森田健司
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森田 健司(もりた けんじ、1974年10月 - )は、日本の思想史学者。大阪学院大学経済学部教授。妻は漫画家のクスミ。
経歴
[編集]兵庫県神戸市生まれ。京都大学経済学部卒業、京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程単位取得退学。2009年「武士道と日本近代思想形成史 「公共性」の日欧比較思想研究にむけて」で博士(人間・環境学)。
専門は江戸時代の社会思想史。特に、石田梅岩と石門心学に関する論文、著作が多数ある。江戸時代の庶民思想研究の一環として、かわら版や錦絵など、江戸時代~明治時代に作られた印刷物の考察も行っている[1]。2016年以降は幕末・維新期に関する著作も発表しており、2018年に洋泉社から刊行された『西郷隆盛の幻影』は、『中央公論』2019年3月号の特集「新書大賞2019」において、小谷野敦[2]と先崎彰容[3]が年間ベスト1に選出している。また、2023年12月23日付『朝日新聞』掲載の特集記事、「朝日新聞書評委員による『今年の3点』」にて、保阪正康が『増補新版 現代語訳 墨夷応接録・英国策論』(作品社)を同年に刊行された書籍ベスト3の1つに選んでいる[4]。
2024年11月、『異国人たちの江戸時代』(作品社)で日本比較生活文化学会賞を受賞[5]。
単著
[編集]- 『石門心学と近代 思想史学からの近接』 八千代出版 (2012年) ISBN 978-4-8429-1576-0
- 『石田梅岩 峻厳なる町人道徳家の孤影』 かもがわ出版 (2015年) ISBN 978-4-7803-0768-9
- 『かわら版で読み解く江戸の大事件』 彩図社 (2015年) ISBN 978-4-8013-0080-4
- 『なぜ名経営者は石田梅岩に学ぶのか?』 ディスカヴァー・トゥエンティワン (2015年) ISBN 978-4-7993-1777-8
- 『なぜ名経営者は石田梅岩に学ぶのか?』 ディスカヴァー携書 (2019年) ISBN 978-4-7993-2424-0
- 『外国人が見た幕末・明治の日本』 彩図社 (2016年) ISBN 978-4-8013-0133-7
- 『明治維新という幻想』 洋泉社歴史新書 (2016年) ISBN 978-4-8003-1116-0
- 『明治維新 偽りの革命』 河出文庫 (2021年) ISBN 978-4-3094-1833-9 増訂版
- 『江戸の瓦版』 洋泉社歴史新書 (2017年) ISBN 978-4-8003-1274-7
- 『西郷隆盛の幻影』 洋泉社歴史新書 (2018年) ISBN 978-4-8003-1438-3
- 『江戸暮らしの内側』 中公新書ラクレ (2019年) ISBN 978-4-1215-0642-9
- 『奇妙な瓦版の世界』 青幻舎 (2020年) ISBN 978-4-8615-2763-0
- 『山本七平と「仕事の思想」』 PHP研究所 (2021年) ISBN 978-4-5698-5032-0
- 『異国人たちの江戸時代』 作品社 (2023年) ISBN 978-4-8618-2999-4
共著・編著
[編集]- 『経済学入門』 八千代出版 (共著・2007年) ISBN 978-4-8429-1434-3
- 『明治維新 司馬史観という過ち』 悟空出版 (原田伊織との共著・2017年) ISBN 978-4-9081-1738-1
- 『現代語訳 墨夷応接録』 作品社 (編訳・校注・解説・2018年) ISBN 978-4-8618-2717-4
- 『増補新版 現代語訳 墨夷応接録・英国策論 幕末・維新の一級史料』 作品社 (編訳・校注・解説・2023年) ISBN 978-4-8618-2998-7
番組出演
[編集]- 『世界一受けたい授業』 日本テレビ (2015年9月12日放送[6])
- 『『大江戸事件帖 美味でそうろう』新感覚時代ミステリーの見どころ』 BS朝日 (2015年11月28日放送)
- 『林修の今でしょ!講座』 テレビ朝日 (2016年9月6日放送[7])
- 『chouchou』 テレビ朝日
- 『世界ルーツ探検隊』 テレビ朝日 (2017年5月22日放送)
- 『キャスト』 朝日放送
- (2017年5月25日放送)
- (2017年7月13日放送)
- (2017年10月5日放送)
- (2018年1月11日放送)
- (2018年11月26日放送)
- 『大江戸かわら版ワイドショー』 BS JAPAN (2017年7月15日放送[9])
- 『視点・論点』 NHK (2017年9月6日放送[10])
- 『ビーバップ!ハイヒール』 朝日放送 (2017年12月14日放送[11])
- 『ニノさん』 日本テレビ (2018年2月4日放送)
- 『ラジオ深夜便』 NHKラジオ第1 (2018年3月19日・20日・21日・22日)
- 『諸説あり!』 BS-TBS (2018年4月28日)
- 『ゴジてれ Chu!』 福島中央テレビ (2018年9月27日)
- 『Japanology Plus』 NHKワールドTV (2018年12月11日[12])
- 『歴史秘話ヒストリア』 NHK (2019年5月22日[13])
- 『所さんの目がテン!』 日本テレビ (2019年5月26日)
- 『お江戸のリスクマネジメント』 テレビ東京 (2020年1月13日)
- 『歴史秘話ヒストリア』 NHK (2020年9月2日)
- 『歴史の専門家が選ぶ 難攻不落! 最強の城総選挙』 テレビ朝日 (2022年9月26日)
- 『号外!日本史スクープ砲』 BS松竹東急 (2022年10月23日)
- 『英雄たちの選択』 NHK BS (2023年12月13日)
その他
[編集]- 『『大江戸事件帖 美味でそうろう』新感覚時代ミステリーの見どころ』 監修 BS朝日 (2015年11月28日放送)
- 『大江戸事件帖 美味でそうろう』「お江戸豆講座」 監修 BS朝日 (2015年12月4日・5日放送)
- 『林修の今でしょ!講座』 監修 テレビ朝日 (2016年8月23日放送)
- 『林修の今でしょ!講座』 監修 テレビ朝日 (2016年11月8日放送)
- 『林修の今でしょ!講座』 監修 テレビ朝日 (2016年12月13日放送)
- 『林修の今でしょ!講座』 監修 テレビ朝日 (2016年12月27日放送)
- 『大江戸事件帖 美味でそうろう2』 歴史監修 BS朝日 (2017年2月17日放送)
- 『紀州藩主・徳川吉宗』 歴史監修 BS朝日 (2019年2月8日放送)
- 『音のVR バーチャル浮世絵』 江戸文化監修 KDDI(2021年12月15日公開[14])
脚注
[編集]- ^ “researchmap(森田 健司)”. 2016年4月8日閲覧。
- ^ 『中央公論』2019年3月号135-136ページ
- ^ 『中央公論』2019年3月号138ページ
- ^ “朝日新聞書評委員の「今年の3点」③ 保阪正康さん、前田健太郎さん、三牧聖子さん、山内マリコさん、横尾忠則さん”. 2023年12月29日閲覧。
- ^ “経済学部 森田健司 教授が日本比較生活文化学会賞を受賞”. 2024年11月30日閲覧。
- ^ “コナンと謎解き!“かわら版”で見るお江戸ミステリー!”. 2016年4月8日閲覧。
- ^ “超貴重な写真から学ぶ!幕末&明治の暮らしって面白い講座”. 2016年9月8日閲覧。
- ^ 前半、中盤の『裁縫』、『三味線』のみ出演。
- ^ “「大江戸かわら版ワイドショー」”. 2017年12月26日閲覧。
- ^ “「江戸の瓦版の実像」(視点・論点)”. 2017年9月12日閲覧。
- ^ “「江戸のかわら版!庶民を熱狂させたメディアの正体」”. 2017年12月26日閲覧。
- ^ “Meiji-era Advisors | Japanology Plus - TV - NHK WORLD - English” (英語). 2019年2月3日閲覧。
- ^ “「日本人 ペリーと闘う 165年前の日米初交渉」”. 2019年8月16日閲覧。
- ^ “北斎、広重の浮世絵から江戸の喧騒が聞こえる!知的好奇心を刺激する音のVRの世界”. 2022年1月8日閲覧。
外部リンク
[編集]- 大阪学院大学大学教員紹介
- researchmap
- ありべかかり雑記帳 - 本人ブログ