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東西四大学合唱連盟

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

東西四大学合唱連盟(とうざいよんだいがくがっしょうれんめい)とは、東京関西を所在地とした4つの大学男声合唱団で構成される連盟。通称は「四連(よんれん)または「東西四連」。

加盟団体

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概要

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催される演奏会は「東西四大学合唱演奏会」という名称であり、1年ごとに東京と関西を持ち回りで行われる。第1回は1952年(昭和27年)9月の京都・大阪公演に始まり、2019年(令和元年)6月にはすみだトリフォニーホールにて第68回演奏会が開催されている[1]。2020年(令和2年)はCOVID-19のため中止となった。第52回の模様はNHK-FMにて放送された[2]

長い演奏会の歴史の中で、関学の『ギルガメシュ叙事詩青島広志作曲)』『アイヌのウポポ(清水脩作曲)』、慶應の『コダーイ合唱曲集』『水のいのち髙田三郎作曲)』、同志社の『ドイツ民謡集(福永陽一郎編)』『月光とピエロ(清水脩作曲)』、早稲田の『繩文(荻久保和明作曲)』『レクイエム(三木稔作曲)』など、歴史的に語り継がれている名演奏が数多く生まれている。

さまざまな指揮者が舞台にあがっているが、オーケストラの世界でも幅広く第一線で活躍した(している)指揮者としては飯守泰次郎石丸寛井上道義宇宿允人小林研一郎堀俊輔松尾葉子松岡究三石精一山田一雄山田和樹渡辺暁雄黒岩英臣らを挙げることができる。多田武彦新実徳英や荻久保和明はここで自作自演を行っている。また、木下保、福永陽一郎、畑中良輔北村協一のように、毎年のごとく出演していた者もいる。その他にも、磯部俶林雄一郎渡邊學而長井斉浅井敬壹石井歓川村輝夫濱田徳昭日下部吉彦小泉ひろし手塚幸紀エルヴィン・ボルン田中一嘉関屋晋三林輝夫富岡健樋本英一佐々木修北川博夫宇野功芳本山秀毅皆川達夫栗山文昭松原千振広瀬康夫鈴木成夫佐藤正浩須賀敬一藤井宏樹高嶋昌二太田務仁階堂孝清水雅彦山田敦吉川貴洋伊東恵司中村雅夫小久保大輔髙谷光信田尻真高辻博之松井慶太山脇卓也清水敬一雨森文也など[1]の著名な音楽家がステージに上っている。

「東西四大学合唱演奏会」の重要性について、福永陽一郎は1981年(昭和56年)に開催された第30回記念演奏会のパンフレットに以下の文を寄稿している。

(前略)
それぞれの合唱団が、その時点の実力を発揮すべく、案としても演奏成果としても、練りに練ったものが出されるようになり、「四連」の曲目は、その時点の日本の合唱界の、技術的にも内容的にも最高の基準になるものと見られるようになった。「四連」30年のはじめの半分のうちに、4大学とも、合唱コンクールに出場しなくなった。その結果、コンクールに出なくなることが、大学合唱団として一段上のレベルに見られるという現象もおこった。そして、「四連」は全日本合唱コンクールの大学の部より、うんとハイレベルの競争の場になった感を呈した。
(中略)
「四連」を構成する4大学の合唱団それぞれの、合唱音楽に対する意識の高さの保持こそ、日本の合唱界が誇ってしかるべきものであり、そのための“場”としての「四連」はいまや、かけがえのない存在となっているのである。 — 福永陽一郎、第30回記念演奏会(1981年) パンフレット

それぞれの団体のOB合唱団による「東西四大学OB合唱連盟」も存在し、クローバークラブ(同志社)、慶應義塾ワグネル・ソサィエティーOB合唱団(慶應)、新月会(関西学院)、稲門グリークラブ(早稲田)によって、東京と関西を持ち回りで演奏会が行われているが、こちらは隔年での開催となっている。2019年(令和元年)7月には第22回東西四大学OB合唱連盟演奏会がフェスティバルホールで開催された[3]

脚注

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  1. ^ a b 演奏ライブラリー 四連”. 慶應義塾ワグネル・ソサィエティー男声合唱団. 2020年2月2日閲覧。
  2. ^ 『NHK年鑑2004』p.296
  3. ^ 第22回 東西四大学OB合唱連盟演奏会”. 慶應義塾ワグネル・ソサィエティー男声合唱団. 2020年2月2日閲覧。

外部リンク

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