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横浜ダービー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

横浜ダービー(よこはまダービー)とは、日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)に加盟し、いずれも神奈川県横浜市をホームタウンとする横浜F・マリノス横浜FC横浜スポーツ&カルチャークラブ(Y.S.C.C.横浜)の各クラブが対戦する試合の呼称。1993年から1998年までJリーグに加盟していた横浜フリューゲルスと横浜マリノスとの対戦も横浜ダービーと称されていた。

これとは別に、神奈川県に本拠地を置くクラブチーム同士の対戦を神奈川ダービーという。

ホームスタジアム

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チーム名 スタジアム名
命名権名称)
収容人員 画像 備考
横浜F・マリノス
横浜フリューゲルス
横浜国際総合競技場
日産スタジアム
72,327人
日産ス
日産ス
2010年までは横浜FCも使用
横浜F・マリノス、横浜FC
Y.S.C.C.横浜
(横浜フリューゲルス)
三ツ沢公園球技場
ニッパツ三ツ沢球技場
15,454人
ニッパ球
ニッパ球
Y.S.C.C.横浜 三ツ沢公園陸上競技場 18,300人
三ツ沢陸
三ツ沢陸
(準本拠地扱い)

横浜F・マリノス vs 横浜FC

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ダービー時の試合前光景。横浜FCホームゲームにおけるマリノスサポーター。
ダービー時の試合前光景。マリノスホームゲームにおいて、横浜FC側から撮影

概要

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  • 公式戦での対戦年度は2006年に開催されたプレシーズンマッチ(この場合の「公式戦」とは、イベントとして開催された興行試合のことであり、Jリーグが定義する「公式戦」にはカウントされない)。
  • リーグ戦での対戦は、両チームがJ1に所属した2007年に初めて実現した。
  • 天皇杯での対戦は2012年の天皇杯が初。
  • ルヴァン杯での対戦はない(2020年現在)。
  • それまでにも、公式戦ではないが練習試合などで対戦している。
  • 横浜国際総合競技場(横浜F・マリノス側)と三ツ沢公園球技場(横浜FC側)で開催されている(但し、横浜F・マリノスが三ツ沢、横浜FCが日産スタジアムで年に数回主催開催を行う場合もある)。同じ都市で違う本拠地のダービーはこことさいたまダービーだけである。

戦績

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リーグ戦

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月日 時期 会場 ホーム 得点 アウェイ 観客数
2001年 - 2006年は、横浜FMがJ1、横浜FCがJ2所属のため開催なし。
2007年 3月10日 J1 第2節 三ツ沢 横浜FC 1 - 0 横浜FM 13,737
8月11日 第19節 日産ス 横浜FM 8 - 1 横浜FC 53,916
2008年 - 2019年は、横浜FMがJ1、横浜FCがJ2所属のため開催なし。
2020年 7月22日 J1 第6節 日産ス 横浜FM 4 - 0 横浜FC 4,819
12月19日 第34節 ニッパ球 横浜FC 3 - 1 横浜FM 6,766
2021年 4月24日 J1 第11節 日産ス 横浜FM 5 - 0 横浜FC 12,297
9月25日 第29節 ニッパ球 横浜FC 2 - 2 横浜FM 4,957
2022年は、横浜FMがJ1、横浜FCがJ2所属のため開催なし。
2023年 4月8日 J1 第7節 日産ス 横浜FM 5 - 0 横浜FC 25,238
8月26日 第25節 ニッパ球 横浜FC 4 - 1 横浜FM 13,321
2024年 - は、横浜FMがJ1、横浜FCがJ2所属のため開催なし。
  • 初対戦は、横浜FCのホーム開幕戦となった。9年ぶりの横浜ダービーということでチケットの多くが発売日に売れ、(三ツ沢での開催のため、席数が少ないとはいえ)かなり早い段階で売り切れるなど、注目を集めた。試合では、横浜FCが1-0でJ1初勝利を挙げた。
  • 2度目の対戦では、初対戦の雪辱を果たすべく、F・マリノス側はチケットの半額販売、「最後のダービー」という過激な煽り(この時点で横浜FCは最下位だった)、広告の大量掲示など、積極的な宣伝活動を行った結果、5万人を超える観衆を集めた。試合でも、チーム最高記録となる8得点を挙げ、その雪辱を果たした。
  • 3度目の対戦では、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、観客数5,000人制限かつ横浜FCサポーターの入場禁止の措置が執られた。

カップ戦・その他

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月日 時期 会場 ホーム 得点 アウェイ 観客数
2006年 2月26日 プレシーズンマッチ 日産ス 横浜FM 4 - 0 横浜FC 12,496
2012年 10月10日 天皇杯 3回戦 横浜FM 2 - 1 横浜FC 8,862
2018年 7月11日 天皇杯 ニッパ球 横浜FM 2 - 1 横浜FC 10,435
2019年 8月14日 天皇杯 横浜FM 2 - 1 横浜FC 12,489

トラブル

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  • 2007年J1第19節(8月11日)の横浜F・マリノス主管(日産スタジアム)の試合前日(8月10日)深夜、同スタジアム南ゲート前で横浜FCサポーターの男性3人に暴行を加え怪我を負わせたとして、2008年1月に港北警察署は横浜F・マリノスのサポーターグループのリーダー、清義明を傷害容疑で逮捕した[1]
  • 2008年8月、横浜FCのサポーターによる横浜F・マリノスの広告への意図的な破損、投棄行為が行われたため、横浜F・マリノスは神奈川警察署へ届け出た上で横浜FCに抗議を行った。後に横浜FCが事実関係を認定すると共に、破損、投棄行為を行ったサポーターグループが横浜F・マリノスに謝罪した[2]
  • 2012年10月10日、日産スタジアムで行われた天皇杯3回戦の試合開始前、横浜FCサポーターが侮辱目的と思われる大型の横断幕を掲出した[3]。10月13日、横浜FCは公式サイト上に横浜F・マリノス及び関係者に対する謝罪文を掲載し[3]。10月17日、横浜FCは当該行為首謀者を無期限の入場禁止処分とした[4]
  • 2018年7月11日、天皇杯3回戦で行われた試合にて、横浜FCサポーターが選手入場後に行われた平成30年7月豪雨による犠牲者への黙祷を無視しそのままチャントを歌い続けた事で世間によるバッシングを受け、後にクラブ側が声明文を発表し、2018年7月15日に行われた横浜FC対アルビレックス新潟の試合前にコールリーダーによる事情説明と謝罪がなされた。

横浜F・マリノス vs Y.S.C.C.横浜

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2016年現在、リーグ戦での対戦こそないものの、2012年の天皇杯2回戦で横浜F・マリノスとY.S.C.C.が対戦した(Y.S.C.C.は当時日本フットボールリーグ(JFL)所属)。Y.S.C.C.は公式ページで「世紀の一戦! 新たな、YOKOHAMAダービー!!」との文字が入った対戦カード告知画像を掲載した[5]。試合は4-2で横浜F・マリノスが勝利した。なお、これに勝利した横浜F・マリノスの次戦(3回戦)の相手は横浜FCとなった(上述)。

月日 時期 会場 ホーム 得点 アウェイ 観客数
2012年 9月8日 天皇杯 2回戦 ニッパ球 横浜FM 4 - 2 YS横浜 4,201

横浜FC vs Y.S.C.C.横浜

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公式戦での対戦はまだなし。

横浜マリノス vs 横浜フリューゲルス

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概要

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  • 公式戦での対戦年度は1992 - 1998年
  • 主に三ツ沢公園球技場(1997年度まで)と横浜国際総合競技場(1998年限り)で開催された。
    • 1998年度のマリノスのホームゲームは、横浜国際総合競技場におけるJリーグの試合の初開催である。
    • 1994年第1ステージ(サントリーシリーズ)のマリノス主催試合分は三ツ沢の芝生張替え工事などの関係で、特別にベルマーレ平塚の許諾を得て平塚競技場で行った。
    • なお1992年 - 1995年はフリューゲルスは長崎県熊本県鹿児島県を「特別活動地域」としてホームタウンに準ずる地域として扱われたが、これらの地域で横浜ダービーが開催されたことはなかった。
  • Jリーグにおける、最初の(狭義での)ダービーマッチである。
  • 前述の通り、両チームの合併により今後は開催されない。

戦績

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PK戦引き分け扱い

リーグ戦

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  • 横浜マリノス:10勝1分7敗
  • 横浜フリューゲルス:7勝1分10敗

PK戦引き分け扱い

開催年 開催日 大会 会場 ホーム 得点 アウェイ 観客数
1993年 6月12日 Jリーグ1st第9節 三ツ沢 横浜M 3 - 2 横浜F 11,734
7月10日 Jリーグ1st第17節 横浜F 1 - 0 横浜M 13,943
9月3日 Jリーグ2nd第9節 横浜F 3 - 2 横浜M 13,257
12月8日 Jリーグ2nd第17節 横浜M 4 - 1 横浜F 13,024
1994年 4月23日 Jリーグ1st第11節 横浜F 1 - 0 横浜M 14,326
6月11日 Jリーグ1st第21節 平塚 横浜M 2v - 1 横浜F 16,671
9月17日 Jリーグ2nd第11節 三ツ沢 横浜F 1 - 0 横浜M 14,508
11月16日 Jリーグ2nd第21節 横浜M 2 - 0 横浜F 13,102
1995年 3月25日 Jリーグ1st第3節 国立 横浜F 0 - 1 横浜M 36,039
5月10日 Jリーグ1st第15節 三ツ沢 横浜M 0 - 0
(PK 4 - 5)
横浜F 13,817
8月19日 Jリーグ2nd第3節 横浜F 2v - 1 横浜M 14,104
10月7日 Jリーグ2nd第15節 横浜M 1 - 0 横浜F 12,249
1996年 4月20日 Jリーグ第9節 横浜F 1 - 2v 横浜M 13,670
11月2日 Jリーグ第28節 横浜M 1 - 2 横浜F 12,016
1997年 7月12日 Jリーグ1st第15節 横浜M 1 - 0 横浜F 12,307
9月10日 Jリーグ2nd第11節 横浜F 2 - 3 横浜M 8,273
1998年 3月21日 Jリーグ1st第1節 横浜国 横浜M 1 - 2v 横浜F 52,083
9月15日 Jリーグ2nd第5節 横浜F 0 - 2 横浜M 53,598

注:v = Vゴール

カップ戦・その他

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横浜マリノス:1勝2敗
横浜フリューゲルス:2勝1敗

開催年 開催日 大会 会場 ホーム 得点 アウェイ 観客数
1992年 10月11日 ナビスコ杯予選L第9節 平塚 横浜M 1 - 2v 横浜F 5,109
12月6日 天皇杯2回戦 山城総 横浜M 4 - 2
(延長戦)
横浜F
1993年 9月11日 ナビスコ杯グループリーグ 三ツ沢 横浜F 3 - 1 横浜M 13,419

注:v = Vゴール

その他

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  • 厳密には日本リーグの時代においてもマリノス、フリューゲルスの前身である日産、全日空に加え、同じく三ツ沢を本拠地とした古河電工のいずれかの対戦も現代であれば横浜ダービーと呼ばれることになるが、ダービーマッチという言葉が一般化したのはJリーグ発足後のことである。Jリーグ元年の段階で唯一同じスタジアムを本拠地に構える2クラブであった両者の対戦を、海外では「ローカル・ダービー」と呼ぶことが中継の際NHKアナウンサー(当時)の山本浩から豆知識として語られた。
  • 1999年には、当時JFL所属だった横浜FCが神奈川県サッカー選手権大会(天皇杯の神奈川予選に当たる)に出場。また、マリノスユースも同大会に出場しており[注 1]、決勝で「横浜FC vs マリノスユース」という試合が行われている。この試合は、横浜FCが3-1で勝利を収めている。

出典

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  1. ^ 第94回大会までは、2種チームも天皇杯及びその予選への出場資格を持っていた
  1. ^ 「横浜ダービー」で場外乱闘、マリノスサポーターを逮捕/港北署”. 神奈川新聞 (2008年1月11日). 2008年1月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年11月29日閲覧。
  2. ^ ファン・サポーターの皆様へ』(プレスリリース)横浜F・マリノス、2008年8月28日。オリジナルの2012年1月13日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20120113141021/http://www.f-marinos.com/tools/cgi-bin/view_news.cgi?action=view&nid=28152013年11月29日閲覧 
  3. ^ a b 10月10日(水)天皇杯3回戦におけるJFA試合運営管理規定(禁止行為)に該当する横断幕の掲出について』(プレスリリース)横浜FC、2012年10月13日http://www.yokohamafc.com/news/2012/10/13/10103jfa/2013年3月3日閲覧 
  4. ^ 10月10日(水)天皇杯3回戦横浜F・マリノス戦における違反行為への対応について』(プレスリリース)横浜FC、2012年10月17日http://www.yokohamafc.com/news/2012/10/17/10103f/2013年3月3日閲覧 
  5. ^ 【速報】YSCC、天皇杯本戦で初勝利!来週は横浜F・マリノスとの横浜ダービー!!”. 横浜スポーツ&カルチャークラブ公式サイト (2012年9月2日). 2012年9月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年9月12日閲覧。

関連項目

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