気違いのお茶会
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気違いのお茶会(きちがいのおちゃかい、A Mad Tea-Party)は、ルイス・キャロルの児童文学『不思議の国のアリス』に登場する三月ウサギ(March Hare)の庭園で催されているお茶会であり、また、その章のタイトルである。
このお茶会は、一般的にいかれ帽子屋 (The Mad Hatter) として知られる帽子屋がはじめて登場するシーンである。そのため、しばしば誤って「いかれ帽子屋のお茶会」と呼ばれることがあるが、あくまで三月ウサギの庭園で催されている。
作中での帽子屋の台詞によると、彼がかつてハートの女王に呼ばれ「きらきら光るコウモリさん」の詩[1]を披露したところ、女王から「時間の無駄」と怒りを買ってしまい、それ以来、時間が止まったまま終わらないお茶会を続けている。そのため、テーブルには無数のポットやカップが並び、順番に席をずらしながらお茶会をしている状態である。
映画でのお茶会
[編集]『不思議の国のアリス』と『鏡の国のアリス』を原作としたディズニーアニメ映画『ふしぎの国のアリス』にも、このお茶会を基にした、いかれ帽子屋(マッドハッター)と三月ウサギ(マーチ・ヘアー)によるお茶会のシーンが登場する。また、映画版では、原書と異なり、彼らが「お誕生日じゃない日の歌 (The Unbirthday Song)」を歌い、白ウサギの大切な懐中時計を壊してしまう。また、ポットの中の1つにヤマネ(ドーマウス)が入っており、前述の「きらきら光るコウモリさん」の詩を披露する。
引用作品
[編集]- オーエン家のパーティーで『不思議の国のアリス』の一場面として「お茶会」が演じられ、その夜、帽子屋を演じた主人が行方不明になる。
その他
[編集]ディズニーランドなどの世界のディズニーパークには、映画版のお茶会をモチーフにしたアトラクション「マッド・ティーパーティー」が存在する。