水林彪
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水林 彪(みずばやし たけし、1947年12月11日 - )は、日本の法学者。専門は日本法制史。学位は、博士(法学)(一橋大学・論文博士・2011年)。東京都立大学名誉教授、早稲田大学名誉教授。2004年から法制史学会代表理事。第19期日本学術会議会員。第20期日本学術会議連携会員。日本法社会学会理事。民主主義科学者協会法律部会理事。比較家族史学会、日本史研究会会員。
人物
[編集]2008年の論文「近代民法の本源的性格―全法体系の根本法としてのCode civil―」(『民法研究』第5号、2008年)、「近代憲法の本源的性格—société civileの基本法としての1789年人権宣言・1791年憲法—」(戒能通厚・楜澤能生編『企業・市場・市民社会の基礎法的考察』日本評論社、2008年)をめぐって、憲法学から賛否両論の反応があった。前者として、山元一「〈法構造イメージ〉における憲法と民法」(法学セミナー646号、2008年)、後者として、高橋和之「私人間効力論再訪」(ジュリスト1372号、2009年)。民法学では、山本敬三「憲法・民法関係論の展開とその意義―民法学の視角から」(法学セミナー646号、2008年)が水林論文に言及した。
ヴァイオリン演奏が趣味で、2010年にはアマチュア室内楽フェスティバルにおいて、相澤美智子一橋大准教授の演奏するピアノとのデュオで、みなとみらい賞を受賞し、リサイタルを行った[1]。
来歴
[編集]- 1970年 - 東京大学法学部卒業
- 1972年 - 東京大学大学院法学政治学研究科基礎法学専門課程修士課程修了
- 1972年 - 東京大学法学部助手
- 1975年 - 東京都立大学法学部助教授
- 1988年 - 東京都立大学法学部教授
- 2005年 - 東京都立大学退職、一橋大学大学院法学研究科教授、東京都立大学名誉教授
- 2011年 - 一橋大学より博士(法学)の学位を取得、一橋大学定年退職、早稲田大学法学学術院特任教授
- 2018年 - 早稲田大学定年退職[2]、早稲田大学名誉教授[3]
単著
[編集]- 『日本通史2 封建制の再編と日本的社会の確立』(山川出版社、1987年)
- 『記紀神話と王権の祭り』(岩波書店、1991年・新訂版2001年)
- 『天皇制史論 本質・起源・展開 』(岩波書店、2006年)
- 『国制と法の歴史理論 比較文明史の歴史像』(創文社 2010年 )
共編著
[編集]- 『比較国制史研究序説 文明化と近代化』(鈴木正幸、渡辺信一郎、小路田泰直共編)(柏書房、1992年)
- 『日本近代思想大系 法と秩序』(石井紫郎と共校注)(岩波書店、1992年)
- 『講座 前近代の天皇』(永原慶二らと共編)(青木書店、1992-1995年)
- 『法における近代と現代』(利谷信義・吉井蒼生夫共編)(日本評論社、1993年
- 『罪と罰の法文化史』(西川洋一・新田一郎共編)(東京大学出版会、1995年)
- 『比較歴史学大系 王権のコスモロジー』(金子修一、渡辺節夫共編)(弘文堂、1998年)
- 『近代法の再定位』(石井三記・西川洋一・寺田浩明共編)(創文社、2001年)
- 『新大系日本史 法社会史』(大津透・新田一郎・大藤修共編)(山川出版社、2001年)
- 『東アジア法研究の現状と将来 伝統的法文化と近代法の継受』編著 (国際書院 2009 年)
- 『市民社会と市民法 : civilの思想と制度』(吉田克己共編)(日本評論社、2018年)
- 『法と国制の比較史 : 西欧・東アジア・日本』(青木人志、松園潤一朗共編)(日本評論社、2018年)
脚注
[編集]- ^ 「相澤美智子さん」東京大学
- ^ 「2017年度定年退職教員最終講義のお知らせ」早稲田大学
- ^ ジャンル 日本の歴史と文化早稲田校王と天皇の歴史卑弥呼から明仁天皇まで冬講座資料配付水林 彪(早稲田大学名誉教授、東京都立大学名誉教早稲田大学エクステンションセンター
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 早稲田大学法学部 教員紹介. “水林彪 ”. 早稲田大学法学部. 2013年1月9日閲覧。