「永山竜樹」の版間の差分
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'''永山 竜樹'''(ながやま りゅうじゅ、[[1996年]][[4月15日]] - )は、[[日本]]の[[柔道家]]。[[北海道]][[美唄市]]出身。階級は60kg級。身長156cm。組み手は右組み。血液型はA型。段位は三段。得意技は[[背負投]]、[[袖釣込腰]]<ref name="名鑑">「柔道全日本強化選手名鑑 2022」[[近代柔道]] [[ベースボールマガジン社]]、2022年4月号</ref><ref name="新書">「解体新書 永山竜樹」[[近代柔道]] [[ベースボールマガジン社]]、2017年8月号 26-29頁</ref><ref name="bibai"> |
'''永山 竜樹'''(ながやま りゅうじゅ、[[1996年]][[4月15日]] - )は、[[日本]]の[[柔道家]]。[[北海道]][[美唄市]]出身。階級は60kg級。身長156cm。組み手は右組み。血液型はA型。段位は三段。得意技は[[背負投]]、[[袖釣込腰]]<ref name="名鑑">「柔道全日本強化選手名鑑 2022」[[近代柔道]] [[ベースボールマガジン社]]、2022年4月号</ref><ref name="新書">「解体新書 永山竜樹」[[近代柔道]] [[ベースボールマガジン社]]、2017年8月号 26-29頁</ref><ref name="bibai">[http://www.city.bibai.hokkaido.jp/jyumin/docs/2015082600244/files/mel201110.pdf 栄誉を讃えて「特別賞」受賞 美唄出身の永山竜樹さんが柔道世界大会で優勝]</ref>。 |
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==経歴== |
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[[大成中学校・高等学校 (愛知県)|大成高校]]に進学すると、全日本カデと[[全日本ジュニア柔道体重別選手権大会|全日本ジュニア]]の55kg級では2位にとどまったものの、[[アジアジュニア・ユース柔道選手権大会|アジアジュニア]]では優勝を果たした<ref name="名鑑"/>。2年の時には全日本カデで2年ぶりの優勝を果たすと、[[全国高等学校総合体育大会柔道競技大会|インターハイ]]には60kg級に出場して3位となった。全日本ジュニアでは優勝するものの、[[2013年世界ジュニア柔道選手権大会|世界ジュニア]]では5位にとどまった。その後階級を60kg級に上げると、[[全国高等学校柔道選手権大会|全国高校選手権]]では優勝を飾った<ref name="名鑑"/>。3年の時にはインターハイで5位に終わったものの、[[国民体育大会柔道競技|国体]]少年男子の部では愛知県チームの一員として決勝で[[東京都]]を破って優勝した<ref name="名鑑"/>。 |
[[大成中学校・高等学校 (愛知県)|大成高校]]に進学すると、全日本カデと[[全日本ジュニア柔道体重別選手権大会|全日本ジュニア]]の55kg級では2位にとどまったものの、[[アジアジュニア・ユース柔道選手権大会|アジアジュニア]]では優勝を果たした<ref name="名鑑"/>。2年の時には全日本カデで2年ぶりの優勝を果たすと、[[全国高等学校総合体育大会柔道競技大会|インターハイ]]には60kg級に出場して3位となった。全日本ジュニアでは優勝するものの、[[2013年世界ジュニア柔道選手権大会|世界ジュニア]]では5位にとどまった。その後階級を60kg級に上げると、[[全国高等学校柔道選手権大会|全国高校選手権]]では優勝を飾った<ref name="名鑑"/>。3年の時にはインターハイで5位に終わったものの、[[国民体育大会柔道競技|国体]]少年男子の部では愛知県チームの一員として決勝で[[東京都]]を破って優勝した<ref name="名鑑"/>。 |
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2015年には[[東海大学]]へ進学した<ref> |
2015年には[[東海大学]]へ進学した<ref>[http://www.tokai-judo.com/members/members_m1.html 東海大学体育会柔道部 | 男子部員]</ref>。1年の時には[[名古屋市|名古屋]]で開催された[[東アジア柔道選手権大会|東アジア選手権]]に出場すると、決勝で高校の2年後輩となる[[古賀玄暉]]を有効で破って優勝した。全日本ジュニアでは決勝で[[國學院大學]]1年の[[藤阪泰恒]]を指導2で破って、今大会での2階級制覇を果たした。[[2015年世界ジュニア柔道選手権大会|世界ジュニア]]では決勝でモンゴルの[[ツェンドオチル・ツォグトバータル]]を[[一本背負投]]で破って優勝を成し遂げた<ref>[http://www.jiji.com/jc/c?g=spo_30&k=2015102400010 永山、渡名喜が優勝=柔道世界ジュニア] [[時事通信]] 2015年10月24日</ref><ref>[http://www.intjudo.eu/News/cikk3648 Junior World Championships 2015, Abu Dhabi - DAY 1]</ref>。 |
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2年の時には[[全日本選抜柔道体重別選手権大会|選抜体重別]]で3位になった。[[グランドスラム・バクー2016|グランドスラム・バクー]]では初戦で地元アゼルバイジャンの[[オルハン・サファロフ]]を技ありで破ると、3回戦では2014年の[[2014年世界ジュニア柔道選手権大会|世界ジュニア]]で優勝したスペインの[[フランシスコ・ガリゴス]]を技あり、準々決勝では地元アゼルバイジャンの[[イルガル・ムシキエフ]]に一本勝ち、準決勝でもモンゴルの[[ダシダワー・アマルトゥブシン]]を[[裏投げ]]で破ったものの、決勝では2014年の[[2014年世界柔道選手権大会|世界選手権]]で優勝したモンゴルの[[ガンバット・ボルドバータル]]に反則負けを喫して2位にとどまった<ref> |
2年の時には[[全日本選抜柔道体重別選手権大会|選抜体重別]]で3位になった。[[グランドスラム・バクー2016|グランドスラム・バクー]]では初戦で地元アゼルバイジャンの[[オルハン・サファロフ]]を技ありで破ると、3回戦では2014年の[[2014年世界ジュニア柔道選手権大会|世界ジュニア]]で優勝したスペインの[[フランシスコ・ガリゴス]]を技あり、準々決勝では地元アゼルバイジャンの[[イルガル・ムシキエフ]]に一本勝ち、準決勝でもモンゴルの[[ダシダワー・アマルトゥブシン]]を[[裏投げ]]で破ったものの、決勝では2014年の[[2014年世界柔道選手権大会|世界選手権]]で優勝したモンゴルの[[ガンバット・ボルドバータル]]に反則負けを喫して2位にとどまった<ref>[http://www.jiji.com/jc/article?k=2016050700025 芳田が優勝=柔道グランドスラム] [[時事通信]] 2016年5月7日</ref><ref>[http://www.worldjudoday.com/en/IJF-News-256-Baku-Grand-Slam-2016-Azerbaijan-DAY-ONE-497.html Baku Grand Slam 2016 - Azerbaijan]</ref>。[[講道館杯全日本柔道体重別選手権大会|講道館杯]]では決勝まで進むと、[[了徳寺学園]]職員の[[志々目徹]]を[[ゴールデンスコア|GS]]に入ってから技ありで破ってシニアの全国大会初優勝を飾った<ref>[http://www.jiji.com/jc/article?k=2016111200223 朝比奈、女子初の4連覇=男子73キロ級は立川制す-柔道講道館杯] [[時事通信]] 2016年11月12日</ref>。12月の[[グランドスラム・東京2016|グランドスラム・東京]]では決勝で元世界チャンピオンで大学の3年先輩となる[[パーク24]]の[[髙藤直寿]]に[[内股]]で一本勝ちして[[IJFワールド柔道ツアー]]初優勝を飾った<ref>[http://www.sanspo.com/sports/news/20161202/jud16120221130005-n1.html 永山、先輩髙藤を豪快内股で破る「ワンチャンス逃さなかった」/柔道] [[サンケイスポーツ]] 2016年12月2日</ref>。2017年2月の[[グランドスラム・パリ2017|グランドスラム・パリ]]では2回戦で[[リオデジャネイロオリンピック]]銅メダリストであるウズベキスタンの[[ディヨルベク・ウロズボエフ]]に技ありで敗れた<ref>[http://www.sanspo.com/sports/news/20170211/jud17021121300001-n1.html 永山、新ルールも影響し2回戦敗退「1回の不用意な受けが敗因」/柔道] [[サンケイスポーツ]] 2017年2月11日</ref>。 |
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3年の時には4月の体重別決勝で髙藤を小外刈で破って優勝を飾り、髙藤とともに[[2017年世界柔道選手権大会|世界選手権]]代表に選出された<ref> |
3年の時には4月の体重別決勝で髙藤を小外刈で破って優勝を飾り、髙藤とともに[[2017年世界柔道選手権大会|世界選手権]]代表に選出された<ref>[http://www.jiji.com/jc/article?k=2017040100434 阿部が男子66キロ級連覇=女子78キロ超級は16歳の素根-選抜体重別柔道] [[時事通信]] 2017年4月1日</ref><ref>[http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170402/k10010934671000.html 柔道世界選手権代表 19歳の阿部が初出場へ] [[NHK]] 2017年4月2日</ref>。5月の[[グランドスラム・エカテリンブルグ2017|グランドスラム・エカテリンブルグ]]では決勝でジョージアの[[アミラン・パピナシビリ]]から技あり3つを取って優勝した<ref>[http://www.sanspo.com/sports/news/20170520/jud17052023540001-n1.html 女子は近藤、男子は永山と橋本がV/柔道] [[サンケイスポーツ]] 2017年5月20日</ref>。8月の[[2017年世界柔道選手権大会|世界選手権]]では3回戦でボルドバータルに技ありで敗れた<ref>[http://www.sanspo.com/sports/news/20170828/jud17082822240005-n1.html 永山、見せ場なく敗退「いつもより硬くなっていた」/柔道] [[サンケイスポーツ]] 2017年8月28日</ref>。10月の[[全日本学生柔道体重別団体優勝大会|体重別団体]]では決勝の国士舘大学戦で引き分けたが、チームは優勝した<ref>[http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171029/k10011203361000.html 柔道 全日本学生体重別団体優勝大会 男女とも2冠達成] [[NHK]] 2017年10月29日</ref>。12月の[[グランドスラム・東京2017|グランドスラム・東京]]では準決勝で過去2戦2勝だった髙藤に技ありで敗れて3位に終わった<ref>[http://www.ippon.org/gs_jpn2017.php Grand Slam Tokyo 2017]</ref>。続く[[ワールドマスターズ2017|ワールドマスターズ]]では準決勝でダシダワー、決勝ではガリゴスをそれぞれ一本背負投で破って優勝を果たした<ref>[https://web.archive.org/web/20171222052241/https://www.jiji.com/jc/article?k=2017121700135 橋本、渡名喜ら優勝=柔道ワールドマスターズ] [[時事通信]] 2017年12月17日</ref><ref>[https://www.ijf.org/news/show/world-judo-masters-2017-st-petersburg-russia-day-one World Judo Masters 2017, St. Petersburg, Russia – DAY ONE]</ref>。2018年2月の[[グランドスラム・デュッセルドルフ2018|グランドスラム・デュッセルドルフ]]では準決勝まで全て一本勝ちすると、決勝ではロシアの[[ロベルト・ムシビドバゼ]]を裏投げの技ありで破って優勝した<ref>[https://www.nikkei.com/article/DGXLSSXK60038_24022018000000/ 志々目、永山らが優勝 柔道GSデュッセルドルフ大会] [[日本経済新聞]] 2018年2月24日</ref><ref>[https://web.archive.org/web/20180227041402/http://www.sankei.com/sports/news/180224/spo1802240015-n1.html 【柔道】永山竜樹、危なげなく勝利 「何でもいいから勝とうと思った」] [[産経新聞]] 2018年2月24日</ref>。なお、今大会後の世界ランキングで初めて1位となった<ref>[http://99e89a50309ad79ff91d-082b8fd5551e97bc65e327988b444396.r14.cf3.rackcdn.com/up/2018/02/ijf_sen_wrl_2018_02_26-1519584-1519584676.pdf World ranking list: 26 Feb. 2018]</ref>。 |
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4年の時には4月の体重別初戦で[[センコー]]の[[米村克麻]]に技ありで敗れた。この際に、「動きが小さくなっていた。また一から」とコメントした<ref> |
4年の時には4月の体重別初戦で[[センコー]]の[[米村克麻]]に技ありで敗れた。この際に、「動きが小さくなっていた。また一から」とコメントした<ref>[http://www.sanspo.com/sports/news/20180407/jud18040720570009-n1.html 優勝候補、次々と初戦敗退 男子60キロ級・永山「また一から」/柔道] [[サンケイスポーツ]] 2018年4月7日</ref>。しかしながら、国際大会での実績により[[2018年世界柔道選手権大会|世界選手権]]代表には髙藤に続いて選出された<ref>[https://www.daily.co.jp/general/2018/04/29/0011210817.shtml 柔道・小川ジュニア初の世界切符、世界選手権&アジア大会代表発表] [[デイリースポーツ]] 2018年4月29日</ref>。8月の[[グランプリ・ブダペスト]]では準決勝でガリゴスに技ありを先取されるも、終了と同時に合技で逆転勝ちした。決勝ではロシアのアルベルト・オグゾフを背負投の技ありから横四方固で破って優勝した<ref>[https://web.archive.org/web/20180811112723/https://www.sanspo.com/sports/news/20180811/jud18081101220001-n1.html 男子60キロ級永山、66キロ級田川らが優勝 GP大会/柔道] [[サンケイスポーツ]] 2018年8月11日</ref><ref>[https://www.ijf.org/news/show/budapest-grand-prix-2018-hungary-day-one Budapest Grand Prix 2018, Hungary – Day one]</ref>。9月の[[2018年世界柔道選手権大会|世界選手権]]では準決勝で髙藤にGSに入った直後に[[小内刈]]の技ありで敗れるも、3位決定戦で韓国の[[イ・ハリム]]をGSに入ってから内股で破って3位になった。試合後には、「髙藤先輩に差をつけられたので、借りを返したい」とコメントした<ref>[https://hochi.news/articles/20180921-OHT1T50056.html 【柔道】男子60キロ級「王者」の高藤が世界ランク1位の永山を下し、東京五輪争いをリード] [[産経新聞]] 2018年9月21日</ref><ref>[https://web.archive.org/web/20180923163315/https://www.sanspo.com/sports/news/20180921/jud18092105000002-n1.html 永山『銅』準決で高藤に敗戦「借り返したい」/柔道] [[サンケイスポーツ]] 2018年9月21日</ref>。11月の[[グランドスラム・大阪2018|グランドスラム・大阪]]では準決勝で[[旭化成]]の[[大島優磨]]を技ありで破ると、決勝ではロシアの[[ヤゴ・アブラゼ]]を裏投げの技ありで破って優勝した<ref>[https://www.nikkei.com/article/DGXLSSXK50341_T21C18A1000000/ 阿部詩が優勝、兄の一二三はV逃す 柔道GS大阪大会] [[日本経済新聞]] 2018年11月23日</ref>。2019年2月の[[グランドスラム・デュッセルドルフ2019|グランドスラム・デュッセルドルフ]]では決勝で世界選手権2位であるムシビドバゼを内股で破って優勝を飾った<ref>[https://web.archive.org/web/20190224001824/https://www.jiji.com/jc/article?k=2019022300408 芳田、渡名喜がV=男子の永山、丸山も優勝-柔道GSデュッセルドルフ] [[時事通信]] 2019年2月23日</ref><ref>[https://web.archive.org/web/20190224002156/https://www.sanspo.com/sports/news/20190223/jud19022309150003-n1.html 永山、スタミナ生かしV「準々決勝くらいから調子も上がってきた」/柔道] [[サンケイスポーツ]] 2019年2月23日</ref>。 |
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4月からは[[了徳寺学園]]の職員となり、幼少期から憧れていた「柔道漬け」の日々を送ることになった<ref> |
4月からは[[了徳寺学園]]の職員となり、幼少期から憧れていた「柔道漬け」の日々を送ることになった<ref>[https://web.archive.org/web/20180711233946/https://www.sanspo.com/sports/news/20180708/jud18070819480003-n1.html 永山が了徳寺学園へ 世界選手権男子60キロ級代表/柔道] [[サンケイスポーツ]] 2018年7月8日</ref><ref>[https://www.nikkansports.com/sports/news/201903250000411.html 柔道の永山竜樹、27万円ガガミラノ装着し卒業式 - 柔道] [[日刊スポーツ]] 2019年3月25日</ref>。体重別では決勝で志々目を背負投で破って今大会2年ぶり2度目の優勝を飾り、[[2019年世界柔道選手権大会|世界選手権]]代表に選出された<ref>[https://web.archive.org/web/20190826191809/https://www.jiji.com/jc/article?k=2019040700298 丸山、阿部一破り連覇=男子73キロ級は大野-選抜体重別柔道] [[時事通信]] 2019年4月7日</ref><ref>[https://www.sanspo.com/article/20190407-QGMA6ZQIZFINHA2SFEYHA7SQEY/ 永山竜樹がライバル高藤不在のなか優勝 世界代表入り/柔道] [[サンケイスポーツ]] 2019年4月7日</ref><ref>[https://www.sanspo.com/article/20190407-SQNICYD22NP7TGPXIHO7NKOY6M/ 世界選手権の代表に大野将、阿部一ら/柔道] [[サンケイスポーツ]] 2019年4月7日</ref>。8月に[[東京]]で開催された[[2019年世界柔道選手権大会|世界選手権]]では、初戦で韓国の[[金源鎮]]を[[内股すかし]]で破るなどして準々決勝へ進むと、[[リオデジャネイロオリンピック]]銀メダリストであるカザフスタンの[[エルドス・スメトフ]]を合技で破った。準決勝ではヨーロッパチャンピオンであるジョージアの[[ルフミ・チフビミアニ]]にGSに入ってから隅落の技ありで敗れるも、3位決定戦では髙藤を終了間際に合技で破って3位となった<ref>[https://www.sanspo.com/article/20190825-MHSGGPRPV5LTNGJHVTVTHG5UGM/ 永山竜樹が銅メダル、高藤直寿に劇的勝利/柔道] [[サンケイスポーツ]] 2019年8月25日</ref><ref>[http://www.ippon.org/wc_sen2019.php World Judo Championships 2019]</ref>。11月の[[グランドスラム・大阪2019|グランドスラム・大阪]]では決勝で髙藤に技ありで敗れて2位に終わった<ref>[https://seikosportslink.com/judo/gs2019/?i=32019102 柔道グランドスラム大阪2019]</ref>。12月の[[ワールドマスターズ2019|ワールドマスターズ]]では準決勝でウズベキスタンの[[シャラフディン・ルトフィラエフ]]、決勝でガリゴスを破るなどオール一本勝ちして、今大会2年ぶり2度目の優勝を飾った<ref>[https://www.daily.co.jp/general/2019/12/12/0012955073.shtml 柔道、永山と志々目が優勝] [[デイリースポーツ]] 2019年12月12日</ref><ref>[http://www.ippon.org/masters2019.php World Masters Qingdao 2019]</ref>。 |
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2020年2月の[[グランドスラム・パリ2020|グランドスラム・パリ]]では決勝でアブラゼに[[裏固]]で技ありを取られるが、合技で逆転勝ちして優勝した<ref>[https://www.jiji.com/jc/article?k=2020020900198 永山、橋本が優勝 鍋倉と古賀は2位―柔道GSパリ] |
2020年2月の[[グランドスラム・パリ2020|グランドスラム・パリ]]では決勝でアブラゼに[[裏固]]で技ありを取られるが、合技で逆転勝ちして優勝した<ref>[https://www.jiji.com/jc/article?k=2020020900198 永山、橋本が優勝 鍋倉と古賀は2位―柔道GSパリ] [[時事通信]] 2020年2月9日</ref><ref>[http://www.ippon.org/gs_fra2020.php Grand Slam Paris 2020]</ref>。しかしながら、ライバルである髙藤にこれまでの実績が及ばないと判断されたため、世界ランキング1位ながら東京オリンピック代表の座を逃した。髙藤が連覇している世界選手権での優勝歴がないことや、直近のグランドスラム・大阪で髙藤との直接対決に敗れたことが要因として挙げられた<ref>[https://www.sankei.com/article/20200227-D7UUIKBQU5P7PPIF5CRSIK25BY/?outputType=theme_tokyo2020 柔道東京五輪代表、新たに12選手 全柔連強化委で決定] [[産経新聞]] 2020年2月27日</ref><ref>[https://web.archive.org/web/20200227082452/https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200227/k10012303711000.html 東京五輪 柔道 大野や阿部詩など男女合わせて12人代表内定] [[NHK]] 2020年2月27日</ref>。11月には来年に延期された東京オリンピックの補欠に選ばれた<ref>[https://www.sanspo.com/article/20201102-4IAEGU3RNRJ3LFD5SFNQK5QMDI/ 永山、朝比奈らが補欠に 東京五輪の日本代表/柔道] [[サンケイスポーツ]] 2020年11月2日</ref>。12月には体重無差別の[[全日本柔道選手権大会|全日本選手権]]に60kg級の選手ながら出場すると、初戦で90kg級の選手である[[愛媛県警]]の河坂有希を[[小外掛]]の有効で破るも、2回戦で100kg級の[[国士館大学]]4年の[[飯田健太郎]]にGSに入ってから小外掛で敗れた<ref>[https://www.nikkansports.com/sports/photonews/photonews_nsInc_202012260000393-0.html 小兵永山竜樹、100キロ級飯田に延長の末一本負け] [[スポーツニッポン]] 2020年12月26日</ref>。 |
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2021年1月には[[ワールドマスターズ2021|ワールドマスターズ]]に出場予定だったが、[[新型コロナウイルス感染症の流行 (2019年-)|新型コロナウイルス]]の濃厚接触者と認定されたため、[[PCR検査]]では陰性だったものの、[[保健所]]の要請により今大会への出場は見合わせることになった<ref> |
2021年1月には[[ワールドマスターズ2021|ワールドマスターズ]]に出場予定だったが、[[新型コロナウイルス感染症の流行 (2019年-)|新型コロナウイルス]]の濃厚接触者と認定されたため、[[PCR検査]]では陰性だったものの、[[保健所]]の要請により今大会への出場は見合わせることになった<ref>[https://www.nikkansports.com/sports/news/202101060000451.html 柔道の永山竜樹がワールドマスターズ大会欠場] [[日刊スポーツ]] 2021年1月6日</ref>。3月の[[グランドスラム・タシケント2021|グランドスラム・タシケント]]では決勝でスメトフを技ありで破って優勝した<ref>[https://www.sanspo.com/article/20210305-T7FW6GQAXNID5AV3E5A46TZ2NQ/ 永山竜樹V、世界ランク1位の実力/柔道] [[サンケイスポーツ]] 2020年3月5日</ref><ref>[http://www.ippon.org/gs_uzb2021.php Grand-Slam Tashkent 2021]</ref>。4月の体重別は出場しなかったが、[[2021年世界柔道選手権大会|世界選手権]]代表に選出された<ref>[https://www.jiji.com/jc/article?k=2021040400421 丸山、橋本ら選出 柔道世界選手権] [[時事通信]] 2020年4月4日</ref>。6月の世界選手権では3回戦でアゼルバイジャンの[[カラマト・フセイノフ]]に技ありで敗れた<ref>[https://www.sanspo.com/article/20210606-RCGK7YYKV5KQDB2ULUZSEV7UVA/ V候補永山竜樹、3回戦でまさかの敗退/柔道] [[サンケイスポーツ]] 2021年6月6日</ref><ref>[http://www.ippon.org/wc_sen2021.php World Judo Championships Hungary 2021]</ref>。 |
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2022年2月の[[グランドスラム・パリ2022|グランドスラム・パリ]]では決勝で韓国の[[チョン・スンボム]]を合技で破って優勝した<ref> |
2022年2月の[[グランドスラム・パリ2022|グランドスラム・パリ]]では決勝で韓国の[[チョン・スンボム]]を合技で破って優勝した<ref>[https://www.nikkansports.com/sports/news/202202060000055.html 女子48キロ級の角田夏実、57キロ級の舟久保遥香ら日本勢が4階級制覇 柔道GS大会] [[日刊スポーツ]] 2022年2月6日</ref><ref>[https://www.ijf.org/competition/2282 Paris Grand Slam 2022]</ref>。4月の体重別では初戦で[[パーク24]]の[[青木大]]に技ありで敗れた<ref>[https://seikosportslink.com/judo/101/007/index.html?i=1001022001 2022年全日本選抜柔道体重別選手権大会]</ref>。しかし、アジア大会代表には選ばれた<ref>[https://www.nikkansports.com/sports/news/202204140000985.html 【柔道】世界選手権日本代表補欠&アジア大会の代表内定選手決定 60キロ級は永山竜樹/一覧] [[日刊スポーツ]] 2022年4月14日</ref>。6月の[[グランドスラム・ウランバートル2022|グランドスラム・ウランバートル]]では、決勝で東京オリンピック銀メダリストである台湾の[[楊勇緯]]を技ありで破って優勝した<ref>[https://www.sankei.com/article/20220624-732K3QG6HJL35MI4DUNBVH5PME/ 角田、永山が優勝 柔道GS、芳田は敗退] [[産経新聞]] 2022年6月24日</ref><ref>[https://www.ijf.org/competition/2364 Ulaanbaatar Grand Slam 2022]</ref>。8月の[[2022年アジア柔道選手権大会|アジア選手権]]では決勝で金源鎮を裏投げで破って優勝した。団体戦では日本チームは6人のうち4人しか出場しなかったため後のない戦いを強いられることになったが、準々決勝で地元のカザフスタン戦に出場すると、個人戦の73kg級で優勝した2階級上のダニヤル・シャムシャエフに合技で敗れるも、代表選でシャムシャエフを技ありで破ってチームを準決勝へ押し上げると、その後出番はなかったがチームは優勝した<ref>[https://www.sanspo.com/article/20220804-26XIC46I3RM4LLSKIGMCEBQDQQ/ 永山竜樹、古賀若菜、玉置桃が優勝 アジア選手権/柔道] [[サンケイスポーツ]] 2022年8月5日</ref><ref>[https://www.sanspo.com/article/20220807-HCAJFT5HMFNYTE5MRTBBFXHD7Q/ 柔道のアジア選手権 日本が混合団体制す] [[サンケイスポーツ]] 2022年8月7日</ref><ref>[https://www.ijf.org/competition/2436 Asian Senior Championships 2022 (Individuals and Teams)]</ref>。12月の[[グランドスラム・東京2022|グランドスラム・東京]]では準々決勝でチョンに敗れると、その後の3位決定戦でも[[旭化成]]の古賀に技ありで敗れて5位に終わった<ref>[https://www.ijf.org/competition/2315 Tokyo Grand Slam 2022]</ref>。続く[[ワールドマスターズ2022|ワールドマスターズ]]では準決勝で楊を裏投げで破るも、決勝でイに技ありで敗れて2位にとどまった<ref>[https://www.sanspo.com/article/20221221-E5NW5T23X5P6VGZE4I5WUDTE7U/ 古賀若菜、永山竜樹が決勝で敗れる 芳田司は3決 柔道マスターズ] [[サンケイスポーツ]] 2022年12月21日</ref>。 |
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2023年4月からはそれまで職員だった了徳寺大学の柔道部がSBCメディカルグループの傘下に入ったため、[[湘南美容クリニック|SBC湘南美容クリニック]]の所属となった。体重別では準決勝で[[国士舘大学]]3年の[[中村太樹]]に[[縦四方固]]で敗れた<ref>[https://www.nikkansports.com/sports/news/202304010000600.html 【柔道】波乱!男子の永山竜樹や古賀玄暉、女子の玉置桃や志々目愛らが敗退 全日本選抜体重別] [[日刊スポーツ]] 2023年4月1日</ref><ref> |
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2024年5月の世界選手権には「世界チャンピオンになってから五輪に出たい」という本人の希望も考慮されて、パリオリンピック代表で唯一出場した<ref> |
2024年5月の世界選手権には「世界チャンピオンになってから五輪に出たい」という本人の希望も考慮されて、パリオリンピック代表で唯一出場した<ref>[https://www.sanspo.com/article/20240408-VYM2U5WY3ZHIHNOIM6DRH6KQMI/ 世界選手権代表を発表 パリ五輪代表では男子60キロ級の永山竜樹が唯一出場/柔道] [[サンケイスポーツ]] 2024年4月8日</ref>。しかし、[[2024年世界柔道選手権大会|世界選手権]]では初戦で中立選手として出場したロシアのアユブ・ブリエフにGSに入ってから[[内股すかし]]で技ありを取られて敗れた<ref>[https://www.sponichi.co.jp/sports/news/2024/05/19/kiji/20240519s00006000639000c.html 【柔道】パリ五輪代表の永山竜樹が初戦敗退の波乱 大舞台で再びの悪夢で本番へ不安 世界選手権] [[スポーツニッポン]] 2024年5月20日</ref>。 |
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7月の[[2024年パリオリンピックの柔道競技|パリオリンピック]]では準々決勝でガリゴスと対戦すると、[[片手絞]]を仕掛けられたが、審判が待てをかけた。それにもかかわらず相手が6秒間も絞め続けたため、結果として永山は落ちたとみなされた{{Efn2|ガリゴスはこの行為について、審判の待てが聞こえなかったと証言している<ref>{{Cite news|和書|title=【柔道】何が起きていた「悪魔の6秒間」裏側に迫る 鈴木桂治監督、永山竜樹、相手選手が証言|newspaper=日刊スポーツ|date=2024-07-28|author=木下淳|url=https://www.nikkansports.com/olympic/paris2024/judo/news/202407280001933.html|accessdate=2024-07-30}}</ref>。大会期間中にガリゴスは永山のもとを直接訪れており、永山はガリゴスから謝罪があったことを自身のSNSで報告している<ref>{{Cite news|和書|title=「ガリゴス」トレンドに 永山竜樹がガリゴスからの謝罪明かす「誰がなんと言おうと…」X投稿|newspaper=日刊スポーツ|date=2024-07-30|url=https://www.nikkansports.com/olympic/paris2024/general/news/202407300000474.html|accessdate=2024-07-30}}</ref>。}}。永山によれば、待てがかかったのが聞こえたので気を緩めてしまったという。最終的に審判がそれを一本と認めたため、永山本人は納得いかず、相手との[[握手]]を拒否して、判定に抗議するため3分ほど畳の上にとどまった。これを受けて、強化委員長の[[金野潤 (柔道)|金野潤]]や男子監督の[[鈴木桂治]]は、「待てと言われた後も6秒間、絞め続けることが柔道精神に則っていますか?」と審判団に何度も問いただしたが、あの場面で待てをかけたのは間違いだったものの、実際に永山は落ちていたとの認識を笑いながら示すのみで、話は平行線を辿った。なお、この件で全柔連は書面でも抗議の意を示した。試合ではその後、敗者復活戦で楊を技あり、3位決定戦でトルコのサリ・イルディスを合技で破って銅メダルを獲得した<ref>[https://www.nikkansports.com/olympic/paris2024/judo/news/202407270001546.html【柔道】今大会初の誤審か 永山竜樹が敗戦「待て」後の絞め技で失神…畳を降りず猛抗議も覆らず] [[日刊スポーツ]] 2024年7月27日</ref><ref>[https://www.sponichi.co.jp/sports/news/2024/07/27/kiji/20240728s00006000099000c.html 【柔道】男子日本代表・鈴木桂治監督 永山敗戦の不可解判定を抗議も審判団「笑っていた」パリ五輪] [[スポーツニッポン]] 2024年7月27日</ref><ref>[https://mainichi.jp/articles/20240728/k00/00m/050/071000c 審判団、「誤り」認めるも判定覆らず 銅メダルの柔道・永山「悔しい」] [[毎日新聞]] 2024年7月28日</ref><ref>[https://www.nikkansports.com/olympic/paris2024/judo/news/202407280000522.html 永山の判定、IJFに文書で抗議 全柔連、「待て」後6秒間絞め] [[日刊スポーツ]] 2024年7月28日</ref><ref name="Paris">{{cite news|title=柔道男子60キロ級で永山竜樹が銅メダル 敗者復活戦勝ち上がる|url=https://mainichi.jp/articles/20240727/k00/00m/050/284000c|newspaper=毎日新聞|date=2024-07-28|accessdate=2024-07-28}}</ref>。 |
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[[国際柔道連盟|IJF]]世界ランキングは4950ポイント獲得で6位 |
[[国際柔道連盟|IJF]]世界ランキングは4950ポイント獲得で6位(24/7/22現在)<ref>[https://www.ijf.org/wrl World ranking list]</ref>。 |
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==戦績== |
==戦績== |
2024年7月30日 (火) 21:26時点における版
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基本情報 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ラテン文字 | Ryuju NAGAYAMA | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
原語表記 | ながやま りゅうじゅ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
国 | 日本 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
出生地 | 北海道美唄市 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
生年月日 | 1996年4月15日(28歳) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
身長 | 156cm | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
体重 | 60kg | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
選手情報 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
階級 | 男子60kg級 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
所属 | SBC湘南美容クリニック | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
段位 | 三段 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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永山 竜樹(ながやま りゅうじゅ、1996年4月15日 - )は、日本の柔道家。北海道美唄市出身。階級は60kg級。身長156cm。組み手は右組み。血液型はA型。段位は三段。得意技は背負投、袖釣込腰[1][2][3]。
経歴
柔道は4歳の時に美唄市少年柔道会で始めた[1][2]。小学校2年からは女子57kg級で活躍する玉置桃の父親が指導する岩見沢柔道少年団で稽古を積むようになった。この当時身に付けた小柄な体格を活かした担ぎ技や足技が自らの柔道の原型となった[2]。道内で勝てない選手がいたこともあって、中学は愛知県の大成中学へ進んだ[2]。3年の時には全日本カデ50kg級で優勝すると、世界カデでも優勝を飾った[1][3]。その直後に出場した全国中学校柔道大会の55kg級では準々決勝で神戸生田中学2年の阿部一二三に有効で敗れて5位に終わった[2]。
大成高校に進学すると、全日本カデと全日本ジュニアの55kg級では2位にとどまったものの、アジアジュニアでは優勝を果たした[1]。2年の時には全日本カデで2年ぶりの優勝を果たすと、インターハイには60kg級に出場して3位となった。全日本ジュニアでは優勝するものの、世界ジュニアでは5位にとどまった。その後階級を60kg級に上げると、全国高校選手権では優勝を飾った[1]。3年の時にはインターハイで5位に終わったものの、国体少年男子の部では愛知県チームの一員として決勝で東京都を破って優勝した[1]。
2015年には東海大学へ進学した[4]。1年の時には名古屋で開催された東アジア選手権に出場すると、決勝で高校の2年後輩となる古賀玄暉を有効で破って優勝した。全日本ジュニアでは決勝で國學院大學1年の藤阪泰恒を指導2で破って、今大会での2階級制覇を果たした。世界ジュニアでは決勝でモンゴルのツェンドオチル・ツォグトバータルを一本背負投で破って優勝を成し遂げた[5][6]。
2年の時には選抜体重別で3位になった。グランドスラム・バクーでは初戦で地元アゼルバイジャンのオルハン・サファロフを技ありで破ると、3回戦では2014年の世界ジュニアで優勝したスペインのフランシスコ・ガリゴスを技あり、準々決勝では地元アゼルバイジャンのイルガル・ムシキエフに一本勝ち、準決勝でもモンゴルのダシダワー・アマルトゥブシンを裏投げで破ったものの、決勝では2014年の世界選手権で優勝したモンゴルのガンバット・ボルドバータルに反則負けを喫して2位にとどまった[7][8]。講道館杯では決勝まで進むと、了徳寺学園職員の志々目徹をGSに入ってから技ありで破ってシニアの全国大会初優勝を飾った[9]。12月のグランドスラム・東京では決勝で元世界チャンピオンで大学の3年先輩となるパーク24の髙藤直寿に内股で一本勝ちしてIJFワールド柔道ツアー初優勝を飾った[10]。2017年2月のグランドスラム・パリでは2回戦でリオデジャネイロオリンピック銅メダリストであるウズベキスタンのディヨルベク・ウロズボエフに技ありで敗れた[11]。
3年の時には4月の体重別決勝で髙藤を小外刈で破って優勝を飾り、髙藤とともに世界選手権代表に選出された[12][13]。5月のグランドスラム・エカテリンブルグでは決勝でジョージアのアミラン・パピナシビリから技あり3つを取って優勝した[14]。8月の世界選手権では3回戦でボルドバータルに技ありで敗れた[15]。10月の体重別団体では決勝の国士舘大学戦で引き分けたが、チームは優勝した[16]。12月のグランドスラム・東京では準決勝で過去2戦2勝だった髙藤に技ありで敗れて3位に終わった[17]。続くワールドマスターズでは準決勝でダシダワー、決勝ではガリゴスをそれぞれ一本背負投で破って優勝を果たした[18][19]。2018年2月のグランドスラム・デュッセルドルフでは準決勝まで全て一本勝ちすると、決勝ではロシアのロベルト・ムシビドバゼを裏投げの技ありで破って優勝した[20][21]。なお、今大会後の世界ランキングで初めて1位となった[22]。
4年の時には4月の体重別初戦でセンコーの米村克麻に技ありで敗れた。この際に、「動きが小さくなっていた。また一から」とコメントした[23]。しかしながら、国際大会での実績により世界選手権代表には髙藤に続いて選出された[24]。8月のグランプリ・ブダペストでは準決勝でガリゴスに技ありを先取されるも、終了と同時に合技で逆転勝ちした。決勝ではロシアのアルベルト・オグゾフを背負投の技ありから横四方固で破って優勝した[25][26]。9月の世界選手権では準決勝で髙藤にGSに入った直後に小内刈の技ありで敗れるも、3位決定戦で韓国のイ・ハリムをGSに入ってから内股で破って3位になった。試合後には、「髙藤先輩に差をつけられたので、借りを返したい」とコメントした[27][28]。11月のグランドスラム・大阪では準決勝で旭化成の大島優磨を技ありで破ると、決勝ではロシアのヤゴ・アブラゼを裏投げの技ありで破って優勝した[29]。2019年2月のグランドスラム・デュッセルドルフでは決勝で世界選手権2位であるムシビドバゼを内股で破って優勝を飾った[30][31]。
4月からは了徳寺学園の職員となり、幼少期から憧れていた「柔道漬け」の日々を送ることになった[32][33]。体重別では決勝で志々目を背負投で破って今大会2年ぶり2度目の優勝を飾り、世界選手権代表に選出された[34][35][36]。8月に東京で開催された世界選手権では、初戦で韓国の金源鎮を内股すかしで破るなどして準々決勝へ進むと、リオデジャネイロオリンピック銀メダリストであるカザフスタンのエルドス・スメトフを合技で破った。準決勝ではヨーロッパチャンピオンであるジョージアのルフミ・チフビミアニにGSに入ってから隅落の技ありで敗れるも、3位決定戦では髙藤を終了間際に合技で破って3位となった[37][38]。11月のグランドスラム・大阪では決勝で髙藤に技ありで敗れて2位に終わった[39]。12月のワールドマスターズでは準決勝でウズベキスタンのシャラフディン・ルトフィラエフ、決勝でガリゴスを破るなどオール一本勝ちして、今大会2年ぶり2度目の優勝を飾った[40][41]。
2020年2月のグランドスラム・パリでは決勝でアブラゼに裏固で技ありを取られるが、合技で逆転勝ちして優勝した[42][43]。しかしながら、ライバルである髙藤にこれまでの実績が及ばないと判断されたため、世界ランキング1位ながら東京オリンピック代表の座を逃した。髙藤が連覇している世界選手権での優勝歴がないことや、直近のグランドスラム・大阪で髙藤との直接対決に敗れたことが要因として挙げられた[44][45]。11月には来年に延期された東京オリンピックの補欠に選ばれた[46]。12月には体重無差別の全日本選手権に60kg級の選手ながら出場すると、初戦で90kg級の選手である愛媛県警の河坂有希を小外掛の有効で破るも、2回戦で100kg級の国士館大学4年の飯田健太郎にGSに入ってから小外掛で敗れた[47]。
2021年1月にはワールドマスターズに出場予定だったが、新型コロナウイルスの濃厚接触者と認定されたため、PCR検査では陰性だったものの、保健所の要請により今大会への出場は見合わせることになった[48]。3月のグランドスラム・タシケントでは決勝でスメトフを技ありで破って優勝した[49][50]。4月の体重別は出場しなかったが、世界選手権代表に選出された[51]。6月の世界選手権では3回戦でアゼルバイジャンのカラマト・フセイノフに技ありで敗れた[52][53]。
2022年2月のグランドスラム・パリでは決勝で韓国のチョン・スンボムを合技で破って優勝した[54][55]。4月の体重別では初戦でパーク24の青木大に技ありで敗れた[56]。しかし、アジア大会代表には選ばれた[57]。6月のグランドスラム・ウランバートルでは、決勝で東京オリンピック銀メダリストである台湾の楊勇緯を技ありで破って優勝した[58][59]。8月のアジア選手権では決勝で金源鎮を裏投げで破って優勝した。団体戦では日本チームは6人のうち4人しか出場しなかったため後のない戦いを強いられることになったが、準々決勝で地元のカザフスタン戦に出場すると、個人戦の73kg級で優勝した2階級上のダニヤル・シャムシャエフに合技で敗れるも、代表選でシャムシャエフを技ありで破ってチームを準決勝へ押し上げると、その後出番はなかったがチームは優勝した[60][61][62]。12月のグランドスラム・東京では準々決勝でチョンに敗れると、その後の3位決定戦でも旭化成の古賀に技ありで敗れて5位に終わった[63]。続くワールドマスターズでは準決勝で楊を裏投げで破るも、決勝でイに技ありで敗れて2位にとどまった[64]。
2023年4月からはそれまで職員だった了徳寺大学の柔道部がSBCメディカルグループの傘下に入ったため、SBC湘南美容クリニックの所属となった。体重別では準決勝で国士舘大学3年の中村太樹に縦四方固で敗れた[65][66]。6月のグランドスラム・ウランバートルでは決勝でフランスのロマン・ヴァラディエール=ピカールを合技で破って優勝した[67][68]。8月のワールドマスターズでは準決勝で金源鎮を腕挫十字固で破ると、決勝ではモンゴルのエンフタイワン・アリウンボルドを合技で破って優勝した[69][70]。12月のグランドスラム・東京では準々決勝で元世界チャンピオンであるチフビミアニに反則勝ちするなどして決勝まで進むと、オリンピック代表争いをしている髙藤との直接対決になり、一本背負投で破って優勝した。今大会で優勝したことにより、パリオリンピック代表に内定した[71][72][73]。
2024年5月の世界選手権には「世界チャンピオンになってから五輪に出たい」という本人の希望も考慮されて、パリオリンピック代表で唯一出場した[74]。しかし、世界選手権では初戦で中立選手として出場したロシアのアユブ・ブリエフにGSに入ってから内股すかしで技ありを取られて敗れた[75]。
7月のパリオリンピックでは準々決勝でガリゴスと対戦すると、片手絞を仕掛けられたが、審判が待てをかけた。それにもかかわらず相手が6秒間も絞め続けたため、結果として永山は落ちたとみなされた[注 1]。永山によれば、待てがかかったのが聞こえたので気を緩めてしまったという。最終的に審判がそれを一本と認めたため、永山本人は納得いかず、相手との握手を拒否して、判定に抗議するため3分ほど畳の上にとどまった。これを受けて、強化委員長の金野潤や男子監督の鈴木桂治は、「待てと言われた後も6秒間、絞め続けることが柔道精神に則っていますか?」と審判団に何度も問いただしたが、あの場面で待てをかけたのは間違いだったものの、実際に永山は落ちていたとの認識を笑いながら示すのみで、話は平行線を辿った。なお、この件で全柔連は書面でも抗議の意を示した。試合ではその後、敗者復活戦で楊を技あり、3位決定戦でトルコのサリ・イルディスを合技で破って銅メダルを獲得した[78][79][80][81][82]。
IJF世界ランキングは4950ポイント獲得で6位(24/7/22現在)[83]。
戦績
50kg級での戦績
55kg級での戦績
- 2011年 - 全国中学校柔道大会 5位
- 2012年 - ブレーメンカデ国際 優勝
- 2012年 - 全日本カデ 2位
- 2012年 - ドイツジュニア国際 3位
- 2012年 - 全日本ジュニア 2位
- 2012年 - アジアジュニア 優勝
- 2013年 - 全日本カデ 優勝
- 2013年 - ブレーメンジュニア国際 優勝
- 2013年 - ロシアジュニア国際 優勝
- 2013年 - インターハイ 3位(60kg級)
- 2013年 - 全日本ジュニア 優勝
- 2013年 - 世界ジュニア 5位
60kg級での戦績
- 2014年 - 全国高校選手権 優勝
- 2014年 - インターハイ 5位
- 2014年 - 国体 少年男子の部 優勝
- 2014年 - 講道館杯 5位
- 2015年 - ロシアジュニア国際 優勝
- 2015年 - 東アジア選手権 優勝
- 2015年 - 全日本ジュニア 優勝
- 2015年 - 世界ジュニア 優勝
- 2015年 - 講道館杯 5位
- 2016年 - 体重別 3位
- 2016年 - グランドスラム・バクー 2位
- 2016年 - 講道館杯 優勝
- 2016年 - グランドスラム・東京 優勝
- 2017年 - 体重別 優勝
- 2017年 - グランドスラム・エカテリンブルグ 優勝
- 2017年 - 体重別団体 優勝
- 2017年 - グランドスラム・東京 3位
- 2017年 - ワールドマスターズ 優勝
- 2018年 - グランドスラム・デュッセルドルフ 優勝
- 2018年 - グランプリ・ブダペスト 優勝
- 2018年 - 世界選手権 3位
- 2018年 - 体重別団体 3位
- 2018年 - グランドスラム・大阪 優勝
- 2019年 - グランドスラム・デュッセルドルフ 優勝
- 2019年 - 体重別 優勝
- 2019年 - 世界選手権 3位
- 2019年 - グランドスラム・大阪 2位
- 2019年 - ワールドマスターズ 優勝
- 2020年 - グランドスラム・パリ 優勝
- 2021年 - グランドスラム・タシケント 優勝
- 2022年 - グランドスラム・パリ 優勝
- 2022年 - グランドスラム・ウランバートル 優勝
- 2022年 - アジア選手権 個人戦 優勝 団体戦 優勝
- 2022年 - グランドスラム・東京 5位
- 2022年 - ワールドマスターズ 2位
- 2023年 - 体重別 3位
- 2023年 - グランドスラム・ウランバートル 優勝
- 2023年 - ワールドマスターズ 優勝
- 2023年 - グランドスラム・東京 優勝
- 2024年 - パリオリンピック 3位
(出典[1]、JudoInside.com)
脚注
注釈
出典
- ^ a b c d e f g 「柔道全日本強化選手名鑑 2022」近代柔道 ベースボールマガジン社、2022年4月号
- ^ a b c d e 「解体新書 永山竜樹」近代柔道 ベースボールマガジン社、2017年8月号 26-29頁
- ^ a b 栄誉を讃えて「特別賞」受賞 美唄出身の永山竜樹さんが柔道世界大会で優勝
- ^ 東海大学体育会柔道部 | 男子部員
- ^ 永山、渡名喜が優勝=柔道世界ジュニア 時事通信 2015年10月24日
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- ^ 永山、新ルールも影響し2回戦敗退「1回の不用意な受けが敗因」/柔道 サンケイスポーツ 2017年2月11日
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- ^ 永山竜樹が敗戦「待て」後の絞め技で失神…畳を降りず猛抗議も覆らず 日刊スポーツ 2024年7月27日
- ^ 【柔道】男子日本代表・鈴木桂治監督 永山敗戦の不可解判定を抗議も審判団「笑っていた」パリ五輪 スポーツニッポン 2024年7月27日
- ^ 審判団、「誤り」認めるも判定覆らず 銅メダルの柔道・永山「悔しい」 毎日新聞 2024年7月28日
- ^ 永山の判定、IJFに文書で抗議 全柔連、「待て」後6秒間絞め 日刊スポーツ 2024年7月28日
- ^ “柔道男子60キロ級で永山竜樹が銅メダル 敗者復活戦勝ち上がる”. 毎日新聞. (2024年7月28日) 2024年7月28日閲覧。
- ^ World ranking list