漆原智良
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漆原 智良(うるしばら ともよし、1934年1月19日 - 2022年4月15日)は、日本の児童文学作家、教育評論家。
生涯
[編集]東京・浅草の煙草店に生まれた。縁故疎開で1945年から2年間、栃木県芳賀郡南高根沢村(現在の芳賀町)で過ごした[1]。東京大空襲で家族を亡くす。
1948年(14歳)、栃木県宇都宮市の横松電機店に拾われる。作家・立松和平の実家であり、お守りをしたという(『つらかんべぇ』(今人舎)より)。法政大学文学部を卒業した。最初の赴任地・八丈小島をはじめとして、東京都の公立小・中学校で28年間勤務後、依願退職した。立教大学、実践女子短期大学、秋草学園短期大学で講師を務めた。
八丈小島赴任中の1962年11月に八丈小島のマレー糸状虫症撲滅のために東京大学伝染病研究所に協力した。
NHK懸賞ドラマ『近くて遠い島』で一等入選し、NHK放送記念祭賞を受賞した。第45回児童文化功労賞、第1回児童ペン大賞を受賞した。日本児童文芸家協会顧問を務めた。
著書
[編集]- 『愛と黒潮の瞳 東京の孤島・八丈小島の教師の記録』(華書房) 1966
- 『たのしい作文教室』(共文社) 1972
- 『坊っちゃんから伊豆の踊子まで 名作入門』(金の星社、かもめの本)1977
- 『中学生のためのやさしい作文入門』(教育出版センター、虫ブックス)1978
- 『野口英世』(ぎょうせい、世界の伝記 33) 1980.8
- 『島の子・山の子・団地の子』(第三文明社、灯台ブックス)1982
- 『自動車王国日本』(ぎょうせい、世界ノンフィクション全集) 1985.5
- 『おかあさん 新しいしつけを求めて』(ぎょうせい、カルチャー・フォーラム)1987
- 『1・2年の作文』(中央出版、地球っ子事典・国語シリーズ)1989
- 『3・4年の作文』(中央出版、地球っ子事典・国語シリーズ)1989
- 『5・6年の作文』(中央出版、地球っ子事典・国語シリーズ)1990
- 『ユーモア交流教室』(編著、ぎょうせい) 1990.6
- 『子どもの心がはじけるとき 新しいしつけを求めて』(ぎょうせい、カルチャー・フォーラム)1991
- 『すきになってもいいでしょう やさしく性を知る童話』(ぎょうせい) 1992.4
- 『アニマルカードで名探てい』(中央出版、地球っ子ブックス)1992
- 『小さな文学の旅 日本の名作案内』(金の星社) 1995.4
- 『名作ってこんなに面白い 文学への道しるべ』(ゆまに書房) 1995.2
- 『優しいことばを心のひだに』(国土社) 1996.5
- 『黒潮の瞳とともに 八丈小島は生きていた』(たま出版) 1996.1
- 『童話読んだり書いたり楽しもう』(KTC中央出版) 1998.4
- 『ふるさとはヤギの島に 八丈小島へ帰りたい』(あかね書房、あかねノンフィクション)1998
- 『学校は小鳥のレストラン』(アリス館、人と“こころ"のシリーズ)2000
- 『子どもの心みえてますか 親も先生も肩の力をぬきながら』(ぎょうせい) 2000.4
- 『感性のたねをまきながら 21世紀新しい子育て』(KTC中央出版) 2002.5
- 『風になったヤギ』(旺文社) 2003.11
- 『クロシオ小島のヤギをすくえ』(国土社) 2004.10
- 『子どもの心がかがやくとき これからの幼児の育ちを考える』(フレーベル館) 2005.7
- 『東京の赤い雪 子どもに語りつぐ口演童話』(フレーベル館) 2007.6
- 『小さな動物公園のアイデア園長 羽村市動物公園物語』(学習研究社、ヒューマンノンフィクション) 2008
- 『偉人たちの少年少女時代』全3巻(ゆまに書房) 2011.3
- 『つらかんべぇ』(今人舎) 2011.7
- 『白いガーベラ』(今人舎) 2011.7
- 『絵本・童話のどうぶつえん』(アリス館) 2011.10
- 『二宮金次郎』全3冊(同友館) 2011.12 - 絵本
- 『ぼくたちの勇気』(編著、国土社) 2013.11
- 『さよなら、ぼくのひみつ』(編著、国土社) 2014.2
- 『おばあちゃんのことばのまほう』(アリス館) 2014.2 - 絵本
- 『スワン・学習障害のある少女の挑戦』(アリス館) 2014.6 - ノンフィクション
- 『ぼくと戦争の物語』(フレーベル館) 2014.7 - フィクション
- 児童ペン大賞受賞
- 『ど根性ひまわりのきーぼうちゃん』(第三文明社) 2015.7 - 絵物語
- 『天国にとどけ! ホームラン』(小学館) 2016.2 - ノンフィクション
- 『万智子とはがまるくんの芳賀町探検記』(山中桃子作画、芳賀町) 2016.3 - 絵物語
- 『あかりちゃんのつうがくろ』(垣内出版) 2017.2 - 絵物語
- 『火のカッパ』(国土社、平和絵本) 2018.1
- 『三月の空を見上げて~戦災孤児から児童文学作家へ~』(第三文明社) 2019.1 - 物語風自伝
- 『かがやけ! 虹の架け橋』(アリス館) 2019.3 - ノンフィクション
- 『焼けあとのおにぎり』(国土社) 2020.3 - 絵物語
共編著
[編集]関連項目
[編集]- 八王子市立七国中学校 - 校歌を作詞した[2]
出典
[編集]- ^ 読売新聞栃木版 2016年4月13日 32面掲載。
- ^ 学校概要>校歌・校章 - 八王子市立七国中学校。2023年2月23日閲覧。
参考
[編集]- 文藝年鑑2007,2012
- 著書記載の略歴