「Jリーグ中継 (NHK)」の版間の差分
概要について加筆 |
|||
1行目: | 1行目: | ||
'''Jリーグ中継'''(ジェイリーグちゅうけい)は、[[日本放送協会]] (NHK) が[[日本プロサッカーリーグ]](Jリーグ)の試合を中継して放送する[[テレビ番組]]([[スポーツ中継]])である。 |
'''Jリーグ中継'''(ジェイリーグちゅうけい)は、[[日本放送協会]] (NHK) が[[日本プロサッカーリーグ]](Jリーグ)の試合を中継して放送する[[テレビ番組]]([[スポーツ中継]])である。 |
||
== 概要 == |
|||
NHKにおけるJリーグ中継は[[1993年]]の創設当初から毎年行っている。それ以前もNHKは、[[NHK衛星第1テレビジョン|衛星第1テレビ放送 (BS1)]] で[[日本サッカーリーグ]]の実況中継を行っていた実績を持っていることから、Jリーグと毎節1試合(優先権契約を行っていた2006年までは毎節2~3試合)をBS1で、また月1回ペースで[[NHK総合テレビジョン|総合テレビ]]([[NHKデジタル衛星ハイビジョン|BSハイビジョン (BShi)]] と[[NHKワールド|NHKワールド・プレミアム]]でも同時放送の場合あり)での実況契約を行っている。また、これとは別に対戦チームのホームタウン向けに随時ローカル中継が行われている(詳細は[[Jリーグ中継#ローカル放送]]の項を参照)。 |
|||
NHKにおけるJリーグ中継は[[1993年]]のリーグ発足当初から毎年行っている。それ以前もNHKは、[[日本サッカーリーグ]] (JSL) の実況中継を行っていた実績を持っていることから、Jリーグのリーグ戦を[[NHK衛星第1テレビジョン|衛星第1テレビ放送 (BS1)]]、[[NHK総合テレビジョン|総合テレビ]]で放送している。 |
|||
NHKが共催として名を連ねている[[天皇杯全日本サッカー選手権大会|天皇杯]]の独占放送権も有しており、都道府県の決勝をローカルで、3回戦以降の注目カードをBS1で、決勝を総合テレビで放送している。この場合はオープニングやテーマ曲は独自のものが用いられる(エンディングテーマは「日本サッカーの歌」のインストゥルメンタルバージョンのもの)。 |
NHKが共催として名を連ねている[[天皇杯全日本サッカー選手権大会|天皇杯]]の独占放送権も有しており、都道府県の決勝をローカルで、3回戦以降の注目カード(Jリーグ所属クラブの試合が中心)をBS1で、決勝を総合テレビで放送している。この場合はオープニングやテーマ曲は独自のものが用いられる(エンディングテーマは「日本サッカーの歌」のインストゥルメンタルバージョンのもの)。 |
||
なお、[[Jリーグカップ]]についてはNHKは中継を行わない。 |
|||
=== BS1 === |
|||
リーグ戦は毎節1試合をBS1で生中継している。シーズン中は土曜日の19:00-21:00がJリーグ中継用の放送枠として確保されており、基本的にはこの時間帯の試合(19時キックオフ)を中継する。BS1の定時ニュースである[[NHK BSニュース]]は試合中継のハーフタイム中に挿入される。なお、放映権を持つJリーグ側との調整により放送対象が土曜日のナイトマッチとならないケースも増えてきている。 |
|||
どの試合を中継するかはリーグ開始当初にあらかじめ割り当てられているが、終盤の各節についてはNHKに中継試合の選択権がある程度与えられている模様で、前節の終了時点で優勝争いに絡む試合(ただし、優先権契約を持っている[[スカパーJSAT]]が独占中継権を行使しない試合に限られる)を中継することとしている。このため、終盤数節はBSでの中継試合が前もって決まっていないことが多い。 |
|||
NHKが優先権契約を行っていた2006年まではBS1で毎節2~3試合を放送していた。この場合、試合日が分散される場合は各日1試合ずつの放映が基本であった。 |
|||
=== 総合テレビ・BS hi === |
|||
リーグ戦期間中は開幕節を始めとして、平均月1回のペースで総合テレビで中継する。土曜日のデイマッチの生中継が基本で、地上波でのナイトマッチの中継は原則行われていない(かつては中継があった。後述参照)。この場合、[[NHKデジタル衛星ハイビジョン|BSハイビジョン (BShi)]] と[[NHKワールド|NHKワールド・プレミアム]]でも同時放送の場合がある。 |
|||
優勝決定の可能性のある節ではその節開始時点での首位チームの試合を総合テレビで中継し(リーグ開始当初には与えられていなかった放映権が与えられる)、優勝決定となった場合にはそのまま引き続き優勝セレモニーまでが中継されることが通例となっている。 |
|||
なお、総合テレビとBS1で同じ試合を中継することはない。 |
|||
また、これ(総合テレビでの全国放送)とは別に、各地域放送局製作で、対戦チームのホームタウン向けに随時ローカル中継が行われている(詳細は[[Jリーグ中継#ローカル放送]]の項を参照)。 |
|||
== テーマ曲 == |
== テーマ曲 == |
||
216行目: | 235行目: | ||
*ステージ優勝決定試合が編成の都合で地上波で放送されないケースもあった。(例・[[1998年]]第2ステージの[[鹿島アントラーズ]]や[[1999年]]第1ステージ、[[2002年]]第2ステージの[[ジュビロ磐田]]など。但し、ジュビロが優勝した1999年第1ステージと2002年第2ステージは、仮に最終節まで優勝が決まらなければという前提で、総合テレビでの生放映予定が予め組まれていた) |
*ステージ優勝決定試合が編成の都合で地上波で放送されないケースもあった。(例・[[1998年]]第2ステージの[[鹿島アントラーズ]]や[[1999年]]第1ステージ、[[2002年]]第2ステージの[[ジュビロ磐田]]など。但し、ジュビロが優勝した1999年第1ステージと2002年第2ステージは、仮に最終節まで優勝が決まらなければという前提で、総合テレビでの生放映予定が予め組まれていた) |
||
*また[[1997年]](第1ステージ・鹿島、第2ステージ・磐田)ステージ優勝の試合については、BSでの生放送をそのまま総合テレビで深夜([[ミッドナイトチャンネル]])に録画中継したこともあった。 |
*また[[1997年]](第1ステージ・鹿島、第2ステージ・磐田)ステージ優勝の試合については、BSでの生放送をそのまま総合テレビで深夜([[ミッドナイトチャンネル]])に録画中継したこともあった。 |
||
* [[2005年]][[12月3日]]に行われた[[2005年J1最終節|J1最終節]](第34節)では、優勝の可能性のあった5チームがそれぞれ同時刻に別のチームと戦い、これら5試合の結果次第で優勝が左右されることから、放映権を持たない試合を含む以下の5試合すべてに中継車・アナウンサーを派遣し、平行して随時ゴールシーンを流すなどして同時中継を行った('''太字'''が優勝の可能性のあったチーム)。なお、放映権を持たない試合では、ゴールシーン以外は試合前・ハーフタイム時のみ中継を行った。試合結果等の詳細は[[2005年J1最終節]]を参照のこと。 |
* [[2005年]][[12月3日]]に行われた[[2005年J1最終節|J1最終節]](第34節)では、優勝の可能性のあった5チームがそれぞれ同時刻に別のチームと戦い、これら5試合の結果次第で優勝が左右されることから、放映権を持たない試合を含む以下の5試合すべてに中継車・アナウンサーを派遣し、平行して随時ゴールシーンを流すなどして同時中継を行った('''太字'''が優勝の可能性のあったチーム)。なお、放映権を持たない試合では、ゴールシーン以外は試合前・ハーフタイム時のみ中継を行った。この年は、最終的にガンバ大阪が優勝となったため、試合終了後は総合テレビでもガンバ大阪の優勝セレモニーが放映された(この間だけ総合テレビとBS1のサイマル放送となった)。なお、試合結果等の詳細は[[2005年J1最終節]]を参照のこと。 |
||
** 総合テレビ(新潟を除く) '''セレッソ大阪''' - [[FC東京]](長居スタジアム) |
** 総合テレビ(新潟を除く) '''セレッソ大阪''' - [[FC東京]](長居スタジアム) |
||
** 衛星第1テレビ 川崎フロンターレ - '''ガンバ大阪'''([[等々力陸上競技場]]) |
** 衛星第1テレビ 川崎フロンターレ - '''ガンバ大阪'''([[等々力陸上競技場]]) |
2010年10月22日 (金) 10:40時点における版
Jリーグ中継(ジェイリーグちゅうけい)は、日本放送協会 (NHK) が日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)の試合を中継して放送するテレビ番組(スポーツ中継)である。
概要
NHKにおけるJリーグ中継は1993年のリーグ発足当初から毎年行っている。それ以前もNHKは、日本サッカーリーグ (JSL) の実況中継を行っていた実績を持っていることから、Jリーグのリーグ戦を衛星第1テレビ放送 (BS1)、総合テレビで放送している。
NHKが共催として名を連ねている天皇杯の独占放送権も有しており、都道府県の決勝をローカルで、3回戦以降の注目カード(Jリーグ所属クラブの試合が中心)をBS1で、決勝を総合テレビで放送している。この場合はオープニングやテーマ曲は独自のものが用いられる(エンディングテーマは「日本サッカーの歌」のインストゥルメンタルバージョンのもの)。
なお、JリーグカップについてはNHKは中継を行わない。
BS1
リーグ戦は毎節1試合をBS1で生中継している。シーズン中は土曜日の19:00-21:00がJリーグ中継用の放送枠として確保されており、基本的にはこの時間帯の試合(19時キックオフ)を中継する。BS1の定時ニュースであるNHK BSニュースは試合中継のハーフタイム中に挿入される。なお、放映権を持つJリーグ側との調整により放送対象が土曜日のナイトマッチとならないケースも増えてきている。
どの試合を中継するかはリーグ開始当初にあらかじめ割り当てられているが、終盤の各節についてはNHKに中継試合の選択権がある程度与えられている模様で、前節の終了時点で優勝争いに絡む試合(ただし、優先権契約を持っているスカパーJSATが独占中継権を行使しない試合に限られる)を中継することとしている。このため、終盤数節はBSでの中継試合が前もって決まっていないことが多い。
NHKが優先権契約を行っていた2006年まではBS1で毎節2~3試合を放送していた。この場合、試合日が分散される場合は各日1試合ずつの放映が基本であった。
総合テレビ・BS hi
リーグ戦期間中は開幕節を始めとして、平均月1回のペースで総合テレビで中継する。土曜日のデイマッチの生中継が基本で、地上波でのナイトマッチの中継は原則行われていない(かつては中継があった。後述参照)。この場合、BSハイビジョン (BShi) とNHKワールド・プレミアムでも同時放送の場合がある。
優勝決定の可能性のある節ではその節開始時点での首位チームの試合を総合テレビで中継し(リーグ開始当初には与えられていなかった放映権が与えられる)、優勝決定となった場合にはそのまま引き続き優勝セレモニーまでが中継されることが通例となっている。
なお、総合テレビとBS1で同じ試合を中継することはない。
また、これ(総合テレビでの全国放送)とは別に、各地域放送局製作で、対戦チームのホームタウン向けに随時ローカル中継が行われている(詳細はJリーグ中継#ローカル放送の項を参照)。
テーマ曲
NHKにおけるJリーグの中継では、中継の終了時に流されるテーマ曲が用意されており、曲名とアーチスト名がクレジット入りで紹介されている。近年のNHKのスポーツ中継ではクレジット入りの「イメージソング」が用意される事例はここ数年NHKのほかのスポーツ中継でも見られるが、このような形で「テーマ曲」が用意されるのは、オリンピック中継やサッカーワールドカップ中継を除けば唯一となっている。
- 1993年~2001年:PRIME TIME / T-SQUARE(作曲 安藤まさひろ)
- 2001年~2004年:attraction / 小澤正澄(作曲 小澤正澄)
- 2004年~2007年:奇跡 / 倖田來未(作詞 倖田來未・森元康介、作曲 森元康介)
- 2008年:地図にない場所 / 岡本玲(作詞 Rei、作曲 原一博)
- 2009年~2010年前期:Wait for you / GIRL NEXT DOOR/(作詞:千紗・Kenn Kato 作曲:鈴木大輔)
- 2010年後期:タマシイレボリューション / Superfly(作詞/作曲: 越智志帆)
なお、オープニング映像もJリーグ中継オリジナルのもので、通常NHKのスポーツ中継のテーマ曲となっている「スポーツショー行進曲」(NHKスポーツテーマ)は用いられない。
このテーマ曲は衛星第1テレビで放送されているJリーグタイムでもエンディング(タマシイレボリューションについてはオープニングテーマソングにも)に使用されている。
解説者一覧
※2010年現在。五十音順。他局(スカパー!や民放のローカル中継)のサッカー中継でも解説者として出演する人物もいる。
- 加茂周(但し、現在では登場頻度は低い)
- 小島伸幸
- 名良橋晃(2009年より出演 「ゲスト」扱い)
- 早野宏史
- 福西崇史(2009年より出演 但し、2009年は「ゲスト」扱いだった)
- 三浦泰年(但し、現在では登場頻度は低い)
- 宮澤ミシェル
- 森島寛晃(2010年より出演 主に関西での試合を担当予定)
- 山口素弘(2009年よりフジテレビジョン・すぽると!土曜日のJリーグキャスター兼務)
- 山野孝義(関西以西で行われる試合の中継で登場することが多い)
- 山本昌邦
解説者を務めていた人物一覧
解説者はサッカーの専門家であるため、代表チーム・プロチームの監督・コーチその他日本サッカー協会の役職に就任する可能性がある。その期間は解説業と両立することができないため必然的に解説業を休止することになる。また監督業と解説業交互に繰り返る者も居る。
※2010年現在。
- 井原正巳(2009年より柏レイソルコーチ)
- 岡田武史(2007年よりサッカー日本代表監督。2010年8月よりWOWOW専属解説者に)
- 川勝良一(2010年より東京ヴェルディ監督)
- 木村和司(2010年より横浜F・マリノス監督)
- 長谷川健太(2005年より清水エスパルス監督)
- 原博実(2009年よりJFA技術委員長(強化担当)、JFA特任理事及び国際マッチメイク委員 但し、プレミアリーグ中継の解説には引き続いて出場している)
実況・リポート担当アナウンサー
2010年8月時点。特に断り書きが無い場合、地方局のアナウンサーは主に地元戦を、東京のアナウンサーは関東含む全国各地の試合を、それぞれ担当する。若手は地元の試合であってもまず経験を積むため、ベンチサイドリポートを務める場合がほとんど。天皇杯の3回戦、4回戦は地域関係なく若手のアナウンサーが担当することが多い。
※のアナウンサーは、山岸舞彩とBS 1『Jリーグタイム』を進行することがある。
氏名 | 所属局 | 所轄ホームチーム | 備考 |
---|---|---|---|
飯塚洋介 | 徳島放送局 | 徳島ヴォルティス | |
一橋忠之 | 東京アナウンス室 | 『土曜スポーツタイム』MC。 よって土曜日は出演しない | |
稲垣秀人 | 名古屋放送局 | 名古屋グランパス | |
猪原智紀 | 熊本放送局 | ロアッソ熊本 | |
※内山俊哉 | 解説委員室 (アナウンサー兼任) |
地元九州勤務時も全国放送(含・国際試合)を担当していた | |
笠井大輔 | 富山放送局 | カターレ富山 | |
金城均 | 新潟放送局 | アルビレックス新潟 | |
川崎寛司 | 佐賀放送局 | サガン鳥栖 | |
河村太朗 | 大分放送局 | 大分トリニータ、ギラヴァンツ北九州 | 北九州は下関市出身であるが故の人員応援 |
栗田晴行 | 水戸放送局 | 鹿島アントラーズ、水戸ホーリーホック | 茨城以外での全国放送担当試合もあるが、 水戸局放送部副部長のため近隣地域限定 |
小宮山晃義 | 甲府放送局 | ヴァンフォーレ甲府 | |
近藤敏之 | 松山放送局 | 愛媛FC | 2010年6月期に転勤。 松山では放送部アナウンス統括担当部長となったため、 人員不足などの非常時しか担当しなくなった |
酒井博司 | 名古屋放送局 | 名古屋グランパス、FC岐阜 | 前任地福岡ではアビスパ福岡戦を実況 |
佐々生佳典 | 山形放送局 | モンテディオ山形 | |
佐藤克樹 | 前橋放送局 | ザスパ草津 | |
佐藤洋之 | 福岡放送局 | アビスパ福岡、ギラヴァンツ北九州 | |
下境秀幸 | 静岡放送局 | 清水エスパルス、ジュビロ磐田 | |
杉岡英樹 | 仙台放送局 | ベガルタ仙台 | |
※杉澤僚 | 東京アナウンス室 | ||
曽根優 | 札幌放送局 | コンサドーレ札幌 | 以前は東北2チームの中継も支援。 まれに北海道以外での全国放送を担当することもある |
高瀬登志彦 | 仙台放送局 | ベガルタ仙台 | |
田代純 | 大阪放送局 | ガンバ大阪、セレッソ大阪、 京都サンガ、ヴィッセル神戸 |
関西のJリーグ中継統括担当。 関西以外での全国放送担当試合もある |
塚本貴之 | 大阪放送局 | ガンバ大阪、セレッソ大阪 | |
鳥海貴樹 | 松山放送局 | 愛媛FC | 四国以外での全国放送担当試合もある |
中澤輝 | 横浜放送局 | 横浜F・マリノス、浦和レッドダイヤモンズ、 大宮アルディージャ |
実況はFM放送で担当。埼玉県分は さいたまにスポーツアナがいないための応援。 テレビはベンチリポート専門である |
※中村泰人 | G-Media出向 | 前任地佐賀では地元九州の2部戦を主に担当 | |
※野地俊二 | 東京アナウンス室 | ||
早瀬雄一 | 福岡放送局 | アビスパ福岡、ギラヴァンツ北九州 | |
※町田右 | G-Media出向 | ||
※松野靖彦 | 東京アナウンス室 | ||
三浦拓実 | 神戸放送局 | ヴィッセル神戸 | |
向井一弘 | 水戸放送局 | 水戸ホーリーホック、鹿島アントラーズ | |
横井健吉 | 広島放送局 | サンフレッチェ広島 | |
芳川隆一 | 岡山放送局 | ファジアーノ岡山 | |
※吉松欣史 | G-Media出向 | ||
吉田浩 | 大阪放送局 | ガンバ大阪、セレッソ大阪 |
Jリーグスペシャル
2003年と2004年の5月の大型連休に「Jリーグスペシャルデー」と題し、当日のテレビの放送時間を統一・調整した上で(Jリーグは試合日程の編成には基本的に関与していない)、JリーグのホームタウンにあるNHKの各放送局が地元チームの試合に特化して実況放送を行っている。2004年は11月6日にもスペシャルデーを実施した。
2005年以降は全国放送カードが行われる日にローカル差し替えが行われる試合があり、これを生かした多元中継が行われる場合がある。
近年は放映権の問題や土日分散開催もあって行われていなかったが、2010年に6年ぶりに「Jリーグスペシャル」としての多元中継が行われている。
第1回
- 全国放送
- 総合テレビ(下記地域放送カード対象地区除く)・衛星ハイビジョンテレビ J1・鹿島アントラーズ-横浜F・マリノス(カシマスタジアム)
- 衛星第1テレビ J1・浦和レッドダイヤモンズ-清水エスパルス(埼玉スタジアム)
- 地域放送(いずれも総合テレビ)
- J1
- J2
- (※)福岡-広島戦は広島県では当日深夜(正式には6日未明)に録画中継され、日中の生中継は鹿島-横浜M戦を中継した
第2回
- 全国放送
- 総合テレビ(下記地域放送カード対象地区除く)・衛星ハイビジョンテレビ J1・浦和レッドダイヤモンズ-鹿島アントラーズ(埼玉スタジアム)
- 衛星第1テレビ J1・東京ヴェルディ1969-ジェフユナイテッド市原(味の素スタジアム)
- 地域放送(いずれも総合テレビ)
- J1
- J2
第3回
2004年11月6日放送。全試合14時開始。
- 全国放送
- 総合テレビ(下記地域放送カード対象地区除く)、衛星ハイビジョンテレビ J1・浦和レッドダイヤモンズ-清水エスパルス(埼玉スタジアム)
- 衛星第1テレビ J1・ガンバ大阪-アルビレックス新潟(※1 万博記念競技場)
- 地域放送(いずれも総合テレビ)
- J1
- 東海地方、広島県 名古屋グランパスエイト-サンフレッチェ広島(※2 瑞穂陸上競技場)
- 近畿地方、新潟県 ガンバ大阪-アルビレックス新潟(※1、2 万博記念競技場)
- J2
- (※1)G大阪-新潟戦は衛星第1テレビと近畿地方、新潟県の総合テレビでの同時サイマル中継。
- (※2)G大阪-新潟、名古屋-広島の2試合の総合テレビでの中継はアナログ放送のみ。地上デジタル放送では浦和-清水戦を中継した。
- (※3)水戸-仙台戦の茨城県での放送は地上デジタル放送のみ。アナログ(茨城県は東京の中継局扱い)では浦和-清水戦を中継した。
第4回
2010年3月13日放送。「Jリーグスペシャル」として6年振りの放送だが、前回までと放送体制が若干異なる。
- 地上波(総合テレビ)と衛星放送との同時放送は行われていない。また、試合開始時刻も中継試合ごとに異なる。
- 全体の進行役として山岸舞彩(JリーグタイムMC)が出演する(この日は試合前後とハーフタイムにNHK放送センターから出演)。
- 全国放送
- 総合テレビ(下記地域放送カード対象地区除く) J1・名古屋グランパスエイト-川崎フロンターレ(豊田スタジアム)
- 衛星第1テレビ J1・清水エスパルス-モンテディオ山形(アウトソーシングスタジアム日本平 ※1)
- 地域放送(いずれも総合テレビ)
- J1
- 東北地方 ベガルタ仙台-大宮アルディージャ(ユアテックスタジアム仙台)
- J2
- 北海道、福岡県 コンサドーレ札幌-アビスパ福岡(札幌ドーム)
- 山梨県、茨城県(※2) ヴァンフォーレ甲府-水戸ホーリーホック(山梨県小瀬スポーツ公園陸上競技場)
- 岡山県 ファジアーノ岡山-横浜FC(kankoスタジアム)
- (※1)この試合は地上波に先駆けて14時から16時に放送された(他の試合は16時試合開始)。なお、同一節のNHKによる時差放送では、他に翌3月14日に行われたJ2・ギラヴァンツ北九州-徳島ヴォルティス(北九州市立本城陸上競技場・福岡県域のNHK総合で放送)、J2・大分トリニータ-FC岐阜(大分銀行ドーム・大分県域のNHK総合で放送)の2試合がある(以上2試合はスペシャルとは別枠)。
- (※2)甲府-水戸の茨城県向けの放送は地上デジタル・サブチャンネルのみ。アナログと地上デジタル・メインチャンネルは名古屋-川崎を放送した。
第5回
2010年5月5日放送。放送体制は前回同様だが、京都エリアでは13:00-15:15に繰り上げて放送する[1](京都以外の地域では13:55-16:05)。全体進行役の山岸と一橋忠之(NHKアナウンサー)は浦和-名古屋の行われる埼玉スタジアムからの出演。
- 全国放送
- 総合テレビ(下記地域放送対象カード地区除く) J1・浦和レッドダイヤモンズ-名古屋グランパスエイト(埼玉スタジアム)
- 衛星第1テレビ J1・アルビレックス新潟-横浜F・マリノス(東北電力ビッグスワン ※1)
- 地域放送(いずれも総合テレビ)
- J1
- J2
- (※1)16時試合開始
- (※2)13時試合開始
- 他は14時試合開始
特記事項・エピソード
- 1993年5月15日のJリーグオープニングマッチであるヴェルディ川崎vs横浜マリノス(国立競技場)のキックオフが19:30となったのは、ニュースに引き続き19:27からNHK総合テレビで生中継を行うためのものであった(当日の実況担当は山本浩)。以後、NHKでもJリーグチャンピオンシップ中継等で数回総合テレビでゴールデンタイムの生放送が行われた(いずれの試合も19:30キックオフ。これらはNHKニュース7を必ず放映しなければいけない都合があるためだった)が、ここ数年は行われていない。チャンピオンシップは2004年に廃止され、入れ替え戦(2008年廃止)を除いた一連の公式戦年間最終試合も、原則としてデーゲームでの開催になったためである。
- 創設当初はNHKに放映権の優先権があったことから、BS-1にて1日で3-4試合放送した節もあった。中には土曜日の試合で日中からゴールデンタイムにかけてのほぼ午後全体がJリーグ中継で集中編成された日や、1997年に放送衛星がこれまでの「ゆり2号」から「B-SAT」になって以後、春季と秋季の「食」による深夜放送中断がなくなったことを利用して、深夜の録画放送(1試合)を組んだものがあった。
- ステージ優勝決定試合が編成の都合で地上波で放送されないケースもあった。(例・1998年第2ステージの鹿島アントラーズや1999年第1ステージ、2002年第2ステージのジュビロ磐田など。但し、ジュビロが優勝した1999年第1ステージと2002年第2ステージは、仮に最終節まで優勝が決まらなければという前提で、総合テレビでの生放映予定が予め組まれていた)
- また1997年(第1ステージ・鹿島、第2ステージ・磐田)ステージ優勝の試合については、BSでの生放送をそのまま総合テレビで深夜(ミッドナイトチャンネル)に録画中継したこともあった。
- 2005年12月3日に行われたJ1最終節(第34節)では、優勝の可能性のあった5チームがそれぞれ同時刻に別のチームと戦い、これら5試合の結果次第で優勝が左右されることから、放映権を持たない試合を含む以下の5試合すべてに中継車・アナウンサーを派遣し、平行して随時ゴールシーンを流すなどして同時中継を行った(太字が優勝の可能性のあったチーム)。なお、放映権を持たない試合では、ゴールシーン以外は試合前・ハーフタイム時のみ中継を行った。この年は、最終的にガンバ大阪が優勝となったため、試合終了後は総合テレビでもガンバ大阪の優勝セレモニーが放映された(この間だけ総合テレビとBS1のサイマル放送となった)。なお、試合結果等の詳細は2005年J1最終節を参照のこと。
- チーム名アナウンスに関しては、初期の頃は各チームのフルネーム(但し浦和レッドダイヤモンズは「浦和レッズ」。横浜フリューゲルスも初期の頃は一部で「横浜ASフリューゲルス」というニックネームで紹介されたものもあったが、NHKでは「AS」は入れずに単純に「横浜フリューゲルス」とした)をアナウンスしていたが、現在は一般的な呼称(ジェフユナイテッド市原・千葉は「ジェフ千葉」、名古屋グランパスエイトは「名古屋グランパス」など。なお字幕に関しては初期から一般的な呼称で表示)を使用が基本となっている。なお、試合中には愛称のみ、あるいは地域名のみでアナウンスされることもある。
- Jリーグ中継として全国中継されるのは基本的にJ1のリーグ戦のみであるが、浦和レッズがJ2に降格していた2000年は、J2のリーグ戦のうち、浦和の絡む数試合をBS1で放送したことがある。また、2003年11月23日には当時J2のアルビレックス新潟の昇格決定となった試合(vs大宮)をBS1で放送している。2010年は北九州-千葉と札幌-横浜FCがBS1で放送される予定である。
- スポーツニュース番組ではリーグそのものを紹介する場合「サッカーのJリーグ1部・J1」(ないしは「Jリーグ2部・J2」)とアナウンスされてきたが、2010年から「サッカーのJ1(J2)」のみの表現に留めるようになった
- 事件・事故等の報道特別番組を放送する場合や、その他の重要なスポーツイベント(プロ野球の優勝決定戦など)を中継する場合には、そちらの放送を優先させ、Jリーグ中継は放送中止または放送時間等の変更を行う場合がある。
- 2003年の開幕カードのうち、3月21日のジュビロ磐田vs横浜F・マリノス(静岡スタジアム エコパ)は当初総合テレビで、3月22日のセレッソ大阪vsヴィッセル神戸(長居スタジアム)は当初BS1でそれぞれ放送予定だったが、直前に勃発したイラク戦争関連報道を優先させるため、2試合ともBS2での放送となった。
- 2004年10月23日は、16時から総合テレビで鹿島アントラーズvs浦和レッドダイヤモンズ(茨城県立カシマサッカースタジアム)の生中継を行っていたが、試合終了とほぼ同時に新潟県中越地震が発生。中継を打ち切り、報道特別番組に切り替えとなった。
- 2007年9月29日は、19時からガンバ大阪vs大分トリニータ(万博記念競技場)を生中継する予定だったが、北海道日本ハムファイターズのリーグ優勝がかかる千葉ロッテマリーンズ戦(千葉マリンスタジアム、18時試合開始)の生放送に切り替え、Jリーグ中継(直後放送予定だったJリーグタイムを含む)は当日夜の中継録画とした。
- 2009年5月16日の浦和レッドダイヤモンズvsガンバ大阪(埼玉スタジアム2002)は、当初総合テレビとNHKワールド・プレミアムで放送される予定だったが、同日行われる民主党代表選挙関連の特別編成(BS1も含む)のため、生放送はBS2での放送に、総合テレビは同日深夜(翌日未明)の録画放送に、NHKワールド・プレミアムでは同日22時10分からの録画放送にそれぞれ変更された。BS2でJリーグ放送が行われるのは上述の2003年以来6年ぶりのこと。
- 2010年9月25日は、19時から横浜F・マリノスvsベガルタ仙台(日産スタジアム)を生中継する予定だったが、この日にリーグ優勝する可能性があった福岡ソフトバンクホークスの試合(北海道日本ハムファイターズ戦、札幌ドーム、18時試合開始)の生放送に切り替え、Jリーグ中継は当日深夜に録画中継の対応をとった(Jリーグタイムは野球中継の後に放送)。
- ハーフタイムに当日のベンチレポーターのアナウンサーが監督に前半戦を振り返ってインタビューをする。インタビューが後半開始直後にかかる場合もある。
- 毎年開幕節の試合の中から1試合を総合テレビで全国中継している。原則開幕初日に放送されるが、2008年は開幕初日の3月8日には全国放送がされず、翌3月9日に川崎フロンターレvs東京ヴェルディ(等々力陸上競技場)を放映した。なお、開幕カードでも一部の試合で地域向け放送として地元J2クラブの試合の差し替え放送(生中継)が行われている。
- J1/天皇杯ともにNHKで中継されるカードは、終盤にスコアが激しく動いたり、下馬評を覆して下位チームが上位チームを破ったりすることがしばしばあるので2ちゃんねるなどのネット上ではBS劇場と呼ばれる場合がある[要出典]。典型的な例に08-09天皇杯において、この年のJ1リーグ優勝チームの鹿島アントラーズが国士館大にPK戦まで持ち込まれた試合がある。