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古畑任三郎の登場人物

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古畑任三郎の登場人物では、テレビドラマ『古畑任三郎』の登場人物を列挙し、より詳細に解説する。ドラマの概要については、「古畑任三郎」を参照のこと。


注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。



古畑任三郎

ふるはた にんざぶろう (田村正和

警視庁刑事部捜査一課の刑事で、階級は警部補
生年月日は1949年1月6日で、シャーロック・ホームズと同じ。第3シリーズの時点で55歳と思われる(同級生の安斎亨が55歳であるため)。一度、警察犬訓練所の飼育係に異動したが、「おみくじ殺人事件」で復帰する。よく『第2シリーズ以降に警部に昇進した』と誤認される事が多いが、登場人物のセリフからみて階級は警部補のままである。
 彼の推理法は、これだと踏んだ(最初から目を付けている場合が常)容疑者にいつまでも付きまとい、そして執拗に質問をかけ追求するという方法であり(第40回では結果的に裏目に出てしまった)、事件解決の時には基本的に1対1になる。事件を解決した夜は、部下や関係者達を自宅に呼んで鍋パーティーを開く(今泉は呼ばれていないらしい)。
 血を見ると目眩を起こし、拳銃を持たないなど、コロンボとの共通点も多いが、黒いスーツで小奇麗な出で立ちなどの正反対の一面もある。所持している警察手帳は、高津小道具店の舞台用小道具の偽物という設定で、『かさばる』と嫌がって不携帯の時さえある。(本人曰く、本物の警察手帳は『失くした』との事)

・ 性格

本人曰く、乙女座のA型と一致する『頭が切れる割に情に流されやすく、意外にミーハーである。性格は神経質でかなりねばり強い・・・』性格だが、実際はそのどちらにもあてはまっていない。また、『人間に解けない事件は無い!』など、自分の推理力には絶対的な自信を持っている。
どんな時でも人生はやり直す事が出来るという考えを持っており、その言葉で人生に絶望した犯人を諭す事もある(第1回、第32回、第42回)。古畑のこの考えは、殺人事件で殺された被害者達の無念を思う気持ちから来ているらしく、第32回では『例え全てを失ったとしても、死んでしまった人間のために生き続ける事が生きている人間の義務』と発言している。
 女性の犯人には優しい。また、犯人が男性の場合でも、その人が尊敬に値する人物であれば、たとえそれが殺人者であろうとも実に紳士的にふるまう。逆に、相手が少しでも気に入らない犯人の場合は、完膚なきまでにこらしめるのも特徴のひとつである。特に第17回では、「観覧車のせいで時計が見えなくなった」という理由で爆弾を仕掛けた林功夫を平手で殴った。古畑が犯人に対して手を上げるという、唯一の例であった。

・ 家族・友人

 世田谷区に住んでいたが、府中市分倍河原に転居、本籍は長野県(第39回参照)で、実家は九州地方にある。移動は主にセリーヌの黄金色の自転車に乗っている。小石川ちなみ(第1回の犯人)の愛犬であった"万五郎"という名の犬を飼っていたが、後に小学生時の同級生、安斎亨(第32回の犯人)に預けた。
 結婚はしていない(第42回)。小石川ちなみとは、事件後かなり親しい関係だったので、恋愛に発展するのではないかとファンの間では思われていたが、古畑が刑事である事から、犯罪者(容疑者)と結婚をすると退職せねばならなくなるため、ドラマが継続しなくなる。第42回で大野かえでにも、告白めいた言葉をかけられたが、すぐに彼女は死んでしまったため、やはり恋愛に発展する事はなかった。
 四人兄弟(兄二人と弟一人)の三男で、一番上の兄は九州大学付属病院に勤務しており、弟の名は金四郎という。父親はタヒチで旅行中、頭上から落ちてきたヤシの実に当たり客死した(第40回)(ただし、これは証人から証言を誘導尋問する際の発言なので、本当かは不明)。
テレビは結構見ているらしい。ラジオ番組「中浦たか子のミッドナイトジャパン」に出演経験もあり(第11回)、テレビのクイズ番組「クイズ王」にも出演したが、準決勝で敗退(第19回)。『鬼警部ブルガリ三四郎』という刑事ドラマの監修をした事があり、『ラブポリス』という刑事ドラマに関しても監修を頼まれる事があった(第42回)。オカルト関連には全く興味が無い。

・ 特技・好物

 好物は魚肉ソーセージ、酢豚(思いっきり酸っぱいもの)、スウィーツ(ケーキ、パフェ)、ハンバーガー(コンビニチェーン店「MINORIYA」と、モスバーガーのもの。ただし、MINORIYAのものについては、ピクルスが真ん中に一枚、それを取り囲むようにして周りに四枚、計五枚を花びらのようにどこから食べてもピクルスに当たるようにしなければいけない)。得意料理はミートローフ、焼き茄子茶碗蒸し
 少女コミック(『カリマンタンの城』作:小石川ちなみ)の愛好者。また、ゴールデンハーフのファンクラブ会員であり、中でも特にルナのファン。サザエさんは最初の歌だけが好き。
 特技は、変なフォームで投球するボウリング。野球でピッチャーをした際も、変なフォームで投げている(一本だけとはいえイチローをストライクにした。ちなみに二本目は場外ホームラン)。学生時代はバスケ部や野球部、応援団などに所属。英語は軽くはしゃべれるが、海外では発音が悪いせいか、ミスを連発する。数学の成績は最低だったらしい。

・ 部下達との関係

 今泉に対してはからかったり、こき使ったりと散々な扱いをしているが、第14回では「友人の一生がかかっている」という発言もしている。第25回では今泉のせいで死に掛けたためか、第3シリーズでは今泉に対する扱いがかなり悪くなっていた。
 西園寺に対してはその能力を認め、第32回では安斎の下へ連れて行ったりもしている。また、古畑が犯人と対決する際には居合わせている事も何度かあった。
 向島に対しては中々名前を覚えなかったが、第2シリーズ最終話(総集編扱いの第25回を除く)である第24回で名前を覚えた。その後、第39回では古畑達と一緒に旅行に行ったりもしている。第41回では向島の退職後も古畑は彼の事を気にしていたと西園寺が発言している。また、この回の最後で古畑はイチローのために自首した向島に温情をかけて見逃している。
 第39回ではパスポートを失くして置いていかれてしまったせいか、花田に今泉達の事を「あいつら友達じゃない」と発言したりもしている。第40話では「祟りだ!」を連発する今泉を玩具にしていた。

・ その他

 よく業界用語を言い間違え、そのことを何度も指摘されるというのが、お約束の流れになっている。第1回ではコミックを漫画、第24回ではフラワーアレンジメントのことを生け花、第27回では検案のことを検死、第39回では勲章のことをメダルと何度も言い間違えている。
容疑者などから難しい用語を聞くと、「アクチノバシラス・アクチノミセテムコミタンス」と、歯周病菌の名前を言って対抗する事がある。

今泉慎太郎

いまいずみ しんたろう (西村雅彦

古畑の部下で、階級は巡査
第41回の時点で45歳。古畑のいい"いじめ相手"。かなりおっちょこちょいな性格で、西園寺に「あれ程役に立たない人がいると思いませんでした。」とまで言われているが、彼の無意味な行動が事件解決のヒントをもたらすことも多々あり、古畑にはある意味で認められている。古畑とのコンビは2人をよく知らない警察の人間には名コンビとして知られているらしい。
 あだ名はピカさん、タコ(古畑が命名)、デコ(警察内)、ハゲ、タコ坊主(小清水弁護士が命名)。自律神経失調症で入院した事も。警視総監を目指していた(しかし、ノンキャリアであるため実現する可能性はゼロである)。

・ 性格・行動

発言や行動ははっきり言ってエキセントリックであり、第17回において爆弾の解体をやらされた際「(リード線を)仲良く並んでます!」などと発言し暮睦警部をキレさせた。また、古畑とは対照的にオカルト関連を信じやすく、第40回では音弥や古畑のいたずらがあったとはいえ祟りをすっかり信じ込み、何かにつけ「祟りだ!」「次に死ぬのは俺だ!」「祟るなら古畑を祟れ!」など怒鳴りまくり周囲を呆れさせた。
 一度不注意によって古畑を殺しかけた事もあった(第25回。第27回で古畑が今泉と久々に会って嫌そうな顔をしたのはそのせいと思われる)。また、有名人が犯人の場合はそれを全く信じないところがある(第26回、第41回)。

・ 家族・友人

 TVゲームが好きなおばあちゃんと2人暮らし。家にビデオデッキは無く、テレビの上に電子レンジが置いてあり汚いらしい。"おしゃまんべ"という名のネコを飼っている。
  今泉が思いを寄せた女性は大抵事件に巻き込まれて死んでしまう(第14回、第23回、第30回。ただし、第23回は事件ではないので死んでいない)。
 弁護士の小清水潔とは、大学の同級生だったが、彼により犯人にでっち上げられ、あやうく有罪になる所だった。

・ 特技・好物

 やたらと多趣味で、刑事の仕事を開始する前はアマチュア・オーケストラクラリネットを吹いていたり、ハスラーをやっていた。落語研究会や将棋研究会に所属していたこともある。将棋に関して、古畑よりも上手い所を見ると頭が悪いわけではないと思われる。他にもフラワーアレンジメント手品もでき、ことわざやボーリング、陶器についてなど、様々な知識を有している。やたらと福引で海外旅行を引き当てる才能を持ち、悪運も強いが旅行でいった先々で事件に巻き込まれている。
 好物はピーマンの肉詰め。好きな映画はグリース。好きな歌手はABBA。好きな歌はダンシング・クイーン。ゴールデンハーフのファンクラブ会員であり、中でも特にエバのファンで追っかけをやっていた。

・ 古畑との関係

人使いが荒く傲慢な古畑との関係には苦労しているらしく、一度は警察を辞めようかと考えたり(第9回)、古畑を殺そうと考えたりもした(巡査・今泉慎太郎 第5回)。事件後、鑑識課の桑原の所で、愚痴をこぼすのが日常である。
 古畑に無視されたり、のけ者扱いされるとすぐにすねて、第32回では古畑を慕うあまり安西の山荘まで押しかけてきた。また、古畑の相棒は自分だと自負しており、第2シリーズで芳賀、第3シリーズでは西園寺に異常なほどの対抗意識を持っていた。

向島音吉

むこうじま おときち (小林隆

古畑を「最高の刑事」と敬愛する巡査
埼玉県秩父市出身。古畑が現場に到着すると、よく声をかけて貰えるものの、名前をなかなか覚えてもらえない(第24回でやっと覚えてもらったが、東国原姓になっても向島君と呼ばれ続けてしまった)。第40回で退職する事を明かし、第41回ではホテルの保安課職員として登場。

・ 家族・友人

 向島財閥の婿養子で、元チーマーの奥さんは内田有紀にそっくり。第3シリーズで一度離婚して旧姓の東国原(ひがしくにばる)になり、後になんとか復縁して向島姓に戻るも、まもなく再び離婚して結局、東国原姓となる。2004年に放送された『今泉慎太郎』によると、その後向島嬢とは正式に別れ、偶然にも前の奥さんと同じ姓を持つ、プエルトリカンのアニタ・向島という女性と再婚(おそらく婿養子)した模様。影が薄いが、意外にも第2回で既に登場していた。シアトルマリナーズのイチロー(第41回の犯人)とは異母兄弟になる。

・ 第41回での事件

 高校時代甲子園に控え投手ながら出場の経験があり、仲の良い暴力団組員に請われて暴力団同士の草野球に助っ人として入った時には満塁ホームランを放った事があるが、それが切欠で悪質なライターに強請りを受ける事になる(第41回)。第41回で弟を庇うためにアリバイ工作をしたが、古畑の温情によって見逃される(他にも、毒物をイチローに渡したことによる殺人幇助、殺人を犯す目的でナイフを用意した殺人予備、同僚に薬物を横流しさせた(同僚に無断で持ち出した可能性もあり)ことによる業務上横領の共同正犯もしくは教唆、または窃盗、毒物及び劇物取締法違反などで刑事責任を問うことが可能だが、それらの件がどうなったのかは不明)。最終回である第42回には登場しなかった。

西園寺守

さいおんじ まもる (石井正則

第3シリーズから登場(初登場は第26回)した刑事で、古畑の部下。
古畑も一目置く有能な小男で、犯行現場の状況分析、被害者の身元特定、容疑者(候補)の経歴調査…など事件解決に必要なデータ収集を一手に引き受け、古畑をサポートする。推理には自信があるが、勇み足の経験を持つ(第35回)。

・ 性格

基本的には作品中では数少ない『普通』の感覚を持ち合わせた人物だが、大浴場でも何故か海パン着用で入浴をしたり、今泉と卓球やテニスをした際には「失礼します!」と言ってからスマッシュを打つなど、『古畑的』登場人物(どこかずれている)の側面もしっかり併せ持っている。
常に礼儀正しいが、今泉に対しては怒鳴ったり、呼び捨てにしたこともある(どちらも第40回)。黒岩博士に身長の事を言われて大声で怒鳴った事があるため、自分の身長にはコンプレックスを持っている(第27回)ようだが、古畑が監修した刑事ドラマ『鬼刑部ブルガリ三四郎』に登場するキャラ(鶴田刑事)のモデルが今泉だと分かると「小柄で優秀な部下というのはキャラクターとしては最高なのに・・・」と、いつもとは逆に背が低いことを自らアピール、自分をモデルにしたキャラが居ない事に不満を洩らした。(第42回)

・ その他

 息子であり、姉が三人いる。既婚(ただし、これは犯人を誘導尋問する際の発言なので本当かは不明)。古畑に対する自分のポジションは、しっかり自覚している(第42回)。あだ名はチビ太(今泉が命名)。第27回で、あたりめ(「鯣」の忌み詞)は好きだと言っている。祟りや心霊現象などは全く信じていないため、頑なに信じる今泉に対して前述のように呼び捨てにして怒鳴りつけた(第40回)。尊敬する人物はナポレオン

その他の登場人物

芳賀啓二はが けいじ) (白井晃

第2シリーズでは、古畑の部下として登場した。非常に気が利く上、頭もよく(?)、事件解決に際して古畑の有能?な右腕となる。ただし小清水潔の事件(第14回)では誤認逮捕をした上、今泉を犯人に仕立て上げようとしていた節(検察側の冒頭陳述の際)もあり、特に推理力や総力に秀でたわけでもないのかもしれない。
 階級は第2シリーズでは巡査だったが、それから3年後の第3シリーズでは『部長』と呼ばれていた。このシリーズで彼は第27回冒頭にしか登場しないため詳細は不明だが、ノンキャリアで部長レベルの管理職に付く(しかも平の巡査から3年で)のは不可能なため、一部のファンの間では、彼は3年で巡査部長に昇進していて『部長』は彼のニックネーム(一般に警察内部では巡査部長を「部長」と略すとされる)では無いか?とする説がある。しかし、本人が警部補である古畑に関して「かつての私の上司だった」と述べていることから、本当の意味で「部長」、つまり警察組織でいうと警視、または警視正に昇進した可能性もあるが、第27回冒頭の時点では古畑は警察犬訓練所の飼育係をしているため、この台詞は自然であるといえ、単に三谷幸喜による脚本上のミスであるとも考えられる。

桑原万太郎くわばら まんたろう) (伊藤俊人(故人))

警視庁鑑識課の技官。事件が終わった後、今泉はちょくちょく桑原のもとを訪れ、古畑に対する愚痴をぶちまける。初登場は第12回で、古畑に対する憎しみを露にした今泉に、毒物などを与えようとした。古畑に対しては腰が低い。
 ゴールデンハーフのファンクラブ会員であり、中でも特にユミのファンで追っかけをやっていた。落語研究会の出身。当時の高座名はなん亭こっ太。
 演じている伊藤が亡くなったため、第3シリーズ終了後のスペシャルには登場しないが、第41回で向島が毒物をくすねた知り合いは彼である可能性もある。

花田はなだ) (八嶋智人

第3シリーズから登場。あらゆる職業を転々とする男で、ファミレス店員(第27回)、コーヒーショップ店員(第31回)、バー店員(第33回)、タクシー運転手(第38回)、日本大使館の派遣員(第39回)で働いた事がある。実は双子で、航空機パーサーとして登場(第36回、巡査・今泉慎太郎第12回)する花田は兄(花田兄を演じるのも八嶋)。今でも日本大使館の派遣員を続けているのか、『古畑任三郎 FINAL』には登場しなかった。
 するどい勘でズバリと犯人を指摘するが、それに全く根拠は無い。つまり犯人を最初から知っている視聴者と同じ目線を持っているため、視聴者の代理としてドラマ内に存在していると言える。

蟹丸義太夫かにまる ぎだゆう) (峰岸徹

誘拐犯専門部署(「SIT」と呼ばれる捜査一課特殊犯捜査係のことであろうか)の警部。第4回ではファックスを頼りに部下に的確な指示をし、第7回では事故(実際は計画殺人)の記者発表で登場し、第25回では古畑の消息に関する証言をしている。が、第4回でも、最終的に責任を追及された際に部下であるはずの古畑に助言を求めるなど、基本的には『頼りない上司』的存在。

暮睦くれむつ) (大谷亮介

M爆発物処理班班長。第17回のみに登場。観覧車に仕掛けられた爆弾をこともあろうに今泉に処理させようと苦肉の決断をしてしまった。どちらかと言うと『頭より体』と言った感じの体育会系で、古畑とは異なるタイプ。古畑とは署内ボウリング対会決勝戦で対決、負けている。

松阪まつざか) (野仲功

舞台監督。第26回、第28回、第33回に登場。本人は、自分の係わる仕事で必ず殺人事件が起こることに不満を抱いている。第22回でも登場している(松阪役では無く、タクシーの運転手として登場)。

犯人(ゲスト出演者)

第1シリーズ

小石川 ちなみ(こいしかわ ちなみ)   (中森明菜

少女コミック作家で、代表作に「カリマンタンの城」があり、内容は感動するものらしい。古畑は後に同作品を絶賛しており、かなり気に入っている様子。漫画家と呼ばれる事を嫌い、コミック作家と呼ばれることを好む。愛犬は、万五郎という名前のゴールデンリトリバーで、のちに古畑に預けられる。気だるそうな雰囲気だが、料理が得意など家庭的な側面ももっている。編集者・畑野茂(池田成志)と付き合っていたが、畑野に遊ばれていた事に気付き、その復讐のため畑野を別荘の地下室に閉じ込めて殺害した。その後、裁判で無罪となり、結婚してアメリカに移住した。古畑とは刑事と容疑者の関係を超えて親しい仲となった。年齢は28歳(事件時)。彼女のその後は完結編である第42回まで幾度となく語られている。詳しくは古畑任三郎#仕掛けを参照。

中村 右近(なかむら うこん)  (堺正章

歌舞伎役者であり、彼は六代目にあたる。ストーリー上最初の犯人。自分のひき逃げ事件を警備員の野崎(きたろう)に目撃され口止めしていたが、口論となり殺害してしまう。「なるほど!ザ・ワールド」をはじめ、テレビ出演もけっこうしている。非常に人を食った性格で、古畑に対して挑戦的な態度をとる。

笹山 アリ(ささやま あり)  (古手川祐子

精神科医で笹山神経科クリニックの院長である。女たらしの恋人でシェフの田代慎吾(羽場裕一)をバットで殴り殺害する。ストッキングと、田代の人を驚かせたがる性格をうまく利用し、強盗に襲われたと正当防衛を主張する。料理は苦手だがそのことが古畑に疑いを持たせるきっかけになってしまう。年齢は30歳(事件時)。

幡随院大(ばんずいいん だい)  (笑福亭鶴瓶

推理作家。妻のフサ子(高柳葉子)を殺害後、FAXを利用した偽装誘拐を計画する。著書に「虚栄の航跡」があるが、タイトルは辞書を適当に引いて単語を組み合わせているだけだった。自らが身代金の受取人になるよう工作し、完璧なアリバイを手にしようとしたが、古畑がFAXのトリックを見抜きその結果とんでもない破局を迎えることに。年齢は42歳(事件時)。

米沢(よねざわ)八段  (坂東八十助

棋士。中谷竜人(角田英介)との対局(竜人戦)において、封じ手の際に不正を働く。その不正を立会人の大石(小林昭二)に見られたために殺害する。論理的思考の持主であり、古畑が手を焼いた犯人の一人である。殺害現場に有った将棋版が奇禍により対局現場に出てきてしまい、それが元で自ら負ける羽目になってしまう。年齢は35歳(事件時)。

井口 薫(いぐち かおる) (木の実ナナ

世界的なピアニスト。前理事と不倫していことが原因で彼の音楽葬に出席できなくなり、その決定を下した現理事の川合健(中丸新将)をスタンガンで襲撃。心臓に持病を抱える河合をショック死させた。その腕前は音楽に興味のなさそうな古畑までも感動させるほど優れたものだが、性格は傲慢で独りよがりであり、その性格が自身の破滅を招くことになってしまう。

大宮十四郎(おおみや じゅうしろう) (小林稔侍

時代劇の俳優。撮影所のオーナーの無謀な経営計画のとばっちりを受け、撮影所が閉鎖の憂き目にあった際、それを阻止するためオーナーの城田春彦(長谷川初範)をドラマのリハーサルにかこつけ日本刀で惨殺した。信念を貫く潔い男の中の男。年齢は50歳(事件時)。

中川 淳一(なかがわ じゅんいち) (鹿賀丈史

振り返れば奴がいる』からのゲスト出演で、天真楼(てんしんろう)病院の外科部長。超名医だった石川玄(石黒賢)はスキルス胃癌で亡くなり、司馬江太郎(織田裕二)も平賀友一(西村雅彦)に刺殺され、かつてのような超名医は1人もいなくなっていた。不倫していたことを興信所の所長・宍戸隆(河原さぶ)にかぎつけられ、奥さんに不倫の証拠が渡る前に宍戸を毒殺した。ところが、同じ列車に古畑が乗っていたことがきっかけとなりあっさりと逮捕されてしまう。おまけに、彼が逮捕されるまでかかった時間は古畑史上最短の記録だった。この逮捕で天真楼病院には日本一の無能研修医・峰春美(松下由樹)しかいない。年齢は43歳(事件時)。

黒田 清(くろだ きよし)  (石黒賢

超能力者。10代の頃までは本当に異能力が有ったらしいが、20代に入った途端に力を失い後は科学トリックを応用したインチキ霊能力を使い続けていた。仕込みの場面をチンピラの男・中島(岡部務)に見られ、もみ合った揚句撲殺してしまう。バラエティ番組の収録中、天神大学の神宮教授に片っ端からトリックを暴かれピンチになり、自分が殺した男を「発見」し何とか体裁を取り繕うとした。が、その収録現場に古畑が居たことが彼の破滅を呼ぶことになってしまう。後日談として第25回では獄中に入った後、超能力が復活したらしく何本もの曲がったスプーンを得意気に見せていた。なお、小説版では古畑は現場を訪れず、テレビの放映を見ただけで事件を解決するというとんでもない離れ業を披露していた。年齢は26歳(事件時)。

佐古水茂雄(さこみず しげお)  (小堺一機

参議院議員・鵜野忠邦(森山周一郎)の秘書。鵜野の不倫相手・沢田マリ(泉本のりこ)を殺害するが、鵜野が自分をスケープゴートにしようとしたため逆上し鵜野を置物で殴り倒す。しかし、鵜野は死んでおらず佐古水は彼の容態に一喜一憂することに。犯行現場の電話を借用した途端に佐古水の犯行に気づいた古畑により、一晩中びくびくさせられた上逮捕された。古畑に「友達居ないでしょ!」と棄て台詞を吐き連行される(が、逆に「あなたもでしょう?」と返された)。年齢は40歳(事件時)。

中浦たか子(なかうら たかこ)  (桃井かおり

歌手ディスクジョッキー(DJ)。愛称は、おたかさん。出演番組に、ラジオ東京で深夜1時から4時に放送している、「中浦たか子のミッドナイトジャパン」がある。彼女が番組内で話した「赤い洗面器の男の話」はこの回が最初で、他の回でも語られているが、未だに謎となっている。生放送中にスタジオから離れ、たか子の恋人を奪った、沢村エリ子(八木小織)を殺害した。彼女は1997年公開の三谷幸喜脚本・監督作品『ラヂオの時間』にも登場した。年齢は38歳(事件時)。

小暮音次郎(こぐれ おとじろう)  (菅原文太

警視庁の刑事で階級は警視。荒っぽい口調で、ヘビースモーカー。銃のプロであり、同じ警察の古畑とは対象的。2年前に孫娘を強姦した揚句に殺害したグループのリーダー・生原治(鈴木隆仁)が証拠不十分で無罪にされたことを知り、張り込みを利用して射殺した。直属ではないにしろ古畑の上司であり、彼が敬意を払った数少ない人物でもある。モスバーガーを知らない。年齢は59歳(事件時)。

第2シリーズ

小清水 潔(おしみず きよし)   (明石家さんま

敏腕弁護士。結婚を間近にして恋人・向井ひな子(秋本奈緒美)が邪魔になり、ガラス製の水差しで殴り殺した。しかも直後に訪ねてきた今泉に容疑が向くように工作して逃亡、首尾よく捕まった今泉が弁護を依頼してくると誘導尋問の要領で自白させ有罪にしようとした。笑顔で居るところを古畑に見られると「歯がでているから」と応戦するなどウィットに富んだ発言をするが、最後はそれが仇となり、今泉の公判中に逮捕されるというとんでもない末期をたどることになる。事件自体は解決まで最も時間がかかった物であり(第2シリーズ時)難しい部類でもある好敵手。実は小石川ちなみの弁護も担当しており、彼女を無罪にしていた。年齢は37歳(事件時)。

宇佐美ヨリエ(うさみ よりえ)  (沢口靖子

女子学院の教師にして寮長。学校の規則を恐ろしいほど守り、生徒にも強要する『歩く規則』的人物。とはいえ、どんなに硬くてもやはり女性であり、生徒から没収した口紅を好奇心からつけてしまう。直後正気に戻ってふき取るが、運の悪いことに同僚教師・阿部哲也(相島一之)に見られてしまい殺害を決意。鉄パイプで殴り殺し、事故に見えるように偽装する。犯行そのものはもちろん、古畑との対決も一切無表情でやってのけたある意味すごい犯人。『汝、人を欺くなかれ』と言う戒律を最重要視しており、そこを古畑に突かれて自白する。年齢は34歳(事件時)。

乾 研一郎(いぬい けんいちろう)  (草刈正雄

ミステリーマニアの医者(おそらく内科医)。親友の推理作家・花見録介(藤村俊二)のご夫人・常子(一色彩子)と浮気しており、ばれそうになったため花見夫妻を心中に見せかけ次々と殺害する。ビリヤードダーツなど大抵のゲームに精通しており、今泉の頭にリンゴを乗っけてダーツで射抜くなど驚異的な腕を見せた。もちろん殺人もゲーム感覚で実施、完全犯罪にかと思われたが、花見のずぼらな性格に足を引っ張られて破滅した。運が古畑に味方し、短期決着に終わったが、古畑最高の好敵手の一人であることは間違いない。家庭有り。

林 功夫(はやし いさお)   (木村拓哉

天神大学の電子工学部の研究助手で、古畑史上まれに見るエゴイスト。研究室からの眺望の邪魔になるという理由だけで観覧車のゴンドラに大型爆弾を仕掛け、さらに逃亡しようとしたところを目撃された警備員の真鍋茂(金井大)を懐中電灯で殴り殺した。しかし、想定外の殺人が彼の首を絞めることになり、「爆弾の専門家」として再度現場を訪れたところを殺人の検証に来ていた古畑に逮捕された。物静かな態度を取るが実は相当な自信家で、それが仇となって自滅。古畑に殴られた唯一の人物でもある。その後何かグッと来るものがあったようだ(本人談)。年齢は24歳(事件時)。

佐々木 高代(ささき たかしろ)   (加藤治子

脚本家。かねがね折り合いが悪かった妹の和子(絵沢萌子)を手製のブラックジャック(内部に金貨などを詰めた袋)で殴り殺した。恐ろしいほどに人使いが荒く、今泉は奴隷のように働かされた。代表作に「冬の蚊取り線香」(主演:桃井かおり)がある。

千堂 謙吉(せんどう けんきち)   (唐沢寿明

学習塾の経営者。クイズ番組「クイズ王」のチャンピオンとしても有名だが、実はカンニングして名声を手にしていたとんでもない食わせ物。カンニングの片棒を拒否した美術スタッフの沼田(伊集院光)を突き飛ばし殺害してしまう。驚異的な記憶力の持ち主だが、それを利用した古畑に逮捕される。年齢は32歳(事件時)。

春峯堂(しゅんぽうどう)のご主人   (澤村藤十郎

和製専門の骨董商。本名は不明。温和で物静かな口調とは裏腹に残忍な性格も兼ねる。彼の秘密を知り、『慶弔の壺』という名器の贋作を作って戦いを挑んできた陶芸家・河北百漢(夢路いとし)を射殺した。しかも、美術館館長で共犯者の永井(角野卓造)が自首すると言い出すと『慶弔の壺』で殴った揚句日本刀で切り殺してしまった。永井殺害の際、贋作でなく本物のつぼを凶器にしていたため古畑を混乱させてしまう。そのため、古畑は彼が実は目利きが悪いと思ってしまっていたが、逮捕時に語った台詞「唯の古い壺(本物)よりも、稀代の陶芸家が自分だけのために焼いてくれた壺(贋作)のほうが大事だった」は秀逸。古畑にとってよっぽど印象深い事件だったらしく、大野かえでにこの話をしていた。年齢は48歳(事件時)。

南大門 昌男(なんだいもん まさお)   (山城新伍

元著名なマジシャンで高級クラブ『ゴーストキャッスル』のオーナー。昔ある女性をおもちゃにした挙句振ったことを後悔しており、実の娘・毛利サキ(松たか子)が自分とそっくり同じようなマジシャンの遊び人・倉田勝男(池田成志)と付き合っていることを知りその遊び人を毒殺した。そのトリックは奇術を応用した高度なもので、解決には古畑もてこずらされた。昔マジックの失敗で手を負傷しており、そのため普段から手袋をしているがそれがあだとなり、トリックを見破られる。年齢は55歳(事件時)。

若林 仁(わかばやし じん)  (風間杜夫

雑誌編集者文芸雑誌『月刊カドマツ』の編集長である。妻の不倫相手(清水昭博)を高尾山の山荘で殺害した帰り、ヒッチハイクで偶然出会ったお喋りなホテルマン・鴨田厳(小野武彦)も口封じのために殺害する。鴨田が家の留守番電話に自分のことを吹き込んだので、証拠隠滅のため鴨田宅へ向かうが、そこで偶然鴨田を訪ねてきた古畑と遭遇する。そして咄嗟に鴨田のふりをするはめになる。古畑が出会った中で恐らくもっとも情けなく残念な犯人である。

のり子・ケンドール  (鈴木保奈美

NY在住の小説家夫人。浮気性の夫・ネルソンを毒入りの和菓子を用いて毒殺した。その後無罪。事件当時、当局は被害者が食べたお菓子を今川焼きと推定したために混乱してしまうが、古畑一人がお菓子をたい焼きと見抜き、

第3シリーズ

黒岩 健吾(くろいわ けんご)   (緒形拳

監察医。ある代議士の殺人事件を金をもらって自殺と発表、その時片棒を担がせた代議士秘書の男・小木智満(酒井敏也)を毒殺した。自分の犯行をカムフラージュするために、事故死の遺体の肛門におみくじを詰めるという奇怪なおみくじ連続殺人をでっち上げた。犯行がばれそうになると助手で共犯の春木(栗田貫一)を殺して犯人に仕立て上げるなど傲岸不遜にして残酷な性格。しかし、トリックを巧妙にしすぎたことがかえって古畑の現場復帰を促してしまい破滅する。毒舌家で酒飲み。石綿の上に乗せたアタリメアルコールランプであぶり、ビーカーで酒を飲む変わった人物。

気楽家 雅楽(きらくや がらく)   (市川染五郎

新進気鋭の落語家。兄弟子の気楽家苦楽(モロ師岡)のネタを盗み、自分の名前で発表するがばれてしまい殺害する。先代の形見である扇子を大事に用い、トレードマークにしているが最後はそれに足をすくわれてしまう。人気もあり落語の腕もよいが古典落語の知識だけは甚だ疎く、師匠の有楽(梅野泰靖)にいつも口をすっぱくして言われている。この古典落語の知識がなかったために、苦楽のダイイングメッセージに気付くことができなかった。

由良 一夫(ゆら かずお)   (真田広之

メディアプランナーで、一度に何件もの仕事を抱える超多忙な男。新事業をスポンサーである岩田大介代議士(佐渡稔)に断られ殺害を決意。彼の不倫会見で変な内容の原稿を読ませ、それを苦にして自殺したかのように見せかけ携帯電話で秘書の品田(磯野貴理子)と通話中に岩田を射殺する。自らの多忙さを逆手に取ったトリックでアリバイを偽装する。非常にせっかちな性格だが、結果この性格と彼の多忙さが自らの首を絞めることになる。

荒木 嘉右衛門(あらき かえもん)  (松村達雄

雛形村の村長で村人からは“親方様”と呼ばれ崇められている。昔、村に堤防を築き川の決壊を防いだり、村がダムの底に沈められそうになったときに一人で掛け合ったりと村に貢献したことによる。地酒の「雛の誉」を巡るトラブルから、契約先のデパートの女性社員・日下部薫子(あめくみちこ)を日本刀で斬殺する。偶然村に古畑たちが滞在していたため、役員の鵜飼(岡八郎)を筆頭に村ぐるみでかばわれることとなる。

金森 晴子(かなもり はるこ)   (大地真央

歯科医師で金森歯科クリニックの院長。自分を振り、医院の事務員・瀬川エリ(伊藤裕子)と婚約した元恋人・山村淳一(陰山泰)を射殺。たまたま治療に来ていた古畑をアリバイ工作に利用した。食事をした後はすぐに歯を磨かないと落ち着かない。最後に古畑に「全部入れ歯にしてやる」などS的な性格。SMAPのファンだった。ちなみに古畑は金森の歯科医院を後述の安斎の紹介で知った。

安斎 亨(あんざい とおる)  (津川雅彦

主に恋愛系の小説家。妻の香織(三浦理恵子)が自分の担当編集者・斎藤秀樹(細川茂樹)と不倫していることを知り、香織に容疑が向くように細工した上で自殺しようとした。しかし、そのトリックの一環として古畑を呼んだことが原因となり計画は頓挫、スキャンダルなどで生きる希望を失っていた事が自殺の真の理由であったが古畑にいさめられ生きることを決意した。古畑とは小学校時代の同級生で、落書きの犯人として疑われたときに、古畑の推理で救われた経験を持つ。本名が横地なので小学校時代のあだ名は“ヨコチン”であった。小石川ちなみの愛犬だった万五郎を古畑から預かっていた。年齢は55歳(事件時)。

黒井川 尚(くろいかわ なお)   (市村正親

甲陽フィルハーモニー交響楽団指揮者。不倫相手・滝川ルミ(街田しおん)と別れ話がこじれ、大理石で出来た灰皿で殴り殺した。ルミの恋人だと踏んだ楽団メンバーの石森(橋本さとし)に疑いをかけさせるため、彼のクラリネットに細工をする。絶対音感を持っており、それが逮捕の一因となった。どんな曲でも知っているとの事。

小田嶋 さくら(おだじま さくら)   (田中美佐子

囲碁の棋士。亭主関白の夫・佐吉(小日向文世)を懐中電灯で撲殺した。物凄くズボラな性格をしており、イージーミスを連発し逮捕された。佐吉はケーブルテレビの囲碁番組で彼女が笑い者になっていることを心配していたのだが、その不器用な思いやりを余計なお世話と思い殺害したかわいそうな女性。しかし、逮捕時の格好は後悔していないという彼女の堂々とした意思を感じるものだった・・・が、やはり妙な格好だった。

堀井 岳(ほりい がく)  (福山雅治

化学研究所所員。大学同期で同僚の元恋人・片桐恵(戸田菜穂)が自分を振り、同じく大学同期で同僚の等々力(板尾創路)に乗りかえ婚約したために殺人を決意。等々力を爆弾を仕込んだ「ロダンの考える人」の像を用いて爆殺。そしてその罪を恵になすりつけようとした(西園寺の勇み足により、思惑通りに計画がすすむ)。かつての事故で下半身不随となっており、常に電動車いすに乗っている。そのトリックは一度も犯行現場に訪れることなく殺人を犯すという巧妙極まりないものだったが、人間心理には全く疎くそこを突かれ敗北。

臺 修三(うてな しゅうぞう) (玉置浩二

西洋美術研究家。スマトラからの帰りの飛行機内で事件に巻き込まれる。愛人の市川由美子(川合千春)と狭い化粧室内で抱き合っていたところ、乱気流の揺れのために由美子が頭をぶつけ死んでしまう。正真正銘の事故死だが、事件に関わりたくないがために、副操縦士に変装するなど右往左往する。だが、事態はますます悪化していく。妻のもえ子(もたいまさこ)には頭が上がらないが、そのことが今回の事態を引き起こす一因にもなる。好物はキャビア

日下 光司(くさか こうじ)   (江口洋介

動物愛護団体SAZの雇われリーダー。動物のことより「経済的な犯罪」の遂行に心血を注ぐ危険人物。裏切り者の牟田(小原雅人)を部下の山本一郎(山崎一)が粛清した際、電車内に重要証拠となる鞄が取り残されてしまったことを知り偽装の列車ジャックを引き起こす。ジャックした列車の鉄道会社に潜入させた部下の浅香(斉藤洋介)がたまたま居合わせた古畑に詰問され、彼一人では心許無いと思い、公安警察に化けて司令室に乗り込み古畑と丁々発止の頭脳戦を繰り広げる。古畑をして「難しそうです」と言わしめた大物。赤い洗面器の男の話を知っている。逮捕された時に古畑に「次は負けない」と言い残した。年齢は35歳(事件時)。

スペシャル

二本松 晋(にほんまつ しん)  (陣内孝則

エセ数学者。傲慢で欲張りで自信家、ある意味で古畑至上最悪の犯人である。口下手な相棒、野田茂男(田口浩正)のスポークスマンを勤めていたのだが、野田の妻・ひかる(水野真紀)と不倫していたことがばれ関係は悪化。さらに野田が突然『ファルコンの定理』を解き明かし、コンビ解消を言い出したため殺害した。しかも、定理を自分が解き明かしたことにしようと画策した。しかし、実は野田が定理を解いたというのは野田本人の記憶の混乱による勘違いであり、定理はアメリカの数学者によって事件の一週間前に解かれており、野田はそのアメリカの数学者から検算を依頼された世界中の有名な数学者達の一人に過ぎなかった。そのため、彼の殺人は全く無意味なものになってしまう。ちなみに、『ファルコンの定理』のモデルはフェルマーの最終定理

SMAP(スマップ)   (SMAP)【中居正広木村拓哉稲垣吾郎草彅剛香取慎吾

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