東京原子核クラブ
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東京原子核クラブ | |
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作者 | マキノノゾミ |
国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
ジャンル | 戯曲 |
初出情報 | |
初出 | 舞台公演 |
刊本情報 | |
刊行 | マキノノゾミ1 東京原子核クラブ |
出版元 | 早川書房(ハヤカワ演劇文庫) |
出版年月日 | 2008年7月24日 |
総ページ数 | 249 |
初演情報 | |
場所 | 東京国際フォーラム |
初演公開日 | 1997年1月 |
劇団 | 劇団M.O.P |
受賞 | |
1997年、読売文学賞戯曲・シナリオ賞 | |
ポータル 文学 ポータル 舞台芸術 |
『東京原子核クラブ』(とうきょうげんしかくクラブ)は、マキノノゾミの戯曲である。1997年1月に東京国際フォーラムで初演され、以降複数回にわたり、六本木俳優座劇場、渋谷パルコ劇場などで、俳優座劇場、劇団M.O.Pにより公演された。初演の年に読売文学賞戯曲・シナリオ賞を受賞した。本作は東京国際フォーラムのこけら落とし公演のために書き下ろされた作品である。
この作品は戦前の下宿屋を舞台とした青春群像劇であり、一癖も二癖もある下宿の住人たちや、情に厚い大家、男勝りなその娘が織りなすコメディである。一方で舞台が後半に差しかかると、戦争により暗い影がさすようになり、シリアスな場面が中心となる。主人公の友田はノーベル賞物理学者の朝永振一郎がモデルである。
あらすじ
[編集]昭和7年、東京・本郷にある古い洋館を改造した下宿屋「平和館」で、理化学研究所に勤める新米物理学者、友田は研究所のレベルの高さに自信喪失し、部屋を引き払い故郷へ帰ろうとしていた。そこへ研究所の先輩、武山がやってくる。武山は友田の決意をつゆ知らず、友田の研究が認められこれから忙しくなると言い残し、自室に仮眠をとりにいく。友田は研究所に残る決意をする。
ギャンブル狂いのピアニストや、正体不明のあやしい女、飲んだくれの売れない劇作家、先輩研究者、男やもめの大家と、男勝りな娘など。平和館の住人はあやしくも個性的で愉快な人びとであった。
やがて戦争の時代となり、住人たちの生活も一変する。
出演
[編集]ここでは上演された劇場と年で分ける。
東京国際フォーラム(1997年)
[編集]- 友田晋一郎 - 有馬自由
- 橋場大吉 - 木下政治
- 早坂一平 - 三上市朗
- 大久保桐子 - 南谷朝子
- 箕面富佐子 - キムラ緑子
- 武山真先 - 久松信美
- 大久保彦次郎 - 酒井高陽
- 谷川清彦 - 大久保仁志
- 小森敬文 - 小市慢太郎
- 狩野良介 - 茅野イサム
- 西田義雄 - 杉山良一
- 林田清太郎 - 奥田達士
- ラジオの声 - 川下大洋
- 演出 - マキノノゾミ
パルコ劇場(1999年)
[編集]- 友田晋一郎 - 西川忠志
- 橋場大吉 - 木下政治
- 早坂一平 - 三上市朗
- 大久保桐子 - 南谷朝子
- 箕面富佐子 - キムラ緑子
- 武山真先 - 阿南健治
- 大久保彦次郎 - 酒井高陽
- 谷川清彦 - 大家仁志
- 小森敬文 - 小市慢太郎
- 狩野良介 - 大石継太
- 西田義雄 - 小林勝也
- 林田清太郎 - 奥田達士
- ラジオの声 - 川下大洋
- 演出 - マキノノゾミ
俳優座劇場プロデュース(2006年)
[編集]- 友田晋一郎 - 田中壮太郎
- 橋場大吉 - 石井揮之
- 早坂一平 - 千葉哲也
- 大久保桐子 - 小飯塚貴世江
- 箕面富佐子 - 西山水木
- 武山真先 - 田中美央
- 大久保彦次郎 - 坂口芳貞
- 谷川清彦 - 檀臣幸
- 小森敬文 - 佐川和正
- 狩野良介 - 渡辺聡
- 西田義雄 - 山本龍二
- 林田清太郎 - 佐藤滋
- 演出 - 宮田慶子
俳優座劇場プロデュース(2008年 - 2012年)
[編集]- 友田晋一郎 - 田中壮太郎
- 橋場大吉 - 石井揮之
- 早坂一平 - 若杉宏二
- 大久保桐子 - 小飯塚貴世江
- 箕面富佐子 - 西山水木
- 武山真先 - 田中美央
- 大久保彦次郎 - 二瓶鮫一
- 谷川清彦 - 檀臣幸
- 小森敬文 - 佐川和正
- 狩野良介 - 渡辺聡
- 西田義雄 - 外山誠二
- 林田清太郎 - 佐藤滋
- 演出 - 宮田慶子
書籍
[編集]- 『マキノノゾミ1 東京原子核クラブ』(ハヤカワ演劇文庫、2008年。ISBN 978-4-15-140016-2)。マキノ自身による詳細な演出ノート付。解説:宮田慶子、推薦文:沢田研二。