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濱矢廣大

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
浜矢広大から転送)
濱矢 廣大
キャンベラ・キャバルリー #56
横浜DeNAベイスターズ時代
(2019年9月17日、横須賀スタジアムにて)
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 奈良県吉野郡十津川村七色
生年月日 (1993-02-27) 1993年2月27日(31歳)
身長
体重
185 cm
78 kg
選手情報
投球・打席 左投左打
ポジション 投手
プロ入り 2013年 ドラフト3位
初出場 NPB / 2014年9月28日
最終出場 NPB / 2019年9月27日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
派遣歴

濱矢 廣大(はまや こうだい、1993年2月27日 - )は、奈良県吉野郡十津川村[1]七色出身[2]プロ野球選手投手)。左投左打。

「濱」と「廣」が旧字体であることから、メディアによっては「浜矢広大」の表記もみられる。

経歴

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プロ入り前

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小学校2年の時に野球を始め[3]、中学校時代は硬式野球チーム「熊野ベースボールクラブ」に所属していた[4]。当時のポジションは主に一塁手[3]。高校は和歌山県立日高高等学校中津分校に進学[4]。2年秋に[3]同期に投手が少なかったことと、身長が185cmと高かったことを理由に監督(当時)の細峪規良によって一塁手から投手にコンバートされ、エースとして迎えた[5]3年夏の和歌山県大会では、初戦の[3]近畿大学附属新宮高等学校戦で敗退した[5]

高校卒業後はHonda鈴鹿に加入[6]し、3年目よりエース格となった[7]

2013年10月24日のドラフト会議東北楽天ゴールデンイーグルスから3位指名を受け[6]、11月26日に契約金6000万円、年俸1000万円で仮契約した[3]。背番号さ13[8]

楽天時代

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2014年、即戦力として期待されていたが8月の肋骨骨挫傷により一軍昇格が遅れ、9月23日に初昇格[9][10]。新人投手8人中7人目のデビューとなった。その後9月28日の埼玉西武ライオンズ戦にプロ初登板、初先発。5回0/3を投げて2失点で初勝利を挙げた[11]。一軍での登板はこの1試合に終わった。

2015年春季キャンプ前の自主トレーニングで自らが課題とするフォークの握り方を岩隈久志塩見貴洋から教わった[9][12]。中継ぎ陣の一角として開幕一軍に選ばれるが、不安定な投球が続き、4月16日に一軍登録を抹消。その後も2度一軍に上がるが、結果は残せなかった。

2016年、13試合に登板して2勝とプロ初のホールドを挙げたが、防御率は10.24と悪化した。二軍ではジェイク・ブリガム宋家豪とともにチームトップの6勝を挙げた。

2017年、オープン戦で好投し、開幕を一軍で迎えた。オリックス・バファローズとの開幕戦で1点リードの7回にマウンドに上がるも、先頭のT-岡田に本塁打を打たれ、降板。その後も四球が投球回を上回る制球難に苦しみ9試合の登板にとどまった。12月3日に、シンガーソングライターの尾田友梨佳と結婚したことを発表した。

2018年、2年連続開幕一軍入りし、7試合に登板して防御率3.72・WHIP1.34を記録したが、4月23日に一軍登録を抹消され、そのままシーズンを終えた。

DeNA時代

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2019年、シーズン開幕直前となった3月26日、横浜DeNAベイスターズ熊原健人とのトレードが発表された[13][注 1]。移籍後は2試合に登板してどちらの登板でも3点を奪われ、防御率32.40・WHIP4.80と自己最低の成績に終わった。シーズン終了後の10月中旬から、メキシコウィンターリーグであるリーガ・メヒカーナ・デル・パシフィコ(LMP)に関根大気と共に参加。ベナドス・デ・マサトランスペイン語版の一員[14]として7試合に先発し、3勝、防御率1.44、被打率.140という成績を挙げた[15]

2020年、一軍登録がないまま、11月3日に戦力外通告が公示された[16]。12月7日の12球団合同トライアウトに参加し、打者3人と対戦して四球2・死球1の結果だった[17]

BCリーグ・茨城時代

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2021年2月8日、ベースボール・チャレンジ・リーグ(ルートインBCリーグ)の茨城アストロプラネッツに入団した[18]。背番号は21[18]。同時に、前DeNA監督であるアレックス・ラミレスが主催する企画「Project SAIKI -再輝-」に参加して指導を受けることも明らかにされた[19]。濱矢は入団に際してのコメントで、リーガ・メヒカーナ・デ・ベイスボルからのオファーがあったところにラミレスから話が持ち込まれて応諾したと述べている[19]

メキシカンリーグ時代

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2021年7月15日、リーガ・メヒカーナ・デ・ベイスボルベラクルス・イーグルスへの移籍が発表された[20]。3試合に登板し、1勝1敗、防御率4.05を記録した。オフにはLMPのベナドス・デ・マサトランに2年ぶりに参加したが、0勝1敗、防御率10.13と打ち込まれた。

2022年1月19日にFAとなった。

イタリア・ネットゥーノ時代

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2022年3月14日、イタリアの野球トップリーグであるセリエAネットゥーノ・ベースボール・シティと契約を結んだことが発表された[21]。この年は10試合(うち先発6試合)に登板し、0勝2敗、防御率3.49という成績だった[22]

オーストラリア時代

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2023年1月3日にオーストラリア西オーストラリア州を拠点に活動する「ステイトリーグ」に所属するモーリー・イーグルス・ベースボール・クラブ(Morley Eagles Baseball Club)でプレーすることが発表された[23][24]

2023年 - 2024年シーズンは、ABLキャンベラ・キャバルリーでプレーする[25]

詳細情報

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年度別投手成績

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W
H
I
P
2014 楽天 1 1 0 0 0 1 0 0 0 1.000 24 5.0 9 0 3 0 0 0 1 0 2 2 3.60 2.40
2015 8 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 57 10.0 19 2 9 0 0 14 0 0 10 8 7.20 2.80
2016 13 0 0 0 0 2 0 0 1 1.000 52 9.2 12 1 10 1 0 15 0 0 13 11 10.24 2.28
2017 9 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 46 8.2 9 1 10 0 0 8 0 0 5 5 5.19 2.19
2018 7 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 41 9.2 9 1 4 0 0 8 0 0 4 4 3.72 1.34
2019 DeNA 2 0 0 0 0 0 1 0 0 .000 13 1.2 3 0 5 1 0 0 0 0 6 6 32.40 4.80
通算:6年 40 1 0 0 0 3 1 0 1 .750 233 44.2 61 5 41 2 0 45 1 0 40 36 7.25 2.28
  • 2023年度シーズン終了時

年度別守備成績

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投手












2014 楽天 1 0 1 0 0 1.000
2015 8 0 2 0 1 1.000
2016 13 2 1 0 0 1.000
2017 9 0 0 1 0 .000
2018 7 0 2 0 0 1.000
2019 DeNA 2 1 0 0 0 1.000
通算 40 3 6 1 1 .900
  • 2023年度シーズン終了時

記録

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初記録
投手記録

独立リーグでの年度別投手成績

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W
H
I
P
2021 茨城 17 9 0 0 0 1 3 0 0 .250 224 45.0 44 2 45 - 5 27 10 0 33 23 4.60 1.98
通算:1年 17 9 0 0 0 1 3 0 0 .250 224 45.0 44 2 45 - 5 27 10 0 33 23 4.60 1.98
  • 2023年度シーズン終了時

背番号

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  • 13(2014年 - 2016年)
  • 46(2017年 - 2019年3月28日[26]
  • 56(2019年3月29日[26] - 2020年、2023年 - )
  • 21(2021年)

脚注

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注釈

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  1. ^ このトレードは、日本プロ野球12球団における平成最後のトレードとなった。

出典

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  1. ^ “浜矢投手が楽天指名を後輩に報告”. 日高新報 Web Hidaka (日高新報社). (2013年11月7日). http://www.hidakashimpo.co.jp/news/2013/11/post-785.html 2013年12月15日閲覧。 
  2. ^ 十津川村総務課 編 編『村報十津川「心身再生の郷」 神無月.2014』十津川村総務課〈637号〉、2014年10月1日、1頁https://www.vill.totsukawa.lg.jp/sonpo/pdf/h26/sonpou10.pdf 
  3. ^ a b c d e “【楽天】ドラ3左腕・浜矢、目標「2ケタ」則本に続く新人王だ”. スポーツ報知 (報知新聞社). (2013年11月27日). オリジナルの2013年11月27日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20131127062541/http://hochi.yomiuri.co.jp/baseball/npb/news/20131126-OHT1T00133.htm 2013年12月15日閲覧。 
  4. ^ a b “ドラフト:楽天3位 浜矢「社会人の3年間むだにしない」”. 毎日新聞 (毎日新聞社). (2013年10月24日). http://mainichi.jp/sports/news/20131025k0000m050062000c.html 2013年12月15日閲覧。 
  5. ^ a b “高校野球「ライバルに快音許し 和歌山大会」”. asahi.com (朝日新聞社). (2010年7月18日). http://www.asahi.com/koshien/localnews/OSK201007180061.html 2013年12月15日閲覧。 
  6. ^ a b “楽天3位浜矢1年目から先発ローテ目標だ”. 日刊スポーツ (日刊スポーツ新聞社). (2013年10月24日). https://www.nikkansports.com/baseball/professional/draft/2013/news/f-bb-tp0-20131024-1208600.html 2013年12月15日閲覧。 
  7. ^ “【プロ野球】「絶対に新人王とる」 楽天ドラ3位指名、ホンダ鈴鹿の浜矢投手”. MSN産経west. (2013年10月26日). オリジナルの2013年10月27日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20131027035223/http://sankei.jp.msn.com/west/west_sports/news/131026/wsp13102617390009-n1.htm 2013年12月15日閲覧。 
  8. ^ 2014年度:新入団選手発表会”. 東北楽天ゴールデンイーグルス オフィシャルサイト. 楽天野球団 (2013年12月9日). 2013年12月15日閲覧。
  9. ^ a b “【楽天】プロ初登板初先発初勝利の浜矢、現状維持1000万円”. スポーツ報知. (2014年12月4日). オリジナルの2015年4月2日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20150402153859/https://www.hochi.co.jp/baseball/npb/20141204-OHT1T50037.html 2015年3月21日閲覧。 
  10. ^ “【楽天】ドラ3浜矢、プロ初登板1勝!「次は完投、完封を」”. スポーツ報知. (2014年9月29日). オリジナルの2015年4月2日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20150402185111/https://www.hochi.co.jp/baseball/npb/20140928-OHT1T50345.html 2015年3月21日閲覧。 
  11. ^ “楽天のD3位・浜矢。苦しみながら初勝利”. 産経ニュース. (2014年9月28日). オリジナルの2015年4月2日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20150402095635/https://www.sankei.com/sports/news/140928/spo1409280076-n1.html 2015年3月21日閲覧。 
  12. ^ “<楽天>浜矢、成長の証し フォークに手応え”. 河北新報. (2015年3月5日). オリジナルの2015年3月23日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20150323094315/https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201503/20150305_14005.html 2015年3月21日閲覧。 
  13. ^ 熊原健人選手と東北楽天ゴールデンイーグルス 濱矢廣大選手のトレードについて”. 横浜DeNAベイスターズ (2019年3月26日). 2019年3月26日閲覧。
  14. ^ DeNA・関根、浜矢がメキシコのWリーグに参戦”. サンケイスポーツ (2019年10月10日). 2019年10月10日閲覧。
  15. ^ DeNA濱矢、メキシコWLで“有終の美” 白星挙げ3勝無敗で帰国へ「来季100%の力を」”. Full-Count (2019年12月23日). 2019年12月24日閲覧。
  16. ^ “2021年シーズン 選手契約について”. 公式サイト (横浜DeNAベイスターズ). (2020年11月3日). https://www.baystars.co.jp/news/2020/11/1103_01.php 2020年11月3日閲覧。 
  17. ^ “新庄氏ら56人参加/2020合同トライアウト詳細”. 日刊スポーツ. (2020年12月29日). https://www.nikkansports.com/baseball/news/202012050000082.html 2021年2月9日閲覧。 
  18. ^ a b 濱矢廣大選手入団のお知らせ”. 茨城アストロプラネッツ (2021年2月8日). 2021年7月26日閲覧。
  19. ^ a b “【BC茨城】前DeNAの浜矢広大が入団、ラミレス氏の新プロジェクト参加し、指導受ける”. スポーツ報知. (2021年2月8日). https://hochi.news/articles/20210208-OHT1T50181.html?page=1 2021年2月9日閲覧。 
  20. ^ 濱矢廣大選手移籍のお知らせ”. 茨城アストロプラネッツ (2021年7月15日). 2021年7月26日閲覧。
  21. ^ 楽天、DeNAでプレーした左腕・浜矢広大がイタリアの名門ネットゥーノと契約…“欧州のヤンキース””. スポーツ報知 (2022年3月14日). 2022年3月15日閲覧。
  22. ^ Serie A Baseball 2022”. Federazione Italiana Baseball Softball. 2023年7月30日閲覧。
  23. ^ MoreDreamJapanの2023年1月3日のツイート2023年7月30日閲覧。
  24. ^ Kodai Hamaya [@kodaihamaya_official] (2023年1月3日). "2023年🐇明けましておめでとうございます🎍". Instagramより2023年7月30日閲覧
  25. ^ Kodai Hamaya [@kodaihamaya_official] (2023年10月25日). "この度、発表になりましたが、2023〜2024年シーズンはABLのCanberra Cavalryでプレイさせていただくことになりました!". Instagramより2023年11月18日閲覧
  26. ^ a b トレード | 2019年度公示”. NPB.jp 日本野球機構. 2019年3月30日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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