松尾豊次
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松尾 豊次(まつお とよじ、1885年(明治18年)5月21日[1][2] - 没年不詳[2])は、日本の政治家。室蘭市長。
経歴
[編集]佐賀県出身[1]。1906年佐賀県属知事官房文書係となる。のち同秘書係、同主事心得、同主事となり、1923年佐賀県小城郡長となる[1]。翌年日本赤十字社佐賀県支部主事、愛国婦人会佐賀県支部主事に選任される[1]。その後、北海道庁に転じ、道長官官房主事、道庁事務官石狩支庁長となる[1]。
1929年室蘭市長の辞職による後任選びが始まり、候補は元石狩支庁長の松尾と元胆振支庁長の岡村達が挙がった[1]。松尾は市長候補を辞退の意を示したが、11月の市会で当選。12月1日付で就任した[1]。
市長在任中は市の発展と市民の福利増進を掲げ、失業者救済のための土木事業、北海道帝国大学海藻研究施設(現・北海道大学北方生物圏フィールドセンター室蘭臨海実験所[3])の誘致に力を尽くした[1]。しかし、市会は政友会と民政党との対立から混乱が起き、市政は支障をきたした[1]。松尾は1933年に再選を果たしたが、1935年に一身上の都合を理由に市長を辞職した[1]。
脚注
[編集]参考文献
[編集]- 歴代知事編纂会編『日本の歴代市長』第1巻、歴代知事編纂会、1983年。
- 『全国歴代知事・市長総覧』日外アソシエーツ、2022年。