浪漫 (リッキー・リー・ジョーンズのアルバム)
『浪漫』 | ||||
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リッキー・リー・ジョーンズ の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 |
ワーナー・ブラザース・レコーディング・スタジオ、バーバンク・スタジオ[1] 1978年12月22日 TBS (A2, B5)[1] | |||
ジャンル | ロック | |||
時間 | ||||
レーベル | ワーナー・ブラザース・レコード | |||
プロデュース | レニー・ワロンカー、ラス・タイトルマン | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チャート最高順位 | ||||
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リッキー・リー・ジョーンズ アルバム 年表 | ||||
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『浪漫』(原題:Rickie Lee Jones)は、アメリカ合衆国のシンガーソングライター、リッキー・リー・ジョーンズが1979年に発表した初のスタジオ・アルバム。
背景
[編集]「イージー・マネー」はジョーンズ最初期のオリジナル曲の一つで、1976年に作られた[8]。その後トルバドールでトム・ウェイツ及びチャック・E・ワイスと出会い、彼らとの交遊から「恋するチャック」が生まれた[8]。そしてジョーンズは「ヤング・ブラッド」、「イージー・マネー」、「ラスト・チャンス・テキサコ」、「カンパニー」の4曲入りのデモ・テープでワーナー・ブラザース・レコードの興味を惹き、更に同社の所属アーティストであるローウェル・ジョージが「イージー・マネー」を自身のアルバム『特別料理』(1979年発売)で録音したことから、レコーディング契約を得た[8]。
「1963年土曜日の午後」と「アフター・アワーズ」の2曲は、1978年12月22日のライブ録音である[1]。
ジャケットの写真はノーマン・シーフ(Norman Seeff)が撮影した。アート・ディレクションはマイク・ソールズベリーが行った。
反響・評価
[編集]母国アメリカのBillboard 200では3位を記録[2]。また、シングル「恋するチャック」はBillboard Hot 100で4位、『ビルボード』のR&Bシングル・チャートで79位に達し、続く「ヤング・ブラッド」はHot 100で40位に達した[2]。
ニュージーランドのアルバム・チャートでは22週連続でトップ50入り、うち11週にわたりトップ10入りするヒットとなって、最高3位を記録[3]。イギリスでは19週にわたって全英アルバムチャートでトップ100入りし、最高18位を記録した[5]。
William Rulhmannはオールミュージックにおいて5点満点中4点を付け「セルフ・タイトルのデビュー・アルバムで、ローラ・ニーロとトム・ウェイツの私生児であるかのような登場を果たした」「多彩な耳慣れたスタイルの集合体であると同時に、過去の何物にも似ていないように響く、驚くべきデビュー・アルバムであり、将来の重要なキャリアの始まりを告げた」と評している[9]。一方、ロバート・クリストガウはBマイナスを付け「もう一度聴いて楽しめそうな曲は"Coolsville"を含む3、4曲ぐらいしかない」と評している[10]。
収録曲
[編集]特記なき楽曲はリッキー・リー・ジョーンズ作。
- Side 1
- 恋するチャック - "Chuck E.'s in Love" - 3:31
- 1963年土曜日の午後 - "On Saturday Afternoons in 1963" - 2:35
- ナイト・トレイン - "Night Train" - 3:18
- ヤング・ブラッド - "Young Blood" - 4:07
- イージー・マネー - "Easy Money" - 3:20
- ラスト・チャンス・テキサコ - "The Last Chance Texaco" - 4:08
- Side 2
- ダニーの店で - "Danny's All-Star Joint" - 4:06
- クールズヴィル - "Coolsville" - 3:52
- ホワイト・ボーイズ・クール - "Weasel and the White Boys Cool" (Rickie Lee Jones, Alfred Johnson) - 6:03
- カンパニー - "Company" (R. L. Jones, A. Johnson) - 4:54
- アフター・アワーズ - "After Hours" - 2:14
参加ミュージシャン
[編集]- リッキー・リー・ジョーンズ - ボーカル、ギター、キーボード、パーカッション、ホーン・アレンジ
- フレッド・タケット - ギター、マンドリン
- バジー・フェイトン - ギター
- ニール・ラーセン - キーボード
- ランディ・カーバー - キーボード
- ラルフ・グリアソン - キーボード
- ヴィクター・フェルドマン - キーボード、ドラムス、パーカッション
- ドクター・ジョン - キーボード
- ランディ・ニューマン - シンセサイザー
- マイケル・ボディッカー - シンセサイザー
- ウィリー・ウィークス - エレクトリックベース
- レッド・カレンダー - ダブルベース
- スティーヴ・ガッド - ドラムス
- アンディ・ニューマーク - ドラムス
- ジェフ・ポーカロ - ドラムス
- マーク・スティーヴンス - ドラムス、パーカッション
- トム・スコット - サクソフォーン
- アーニー・ワッツ - サクソフォーン
- チャック・フィンドレー - トランペット
- ニック・デカロ - オーケストラ・アレンジ(on #2, #3, #11)、アコーディオン
- ジョニー・マンデル - オーケストラ・アレンジ(on #8, #10)
- マイケル・マクドナルド - バックグラウンド・ボーカル
- アーノ・ルーカス - バックグラウンド・ボーカル
- レスリー・スミス - バックグラウンド・ボーカル
- ジョー・トゥラーノ - バックグラウンド・ボーカル
- マシュー・ウィーナー - バックグラウンド・ボーカル
脚注・出典
[編集]- ^ a b c Rickie Lee Jones - Rickie Lee Jones (Vinyl, LP, Album) at Discogs
- ^ a b c “Rickie Lee Jones - Awards”. AllMusic. 2016年3月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年10月15日閲覧。
- ^ a b charts.org.nz - Rickie Lee Jones - Rickie Lee Jones
- ^ Rickie Lee Jones - Rickie Lee Jones - dutchcharts.nl
- ^ a b RICKIE LEE JONES | full Official Chart History | Official Charts Company - 「ALBUMS」をクリックすれば表示される。
- ^ swedishcharts.com - Rickie Lee Jones - Rickie Lee Jones
- ^ 『オリコンチャート・ブックLP編(昭和45年‐平成1年)』(オリジナルコンフィデンス/1990年/ISBN 4-87131-025-6)p.315
- ^ a b c White, Timothy (1979年8月9日). “The Runaway Rickie Lee Jones”. Rolling Stone. 2016年10月15日閲覧。
- ^ Ruhlmann, William. “Rickie Lee Jones - Rickie Lee Jones”. AllMusic. 2016年10月15日閲覧。
- ^ Christgau, Robert (1979年). “Christgau's Consumer Guide”. 2016年10月15日閲覧。