩谷定好1899–1988』島根県立美術館、2017年。 
  • 蔦谷典子『夢の翳 塩谷定好の写真1899–1988』求龍堂、2019年。ISBN 978-4-7630-1920-2 
  • 『生誕120年 芸術写真の神様 塩谷定好とその時代』今井出版、2019年。ISBN 978-4-86611-176-6 

参考文献

[編集]
  • 「日本の写真1930年代展」図録(1988年、神奈川県立近代美術館
  • 「芸術写真の時代 米子写友会回顧展」図録(1990年、米子市美術館)
  • 「日本のピクトリアリズム展」図録(1992年、東京都写真美術館
  • 「日本近代写真の成立展開展」図録(1995年、東京都写真美術館)
  • 「モダニズムの時代展」図録(1995年、東京都写真美術館)
  • 高山正隆と大正ピクトリアリズム(日本の写真家5、1998年、岩波書店
  • 日本写真家事典(執筆・監修=東京都写真美術館、2000年、淡交社)160ページ
    • 「婦人像」(1932年、ゼラチン・シルバー・プリント)が掲載されている。
  • 「光のノスタルヂア 小関庄太郎と日本の芸術写真展」図録(2001年、福島県立美術館)
  • 美術手帖2004年12月号(Vol.56、No.858)特集『日本写真史がわかる!』
    • 「天気予報のある風景」(1931年)が掲載されている。
  • 日本の写真家 近代写真史を彩った人と伝記・作品集目録(監修・東京都写真美術館、2005年、日外アソシエーツ)203ページ
    • 「天気予報のある風景」(1931年)が掲載されている。
  • 「芸術写真の精華 日本のピクトリアリズム珠玉の名品展」図録(2011年、東京都写真美術館)
    • No.41:村の鳥瞰(1925年、ゼラチン・シルバー・プリント)
  • 深読み!日本写真の超名作100(飯沢耕太郎、2012年、パイインターナショナル)54ページ~55ページ
    • 「天気予報のある風景」(1931年)が掲載されている。
  • NPO法人塩谷定好フォトプロジェクト(2013年)

受賞・表彰

[編集]
  • 1976年(昭和51年)- 山陰中央新報社地域開発賞・文化賞
  • 1977年(昭和52年)- 地方自治30周年記念・地方自治功労(文化向上)鳥取県知事表彰
  • 1982年(昭和57年)
    • フォトキナ写真展「フォトグラフィ1922~1982」(西ドイツ・ケルン美術館)フォトキナ栄誉賞受賞
    • 鳥取県教育賞
  • 1983年(昭和58年)
  • 2010年(平成22年) - 琴浦町名誉町民[4]

脚注

[編集]
  1. ^ 塩谷定好写真記念館パンフレット
  2. ^ 活動報告2014 - 塩谷定好フォトプロジェクト”. teiko.jp. 2019年9月29日閲覧。
  3. ^ 郷土を愛した写真家塩谷定好写真記念館/ふるさと鳥取県産業・観光センター(名古屋代表部)/とりネット/鳥取県公式サイト”. www.pref.tottori.lg.jp. 2019年9月29日閲覧。
  4. ^ 第9回琴浦町議会定例会会議録(第1日)平成21年12月8日(火曜日)議案第154号

関連項目

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外部リンク

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