コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

濱田祐太郎

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
浜田祐太郎から転送)
濱田はまだ 祐太郎ゆうたろう
生年月日 (1989-09-08) 1989年9月8日(35歳)[1]
出身地 日本の旗 日本兵庫県神戸市須磨区[2]
血液型 O型
身長 171cm
言語 日本語
方言 神戸弁
最終学歴 兵庫県立視覚特別支援学校卒業
出身 NSC大阪校35期
芸風 漫談
事務所 吉本興業
活動時期 2013年 -
同期 ゆりやんレトリィバァ
ラニーノーズ
ガンバレルーヤ
コウテイ
からし蓮根
田津原理音など
配偶者 未婚
公式サイト 公式プロフィール
受賞歴
2018年 R-1ぐらんぷり 優勝
テンプレートを表示

濱田 祐太郎 (はまだ ゆうたろう、1989年9月8日 - ) は、日本お笑いタレント漫談家兵庫県神戸市出身。兵庫県川辺郡猪名川町育ち。吉本興業所属。先天性の視覚障害を持つブラインド (盲目) の漫談家である。

R-1ぐらんぷり2018優勝者[3][4][5]

略歴

[編集]

約3万人に1人の割合で発症する先天性緑内障のため生まれつき左目が見えず、右目もかつては近い距離なら見えていたが[6]、現在は明暗がわかる程度である[7][8]

小学6年の秋、テレビビッキーズハリガネロックのしゃべくり漫才を聴いてお笑いに夢中になり、中学生のとき芸人になる決意をする[7]。両親から「何ゆうてんの?」と諭されるが諦めず、最終的に「好きにしたらええよ」と認めてもらう[8]

高校は兵庫県立視覚特別支援学校に進学、三療の国家資格を取得する[8]。卒業後はマッサージアルバイトをして授業料40万円を貯め[7]、2012年4月、大阪NSC35期生として入学する[8]。同期にはゆりやんレトリィバァらがいるが、NSCではゆりやんは優秀なクラス、濱田は通常のクラスに振り分けられたため在学中は特に関わりもなく、濱田曰くゆりやんは「別格の存在」「売れっ子のタレントさんという感じ」であった[9][10]

翌2013年4月に漫談家としてデビュー。2017年6月からよしもと漫才劇場の出場権を得て、月に2〜3回若手がネタを披露するライブに出演[7][8]。またNHK新人お笑い大賞NHK総合)で決勝進出を果たす[8]

2018年のR-1ぐらんぷりに出場し、決勝ではおぐ、ゆりやんレトリィバァを下して16代目のR-1王者となる[9]桂文枝からは2ネタで6票 (審査員1人あたりの満票) を獲得した[9]。 漫談を披露しての優勝は、2010年大会のあべこうじ以来8大会ぶりであった。

2019年7月、全ての人が尊重されるユニバーサル社会づくりの推進を目指す「ひょうごユニバーサル大使」を委嘱された[11][12]

同年12月、フルマラソン初挑戦として第9回大阪マラソンに参加[6]。フルマラソン経験者のガオ〜ちゃん田津原理音らが伴走を務めたが、34km地点で5時間50分の関門にかかりリタイアとなった[13]

2020年7月放送の『濱田祐太郎のぽこいちラジオ』(ラジオ関西)でリスナーからTwitterのアカウントを作ってほしいとの要望があり、翌月に自身のアカウントを開設。iPadの音声読み上げ機能を使用し、投稿を行っている[14]

2021年4月より、YouTubeチャンネル「濱田祐太郎のはまゆうチャンネル」を開始。およそ週一のペースで、一人喋りのラジオ動画が主に投稿されている[15]

芸風

[編集]

エピソード

[編集]
  • お笑い以外の部分では「引っ込み思案」[27] または「基本的にちょっと沈んだ状態」[2]
  • R-1ぐらんぷり制覇後のインタビューで、ネタは「実話です」と学校の恩師の先生が語った[28]
  • 『ワイドナショー』(フジテレビ)では、自分がいじられるのは構わないが「障害者全員がそうじゃない」「障害者イジりが嫌な人もいる」と発言している[21]
  • 「かわいい声の女性が好き」で[22]、好きな声の女性タレントは鈴木奈々小倉優子。理由は「鈴木さんは結婚してから、小倉さんは離婚してからセクシーな声になった」ためと語っている[29]。また声優では丹下桜内田真礼の声が好きだという[30]
  • 簡単な料理もする。好きな食べ物はソーセージ[27]
  • ネタは思いつくとガラケーの音声メモ機能で残し[16]点字で転記する[23]
  • 趣味はフォークギターアコースティックギターフィンガーピッキング押尾コータローを好み、手持ちはギブソンのJ45[27]
  • 2020年8月に開設したTwitterアカウントはアイコンを設定しておらず、初期のまま。そのためか、はる(エルフ)を始め、多くの芸人仲間から「あのアカウントは本物か?」と疑われてしまっている。これに対し濱田は「このまましばらくニセモノっぽくやってみようかな」と話している[14]。また、自身が割と「イタい」人間だと認識していることもあり、「なんかTwitterでやばいことを呟いたら、すぐに『あれは俺じゃない』って言えるようにしてるんで」とも冗談めかしている[15]

大会出場歴

[編集]

出演

[編集]

テレビ

[編集]
  • 水曜日のダウンタウン(2018年5月2日、TBS)-「『箱の中身は何だろな?』得意な芸人No.1、濱田祐太郎説」[32]
  • R-1ぐらんぷり2018優勝者特番 濱田祐太郎のした事ないこと! (2018年6月3日、フジテレビ)[33][34]
  • アメトーーク!(2018年6月7日、テレビ朝日)- 「立ちトーーク」[35]
  • 濱田祐太郎のブラリモウドク(2024年6月29日、7月6日、ABCテレビ[36]

ドラマ

[編集]

ラジオ

[編集]

ライブ

[編集]
  • 「祝3周年!極プレミアム感謝祭!〜マンゲキメンバー大大大集合!No.1芸人が決定しちゃいますSP!〜」(よしもと漫才劇場)

関連項目

[編集]

脚注・出典

[編集]
  1. ^ 濱田祐太郎 プロフィール - 吉本興業株式会社
  2. ^ a b “R-1優勝の浜田さん 漫談で「トーク番組出たい」”. 神戸新聞next. (2018年3月9日). https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/201803/sp/0011053679.shtml 2018年3月19日閲覧。 
  3. ^ “R-1ぐらんぷり 16代目王者は濱田祐太郎 弱視の漫談家がピン芸人のトップに”. 毎日新聞. (2018年3月6日). https://mainichi.jp/articles/20180306/dyo/00m/200/020000c 2018年3月6日閲覧。 
  4. ^ “『R-1ぐらんぷり』濱田祐太郎が優勝 ほぼ盲目の漫談家が過去最多3795人の頂点に”. ORICON NEWS. (2018年3月6日). https://www.oricon.co.jp/news/2107023/full/ 2018年3月6日閲覧。 
  5. ^ 高橋秀樹 (2018年3月11日). “<R-1ぐらんぷり2018>同情ではなく話芸で優勝したほぼ全盲の芸人・濱田祐太郎”. メディアゴン. http://mediagong.jp/?p=25133 2018年3月27日閲覧。 
  6. ^ a b “盲目のピン芸人、濱田祐太郎が大阪マラソン挑戦「少しでも長い距離を」”. SANSPO.COM. (2019年10月12日). https://www.sanspo.com/article/20191012-N3VZTXQS7FM25GOZRHM3B7WU7E/ 2020年2月11日閲覧。 
  7. ^ a b c d e “盲目のR-1王者・濱田祐太郎 「障害ネタはタブーにあらず」”. AERAdot. (2018年3月17日). https://dot.asahi.com/articles/-/125423 2018年3月17日閲覧。 
  8. ^ a b c d e f “2018年 新たな舞台へ飛び立つ若者たち 吉本興業の漫談家 濱田祐太郎さん”. 点字毎日. (2018年1月7日). https://mainichi.jp/articles/20180104/ddw/090/040/016000c 2018年3月24日閲覧。 
  9. ^ a b c “濱田祐太郎、R-1会見で「漫談家として優勝できたことがうれしい」”. お笑いナタリー. (2018年3月6日). https://natalie.mu/owarai/news/272439 2018年3月22日閲覧。 
  10. ^ “R-1制した濱田祐太郎 ゆりやんは別格「同じ舞台に立ったのが不思議」”. 東京スポーツ. (2018年3月6日). https://www.tokyo-sports.co.jp/articles/-/33545 2018年3月6日閲覧。 
  11. ^ 盲目の漫談家 濱田祐太郎さんに「ひょうごユニバーサル大使」を委嘱します!”. 兵庫県 (2019年6月26日). 2020年2月11日閲覧。
  12. ^ “R1王者・浜田祐太郎さん 県ユニバーサル大使に”. 神戸新聞NEXT. (2019年7月9日). https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/201907/0012500898.shtml 2020年2月11日閲覧。 
  13. ^ “盲目の漫談家・濱田祐太郎 大阪マラソン初挑戦も34キロ地点で関門にかかりリタイア”. Sponichi Annex. (2019年12月1日). https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2019/12/01/kiji/20191201s00041000335000c.html 2020年2月11日閲覧。 
  14. ^ a b “盲目の漫談家・濱田祐太郎がTwitterを開設!も、本人だと信じてもらえない?!”. ラジトピ ラジオ関西トピックス. (2020年9月4日). https://jocr.jp/raditopi/2020/09/04/132915/ 2020年9月8日閲覧。 
  15. ^ a b c 濱田祐太郎 「ラジオは耳で聴くものやから、目の見えない人にはぴったり、というのは安直なことだと思ってます」”. 月刊芸人 (2021年7月1日). 2021年9月9日閲覧。
  16. ^ a b “R-1王者・濱田祐太郎「笑ってもらいやすい言葉で伝えないと」会見みっちりレポ”. エキレビ. (2018年3月16日). https://www.excite.co.jp/news/article/E1521156778381/ 2018年3月26日閲覧。 
  17. ^ R-1王者・濱田祐太郎「笑ってもらいやすい言葉で伝えないと」会見みっちりレポ(2/3)”. エキレビ (2018年3月17日). 2018年3月27日閲覧。
  18. ^ a b ラリー遠田 (2018年3月6日). “R-1優勝「盲目の漫談家」濱田祐太郎がこれから切り開いていくもの”. 現代ビジネス. https://gendai.media/articles/-/54740 2018年3月28日閲覧。 
  19. ^ 盲目のR-1王者・濱田祐太郎 「障害ネタはタブーにあらず」(2/2)”. AERAdot (2018年3月16日). 2018年3月27日閲覧。
  20. ^ “松本人志 濱田祐太郎のR-1勝因を分析「気の毒な感じがしない」”. 女性自身. (2018年3月18日). https://jisin.jp/smart/serial/エンタメ/エンタメ/33430 2018年3月20日閲覧。 
  21. ^ a b “「僕自身は全然いいんですけど」弱視の漫談家・濱田祐太郎が“障害者イジり”に訴え”. livedoor. (2018年3月18日). http://news.livedoor.com/lite/topics_detail/14449947/ 2018年3月18日閲覧。 
  22. ^ a b “ほぼ全盲のR-1王者・濱田祐太郎、好きなタイプは「かわいい声の女」”. 女子SPA!. (2018年3月17日). https://joshi-spa.jp/840422 2018年3月19日閲覧。 
  23. ^ a b c “笑いの道 相方は白杖”. 読売新聞. (2017年5月29日). https://web.archive.org/web/20170927114809/http://www.yomiuri.co.jp/photograph/zoomup/20170529-OYT8T50077.html 2018年3月6日閲覧。 
  24. ^ “R-1優勝の“ほぼ全盲芸人” 濱田祐太郎のジレンマと期待度”. 日刊現代デジタル. (2018年3月10日). https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/224806/ 2018年4月10日閲覧。 
  25. ^ 甥が重度障害者であることから障害者問題への関心が高く、『バリバラ』にも出演している。
  26. ^ 鈴木おさむ (2018年3月15日). “鈴木おさむ R-1優勝“ほぼ全盲”の濱田祐太郎を落とし穴に落とせるか?”. 週刊朝日. https://dot.asahi.com/articles/-/114017 2018年4月8日閲覧。 
  27. ^ a b c デイキャッチ出演の模様 (音声ファイル付)[リンク切れ]
  28. ^ “学校のぼやきがネタの原点 恩師が語るR-1優勝者”. 神戸新聞NEXT. (2018年3月13日). https://www.kobe-np.co.jp/rentoku/movie/new/201803/sp/0011065081.shtml 2018年4月10日閲覧。 
  29. ^ “弱視のR-1王者に単独インタビュー 共演したい“セクシー声”の持ち主は鈴木奈々と…”. まんたんweb. (2018年3月7日). https://mantan-web.jp/article/20180307dog00m200005000c.html 2018年3月7日閲覧。 
  30. ^ “濱田祐太郎、恋愛歴明かす「二十歳の頃、告白してOKもらった」”. スポーツ報知. (2018年3月15日). https://hochi.news/articles/20180315-OHT1T50167.html 2018年6月12日閲覧。 
  31. ^ 迷ったら笑っといて! ―漫談家・濱田祐太郎さん 視覚障害ナビ・ラジオ
  32. ^ “「箱の中身は何だろな?」得意な芸人No.1、濱田祐太郎説”. お笑いナタリー. (2018年5月2日). https://natalie.mu/owarai/news/280585 2024年2月15日閲覧。 
  33. ^ “濱田祐太郎、完璧な車庫入れ「目が見えない人がそれやっていいのか?」”. お笑いナタリー. (2018年6月3日). https://natalie.mu/owarai/news/284908 2018年6月12日閲覧。 
  34. ^ 濱田祐太郎 - オリコンTV出演情報
  35. ^ “濱田祐太郎、『アメトーーク!』初登場 人気企画で豪華メンバーと自由にトーク”. テレ朝POST. (2018年6月7日). https://post.tv-asahi.co.jp/post-49435/ 2024年2月15日閲覧。 
  36. ^ “銀シャリ橋本のNSC首席密着、濱田祐太郎&藤崎マーケットトキの街ブラと対決”. お笑いナタリー. (2024年6月24日). https://natalie.mu/owarai/news/579105 2024年7月6日閲覧。 
  37. ^ “盲学校生と不良のラブコメドラマ「恋です!」で濱田祐太郎が解説コーナー出演”. ナターシャ. (2021年9月28日). https://natalie.mu/owarai/news/447041 2021年10月6日閲覧。 
  38. ^ フレッシャーズ@ラジオ大阪 (2017年10月17日). “【 #トット のNEXT芸人コレクション!】今週のゲストは盲目の漫談師 #濱田祐太郎 さん!”. @freshers_obc. 2018年12月29日閲覧。
  39. ^ ほんまもん!原田年晴です (2017年12月24日). “吉本の若手ピン芸人 濱田祐太郎さんに登場して頂いています”. @honma_obc. 2018年12月29日閲覧。
  40. ^ http://www.yesfm.jp/onst/category/fri-onst/
  41. ^ https://www.allnightnippon.com/zero-sat/zero-sat_blog/20180718-24730/

外部リンク

[編集]