コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

安藤正容

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
安藤まさひろから転送)
安藤 正容
基本情報
出生名 安藤 正容
生誕 (1954-09-16) 1954年9月16日(70歳)
出身地 日本の旗 日本愛知県名古屋市千種区
学歴 明治大学卒業
ジャンル フュージョン
職業 ミュージシャン
担当楽器 ギター
レーベル ヴィレッジミュージック
共同作業者 T-SQUARE (1976-2021)
あんみつ
アカサカトリオ
公式サイト T-SQUAREオフィシャルサイト

安藤 正容(あんどう まさひろ、1954年9月16日 - )は、愛知県名古屋市千種区出身の、日本ジャズギタリスト愛知県立瑞陵高等学校第25回生。1977年明治大学卒業[1]。血液型A型。フュージョングループ・T-SQUAREの初代リーダーで、作曲家音楽プロデューサーとしても活動している。

来歴

[編集]

実家は名古屋市千種区の覚王山日泰寺近く。(1999年中京テレビで放送されたライブ・インタビューより)

幼少の頃はプラモデルサッカーに熱中する少年であった。小学生の頃にクラシックギターを手にするが、途中でつのだじろう漫画などに傾倒してしまい、Fのコードが押さえられるようになったのは中学3年生になってからであった。

人生最初のバンド「NASSI」を組む。「名前がない」という意味。「NASSI」のメンバーであった同級生のベーシスト山本一昭とドラムとで、名古屋に存在したジャズ喫茶「MusicClub COCO」へ通うようになる。この時、「MusicClub COCO」(現在は閉店)、現:「JazzSpot Swing」オーナーであるギタリスト和田直と出会う。和田との出会いは、後のバンド人生へ多大な影響を与える。当時、「MusicClub COCO」で演奏させてもらう傍ら、和田直に師事。ギターや音楽論、奏法などをこの時に学ぶ。大学進学にともない、和田からジャズギタリストの高柳昌行を紹介される。THE SQUAREの3枚目のアルバムである『Make Me A Star』の収録曲、「Mr. Coco's One」は、尊敬する和田直に捧げた曲である。

マイルス・デイヴィスのレコードを聴いてジャズに関心を持ち、大学入学後は明治大学モダンジャズ研究会メランコリー・キャッツで演奏活動する一方、ジャズギタリストの高柳昌行に師事した。

明治大学在学中の1976年11月に安藤と同じくメランコリー・キャッツのメンバーだったドラマーの原田俊一(現:原田俊太郎[1]、明治大学ビッグサウンズソサエティーオーケストラで活動していたピアニスト袴塚淳[1]、安藤と1973年以来共演してきたベーシストの中村裕二[2] とフュージョンバンドTHE SQUAREを結成すると[3]、瞬く間に日本のフュージョン・シーンを代表する存在になっていった。

1980年発表のアルバム『Rockoon』から2007年発表の『33』までは表記を安藤まさひろとしていたが、デビュー30周年となる2008年発表のアルバム『Wonderful Days』以降、本名の表記に戻している。

2021年2月1日、同年春にリリースされたアルバム『FLY! FLY! FLY!』の参加およびライブツアー終了を以てT-SQUAREから脱退した[4][5][6]

2022年、T-SQUAREの元メンバーである則竹裕之須藤満アカサカトリオを結成[7]

使用ギター(主にエレクトリック・ギター)

[編集]

アンプは初期がMarshall、伊東たけし前期がメサ・ブギー (Mesa/Boogie)・300TOPとフェンダー・コンサートをそれぞれ2台ずつステレオで使用。『IMPRESSIVE』辺りからCUSTOM AUDIO ELECTRONICS社製の3+プリアンプとVHTのパワーアンプが基本となる。2014年後半からFRACTAL AUDIO SYSTEMS社製Axe-FX(サウンドプロセッサー)にMatrix社製パワーアンプを組み合わせたものに変更し、2020年からはKemper Profiling Amplifierをメインとして使用。また、ANDY'sなどソロ活動ではCUSTOM AUDIO ELECTRONICS社製OD-100とコンパクトボード(マイケル・ランドウに影響)、あるいはCarrやMagnatoneなどのブティックアンプも使用する。

作品

[編集]

ソロ

[編集]
タイトル 発売年 注釈
MELODY BOOK 1986 CBSソニー → ヴィレッジ・レコード
Melody go round 1990 CBSソニー → ヴィレッジ・レコード
ANDY'S 1996 ソニー・レコード → ヴィレッジ・レコード
Water Colors with みくりや裕二[注釈 1] 1997 ヴィレッジ・レコード
文學道中〜旅ノススメ〜 オリジナル・サウンドトラック 2005 ヴィレッジ・エー
WINTER SONGS 2010 ヴィレッジ・レコード
安藤正容GAMEWORKS 2018 Orange Lady

T-SQUAREの代表曲(安藤正容〈安藤まさひろ〉作曲のもの)

[編集]
  • TEXAS KID(アルバム『Make Me A Star』に収録)
  • TOMORROWS AFFAIR(アルバム『Rockoon』に収録)
  • IT'S MAGIC(アルバム『MAGIC』に収録)
  • LITTLE MERMAID(アルバム『MAGIC』に収録)
  • ハワイへ行きたい(アルバム『脚線美の誘惑』に収録)
  • 脚線美の誘惑(アルバム『脚線美の誘惑』に収録)
  • 君はハリケーン(アルバム『うち水にRainbow』に収録)
  • ALL ABOUT YOU(アルバム『ADVENTURES』に収録)
  • DESTINATION(アルバム『Stars and the Moon』に収録)
  • OVERNIGHT SENSATION(アルバム『Stars and the Moon』に収録)
  • LOVE IS IN MY SIGHT(アルバム『S・P・O・R・T・S』に収録)
  • CELEBRATION(アルバム『TRUTH』に収録)
  • TRUTH(アルバム『TRUTH』に収録)
  • BECAUSE(アルバム『TRUTH』に収録)
  • GO FOR IT(アルバム『YES, NO.』に収録)
  • YOUR CHRISTMAS(アルバム『WAVE』に収録)
  • BIG CITY(アルバム『WAVE』に収録)
  • DAISY FIELD(アルバム『NATURAL』に収録)
  • ROMANTIC CITY(アルバム『NEW-S』に収録)
  • FACES(アルバム『IMPRESSIVE』に収録)
  • RISE(アルバム『IMPRESSIVE』に収録)
  • 明日への扉(アルバム『HUMAN』に収録)
  • PLAY FOR YOU(アルバム『HUMAN』に収録)
  • 夜明けのビーナス(アルバム『夏の惑星』に収録)
  • COPACABANA(アルバム『夏の惑星』に収録)
  • VICTORY(アルバム『B.C. A.D. 〜Before Christ & Anno Domini〜』に収録)
  • MOON OVER THE CASTLE
    レーシングゲーム『グランツーリスモ』のテーマ曲。コンサドーレ札幌ホームゲーム入場曲としても使用されている(ANDY'S名義、1997年 - )[13]
  • KNIGHT'S SONG(アルバム『BLUE IN RED』に収録)
    「MOON OVER THE CASTLE」のスクェアバージョン。
  • SAILING THE OCEAN(アルバム『GRAVITY』に収録)
  • Japanese Soul Brothers (アルバム『GRAVITY』に収録)
  • FRIENDSHIP(アルバム『FRIENDSHIP』に収録)
  • 風の少年(アルバム『Spirits』に収録)

ゲーム作品

[編集]

CM

[編集]

楽曲提供

[編集]
  • バラードで泣かせて - 郷ひろみ 作曲(作詞:売野雅勇/編曲:大村雅朗)
  • 雨降り午後 - タモリ 作曲(作詞:タモリ/編曲:久米大作)
  • 惑星流し - タモリ 作曲(作詞:タモリ/編曲:久米大作)
  • 風のアフロディテ - 畠田理恵 作曲(作詞:田口俊/編曲:中村哲)
  • プラス・マイナス・ゼロ - 畠田理恵 作曲(作詞:許瑛子/編曲:椎名和夫)
  • マグネティック トワイライト - 畠田理恵 作曲(作詞:森田由美/編曲:椎名和夫)
  • Kiss - 早見優 作曲(作詞:有川正沙子/編曲:川上了)
  • COOL MAN - 早見優 作曲(作詞:松本一起/編曲:川上了)
  • 螢の草原 - 松田聖子 作曲(作詞:松本隆/編曲:武部聡志)

プロデュース

[編集]

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ あんみつの公式サイトでは「あんみつ」のディスコグラフィとして紹介されている[12]

出典

[編集]
  1. ^ a b c 明治大学 楽友会ホームページ - 活動するOB・OG リンク集
  2. ^ スクェアの3枚目のアルバム『Make Me A Star』に封入されている音楽評論家岩浪洋三が執筆した解説文より。
  3. ^ なお結成後のメンバーの変遷についてはT-SQUAREのメンバーの変遷を参照。
  4. ^ 安藤正容より、ファンの皆様へ「〜本年ツアーを最後にT-SQUAREからの引退を決断〜 」”. T-SQUARE official site (2021年2月1日). 2021年2月1日閲覧。
  5. ^ 安藤正容(出演) (1 February 2021). 安藤正容より、ファンの皆様へ「〜本年ツアーを最後にT-SQUAREからの引退を決断〜 」 (インターネット配信). T-SQUARE MUSIC OFFICIAL. 2021年2月1日閲覧
  6. ^ 安藤正容(@andomasahiro)による2021年2月1日のツイート2021年2月3日閲覧。
  7. ^ エムぜス東京 ARTIST アカサカトリオ
  8. ^ a b c d オフィシャルスコア 2001, p. 37.
  9. ^ オフィシャルスコア 2001, p. 34.
  10. ^ オフィシャルスコア 2001, pp. 34–35.
  11. ^ “安藤正容の使用機材〜“アカサカトリオ”編”. ギター・マガジンWEB (リット―ミュージック). (2022年7月1日). https://guitarmagazine.jp/gear/2022-0701-ando-gear/ 2023年2月8日閲覧。 
  12. ^ WATER COLORS|あんみつ anmi2 ディスコグラフィ”. あんみつ anmi2 Official Website. 2021年9月1日閲覧。
  13. ^ Moon Over The Castle - コンサドーレ選手入場曲”. コンサドーレ札幌オフィシャルブログ (2013年5月20日). 2014年12月21日閲覧。

参考文献

[編集]

外部リンク

[編集]